JP3654393B2 - Data receiving apparatus and method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ受信装置および方法に関し、特に、誤り訂正符号として、パンクチャド符号が用いられ、符号系列に対してビット拡散が行われ、かつ、多値多位相方式でデジタル変調されて伝送されたデータを受信し、復号することができるようにしたデータ受信装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
米国においては、デジタル放送が既に開始されている。ヨーロッパでも、デジタルテレビ放送を導入するために、標準化組織Digital Video Broadcasting(DVB)が結成され、その標準方式がまとめられようとしている。このデジタル放送については、例えば、日経エレクトロニクス1996.1.15(no.653)ページ139乃至151に、「ディジタル放送,米国についで欧州も実用へ」として紹介されている。
【0003】
ディジタル放送を行う場合、その消費電力ができるだけ少なくなるようにすることが望まれる。このような電力制限の厳しいこのような通信路においては、一般的に、誤り訂正符号を用いて符号化利得を得て電力の低減が図られている。この様なシステムにおいては、送信側で誤り訂正符号化を行い、受信側で誤り訂正復号を行うのが一般的である。特に信号電力対雑音電力比(C/N比)の小さい通信路においては、畳み込み符号が有利であり、この符号はビタビ復号法を用いることにより、容易に軟判定復号を行うことができ、高利得を得ることができる。
【0004】
さらに、畳み込み符号化器の符号出力の系列を、ある一定の規則に従って、間引くことにより、同一の復号器を用いて、複数の符号化率を容易に実現できるパンクチャド符号が知られている。また、パンクチャド符号化器の符号出力の系列をある一定の規則に従って、ビット毎に拡散することによって、伝送路上で重畳される雑音に対する耐性を向上させることができる。
【0005】
図6は、DVBの地上波テレビジョン放送のための規格DVB−Tにおいて提案されている送信装置の構成例を表している。この装置では、パンクチャド畳み込み符号、ビット拡散、QPSK変調方式が用いられている。
【0006】
すなわち、図6の例においては、情報源1より出力された1ビットシリアルデータは、畳み込み符号化器2に入力され、パンクチャド符号の母符号系列X,Yが生成される。この例では、符号化率が1/2とされている。X,Yは、それぞれ1ビットの符号系列を表している。
【0007】
この符号系列X,Yは、ビット消去回路3に入力され、所定の規則に従って、ビット消去処理が行われるようになされている。ビット消去回路3より出力されたシリアル化されたパンクチャド符号系列は、直並列変換器4に入力され、1系列のデータから2系列のデータに変換されるようになされている。
【0008】
直並列変換器4より出力された2系列のデータx,yは、ビット拡散回路5−1,5−2にそれぞれ入力され、ビットの順番が拡散(交錯)されるビット拡散処理が行われるようになされている。ビット拡散回路5−1,5−2より出力されたビット拡散後のデータx’,y’は、信号点割り当て回路6に入力され、伝送路上のシンボルへ割り当てられる。信号点割り当て回路6は、相互に直交する同相成分(I成分)と直交成分(Q成分)で表される信号点の座標データI’,Q’を出力する。
【0009】
シンボル拡散回路7は、信号点割り当て回路6より出力された座標データI’,Q’により規定されるシンボルの順番を拡散するシンボル拡散処理を実行し、拡散後のシンボルのI成分とQ成分を出力する。変調器8は、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式で、I成分とQ成分をデジタル変調し、アンテナ9を介して電波で出力するようになされている。
【0010】
図7は、畳み込み符号化器2の構成例を表している。但し、この構成例は、DVB−Tで規定されているものではなく、畳み込み処理の説明のための原理的構成を示すものである。この例においては、情報源1より出力された1ビットのシリアルデータが端子21から入力され、遅延回路22,23により、それぞれ1クロック分ずつ順次遅延された後、加算器24と25に出力されている。加算器24にはまた、端子21の出力と遅延回路22の出力とが供給されており、加算器24は、これらのデータを加算(排他的論理和演算)した後、端子26からデータXとして出力するようになされている。また、加算器25は、端子21の出力と遅延回路23の出力を加算(排他的論理和演算)して、端子27からデータYとして出力するようになされている。
【0011】
すなわち、この実施例においては、1ビットの入力に対して、遅延回路22と23の内部状態から定まる2ビットの母符号が出力されることになる。この例の場合、拘束長が3、内部遅延素子が2、状態数が4、符号化率が1/2となる。
【0012】
図8は、この畳み込み符号化器2の状態遷移図を表している。この畳み込み符号化器2の状態遷移は、次のようになる。
【0013】
すなわち、例えば、状態00(遅延素子22の出力と遅延素子23の出力が共に0の状態)において、端子21から0が入力されると、端子26,27から、(XY)=(00)が出力され、状態00に遷移する。状態00から1が入力されると、(XY)=(11)が出力され、状態は10に遷移する。状態01から0が入力されると、(XY)=(11)が出力され、状態00に遷移する。状態01から1が入力されると、(XY)=(00)が出力され、状態10に遷移する。
【0014】
他の状態においても、図8に示すように、0または1の入力に対して、図示した出力が出され、図示した状態に遷移する。
【0015】
ビット消去回路3では、ある規則に従って、母符号系列(XY)から適当な位置のデータを消去することによって、結果として符号化率を変えることができる。以下に、例えば、
X:10
Y:11
のような消去マップに従ってビットが消去される場合について説明する。
【0016】
消去マップの1に対応するビットは伝送され、0に対応するビットは伝送されない(消去される)。消去マップによれば、ある時点での畳み込み符号化器2の出力X(=X1)とY(=Y1)は、X1Y1の順で伝送され、次の時点では、畳み込み符号化器2の出力X(=X2)は消去されて伝送されず、Y(=Y2)のみ伝送されることになる。すなわち、この2つの時点で伝送されるビットは、X1Y1Y2となる。この操作で畳み込み符号化器2に入力されるビット数は2ビット、ビット消去回路3から出力されるビット数は3ビットとなるので、符号化率Rは2/3となる。この操作は2単位時間ごとに繰り返される。
【0017】
直並列変換器4では、入力される1系列のデータX1,Y1,Y2,・・・が2系列のデータ(x,y)に変換される。
【0018】
ビット拡散回路5−1,5−2は、入力データ系列x,yの順番を所定の規則に従って入れ替えることによって、ビットを拡散する。このとき、一般にビット拡散器5−1と5−2の拡散方法は異なるものとされる。
【0019】
以下にビット拡散の例を示す。Mビットの入力データを1ブロックとし、適当な数値sを定める。ビット拡散は、Mビットの入力系列からなるベクトル
(B0,B1,・・・,Bk,・・・,BM−1)から、
拡散後のMビットの出力系列からなるベクトル
(B’0,B’1,・・・,B’n,・・・,B’M−1)への置換を意味する。このとき、B’n=Bk(n=k+s mod M)である。
【0020】
ビット拡散回路5−1,5−2で異なるsを用いることによって、同じアルゴリズムで異なるビット拡散回路を構成することができる。
【0021】
信号点割り当て回路6では、入力されたデータ(x’,y’)を伝送路上のシンボルへ割り当てる。割り当ては、例えば図9に示すように、QPSK方式に従って行われる。すなわち、
(x’,y’)=(0,0)のとき、(I’,Q’)=(1/√2,1/√2)、
(x’,y’)=(0,1)のとき、(I’,Q’)=(1/√2,−1/√2)、
(x’,y’)=(1,0)のとき、(I’,Q’)=(−1/√2,1/√2)、
(x’,y’)=(1,1)のとき、(I’,Q’)=(−1/√2,−1/√2)
のように割り当てが行われる。
【0022】
シンボル拡散回路7は、(I’,Q’)で表されるシンボルS’の順番を所定の規則に従って入れ替えることによって、シンボルの拡散を行い、シンボルS(I,Q)を得るものであり、これによって、伝送路上で受けたバースト的な誤りを拡散することができる。
【0023】
具体的な例(DVB−Tとは異なる)を示すと、N−1個のシンボルを拡散の単位ブロックとして、N未満の、Nと互いに素な数Gを定めたとき、拡散は、拡散前のシンボルを要素とするベクトル
(S’1,S’2,・・・,S’k,・・・,S’N−1)から
拡散後のシンボルを要素とするベクトル
(S1,S2,・・・,Sn,・・・,SN−1)への置換として実行される。このとき、Sn=S’k(n=G^k mod N)である。
【0024】
変調器8では、入力されるシンボルSのI成分とQ成分に従って、搬送波を変調し、アンテナ9を介して送信する。
【0025】
図10は、図6の送信装置より送信されたデータを受信する受信装置の構成例を表している。復調器32は、アンテナ31を介して受信した電波を復調し、I成分信号とQ成分信号を出力する。シンボル逆拡散回路33は、図6のシンボル拡散回路7におけるシンボル拡散処理と逆の処理、すなわち、シンボル拡散回路7において入れ替えたシンボルの順番を元の順番に戻す処理を行い、I信号成分I’とQ信号成分Q’を出力する。
【0026】
ビット逆拡散回路34−1,34−2は、シンボル逆拡散回路33より出力されたI’信号とQ’信号に対して、図6のビット拡散回路5−1,5−2において変更したビットの順番を、元の順番に戻す処理を実行する。
【0027】
ビット逆拡散回路34−1,34−2より出力されたI’信号成分に対応するデータxと、Q’信号成分に対応するデータyは、並直列変換器35に入力され、2系列のデータ(x,y)から1系列のデータに変換され、ビット挿入回路36に供給される。
【0028】
ビット挿入回路36においては、図6のビット消去回路3におけるビット消去処理と反対に、ビット挿入処理が行われる。ビット挿入回路36により、ビットが挿入されたI信号成分のデータxとQ信号成分のデータyは、ビタビ復号器37に入力され、ビタビ復号され、再生情報38として出力されるようになされている。
【0029】
次に、その動作について説明する。
【0030】
アンテナ31で受けた受信信号は、復調器32で復調されて、各シンボルのI成分とQ成分のデータが得られる。このI成分とQ成分のデータは、シンボル逆拡散回路33に入力され、そこで、シンボル拡散回路7における場合と逆の操作が行なわれ、逆拡散されたデータI’とQ’が得られる。
【0031】
すなわち、この逆拡散の操作は、シンボル拡散回路7で用いた場合と同じ値N,Gを用いて表すと、逆拡散前のシンボルを要素とするベクトル
(S1,S2,・・・,Sn,・・・,SN−1)を、
逆拡散後のシンボルを要素とするベクトル
(S’1,S’2,・・・,S’k,・・・,S’N−1)へ置換する処理となる。このとき、Sn=S’k(n=G^k mod N)である。
【0032】
シンボル逆拡散回路33から供給されたI成分データI’と、Q成分データQ’は、それぞれビット逆拡散回路34−1,34−2に供給される。
【0033】
ビット逆拡散回路34−1,34−2は、それぞれ、ビット拡散回路5−1,5−2に対応し、それぞれ、ビット拡散回路5−1,5−2と逆の操作を行う。
【0034】
すなわち、M個の入力データを1ブロックとし、適当な数値sを定め、M個の入力系列からなるベクトル
(B’0,B’1,・・・,B’n,・・・,B’M−1)から、
逆拡散後のM個の出力系列からなるベクトル
(B0,B1,・・・,Bk,・・・,BM−1)が求められる。このとき、B’n=Bk(n=k+s mod M)である。
【0035】
ここで、ビット逆拡散回路34−1,34−2のビット逆拡散で用いる数値sは、それぞれ、ビット拡散回路5−1,5−2で用いる数値sと同じ値を用いる。
【0036】
こうしてビット逆拡散されたデータ系列(x,y)は、次段の並直列変換器35に供給され、そこで直並列変換器4と逆の操作が行なわれ、2系列のデータ(x,y)から1系列のデータに変換される。
【0037】
ビット挿入回路36では、ビット消去回路3と逆の操作が行われる。すなわち、前述の例の消去マップ
X:10
Y:11
を用いたビット消去回路3の処理に対応して、ビット挿入回路36は、
X1,Y1,Y2(いまの場合、x1,y1,y2)
の順で入力されるデータに対して、消去されているデータX2(x2)に相当する位置で任意のダミーデータ(ここでは0とする)を挿入して、
Xデータとして、X1(x1),0を、
Yデータとして、Y1(y1),Y2(y2)を、
この順で出力する。また、ダミーデータを挿入した位置を示す挿入フラグをビタビ復号器37に供給する。
【0038】
ビタビ復号器37では、畳み込み符号化器2の状態遷移(図8)に従ってビタビ復号を行う。図11にビタビ復号器37の例を示す。入力端子62−1,62−2には、ビット挿入回路36より出力されたデータX,Yが、それぞれ入力される。これらのデータX,Yは、ブランチメトリック演算回路63−1乃至63−4に入力されている。ブランチメトリック演算回路63−1においては、入力データ(X,Y)と図9に示した座標点(1/√2,1/√2)との距離を、ブランチメトリックとして演算する。同様に、ブランチメトリック演算回路63−2乃至63−4においては、入力データ(X,Y)と座標点(1/√2,−1/√2),(−1/√2,1/√2)または(−1/√2,−1/√2)との距離が演算されるようになされている。
【0039】
ブランチメトリック演算回路63−1,63−4の出力(ブランチメトリック)BM00は、ACS(Add Compare Select)回路64−1に入力されている。同様に、ブランチメトリック演算回路63−2の出力(ブランチメトリック)BM01とブランチメトリック演算回路63−3の出力(ブランチメトリック)BM10が、ACS回路64−2に入力され、ブランチメトリック演算回路63−1の出力(ブランチメトリック)BM00とブランチメトリック演算回路63−4の出力(ブランチメトリック)BM11が、ACS回路64−3に入力され、ブランチメトリック演算回路63−2の出力(ブランチメトリック)BM01とブランチメトリック演算回路63−3の出力(ブランチメトリック)BM10が、ACS回路64−4に入力されている。
【0040】
ACS回路64−1にはまた、ステートメトリック記憶装置66−1の出力(ステートメトリック)SM00とステートメトリック記憶装置66−2の出力(ステートメトリック)SM01が入力されており、ACS回路64−2には、ステートメトリック記憶装置66−3の出力(ステートメトリック)SM10とステートメトリック記憶装置66−4の出力(ステートメトリック)SM11が入力されている。同様に、ACS回路64−3には、ステートメトリック記憶装置66−1の出力(ステートメトリック)SM00とステートメトリック記憶装置66−2の出力(ステートメトリック)SM01が入力されており、ACS回路64−4には、ステートメトリック記憶装置66−3の出力(ステートメトリック)SM10とステートメトリック記憶装置66−4の出力(ステートメトリック)SM11が入力されている。
【0041】
ACS回路64−1乃至64−4は、入力された一方のブランチメトリックBMとそれに対応するステートメトリックSMを加算するとともに、他方のブランチメトリックBMとそれに対応するステートメトリックSMを加算する。そして、2つの加算結果を比較し、その比較結果に対応して、小さい方の加算値をステートメトリック記憶装置66−1乃至66−4に、新たなステートメトリックSMとして出力するとともに、その選択結果を表す信号SEL00乃至SEL11をパスメモリ65に出力している。パスメモリ65にはまた、ステートメトリック記憶装置66−1乃至66−4に記憶されている、ステートメトリックSM00乃至SM11が入力されている。
【0042】
ステートメトリック記憶装置66−1乃至66−4は、端子61から入力される信号によりリセットされるようになされている。パスメモリ65は、端子67から復号結果を出力するようになされている。
【0043】
次に、その動作について説明する。
【0044】
ブランチメトリック演算回路63−1では、入力データ(X,Y)と座標点(1/√2,1/√2)との距離がブランチメトリックBM00として計算される。同様にブランチメトリック演算回路63−2では入力データ(X,Y)と座標点(1/√2,−1/√2)との距離、ブランチメトリック演算回路63−3では入力データ(X,Y)と座標点(−1/√2,1/√2)との距離、ブランチメトリック演算回路63−4では入力データ(X,Y)と座標点(−1/√2,−1/√2)との距離が、ブランチメトリックBM01,BM10,BM11としてそれぞれ計算される。なお、ここでは、前段のビット挿入回路36から供給される挿入フラグに従って、挿入されたダミーデータに関する距離計算は省略される。すなわち、挿入されたビットと比較すべき座標との距離は、すべて同じ(例えば0)とされる。
【0045】
ACS回路64−1では畳み込み符号化器2の状態遷移に従って次の2つの式が計算され、尤度の大きい方、すなわち、計算結果の小さい方が選択され、その選択情報SELは後段のパスメモリ65に、その計算結果SMはステートメトリック記憶装置66−1に、それぞれ供給される。
【0046】
SM00+BM00 (1)
SM01+BM11 (2)
【0047】
ここで、SM00は、1単位時間前のステートメトリック記憶装置66−1の値、SM01は、1単位時間前のステートメトリック記憶装置66−2の値、BM00は、ブランチメトリック演算回路63−1の演算結果、BM11は、ブランチメトリック演算回路63−4の演算結果を、それぞれ表している。
【0048】
式(1)の計算結果の方が小さければSEL00=0が、式(2)の計算結果の方が小さければSEL00=1が、後段のパスメモリ65に供給される。そして、前者の場合、SM00+BM00が、後者の場合、SM01+BM11が、それぞれステートメトリック記憶装置66−1に、新たなステートメトリックSM00として記憶される。
【0049】
この計算を図8にそって説明する。状態00に到達するパスは2本あり、1本目は状態00で0が入力され、00を出力するパスで、比較される計算式は式(1)のようになり、2本目は状態01で0が入力され、11を出力するパスで、比較される計算式は式(2)のようになる。計算結果のうち小さいほうが新たなステートメトリックSM00としてステートメトリック記憶装置66−1に供給される。
【0050】
同様の動作が、ACS回路64−2乃至64−4においても行われる。なお、ステートメトリック記憶装置66−1乃至66−4は、システムが動作する初期段階で0にリセットされる。この制御は図には示していない制御装置から端子61を介して行われる。
【0051】
パスメモリ65では、図8の状態遷移図に従って、ACS回路64−1乃至64−4からの選択情報SEL00乃至SEL11を用いて、入力データすなわち復号データの選択、記憶、伝搬を行う。
【0052】
図12は、ブランチメトリック演算回路63−1の構成例を表している。端子62−1より入力されたデータXは、減算回路51に入力され、発生回路52が出力する1/√2が減算されるようになされている。減算回路51の出力は、乗算回路53に分岐して入力され、乗算される(すなわち、自乗される)ようになされている。セレクタ203は、乗算回路53の出力と、発生回路202の出力の供給を受け、端子201を介してXに対するダミーフラグがビット挿入回路36より入力されたとき、発生回路202が発生する0を選択し、その他のとき、乗算回路53の出力を選択し、加算回路54に出力する。
【0053】
同様に、端子62−2より入力されたデータYが、減算回路55に入力され、発生回路56が出力する1/√2が減算されるようになされている。減算回路55の出力は、乗算回路57に分岐して入力され、乗算(自乗)されるようになされている。セレクタ206は、乗算回路57の出力と、発生回路205の出力の供給を受け、端子204を介してYに対するダミーフラグがビット挿入回路36より入力されたとき、発生回路205が発生する0を選択し、その他のとき、乗算回路57の出力を選択し、加算回路54に出力している。加算回路54は、セレクタ203の出力と、セレクタ206の出力とを加算し、ブランチメトリックBM00として出力するようになされている。
【0054】
すなわち、この例においては、フラグが入力されていないとき、減算回路51が、X−1/√2を出力し、これが乗算回路53において自乗され、乗算回路53から(X−1/√2)2が出力される。同様に、減算回路55が、Y−1/√2を出力し、この値が乗算回路57により自乗され、乗算回路57は(Y−1/√2)2を出力する。加算回路54は、乗算回路53の出力と乗算回路57の出力の加算値(X−1/√2)2+(Y−1/√2)2をブランチメトリックBM00として出力する。一方、Xのダミーフラグが入力されたとき、セレクタ203は、0を出力するので、加算回路54の出力は、(Y−1/√2)2となり、Yのダミーデータが入力されたとき、セレクタ206は0を出力するので、加算回路54の出力は、(X−1/√2)2となる。
【0055】
ブランチメトリック演算回路63−2乃至63−4においても、図12に示した場合と同様の構成の回路により、同様の演算が行われる。但し、ブランチメトリック演算回路63−2においては、発生回路52の出力は1/√2、発生回路56の出力は−1/√2とされる。また、ブランチメトリック演算回路63−3においては、発生回路52と56の出力は、それぞれ−1/√2と1/√2とされ、ブランチメトリック演算回路63−4においては、それぞれ−1/√2と−1/√2とされる。
【0056】
図13にパスメモリ65のブロック図を示す。端子71−1乃至71−4には、ACS回路64−1乃至64−4より出力された選択情報SEL00乃至SEL11が入力されている。これらの選択情報SEL00乃至SEL11は、それぞれ2入力1出力のセレクタ73−1乃至73−4に制御信号として入力されている。また、セレクタ73−1には、2つの入力として、端子72−1から固定データ0が入力されている。同様に、セレクタ73−2乃至73−4には、端子72−2乃至72−4から、それぞれ2入力として固定データ0,1または1が入力されている。
【0057】
セレクタ73−1乃至73−4は、選択情報SEL00乃至SEL11に対応して、2つの入力のうちの一方を選択し、後段のレジスタ81−1乃至81−4に出力する。但し、この第1列目のセレクタ73−1乃至73−4には、上述したように、端子72−1乃至72−4から2入力として同一のデータが入力されているため、レジスタ81−1乃至81−4には、それぞれ0,0,1または1が記憶されることになる。
【0058】
以下、同様に、n列(図13の例の場合、4列)のセレクタとレジスタからなる構成が設けられている。すなわち、第2列目においては、セレクタ74−1乃至74−4とレジスタ82−1乃至82−4が設けられている。セレクタ74−1には、前列のレジスタ81−1の出力とレジスタ81−2の出力が供給されている。セレクタ74−2には、レジスタ81−3の出力とレジスタ81−4の出力が入力され、セレクタ74−3には、レジスタ81−1の出力とレジスタ81−2の出力が入力され、セレクタ74−4には、レジスタ81−3の出力とレジスタ81−4の出力が入力されている。そして、セレクタ74−1乃至74−4は、選択情報SEL00乃至SEL11の値に対応して、2入力のうちの一方を選択し、後段のレジスタ82−1乃至82−4に出力する処理を行う。例えば、レジスタ74−1は、選択情報SEL00が0であるとき、レジスタ81−1の出力を選択し、選択情報SEL00が1であるとき、レジスタ81−2の出力を選択し、出力するようになされている。
【0059】
最終列のレジスタ84−1乃至84−4の出力は、4入力1出力のセレクタ85に入力されている。
【0060】
最小値比較回路88には、端子87−1乃至87−4から、図11のステートメトリック記憶装置66−1乃至66−4より出力されたステートメトリックSM00乃至SM11が入力されている。最小値比較回路88は、4つのステートメトリックの大きさを比較し、最小のものを選択する。そして、ステートメトリックSM00が最小であったとき、データ00を出力し、ステートメトリックSM01が最小であったとき、データ01を出力し、ステートメトリックSM10が最小であったとき、データ10を出力し、ステートメトリックSM11が最小であったとき、データ11を出力する。セレクタ85は、最小値比較回路88からの入力が00であるとき、レジスタ84−1の出力を選択し、01であるとき、レジスタ84−2の出力を選択し、10であるとき、レジスタ84−3の出力を選択し、11であるとき、レジスタ84−4の出力を選択し、端子86から復号結果として出力するようになされている。端子72−1乃至72−4の固定値は、それぞれの状態に対応する復号情報を意味する。
【0061】
このような、パスメモリ65の結線は、図8の状態遷移図に基づいている。パスメモリ65の構成のうち、最上行は状態00に、第2行目は状態01に、第3行目は状態10に、最下行は状態11に、それぞれ対応する。また、第1列目は復号情報の取り込みを行う。図8によれば、状態00に到達するパスは、状態00と状態01からの2本存在する。それぞれのパスに対応する入力ビットすなわち復号情報は、いずれの場合も0である。そこで、状態00(最上行)における第1列では、選択情報SEL00によってそれに対応する復号情報0が選択されるように、セレクタ73−1の入力端子が配線されている。
【0062】
第1列目においては、状態01、状態10、状態11に対しても同様にして結線されている。
【0063】
第2列目以降においては、復号系列の選択、伝搬および記憶が行われる。図8によれば、状態00に到達するパスは、状態00、状態01からの2本存在する。そこで、状態00における第2列では、選択情報SEL00によって、それに対応する状態からのデータが選択されるように、セレクタ74−1の入力端子が配線されている。
【0064】
第2列目以降においても、同様に結線されている。さらに、第2行乃至第3行の状態01、状態10、状態11においても同様にして結線されている。
【0065】
パスメモリ65の最終列では、記憶された4つの復号データから、最も尤度の大きいパスに対応するデータが最終的な復号データとして出力される。「最も尤度の大きいパス」とは、4つのステートメトリックSM00乃至SM11のうち、最小の値を持つものに対応するパスであり、セレクタ85で、その時点におけるステートメトリックの最小値に対応するパス、すなわち、最も尤度の大きいパスが選択されることになる。
【0066】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、高速(高ビットレート)の伝送が叫ばれる中、前述のデジタルデータ伝送システムの変調方式を、QPSKから16QAM、64QAM、256QAM等に拡張することが考えられる。こうすると、伝送できるビット数は、QPSKの2ビットに対してそれぞれ、4ビット、6ビット、または8ビットとなり、QPSKに対して2倍、3倍、6倍に増加することになる。
【0067】
図14に16QAMによるデータ送信装置のブロック図を示す。図14において、図6における場合と対応する部分には、同一の符号を付してある。すなわち、この例においては、直並列変換器4において、ビット消去回路3より出力されたシリアルデータが、4ビットを単位とするデータu,v,x,yに変換される。そして、各データ毎に、ビット拡散回路91−1乃至91−4において、ビット拡散処理が行われ、データu’,v’,x’,y’として、信号点割り当て回路6に供給されるようになされている。その他の構成は、図6における場合と同様である。
【0068】
すなわち、この例においては、直並列変換器4において、1系列のデータが16QAMに対応する4系列のデータ(u,v,x,y)に変換され、それぞれがビット拡散回路91−1乃至91−4において、所定の規則に従って、ビットの順番を入れ替えることにより、ビット拡散処理が行われる。その処理は、図6におけるビット拡散回路5−1,5−2における処理と同様の処理であり、それぞれが異なる数値sを用いて、異なるビット拡散処理を実行する。
【0069】
信号点割り当て回路6では、入力された4ビットのデータ(u’,v’,x’,y’)を伝送路上のシンボルへ割り当てる。割り当ては、例えば図15に従って行われる。すなわち、例えば、
(u’,v’,x’,y’)=(0,0,0,0)のとき、
(I’,Q’)=(3/√10,3/√10)、
(u’,v’,x’,y’)=(0,0,0,1)のとき、
(I’,Q’)=(3/√10,1/√10)、
のように割り当てが行われる。
【0070】
他の入力に関しても同様に割り当てが行われる。
【0071】
以下、図6における場合と同様の処理が行われ、データが送信される。
【0072】
図14に示す送信装置で、図15に示すような16QAM方式で信号点割り当てを行い、送信したデータを受信する場合、受信装置は、図10に対応して、図16に示すように構成することが考えられる。しかしながら、実際には、図16に示すように構成することはできない。
【0073】
すなわち、上述したように、シンボル逆拡散回路33に復調器32より入力されるデータ(I,Q)のそれぞれの成分I,Qは、QPSK方式の場合、それぞれが1ビットを表していたが、16QAM方式の場合、それぞれが2ビットを表すことになる。例えば、図15に示す信号点配置の場合、Iは、第1ビット目と第3ビット目のデータを表し、Qは、第2ビット目と第4ビット目のデータを表している。例えば、Iは、1/√10,3/√10といった1つの値であり、Qも同様に1つの値である。従って、これを図16に示すように、u’,v’に分割したり、x’,y’に分割することはできない。その結果、16QAM方式の場合におけるデータ受信装置は、やはり図10に示すように構成されることになる。
【0074】
その結果、図10のビット挿入回路36において行われる処理は、次のようなものとなる。
【0075】
すなわち、いま、ビット挿入回路36に、図17(A)に示すように、x1,y1,x2,y2,x3,y3,・・・のようにデータが入力されたとすると、同図(B)に示すように、x1,y1が、データX1,Y1として出力され、次にダミーデータdが、データX2として出力され、データx2が、データY2として出力される。また、同様に、データy2,x3が、データX3,Y3として出力された後、ダミーデータdが、データX4として出力され、次に、データy3が、データY4として出力される。
【0076】
しかしながら、この処理は、図14のビット消去回路3における処理と逆の処理を実行していることにはならない。すなわち、ビット消去回路3において行っていたビット消去(ビット操作)処理は、1ビット単位で行っていたものである。これに対して、図17(B)に示すデータx1,y2などは、それぞれが2ビットのデータに対応しているものであり、その後に1ビットのダミーデータdを挿入し、さらにその次に2ビットのデータx2を出力すると、結局、元のデータ配列とは全く異なるデータ配列が出力されてしまうことになる。
【0077】
その結果、ビット挿入回路36の出力を、ビタビ復号器37でビタビ復号すると、復号結果は、成分が若干劣化するといった類のものではなく、全く復号が不可能となる。
【0078】
これに対して、例えば図16に示すデータ受信装置のシンボル逆拡散回路33において、硬判定を行うようにすれば、図16に示すように、(I,Q)から、u’,v’,x’,y’を生成することができる。すなわち、この場合、(I,Q)の座標と図15に示す各信号点との距離が計算され、(I,Q)が最も距離の短い信号点に対応されるので、この信号点から、u’,v’,x’,y’を生成することが可能である。しかしながら、このような硬判定を行うと、正確なデータの復号が困難になる。
【0079】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、16QAM、64QAM、256QAMなどの多値多位相変調方式でパンクチャドの誤り訂正復号を伝送した場合においても、データを正確に復号化することができるようにするものである。
【0080】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のデータ受信装置は、受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を計算し、計算した事後確率から、受信信号を構成するシンボルの各ビット毎にメトリックを計算するメトリック計算手段とを備えることを特徴とする。
請求項3に記載のデータ受信装置は、受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を記憶し、記憶している事後確率から、受信信号を構成するシンボルの各ビット毎にメトリックを計算するメトリック計算手段とを備えることを特徴とする。
【0081】
請求項3に記載のデータ受信方法は、受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を計算し、計算した事後確率から、受信信号を構成するシンボルの各ビット毎にメトリックを計算するメトリック計算ステップとを備えることを特徴とする。
請求項5に記載のデータ受信方法は、受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を記憶し、記憶している事後確率から、受信信号を構成するシンボルの各ビット毎にメトリックを計算するメトリック計算ステップとを備えることを特徴とする。
【0082】
請求項1に記載のデータ受信装置においては、メトリック計算手段が、受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を計算し、計算した事後確率から、受信信号を構成するシンボルの各ビット毎にメトリックを計算する。例えば、メトリック計算手段が、受信信号を構成するシンボルのI成分とQ成分から、その受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を計算し、その結果からメトリックを計算する。
請求項3に記載のデータ受信装置においては、メトリック計算手段が、受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を記憶し、記憶している事後確率から、受信信号を構成するシンボルの各ビット毎にメトリックを計算する。
【0083】
請求項3に記載のデータ受信方法においては、メトリック計算ステップが、受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を計算し、計算した事後確率から、受信信号を構成するシンボルの各ビット毎にメトリックを計算する。例えば、メトリック計算ステップが、受信信号を構成するシンボルのI成分とQ成分から、その受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を計算し、その結果からメトリックを計算する。
請求項5に記載のデータ受信方法においては、メトリック計算ステップが、受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を記憶し、記憶している事後確率から、受信信号を構成するシンボルの各ビット毎にメトリックを計算する。
【0084】
【発明の実施の形態】
図1は、データ送信装置の構成例を示している。この図において、図14と同一の部分には同一の符号が付してある。ビット操作回路100は、図14に示すビット消去回路3、直並列変換器4、およびビット拡散回路91−1乃至91−4と同様の処理を行うようになされている。また、図14に示すシンボル拡散回路7は、この構成例においては除外されている。なお、図1の構成の基本的な動作は、図14の場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0085】
図2は、本発明のデータ受信装置の実施例を表している。図2において、従来の図10に示す場合と対応する部分には、同一の符号を付してある。図2の実施例においては、シンボル逆拡散回路33が除外され、メトリック計算回路102が新たに追加されている。また、図10におけるビット逆拡散回路34−1,34−2、並直列変換器35、および、ビット挿入回路36がビット逆操作回路103としてまとめられている。その他の構成は、図10における場合と同様である。
【0086】
復調器32より出力されたI信号とQ信号は、メトリック計算回路102に入力され、第1乃至第4ビットに対応するメトリックが計算されるようになされている。メトリック計算回路102より出力されたデータ(メトリック)u,v,x,yは、ビット逆操作回路103に入力され、図10に示すビット逆拡散回路34−1,34−2、並直列変換器35、および、ビット挿入回路36と同様の処理が施される。そして、得られたデータX,Yはビタビ復号器37に入力されてビタビ復号が施された後、再生情報38として出力される。
【0087】
メトリック計算回路102は、図3に示すように構成される。
【0088】
この図に示すように、図2の復調器32から出力されたI信号とQ信号は、n個の確率計算回路111−1乃至111−nに入力される。いまの場合、図15に示すように、16QAMで信号点割り当て処理が行われているので、このnは16とされる。確率計算回路111−1は、図15に示す16QAMの0000に対応するシンボルS0000が送信され、受信信号Rを受信する確率P(S0000∩R)が計算される。以下、同様に、確率計算回路111−2においては、16QAMの0001に対応するシンボルS0001が送信され、受信信号Rが受信される確率P(S0001∩R)が計算され、確率計算回路111−3においては、16QAMの0010に対応するシンボルS0010が送信され、受信信号Rが受信される確率P(S0010∩R)が計算される。そして、確率計算回路111−16においては、16QAMの1111に対応するシンボルS1111が送信され、受信信号Rが受信される確率P(S1111∩R)が計算される。
【0089】
加算回路112−1は、第1のビットが0であるシンボル、すなわち、S0000,S0001,S0010,S0011,S0100,S0101,S0110,S0111に対する確率を計算する確率計算回路111−iの出力の入力を受け、その和を演算する。また、加算回路112−2乃至112−4は、それぞれ第2ビット乃至第4ビットが0であるシンボルに対する確率を計算する確率計算回路111−iの出力の入力を受け、その和を演算するようになされている。
【0090】
これに対して、加算回路113は、16QAMの全てのシンボル、すなわち、S0000乃至S1111に対する確率を計算する確率計算回路111−iの出力の入力を受け、その和を演算する。
【0091】
割算回路114−1乃至114−4は、それぞれ、加算回路112−1乃至112−4の出力を加算回路113の出力で除算し、その結果を、それぞれ、データ(メトリック)u,v,x,yとして出力するようになされている。
【0092】
図4は、図2に示すビタビ復号器37の構成例を表している。この実施例においては、入力端子62−1にデータX(メトリック)が入力され、入力端子62−2にデータY(メトリック)が入力されるようになされている。また、入力端子62−3,62−4には、XダミーフラグとYダミーフラグがそれぞれ入力されている。
【0093】
反転回路131−1,131−2は、それぞれデータXとデータYの全てのビットを反転し、出力するようになされている。発生回路123−1,123−2は、データ1を発生し、出力するようになされている。セレクタ120−1,120−2は、Xダミーフラグに応じて入力を切り換え、入力されたデータを出力するようになされている。また、セレクタ120−3,120−4も同様に、Yダミーフラグに応じて入力を切り換え、入力されたデータを出力するようになされている。
【0094】
反転回路131−1,131−2の動作は、次の通りである。すなわち、I成分を構成するビットが0である場合に対するメトリックMI0と、I成分を構成するビットが1である場合に対するメトリックMI1の間には、理論的に次の式に示す関係が成立する。
MI1=1−MI0 (3)
【0095】
メトリックMI0,MI1が4ビットの2進数で表されるものとすると、確率1(メトリックの最大値)は1111で表される。このとき式(3)は次のように表すことができる。
MI1=1111−MI0 (4)
【0096】
この演算は、次式より簡略化して求めることができる。
MI1=−[MI0] (5)
【0097】
ここで、−[MI0]は、MI0のすべてのビットの値を反転させたものを意味する。反転回路131−1は、メトリックMI0に対応するデータXから、この式(5)の演算を行い、MI1を求めるものである。
【0098】
同様に、反転回路131−2において、入力端子62−2より入力された、Q成分を構成するビットが0である場合に対するメトリックMQ0に対応するデータYのすべてのビットを反転させて、−[MQ0]を演算することにより、Q成分を構成するビットが1である場合に対するメトリックMQ1を求めることができる。
【0099】
従って、これらの処理により、4つのメトリックMI0,MI1,MQ0,MQ1が求められたことになる。
【0100】
乗算回路121−1は、セレクタ120−1より出力されたデータX0(メトリックMI0)と、セレクタ120−3より出力されたデータY0(メトリックMQ0)を乗算し、乗算結果をブランチメトリックBM00として出力するようになされている。乗算回路121−2は、セレクタ120−1より出力されたデータX0(メトリックMI0)と、セレクタ120−4より出力されたデータY1(メトリックMI1)を乗算し、乗算結果をブランチメトリックBM01として出力している。同様に、乗算回路121−3は、セレクタ120−2より出力されたデータX1(メトリックMQ1)と、セレクタ120−3より出力されたデータY0(メトリックMQ0)を乗算し、乗算結果をブランチメトリックBM10として出力し、乗算回路121−4は、セレクタ120−2より出力されたデータX1(メトリックMI1)と、セレクタ120−4から出力されたデータY1(メトリックMQ1)とを乗算し、その乗算結果をブランチメトリックBM11として出力するようになされている。
【0101】
乗算回路121−1の出力(ブランチメトリック)BM00と、乗算回路121−4の出力(ブランチメトリック)BM11は、ACS(Accumulate Compare Select)回路122−1に入力されている。同様に、乗算回路121−2の出力(ブランチメトリック)BM01と、乗算回路121−3の出力(ブランチメトリック)BM10が、ACS回路122−2に入力され、乗算回路121−1の出力(ブランチメトリック)BM00と、乗算回路121−4の出力(ブランチメトリック)BM11が、ACS回路122−3に入力され、乗算回路121−2の出力(ブランチメトリック)BM01と、乗算回路121−3の出力(ブランチメトリック)BM10が、ACS回路122−4に入力されている。
【0102】
ACS回路122−1にはまた、ステートメトリック記憶装置66−1の出力(ステートメトリック)SM00とステートメトリック記憶装置66−2の出力(ステートメトリック)SM01が入力されており、ACS回路122−2には、ステートメトリック記憶装置66−3の出力(ステートメトリック)SM10とステートメトリック記憶装置66−4の出力(ステートメトリック)SM11が入力されている。同様に、ACS回路122−3には、ステートメトリック記憶装置66−1の出力(ステートメトリック)SM00とステートメトリック記憶装置66−2の出力(ステートメトリック)SM01が入力されており、ACS回路122−4には、ステートメトリック記憶装置66−3の出力(ステートメトリック)SM10とステートメトリック記憶装置66−4の出力(ステートメトリック)SM11が入力されている。
【0103】
その他の構成は、図11における場合と同様である。
【0104】
次に、図2に示す実施例の動作について説明する。
【0105】
アンテナ31で受けた受信信号は、復調器32で復調されて、シンボルのI成分とQ成分のデータに変換される。
【0106】
メトリック計算回路102では、入力のI成分とQ成分から、16QAMを構成する第1乃至第4のビットに対するメトリックを計算し(その計算方法の詳細は後述する)、その結果をそれぞれu,v,x,yとしてビット逆操作回路103に供給する。
【0107】
メトリック計算回路102の演算結果u,v,x,yは、後段のビット逆操作回路103に入力され、ビット逆拡散処理、並直列変換処理、および、ビット挿入処理が施され、得られた2系列のデータX,Yがビタビ復号器37に供給される。また、ビット逆操作回路103は、ビット挿入処理が実行された位置を示す挿入フラグをビタビ復号器37に対して出力する。
【0108】
ビタビ復号器37は、ビット逆操作回路103から供給されるデータX,Yと、挿入フラグを参照して、元の再生情報38を復号して出力する。
【0109】
次に、メトリック計算回路102におけるメトリック計算について説明する。ここにおけるメトリックとは、次式によって規定される、所定の受信信号を受信したときに、その受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を意味する。
P(bi=0|R)=P(bi=0∩R)/P(R) (6)
【0110】
ここで、P(bi=0|R)は、受信信号R(Ir,Qr)(Ir=I:Qr=Q)を受信したとき、送信シンボルのiビット目が0である条件付き事後確率を、P(R)は、受信信号R(Ir,Qr)を受信する確率を、P(bi=0∩R)は、iビット目が0であるシンボルが送信され、受信信号R(Ir,Qr)が受信される確率を、それぞれ表している。
【0111】
同様に、次式(7)によって、受信信号R(Ir,Qr)を受信したとき、送信シンボルのiビット目が1である条件付き事後確率を求めることができる。
P(bi=1|R)=P(bi=1∩R)/P(R) (7)
【0112】
ここで、P(bi=1|R)は、受信信号R(Ir,Qr)を受信したとき、送信シンボルのiビット目が1である条件付き事後確率を、P(R)は、受信信号R(Ir,Qr)を受信する確率を、P(bi=1∩R)は、iビット目が1であるシンボルが送信され、受信信号R(Ir,Qr)が受信される確率を、それぞれ表している。
【0113】
また、次式(8)によっても、受信信号R(Ir,Qr)を受信したとき、送信シンボルのiビット目が1である条件付き事後確率を求めることができる。
P(bi=1|R)=1−P(bi=0|R) (8)
【0114】
メトリック計算回路102では、入力のI成分IrとQ成分Qrから、16QAMを構成する第1乃至第4のビットに対するメトリックをそれぞれ計算し、
第1のビットに対するメトリックP(b1=0|R)をu、
第2のビットに対するメトリックP(b2=0|R)をv、
第3のビットに対するメトリックP(b3=0|R)をx、
第4のビットに対するメトリックP(b4=0|R)をy
として出力する。
【0115】
各々のメトリックの計算は、前述の式(6)に従って行われる。すなわち、
【0116】
ここで、P(Sj∩R)は、シンボルSjが送信され、受信信号Rが受信される確率を表し、ΣP(Sj∩R)は、i番目のビットが0であるすべてのシンボルSjについての確率P(Sj∩R)の和を表している。
【0117】
一方、P(Sk∩R)は、シンボルSkが送信され、受信信号Rが受信される確率を表し、ΣP(Sk∩R)は、16QAMで定義されるすべてのシンボルSkについての確率P(Sk∩R)の和を表している。
【0118】
図3に示すメトリック計算回路102において、確率計算回路111−1は、P(S0000∩R)、すなわち、16QAMの0000に対応するシンボルS0000が送信され、受信信号Rを受信する確率を計算する。
【0119】
確率計算回路111−2は、P(S0001∩R)、すなわち、16QAMの0001に対応するシンボルS0001が送信され、受信信号Rを受信する確率を計算する。
【0120】
確率計算回路111−3は、P(S0010∩R)、すなわち、16QAMの0010に対応するシンボルS0010が送信され、受信信号Rを受信する確率を計算する。
【0121】
以下、同様にして、16QAMの残りのシンボルに対しても、それぞれ確率を計算し、全部で16個の確率の計算結果を得る。
【0122】
加算回路112−1は、i=1の場合の式(11)の分子を計算する回路で、第1のビットが0のシンボル、すなわち、
S0000、S0001、S0010、S0011、
S0100、S0101、S0110、S0111、
に対する確率の和を求める。
【0123】
また、加算回路112−2乃至112−4は、それぞれ、第2乃至第4ビットが0のシンボルに対する確率の和を求める。例えば、加算回路112−2は、各々のシンボルに対する確率の計算結果の中から、第2のビットが0であるすべてのシンボル、すなわち、
S0000、S0001、S0010、S0011、
S1000、S1001、S1010、S1011、
に対する確率の計算結果を選択し、これらを加算することにより、第2ビットが0に対する確率の和を計算する。
【0124】
なお、第3ビットと第4ビットについても加算回路112−3,112−4において同様の処理が実行される。
【0125】
加算回路113は、式(11)の分母を計算するブロックで、16QAMすべてのシンボル、すなわち、
S0000、S0001、S0010、S0011、
S0100、S0101、S0110、S0111、
S1000、S1001、S1010、S1011、
S1100、S1101、S1110、S1111、
に対する確率の和を求める。
【0126】
割算回路114−1乃至114−4は、それぞれ、加算回路112−1乃至112−4の出力を加算回路113の出力で割り算する計算器であり、式(11)を計算する。即ち、割算回路114−1は、i=1の場合の式(11)の値(=P(b1=0|R))を計算し、データ(メトリック)uとして出力する。また、割算回路114−2乃至114−4は、それぞれ、P(b2=0|R),P(b3=0|R),P(b4=0|R)の値を計算し、データ(メトリック)v,x,yとして出力する。
【0127】
なお、確率計算回路111−1乃至111−16における計算方法として、伝送路によって様々な計算法が考えられるが、ガウス伝送路を仮定した場合には、例えば、確率計算回路111−1において、以下のように確率を計算することができる。
P(S0000∩R)
=(1/(2π)1/2σ)exp(−(||S0000−R||2)/(2σ2)
) (12)
【0128】
ここで、σは伝送路の雑音電力の1/2の平方根を表す。すなわち、2σ2が伝送路の雑音電力を表す。||S0000−R||は、シンボルS0000とRとのユークリッド距離である。
【0129】
確率計算回路111−2乃至111−16においても、同様にして、確率を計算することができる。
【0130】
続いて、ビット逆操作回路103の動作について説明する。ビット逆操作回路103は、前述のように、ビット逆拡散処理、並直列変換処理、ビット挿入処理を入力データに対して施すようになされている。そこで、先ず、ビット逆拡散処理について説明する。
【0131】
ビット逆操作回路103は、シンボルとしての座標(IとQの組み合わせ)を保持したまま、図14の第1のビットのビット拡散回路91−1と逆の操作を行なう。すなわち、Bi(I,Q)を1つの組として、図14のビット拡散回路91−1に対応する、M組のBiのデータを要素とするベクトル
(B0,B1,・・・,Bn,・・・,BM−1)が、
B’i(I’,Q’)を1つの組として、M組のB’iを要素とするベクトル
(B’0,B’1,・・・,B’k,・・・,B’M−1)へ置換される。
【0132】
このとき、Bn=B’k(n=k+s mod M)であり、sはビット拡散回路91−1で用いられたものと同一の値とされる。
【0133】
また、第2乃至第4のビットに対しても同様の処理が実行され、シンボルの座標を保持したまま逆拡散処理が行われる。このとき、第2乃至第4のビットに対するビット拡散処理において用いる数値sは、それぞれ、ビット拡散回路91−2乃至91−4で用いる数値sと同じ値を用いる。
【0134】
こうしてビット逆拡散処理が施された結果得られた4系列のデータは、図14に示す直並列変換器4と逆の処理が施され、1系列のデータに変換される。そして、図14のビット消去回路3において実行された処理と逆の操作により、ビットが挿入される。即ち、前述の例の消去マップ
X:10
Y:11
を用いて、
u1,v1,x1,y1,u2,v2,x2,y2・・・
の順で入力されるデータに対して、3ビットを周期として、最後の3ビット目の直前に、任意のダミーデータ(ここでは0)を挿入して、
データXとして、u1,0,y1,0,x2,・・・
データYとして、v1,x1,u2,v2,y2,・・・
を、この順で出力するとともに、ダミーデータを挿入した位置を示す挿入フラグをビタビ復号器37に供給する。
【0135】
次に、ビタビ復号器37の動作について説明する。
【0136】
入力端子62−1に入力されたデータXは、セレクタ120−1に入力されるとともに、反転回路131−1に入力される。反転回路131−1は、データXを反転し、セレクタ120−2に供給する。セレクタ120−1は、入力端子62−3に入力されたXダミーフラグが立っている場合は、発生回路123−1から出力される1を選択し、データX0として出力する。また、Xダミーフラグが立っていない場合は、入力端子62−1から入力されるデータX(MI0)を選択し、データX0として出力する。また、セレクタ120−2は、Xダミーフラグが立っている場合は、発生回路123−1から出力される1を選択し、Xダミーフラグが立っていない場合は、反転回路131−1によってビットが全て判定されたデータX(MI1)を選択し、データX1として出力する。
【0137】
入力端子62−2に入力されたデータYは、セレクタ120−3に入力されるとともに、反転回路131−2に入力される。反転回路131−2は、データYを反転し、セレクタ120−4に供給する。セレクタ120−3は、入力端子62−4に入力されたYダミーフラグが立っている場合は、発生回路123−2から出力される1を選択し、データY0として出力する。また、Yダミーフラグが立っていない場合は、入力端子62−2から入力されるデータY(MQ0)を選択し、データY0として出力する。また、セレクタ120−4は、Yダミーフラグが立っている場合は、発生回路123−2から出力される1を選択し、Yダミーフラグが立っていない場合は、反転回路131−2によってビットが全て反転されたデータY(MQ1)を選択し、データY1として出力する。
【0138】
乗算回路121−1は、セレクタ120−1から出力されたデータX0と、セレクタ120−3から出力されたデータY0とを乗算し、ブランチメトリックBM00として出力する。すなわち、乗算回路121−1では、I成分を構成するビットの値が0である場合に対するメトリックに対応するデータX0と、Q成分を構成するビットの値が0である場合に対するメトリックに対応するデータY0の積(I成分を構成する第1のビットが0であり、かつ、Q成分を構成する第2のビットが0である確率)を計算し、ブランチメトリックBM00として出力する。このブランチメトリックBM00は、畳み込み符号化器2の符号出力00に対応している。
【0139】
同様にして、乗算回路121−2は、セレクタ120−1から出力されたデータX0と、セレクタ120−4から出力されたデータY1とを乗算し、ブランチメトリックBM01として出力する。すなわち、乗算回路121−2は、I成分を構成するビットの値が0である場合に対するメトリックデータX0と、Q成分を構成するビットの値が1である場合に対するメトリックデータY1の積(I成分を構成する第1のビットが0であり、かつ、Q成分を構成する第2のビットが1である確率)を計算し、ブランチメトリックBM01として出力する。このブランチメトリックBM01は、畳み込み符号化器2の符号出力01に対応している。
【0140】
乗算回路121−3は、セレクタ120−2から出力されたデータX1と、セレクタ120−3から出力されたデータY0とを乗算し、ブランチメトリックBM10として出力する。すなわち、乗算回路121−3は、I成分を構成するビットの値が1である場合に対するメトリックデータX1と、Q成分を構成するビットの値が0である場合に対するメトリックデータY0の積(I成分を構成する第1のビットが1であり、かつ、Q成分を構成する第2のビットが0である確率)を計算し、ブランチメトリックBM10として出力する。このブランチメトリックBM10は、畳み込み符号化器2の符号出力10に対応する。
【0141】
また、乗算回路121−4は、セレクタ120−2から出力されたデータX1と、セレクタ120−4から出力されたデータY1とを乗算し、ブランチメトリックBM11として出力する。すなわち、乗算回路121−4においては、I成分を構成するビットの値が1である場合に対するメトリックデータX1と、Q成分を構成するビットの値が1である場合に対するメトリックデータY1の積(I成分を構成する第1のビットが1であり、かつ、Q成分を構成する第2のビットが1である確率)を計算し、ブランチメトリックBM11として出力する。このブランチメトリックBM11は、畳み込み符号化器2の符号出力11に対応している。
【0142】
ACS回路122−1は、畳み込み符号化器2の状態遷移(図8)に従って、次の2つの式の計算を行う。
SM00×BM00 (13)
SM01×BM11 (14)
【0143】
ここでSM00は、1単位時間前のステートメトリック記憶装置66−1の値、SM01は、1単位時間前のステートメトリック記憶装置66−2の値、BM00は、乗算回路121−1の演算結果、BM11は、乗算回路121−4の演算結果をそれぞれ表している。
【0144】
そして、ACS回路121−1は、尤度の大きい方、すなわち、上記式(13)と式(14)のうち、計算結果の大きい方を選択し、その選択情報SEL00を後段のパスメモリ65に出力するとともに、式(13)と式(14)を計算して得られた結果のうち大きい方を、後段のステートメトリック記憶装置66−1に供給し、記憶させる。すなわち式(13)の計算結果の方が大きければ、SEL00=0とし、式(14)の計算結果の方が大きければ、SEL00=1とする。また、前者の場合、SM00×BM00が、後者の場合、SM01×BM11が、それぞれステートメトリック記憶装置66−1に、新たなステートメトリックSM00として記憶される。
【0145】
この計算を図8にそって説明する。状態00に到達するパスは2本あり、1本目は状態00で0が入力され、00を出力するパスで、比較される計算式は式(13)のようになり、2本目は状態01で0が入力され、11を出力するパスで、比較される計算式は式(14)のようになる。計算結果のうち大きい方が新たなステートメトリックSM00としてステートメトリック記憶装置66−1に供給される。
【0146】
同様の動作が、ACS回路122−2乃至122−4においても行われる。なお、ステートメトリック記憶装置66−1乃至66−4は、システムが動作する初期段階で0にリセットされる。この制御は図には示していない制御装置から端子61を介して行われる。
【0147】
パスメモリ65では、図8の状態遷移図に従って、ACS回路122−1乃至122−4からの選択情報SEL00乃至SEL11を用いて、入力データすなわち復号データの選択、記憶、伝搬を行う。このパスメモリ65は、図13に示した場合と同様に構成され、その動作も同様であるので、その説明は省略する。
【0148】
図5は、図2に示すメトリック計算回路102の他の構成の一例を示すブロック図である。
【0149】
この実施例は、入力されたアナログ信号を対応するディジタル信号に変換するA/D変換器140−1,140−2、および、ディジタル化されたデータをメトリックに変換するためのROM(Read Only Memory)により構成されている。
【0150】
次に、この実施例の動作について説明する。
【0151】
復調器32により復調されたI成分とQ成分は、それぞれ、A/D変換器140−1,140−2に入力される。A/D変換器140−1,140−2は、入力されたI成分とQ成分を、対応するディジタルデータに変換して出力する。
【0152】
ROM141−1乃至141−4は、ディジタル化されたI成分とQ成分をアドレスデータとした場合に、指定されるアドレスに格納されているデータを、それぞれ、データ(メトリック)u,v,x,yとして出力する。
【0153】
即ち、ROM141−1には、受信信号の送信シンボルの第1ビットが0である条件付き事後確率のデータが格納されており、例えば、ディジタル化されたI成分のデータを上位アドレスとし、Q成分のデータを下位アドレスとした場合に指定されるデータが出力される。なお、I成分とQ成分の組み合わせにより指定されるデータは、式(6)または式(11)より求めることができる。
【0154】
また、ROM141−2乃至142−4には、それぞれ、第2ビット乃至第4ビットが0である条件付き事後確率のデータが格納されており、前述の場合と同様に、ディジタル化されたI成分とQ成分をアドレスデータとみなした場合に指定されるデータが読み出され、それぞれ、データv,x,yとして出力されることになる。
【0155】
なお、I成分とQ成分がディジタルデータである場合には、A/D変換器140−1,140−2は省略することができる。
【0156】
以上のような構成によれば、図3の場合と比較して、簡単な回路によりメトリック計算回路102を構成することが可能となる。
【0157】
以上のように、いずれの実施例においても、データのビット毎にビットに対するメトリックを計算し、得られたデータに対して送信側で施されるのとは逆のビット操作を施すようにしたので、誤り訂正符号として畳み込み符号が用いられ、符号系列に対してビット操作が行われ、かつ、16QAM方式でデータ変調して伝送されたデータを軟判定処理することができ、その結果、受信したデータを座標上最も近いシンボルとして硬判定処理する場合に較べて、正確に復号処理を行うことができる。
【0158】
上記実施例においては、16QAM方式でデータを変調し、復調するようにしたが、このほか、64QAM、256QAMなどの、I成分とQ成分が、それぞれ2以上のビットに対応する多値多位相変調方式を採用する場合においても、本発明は適用することが可能である。
【0159】
また、上記実施例においては、ビット操作回路100において、ビット拡散処理、直並列変化処理、および、ビット消去処理を実行し、また、ビット逆操作回路103において、ビット逆拡散処理、並直列変換処理、および、ビット挿入処理を実行するようにしたが、本発明は、このような場合のみに限定されるものではないことは勿論である。
【0160】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1に記載のデータ受信装置および請求項3に記載のデータ受信方法によれば、受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を計算し、得られた事後確率から、受信信号を構成するシンボルの各ビット毎にメトリックを計算するようにしたので、メトリックを簡単に生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ送信装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明のデータ受信装置の実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すメトリック計算回路102の構成例を示すブロック図である。
【図4】図2に示すビタビ復号器37の構成例を示すブロック図である。
【図5】図2に示すメトリック計算回路102の他の構成例を示すブロック図である。
【図6】従来のデータ送信装置の構成例を示すブロック図である。
【図7】図6の畳み込み符号化器の構成例を示すブロック図である。
【図8】図7の畳み込み符号化器の状態遷移を説明する図である。
【図9】QPSKの信号点配置を説明する図である。
【図10】従来のデータ受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図11】図10のビタビ復号器の構成例を示すブロック図である。
【図12】図11のブランチメトリック演算回路の構成例を示すブロック図である。
【図13】図11のパスメモリの構成例を示すブロック図である。
【図14】16QAMを用いた場合のデータ送信装置の構成例を示すブロック図である。
【図15】16QAMの信号点配置を説明する図である。
【図16】図14の装置で送信したデータを受信するデータ受信装置の構成例を示す図である。
【図17】図16の実施例の動作を説明する図である。
【符号の説明】
32 復調器, 37 ビタビ復号器, 38 再生情報, 102 メトリック計算回路, 103 ビット逆操作回路, 111−1乃至111−16 確率計算回路, 112,113 加算回路, 114 割算回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a data receiving apparatus and method, and in particular, a punctured code is used as an error correction code, bit spreading is performed on a code sequence, and digital modulation is performed using a multi-value multiphase system. The present invention relates to a data receiving apparatus and method capable of receiving and decoding received data.
[0002]
[Prior art]
In the United States, digital broadcasting has already started. In Europe, a standardization organization Digital Video Broadcasting (DVB) has been formed to introduce digital television broadcasting, and the standard system is being compiled. This digital broadcasting is introduced, for example, in Nikkei Electronics 1996.1.15 (no. 653) pages 139 to 151 as “Digital broadcasting, Europe will be put into practical use after the United States”.
[0003]
When performing digital broadcasting, it is desirable to reduce the power consumption as much as possible. In such a communication channel with severe power limitation, generally, an encoding gain is obtained using an error correction code to reduce power. In such a system, error correction coding is generally performed on the transmission side, and error correction decoding is performed on the reception side. In particular, a convolutional code is advantageous in a communication channel with a small signal power to noise power ratio (C / N ratio), and this code can easily perform soft decision decoding by using the Viterbi decoding method. Gain can be obtained.
[0004]
Further, there is known a punctured code that can easily realize a plurality of coding rates using the same decoder by thinning out a code output sequence of a convolutional encoder according to a certain rule. Further, by spreading the code output sequence of the punctured encoder for each bit according to a certain rule, it is possible to improve resistance to noise superimposed on the transmission path.
[0005]
FIG. 6 shows a configuration example of a transmitting apparatus proposed in the standard DVB-T for DVB terrestrial television broadcasting. In this apparatus, a punctured convolutional code, bit spreading, and a QPSK modulation method are used.
[0006]
That is, in the example of FIG. 6, the 1-bit serial data output from the
[0007]
The code sequences X and Y are input to the
[0008]
The two series of data x and y output from the serial / parallel converter 4 are input to the bit spreading circuits 5-1 and 5-2, respectively, so that bit spreading processing is performed in which the order of bits is spread (interlaced). Has been made. Bit spread data x 'and y' output from the bit spreading circuits 5-1 and 5-2 are input to the signal
[0009]
The symbol spreading circuit 7 executes symbol spreading processing for spreading the order of symbols defined by the coordinate data I ′ and Q ′ output from the signal
[0010]
FIG. 7 illustrates a configuration example of the
[0011]
That is, in this embodiment, for a 1-bit input, a 2-bit mother code determined from the internal state of the
[0012]
FIG. 8 shows a state transition diagram of the
[0013]
That is, for example, when 0 is input from the
[0014]
Also in other states, as shown in FIG. 8, the illustrated output is output with respect to the input of 0 or 1, and the state transits to the illustrated state.
[0015]
The
X: 10
Y: 11
A case where bits are erased according to the erase map as described above will be described.
[0016]
The bit corresponding to 1 in the erasure map is transmitted, and the bit corresponding to 0 is not transmitted (erased). According to the erasure map, the outputs X (= X1) and Y (= Y1) of the
[0017]
In the serial-parallel converter 4, the input one series of data X1, Y1, Y2,... Is converted into two series of data (x, y).
[0018]
The bit spreading circuits 5-1 and 5-2 spread the bits by changing the order of the input data series x and y according to a predetermined rule. At this time, generally, the spreading methods of the bit spreaders 5-1 and 5-2 are different.
[0019]
An example of bit diffusion is shown below. An M-bit input data is defined as one block, and an appropriate numerical value s is determined. Bit spread is a vector consisting of an M-bit input sequence
From (B0, B1, ..., Bk, ..., BM-1),
Vector consisting of M-bit output sequence after spreading
Meaning substitution to (B′0, B′1,..., B′n,..., B′M−1). At this time, B′n = Bk (n = k + s mod M).
[0020]
By using different s in the bit spreading circuits 5-1 and 5-2, different bit spreading circuits can be configured with the same algorithm.
[0021]
The signal
When (x ′, y ′) = (0, 0), (I ′, Q ′) = (1 / √2, 1 / √2),
When (x ′, y ′) = (0, 1), (I ′, Q ′) = (1 / √2, −1 / √2),
When (x ′, y ′) = (1, 0), (I ′, Q ′) = (− 1 / √2, 1 / √2),
When (x ′, y ′) = (1, 1), (I ′, Q ′) = (− 1 / √2, −1 / √2)
Allocation is performed as follows.
[0022]
The symbol spreading circuit 7 performs symbol spreading by replacing the order of the symbols S ′ represented by (I ′, Q ′) according to a predetermined rule to obtain the symbols S (I, Q). As a result, burst errors received on the transmission line can be diffused.
[0023]
When a specific example (different from DVB-T) is shown, when N−1 symbols are used as a unit block of spreading and a number G that is less than N and relatively prime to N is determined, spreading is performed before spreading. Vector whose elements are symbols
From (S'1, S'2, ..., S'k, ..., S'N-1)
A vector whose elements are the symbols after spreading
It is executed as a replacement to (S1, S2,..., Sn,..., SN-1). At this time, Sn = S′k (n = G ^ k mod N).
[0024]
In the modulator 8, the carrier wave is modulated according to the I component and Q component of the input symbol S and transmitted via the
[0025]
FIG. 10 illustrates a configuration example of a receiving apparatus that receives data transmitted from the transmitting apparatus in FIG. The
[0026]
The bit despreading circuits 34-1 and 34-2 are the bits changed in the bit spreading circuits 5-1 and 5-2 of FIG. 6 with respect to the I ′ signal and the Q ′ signal output from the
[0027]
The data x corresponding to the I ′ signal component output from the bit despreading circuits 34-1 and 34-2 and the data y corresponding to the Q ′ signal component are input to the parallel-
[0028]
In the
[0029]
Next, the operation will be described.
[0030]
The received signal received by the
[0031]
That is, when the despreading operation is expressed using the same values N and G as those used in the symbol spreading circuit 7, a vector whose elements are symbols before despreading
(S1, S2,..., Sn,..., SN-1)
A vector whose elements are symbols after despreading
(S′1, S′2,..., S′k,..., S′N−1). At this time, Sn = S′k (n = G ^ k mod N).
[0032]
The I component data I 'and Q component data Q' supplied from the
[0033]
The bit despreading circuits 34-1 and 34-2 correspond to the bit spreading circuits 5-1 and 5-2, respectively, and perform operations reverse to those of the bit spreading circuits 5-1 and 5-2, respectively.
[0034]
That is, M input data is set as one block, an appropriate numerical value s is determined, and a vector composed of M input sequences
(B'0, B'1, ..., B'n, ..., B'M-1)
Vector consisting of M output sequences after despreading
(B0, B1,..., Bk,..., BM-1) are obtained. At this time, B′n = Bk (n = k + s mod M).
[0035]
Here, the numerical value s used in the bit despreading of the bit despreading circuits 34-1 and 34-2 is the same value as the numerical value s used in the bit spreading circuits 5-1 and 5-2, respectively.
[0036]
The data sequence (x, y) that has been bit-despread in this way is supplied to the parallel-to-
[0037]
In the
X: 10
Y: 11
In response to the processing of the
X1, Y1, Y2 (in this case, x1, y1, y2)
For the data input in this order, arbitrary dummy data (here, 0) is inserted at a position corresponding to the erased data X2 (x2),
As X data, X1 (x1), 0 is
As Y data, Y1 (y1), Y2 (y2) are
Output in this order. Further, an insertion flag indicating the position where the dummy data is inserted is supplied to the
[0038]
The
[0039]
The outputs (branch metrics) BM00 of the branch metric calculation circuits 63-1 and 63-4 are input to an ACS (Add Compare Select) circuit 64-1. Similarly, the output (branch metric) BM01 of the branch metric calculation circuit 63-2 and the output (branch metric) BM10 of the branch metric calculation circuit 63-3 are input to the ACS circuit 64-2, and the branch metric calculation circuit 63-1. Output (branch metric) BM00 and the output (branch metric) BM11 of the branch metric calculation circuit 63-4 are input to the ACS circuit 64-3, and the output (branch metric) BM01 and branch metric of the branch metric calculation circuit 63-2 The output (branch metric) BM10 of the arithmetic circuit 63-3 is input to the ACS circuit 64-4.
[0040]
The ACS circuit 64-1 is also supplied with the output (state metric) SM00 of the state metric storage device 66-1 and the output (state metric) SM01 of the state metric storage device 66-2. The output (state metric) SM10 of the state metric storage device 66-3 and the output (state metric) SM11 of the state metric storage device 66-4 are input. Similarly, the output (state metric) SM00 of the state metric storage device 66-1 and the output (state metric) SM01 of the state metric storage device 66-2 are input to the ACS circuit 64-3, and the ACS circuit 64- 4, the output (state metric) SM10 of the state metric storage device 66-3 and the output (state metric) SM11 of the state metric storage device 66-4 are input.
[0041]
The ACS circuits 64-1 to 64-4 add one input branch metric BM and the corresponding state metric SM, and add the other branch metric BM and the corresponding state metric SM. Then, the two addition results are compared, and the smaller addition value corresponding to the comparison result is output to the state metric storage devices 66-1 to 66-4 as a new state metric SM, and the selection result Are output to the
[0042]
The state metric storage devices 66-1 to 66-4 are reset by a signal input from the terminal 61. The
[0043]
Next, the operation will be described.
[0044]
In the branch metric calculation circuit 63-1, the distance between the input data (X, Y) and the coordinate point (1 / √2, 1 / √2) is calculated as the branch metric BM00. Similarly, in the branch metric calculation circuit 63-2, the distance between the input data (X, Y) and the coordinate point (1 / √2, −1 / √2), and in the branch metric calculation circuit 63-3, the input data (X, Y). ) And the coordinate point (−1 / √2, 1 / √2), the branch metric calculation circuit 63-4 uses the input data (X, Y) and the coordinate point (−1 / √2, −1 / √2). ) Are calculated as branch metrics BM01, BM10, and BM11, respectively. Here, the distance calculation for the inserted dummy data is omitted according to the insertion flag supplied from the
[0045]
The ACS circuit 64-1 calculates the following two expressions according to the state transition of the
[0046]
SM00 + BM00 (1)
SM01 + BM11 (2)
[0047]
Here, SM00 is a value of the state metric storage device 66-1 one unit time ago, SM01 is a value of the state metric storage device 66-2 one unit time ago, and BM00 is a value of the branch metric calculation circuit 63-1. The calculation result, BM11, represents the calculation result of the branch metric calculation circuit 63-4.
[0048]
If the calculation result of Expression (1) is smaller, SEL00 = 0 is supplied to the
[0049]
This calculation will be described with reference to FIG. There are two paths that reach
[0050]
Similar operations are performed in the ACS circuits 64-2 to 64-4. Note that the state metric storage devices 66-1 to 66-4 are reset to 0 at the initial stage when the system operates. This control is performed via a terminal 61 from a control device (not shown).
[0051]
The
[0052]
FIG. 12 illustrates a configuration example of the branch metric calculation circuit 63-1. Data X input from the terminal 62-1 is input to the
[0053]
Similarly, the data Y input from the terminal 62-2 is input to the
[0054]
That is, in this example, when the flag is not input, the subtracting
[0055]
In the branch metric calculation circuits 63-2 to 63-4, the same calculation is performed by a circuit having the same configuration as that shown in FIG. However, in the branch metric calculation circuit 63-2, the output of the
[0056]
FIG. 13 shows a block diagram of the
[0057]
The selectors 73-1 to 73-4 select one of the two inputs corresponding to the selection information SEL00 to SEL11 and output the selected input to the subsequent registers 81-1 to 81-4. However, since the same data is input to the first column selectors 73-1 to 73-4 as two inputs from the terminals 72-1 to 72-4 as described above, the register 81-1 Through 81-4, 0, 0, 1 or 1 is stored, respectively.
[0058]
Hereinafter, similarly, a configuration including selectors and registers of n columns (four columns in the case of FIG. 13) is provided. That is, in the second column, selectors 74-1 to 74-4 and registers 82-1 to 82-4 are provided. The selector 74-1 is supplied with the output of the register 81-1 and the output of the register 81-2 in the previous row. The selector 74-2 receives the output of the register 81-3 and the output of the register 81-4. The selector 74-3 receives the output of the register 81-1 and the output of the register 81-2. -4 receives the output of the register 81-3 and the output of the register 81-4. Then, the selectors 74-1 to 74-4 select one of the two inputs corresponding to the values of the selection information SEL00 to SEL11, and perform processing to output to the subsequent registers 82-1 to 82-4. . For example, the register 74-1 selects the output of the register 81-1 when the selection information SEL00 is 0, and selects and outputs the output of the register 81-2 when the selection information SEL00 is 1. Has been made.
[0059]
The outputs of the registers 84-1 to 84-4 in the final column are input to the
[0060]
State metrics SM00 to SM11 output from the state metric storage devices 66-1 to 66-4 in FIG. 11 are input to the minimum
[0061]
Such connection of the
[0062]
In the first column, connection is made in the same manner for the
[0063]
In the second and subsequent columns, selection, propagation, and storage of decoded sequences are performed. According to FIG. 8, there are two paths from
[0064]
In the second and subsequent rows, the wiring is similarly performed. Further, in the
[0065]
In the last column of the
[0066]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in recent years, while high-speed (high bit rate) transmission is screamed, it is conceivable to expand the modulation method of the digital data transmission system from QPSK to 16QAM, 64QAM, 256QAM, and the like. In this way, the number of bits that can be transmitted is 4 bits, 6 bits, or 8 bits for 2 bits of QPSK, respectively, and increases 2 times, 3 times, and 6 times that of QPSK.
[0067]
FIG. 14 shows a block diagram of a 16QAM data transmission apparatus. In FIG. 14, parts corresponding to those in FIG. 6 are denoted by the same reference numerals. That is, in this example, the serial / parallel converter 4 converts the serial data output from the
[0068]
That is, in this example, in the serial-parallel converter 4, one series of data is converted into four series of data (u, v, x, y) corresponding to 16QAM, and the respective bit spreading circuits 91-1 to 91 are used. In -4, bit diffusion processing is performed by changing the order of bits according to a predetermined rule. The processing is the same as the processing in the bit spreading circuits 5-1 and 5-2 in FIG. 6, and different bit spreading processing is executed using different numerical values s.
[0069]
The signal
When (u ′, v ′, x ′, y ′) = (0, 0, 0, 0),
(I ', Q') = (3 / √10, 3 / √10),
When (u ′, v ′, x ′, y ′) = (0, 0, 0, 1),
(I ', Q') = (3 / √10, 1 / √10),
Allocation is performed as follows.
[0070]
Similar assignments are made for other inputs.
[0071]
Thereafter, the same processing as in FIG. 6 is performed, and data is transmitted.
[0072]
When the transmitting apparatus shown in FIG. 14 performs signal point assignment by the 16QAM system as shown in FIG. 15 and receives the transmitted data, the receiving apparatus is configured as shown in FIG. 16 corresponding to FIG. It is possible. However, actually, it cannot be configured as shown in FIG.
[0073]
That is, as described above, the components I and Q of the data (I and Q) input from the
[0074]
As a result, the processing performed in the
[0075]
That is, when data is input to the
[0076]
However, this process does not execute the reverse process of the process in the
[0077]
As a result, when the output of the
[0078]
On the other hand, if a hard decision is made in the
[0079]
The present invention has been made in view of such a situation. Even when punctured error correction decoding is transmitted by multi-level multi-phase modulation schemes such as 16QAM, 64QAM, and 256QAM, the data is accurately decoded. It is something that can be done.
[0080]
[Means for Solving the Problems]
The data receiving device according to
4. The data receiving apparatus according to
[0081]
The data reception method according to
6. The data reception method according to claim 5, wherein a conditional posterior probability for bits constituting a received signal is stored, and a metric for calculating a metric for each bit of a symbol constituting the received signal from the stored posterior probability. And a calculation step.
[0082]
In the data receiving device according to
The data reception device according to
[0083]
In the data receiving method according to
6. The data reception method according to claim 5, wherein the metric calculation step stores a conditional posterior probability for the bits constituting the received signal, and for each bit of the symbols constituting the received signal from the stored posterior probabilities. Calculate the metric.
[0084]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows a configuration example of the data transmission apparatus. In this figure, the same parts as those in FIG. 14 are denoted by the same reference numerals. The
[0085]
FIG. 2 shows an embodiment of the data receiving apparatus of the present invention. In FIG. 2, the same reference numerals are given to portions corresponding to those shown in FIG. In the embodiment of FIG. 2, the
[0086]
The I signal and Q signal output from the
[0087]
The
[0088]
As shown in this figure, the I signal and the Q signal output from the
[0089]
The adder circuit 112-1 receives the input of the output of the probability calculation circuit 111-i that calculates the probabilities for the symbols whose first bits are 0, that is, S0000, S0001, S0010, S0011, S0100, S0101, S0110, S0111. And calculate the sum. Also, the adder circuits 112-2 to 112-4 receive the input of the output of the probability calculation circuit 111-i that calculates the probabilities for the symbols whose second bit to fourth bit are 0, and calculate the sum thereof. Has been made.
[0090]
On the other hand, the
[0091]
The division circuits 114-1 to 114-4 divide the outputs of the adder circuits 112-1 to 112-4 by the outputs of the
[0092]
FIG. 4 shows a configuration example of the
[0093]
The inversion circuits 131-1 and 131-2 invert all the bits of the data X and data Y and output them. The generation circuits 123-1 and 123-2 generate
[0094]
The operation of the inverting circuits 131-1 and 131-2 is as follows. That is, the metric MI for the case where the bits constituting the I component are 00And the metric MI for the case where the bit constituting the I component is 11In theory, the following relationship is established.
MI1= 1-MI0 (3)
[0095]
Metric MI0, MI1Is represented by a 4-bit binary number, probability 1 (the maximum value of the metric) is represented by 1111. At this time, the expression (3) can be expressed as follows.
MI1= 1111-MI0 (4)
[0096]
This calculation can be obtained by simplifying from the following equation.
MI1=-[MI0] (5)
[0097]
Where-[MI0] Is MI0Means the inverted value of all bits. The inverting circuit 131-1 has a metric MI0Is calculated from the data X corresponding to, and MI1Is what you want.
[0098]
Similarly, in the inverting circuit 131-2, the metric MQ when the bit constituting the Q component input from the input terminal 62-2 is 0.0Invert all bits of data Y corresponding to-[MQ0], The metric MQ for the case where the bit constituting the Q component is 11Can be requested.
[0099]
Therefore, by these processes, four metrics MI0, MI1, MQ0, MQ1Is required.
[0100]
The multiplication circuit 121-1 outputs the data X 0 (metric MI) output from the selector 120-1.0) And data Y0 (metric MQ) output from the selector 120-30) And the multiplication result is output as a branch metric BM00. The multiplier circuit 121-2 receives the data X0 (metric MI) output from the selector 120-1.0) And data Y1 (metric MI) output from the selector 120-41) And the multiplication result is output as the branch metric BM01. Similarly, the multiplication circuit 121-3 receives the data X1 (metric MQ) output from the selector 120-2.1) And data Y0 (metric MQ) output from the selector 120-30) And outputs the multiplication result as a branch metric BM10. The multiplication circuit 121-4 outputs the data X1 (metric MI) output from the selector 120-2.1) And data Y1 (metric MQ) output from the selector 120-41) And the result of the multiplication is output as a branch metric BM11.
[0101]
The output (branch metric) BM00 of the multiplication circuit 121-1 and the output (branch metric) BM11 of the multiplication circuit 121-4 are input to an ACS (Accumulate Compare Select) circuit 122-1. Similarly, the output (branch metric) BM01 of the multiplication circuit 121-2 and the output (branch metric) BM10 of the multiplication circuit 121-3 are input to the ACS circuit 122-2, and the output (branch metric) of the multiplication circuit 121-1. ) BM00 and the output (branch metric) BM11 of the multiplication circuit 121-4 are input to the ACS circuit 122-3, and the output (branch metric) BM01 of the multiplication circuit 121-2 and the output (branch) of the multiplication circuit 121-3 Metric) BM10 is input to ACS circuit 122-4.
[0102]
The ACS circuit 122-1 is also supplied with the output (state metric) SM00 of the state metric storage device 66-1 and the output (state metric) SM01 of the state metric storage device 66-2. The output (state metric) SM10 of the state metric storage device 66-3 and the output (state metric) SM11 of the state metric storage device 66-4 are input. Similarly, the output (state metric) SM00 of the state metric storage device 66-1 and the output (state metric) SM01 of the state metric storage device 66-2 are input to the ACS circuit 122-3, and the ACS circuit 122- 4, the output (state metric) SM10 of the state metric storage device 66-3 and the output (state metric) SM11 of the state metric storage device 66-4 are input.
[0103]
Other configurations are the same as those in FIG.
[0104]
Next, the operation of the embodiment shown in FIG. 2 will be described.
[0105]
The received signal received by the
[0106]
The
[0107]
The calculation results u, v, x, and y of the
[0108]
The
[0109]
Next, metric calculation in the
P (bi = 0 | R) = P (bi = 0∩R) / P (R) (6)
[0110]
Here, P (bi = 0 | R) is a conditional posterior probability that the i-th bit of the transmission symbol is 0 when the reception signal R (Ir, Qr) (Ir = I: Qr = Q) is received. , P (R) is the probability of receiving the received signal R (Ir, Qr), and P (bi = 0∩R) is a symbol whose i-th bit is 0, and the received signal R (Ir, Qr) ) Are respectively received.
[0111]
Similarly, the conditional posterior probability that the i-th bit of the transmission symbol is 1 can be obtained when the reception signal R (Ir, Qr) is received by the following equation (7).
P (bi = 1 | R) = P (bi = 1∩R) / P (R) (7)
[0112]
Here, P (bi = 1 | R) is the conditional posterior probability that the i-th bit of the transmission symbol is 1 when the received signal R (Ir, Qr) is received, and P (R) is the received signal. The probability of receiving R (Ir, Qr), P (bi = 1∩R), is the probability that the symbol whose i-th bit is 1 is transmitted and the received signal R (Ir, Qr) is received, respectively. Represents.
[0113]
The conditional posterior probability that the i-th bit of the transmission symbol is 1 can be obtained when the received signal R (Ir, Qr) is received also by the following equation (8).
P (bi = 1 | R) = 1-P (bi = 0 | R) (8)
[0114]
The
The metric P (b1 = 0 | R) for the first bit is u,
The metric P (b2 = 0 | R) for the second bit is v,
The metric P (b3 = 0 | R) for the third bit is x,
The metric P (b4 = 0 | R) for the fourth bit is y
Output as.
[0115]
Calculation of each metric is performed according to the above-described equation (6). That is,
[0116]
Where P (Sj∩R) is the symbol SjRepresents the probability that the received signal R is received and ΣP (Sj∩R) means all symbols S whose i-th bit is 0jThe probability P (SjRepresents the sum of (R).
[0117]
On the other hand, P (Sk∩R) is the symbol SkRepresents the probability that the received signal R is received and ΣP (Sk∩R) means all symbols S defined in 16QAMkThe probability P (SkRepresents the sum of (R).
[0118]
In the
[0119]
The probability calculation circuit 111-2 calculates a probability that a symbol S0001 corresponding to P (S0001∩R), that is, 0001 of 16QAM is transmitted and the reception signal R is received.
[0120]
The probability calculation circuit 111-3 calculates a probability that a symbol S0010 corresponding to P (S0010∩R), that is, 0010 of 16QAM is transmitted and the reception signal R is received.
[0121]
Similarly, the probabilities are calculated for the remaining 16QAM symbols, and a total of 16 probability calculation results are obtained.
[0122]
The adder circuit 112-1 is a circuit that calculates the numerator of the equation (11) when i = 1, and a symbol whose first bit is 0, that is,
S0000, S0001, S0010, S0011,
S0100, S0101, S0110, S0111,
Find the sum of the probabilities for.
[0123]
In addition, the adder circuits 112-2 to 112-4 obtain the sum of probabilities for symbols whose second to fourth bits are 0, respectively. For example, the adder circuit 112-2 selects all the symbols whose second bits are 0 from the calculation results of the probabilities for the respective symbols, that is,
S0000, S0001, S0010, S0011,
S1000, S1001, S1010, S1011,
The calculation result of the probability with respect to is selected and added to calculate the sum of the probability with respect to the second bit being 0.
[0124]
Note that the same processing is executed in the adder circuits 112-3 and 112-4 for the third bit and the fourth bit.
[0125]
The
S0000, S0001, S0010, S0011,
S0100, S0101, S0110, S0111,
S1000, S1001, S1010, S1011,
S1100, S1101, S1110, S1111,
Find the sum of the probabilities for.
[0126]
The division circuits 114-1 to 114-4 are calculators that divide the outputs of the addition circuits 112-1 to 112-4 by the outputs of the
[0127]
Note that various calculation methods are conceivable as calculation methods in the probability calculation circuits 111-1 to 111-16 depending on the transmission path. When a Gaussian transmission path is assumed, for example, in the probability calculation circuit 111-1, The probability can be calculated as follows.
P (S0000∩R)
= (1 / (2π)1/2σ) exp (-(|| S0000-R ||2) / (2σ2)
(12)
[0128]
Here, σ represents the square root of ½ of the noise power of the transmission line. That is, 2σ2Represents the noise power of the transmission line. || S0000-R || is the Euclidean distance between the symbols S0000 and R.
[0129]
The probability calculation circuits 111-2 to 111-16 can similarly calculate the probability.
[0130]
Next, the operation of the bit
[0131]
The bit
(B0, B1, ..., Bn, ..., BM-1)
A vector having B′i (I ′, Q ′) as one set and M sets of B′i as elements.
(B'0, B'1, ..., B'k, ..., B'M-1).
[0132]
At this time, Bn = B′k (n = k + s mod M), and s is set to the same value as that used in the bit spreading circuit 91-1.
[0133]
A similar process is performed on the second to fourth bits, and the despreading process is performed while maintaining the coordinates of the symbols. At this time, the numerical value s used in the bit diffusion processing for the second to fourth bits is the same as the numerical value s used in the bit diffusion circuits 91-2 to 91-4, respectively.
[0134]
The four series of data obtained as a result of the bit despreading process are subjected to the reverse process of the serial-parallel converter 4 shown in FIG. 14 and converted into one series of data. Then, a bit is inserted by an operation reverse to the processing executed in the
X: 10
Y: 11
Using,
u1, v1, x1, y1, u2, v2, x2, y2...
Arbitrary dummy data (0 in this case) is inserted immediately before the last 3 bits with a period of 3 bits for the data input in this order,
As data X, u1, 0, y1, 0, x2, ...
As data Y, v1, x1, u2, v2, y2, ...
Are supplied in this order, and an insertion flag indicating the position where the dummy data is inserted is supplied to the
[0135]
Next, the operation of the
[0136]
The data X input to the input terminal 62-1 is input to the selector 120-1 and also input to the inverting circuit 131-1. The inverting circuit 131-1 inverts the data X and supplies it to the selector 120-2. When the X dummy flag input to the input terminal 62-3 is set, the selector 120-1 selects 1 output from the generation circuit 123-1 and outputs it as data X0. When the X dummy flag is not set, the data X (MI0) Is selected and output as data X0. Further, when the X dummy flag is set, the selector 120-2 selects 1 output from the generation circuit 123-1, and when the X dummy flag is not set, the selector 120-2 sets the bit by the inverting circuit 131-1. All data X (MI1) Is selected and output as data X1.
[0137]
The data Y input to the input terminal 62-2 is input to the selector 120-3 and also input to the inverting circuit 131-2. The inverting circuit 131-2 inverts the data Y and supplies it to the selector 120-4. When the Y dummy flag input to the input terminal 62-4 is set, the selector 120-3 selects 1 output from the generation circuit 123-2 and outputs it as data Y0. If the Y dummy flag is not raised, the data Y (MQ) input from the input terminal 62-2 is displayed.0) Is selected and output as data Y0. The selector 120-4 selects 1 output from the generation circuit 123-2 when the Y dummy flag is set, and the inverting circuit 131-2 sets the bit when the Y dummy flag is not set. All inverted data Y (MQ1) Is selected and output as data Y1.
[0138]
The multiplication circuit 121-1 multiplies the data X0 output from the selector 120-1 and the data Y0 output from the selector 120-3, and outputs the result as a branch metric BM00. That is, in the multiplication circuit 121-1, data X0 corresponding to the metric for the case where the value of the bit constituting the I component is 0, and data corresponding to the metric for the case where the value of the bit constituting the Q component is 0. The product of Y0 (the probability that the first bit constituting the I component is 0 and the second bit constituting the Q component is 0) is calculated and output as the branch metric BM00. The branch metric BM00 corresponds to the
[0139]
Similarly, the multiplication circuit 121-2 multiplies the data X0 output from the selector 120-1 and the data Y1 output from the selector 120-4, and outputs the result as a branch metric BM01. That is, the multiplication circuit 121-2 is the product of the metric data X0 when the value of the bit constituting the I component is 0 and the metric data Y1 when the value of the bit constituting the Q component is 1 (I component) (The probability that the first bit configuring the Q component is 0 and the second bit configuring the Q component is 1) is calculated and output as the branch metric BM01. This branch metric BM01 corresponds to the
[0140]
The multiplication circuit 121-3 multiplies the data X1 output from the selector 120-2 and the data Y0 output from the selector 120-3, and outputs the result as the branch metric BM10. That is, the multiplication circuit 121-3 calculates the product (I component) of the metric data X1 when the bit value constituting the I component is 1 and the metric data Y0 when the bit value constituting the Q component is 0. (The probability that the first bit constituting 1 is 1 and the second bit constituting Q component is 0) is calculated and output as branch metric BM10. This branch
[0141]
The multiplication circuit 121-4 multiplies the data X1 output from the selector 120-2 and the data Y1 output from the selector 120-4, and outputs the result as the branch metric BM11. That is, in the multiplication circuit 121-4, the product of the metric data X1 for the case where the value of the bit constituting the I component is 1 and the metric data Y1 for the case where the value of the bit constituting the Q component is 1 (I (Probability that the first bit constituting the component is 1 and the second bit constituting the Q component is 1) is calculated and output as the branch metric BM11. This branch metric BM11 corresponds to the code output 11 of the
[0142]
The ACS circuit 122-1 calculates the following two expressions according to the state transition of the convolutional encoder 2 (FIG. 8).
SM00 × BM00 (13)
SM01 × BM11 (14)
[0143]
Here, SM00 is the value of the state metric storage device 66-1 one unit time ago, SM01 is the value of the state metric storage device 66-2 one unit time ago, and BM00 is the calculation result of the multiplication circuit 121-1. BM11 represents the calculation result of the multiplication circuit 121-4.
[0144]
Then, the ACS circuit 121-1 selects the one with the higher likelihood, that is, the one with the larger calculation result from the above formulas (13) and (14), and sends the
[0145]
This calculation will be described with reference to FIG. There are two paths that reach
[0146]
Similar operations are performed in the ACS circuits 122-2 to 122-4. Note that the state metric storage devices 66-1 to 66-4 are reset to 0 at the initial stage when the system operates. This control is performed via a terminal 61 from a control device (not shown).
[0147]
The
[0148]
FIG. 5 is a block diagram showing an example of another configuration of the
[0149]
In this embodiment, A / D converters 140-1 and 140-2 for converting an input analog signal into a corresponding digital signal, and a ROM (Read Only Memory) for converting digitized data into metrics. ).
[0150]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0151]
The I component and Q component demodulated by the
[0152]
The ROMs 141-1 to 141-4 store data stored at specified addresses as data (metric) u, v, x, respectively, when digitized I and Q components are used as address data. Output as y.
[0153]
That is, the ROM 141-1 stores conditional posterior probability data in which the first bit of the transmission symbol of the received signal is 0. For example, the digitized I component data is used as the upper address, and the Q component The specified data is output when this data is the lower address. Note that the data specified by the combination of the I component and the Q component can be obtained from Equation (6) or Equation (11).
[0154]
The ROMs 141-2 to 142-4 store data of conditional posterior probabilities in which the second bit to the fourth bit are 0, respectively. As in the case described above, the digitized I component is stored. When the Q component is regarded as address data, data designated is read out and output as data v, x, and y, respectively.
[0155]
When the I component and the Q component are digital data, the A / D converters 140-1 and 140-2 can be omitted.
[0156]
According to the above configuration, the
[0157]
As described above, in any of the embodiments, a bit metric is calculated for each bit of data, and the bit operation opposite to that performed on the transmission side is performed on the obtained data. In addition, a convolutional code is used as an error correction code, bit manipulation is performed on the code sequence, and data transmitted after data modulation in the 16QAM system can be subjected to soft decision processing. As a result, received data As compared with the case where the hard decision process is performed with the symbol closest to the coordinates, the decoding process can be performed more accurately.
[0158]
In the above embodiment, the data is modulated and demodulated by the 16QAM system. In addition to this, multilevel multiphase modulation in which the I component and the Q component each correspond to two or more bits such as 64QAM and 256QAM. Even when the method is adopted, the present invention can be applied.
[0159]
In the above embodiment, the
[0160]
【The invention's effect】
As described above, according to the data receiving device according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram illustrating a configuration example of a data transmission device.
FIG. 2 is a block diagram showing a configuration of an embodiment of a data receiving apparatus of the present invention.
3 is a block diagram illustrating a configuration example of a
4 is a block diagram showing a configuration example of a
FIG. 5 is a block diagram showing another configuration example of the
FIG. 6 is a block diagram illustrating a configuration example of a conventional data transmission apparatus.
7 is a block diagram illustrating a configuration example of a convolutional encoder in FIG. 6. FIG.
FIG. 8 is a diagram for explaining state transition of the convolutional encoder in FIG. 7;
FIG. 9 is a diagram for explaining signal point arrangement of QPSK;
FIG. 10 is a block diagram illustrating a configuration example of a conventional data receiving apparatus.
11 is a block diagram illustrating a configuration example of the Viterbi decoder of FIG. 10;
12 is a block diagram illustrating a configuration example of a branch metric arithmetic circuit in FIG. 11. FIG.
13 is a block diagram illustrating a configuration example of the path memory in FIG. 11. FIG.
FIG. 14 is a block diagram illustrating a configuration example of a data transmission apparatus when 16QAM is used.
FIG. 15 is a diagram for explaining 16QAM signal point arrangement;
16 is a diagram illustrating a configuration example of a data receiving device that receives data transmitted by the device in FIG. 14;
FIG. 17 is a diagram for explaining the operation of the embodiment of FIG. 16;
[Explanation of symbols]
32 demodulator, 37 Viterbi decoder, 38 reproduction information, 102 metric calculation circuit, 103-bit inverse operation circuit, 111-1 to 111-16 probability calculation circuit, 112, 113 addition circuit, 114 division circuit
Claims (5)
受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を計算し、計算した事後確率から、前記受信信号を構成するシンボルの各ビット毎にメトリックを計算するメトリック計算手段
を備えることを特徴とするデータ受信装置。In a data receiving apparatus that uses a convolutional code as an error correction code, performs a bit operation on a code sequence, and receives data that is digitally modulated and transmitted in a multi-level multi-phase scheme,
A data receiving apparatus comprising: metric calculating means for calculating a conditional posterior probability for bits constituting a received signal and calculating a metric for each bit of symbols constituting the received signal from the calculated posterior probability .
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ受信装置。 The metric calculation means calculates a probability that the received signal is received for all the transmission symbols when a predetermined transmission symbol is transmitted, and among the obtained probabilities, a bit of a metric calculation target bit is calculated. The posterior probability is obtained by dividing a value obtained by adding only those for transmission symbols having a value of 0 or 1 by a value obtained by adding the probabilities for all transmission symbols. The data receiving apparatus according to 1.
受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を記憶し、記憶している前記事後確率から、前記受信信号を構成するシンボルの各ビット毎にメトリックを計算するメトリック計算手段Metric calculation means for storing conditional posterior probabilities for bits constituting a received signal and calculating a metric for each bit of symbols constituting the received signal from the stored posterior probabilities
を備えることを特徴とするデータ受信装置。A data receiving apparatus comprising:
受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を計算し、計算した事後確率から、前記受信信号を構成するシンボルの各ビット毎にメトリックを計算するメトリック計算ステップ
を備えることを特徴とするデータ受信方法。In a data reception method in which a convolutional code is used as an error correction code, bit manipulation is performed on a code sequence, and digitally modulated and transmitted data in a multi-level multi-phase method is received.
A data reception method comprising: a metric calculation step of calculating a conditional posterior probability for the bits constituting the received signal, and calculating a metric for each bit of the symbols constituting the received signal from the calculated posterior probability .
受信信号を構成するビットに対する条件付き事後確率を記憶し、記憶している前記事後確率から、前記受信信号を構成するシンボルの各ビット毎にメトリックを計算するメトリック計算ステップA metric calculation step of storing conditional posterior probabilities for the bits constituting the received signal and calculating a metric for each bit of the symbols constituting the received signal from the stored posterior probabilities
を備えることを特徴とするデータ受信方法。A data receiving method comprising:
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23305896A JP3654393B2 (en) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | Data receiving apparatus and method |
KR1019970043260A KR100498752B1 (en) | 1996-09-02 | 1997-08-29 | Apparatus and method for receiving data using bit metrics |
EP97306770A EP0827299B1 (en) | 1996-09-02 | 1997-09-02 | Data receiver and data receiving method with soft decoding |
DE69733681T DE69733681T2 (en) | 1996-09-02 | 1997-09-02 | Data receiver and reception method with soft decoding |
US09/588,303 US6381727B1 (en) | 1996-09-02 | 2000-06-06 | Apparatus and method for receiving data with bit insertion |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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