JP3660845B2 - Roman shade - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ローマンシェードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のローマンシェードとしては、ヘッドレールに上端を固定された生地と、ヘッドレールから昇降可能に垂下し、その下端が生地に連結される昇降コードと、生地の裏面に上下方向所定間隔をおいて取付けられ、昇降コードが挿通するコードリングと、を有するものが一般的である。昇降コードが上昇することによって、昇降コードの下端が連結された生地の連結部が吊り上げられ、該連結部がコードリングを、順次下方のコードリングから押し上げていくことによって、生地がたくし上げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来のローマンシェード、特に大型化されたローマンシェードにあっては、生地の自重が大きいため、たくし上げられた状態で生地がその自重によって前側に倒れ込むことがあり、これにより、全体の重心がずれて、図7に示すように、下端が生地に連結されてテンションがかかった状態にある昇降コードの生地との連結部が後側にそり上がった状態になる、という課題がある。図7において、14は生地、16は昇降コード、30はコードリングである。この状態でたくし上げられた生地は、図示の如く側面から見て、後側へ曲がり込んだ状態になり、見栄えが悪く、また、高さ寸法の大きいローマンシェードを窓面に近い位置に取り付けた場合には、窓ガラスに接触してしまうおそれがあるという課題がある。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたもので、特に大型化されたローマンシェードにおける課題、例えば、その見栄え向上または破損防止を図ることができるローマンシェードを提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ヘッドレールに上端が固定された生地と、ヘッドレールから昇降可能に垂下し、その下端が生地に連結される昇降コードと、生地に上下方向所定間隔をおいて取付けられ、昇降コードが挿通する複数のコードガイドと、を有するローマンシェードにおいて、
各コードガイドは上下にそれぞれ平面部を有しており、該平面部が上下に隣り合うコードガイドの平面部と重なり合うことができるように構成され、
生地がたくし上げられたときに、隣り合うコードガイドの平面部が重なり合うことで生地の倒れこみを阻止することを特徴とする。生地がたくし上げられたときに、上下に隣り合うコードガイド同士が平面部によって上下方向に直線的に重なり合うために、各コードガイドの傾斜を阻止し、昇降コードの生地との連結部のそり上がりを阻止することができる。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の前記コードガイドの全体形状が略直方体形状であることを特徴とする。コードガイドを略直方体形状とすることで、コードガイドの剛性及び強度を向上させることができる。
【0008】
また、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の前記生地に、上下方向に所定間隔をおいて略水平に伸びる中間バーが取付けられ、中間バーを介してコードガイドが生地に取付けられるようにし、各コードガイドは、その上下方向の寸法が取付けられる中間バーの上下方向の寸法以上に設定されることを特徴とする。中間バーによって、生地をたたみ上げたときに形成されるひだを水平方向に揃えることができ、また、中間バーを介してコードガイドを生地に簡単に取り付けることができる。
【0009】
また、請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の前記コードガイドに、上下方向に昇降コードが挿通する昇降コード挿通孔が貫通されており、該昇降コード挿通孔には、その上部の生地側の面に、上方に行くに連れて漸次生地の方へと向かう第1テーパー面と、その下部の生地と反対側の面に、下方に行くに連れて漸次生地と反対の方へと向かう第2テーパー面とがそれぞれ形成されていることを特徴とする。コードガイドがその自重により、その上端が生地から離反するように傾斜したときに、第1テーパー面と第2テーパー面とが形成されているため、生地とほぼ平行に配索される昇降コードが昇降コード貫通孔と干渉することを回避することができ、コードガイドから昇降コードへの抵抗を軽減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図5は本発明に係るローマンシェードの実施形態を表す図である。
【0014】
このローマンシェード10は、壁面または天井面に取り付けられるヘッドレール12にその上端が固定された生地14と、ヘッドレール12から昇降可能に垂下する昇降コード16と、生地14に上下方向所定間隔をおいて取付けられ、昇降コード16が挿通するコードガイド18と、を主に有している。昇降コード16の上端は、ヘッドレール12に対して回転可能に軸支された回転パイプ19に取り付けられたドラム20に螺旋状に巻解き、巻取り可能に連結されている。回転パイプ19は、図示しないモータによって回転駆動可能となっている。但し、手動操作によって回転パイプを駆動可能とすることもできる。また、ヘッドレール12から垂下された昇降コード16は、コードガイド18を挿通して、その下端が、生地14の下端に設けられたウエイトバー22に連結されている。
【0015】
コードガイド18は、生地14に直接取付けるものであっても勿論よいが、この実施形態では、生地14に上下方向に所定間隔をおいて略水平に伸びる複数の中間バー24を介して生地14に取り付けられている。図2に示したように、各中間バー24は、その前側に前側溝24a及びその後側に後側溝24bを有しており、前側溝24aにはスリット24cを介して生地14が挟み込まれている。また、後側溝24bには、コードガイド18が左右方向に摺動可能にはめ込まれている。
【0016】
各コードガイド18は、例えばポリカーボネート樹脂等のプラスチックで構成することができ、図5に示したように、その上下に平面部18a、18bを有した箱型形状、即ち、略直方体形状の全体形状をしており、その平面部18a及び18bが、上方に隣合うコードガイド18の平面部18b及び下方に隣合うコードガイド18の平面部18aとそれぞれ重なり合うことができるようになっている。また、上下の平面部18a、18bに渡り、昇降コード16が挿通する昇降コード挿通孔18cが貫通している。昇降コード挿通孔18cには、その上部に上方に行くに連れて漸次前方、即ち生地14の方へと向かう第1テーパー面18dと、その下部に下方に行くに連れて漸次後方、即ち生地14と離反する方へと向かう第2テーパー面18eとが形成されており、これらの第1テーパー面18d及び第2テーパー面18eによって、昇降コード挿通孔18cの上部は上方に行くほど前方へ広がり、下部は下方に行くほど後方へ広がったものとなっている。また、コードガイド18の生地14側には、前記中間バー24の外周面を受ける曲面18fと、中間バー24の後側溝24b内に摺動可能に嵌合される嵌合片18gが形成されている。コードガイド18の上下方向の寸法は、中間バー24の上下方向の寸法よりも大きくなるように設定されている。
【0017】
以上のように構成されるローマンシェードの作用を次に説明する。まず、生地14が下降している状態から、回転パイプ19を図示しないモータによって回転し、ドラム20を昇降コード16巻取り方向に回転すると、昇降コード16の下端及びこれに連結されたウエイトバー22が吊り上げられて、ウエイトバー22が最下方のコードガイド18に当接し、順次、下方のコードガイド18がその直ぐ上にあるコードガイド18に当接し、当該当接されたコードガイド18及び当該コードガイド18に取り付けられた中間バー24を上方へ押し上げて行く。そして、コードガイド18とコードガイド18との間に生地14のひだを形成しながら、生地14がたくし上げられる。下方のコードガイド18が、そのすぐ上のコードガイド18に当接するときに、互いの平面部18b、18aが重なり合い、図2に示すように、コードガイド18同士は上下方向に直線的に重なり合うため、生地14の自重が大きくても、ローマンシェード全体が後側に曲がり込むことなく、見栄え良くたくし上げられる。コードガイド18は、略直方体形状をなしており、その剛性及び強度が確保されているため、生地14の自重を十分に受けることができる。
【0018】
また、昇降コード16がドラム20に螺旋状に巻き取られて行くと、昇降コード16は漸次その巻取り位置が左右方向に変化し、図3の例では、左右2つの昇降コード16の巻取り位置はそれぞれ左右方向中央部へと接近する方向へと変位していく。コードガイド18は、中間バー24に対して左右方向に移動可能となっているため、その昇降コード16の巻取り位置の変化に応じて、図示のように、コードガイド18が左右方向に自動的に移動する。各コードガイド18の位置は、そのコードガイド18が上昇を開始するときの昇降コード16のドラム20への巻取り位置にほぼ対応しており、前述の上下で隣り合うコードガイド18、18の平面部18a及び18bの重なり合いを保ちつつも、上方のコードガイド18ほど、左右方向中央部へと漸次接近している。こうして、各コードガイド18が昇降コード16の巻取り位置に対応することにより、コードガイド18から昇降コード16へ与える抵抗を軽減することができる。
【0019】
生地14を下降させるときには、回転パイプ19を先と反対の方向に回転させて、ドラム20を昇降コード16巻解き方向に回転すると、昇降コード16の下端及びこれに連結されたウエイトバー22が下降し、順次、上方のコードガイド18から互いの重なり合いが解除されていく。図4に示したように、コードガイド18がすぐ下方に隣合うコードガイド18から離れると、コードガイド18は離れて直後はその姿勢を水平に保つような生地14からのテンションを十分受けることができないため、コードガイド18自身の自重によって、後側へ倒れ込む。このときに、コードガイド18の昇降コード挿通孔18cの第1テーパー面18dと第2テーパー面18eが形成されているため、生地14と略平行に配索される昇降コード16が昇降コード挿通孔18cの壁面と干渉することを回避することができる。
【0020】
以上の作用により、昇降の際の昇降コード16にかかる抵抗を軽減することができる。
【0021】
但し、以上の実施形態のように昇降コード挿通孔18cを上下の平面部18a、18bに渡り貫通する代わりに、図6に示すようにコードガイド18’の平面部18a、平面部18bとの間を空洞とし、平面部18a、平面部18bにそれぞれ昇降コード16挿通用の長孔18h、18hを形成することもできる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし4記載の発明によれば、生地がたくし上げられたときに、隣り合うコードガイド同士が上下方向に直線的に重なり合うために、生地の自重が大きくても、隣り合うコードガイドが重なり合うことで生地の倒れこみを阻止し、昇降コードの生地連結部のそり上がりを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のローマンシェードの実施形態を表す背面図である。
【図2】図1のローマンシェードのたくし上げられた状態を表す断面図である。
【図3】図1のローマンシェードのたくし上げられた状態を表す背面図である。
【図4】図1のローマンシェードの下降中の状態を表す断面図である。
【図5】図1のコードガイドを表す(a)は斜視図、(b)は5b−5b線に沿って見た断面図である。
【図6】コードガイドの他の変形例を表す斜視図である。
【図7】従来のローマンシェードのたくし上げられた状態を表す側面図である。
【符号の説明】
10 ローマンシェード
12 ヘッドレール
14 生地
16 昇降コード
18 コードガイド
18a 平面部
18b 平面部
18c 昇降コード挿通孔
18d 第1テーパー面
18e 第2テーパー面
20 ドラム
24 中間バー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a roman shade.
[0002]
[Prior art]
In this type of conventional roman shade, the fabric has an upper end fixed to the head rail, a lifting cord that hangs down from the head rail, and the lower end of the fabric is connected to the fabric. And a cord ring through which a lifting / lowering cord is inserted is generally used. By raising the lifting / lowering cord, the fabric connecting portion to which the lower end of the lifting / lowering cord is connected is lifted, and the connecting portion pushes up the cord ring sequentially from the lower cord ring, thereby lifting the fabric.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional roman shade, especially the roman shade that has been enlarged, the weight of the fabric is large, so the fabric may fall to the front side due to its own weight when it is lifted up. As shown in FIG. 7, there is a problem that the connecting portion of the lifting / lowering cord, which is in a tensioned state with the lower end connected to the fabric, is warped rearward as shown in FIG. . In FIG. 7, 14 is a cloth, 16 is an elevating cord, and 30 is a cord ring. The fabric that has been crushed in this state is bent to the rear side as seen from the side as shown in the figure, looks bad, and a roman shade with a large height is attached to a position close to the window surface. In such a case, there is a problem that the window glass may be contacted.
[0005]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a roman shade capable of improving the appearance of the roman shade, for example, improving its appearance or preventing damage.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described object, the invention described in claim 1 includes a cloth having an upper end fixed to the head rail, a lifting cord suspended from the head rail so that the lower end can be raised and lowered, and a lower end connected to the cloth, and the cloth. In a roman shade having a plurality of code guides that are attached to each other at predetermined intervals in the vertical direction and through which the lifting / lowering cords are inserted,
Each cord guide has a flat portion at the top and bottom, and is configured so that the flat portion can overlap with the flat portion of the code guide adjacent to the top and bottom ,
When the dough is rolled up, the flat portions of the adjacent code guides overlap to prevent the dough from collapsing . When the fabric is squeezed up, the upper and lower adjacent cord guides are overlapped in a vertical direction by the flat portion, so that the inclination of each cord guide is prevented and the connecting portion of the lifting cord with the fabric is warped up. Can be prevented.
[0007]
The invention according to claim 2 is characterized in that the overall shape of the cord guide according to claim 1 is a substantially rectangular parallelepiped shape. By making the code guide into a substantially rectangular parallelepiped shape, the rigidity and strength of the code guide can be improved.
[0008]
According to a third aspect of the present invention, an intermediate bar extending substantially horizontally at a predetermined interval in the vertical direction is attached to the cloth according to the first or second aspect, and the code guide is attached to the cloth via the intermediate bar. Each cord guide is characterized in that its vertical dimension is set to be larger than the vertical dimension of the intermediate bar to which it is attached. The intermediate bar allows the folds formed when the fabric is folded up to be aligned horizontally, and the cord guide can be easily attached to the fabric via the intermediate bar.
[0009]
According to a fourth aspect of the present invention, the cord guide according to any one of the first to third aspects has a lifting / lowering cord insertion hole through which the lifting / lowering cord is inserted in the vertical direction. Has a first taper surface toward the upper fabric side toward the upper fabric side, and a gradually tapered fabric toward the lower surface on the opposite side of the lower fabric surface. wherein the second tapered surface directed toward the opposite are formed. Since the first taper surface and the second taper surface are formed when the upper end of the cord guide is inclined so as to be separated from the fabric due to its own weight, the lifting / lowering cord arranged almost parallel to the fabric is Interference with the lifting / lowering cord through hole can be avoided, and resistance from the cord guide to the lifting / lowering cord can be reduced.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 to 5 are views showing an embodiment of a roman shade according to the present invention.
[0014]
The
[0015]
Of course, the
[0016]
Each
[0017]
Next, the operation of the Roman shade configured as described above will be described. First, when the
[0018]
When the lifting / lowering
[0019]
When the
[0020]
With the above operation, the resistance applied to the lifting / lowering
[0021]
However, instead of penetrating the lifting / lowering
[0022]
【The invention's effect】
As described above, according to the first to fourth aspects of the present invention, when the fabric is rolled up, the adjacent cord guides are linearly overlapped in the vertical direction. Since the adjacent cord guides overlap each other, it is possible to prevent the fabric from collapsing and prevent the fabric connecting portion of the lifting / lowering cord from warping up.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a rear view showing an embodiment of a roman shade of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating a state in which the Roman shade of FIG. 1 is lifted.
FIG. 3 is a rear view showing a state in which the roman shade of FIG. 1 is lifted;
4 is a cross-sectional view illustrating a state in which the roman shade of FIG. 1 is descending. FIG.
5A is a perspective view illustrating the cord guide of FIG. 1, and FIG. 5B is a cross-sectional view taken along
FIG. 6 is a perspective view illustrating another modification of the code guide.
FIG. 7 is a side view showing a state where a conventional roman shade is lifted up.
[Explanation of symbols]
10
Claims (4)
各コードガイド(18)は上下にそれぞれ平面部(18a、18b)を有しており、該平面部(18a、18b)が上下に隣り合うコードガイド(18)の平面部(18b、18a)と重なり合うことができるように構成され、
生地(14)がたくし上げられたときに、隣り合うコードガイド(18)の平面部(18a、18b)が重なり合うことで生地(14)の倒れこみを阻止することを特徴とするローマンシェード。A fabric (14) whose upper end is fixed to the head rail (12), an elevating cord (16) that hangs down from the head rail (12) and whose lower end is connected to the fabric (14), and a fabric (14 And a plurality of cord guides (18) through which the lifting / lowering cord (16) is inserted.
Each cord guide (18) has upper and lower flat portions (18a, 18b), and the flat portions (18a, 18b) are adjacent to the upper and lower flat portions (18b, 18a) of the cord guide (18). Configured to be able to overlap ,
A roman shade characterized in that when the dough (14) is rolled up, the flat portions (18a, 18b) of the adjacent cord guides (18) overlap to prevent the dough (14) from collapsing.
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