JP3653712B2 - Method for manufacturing portable insulated container - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯用魔法瓶、携帯用ランチジャー、携帯用断熱調理器具に用いる携帯用断熱容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の断熱容器として、例えば実公昭59−38192号公報には、断熱材層を備えた壁体により形成された箱体内に、蓄熱体と面発熱体よりなる保温用熱源が設けられた保温箱が開示されている。この保温箱において、蓄熱体への蓄熱は面発熱体により行っているので、蓄熱を簡単に行うことができ、また蓄熱材を全体的に加熱でき温度分布に局部的なむらを生じないものとなり、被保温物の蓄熱材からの伝熱による保温も均一な温度にすることができるというものである。また、実公昭62−21256号公報には、金属製の内外筒間が真空にされて真空断熱層が形成され、上記内筒底部にヒータが設けられている電気加熱式魔法瓶において、上記ヒータの近傍に蓄熱材を介在せしめたことを特徴とする電気加熱式魔法瓶が開示されている。この電気加熱式魔法瓶は、内筒底部に設けられたヒータの近傍に蓄熱材(蓄熱板)を設けた構成なので、ヒータの熱の逃散を阻止できるばかりでなく、蓄熱を積極的に再利用でき、熱効率に優れ、長時間保温が可能である。また、実開昭64−23933号公報には、断熱容器の任意部位に蓄熱ユニットを設け、この蓄熱ユニット内に65〜80℃の凝固点を有するパラフィンろうやマイクロクリスタリンワックスからなる蓄熱形の蓄熱材料を密封したことを特徴とする食品保存器が開示されている。この食品保存器は蓄熱ユニット内に蓄熱材を設けた構造なので、ヒータの熱の逃散を阻止できるばかりでなく、積極的に再利用できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら従来技術には、それぞれ解決すべき課題があった。実公昭59−38192号公報記載の保温箱は、断熱材を用いた断熱構造であり携帯には不便である。すなわち、この保温箱では断熱材の材質として合成樹脂製発泡体、木材、グラスウール、石綿ボード、パーティクルボード等が挙げられており、これらの断熱材料で実用上十分な断熱効果を得るには、断熱材の厚みを厚くしなければならず、保温箱が大きく、重くなってしまう。さらに、これらの断熱材を用いて構成した場合、蓄熱材の蓄熱温度を80〜100℃近傍の温度とした場合、合成樹脂発泡体や木材は熱で変形し易く、また容器外側が熱くなるおそれがあり、前記温度域での使用が困難であった。またこの保温箱は面発熱体の位置が蓄熱材の上下いずれか一方または両方としているが、このような配置では、潜熱蓄熱材は熱伝導率が低いので蓄熱が遅く、実際には温度むらが生じ、温度制御し難かった。実公昭62−21256号公報記載の電気加熱式魔法瓶および実開昭64−23933号公報記載の食品保存器では、その構造から考えると、蓄熱材に蓄熱した熱は底を通じて外部に損失され被保温物に伝わる効率が悪くなるおそれがあった。また、底からの伝熱により外筒が熱せられるおそれがあった。また、これら従来例に関しては、温度制御手段等、効率よく蓄熱するシステムについては記載されていない。さらに、蓄熱材が蓄熱した後の感知及び報知システムについても記載されていない。
【0004】
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、以下の事項を達成することを課題としている。
1 電気供給のある場所から電気供給の無い場所に簡単に携帯できるようにする。
2 断熱効果を高くするとともに、断熱容器を軽量、コンパクト化する。
3 蓄熱材蓄熱時及び放熱時の熱効率を良くするとともに、容器外面の温度が高くならず、安全に使用できるようにする。
4 温度制御手段等を用い、効率よく蓄熱する。
5 蓄熱材の蓄熱完了を感知して報知または表示し、蓄熱完了が容易に判るようにする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の発明は、金属製の有底筒状の内容器と外容器がそれらの間に断熱層を形成して接合一体化されてなる金属製の断熱容器本体を作製し、潜熱蓄熱材と、該蓄熱材の温度を感知して制御される加熱手段とを備えた蓄熱ユニットを作製し、該蓄熱ユニットを前記断熱容器本体内に挿入、固定し、かつ前記断熱容器本体の側面または底面に設けた前記内容器と外容器を貫通する貫通孔または貫通管を通して、前記蓄熱ユニットの加熱手段と制御手段の配線を断熱容器本体外に導出し、前記蓄熱ユニットを前記断熱容器の内容器底部に挿入、固定することを特徴とする携帯用断熱容器の製造方法である。請求項2に係る発明は、潜熱蓄熱材と、該蓄熱材の温度を感知して制御される加熱手段とを有底筒状の金属製容器に密閉収容して蓄熱ユニットを作製し、該蓄熱ユニットの金属製容器上端に内筒を接合して内容器を形成し、該内容器と外容器とを接合一体化し、次いで内容器と外容器の間に断熱層を形成して断熱容器本体を形成し、かつ前記断熱容器本体の側面または底面に設けた前記内容器と外容器を貫通する貫通孔または貫通管を通して、前記蓄熱ユニットの加熱手段と制御手段の配線を断熱容器本体外に導出することを特徴とする携帯用断熱容器の製造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態:携帯用魔法瓶)図1は本発明に係る携帯用断熱容器の第1の実施形態としての携帯用魔法瓶を示すものである。この携帯用魔法瓶は、金属製の断熱容器100と、該断熱容器100の肩部から上部開口に固定された合成樹脂製の肩部材101と、この肩部材101の上部を覆うように設けられた着脱可能なコップ102と、断熱容器100の上部開口に装着された合成樹脂製の中栓103と、断熱容器100の底部に固定された合成樹脂製の底部材105と、前記肩部材101と底部材105の間に設けられた折り畳み式の取手104と、断熱容器100の内底部に配設された蓄熱ユニットAとを備えて構成されている。
【0007】
前記断熱容器100は、金属製の外筒115の下端にチップ管117を有する有底円筒状の金属底部材116を溶接してなる外容器と、それよりも小径の金属製の内筒113の下端に蓄熱ユニットAの外装をなす有底円筒状の金属製容器108の上端を溶接してなる内容器とをそれぞれの上端部で接合一体化し、かつこれら外容器と内容器の間の空間を真空断熱層100aとしてなるものである。内容器底部に接合された蓄熱ユニットAは、金属製容器108に管状の電流導入端子107を接合し、所定温度に維持可能とされた面状の自己温度制御ヒータ109と温度ヒューズ110とを、容器内に浮いた状態となるように電流導入端子107に固定するとともに、該ヒータ109の電源用配線を該端子107を通して導出し、かつ該容器108内にパラフィン等の潜熱型の蓄熱材106を充填し、その上に金属製の蓋112を被せ、該蓋112の上端を金属製容器108の上端と一緒に内筒113下端に溶接して構成されている。この電流導入端子107の先端は、外筒115下端に接合された金属製底板116を貫通し気密に接合され、該端子107内を通して導出されたヒータ109の電源用配線は底部材105に設けられたジャック118に接続されている。
【0008】
肩部材101にはコップ102が螺着されるとともに、中栓103が螺着されている。ここで例示する中栓は上部中央のボタンを押圧することにより、下端に垂設された弁体を移動させて、内部の液体(被保温物)の注出可能/停止を切換えるワンタッチ式中栓である。なおこの中栓103に代えて、注出口を回して切換える回転式中栓を用いてもよい。また、底部材105には前記ジャック(雄)118が設けられている。このジャック118には、電源に接続されたジャック(雌)119が着脱容易に接続される。このジャック(雌)119には、通電状態を点灯により表示するための放電管120が設けられている。
【0009】
この携帯用魔法瓶は、コップ102と中栓103を外し、断熱容器100内に湯、茶などの被保温物を充填し、電源のある場所では、電源に接続されたジャック(雌)119を魔法瓶のジャック(雄)118に挿入してヒータ109に通電することで内部を一定温度に保持することができる。蓄熱材106の蓄熱終了はジャック(雌)119に配した放電管120の消灯により判断できる。そして、保温状態にある該魔法瓶を持ち運ぶ際にはジャック(雌)119を外せば携帯可能となる。携帯時には、真空断熱とされた断熱容器100によって保温されるとともに、蓄熱材106が放熱して被保温物を高温に保ち得るので、被保温物は冷めにくく、長時間携帯した後でも熱い湯や茶を飲用することができる。なお、潜熱型蓄熱材106はパラフィンに限定されず、実使用温度域で液体−固体の相変化を伴って熱エネルギーを蓄熱可能な材料であれば使用可能である。
【0010】
次に、この携帯用魔法瓶の製造方法を説明する。まず、電流導入端子107を溶接した金属製容器108の内部に、面状の自己温度制御ヒータ109と、温度ヒューズ110を固定する。それらの固定は、導電性の針金等を用い、自己温度制御ヒータ109と温度ヒューズ110が容器108から浮くように電流導入端子107に半田付けする。次いで、蓄熱材106を液体の状態で金属製容器108内に流し込み、その後金属製容器108の蓋112を被せて蓄熱ユニットAとし、溶接位置114にて金属製容器108と蓋112の上端を内筒113下端に溶接して内容器を形成する。次に蓄熱ユニットAを備える内容器と、外筒115を口元接合する。さらに、金属底部材116を外筒115下端に溶接する。この時電流導入端子107と金属底部材116も溶接によって接合する。上記のように形成された内容器と外容器の間隙を密閉空間とし、金属底部材116に設けたチップ管117から真空排気し、その後該チップ管117を圧着封止して蓄熱材入り断熱容器100を作製する。次いで、断熱容器100内部からの配線コード121を底部材105に具備されたジャック(雄)118と接続し、底部材105を断熱容器100に固定する。その後、肩部材101、コップ102、中栓103及び取手104を取付け、蓄熱材入り携帯用魔法瓶とする。
【0011】
本例の携帯用魔法瓶は、底面または側面のごく一部を貫通させて必要な配線を設け、他部は断熱されている断熱容器100を用いることにより、熱損失を極力抑えて、蓄熱材106の蓄熱時に電気効率よく蓄熱することができ、電源供給が無い場所で使用する蓄熱材106の放熱時は熱効率よく保温が行える。また任意に設定した温度で潜熱型の蓄熱材106を徐々に暖めるようにすることにより、急激に暖めるのと違い、昇華等による容器の内部圧力上昇を抑制できる。また蓄熱材106を簡単にその融点に応じた温度、例えば融点+約20℃程度で蓄熱できる。また電源さえ供給すれば自動的に蓄熱できることにより、経済的な夜間電力などを利用して蓄熱し、手間を感じず使用できる。また、蓄熱材106が蓄熱したことを表示する放電管120を設けたことにより、蓄熱材106が蓄熱されたことを簡単に判断でき、蓄熱材106が蓄熱されているかどうか危惧する必要がなくなる。また電気の配線コードが携帯用魔法瓶と簡単に着脱できることにより、蓄熱作業が終った魔法瓶は、被保温物を入れ、電源供給のコードを抜くだけで、難しい手続き無しで手軽に携帯することができる。さらに、本例による製造方法は、蓄熱材106と、この蓄熱材106の温度を感知して制御される加熱手段とを備えた蓄熱ユニットAを作製し、この蓄熱ユニットAと、内筒113とを接合して断熱容器100の内容器を作製することにより、製造工程が簡略化できる。
【0012】
(第2の実施形態:携帯用ランチジャー)図2は本発明に係る携帯用断熱容器の第2の実施形態としての携帯用ランチジャーを示すものである。この携帯用ランチジャーは、内容器39と外容器40がそれらの間に断熱層32aを形成して接合一体化されてなる金属製の断熱容器32と、この断熱容器32の上端部に固定された合成樹脂製の肩部材33と、該肩部材33の上部に螺着された合成樹脂製の外蓋部材34と、断熱容器32の底部に固定された合成樹脂製の底部材37と、断熱容器32の内底部に配設された蓄熱ユニットBと、底部材37内に配設された制御ユニット10及び磁石式コンセント13と、断熱容器32の一側面に取り付けられた箸ケース35と、断熱容器32に外蓋部材34を装着した状態で形成される内部空間に積層収納された3つの収納容器36,45,46とを備えて構成されている。
【0013】
前記断熱容器32は、有底筒状の内容器39と外容器40とをそれぞれの間に隙間を持たせた状態で上端部を接合一体化するとともに、内容器39と外容器40の底部接触部20を圧接して接合し、さらに圧接された底部接触部20の中央に貫通孔12を形成した構成になっている。内容器39の外容器40との間には、空気よりも熱伝導率の小さなガス、好ましくはキセノン、クリプトン、アルゴンからなる群より選択される少なくとも1種の低熱伝導率ガスが充填封入されている。
【0014】
前記蓄熱ユニットBは、内容器39底部に収納可能な大きさで、その下部にヒータ49を取り付ける面を形成するために縮径された金属製容器43と、該金属製容器43の縮径部上面側に固定されたシリコンラバーヒータ49と、該金属製容器43内に固定された蓄熱材温度センサとしてのサーミスタ素子16と、該金属製容器43内に充填された潜熱型の蓄熱材38と、該蓄熱材38の上面を覆う金属製の蓋51とを備えている。該蓋51はその周縁部が金属製容器43上端部に巻き締めによって気密に接合されている。また、金属製容器43の縮径部には温度ヒューズ52が設けられ、ヒータ49の下側にはヒータ温度制御用サーミスタ素子50が設けられている。また、金属製容器43の底部には、サーミスタ素子16の配線を導出するための導入端子15が固定されている。この端子15を通して金属製容器43から導出されたサーミスタ素子16の配線と、温度ヒューズ52及びヒータ温度制御用サーミスタ素子50を介してヒータ49に接続された配線は、金属製容器43の底部を通り、断熱容器32底部に形成した貫通孔12を通して、断熱容器32から導出され、底部材37内に配設した制御ユニット10に接続されている。
【0015】
前記底部材37には、断熱容器32底部に形成した貫通孔12を通して断熱容器32から導出されたサーミスタ素子16の配線と、温度ヒューズ52及びヒータ温度制御用サーミスタ素子50を介してヒータ49に接続された配線が接続された制御ユニット10と、該制御ユニット10に接続された電源供給用の磁石式コンセント13と、同じく制御ユニット10に接続され、通電の停止によって点灯するLED14とが設けられている。
【0016】
この携帯用ランチジャーは、それぞれの収納容器36,45,46にそれぞれ調理済み食品を入れ、これらをランチジャー内に積み重ねて収納し、外蓋部材34を螺着して密封し、磁石式コンセント13を電源に接続してヒータ49に通電することで内部を一定温度に保持することができる。蓄熱材38の蓄熱終了はLED14の点灯により容易に判断できる。そして電源を外せば携帯可能となる。携帯時には、断熱容器32によって保温されるとともに、蓄熱材38が放熱して内部を高温に保ち得るので、収納容器36,45,46内の被保温物は冷めにくく、長時間携帯した後でも熱い調理食品を食することができる。
【0017】
次に、この携帯用ランチジャーの製造方法を説明する。導入端子15を具備した金属製容器43の内部に、面状のシリコンラバーヒータ49を固定し、また、容器43内部側面にサーミスタ素子16を取り付ける。さらに温度ヒューズ52とヒータ温度制御用サーミスタ素子50を容器43外側に隙間なく固定する。次いで、パラフィン等の潜熱型の蓄熱材38を液体の状態で金属製容器43内に流し込み、液体の状態のまま前記容器43の蓋51を被せて、巻き締めにより気密に封止する。次いで電気部品に配線を施し、蓄熱ユニットBを作製する。また、断熱容器32は以下の方法で作製する。内容器39と外容器40を低熱伝導率のガス雰囲気中で口元接合するとともに、内容器39と外容器40の底部接触部20を圧接する。その後、圧接した底部20に圧接面よりも小さな貫通孔12をボール盤により形成する。蓄熱ユニット53の配線コード17を断熱容器32に形成した貫通孔管12から通し、蓄熱ユニット53を断熱容器32に挿入し、その後、保護金属板44を挿入して、部分的にろう付けにより接合する。断熱容器32からの配線コード17は制御ユニット10に接続し、接続ユニットからは蓄熱完了を点灯にて知らせるLED14と電源供給の磁石式コンセント13に配線する。上記の制御ユニット10、LED14及びコンセント13は底部材37に固定し、その底部材37は断熱容器32に固定する。その後、肩部材33、外蓋部材34、箸ケース35を取り付け、収納容器36,46,45を入れて携帯用ランチジャーを作製する。
【0018】
(第3の実施形態:携帯用断熱調理器)図3は本発明に係る携帯用断熱容器の第3の実施形態としての携帯用断熱調理器を示すものである。この携帯用断熱調理器は、内容器54aと外容器54bがそれらの間に断熱層54cを形成して接合一体化されてなる金属製の断熱容器54と、この断熱容器54の上端部に固定された合成樹脂製の肩取手部材58と、該断熱容器54の上部開口に装着された合成樹脂製の外蓋部材63と、断熱容器54の底部に固定された合成樹脂製の底部材59と、断熱容器54内に収納された内鍋ユニット55と、断熱容器54の内容器内底部に配設された蓄熱ユニットCと、底部材59内に配設された制御ユニット57とを備えて構成されている。
【0019】
前記断熱容器54は、有底円筒状の内容器54aと、底部に排気孔を有する有底円筒状の外容器54bとをそれぞれの上端部で接合一体化し、該排気孔を通して内外容器間を真空排気し、その排気孔の周囲を金属製の封止板をろう付けして封止することによって形成される。この断熱容器54の底部には、内外容器を貫通する配線導出用の貫通管71が設けられている。前記肩取手部材58は、断熱容器54の上端部に固定された基部に揺動可能な取手を取り付けたものである。前記蓄熱ユニットCは、金属容器下部材21と、該下部材21にヒータ支持部材22を介して固定されたシーズヒータ65と、同じく該下部材21にセンサ支持部材23を介して固定された蓄熱材温度センサとしてのサーミスタ素子90と、シーズヒータ65に固定されたヒータ温度センサとしてのサーミスタ素子66と、この金属容器下部材21と接合されて蓄熱材充填用の密閉空間を形成する金属容器上部材64と、該密閉空間内に充填されたパラフィン等の潜熱型の蓄熱材68とを備えて構成されている。ヒータ65および各素子90,66の配線は、金属容器下部材21に形成された穴に設けられたパッキン70を介して導出され、さらに断熱容器54に設けられた貫通管71を通して断熱容器54底部に導出され、温度ヒューズ67を介して制御ユニット57に接続されている。
【0020】
底部材59には、前記制御ユニット57の他、電源に接続されたコンセント(雌)75が接続される磁石式コンセント(雄)74が取り付けられ、また制御ユニット57に接続されて蓄熱完了時に点灯するLCD73が設けられている。前記内鍋ユニット55は、金属製の内鍋60と、該内鍋60の上部開口を塞ぐ蓋61と、該蓋61に固定されたツマミ62と、該内鍋60の上端部に揺動可能に取り付けられた図示略の取手とを備えている。
【0021】
この断熱調理器は、内鍋60に食品素材等を入れて調理し、半調理品が入った内鍋ユニット55を断熱容器54内に収納し、外蓋部材63を被せるとともに、磁石式コンセント74に電源を接続してヒータ65に通電することで内部を一定温度に保持し、内鍋ユニット55内の半調理品を断熱調理し、さらに完成品を保温することができる。蓄熱材68の蓄熱終了はLCD73の点灯により容易に判断できる。そして電源を外せば携帯可能となる。携帯時には、断熱容器54によって保温されるとともに、蓄熱材68が放熱して内部を高温に保ち得るので、内鍋60内の調理食品は冷めにくく、長時間携帯した後でも熱い調理食品を食することができる。
【0022】
次に、この携帯用断熱調理器の製造方法を説明する。まず、以下の手順によって蓄熱ユニットCを作製する。ヒータ支持部材22とセンサ支持部材23を固定した金属容器下部材21内部に、シーズヒータ65を該ヒータ支持部材22に取り付け、該シーズヒータ65にサーミスタ素子66を隙間無く固定しさらにサーミスタ素子90をネジ止めにより該センサ支持部材23に取り付ける。シーズヒータ65、サーミスタ素子66,90の配線を導入端子69に配線する。次に、シーズヒータ65、サーミスタ素子66,90を具備した容器下部材21に容器上部材64をろう付け等により接合し、導入端子69を取り付けるための小孔より液化したパラフィン68を注入する。注入後、電流導入端子69を容器下部材21に溶接し、封止する。また、断熱容器54は、内容器54aと外容器54bとをそれぞれの上端部で接合一体化し、次いで底部を上向きにして真空加熱炉内に置き、外容器54bの底部に形成した排気孔の周囲にろう材を配し、その上に封止板を置き、真空雰囲気中で加熱し、排気孔を通して内外容器間の空気を排気した後、排気孔を封止板で封止して作製される。作製された断熱容器54の底部に形成した貫通管71に前記蓄熱ユニットCの配線コード72を通し、パッキン70により水密構造とした状態で蓄熱ユニット56を断熱容器54に挿入し、無理嵌めにより固定する。断熱容器54からの配線コード72を温度ヒューズ67を経由して底部材59に固定した制御ユニット57に接続し、制御ユニット57からは蓄熱完了を表示報知させるLCD73と、電源供給の磁石式コンセント74に配線する。上記のLCD73とコンセント74も底部材59に固定し、底部材59を断熱容器54に無理嵌めにより嵌合する。その後、肩取手部材58、外蓋部材63を取り付け、内鍋ユニット55を入れて携帯用断熱調理器とする。
【0023】
【実施例】
実施例1:携帯用魔法瓶図1に示す携帯用魔法瓶を作製した。まず、電流導入端子107を溶接したステンレス鋼からなる金属製容器108の内部に、100℃に維持することができる面状の自己温度制御ヒータ109と、温度ヒューズ110を固定した。それらの固定は、導電性の針金111を用い、自己温度制御ヒータ109と温度ヒューズ110が容器108から浮くように導入端子107に半田付けで行った。次いで、蓄熱材として、融点が約80℃のパラフィン106を液体の状態で金属製容器108内に流し込み、金属製容器108の蓋112を被せて、内容器113とともに溶接位置にて溶接した。次に蓄熱材入りの内容器113と外容器115を口元接合した。さらに、金属底部材116を外容器115に溶接した。この時、導入端子107と金属底部材116も溶接によって接合した。上記のように形成された内容器113と外容器115の間隙を密閉空間とし、金属底部材116の設けたチップ管117から真空排気し、圧着封止して蓄熱材入り断熱容器100を作製した。断熱容器100内部からの配線コード121をポリプロピレン製底部材105に具備されたジャック(雄)118と接続し、底部材105を断熱容器100に無理嵌めにより嵌合した。その後、肩部材101、コップ102、中栓103及び取手104を取付け、蓄熱材入り携帯用魔法瓶とした。ジャック(雌)119と放電管120を配線し、自己温度制御ヒータ109に電気を供給した。その後、自己温度制御性により約100℃に維持された面状の自己温度制御ヒータ109により、パラフィン106は危険なく溶解し、蓄熱を行うことができた。この時、パラフィン106は自己温度制御ヒータ109と密着し、さらに断熱容器100に入っていることから非常に効率よく蓄熱できた。また、蓄熱作業を夜間に行ったので、格安な電気料金を利用できた。また、パラフィン106の蓄熱完了は、放電管120が消灯したことにより、容易に判断できた。ジャック118をジャック119から外し、携帯可能となった。パラフィンが150g入った断熱容器内に被保温物として、(★)℃の湯1000mlを入れ、6時間蓋を開けずに携帯したところ、蓄熱材を用いない従来品より5℃高い温度で保温できた。また、携帯時にも外面が熱くならず安全であった。
【0024】
実施例2:携帯用ランチジャー図2に示す構成の携帯用ランチジャーを作製した。電流導入端子15を具備したアルミニウムからなる金属製容器43の内部に面状のシリコンラバーヒータ49をネジ止めした。また、容器43内部側面に蓄熱材温度センサとしてサーミスタ素子16を取り付けた。次に温度ヒューズ52とヒータ温度制御用サーミスタ素子50を容器43外側に隙間なく確実に固定した。次いで、融点が80℃のパラフィン38を液体の状態で金属製容器43内に流し込み、液体の状態のまま前記容器43の蓋51を被せて、巻き締めにより気密に封止した。次いで電気部品に配線を施し、蓄熱ユニットBを完成させた。また、断熱容器32は以下の方法で作製した。内容器39と外容器40を低熱伝導率のガス雰囲気中で口元接合するとともに、内容器39と外容器40の底部接触部20を圧接する。その後、圧接した底部20に圧接面よりも小さな貫通孔12をボール盤により形成した。蓄熱ユニット53の配線コード17を断熱容器32につくられた貫通孔管12から通し、蓄熱ユニット53を断熱容器32に挿入し、その後、保護金属板44を挿入して、部分的にろう付けにより接合した。断熱容器32からの配線コード17は制御ユニット10に接続し、接続ユニットからは蓄熱完了を点灯にて知らせるLED14と電源供給の磁石式コンセント13に配線した。上記の制御ユニット10、LED14及びコンセント13はポリプロピレン製の底部材37に固定し、その底部材37は断熱容器32に無理嵌めにより嵌合した。その後、肩部材33、外蓋部材34、箸ケース35を取り付け、収納容器36,46,45を入れて携帯用ランチジャーを作製した。磁石式コンセント13から電源を供給し、シリコンラバーヒータ49に電気を供給した。その後、制御ユニット10により約100℃に維持された面状のシリコンラバーヒータ49により、パラフィン38は危険なく溶融し、蓄熱を行うことができた。このとき、パラフィン38はシリコンラバーヒータ49と密着し、さらに断熱容器32に入っていることから非常に効率よく蓄熱できた。サーミスタ素子16が蓄熱材の温度を検知し、その温度が蓄熱材の融点かそれより数度高くなった時点で、シリコンラバーヒータ49の通電を止めると同時に蓄熱完了のLED14を点灯させた。これにより、蓄熱完了と判断し、コンセント13を外し、携帯可能となった。パラフィンが200g入った断熱容器内に、被保温物を入れた収納容器36,46,45を入れ、持ち運び、6時間経過後、内部の被保温物の品温を測定した結果、蓄熱材を用いない従来品より約7℃高かった。また、携帯時に外面が熱くならず安全であった。
【0025】
実施例3:携帯用断熱調理器図3に示す携帯用断熱調理器を作製した。まず、以下の手順によって蓄熱ユニット56を作製した。ヒータ支持部材22とセンサ支持部材23を具備したアルミニウム製の金属容器下部材21内部に、シーズヒータ65をネジ止めにより該ヒータ支持部材22に取り付け、該シーズヒータ65にヒータ温度センサとしてサーミスタ素子66を隙間無く金属バンドで取り付け、さらに蓄熱材温度センサとしてサーミスタ素子90をネジ止めにより該センサ支持部材23に取り付けた。シーズヒータ65、サーミスタ素子66,90の配線を導入端子69に配線した。次に、シーズヒータ65、サーミスタ素子66,90を具備した容器下部材21に容器上部材64をろう付けにより接合し、電流導入端子69を取り付けるための小孔より液化したパラフィン68を注入する。注入後、電流導入端子69を容器下部材21に溶接し、封止して蓄熱ユニットCを形成した。前記蓄熱ユニットCの配線コード72を、別途作製した断熱容器54の底部につくられた貫通管71に通し、パッキン70により水密構造とした状態で蓄熱ユニットCを断熱容器54に挿入した。断熱容器54からの配線コード72を温度ヒューズ67を経由してフェノール樹脂製底部材59に固定した制御ユニット57に接続し、制御ユニット57からは蓄熱完了を表示報知させるLCD73と、電源供給の磁石式コンセント74(雄)に配線した。上記のLCD73とコンセント74も底部材59に固定した。その底部材59は断熱容器54に無理嵌めにより嵌合した。その後、肩取手部材58、外蓋部材63を取り付け、内鍋ユニット55を入れて携帯用断熱調理器とした。磁石式コンセント74から電源を供給し、シーズヒータ65に電気を供給した。その後、制御ユニット57により約100℃に維持されたシーズヒータ65により、パラフィン68は危険無く溶融し、蓄熱を行うことができた。このとき、パラフィン68はシーズヒータ65と密着し、さらに断熱容器54に入っていることから非常に効率よく蓄熱できた。サーミスタ素子90が蓄熱材の温度を検知し、パラフィン68の温度が該蓄熱材の融点かそれより数度高くなった時点で、シーズヒータ65の通電を止め、蓄熱完了をLCD73により表示した。これにより、蓄熱完了と判断し、コンセント75をコンセント74から外し、携帯可能とした。パラフィンが250g入った断熱容器54内に被調理物2500gを入れ、蓋61をした内鍋ユニット55を入れ、断熱調理を継続しながら持ち運びをしたところ、6時間後には蓄熱材を用いない従来品よりも10℃高い温度で断熱調理が完成していた。また、携帯時にも外面が熱くならず安全であった。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る携帯用断熱容器は、断熱性のある金属製二重壁容器の底面または側面のごく一部を貫通させて必要な配線を設け、他部は断熱されている金属製二重壁容器を用いることにより、熱損失を極力抑えて、蓄熱材の蓄熱時に電気効率よく蓄熱することができ、電源供給が無い場所で使用する蓄熱材の放熱時は熱効率よく保温または調理が行える。また、温度制御手段により任意に設定した温度で潜熱蓄熱材を徐々に暖めるようにすることにより、急激に暖めるのと違い、昇華等による容器の内部圧力上昇を抑制できる。また、潜熱蓄熱材を簡単に、その融点に応じた温度、例えば融点+約20℃程度で蓄熱できる。また、電源さえ供給すれば自動的に蓄熱できることにより、経済的な夜間電力などを利用して蓄熱し、手間を感じず使用できる。また、蓄熱材が蓄熱したことを感知及び報知または表示する手段を設けたことにより、蓄熱材が蓄熱されたことを該手段により簡単に判断でき、蓄熱材が蓄熱されているかどうか危惧する必要がなくなる。また、加熱手段や制御手段に供給する電気の配線コードが携帯用断熱容器と簡単に着脱でき、或いは断熱容器または底部材内に簡単に収納できるようにしたことにより、蓄熱作業が終った断熱容器は、被保温物を入れ、電源供給のコードを抜くだけで、難しい手続き無しで手軽に携帯することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明に係る携帯用魔法瓶を例示する断面図である。
【図2】 図2は本発明に係る携帯用ランチジャーを例示する断面図である。
【図3】 図3は本発明に係る携帯用断熱調理器を例示する断面図である。
【符号の説明】
100,32,54……断熱容器
A,B,C……蓄熱ユニット
106,38,68……蓄熱材
109,49,65……ヒータ(加熱手段)
107,71……貫通管
12……貫通孔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a portable heat insulating container for use in a portable thermos, a portable launcher, and a portable insulated cookware. Manufacturing method About.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a heat insulating container of this type, for example, Japanese Utility Model Publication No. 59-38192, a heat insulating heat source composed of a heat storage body and a surface heating element is provided in a box formed by a wall body having a heat insulating material layer. A warming box is disclosed. In this heat insulation box, heat storage to the heat storage body is performed by a surface heating element, so heat storage can be performed easily, and the heat storage material can be heated as a whole, and local unevenness in temperature distribution does not occur. In addition, the heat retention by heat transfer from the heat storage material of the object to be heated can also be made uniform. Japanese Utility Model Publication No. 62-21256 discloses an electric heating thermos in which a vacuum heat insulating layer is formed by evacuating a metal inner and outer cylinders, and a heater is provided at the bottom of the inner cylinder. An electric heating type thermos characterized in that a heat storage material is interposed in the vicinity is disclosed. This electric heating thermos has a structure in which a heat storage material (heat storage plate) is provided in the vicinity of the heater provided at the bottom of the inner cylinder, so that not only can the heat escape from the heater be prevented, but the heat storage can be actively reused. Excellent thermal efficiency and can be kept warm for a long time. Japanese Utility Model Laid-Open No. 64-23933 discloses a heat storage type heat storage material provided with a heat storage unit at an arbitrary part of a heat insulating container and made of paraffin wax or microcrystalline wax having a freezing point of 65 to 80 ° C. in the heat storage unit. A food preserving device characterized in that is sealed is disclosed. Since this food storage device has a structure in which a heat storage material is provided in the heat storage unit, not only can the heat escape from the heater be prevented, but also it can be actively reused.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, each of these conventional techniques has problems to be solved. The heat insulation box described in Japanese Utility Model Publication No. 59-38192 is a heat insulating structure using a heat insulating material and is inconvenient to carry. That is, in this heat insulation box, synthetic resin foam, wood, glass wool, asbestos board, particle board, etc. are mentioned as the material of the heat insulating material, and in order to obtain a practically sufficient heat insulating effect with these heat insulating materials, heat insulating The thickness of the material must be increased, and the heat insulation box becomes large and heavy. Furthermore, when it comprises using these heat insulating materials, when the heat storage temperature of a heat storage material shall be the temperature of 80-100 degreeC, a synthetic resin foam and wood are easy to deform | transform with heat, and there exists a possibility that the container outer side may become hot. It was difficult to use in the temperature range. Also, in this heat insulation box, the position of the surface heating element is one or both of the upper and lower sides of the heat storage material, but in such an arrangement, the latent heat storage material has a low thermal conductivity, so the heat storage is slow, and actually the temperature unevenness It was difficult to control the temperature. In the electric heating type thermos bottle described in Japanese Utility Model Publication No. 62-21256 and the food storage device described in Japanese Utility Model Publication No. 64-23933, the heat stored in the heat storage material is lost to the outside through the bottom and is kept warm. There was a possibility that the efficiency transmitted to the object would deteriorate. In addition, the outer cylinder may be heated by heat transfer from the bottom. In addition, regarding these conventional examples, a system for efficiently storing heat, such as temperature control means, is not described. Furthermore, it does not describe the sensing and notification system after the heat storage material has stored heat.
[0004]
This invention is made | formed in view of the said situation, and makes it a subject to achieve the following matters.
1 Make it easy to carry from a place with electricity to a place without electricity.
2 Increase the heat insulation effect and make the heat insulation container lighter and more compact.
3 Thermal storage material The thermal efficiency during heat storage and heat dissipation should be improved, and the temperature on the outer surface of the container should not be raised so that it can be used safely.
4 Use heat control means to store heat efficiently.
5 Detect and notify the completion of heat storage of the heat storage material, so that the completion of heat storage can be easily identified.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 of the present invention is to produce a metal heat insulating container body in which a metal bottomed cylindrical inner container and an outer container are joined and integrated by forming a heat insulating layer therebetween. Producing a heat storage unit comprising a latent heat storage material and a heating means controlled by sensing the temperature of the heat storage material, inserting and fixing the heat storage unit in the heat insulation container body, and the heat insulation container body The heating means and the control means of the heat storage unit are led out of the heat insulating container main body through a through hole or a through pipe that penetrates the inner container and the outer container provided on the side surface or the bottom surface of the heat insulating container, It is a manufacturing method of the portable heat insulation container characterized by inserting and fixing to the inner container bottom part. According to a second aspect of the invention, a latent heat storage material and a heating means that is controlled by sensing the temperature of the heat storage material are hermetically housed in a bottomed cylindrical metal container to produce a heat storage unit, and the heat storage unit An inner cylinder is joined to the upper end of the metallic container of the unit to form an inner container, the inner container and the outer container are joined and integrated, and then a heat insulating layer is formed between the inner container and the outer container to form a heat insulating container body. The wiring of the heat storage unit and the control means of the heat storage unit is led out of the heat insulation container body through a through hole or a through pipe that is formed and penetrates the inner container and the outer container provided on the side surface or bottom surface of the heat insulation container body. It is a manufacturing method of the portable heat insulation container characterized by the above-mentioned.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(First Embodiment: Portable Thermos) FIG. 1 shows a portable thermos as a first embodiment of a portable heat insulating container according to the present invention. The portable thermos was provided so as to cover a metal
[0007]
The
[0008]
A
[0009]
This portable thermos removes the
[0010]
Next, the manufacturing method of this portable thermos is demonstrated. First, a planar self-
[0011]
The portable thermos of this example is provided with the necessary wiring by penetrating only a part of the bottom surface or side surface, and by using a
[0012]
(Second Embodiment: Portable Launcher) FIG. 2 shows a portable launcher as a second embodiment of a portable heat insulating container according to the present invention. This portable launcher is fixed to a metal
[0013]
The
[0014]
The heat storage unit B has a size that can be stored in the bottom of the
[0015]
The
[0016]
In this portable launcher, cooked foods are put in the
[0017]
Next, the manufacturing method of this portable launcher will be described. A planar
[0018]
(Third Embodiment: Portable Insulated Cooker) FIG. 3 shows a portable insulated cooker as a third embodiment of a portable insulated container according to the present invention. This portable heat insulating cooker is fixed to the metal
[0019]
The
[0020]
In addition to the
[0021]
This insulated cooker puts food ingredients etc. in the
[0022]
Next, the manufacturing method of this portable insulated cooker will be described. First, the heat storage unit C is produced by the following procedure. A sheathed
[0023]
【Example】
Example 1: Portable thermos The portable thermos shown in FIG. 1 was produced. First, a planar self-
[0024]
Example 2: Portable launcher A portable launcher having the structure shown in FIG. 2 was produced. A planar
[0025]
Example 3: Portable insulated cooker The portable insulated cooker shown in FIG. 3 was produced. First, the heat storage unit 56 was produced by the following procedure. A sheathed
[0026]
【The invention's effect】
As described above, the portable heat insulating container according to the present invention is provided with necessary wiring through a very small part of the bottom surface or side surface of the metal double wall container having heat insulation, and the other part is insulated. By using a metal double-walled container, heat loss can be suppressed as much as possible, and heat can be stored efficiently when storing the heat storage material. Or you can cook. Also, by gradually warming the latent heat storage material at a temperature arbitrarily set by the temperature control means, unlike the rapid warming, an increase in the internal pressure of the container due to sublimation or the like can be suppressed. Further, the latent heat storage material can be easily stored at a temperature corresponding to the melting point thereof, for example, at a melting point + about 20 ° C. In addition, since it can automatically store heat as long as power is supplied, it can store heat using economical nighttime power, etc., and can be used without much effort. In addition, by providing means for sensing and notifying or displaying that the heat storage material has stored heat, it is possible to easily determine that the heat storage material has stored heat, and it is necessary to be concerned whether the heat storage material is storing heat. Disappear. In addition, the electric wiring cord supplied to the heating means and the control means can be easily attached to and detached from the portable heat insulating container, or can be easily stored in the heat insulating container or the bottom member. Simply put the object to be heated and unplug the power supply cord.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view illustrating a portable thermos according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating a portable launcher according to the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view illustrating a portable insulated cooker according to the present invention.
[Explanation of symbols]
100, 32, 54 ... Insulated container
A, B, C ... thermal storage unit
106, 38, 68 …… Heat storage material
109, 49, 65 ... Heater (heating means)
107, 71 …… Through pipe
12 …… Through hole
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