JP3655265B2 - マンホール蓋用施錠装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は通信ケーブルや送電ケーブル、上下水道管を収容する共同溝等のマンホールの蓋に使用される施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マンホールの蓋を閉鎖位置において固定受枠に対し開放不能に施錠する従来の施錠装置には、前記蓋を上下方向に貫通する外筒と、該外筒に回転可能に収容された施錠軸と、該施錠軸の下端部に固着され、固定受枠側の受金部と係合する止め金板とからなり、操作用鍵には、前記施錠軸の上端部に形成した鍵受け凹部に挿入される鍵コード部を先端部に形成したものがある(特許第3291269号公報)。
【0003】
このマンホール蓋用施錠装置では、泥水の侵入によって施錠軸の鍵受部が目詰まりして鍵の差し込みが困難または不可能とならないようにするため、該鍵受部の形状を例えば略三角形状などの単純化した形状に形成している。
このような特殊な使用環境を考慮に入れた設計であるため、錠機能としてのセキュリティーにおいて劣る点があり、本来の鍵以外の用具を無理矢理に差し込むことによって施錠軸を回すことも不可能ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年の過激派による通信システムに対する攻撃が危惧されている状況下では、共同溝等にテロリストがマンホールから侵入してケーブル切断等の破壊工作を行なわないようにするため、マンホール蓋用施錠装置もそのセキュリティー機能の増強が要請されている。
したがって本発明の目的は、雨水や泥水に曝される劣悪な使用環境に耐えるとともに、錠前ユニットを上下2段構えに使用しているため、セキュリティー機能が大幅に強化されたマンホール蓋用施錠装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の特徴とするところは、蓋側に装備され、蓋をマンホールの固定受枠に対して閉鎖位置において施錠する第1錠前ユニットと、蓋側に形成された第1錠前ユニットの操作用鍵の通路部分に挿入され、蓋に対して抜き取り不能に拘束される第2錠前ユニットとからなり、第2錠前ユニットの操作用鍵の使用によって第2錠前ユニットを抜き取った後、第1錠前ユニットの操作用鍵を使用して固定受枠に対する蓋の施錠を解除するものであり、
前記第1錠前ユニットは、前記蓋を上下方向に貫通する外筒と、該外筒の下方半部に回転可能に収容された施錠軸と、該施錠軸の下端部に固着され、固定受枠側の受金部と係合する止め金板とからなり、第1錠前ユニットの操作用鍵は、前記施錠軸の上端部に形成した鍵受部に挿入される鍵コード部を先端部に形成してあり、
前記第2錠前ユニットは、前記外筒の上方半部に挿入される内筒と、該内筒に回転不能かつ上下方向に移動可能に収容され、中央部に非円形状の受孔を形成した錠止板と、該錠止板を上昇方向に付勢するバネ部材と、前記内筒の下方ガイド部の上下方向の軸孔に下端部を挿入されたロータと、前記ガイド部の横方向の案内孔に移動可能に挿入されたロックボルトとからなり、前記ロータの上部には、前記錠止板の受孔に係合したとき、ロータを回転不能にする回転制止部と、ロータを回転可能にする回転許容部を上下に形成してあり、第2錠前ユニットの操作用鍵は、前記ロータの回転制止部を受け入れる駆動部を先端部に形成してあり、該操作用鍵を使用して前記ロータを所定角度回したとき、前記ロータによって駆動されたロックボルトが蓋側の受金部から離脱するようにしたマンホール蓋用施錠装置において、
第2錠前ユニットの前記操作用鍵側の鍵コード部が、前記駆動部よりの上方側の外周部に形成された2個の環状突起で構成されており、当該操作用鍵側の鍵コード部の円周の一部には、第2錠前ユニットの前記操作用鍵を第2錠前ユニットの前記内筒に挿入するときの位置決め手段となる切欠が設けられており、
当該切欠を第2錠前ユニットの前記内筒の前記鍵コード部に位置合わせして、第2錠前ユニットの前記操作用鍵を第2錠前ユニットの前記内筒に挿入し、前記ロックボルトが蓋側の受金部から離脱する位置まで第2錠前ユニットの前記操作用鍵を回したとき、前記切欠より前記操作用鍵側の前記2個の鍵コード部間に入り込んだ前記内筒側の前記鍵コード部が、前記操作用鍵側の前記鍵コード部の側面に引っ掛かることによって、第2錠前ユニットの前記操作用鍵が第2錠前ユニットの前記内筒から抜き取れなくなるようにしたことである。
【0006】
請求項2の発明のマンホール蓋用施錠装置では、請求項1の発明の前記構成に加えて、前記蓋の上面には第1錠前ユニットの前記外筒の嵌挿孔の周りに陥没部が形成されており、第1錠前ユニットの前記外筒の上部が前記陥没部の底面より上方に突出して配置されて おり、第1錠前ユニットの前記外筒の上端開口部に短円筒形状のキャップが被せられており、前記キャップを包囲するカバーが前記陥没部の上面開口部に嵌め込まれていることを特徴とする。
【0007】
【発明の作用】
請求項1の発明のマンホール蓋用施錠装置では、通信ケーブルの補修交換や点検等の作業のためにマンホールの正当管理者から第1錠前ユニットと第2錠前ユニットのそれぞれの操作用鍵を渡された作業員は、最初に上段側に配置されている第2錠前ユニットに操作用鍵を挿入する。この操作用鍵によって蓋に対する第2錠前ユニットの拘束を解除した後、第2錠前ユニットを第1錠前ユニットの操作用鍵の通路部分から抜き取る。
【0008】
このように第2錠前ユニットによる閉塞を解かれた前記通路部分より第1錠前ユニットの操作用鍵を挿入し、該操作用鍵を使用してマンホールの固定受枠に対する蓋の施錠を解除する。この後、蓋を開放して作業員がマンホールから共同溝等に入り込み、所定の作業に着手する。
【0009】
所要の作業を終了した作業員はマンホールから路上に出て蓋を閉鎖する。そして最初に、第1錠前ユニットの操作用鍵を使用して第1錠前ユニットによって蓋をマンホールの固定受枠に対して施錠する。次に第1錠前ユニットの操作用鍵を抜き取った後、第2錠前ユニットを第1錠前ユニットの操作用鍵の通路部分に挿入し、第2錠前ユニットの操作用鍵によって第2錠前ユニットを蓋に対して抜き取り不能に拘束し、前記通路部分を閉塞する。最後に第2錠前ユニットの操作用鍵を第2錠前ユニットから抜き取り、作業員は現場を立ち去る。
【0010】
更に詳細に説明すると、前記した第2錠前ユニットの抜き取りに当たっては、最初に上段側に配置されている第2錠前ユニットに操作用鍵を挿入し、該操作用鍵の先端部の駆動部を前記ロータの回転制止部に嵌め合わせる。前記バネ部材の付勢に抗して錠止板を操作用鍵の前記駆動部によって押し下げる。該錠止板が前記内筒の内部をロータの軸線に沿って下方移動して、錠止板の非円形状の受孔とロータとの係合部分が回転制止部から回転許容部に移行すると、前記内筒に対する前記ロータの回転拘束が解除される。
【0011】
この段階で第2錠前ユニットの操作用鍵を所定角度回すと、前記ロータが前記内筒の下方ガイド部の軸孔を中心として一体的に回転し、ロータに連動装備されている前記ロックボルトが前記下方ガイド部の案内孔によって前記下方ガイド部側に引き込み駆動され、前記ロックボルトの先端部が蓋側の受金部から離脱する。
これによって蓋に対する第2錠前ユニットの拘束が解除されるので、第2錠前ユニットが第1錠前ユニットの操作用鍵の通路部分から抜き取られる。
前記したように前記ロックボルトが蓋側の受金部から離脱する位置まで第2錠前ユニットの操作用鍵を回したとき、該操作用鍵の鍵コード部が前記内筒側の鍵コード部に係合するので、前記操作用鍵を前記内筒から抜き取ることができない。 そのため、第2錠前ユニットの操作用鍵を手前に引くと、第2錠前ユニットも一緒に引かれることになり、該操作用鍵を引く操作のみによって第2錠前ユニットが第1錠前ユニットの前記外筒から抜き取られることになる。
【0012】
第2錠前ユニットによる閉塞を解かれた前記通路部分より第1錠前ユニットの操作用鍵を挿入し、該操作用鍵の先端部の前記鍵コード部を前記施錠軸の上端部の鍵受部に挿入する。そして該操作用鍵を回すことによって前記施錠軸を前記外筒の軸線を中心として所定角度回転させ、該施錠軸の下端部の前記止め金板を固定受枠側の受金部から離脱させる。この後、蓋を開放して作業員がマンホールから共同溝等に入り込み、所定の作業に着手する。
【0013】
所要の作業を終了した作業員はマンホールから路上に出て蓋を閉鎖する。次に第1錠前ユニットの操作用鍵を回して前記止め金板を固定受枠側の受金部に係合させ、蓋をマンホールの固定受枠に対して施錠する。
第1錠前ユニットの操作用鍵を抜き取った後、第2錠前ユニットを第1錠前ユニットの操作用鍵の通路部分に挿入し、第2錠前ユニットの操作用鍵によって前記ロータを回し、前記ロックボルトを駆動して蓋側の受金部に係合させる。
このように第2錠前ユニットを蓋に対して抜き取り不能に拘束し、前記通路部分を閉塞した後、第2錠前ユニットの操作用鍵を抜き取り、作業員は現場を立ち去る。
【0014】
【発明の実施の態様】
図示した本発明の実施例では、第1錠前ユニット1は、蓋2を上下方向に貫通する外筒3と、該外筒3の下方半部に回転可能に収容された施錠軸4と、施錠軸4の下端部に固着され、固定受枠5の内側面に張り出し形成した受金部6と係合する止め金板7とからなり、第1錠前ユニット1の操作用鍵8は、施錠軸4の上端部に形成した鍵受部9に挿入される鍵コード部10を先端部に形成してある。
T字状のハンドル部の先端に固着された操作用鍵8の鍵コード10は角部を丸めた略三角形状の突起部によって構成されており、これに対応した施錠軸4の鍵受部9は略三角形状の凹部によって構成されている。施錠軸4の大径軸部4aは外筒3に回転可能に嵌められている。施錠軸4の小径軸部4bは外筒3に固着された底蓋部材11の中央孔12に回転可能に挿入され、小径軸部4bの先端部には止め金板7が相対回転不能に嵌められ、該先端部に螺合されたナット13によって施錠軸4に固着されている。
【0015】
蓋2の上面には、外筒3の嵌挿孔14の周りに陥没部15が形成されており、外筒3の上端部には定着用リング板16が嵌め合わせ固着してあり、定着用リング板16は前記陥没部15の底面に当接している。外筒3の下半部を包み込むように形成された座金部材17が蓋2の下面に突き当てられ、止め金板7と座金部材17を介して前記ナット13を締付けることによって、外筒3が蓋2に固着されている。
【0016】
座金部材17の下壁部17aにはストッパー部17b,17cが上向きに設けられている。前記底蓋部材11の下面平行壁部11aが前記ストッパー部17b,17cに係合することによって、外筒3は蓋2に対する回転を阻止されている。
外筒3の上端開口部は鉄などの磁性金属で作製された短円筒形状のキャップ18が被せられており、外筒3内への雨水や泥水の侵入を防止している。このキャップ18は、作業員の指先で摘んで取り外されるが、例えば操作用鍵のハンドル部に装着した永久磁石で引き付けて取外すこともできる。
キャップ18を包囲するゴム製カバー19が、陥没部15の上面開口部20に嵌め込まれるようになっており、防水対策を万全にしてある。
【0017】
第2錠前ユニット21は、第1錠前ユニット1の外筒3の上方半部に挿入されるものであり、第2錠前ユニット21の機構部分を収容した内筒22は、前記施錠軸4の直ぐ上に配置される。内筒22の外周面には軸線方向に一条の縦溝23を形成してあり、外筒3の上端部内面に固着された規制部材24が該縦溝23に係合することによって、第2錠前ユニット21は外筒3に対する相対回転を阻止されている一方、この縦溝23と規制部材24の案内作用を受けて外筒3から引き抜かれる。
【0018】
内筒22の内面には軸線方向に制止溝26が形成されており、錠止板25は外周突起部27が該制止溝26に係合することによって内筒22に対する相対回転を阻止されている一方、制止溝26と外周突起部27の案内作用を受けて上下方向に移動する。内筒22の下端部は下方ガイド部28によって閉塞されており、下方ガイド部28は内筒22に固着されている。
【0019】
下方ガイド部28の上下方向の軸孔29に回転可能に挿入されたロータ30は、下端環状溝31に先端部が挿入された抜け止めピン32によって、下方ガイド部28からの抜脱を阻止されている。下方ガイド部28の横方向の案内孔33に嵌挿されたロックボルト34は圧縮コイルバネなどのバネ部材35によって突出方向に付勢されており、外筒3の側面孔36から突出した先端部は、蓋2の下面に形成された断面半円形状の受金部37に係合する。
【0020】
ロータ30の下面には偏心位置に駆動カム突起38が突設されており、下方ガイド部28に収容されているロックボルト34の内側半割り部分34aの上面には、該駆動カム突起38が挿入される受動カム溝39を横断方向に形成してある。ロータ30を回転させると、駆動カム突起38が受動カム溝39の内側面を押すため、ロックボルト34が進退させられ、ロックボルト34が蓋2側の前記受金部37に係脱する。
【0021】
錠止板25の中央部に形成された非円形状の受孔40は、正六角形の一つの角部を円弧で置き換えたものであり、ロータ30の上端部に形成する回転制止部41の横断面形状は、同じく正六角形の一つの角部を円弧で置き換えたものとなっている。回転制止部41の下側に形成される回転許容部42は、前記受孔40に内接する円形断面に形成されている。第2錠前ユニット21の操作用鍵43は、T字状ハンドルの先端部に駆動部44を固着したものであり、ロータ30の回転制止部41を受け入れる駆動部44の横断面形状は、上記と同様に正六角形の一つの角部を円弧で置き換えたものとなっている。
【0022】
錠止板25を上昇方向に付勢するバネ部材45は圧縮コイルバネによって構成されており、下方ガイド部28の上面と錠止板25の下面の間に挿入されている。操作用鍵43の駆動部44は、前記受孔40より一部突き出たロータ30の回転制止部41に嵌められ、該駆動部44の下面は前記受孔40の周囲の錠止板25の上面部分に当接する。
操作用鍵43を押すことによって、駆動部44と回転制止部41の嵌合量が増大し、錠止板25が押し下げられる。
【0023】
錠止板25の押し下げが所定段階まで進行すると、前記受孔40は回転制止部41から離脱し、回転許容部42に係合する。その後、操作用鍵43を所定方向に回すと、操作用鍵43とロータ40が一体的に回転し、前記のようにロックボルト34を出没動作させる。
【0024】
ロックボルト34が蓋2側の受金部37から離脱する位置まで第2錠前ユニット21の操作用鍵43を回したとき、操作用鍵43の鍵コード部46が内筒22の鍵コード部47に係合して、操作用鍵43を内筒22から抜き取れないようにする。操作用鍵43側の鍵コード部46は、前記駆動部44よりの上方側の外周部に形成された環状突起で構成されており、内筒22側の鍵コード部47は、内筒22の前記制止溝26の上部に嵌挿して固着した突起板で構成されている。
前記環状突起よりなる鍵コード部46の円周の一部には、操作用鍵43を内筒3に挿入するときの位置決め手段ともなる切欠48が設けられており、該切欠48には突起板よりなる鍵コード部47が通される。
【0025】
前記切欠48より環状突起状の鍵コード部46間に入り込んだ突起板状の鍵コード部47が、ロータ30を所定角度まで回したとき、環状突起の側面に引っ掛かることによって、操作用鍵43が内筒22から抜き取れなくなる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明のマンホール蓋用施錠装置では、第2錠前ユニットの前記操作用鍵側の前記鍵コード部が、前記駆動部44よりの上方側の外周部に 形成された2個の環状突起で構成されており、当該操作用鍵側の鍵コード部の円周の一部には、第2錠前ユニットの前記操作用鍵を第2錠前ユニットの前記内筒に挿入するときの位置決め手段となる切欠が設けられており、
当該切欠を第2錠前ユニットの前記内筒の前記鍵コード部に位置合わせして、第2錠前ユニットの前記操作用鍵を第2錠前ユニットの前記内筒に挿入し、前記ロックボルトが蓋側の受金部から離脱する位置まで第2錠前ユニットの前記操作用鍵を回したとき、前記切欠より前記操作用鍵側の前記2個の鍵コード部間に入り込んだ前記内筒側の前記鍵コード部が、前記操作用鍵側の前記鍵コード部の側面に引っ掛かることによって、第2錠前ユニットの前記操作用鍵が第2錠前ユニットの前記内筒から抜き取れなくなるようにしてあるため、第2錠前ユニットの前記操作用鍵を引くことによって第2錠前ユニットを第1錠前ユニットの前記外筒から即座に抜き取ることができ、作業性に優れている。
【0027】
請求項2の発明のマンホール蓋用施錠装置では、前記蓋の上面には第1錠前ユニットの前記外筒の嵌挿孔の周りに陥没部が形成されており、第1錠前ユニットの前記外筒の上部が前記陥没部の底面より上方に突出して配置されており、第1錠前ユニットの前記外筒の上端開口部に短円筒形状のキャップが被せられており、前記キャップを包囲するカバーが前記陥没部の上面開口部に嵌め込まれているため、第2錠前ユニットへの雨水や泥水の侵入が抑止され防水対策が万全となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るマンホール蓋用施錠装置の使用状態の平面図である。
【図2】 図1の蓋用施錠装置の施錠状態の縦断面図である。
【図3】 図1の蓋用施錠装置の図2とは別の切断面における縦断面図である。
【図4】 図1の蓋用施錠装置に使用する第2錠前ユニットの正面図である。
【図5】 図4の第2錠前ユニットの平面図である。
【図6】 図4の第2錠前ユニットの底面図である。
【図7】 図5のB−B線断面図である。
【図8】 図5のC−C線断面図である。
【図9】 図4の第2錠前ユニットに操作用鍵を挿入した状態の縦断面図である。
【図10】 図9の操作用鍵の正面図である。
【図11】 図9の操作用鍵の底面図である。
【図12】 図1の蓋用施錠装置に使用する第1錠前ユニットの操作用鍵の正面図である。
【図13】 図12のD−D線断面図である。
【図14】 図3のA−A線断面図である。
【図15】 図1の蓋用施錠装置においてキャップとカバーを取外した状態の縦断面図である。
【図16】 図15の蓋用施錠装置において第2錠前ユニットに操作用鍵を挿入した状態の縦断面図である。
【図17】 図16の蓋用施錠装置において操作用鍵によって第2錠前ユニットを抜き取った状態の縦断面図である。
【図18】 図17の蓋用施錠装置において第1錠前ユニットに操作用鍵を挿入した状態の縦断面図である。
【符号の説明】
1 第1錠前ユニット
2 蓋
3 外筒
4 施錠軸
5 マンホールの固定受枠
6 固定受枠側の受金部
7 止め金板
8 第1錠前ユニットの操作用鍵
9 施錠軸の鍵受部
10 操作用鍵の鍵コード部
11 底蓋部材
12 底蓋部材の中央孔
13 ナット
14 嵌挿孔
15 陥没部
16 定着用リング板
17 座金部材
18 キャップ
19 カバー
20 上面開口部
21 第2錠前ユニット
22 内筒
23 縦溝
24 規制部材
25 錠止板
26 制止溝
27 外周突起部
28 下方ガイド部
29 軸孔
30 ロータ
31 下端環状溝
32 抜け止めピン
33 案内孔
34 ロックボルト
35 バネ部材
36 側面孔
37 蓋側の受金部
38 駆動カム突起
39 受動カム溝
40 非円形状の受孔
41 ロータの回転制止部
42 ロータの回転許容部
43 第2錠前ユニッの操作用鍵
44 操作用鍵の駆動部
45 バネ部材
46 操作用鍵の鍵コード部
47 内筒の鍵コード部
48 切欠
Claims (2)
- 蓋側に装備され、蓋をマンホールの固定受枠に対して閉鎖位置において施錠する第1錠前ユニットと、蓋側に形成された第1錠前ユニットの操作用鍵の通路部分に挿入され、蓋に対して抜き取り不能に拘束される第2錠前ユニットとからなり、第2錠前ユニットの操作用鍵の使用によって第2錠前ユニットを抜き取った後、第1錠前ユニットの操作用鍵を使用して固定受枠に対する蓋の施錠を解除するものであり、
前記第1錠前ユニットは、前記蓋を上下方向に貫通する外筒と、該外筒の下方半部に回転可能に収容された施錠軸と、該施錠軸の下端部に固着され、固定受枠側の受金部と係合する止め金板とからなり、第1錠前ユニットの操作用鍵は、前記施錠軸の上端部に形成した鍵受部に挿入される鍵コード部を先端部に形成してあり、
前記第2錠前ユニットは、前記外筒の上方半部に挿入される内筒と、該内筒に回転不能かつ上下方向に移動可能に収容され、中央部に非円形状の受孔を形成した錠止板と、該錠止板を上昇方向に付勢するバネ部材と、前記内筒の下方ガイド部の上下方向の軸孔に下端部を挿入されたロータと、前記ガイド部の横方向の案内孔に移動可能に挿入されたロックボルトとからなり、前記ロータの上部には、前記錠止板の受孔に係合したとき、ロータを回転不能にする回転制止部と、ロータを回転可能にする回転許容部を上下に形成してあり、第2錠前ユニットの操作用鍵は、前記ロータの回転制止部を受け入れる駆動部を先端部に形成してあり、該操作用鍵を使用して前記ロータを所定角度回したとき、前記ロータによって駆動されたロックボルトが蓋側の受金部から離脱するようにしたマンホール蓋用施錠装置において、
第2錠前ユニットの前記操作用鍵側の鍵コード部が、前記駆動部よりの上方側の外周部に形成された2個の環状突起で構成されており、当該操作用鍵側の鍵コード部の円周の一部には、第2錠前ユニットの前記操作用鍵を第2錠前ユニットの前記内筒に挿入するときの位置決め手段となる切欠が設けられており、
当該切欠を第2錠前ユニットの前記内筒の前記鍵コード部に位置合わせして、第2錠前ユニットの前記操作用鍵を第2錠前ユニットの前記内筒に挿入し、前記ロックボルトが蓋側の受金部から離脱する位置まで第2錠前ユニットの前記操作用鍵を回したとき、前記切欠より前記操作用鍵側の前記2個の鍵コード部間に入り込んだ前記内筒側の前記鍵コード部が、前記操作用鍵側の前記鍵コード部の側面に引っ掛かることによって、第2錠前ユニットの前記操作用鍵が第2錠前ユニットの前記内筒から抜き取れなくなるようにしたことを特徴とするマンホール蓋用施錠装置。 - 前記蓋の上面には第1錠前ユニットの前記外筒の嵌挿孔の周りに陥没部が形成されており、第1錠前ユニットの前記外筒の上部が前記陥没部の底面より上方に突出して配置されており、第1錠前ユニットの前記外筒の上端開口部に短円筒形状のキャップが被せられており、前記キャップを包囲するカバーが前記陥没部の上面開口部に嵌め込まれていることを特徴とする請求項1に記載のマンホール蓋用施錠装置。
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