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JP3652745B2 - ヒンジ - Google Patents

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JP3652745B2
JP3652745B2 JP24178095A JP24178095A JP3652745B2 JP 3652745 B2 JP3652745 B2 JP 3652745B2 JP 24178095 A JP24178095 A JP 24178095A JP 24178095 A JP24178095 A JP 24178095A JP 3652745 B2 JP3652745 B2 JP 3652745B2
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JP
Japan
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screw rod
core rod
opening
screw
hinge
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JP24178095A
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泰伸 笹田
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Shibutani Co Ltd
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Shibutani Co Ltd
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Publication date
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、開き窓の障子や扉を開閉自在に支持するヒンジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
障子や扉から成る開閉体を回動自在に支持するヒンジとして、図7に示したものが従来から知られている。このヒンジは、2枚の取付板20、21を有し、一方の取付板20に筒体22を設け、その筒体22で芯棒23の下端に設けた小径軸部24を挿入して回転自在に支持し、上記芯棒23に、その芯棒23に対して交差方向に延びるねじ棒25の一端部を固定し、上記ねじ棒25を他方の取付板21に設けられたねじ孔26にねじ係合している。
【0003】
上記の構成から成るヒンジは、枠体の竪枠上下部に取付けて、障子や扉から成る開閉体を開閉自在に支持する。その取付けに際しては、図8に示すように、一方の取付板20を枠体Aの竪枠aにねじ止めし、他方の取付板21を開閉体Bにねじ止めする。
【0004】
上記ヒンジにおいては、他方の取付板21のねじ孔26にねじ棒25をねじ係合しているため、そのねじ棒25を回転させることにより、他方の取付板21がねじ棒25の軸方向に移動することになり、開閉体Bの傾きを調整することができるという特徴を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、傾き調整用のねじ棒25を有する上記ヒンジにおいては、芯棒23が一方の取付板20の筒体22で支持されていると、ねじ棒25を回転させることができないため、開閉体Bの傾きを調整する場合、その都度開閉体Bの取外しによって筒体22から芯棒23を引き抜く必要があり、傾き調整に手間がかかる問題があった。
【0006】
また、芯棒23に対するねじ棒25の連結において、芯棒23にねじ棒挿入孔を形成し、そのねじ棒挿入孔にねじ棒25の端部を挿入して溶接による手段を介してねじ棒25を芯棒23に固着する必要がある。このため、部品の製作に手間がかかってコストが高く、しかも、溶接時の熱により素性変化を起こし、溶接部から錆が発生し易い問題もあった。
【0007】
この発明の課題は、障子や扉から成る開閉体の傾き調整を簡単に行なうことができる耐食性に優れたヒンジを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、枠体の竪枠に取付けられる取付板と、枠体の開口を開閉する開閉体に取付けられる取付板とを有し、枠体側取付板に上下に向く支持筒を設け、その支持筒の上端で支持されたヒンジピースを上下に貫通する芯棒を設け、その芯棒の下端部を上記支持筒に挿入し、開閉体側取付板にはねじ孔を設け、そのねじ孔にねじ係合したねじ棒の端部を前記ヒンジピースに設けられたねじ棒挿入孔に挿入し、上記ねじ棒の端部外周に芯棒の外周一部が係合する周溝を形成し、かつねじ棒の端部にレンチ係合部を設けた構成を採用している。
【0009】
ここで、開閉体側取付板を省略し、ねじ棒を開閉体に直接ねじ込むようにしてもよい。
【0010】
上記のように構成すれば、ヒンジピースに対してねじ棒が回転自在であるため、ヒンジにより支持された開閉体の支持状態において、その開閉体の傾きを調整することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1乃至図6に基づいて説明する。
【0012】
図1乃至図3は、この発明の実施の形態を示す。図示のように、この発明に係るヒンジは、2枚の取付板1、2を有し、一方の取付板1は枠体Aにねじ止めされ、他方の取付板2は障子等の開閉体Bにねじ止めされる。
【0013】
一方の取付板1には支持筒3が設けられ、その支持筒3上にヒンジピース4が配置されている。ヒンジピース4には、上下に貫通する芯棒挿入孔5と、左右に貫通するねじ棒挿入孔6とが設けられている。
【0014】
芯棒挿入孔5とねじ棒挿入孔6は前後に位置がずれ、一部において互に連通している。
【0015】
芯棒挿入孔5には芯棒7が挿入されている。芯棒7の上端はヒンジピース4の上面で支持されるフランジ8が設けられている。また、芯棒7にはヒンジピース4の下面と対向する位置に嵌合溝9が形成され、その嵌合溝9に対する止め輪10の係合によって芯棒7は抜け止めされている。
【0016】
芯棒7の下端部は支持筒3内に挿入され、その挿入によって止め輪10が支持筒3の上端面で支持されている。
【0017】
止め輪10は、開閉体Bの開閉時にヒンジピース4又は支持筒3に対して接触回転し、その接触部に作用する摩擦力は開閉体Bの開閉抵抗となるため、摩擦係数の小さい材料、例えば合成樹脂で形成するのが好ましい。
【0018】
前記ねじ棒挿入孔6にはねじ棒11の一端部が挿入されている。ねじ棒11の一端部外周には周溝12が形成され、その周溝12に芯棒7の外周一部が係合し、その係合によってねじ棒11は抜け止めされている。
【0019】
周溝12の底面はねじ棒11の外周に沿う弧状面とされている。このため、ねじ棒11は抜け止めされた状態で回転し得るようになっている。
【0020】
上記ねじ棒11の一端面にはレンチ係合部としての角孔13が設けられている。なお、角孔13に代えてマイナス溝やプラス溝を形成し、あるいはねじ棒11のねじ棒挿入孔6から外方に突出する一端部に角軸部を形成して、これらをレンチ係合部としてもよい。
【0021】
ねじ棒11は他方の取付板2に形成したねじ孔14にねじ係合されている。
【0022】
上記の構成から成るヒンジは、図2に示す枠体Aの竪枠aの上下部に取付けて開閉体Bを開閉自在に吊下げ支持する。
【0023】
開閉体Bの吊下げ状態において、ねじ棒11のレンチ係合部13にレンチを係合してねじ棒11を回転させると、開閉体Bにねじ止めされた他方の取付板2がねじ棒11の軸方向に移動し、その移動によって開閉体Bの傾きが調整される。
【0024】
図4および図5は、この発明の他の実施の形態を示す。この実施の形態では、枠体Aにねじ止めされる取付板1に2つの支持筒3a、3bを上下に設け、その上下の支持筒3a、3b間に図4に示すヒンジピース4を組込み、そのヒンジピース4を上下の支持筒3a、3b内に挿入された芯棒7で回転自在に支持している。
【0025】
他の構成は、先に述べた実施の形態と同一であるため、同一部品に同一の符号を付して説明を省略する。
【0026】
上記実施の形態においては、開閉体Bを支持する状態において、その開閉体Bの傾きを調整することができる。
【0027】
図6はヒンジピース4の他の例を示す。この例で示すヒンジピース4は半円筒部15の両側に一対の側板16a、16bを設け、上記半円筒部15の内側を芯棒挿入部17としている。また、一対の側板16a、16bにねじ棒挿入孔18を形成している。上記ヒンジピース4は、ねじ棒挿入孔18に挿入したねじ棒11の周溝12に上記芯棒挿入部17に挿入した芯棒7の外周一部を係合させてねじ棒11を抜け止めし、かつ回転自在に支持する。
【0028】
上記ヒンジピース4においては、板体のプレス加工と、孔あけ加工とによって製作することができるため、ヒンジピース4の製作が容易であり、コストの低減を図ることができる。
【0029】
図1乃至図3に示す実施の形態では、開閉体Bに取付板2を取付け、その取付板2のねじ孔14にねじ棒11をねじ係合したものを示したが、取付板2を省略し、ねじ棒11を開閉体Bに直接ねじ込むようにしてもよい。この場合、開閉体Bの周枠が金属の場合、その金属製周枠の竪框にねじ孔を形成しておく。また、上記周枠が合成樹脂や木の場合には、その周枠の竪枠にねじ棒の外径より小径の孔を形成し、その孔に対するねじ棒のねじ込みによって孔の内周にねじを形成する。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係るヒンジにおいては、開閉体の吊下げ状態においてねじ棒を回転させることができるため、開閉体の傾き調整において、その開閉体を取外す必要がなく、開閉体の傾きを極めて簡単に調整することができる。
【0031】
また、ヒンジピースに芯棒挿入孔とねじ棒挿入孔とを設け、芯棒挿入孔に挿入した芯棒の外周一部をねじ棒挿入孔に挿入したねじ棒の周溝に係合させてねじ棒を抜け止めし、かつ回転自在に支持する構成であるため、溶接作業が一切不要であり、素性変化による錆の発生は皆無であって耐食性に優れたヒンジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す正面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】同上の分解斜視図
【図4】この発明の他の実施の形態を示す正面図
【図5】同上の側面図
【図6】同上のヒンジピースの他の例を示す斜視図
【図7】従来のヒンジを示す斜視図
【図8】同上ヒンジの使用状態を示す断面図
【符号の説明】
1、2 取付板
3 支持筒
4 ヒンジピース
5 芯棒挿入孔
6 ねじ棒挿入孔
7 芯棒
11 ねじ棒
12 周溝
13 角孔
14 ねじ孔
15 半円筒部
16a、16b 側板
17 芯棒挿入部
18 ねじ棒挿入孔

Claims (4)

  1. 枠体の竪枠に取付けられる取付板と、枠体の開口を開閉する開閉体に取付けられる取付板とを有し、枠体側取付板に上下に向く支持筒を設け、その支持筒の上端で支持されたヒンジピースを上下に貫通する芯棒を設け、この芯棒の下端部を上記支持筒に挿入し、開閉体側取付板にはねじ孔を設け、そのねじ孔にねじ係合したねじ棒の端部を前記ヒンジピースに設けられたねじ棒挿入孔に挿入し、上記ねじ棒の端部外周に芯棒の外周一部が係合する周溝を形成し、かつねじ棒の端部にレンチ係合部を設けたヒンジ。
  2. 枠体の竪枠に取付けられる取付板に上下に向く支持筒を設け、その支持筒の上端で支持されたヒンジピースを上下に貫通する芯棒を設け、この芯棒の下端部を上記支持筒に挿入し、上記枠体の開口を開閉する開閉体にねじ係合されるねじ棒の端部を前記ヒンジピースに設けられたねじ棒挿入孔に挿入し、そのねじ棒の端部外周に芯棒の外周一部が係合する周溝を設け、かつねじ棒の端部にレンチ係合部を設けたヒンジ。
  3. 前記ヒンジピースが、上下に貫通する芯棒挿入孔と、左右に貫通するねじ棒挿入孔とを有し、両挿入孔が前後に位置がずれ、一部において互に連通し、上記ねじ棒挿入孔に挿入したねじ棒の周溝に芯棒挿入孔に挿通された芯棒の外周部を係合してねじ棒を抜け止めした請求項1又は2に記載のヒンジ。
  4. 前記ヒンジピースが、半円筒部の両側に一対の側板を設けたU字形をなし、上記半円筒部の内側が芯棒挿入部とされ、上記一対の側板にねじ棒挿入孔を形成した構成とされ、上記ねじ棒挿入孔に挿入されたねじ棒の周溝に上記芯棒挿入部に挿通された芯棒の外周一部を係合させた請求項1又は2に記載のヒンジ。
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