JP3649037B2 - 複合研削盤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転支持されるワークの軸方向における複数の加工個所を、ワークの軸方向及び径方向に独立して送り制御可能な一対の回転砥石が協働して順次加工するようにした複合研削盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の複合研削盤、とりわけクランクシャフト加工用のそれは 、各々が回転砥石を有し回転支持されたワークとしてのクランクシャフトの軸方向及び径方向に独立して数値制御可能な一対の砥石台を備える。一対の砥石台は、数値制御装置に設定された加工プログラムに従って複数の加工すべきクランクピンを分担し、クランクピンを同時に2個所づづ能率良く研削するように制御される。
研削加工の間、クランクシャフトはジャーナルの軸心を中心として回転され、クランクピンをジャーナルの周りに周回運動する。砥石台は、クランクピンの周回運動における角度位置の変化に追隋して進退されるようにその進退送りがクランクシャフトの回転と同期される。
【0003】
一般に、クランクシャフトは、研削完了個所の面精度を向上するために、研削加工の後、ラップ加工が施され、その後完成品として例えば自動車用内燃機関のシリンダブロックに組み付けされる。ラップ加工は、研削盤とは別の機械において、テープ状のサンドぺーパ又はポリシングフィルムを研削加工面に磨り当てて行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、従来における研削加工とラップ加工とは異なる加工機により行われるため、両工程間でのクランクシャフトの搬送、ラップ機械上での位置決め等の無駄な非加工時間を費やし、加工能率が悪い。また、ラップ加工は、サンドペーパやポリシングフィルムの消耗が激しく、ペーパ或いはフィルムの切断などの問題を伴い、加工方法自体が高能率加工とは云えない。
従って、本発明の主たる目的は、従来における研削加工とラップ加工との分割工程加工に付随する問題を解消することにある。
【0005】
さらに、従来のラップ加工は、面粗さを向上できるが、ペーパ又はフィルムとクランクピンの相対位置を幾何学的に精密に制御せずに単にペーパ又はフィルムをフローチング機構を介してクランクピンに押し付ける機構であるので、前工程の研削加工により一旦高い真円度及び円筒度に加工したクランクピンの幾何学的精度を劣化してしまう問題も生じている。
従って、本発明の他の目的は、研削加工後のラップ加工による研削加工で達成した加工個所の幾何学精度の劣化を防止することにある。
本発明の他の目的は、ワーク上の複数の加工個所を能率よく研削及び超仕上げ加工できるようにすることにある。
【0006】
本発明の別の目的は、研削加工における研削砥石と加工個所の機械的接触に起因するワークの撓み、ワーク及び機械の振動等の悪影響が研削済加工個所の最終仕上げ加工に波及しないようにすることにある。
本発明の付加的な目的は、相対的に大きな負荷を伴う研削加工においてはワークの撓みを生じさせないで高能率研削ができるようにし、一方相対的に小さな負荷を伴う最終仕上げ加工においては研削済みの加工面が最終仕上げ工具との接触以外に他の機械的要素との「こすり」を生じさせずに高精度な最終仕上げ加工を可能にすることにある。
【0007】
本発明のさらに別の目的は、研削加工においては十分な量の研削液を研削点に供給して研削面の焼けを防止する一方、超仕上げ加工においては、研削点へ供給される研削液が生起する動圧効果を排除して高い仕上げ面精度を得ることにある。
本発明のさらに別の目的は、ワークであるクランクシャフト上の複数のジャーナルと複数のクランクピンを加工機への1回の取り付けにより、能率よく研削及び超仕上げできるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の複合研削盤は、軸方向に配置された複数の加工個所を有するワークをベッド上で回転自在に支持するワーク支持装置と、前記ベッド上の同一経路上に沿う一方端及び他方端をそれぞれ起点とし互いに相手側に向かって前記経路上をワークの軸線方向に移動可能に案内されかつ前記ワーク軸線を横切る方向に前記ワークに対し進退可能な第1及び第2砥石台と、これら第1及び第2砥石台にそれぞれ回転可能に支持された一対の砥石と、数値制御装置により制御され前記第1及び第2砥石台の各々を独立して前記軸線方向及びこれを横切る方向に送り制御可能な送り装置とからなる研削盤において、前記第1砥石台に支持される砥石は前記ワークの加工個所を研削する研削砥石とし、前記第2砥石台に支持される砥石は前記第1砥石台の研削砥石により研削されたワークの加工個所を超仕上げする超仕上げ砥石とし、前記数値制御装置は、前記第1砥石台が加工すべき全ての加工個所のうち前記第2砥石台の起点に近い加工個所を最初に研削した後、前記第1砥石台の起点に戻る過程において残りの加工個所を順次研削加工すると共に、前記第2砥石台が前記第1砥石台の起点に向かって移動する過程において前記第1砥石台により研削加工済の加工個所をこの加工個所の研削加工と並行して順次超仕上げするように前記送り装置を制御すべくプログラムされていることを特徴とする。
【0009】
両加工を単一機械上でワーク支持装置に対するワークの支持状態を変えずに実行することにより、両工程間でのワークの搬送を不要とするものである。この場合、砥石の先端加工部のワークに対する位置を精密に送り制御可能な第2砥石台と共に変移させ、これにより第1砥石台の研削砥石により精密に仕上げられた加工個所の真円度や円筒度などの幾何学的形状を劣化せずに加工個所の面粗さを向上する加工を進行できる。好適には、研削砥石及び超仕上げ砥石は、砥石寿命の長いCBN砥粒やダイヤモンド砥粒等を砥粒層とするものが使用される。また、研削砥石及び超仕上げ砥石は、第1及び第2砥石台の隣接面部に配置することが好ましい。
【0010】
また、複数の加工個所の少なくとも一部について、研削と超仕上げを並行動作させて、ワーク1本当たりの加工時間を短縮する。好ましくは、第1砥石台が第2砥石台の起点に最も近い加工個所から研削を開始するようにされ、この場合第2砥石台の起点側から自己の起点側へ戻る過程において第1砥石台は全ての加工個所を研削でき、第2砥石台はこの第1砥石台の動きに追従して第1砥石台の起点側へ移動する過程において全ての研削済個所を超仕上げでき、研削と超仕上げに要する時間は最短となる。
【0011】
請求項1に記載の発明は、さらに、1つの未加工個所と1つの研削済個所を並行して研削及び超仕上げし、かつ超仕上げは、前記未加工個所について粗研削が終了した後の精研削と並行して同時に実行するようにしたことを特徴とする。超仕上げを加工条件の厳しい粗研削と並行動作させずに加工条件の緩やかな精研削と並行させることにより、超仕上げ中に粗研削を並行して実行する場合に生じる振動とか撓みによる超仕上げへの悪影響を排除するようにしたものである。加工時間を短縮する観点では、隣接する2つの加工個所の研削と超仕上げを並行させ、この並行動作を第1砥石台の起点に向か方向の未加工個所と研削済個所との各組について順次実行することが望ましい。本発明における「精研削」とは、研削加工の最終切込み研削工程でもよいし、この最終切込み研削工程と粗研削工程との中間工程でもよい。
【0012】
請求項2に記載の発明は、各加工個所の研削を完了する時点で各加工個所と研削砥石との相対位置を記憶させるようにし、各加工個所の超仕上げを開始する際にこの加工個所について先に記憶した研削完了時点での位置情報に基づいて、超仕上げ砥石をその加工個所に対する超仕上げ加工開始位置へ精密に位置決めるようにしたことを特徴とする。各加工個所の研削終了時の工具位置情報に基づいて砥石の超仕上げ加工開始位置を確定し、超仕上げ砥石の研削済の加工面に対する微小な切り込みを正確に与えるようにしている。例えば、クランクシャフトのように剛性が小さく回転方向に顕著な異方性示すワークの砥石による超仕上げの場合では、正確な微小切り込みの設定が困難であるが、本発明はこの課題を解決するものである。また、この解決手段により、超仕上げ時に各加工個所の研削終了面に対し超仕上げ砥石を適切な切り込み速度で接触させるのに要する所謂空切り込み時間を短縮し、加工能率を向上するようにしている。
【0013】
研削終了時点の砥石の位置は、典型的には、砥石台の送り装置を構成する位置検出手段としてのアブソリュートエンコーダの出力を抽出することにより行えるが、砥石の先端位置を光学的或いは磁気的に検出する手段によっても検出可能である。研削終了時の砥石或いは砥石台の位置情報に基づく超仕上げ開始時の超仕上げ砥石の位置決め位置は、研削砥石と超仕上げ砥石の直径差及びワークの径方向における機械原点、例えばワークの回転軸線を原点とするX座標系における研削砥石台と超仕上げ砥石台との位置誤差等を勘案して演算される。この演算処理は、数値制御装置により研削終了時点で砥石又は砥石台の位置を抽出した直後に実行してもよいし、超仕上げを開始する直前で実行してもよい。
【0014】
ワークとの摩擦による砥石の消耗及び加工作用面を再生するツルーイングによる砥石の消耗は、砥石面との直接或いは間接接触による公知の検出手段により可能であるが、高い検出分解能が要求される場合では、そのように検出された見かけ直径と実際の直径との誤差が無視できない程度のものとなる。数値制御装置による砥石の見かけ直径に起因する誤差を小さくして正確な超仕上げ開始位置を算出する観点で云えば、長い寿命の間砥石径の減少が小さい超砥粒砥石を使用することが好ましい。
【0015】
請求項3に記載の発明は、第1砥石台により各加工個所を少なくとも粗研削するときはレスト装置によりワークを研削砥石と対抗する方向に支持させ、一方超仕上げ砥石によりワークを超仕上げするときには少なくともこの超仕上げの最終段階、具体的には最終スパークアウトの実行中はレスト装置によりワークを支持させないことを特徴とする。超仕上げの最終段階でワークとレストとの機械摩擦を無くすことにより、両者の摩擦が起因するビビリ振動を排除し、加工個所の超仕上げ面粗さの劣化を防止する。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかの発明を、C−X制御方式のクランクピン研削盤に適用し、前記ワークをクランクシャフトとし、ワーク支持装置にはクランクシャフトをそのジャーナルを中心として回転してクランクピンをジャーナルの周りに周回運動するように支持し、研削及びその後の超仕上げの際には、加工すべきクランクピンの周回運動位相角度に対応して研削砥石台及び超仕上げ砥石台の進退送りを同期制御するようにしたものである。
【0017】
各クランクピンを最初研削砥石を用いて研削し、次に超仕上げ砥石を用いて超仕上げする。研削及び超仕上げの間、クランクシャフトの回転と各砥石台の進退送りとを同期制御する。両加工の間を通じて、ワーク支持装置に対するクランクシャフトの支持を不変に維持することにより、研削で仕上げられたクランクピンの面に対し微小量だけ精密に切り込み可能とする。好ましくは、各クランクピンを研削した直後に、そのクランクピンを超仕上げし、また研削終了時の研削砥石の位置を記憶しておき、この位置データに基づいて超仕上げを開始する際に超仕上げ砥石の位置決めする。更に好ましくは、レスト装置によりクランクシャフトの撓みを防止した状態で取代が大きく加工条件がきつい研削を行い、取代が小さい超仕上げは少なくともその最終段階をクランクシャフトとレスト装置との機械的接触を無くした状態で行い、この機械的接触が超仕上げ面の最終面粗さに悪影響しないようにする。
【0018】
請求項5に記載の発明は、加工条件が厳しい研削時には、多量のクーラントを研削砥石と加工個所との研削点に供給し、高い面精度が要求される超仕上げ加工時には、加工個所に少量のクーラントを供給してこの加工個所を冷却すると共に超仕上げ砥石に潤滑剤としてオイルミストを吹き付けるようにしたことを特徴とする。超仕上げ加工時のクーラント量を減らすことにより、ビビリ振動の発生を防止し、研削個所と超仕上げ砥石間にクーラントが巻き込まれる結果として生じる動圧の発生も防止し、超仕上げ面の一層の向上を図るようにしている。好ましくは、請求項6に記載されるように、フィルタを使用して超仕上げ加工の間加工個所を冷却するクーラントへの異物の混入を防止し、このクーラントの供給量を研削加工の間前記研削点に向けて供給するクーラントの供給量の1/10以下とする。これにより、前述したビビリ振動や動圧の発生をより積極的に排除する一方、超仕上げ面にスクラッチ傷が形成されることを防止するものである。
【0019】
請求項7に記載の発明は、ワークがクランクシャフトである場合、全てのクランクピンの研削及び超仕上げの前又は後に、全てのジャーナルを研削及び超仕上げするようにしたことを特徴とする。1台の加工機により、クランクシャフト上のジャーナル及びクランクピンを1回の取り付けにより研削及び超仕上げ可能として加工精度向上と加工能率向上をより一層向上させている。好ましくは、ジャーナルの研削及び超仕上げは、ワーク主軸の回転角制御を伴う複雑な制御を必要とするクランクピンの研削及び超仕上げに先立って行うことがより高度なクランクピンの最終加工精度を得る上で望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明をクランクピン加工用の複合研削盤に適用した実施の形態を示し、ベッド1上にはその長手左右方向(Z軸方向)のZ軸案内レール2上に研削砥石台(第1砥石台)8を載置する左側テーブル6が送りねじ3により摺動自在に設けられ、それと同列にベッド1上の長手左右方向に超仕上げ砥石台(第2砥石台)9を載置する右側テーブル7が送りねじ4により摺動自在に設けられている。左右のテーブル6、7には、それぞれ研削砥石14及び超仕上げ砥石15を回転自在に支持する一対の研削砥石台8及び超仕上げ砥石台9が後述するワークWの径方向、より厳密に云えば前記Z軸方向と直交する前後方向(X軸方向)にそれぞれの送りねじ12、13により摺動自在に設けられている。
【0021】
前記砥石台8、9の前方で長手方向に離間して主軸台17、心押台18が設置され、その間にワークであるクランクシャフトWを左右一対のセンターにより支持している。主軸台18にはワーク回転駆動用のC軸サーボモータ19が設けられ、チャック20によりクランクシャフトWの軸端を把持して回転駆動でき、その回転位置はモータ19の後端に設けたエンコーダ19Eにより検出され、一方心押台18はそのセンターによりクランクシャフトWの軸芯を押圧支持するように構成されている。
【0022】
前記各送りネジ3、4、12、13は、後述する数値制御装置により制御されるエンコーダ付サーボモータにより回転駆動される。すなわち、研削砥石台8を載置する左側テーブル6をZ軸方向に移動するための送りねじ3の左端部にはエンコーダ25E付きのサーボモータ25が設けられ、超仕上げ砥石台9を載置する右側テーブル7のための送りねじ4の右端部にはエンコーダ26E付きのサーボモータ26が設けられている。また、左右のそれぞれのテーブル6、7上には、砥石台8、9の前後方向(X軸方向)摺動用の送りねじ12、13の端部にエンコーダ27E、28E付きサーボモータ27、28が設けられている。砥石台8、9は、互いに隣接する側において、それぞれに内臓した図略のビルトインモータにより研削砥石14及び超仕上げ砥石15を回転駆動できるように支持している。
【0023】
両砥石14、15は、円盤状基板の外周に厚さ5〜10mm程度の超砥粒層を接着してなるもので、超砥粒層はダイヤモンド、好適にはCBN砥粒を例えばビトリファイドボンドで結合してなる。研削砥石14の砥粒層が含むCBN砥粒の平均粒度は#80〜120程度、超仕上げ砥石15の砥粒層が含むCBN砥粒の平均粒度は#400〜600程度が好ましい。
【0024】
レスト装置30がワークWを挟んで砥石台8、9と反対側のベッド1上に配置されている。レスト装置30は、レストベース31上でZ方向にレストヘッド32を割り出し移動する送りねじ33及びエンコーダ付サーボモータ34と、レストヘッド32にX方向に案内されたレストシュー35をワークWの径方向に進退するエンコーダ付サーボモータ36とにより構成される。レストシュー35は、研削時において、例示される4気筒用クランクシャフトの場合、中央の3つ、つまり心押台18側から2〜4番目のジャーナルJ2、J3、J4と対向する位置へサーボモータ34により選択的に割り出され、この割り出し位置でサーボモータ36により前進されてジャーナルに接触し、クランクシャフトWの撓みを防止する。
【0025】
本発明の実施例に係る複合研削盤の概略の構成は以上のようになっており、ワークであるクランクシャフトWを主軸台17と心押し台18との間に支持し、研削時には左側テーブル6をサーボモータ25により研削砥石14がクランクピンP1〜P4と順次整列する位置に割出す。次に主軸台17のサーボモータ19を回転しクランクシャフトWを回転させる。その際クランクシャフトWはそのジャーナルの軸芯上で回転されるので、加工箇所であるクランクピンはジャーナルの周りに周回運動する。そして、研削砥石台8をサーボモータ27により前進させる。その際、加工箇所であるクランクピンは周回運動しているので、制御手段により主軸サーボモータ19の回転と同期させて砥石台8を前後動させながら研削砥石14により研削加工を行う。この同期運動に重合してサーボモータ27により切込み前進運動を与え、徐々に最終仕上げ寸法に仕上げるように作動する。
【0026】
本発明の特徴の1つとして、このような研削加工は、最初に超仕上砥石台9側に最も近い第1ピンP1に対し研削砥石14を整列する位置で実行され、その後は左側テーブル6をその左右送り方向の左端にある原位置、つまり起点へ向かって図1の左方へ移動する過程において、研削砥石14を第2ピンP2、第3ピンP3及び第4ピンP4と選択的に順次整列させた状態で実行され、左側テーブル6が超仕上砥石台9の図1に示す左右割り出し原位置(起点)側から自己の原位置へ復帰する過程において全てのクランクピンP1〜P4を研削するようにしている。研削砥石14により全てのクランクピンP1〜P4を順次研削加工した後、左側テーブル6が左右割り出しの起点つまり左端原位置へ戻される。この原位置復帰状態では、研削砥石14は、超仕上げ砥石15とジャーナルJ5との整列を許容する位置で待機する。
【0027】
超仕上げ加工は、第1ピンP1の研削が終了し、研削砥石14が第2ピンP2に整列するように左側テーブル6が割り出される時、図1の左右割り出し原位置を離れ、超仕上げ砥石15を研削済の第1ピンP1に整列するようにサーボモータ26により右側テーブル7を割り出すことにより開始される。その後、左側テーブル6が研削砥石14を第3ピンP3、第4ピンP4と整列する位置に順次割り出される時、右側テーブル7は左側テーブル6の割り出し動作に追随して超仕上砥石15を第2ピンP2、第3ピンP3と整列するように順次割り出され、そして左側テーブル6が左右割り出しの起点に復帰して研削砥石14をチャック20又は主軸台17の背面と対面させる時、右側テーブル7は超仕上げ砥石15を第4ピンP4と整列する位置に割り出される。右側テーブル7の各割り出し位置において、サーボモータ28により超仕上げ砥石台9が前進され、このときサーボモータ28は、超仕上げ開始位置からサーボモータ19の回転に同期して正逆転駆動されながら砥石台9を切込み前進し、クランクピンを徐々に最終仕上げ寸法に仕上げるように動作する。第4ピンP4の超仕上げを終了すると、右側テーブル7は、図1に示す左右割り出しの起点に復帰する。
【0028】
また、図2に示すように、本実施の態様における複合研削盤には、定寸装置40が研削砥石台8上に載置されている。この定寸装置40は、研削加工中の旋回するクランクピンPに絶えず接触しながら追従して寸法測定を行う形式の公知の追従式定寸装置(例えば、イタリア、マーポス社製)である。砥石台8上の支持部材41に枢支され研削砥石14の前方に延びる第1アーム42の先端に第2アーム43が枢支され、更に第2アーム43の先端に約直角に採寸用の測定棒44が固定されている。測定棒44は、その下端に固定されてクランクピンPの外周に接触するVブロック45と、その中心に進退自在に設けられたプローブ46とからなる測定ヘッドを有し、この測定ヘッドはプローブ46の前進後退を検出して電気信号として出力する構造である。Vブロック45の先端にはガイド部材47が固定されており、Vブロック45がクランクピンPに係合するためのガイドの役目をしている。
【0029】
砥石台8上には、第1アーム42と一体の操作片50と当接して測定棒44を休止位置(2点鎖線位置)と測定位置(実線位置)とに移動するためにの油圧シリンダ51からなる作動装置が設けられている。第1アーム42の先端部下面から前方に突出する支持片52の突起53は、休止位置において第2アーム43の下面に当接してを第2アーム43を水平に保持するように働く。2点鎖線の休止位置から、油圧シリンダ51のピストン51aを戻すことにより測定棒44が徐々に降下し、先ずガイド部材47がクランクピンPに接触し、ガイド部材47に沿ってクランクピンPがVブロック45に係合するようになっており、その時点では第2アーム43は支持片52の突起53から離れて自由に回動できるようになっている。
【0030】
次に、実施の態様の複合研削盤を制御する制御システムについて図3を参照して説明する。本制御システムは、数値制御装置60を備え、数値制御装置60は、第1CPU61及び第2CPU62、ROM63、RAM64ををバス65を介して相互に接続して構成されている。第1CPU61は、インターフェース66を介し、駆動ユニット67のX軸サーボモータ制御回路DUX、Z軸サーボモータ制御回路DUZ及びレスト装置30を制御するS軸サーボモータ制御回路DUSとT軸サーボモータ制御回路DUTに接続されている。これらサーボモータ制御回路DUX、DUZ、DUS及びDUTは、対応するサーボモータ27、25、34及び36を駆動し、これらサーボモータのエンコーダ27E、25E、34E及び36Eからそれぞれ帰還信号を受けるように接続されている。
【0031】
また、第2CPU62には、インターフェース68を介して、駆動ユニット69のU軸、V軸及びC軸サーボモータ制御回路DUU、DUV及DUCと接続され、これらサーボモータ制御回路は、超仕上砥石台送り用及び主軸駆動用サーボモータ28、26、及び19を駆動し、これらサーボモータのエンコーダ28E、26E及び19Eからそれぞれ帰還信号を受けるように接続されている。第1CPU61と第2CPU62とは主従の関係にあり、第2CPU62は第1CPU61からの支配下で動作する。
【0032】
上記バス65には、インターフェース71を介して、CRT72及びテンキー73等を備えた入出力装置74が接続されている。ROM63には、システム制御プログラムなどが記億され、RAM64には加工制御プログラムなどが記憶されている。更に数値制御装置60の他に、バス65にはシーケンスコントローラ76がインターフェース77を介して接続され、研削砥石台8に設けられた定寸装置40の測定ヘッドがA−D変換器を含むインターフェース78を介して接続されている。
【0033】
次に、本発明の特徴である具体的制御方式について、その制御ステップを示すROM63に記憶された図4のフローチャートに沿って説明する。このフローチャートによる制御を具現するシステム制御プログラムは、主として第1CPU61が実行し、第2CPU62が担当すべき処理は、その処理の実行を第1CPU61が第2CPU62に対し指示するようになっているが、以下の説明では、説明の便宜上各CPU61、62とそれらが担当する処理の分担についての詳細な記述は省略する。
【0034】
先ず、オペレータ等により入力される加工開始命令により、加工開始条件がOKかどうかチェックされ(ステップ81)、OKのときRAM64内に形成された加工順位カウンタNが初期値”1”にセットされる(ステップ82)。 次に、テーブル割出しが実行される(ステップ83)。RAM64には図6に示す割り出し位置記憶テーブルIPMTが形成され、加工順位Nが特定される場合に研削及び超仕上げすべきクランクピン及びレスト装置30が支持すべきジャーナルがテンキー73を用いてオペレータにより予め指定されている。この場合、加工順位Nが”1”であるので、サーボモータ25が動作され、研削砥石14を超仕上げ砥石15側に最も近い第1ピンP1と整列する位置にテーブル6が割り出される。(図8(A)参照)
【0035】
割り出し位置記憶テーブルIPMTは、順位N1において超仕上砥石15を原位置Rgに指定しているが、右側テーブル7は既に原位置に位置決めされているので、左側テーブル6のみが上述のように割り出される。同時に、レストヘッド32がサーボモータ34の動作により左右送りされ、割り出し位置記憶テーブルIPMTの順位N1に指定される第2ジャーナルJ2に対しレストシュー35が整列される。レストヘッド32の左右割り出し完了において、サーボモータ36が動作され、レストシュー35が図9において破線で示すようにワークWに向かって早送り前進される(ステップ84)。この前進送り量は、レストシュー35がジャーナルJ2と若干の隙間を有した位置で停止されるように予め設定されている。本実施の形態においては、全てのジャーナルJ1〜J5はクランクピンの加工に先立って研削砥石14により研削されているか、或いは本研削盤とは別の例えばマルチホイール研削盤により研削済である。
【0036】
レストシュー35は、さらに遅い送り速度で前進され、研削済のジャーナルJ2の表面に軽く接触する位置で停止される。このような接触位置でのレストシュー35の停止は、例えば、AEセンサー、振動センサーなどの公知の検出器を使用し、この検出器からの信号を利用して行われる。続いて、サーボモータ19が動作され、第1ピンP1が図10の(イ)の位置として示す砥石側に最も接近する水平の加工開始位置へ割り出される(ステップ85)。
【0037】
次に、加工順位Nが判別される(ステップ86)。この場合、加工順位Nは”1”であるので、研削サイクルのみが実行される(ステップ87)。この研削サイクル自体は公知であり、このサイクルにおいては、図9にて実線で示すように、早送り、粗研削送り、所定時間又はワークが所定回数回転する間の中間スパークアウト、精研削送り、同じく所定時間又はワークが所定回数回転する間の最終スパークアウト及び早戻しを順次実行するように、研削砥石台8のプランジ研削動作がサーボモータ27により制御される。
【0038】
粗研削においては、サーボモータ19とサーボモータ27が図10に示すプロファイルデータPFD従って同期制御される。このプロファイルデータPFDは、クランクピンPの加工開始位置(イ)からの回転角(Θn)に対する砥石台8のワーク回転軸線からの位置(XΘ)を例えばワーク回転角0.5度毎に定めたもので、RAM64に予め登録されている。研削砥石台8用のサーボモータ27は、プロファイルデータPFDに基づく進退運動に対し、図9に示す粗研削送り、つまりクランクピンP2に対する研削砥石14の切り込みが重合され、これにより研削砥石14は、クランクピンP2の周回運動に伴って進退されながら徐々に切り込み前進される。
【0039】
この粗研削工程の途中において、図2に示す定寸装置40のシリンダ51がピストンロッド51aを後退してVヤゲン45を第1ピンP1に係合し測定を開始する。この測定開始司令は、シーケンスコントローラ76からの信号により実行される。この定寸装置の測定位置への動作は、図10の(ロ)の位置からクランクピンPが旋回下降し下降端に到達する間にVヤゲン45をクランクピンPに追跡させるように行われる。この場合、Vヤゲン45がクランクピンPにより正確に係合できるようにするため、ワークWの回転速度を低下しても良い。或いは、クランクピンPを図10の(ロ)の位相に一旦停止した状態で、Vヤゲン45の測定位置前進動作を実行させてもよい。
【0040】
このようにして、第1ピンP1の粗研削が進められ、この間測定ヘッドは、第1ピンP1の寸法を監視する。第1ピンP1が所定寸法まで研削されると、測定ヘッドは定寸1段信号を発し、これに応答して研削砥石台8の切り込み前進が停止され、クランクピンP2の周回運動に応じて砥石台8の進退運動が継続される状態で中間スパークアウト(零切り込み)研削がワークが所定回数回転する間継続され、これにより第1ピンP1は粗研削が終了して真円にされる。次に、精研削送りが実行され、研削砥石台8は粗研削送り速度よりも遅い切り込み速度で切り込み前進され、この切り込み送りがプロファイルデータPFDに基づく進退運動に重合され、これにより第1ピンP1はより遅い研削速度で仕上研削される。なお、研削加工におけるクランクピンPの取代は、直径で例えば、0.6〜1.2mm程度である。
【0041】
第1ピンP1が所定の仕上寸法に到達すると、測定ヘッドから発せられる定寸2段信号に応答して精研削送りが停止されて最終スパークアウト研削が行われる。 また、この定寸2段信号に応答して、レストシュー35は、後退されてジャーナルとの支持係合から離脱される。最終スパークアウト研削は、ワークWが所定回数回転する間実行され、第1ピンP1が所定の周回運動位相、例えば、図10の加工開始位置(イ)に復帰する時の砥石台8の位置がその時点におけるエンコーダ27Eの出力を抽出することにより検出され、RAM64内に形成される図7の砥石位置記憶テーブルWPMTの加工順位N1の記憶位置に”D1”として記憶される。本発明の特徴の1つは、各クランクピンPの研削を終了する毎に、その終了時点、つまり本実施例のように最終スパークアウト状態における砥石台8の位置”Dn”を記憶し、この位置情報に基づいて後述する超仕上げ加工における超仕上げ砥石15の超仕上げ加工開始位置を決定するようにしたことにある。
【0042】
最終スパークアウト研削及びその時点における砥石台8の位置記憶処理を終了すると、図2のシリンダ51が逆動作されて定寸装置40が破線で示す休止位置へ戻される一方、砥石台8はサーボモータ27により早送り速度でワークWから離れるように後退され、同時にサーボモータ19も停止されてワークWの回転が停止される。砥石台8が後退端に到達すると、加工順位カウンタNに”1”を加算(ステップ88)してステップ83に復帰し、ステップ83〜ステップ86の処理を上述したように繰り返す。従って、続く加工順位N2では、図6の割り出し位置記憶テーブルIPMTを参照して、研削砥石14を第2ピンP2と整列するようにサーボモータ25により左側テーブル6が割り出され、また超仕上げ砥石15を割り出し位置記憶テーブルIPMTの順位N2が指定する第1ピンP1と整列するように右側テーブル7が割り出される。また、この加工順位N2の加工動作では、レストシュー35は再度第2ジャーナルJ2を支持するようにその割り出し位置が維持される。(図8(B)参照)
【0043】
次に、レストシュー35が前進され、その先端が第2ジャーナルJ2に軽く接触する位置で停止されて第2ジャーナルJ2を支持し(ステップ84)、また第2ピンP2を図10(イ)の角度位置に割り出すようにサーボモータ19が制御される。加工順位が”1”以外であることが判別されると(ステップ86)、超仕上げ開始位置が演算される(ステップ89)。この超仕上げ開始位置の演算は、砥石位置記憶テーブルWPMTに記憶された研削終了時の砥石台位置データD1〜D4の内で加工順位が1つ前のもの”D1”と、RAM64に記憶された研削砥石14及び超仕上げ砥石15の直径情報や砥石台8と砥石台9との間の送り位置誤差等に基づいて行われる。この送り位置誤差は、同一のクランクピン(又は、マスター)に対し研削砥石14と超仕上げ砥石15を選択的に軽く接触させた場合における両砥石台8、9の位置誤差から砥石14と15の径差を差し引いた誤差として予め求められる。必要があれば、両砥石台の送りピッチエラー特性や熱変位特性が上記演算に加味されることは云うまでもない。
【0044】
超仕上げ開始位置”D1’”が演算され、加工順位N2の超仕上げ開始位置記憶欄に記憶されると、加工順位が再び判定される(ステップ90)。この場合、順位は”5”以外であるので、研削・超仕上げ並行サイクルが実行される(ステップ91)。このサイクルは、図5に示すサブルーチンに従って制御され、研削砥石台8と超仕上げ砥石台9は、それぞれ図9の実線及び複線にて示す動作サイクルを実行するように送り制御される。砥研削石台8の動作は、前述したように単独で送られる場合と同様であるので、超仕上砥石台9の動作を中心に記述する。先ず、超仕上砥石台9は、研削砥石台8の早送り動作と並行して、サーボモータ28により第1ピンP1に向かって早送りされる(ステップ911)。早送り前進端に到達した後、超仕上砥石台9は、研削砥石台8が粗研削送りされると共に定寸装置40が測定位置へ前進され(ステップ912)て粗研削の終了が定寸1段信号の発生により検出される時(ステップ913)まで、早送り前進端で待機される。
【0045】
定寸1段信号が発生されると、中間スパークアウトが開始される一方、超仕上砥石台9は、ワークWの回転に応じて進退する創成運動を図10のプロファイルデータPFDに従って行いながら砥石位置記憶テーブルWPMTの順位N2に記憶された超仕上げ開始位置”D1’”へ割り出し前進される(ステップ914)。これにより、超仕上砥石15は、先に研削済の第1ピンP1の研削面と略同一位置へ到達する。この超仕上げ割り出し前進端は、加工すべき第1ピンP1の前加工である研削を終了する時の砥石台8のスパークアウト研削位置に基づいて決定されるので、この割り出し前進端位置では超仕上げ砥石15は第1ピンP1の研削仕上げ面に切り込み零の状態で軽く接触するようになる。この結果、研削砥石14による第2ピンP2の精研削送りと並行動作される超仕上げ切り込み前進(ステップ915)においては、プロファイルデータPFDに従ってワークWの回転と超仕上げ砥石台9との進退運動が同期制御される状態で、超仕上げ砥石15は予め設定された超仕上げ取代だけ徐々に確実に切り込まれ、第1ピンP1の超仕上げ径は、図2の定寸装置40を使用せずとも、予定された所望の寸法に加工される。
【0046】
その後定寸装置40から定寸2段信号が発せられる時(ステップ916)、前述したように、最終スパークアウトが実行され、同時にレストシュー35が後退される(ステップ917)。このスパークアウトの間、研削砥石14は第2ピンP2を零切込みで仕上げ、一方これと並行して超仕上げ砥石15は第1ピンP1を零切込みで最終仕上げする。スパークアウトはワークが数回転する間継続され、その終了において定寸装置40が休止位置へ待避されると共に、研削砥石台8及び超仕上げ砥石台9が共に早送りで後退端まで後退され、第2ピンP2の研削と第1ピンP1の超仕上げとの並行動作が完了する。(ステップ918)
【0047】
この並行動作の後、加工順位N3が指定され(ステップ88)、上述したステップ83〜91の処理が繰り返し実行される。これにより、加工順位N3では、図8(C)に示すように、第3ピンP3の研削と第2ピンP2の超仕上げとが並行して実行され、加工順位N4では、図8(D)に示すように、第4ピンP4の研削と第3ピンP3の超仕上げとが並行して実行される。加工順位N5では、左側テーブル6が起点に復帰して研削砥石14をチャック20と対抗する位置へ待避させた状態で、図8(E)に示すように第4ピンP4の超仕上げのみが単独で実行される(ステップ92)。第4ピンP4の単独超仕上げは、図9の複線で示す動作サイクルと基本的に同一であるが、超仕上げ砥石台15は、早送り前進端に到達すると、その位置で待機されずに即座に超仕上げ開始位置へ割り出されるように前進される。そして、超仕上げ単独サイクルの実行の後、右側テーブル7が図1において右進され(ステップ93)、右端の起点に復帰し、全てのクランクピンP1〜P4の研削及び超仕上げが完了する。
【0048】
なお、レストシュー35は、加工順位3〜5においては、図8(C)〜(E)にそれぞれ示すように、第3ジャーナルJ3及び第4ジャーナルJ4を支持するが、何れの場合においても図9のサイクル線図から明らかなように超仕上げの最終段階、つまり最終スパークアウトの開始と同時に後退されて、ジャーナルJ3とJ4との係合から解除される。
【0049】
このように、本発明の基本的な特徴は、単一の研削盤上で同一のワーク支持状態を保持してクランクピンのような加工個所の研削と超仕上げを順次実施し、これにより工程集約の結果としての加工時間の短縮のみならず高い加工精度を達成できる点にある。特に、超仕上げ砥石15とワークWの相対位置が精密に制御可能であるので、研削により達成された加工個所の幾何学精度が劣化されない点にある。本発明の他の基本的な特徴として、1つの未加工個所の研削と1つの研削済個所の超仕上げ加工を並行して実行するようにしたので、ワークWの全加工個所を研削及び超仕上げするのに要する加工時間が短縮される。また、本発明の他の特徴の1つとして、超仕上げ加工の最終段階においては、ワークWとレスト装置30との機械的係合を排除し、このような機械的係合が起因する悪影響が超仕上げ面へ波及しないようにした点にあり、さらに本発明の特徴の1つとして、超仕上げ加工においては、クランクピンPを非インプロセス計測制御下で加工することにより、定寸装置40のVヤゲン45やプローブ46との接触マークが超仕上げ面に付くことを回避でき、それにも関わらずクランクピンを所望の超仕上げ寸法に加工できる点にある。
【0050】
各クランクピンPの超仕上げ加工では、例えば、直径で5μm〜0.02mmの取代を除去した後、スパークアウトに移行して仕上げられる。また、割り出し位置記憶テーブルIPMTを使用し、加工順位毎に研削する個所と超仕上げする加工個所、さらにはレストシュー35が支持するジャーナルの部位を任意に設定できるようにし、ワークWの特性に応じて複数の加工個所の加工順序を任意に設定できるようにしており、本実施の形態はこの点も特徴の1つとしている。
【0051】
図11は、本実施の形態の複合研削盤に装備されるクーラント供給システムを示す。このシステムは、例えば水溶性冷却液を供給するクーラント供給装置CSと、エアー供給装置ASと、油粒子供給装置OSとを含む。エアー供給装置ASは、工場エアー供給システムを代用しても良い。クーラント供給システムCSは、更に、研削砥石台8に支持され研削点に向けて吐出口を開口するクーラントノズル100と、超仕上げ砥石台9に支持され超仕上げ加工中のクランクピンPに向けて吐出口を開口する冷却クーラントノズル101と、同じく超仕上げ砥石台9に支持されオイルミストを超仕上げ砥石15の超仕上げ点の上流の面に向けて吐出するオイルミストノズル102とを含む。オイルミストノズル102内の吐出口の近辺には油粒子供給用の細管103が進出している。
【0052】
大容量ポンプPLは、クーラントノズル100へ毎分40〜50リットルの冷却液を供給し、ノズル100から研削点に多量の冷却液を吐出して、厳しい条件下で加工されるクランクピンP(例えば、ピン幅20mm)の発熱を抑制する。小容量ポンプPSは、小容量の冷却液をフイルタFLTを介してノズル101に供給し、同ノズル101からノズル幅10mm当たり毎分0.1〜0.3リットル程度の冷却液をクランクピンPに向けて吐出し、冷却する。超仕上げ時にクランクピンPに向けて供給する冷却液の供給量は、研削時に研削点に向けて供給する冷却液の供給量の1/10以下である。フィルタFLTは、目の細かいものが使用され、超仕上げ面にスクラッチ傷が生じるのを防止する機能を持つ。このフィルタFLTとしては、例えば20μm以上の異物を通さない濾過能力或いはこれ以上の濾過能力のものが使用される。
【0053】
エアー供給装置ASは、4気圧の空気をノズル102へ供給し、油粒子供給装置OSは、図12に示すように、毎秒1〜数滴の例えば植物油を細管103から滴下するように供給する。これにより、ミスト用ノズル102からは、空気がノズル幅10mm当たり毎分100リットルの容量で、この空気によりミスト化された植物油がノズル幅10mm当たり毎時10cc(毎分0.6cc)程度の容量で超仕上げ砥石15に向けて吐出される。尚、図中104は、冷却液を回収するベッド1上の回収面又は断熱材を介してベッド1上に設けた回収パンを示す。
【0054】
上述した研削加工においては、砥石台8が後退位置からクランクピンPに対し前進されている間中ポンプPLが作動され、超仕上げ加工においては、砥石台9が後退位置からワークWに対し前進されている間中ポンプPS、エアー供給装置AS及び植物油供給装置OSが作動される。超仕上げ加工では、少量の冷却液がクランクピンPに向けて供給する一方、微量の植物油を含むミストを超仕上げ砥石15に吹き付けるようにしたので、超仕上げ時には、クランクピンPと超仕上げ砥石15との接触面間に動圧が殆ど発生せず、超仕上げ加工面の面精度向上及び幾何学精度の劣化防止が図られる。
【0055】
(その他の実施の態様)
前述した実施の態様は、クランクピン研削盤に適用したものであるが、本発明は、クランクピン研削盤に限らず、同一のワーク上で軸方向に存在する複数の加工個所を研削加工及び超仕上げ加工することが必要な研削盤、例えば、一般的な多段円筒研削盤、カムシャフト研削盤或いはクランクシャフトのジャーナル研削盤等にも適用可能である。
また、上述した実施の態様は、クランクピンの研削加工及び超仕上げ加工を工程集約した態様として説明したが、クランクピンの研削加工及び超仕上げ加工の前又は後にジャーナルJ1〜J5の研削加工及び超仕上げ加工をも集約できる。この場合、第1工程としてジャーナルJ1〜J5が研削加工及び超仕上げし、その後第2工程としてクランクピンP1〜P4が上記のように研削及び超仕上げすることが好ましい。ジャーナルJ1〜J5の研削及び超仕上げは、クランクピンP1〜P4の研削及び超仕上げと実質的に同じ方法で実行される。
【0056】
即ち、加工順位N1では第1ジャーナルJ1のみが研削砥石14により研削され、加工順位N2では第2ジャーナルJ2の研削と並行して超仕上砥石15により研削済の第1ジャーナルJ1が超仕上げ砥石15により超仕上げされる。加工順位N3〜N5では、第3ジャーナルJ3と第2ジャーナルJ2の組、第4ジャーナルJ4と第3ジャーナルJ3の組、第5ジャーナルJ5と第4ジャーナルJ4の組の各組について、研削と超仕上げが並行して進められ、最後の加工順位N6において、第5ジャーナルJ5のみが単独で超仕上げされる。ジャーナルの軸方向幅がクランクピンのそれよりも広い場合、ジャーナルの研削及び超仕上げにおいて研削砥石14と超仕上げ砥石15は、公知のオシレーション動作が与えられる。ジャーナル研削及び超仕上げにおいては、研削砥石14及び超仕上砥石15を例えば図9の研削サイクルに従って前進させることにより行われる。この研削サイクルの間、ワークWの回転と両砥石14、15各々の前進運動との同期制御は不要である。この研削動作中、図2の定寸装置を用いて、加工中のジャーナル径を測定し、研削砥石14の前進動作がインプロセス制御される。砥石14が後退される時、砥石台8の位置を記憶する。この位置データは、対応するジャーナルを超仕上げする場合に、ジャーナルと超仕上げ砥石15の相対位置を決めるために使用する。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明は、研削砥石及び超仕上げ砥石を有する第1及び第2砥石台を設け、第1砥石台を送り制御してワーク上の複数の加工個所を研削加工し、第2砥石台を送り制御して研削加工済の前記加工個所を超仕上げ加工するようにしたので、工程集約が図れる他、超仕上げ加工精度も向上することができる実用上の顕著な効果が奏せられる。また、超仕上用の第2砥石台側に近い加工個所を研削用の第1砥石台により最初に研削し、第1砥石台を起点に戻す過程において他の加工個所を順次研削すると共に、これと並行して第2砥石台を第1砥石台の起点側に向かって移動する過程において研削済の加工個所を順次超仕上げするようにしたので、ワークの加工時間を短縮できる。
【0058】
特に、請求項1のように、1つの加工個所の超仕上げを他の1つの加工個所の粗研削とは並行させずに、精研削と並行させるようにしたので、加工時間が短縮される効果に加えて、加工条件の厳しい粗研削時の振動等の悪影響により超仕上げ面の面精度が劣化されることを防止できる効果が達成される。請求項2の発明は、各加工個所の研削加工の最終段階における研削砥石の位置を記憶し、この記憶位置データに基づいて超仕上げ加工における加工開始位置を決めるようにしたので、研削済みの各加工個所に対し所定の超仕上げ切り込みを正確に与えることができる効果が達成される。
【0059】
請求項3の発明は、レスト装置によるワークの支持を少なくとも粗研削のときは行い、超仕上げの最終段階では行わないようにしたので、レスト装置とワークの機械的摩擦が起因する超仕上げ面の精度低下を排除し得る効果が達成される。さらに、請求項4の発明は、ワークをクランクシャフトとし、ワークの回転と研削砥石及び超仕上げ砥石の進退運動とを同期させてクランクピンを研削加工及び超仕上げ加工するようにしたので、回転位置においてその剛性が大きく異なるクランクシャフトのクランクピンを高能率・高精度に研削加工及び超仕上げ加工することができる。
【0060】
請求項5の発明は、超仕上げ加工時には超仕上げ砥石面をオイルミストで潤滑すると共に加工個所を少量の冷却液で冷却するようにしたので、ビビリ振動や動圧の発生を防止でき、超仕上げ面の幾何学的精度及び面精度が共に向上される。請求項6のように、超仕上げ時に加工個所に向けて供給する冷却液の量を減らしかつこの冷却への異物の混入をフィルタの使用により阻止するとき、超仕上げ面の面精度を一層向上できる効果が達成される。さらに、クランクピンの研削及び超仕上げの前又は後に複数のジャーナルも研削及び超仕上げするようにしたので、クランクシャフトの全てのジャーナルとクランクピンの研削から超仕上げまでを高能率かつ高精度に行うことができるといった実用上の効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複合研削盤の実施の態様であるクランクピン研削盤の平面図。
【図2】前記クランクピン研削盤に使用される定寸装置を示す側面図。
【図3】前記クランクピン研削盤の制御システムを示すブロック図。
【図4】前記クランクピン研削盤の数値制御装置が実行するシステム制御プログラムのフローチャート。
【図5】図4のフローチャートの一部を詳細に示すフローチャート。
【図6】前記数値制御装置のRAMに形成される割り出し位置記憶テーブルを示す説明図。
【図7】前記数値制御装置のRAMに形成される砥石位置記憶テーブルを示す説明図。
【図8】クランクピンの研削及び超仕上げ順序を説明する説明図。
【図9】研削サイクル、超仕上げサイクル及びレスト送りサイクルを関連して示すサイクル線図。
【図10】クランクピンの旋回位相と研削砥石又は超仕上げ砥石の送り位置とプロファイルデータとの関係を示す説明図。
【図11】前記クランクピン研削盤に装備されるクーラント供給システムの説明図。
【図12】前記クーラント供給システムにおけるミストノズルの機能説明図。
【符号の説明】
1:ベッド、 W:クランクシャフト(ワーク)、 17:主軸台、 8、9:砥石台、 14:研削砥石、 15:超仕上げ砥石、 60:数値制御装置、WPMT:砥石位置記憶テーブル、 30:レスト装置、 100:クーラントノズル、 101:冷却ノズル、 102:ミストノズル、 FLT:フィルタ。
Claims (7)
- 軸方向に配置された複数の加工個所を有するワークをベッド上で回転自在に支持するワーク支持装置と、
前記ベッド上の同一経路上に沿う一方端及び他方端をそれぞれ起点とし互いに相手側に向かって前記経路上をワークの軸線方向に移動可能に案内されかつ前記ワーク軸線を横切る方向に前記ワークに対し進退可能な第1及び第2砥石台と、
これら第1及び第2砥石台にそれぞれ回転可能に支持された一対の砥石と、
数値制御装置により制御され前記第1及び第2砥石台の各々を独立して前記軸線方向及びこれを横切る方向に送り制御可能な送り装置と、
からなる研削盤において、
前記第1砥石台に支持される砥石は前記ワークの加工個所を研削する研削砥石とし、
前記第2砥石台に支持される砥石は前記第1砥石台の研削砥石により研削されたワークの加工個所を超仕上げする超仕上げ砥石とし、
前記数値制御装置は、前記第1砥石台が加工すべき全ての加工個所のうち前記第2砥石台の起点に近い加工個所を最初に研削した後、前記第1砥石台の起点に戻る過程において残りの加工個所を順次研削加工すると共に、前記第2砥石台が前記第1砥石台の起点に向かって移動する過程において前記第1砥石台により研削加工済の加工個所をこの加工個所の研削加工と並行して順次超仕上げするように前記送り装置を制御すべくプログラムされ、
前記第1砥石台は、各加工個所の研削において少なくとも加工個所に対する切込み速度が比較的速い粗研削工程および比較的遅い精研削工程からなる研削サイクルに従って各加工個所を研削するように制御され、
前記第2砥石台による各加工個所の超仕上げは、他の1つの加工個所を前記第1砥石台が粗研削工程を完了した後に精研削工程を実行する時、この精研削工程と並行して同時に実行するように前記数値制御装置がプログラムされていることを特徴とする複合研削盤。 - 請求項1に記載の複合研削盤において、前記数値制御装置は、各加工個所の研削を完了する毎に完了時における前記第1砥石台の位置を記憶する位置記憶手段と、各加工個所の超仕上げ加工を開始する際にこの加工個所について前記位置記憶手段に記憶された位置情報に基づいて前記超仕上げ砥石の先端をその加工個所の研削完了面に位置決めするように前記第2砥石台の送り装置を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする複合研削盤。
- 請求項1又は2に記載の複合研削盤において、前記ワークを前記研削砥石と反対側から支持するレスト装置を更に含み、前記数値制御装置は、前記第1砥石台により前記加工個所を少なくとも粗研削する際には前記レスト装置により前記ワークを支持させるが前記第2砥石台の超仕上げ砥石により各加工個所を超仕上げする際には少なくともこの超仕上げの最終工程の実行中は前記レスト装置により前記ワークを支持しないようにプログラムされていることを特徴とする複合研削盤。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載の複合研削盤において、前記ワークは加工すべき複数のクランクピンを軸線方向に離間して有するクランクシャフトであり、前記ワーク支持装置は前記クランクシャフトをそのジャーナル部を中心として回転して前記クランクピンをジャーナルの周りに周回運動するように回転する支持駆動装置を備え、前記前記クランクピンの研削及びその後の超仕上げの際には、前記一方及び他方の砥石台の送り装置のサーボモータと前記ワーク支持装置のサーボモータを同期制御するようにプログラムされていることを特徴とする複合研削盤。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載の複合研削盤において、研削加工の間前記研削砥石と前記加工個所の研削点に向けて多量のクーラントを供給する第1の供給手段と、超仕上げ 加工の間前記加工個所にこれを冷却するための少量のクーラントを供給すると共に前記超仕上げ砥石に潤滑剤としてオイルミストを吹き付ける第2の供給手段を設けたことを特徴とする複合研削盤。
- 請求項5に記載の複合研削盤において、超仕上げ加工の間前記加工個所を冷却するクーラントへの異物の混入を防止するフィルタを設けると共に、超仕上げ加工の間前記加工個所を冷却するクーラントの供給量を研削加工の間前記研削点に向けて供給するクーラントの供給量の1/10以下としたことを特徴とする複合研削盤。
- 請求項4に記載の複合研削盤において、前記数値制御装置は、前記クランクピンの研削および超仕上げの前または後に、前記クランクシャフト上の複数のジャーナルを研削及び超仕上げするようにプログラムされていることを特徴とする複合研削盤。
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