JP3661812B2

JP3661812B2 - Three-piece solid golf ball

Info

Publication number: JP3661812B2
Application number: JP08212196A
Authority: JP
Inventors: 久山岸; 博士樋口
Original assignee: Bridgestone Sports Co Ltd
Current assignee: Bridgestone Sports Co Ltd
Priority date: 1996-03-11
Filing date: 1996-03-11
Publication date: 2005-06-22
Anticipated expiration: 2016-03-11
Also published as: JPH09239068A; US5782707A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソリッドコアと中間層とカバーとの３層構造からなるスリーピースソリッドゴルフボールに関し、更に詳述すると、コアの硬度分布を適正化し、該コアと軟らかいカバーとの間に硬い中間層を設けることにより、ドライバーでのフルショットで飛距離が増大すると共に、５番アイアンやサンドウェッジ等のアプローチショットでのコントロール性が向上したスリーピースソリッドゴルフボールに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、ソリッドコアとこれを被覆するカバーとからなるツーピースソリッドゴルフボールは、飛距離及び耐久性に優れていることから多くのゴルファーに使用されているが、一般的に、糸巻きゴルフボールに比べて打撃時の打感が硬く、球離れの速さからフィーリング、コントロール性に劣るという欠点があった。このため、フィーリング、コントロール性を重視するプロゴルファーや上級プレーヤーは糸巻きゴルフボールを用いる場合が多い。しかしながら、糸巻きゴルボールは飛距離及び耐久性の点でソリッドゴルフボールに劣るものである。
【０００３】
この場合、ツーピースソリッドゴルフボールでは、比較的ロフト角の大きいクラブでフルショットした場合、ボールそのものよりもクラブロフトの効果が大きく、おおよそほとんどのボールにスピンが利き、転がり過ぎることはほとんどない。しかしながら、３０ヤード、５０ヤードといった短い距離のアプローチショットを行う場合にはボールによって転がり、即ちコントロール性に大きな差が生じてしまう。この差が生じる大きな要因は、基本的な構造によるところは少なく、カバー素材によるところが大きいと考えられる。このため、ツーピースソリッドゴルフボールにおいて、アプローチショットでのコントロール性を向上させる目的でカバーを軟らかい素材で構成することも行われているが、カバーが軟らかいと、飛距離が低下してしまうという問題があった。
【０００４】
更に、コントロール性はドライバーでのフルショット時にも必要とされ、５番アイアンやサンドウェッジ等のアプローチショットでのコントロールショットにおけるスピン特性を向上させる目的を重視しすぎる余り、軟らかいカバーを採用すると、大変形領域であるドライバー打撃の際にもスピン量が増加しすぎてボールがフケぎみ（上がり過ぎ）となり、飛距離が低下してしまう。一方、スピン量が少なくなりすぎると、落ち際にボールがドロップし、早期に落下して同様に到達飛距離に不利に働くという問題が生じてしまい、結局ドライバー打撃時にも適度なスピン量が必要となる。
【０００５】
従って、いずれにしてもツーピースソリッドゴルフボールにおいては、ドライバーでのフルショットで適度なスピン量を有して飛び性能に優れ、かつ５番アイアンやサンドウェッジ等でのアプローチショットで高スピン量となって優れたコントロール性を有するという、プレーヤーの相反する要望には十分に応えきれてはいなかった。
【０００６】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、コアの硬度分布を適正化し、軟らかいカバーとの間に硬い素材からなる中間層を設けることにより、ドライバーでのフルショットで飛距離が増大すると共に、５番アイアンやサンドウェッジ等でのアプローチショットで優れたコントロール性を有するスリーピースソリッドゴルフボールを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、ソリッドコアと中間層とカバーとの３層構造からなるスリーピースソリッドゴルフボールにおいて、コアの硬度分布を適正化し、軟らかいカバーとの間に硬い中間層を形成すると共に、ディンプル表面占有率を一定の値とすることにより、これらの相乗効果からドライバーでのフルショットで飛距離が増大すると共に、５番アイアンやサンドウェッジ等でのアプローチショットで優れたコントロール性を有するゴルフボールが得られることを知見した。
【０００８】
即ち、ソリッドコアと中間層とカバーとの３層構造からなり、ソリッドコアがシス−１，４−ポリブタジエンを主成分とするエラストマーからなり、コアの直径が３４〜４１ｍｍであり、中間層の厚さが０．２〜３ｍｍ、カバーの厚さが０．２〜３ｍｍであり、ボール表面に総数３６０〜４５０個のディンプルが形成されたスリーピースソリッドゴルフボールにおいて、ＪＩＳ−Ｃ型硬度計での測定で、コアの中心硬度が６０〜７５度、コア表面硬度が７０〜８５度であり、コア表面硬度がコア中心硬度より８〜２０度高硬度であると共に、中間層硬度が８０〜９８度であって、中間層硬度がコア表面硬度より５〜２０度硬く、カバー硬度が７０〜９０度であって、カバー硬度が中間層硬度より５度以上軟らかく形成することにより、大変形領域（ドライバーでのフルショット）での変形において、軟らかく変形しやすいカバーと、同様に軟らかいフィーリングを得るための軟らかいコアとの間に硬い中間層を介在させることにより、コアの変形過多によるエネルギーロスを低減させ、ボール全体の軟らかさを保持しつつ、反発性に対する効率的な構造を形成することが可能となりドライバーでのフルショットで飛距離が増大し、軟らかいカバーを用いても適度なスピン量を有し、飛距離の低下を招くことがないと共に、小さな変形領域（アプローチショット）でのスピン特性が向上し優れたコントロール性を発揮できる。しかもこの場合、カバー表面に設けたディンプルの表面占有率を６２〜８５％、ディンプル総表面積指数（Ｄｓｔ）を４以上とし、ディンプルパターンを適正化することにより、ゴルフボールの飛翔特性（飛距離、風に対する強さ）を更に増長させることが可能となり、これらの相乗効果からドライバーでのフルショットで飛距離が増大し、かつ５番アイアンやサンドウェッジ等でのアプローチショットでコントロール性に優れたゴルフボールが得られるというプレーヤーの相反する要望を効果的に達成し得ることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
【０００９】
従って、本発明は、
（１）ソリッドコアと中間層とカバーとの３層構造からなり、ソリッドコアがシス−１，４−ポリブタジエンを主成分とするエラストマーからなり、コアの直径が３４〜４１ｍｍであり、中間層の厚さが０．２〜３ｍｍ、カバーの厚さが０．２〜３ｍｍであり、ボール表面に総数３６０〜４５０個のディンプルが形成されたスリーピースソリッドゴルフボールにおいて、ＪＩＳ−Ｃ型硬度計での測定で、コアの中心硬度が６０〜７５度、コア表面硬度が７０〜８５度であり、コア表面硬度がコア中心硬度より８〜２０度高硬度であると共に、中間層硬度が８０〜９８度であって、中間層硬度がコア表面硬度より５〜２０度硬く、カバー硬度が７０〜９０度であって、カバー硬度が中間層硬度より５度以上軟らかく、かつディンプル表面占有率が６２〜８５％であることを特徴とするスリーピースソリッドゴルフボール、及び、
（２）ボール表面に形成されたディンプルの総数が３６０〜４５０個、互いに異なる直径を有するディンプルが２種類以上であると共に、下記式（１）で示されるディンプル総表面積指数（Ｄｓｔ）が４以上である上記スリーピースソリッドゴルフボールを提供する。
【００１０】
【数２】

（但し、式中Ｒはボール半径、ｎはディンプル種類を示し（但し、ｎ≧２）、Ｄｍｋは各種ディンプルの径、Ｄｐｋはディンプルの深さ、Ｎｋはディンプルｋの個数（但し、ｋ＝１，２，３，…ｎ）、Ｖ_oは個々のディンプルの縁部によって囲まれる平面下のディンプル空間体積を上記平面を底面としこの底面からのディンプルの最大深さを高さとする円柱体積で除した値を示す。）
【００１１】
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のスリーピースソリッドゴルフボールは、図１に示すように、硬度分布を適正化したソリッドコア２と軟らかいカバー４との間に硬い中間層３を設けたものである。
【００１２】
本発明のゴルフボールでは、まずソリッドコア２の硬度分布を適正化する。即ち、コア２の表面硬度を、ＪＩＳ−Ｃ型硬度計での測定（以下、ＪＩＳ−Ｃ硬度という）で、７０〜８５度、好ましくは７０〜８３度、更に好ましくは７３〜８０度に形成する。また、コア２の中心硬度が６０〜７５度、好ましくは６０〜７３度、更に好ましくは６３〜６９度に形成する。表面硬度が８５度を超え、中心硬度が７５度を超えると打感が硬くなり、本発明の趣旨に反することとなる。
【００１３】
ここで、コアの表面硬度はコア中心硬度より８〜２０度、特に１０〜１８度硬く形成するものである。硬度差が８度未満では本発明のゴルフボールと表面硬度が同じ場合には打感が硬く感じられるようになり、２０度を超えると本発明のゴルフボールと表面硬度が同じ場合には十分な反発性が得られない場合がある。このようにコアの表面と中心の硬度差を設けた硬度分布とすることにより、インパクト時のボール変形において、中心より８〜２０度硬く形成した表面により、コアの変形過多を効果的に防ぐと共に、歪みエネルギーを効率的に反発エネルギーに置換できる。また更に表面より軟らかい中心部により良好なフィーリングを得ることができる。
【００１４】
上記ソリッドコアの硬度分布は、上述したようにコア表面を中心より８〜２０度硬く形成すれば特に制限されないが、コア表面から中心に向かって漸次軟らかくなるように形成することが効率的なエネルギー伝搬の点から好ましい。
【００１５】
なお、上記ソリッドコアの直径は３４〜４１ｍｍ、特に３４．５〜４０ｍｍであることが好ましく、コア全体の硬度、重量、比重等は、特に制限されず本発明の目的を達成し得る範囲で適宜調整することができるが、通常はコア全体の硬度は１００ｋｇ荷重負荷時のたわみ量で２．５〜４．５ｍｍ、特に２．８〜４ｍｍ、重量は２０〜４０ｇ、特に２３〜３７ｇとすることができる。
【００１６】
本発明においてソリッドコアを形成するためのコア用組成物としては、特に制限されず、通常ソリッドコアの形成に用いられる基材ゴム、架橋剤、共架橋剤、不活性充填剤等を用いて形成することができる。この場合、基材ゴムとしては従来からソリッドゴルフボールに用いられている天然ゴム及び／又は合成ゴムを使用することができるが、本発明においては、シス構造を少なくとも４０％以上有する１，４−ポリブタジエンが特に好ましい。この場合、所望により該ポリブタジエンに天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム等を適宜配合してもよい。また、架橋剤としてはジクミルパーオキサイドやジ−ｔ−ブチルパーオキサイド、１，１−ビス（ｔ−ブチルパーオキシ）３，３，５−トリメチルシクロヘキサンのような有機過酸化物等が例示されるが、特に好ましくはジクミルパーオキサイドと１，１−ビス（ｔ−ブチルパーオキシ）３，３，５−トリメチルシクロヘキサンのブレンド物である。この場合において、ソリッドコアが上記硬度分布を持つように形成するには、架橋剤としてジクミルパーオキサイドと１，１−ビス（ｔ−ブチルパーオキシ）３，３，５−トリメチルシクロヘキサンをブレンドして用い、１６０℃で２０分間程度加硫する方法等が採用できる。また、共架橋剤としては特に制限されず、不飽和脂肪酸の金属塩、特に、炭素原子数３〜８の不飽和脂肪酸（例えばアクリル酸、メタクリル酸等）の亜鉛塩やマグネシウム塩が例示されるが、アクリル酸亜鉛が特に好適である。なお、架橋剤の配合量は適宜設定され、通常は基材ゴム成分１００重量部に対して０．５〜３重量部程度とされる。更に、不活性充填剤としては酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、炭酸カルシウム及び炭酸亜鉛等が例示されるが、酸化亜鉛、硫酸バリウムが一般的であり、その配合量はコアとカバーの比重、ボールの重量規格等に左右され、特に制限されないが、通常は基材ゴム１００重量部に対して４０重量部以下である。なお、本発明においては上記架橋剤や酸化亜鉛、硫酸バリウム等の充填剤の配合割合を適宜調整することにより、コア全体の硬度及び重量を最適値に調整することができる。
【００１７】
上記成分を配合して得られるコア用組成物は通常の混練機、例えばバンバリーミキサーやロール等を用いて混練し、コア用金型で圧縮又は射出成形し、成形体を上述した温度条件で加熱硬化して最適の硬度分布を持つ本発明のソリッドコアを調製することができる。
【００１８】
コア２を被覆する中間層３は、ＪＩＳ−Ｃ硬度で８０〜９８度に形成するものである。この場合、中間層硬度はコア表面硬度より５度以上、特に７度以上硬く、また更にコア表面硬度より２０度以下、特に１８度以下の硬度に形成することが好ましい。硬度差が５度未満では十分な反発性を得ることができなくなる場合があり、一方、２０度を超えると打感が鈍くなり、硬く感じる様になる等本発明の趣旨に沿わなくなる。このように中間層硬度がコア表面硬度より硬く形成することにより、反発性を保持することができる。
【００１９】
また、中間層の厚さ、比重は、本発明の目的を達成し得る範囲で適宜調整することができ、厚さは０．２〜３ｍｍ、特に０．７〜２．３ｍｍ、比重は０．９以上１．２未満、特に０．９４〜１．１５であることが好ましい。
【００２０】
上記中間層２は、軟らかく形成したソリッドコアの反発性の低下を補うためのもので、上述した硬度範囲内で、反発性に優れた材質で形成され、具体的には後述の表２に挙げたようなアイオノマー樹脂をブレンドしたもの等が挙げられる。なお、この中間層には、上記アイオノマー樹脂に加えて重量調整剤として酸化亜鉛、硫酸バリウム等の無機充填剤や着色のために二酸化チタン等の添加剤を添加することができる。
【００２１】
中間層３を被覆するカバー４は、中間層より５度以上軟らかく形成し、特にアプローチ領域でのスピン特性を重視して、ＪＩＳ−Ｃ硬度が７０〜９０度、好ましくは７５〜８７度に形成する。カバーのＪＩＳ−Ｃ硬度が９０度を超えるとアプローチ領域でのスピン特性が劣化し、コントロール性を重視するプロやトップアマプレーヤーが試合等で使用し得なくなる。一方、７０度未満ではボールの反発性が低下する場合がある。また、カバーの厚さ、比重は、本発明の目的を達成し得る範囲で適宜調整することができ、厚さは０．２〜３ｍｍ、特に０．７〜２．３ｍｍ、比重は０．９以上１．２未満、特に０．９３〜１．１５であることが好ましい。なお、中間層とカバーとを合計した厚みは２〜４．５ｍｍ、特に２．２〜４．２ｍｍであることが好ましい。
【００２２】
上記カバー組成としては特に制限されず、ゴルフボールのカバー材として好適な性能を有する公知の材料で形成することができ、例えばアイオノマー樹脂、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー等を単独で、或いはこれらの樹脂にウレタン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等を混合した樹脂混合物を用いることができるが、本発明においては特に熱可塑性樹脂を主材に用いることが好適である。更に、上記カバー組成物には必要に応じてＵＶ吸収剤、酸化防止剤、金属石鹸等の分散助剤などを添加することもできる。なお、カバーを被覆する方法は特に制限されず、通常は予め半球状に成形した２枚のカバーでコアを包み加熱加圧成形するか、カバー用組成物を射出成形してコアを包みこんでもよい。
【００２３】
本発明のスリーピースソリッドゴルフボールは、通常のゴルフボールと同様にカバー表面に多数のディンプルを形成してなるものである。ここで、本発明のゴルフボールは、ゴルフボールを球状とみなして仮想球面とした際、個々のディンプルの縁部によって囲まれる仮想球面の表面積が仮想球面の全表面積に対する割合、即ち、ディンプル表面占有率が６２〜８５％になるようにディンプルを設けたものである。ディンプル表面占有率が６２％未満では上述したような優れた飛翔特性、特に飛距離の増大が得られなくなる。また、ディンプル個数は３６０〜４５０個、好ましくは３７０〜４４０個である。ディンプルは直径、深さ等が相違する２種又はそれ以上の多種類のものとすることができるが、直径は通常２．２〜４．５ｍｍ、深さ０．１２〜０．２３ｍｍの範囲であることが好ましい。なお、ディンプルの配列態様としては、特に制限されず、正８面体配列、正１２面配列、正２０面体配列等の公知の配列を採用することができ、更にディンプルの配列によりボール表面に形成される模様もスクウェアー形、ヘキサゴン形、ペンタゴン形、トライアングル形等の種々の模様とすることができる。
【００２４】
上記ディンプルは、各ディンプルの縁部によって囲まれる平面下のディンプル空間体積を、上記平面を底面としかつこの底面からの各ディンプルの最大深さを高さとする円柱体積で除した値Ｖ₀を０．３９〜０．６、特に０．４１〜０．５８になるように形成することが好ましい。
【００２５】
ここで、ディンプル形状につき更に詳しく説明すると、ディンプル平面形状が円形状の場合、図２に示したようにディンプル５上にボール直径の仮想球面６を設定すると共に、ボール直径より０．１６ｍｍ小さい直径の球面７を設定し、この球面７の円周とディンプル５との交点８を求め、該交点８における接線９と上記仮想球面６との交点１０の連なりをディンプル縁部１１とする。この場合、上述したディンプル縁部１１の設定は、通常ディンプル５の縁部は丸みを帯びているため、このような設定がないとディンプル縁部の正確な位置が分からないためである。そして、図３、４に示したように上記縁部１１によって囲まれる平面（円：直径Ｄ_m）１２下のディンプル空間１３の体積Ｖ_pを求める。一方、上記平面１２を底面とし、この平面１２からのディンプル最大深さＤ_pを高さとする円柱１４の体積Ｖ_Qに対するディンプル空間体積Ｖ_pの比Ｖ₀を算出する。
【００２６】
【数３】

【００２７】
なお、ディンプルの平面形状が円形状でない場合は、このディンプルの最大直径（若しくは平面最大長さ）を求め、ディンプル平面がこの最大直径（最大長さ）を有する円形状であると仮定し、以下上記と同様にしてＶ₀を算出する。
【００２８】
更に、本発明のゴルフボールは、ボール表面に形成されるディンプル種類数をｎ（但し、ｎ≧２、好ましくは２〜６、より好ましくは３〜５）とし、各種ディンプルの径をＤｍｋ、最大深さをＤｐｋ、個数をＮｋとした場合（但し、ｋ＝１，２，３，…ｎ）、下記式（１）で示されるディンプル総表面積指標（Ｄｓｔ）を４以上、特に４〜８に形成することが好ましい。
【００２９】
【数４】

【００３０】
ここで、式中Ｒはボール半径、Ｖ₀は上記規定値Ｖ₀と同義であり、Ｎｋはディンプルｋの個数である。このディンプル総表面積指標（Ｄｓｔ）は種々のディンプルパラメータを適正化し、上記本発明のゴルフボールに更なる飛距離を与えることができるもので、上記Ｄｓｔが４以上であればゴルフボールの飛翔特性（飛距離、風に対する強さ）が更に増長される。
【００３１】
本発明のゴルフボールは、以上の構成を有するが、ボール重量、直径等のボール性状はゴルフ規則に従い適宜設定することができる。
【００３２】
【発明の効果】
本発明のスリーピースソリッドゴルフボールは、ドライバーでのフルショットで飛距離が増大すると共に、５番アイアンやサンドウェッジ等でのアプローチショットで優れたコントロール性を有するものである。
【００３３】
【実施例】
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
【００３４】
［実施例、比較例］
表１に示した配合組成のゴム組成物を混練し、モールド内で表１に示した加硫条件で加硫成型することによりＮｏ．１〜６までのソリッドコアを作成した。
【００３５】
【表１】

【００３６】
次に、表２に示した中間層・カバー材の樹脂組成物を混練し、表４に示した処方でソリッドコア又は中間層に射出成型により被覆し、得られた成形品のカバー表面に表３に示した態様の３種類のディンプルの一つを形成し、実施例１〜５、比較例１〜４のスリーピースソリッドゴルフボールを得た。なお、コアのＪＩＳ−Ｃ硬度はコアを半分に切断し、その中心部の硬度（中心硬度）と、コア表面（球面）硬度（表面硬度）を測定した（測定値は５点の平均値である）。
【００３７】
【表２】

【００３８】
【表３】

【００３９】
得られた各ゴルフボールについて、下記方法により、飛び性能、スピン特性、打感、スピンコントロール性、耐久性を評価した。結果を表４に併記する。
飛び性能
ツルー・テンパー（ＴｒｕｅＴｅｍｐｅｒ）社製の打撃マシンを用い、クラブはドライバー（＃Ｗ１）を用いてヘッドスピード４５ｍ／ｓｅｃ（ＨＳ４５）と３５ｍ／ｓｅｃ（ＨＳ３５）でそれぞれ実打した時のスピン、キャリー、トータル距離を測定した。
打感
ヘッドスピード４５ｍ／ｓｅｃ（ＨＳ４５）と３５ｍ／ｓｅｃ（ＨＳ３５）のプレーヤー５名により実打してもらい、下記基準で判定した。
○：軟らかい △：普通 ×：硬い
スピンコントロール性
３名のプロゴルファーによる実打で評価し、５番アイアン（＃Ｉ５）によるフック・スライス等のインテンショナル性及びグリーン上での止まり、サンドウエッジ（＃ＳＷ）による３０ヤード及び８０ヤードのスピン性（グリーン上での止まり・インパクトの球のつかまり易さ）等を総合評価し、下記基準で判定した。○：非常に優れる △：普通 ×：劣る
耐久性
連続打撃耐久性及びカット耐久性を合わせて総合評価し、下記基準で判定した。
○：非常に優れる △：普通 ×：劣る
【００４０】
【表４】

【００４１】
表４の結果から、比較例１のボールはディンプル種類以外は実施例１と同様のものであるが、表面占有率が６１％と小さいために飛距離が十分に得られないものである。比較例２はカバーが中間層に比べて硬過ぎるために打感、スピンコントロール性、耐久性が劣るものである。比較例３はコアの表面硬度とコア中心硬度が硬過ぎ、中間層とコア表面との硬度差が少ないために飛距離がでず、打感も悪くなるものである。比較例４はカバーが中間層より硬く、中間層がコアより十分に硬く形成されていないために飛距離がでず、打感、スピンコントロール性に劣るものである。
【００４２】
これに対して、本発明のゴルフボールは、ドライバーでのフルショットで適度なスピン量となり、飛距離が増大すると共に、優れたスピンコントロール性を有し、打感、及び耐久性のいずれにも優れていることが確認できた。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のスリーピースソリッドゴルフボールの一実施例を示す概略断面図である。
【図２】ディンプルＶ₀の計算方法を説明するための断面図である。
【図３】同斜視図である。
【図４】同断面図である。
【符号の説明】
１ゴルフボール
２ソリッドコア
３中間層
４カバー
５ディンプル
６仮想球面
７球面
８交点
９接線
１０交点
１１ディンプル縁部
１２平面
１３ディンプル空間
１４円柱[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a three-piece solid golf ball having a three-layer structure of a solid core, an intermediate layer, and a cover. More specifically, the present invention optimizes the hardness distribution of the core and provides a hard intermediate layer between the core and the soft cover. The present invention relates to a three-piece solid golf ball in which the flight distance is increased by a full shot with a driver and the controllability in an approach shot such as a 5 iron or a sand wedge is improved.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
Conventionally, a two-piece solid golf ball comprising a solid core and a cover covering the two-piece solid golf ball has been used for many golfers because of its excellent flight distance and durability. As a result, the hit feeling at the time of hitting is hard, and the feeling and controllability are inferior due to the speed of ball separation. For this reason, professional golfers and advanced players who place emphasis on feeling and controllability often use thread wound golf balls. However, thread wound golf balls are inferior to solid golf balls in terms of flight distance and durability.
[0003]
In this case, in a two-piece solid golf ball, when a full shot is performed with a club having a relatively large loft angle, the effect of the club loft is greater than that of the ball itself, and almost all the balls are spun and rarely roll too much. However, when an approach shot of a short distance such as 30 yards or 50 yards is performed, the ball rolls, that is, a great difference in controllability occurs. The major factor causing this difference is thought to be little due to the basic structure and large due to the cover material. For this reason, in a two-piece solid golf ball, the cover is made of a soft material for the purpose of improving the controllability in approach shots, but if the cover is soft, there is a problem that the flight distance is reduced. there were.
[0004]
In addition, controllability is also required during full shots with a driver, and it is too important to improve the spin characteristics in control shots with approach shots such as 5 irons and sand wedges. When the driver hits the deformation area, the spin rate increases too much, causing the ball to become dandruff (too high) and the flight distance decreases. On the other hand, if the amount of spin is too small, the ball will drop when falling, causing a problem that it falls early and also works adversely on the reach distance, so an appropriate amount of spin is required even when hitting the driver It becomes.
[0005]
Therefore, in any case, a two-piece solid golf ball has an appropriate spin amount with a full shot with a driver, excellent flight performance, and a high spin amount with an approach shot with a 5 iron or sand wedge. The player's conflicting desire to have excellent controllability has not been fully met.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances. By optimizing the hardness distribution of the core and providing an intermediate layer made of a hard material between the soft cover, the flight distance increases with a full shot with a driver. An object of the present invention is to provide a three-piece solid golf ball having excellent controllability in approach shots with a No. 5 iron, a sand wedge or the like.
[0007]
Means for Solving the Problem and Embodiment of the Invention
As a result of intensive studies to achieve the above object, the present inventors have optimized the hardness distribution of the core in a three-piece solid golf ball having a three-layer structure of a solid core, an intermediate layer, and a cover, and a soft cover. In addition to forming a hard intermediate layer between the two and the dimple surface occupancy rate to a constant value, these synergistic effects increase the flight distance with a full shot with the driver, as well as No. 5 iron, sand wedge, etc. It has been found that a golf ball having excellent controllability can be obtained by an approach shot at.
[0008]
That is, it has a three-layer structure of a solid core, an intermediate layer, and a cover, the solid core is made of an elastomer mainly composed of cis-1,4-polybutadiene, the core has a diameter of 34 to 41 mm, and the thickness of the intermediate layer A three-piece solid golf ball having a thickness of 0.2 to 3 mm, a cover thickness of 0.2 to 3 mm, and a total of 360 to 450 dimples formed on the ball surface, measured with a JIS-C type hardness meter The core hardness is 60 to 75 degrees, the core surface hardness is 70 to 85 degrees, the core surface hardness is 8 to 20 degrees higher than the core center hardness, and the intermediate layer hardness is 80 to 98 degrees. The intermediate layer hardness is 5 to 20 degrees harder than the core surface hardness, the cover hardness is 70 to 90 degrees, and the cover hardness is softer than the intermediate layer hardness by 5 degrees or more. Energy due to excessive deformation of the core by interposing a hard intermediate layer between the soft and easily deformable cover and the soft core to obtain a soft feeling in the deformation in the region (full shot with a driver) It is possible to form an efficient structure for resilience while reducing the loss and maintaining the softness of the whole ball, increasing the flight distance with a full shot with a driver, and even with a soft cover, a moderate spin Therefore, the spin characteristics in a small deformation region (approach shot) are improved and excellent controllability can be exhibited. In addition, in this case, the surface occupancy of the dimples provided on the cover surface is 62 to 85%, the dimple total surface area index (Dst) is 4 or more, and the dimple pattern is optimized so that the flight characteristics (flight distance, (Strength against wind) can be further increased, and due to these synergistic effects, the flight distance increases with a full shot with a driver, and golf with excellent controllability with an approach shot with a No. 5 iron, sand wedge, etc. The present inventors have found that a player's conflicting desire to obtain a ball can be effectively achieved, and have made the present invention.
[0009]
Therefore, the present invention
(1) It has a three-layer structure of a solid core, an intermediate layer, and a cover, the solid core is made of an elastomer mainly composed of cis-1,4-polybutadiene, the core has a diameter of 34 to 41 mm, In a three-piece solid golf ball having a thickness of 0.2 to 3 mm, a cover thickness of 0.2 to 3 mm, and a total of 360 to 450 dimples formed on the ball surface, In the measurement, the core hardness is 60 to 75 degrees, the core surface hardness is 70 to 85 degrees, the core surface hardness is 8 to 20 degrees higher than the core center hardness, and the intermediate layer hardness is 80 to 98 degrees. The intermediate layer hardness is 5 to 20 degrees higher than the core surface hardness, the cover hardness is 70 to 90 degrees, the cover hardness is softer than the intermediate layer hardness by 5 degrees or more, and the dimple surface occupancy is Three-piece solid golf ball characterized in that it is a 62 to 85 percent and,,
(2) The total number of dimples formed on the ball surface is 360 to 450, two or more types of dimples having different diameters, and the total surface area index (Dst) represented by the following formula (1) is 4 or more The three-piece solid golf ball is provided.
[0010]
[Expression 2]

(Where R is the ball radius, n is the dimple type (where n ≧ 2), Dmk is the diameter of each dimple, Dpk is the depth of the dimple, and Nk is the number of dimples k (where k = 1) , 2, 3,... N), V _o divides the volume of the dimple space below the plane surrounded by the edge of each dimple by the cylindrical volume with the plane as the bottom and the maximum depth of the dimple from the bottom as the height. Value is shown.)
[0011]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
As shown in FIG. 1, the three-piece solid golf ball of the present invention is provided with a hard intermediate layer 3 between a solid core 2 and a soft cover 4 with an optimized hardness distribution.
[0012]
In the golf ball of the present invention, first, the hardness distribution of the solid core 2 is optimized. That is, the surface hardness of the core 2 is 70 to 85 degrees, preferably 70 to 83 degrees, more preferably 73 to 80 degrees as measured with a JIS-C type hardness meter (hereinafter referred to as JIS-C hardness). To do. Further, the core 2 is formed so that the center hardness is 60 to 75 degrees, preferably 60 to 73 degrees, and more preferably 63 to 69 degrees. When the surface hardness exceeds 85 degrees and the center hardness exceeds 75 degrees, the hit feeling becomes hard, which is contrary to the gist of the present invention.
[0013]
Here, the surface hardness of the core is 8 to 20 degrees, particularly 10 to 18 degrees harder than the core center hardness. If the difference in hardness is less than 8 degrees, the feel of the ball will be hard when the surface hardness is the same as that of the golf ball of the present invention. In some cases, resilience cannot be obtained. By making the hardness distribution with the difference in hardness between the core surface and the center in this way, in the ball deformation at the time of impact, the surface formed harder by 8 to 20 degrees than the center effectively prevents excessive deformation of the core. The strain energy can be efficiently replaced with the repulsive energy. Furthermore, a good feeling can be obtained by the central part softer than the surface.
[0014]
The hardness distribution of the solid core is not particularly limited as long as the core surface is hardened by 8 to 20 degrees from the center as described above, but it is efficient energy to form the core core so that it gradually becomes softer from the core surface toward the center. It is preferable from the point of propagation.
[0015]
The solid core has a diameter of 34 to 41 mm, particularly 34.5 to 40 mm, and the hardness, weight, specific gravity and the like of the entire core are not particularly limited, and are appropriately within a range that can achieve the object of the present invention. Normally, the hardness of the entire core is 2.5 to 4.5 mm, particularly 2.8 to 4 mm, and the weight is 20 to 40 g, particularly 23 to 37 g, when the load is 100 kg. Can do.
[0016]
In the present invention, the core composition for forming the solid core is not particularly limited, and is formed using a base rubber, a crosslinking agent, a co-crosslinking agent, an inert filler, etc., which are usually used for forming a solid core. can do. In this case, natural rubber and / or synthetic rubber conventionally used for solid golf balls can be used as the base rubber, but in the present invention, 1,4-having at least 40% cis structure. Polybutadiene is particularly preferred. In this case, natural rubber, polyisoprene rubber, styrene butadiene rubber or the like may be appropriately blended with the polybutadiene as desired. Examples of the crosslinking agent include dicumyl peroxide, di-t-butyl peroxide, and organic peroxides such as 1,1-bis (t-butylperoxy) 3,3,5-trimethylcyclohexane. Particularly preferred is a blend of dicumyl peroxide and 1,1-bis (t-butylperoxy) 3,3,5-trimethylcyclohexane. In this case, in order to form the solid core having the above hardness distribution, dicumyl peroxide and 1,1-bis (t-butylperoxy) 3,3,5-trimethylcyclohexane are blended as a crosslinking agent. And vulcanizing at 160 ° C. for about 20 minutes. The co-crosslinking agent is not particularly limited, and examples thereof include unsaturated fatty acid metal salts, particularly zinc salts and magnesium salts of unsaturated fatty acids having 3 to 8 carbon atoms (such as acrylic acid and methacrylic acid). However, zinc acrylate is particularly suitable. In addition, the compounding quantity of a crosslinking agent is set suitably, and is normally about 0.5-3 weight part with respect to 100 weight part of base rubber components. Furthermore, examples of the inert filler include zinc oxide, barium sulfate, silica, calcium carbonate, and zinc carbonate. Zinc oxide and barium sulfate are generally used. However, it is usually 40 parts by weight or less with respect to 100 parts by weight of the base rubber. In the present invention, the hardness and weight of the entire core can be adjusted to optimum values by appropriately adjusting the blending ratio of the crosslinking agent, filler such as zinc oxide and barium sulfate.
[0017]
The core composition obtained by blending the above components is kneaded using a normal kneader, such as a Banbury mixer or roll, and compressed or injection molded with a core mold, and the molded body is heated at the temperature conditions described above. The solid core of the present invention can be prepared by curing to have an optimal hardness distribution.
[0018]
The intermediate layer 3 covering the core 2 is formed with a JIS-C hardness of 80 to 98 degrees. In this case, the intermediate layer hardness is preferably 5 degrees or more, particularly 7 degrees or more than the core surface hardness, and more preferably 20 degrees or less, particularly 18 degrees or less than the core surface hardness. When the hardness difference is less than 5 degrees, sufficient resilience may not be obtained. On the other hand, when the hardness difference exceeds 20 degrees, the feel of hitting becomes dull and hard, and the gist of the present invention is not met. Thus, by forming the intermediate layer hardness harder than the core surface hardness, the resilience can be maintained.
[0019]
In addition, the thickness and specific gravity of the intermediate layer can be appropriately adjusted within the range in which the object of the present invention can be achieved. The thickness is 0.2 to 3 mm, particularly 0.7 to 2.3 mm, and the specific gravity is 0.2. It is preferably 9 or more and less than 1.2, particularly 0.94 to 1.15.
[0020]
The intermediate layer 2 is for compensating for a decrease in resilience of the softly formed solid core, and is formed of a material having excellent resilience within the above-described hardness range. Specifically, the intermediate layer 2 is listed in Table 2 below. And those obtained by blending such ionomer resins. In addition to the ionomer resin, an inorganic filler such as zinc oxide and barium sulfate as a weight adjusting agent and an additive such as titanium dioxide for coloring can be added to the intermediate layer.
[0021]
The cover 4 that covers the intermediate layer 3 is formed to be softer than the intermediate layer by 5 degrees or more, and in particular, focusing on the spin characteristics in the approach region, the JIS-C hardness is 70 to 90 degrees, preferably 75 to 87 degrees. To do. If the JIS-C hardness of the cover exceeds 90 degrees, the spin characteristics in the approach area will deteriorate, making it impossible for professionals and top amateur players who place emphasis on controllability to use the game. On the other hand, if it is less than 70 degrees, the resilience of the ball may decrease. Further, the thickness and specific gravity of the cover can be appropriately adjusted within a range in which the object of the present invention can be achieved. The thickness is 0.2 to 3 mm, particularly 0.7 to 2.3 mm, and the specific gravity is 0.9. It is preferably less than 1.2, particularly 0.93 to 1.15. The total thickness of the intermediate layer and the cover is preferably 2 to 4.5 mm, particularly preferably 2.2 to 4.2 mm.
[0022]
The cover composition is not particularly limited, and can be formed of a known material having suitable performance as a golf ball cover material. For example, an ionomer resin, a polyester elastomer, a polyamide elastomer, or the like can be used alone or in these resins. A resin mixture in which a urethane-based resin, an ethylene-vinyl acetate copolymer, or the like is mixed can be used. In the present invention, it is particularly preferable to use a thermoplastic resin as a main material. Furthermore, a dispersion aid such as a UV absorber, an antioxidant, or a metal soap can be added to the cover composition as necessary. The method of covering the cover is not particularly limited. Usually, the core is wrapped with two covers formed in advance in a hemispherical shape and heated or pressure-molded, or the cover composition is injection-molded to wrap the core. Good.
[0023]
The three-piece solid golf ball of the present invention is formed by forming a large number of dimples on the cover surface in the same manner as a normal golf ball. Here, in the golf ball of the present invention, when the golf ball is regarded as a spherical surface and formed into a virtual spherical surface, the ratio of the surface area of the virtual spherical surface surrounded by the edge of each dimple to the total surface area of the virtual spherical surface, that is, the dimple surface occupation The dimples are provided so that the rate is 62 to 85%. If the dimple surface occupancy is less than 62%, the excellent flight characteristics as described above, particularly an increase in flight distance cannot be obtained. The number of dimples is 360 to 450, preferably 370 to 440. The dimples can be two or more types having different diameters, depths, etc., but the diameter is usually in the range of 2.2 to 4.5 mm and the depth of 0.12 to 0.23 mm. Preferably there is. The dimple arrangement is not particularly limited, and a known arrangement such as a regular octahedron arrangement, a regular dodecahedron arrangement, or a regular icosahedron arrangement may be employed, and the dimple arrangement may be formed on the ball surface. Various patterns such as a square shape, a hexagon shape, a pentagon shape, and a triangle shape can be used.
[0024]
The dimple has a value V ₀ obtained by dividing the volume of the dimple space below the plane surrounded by the edge of each dimple by a cylinder volume having the plane as the bottom and the maximum depth of each dimple from the bottom as the height. .39 to 0.6, particularly 0.41 to 0.58.
[0025]
Here, the dimple shape will be described in more detail. When the dimple planar shape is circular, a virtual spherical surface 6 having a ball diameter is set on the dimple 5 as shown in FIG. 2, and the diameter is 0.16 mm smaller than the ball diameter. And the intersection 8 between the circumference of the spherical surface 7 and the dimple 5 is obtained, and a series of intersections 10 between the tangent line 9 at the intersection 8 and the virtual spherical surface 6 is defined as a dimple edge 11. In this case, the setting of the dimple edge 11 described above is because the edge of the dimple 5 is usually rounded, and the exact position of the dimple edge cannot be known without such setting. Then, as shown in FIGS. 3 and 4, the volume V _p of the dimple space 13 below the plane (circle: diameter D _m ) 12 surrounded by the edge 11 is obtained. On the other hand, the ratio V ₀ of the dimple space volume V _p to the volume V _Q of the cylinder 14 having the plane 12 as the bottom and the height of the maximum dimple depth D _p from the plane 12 is calculated.
[0026]
[Equation 3]

[0027]
In addition, when the planar shape of the dimple is not circular, the maximum diameter (or maximum plane length) of this dimple is obtained, and it is assumed that the dimple plane is a circular shape having this maximum diameter (maximum length). V ₀ is calculated in the same manner as described above.
[0028]
Further, in the golf ball of the present invention, the number of types of dimples formed on the ball surface is n (where n ≧ 2, preferably 2-6, more preferably 3-5), and the diameter of each dimple is Dmk, the maximum When the depth is Dpk and the number is Nk (where k = 1, 2, 3,... N), the dimple total surface area index (Dst) represented by the following formula (1) is 4 or more, particularly 4 to 8. It is preferable to form.
[0029]
[Expression 4]

[0030]
Here, in the formula, R is the ball radius, V ₀ is synonymous with the specified value V ₀ , and Nk is the number of dimples k. This dimple total surface area index (Dst) optimizes various dimple parameters and can give a further flight distance to the golf ball of the present invention. If Dst is 4 or more, the flight characteristics ( Flying distance, strength against wind) is further increased.
[0031]
The golf ball of the present invention has the above configuration, but ball properties such as ball weight and diameter can be appropriately set according to the golf rules.
[0032]
【The invention's effect】
The three-piece solid golf ball of the present invention has excellent controllability in approach shots with a 5-iron, a sand wedge, etc., while the flight distance increases with a full shot with a driver.
[0033]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example and a comparative example are shown and this invention is demonstrated concretely, this invention is not restrict | limited to the following Example.
[0034]
[Examples and Comparative Examples]
A rubber composition having the composition shown in Table 1 was kneaded and vulcanized and molded under the vulcanization conditions shown in Table 1 in a mold. Solid cores 1 to 6 were created.
[0035]
[Table 1]

[0036]
Next, the resin composition of the intermediate layer / cover material shown in Table 2 is kneaded, and the solid core or intermediate layer is coated by injection molding according to the formulation shown in Table 4, and the surface of the obtained molded product is displayed on the cover surface. One of the three types of dimples of the embodiment shown in FIG. 3 was formed, and three-piece solid golf balls of Examples 1 to 5 and Comparative Examples 1 to 4 were obtained. The JIS-C hardness of the core was obtained by cutting the core in half and measuring the hardness at the center (center hardness) and the core surface (spherical surface) hardness (surface hardness) (measured values are average values of 5 points). is there).
[0037]
[Table 2]

[0038]
[Table 3]

[0039]
Each golf ball obtained was evaluated for flying performance, spin characteristics, feel, spin controllability, and durability by the following methods. The results are also shown in Table 4.
Flying performance A hitting machine manufactured by True Temper was used, and the club was hit with a driver (# W1) at head speeds of 45 m / sec (HS45) and 35 m / sec (HS35). Spin, carry, and total distance were measured.
Hitting feeling Five players with head speeds of 45 m / sec (HS45) and 35 m / sec (HS35) were hit and judged according to the following criteria.
○: Soft △: Normal ×: Hard
Spin control performance Evaluation by hitting by 3 professional golfers. Intensiveness such as hook and slice with 5 iron (# I5) and stop on green, 30 yards and 80 yards with sand wedge (#SW) Spin properties (stopping on the green, ease of catching impact balls), etc. were comprehensively evaluated and judged according to the following criteria. ○: Very good △: Normal ×: Inferior
Durability A comprehensive evaluation of continuous impact durability and cut durability was made and judged according to the following criteria.
○: Very good △: Normal ×: Inferior [0040]
[Table 4]

[0041]
From the results shown in Table 4, the ball of Comparative Example 1 is the same as that of Example 1 except for the dimple type, but the flying distance is not sufficiently obtained because the surface occupancy is as small as 61%. In Comparative Example 2, the cover is too hard compared to the intermediate layer, so that the hit feeling, spin controllability, and durability are inferior. In Comparative Example 3, the surface hardness of the core and the core center hardness are too hard, and the difference in hardness between the intermediate layer and the core surface is small. In Comparative Example 4, the cover is harder than the intermediate layer, and the intermediate layer is not formed sufficiently harder than the core. Therefore, the flight distance is not obtained, and the hit feeling and the spin control property are inferior.
[0042]
On the other hand, the golf ball of the present invention has an appropriate spin amount in a full shot with a driver, increases a flight distance, and has excellent spin control properties, both in feel and durability. It was confirmed that it was excellent.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing an embodiment of a three-piece solid golf ball of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view for explaining a method of calculating dimples V ₀ .
FIG. 3 is a perspective view of the same.
FIG. 4 is a sectional view of the same.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Golf ball 2 Solid core 3 Mid layer 4 Cover 5 Dimple 6 Virtual spherical surface 7 Spherical surface 8 Intersection 9 Tangent line 10 Intersection point 11 Dimple edge 12 Plane 13 Dimple space 14 Cylinder

Claims

It consists of a three-layer structure consisting of a solid core, an intermediate layer and a cover, the solid core is made of an elastomer mainly composed of cis-1,4-polybutadiene, the core diameter is 34 to 41 mm, and the thickness of the intermediate layer is In a three-piece solid golf ball having a thickness of 0.2 to 3 mm, a cover thickness of 0.2 to 3 mm, and a total of 360 to 450 dimples formed on the ball surface, a measurement with a JIS-C type hardness meter, The center hardness of the core is 60 to 75 degrees, the core surface hardness is 70 to 85 degrees, the core surface hardness is 8 to 20 degrees higher than the core center hardness, and the intermediate layer hardness is 80 to 98 degrees. The intermediate layer hardness is 5 to 20 degrees higher than the core surface hardness, the cover hardness is 70 to 90 degrees, the cover hardness is softer than the intermediate layer hardness by 5 degrees or more, and the dimple surface occupation ratio is 62 Three-piece solid golf ball, which is a 85 percent.

The three-piece solid golf ball according to claim 1, wherein the intermediate layer is mainly composed of an ionomer resin.

The three-piece solid golf ball according to claim 1 or 2, wherein the intermediate layer has a specific gravity of 0.9 or more and less than 1.2.

The three-piece solid golf ball according to claim 1, 2 or 3, wherein the cover is mainly composed of a thermoplastic resin.

The three-piece solid golf ball according to claim 1, wherein the cover has a specific gravity of 0.9 or more and less than 1.2.

The dimples formed on the ball surface include two or more types of dimples having different diameters, and the following formula (1)

(Wherein, R represents the ball radius, n represents the dimple type (where n ≧ 2), Dmk represents the diameter of each dimple, Dpk represents the dimple depth, and Nk represents the number of dimples k (where k = 1, 2, 3,... N), V _o is a cylindrical volume with the dimple space volume below the plane surrounded by the edge of each dimple as the bottom plane and the maximum depth of the dimple from the bottom plane as the height. Indicates the value divided by.)
The three-piece solid golf ball according to any one of claims 1 to 5, wherein a dimple total surface area index (Dst) represented by: