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JP3658564B2 - 半導体装置 - Google Patents

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JP3658564B2
JP3658564B2 JP2002008287A JP2002008287A JP3658564B2 JP 3658564 B2 JP3658564 B2 JP 3658564B2 JP 2002008287 A JP2002008287 A JP 2002008287A JP 2002008287 A JP2002008287 A JP 2002008287A JP 3658564 B2 JP3658564 B2 JP 3658564B2
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電界効果トランジスターにおいては、そのゲート長が短縮されることによって、短チャネル効果等さまざまな問題が生じている。そのなかでも半導体基板と対向するゲート電極の底面の端部に電界が集中することによって、ゲート絶縁膜が絶縁破壊をしてしまうといった問題がある。これは特にゲート絶縁膜に高誘電体からなる絶縁材料を用い、ゲート電極として金属を用いた場合に顕著となる。
【0003】
図32に、電界効果トランジスターの断面図を示し、この電界集中の問題について述べる。ここではNチャネル電界効果トランジスターを例に取って示す。
【0004】
図32に示すように、この電界効果トランジスターは、P型シリコン基板1上に、トレンチ素子分離法により素子分離領域2が形成されている。P型シリコン基板1内には、B(ボロン)イオン注入及び熱工程によりPウエル領域3が形成されている。Pウエル領域3中には、B(ボロン)イオン注入によりNチャネル領域4が形成されている。Nチャネル領域4上には酸化シリコンよりも高い比誘電率を有する例えばHfO等の高誘電体材料によりゲート絶縁膜5が形成されている。ゲート絶縁膜5上には、スパッタ法により厚さ100nmの例えばタングステン等の高融点金属が堆積されゲート電極6が形成されている。
【0005】
また、Nチャネル領域4を挟むようにシリコン基板1上には、Asイオン注入によりソース領域及びドレイン領域7が形成されている。ゲート電極6は、酸化シリコン等からなる層間絶縁膜9により埋め込まれている。また、ゲート電極6、ソース領域及びドレイン領域7は、アルミニウム等からなる配線8に接続されている。
【0006】
この電界効果トランジスターは、ゲート電極6を抵抗の低いタングステン等の高融点金属で形成することで、素子の動作速度を速める工夫をしている。また、ゲート絶縁膜5を比誘電率の高いHfO等の高誘電率材料で形成することで、電流駆動力を増す工夫をしている。
【0007】
しかしながら、ゲート電極6を金属で形成する場合には、ゲート電極6を加工した後にゲート電極6底の端部に形成される角を丸めるための酸化工程を施すことができず、この角における電界集中が極めて大きくなる。なぜならゲート電極6を加工した後に、酸化工程を施すとゲート絶縁膜5に用いられている高誘電率材料の変質を招くという問題があるためである。
【0008】
また、ゲート絶縁膜5に高誘電率材料を用いると、この電界集中は酸化シリコンをゲート絶縁膜に用いるよりも大きくなり特にゲート電極底の端部近傍にゲート絶縁膜と層間絶縁膜との二種類の絶縁膜が有る為、電界集中の問題が複雑になる。その為絶縁破壊の問題が生じ易い。
【0009】
このような理由によりゲート電極6に金属材料を用いる場合或いはゲート絶縁膜5に高誘電率材料を用いる場合には、ゲート電極6底の端部の角における電界集中が極めて大きくなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来ゲート電極底の端部の角における電界集中が極めて大きいために、ゲート絶縁膜の絶縁破壊といった問題があった。
【0011】
本発明は、この問題に鑑みてなされたもので、ゲート長が微細化されても電界集中の緩和された半導体装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、半導体基板と、
前記半導体基板上に形成され、比誘電率が酸化シリコンの比誘電率よりも高いゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極の側部に形成された、比誘電率が酸化シリコンの比誘電率よりも高い側壁絶縁膜と、
前記側壁絶縁膜と前記半導体基板との間に設けられ、比誘電率が前記側壁絶縁膜の比誘電率よりも低い絶縁体領域ないし空隙と、
前記ゲート電極及び前記側壁絶縁膜を覆うように形成され、比誘電率が前記側壁絶縁膜の比誘電率よりも低い層間絶縁膜とを具備し、
前記側壁絶縁膜の底面と前記半導体基板との距離が、前記ゲート電極の底面と前記半導体基板との距離以上であることを特徴とする半導体装置を提供する。
【0013】
このとき、前記側壁絶縁膜の比誘電率が、窒化シリコンの比誘電率よりも高いことが好ましい。
【0014】
また、前記ゲート絶縁膜及び前記ゲート電極は、その断面において前記半導体基板に対して垂直方向の端部を有し、前記ゲート絶縁膜の端部は、前記ゲート電極の端部よりも内側にあることが好ましい。
【0015】
また、前記ゲート絶縁膜及び前記ゲート電極は、その断面において前記半導体基板に対して垂直方向の端部を有し、前記ゲート絶縁膜の端部は、前記ゲート電極の端部よりも外側にあり、かつ前記側壁絶縁膜下にあることが好ましい。
【0016】
また、前記層間絶縁膜の比誘電率が、酸化シリコンの比誘電率よりも低いことが好ましい。
【0017】
また、前記ゲート電極が金属を含有する場合には電界集中の問題が顕著となるので、この発明の効果が有効に得られる。
【0018】
また、前記ゲート電極が、電荷を蓄積することが可能な浮遊ゲート電極であってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳述する。本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、種々工夫して用いることができる。
【0020】
先ず、本発明者らは、電界効果トランジスターにおけるゲート電極底の角部における電界集中について、解析してみた。
【0021】
図1に示す構造を仮定し、図1中のゲート電極6の端部とゲート絶縁膜5の端部との間の距離Δ(デルタ)を変数としてゲート電極6の底の端部(断面図においてゲート電極の基板1側の底部における端部、図中のAで示す○印)に集中する電場の値をシミュレーションにより検討した。
【0022】
図1に示すように、この半導体装置は、半導体基板1上に高誘電率材料からなるゲート絶縁膜5、このゲート絶縁膜5上にゲート電極6が形成されている。半導体基板1表面のゲート電極6を挟む位置にはソース領域及びドレイン領域7が形成されている。
【0023】
ゲート長は35nm、ゲート絶縁膜5の厚さは5nm、ゲート絶縁膜5の比誘電率は19.5、電源電圧は0.6Vとした。
【0024】
図2に、ゲート電極6の底の端部(図1中Aで示す○印)とゲート絶縁膜5の端部の距離をΔnmとし、ゲート電極6の底の端部における電場強度(MV/cm)との関係を示す。
【0025】
図2に示すように、Δが0nmのとき、すなわちゲート電極6の底の端部とゲート絶縁膜5の端部が一致する場合に、電場強度は最も小さくなる。Δがマイナス或いはプラスになるとき、すなわちゲート絶縁膜5の端部がゲート電極6の内側にある場合や、ゲート電極6の外側にある場合、電場強度は急激に大きくなることが判る。
【0026】
特に、Δがプラスのとき、すなわちゲート絶縁膜5の端部がゲート電極6の外側に張り出した場合に、電場強度は著しく大きくなる。
【0027】
このようにゲート絶縁膜5を形成するときに、ゲート絶縁膜5の端部をゲート電極6に対してどの位置に加工するかと言うことは、電界集中という観点において重要である。
【0028】
例えば、電流駆動力を高める等の要求からゲート絶縁膜5の端部がゲート電極6下部よりも外に張り出して、ソース領域及びドレイン領域7との重なる部分が長くなるようにする場合もある(Δがプラス)。
【0029】
また、ゲート電極6とソース領域及びドレイン領域7との間に形成される寄生容量を減らすないしはソース領域及びドレイン領域形成のイオン注入を行う際のドーズロスを防ぐ等の要求からゲート電極6の内側にゲート絶縁膜5の端部が位置するようにして、ソース領域及びドレイン領域7との重なりを減らす場合もある(Δがマイナス)。
【0030】
しかしながら図2から分かるように、これらの場合は、ゲート電極6の底の端部(図1中Aで示す○印)における電場が極めて強くなり、ゲート絶縁膜5の絶縁破壊ないしはゲート絶縁膜5に要求される絶縁耐圧の増大、そして信頼性の低下等の問題を引き起こしてしまうと言う問題を招く。
【0031】
そこで、本発明は、図3に示すように、ゲート電極6の側部に側壁絶縁膜10を設け、側壁絶縁膜10の比誘電率を、この近傍に位置する層間絶縁膜9の比誘電率よりも高くする。こうすることで図4中Aの○印で示すゲート電極6の底の端部における電界集中を緩和するようにした。
【0032】
図5に、図4中Aで示す○印付近の拡大図を示す。
【0033】
図5に示すように、側壁絶縁膜10の底面Cや側面D(ゲート電極6とは反対側の側面)を貫く電気力線(図5中ベクトルEで示す)によって、側壁絶縁膜10が分極し、側壁絶縁膜10の底面Cや側面Dに分極電荷が現れる(図中+で示す)。この分極電荷の符号は、側壁絶縁膜10の電位をゲート電極6の電位に近づける向きに働く。
【0034】
したがって、本発明の電界効果トランジスターでは、ゲート電極6に半導体基板1に対して正の電位を印加した場合には側壁絶縁膜10の底面C及び側面Dに正の電荷が誘起される。また、ゲート電極6に半導体基板1に対して負の電位を印加した場合には側壁絶縁膜10の底面C及び側面Dに負の電荷が誘起される。
【0035】
このことは側壁絶縁膜10の底面Cや側面Dの電位をゲート電極6の電位に近づける作用を有するので、ゲート電極6の底の端部(図4中Aで示す○印)近傍における電界集中を緩和することになる。
【0036】
図4に示す構造に対して、側壁絶縁膜10の比誘電率を変数としてゲート電極6の底の端部(図4中のAで示す○印)におけるゲート絶縁膜5中の電場の値をシミュレーションにより検討した。素子の周囲を覆っている層間絶縁膜9(図3)の比誘電率は酸化シリコンの比誘電率である3.9と仮定した。その結果を図6に示す。ここでゲート長は35nm、ゲート絶縁膜5の厚さは5nm、ゲート絶縁膜5の比誘電率は19.5、側壁絶縁膜10の厚さ(ゲート電極6の側面から横方向の距離)は2nm、電源電圧は0.6Vとした。
【0037】
図6(a)に示すように、側壁絶縁膜10の比誘電率を酸化シリコンの比誘電率である3.9から増すに従って電場強度は小さくなり、電界集中が効果的に抑制されることが判る。
【0038】
さらに、図2の結果も参照すると、側壁絶縁膜10の比誘電率が窒化シリコンの比誘電率 (約8)程度以上になると、高誘電率のゲート絶縁膜5の端部をゲート電極10の底の端部よりも、ゲート電極10側(ゲート電極10下)に凹ませて形成した場合と比較してもなお、電場強度の値が小さくなっていることが判る。
【0039】
それ故、側壁絶縁膜10の比誘電率は窒化シリコンの比誘電率よりも高くすることが好ましい。今回のシミュレーション検討においてはゲート絶縁膜5を形成するための絶縁体の比誘電率は19.5と仮定した。
【0040】
図6(a)を見ると側壁絶縁膜10の比誘電率を上げると電場強度の値は単調に小さくなっている。つまりゲート絶縁膜5を形成するために用いた絶縁物の比誘電率と側壁絶縁膜10を形成するために用いた絶縁物の比誘電率との大小関係は本質的ではないことが判る。
【0041】
この場合、側壁絶縁膜10下にゲート絶縁膜5が有る構造を検討したが、側壁絶縁膜10下の領域の比誘電率は低いことが好ましい。その理由は以下の通りである。
【0042】
本発明においては図5に示す側壁絶縁膜10の底面Cに現れる分極電荷が本質であるが、分極するのは側壁絶縁膜10の底面Cのみではなく、その下にある領域も分極する。この領域の分極電荷は、側壁絶縁膜10の底面Cに現れる分極電荷とは符号が反対(図5中−(マイナス)で表す)である。
【0043】
したがって、この分極電荷はその近傍の絶縁膜の電位をゲート電極6から遠ざけ、結果としてその近傍の電場を強くする。それ故、側壁絶縁膜10下の領域の分極は小さいことが好ましい。すなわちその領域の比誘電率は低いことが好ましい。
【0044】
図4の構造で側壁絶縁膜10の比誘電率は39にして、その下の四角で示す領域の比誘電率を変えた場合の、ゲート電極6の底の端部における電場の依存性を図6(b)に示す。
【0045】
このように側壁絶縁膜10下の領域の比誘電率は低い方が電場強度が低くなっていることが分かる。
【0046】
このような結果から、本発明の電界効果トランジスターにおいては高電流駆動力を得る為に工夫された高誘電率材料からなるゲート絶縁膜、また、低いゲート抵抗を実現する為に工夫された低抵抗の金属ゲートを実現しつつ、さらに電界集中を抑制することによる絶縁膜の絶縁破壊の防止ならびに素子の高信頼性が実現される。
【0047】
さらに本発明の方法を不揮発性半導体記憶装置に用いられる様な浮遊ゲートを有する素子に用いれば浮遊ゲートの角部における電界集中が緩和されるので過消去等の問題が解決される。したがって、過消去が抑制されるとともに高速動作の可能な素子が提供される。
【0048】
次に、本実施形態における電界効果トランジスターのより具体的な構造について説明する。
【0049】
(実施形態1)
図7は、本発明の実施形態1に関する電界効果トランジスターの断面図である。
【0050】
本実施形態では、Nチャネル電界効果トランジスターを例に取って示す。なお、不純物の導電型を逆にすればPチャネル電界効果トランジスターを作製することも可能であり、この場合にも同様の効果を奏する。また、光蝕刻法等の方法を用いて半導体基板内の特定の領域のみに不純物を注入する等の方法を用いることによって、相補型電界効果トランジスターを作成することもでき、この場合も同様の効果を奏する。
【0051】
図7に示すように、この電界効果トランジスターは、P型シリコン基板1上に、トレンチ素子分離法により素子分離領域2が形成されている。P型シリコン基板1内には、B(ボロン)イオン注入及び熱工程によりPウエル領域3が形成されている。Pウエル領域3中には、B(ボロン)イオン注入によりNチャネル領域4が形成されている。Nチャネル領域4上には酸化シリコンよりも高い比誘電率を有する例えばHfO等の高誘電体材料によりゲート絶縁膜5が形成されている。ゲート絶縁膜5上には、スパッタ法により厚さ100nmの例えばタングステン等の高融点金属が堆積されゲート電極6が形成されている。
【0052】
また、Nチャネル領域4を挟むようにシリコン基板1上には、Asイオン注入によりソース領域及びドレイン領域7が形成されている。
【0053】
また、ゲート電極6の側部には、高誘電率材料からなる側壁絶縁膜10が形成されている。側壁絶縁膜10を含むゲート電極6は、酸化シリコン等からなる層間絶縁膜9により覆われている。こうして側壁絶縁膜10とシリコン基板1との間は、比誘電率が側壁絶縁膜10の比誘電率よりも低い絶縁体領域となっている。
【0054】
また、ゲート電極6、ソース領域及びドレイン領域7は、アルミニウム等からなる配線8に接続されている。
【0055】
この電界効果トランジスターは、ゲート電極6を抵抗の低いタングステン等の高融点金属で形成することで、素子の動作速度を速める工夫をしている。また、ゲート絶縁膜5を比誘電率の高いHfO等の高誘電率材料で形成することで、電流駆動力を増す工夫をしている。
【0056】
さらに、この電界効果トランジスターは、側壁絶縁膜10の比誘電率が層間絶縁膜9の比誘電率よりも高いことに特徴がある。
【0057】
側壁絶縁膜10の比誘電率が層間絶縁膜9の比誘電率よりも高いと、ゲート電極6の側面から出て半導体基板1に至る電気力線により、側壁絶縁膜10が分極し、側壁絶縁膜10の底面(図5中Cで示す)や側面(図5中Dで示す)に分極電荷(図5中+(プラス)で示す)が生ずる。
【0058】
この分極電荷は、半導体基板1に対してゲート電極6に正の電位を印加した時には正電荷であり、負の電位を印加した時には負電荷である。したがって、常に側壁絶縁膜10の底面(図5中Cで示す)や側面(図5中Dで示す)の電位をゲート電極6の電位に近づける方向に働く。その為、ゲート電極6底の端部の角(図4中Aで示す○印)における電場が緩和され、結果としてゲート絶縁膜5の信頼性が高い半導体装置を提供することができる。
【0059】
ここで説明した電界効果トランジスターにおいては側壁絶縁膜10の底面(図5中Cで示す)はゲート電極6の底面(図5中Fで示す)と等しい高さで示されているが、側壁絶縁膜10の底面の高さがゲート電極6の底面(図5中Fで示す)の高さ以上であることが好ましい。この理由を図8により説明する。
図8に示すように、側壁絶縁膜10の底面(図8中Cで示す)がゲート電極6の底面(図8中Fで示す)よりも低い位置(半導体基板1に近い位置)にあると、ゲート電極6の底面(図8中Fで示す)から出てゲート絶縁膜5を貫いてから側壁絶縁膜10を貫く電気力線が存在する。この電気力線により、側壁絶縁膜10のゲート電極6側の側面(図8中Gで示す)に誘起される分極電荷(図8中−(マイナス)で示す)は、ゲート電極6に、半導体基板1に対して正の電位を印加した時には負電荷、負の電位を印加した時には正電荷となる。したがって、この分極電荷はゲート電極6底の端部の角近傍に位置するゲート絶縁膜5の電位を、ゲート電極6の電位から遠ざける方向に働く。すなわちゲート電極6底の端部の角における電場強度を強める方向に働く。
【0060】
以上の理由により、側壁絶縁膜10の底面の高さがゲート電極底面の高さよりも低いと本発明の効果は弱められてしまうため、側壁絶縁膜の底面の高さがゲート電極底面の高さ以上であることが好ましい。
【0061】
また、本発明では側壁絶縁膜10の底面(図5中Cで示す)に誘起される分極電荷によってゲート電極6底の端部の角近傍に位置するゲート絶縁膜5の電位をゲート電極6の電位に近づけることを用いてその領域の電場を緩和するので、側壁絶縁膜10の底面(図5中Cで示す)がゲート電極6の底面(図5中Fで示す)の近くにあることが好ましい。
【0062】
次に、この電界効果トランジスターの製造方法について以下に説明する。
【0063】
先ず、図9に示すように、例えばP型シリコン基板1にトレンチ素子分離法により素子分離領域2を形成する。続いて、例えばB(ボロン)イオンを加速電圧100keV、ドーズ量2.0×1013cm−2で注入し、その後に例えば1050℃、30秒の熱処理を施すことによってPウエル領域3を形成する。
【0064】
次に、図10に示すように、Pウエル領域3中に、所望のしきい値電圧を得る為に例えばB(ボロン)イオンを加速電圧30keV、ドーズ量1.0×1013cm−2で注入し、Nチャネル領域4表面の濃度を調節する。
【0065】
次に、図11に示すように、例えばスパッタ法を用いることにより、基板1上に、厚さ5nmの高誘電率材料としてHfO膜11を形成する。
【0066】
次に、図12に示すように、HfO膜11上に、例えばCVD法により厚さ100nmのタングステン等の高融点金属膜を堆積し、RIE(リアクティブイオンエッチング)法等の異方性エッチングを施すことにより高融点金属膜を加工してゲート電極6を形成する。
【0067】
次に図13に示すように、例えばAs(砒素)イオンを、加速電圧50keV、ドーズ量5.0×1015cm−2で注入する。続いて、熱処理を施すことによって、シリコン基板1の表面にソース領域及びドレイン領域7を形成する。ソース領域及びドレイン領域7は、ゲート電極6をマスクとしてこれを挟むようにして形成されている。
【0068】
次に、図14に示すように、例えばスパッタ法を用いることにより、厚さ2nmのTiO膜12を形成する。このTiO膜12は、後に側壁絶縁膜となるものであり、層間絶縁膜よりも高い比誘電率を有する材料でなければならない。
【0069】
次に、図15に示すように、例えばRIE法等の異方性エッチングによって前記TiO膜12を加工することで、高誘電率材料TiO膜からなる側壁絶縁膜10を形成する。次に、例えばRIE法等の異方性エッチングによって前記HfO膜11を加工することによって、ソース領域及びドレイン領域7表面を露出する。
【0070】
次に、図16に示すように、例えば等方性エッチングを施すことにより、HfO膜11をゲート電極6の下方向に除去する。
【0071】
次に、図17に示すように、例えばCVD法を用いることによって酸化シリコン膜を、厚さ500nm堆積する。次に、例えばRIE法を用いることによってゲート電極6、ソース領域及びドレイン領域7上に配線孔13を形成する。このようにして層間絶縁膜9が形成される。
【0072】
次に、図18に示すように、例えばスパッタ法等により、前記シリコン基板1全面にシリコンを1原子%含有する厚さ300nmのアルミニウム膜を形成する。次に、例えばRIE法等の異方性エッチングを施すことにより、アルミニウム膜を加工して配線8を形成する。このようにして本発明の電界効果トランジスターを形成することができる。
【0073】
本実施形態においてはゲート絶縁膜5の端部の位置はゲート電極6の端部の位置と揃っているが、このことは本質的ではなく例えば図19に示すようにゲート電極6の端部よりもゲート電極6の内側に有ったとしても同様の効果が得られる。
【0074】
また、このようにするとゲート電極6とソース領域及びドレイン領域7との間に形成される寄生容量が低減される効果も得られる。
【0075】
また、ゲート絶縁膜5をこのように加工し且つソース領域及びドレイン領域7を、その後の工程で不純物イオンの注入により形成する場合は、不純物のドーズロスが抑制される効果も得られる。
【0076】
また、図20に示すように、ゲート絶縁膜5の端部の位置は、ゲート電極6の端部の位置よりも外側に有ってもよい。この場合には側壁絶縁膜10底面の一部はゲート絶縁膜5を形成する為の高誘電率膜との界面をなすのでそこに誘起される分極電荷量は少なくなる。しかし、ゲート絶縁膜5の端部がゲート電極6下にある場合よりも、図20に示すように側壁絶縁膜10下にある場合の方が、ゲート絶縁膜5の端部における電場の水平成分は大きい。
【0077】
つまり図20に示す場合の方が、図16或いは図19に示した場合に比べて、ゲート絶縁膜5の端部に誘起される分極電荷は大きい。そしてこの電荷は側壁絶縁膜10の底面等に誘起される電荷と同符号なので、ゲート電極6底の端部の角における電場強度を緩和させる働きを持つ。従って、ゲート電極6を形成する為の高誘電率膜を図20に示すような位置で加工したとしても本発明の効果は有効に得られる。
【0078】
また、このようにするとゲート電極6とソース領域及びドレイン領域7との実効的な重なりが長くなる為に素子の電流駆動力が増す効果も得られる。
【0079】
但し、図21に示すように、ゲート絶縁膜5の端部の位置が側壁絶縁膜10よりも外側に形成されることは以下の理由により好ましくない。
【0080】
図21に示すように加工するとゲート絶縁膜5の上面で側壁絶縁膜10に覆われていない領域が存在する。ゲート電極6と半導体基板1との間に電圧を印加すると、この領域には側壁絶縁膜10の底面や側面とは逆符号の分極電荷が誘起される。この電荷は膜の電位をゲート電極の電位から遠ざける方向に働くので結果としてゲート電極6底の端部の角における電場強度を強めてしまう。従って、ゲート絶縁膜5の端部の位置は側壁絶縁膜10より外に出ないことが好ましい。
【0081】
なお、層間絶縁膜でゲート側壁下を埋め込んでも良いし、そこに空隙を設けても良い。
【0082】
このようにして作製した電界効果トランジスターを、バイポーラー型トランジスターや単一電子トランジスター等の他の能動素子或いは抵抗体やダイオードやインダクターやキャパシター等の受動素子と共に同一の半導体基板上に集積化したシステムLSIとして用いることができる。
【0083】
また、この電界効果トランジスターを、光素子と共に同一の半導体基板上に集積化したOEICとして用いることができる。
【0084】
また、この電界効果トランジスターをSOI構造の素子として用いることができる。
【0085】
また、本実施形態では、N型半導体層を形成する為の不純物としてAs(砒素)を、P型半導体層を形成する為の不純物としてB(ボロン)を用いたが、N型半導体層を形成する為の不純物として他のV族不純物を用い、P型半導体層を形成する為の不純物として他のIII族不純物を用いてもよい。また、III族やV族の不純物を、それらを含む化合物の形で導入してもよい。
【0086】
また、本実施形態では、不純物の導入手段としてイオン注入を用いたが、イオン注入以外の例えば固相拡散や気相拡散等の方法を用いてもよい。また、不純物を含有する半導体を堆積するないしは成長させる等の方法を用いてもよい。
【0087】
また、本実施形態では、電界効果トランジスターの構造として、シングルドレイン構造を示したが、シングルドレイン構造以外の例えばエクステンション構造或いはLDD構造やGDD構造等を用いても良い。また、ハロー構造或いはポケット構造やエレベート構造等を用いてもよい。
【0088】
また、本実施形態では、ソース領域及びドレイン領域への不純物の導入を、側壁絶縁膜或いはゲート絶縁膜を加工する前に行っているが、不純物の導入と加工との順序は本質ではなく、逆の順序で行ってもよい。
【0089】
また、本実施形態では、シリサイド化には言及していないが、ソース領域及びドレイン領域或いはゲート電極に対してシリサイド化を施してもよい。また、ソース領域及びドレイン領域上に金属層を堆積或いは成長させる等の方法を用いてもよい。
【0090】
また、本実施形態では、配線の為の金属層の形成はスパッタ法を用いて行っているが、スパッタ法以外に例えば堆積法等の異なる方法を用いて金属層を形成してもよい。また、金属の選択成長等の方法を用いてもよいしダマシン法等の方法を用いてもよい。さらにアルミニウム以外に例えば銅等を用いてもよい。また、タングステンのプラグを形成しても良い。
【0091】
また、本実施形態では、ゲート電極は高融点金属を用いたが、多結晶シリコンや単結晶シリコン或いは非晶質シリコン等の半導体または必ずしも高融点とは限らない金属或いは金属を含む化合物等を用いても良いし、それらの積層構造を用いても良い。
【0092】
また、本実施形態では、ゲート電極の上部は電極が露出する構造であるが、上部に例えば酸化シリコンや窒化シリコン等の絶縁物を設けてもよい。
【0093】
また、本実施形態では、ゲート電極を、ゲート電極材料を堆積した後に異方性エッチングにより形成しているが、例えばダマシンプロセス等のような埋め込みの方法を用いてゲート電極を形成してもよい。
【0094】
また、本実施形態では、側壁絶縁膜としてスパッタ法により形成したTiO膜を例にとって説明したが、Tiの他の価数における酸化物或いはHf、Ce、Zr、Ta、Al、La、Pr等の酸化物或いは様々な元素を含むシリケート材料等、他の高誘電率材料を用いることができる。また、それらを単層で用いても良いし複数層の積層構造として用いても良い。ゲート絶縁膜に関しても同様である。
【0095】
ただし、側壁絶縁膜材料を、窒化シリコン膜等のあまり比誘電率の高くない物質で形成すると効果はあまり大きくはならない。それ故、側壁絶縁膜は窒化シリコンよりも大きな比誘電率を有する物質で形成されている場合に効果は著しい。
【0096】
また、側壁絶縁膜の形成方法はスパッタ法に限るものではなく、蒸着法或いはCVD法またはエピタキシャル成長法等を用いてもよい。
【0097】
また、側壁絶縁膜として或る物質の酸化物を用いる等の場合には、まずその物質の膜を形成しておいてそれを酸化する方法によりその物質の酸化膜を形成する方法を用いてもよい。ゲート絶縁膜に関しても同様である。
【0098】
また、ゲート絶縁膜に強誘電体膜を用いた素子を形成してもよい。
【0099】
また、本実施形態では、素子分離はトレンチ素子分離法を用いて行ったが、例えば局所酸化法やメサ型素子分離法等の他の方法を用いて素子分離を行ってもよい。
【0100】
また、本実施形態では、ゲート電極形成後の後酸化には言及していないが、ゲート電極やゲート絶縁膜材料等に鑑みて可能であれば、後酸化工程を行ってもよい。後酸化工程が可能な場合にはそれによってもゲート電極下端角部の電場は緩和されるが、本発明の方法を適用することにより更なる電場の緩和が可能となる。そして、ゲート電極やゲート絶縁膜材料等に鑑みて後酸化工程の不可能な場合には電界集中の問題は顕著となるので本発明の方法により特に効果的に電場が緩和される。
【0101】
また、本実施形態では、層間絶縁膜として酸化シリコン膜を用いているが、例えば低誘電率材料等の酸化シリコン以外の物質を層間絶縁膜に用いてもよい。
【0102】
本発明は側壁絶縁膜の底面及びゲート電極と反対側の側面に誘起される分極電荷を用いている。一般に二種類の絶縁体の界面に誘起される分極電荷は各々の絶縁体の表面に誘起される分極電荷の差であるので、層間絶縁膜の比誘電率が低いほど側壁絶縁膜のゲート電極と反対側の側面と層間絶縁膜との界面に誘起される分極電荷は多くなる。従って、層間絶縁膜に比誘電率の低い物質を用いると本発明は更に効果的となる。
【0103】
また、コンタクト孔に関しては自己整合コンタクトを形成することも可能である。
【0104】
また、本実施形態では、配線が一層のみの半導体装置の場合を示したが、素子や配線等が二層以上存在してもよい。
【0105】
なお、本実施形態においては単一のトランジスターのみの構造を示したが、ここに示した実施例は単一のトランジスターの場合に限定されるものではない。
【0106】
(実施形態2)
次に、図22ないし図29を用いて本発明の別の電界効果トランジスターを説明する。
【0107】
この電界効果トランジスターの形成方法は、実施形態1で説明した図10に示される工程の後に、図22に示すように、例えばCVD法等により、厚さ100nmの窒化シリコン膜を堆積し、異方性エッチングを施すことによりダミーゲート14を形成する。続いて、例えばAs(砒素)イオンを加速電圧50keV、5.0×1015cm−2で注入する。次に、熱処理を施すことによって、シリコン基板1の表面にソース領域及びドレイン領域7を形成する。ソース領域及びドレイン領域7は、ダミーゲート14をマスクとして、これを挟む位置に形成される。
【0108】
次に、図23に示すように、例えばCVD法等により、厚さ200nmの酸化シリコン膜15を堆積し、CMP法等により平坦化する。そして例えば熱燐酸処理等の処理を施すことによりダミーゲート14を除去する。
【0109】
次に、図24に示すように、例えばCVD法等により、厚さ5nmのHfO膜11を半導体基板1上のみに選択的に堆積する。
【0110】
次に、図25に示すように、例えばCVD法等により、厚さ2nmのTiO膜を堆積し、RIE法等の異方性エッチングを施すことにより酸化シリコン15の側壁に側壁絶縁膜10を形成する。
【0111】
次に、図26に示すように、例えばCVD法等により、厚さ100nmのタングステン等の高融点金属膜16を堆積する。
【0112】
次に、図27に示すように、例えばCMP法等により、高融点金属膜16及びHfO膜11を平坦化し、ゲート電極6を形成する。そして酸化シリコン膜15を除去する。
【0113】
この後の工程は、実施形態1で説明した図16、図17及び図18で説明した配線工程等が行われる。
【0114】
なお、本実施形態において、ダミーゲート14を窒化シリコンで形成し、その周囲を充填する物質として酸化シリコンを用いたが、これらに対して他の物質を用いても同様の効果が得られる。
【0115】
本実施形態においても、実施形態1に記した様な種々の変形が可能であり、同様の効果が得られる。
【0116】
(実施形態3)
次に、図28ないし図31を用いて本発明の別の半導体装置を説明する。この半導体装置は図31に示すように浮遊ゲート17を有しており例えば不揮発性半導体記憶装置等に用いることが可能である。この構造の半導体装置においては特に浮遊ゲート17底の端部の角における電場強度が緩和され、浮遊ゲート17に蓄えられていた電荷が角部より半導体基板1に抜けてしまう過消去が防止される。
【0117】
この不揮発性半導体記憶装置の形成方法は、実施形態1の図11に示される工程の後に、図28に示すように、HfO膜11上に例えばCVD法により厚さ50nmのタングステン等の高融点金属膜17を堆積する。次に、その上に例えばスパッタ法等により厚さ10nmのHfO膜18を堆積する。更に、その上に例えばCVD法等により厚さ100nmのタングステン等の高融点金属膜6を堆積する。
【0118】
次に、例えばRIE法等の異方性エッチングを施すことにより二つの高融点金属膜17及び6とHfO膜18とを加工してゲート電極6および浮遊ゲート17を形成する。
【0119】
次に、図29に示すように、例えばAs(砒素)イオンを加速電圧50keV、5.0×1015cm−2で注入する。次に、熱処理を施すことによって、基板表面にソース領域及びドレイン領域7を形成する。ソース領域及びドレイン領域7は、ゲート構造部をマスクとして形成されるので、これを挟む位置に形成される。
【0120】
次に、図30に示すように、例えばスパッタ法等を用いることにより、厚さ2nmのTiO膜12を形成する。
【0121】
次に、図31に示すように、例えばRIE法等の異方性エッチングを前記TiO膜12に施すことにより、高誘電率物質TiO膜よりなる側壁絶縁膜10を形成する。そして例えばRIE法等の異方性エッチングを前記HfO膜11に施すことにより、ソース領域及びドレイン領域を露出する。
【0122】
この後の工程は、実施形態1で説明した図16、図17及び図18で説明した工程と同様である。
【0123】
本実施形態においても、実施形態1に記した様な種々の変形が可能であり、同様の効果が得られる。
【0124】
また、本実施形態においては浮遊ゲート17とその上に形成されたゲート電極6とに同一の物質を用いたが、これらに異なる物質を用いたとしても同様の効果が得られる。
【0125】
また、本実施形態においては、浮遊ゲート17の上下の絶縁物に同一の物質を用いたが、これらに異なる物質を用いたとしても同様の効果が得られる。
【0126】
また、本実施形態においては、浮遊ゲート17の上の絶縁物と側壁を形成する絶縁物とが異なる物質で形成されているが、このことは本質的ではなく、同一の物質で形成されていても同様の効果が得られる。
【0127】
【発明の効果】
ゲート電極の底の角における電界集中が効果的に抑制される。その為にゲート絶縁膜の信頼性が向上し、十分な高速動作とともに高い信頼性を持つ半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シミュレーションに用いた電界効果トランジスターのモデルを示す断面図。
【図2】 電界効果トランジスターのゲート電極底部の角における電場強度をシミュレーションした結果を示す図。
【図3】 本発明の半導体装置を説明するために用いた素子の構造図。
【図4】 本発明の半導体装置を説明するために用いた素子の構造図。
【図5】 本発明の半導体装置を説明するために用いた素子の構造図。
【図6】 (a)は、本発明における半導体装置の側壁絶縁膜の比誘電率とゲート電極底部の角における電界強度との関係を示すシミュレーション結果を示す図であり、(b)は、本発明における半導体装置の側壁絶縁膜下領域の比誘電率とゲート電極底部の角における電界強度との関係を示すシミュレーション結果を示す図。
【図7】 本発明の実施形態1にかかる電界効果トランジスターの断面図。
【図8】 本発明の半導体装置を説明するために用いた素子の構造図。
【図9】 本発明の実施形態1にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図10】 本発明の実施形態1にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図11】 本発明の実施形態1にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図12】 本発明の実施形態1にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図13】 本発明の実施形態1にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図14】 本発明の実施形態1にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図15】 本発明の実施形態1にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図16】 本発明の実施形態1にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図17】 本発明の実施形態1にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図18】 本発明の実施形態1にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図19】 本発明の実施形態1にかかる電界効果トランジスターの変形例を説明するための断面図。
【図20】 本発明の実施形態1にかかる電界効果トランジスターの変形例を説明するための断面図。
【図21】 本発明の実施形態1の好ましくない電界効果トランジスターの断面図。
【図22】 本発明の実施形態2にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図23】 本発明の実施形態2にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図24】 本発明の実施形態2にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図25】 本発明の実施形態2にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図26】 本発明の実施形態2にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図27】 本発明の実施形態2にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図28】 本発明の実施形態3にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図29】 本発明の実施形態3にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図30】 本発明の実施形態3にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図31】 本発明の実施形態3にかかる電界効果トランジスターの各主要工程を説明するための断面図。
【図32】 従来の電界効果トランジスターの断面図。
【符号の説明】
1・・・半導体基板
2・・・素子分離領域
3・・・Pウエル領域
4・・・Nチャネル領域
5・・・ゲート絶縁膜
6・・・ゲート電極
7・・・ソース領域及びドレイン領域
8・・・配線
9・・・層間絶縁膜
10・・・側壁絶縁膜
11・・・HfO
12・・・TiO
13・・・配線孔
14・・・ダミーゲート
15・・・酸化シリコン
16・・・高融点金属膜
17・・・浮遊ゲート
18・・・HfO

Claims (7)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成され、比誘電率が酸化シリコンの比誘電率よりも高いゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極の側部に形成された、比誘電率が酸化シリコンの比誘電率よりも高い側壁絶縁膜と、
    前記側壁絶縁膜と前記半導体基板との間に設けられ、比誘電率が前記側壁絶縁膜の比誘電率よりも低い絶縁体領域ないし空隙と、
    前記ゲート電極及び前記側壁絶縁膜を覆うように形成され、比誘電率が前記側壁絶縁膜の比誘電率よりも低い層間絶縁膜とを具備し、
    前記側壁絶縁膜の底面と前記半導体基板との距離が、前記ゲート電極の底面と前記半導体基板との距離以上であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記側壁絶縁膜の比誘電率が、窒化シリコンの比誘電率よりも高いことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記ゲート絶縁膜及び前記ゲート電極は、その断面において前記半導体基板に対して垂直方向の端部を有し、前記ゲート絶縁膜の端部は、前記ゲート電極の端部よりも内側にあることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の半導体装置。
  4. 前記ゲート絶縁膜及び前記ゲート電極は、その断面において前記半導体基板に対して垂直方向の端部を有し、前記ゲート絶縁膜の端部は、前記ゲート電極の端部よりも外側にあり、かつ前記側壁絶縁膜下にあることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記層間絶縁膜の比誘電率が、酸化シリコンの比誘電率よりも低いことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記ゲート電極が金属を含有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記ゲート電極が、電荷を蓄積することが可能な浮遊ゲート電極であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の半導体装置。
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