JP3652881B2 - Opening and closing structure of the keyboard lid of the keyboard instrument - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ピアノやオルガンなどの鍵盤蓋を開閉するための鍵盤楽器の鍵盤蓋の開閉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子ピアノの鍵盤蓋の開閉構造として、スライド開閉式のものがよく用いられており、例えば実公平7−49511号公報に開示されている。図5に示すように、この開閉構造では、鍵盤蓋51の後端部に設けた回転軸52の両端部に左右一対のピニオン53(一方のみ図示)が設けられるとともに、ピニオン53から外方に突出した回転軸52の部分がガイド突起54になっている。一方、ピアノ本体55の左右の腕木56(一方のみ図示)の内面には、その後半部すなわち上屋根57の下側に、ラック58およびガイド溝59が前後方向に延びるように形成されていて、これらラック58およびガイド溝59にピニオン53およびガイド突起54がそれぞれ係合している。
【0003】
上屋根57は、前部が斜め下方に屈曲して、ガイド溝59の前端よりも前側の付近に上方から臨んでおり、また、その下方には操作パネル60が配置されている。このような構成により、鍵盤蓋51は、そのピニオン53およびガイド突起54がラック58およびガイド溝59で案内されることにより、上屋根57と操作パネル60の間の間隙を介して前後方向にスライド可能で、ピアノ本体55から引き出され、操作パネル60および鍵盤61を覆う閉鎖位置と、ピアノ本体55内に収容され、操作パネル60および鍵盤61を開放する開放位置(図示の位置)との間で、スライドする。また、上屋根57の上面には譜面台62が回動自在に取り付けられており、演奏時には、図に示すように起こした状態で使用され、その前側に設けた譜面受け63との間に譜面(図示せず)が斜めに立てかけられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の鍵盤蓋の開閉構造では、鍵盤蓋51が前後方向に単純にスライドし、開放位置ではピアノ本体55内に完全に収容されるように構成されているため、上述したように、鍵盤蓋51とは別個に譜面台62を設けざるを得ない。このため、その分の部品点数が増大することでコストアップにつながるとともに、演奏を開始する際には、鍵盤蓋51を開放し、次いで譜面台62を起こすという2段階の操作を経なければならないという欠点がある。なお、このような欠点を解消するために、鍵盤蓋を、スライド式からアコースティックピアノに見られるような回動式に変更することも考えられるが、その場合には、鍵盤蓋を開放したときに鍵盤蓋がピアノ本体から大きくはみ出てしまい、譜面台を使用せずに演奏する場合でも、演奏者の顔が見えにくくなるなどの別の不具合を招いてしまう。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、鍵盤蓋を譜面台として兼用することができ、それにより、部品点数の削減によるコストダウンと操作性の向上を図れるとともに、譜面台が不要の場合には、鍵盤蓋をコンパクトに収容することができる鍵盤楽器の鍵盤蓋の開閉構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の鍵盤楽器の鍵盤蓋の開閉構造は、前部間に鍵盤を収容するとともに、内面後部に前後方向に延びるガイド溝をそれぞれ形成した左右の腕木と、これら左右の腕木の後部間を覆うとともに、前端がガイド溝の前縁よりも後方に位置するように配置された上屋根と、後端部から両側外方に突出し且つ左右の腕木のガイド溝にそれぞれスライド自在かつ回動自在に係合する左右のガイド突起を有し、これらのガイド突起がガイド溝に沿って案内されることにより、上屋根の下側に収容され、鍵盤を開放する開放位置と、上屋根の下側から突出し、鍵盤を覆う閉鎖位置との間で、前後方向にスライド可能であるとともに、ガイド突起を中心として上方に回動させたときに、上屋根の前端に当接し、斜め後方に傾いた姿勢で立て掛けられる鍵盤蓋と、を備えていることを特徴としている。
【0007】
この鍵盤楽器の鍵盤蓋の開閉構造によれば、鍵盤蓋は、その後端部から側方に突出するガイド突起が、腕木の内面に形成したガイド溝に沿って案内されることによって、開放位置と閉鎖位置との間でスライドし、開閉される。鍵盤蓋は、開放位置では、上屋根の下側にコンパクトに収容されて、鍵盤を開放し、閉鎖位置では、上屋根の下側から突出して、鍵盤を覆う。
【0008】
また、この開閉構造では、上屋根の前端がガイド溝の前縁よりも後方に位置するように配置されているため、鍵盤蓋は、上屋根と干渉することなく、ガイド突起を中心として回動可能で、上方へ回動したときに、上屋根の前端に当接し、斜め後方に傾いた姿勢で立て掛けられる。そして、この状態の鍵盤蓋に譜面を立てて、譜面台として用いることができる(以下、この位置を「譜面台使用位置」という)。その結果、別個の譜面台が不要となることにより、部品点数の削減によるコストダウンを図ることができる。また、鍵盤蓋のみの操作で、その開閉と譜面台のセットを行えるので、従来よりも操作性が向上する。
【0009】
以上のように、この鍵盤蓋の開閉構造では、鍵盤蓋が、閉鎖位置、開放位置および譜面台使用位置の、計3つの位置をとることができ、例えば、非演奏時には閉鎖位置に移動させ、譜面を用いて演奏を行う場合には譜面台使用位置に移動させるとともに、譜面を用いずに演奏を行う場合には開放位置に移動させて鍵盤蓋をコンパクトに収容するというように、これら3つの位置を状況に応じて適切に使い分けることができる。
【0010】
この場合、鍵盤蓋が前部両側にガイド当接部を有し、左右の腕木に、鍵盤蓋がスライドする際にガイド当接部を載せた状態で案内する、上側が開放したガイド段部が形成されていることが好ましい。
【0011】
この構成によれば、鍵盤蓋をスライドさせる際、その前部のガイド当接部が腕木のガイド段部に載った状態で案内されることによって、鍵盤蓋をより円滑にスライドさせることができる。また、このガイド段部は、上側が開放されているので、鍵盤蓋の回動を妨げない。
【0012】
この場合、鍵盤蓋の閉鎖位置は、ガイド突起がガイド溝の前縁に当接することによって規定され、鍵盤蓋は、この閉鎖位置から上方に回動可能であることが好ましい。
【0013】
この構成では、鍵盤蓋を、その閉鎖位置から先方へ単純に押すことによって、開放位置にスライドさせることができる一方、閉鎖位置で手前に若干引きながら上方へ回動させることによって、譜面台使用位置に移動させることができる。このように、閉鎖位置からの操作を変えるだけで、鍵盤蓋を開放位置または譜面台使用位置に選択的に移動させることができ、その操作性を向上させることができる。
【0014】
これらの場合、上屋根の前端の下方に操作パネルが配置され、この操作パネルに譜面受けが設けられていることが好ましい。
【0015】
この構成では、鍵盤蓋を譜面台使用位置に移動させるだけで、鍵盤蓋と譜面受けの間に譜面を立て掛けることができ、その操作性をさらに向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1〜図3は、本発明の一実施形態による鍵盤蓋の開閉構造を組み込んだ電子ピアノを示している。これらの図に示すように、この電子ピアノ1は、ケース状のピアノ本体2と、その内部に収容された複数の鍵盤3、操作パネル4および発音制御装置(図示せず)と、ピアノ本体2を開閉する鍵盤蓋5などを備えている。
【0017】
ピアノ本体2は、いずれも木製の棚板6、左右の腕木7、7(左棚板のみ図示)、上屋根8、背板9および口棒10を組み立てることによって、横長の浅い箱状に形成されている。また、上屋根8は、平坦な板で構成され、ピアノ本体2の後半部を覆っていて、その前端が斜めに傾斜した当接面8aになっており、その前端と口棒10との間の開放部分が、鍵盤蓋5によって開閉される。
【0018】
鍵盤3は、複数の樹脂製の白鍵3aおよび黒鍵3bで構成されている(各1個のみ図示)。各鍵盤3は、後端部が、鍵盤シャーシ11にねじ止めされた軸受部材12に回動自在に支持されているとともに、コイルばね13によって、復帰方向に常時、付勢されている。この鍵盤シャーシ11は、折曲げ加工された鋼板などで構成され、棚板6にねじ止めされている。また、鍵盤3の前端部には、フック状のストッパ部14が形成される一方(白鍵3aのもののみ図示)、鍵盤シャーシ11の前端部の下面および上面には、白鍵3aおよび黒鍵3b用の上限ストッパ15a、15bおよび下限ストッパ16a、16bがそれぞれ設けられている。この構成により、白鍵3aおよび黒鍵3bは、ストッパ部14が上限ストッパ15a、15bに当接する離鍵位置(図示の位置)と、鍵盤下面が下限ストッパ16a、16bに当接する限界押鍵位置(図示せず)との範囲内で、回動可能である。
【0019】
また、鍵盤3の下方には、その押鍵状態を検出するための鍵盤スイッチ17が、鍵盤3ごとに設けられている。この鍵盤スイッチ17は、プリント基板18およびスイッチ本体19を備え、鍵盤シャーシ11に取り付けられており、押鍵時、スイッチ本体19が鍵盤3のアクチュエータ部20で押されることにより、鍵盤3の押鍵の有無および押鍵速度を検出する。そして、この検出結果に応じて、前記発音制御装置により電子ピアノ1の発音が制御される。
【0020】
操作パネル4は、アルミニウムなどの金属で構成され、鍵盤3の後部を覆うよう、ピアノ本体2の幅いっぱいに左右方向に延びており、その両端部が腕木7にねじ止めされている。また、操作パネル4の上面前端部には、その左右方向の中央部に位置して、アルミニウム製や樹脂製の譜面受け21が取り付けられており、譜面受け21の左右両側には、電子ピアノ1の音色や音響効果などを選択するための各種コントロールスイッチ(図示せず)が設けられている。
【0021】
鍵盤蓋5は、図4にも示すように、矩形の平坦な板状の蓋本体22と、その前後端部にそれぞれ差し込まれ、取り付けられた前枠体23および後枠体24を備えている。蓋本体22は、例えばアクリルなどの樹脂で構成されている。前枠体23は、例えば塩ビで構成され、手掛け部23aと、鍵盤蓋5の閉鎖時に口棒10に当接する当接部23b(ガイド当接部)を備えている。また、後枠体24は、例えばアルミニウムの押出し材で構成され、その後端部には軸25が左右方向に貫通して取り付けられており、この軸25の両端部は、図4に示すように、後枠体24から外方に突出し、左右のガイド突起26(一方のみ図示)を構成している。
【0022】
一方、左右の腕木7の内面の後部には、上屋根8と操作パネル4の間でかつ上屋根8の前端よりも若干前側の位置と、背板9付近の位置との間に、ガイド溝27が前後方向に延びるように形成されている。このガイド溝27は、前部がほぼ水平で、中央部が斜め後ろ下がりに傾斜し、後部はほぼ水平になっている。また、左右の腕木7の内面の前部、すなわちガイド溝27の前側には、口棒10の付近とガイド溝27の前端部の下側との間に、ガイド段部28が前後方向に延びるように形成されている。このガイド段部28は、その前端部が口棒10から上方に延び、それに続く鍵盤3の上方に位置する部分が斜め後ろ上がりに緩やかに傾斜し、さらにそれに続く操作パネル4の上方に位置する部分が斜め後ろ下がりに緩やかに傾斜し、後端部が段状のストッパ部28aになっている。
【0023】
そして、以上のような左右の腕木7のガイド溝27に、鍵盤蓋5の左右のガイド突起26がスライド自在かつ回動自在に係合しているとともに、ガイド段部28上に鍵盤蓋5の前枠板23の当接部23bが載るようになっている。以上の構成により、鍵盤蓋5は、当接部23bがガイド段部28に載った状態で、そのガイド突起26がガイド溝27で案内されることによって、前後方向にスライド可能である。
【0024】
図2に示すように、鍵盤蓋5の前方へのスライドは、ガイド突起26がガイド溝27の前縁に当接するとともに、当接部23bが口棒10に載ることによって、規制される。この位置が鍵盤蓋5の閉鎖位置であり、鍵盤蓋5は、鍵盤3および操作パネル4を閉鎖する。一方、図3に示すように、鍵盤蓋5の後方へのスライドは、ガイド突起26がガイド溝27の後縁に当接するとともに、当接部23bがガイド段部28のストッパ部28aに達することによって、規制される。この位置が鍵盤蓋5の開放位置であり、鍵盤蓋5は、上屋根8の下側に収容され、鍵盤3および操作パネル4を開放する。
【0025】
また、上記の構成により、鍵盤蓋5は、図2の閉鎖位置と、図1に示す譜面台使用位置との間で、回動可能である。この回動は、ガイド溝27の前端が上屋根8の前端よりも前側に位置していること、およびガイド段部28の上側が開放されていることによって、鍵盤蓋5が上屋根8などに干渉されることなく、円滑に行うことができる。図1に示すように、鍵盤蓋5の上方への回動は、その後枠体24が上屋根8の前端に斜めに形成された当接面8aに当接することによって、規制される。この譜面台使用位置では、鍵盤蓋5は、斜め後方に傾いた姿勢で上屋根8に立て掛けられ、操作パネル4に形成した譜面受け21との間に譜面Sを立てて、譜面台として使用することができる。
【0026】
以上のように、本実施形態の鍵盤蓋の開閉構造では、鍵盤蓋5をスライドまたは回動させることによって、鍵盤蓋5を、閉鎖位置、開放位置および譜面台使用位置の、計3つの位置の1つに選択的に移動させることができる。例えば、非演奏時には閉鎖位置に移動させて、鍵盤3などを閉鎖し、譜面Sを用いて演奏を行う場合には譜面台使用位置に移動させて、鍵盤3などを開放するとともに、鍵盤蓋5を譜面台として使用するとともに、譜面Sを用いずに演奏を行う場合には開放位置に移動させて、鍵盤3などを開放するとともに、鍵盤蓋5をコンパクトに収容するというように、これら3つの位置を状況に応じて適切に使い分けることができる。したがって、鍵盤蓋5とは別個の譜面台が不要となることにより、部品点数の削減によるコストダウンを図ることができる。
【0027】
また、鍵盤蓋5を、その閉鎖位置から先方へ単純に押すことによって、開放位置にスライドさせることができる一方、閉鎖位置で手前に若干引きながら上方へ回動させることによって、譜面台使用位置に移動させることができる。このように、鍵盤蓋5のみの操作でかつ閉鎖位置からの操作を変えるだけで、鍵盤蓋5を開放位置または譜面台使用位置に選択的に移動させることができ、その操作性を向上させることができる。
【0028】
なお、実施形態では、鍵盤蓋5の後部の案内機構を、そのガイド突起26と腕木7のガイド溝27で構成しているが、従来技術に見られるように、ピニオンおよびラックを併用することも可能である。また、実施形態は、本発明を電子ピアノに適用した例であるが、本発明は、他のタイプの電子鍵盤楽器、さらには電子鍵盤楽器以外の鍵盤楽器、例えばオルガンなどにも適用することができる。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜変更することが可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の鍵盤楽器の鍵盤蓋の開閉構造は、鍵盤蓋を譜面台として兼用することができ、それにより、部品点数の削減によるコストダウンと操作性の向上を図れるとともに、譜面台が不要の場合には、鍵盤蓋をコンパクトに収容することができるなどの効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電子ピアノの、鍵盤蓋が譜面台使用位置にある状態の側断面図である。
【図2】図1の電子ピアノの、鍵盤蓋が閉鎖位置にある状態の側断面図である。
【図3】図1の電子ピアノの、鍵盤蓋が開放位置にある状態の側断面図である。
【図4】鍵盤蓋の部分平面図である。
【図5】従来の鍵盤蓋の開閉構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 電子ピアノ
3 鍵盤
4 操作パネル
5 鍵盤蓋
7 腕木
8 上屋根
8a 当接面
21 譜面受け
23b 当接部
26 ガイド突起
27 ガイド溝
28 ガイド段部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a keyboard lid opening / closing structure of a keyboard instrument for opening / closing a keyboard lid such as an electronic piano or an organ.
[0002]
[Prior art]
As an open / close structure of a keyboard cover of a conventional electronic piano, a slide open / close type is often used, and is disclosed in, for example, Japanese Utility Model Publication No. 7-49511. As shown in FIG. 5, in this opening / closing structure, a pair of left and right pinions 53 (only one is shown) are provided at both ends of a
[0003]
The
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional keyboard lid opening / closing structure, the
[0005]
The present invention has been made to solve such problems, and the keyboard cover can be used as a music stand, thereby reducing costs and improving operability by reducing the number of parts. An object of the present invention is to provide a keyboard lid opening / closing structure for a keyboard instrument that can accommodate a keyboard lid in a compact manner when a music stand is not required.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the keyboard lid opening / closing structure of the keyboard instrument of the present invention accommodates the keyboard between the front parts, and the left and right arms respectively formed with guide grooves extending in the front-rear direction on the inner rear part, and the left and right arms The upper roof is placed so that the rear end of the arm is covered and the front end is located behind the front edge of the guide groove, and projects from the rear end to both sides and slides to the left and right arm guide guides. It has left and right guide protrusions that engage freely and pivotably, and these guide protrusions are guided along the guide grooves so that they are accommodated under the upper roof and open the keyboard. Projected from the lower side of the upper roof and slidable in the front-rear direction between the closed position covering the keyboard, and contacted with the front edge of the upper roof when rotated upward about the guide protrusion, Leaning backward Is characterized in that it comprises a fallboard to be stood by energizing, the.
[0007]
According to the opening / closing structure of the keyboard lid of this keyboard instrument, the keyboard lid has a guide projection that protrudes laterally from the rear end portion thereof, and is guided along a guide groove formed on the inner surface of the arm tree, thereby It slides between closed positions and is opened and closed. The keyboard lid is compactly accommodated under the upper roof in the open position to open the keyboard, and projects from the lower side of the upper roof in the closed position to cover the keyboard.
[0008]
Further, in this opening / closing structure, the keyboard lid is rotated around the guide protrusion without interfering with the upper roof because the front end of the upper roof is located behind the front edge of the guide groove. It is possible, and when it is turned upward, it abuts against the front end of the upper roof and leans up in a slanting posture. A musical score can be set up on the keyboard lid in this state and used as a musical score stand (hereinafter, this position is referred to as “musical stand use position”). As a result, since a separate music stand is not required, the cost can be reduced by reducing the number of parts. Moreover, since the opening / closing and setting of the music stand can be performed only by operating the keyboard lid, the operability is improved as compared with the prior art.
[0009]
As described above, in this keyboard lid opening / closing structure, the keyboard lid can take a total of three positions, that is, a closed position, an open position, and a music stand use position. When performing using a musical score, move to the music stand use position, and when performing without using a musical score, move to the open position to store the keyboard cover compactly. The position can be properly used according to the situation.
[0010]
In this case, the keyboard lid has guide abutting portions on both sides of the front portion, and the guide step portion with the upper side opened that guides the left and right arms while the guide abutting portion is placed when the keyboard lid slides. Preferably it is formed.
[0011]
According to this configuration, when the keyboard lid is slid, the keyboard lid can be slid more smoothly by being guided in a state where the front guide contact portion is placed on the guide step portion of the arm. Moreover, since this guide step part is open on the upper side, it does not hinder the rotation of the keyboard lid.
[0012]
In this case, the closed position of the keyboard lid is defined by the guide protrusions coming into contact with the front edge of the guide groove, and the keyboard lid is preferably rotatable upward from the closed position.
[0013]
In this configuration, the keyboard cover can be slid to the open position by simply pushing it forward from its closed position, while the music stand is used by rotating it upward while pulling slightly toward the front in the closed position. Can be moved to. In this way, the keyboard cover can be selectively moved to the open position or the music stand use position only by changing the operation from the closed position, and the operability can be improved.
[0014]
In these cases, it is preferable that an operation panel is disposed below the front end of the upper roof, and a musical score holder is provided on the operation panel.
[0015]
In this configuration, the musical score can be stood between the keyboard lid and the musical score holder only by moving the keyboard lid to the music stand use position, and the operability can be further improved.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 to 3 show an electronic piano incorporating a keyboard lid opening / closing structure according to an embodiment of the present invention. As shown in these drawings, the electronic piano 1 includes a case-like piano body 2, a plurality of
[0017]
The piano body 2 is formed into a horizontally shallow shallow box by assembling the
[0018]
The
[0019]
A
[0020]
The
[0021]
As shown in FIG. 4, the
[0022]
On the other hand, in the rear part of the inner surface of the left and
[0023]
The left and
[0024]
As shown in FIG. 2, the forward sliding of the
[0025]
Moreover, the
[0026]
As described above, in the keyboard lid opening / closing structure of the present embodiment, the
[0027]
Further, the
[0028]
In the embodiment, the guide mechanism of the rear part of the
[0029]
【The invention's effect】
As described in detail above, the keyboard lid opening / closing structure of the keyboard instrument of the present invention can also use the keyboard lid as a music stand, thereby reducing costs and improving operability by reducing the number of parts. When the music stand is not necessary, the keyboard cover can be accommodated in a compact manner.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view of an electronic piano to which the present invention is applied in a state where a keyboard cover is in a music stand use position.
2 is a side sectional view of the electronic piano of FIG. 1 with a keyboard lid in a closed position.
3 is a side sectional view of the electronic piano of FIG. 1 with a keyboard lid in an open position.
FIG. 4 is a partial plan view of a keyboard lid.
FIG. 5 is a side sectional view showing a conventional keyboard lid opening / closing structure.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (4)
これら左右の腕木の後部間を覆うとともに、前端が前記ガイド溝の前縁よりも後方に位置するように配置された上屋根と、
後端部から両側外方に突出し且つ前記左右の腕木の前記ガイド溝にそれぞれスライド自在かつ回動自在に係合する左右のガイド突起を有し、これらのガイド突起が前記ガイド溝に沿って案内されることにより、前記上屋根の下側に収容され、前記鍵盤を開放する開放位置と、前記上屋根の下側から突出し、前記鍵盤を覆う閉鎖位置との間で、前後方向にスライド可能であるとともに、前記ガイド突起を中心として上方に回動させたときに、前記上屋根の前端に当接し、斜め後方に傾いた姿勢で立て掛けられる鍵盤蓋と、
を備えていることを特徴とする鍵盤楽器の鍵盤蓋の開閉構造。The left and right arms that house the keyboard between the front parts and that each have a guide groove extending in the front-rear direction on the inner rear part,
Covering between the rear parts of these left and right arms, and an upper roof arranged so that the front end is located behind the front edge of the guide groove,
Left and right guide projections projecting outward from the rear end and slidably and rotatably engage with the guide grooves of the left and right arms respectively, and these guide projections guide along the guide grooves. Thus, it is slidable in the front-rear direction between an open position that is accommodated under the upper roof and that opens the keyboard, and a closed position that projects from the lower side of the upper roof and covers the keyboard. And a keyboard cover that abuts against the front end of the upper roof when leaning upward about the guide projection and leans obliquely backward,
A keyboard lid opening / closing structure of a keyboard instrument characterized by comprising:
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