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JP3653953B2 - Maskingless two-tone painting method - Google Patents

Maskingless two-tone painting method Download PDF

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JP3653953B2
JP3653953B2 JP27986497A JP27986497A JP3653953B2 JP 3653953 B2 JP3653953 B2 JP 3653953B2 JP 27986497 A JP27986497 A JP 27986497A JP 27986497 A JP27986497 A JP 27986497A JP 3653953 B2 JP3653953 B2 JP 3653953B2
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JP
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広実 野々村
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車ボディの上塗り塗装に用いられるツートーン塗装方法に関し、特にマスキングが不要となるツートーン塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗用車、レクレーションビークル(RV)あるいはワンボックス車などには、意匠的効果を狙ったツートーン塗装が広く採用されている。
従来のツートーン塗装方法では、図6に示すように、中塗り塗装が完了したボディを上塗りブースに搬入し、ここでまず第1色である上塗り塗料Aを塗布する。
【0003】
図示するようにボディを上下に塗り分けるタイプのツートーン塗装では、通常下部色が第1色とされる。また、第1色上塗り塗料が、いわゆる2コート1ベーク型メタリック塗料の場合には、ベース塗料を塗布したのち所定のフラッシュタイムをおいてウェットオンウェットでクリヤ塗料を塗布する。こうして第1色の上塗り塗料Aが塗布されたボディは、乾燥炉に搬送され焼き付けられる。
【0004】
第1色の上塗りが完了すると、ボディは再び上塗りブース前まで搬送され、ここで第1色の塗装範囲をマスキングする。このマスキングは、まず見切り線に耐熱性マスキングテープ1を貼り付け、この上に耐熱性マスキング紙2を被せるといった手作業により行われる。
【0005】
第1色領域がマスキングされたボディを再度上塗りブースに搬入し、今度は第2色の上塗り塗料Bを塗布する。そして、このボディを再び乾燥炉に搬送しここで第2色上塗り塗料Bを焼き付けたのち、マスキング紙2およびマスキングテープ1を剥がす。こうしてボディ下部が第1色A、ボディ上部が第2色Bに塗り分けられたツートーン塗装車が製造される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のツートーン塗装方法では、以下の問題があった。
まず、第1色のマスキング作業は自動化がきわめて困難であるため専ら手作業で行われるが、この作業時間が平均20〜30分/台と著しく長い。マスキング時間が長いと、それだけ作業コストがかかりきわめて高価な塗装仕様となる。
【0007】
また、上述したマスキングテープやマスキング紙は、上塗り乾燥炉を通過するので、200℃前後の温度でも収縮しない高耐熱性のものが必要とされ、必然的にマスキング材などの副材料費が高くなる。
【0008】
一方、マスキングテープにて鮮鋭な見切り線を出すが、これが手作業で行われるため、見切り線が曲がったり、見切り線の部分で塗膜が欠けるといった見切り線に関する品質不良が生じ易い。一旦見切り不良が生じると、手直しはきわめて困難であり、場合によっては第1色および第2色をサンディングして除去したのち再び第1色から塗り直す必要もある。
【0009】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、作業コストおよび副材料コストが高いマスキングを必要とせず、品質的にもまた意匠的にも優れたツートーン塗装方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のツートーン塗装方法は、車体を2色に塗り分けるツートーン塗装方法であって、第1の上塗り塗料を塗布したのち、ウェットオンウェットで第2の上塗り塗料を塗布し、これらを同時に焼き付けるツートーン塗装方法において、前記第2の上塗り塗料を塗布する際に、オーバースプレー防止用遮蔽板を車体の見切り線近傍に僅かな隙間をもって設けるとともに、第1色領域からこの隙間にエアーを供給することを特徴とする。
【0011】
この請求項1記載のツートーン塗装方法では、第1色と第2色とをウェットオンウェットで塗装しこれらを同時に焼き付け、これによりツートーン塗装車を製造するので、従来必要とされたマスキング作業が不要となり、マスキング材などの副材料も不要となる。したがって、マスキング作業コストおよびマスキング材料費のぶんだけコストダウンを達成することができる。また、上塗り工程を1パスさせるだけでツートーン塗装が得られるので、塗完直行時間が短縮され、短納期化に寄与することができる。
また、第2の上塗り塗料を塗布する際に、オーバースプレー防止用遮蔽板を車体の見切り線近傍に僅かな隙間をもって設けるとともに、第1色領域からこの隙間にエアーを供給するので、ボディと隠蔽板との隙間から第2色の塗料がオーバースプレーすることが抑制される。
【0012】
請求項1記載のツートーン塗装方法は、ソリッド塗料のような1C1B型塗料および2C1B型メタリック塗料の両者を含む趣旨であるが、請求項2記載のツートーン塗装方法は、2色の2コート1ベーク型メタリック上塗り塗料を用いて車体を塗り分けるツートーン塗装方法であって、第1の上塗り塗料のベース塗料を塗布したのち、ウェットオンウェットで第2の上塗り塗料のベース塗料を塗布し、さらにこれら第1および第2の上塗り塗料のベース塗料の上にウェットオンウェットでクリヤ塗料を塗布したのち、これらのベース塗料およびクリヤ塗料を同時に焼き付けるツートーン塗装方法において、前記第2の上塗り塗料のベース塗料を塗布する際に、オーバースプレー防止用遮蔽板を車体の見切り線近傍に僅かな隙間をもって設けるとともに、第1色領域からこの隙間にエアーを供給することを特徴とする。
【0013】
この請求項2記載のツートーン塗装方法では、第1色および第2色ともに2C1B型メタリック塗料である場合に、第1色および第2色のベース塗料をウェットオンウェットで塗装し、さらにウェットオンウェットで全体にクリヤ塗料を塗布したのち同時に焼き付け、これによりツートーン塗装車を製造するので、従来必要とされたマスキング作業が不要となり、マスキング材などの副材料も不要となる。したがって、マスキング作業コストおよびマスキング材料費のぶんだけコストダウンを達成することができる。また、上塗り工程を1パスさせるだけでツートーン塗装が得られるので、塗完直行時間が短縮され、短納期化に寄与することができる。
また、第2の上塗り塗料を塗布する際に、オーバースプレー防止用遮蔽板を車体の見切り線近傍に僅かな隙間をもって設けるとともに、第1色領域からこの隙間にエアーを供給するので、ボディと隠蔽板との隙間から第2色のベースコートがオーバースプレーすることが抑制される。
【0014】
請求項1または2記載のツートン塗装方法において、第1色と第2色との境界、すなわち見切り部分の鮮鋭性については特に限定されないが、請求項3記載のツートーン塗装方法は、見切り線近傍にぼかし領域が形成されることを特徴とする。意識的に見切り線近傍をぼかすことで、マスキングが不要となることに加え、「ぼかし模様」によるソフトなイメージの付加といった意匠的効果も期待できる。
【0015】
請求項1〜3の何れかに記載のツートーン塗装方法において、第1色および第2色の塗装条件は特に限定されないが、請求項4記載のツートーン塗装方法は、前記第2の上塗り塗料および前記第2の上塗り塗料のベース塗料の吐出量が、50cc/分〜150cc/分であることを特徴とする。
【0016】
50cc/分未満の低吐出量であると、充分な膜厚を確保することができず、また充分な膜厚を確保するためには塗装時間が長くなるからである。逆に、150cc/分以上の高吐出量であると、相手側色へのオーバースプレーが著しくなり意匠的および品質的に成立しないからである。
【0020】
請求項1〜4記載のツートーン塗装方法において、用いることができる塗装ガンとしては特に限定はされず、エアースプレーガン、エアレススプレーガン、エアーミックスガン、小型ベルガンなどを挙げることができるが、請求項5記載のツートーン塗装方法は、前記第2の上塗り塗料または前記第2の上塗り塗料のベース塗料を塗布する際に、エアーブラシガンを塗装ガンとして用いることを特徴とする。
【0021】
エアーブラシガンやこれを複数本束ねて構成された小型ガン、あるいはこれらと上述した種々の塗装ガンとを組み合わせて用いることで、第2色のオーバースプレーをより確実に防止できる。
【0022】
【発明の効果】
請求項1または2記載のツートーン塗装方法によれば、従来必要とされたマスキング作業が不要となり、マスキング材などの副材料も不要となる。したがって、マスキング作業コストおよびマスキング材料費のぶんだけコストダウンを達成することができる。また、マスキングレスなので、見切り不良といった品質問題が発生しない。さらに、上塗り工程を1パスさせるだけでツートーン塗装が得られるので、塗完直行時間が短縮され、短納期化に寄与することができる。
また、ボディと隠蔽板との隙間から第2色の塗料がオーバースプレーすることが抑制される。
【0023】
請求項3記載のツートーン塗装方法によれば、意識的に見切り線近傍をぼかすことで、マスキングが不要となることに加え、「ぼかし模様」によるソフトなイメージの付加といった意匠的効果も期待できる。
【0024】
請求項4記載のツートーン塗装方法によれば、第2色の吐出量を制限することで第1色へのオーバースプレーを防止することができ、色飛びなどの品質不良の発生を防止することができる。また、オーバースプレーが防止されることで、第1色および第2色ともに塗膜の肌や鮮映性が向上する。
【0026】
請求項5記載のツートーン塗装方法によれば、エアーブラシガンを塗装ガンとして用いるので、第2色のオーバースプレーをより確実に防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明のツートーン塗装方法の実施形態を示す工程図、図2は同実施形態の中の第2色ベースコート塗装工程の一例を示す斜視図、図3は同第2色ベースコート塗装工程の他の例を示す斜視図、図4は同第2色ベースコート塗装工程で用いられる塗装ガンの一例を示す斜視図である。
【0028】
以下の実施形態では、第1色および第2色ともに2コート1ベーク型のメタリック塗料を用いる場合について説明する。また、この実施形態では、図1に示すボディをボディサイドの略中央で上下に塗り分けるタイプのツートーン塗装を採用し、ボディ上部を第1色、ボディ下部を第2色として説明する。
【0029】
図1(a)に示すように、本実施形態のツートーン塗装方法では、電着塗装および中塗り塗装を終了した自動車ボディに対し、まず第1色の上塗りベースコート10を塗装する。この工程ではボディの全体に第1色の上塗り塗料のベースコート10を塗装する。このベースコート10単独の塗装膜厚は特に限定されないが、乾燥状態で10μm〜20μmとすることが好ましい。
【0030】
この第1色のベースコート10を塗布してから約1〜2分程度のフラッシュタイムをおいて、同図(b)に示すように、ボディの下部に対して第2色の上塗りベースコート11を塗装する。このベースコート11単独の塗装膜厚は特に限定されないが、見切り線から離間した位置において乾燥状態で10μm〜20μmとし、見切り線に近づくにつれ徐々に0μmに漸近することが好ましい。
【0031】
第2色のベースコート11の塗装に際しては、限定はされないが、たとえば図2に示されるように、ハンドHに塗装ガンGが取り付けられた塗装ロボットRを用いて行うことができる。
【0032】
またこのとき、前工程で第1色が塗布されたボディの上部に、第2色のベースコート11がオーバースプレーするのを防止するために、限定はされないが、たとえば図3に示されるようにオーバースプレー防止用隠蔽板20をボディの前後方向にわたって設けておくことが好ましい。この隠蔽板20は、第1色10がウェット状態であるのでボディに対して僅かな隙間をもって非接触状態で設けることが好ましい。
【0033】
さらに、オーバースプレー防止用隠蔽板20を設ける際にあるいは単独で、同図に示すように、第1色側からエアーを供給して当該第1色側から流れるエアーカーテンを形成しても良い。こうすることで、ボディと隠蔽板20との隙間から第2色のベースコート11がオーバースプレーすることが抑制される。
【0034】
一方、第2色のベースコート11を塗装するための塗装ガンGについては、特に限定はされず、エアースプレーガン、エアレススプレーガン、エアーミックスガン、小型ベルガンなどを用いることができるが、たとえば図4に示すようなエアーブラシガンG1が複数本束ねられて構成された小型ガンGや、これと上述した種々の塗装ガンとを組み合わせて用いることが好ましい。このような小型塗装ガンGを使用することで、ボディ上部への第2色のオーバースプレーをより確実に防止できる。
【0035】
また、第2色のベースコート11を塗装する際の塗料の吐出量は、限定はされないが、50cc/分〜150cc/分とすることがより好ましい。50cc/分未満の低吐出量では、充分な膜厚を確保することができず、充分な膜厚を確保しようとすると塗装時間が長くなるからである。逆に、150cc/分以上の高吐出量では、第1色が塗装されたボディ上部へのオーバースプレーが著しくなり意匠的および品質的に成立しないからである。
【0036】
このとき塗装ガンGとしてエアースプレーガンなどのエアー圧によるものを用いる場合には、そのエアー圧を通常よりも低圧とすることが望ましい。
【0037】
以上の第2色の上塗りベースコート11を塗布してから、約1〜2分程度のフラッシュタイムをおいて、同図(c)に示すように、ボディの全体に対してクリヤコート12を塗装する。このクリヤコート12の単独の膜厚は特に限定されないが、ボディ上部で30μm〜40μm、ボディ側部で20μm〜35μmとすることが好ましい。
【0038】
同図(c)のクリヤコート12の塗装が終了したら、5〜10分のセッティングタイムをおいて、塗装乾燥炉に搬入し、ここで140℃で20分の焼き付け条件がキープできるようにして、第1色ベースコート10、第2色ベースコート11およびクリヤコート12を同時に焼き付ける。
【0039】
こうして得られるツートーン塗装は、図1(d)の右図にも示されるように、第1色のベースコート10と第2色のベースコート11とが見切り線近傍でぼかし模様をともなった新規な意匠効果を奏することとなり、従来の鮮鋭なツートーン塗装に比べてソフトなイメージあるいは暖かいイメージの塗装を提供することができる。
【0040】
また、基本的にマスキング・レス工法であるため、マスキング作業コストおよびマスキング材料費のぶんだけコストダウンを達成することができる。また、鮮鋭な見切り線を採用しないので、従来多発した見切り線部分の見切り不良や塗膜欠けなどの品質不良が生じることが皆無となり、塗完直行率が各段に向上する。
【0041】
さらに、上塗りブースおよび上塗り乾燥炉を1パスさせるだけでツートーン塗装が得られるので、塗完直行時間が約1時間短縮される。その結果、自動車の短納期化に寄与することができる。
【0042】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0043】
たとえば、図1に示す実施形態では、第1色のベースコート10はボディ全体に塗装したが、これは第2色の上塗り塗料11の隠蔽力を考慮したものであって、第2色の上塗り塗料11の隠蔽力が強い場合には、図5(a)に示すようにボディの上部のみに塗装しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のツートーン塗装方法の実施形態を示す工程図である。
【図2】本発明のツートーン塗装方法の実施形態の中の第2色ベースコート塗装工程の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明のツートーン塗装方法の実施形態の中の第2色ベースコート塗装工程の他の例を示す斜視図である。
【図4】本発明のツートーン塗装方法の実施形態の中の第2色ベースコート塗装工程で用いられる塗装ガンの一例を示す斜視図である。
【図5】本発明のツートーン塗装方法の他の実施形態を示す工程図である。
【図6】従来のツートーン塗装方法を示す工程図である。
【符号の説明】
A…第1色
B…第2色
10…第1色のベースコート
11…第2色のベースコート
12…クリヤコート
20…オーバースプレー防止用隠蔽板
21…エアーカーテン
G…塗装ガン
G1…エアーブラシガン
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a two-tone coating method used for top coating of an automobile body, and more particularly to a two-tone coating method that does not require masking.
[0002]
[Prior art]
For passenger cars, recreational vehicles (RV), one-box cars, and the like, two-tone coating aiming at a design effect is widely adopted.
In the conventional two-tone coating method, as shown in FIG. 6, the body on which the intermediate coating has been completed is carried into the top coating booth, where first the top coating A, which is the first color, is applied.
[0003]
As shown in the figure, in the two-tone coating type in which the body is painted up and down, the lower color is usually the first color. When the first color top coat is a so-called two-coat one-bake type metallic paint, the clear paint is applied wet-on-wet after a predetermined flash time after applying the base paint. The body to which the first color top coat A has been applied in this way is conveyed to a drying furnace and baked.
[0004]
When the first color overcoating is completed, the body is transported again to the front of the topcoating booth, where the first color coating area is masked. This masking is performed manually by first attaching the heat-resistant masking tape 1 to the parting line and covering the heat-resistant masking paper 2 thereon.
[0005]
The body whose first color area is masked is again carried into the top coat booth, and this time, the second color top coat B is applied. Then, the body is conveyed again to the drying furnace, where the second color top coat B is baked, and then the masking paper 2 and the masking tape 1 are peeled off. Thus, a two-tone painted vehicle is manufactured in which the lower part of the body is first color A and the upper part of the body is second color B.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional two-tone coating method has the following problems.
First, the masking operation of the first color is performed by hand because it is extremely difficult to automate, but this operation time is extremely long as an average of 20 to 30 minutes / unit. The longer the masking time, the higher the work cost and the very expensive coating specifications.
[0007]
Further, since the above-described masking tape and masking paper pass through the top-drying oven, a high heat-resistant material that does not shrink even at a temperature of around 200 ° C. is necessary, and the cost of auxiliary materials such as masking material is inevitably high. .
[0008]
On the other hand, a sharp parting line is produced with a masking tape, but since this is performed manually, a quality defect is likely to occur regarding the parting line such that the parting line is bent or the coating film is missing at the parting line. Once a parting failure occurs, retouching is extremely difficult, and in some cases, it is necessary to sand and remove the first color and the second color and then repaint from the first color.
[0009]
The present invention has been made in view of such problems of the prior art, and does not require masking with high work cost and secondary material cost, and is a two-tone coating method that is excellent in quality and design. The purpose is to provide.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, the two-tone coating method according to claim 1 is a two-tone paint method painted separately body to two-color, after applying a first top coat, the second topcoat wet on wet In the two-tone coating method in which a coating material is applied and these are simultaneously baked , when the second top coating material is applied, an overspray prevention shielding plate is provided in the vicinity of the parting line of the vehicle body with a slight gap, and the first color region It is characterized by supplying air into the gap .
[0011]
In the two-tone coating method according to the first aspect, the first color and the second color are applied by wet-on-wet and baked at the same time, thereby producing a two-tone coating vehicle, so that the masking operation that has been conventionally required is unnecessary. Thus, no auxiliary material such as a masking material is required. Therefore, the cost can be reduced by the masking operation cost and the masking material cost. In addition, since two-tone coating can be obtained by only one pass of the top coating process, the time required to complete coating can be shortened, contributing to shortening the delivery time.
In addition, when applying the second top coat, a shielding plate for preventing overspraying is provided with a slight gap near the parting line of the vehicle body, and air is supplied to the gap from the first color region, so that it is concealed from the body. Overspray of the second color paint from the gap with the plate is suppressed.
[0012]
The two-tone coating method according to claim 1 includes both 1C1B type paint such as solid paint and 2C1B type metallic paint, but the two-tone coating method according to claim 2 is a two-color, two-coat, one-bake type. A two-tone coating method in which a vehicle body is painted using a metallic top coating, and after applying a base coating of a first top coating, a base coating of a second top coating is applied wet-on-wet, and these first coatings are further applied. The base paint of the second top coat is applied in a two-tone coating method in which the clear paint is applied wet-on-wet onto the base paint of the second top coat and then the base paint and the clear paint are simultaneously baked. In order to prevent overspraying, provide a shielding plate near the parting line of the car body with a slight gap. Together, characterized in that for supplying air into the gap from the first color regions.
[0013]
In the two-tone coating method according to claim 2, when both the first color and the second color are 2C1B type metallic paints, the base paints of the first color and the second color are applied wet-on-wet, and further wet-on-wet Since the clear paint is applied to the whole and then baked at the same time, a two-tone painted car is manufactured, so that the masking work required conventionally is unnecessary, and no auxiliary materials such as a masking material are required. Therefore, the cost can be reduced by the masking operation cost and the masking material cost. In addition, since two-tone coating can be obtained by only one pass of the top coating process, the time required to complete coating can be shortened, contributing to shortening the delivery time.
In addition, when applying the second top coat, a shielding plate for preventing overspraying is provided with a slight gap near the parting line of the vehicle body, and air is supplied to the gap from the first color region, so that it is concealed from the body. Overspray of the base coat of the second color from the gap with the plate is suppressed.
[0014]
In the two-tone coating method according to claim 1 or 2, the boundary between the first color and the second color, that is, the sharpness of the parting portion is not particularly limited, but the two-tone coating method according to claim 3 is provided near the parting line. A blur region is formed. By deliberately blurring the parting line, masking is not necessary, and design effects such as the addition of a soft image with a “blurred pattern” can be expected.
[0015]
In the two-tone coating method according to any one of claims 1 to 3, although the coating conditions of the first color and the second color are not particularly limited, the two-tone coating method according to claim 4 includes: The discharge amount of the base paint of the second topcoat paint is 50 cc / min to 150 cc / min.
[0016]
This is because if the discharge rate is less than 50 cc / min, a sufficient film thickness cannot be ensured, and the coating time becomes long in order to ensure a sufficient film thickness. On the contrary, if the discharge rate is 150 cc / min or higher, overspraying on the other side of the color becomes remarkable and the design and quality are not established.
[0020]
In the two-tone coating method of claim 1, wherein, not particularly limited as spray gun which can be used, air spray gun, airless spray gun, air mix cancer, there may be mentioned such as small Berugan, claim 5. The two-tone coating method according to 5 , wherein an airbrush gun is used as a coating gun when applying the second top coat or the base paint of the second top coat.
[0021]
By using a combination of the airbrush gun, a small gun formed by bundling the airbrush gun, or the above-described various coating guns, the second color overspray can be prevented more reliably.
[0022]
【The invention's effect】
According to the two-tone coating method of the first or second aspect, a masking operation that has been conventionally required is not required, and a secondary material such as a masking material is not required. Therefore, the cost can be reduced by the masking operation cost and the masking material cost. In addition, since there is no masking, quality problems such as parting failures do not occur. Furthermore, since the two-tone coating can be obtained with only one pass of the top coating process, the time required to complete the coating can be shortened, which can contribute to shortening the delivery time.
Further, overspray of the second color paint from the gap between the body and the concealing plate is suppressed.
[0023]
According to the two-tone coating method described in claim 3, by intentionally blurring the vicinity of the parting line, not only masking becomes unnecessary, but also a design effect such as addition of a soft image by “blurred pattern” can be expected.
[0024]
According to the two-tone coating method of the fourth aspect, by limiting the discharge amount of the second color, it is possible to prevent overspray to the first color and to prevent the occurrence of quality defects such as color skipping. it can. Further, by preventing overspraying, the skin and clarity of the coating film are improved for both the first color and the second color.
[0026]
According to the two-tone coating method of the fifth aspect , since the air brush gun is used as the coating gun, the second color overspray can be prevented more reliably.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a process diagram showing an embodiment of the two-tone coating method of the present invention, FIG. 2 is a perspective view showing an example of a second color base coat application process in the embodiment, and FIG. 3 is a diagram of the second color base coat application process. FIG. 4 is a perspective view showing an example of a coating gun used in the second color base coat coating process.
[0028]
In the following embodiment, a case where a 2-coat 1-bake type metallic paint is used for both the first color and the second color will be described. Further, in this embodiment, a two-tone coating of a type in which the body shown in FIG. 1 is applied vertically at the approximate center of the body side is adopted, and the upper part of the body is described as the first color and the lower part of the body is described as the second color.
[0029]
As shown in FIG. 1A, in the two-tone coating method of the present embodiment, the first color base coat 10 is first applied to an automobile body that has been subjected to electrodeposition coating and intermediate coating. In this step, the base coat 10 of the first color top coat is applied to the entire body. The coating thickness of the base coat 10 alone is not particularly limited, but is preferably 10 μm to 20 μm in a dry state.
[0030]
After applying the first color base coat 10, after a flash time of about 1 to 2 minutes, as shown in FIG. 4B, the second color base coat 11 is applied to the lower part of the body. To do. The coating thickness of the base coat 11 alone is not particularly limited, but is preferably 10 μm to 20 μm in a dry state at a position away from the parting line, and gradually approaches 0 μm as it approaches the parting line.
[0031]
The application of the base coat 11 of the second color is not limited. For example, as shown in FIG. 2, the second color base coat 11 can be applied using a painting robot R in which a painting gun G is attached to the hand H.
[0032]
At this time, in order to prevent the base coat 11 of the second color from being oversprayed on the upper part of the body to which the first color has been applied in the previous step, there is no limitation. For example, as shown in FIG. It is preferable to provide the spray-preventing concealment plate 20 over the front and rear direction of the body. Since the first color 10 is in a wet state, the concealing plate 20 is preferably provided in a non-contact state with a slight gap with respect to the body.
[0033]
Further, when providing the overspray preventing concealment plate 20 or independently, as shown in the figure, air may be supplied from the first color side to form an air curtain that flows from the first color side. By doing so, overspray of the second color base coat 11 from the gap between the body and the concealment plate 20 is suppressed.
[0034]
On the other hand, the coating gun G for coating the base coat 11 of the second color is not particularly limited, and an air spray gun, an airless spray gun, an air mix gun, a small bell gun or the like can be used. It is preferable to use a combination of a small gun G configured by bundling a plurality of airbrush guns G1 as shown in FIG. By using such a small paint gun G, the second color overspray on the upper part of the body can be prevented more reliably.
[0035]
Moreover, the discharge amount of the coating material when applying the base coat 11 of the second color is not limited, but is more preferably 50 cc / min to 150 cc / min. This is because if the discharge rate is less than 50 cc / min, a sufficient film thickness cannot be secured, and if a sufficient film thickness is to be secured, the coating time becomes long. On the contrary, at a high discharge rate of 150 cc / min or more, the overspray on the upper part of the body coated with the first color becomes significant and is not realized in terms of design and quality.
[0036]
At this time, when a coating gun G using an air pressure such as an air spray gun is used, it is desirable that the air pressure be lower than usual.
[0037]
After applying the above-described second color topcoat base coat 11, the clear coat 12 is applied to the entire body with a flash time of about 1 to 2 minutes, as shown in FIG. . The thickness of the clear coat 12 is not particularly limited, but is preferably 30 μm to 40 μm at the upper part of the body and 20 μm to 35 μm at the side part of the body.
[0038]
When the coating of the clear coat 12 in FIG. 5C is completed, it is set in a setting time of 5 to 10 minutes, and then brought into a coating drying furnace, where the baking conditions at 140 ° C. for 20 minutes can be kept, The first color base coat 10, the second color base coat 11 and the clear coat 12 are simultaneously baked.
[0039]
The two-tone coating thus obtained has a novel design effect in which the first color base coat 10 and the second color base coat 11 are blurred in the vicinity of the parting line, as shown in the right figure of FIG. Therefore, it is possible to provide a soft image or a warm image compared to the conventional sharp two-tone coating.
[0040]
In addition, since it is basically a masking-less construction method, the cost can be reduced by the masking work cost and the masking material cost. In addition, since a sharp parting line is not employed, there are no quality defects such as parting defects at the parting line part and coating film chipping, which frequently occur in the past, and the coating straightness rate is improved in each stage.
[0041]
Furthermore, since the two-tone coating can be obtained by only one pass through the top coating booth and the top coating drying furnace, the coating complete straight time is shortened by about 1 hour. As a result, it can contribute to shortening the delivery time of the automobile.
[0042]
The embodiment described above is described for facilitating the understanding of the present invention, and is not described for limiting the present invention. Therefore, each element disclosed in the above embodiment is intended to include all design changes and equivalents belonging to the technical scope of the present invention.
[0043]
For example, in the embodiment shown in FIG. 1, the base coat 10 of the first color is applied to the entire body, but this is because the concealing power of the top coat 11 of the second color is taken into account. When the hiding power of 11 is strong, it may be applied only to the upper part of the body as shown in FIG.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a process diagram showing an embodiment of a two-tone coating method of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing an example of a second color base coat coating process in the embodiment of the two-tone coating method of the present invention.
FIG. 3 is a perspective view showing another example of the second color base coat coating process in the embodiment of the two-tone coating method of the present invention.
FIG. 4 is a perspective view showing an example of a coating gun used in a second color base coat coating process in the embodiment of the two-tone coating method of the present invention.
FIG. 5 is a process diagram showing another embodiment of the two-tone coating method of the present invention.
FIG. 6 is a process diagram showing a conventional two-tone coating method.
[Explanation of symbols]
A ... 1st color B ... 2nd color 10 ... 1st color base coat 11 ... 2nd color base coat 12 ... Clear coat 20 ... Overspray prevention concealment plate 21 ... Air curtain G ... Paint gun G1 ... Air brush gun

Claims (5)

車体を2色に塗り分けるツートーン塗装方法であって、第1の上塗り塗料を塗布したのち、ウェットオンウェットで第2の上塗り塗料を塗布し、これらを同時に焼き付けるツートーン塗装方法において、
前記第2の上塗り塗料を塗布する際に、オーバースプレー防止用遮蔽板を車体の見切り線近傍に僅かな隙間をもって設けるとともに、第1色領域からこの隙間にエアーを供給することを特徴とするツートーン塗装方法。
In the two-tone coating method in which the vehicle body is painted in two colors, after applying the first top coating, the second top coating is applied wet-on-wet, and these are simultaneously baked .
When applying the second top coat , a two-tone is provided, in which an overspray prevention shielding plate is provided in the vicinity of a parting line of the vehicle body with a slight gap and air is supplied to the gap from the first color region. How to paint.
2色の2コート1ベーク型メタリック上塗り塗料を用いて車体を塗り分けるツートーン塗装方法であって、第1の上塗り塗料のベース塗料を塗布したのち、ウェットオンウェットで第2の上塗り塗料のベース塗料を塗布し、さらにこれら第1および第2の上塗り塗料のベース塗料の上にウェットオンウェットでクリヤ塗料を塗布したのち、これらのベース塗料およびクリヤ塗料を同時に焼き付けるツートーン塗装方法において
前記第2の上塗り塗料のベース塗料を塗布する際に、オーバースプレー防止用遮蔽板を車体の見切り線近傍に僅かな隙間をもって設けるとともに、第1色領域からこの隙間にエアーを供給することを特徴とするツートーン塗装方法。
This is a two-tone coating method in which the vehicle body is painted using two-color, two-coat, one-bake type metallic topcoat, and after applying the first topcoat base paint, wet-on-wet second basecoat base paint In the two-tone coating method, after applying a clear paint wet-on-wet on the base paint of the first and second top coat paints, and then baking these base paint and clear paint simultaneously,
When applying the base paint of the second top coat, the overspray prevention shielding plate is provided with a slight gap near the parting line of the vehicle body, and air is supplied to the gap from the first color region. Two-tone painting method.
見切り線近傍にぼかし領域が形成されることを特徴とする請求項1または2記載のツートーン塗装方法。3. The two-tone coating method according to claim 1, wherein a blur region is formed in the vicinity of the parting line. 前記第2の上塗り塗料および前記第2の上塗り塗料のベース塗料の吐出量が、50cc/分〜150cc/分であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のツートーン塗装方法。The two-tone coating method according to any one of claims 1 to 3, wherein a discharge amount of the second top coating material and a base coating material of the second top coating material is 50 cc / min to 150 cc / min. 前記第2の上塗り塗料または前記第2の上塗り塗料のベース塗料を塗布する際に、エアーブラシガンを塗装ガンとして用いることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のツートーン塗装方法。5. The two-tone coating method according to claim 1, wherein an airbrush gun is used as a coating gun when applying the second top coating or the base coating of the second top coating. 6.
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