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JP3660833B2 - 血行促進剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物抽出物を有効成分とする、皮膚の血行を促進する作用を有する血行促進剤に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
皮膚の血行を促進することは、身体の健康と美容にとって大変有益なことである。すなわち、皮膚の血行を促進することにより、身体の新陳代謝が促進され、身体全体にとって大変有益である。また、美容上も、血色がよくなり、肌のくすみを防止することも可能であるばかりか、皮膚における新陳代謝の向上により、皮膚組織に栄養と水分が十分に供給されることで、うるおいのある若々しい肌を維持することも可能になり、これにより皮膚の老化を防止し得る等、その効用は計り知れない。
【0003】
よって、皮膚の血行を促進し得る成分を見い出し、これを、皮膚外用剤や浴用剤として用い得る血行促進剤の有効成分とする試みがなされている。現在までに見いだされている、皮膚の血行を促進し得る成分としては、例えば、カプサイシン、ビタミンE類、ヨモギ抽出物等を挙げることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決すべき課題は、外用に適した血行促進成分をさらに見い出し、これにより、皮膚の血行を促進して、身体の健康と美容に貢献し得る新たな手段を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意検討の結果、バラ科のキイチゴ属(Rubus L.)に属する植物の抽出物に、優れた皮膚の血行を促進する作用が認められることを見出し、これを血行促進剤の有効成分として用いることで、上記の課題を解決し得ることを見出した。
【0006】
すなわち、本発明者は、本願において、バラ科(Rosaceae)キイチゴ属(RubusL.)に属する植物の抽出物(以下、この抽出物を、キイチゴ抽出物ともいう)を有効成分とする血行促進剤(以下、本発明血行促進剤ともいう)を提供する。この本発明血行促進剤は、例えば、皮膚外用剤として用いることで、その特徴を存分に発揮することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
A.本発明血行促進剤の有効成分
本発明血行促進剤の有効成分であるキイチゴ抽出物の原材料である、キイチゴ属(Rubus L.)に属する植物は、上述のように、バラ科(Rosaceae)に属しており、一般的には、ブラックベリー(Blackberry)やラズベリー(Raspberry) として知られており、その果実は食用として広く用いられている。
【0008】
本発明において、上記のキイチゴ属に属する植物は、特に限定されず、キイチゴ属の既存種や様々な交配種から1種又は2種以上を自由に選択することができる。
【0009】
キイチゴ属に属する植物の既存種としては、Rubus(以下、R.とも記載する)allegheniensis Port.、チシマイチゴ(R.arcticus L. )、R.argutus Link、フユイチゴ(R.buergeri Miq.) 、R.caesius L.、R.canadensis L. 、ホロムイイチゴ(R.chamaemorus L.)、ゴショイチゴ(R.chingii Hu)、R.commersonii 、クマイチゴ(R.crataegifolious Bunge) 、オニイチゴ(R.ellipticus Sm.)、R.frondosus Bigel.、セイヨウヤブイチゴ(R.fruticosus L.) 、ヒメフユイチゴ(R.hayata-koidzumii Naruhashi)、クサイチゴ(R.hirsutus Thunb.) 、ヨーロッパキイチゴ(エゾキイチゴ:R.idaeus L.)、バライチゴ(R.illecebrosus Focke)、R.laciniatus Willd. 、R.×loganobaccus Bailey 、ニガイチゴ(R.microphyllus L.f.) 、ナンヨウキイチゴ(R.moluccanus L.) 、R.×neglectus Peck. 、R.niveus Thunb. 、クロミキイチゴ(R.occidentalis L.) 、モミジイチゴ(R.palmatus Thunb.) 、ナワシロイチゴ(R.parvifolius L.)、コガネイチゴ(R.pedatus J.E.Smith) 、エビガライチゴ(R.phoenicolasius)、R.proceus P.J.Muell.、バラバキイチゴ(R.rosaefolius Smith) 、トキンイバラ(Var.coronarius Smith)、ホウロクイチゴ(R.sieboldii Bl.) 、R.spectabilis Pursh.、カジイチゴ(R.trifidus Thunb.) 、R.ursinus Cham.et Schlecht. 、ベニバナイチゴ(R.vernus Focke)等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0010】
これらのキイチゴ属に属する植物のうち、ヨーロッパキイチゴ(エゾキイチゴ:R.idaeus L.) 、その亜種(例えば、subsp.vulgatus、subsp.strigosus 、subsp.melanolasia Focke 、subsp.sachalinensis Leveille、subsp.sibiricus 等) 及び近縁種(例えば、ホロムイイチゴ、R.xanthocarpus、チシマイチゴ、ナワシロイチゴ、クロミキイチゴ、R.ursinus 、モミジイチゴ等) は、本発明において好ましく用い得る。本発明において、「ヨーロッパキイチゴ」とは、上記の亜種と近縁種も含むものとする。
【0011】
キイチゴ抽出物の原材料となり得るキイチゴ属に属する植物は、生のままでも乾燥したものでも使用することが可能であり、使用部位は、植物体全体、すなわち、花、葉、茎又は果実を広く用いることができるが、特に果実を選択することが好ましい。
【0012】
キイチゴ抽出物は、その果実等に由来する果汁として用いることも、上記のキイチゴ属に属する植物体から、抽出工程(例えば、抽出溶媒とともに浸漬または加熱還流した後、濾過し、濃縮する)を経る常法により得られる抽出物を用いることも可能である。。また、一旦、抽出溶媒で抽出した得た抽出液をそのまま、あるいは濃縮して得たエキスを、吸着法で処理したもの〔例えば、イオン交換樹脂を用いて不純物を除去したものや、ポーラスポリマー(例えばアンバーライトXAD−2)のカラムで吸着させた後、メタノールまたはエタノールで溶出し、濃縮したもの等〕や、分配法、例えば、水/酢酸エチルで抽出した抽出物等も本発明において用いることができる。上記の抽出溶媒としては、通常抽出に用いられる溶媒であれば任意に用いることが可能であり、例えば、水、アルコール類(メタノール、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等)、含水アルコール類、クロロホルム、ジクロルエタン、四塩化炭素、アセトン、酢酸エチル、ヘキサン等を、それぞれ単独あるいは組み合わせて用いることができる。
【0013】
また、キイチゴ抽出物の市販品を、本発明において用いることも可能である〔例えば、キイチゴエキスとして「キイチゴ抽出液BG」(丸善社製)、「ダーモフルーツラズベリー」(香栄興業社製)、さらにキイチゴ果汁として「ダーモフルーツラズベリーB」(香栄興業社製)等〕。
【0014】
なお、本発明におけるキイチゴ抽出物には、上述したような文字通りの抽出物の他に、キイチゴ属に属する植物の、生の又は乾燥した植物体も含まれる。
【0015】
キイチゴ属に属する植物は、その薬効成分として、リンゴ酸、クエン酸、フラボノイド、ビタミンC、ビタミンPを主とする各種のビタミンや糖類等を含むことから、皮膚炎(湿疹、アクネ)、消炎剤、下痢止めなどへの利用が知られている。
【0016】
また、キイチゴ抽出物には、発毛、育毛効果(特開平3−188014号公報)、ニキビ改善効果(特開平3−188015号公報)、メラニン生成抑制効果(特開平7−25741号公報)、ヒアルロニダーゼ阻害効果(特開平9−124497号公報)、抗アレルギー効果(特開平10−53532号公報)などが知られている。
【0017】
しかしながら、キイチゴ属に属する植物及びキイチゴ抽出物が、皮膚の血行を促進するという報告はなく、これらを血行促進剤の有効成分として用いて、その皮膚の血行の促進作用により、若々しい肌を維持させようとする等の試みは、未だなされていない。本発明血行促進剤の有効成分として、上述したキイチゴ抽出物を配合することにより、例えば、皮膚外用剤として用いることで、皮膚の血行を促進し、使用者の健康と美容に貢献することが可能である。
【0018】
B.本発明血行促進剤の態様
本発明血行促進剤は、皮膚の血行を促進することから、基本的には外用剤、すなわち、皮膚外用剤としての態様を採り得る。
【0019】
本発明血行促進剤が、皮膚外用剤である場合には、キイチゴ抽出物は、乾燥重量として(以下、特に断らない限り同様である)、剤全量中0.0005〜20.0重量%配合するのが好ましく、より好ましくは同0.001〜10.0重量%である。この配合量が剤全量中0.0005重量%未満では、所望の血行促進効果が十分に発揮され難く、一方、同20.0重量%を超えると製剤化が困難になる。また、剤全量中10.0重量%を超えて配合しても、配合量の増加に見合った効果の大幅な向上は認められなくなる。
【0021】
本発明血行促進剤には、その態様や用途に応じて、必須配合成分であるキイチゴエキスの他に、必要により、本発明の効果を損なわない範囲内で、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば保湿剤、酸化防止剤、油分、紫外線防御剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、色剤、金属イオン封鎖剤、防腐剤、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0022】
さらに、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、カリンの果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等の薬剤;ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の美白剤;グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類なども適宜配合することができる。
【0023】
本発明血行促進剤の剤型は、例えば、本発明血行促進剤が皮膚外用剤であれば、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系、ゲル、エアゾール等を選択することが可能である。
【0024】
なお、本発明血行促進剤が皮膚外用剤である場合の使用形態としては、例えば、化粧水、乳液、クリーム、パック等のフェーシャル化粧料やファンデーション、口紅、アイシャドウ等のメーキャップ化粧料、芳香化粧料、軟膏等に用いることができる。
【0025】
なお、上述した用途、剤型、使用形態は、それぞれ例示であって、これらの記述により、本発明血行促進剤の範囲が制限されるものではない。
【0026】
【実施例】
以下、実施例により、本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の技術的範囲がなんら限定されるものでない。なお、配合量は、配合対象に対する重量%として表示する。
【0027】
実施例に先立ち、本発明のキイチゴ(Rubus idaeus Linne)溶媒抽出物の血行促進作用の試験方法について説明する。
〔参考例〕 試料の調製
ヨーロッパキイチゴ(R.idaeus L.) の果実1kgに、1,3−ブチレングリコールを加えて浸漬し、この浸漬液をろ過後、これと同量の精製水を加えて混合した後、さらにろ過し、ヨーロッパキイチゴの抽出液(以下、「本抽出液」と記す)15kgを得た。
【0028】
〔試験例〕 血行促進作用
本抽出液を、麻酔下のモルモットの皮膚に塗布し、塗布前と塗布30分後に、血流量をレーザードップラー血流計で測定した。対照として、50%の1,3−ブチレングリコールを塗布した。結果を第1表に示す。なお、血流増加率(%)は以下の式を用いて求めた。
【0029】
血流増加率(%)=(塗布30分後の血流量/塗布前の血流量)×100
【0030】
Figure 0003660833
【0031】
第1表に示したように、ヨーロッパキイチゴの乾燥残分濃度が1.7%の抽出液を用いることにより、対照に比べ有意に皮膚血流の増加が見られ、本抽出液の血行促進作用が確認された。
【0032】
以下に、種々の剤型の本発明血行促進剤の配合例を挙げる。なお、各実施例で用いたキイチゴ抽出物は常法により得たものを用い、その配合量は乾燥重量%で示す。これらの配合例の本発明血行促進剤について、それぞれの具体的な用途に応じた皮膚の血行の促進効果の検証を行った結果、いずれの例においても、皮膚の血行が促進していることが明らかになった。
【0033】
〔実施例1〕 クリーム
配合成分 配合量(重量%)
(1)ステアリン酸 5.0
(2)ステアリルアルコール 4.0
(3)イソプロピルミリステート 18.0
(4)グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0
(5)プロピレングリコール 10.0
(6)キイチゴ抽出物 0.01
(7)苛性カリ 0.2
(8)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(9)防腐剤 適 量
(10)香料 適 量
(11)精製水 残 余
<製法>
(11)に(5)〜(7)を加え溶解し、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(4)、(8)〜(10)を混合して加熱溶融し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を攪拌しながら徐々に添加し、全部加え終わってからしばらくその温度に保ち反応を起こさせた。その後、ホモミキサーで均一に乳化し、よく攪拌しながら30℃まで冷却して、クリームを得た。
【0034】
〔実施例2〕 クリーム
Figure 0003660833
<製法>
(13)に(8)を加え溶解し、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合して加熱溶融し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら30℃まで冷却して、クリームを得た。
【0035】
〔実施例3〕 乳液
Figure 0003660833
<製法>
少量の(13)に(8)を溶解した(A相)。残りの(13)に(6)〜(7)を加え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(5)、(9)〜(12)を混合し加熱溶融して70℃に保った(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、さらにA相を加えホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よく攪拌しながら30℃まで冷却して、乳液を得た。
【0036】
〔実施例4〕 乳液
Figure 0003660833
<製法>
(13)に(8)を加え、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合し、加熱溶融して70℃に保った(油相)。油相を攪拌しながら水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よく攪拌しながら30℃まで冷却して、乳液を得た。
【0037】
〔実施例5〕 ゼリー
Figure 0003660833
<製法>
(12)に(4)を均一に溶解した(水相)。一方、(1)に(7)と(3)を溶解し、これを水相に添加した。次いでここに、(2)、(8)〜(11)を加えた後、(5)、(6)で中和させ増粘して、ゼリーを得た。
【0038】
〔実施例6〕 美容液
配合成分 配合量(重量%)
(A相)
95%エチルアルコール 10.0
ポリオキシエチレン(20モル)オクチルドデカノール 1.0
パントテニルエチルエーテル 0.1
キイチゴ抽出物 1.5
メチルパラベン 0.15
(B相)
水酸化カリウム 0.1
(C相)
グリセリン 5.0
ジプロピレリングリコール 10.0
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
カルボキシビニルポリマー 0.2
(「カーボポール941」;B.F.Goodrich Chemical Company )
精製水 残 余
<製法>
A相、C相をそれぞれ均一に溶解し、C相にA相を加えて可溶化した。次いでB相を加え充填を行い、美容液を得た。
【0039】
〔実施例7〕 パック
配合成分 配合量(重量%)
(A相)
ジプロピレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0
(B相)
キイチゴ抽出物 0.01
オリーブ油 5.0
酢酸トコフェロール 0.2
エチルパラベン 0.2
香料 0.2
(C相)
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
ポリビニルアルコール(ケン化度90、重合度2000) 13.0
エタノール 7.0
精製水 残 余
<製法>
A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB相を加えて可溶化した。次いでC相を加え充填を行い、パックを得た。
【0040】
〔実施例8〕 固形ファンデーション
配合成分 配合量(重量%)
(1)タルク 42.8
(2)カオリン 15.0
(3)セリサイト 10.0
(4)亜鉛華 7.0
(5)二酸化チタン 3.8
(6)黄色酸化鉄 2.9
(7)黒色酸化鉄 0.2
(8)スクワラン 8.0
(9)イソステアリン酸 4.0
(10)モノオレイン酸POEソルビタン 3.0
(11)オクタン酸イソセチル 2.0
(12)キイチゴ抽出物 1.0
(13)防腐剤 適 量
(14)香料 適 量
<製法>
(1)〜(7)の粉末成分をブレンダーで十分混合し、これに(8)〜(11)の油性成分、(12)、(13)、(14)を加え、よく混練した後、容器に充填、成型して、固形ファンデーションを得た。
【0041】
〔実施例9〕 乳化ファンデーション(クリームタイプ)
配合成分 配合量(重量%)
(粉体部)
二酸化チタン 10.3
セリタイト 5.4
カオリン 3.0
黄色酸化鉄 0.8
ベンガラ 0.3
黒色酸化鉄 0.2
(油相)
デカメチルシクロペンタシロキサン 11.5
流動パラフィン 4.5
ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0
(水相)
精製水 50.0
1,3−ブチレングリコール 4.5
キイチゴ抽出物 1.5
防腐剤 適 量
香料 適 量
<製法>
水相を加熱攪拌後、十分に混合粉砕した粉体部を添加してホモミキサー処理した。さらに加熱混合した油相を加えてホモミキサー処理した後、攪拌しながら香料を添加して室温まで冷却して、乳化ファンデーションを得た。
【0042】
〔実施例10〕 クリーム
Figure 0003660833
<製法>
(13)に(8)を加え溶解し、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)〜(12)を混合して加熱溶解し、70℃に保った(油相)。次いで、水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら30℃まで冷却して、クリームを得た。
【0044】
【発明の効果】
本発明により、皮膚の血行を促進することにより、使用者の健康と美容に貢献し得る血行促進剤が提供される。

Claims (4)

  1. バラ科キイチゴ属(Rubus L.)に属する植物の抽出物を有効成分とする血行促進剤(当該血行促進剤が浴用剤である場合を除く)
  2. バラ科キイチゴ属に属する植物が、ヨーロッパキイチゴである、請求項1記載の血行促進剤。
  3. バラ科キイチゴ属(Rubus L.)に属する植物の抽出物が、その花、葉、茎及び果実からなる群から選ばれる部位の1種若しくは2種以上に由来する抽出物である、請求項1又は2記載の血行促進剤。
  4. 血行促進剤が、皮膚外用剤である、請求項1ないし3のいずれかの請求項記載の血行促進剤。
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