JP3664460B2 - 車両の速度制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無段変速機またはこれに相当する機構を搭載した車両において、エンジン目標回転速度を指示するアクセル操作子を操作する際に、その操作に対応して無段変速機の速度比あるいはこれに相当するパラメータを制御する車両の速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
一般に、無段変速機を搭載した車両では、アクセル操作子たるアクセルペダルによって、その操作位置(アクセル踏込み量)に対応するエンジン目標回転速度を指示し、実際のエンジン回転速度が上記アクセルペダルで指示されたエンジン目標回転速度よりも大きいときには、これら両回転速度の偏差に応じて無段変速機の速度比(減速比の逆数:エンジン回転速度に対する出力軸回転速度の比)が増加するように、また実際のエンジン回転速度が上記アクセルペダルで指示されたエンジン目標回転速度よりも小さいときには、これら両回転速度の偏差に応じて上記速度比が減少するように、速度比を変化させるための制御信号を、無段変速機に出力して、速度比を変化させ、実際のエンジン回転速度が目標回転速度に一致するように制御している。
【0003】
しかし、アクセルペダル位置に対応して予め設定されているエンジン目標回転速度を使用して上記制御を行った場合には、つぎのような問題点が招来する。
【0004】
すなわち、
1)アクセルペダルを踏み込んだとき、エンジン回転速度の目標値だけが上がってしまい、このため速度比が低下してしまい、車体慣性エネルギーでエンジンを加速することになり、車速が一時低下してしまうという運転者の意思とは異なる動きをしてしまう。
【0005】
これに対して特公平5−43862号公報では、実際のエンジン回転速度の上昇率を計測し、この上昇率が設定値以上の値のときには、上述した通常の制御をやめて、(上昇率−設定値)に比例した分だけ、エンジン回転速度の上昇を抑える向きに速度比を変化させる方法が示されている。
【0006】
ところが、この方法では、エンジン回転速度の値にかかわりなく、設定値が一つであるため、エンジン回転速度の高い領域では設定値が大きすぎ、エンジン回転速度がオーバーシュートし、車両の加速性の面で問題になることがあった。
【0007】
2)また、アクセルペダルを戻したとき、エンジン回転速度の目標値だけが下がってしまい、このため速度比が上昇してしまい、エンジン慣性エネルギーで車体を一時加速することになり、運転者の意思とは異なる動きをしてしまう。
【0008】
また、アクセルペダルを戻すことにより、エンジンブレーキを効かせたいというときもあるが、上述した制御ではそれに反する動きをしてしまう。逆に、アクセルペダルを戻すことにより、エンジンブレーキを効かせることなく惰行させ、燃費良く走行させたい場合もある。
【0009】
これに対して特開昭60−95254号公報では、アクセルペダルを戻したときの戻し速度が設定値以上に速い場合には、エンジン目標回転速度を高くしてエンジンブレーキを効かせるようにしている。
【0010】
ところが、この方法では、アクセルペダルを設定値以上に速く戻したか否かでオン・オフ的に制御が変わってしまう。したがって、エンジンブレーキを効かせようと思ったのに、効かないという状態が起こりうる。
【0011】
また、車速いかんにかかわらずエンジンブレーキの効き具合が一定であると、車速の制御性にとってよくないことがある。
【0012】
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、
1)アクセルペダル踏込み時に、運転者の意思に沿って車速が上昇するようにし、しかもエンジン回転速度の大きさにかかわりなく、応答性と加速性を向上させることを第1の目的としている。
【0013】
2)アクセルペダル戻し時に、運転者の意思に沿って車速を低下させることを第2の目的としている。
【0014】
3)アクセルペダル戻し時に、エンジンブレーキを効かせたくない場合には、惰行できるようにすることを第3の目的としている。
【0015】
4)アクセルペダル戻し時に、エンジンブレーキを効かせたい場合には、アクセルペダルの戻し速度毎にエンジンブレーキの効き具合が変わり、オペレータの意思に応じてエンジンブレーキの効き具合を変化させることを第4の目的としている。
【0016】
5)アクセルペダル戻し時に、車速に応じてエンジンブレーキの効き具合を変化させ、車速の制御性を向上させることを第5の目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段および効果】
そこで、上記第1の目的を達成するために、本発明の第1発明では、操作位置に対応するエンジン目標回転速度を指示するアクセル操作子と、エンジンの駆動力が伝達され、与えられた制御信号に基づき、エンジン回転速度に対する出力軸回転速度の速度比を連続的に変化させる無段変速機と、前記エンジンの実際の回転速度を検出する回転速度検出手段と、与えられたエンジン目標回転速度に基づき、前記回転速度検出手段で検出された実際のエンジン回転速度が前記与えられたエンジン目標回転速度よりも大きいときには、これら両回転速度の偏差に応じて前記速度比が増加するように、また前記検出された実際のエンジン回転速度が前記与えられたエンジン目標回転速度よりも小さいときには、これら両回転速度の偏差に応じて前記速度比が減少するように、速度比を変化させるための制御信号を出力する速度比制御手段とを具えた車両の速度制御装置において、
経過時間に応じて上昇変化するエンジン目標回転速度を示すエンジン目標回転速度上昇曲線を設定する設定手段と、
前記アクセル操作子で指示されるエンジン目標回転速度を、各経過時間毎に演算する演算手段と、
前記演算手段で演算されたエンジン目標回転速度と、前記設定手段で設定されたエンジン目標回転速度上昇曲線上のエンジン目標回転速度とを、各経過時間毎に比較し、前記演算されたエンジン目標回転速度が前記エンジン目標回転速度上昇曲線上のエンジン目標回転速度よりも大きくなっているときは、当該経過時間における前記エンジン目標回転速度上昇曲線上のエンジン目標回転速度を、前記速度比制御手段に与えるエンジン目標回転速度補正手段と
を具えている。
【0018】
かかる第1発明の構成によれば、演算手段で演算されたエンジン目標回転速度と、設定手段で設定されたエンジン目標回転速度上昇曲線上のエンジン目標回転速度とが、各経過時間毎に比較され、演算されたエンジン目標回転速度がエンジン目標回転速度上昇曲線上のエンジン目標回転速度よりも大きくなっているときは、当該経過時間におけるエンジン目標回転速度上昇曲線上のエンジン目標回転速度が、速度比制御手段に与えられ、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、予め設定されたエンジン目標速度上昇曲線上の目標値以下に抑えられ、目標値だけが上がりすぎることが抑制される。
【0019】
この結果、アクセルペダル等アクセル操作子の踏込み時に、運転者の意思に沿って車速が上昇するようになり、しかもエンジン回転速度の大きさにかかわりなく、アクセル操作子に対する車速の応答性が向上し、エンジン回転速度のオーバーシュートがなく加速性が向上する。
【0020】
また、上記第2の目的を達成するために、第2発明では、同様な車両の速度制御装置において、
経過時間に応じて下降変化するエンジン目標回転速度を示すエンジン目標回転速度下降曲線を設定する設定手段と、
前記アクセル操作子で指示されるエンジン目標回転速度を、各経過時間毎に演算する演算手段と、
前記演算手段で演算されたエンジン目標回転速度と、前記設定手段で設定されたエンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度とを、各経過時間毎に比較し、前記演算されたエンジン目標回転速度が前記エンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度よりも小さくなっているときは、当該経過時間における前記エンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度を、前記速度比制御手段に与えるエンジン目標回転速度補正手段と
を具えている。
【0021】
かかる第2発明の構成によれば、演算手段で演算されたエンジン目標回転速度と、設定手段で設定されたエンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度とが、経過時間毎に比較され、演算されたエンジン目標回転速度がエンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度よりも小さくなっているときは、当該経過時間におけるエンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度が、速度比制御手段に与えられ、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、予め設定されたエンジン目標速度下降曲線上の目標値以上に抑えられ、目標値だけが下がりすぎることが抑制される。
【0022】
この結果、アクセルペダル等アクセル操作子の戻し時に、運転者の意思に沿って車速が低下するようになる。
【0023】
また、上記第3の目的を達成するために、第3発明では、上記第2発明の構成において、上記設定手段で設定されるエンジン目標回転速度下降曲線を、エンジンの無負荷時の場合の下降速度と略同じ下降速度となるように設定している。
【0024】
このように、上記設定手段で設定されるエンジン目標回転速度下降曲線は、エンジンの無負荷時の場合の下降速度と略同じ下降速度となるように設定されているので、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、惰行状態のときの回転速度以上に抑えられ、運転者の、エンジンブレーキを効かせたくないという意思に沿って、車両を惰行させることができ、燃費の良い走行が実現される。
【0025】
また、上記第4の目的を達成するために、第4発明では、上記第2発明の構成において、設定手段で設定されるエンジン目標回転速度下降曲線を、エンジンの無負荷時の場合の下降速度よりも遅い下降速度となるように設定している。さらに、アクセル操作子がエンジン目標回転速度を下降させる方向に操作される速度の大きさに応じた分だけ、速度比制御手段に与えるエンジン目標回転速度を大きくするようにしている。
【0026】
かかる構成によれば、上記設定手段で設定されるエンジン目標回転速度下降曲線は、エンジンの無負荷時の場合の下降速度よりも遅い下降速度となるように設定されているので、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、エンジンブレーキが効いている状態のときの回転速度以上に抑えられ、運転者の、エンジンブレーキを効かせたいという意思に沿って、車両を減速させることができる。しかも、アクセル操作子がエンジン目標回転速度を下降させる方向に操作される速度の大きさに応じた分だけ、速度比制御手段に与えるエンジン目標回転速度を大きくするようにしているので、アクセル操作子の戻し速度に応じてエンジンブレーキの効き具合を変化させることができる。
【0027】
このように、アクセルペダル戻し時に、エンジンブレーキを効かせたい場合には、アクセルペダルの戻し速度毎にエンジンブレーキの効き具合が変わり、オペレータの意思に応じてエンジンブレーキの効き具合を変化させることができるようになる。
【0028】
また、上記第5の目的を達成するために、第5発明では、上記第2発明の構成において、設定手段で設定されるエンジン目標回転速度下降曲線を、エンジンの無負荷時の場合の下降速度よりも遅い下降速度となるように設定している。さらに、エンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度の最小値は、車両の速度が低下するほど小さくなるように設定されている。
【0029】
かかる構成によれば、上記設定手段で設定されるエンジン目標回転速度下降曲線は、エンジンの無負荷時の場合の下降速度よりも遅い下降速度となるように設定されているので、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、エンジンブレーキが効いている状態のときの回転速度以上に抑えられ、運転者の、エンジンブレーキを効かせたいという意思に沿って、車両を減速させることができる。しかも、エンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度の最小値は、車両の速度が低下するほど小さくなるように設定されているので、車速が高速のときはいつまでもエンジンブレーキが効き、車速が低速になるにしたがいエンジンブレーキが効かなくなるという具合に、車速の制御性が向上する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る車両の速度制御装置の実施の形態について説明する。
【0031】
図1は、本発明が適用される車両の構成を示すブロック図である。
【0032】
同図1に示すように、この車両はエンジン1を駆動源として走行するものであり、エンジン1の駆動力が、無段変速機2、差動機3を介して左右のタイヤ6、7に伝達されるよう構成されている。
【0033】
エンジン1の出力軸には、当該エンジンの回転速度nEを検出するエンジン回転速度センサ8が配設されており、このセンサ9の検出信号nEは制御装置13に出力される。
【0034】
無段変速機2の出力軸には、当該出力軸の回転速度n0を検出する出力軸回転速度センサ10が配設されており、このセンサ10の検出信号n0は制御装置13に出力される。
【0035】
無段変速機2には、エンジン1の回転速度nEに対する出力軸回転速度n0の比である速度比e(=n0/nE)が、目標速度比Eとなるように当該無段変速機2を変速させる速度比制御アクチュエータ9が配設されている。
【0036】
車両のキャブ内に設けられたアクセル操作子としてのアクセルペダルが操作されることによって、エンジン1が駆動される。また、同キャブ内に設けられた選択手段としてのエンジンブレーキスイッチがオン・オフ操作されることによってエンジンブレーキが作動または解除されるようになっている。エンジンブレーキスイッチは、坂道降坂時等、エンジンブレーキを効かせたいときにオンされ、不必要にエンジンブレーキを効かせたくなく燃費のよい惰行運転をさせたいときにオフされる。
【0037】
上記アクセルペダルには、当該アクセルペダルの変位xを検出するアクセルペダル変位センサ11が配設されており、このセンサ11の検出信号xは制御装置13に出力される。また、上記エンジンブレーキスイッチには、当該スイッチのオン・オフ状態yを検出する状態センサ12が配設されており、このセンサ12の検出信号yは制御装置13に出力される。
【0038】
また、上記無段変速機2は、制御装置13、速度比制御アクチュエータ9によって制御される。
【0039】
すなわち、制御装置13では、上記各センサ出力信号nE、n0、x、yに基づき後述する演算処理がなされることによって、速度比eを目標速度比Eにするための制御信号であるアクチュエータ指令値Sが、変速比制御アクチュエータ9に対して出力される。
【0040】
速度比制御アクチュエータ9は、入力されるアクチュエータ指令値Sに応じて駆動される。この結果、無段変速機2は所望の速度比Eに変化される。
【0041】
本発明が適用される車両の構成としては、図2にブロック図として示すものであってもよい。
【0042】
同図2に示すように、この車両はエンジン1を駆動源とする発電機15を電源とするモータ18によって駆動されて走行するものであり、モータ18の駆動力が、差動機(デフ)3を介して左右のタイヤ6、7に伝達されるよう構成されている。
【0043】
なお、図1と同一の符号は同一の構成要素であるので、それについての重複した説明は省略する。なお、出力軸回転速度センサ10は、モータ18の出力軸に配設され、モータ18の回転速度nMを検出するものとなっている。
【0044】
すなわち、制御装置13では、後述する演算処理がなされることによって、モータ出力軸の目標回転速度NMが求められ、この目標回転速度NMがインバータ制御装置20に対して出力される。
【0045】
さらに、同制御装置13では、後述する演算処理がなされることによって、エンジン出力軸の目標回転速度NEが求められ、この目標回転速度NEがコンバータ制御装置17に対して出力される。
【0046】
こうして制御装置13から出力される目標回転速度NMに応じてインバータ19が制御され、さらに、同制御装置13から出力される目標回転速度NEに応じてコンバータ16が制御される。
【0047】
すなわち、インバータ制御装置20に入力された目標回転速度NMに応じた制御信号がインバータ19に出力され、インバータ19はこの制御信号に応じてモータ18の駆動電圧周波数を変化させ、モータ18の出力軸の回転速度を目標回転速度NMに一致させる。つまり、インバータ制御装置20は、モータ回転速度nMと制御目標モータ回転速度NMとの偏差から漸次モータ回転速度がNMに近づくようにインバータ周波数と、モータ作用または発電機作用を演算出力する。
【0048】
また、コンバータ制御装置17に入力された目標回転速度NEに応じた制御信号がコンバータ16に出力され、コンバータ16はこの制御信号に応じて発電機15から供給される電力を整流したり、発電機15をモータとして駆動したりして、エンジン1を駆動状態とエンジンブレーキ状態に制御する。つまり、コンバータ制御装置17はコンバータ16とインバータ19との間の直流電圧を検出し、直流電圧が発電機15の発電電圧以下のときは発電機15からの電力を整流作用し、直流電圧が発電機15の発電電圧以上のときはモータ18が発電作用しているので、エンジン回転速度nEとエンジンブレーキ時の目標回転速度NEとの偏差から、発電機15をモータ作用させ、漸次発電機回転速度(=エンジン回転速度)が目標値NEに近づくようにコンバータ16をインバータ作用させ、周波数を演算出力する。
【0049】
なお、上述した車両は左右2つの駆動輪が設けられたもの(たとえば4輪車)を想定しているが、本発明が適用される車両としては、1輪駆動のもの(たとえば2輪車)であってもよい。さらに、車輪によって走行する車両に限定されることはなく、履帯によって走行する車両に適用する実施も当然可能である。
【0050】
また、無段変速機2の形式は任意であり、たとえばHST、HMT、ベルト式を使用することができる。
【0051】
また、発電機15とモータ18は、交流型のものを想定しているが、コンバータとインバータとを組み合わせて、発電機作用とモータ作用の両作用をさせることができるものであれば、形式は問わない。また、交流型以外にも直流型を使用してもよい。
【0052】
つぎに、図1に示す制御装置13で行われる演算処理について図3の制御ブロック図を参照して説明する。
【0053】
同図3に示すように、まず、上記各センサ8、10、11、12からエンジン回転速度nE、出力軸回転速度n0、アクセルペダル変位x、エンジンブレーキスイッチのオン・オフ状態yの各データが逐次制御装置13に取り込まれる(ステップ101)。
【0054】
ついで、予め設定された、アクセルペダル変位xとエンジン目標回転速度NE(x)との対応関係に基づき、現在のアクセルペダル変位xに対応するエンジン目標回転速度NE(x)が取得される(ステップ102)。
【0055】
つぎのステップ103では、以下のようにしてエンジン目標回転速度NEが求められる。
ここで、図5に示すように、経過時間tに応じて上昇変化するエンジン目標回転速度NEを示すエンジン目標回転速度上昇曲線L1が予め設定されている。このエンジン目標回転速度上昇曲線L1は、エンジン1の無負荷の場合のアクセルペダル踏込み時の上昇速度よりもやや遅い上昇速度となるように設定されている。
【0056】
このエンジン目標回転速度上昇曲線L1上の各点は、各経過時間tにおける目標回転速度NEの上限値を示している。
【0057】
そこで、いま、ある経過時刻tにおいて、ステップ102で取得された目標回転速度NE(x)がこの上限値を超えているときは、上限値をエンジン目標回転速度NEとしてつぎのステップ105に出力し、ある経過時刻tにおいて、ステップ102で取得された目標回転速度NE(x)がこの上限値以下であるならば、ステップ102で取得された目標回転速度NE(x)をエンジン目標回転速度NEとしてそのままステップ105に出力する。
【0058】
これを1サイクルΔt毎に制御を行うディジタル制御の場合で説明すると、同図5に示すように、任意の時刻t1において、出力されたエンジン目標回転速度NEがNE1であったとすると、つぎの1サイクルΔt後の制御時点t2における目標回転速度NEの上限値は上記上昇曲線L1よりNE2となる。ここで時刻t2において、ステップ102で取得された目標回転速度NE(x)が上記上限値NE2を超えている場合は、目標回転速度NE=NE2とし、ステップ102で取得された目標回転速度NE(x)が上記上限値NE2以下の場合は、目標回転速度NE=NE(x)とする。
【0059】
要するに、アクセルペダルによって指示されるエンジン目標回転速度NE(x)の上昇速度((NE(x)−NE1)/Δt)と、エンジン目標回転速度上昇曲線L1に応じた上昇速度((NE2−NE1)/Δt)とを、各エンジン目標回転速度NE1、NE2…毎に比較し、上記指示される上昇速度がエンジン目標回転速度上昇曲線L1に応じた上昇速度よりも大きくなっているときは、エンジン目標回転速度上昇曲線L1に沿ってエンジン目標回転速度NEが上昇するように、当該エンジン目標回転速度上昇曲線L1上のエンジン目標回転速度NE2を出力することができればよい。よって、回転速度の差分をとるのではなく、アクセルペダルによって指示されるエンジン目標回転速度NE(x)の上昇速度を直接検出するセンサを設け、このセンサの逐次の出力とエンジン目標回転速度上昇曲線L1上の各点の接線の傾きとを比較するようにしてもよい。
【0060】
また、ステップ105にエンジン目標回転速度NEを出力する際に、さらに所定分ΔNEだけ引いた上で出力する実施も可能である。
【0061】
図7は、アクセルペダルの踏込み速度Δxと上記速度減少分ΔNEとの関係を示すグラフである。同図7に示すように、速度減少分ΔNEは、アクセル踏込み速度Δxが増加するにしたがって増加する関係となっている。よって、アクセルペダル踏込み速度Δxが増加するにしたがって、ステップ105に出力されるエンジン目標回転速度NEは減少する関係となり、アクセルペダル踏込み速度Δxが大きいほど、エンジン目標回転速度を減少させる効果を高めることができ、車速の低下の抑制の効果を高めることができる。
【0062】
たとえば、図5の時刻t2におけるエンジン目標回転速度NEが上昇曲線上の目標回転速度NE2であり、そのときのアクセル踏込み速度ΔxがΔx1であったとすると、目標回転速度NE2から、Δx1に対応する速度減少分ΔNE1を引いた速度、
NE=NE2−ΔNE1
が、ステップ105に対して出力されることになる。
【0063】
以上のようにしてエンジン目標回転速度が求められることにより、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、予め設定されたエンジン目標速度上昇曲線上の目標値以下に抑えられ、目標値だけが上がりすぎることが抑制される。この結果、アクセルペダルの踏込み時に、運転者の意思に沿って車速が上昇するようになり、しかもエンジン回転速度の大きさにかかわりなく、アクセルペダルに対する車速の応答性が向上し、エンジン回転速度のオーバーシュートがなく加速性が向上することとなる。
【0064】
また、エンジン目標回転速度NE(x)の下降時には、上述した上昇時と同様にしてエンジン目標回転速度NEが求められ、ステップ105に対して出力される。
【0065】
図6に示すように、経過時間tに応じて下降変化するエンジン目標回転速度NEを示すエンジン目標回転速度下降曲線L2、L3が予め設定されている。このうち、下降曲線L2は、上記エンジンブレーキスイッチのオン操作に対応して選択され、下降曲線L3は、上記エンジンブレーキスイッチのオフ操作に対応して選択される。ここで、エンジンブレーキスイッチのオフに対応する下降曲線L3は、エンジン1の無負荷の場合にアクセルペダルを戻したときの下降速度とほぼ同じ下降速度となるように設定されている。また、エンジンブレーキスイッチのオンに対応する下降曲線L2は、エンジン1の無負荷の場合にアクセルペダルを戻したときの下降速度よりも遅い下降速度となるように設定されている。
【0066】
そして、エンジンブレーキスイッチのオンに対応する下降曲線L2上のエンジン目標回転速度の最小値は、エンジンブレーキスイッチのオフに対応する下降曲線L3上のエンジン目標回転速度の最小値よりも大きな値に設定されている。
【0067】
これらエンジン目標回転速度下降曲線L2、L3上の各点は、各経過時間tにおける目標回転速度NEの下限値を示している。
【0068】
そこで、いま、ある経過時刻tにおいて、ステップ102で取得された目標回転速度NE(x)がこの下限値よりも小さいときは、下限値をエンジン目標回転速度NEとしてつぎのステップ105に出力し、ある経過時刻tにおいて、ステップ102で取得された目標回転速度NE(x)がこの下限値以上であるならば、ステップ102で取得された目標回転速度NE(x)をエンジン目標回転速度NEとしてそのままステップ105に出力する。
【0069】
これを1サイクルΔt毎に制御を行うディジタル制御の場合で説明すると、同図6に示すように、エンジンブレーキスイッチがオンされた後(下降曲線L2が選択されている)の任意の時刻t3において、出力されたエンジン目標回転速度NEがNE3であったとすると、つぎの1サイクルΔt後の制御時点t4における目標回転速度NEの下限値は上記下降曲線L2よりNE4となる。ここで時刻t4において、ステップ102で取得された目標回転速度NE(x)が上記下限値NE4よりも小さい場合は、目標回転速度NE=NE4とし、ステップ102で取得された目標回転速度NE(x)が上記下限値NE4以上の場合は、目標回転速度NE=NE(x)とする。
【0070】
要するに、アクセルペダルによって指示されるエンジン目標回転速度NE(x)の下降速度((NE(x)−NE3)/Δt)と、エンジン目標回転速度下降曲線L2に応じた下降速度((NE4−NE3)/Δt)とを、各エンジン目標回転速度NE3、NE4…毎に比較し、上記指示される下降速度がエンジン目標回転速度下降曲線L2に応じた下降速度よりも大きくなっているときは、エンジン目標回転速度下降曲線L2に沿ってエンジン目標回転速度NEが上昇するように、当該エンジン目標回転速度下降曲線L2上のエンジン目標回転速度NE4を出力することができればよい。よって、回転速度の差分をとるのではなく、アクセルペダルによって指示されるエンジン目標回転速度NE(x)の下降速度を直接検出するセンサを設け、このセンサの逐次の出力とエンジン目標回転速度下降曲線L2上の各点の接線の傾きとを比較するようにしてもよい。
【0071】
また、ステップ105にエンジン目標回転速度NEを出力する際に、さらに所定分ΔNEだけ加えた上で出力する実施も可能である。
【0072】
図7は、アクセルペダルの戻し速度Δxと上記速度増加分ΔNEとの関係を示すグラフである。同図7に示すように、速度増加分ΔNEは、アクセル戻し速度Δxが増加するにしたがって増加する関係となっている。よって、アクセルペダル戻し速度Δxが増加するにしたがって、ステップ105に出力されるエンジン目標回転速度NEは増加する関係となり、アクセルペダル戻し速度Δxが大きいほど、エンジン目標回転速度を増加させる効果を高めることができ、車速の上昇の抑制の効果を高めることができる。
【0073】
たとえば、図6の時刻t4におけるエンジン目標回転速度NEが下降曲線L2上の目標回転速度NE4であり、そのときのアクセル戻し速度ΔxがΔx1であったとすると、目標回転速度NE4に対して、Δx1に対応する速度増加分ΔNE1を加えた速度、
NE=NE4+ΔNE1
が、ステップ105に対して出力されることになる。
【0074】
エンジンブレーキスイッチがオフされて、下降曲線L3が選択された場合も下降曲線L2が選択された場合と同様の処理が実行される。
【0075】
以上のようにしてエンジン目標回転速度が求められることにより、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、予め設定されたエンジン目標速度下降曲線上の目標値以上に抑えられ、目標値だけが下がりすぎることが抑制される。
【0076】
この結果、アクセルペダルの戻し時に、運転者の意思に沿って車速が低下するようになる。
【0077】
また、特に、下降曲線L3が選択された場合には、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、惰行状態のときの回転速度以上に抑えられ、運転者の、エンジンブレーキを効かせたくないという意思に沿って、車両を惰行させることができ、燃費の良い走行が実現される。
【0078】
また、特に、下降曲線L2が選択された場合であって、アクセルペダルの戻し速度Δxの大きさに応じた分ΔNEだけ、エンジン目標回転速度NEを大きくした場合には、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、エンジンブレーキが効いている状態のときの回転速度以上に抑えられ、運転者の、エンジンブレーキを効かせたいという意思に沿って、車両を減速させることができ、しかも、オペレータの意思に応じてエンジンブレーキの効き具合を変化させることができるようになる。
【0079】
また、エンジンブレーキスイッチのオンに対応する下降曲線L2上のエンジン目標回転速度の最小値NE(v)は、車両の速度vが低下するほど小さくなるように変化させることができる。図8は車速vと上記最小値NE(v)との関係を示すグラフである。
【0080】
したがって、下降曲線L2が選択された場合であって、その最小値NE(v)を車速vに応じて変化させた場合には、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、エンジンブレーキが効いている状態のときの回転速度以上に抑えられ、運転者の、エンジンブレーキを効かせたいという意思に沿って、車両を減速させることができ、しかも、車速の高速時はいつまでもエンジンブレーキが効き、車速が低速になるにしたがいエンジンブレーキが効かなくなるという具合に、車速の制御性が向上することになる(ステップ103)。
【0081】
一方、ステップ101で得られたエンジン回転速度nEと出力軸回転速度n0とに基づき、無段変速機2の速度比e(=n0/nE)が演算される(ステップ104)。
【0082】
さらに、ステップ103で得られた現在のエンジン目標回転速度NE、そして現在のエンジン回転速度nE、ステップ104で得られた現在の速度比eとに基づいて、無段変速機2の目標速度比Eが、
E=e+k(nE−NE) …(1)
と演算される。ただし、kは定数である(ステップ105)。
【0083】
ついで、現在の速度比eを、ステップ105で取得された目標速度比Eにするためのアクチュエータ指令値Sが演算され(ステップ106)、このアクチュエータ指令値Sが速度比制御アクチュエータ9に対して出力される。この結果、無段変速機2の速度比eは、アクチュエータ指令値Sに応じて変化され、目標速度比Eに漸近する。すなわち、ステップ105における上記(1)式にしたがい、実際のエンジン回転速度nEが、エンジン目標回転速度NEよりも大きいときには、これら両回転速度の偏差nE−NEに応じて速度比eが増加するように、また実際のエンジン回転速度nEがエンジン目標回転速度NEよりも小さいときには、これら両回転速度の偏差nE−NEに応じて速度比eが減少するように、速度比eが制御される(ステップ107)。
【0084】
つぎに、図2に示す制御装置13で行われる演算処理について図4の制御ブロック図を参照して説明する。
【0085】
図4の内容は、図3における速度比eの代わりにモータ18の回転速度nMとし、図3における目標速度比Eの代わりにモータ18の目標回転速度NMとしたものである。
【0086】
図4に示すように、まず、上記各センサ8、10、11、12からエンジン回転速度nE、モータ回転速度nM、アクセルペダル変位x、エンジンブレーキスイッチのオン・オフ状態yの各データが逐次制御装置13に取り込まれる(ステップ201)。
【0087】
ついで、予め設定された、アクセルペダル変位xとエンジン目標回転速度NE(x)との対応関係に基づき、現在のアクセルペダル変位xに対応するエンジン目標回転速度NE(x)が取得される(ステップ202)。
【0088】
つぎのステップ203では、以下のようにしてエンジン目標回転速度NEが求められる。
ここで、図5に示すように、経過時間tに応じて上昇変化するエンジン目標回転速度NEを示すエンジン目標回転速度上昇曲線L1が予め設定されている。このエンジン目標回転速度上昇曲線L1は、エンジン1の無負荷の場合のアクセルペダル踏込み時の上昇速度よりもやや遅い上昇速度となるように設定されている。
【0089】
このエンジン目標回転速度上昇曲線L1上の各点は、各経過時間tにおける目標回転速度NEの上限値を示している。
【0090】
そこで、いま、ある経過時刻tにおいて、ステップ202で取得された目標回転速度NE(x)がこの上限値を超えているときは、上限値をエンジン目標回転速度NEとしてつぎのステップ204および205に出力し、ある経過時刻tにおいて、ステップ202で取得された目標回転速度NE(x)がこの上限値以下であるならば、ステップ202で取得された目標回転速度NE(x)をエンジン目標回転速度NEとしてそのままステップ204および205に出力する。
【0091】
これを1サイクルΔt毎に制御を行うディジタル制御の場合で説明すると、同図5に示すように、任意の時刻t1において、出力されたエンジン目標回転速度NEがNE1であったとすると、つぎの1サイクルΔt後の制御時点t2における目標回転速度NEの上限値は上記上昇曲線L1よりNE2となる。ここで時刻t2において、ステップ202で取得された目標回転速度NE(x)が上記上限値NE2を超えている場合は、目標回転速度NE=NE2とし、ステップ202で取得された目標回転速度NE(x)が上記上限値NE2以下の場合は、目標回転速度NE=NE(x)とする。
【0092】
要するに、アクセルペダルによって指示されるエンジン目標回転速度NE(x)の上昇速度((NE(x)−NE1)/Δt)と、エンジン目標回転速度上昇曲線L1に応じた上昇速度((NE2−NE1)/Δt)とを、各エンジン目標回転速度NE1、NE2…毎に比較し、上記指示される上昇速度がエンジン目標回転速度上昇曲線L1に応じた上昇速度よりも大きくなっているときは、エンジン目標回転速度上昇曲線L1に沿ってエンジン目標回転速度NEが上昇するように、当該エンジン目標回転速度上昇曲線L1上のエンジン目標回転速度NE2を出力することができればよい。よって、回転速度の差分をとるのではなく、アクセルペダルによって指示されるエンジン目標回転速度NE(x)の上昇速度を直接検出するセンサを設け、このセンサの逐次の出力とエンジン目標回転速度上昇曲線L1上の各点の接線の傾きとを比較するようにしてもよい。
【0093】
また、ステップ204および205にエンジン目標回転速度NEを出力する際に、さらに所定分ΔNEだけ引いた上で出力する実施も可能である。
【0094】
図7は、アクセルペダルの踏込み速度Δxと上記速度減少分ΔNEとの関係を示すグラフである。同図7に示すように、速度減少分ΔNEは、アクセル踏込み速度Δxが増加するにしたがって増加する関係となっている。よって、アクセルペダル踏込み速度Δxが増加するにしたがって、ステップ204および205に出力されるエンジン目標回転速度NEは減少する関係となり、アクセルペダル踏込み速度Δxが大きいほど、エンジン目標回転速度を減少させる効果を高めることができ、車速の低下の抑制の効果を高めることができる。
【0095】
たとえば、図5の時刻t2におけるエンジン目標回転速度NEが上昇曲線上の目標回転速度NE2であり、そのときのアクセル踏込み速度ΔxがΔx1であったとすると、目標回転速度NE2から、Δx1に対応する速度減少分ΔNE1を引いた速度、
NE=NE2−ΔNE1
が、ステップ204および205に対して出力されることになる。
【0096】
以上のようにしてエンジン目標回転速度が求められることにより、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、予め設定されたエンジン目標速度上昇曲線上の目標値以下に抑えられ、目標値だけが上がりすぎることが抑制される。この結果、アクセルペダルの踏込み時に、運転者の意思に沿って車速が上昇するようになり、しかもエンジン回転速度の大きさにかかわりなく、アクセルペダルに対する車速の応答性が向上し、エンジン回転速度のオーバーシュートがなく加速性が向上することとなる。
【0097】
また、エンジン目標回転速度NE(x)の下降時には、上述した上昇時と同様にしてエンジン目標回転速度NEが求められ、ステップ204および205に対して出力される。
【0098】
図6に示すように、経過時間tに応じて下降変化するエンジン目標回転速度NEを示すエンジン目標回転速度下降曲線L2、L3が予め設定されている。このうち、下降曲線L2は、上記エンジンブレーキスイッチのオン操作に対応して選択され、下降曲線L3は、上記エンジンブレーキスイッチのオフ操作に対応して選択される。ここで、エンジンブレーキスイッチのオフに対応する下降曲線L3は、エンジン1の無負荷の場合にアクセルペダルを戻したときの下降速度とほぼ同じ下降速度となるように設定されている。また、エンジンブレーキスイッチのオンに対応する下降曲線L2は、エンジン1の無負荷の場合にアクセルペダルを戻したときの下降速度よりも遅い下降速度となるように設定されている。
【0099】
そして、エンジンブレーキスイッチのオンに対応する下降曲線L2上のエンジン目標回転速度の最小値は、エンジンブレーキスイッチのオフに対応する下降曲線L3上のエンジン目標回転速度の最小値よりも大きな値に設定されている。
【0100】
これらエンジン目標回転速度下降曲線L2、L3上の各点は、各経過時間tにおける目標回転速度NEの下限値を示している。
【0101】
そこで、いま、ある経過時刻tにおいて、ステップ202で取得された目標回転速度NE(x)がこの下限値よりも小さいときは、下限値をエンジン目標回転速度NEとしてつぎのステップ204および205に出力し、ある経過時刻tにおいて、ステップ202で取得された目標回転速度NE(x)がこの下限値以上であるならば、ステップ202で取得された目標回転速度NE(x)をエンジン目標回転速度NEとしてそのままステップ204および205に出力する。
【0102】
これを1サイクルΔt毎に制御を行うディジタル制御の場合で説明すると、同図6に示すように、エンジンブレーキスイッチがオンされた後(下降曲線L2が選択されている)の任意の時刻t3において、出力されたエンジン目標回転速度NEがNE3であったとすると、つぎの1サイクルΔt後の制御時点t4における目標回転速度NEの下限値は上記下降曲線L2よりNE4となる。ここで時刻t4において、ステップ202で取得された目標回転速度NE(x)が上記下限値NE4よりも小さい場合は、目標回転速度NE=NE4とし、ステップ202で取得された目標回転速度NE(x)が上記下限値NE4以上の場合は、目標回転速度NE=NE(x)とする。
【0103】
要するに、アクセルペダルによって指示されるエンジン目標回転速度NE(x)の下降速度((NE(x)−NE3)/Δt)と、エンジン目標回転速度下降曲線L2に応じた下降速度((NE4−NE3)/Δt)とを、各エンジン目標回転速度NE3、NE4…毎に比較し、上記指示される下降速度がエンジン目標回転速度下降曲線L2に応じた下降速度よりも大きくなっているときは、エンジン目標回転速度下降曲線L2に沿ってエンジン目標回転速度NEが上昇するように、当該エンジン目標回転速度下降曲線L2上のエンジン目標回転速度NE4を出力することができればよい。よって、回転速度の差分をとるのではなく、アクセルペダルによって指示されるエンジン目標回転速度NE(x)の下降速度を直接検出するセンサを設け、このセンサの逐次の出力とエンジン目標回転速度下降曲線L2上の各点の接線の傾きとを比較するようにしてもよい。
【0104】
また、ステップ204および205にエンジン目標回転速度NEを出力する際に、さらに所定分ΔNEだけ加えた上で出力する実施も可能である。
【0105】
図7は、アクセルペダルの戻し速度Δxと上記速度増加分ΔNEとの関係を示すグラフである。同図7に示すように、速度増加分ΔNEは、アクセル戻し速度Δxが増加するにしたがって増加する関係となっている。よって、アクセルペダル戻し速度Δxが増加するにしたがって、ステップ204および205に出力されるエンジン目標回転速度NEは増加する関係となり、アクセルペダル戻し速度Δxが大きいほど、エンジン目標回転速度を増加させる効果を高めることができ、車速の上昇の抑制の効果を高めることができる。
【0106】
たとえば、図6の時刻t4におけるエンジン目標回転速度NEが下降曲線L2上の目標回転速度NE4であり、そのときのアクセル戻し速度ΔxがΔx1であったとすると、目標回転速度NE4に対して、Δx1に対応する速度増加分ΔNE1を加えた速度、
NE=NE4+ΔNE1
が、ステップ204および205に対して出力されることになる。
【0107】
エンジンブレーキスイッチがオフされて、下降曲線L3が選択された場合も下降曲線L2が選択された場合と同様の処理が実行される。
【0108】
以上のようにしてエンジン目標回転速度が求められることにより、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、予め設定されたエンジン目標速度下降曲線上の目標値以上に抑えられ、目標値だけが下がりすぎることが抑制される。
【0109】
この結果、アクセルペダルの戻し時に、運転者の意思に沿って車速が低下するようになる。
【0110】
また、特に、下降曲線L3が選択された場合には、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、惰行状態のときの回転速度以上に抑えられ、運転者の、エンジンブレーキを効かせたくないという意思に沿って、車両を惰行させることができ、燃費の良い走行が実現される。
【0111】
また、特に、下降曲線L2が選択された場合であって、アクセルペダルの戻し速度Δxの大きさに応じた分ΔNEだけ、エンジン目標回転速度NEを大きくした場合には、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、エンジンブレーキが効いている状態のときの回転速度以上に抑えられ、運転者の、エンジンブレーキを効かせたいという意思に沿って、車両を減速させることができ、しかも、オペレータの意思に応じてエンジンブレーキの効き具合を変化させることができるようになる。
【0112】
また、エンジンブレーキスイッチのオンに対応する下降曲線L2上のエンジン目標回転速度の最小値NE(v)は、車両の速度vが低下するほど小さくなるように変化させることができる。図8は車速vと上記最小値NE(v)との関係を示すグラフである。
【0113】
したがって、下降曲線L2が選択された場合であって、その最小値NE(v)を車速vに応じて変化させた場合には、あらゆる回転速度域においてエンジン目標回転速度が、エンジンブレーキが効いている状態のときの回転速度以上に抑えられ、運転者の、エンジンブレーキを効かせたいという意思に沿って、車両を減速させることができ、しかも、車速の高速時はいつまでもエンジンブレーキが効き、車速が低速になるにしたがいエンジンブレーキが効かなくなるという具合に、車速の制御性が向上することになる(ステップ203)。
【0114】
こうして出力されたエンジン目標回転速度NEは、コンバータ制御装置17に対して出力され、このコンバータ制御装置17によって、エンジン1を駆動状態とエンジンブレーキ状態に制御する。なお、この制御の際、エンジン回転速度センサ8の出力nEがフィードバック量として使用される(ステップ205)。
【0115】
そして、ステップ203で得られたエンジン目標回転速度NE、そして現在のエンジン回転速度nE、現在のモータ回転速度nMに基づいて、モータ18の目標回転速度NMが、
NM=nM+k(nE−NE) …(2)
と演算される。ただし、kは定数である(ステップ204)。
【0116】
このステップ204で取得されたモータ目標回転速度NMは、インバータ制御装置20に対して出力され、このインバータ制御装置20によって、モータ18の回転速度が目標回転速度NMになるように制御される。すなわち、ステップ204における上記(2)式にしたがい、実際のエンジン回転速度nEが、エンジン目標回転速度NEよりも大きいときには、これら両回転速度の偏差nE−NEに応じてモータ回転速度nMが増加するように、また実際のエンジン回転速度nEがエンジン目標回転速度NEよりも小さいときには、これら両回転速度の偏差nE−NEに応じてモータ回転速度nMが減少するように、モータ回転速度nMが制御される。なお、この制御の際、モータ回転速度センサ10の出力nMがフィードバック量として使用される(ステップ205)。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る車両の速度制御装置の実施例装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図2は本発明に係る車両の速度制御装置の実施例装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】図3は図1の装置に適用される制御内容を示す制御ブロック図である。
【図4】図4は図1の装置に適用される制御内容を示す制御ブロック図である。
【図5】図5は図3、図4で行われる制御内容を説明するために用いたエンジン目標回転速度上昇曲線図である。
【図6】図6は図3、図4で行われる制御内容を説明するために用いたエンジン目標回転速度下降曲線図である。
【図7】図7は図3、図4で行われる制御内容を説明するために用いた図であり、アクセルペダルの操作速度とエンジン目標回転速度の減少分または増加分との関係を示す図である。
【図8】図8は図3、図4で行われる制御内容を説明するために用いた図であり、車速とエンジン目標回転速度の最小値との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 エンジン
13 制御装置
18 モータ
Claims (20)
- 操作位置に対応するエンジン目標回転速度を指示するアクセル操作子と、エンジンの駆動力が伝達され、与えられた制御信号に基づき、エンジン回転速度に対する出力軸回転速度の速度比を連続的に変化させる無段変速機と、前記エンジンの実際の回転速度を検出する回転速度検出手段と、与えられたエンジン目標回転速度に基づき、前記回転速度検出手段で検出された実際のエンジン回転速度が前記与えられたエンジン目標回転速度よりも大きいときには、これら両回転速度の偏差に応じて前記速度比が増加するように、また前記検出された実際のエンジン回転速度が前記与えられたエンジン目標回転速度よりも小さいときには、これら両回転速度の偏差に応じて前記速度比が減少するように、速度比を変化させるための制御信号を出力する速度比制御手段とを具えた車両の速度制御装置において、
経過時間に応じて上昇変化するエンジン目標回転速度を示すエンジン目標回転速度上昇曲線を設定する設定手段と、
前記アクセル操作子で指示されるエンジン目標回転速度を、各経過時間毎に演算する演算手段と、
前記演算手段で演算されたエンジン目標回転速度と、前記設定手段で設定されたエンジン目標回転速度上昇曲線上のエンジン目標回転速度とを、各経過時間毎に比較し、前記演算されたエンジン目標回転速度が前記エンジン目標回転速度上昇曲線上のエンジン目標回転速度よりも大きくなっているときは、当該経過時間における前記エンジン目標回転速度上昇曲線上のエンジン目標回転速度を、前記速度比制御手段に与えるエンジン目標回転速度補正手段と
を具えた車両の速度制御装置。 - 前記設定手段で設定されるエンジン目標回転速度上昇曲線は、前記エンジンの無負荷時の場合の上昇速度よりも遅い上昇速度となるように設定されるものである請求項1記載の車両の速度制御装置。
- 前記アクセル操作子がエンジン目標回転速度を上昇させる方向に操作される速度の大きさに応じた分だけ、前記速度比制御手段に与えるエンジン目標回転速度を小さくするようにした請求項1記載の車両の速度制御装置。
- 操作位置に対応するエンジン目標回転速度を指示するアクセル操作子と、エンジンの駆動力が伝達され、与えられた制御信号に基づき、エンジン回転速度に対する出力軸回転速度の速度比を連続的に変化させる無段変速機と、前記エンジンの実際の回転速度を検出する回転速度検出手段と、与えられたエンジン目標回転速度に基づき、前記回転速度検出手段で検出された実際のエンジン回転速度が前記与えられたエンジン目標回転速度よりも大きいときには、これら両回転速度の偏差に応じて前記速度比が増加するように、また前記検出された実際のエンジン回転速度が前記与えられたエンジン目標回転速度よりも小さいときには、これら両回転速度の偏差に応じて前記速度比が減少するように、速度比を変化させるための制御信号を出力する速度比制御手段とを具えた車両の速度制御装置において、
経過時間に応じて下降変化するエンジン目標回転速度を示すエンジン目標回転速度下降曲線を設定する設定手段と、
前記アクセル操作子で指示されるエンジン目標回転速度を、各経過時間毎に演算する演算手段と、
前記演算手段で演算されたエンジン目標回転速度と、前記設定手段で設定されたエンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度とを、各経過時間毎に比較し、前記演算されたエンジン目標回転速度が前記エンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度よりも小さくなっているときは、当該経過時間における前記エンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度を、前記速度比制御手段に与えるエンジン目標回転速度補正手段と
を具えた車両の速度制御装置。 - 前記設定手段で設定されるエンジン目標回転速度下降曲線は、前記エンジンの無負荷時の場合の下降速度と略同じ下降速度となるように設定されるものである請求項4記載の車両の速度制御装置。
- 前記設定手段で設定されるエンジン目標回転速度下降曲線は、前記エンジンの無負荷時の場合の下降速度よりも遅い下降速度となるように設定されるものである請求項4記載の車両の速度制御装置。
- 前記設定手段で設定されるエンジン目標回転速度下降曲線として、前記エンジンの無負荷時の場合の下降速度と略同じ下降速度となる第1の曲線と、前記エンジンの無負荷時の場合の下降速度よりも遅い下降速度となる第2の曲線とのいずれかを選択する選択手段を設けるようにした請求項4記載の車両の速度制御装置。
- 前記第2の曲線上のエンジン目標回転速度の最小値は、前記第1の曲線上のエンジン目標回転速度の最小値よりも大きな値に設定されている請求項7記載の車両の速度制御装置。
- 請求項6記載のエンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度の最小値または請求項8記載の第2の曲線上のエンジン目標回転速度の最小値は、前記車両の速度が低下するほど小さくなるように設定されている車両の速度制御装置。
- 前記アクセル操作子がエンジン目標回転速度を下降させる方向に操作される速度の大きさに応じた分だけ、前記速度比制御手段に与えるエンジン目標回転速度を大きくするようにした請求項4記載の車両の速度制御装置。
- 操作位置に対応するエンジン目標回転速度を指示するアクセル操作子と、エンジンにより駆動される発電機と、前記発電機の電力により駆動されるモータと、与えられた制御信号に基づき、前記モータの回転速度を変化させることによって車両の速度を変化させるモータ制御装置と、前記エンジンの実際の回転速度を検出する回転速度検出手段と、与えられたエンジン目標回転速度に基づき、前記回転速度検出手段で検出された実際のエンジン回転速度が前記与えられたエンジン目標回転速度よりも大きいときには、これら両回転速度の偏差に応じて前記モータの回転速度が増加するように、また前記検出された実際のエンジン回転速度が前記与えられたエンジン目標回転速度よりも小さいときには、これら両回転速度の偏差に応じて前記モータの回転速度が減少するように、モータ回転速度を変化させるための制御信号を出力する速度制御手段とを具えた車両の速度制御装置において、
経過時間に応じて上昇変化するエンジン目標回転速度を示すエンジン目標回転速度上昇曲線を設定する設定手段と、
前記アクセル操作子で指示されるエンジン目標回転速度を、各経過時間毎に演算する演算手段と、
前記演算手段で演算されたエンジン目標回転速度と、前記設定手段で設定されたエンジン目標回転速度上昇曲線上のエンジン目標回転速度とを、各経過時間毎に比較し、前記演算されたエンジン目標回転速度が前記エンジン目標回転速度上昇曲線上のエンジン目標回転速度よりも大きくなっているときは、当該経過時間における前記エンジン目標回転速度上昇曲線上のエンジン目標回転速度を、前記速度制御手段に与えるエンジン目標回転速度補正手段と
を具えた車両の速度制御装置。 - 前記設定手段で設定されるエンジン目標回転速度上昇曲線は、前記エンジンの無負荷時の場合の上昇速度よりも遅い上昇速度となるように設定されるものである請求項11記載の車両の速度制御装置。
- 前記アクセル操作子がエンジン目標回転速度を上昇させる方向に操作される速度の大きさに応じた分だけ、前記速度制御手段に与えるエンジン目標回転速度を小さくするようにした請求項11記載の車両の速度制御装置。
- 操作位置に対応するエンジン目標回転速度を指示するアクセル操作子と、エンジンにより駆動される発電機と、前記発電機の電力により駆動されるモータと、与えられた制御信号に基づき、前記モータの回転速度を変化させることによって車両の速度を変化させるモータ制御装置と、前記エンジンの実際の回転速度を検出する回転速度検出手段と、与えられたエンジン目標回転速度に基づき、前記回転速度検出手段で検出された実際のエンジン回転速度が前記与えられたエンジン目標回転速度よりも大きいときには、これら両回転速度の偏差に応じて前記モータの回転速度が増加するように、また前記検出された実際のエンジン回転速度が前記与えられたエンジン目標回転速度よりも小さいときには、これら両回転速度の偏差に応じて前記モータの回転速度が減少するように、モータ回転速度を変化させるための制御信号を出力する速度制御手段とを具えた車両の速度制御装置において、
経過時間に応じて下降変化するエンジン目標回転速度を示すエンジン目標回転速度下降曲線を設定する設定手段と、
前記アクセル操作子で指示されるエンジン目標回転速度を、各経過時間毎に演算する演算手段と、
前記演算手段で演算されたエンジン目標回転速度と、前記設定手段で設定されたエンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度とを、各経過時間毎に比較し、前記演算されたエンジン目標回転速度が前記エンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度よりも小さくなっているときは、当該経過時間における前記エンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度を、前記速度制御手段に与えるエンジン目標回転速度補正手段と
を具えた車両の速度制御装置。 - 前記設定手段で設定されるエンジン目標回転速度下降曲線は、前記エンジンの無負荷時の場合の下降速度と略同じ下降速度となるように設定されるものである請求項14記載の車両の速度制御装置。
- 前記設定手段で設定されるエンジン目標回転速度下降曲線は、前記エンジンの無負荷時の場合の下降速度よりも遅い下降速度となるように設定されるものである請求項14記載の車両の速度制御装置。
- 前記設定手段で設定されるエンジン目標回転速度下降曲線として、前記エンジンの無負荷時の場合の下降速度と略同じ下降速度となる第1の曲線と、前記エンジンの無負荷時の場合の下降速度よりも遅い下降速度となる第2の曲線とのいずれかを選択する選択手段を設けるようにした請求項14記載の車両の速度制御装置。
- 前記第2の曲線上のエンジン目標回転速度の最小値は、前記第1の曲線上のエンジン目標回転速度の最小値よりも大きな値に設定されている請求項17記載の車両の速度制御装置。
- 請求項16記載のエンジン目標回転速度下降曲線上のエンジン目標回転速度の最小値または請求項18記載の第2の曲線上のエンジン目標回転速度の最小値は、前記車両の速度が低下するほど小さくなるように設定されている車両の速度制御装置。
- 前記アクセル操作子がエンジン目標回転速度を下降させる方向に操作される速度の大きさに応じた分だけ、前記速度制御手段に与えるエンジン目標回転速度を大きくするようにした請求項14記載の車両の速度制御装置。
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