JP3655198B2 - ヒンジ装置および携帯式電子機器 - Google Patents
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Description
本発明は、ヒンジ結合をもたらすためのヒンジ装置に関するものである。また、このようなヒンジ装置を組み込んだ携帯式電子機器に関するものである。
背景技術
近年、エレクトロニクス技術の発展に伴い、携帯式電話機、携帯式コンピューター(無線通信機能を有するものも有していないものも含む)、電子手帳、電子ゲーム機、等、種々の携帯式電子機器が広く利用されている。
これら携帯式電子機器においては、携帯式電子機器に開閉自在にフリップを取り付けることが、行われる場合がある。
例えば、携帯式電子機器の典型例としての携帯式電話機においては、携帯式電話機本体にフリップが開閉自在に取り付けられたフリップタイプと、フリップなしの一体タイプと、が知られている。現在のところ、軽量化と利便性の点で、一体タイプが主流となりつつある。
しかしながら、スイッチの誤操作防止、コンパクト化、デザインの多様性、などといったフリップタイプの利点のために、両タイプのコンパチ化が要望されている。
上記のようなフリップを備えたタイプの携帯式電子機器においては、フリップの開閉をワンタッチ式に簡易に行うことが要望されている。
従来のヒンジ装置を、携帯式電話機本体に対してのフリップの連結に応用した場合、フリップのロック機構やロックを解除するためのボタン等の駆動機構を、ヒンジ装置とは、別途に必要としていた。そのため、部品点数が多くなる、そのためのスペースを設ける必要がある、等の問題が生じていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、開閉ロックのための別途の機構を機器側に設けることを不要とすることにより、携帯式電子機器の構成の単純化、省スペース化に寄与し得るヒンジ装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、このようなヒンジ装置を適用した携帯式電子機器を提供することを目的とする。
発明の開示
請求の範囲第1項に記載のヒンジ装置は、軸体とヒンジ本体とからなるとともに前記軸体が前記ヒンジ本体に対して軸線回りに所定のトルク特性を備えているよう構成されたヒンジ素子と、前記軸体の軸線回りの回動をロックするよう機能するロック機構と、該ロック機構によるロックを解除するためのロック解除機構と、を具備してなることを特徴としている。
請求の範囲第2項に記載のヒンジ装置は、請求の範囲第1項に記載のヒンジ装置において、前記ヒンジ本体が第1組込部材に対して組み込まれかつ前記軸体が第2組込部材に対して組み込まれた場合、前記トルク特性は、前記ロック機構によって前記軸体の回動がロックされているときには、前記第1および第2組込部材どうしを互いに近接させる向きに付勢するようなトルク特性を有していることを特徴としている。
請求の範囲第3項に記載のヒンジ装置は、請求の範囲第1項に記載のヒンジ装置において、前記ヒンジ本体が第1組込部材に対して組み込まれかつ前記軸体が第2組込部材に対して組み込まれた場合、前記トルク特性は、前記ロック解除機構によって前記ロック機構によるロックが解除された途端、前記第1および第2組込部材どうしを相互離間方向に回動させるようなトルク特性を有していることを特徴としている。
請求の範囲第4項に記載のヒンジ装置は、請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載のヒンジ装置において、前記ロック機構は、前記軸体側において前記軸体に対して相対回動不可能に設けられた第1ロック部材と、前記ヒンジ本体側において前記ヒンジ本体に対して相対回動不可能に設けられた第2ロック部材と、を備えて構成され、前記ロック機構による前記ロック機構は、これら第1および第2ロック部材の凹凸嵌合によりもたらされており、前記ロック解除機能は、該凹凸嵌合を解除し得る機構とされていることを特徴としている。
請求の範囲第5項に記載のヒンジ装置は、請求の範囲第4項に記載のヒンジ装置において、前記第1ロック部材は、係止部を有し、前記第2ロック部材は、前記係止部に対して係合可能な係止体を有しているとともに、さらに、付勢手段によって前記第1ロック部材に向けて付勢され、前記ロック機構による前記ロック機能は、前記係止部に前記係止体が係合することによりもたらされ、前記ロック解除機構は、前記軸体側に設けられるとともに前記係止部を挿通し得る突起を有した押しボタンとして構成され、前記突起が前記係止部を挿通することにより、前記付勢手段による付勢力に抗して前記係止体が押し込まれ、これにより、前記ロックが解除されるようになっていることを特徴としている。
請求の範囲第6項に記載のヒンジ装置は、請求の範囲第5項に記載のヒンジ装置において、前記係止体は、前記突起により押し込まれる面が傾斜面とされており、これにより、前記突起の押込力が前記突起の横方向移動力へとさらには前記押しボタンの回転力へと変換されるようになっていることを特徴としている。
請求の範囲第7項に記載のヒンジ装置は、請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載のヒンジ装置において、前記ロック機構は、前記軸体側において前記軸体に対して相対回動不可能に設けられた第1ロック部材と、前記ヒンジ本体側において前記ヒンジ本体に対して相対回動不可能に設けられた第2ロック部材と、を備えて構成され、前記ロック機構による前記ロック機能は、前記軸体と前記第2ロック部材との凹凸嵌合によりもたらされており、前記ロック解除機構は、該凹凸嵌合を解除し得る機構とされていることを特徴としている。
請求の範囲第8項に記載のヒンジ装置は、請求の範囲第7項に記載のヒンジ装置において、前記第2ロック部材は、前記軸体をその軸線に沿って貫通する軸部を有すると共に、付勢手段によって前記軸体と密接するように付勢され、前記ロック解除機構は、前記第2ロック部材の軸部に連結される押しボタンとして構成され、該押しボタンを押し込むことによって前記付勢手段の付勢力に抗して前記第2ロック部材を前記軸体から離間させ、これにより、前記ロックが解除されるようになっていることを特徴としている。
請求の範囲第9項に記載のヒンジ装置は、請求の範囲第8項に記載のヒンジ装置において、前記軸体及び前記第2ロック部材の凹凸嵌合面に、嵌合凸部を嵌合凹部内に案内する傾斜部を有することを特徴としている。
請求の範囲第10項に記載の携帯式電子機器は、携帯式電子機器本体と、該携帯式電子機器本体に対して開閉可能に連結されるフリップと、を具備する携帯式電子機器であって、前記携帯式電子機器本体に対しての前記フリップの連結領域の、幅方向両端部のうちの少なくとも一方において、請求の範囲第1項,第4項,第5項,第6項,第7項,第8項または第9項に記載のヒンジ装置を介して、前記携帯式電子機器本体と前記フリップとの連結がなされていることを特徴としている。
請求の範囲第11項に記載の携帯式電子機器においては、携帯式電子機器本体と、該携帯式電子機器本体に対して開閉可能に連結されるフリップと、を具備する携帯式電子機器であって、前記携帯式電子機器本体に対しての前記フリップの連結領域の、幅方向両端部のうちの少なくとも一方において、請求の範囲第2項に記載のヒンジ装置を介して、前記携帯式電子機器本体と前記フリップとの連結がなされているとともに、前記フリップの前記携帯式電子機器本体に対しての閉状態において、前記ロック機構によるロックがなされており、前記ヒンジ素子の前記トルク特性に基づいて、前記フリップは、前記フリップの前記閉状態においては、前記携帯式電子機器本体に対してなおも閉じる向きに付勢されていることを特徴としている。
請求の範囲第12項に記載の携帯式電子機器においては、携帯式電子機器本体と、該携帯式電子機器本体に対して開閉可能に連結されるフリップと、を具備する携帯式電子機器であって、前記携帯式電子機器本体に対しての前記フリップの連結領域の、幅方向両端部のうちの少なくとも一方において、請求の範囲第3項に記載のヒンジ装置を介して、前記携帯式電子機器本体と前記フリップとの連結がなされているとともに、前記フリップの前記携帯式電子機器本体に対しての閉状態において、前記ロック機構によるロックがなされており、前記ヒンジ素子の前記トルク特性に基づいて、前記フリップは、前記ロック解除機構によって前記ロック機構によるロックが解除された途端、前記携帯式電子機器本体から開放されるようになっていることを特徴としている。
請求の範囲第1項に記載の発明によると、ヒンジ装置が、ヒンジ素子に加えて、ロック機構とロック解除機構とを具備していることにより、このヒンジ装置を適用する機器側に開閉のためのロック機構やロック解除機構を別途に設ける必要がなく、機器の単純化、省スペース化が達成される。
請求の範囲第2項に記載の発明によると、ヒンジ本体が第1組込部材(例えば、携帯式電子機器本体)に対して組み込まれかつ軸体が第2組込部材(例えば、フリップ)に対して組み込まれた場合、トルク特性が、ロック機構によってロックされているとき(例えば、フリップを携帯式電子機器本体に対して閉じた状態)には、第1および第2組込部材どうしを互いに近接させる向きに付勢するようなトルク特性とされていることにより、第1および第2組込部材どうしが無用にがたつくことがない(閉じる方向に付勢することができて、開方向にがたつくことがない)。
請求の範囲第3項に記載の発明によると、ヒンジ本体が第1組込部材(例えば、携帯式電子機器本体)に対して組み込まれかつ軸体が第2組込部材(例えば、フリップ)に対して組み込まれた場合、トルク特性が、ロック解除機構によってロック機構によるロックが解除された途端、第1および第2組込部材どうしを相互離間方向に回動させるようなトルク特性とされていることにより、第1および第2組込部材の開動作が、ロック解除機構を駆動するというワンタッチで行われる(フリップの携帯式電子機器本体からの開動作がワンタッチで行われる)。
請求の範囲第4項に記載の発明によると、ロック機構によるロック機能が第1および第2ロック部材の凹凸嵌合によりもたらされていることにより、ロック機能が簡易に構成される。
請求の範囲第5項に記載の発明によると、第2ロック部材が付勢手段によって付勢されることによって、第1ロック部材の係止部に対する係止体の係合が補助されており、かつ、係合状態での維持がもたらされている。ロック解除機能をなす押しボタンの突起が、係止部を挿通し、付勢手段による付勢力に抗して係止体が押し込むことにより、ロックが解除される。
請求の範囲第6項に記載の発明によると、係止体のうちの、突起により押し込まれる面が傾斜面とされていることにより、突起の押込力が突起の横方向移動力へと変換され、ひいては、押しボタンの回転力へと変換される。この回転力は、ヒンジ本体が第1組込部材に組み込まれかつ軸体が第2組込部材に組み込まれた場合、ロック解除時における、第1および第2組込部材どうしの相互離間力として利用でき、第1および第2組込部材の開動作が補助される(フリップと携帯式電子機器本体との場合には、フリップの開放力として利用され、開動作が補助される)。
請求の範囲第7項に記載の発明によると、ロック機構によるロック機能が軸体および第2ロック部材の凹凸嵌合によりもたらされていることにより、ロック機能がより一層簡易に構成される。
請求の範囲第8項に記載の発明によると、第2ロック部材が付勢手段によって付勢されることによって、軸体との凹凸嵌合が補助されており、かつ、凹凸嵌合状態での維持がもたらされる。また、ロック解除機能をなす押しボタンが、軸体を貫通している第2ロック部材の軸部に連結されているため、押しボタンを押し込むと、付勢手段による付勢力に抗して第2ロック部材が軸体から離間し、ロックが解除される。
請求の範囲第9項に記載の発明によると、嵌合凸部が嵌合凹部に相対的に近接して該嵌合凹部の傾斜部にさしかかると、嵌合凸部が嵌合凹部の傾斜部に沿って嵌合凹部内へと案内される。従って、凹凸嵌合時の動作が滑らかになる。
請求の範囲第10項に記載の発明によると、上記のようなヒンジ装置を介して、携帯式電子機器本体とフリップとの連結がなされていることにより、携帯式電子機器本体やフリップに、開閉のためのロック機構やロック解除機構を別途に設ける必要がなく、携帯式電子機器の単純化、省スペース化が達成される。
請求の範囲第11項に記載の発明によると、請求の範囲第2項におけるヒンジ装置を介して、携帯式電子機器本体とフリップとの連結がなされているとともに、フリップの携帯式電子機器本体に対しての閉状態において、ロック機構によるロックがなされていることにより、ヒンジ素子のトルク特性に基づいて、フリップは、フリップの閉状態において、携帯式電子機器本体に対してなおも閉じる向きに付勢される。これにより、フリップが開方向にがたつくことが防止される。
請求の範囲第12項に記載の発明によると、請求の範囲第3項におけるヒンジ装置を介して、携帯式電子機器本体とフリップとの連結がなされているとともに、フリップの携帯式電子機器本体に対しての閉状態において、ロック機構によるロックがなされていることにより、ヒンジ素子のトルク特性に基づいて、フリップは、ロックが解除された途端、携帯式電子機器本体から開放されるようになっている。すなわち、フリップの携帯式電子機器本体からの開動作が、ロック解除操作というワンタッチで行われる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明のヒンジ装置におけるヒンジ素子の第1構成例を示す正面図である。
図2は、図1のヒンジ素子におけるカム形状の一例を示す断面図である。
図3は、本発明のヒンジ装置におけるヒンジ素子の第2構成例を示す正面図である。
図4は、図3におけるIV−IV線矢視断面図である。
図5は、本発明のヒンジ装置の第1の実施の形態を示す平面図である。
図6は、図5のヒンジ装置を示す正面図である。
図7は、図5のヒンジ装置を示す右側面図である。
図8は、本発明のヒンジ装置におけるロック機構の一部を拡大して示す分解斜視図である。
図9は、本発明のヒンジ装置を適用した携帯式電話機を示す分解斜視図である。
図10は、本発明のヒンジ装置におけるロック解除機構のフリップへの取付例を示す分解図である。
図11は、本発明のヒンジ装置における、(a)ロック機構の動作、および、(b)ロック解除機構の動作を示す説明図である。
図12は、本発明のヒンジ装置の第2の実施の形態であって、(a)ロック機構の動作、および、(b)ロック解除機構の動作を示す説明図である。
図13は、図12のヒンジ装置を示す左側面図である。
図14は、図12のヒンジ装置における押しボタンを示す正面図である。
図15は、図12のヒンジ装置におけるカムガイドプレートを示す平面図である。
図16は、図12のヒンジ装置におけるクリックカムを示す正面図である。
図17は、図16のクリックカムを示す右側面図である。
図18は、図12のヒンジ装置におけるスプリングホルダを示す平面図である。
図19は、図12のヒンジ装置におけるスライドクリックカムを示す正面図である。
図20は、図19のスライドクリックカムを示す右側面図である。
図21は、図12のヒンジ装置の携帯式電話機への取付例を示す分解斜視図である。
図22は、図12のヒンジ装置を備えた携帯式電話機の開閉動作を示す説明図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本発明のヒンジ装置は、主に、ヒンジ素子と、ロック機構と、ロック解除機構と、から構成されている。ヒンジ装置の説明に先立ち、まず、ヒンジ素子の構成について説明する。
〔ヒンジ素子の第1構成例〕
図1は、ヒンジ素子の第1例を示しており、ヒンジ素子10は、ケーシング11、カム12、係止部13、軸体14、板ばね15、等を備えて構成されている。この場合、ケーシング11、カム12、係止部13、板ばね15、等がヒンジ素子10のヒンジ本体を構成している。
ケーシング11は、回り止め機能をもたらすよう略四角筒状をなすとともに、前方側に、軸体14のための突出用孔(図示せず)が形成されて構成されている。
カム12は、ケーシング11内に収容されるとともに、軸線回りにカム面が形成されて構成されている。カム12は、一例として、図2に示すような形状とされている。すなわち、カム12は、軸線O回りに線対称形状とされており、軸線O回りに、カム面として、保持面12aと復帰力受面12bとを有している。
ここで、図示例のカム12が、携帯式電子機器に適用された場合のカム動作について説明すると、例えば、フリップの携帯式電子機器本体に対する開状態は、図示Aの状態であるように設定されている。このAの状態においては、板ばね15は、保持面12aを把持しており、フリップは、携帯式電子機器本体に対して、開き角β(例えば120°)でもって安定的に保持される。
また、フリップの携帯式電子機器本体に対する閉状態は、図示Cの状態であるように設定されている。このCの状態においては、板ばね15は、復帰力受面12bを把持している。この復帰力受面12bは、軸線Oを中心とする仮想円弧面Dよりも内方側に位置しており、このため、この閉状態においては、板ばね15には、フリップを閉める方向のトルクが発生しており、フリップは、なおも閉まる方向に付勢される。
閉状態からフリップを開けた場合には、すなわち、板ばね15を図示右回りに相対回転させた場合には(応用例に応じては、カム12が回転することもある。カム12と板ばね15との位置関係は、相対的なものであるので、相対的にどちらかが回転すれば良い)、図示Bの状態を過ぎると、フリップは一気に(自動的に)開状態へと移行する。この移行角度αは、可能な範囲で任意に設定することができる。
係止部13は、カム12の軸線方向前方側に連結されているとともに、前記突出用孔よりも大きなサイズに形成されている。
軸体14は、係止部13の前方側に連結されているとともに、前記突出用孔から突出可能なサイズに形成されている。軸体14は、空回転を起こさないように、略四角柱形状とされている。
板ばね15は、閉じ力を備えた略コ字状のものとされており、自由端側において、カム12のカム面(保持面12aまたは復帰力受面12b)を軸線Oと直交する方向から把持している。これにより、板ばね15は、カム面のうちの把持部分の局所的な形状に応じたトルクを生成する。この例においては、板ばね15は、2枚重ねとされている。ただし、重ね枚数は、所望の閉じ力を得るために、任意の枚数とすることができる。
〔ヒンジ素子の第2構成例〕
図3および図4は、ヒンジ素子の第2構成例を示しており、ヒンジ素子20は、ケーシング21、ブロック体22、軸体23、押し捩りばね24、等を備えて構成されている。この場合、ケーシング21、ブロック体22、押し捩りばね24、等がヒンジ素子20のヒンジ本体を構成している。
ケーシング21は、回り止め機能をもたらすよう略四角筒状をなすとともに、前方側に突出用孔(図示せず)が形成されて構成されている。
ブロック体22は、ケーシング21内に収容されるとともに、前記突出用孔よりも大きなサイズとされてケーシング21からの脱出が不可能とされている。ブロック体22には、回動軸線に対して直交する向きに延在する拘束凹所22aが形成されている。
軸体23は、ブロック体22の前方側に位置しているとともに、前記突出用孔から突出可能なサイズに形成されている。軸体23は、空回転を起こさないよう、四角柱形状に形成されている。
押し捩りばね24は、一端24aが拘束凹所22aに拘束され、回動軸線回りに所定ターン数だけ丸型コイル状に巻回された後、後方側の2ターン24bについては四角筒型に巻回された状態で、ケーシング21内に配設されている。押し捩りばね24は、後方側の2ターン24bが四角筒型とされることで、これら2ターン24bがケーシング21に対して回転不可能な状態でケーシング21に拘束されている。押し捩りばね24は、ブロック体22および軸体23を一体的に回動軸線方向前方側へと付勢する押しばねとして機能する。また、押し捩りばね24は、両端がそれぞれ拘束凹所22aおよびケーシング21に拘束されていることにより、回動軸線回りに軸体23が回動した際には、回動に伴って捩られて復元力を貯えることができ、捩りばねとして機能する。
ここで、ヒンジ素子20がフリップ型携帯式電子機器に適用された場合の開閉動作について説明すると、例えば、フリップの携帯式電子機器本体に対する開状態は、押し捩りばね24が捩り力を貯えていない、押し捩りばね24の常態に設定されている。
このような開状態からフリップを閉じていき、閉状態とした場合には、押し捩りばね24が巻き締められ、この巻締に伴う捩り力が、押し捩りばね24に復元力として貯えられる。すなわち、ヒンジ素子20は、フリップの閉位置においては、フリップを開方向に付勢する機能を有している。このように、ヒンジ素子20は、押し捩りばね24の捩り具合に応じて復元トルクを発生するというヒンジ機能(開閉機能)を有している。
[ヒンジ装置の第1の実施の形態]
次に、図5〜図7を参照して、本発明のヒンジ装置の第1の実施の形態におけるロック機構30およびロック解除機構40について説明する。なお、これらロック機構30およびロック解除機構40は、上記ヒンジ素子10,20のいずれに対しても適用することができる。
ロック機構30は、第1ロック部材31、スプリング(付勢手段)32、スプリング収容ケーシング33、第2ロック部材34、等を備えて構成されている。
第1ロック部材31は、ヒンジ素子10(または20)の軸体14(または23)に対して相対回動不可能に取り付けられている。具体的には、軸体14(または23)が中央孔31a(図8に図示)を挿通した状態で、軸体に対して固定されている。第1ロック部材31には、周縁部分に、係止切欠(係止部)31bが形成されている。
スプリング収容ケーシング33は、ヒンジ素子10(または20)のヒンジ本体側において、ケーシング11(または21)の周囲を包むようにして配置されている。スプリング収容ケーシング33は、円形部分33aと回り止め平面部分33bとを有した外形形状とされており、ケーシング11(または21)に対して固定されている。スプリング収容ケーシング33内には、ヒンジ本体の両サイドに計2本のスプリング32を収容している。
第2ロック部材34は、ヒンジ素子10(または20)のヒンジ本体側において、ケーシング11(または21)の周囲を包むようにして配置されている。第2ロック部材34は、ケーシング挿通孔34a(図8に図示)内にケーシングを挿通させることにより、ケーシングに対して相対回動不可能に配置されており、かつ、スプリング32によって軸線方向前方側に向けて(すなわち、第1ロック部材31に向けて)付勢されることにより、軸線方向には移動可能に配置されている。また、第2ロック部材34は、係止切欠31bに対して係合可能な係止体34bを有している。この場合、係止体34bの前方面は、傾斜面34cとされている。
ロック解除機構は、押しボタン40により構成されている。押しボタン40は、ボタン部41、結合部42、突起43、復帰スプリング44、等を備えて構成されている。
結合部42は、軸体14(または23)よりも小さな寸法の四角筒形状に形成されており、軸体14(または23)の先端に形成された結合孔(図示せず)内に取り付けられる。この取付により、押しボタン40が、軸体とともに一体回転するようにして、軸体に対して連結される。
突起43は、係止切欠31bを挿通し得るようなサイズおよび形状とされている。
復帰スプリング44は、押しボタン40内に配置されており、ボタン部41を図示左方に付勢している。
次に、上記のような構成とされたヒンジ素子10または20、ロック機構30、および、ロック解除機構40からなるヒンジ装置のフリップ型携帯式電子機器への取付について説明する。ここでは、携帯式電子機器として、携帯式電話機本体50とフリップ60とからなる携帯式電話機を例にとって説明する。
先ず、図9に示すように、ヒンジ本体が携帯式電話機本体50に対してのフリップ60の連結領域51の、幅方向両端部52,53に取り付けられる。この場合のヒンジ本体の取付は、図5に示すように、軸体14(または23)と第1ロック部材31とが、携帯式電子機器本体50から突出した状態となるように行われる。これにより、ヒンジ本体および第2ロック部材34(さらにはスプリング32等)が、携帯式電子機器本体50に対して一体的に取り付けられる。これに対して、軸体14(または23)と第1ロック部材31とは、後述のようにフリップ60側に組み込まれることとなりフリップ60とともに一体回転する、すなわち、携帯式電話機本体50に対して相対回転する。
また、押しボタン40は、フリップ60に対して相対回転不可能に、かつ、ヒンジ本体に向けて進退可能に、取り付けられる。このような取付は、種々の方法により実現可能であるが、一例を挙げれば、図10に示すように、押しボタン40を2つ割とされたフリップ60に対して挟み込み、ボタン部41に形成された長尺溝(図示せず)内にネジの先端を係止することにより、行われる。この場合には、押しボタン40は、ネジの先端が長尺溝内に係止されることにより、フリップ60に対して相対回転不可能とされ、かつ、ネジの先端が長尺溝内をヒンジ本体に向かう方向に移動可能とされることにより、ヒンジ本体に向けて進退可能とされている。押しボタン40をフリップ60に組み込んだ状態においては、図5に示すように、ボタン部41がフリップ60の外面から突出している。このように、押しボタン40をフリップ60に対して取り付けることにより、軸体14(または23)と第1ロック部材31とは、フリップ60側に組み込まれることとなる。
このような取付は、組立の最終段階において行われる。すなわち、ヒンジ本体を携帯式電話機本体60に取り付けた後、軸体14(または23)の結合孔(図示せず)内に、押しボタン40の結合部42を差し込んだ状態で行われる。これにより、携帯式電話機の組立が完了する。
次に、フリップ60の携帯式電話機本体50に対しての開閉動作について説明する。先にも述べた通り、本発明においては、ヒンジ素子10,20のどちらをも使用することができる。よって、
(A)連結領域51の幅方向両端部52,53の両方にヒンジ素子10を備えたヒンジ装置を使用した場合、
(B)連結領域51の幅方向両端部52,53の両方にヒンジ素子20を備えたヒンジ装置を使用した場合、
(C)連結領域51の幅方向両端部52,53の一方にヒンジ素子10を備えたヒンジ装置を使用し、かつ、他方にヒンジ素子20を備えたヒンジ装置を使用した場合、の3つのケースに分けて説明する。いずれの場合においても、フリップ60を携帯式電話機本体50に対して閉じた状態がロック機構30のロック状態に設定されることは共通している。
〔A.共にヒンジ素子10を使用した場合〕
〔A−1〕閉状態
閉状態においては、図11(a)に示すように、係止体34bが係止切欠31bに係止されたロック状態が達成されている。このようなロック状態は、押しボタン40を押さない限り、スプリング32の付勢力によって安定的に維持されている。また、この閉状態においては、ヒンジ素子10のトルク特性に基づいて、フリップ60は、より閉まる向きに付勢されている。これにより、フリップ60の開方向へのがたつきを防止することができ、また、フリップ60が開方向に浮き上がってしまうことが防止される。
〔A−2〕閉→開
閉状態から、フリップ60を開けるには、両サイドのボタン部41を内側に向けて押し込む。これにより、図11(b)に示すように、突起43が押し込まれ、これに伴って、スプリング32の付勢力に抗して第2ロック部材34の係止体34bが押し込まれる。これによって、係止体34bと係止部31bとの間の係合が解除される。
この場合、係止体34bの先端面が傾斜面34cとされていることにより、突起43の押込力Eは、傾斜面34cに案内されることにより、係止体34bの横方向移動力Fへと変換される。実際には、第2ロック部材34が質量の大きな携帯式電話機本体50側に組み込まれていることにより、この力Fの反力として、突起43の横方向移動力Gが生成する。この力Gは、押しボタン40の回転力をなす。すなわち、フリップ60の開方向回転力をなす。
このようにして初期的な開方向回転力を得ることで、ヒンジ素子10による閉方向付勢力に打ち勝って、ワンタッチ式にフリップ60を開けることができる。この目的のためには、カム面12の移行角度αを、例えば5〜15°といったように、比較的小さく設定しておくことが好ましい。これにより、フリップ60は、開き角βによる開状態へと一気にかつ自動的に移行する。
なお、押しボタン40は、押圧力の解除後には、復帰スプリング44の作用により、元の突出状態へと復帰する(以下の、(B)(C)のケースにおいても同様)。
〔A−3〕開状態
開状態においては、ヒンジ素子10のトルク特性に基づいて、フリップ60は、開き角βでもって安定的に保持される。
〔A−4〕開→閉
開状態から、フリップ60を閉じるには、移行角度αまでフリップ60を閉じる。移行角度αを過ぎると、ヒンジ素子10の付勢力によって閉状態となり、同時に、ロック機構30によるロックが行われる。
〔B.共にヒンジ素子20を使用した場合〕
〔B−1〕閉状態
閉状態においては、上記と同様に、ロック機構30によるロック状態が達成され、スプリング32の付勢力によって安定的に維持されている。また、この閉状態においては、ヒンジ素子20のトルク特性に基づいて、ヒンジ素子20は、フリップ60に開方向付勢力をもたらしている。
〔B−2〕閉→開
閉状態から、フリップ60を開けるには、両サイドのボタン部41を内側に向けて押し込む。これにより、上記と同様に、ロックが解除される。この場合には、ヒンジ素子20のトルク特性に基づき、このヒンジ素子20の開方向付勢力により(傾斜面34cによる力の変換機構に依ることなく)初期的な開放力を得ることができる。
このようにして初期的な開方向回転力を得ることで、ワンタッチ式にフリップ60を開けることができる。これにより、フリップ60は、開状態へと一気にかつ自動的に移行する。
〔B−3〕開状態
開状態においては、押し捩りばね24に、捩りがもたらされないことにより、押し捩りばね24にはトルクが発生せず、フリップ60は、開状態に保持される。
〔B−4〕開→閉
開状態から、フリップ60を閉じるには、閉状態にまで、フリップ60を閉じる。これにより、ロック機構30によるロックが行われる。
〔C.一方にヒンジ素子10を使用し他方にヒンジ素子20を使用した場合〕
〔C−1〕閉状態
閉状態においては、上記と同様に、ロック機構30によるロック状態が達成され、スプリング32の付勢力によって安定的に維持されている。また、この閉状態においては、一方のヒンジ素子10のトルク特性に基づいて、フリップ60がなおも閉まる向きに付勢されていて、フリップ60の開方向へのがたつきやフリップ60の浮き上がりを防止できることも同様である。
〔C−2〕閉→開
閉状態から、フリップ60を開けるには、両サイドのボタン部41を内側に向けて押し込む。これにより、上記と同様に、ロックが解除される。この場合には、他方のヒンジ素子20のトルク特性に基づき、このヒンジ素子20の開方向付勢力により(傾斜面34cによる力の変換機構に依ることなく)初期的な開放力を得ることができる。
このようにして初期的な開方向回転力を得ることで、ヒンジ素子10による閉方向付勢力に打ち勝つことが容易とされている。よって、ワンタッチ式にフリップ60を開けることができる。これにより、フリップ60は、開き角βによる開状態へと一気にかつ自動的に移行する。
〔C−3〕開状態
開状態においては、一方のヒンジ素子10のトルク特性に基づいて、フリップ60は、開き角βでもって安定的に保持される。
〔C−4〕開→閉
開状態から、フリップ60を閉じるには、閉状態にまで、フリップ60を閉じる。これにより、ロック機構30によるロックが行われる。この場合、他方のヒンジ装置20の付勢力は、閉まるにつれてしだいに大きくなるが、一方のヒンジ素子10の付勢力が移行角度(例えば、30°)を過ぎると閉まる向きに変化することによって、ヒンジ素子20の付勢力の増大化が軽減されるようになっている。
これら3つのケースを比較すると、閉状態でのフリップ60の浮き上がりやがたつきが防止できること、初期的な開放力が容易に得られること、および、開状態での保持安定性が高いことにより、(C)のケースが最も好ましい。
〔ヒンジ装置の第2の実施の形態〕
図12は、ヒンジ装置の第2の実施の形態を示している。
このヒンジ装置は、ヒンジ素子70,ロック機構80,及びロック解除機構90を備えて構成されている。また、ヒンジ素子70は、ケーシング71,クリックカム(軸体)72,スライドクリックカム(第2ロック部材)73,トルクばね74等を備えてなり、ヒンジ本体はケーシング71,トルクばね74等で構成されている。
ケーシング71は、回り止め機能をもたらすよう、有底略四角筒状をなしており、その開口端はファスナ75によって閉塞されている。また、ケーシング71の底面には突出用孔が同軸に形成され、この突出用孔にクリックカム72の後端部72aが挿通されている。他方、ケーシング71の開口端側の周囲には一対の挿通切欠が形成され、スライドクリックカム73の係合凸片73aがこの挿通切欠を挿通してフリップ(第1組込部材)110と係合可能になっている。さらに、ケーシング71の開口端には、一対のファスナ係止片71aが軸方向に沿って突出形成され、このファスナ係止片71aは前記ファスナ75の周面に形成された係止切欠75aに係止されている(図13参照)。
クリックカム72は、図16に示すように、段付き筒状をなしており、その一端から他端に向けて順次大径となるように形成された後端部72a,第1中央部72b,第2中央部72c,及びカム部72dを備えて構成されている。このクリックカム72は、四角柱状をなす後端部72aと円柱状をなす第1中央部72aとが前記突出用孔からケーシング71の外側に突出するよう、ケーシング71内に同軸に収容されている。
円柱状をなす第2中央部72cには、クリックカム72の回動軸O1に対して直交する向きに延在する拘束孔72eが形成されている。
円板状をなすカム部72dの前端面には、回動軸O1に沿って突出し且つ直径方向に延在する嵌合凸部72fが形成され、この嵌合凸部72fはスライドクリックカム73に凹凸嵌合可能となっている。嵌合凸部72fの先端部は、縦断面凸円弧状の傾斜面をなしている。
クリックカム72には、その回動軸Oに沿って貫通孔72fが同軸に形成され、この貫通孔72fにスライドクリックカム73の軸部73aが貫通している。
スライドクリックカム73は、図19及び図20に示すように、軸部73aとカム部73bとを備えて構成されている。
軸部73aは、クリックカム72の貫通孔72fを貫通した際に、前記後端部72aよりも突出する長さ寸法とされている。また、軸部73aには、段付き貫通孔73cが同軸に形成され、その後端部には押しボタン91の軸部91bが圧入固定されている。
カム部73bは、その外周に前記ケーシング71の挿通切欠を挿通してフリップ110に係合する係合凸片73eを備えており、これら係合凸片73eが係合切欠に係合した状態では、ケーシング71に対する軸線O2回りの回動が阻止される一方で、軸線O2に沿う前後移動が許容されている。
カム部73bの後端面には、軸線O2に沿って凹む嵌合凹部73fが直径方向に沿って延在するように形成され、この嵌合凹部73fはクリックカム72の嵌合凸部72fと凹凸嵌合可能になっている。また、嵌合凹部73fの開口部は、縦断面凸円弧状の傾斜面73gをなしている。
カム部73bの前端面と前記ファスナ75との間には押しばね76が配設されていて、この押しばね76によって、スライドクリックカム73は常に軸線O2に沿って後方側、すなわち、クリックカム72側に付勢されている。
トルクばね74は、その一端が拘束孔72e内に挿入されて拘束され、前記クリックカム72の第2中央部72cの外周を回動軸O1回りに所定ターン数だけ丸型コイル状に巻回された後、前記クリックカム72の第1中央部72bに外挿されたスプリングホルダ77の拘束孔77aに拘束された状態で、ケーシング71内に配設されている。このスプリングホルダ77の内周は円筒状をなしてクリックカム72の第1中央部72bの回動を許容する一方で、外周は略四角形板状をなしてケーシング71内における自らの回動が阻止されている。
従って、トルクばね74は、その両端がそれぞれクリックカム72の拘束孔72e内及びスプリングホルダの拘束孔77a内に拘束されていることによって、クリックカム72が回動軸O1を中心に回動した際に捩られて復元力を貯えることができ、捩りばねとして機能する。
ここで、ヒンジ素子70がフリップ型携帯式電子機器に適用された場合の開閉動作について説明すると、例えば、フリップの携帯式電子機器本体に対する開状態は、トルクばね74が捩り力を貯えていない常態に設定されている。
このような開状態からフリップを閉じていき、閉状態とした場合には、トルクばね74が巻き締められ、この巻締に伴う捩り力が、トルクばね74に復元力として貯えられる。すなわち、ヒンジ素子70は、フリップの閉位置においては、フリップを開方向に付勢する機能を有している。
このように、ヒンジ素子70は、トルクばね74の捩り具合に応じて復元トルクを発生するというヒンジ機能(開閉機能)を有している。
次に、図12を参照して、上記ヒンジ素子70に対して適用されるロック機構80およびロック解除機構90について説明する。
図12において、ロック機構80は、カムガイドプレート(第1ロック部材)78,クリックカム72のカム部72d,スライドクリックカム73のカム部73b,及び押しばね76等により構成され、また、ロック解除機構90は押しボタン91により構成されている。
カムガイドプレート78は、図15に示すように、ヒンジ素子70の一構成要素であるクリックカム72の後端部72aに対して相対回転不可能に取り付けられている。具体的に説明すると、カムガイドプレート78の中央四角孔78aに四角柱状の後端部72aを挿通させることにより、両者の相対回転が阻止されている。また、カムガイドプレート78の外周には、係止切欠78bが周方向に90°間隔で形成されている。
クリックカム72の後端部72aには一対の抜止ラッチ72gが形成され、後端部72aに対するカムガイドプレート78の回動軸方向後方の抜け止めは、これら抜止ラッチ72gによって実現されている。なお、クリックカム72の回動軸方向前方への抜け止めは、カムガイドプレート78がケーシング71の底面に当接することによって実現され、クリックカム72の回動軸方向後方の抜け止めは、第1中央部72bと第2中央部72cとの段差部72hがスプリングホルダ77に当接することによって実現されている。
クリックカム72のカム部72dとスライドクリックカム73のカム部73bとは、上述した通り、それぞれの嵌合凸部72fと嵌合凹部73fとによって凹凸嵌合可能とされ、これらクリックカム72とスライドクリックカム73とが凹凸嵌合した状態において、両者間の相対回転が阻止される。この凹凸嵌合状態は、上述した通り、前記ファスナ75とスライドクリックカム73との間に配設された押しばね76の弾発力によって、スライドクリックカム73のカム部73bがクリックカム72のカム部72dに押圧されることで実現されている。
ロック解除機構90は、押しボタン部91aと軸部91bとからなる押しボタン91により構成されている。押しボタン91は、その軸部91bがスライドクリックカム73の軸部73aに圧入されることによって、スライドクリックカム73と一体をなしている。従って、押しボタン91は、スライドクリックカム73を介して、前記押しばね76によって常にボタン押込方向(図12では、左方向)と逆向きに付勢されている。
次に、ヒンジ素子70,ロック機構80,及びロック解除機構90からなるヒンジ装置のフリップ型携帯式電子機器への取付について説明する。ここでも、携帯式電子機器として、携帯式電話機本体(第2組込部材)100とフリップ(第1組込部材)110とからなる携帯式電話機を例にとって説明する。
ヒンジ装置は、図21(ヒンジ装置の図示は簡略化)に示すように、ヒンジ本体が携帯式電話機本体100とフリップ110との連結領域120の一端部に、フリップ110を携帯式電話機本体100と同一面から所定の立ち上げ角をもたせて取り付けられる。このときの立ち上げ角は、フリップ100を開状態にしたときの角度であり、例えば、図22の位置Aで示す20°に設定される。
ヒンジ装置のフリップ110への取り付けは、スライドクリックカム73におけるカム部73bの係合凸片73eを取付孔111内の係止凹溝112に係合させることによって行われる。すると、ヒンジ装置は、スライドクリックカム73を介してヒンジ本体がフリップ110に対して相対回転不可能となるように一体的に取り付けられる。
このとき、クリックカム72の後端部72aに一体固定されたカムガイドプレート78は、携帯式電話機本体100側の取付孔101に収容され、カムガイドプレート78の外周に形成された係止切欠78bは、取付孔111内に設けられた係止凸部102に係止される。すると、カムガイドプレート78を介して、クリックカム72が携帯式電話機本体100に対して相対回転不可能に一体的に取り付けられる。
以上より、クリックカム72の後端部72a及びカムガイドプレート78が、携帯式電話機本体100側に組み込まれて該携帯式電話機本体100と相対回転不可能に一体固定される一方で、このクリックカム72がフリップ110側において該フリップ110と共に一体回転するケーシング71内に回動自在に収納されるから、上記の如くヒンジ装置を連結領域120に組み込んだ状態では、フリップ110と携帯式電話機本体100とが相対回転可能に連結されている。
次に、フリップ110の携帯式電話機本体100に対する開閉動作について説明する。ここでは、連結領域120の幅方向一端部に、ヒンジ素子70を備えたヒンジ装置が組み込まれた場合について説明する。
〔D−1〕閉状態
閉状態においては、図12(a)に示すように、スライドクリックカム73におけるカム部73bの嵌合凹部73fと、クリックカム72におけるカム部72dの嵌合凸部72fとが凹凸嵌合したロック状態が達成されている。このようなロック状態は、押しボタン91を押さない限り、押しばね76の付勢力によって安定的に維持される。
また、この閉状態において、ヒンジ素子70は、そのトルク特性に基づいて、フリップ110に開方向付勢力をもたらしている。具体的に説明すると、トルクばね74は、クリックカム72とスライドクリックカム73とが凹凸嵌合した時、すなわち、フリップ110が図22の位置A,A’に位置した時だけねじり力を貯えていない状態となる。従って、位置Cで示すフリップ110を閉じた状態では、トルクばね74が位置A’と異なる位相分(図2では、20°)だけ捻られた状態となり、フリップ110に開方向の付勢力をもたらすことになる。
〔D−2〕閉→開
閉状態から、フリップ110を開けるには、押しボタン91を内側に向けて押し込む。これにより、図12(b)に示すように、クリックカム72が原位置に保持されたまま、スライドクリックカム73だけが押しばね76の付勢力に抗して押し込まれる。これにより、スライドクリックカム73におけるカム部73bの嵌合凹部73fと、クリックカム72におけるカム部72dの嵌合凸部72fとの間の凹凸嵌合が解除される。
この場合、ヒンジ素子70のトルク特性に基づく開方向付勢力によって、フリップ110が初期的な開放力を得ているから、フリップ110はワンタッチ式に開く。すなわち、フリップ110は、押しボタン91に押圧力を与えることによって、開状態へと一気に、かつ、自動的に移行することになる。
また、閉状態から開状態へ移行する過程において、図22の位置Bまたは位置Cに位置するフリップ110には、コイルばね74のトルク特性に基づいて、位置Aの状態に収束させる付勢力が作用するから、フリップ110の迅速かつ正確な位置決めが行われる。
押しボタン91への押圧力を解除すると、押しボタン91は押しばね76の作用によってスライドクリックカム73と共に元の突出状態へと復帰する。すると、原位置に復帰したスライドクリックカム73の嵌合凹部73fと、クリックカム72の嵌合凸部72dとが凹凸嵌合する。
この凹凸嵌合時には、嵌合凸部72fが嵌合凹部73fに相対的に近接して該嵌合凹部73fの傾斜面73gにさしかかると、嵌合凸部72fがこの傾斜面73gに沿って嵌合凹部73f内へと案内される。従って、閉状態から開状態に移行する際の嵌合凸部72fと嵌合凹部73fとの凹凸嵌合動作は滑らかになる。
〔D−3〕開状態
図22の位置Aで示す開状態においては、トルクばね74に捩りがもたらされていないため、トルクばね74にはトルクが発生していない。従って、フリップ110は、開状態に安定的に保持される。
〔D−4〕開→閉
フリップ110を開状態から閉じるには、フリップ110を手動にて閉状態になるまで折りたたむ。これにより、ロック機構30によるロックが行われる。
なお、本実施の形態において、スライドクリックカム73のトルク特性と、ロック機構80及びロック解除機構90とを、トルクばね74と押しばね76の機能とを兼ね備えた押し捻りばねによって実現させずに、あえてトルクばね74及び押しばね76とによって別々に実現させたのは、以下の理由による。
すなわち、これらの機能を押し捻りばねによって実現した場合には、ばねに捻り応力と圧縮応力が同時に作用することになるため、ばね寿命が短くなってしまうからである。また、押し捻りばねによって発生させる圧縮力と捻り力とのバランス調整が難しく、発生した圧縮力よりも捻り力が大きいと、ロック機構80が十分に機能せず、常にフリップ110が開いた状態になってしまうからである。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、以下の形態とすることもできる。
a)本発明によるヒンジ装置を、携帯式電子機器に適用することに代えて、携帯型のものであるか携帯型以外のものであるかを問わず、また、電子機器であるか否かを問わず、任意の一般機器に対して適用すること。
b)本発明によるヒンジ装置を、携帯式電話機におけるフリップや本体に適用することに代えて、携帯式コンピュータ、電子手帳、電子ゲーム機、等、種々の携帯式電子機器におけるフリップや本体に対して適用すること。
c)ヒンジ素子10,20,70を使用することに代えて、任意のトルク特性を有したヒンジ素子を使用することあるいは併用すること。
d)図示例示したもの以外のロック機構やロック解除機構の構成とすること。
e)ヒンジ本体を携帯式電子機器本体側に組み込みかつ軸体をフリップ側に組み込むことに代えて、逆の組込方式とすること。したがって、請求の範囲第2項でいうところの第1組込部材とは、携帯式電子機器本体ともなり得るしフリップともなり得る。これに対応して、第2組込部材は、フリップとなったり携帯式電子機器本体となったりする。
f)ヒンジ素子10,20における軸体14,23、ヒンジ素子70におけるクリックカム72の形状を図示の形状とすることに代えて、任意の形状とすること。
g)カム12の形状を図2に示す形状とすることに代えて、また、カム部72d,73bの形状を図12に示す形状とすることに代えて、他の任意のカム形状とすること。
h)連結領域51の幅方向両端部52,53の両方に、ロック機構およびロック解除機構を備えた本発明によるヒンジ装置を使用することに代えて、片方だけに本発明によるヒンジ装置を使用し、他方は通常のロック機構なしのヒンジ装置を使用すること。この場合には、携帯式電子機器は、1つのロック解除ボタンを有した1つボタンタイプとなる。実用的には、上記実施形態のような両サイドにロック解除ボタンを有した2つボタンタイプの方が、意図しない押圧力による誤動作防止の観点から好ましい。また、連結領域120の幅方向一端部のみに、ロック機構80およびロック解除機構90を備えた本発明によるヒンジ装置を使用することに代えて、連結領域120の幅方向両端部に本発明によるヒンジ装置を種々組み合わせて使用すること。
産業上の利用可能性
本発明は、ヒンジ結合をもたらすためのヒンジ装置に関するものである。また、このようなヒンジ装置を組み込んだ携帯式電子機器に関するものである。
請求の範囲第1項に記載のヒンジ装置によれば、ヒンジ装置が、ヒンジ素子に加えて、ロック機構とロック解除機構とを具備していることにより、このヒンジ装置を適用する機器側に開閉のためのロック機構やロック解除機構を別途設ける必要がなく、機器の単純化、省スペース化を達成することができる。
請求の範囲第2項に記載のヒンジ装置によれば、ヒンジ本体が第1組込部材に組み込まれかつ軸体が第2組込部材に組み込まれた場合、トルク特性が、ロック時には、第1および第2組込部材どうしを互いに近接させる向きに付勢するようなトルク特性とされていることにより、第1および第2組込部材どうしの無用のがたつきを防止することができる。
請求の範囲第3項に記載のヒンジ装置によれば、ヒンジ本体が第1組込部材に組み込まれかつ軸体が第2組込部材に組み込まれた場合、トルク特性が、ロックが解除された途端、第1および第2組込部材どうしを相互離間方向に回動させるようなトルク特性とされていることにより、第1および第2組込部材の開動作を、ロック解除機構を駆動するというワンタッチで行うことができる。
請求の範囲第4項に記載のヒンジ装置によれば、ロック機構によるロック機能が第1および第2ロック部材の凹凸嵌合によりもたらされていることにより、ロック機能を簡易に構成することができる。
請求の範囲第5項に記載のヒンジ装置によれば、付勢手段により、係止部に対しての係止体の係合維持を行うことができる。
請求の範囲第6項に記載のヒンジ装置によれば、係止体のうちの、突起により押し込まれる面が傾斜面とされていることにより、突起の押込力が突起の横方向移動力へと変換され、ひいては、押しボタンの回転力へと変換される。この回転力は、ヒンジ本体が第1組込部材に組み込まれかつ軸体が第2組込部材に組み込まれた場合、ロック解除時における、第1および第2組込部材どうしの相互離間力として利用され、第1および第2組込部材の開動作を補助することができる。
請求の範囲第7項に記載のヒンジ装置によれば、ロック機構によるロック機能が軸体および第2ロック部材の凹凸嵌合によりもたらされていることにより、ロック機能をより一層簡易に構成することができる。
請求の範囲第8項に記載のヒンジ装置によれば、付勢手段により、軸体と第2ロック部材との凹凸嵌合維持を行うことができる。
請求の範囲第9項に記載のヒンジ装置によれば、嵌合凸部が嵌合凹部に相対的に近接して該嵌合凹部の傾斜部にさしかかると、嵌合凸部が嵌合凹部の傾斜部に沿って嵌合凹部内へと案内される。従って、凹凸嵌合時の動作が滑らかになる。
請求の範囲第10項に記載の携帯式電子機器によれば、上記のようなヒンジ装置を介して、携帯式電子機器本体とフリップとの連結がなされていることにより、携帯式電子機器本体やフリップに、開閉のためのロック機構やロック解除機構を別途に設ける必要がなく、携帯式電子機器の単純化、省スペース化を達成することができる。
請求の範囲第11項に記載の携帯式電子機器によれば、請求の範囲第2項におけるヒンジ装置を介して、携帯式電子機器本体とフリップとの連結がなされているとともに、フリップの携帯式電子機器本体に対して閉状態において、ロック機構によるロックがなされていることにより、ヒンジ素子のトルク特性に基づいて、フリップは、フリップの閉状態において、携帯式電子機器本体に対してなおも閉じる向きに付勢される。これにより、フリップの開方向へのがたつきを防止することができる。また、閉状態におけるフリップの浮き上がりを防止することができる。
請求の範囲第12項に記載の携帯式電子機器によれば、請求の範囲第3項におけるヒンジ装置を介して、携帯式電子機器本体とフリップとの連結がなされているとともに、フリップの携帯式電子機器本体に対しての閉状態において、ロック機構によるロックがなされていることにより、ヒンジ素子のトルク特性に基づいて、フリップを、ロックが解除された途端、携帯式電子機器本体から開放することができる。すなわち、フリップの携帯式電子機器本体からの開動作を、ロック解除というワンタッチ操作でもって行うことができる。
Claims (3)
- 軸体とヒンジ本体とからなるとともに前記軸体が前記ヒンジ本体に対して軸線回りに所定のトルク特性を備えているよう構成されたヒンジ素子と、前記軸体の軸線回りの回動をロックするよう機能するロック機構と、該ロック機構によるロックを解除するためのロック解除機構と、を具備してなり、
前記ロック機構は、前記軸体側において前記軸体に対して相対回動不可能に設けられた第1ロック部材と、前記ヒンジ本体側において前記ヒンジ本体に対して相対回動不可能に設けられた第2ロック部材と、を備えて構成され、
前記ロック機構による前記ロック機能は、前記軸体と前記第2ロック部材との凹凸嵌合によりもたらされており、
前記ロック解除機構は、該凹凸嵌合を解除し得る機構とされ、
前記第2ロック部材は、前記軸体をその軸線に沿って貫通する軸部を有すると共に、付勢手段によって前記軸体と密接するように付勢され、
前記ロック解除機構は、前記第2ロック部材の軸部に連結される押しボタンとして構成され、該押しボタンを押し込むことによって前記付勢手段の付勢力に抗して前記第2ロック部材を前記軸体から離間させ、これにより、前記ロックが解除されるようになっていることを特徴とするヒンジ装置。 - 請求項1記載のヒンジ装置において、
前記軸体及び前記第2ロック部材の凹凸嵌合面に、嵌合凸部を嵌合凹部内に案内する傾斜部を備えることを特徴とするヒンジ装置。 - 携帯式電子機器本体と、該携帯式電子機器本体に対して開閉可能に連結されるフリップと、を具備する携帯式電子機器であって、
前記携帯式電子機器本体に対しての前記フリップの連結領域の、幅方向両端部のうちの少なくとも一方において、請求項1または2に記載のヒンジ装置を介して、前記携帯式電子機器本体と前記フリップとの連結がなされていることを特徴とする携帯式電子機器。
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