JP3650898B2 - Damping force adjustable hydraulic shock absorber - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両の懸架装置に装着される減衰力調整式油圧緩衝器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両の懸架装置に装着される油圧緩衝器には、路面状況、走行状況等に応じて乗り心地や操縦安定性を向上させるために減衰力を適宜調整できるようにした減衰力調整式油圧緩衝器がある。
【0003】
減衰力調整式油圧緩衝器は、一般に、油液を封入したシリンダ内にピストンロッドを連結したピストンを摺動可能に嵌装してシリンダ内を2室に画成し、ピストン部にシリンダ内の2室を連通させる主油液通路およびバイパス通路を設け、主油液通路にはオリフィスおよびディスクバルブからなる減衰力発生機構を設け、バイパス通路にはその通路面積を調整する減衰力調整弁を設けた構成となっている。
【0004】
そして、減衰力調整弁によってバイパス通路を開いてシリンダ内の2室間の油液の流通抵抗を小さくすることにより減衰力を小さくし、また、バイパス通路を閉じて2室間の流通抵抗を大きくすることにより減衰力を大きくする。このように、減衰力調整弁の開閉により減衰力特性を適宜調整することができる。
【0005】
しかしながら、上記のようにバイパス通路の通路面積によって減衰力を調整するものでは、ピストン速度の低速域においては、減衰力は油液通路のオリフィス特性に依存するので減衰力特性を大きく変化させることができるが、ピストン速度の中高速域においては、減衰力が主油液通路の減衰力発生機構(ディスクバルブ)に依存するため、減衰力特性を大きく変化させることができない。
【0006】
そこで、例えば特開昭62−220728号公報に記載されているように、伸び縮み側共通の主油液通路の減衰力発生機構であるディスクバルブの背部に背圧室を形成し、この背圧室を固定オリフィスを介してディスクバルブの上流側のシリンダ室に連通させ、また、可変オリフィスを介してディスクバルブの下流側のシリンダ室に連通させるようにしたものが知られている。
【0007】
この減衰力調整式油圧緩衝器によれば、可変オリフィスを開閉することにより、シリンダ内の2室間の連通路面積を調整するとともに、背圧室の圧力を変化させてディスクバルブの開弁初期圧力を変化させることができる。このようにして、オリフィス特性およびバルブ特性を調整することができ、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、制御装置およびアクチュエータを用いて、路面状況、走行状況等に応じて減衰力調整式油圧緩衝器の減衰力をリアルタイムで自動制御することにより、乗り心地および操縦安定性を向上させるようにしたサスペンション制御装置がある。この種のサスペンション装置では、伸び側と縮み側とで大小異なる減衰力特性(例えば、伸び側:ハード、縮み側:ソフト、または、伸び側:ソフト、縮み側:ハード)の組合せを同時に選択可能な減衰力調整式油圧緩衝器を用いることによって、減衰力特性の切り換え頻度を少なくして、制御装置およびアクチュエータの負担を軽減できることが知られている。
【0009】
しかしながら、上記従来のディスクバルブの背部に背圧室を設けたものでは、伸び縮み共通の油液通路を用いて減衰力を発生させているため、伸び側と縮み側とで独立して減衰力を調整することができないので、上記のようなサスペンション制御装置に適用する場合には、制御装置およびアクチュエータの負担軽減の観点からは充分なものではなかった。
【0010】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、減衰力特性の調整範囲が広く、かつ、伸び側と縮み側とで独立して減衰力を調整することができる減衰力調整式油圧緩衝器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る減衰力調整式油圧緩衝器は、油液が封入されたシリンダと、油液およびガスが封入されたリザーバ室と、前記シリンダ内に摺動可能に嵌装されてシリンダ内を第1室と第2室とに画成するピストンと、一端が該ピストンに連結され他端が前記第1室を通ってシリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記第1、第2室間を連通させる第1連通路と、該第1連通路の前記第2室側から第1室側への油液の流通のみを許容する第1逆止弁と、前記第2室と前記リザーバ室とを連通させる第2連通路と、該第2連通路に設けられ前記リザーバ室側から第2室側への油液の流通のみを許容する第2逆止弁と、前記第1室と前記リザーバ室とを連通させる主通路と、前記第1室と第2室とを連通させる伸び側副通路と、前記第2室と前記リザーバ室とを連通させる縮み側副通路と、前記ピストンロッドの伸び行程、縮み行程共に前記主通路の前記第1室側から前記リザーバ側への油液の流動を制御して減衰力を発生させる単一の主減衰弁と、前記伸び側副通路に設けられた伸び側固定オリフィスおよび伸び側可変オリフィスと、前記縮み側副通路に設けられた縮み側固定オリフィスおよび縮み側可変オリフィスとを備え、前記主減衰弁は、前記伸び側固定オリフィスと前記伸び側可変オリフィスとの間の圧力および前記縮み側固定オリフィスと前記縮み側可変オリフィスとの間の圧力をパイロット圧として開弁圧力を調整するようになっていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項2に係る減衰力調整式油圧緩衝器は、上記請求項1の構成において、前記主減衰弁は、前記第1室側の圧力を受けて開弁して前記主通路の通路面積を調整する弁体と、該弁体に閉弁方向に内圧を作用させる伸び側背圧室と、前記弁体に開弁方向に内圧を作用させる縮み側背圧室とを備え、前記伸び側背圧室が前記伸び側副通路の固定オリフィスと可変オリフィスとの間に連通され、前記縮み側背圧室が前記縮み側副通路の固定オリフィスと可変オリフィスとの間に連通されていることを特徴とする。
【0013】
このように構成したことにより、請求項1に係る減衰力調整式油圧緩衝器によれば、ピストンロッドの伸び行程時には、第1逆止弁が閉じて第1室の油液が主通路を通ってリザーバ室へ流れ、伸び側副通路を通って第2室へ流れ、また、ピストンロッドがシリンダから退出した分の油液が第2逆止弁を開いてリザーバ室から第2室へ流れる。このとき、伸び側可変オリフィスの通路面積を変化させることによって、伸び側副通路の通路面積を直接変化させるとともに、パイロット圧を変化させて主減衰弁の開弁特性を変化させることができる。ピストンロッドの縮み行程時には、第1逆止弁が開き、第2逆止弁が閉じて、ピストンロッドがシリンダ内に侵入した分の油液が第1室から主通路を通ってリザーバ室へ流れ、また、第2室から縮み側副通路を通ってリザーバ室へ流れる。このとき、縮み側可変オリフィスの通路面積を変化させることによって、縮み側副通路の通路面積を直接変化させるとともに、パイロット圧を変化させて主減衰弁の開弁特性を変化させることができる。
【0014】
また、請求項2に係る減衰力調整式油圧緩衝器によれば、上記において、伸び側可変オリフィスの通路面積を変化させると、伸び側背圧室の閉弁方向に作用する内圧が変化して、主減衰弁の開弁圧が変化し、また、縮み側可変オリフィスの通路面積を変化させると、縮み側背圧室の開弁方向に作用する内圧が変化して、主減衰弁の開弁圧力が変化する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
本発明の一実施形態の油圧回路について図1を用いて説明する。図1に示すように減衰力調整式油圧緩衝器1は、油液が封入されたシリンダ2内にピストン3が摺動可能に嵌装されており、このピストン3によってシリンダ2内がシリンダ上室2a(第1室)とシリンダ下室2b(第2室)の2室に画成されている。ピストン3には、ピストンロッド4の一端が連結されており、ピストンロッド4は、シリンダ上室2aを通ってその他端側がシリンダ2の外部へ延出されている。シリンダ下室2bには、シリンダ2の底部に設けられたベースバルブ5を介して、油液およびガスが封入されたリザーバ室6が接続されている。
【0017】
ピストン3には、シリンダ上下室2a,2b間を連通させる油路7(第1連通路)およびこの油路7のシリンダ下室2b側からシリンダ上室2a側への油液の流通のみを許容する逆止弁8(第1逆止弁)が設けられている。また、ベースバルブ5には、シリンダ下室2bとリザーバ室6とを連通させる油路9(第2連通路)およびこの油路9のリザーバ室6側からシリンダ下室2b側への油液の流通のみを許容する逆止弁10(第2逆止弁)が設けられている。
【0018】
シリンダ2の外部に、シリンダ上室2aとリザーバ室6とを連通させる主通路11と、シリンダ上室2aとシリンダ下室2bとを連通させる伸び側副通路12と、シリンダ下室2bとリザーバ室6とを連通させる縮み側副通路13とが設けられている。主通路11には主減衰弁14が設けられ、伸び側副通路12には固定オリフィス15(伸び側固定オリフィス)および可変オリフィス16(伸び側可変オリフィス)が設けられ、また、縮み側副通路13には可変オリフィス17(縮み側可変オリフィス)および固定オリフィス18(縮み側固定オリフィス)が設けられている。
【0019】
主減衰弁14は、パイロット形圧力制御弁であり、主通路11のシリンダ上室2a側の圧力を受けて開弁して、その開度に応じた減衰力を発生させ、伸び側パイロット管路19によって伸び側副通路12の固定オリフィス15と可変オリフィス16との間の圧力をパイロット圧として導入して、このパイロット圧に応じて開弁圧力が変化し、パイロット圧の上昇にともなって開弁圧力が高くなるようになっている。また、縮み側パイロット管路20によって縮み側副通路13の可変オリフィス17と固定オリフィス18との間の圧力をパイロット圧として導入して、このパイロット圧に応じて開弁圧力が変化し、パイロット圧の上昇にともなって開弁圧力が低くなるようになっている。
【0020】
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
【0021】
ピストンロッド4の伸び行程時には、ピストン3の移動にともない、ピストン3の逆止弁8が閉じ、シリンダ上室2a内の油液が加圧されて、主通路11を通ってリザーバ室6へ流れ、また、伸び側副通路12を通ってシリンダ下室2bへ流れる。一方、ピストンロッド4がシリンダ2内から退出した分の油液がベースバルブ5の逆止弁10を開いてリザーバ室6からシリンダ下室2bへ流れる。
【0022】
そして、ピストン速度が小さく、主通路11の主減衰弁14の開弁前は、伸び側副通路12の可変オリフィス16の通路面積に応じた減衰力が発生し、ピストン速度が大きくなり、シリンダ上室2a内の圧力が上昇して主減衰弁14が開弁すると、その開度に応じた減衰力が発生する。このとき、可変オリフィス16の通路面積が小さいほど、圧力損失が大きく、その上流側の圧力が高くなるので、伸び側パイロット管路19によって導入されるパイロット圧が高くなり、このパイロット圧は、主減衰弁14を閉弁させる方向に作用するので、主減衰弁14の開弁圧力が高くなる。このようにして、可変オリフィス16の通路面積を変化させることによって、伸び側副通路12の通路面積(オリフィス特性)を直接変化させるとともに、パイロット圧を変化させて主減衰弁14の開弁圧力(バルブ特性)を変化させることができるので、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。
【0023】
また、ピストンロッド4の縮み行程時には、ピストン3の移動にともない、ピストン3の逆止弁8が開いてシリンダ上下室2a,2bがほぼ同圧となり、ベースバルブ5の逆止弁10が閉じて、ピストンロッド4がシリンダ2内に侵入した分の油液が加圧されて、シリンダ上室2aから主通路11を通ってリザーバ室6へ流れ、シリンダ下室2bから縮み側副通路13を通ってリザーバ室6へ流れる。
【0024】
そして、ピストン速度が小さく、主通路11の主減衰弁14の開弁前は、縮み側副通路13の可変オリフィス17の通路面積に応じた減衰力が発生し、ピストン速度が大きくなり、シリンダ上室2a内の圧力が上昇して主減衰弁14が開弁すると、その開度に応じた減衰力が発生する。このとき、可変オリフィス17の通路面積が大きいほど、圧力損失が小さく、その下流側の圧力が高くなるので、縮み側パイロット管路20によって導入されるパイロット圧が高くなり、このパイロット圧は、主減衰弁14を開弁させる方向に作用するので、主減衰弁14の開弁圧力が低くなる。このようにして、可変オリフィス17の通路面積を変化させることによって、縮み側副通路13の通路面積(オリフィス特性)を直接変化させるとともに、パイロット圧を変化させて主減衰弁14の開弁圧力(バルブ特性)を変化させることができるので、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。
【0025】
これにより、可変オリフィス16,17の通路面積をそれぞれ調整することによって、伸び側と縮み側の減衰力を独立して調整することができる。また、伸び側と縮み側とで主通路11および主減衰弁14を共用しているので、スペース効率に優れており、小型軽量化を図ることができる。
【0026】
なお、上記実施形態において、伸び側副通路12の固定オリフィス15と可変オリフィス16とを反対に配置してもよく、この場合でも可変オリフィス16の通路面積に応じて伸び側パイロット管路19によって導入される主減衰弁14のパイロット圧を変化させることができる。また、同様に、縮み側副通路13の可変オリフィス17と固定オリフィス18とを反対に配置してもよく、この場合でも可変オリフィス17の通路面積に応じて縮み側パイロット管路20によって導入される主減衰弁14のパイロット圧を変化させることができる。
【0027】
次に、本発明の一実施形態のさらに具体的な構成例について図2を用いて説明する。
【0028】
図2に示すように、減衰力調整式油圧緩衝器21は、シリンダ22の外側に外筒23を設けた二重筒構造となっており、シリンダ22と外筒23との間にリザーバ室24が形成されている。シリンダ22内には、ピストン25が摺動可能に嵌装されており、このピストン25によってシリンダ22内がシリンダ上室22a (第1室)とシリンダ下室22b (第2室)の2室に画成されている。ピストン25には、ピストンロッド26の一端がナット27によって連結されており、ピストンロッド26の他端側は、シリンダ上室22a を通り、シリンダ22および外筒23の上端部に装着されたロッドガイド(図示せず)およびシール部材(図示せず)に挿通されてシリンダ22の外部へ延出されている。シリンダ22の下端部には、シリンダ下室22b とリザーバ室24とを区画するベースバルブ(図示せず)が設けられている。そして、シリンダ22内には油液が封入されており、リザーバ室24内には油液およびガスが封入されている。
【0029】
ピストン25には、シリンダ上下室22a ,22b 間を連通させる油路28(第1連通路)およびこの油路28のシリンダ下室22b 側からシリンダ上室22a 側への油液の流通のみを許容する逆止弁29(第1逆止弁)が設けられている。また、ベースバルブ(図示せず)には、シリンダ下室22b とリザーバ室24とを連通させる油路(第2連通路)およびこの油路のリザーバ室24側からシリンダ下室22b 側への油液の流通のみを許容する逆止弁(第2逆止弁)が設けられている。
【0030】
外筒23の側面部には、減衰力発生機構30が取付けられている。減衰力発生機構30は、一端部が外筒23の側壁に固定された円筒状のアウタケース31内に円筒状のインナケース32が挿入されている。インナケース32は、シリンダ22に外嵌された通路部材33に一端部が嵌合され、アウタケース31にナット34によって取付けられた比例ソレノイドアクチュエータ35(以下、アクチュエータ35という)に他端部が当接して固定されている。インナケース32内には、バルブ部材36が嵌合されており、バルブ部材36によってインナケース32内が油室32a と油室32b に区画されている。バルブ部材36は、環状の固定部材37とともに、アクチュエータ35に取付けられた円筒状のガイド部材38が挿通されて、その先端部に螺着されたナット39によって固定されている。ナット39の先端部は、通路部材33に嵌合されている。
【0031】
シリンダ22の上部には、アッパチューブ40が外嵌され通路部材33に結合されており、シリンダ22とアッパチューブ40との間にシリンダ上室22a に連通する環状の油路41が形成されている。そして、シリンダ上室22a が油路41および通路部材33に設けられた油路42および油路42A によってインナケース32内の油室32a に連通されている。シリンダ22の下部には、ロワチューブ43が外嵌され通路部材33に結合されており、シリンダ22とロワチューブ43との間にシリンダ下室22b に連通する環状の油路44が形成されている。そして、シリンダ下室21b が油路44および通路部材33に設けられた油路45および油路45A によってガイド部材38に取付けられたナット39の先端部に連通されている。また、リザーバ室24は、アウタケース31とインナケース32の間に形成された油路46に直接連通されており、さらに、インナケース32の側壁に設けられた油路47を介してインナケース32内の油室32b に連通されている。
【0032】
バルブ部材36には、油室32a と油室32b とを連通させる油路48が設けられ、油路48の外周側に環状の弁座49,50が突設されている。内側の弁座49には、ディスクバルブ51および切欠バルブ51A が着座されており、切欠バルブ51A には、オリフィス51a (切欠)が設けられている。
【0033】
固定部材37の外周部には、円筒状の可動部材52が摺動可能に嵌合されている。可動部材52は、一端部が環状のフローティングバルブ53(弁体)を介してバルブ部材36の外側の弁座50に着座し、一端部の内側に形成されたフランジ部に円板状の板ばね54の外周部が液密的に当接され閉弁方向すなわち弁座50側へ付勢されている。そして、固定部材37、可動部材52および板ばね54によって伸び側背圧室55が形成されている。板ばね54には、背圧室55をディスクバルブ51および切欠バルブ51A のオリフィス51a を介して油路48に連通させる固定オリフィス54a (切欠:伸び側固定オリフィス)が設けられている。また、可動部材52の他端側は、固定部材37の背圧室55の背面側へ延ばされて、その内周部に取付けられたにフランジ部材56に円板状の板ばね57の外周部が液密的に当接されており、固定部材37、可動部材52および板ばね57によって縮み側背圧室58が形成されている。板ばね57には、縮み側背圧室58を油室32b に連通させる固定オリフィス57a (切欠:縮み側固定オリフィス)が設けられている。そして、固定部材37、可動部材52、フローティングバルブ53、板ばね54および板ばね57によって、油路48の室32a 側の圧力受けて開弁して、その開度に応じた減衰力を発生させる主減衰弁が構成されている。なお、ディスクバルブ51の開弁圧力は、この主減衰弁の開弁圧力よりも低く設定されている。
【0034】
ガイド部材38の側壁には、伸び側背圧室55に連通する伸び側ポート59および縮み側背圧室58に連通する縮み側ポート60が設けられている。ガイド部材38内には、円筒状のスプール61が摺動可能に嵌装されている。スプール61の側壁には、ガイド部材38の伸び側ポート59および縮み側ポート60に対向させてポート62が設けられて、伸び側ポート59とポート62とで伸び側可変オリフィスが構成され、縮み側ポート60とポート62とで縮み側可変オリフィスが構成されており、スプール61の位置に応じて伸び側ポート59とポート62および縮み側ポート60とポート62の連通路面積が連続的に変化し、一方が小のとき他方が大となり、一方が大のとき他方が小となるようになっている。そして、スプール61は、一端部がばね63に当接され他端部がアクチュエータ35のプランジャ64に当接されており、ソレノイドへの通電電流に応じてアクチュエータ35の推力によって位置決めされるようになっている。スプール61の内部は、ガイド部材38に取付けられたナット39、通路部材33の油路45A 、油路45および油路44を介してシリンダ下室22b に連通されている。
【0035】
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
【0036】
ピストンロッド26の伸び行程時には、ピストン25の移動にともない、ピストン25の逆止弁29が閉じ、シリンダ上室22a 内の油液が加圧されて、油路41、油路42および油路42A を通って減衰力発生機構30の油室32a へ流れる。さらに、油室32a から油路48、オリフィス51a 、ディスクバルブ51、主減衰弁のフローティングバルブ53、油室32b 、油路47、油路46を介してリザーバ室24へ流れる(主通路)。また、オリフィス51a 、ディスクバルブ51から固定オリフィス54a 、伸び側背圧室55、伸び側ポート59、ポート62、スプール61の内部、ナット39、油路45A 、油路45および油路44を介してシリンダ下室22b へ流れる(伸び側副通路)。
【0037】
そして、ピストン速度が小さく、主減衰弁のフローティングバルブ53の開弁前は、伸び側ポート59とポート62との連通路面積(伸び側可変オリフィス面積)に応じた減衰力が発生し、ピストン速度が大きくなり、シリンダ上室22a 側の圧力が上昇して主減衰弁のフローティングバルブ53が開弁すると、その開度に応じたバルブ特性の減衰力が発生する。このとき、伸び側ポート59とポート62との連通路面積(伸び側可変オリフィス面積)が小さいほど、圧力損失が大きく、その上流側の伸び側背圧室55の圧力が高くなり、この圧力が閉弁方向に作用して主減衰弁の開弁圧力が高くなる。よって、アクチュエータ35によりスプール61を移動させて、伸び側ポート59とポート62との連通路面積(伸び側可変オリフィス面積)を変化させることによって、オリフィス特性を直接変化させるとともに、伸び側背圧室55の圧力を変化させて主減衰弁の開弁圧力(バルブ特性)を変化させることができるので、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。
【0038】
また、ピストンロッド26の縮み行程時には、ピストン25の移動にともない、ピストン25の逆止弁29が開いてシリンダ上下室22a ,22b がほぼ同圧となり、ベースバルブの逆止弁が閉じて、ピストンロッド26がシリンダ22内に侵入した分の油液が加圧されて、シリンダ上室22a から油路41、油路42および油路42A を通って減衰力発生機構30の油室32a へ流れ、さらに、油路48、オリフィス51a 、ディスクバルブ51、主減衰弁のフローティングバルブ53、油室32b 、油路47、油路46を介してリザーバ室24へ流れる(主通路)。また、シリンダ下室22b から、油路44、油路45および油路45A を通って減衰力発生機構30のナット39内へ流入し、さらに、ガイド部材38内、スプール61内、ポート62、縮み側ポート60、縮み側背圧室58、固定オリフィス57a 、油室32b 、油路47および油路46を介してリザーバ室24へ流れる(縮み側副通路)。
【0039】
そして、ピストン速度が小さく、主減衰弁のフローティングバルブ53の開弁前は、縮み側ポート60とポート62との連通路面積(縮み側可変オリフィス面積)に応じた減衰力が発生し、ピストン速度が大きくなり、シリンダ22側の圧力が上昇して主減衰弁のフローティングバルブ53が開弁すると、その開度に応じたバルブ特性の減衰力が発生する。このとき、縮み側ポート60とポート62との連通路面積(縮み側可変オリフィス面積)が大きいほど、圧力損失が小さく、その下流側の縮み側背圧室58の圧力が高くなり、この圧力が開弁方向に作用して主減衰弁の開弁圧力が低くなる。よって、アクチュエータ35によりスプール61を移動させて、縮み側ポート60とポート62との連通路面積(縮み側可変オリフィス面積)を変化させることによって、オリフィス特性を直接変化させるとともに、縮み側背圧室58の圧力を変化させて主減衰弁の開弁圧力(バルブ特性)を変化させることができるので、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。
【0040】
この場合、伸び側ポート59とポート60(伸び側可変オリフィス)および縮み側ポート60とポート62(縮み側可変オリフィス)の連通路面積は、一方が小のとき他方が大となり、一方が大のとき他方が小となるようになっているので、伸び側と縮み側とで大小異なる種類の減衰力特性の組み合わせ(例えば、伸び側ハードで縮み側ソフト、または、伸び側ソフトで縮み側ハードの組み合わせ)を同時に選択することができる。
【0041】
このように、アクチュエータ35への通電電流に応じて減衰力特性を調整することができ、伸び側と縮み側とで大小異なる種類の減衰力特性を同時に選択することができ、また、伸び側と縮み側とで主減衰弁を共用しているので、スペース効率に優れており、小型、軽量化を図ることができる。
【0042】
次に、本発明の実施形態の他の構成例について図3を用いて説明する。なお、本構成例は、上記図2に示すものに対して、ガイド部材およびスプールのポートの配置が異なること以外は概略同様の構造であるから、以下、図2に示すものと同様の部分には同一の番号を付して異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0043】
図3に示すように、本実施形態では、ガイド部材38の伸び側ポート59および縮み側ポート60のそれぞれに対向させて、スプール61に伸び側ポート65および縮み側ポート66が設けられており、伸び側ポート59,65によって伸び側可変オリフィスが構成されており、縮み側ポート60,66によって縮み側可変オリフィスが構成されている。そして、スプール61の位置に応じて、伸び側ポート59,65間の連通路面積(伸び側可変オリフィス面積)と縮み側ポート60,66間の連通路面積(縮み側可変オリフィス面積)が同様に変化する、すなわち、一方が大のとき他方も大、一方が小のとき他方も小となるようになっている。
【0044】
この構成により、アクチュエータ35への通電電流に応じて、伸び側と縮み側とで同様の種類の減衰力特性組み合わせ(例えば、伸び側、縮み側共にハード、または、伸び側、縮み側共にソフトの組み合わせ)が選択される。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の減衰力調整式油圧緩衝器によれば、ピストンロッドの伸び行程時には、油液が主通路および伸び側副通路を流れ、このとき、伸び側可変オリフィスの通路面積を変化させることによって、伸び側副通路の通路面積を直接変化させるとともに、パイロット圧を変化させて主減衰弁の開弁特性を変化させることができる。また、縮み行程時には、油液が主通路および縮み側副通路を流れ、このとき、縮み側可変オリフィスの通路面積を変化させることによって、縮み側副通路の通路面積を直接変化させるとともに、パイロット圧を変化させて主減衰弁の開弁特性を変化させることができる。その結果、伸び側および縮み側可変オリフィスの通路面積をそれぞれ調整することによって伸び側と縮み側とで独立して減衰力を調整することができる。このとき、同時に、主減衰弁の開弁圧力が調整されるので、減衰力特性の調整範囲を広くすることができる。また、伸び側と縮み側とで主減衰弁を共用しているので、スペース効率に優れ、小型、軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の油圧回路図である。
【図2】本発明の一実施形態の要部の縦断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 減衰力調整式油圧緩衝器
2 シリンダ
3 ピストン
4 ピストンロッド
6 リザーバ
7 油路(第1連通路)
8 逆止弁(第1逆止弁)
9 油路(第2連通路)
10 逆止弁(第2逆止弁)
11 主通路
12 伸び側副通路
13 縮み側副通路
14 主減衰弁
15 固定オリフィス(伸び側固定オリフィス)
16 可変オリフィス(伸び側可変オリフィス)
17 可変オリフィス(縮み側可変オリフィス)
18 固定オリフィス(縮み側固定オリフィス)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a damping force adjusting hydraulic shock absorber mounted on a suspension device of a vehicle such as an automobile.
[0002]
[Prior art]
The hydraulic shock absorber mounted on the suspension system of a vehicle such as an automobile has a damping force adjustment type that allows the damping force to be adjusted appropriately in order to improve ride comfort and handling stability according to road surface conditions, driving conditions, etc. There is a hydraulic shock absorber.
[0003]
In general, a damping force adjusting type hydraulic shock absorber is slidably fitted with a piston connected to a piston rod in a cylinder filled with an oil liquid so as to slidably define the inside of the cylinder in two chambers. A main oil liquid passage and a bypass passage for communicating the two chambers are provided, a damping force generating mechanism including an orifice and a disk valve is provided in the main oil liquid passage, and a damping force adjusting valve for adjusting the passage area is provided in the bypass passage. It becomes the composition.
[0004]
The damping force adjustment valve opens the bypass passage to reduce the fluid flow resistance between the two chambers in the cylinder to reduce the damping force, and closes the bypass passage to increase the passage resistance between the two chambers. To increase the damping force. Thus, the damping force characteristic can be adjusted as appropriate by opening and closing the damping force adjustment valve.
[0005]
However, in the case where the damping force is adjusted according to the passage area of the bypass passage as described above, the damping force characteristic depends greatly on the orifice characteristic of the oil liquid passage in the low speed region of the piston speed, so that the damping force characteristic can be greatly changed. However, in the middle and high speed range of the piston speed, the damping force depends on the damping force generation mechanism (disc valve) of the main oil / liquid passage, so that the damping force characteristic cannot be changed greatly.
[0006]
Therefore, as described in JP-A-62-220728, for example, a back pressure chamber is formed at the back of a disc valve which is a damping force generating mechanism for the main oil liquid passage common to the expansion and contraction sides. It is known that the chamber communicates with the cylinder chamber upstream of the disk valve via a fixed orifice, and communicates with the cylinder chamber downstream of the disk valve via a variable orifice.
[0007]
According to this damping force adjustment type hydraulic shock absorber, by opening and closing the variable orifice, the area of the communication passage between the two chambers in the cylinder is adjusted, and the pressure in the back pressure chamber is changed to change the initial opening of the disk valve. The pressure can be changed. In this way, the orifice characteristic and the valve characteristic can be adjusted, and the adjustment range of the damping force characteristic can be widened.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, using the control device and actuator, the damping force of the damping force adjustment type hydraulic shock absorber is automatically controlled in real time according to the road surface condition, traveling condition, etc., so that the ride comfort and the handling stability are improved. There is a suspension control device. This type of suspension system allows simultaneous selection of combinations of damping force characteristics (for example, stretch side: hard, shrink side: soft, or stretch side: soft, shrink side: hard) on the stretch side and the shrink side. It is known that by using a damping force adjusting hydraulic shock absorber, the frequency of switching damping force characteristics can be reduced and the burden on the control device and the actuator can be reduced.
[0009]
However, in the case where the back pressure chamber is provided at the back of the conventional disk valve, the damping force is generated by using the oil liquid passage common to the expansion and contraction. Therefore, the damping force is independently applied to the expansion side and the contraction side. Therefore, when applied to the suspension control device as described above, it is not sufficient from the viewpoint of reducing the burden on the control device and the actuator.
[0010]
The present invention has been made in view of the above points, and has a wide adjustment range of damping force characteristics, and a damping force adjusting hydraulic pressure capable of independently adjusting the damping force on the expansion side and the contraction side. An object is to provide a shock absorber.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, a damping force adjusting hydraulic shock absorber according to a first aspect of the present invention includes a cylinder in which oil is sealed, a reservoir chamber in which oil and gas are sealed, and sliding in the cylinder. A piston that is fitted in such a manner as to define a first chamber and a second chamber in the cylinder, and a piston that has one end connected to the piston and the other end extending out of the cylinder through the first chamber A rod, a first communication passage that communicates between the first and second chambers, and a first check that allows only fluid to flow from the second chamber side to the first chamber side of the first communication passage. A second communication path for communicating the valve, the second chamber and the reservoir chamber, and a second communication path which is provided in the second communication path and allows only fluid flow from the reservoir chamber side to the second chamber side. A check valve, a main passage for communicating the first chamber and the reservoir chamber, and a communication between the first chamber and the second chamber. And the extension-side sub-passage, and contraction-side passage for communicating with said reservoir chamber and said second chamber, A single stroke that generates a damping force by controlling the flow of the oil from the first chamber side to the reservoir side of the main passage in both the expansion stroke and the contraction stroke of the piston rod. A main damping valve; an extension side fixed orifice and an extension side variable orifice provided in the extension side sub-passage; and a contraction side fixed orifice and a contraction side variable orifice provided in the contraction side sub passage; The valve adjusts the valve opening pressure by using the pressure between the expansion side fixed orifice and the expansion side variable orifice and the pressure between the compression side fixed orifice and the compression side variable orifice as a pilot pressure. It is characterized by being.
[0012]
A damping force adjusting hydraulic shock absorber according to
[0013]
With this configuration, according to the damping force adjusting hydraulic shock absorber according to the first aspect, during the extension stroke of the piston rod, the first check valve is closed and the oil in the first chamber passes through the main passage. Then, the fluid flows to the reservoir chamber, flows to the second chamber through the extension side sub-passage, and the oil liquid corresponding to the withdrawal of the piston rod from the cylinder opens the second check valve to flow from the reservoir chamber to the second chamber. At this time, by changing the passage area of the extension-side variable orifice, the passage area of the extension-side sub-passage can be changed directly, and the pilot pressure can be changed to change the valve opening characteristic of the main damping valve. During the contraction stroke of the piston rod, the first check valve opens, the second check valve closes, and the oil liquid that has entered the cylinder flows into the reservoir chamber from the first chamber through the main passage. Moreover, it flows from the second chamber to the reservoir chamber through the contraction side sub-passage. At this time, by changing the passage area of the compression-side variable orifice, the passage area of the compression-side sub-passage can be directly changed, and the pilot pressure can be changed to change the valve opening characteristic of the main damping valve.
[0014]
According to the damping force adjusting type hydraulic shock absorber according to
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0016]
A hydraulic circuit according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. Figure 1 As shown The damping force adjustment type hydraulic shock absorber 1 has a
[0017]
The
[0018]
Outside the
[0019]
The main damping
[0020]
Next, the operation of the present embodiment configured as described above will be described.
[0021]
During the extension stroke of the piston rod 4, the
[0022]
The piston speed is small, and before the main damping
[0023]
Further, during the contraction stroke of the piston rod 4, as the
[0024]
Then, the piston speed is small, and before the main damping
[0025]
Thereby, by adjusting the passage areas of the
[0026]
In the above embodiment, the fixed
[0027]
Next, a more specific configuration example of one embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
[0028]
As shown in FIG. 2, the damping force adjusting
[0029]
The
[0030]
A damping
[0031]
An upper tube 40 is externally fitted to the upper portion of the
[0032]
The
[0033]
A cylindrical
[0034]
On the side wall of the
[0035]
Next, the operation of the present embodiment configured as described above will be described.
[0036]
During the extension stroke of the
[0037]
The piston speed is small, and before the opening of the floating
[0038]
Also, during the contraction stroke of the
[0039]
The piston speed is low, and before the floating
[0040]
In this case, the communication passage area of the
[0041]
In this way, the damping force characteristic can be adjusted according to the energization current to the
[0042]
Next, another configuration example of the embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. Since this configuration example has a substantially similar structure to that shown in FIG. 2 except that the arrangement of the guide member and the spool port is different, the following configuration is the same as that shown in FIG. Will be described in detail only for the different parts.
[0043]
As shown in FIG. 3, in the present embodiment, the
[0044]
With this configuration, the same combination of damping force characteristics on the expansion side and the contraction side (for example, hard on the expansion side and the contraction side, or soft on both the expansion side and the contraction side, depending on the current supplied to the
[0045]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the damping force adjustment type hydraulic shock absorber of the present invention, during the extension stroke of the piston rod, the oil liquid flows through the main passage and the extension side sub-passage, and at this time, the passage of the extension side variable orifice By changing the area, the passage area of the extension side sub-passage can be directly changed, and the pilot pressure can be changed to change the valve opening characteristic of the main damping valve. Further, during the contraction stroke, the oil liquid flows into the main passage and the contraction side sub passage. The At this time, by changing the passage area of the compression-side variable orifice, the passage area of the compression-side sub-passage can be directly changed, and the pilot pressure can be changed to change the valve opening characteristic of the main damping valve. . As a result, the damping force can be adjusted independently on the expansion side and the contraction side by adjusting the passage areas of the expansion side and the contraction side variable orifice, respectively. At this time, since the valve opening pressure of the main damping valve is adjusted at the same time, the adjustment range of the damping force characteristic can be widened. Further, since the main damping valve is shared between the expansion side and the contraction side, it is excellent in space efficiency, and can be reduced in size and weight.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a hydraulic circuit diagram of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of a main part of one embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of an essential part of another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Damping force adjustable hydraulic shock absorber
2 cylinders
3 Piston
4 Piston rod
6 Reservoir
7 Oil passage (first communication passage)
8 Check valve (first check valve)
9 Oil passage (second communication passage)
10 Check valve (second check valve)
11 Main passage
12 Extension side secondary passage
13 Shrinkage side auxiliary passage
14 Main damping valve
15 Fixed orifice (extension side fixed orifice)
16 Variable orifice (Extension variable orifice)
17 Variable orifice (shrinkable variable orifice)
18 Fixed orifice (Shrink side fixed orifice)
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