JP3641060B2 - Disc clamp device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクカートリッジに収納された光ディスクなどののディスク状記録媒体をクランプしてスピンドルモータで回転駆動するためのディスククランプ装置に係り、特に現行のCD−ROMおよび次世代のSD−ROM,SD−RAMと称されるディスク径120mmの光ディスクと3.5インチタイプと称される次世代型の小型光ディスクなどの複数種類の規格のディスクを択一的に同一機構でチャッキングして駆動するためのディスククランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報をレーザビームのような光ビームにより光学的に記録/再生できる光ディスクは種々の製品形態があるが、代表的なものの一つに再生専用ディスクとしてのCD−ROMがある。このCD−ROMを駆動するための現行の光ディスク駆動装置は、何れもCD−ROMのみを駆動するための専用ドライブである。
【0003】
一方、近年3.5インチタイプと称される次世代の小型光ディスクの開発も進められている。これと並行して3.5インチタイプの光ディスクのための光ディスク駆動装置も種々模索されているが、これも3.5インチタイプの光ディスクのみを駆動するための専用ドライブである。
【0004】
このように光ディスク駆動装置が特定の光ディスクのための専用ドライブとして開発されている理由は、例えばCD−ROMと3.5インチタイプの光ディスクは両者とも磁気チャッキングを採用しているにも拘らず、規格上そのクランプエリア(クランプ半径、クランプ高さ)が相違しており、CD−ROM用のターンテーブルは3.5インチタイプの光ディスクが収納されたカートリッジのスピンドル孔よりも径が大きく、同一のターンテーブルではCD−ROMと3.5インチタイプの光ディスクをチャッキングすることが実質上不可能であることが大きな原因となっているためである。
【0005】
そこで、例えば特開平2−172054号公報に記載されているように、サイズの異なる2種類のディスク状記録媒体を同一のスピンドルモータで駆動可能とするために、各々のディスク状記録媒体をそれぞれ搭載するための2つの回転テーブル部材を具備したディスククランプ装置が提案されている。しかし、このディスククランプ装置では、ターンテーブルを移動させるための機構や、ターンテーブル選択のためにディスクを識別する機構が必要である。このため、構造が複雑で装置の小型化が難しくなるだけでなく、回転部が重くなるためスピンドルモータの消費電流が大きくなる問題があった。
【0006】
さらに、上記特開平2−172054号公報に開示されたディスククランプ装置では、モータシャフト上に記録媒体のセンターハブの中心孔に係合するピン部材を設けている。そして、ピン部材をモータシャフトのネジ部に螺合すると共に、第1の回転テーブル部材をピン部材の外周のネジ部に螺合しておき、回転抑止部材によって第1の回転テーブル部材の回転を抑止した状態でモータを正逆回転させることにより、第1の回転テーブル部材並びにピン部材を上下方向にシフトさせる構成となっている。
【0007】
従って、このディスククランプ装置では、偏心を抑えるために同方向のスパイラルに記録された2枚の基板を貼合せたディスク状記録媒体を駆動する場合、情報の記録/再生の際、2枚の基板の表裏に対応してスピンドルモータの回転方向を変えるため、いずれかの面で前記ネジ結合部が緩んで第1の回転テーブル部材並びにピン部材が下降するおそれがある。このような場合、ディスク状記録媒体が所定高さ位置に保持されなくなってしまう。
【0008】
一方、特開昭61−54083号公報には、同一ディスクを異なる再生装置に装着できるようにするための円盤状情報記録媒体収納ケースが示されている。しかし、この構成ではディスクのクランプ高さを再生装置によらず揃えるためのアダプタの役割を果たすホルダー13が上蓋と筐部2とで構成されるケースの外部に設けられ、ケースと嵌合しているためにケースの密閉性が悪く、さらにホルダー13が突出しているため、置いた時の安定性や収納性が悪い。
【0009】
さらに、3.5インチディスクカートリッジと、次世代SD−ROMカートリッジでは、カートリッジ厚みが規格より異なり、次世代CD−ROMカートリッジ厚みが3.5インチカートリッジ厚みより厚い。このために、外側の次世代のCD−ROMディスクを取り付けるターンテーブルが固定で、内側の3.5インチディスク用ターンテーブルが移動するような場合には、ディスクの中心軸線が3.5インチディスクとCD−ROMディスクで異なってしまう。これを回避するためには、情報の記録/再生を行う光学ヘッドを高さ方向に移動させるか、もしくはスピンドルモータを上下方向に移動させる必要があり、このための移動機構が複雑となるという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、サイズの異なる2種類のディスク状記録媒体を同一のスピンドルモータで駆動可能とするために、2つの回転テーブル部材を備えた従来のディスククランプ装置では、質量の大きいターンテーブル移動機構などが必要となるために、装置の小型化に対応できず、また同一ディスクを異なる再生装置にできるようにケース外にアダプタを設けたものでは、ケースの密閉性と置いた時の安定性ならびに収納性が悪いという問題があった。
【0011】
また、従来のディスククランプ装置では、回転テーブル部材をモータシャフトに対して上下方向にシフトさせるためにネジ締結を用いているので、情報の読み書きする際のスピンドルモータの回転方向が一方向に限定されてしまい、さらに偏心を抑圧するために同方向のスパイラル記録された2枚の基板を張り合わせたディスク状記録媒体を駆動することができないという問題があった。
【0012】
さらに、ディスク状記録媒体のサイズが異なると、記録媒体の厚みも異なる。この場合には、ディスク状記録媒体上の情報を読み書きする際には、記録/再生用光学ヘッドの高さも必要となるが、この光学ヘッドの移動距離が限られているために、種類が異なる記録媒体が装着されても厚み方向の中心線ができるだけ同じになるように、ディスククランプ位置を決める必要がある。
【0013】
本発明の目的は、スピンドルモータを正逆いずれの方向にも回転できる構造とし、かつ同一のスピンドルモータとチャッキング機構によってサイズの異なる複数種類のディスク状媒体をチャッキングして駆動できるディスククランプ装置を提供することにある。
【0014】
また、サイズの異なる2種類のディスク状記録媒体が取り付けられても、ディスク状媒体の中心軸線がほとんど変わらないディスククランプ装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明は、所定の径の第 1 のスピンドル孔を有する第1のディスクカートリッジに収納された第1のディスク状記録媒体と、前記第1のディスクカートリッジのスピンドル孔よりも径の小さな第2のスピンドル孔を有する第2のディスクカートリッジに収納された第2のディスク状記録媒体とを同一のスピンドルモータで回転駆動するためのディスククランプ装置において、
前記スピンドルモータの出力軸に固定され、前記第1のディスク状記録媒体の使用時に前記第 1 のスピンドル孔を介して該第1のディスク状記録媒体を担持する第1のターンテーブルと、この第1のターンテーブルの内周側に該第1のターンテーブルと同軸的にかつ前記出力軸の軸方向に移動可能に配置され、前記第2のディスク状記録媒体の使用時に前記第2のスピンドル孔を介して該第2のディスク状記録媒体を担持する第2のターンテーブルと、この第2のターンテーブルを前記出力軸の上限方向に押し上げて、付勢によりこの第2のターンテーブル上部を前記第 1 のターンテーブルよりも突出せしめる第1の圧縮コイルバネと、前記第2のターンテーブルの内周側に第1および第2のターンテーブルと同軸的にかつ前記軸方向に移動可能に配置され、前記第1のディスク状記録媒体のセンタリングを行うためのセンタリング部材と、このセンタリング部材を前記出力軸の上限方向に押し上げて、付勢によりこのセンタリング部材上部を前記第2のターンテーブルよりも突出せしめる第2の圧縮コイルバネと、前記センタリング部材に連動するものであり、前記第2のディスク状記録媒体により前記センタリング部材が前記第2の圧縮コイルバネに抗して押圧された状態では、前記第2のターンテーブルと前記出力軸とを係止状態にし、前記押圧が開放された状態では、前記第2のターンテーブルと前記出力軸とを非係止する状態にするロック部材と、前記出力軸の上部に配置されて前記第 1 のディスクカートリッジを押圧するもので、前記第1のディスクカートリッジの使用時は前記第 1 のディスクカートリッジを押圧するもので、前記第2のターンテーブルを前記第 1 のディスク状記録媒体が押圧し、前記センタリング部材がスピンドル穴に侵入し、前記第 1 のターンテーブルとともに前記第 1 のディスク状記録媒体を担持するクランプ機構と、前記第2のディスクカートリッジの使用時は前記第2のディスクカートリッジと前記スピンドルモータとが近づくことで、前記センタリング部材を前記第2のディスク状記録媒体が押圧することに連動して前記係止状態を形成し、かつ前記第2のディスク状記録媒体が前記第2のターンテーブルに坦持されたとき、前記第2のディスク状記録媒体のセンターハブとの間で磁気チャッキング力を生じるように、前記出力軸の先端側周囲に設けられた永久磁石と、を具備する。
【0037】
このようにスピンドルモータの出力軸と直接結合するチャック面を有するディスク状記録媒体およびチャック面を有しないディスク状記録媒体のいずれを回転駆動する場合にも何等問題なくクランプを行い、ディスク状記録媒体とスピンドルモータの出力軸とが結合される。従って、同一のメカニズムで例えば現行のCD−ROMおよび次世代のSD−ROM,SD−RAMと称されるディスク径120mmの光ディスクと3.5インチタイプと称される次世代型の小型の光ディスクとを択一的にチャッキングして光ディスク駆動装置に装着することが可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1〜図12を参照して第1の実施形態を説明する。
本実施形態のディスククランプ装置は、所定の径のスピンドル孔を有する第1のディスクカートリッジ102に収納された第1の光ディスク101と、第1のディスクカートリッジ102のスピンドル孔よりも径の小さなスピンドル孔を有する第2のディスクカートリッジ104に収納された第2の光ディスク103とを同一のスピンドルモータ112で回転駆動するためのディスククランプ装置である。
【0039】
このディスククランプ装置は、スピンドルモータ112の出力軸(以下、スピンドルモータ出力軸という)133に固定され、第1の光ディスク101の使用時に第1の光ディスク101を担持する第1のターンテーブル125と、この第1のターンテーブル125の内周側に該ターンテーブル125と同軸的にかつスピンドルモータ出力軸133の軸方向に移動可能に配置され、第2の光ディスク103の使用時に該光ディスク103を担持する第2のターンテーブル115と、この第2のターンテーブル115をスピンドルモータ出力軸133の軸方向に移動可能に保持するための第1の圧縮コイルバネ116と、第2のターンテーブル115の内周側に第1および第2のターンテーブル125,115と同軸的にかつスピンドルモータ出力軸133の軸方向に移動可能に配置され、第1の光ディスク101のセンタリングを行うためのセンタリング部材117と、このセンタリング部材117をスピンドルモータ出力軸133の軸方向に移動可能に保持するための第2の圧縮コイルバネ118と、第2のターンテーブル115とセンタリング部材117にそれぞれ配設され、第2の光ディスク103の使用時に第2の光ディスク103により押圧されてスピンドルモータ出力軸133に対する第2のターンテーブル115の回転および軸方向の移動を阻止する少なくとも一つのロック部材119a,119b,121a,121bとを有する。
【0040】
そして、第1の光ディスク101の使用時には、第2のターンテーブル115が第1の光ディスク101により第1のターンテーブル125の担持面と同一位置まで軸方向に移動し、且つセンタリング部材117が第1の光ディスク101のセンタリングを行うことにより、第1のターンテーブル125で第1の光ディスク101を担持する。また、第2の光ディスク103の使用時には、ロック部材119a,119b,121a,121bが第2の光ディスク103により軸方向に押圧されてスピンドルモータ出力軸133に対する第2のターンテーブル115の回転および軸方向の移動を阻止することにより、第2のターンテーブル115で第2の光ディスク103を担持する。
【0041】
まず、本実施形態に使用する図面について説明する。
図1は、第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)101がクランプされる前の第1の光ディスクカートリッジ(ディスク径120mmの光ディスクカートリッジ)102とディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の状態を示す簡略化した断面図である。また、図2はディスククランプ装置の断面図、図3はディスククランプ装置の要部を拡大して示す断面図である。
【0042】
図4は、第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)101がクランプされた時の第1の光ディスクカートリッジ(ディスク径120mmの光ディスクカートリッジ)102とディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の状態を示す簡略化した断面図である。また、図5はディスククランプ装置の断面図、図6はディスククランプ装置の要部を拡大して示す断面図である。
【0043】
図7は、第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)103がクランプされる前の第2の光ディスクカートリッジ(3.5インチタイプの光ディスクカートリッジ)104とカートリッジアダプタ105およびディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の状態を示す簡略化した断面図である。また、図8はディスククランプ装置の断面図、図9はディスククランプ装置の要部を拡大して示す断面図である。
【0044】
図10は、第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)103がクランプされた時のカートリッジアダプタ5に収納された第2の光ディスクカートリッジ(3.5インチタイプの光ディスクカートリッジ)104とディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の状態を示す簡略化した断面図である。また、図11はディスククランプ装置の断面図、図12はディスククランプ装置の要部を拡大して示す断面図である。
【0045】
図1において、第1の光ディスクカートリッジ102内には第1の光ディスク101が回転自在に収納されている。第1の光ディスク101は、貼り合わせ・両面型又は単板の片面型のいずれでもよいディスク径120mmの光ディスクである。第1の光ディスク101の中央部には、センター位置決めのための中心孔106が開けられている。光ディスクカートリッジ102の中央部両面にはスピンドル孔107a,107bが設けられており、また図示しない記録/再生用光学系から第1の光ディスク101に情報記録再生用レーザビームを照射して情報の記録/再生を行うためのアクセス窓と半径方向にスライド自在なシャッタ(いずれも図示せず)が設けられている。このシャッタは、光ディスクカートリッジ102の非使用状態では図示しないシャッタバネによってスピンドル孔107a,107bおよび図示しないアクセス窓を閉鎖し、光ディスクカートリッジ102の使用時のみこれらを開放させる。
【0046】
一方、図7においては第2の光ディスクカートリッジ104内に第2の光ディスク103が回転自在に収納されている。第2の光ディスク103は、例えば貼り合わせ・両面型の3.5インチ光ディスクである。第2の光ディスク103の中央部両面には、金属薄板よりなるセンターハブ108a,108bが設けられており、これらのセンターハブ108a,108bにはセンター位置決めのための中心孔109a,109bが開けられている。
【0047】
第2の光ディスクカートリッジ104の中央部両面にはスピンドル孔110a,110bが設けられている。第2の光ディスクカートリッジ104全体は、カートリッジアダプタ105に収容されており、このカートリッジアダプタ105には第2の光ディスクカートリッジ104のスピンドル孔110a,110bと連通したスピンドル孔111a,111bが設けられている。
【0048】
また、第2の光ディスクカートリッジ104およびカートリッジアダプタ105には、図示しない記録/再生用光学系から第2の光ディスク103に情報記録再生用レーザビームを照射して情報の記録/再生を行うための連通したアクセス窓と、半径方向にスライド自在なシャッタ(いずれも図示せず)が設けられている。このシャッタは、第2の光ディスクカートリッジ104の非使用状態では図示しないシャッタバネによってスピンドル孔110a,110bおよび図示しないアクセス窓を閉鎖し、第2の光ディスクカートリッジ104の使用時のみこれら開放させる。
【0049】
なお、カートリッジアダプタ105は前述した第1の光ディスクカートリッジ102と形状・大きさが同一、すなわち厚さおよび縦横の寸法が同一となっている。
【0050】
次に、第1および第2の光ディスク101,103に対応したクランプ機構について、それぞれ詳細に説明する。
最初に、図1〜図6を用いて第1の光ディスク101に対応したクランプ機構について説明する。
図1において、第1の光ディスクカートリッジ102が所定の位置までローディングされるまでは、スピンドルモータ112、クランプ部材113および位置規制部材114は、第1の光ディスクカートリッジ102と物理的に干渉しない位置にある。この時、スピンドルモータ112は図3に示す状態にある。すなわち、図3において第2のターンテーブル115は第1の圧縮コイルバネ116によりスピンドルモータ出力軸133の軸方向の上限位置にある。センタリング部材117は、第2の圧縮コイルバネ118によりスピンドルモータ出力軸133の軸方向の上限位置にある。センタリング部材117と第2のターンテーブル115に渡って配設された第1のロックピン119a,119bはフリーな状態なので、第2のターンテーブル115に配設された第2のロックピン121a,121bは第3の圧縮コイルバネ123a,123bのバネ力によりロック解除位置にある。ここで、第1のロックピン119a,119b、第2のロックピン121a,121bおよび第3の圧縮コイルバネ123a,123bの配置場所および配置個数は、必要に応じて任意に選択できることは言うまでもない。
【0051】
次に、図4に示すように第1の光ディスクカートリッジ102が所定の位置までローディングされた後、クランプ部材113および位置規制部材114は、所定の位置までスピンドルモータ112の方向に、またスピンドルモータ112は所定の位置までクランプ部材113の方向に、それぞれ図示しない移動機構により移動する。なお、スピンドルモータ112が所定の位置までクランプ部材113の方向に移動する代わりに、第1の光ディスクカートリッジ102が図示しない移動機構により所定の位置までスピンドルモータ112の方向に移動する構成でもよいことは言うまでもない。そして、スピンドルモータ出力軸133に固定された永久磁石130とクランプ部材113に固定された磁性体129による磁気チャッキング力により、第1の光ディスク101は回転自在に第1のターンテーブル125とクランプ部材113によりクランプされる。この時のクランプ動作について図5を用いて説明する。
【0052】
第1の圧縮コイルバネ116によりスピンドルモータ出力軸133の軸方向に移動可能に支持された第2のターンテーブル115は、第1のターンテーブル125のクランプ面と同じ位置まで第1の光ディスク101に押圧される。また、同時に第2の圧縮コイルバネ118によりスピンドルモータ出力軸133の軸方向に移動可能に支持されたセンタリング部材117は、第1の光ディスク101のセンタリングを行いながら、第1の光ディスク101によりスピンドルモータ出力軸133の軸方向に押圧される。そして、クランプ部材113に設けられたセンターピン孔131とセンターピン127が嵌合して、第1の光ディスク101が回転自在にクランプされる。
【0053】
次に、図7〜図12を用いて第2の光ディスク103に対応したクランプ機構について説明する。
図7において、第2の光ディスクカートリッジ104が所定の位置までローディングされるまでは、スピンドルモータ112、クランプ部材113および位置規制部114は、第2の光ディスクカートリッジ104と物理的に干渉しない位置にある。この時、スピンドルモータ112は図9に示す状態にある。すなわち、図9において第2のターンテーブル115は第1の圧縮コイルバネ116によりスピンドルモータ出力軸133の軸方向の上限位置にある。センタリング部材117は第2の圧縮コイルバネ118によりスピンドルモータ出力軸133の軸方向の上限位置にある。センタリング部材117と第2のターンテーブル115に渡って配設された第1のロックピン119a,119bはフリーな状態なので、第2のターンテーブル115に配設された第2のロックピン121a,121bは第3の圧縮コイルバネ123a,123bのバネ力によりロック解除位置にある。ここで、第1のロックピン119a,119b、第2のロックピン121a,121bおよび第3の圧縮コイルバネ123a,123bの配置場所および配置個数は必要に応じて任意に配置してよいのは言うまでもない。
【0054】
次に、図10は第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)103がクランプされた時のカートリッジアダプタ105に収納された第2の光ディスクカートリッジ(3.5インチタイプの光ディスクカートリッジ)104とディスククランプ装置の状態を示す簡略化した断面図である。第2の光ディスクカートリッジ104が所定の位置までローディングされた後、スピンドルモータ112は所定の位置までクランプ部材113の方向に、図示しない移動機構により移動する。なお、スピンドルモータ112が所定の位置までクランプ部材113の方向に移動する代わりに、カートリッジアダプタ105が図示しない移動機構により所定の位置までスピンドルモータ112の方向に移動する構成でもよいことは言うまでもない。そして、スピンドルモータ出力軸133に固定された永久磁石130とセンターハブ108a,108bによる磁気チャッキング力により、第2の光ディスク103は回転自在に、第2のターンテーブル125にクランプされる。この時のクランプ動作について、図11および図12を用いて説明する。
【0055】
第2の圧縮コイルバネ118によりスピンドルモータ出力軸133の軸方向に移動可能に支持されたセンタリング部材117は、第2の光ディスク103に所定の位置まで押圧される。また、このとき第1のロックピン119a,119bが第2の光ディスク103によりスイッチモータ出力軸133の軸方向に押圧される。これにより、第1のロックピン119a,119bがスピンドルモータ出力軸133と垂直方向に第2のロックピン121a,121bを押圧し、スピンドルモータ出力軸133に設けられたロックピン孔132a,132bとそれぞれ嵌合する。この時、スピンドルモータ出力軸133を低速で回転させることにより、第2のロックピン121a,121bとロックピン孔132a,132bはそれぞれ容易に嵌合させることができる。よって、第2のターンテーブル115は、スピンドルモータ出力軸133の軸方向および回転方向はもとより、全ての方向に動かないように確実にロックされる。そして、第2の光ディスク103に設けられた中心孔109a,109bとセンターピン127が嵌合して、第2の光ディスク103が回転自在にクランプされる。
【0056】
このように本実施形態のディスククランプ装置においては、第1の光ディスク101の使用時には、第1の圧縮コイルバネ116によりスピンドルモータ出力軸133の軸方向に移動可能に保持された第2のターンテーブル115が第1の光ディスク101により第1のターンテーブル125の担持面と同一位置までスピンドルモータ出力軸133の軸方向に移動し、かつ第2の圧縮コイルバネ118によりスピンドルモータ出力軸133の軸方向に移動可能に保持されたセンタリング部材117は、第1の光ディスク101のセンタリングを行い、第1のターンテーブル125で第1の光ディスク101を担持する。
【0057】
一方、第2の光ディスク103の使用時には、ロック部材119a,119b,121a,121bが第2の光ディスク103によりスピンドルモータ出力軸133の軸方向に押圧されて、スピンドルモータ出力軸133に対して第2のターンテーブル115がロックされ、第2のターンテーブル115で第2の光ディスク103を担持する。
【0058】
従って、スピンドルモータを正逆いずれの方向に回転させた場合にも何等問題なく、同一のメカニズムで例えば現行のCD−ROMおよび次世代のSD−ROM、SD−RAMと称されるディスク径120mmの光ディスクと、3.5インチタイプと称される次世代型の小型の光ディスクとを択一的にチャッキングして光ディスク駆動装置に装着することが可能となる。
【0059】
(第2の実施形態)
図13〜図16を参照して第2の実施形態について説明する。
本実施形態のディスククランプ装置は、所定の径のスピンドル孔を有する第1のディスクカートリッジ202に収納された第1の光ディスク201と、第1のディスクカートリッジ202のスピンドル孔よりも径の小さなスピンドル孔を有する第2のディスクカートリッジ205に収納された第2の光ディスク203とを同一のスピンドルモータ212で回転駆動するためのディスククランプ装置である。
【0060】
このディスククランプ装置は、スピンドルモータ212の出力軸(以下、スピンドルモータ出力軸という)215の周面の軸方向に所定距離離間した上側および下側の位置に、円周方向に沿って第1および第2の切り欠き溝223a,223bを形成すると共に、軸方向に移動可能に配置され、第1の光ディスク201を担持する第1のターンテーブル216と、この第1のターンテーブル216の内周側に位置して第1のターンテーブル216と同軸的にスピンドルモータ出力軸215に固定され、第2の光ディスク203を担持する第2のターンテーブル217と、第1および第2の光ディスク201,203のセンタリングをそれぞれ行うための第1および第2のセンタリング部材218,227と、第1のターンテーブル216内に設けられ、スピンドルモータ出力軸215の直径より小さな直径を有する少なくとも一つの固体用玉222と該固体用玉222を第1および第2の切り欠き溝223a,223bのいずれかに押し付けるための少なくとも一つの予圧用バネ部材220,221を含み、出力軸215に対する第1のターンテーブル216の回転および軸方向の移動を阻止するロック部材と、第1の光ディスク210の使用時には、固体用玉222が第1の切り欠き溝223aに押し付けられ、第2の光ディスク203の使用時には、固体用玉222が第2の切り欠き溝223bに押し付けられるように第1のターンテーブル216を軸方向に移動させる移動機構(図示せず)とを有する。
【0061】
図13は、第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)201がクランプされた状態を示す第1の光ディスクカートリッジ(ディスク径120mmの光ディスクカートリッジ)202とディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の簡略化した断面図である。また、図14はディスククランプ装置の断面図である。
【0062】
図13において、第1の光ディスクカートリッジ2内には第1の光ディスク201が回転自在に収納されている。第1の光ディスク201は、貼り合わせ・両面型または単板の片面型のいずれでも構わないディスク径120mmの光ディスクである。光ディスクカートリッジ202の中央部には、センター位置決めのための中心孔206が設けられている。光ディスクカートリッジ202の中央部両面にはスピンドル孔207a,207bが設けられており、また、図示しない記録/再生用光学系から第1の光ディスク201に情報記録再生用レーザビームを照射して情報の記録/再生を行うためのアクセス窓と半径方向にスライド自在なシャッタ(いずれも図示せず)が設けられている。このシャッタは、光ディスクカートリッジ202の非使用状態では、図示しないシャッタバネによってスピンドル孔207a,207bおよび図示しないアクセス窓を閉鎖し、光ディスクカートリッジ202の使用時のみこれらを解放させる。
【0063】
図15は、第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)203と第2の光ディスクカートリッジ(3.5インチタイプ光ディスク)204がクランプされた状態を示すディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の簡略化した断面図である。また、図16はディスククランプ装置の断面図である。
【0064】
図15においては、第2の光ディスクカートリッジ204内には第2の光ディスク203が回転自在に収納されている。第2の光ディスクカートリッジ203は、例えば貼り合わせ・両面型の3.5インチ光ディスクである。第2の光ディスク203の中央部には、金属薄板よりなるセンターハブ208a,208bが設けられており、これらのセンターハブ208a,208bにはセンター位置決めのための中心孔209a,209bが開けられている。第2の光ディスクカートリッジ204の中央部両面には、スピンドル孔210a,210bが設けられている。また、光ディスクカートリッジ204には、図示しない記録/再生用光学系から第2の光ディスク203に図示しない情報記録再生用レーザビームを照射して、図示していない情報の記録/再生を行うためのアクセス窓と半径方向にスライド自在なシャッタ(いずれも図示せず)が設けられている。このシャッタは、第2の光ディスクカートリッジ204の未使用状態では、図示しないシャッタバネとスピンドル孔210a,210bおよび図示しないアクセス窓を閉鎖して、第2の光ディスクカートリッジ204の使用時のみこれらを解放させる。
【0065】
次に、第1および第2の光ディスク201,203に対応したクランプ機構について、それぞれ詳細に説明する。
最初に、図13〜図14を用いて第1の光ディスク201に対応したクランプ機構について説明する。
図13において、第1の光ディスクカートリッジ202が所定の位置までローディングされた後、クランプ部材213および位置規制部材214は、所定の位置までスピンドルモータ212の方向に図示しない移動機構により移動する。ここで、第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)201は第1のターンテーブル216に載る。このとき、スピンドルモータ出力軸215の周面に全周に渡って形成された第1の切り欠き溝223aに、固定用玉222が第1のターンテーブル216内にある予圧用バネ部材220,221により外周側から内周側に押し付けられることにより、第1のターンテーブル216が固定されている。
【0066】
なお、切り欠き溝223a,223bは、スピンドルモータ出力軸215の全周にわたって形成されていてもよいが、固定用玉222と同数に分割化しても構わない。この分割の方法としては、溝を全周に切り欠いた後、ピン等によって分割する方式を採っても構わない。
【0067】
こうして第1のターンテーブル216上に第1の光ディスク201が載り、さらに第1のターンテーブル216内にある磁石219とクランプ部材213内にある磁石226の離間力によって、第1の光ディスク201が第1のターンテーブル216に固定される。さらに、このときバネ部材225によって支持されているセンタリング部材218によって、第1の光ディスク201のセンタはスピンドルモータ出力軸215の軸芯と一致する。
【0068】
このようにして、第1の光ディスク201が回転自在にクランプされる。
【0069】
次に、図15〜図16を用いて第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)203に対応したクランプ機構について説明する。
図15において、第2の光ディスクカートリッジ204が所定の位置までローディングされた後、クランプ部材213は光ディスクカートリッジ204と干渉しない位置までスピンドルモータ212とは逆の方向に、図示しない移動機構により移動する。
【0070】
第2の光ディスクカートリッジ204が挿入されると、第1のターンテーブル216内の固定用玉222がスピンドルモータ出力軸215の周面にある第2の切り欠き溝223bの方向に移動し、第1のターンテーブル216内にあるバネ部材225によって、第2の光ディスクカートリッジ204と第1のターンテーブル216が干渉しない位置で固定される。そして、第2の光ディスク203はスピンドルモータ出力軸215に固定されている第2のターンテーブル217上に載り、さらに第2の光ディスク203上にある薄板状の鉄片208aもしくは208b(裏面の場合)と磁石228によって固定される。この時、スピンドルモータ出力軸215上のセンタ位置決め部位227と第2の光ディスク203の軸芯が一致する。このようにして、第2の光ディスク202が回転自在にクランプされる。
【0071】
このように本実施形態のディスククランプ装置では、第1の光ディスク201の使用時にはスピンドルモータ出力軸215の上側の第1の切り欠き溝223aに第1のターンテーブル216にある固体用玉222が予圧用バネ部材220によって押し付けられて第1のターンテーブル216が固定される。これによって、第1のターンテーブル216が第1の光ディスク201を保持する。
【0072】
また、第1の光ディスク201の外径よりも小さい第2の光ディスク203を使用する際には、第1のターンテーブル216がスピンドルモータ出力軸215の下側の第2の切り欠き溝223bに第1のターンテーブル216にある固体用玉222が同様に予圧用バネ部材220,221によって押し付けられることにより固定される。これにより、第2のディスクカートリッジ204と第1のターンテーブル216との間にクリアランスが形成されると共に、第2のターンテーブル217で第2の光ディスク203を固定することが可能となる。
【0073】
このように異なる光ディスクが装着されても、光ディスクのセンタ位置をほとんど変えずに、第1ないしは第2の光ディスク201,203が所望のターンテーブル216,217に固定されるようにしたことにより、スピンドルモータ212を正逆のいずれの方向に回転させた場合にも何等問題なく、さらには同一のメカニズムで例えば現行のCD−ROMおよび次世代のSD−ROM、SD−RAMと称されるディスク径120mmの光ディスク媒体、そして3.5インチタイプと称される次世代小型の光ディスク媒体を択一的にチャッキングして光ディスク駆動装置に装着することが可能となる。
【0074】
(第3の実施形態)
図17〜図19を参照して第3の実施形態を説明する。
本実施形態のディスククランプ装置は、第2の実施形態における移動機構の具体例を示したものである。この移動機構は、ディスククランプ装置に装着されるディスクカートリッジが第1および第2のディスクカートリッジ202,204のいずれかを識別し、その識別結果に基づき第1のターンテーブル216をスピンドルモータ出力軸215の軸方向のいずれかの方向に移動させるように構成されている。
【0075】
まず、第1の光ディスク201に対応したクランプ機構について説明する。
【0076】
図17は、第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)201と第1の光ディスクカートリッジ(ディスク径120mmの光ディスクカートリッジ)202がクランプされた状態を示すディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の簡略化した断面図である。また、図18はディスククランプ装置の断面図である。
【0077】
第1の光ディスクカートリッジ202が所定の位置までローディングされた後、クランプ部材213および位置規制部材214は、所定の位置までスピンドルモータ212の方向に、図示しない移動機構により移動する。第1の光ディスクカートリッジ202がローディングされると同時に、光学的センサ231a,231bによってディスクカートリッジの形状が識別されることによりディスクカートリッジの種別が識別され、その識別結果が第1の光ディスクカートリッジ202の場合には、直動型ソレノイド233が図で上側方向(図上の矢印方向)に移動し、回転中心234の回りのロッド235が時計回り(図上の矢印方向)に回転移動する。ロッド235が時計回りに移動することにより、第1のターンテーブル216上に全周にわたり設けられている爪部位236を引っ掛けて、第1のターンテーブル216をクランプ部材213側に移動する。この移動後、第1のターンテーブル216はターンテーブル216内にある固体用玉222が予圧用バネ部材220,221に押圧されることにより、スピンドルモータ出力軸215上の第1の切り欠き溝223aで固定される。このようにして、第1の光ディスク201が第1のターンテーブル216とクランプ部材213によって固定され、スピンドルモータ212によって回転駆動できるようにクランプされる。
次に、第2の光ディスク203に対応したクランプ機構について説明する。
【0078】
図19は、第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)203と第2の光ディスクカートリッジ(3.5インチタイプ光ディスク)204がクランプされた状態を示すディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の簡略化した断面図である。また、図20はディスククランプ装置の断面図である。
【0079】
第2の光ディスクカートリッジ204が所定の位置までローディングされた後、クランプ部材213は光ディスクカートリッジ204と干渉しない位置までスピンドルモータ212とは逆の方向に図示しない移動機構により移動する。
【0080】
第2の光ディスクカートリッジ204がローディングされると同時に、光学的センサ231a,231b間に遮蔽物がないため、第2の光ディスクカートリッジ204が挿入されていると識別される。この識別結果に基づいて、直動型ソレノイド233が図中上下側方向(図上の矢印方向)に移動し、回転中心234まわりのロッド235が反時計回り(図上の矢印方向)に回転移動する。ロッド235が反時計回りに移動することにより、第1のターンテーブル216上に全周にわたり設けられている爪部位236を引っ掛けて、第1のターンテーブル216をスピンドルモータ212側に移動する。この移動後、第1のターンテーブル216はその内部にある固体用玉222が予圧用バネ部材220,221に押圧されることによって、スピンドル軸215上の第2の切り欠き溝223bで固定される。これにより、第2の光ディスクカートリッジ204が第1のターンテーブル216と干渉することなく、第2の光ディスク203が第2のターンテーブル217に載る。そして、第2の光ディスク203上にある鉄片208a,208bと第2のターンテーブル217上の磁石228間の磁気吸引力によって、さらにスピンドルモータ出力軸215のセンタ軸227と第2の光ディスク203のセンタ孔が嵌合することにより、第2の光ディスク203は第2のターンテーブル217に固定され、スピンドルモータ212によって回転駆動できるようにクランプされる。
【0081】
なお、本実施形態ではディスクカートリッジの識別に光学的センサを用いた場合について述べたが、機械スイッチのような機械的なセンサを用いてもよいことは明らかである。
【0082】
このように本実施形態のディスククランプ装置では、ディスクカートリッジ202または204がディスククランプ装置に装着されると同時に、ディスクカートリッジ形状の違いを光学的ないしは機械的スイッチにより識別して、この識別結果を基にして例えば直動型ソレノイドをオンまたはオフさせることによって、第1のターンテーブル216側面を上下方向のいずれかに移動させて、第1および第2の切り欠き溝223a,223bのいずれか一方に第1のターンテーブル216内にある固体用玉222を予圧用バネ部材220,221のバネ力によって押し付けることでターンテーブル216を正確な位置に固定して、第1ないしは第2の光ディスク201,203を第1ないし第2のターンテーブル216,217で保持することができる。
【0083】
(第4の実施形態)
図21〜図24を参照して第4の実施形態を説明する。
本実施形態のディスククランプ装置は、第2の実施形態における移動機構の別の具体例を示したものである。この移動機構は、第1のセンタリング部材218と第1のターンテーブル216との間に配置され、第1のセンタリング部材218をスピンドルモータ出力軸215の軸方向の上側に予圧する第1のバネ部材225と、第1のターンテーブル216とスピンドルモータ212との間隙に配置され、第1のターンテーブル216をスピンドルモータ出力軸215の軸方向の下側に予圧する第2のバネ部材241とを有する。
【0084】
そして、第1の光ディスク201の使用時には、第1のセンタリング部材218が第1のバネ部材225により押し上げられ、かつ第1のターンテーブル216が第2のバネ部材241により押し上げられることによって、固体用玉222が第1の切り欠き溝223aに押し付けられ、第2の光ディスク203の使用時には、第2のディスクカートリッジ202の外形部およびディスク状ハブ部分によりそれぞれ第1のターンテーブル216および第1のセンタリング部材218が第1および第2のバネ部材225,241に抗して押し下げられることによって、固体用玉222が第2の切り欠き溝223bに押し付けられる構成となっている。
【0085】
まず、第2の光ディスク203に対応したクランプ機構について説明する。
【0086】
図21は、第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)201と第1の光ディスクカートリッジ(ディスク径120mmの光ディスクカートリッジ)202がクランプされた状態を示すディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の簡略化した断面図である。また、図22はディスククランプ装置の断面図である。
【0087】
第2の光ディスクカートリッジ204が所定の位置までローディングされた後、クランプ部材213は光ディスクカートリッジ204と干渉しない位置まで、スピンドルモータ212とは逆の方向に図示しない移動機構により移動する。こうして第2の光ディスク203がローディングされると、第1のセンタリング部材218が第2の光ディスク203上の金属片208a(裏側の場合は208b)に接触される。ローディングが進むと、このセンタリング部材218がスピンドルモータ212の方向に移動させられる。センタリング部材218がスピンドルモータ212側に移動すると、センタリング部材218中のロッド242が第1のターンテーブル216を下側に押圧し始め、第1のターンテーブル216がスピンドルモータ出力軸215の第1の切り欠き溝223aに固定されていたロックを外す。
【0088】
そして、ロックが外れた第1のターンテーブル216は、さらにセンタリング部材ロッド242によってスピンドルモータ212側に押圧されて、スピンドルモータ出力軸215の第2の切り欠き溝223bに固定される。この時、スピンドルモータ212のターンテーブルと回転する箇所と第1のターンテーブル216との間には第2のバネ部材241があり、常に第1のターンテーブル216を押し上げようとする力が作用するが、第2の光ディスク203を固定するための第2の光ディスク203上の金属片208a,208bとスピンドルモータ出力軸215上の磁石による磁気吸引力により、センタリング部材218にある第1のバネ部材225の押し付け荷重が常にスピンドルモータ212側に作用する。このため、第1のターンテーブル216内にある固体用玉222がスピンドルモータ出力軸215の第2の切り欠き溝223bに安定してロックされる。このようにして、第2の光ディスク203は第1のターンテーブル216と干渉することなく、第2のターンテーブルにクランプされ、回転自在となる。
【0089】
次に、第2の光ディスク203がアンローディングされる場合の動作について説明する。第2の光ディスク203がアンローディングされると、それまでスピンドルモータ212側に作用していた第1のセンタリング部材218内のバネ部材225の力が解放され、スピンドルモータ212と第1のターンテーブル216との間隙にある第2のバネ部材241による圧縮力が作用して、第1のターンテーブル216をクランプ部材213側に動かす。そして、第1のターンテーブル216内にある固体用玉222がスピンドルモータ出力軸215上の第2の切り欠き溝223bの位置から第1の切り欠き溝223aの位置に移動して、新たに切り欠き溝223aの位置で第1のターンテーブル216が固定される。
【0090】
このようにして、第2の光ディスク203がローディングされた時のみ、第1のターンテーブル216がスピンドルモータ212側に移動できる機構となっている。
【0091】
次に、第1の光ディスク202に対応したクランプ機構について簡単に説明する。
図23は、第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)203と第2の光ディスクカートリッジ(3.5インチタイプ光ディスク)204がクランプされた状態を示すディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の簡略化した断面図である。また、図24はディスククランプ装置の断面図である。
【0092】
第1の光ディスクカートリッジ202が所定の位置までローディングされた後、クランプ部材213および位置規制部材214が所定の位置までスピンドルモータ212の方向に、図示しない移動機構により移動する。
【0093】
前述したように、第1のターンテーブル216は第2の光ディスク203がローディングされない限り、常に固体用玉222がスピンドルモータ出力軸215上の第1の切り欠き溝223aでロックされている。このため、第1の光ディスク201は第1のターンテーブル216上にクランプ部材213によって、スピンドルモータ212により回転駆動できるようにクランプされる。
【0094】
さらに、第1の光ディスク201の軸芯とスピンドルモータ出力軸215の軸芯を合わせるために設けたセンタリング用部材218とそれを常に上側方向に予圧力をかけるための予圧用の第1のバネ部材225、また第1のターンテーブル216とスピンドルモータ出力軸215下側部の間に設けた予圧用の第2のバネ部材241を有し、第2の光ディスク203が装着されると、まずセンタリング部材218を下側に移動させる力が働き、スピンドルモータ出力軸215周面の上側の第1の切り欠き溝223aで固定されていた第1のターンテーブル216内の固体用玉222が溝223aから外れて、第1のターンテーブル216が下側に移動し始める。そして、さらに第2の光ディスク203が第2のターンテーブル216に近づくと、スピンドルモータ出力軸215周面の下側の第2の切り欠き溝223bに第1のターンテーブル216の固体用玉222が入り込み、正確な溝位置に固体用玉222が固定され、第1のターンテーブル216内の予圧用バネ部材220,221で内周側に予圧力が働く。これにより、第2の光ディスク203は第2のターンテーブル217に保持されると同時に第2のディスクカートリッジ204と第1のターンテーブル216との間にクリアランスが形成される。
【0095】
そして、第2の光ディスク203が脱着されると、第1の光ディスク203の軸芯を合わせるためにあるセンタリング部材218が上側に解放されると同時に、第1のバネ部材225のバネ力も解放される。下側に押しつける力が無くなると同時に、第1のターンテーブル216とスピンドルモータ出力軸215の間にある第2のバネ部材241のバネ力が上側方向に作用して、スピンドルモータ出力軸215の下側の第2の切り欠き溝223bで固定されていた第1のターンテーブル216が上側方向に移動して、上側の第1の切り欠き溝223aで固定される。すなわち、光ディスクが装着されていない状態では、第1のターンテーブル216は常に上側で固定される。
【0096】
このようにして、第2の実施形態で説明したディスククランプ装置のクランプ動作を実現することができる。
【0097】
(第5の実施形態)
図25〜図30を参照して第5の実施形態を説明する。
本実施形態のディスククランプ装置は、所定の径のスピンドル孔を有する第1のディスクカートリッジ302に収納された第1の光ディスク301と、第1のディスクカートリッジ302のスピンドル孔よりも径の小さなスピンドル孔を有する第2のディスクカートリッジ304に収納された第2の光ディスク303とを同一のスピンドルモータ312で回転駆動するためのディスククランプ装置である。
【0098】
このディスククランプ装置は、スピンドルモータ312の出力軸(以下、スピンドルモータ出力軸という)333の軸方向に移動可能に配置され、第1の光ディスク301を担持する第1のターンテーブル315と、この第1のターンテーブル315の内周側に位置して第1のターンテーブル315と同軸的にスピンドルモータ出力軸333に固定され、第2の光ディスク303を担持する第2のターンテーブル325と、この第2のターンテーブル325の内周側に第1および第2のターンテーブル315,325と同軸的にかつスピンドルモータ出力軸333の軸方向に移動可能に配置され、第1の光ディスク301のセンタリングを行うためのセンタリング部材317と、第2のターンテーブル325の第2の光ディスク303を担持する面に対向して配設され、第1のターンテーブル315を磁気チャッキングする第1の磁気チャッキング機構(磁性体)329と、センタリング部材317の内側に設けられ、第2の光ディスク303のセンターハブを磁気チャッキングする第2の磁気チャッキング機構319と、第1のターンテーブル315とスピンドルモータ出力軸333との間に軸方向の引っ張り力を与える第1の付勢機構(引っ張りコイルバネ)316と、第2のターンテーブル325とセンタリング部材317との間にスピンドルモータ出力軸333の軸方向の離間力を与える第2の付勢機構(圧縮コイルバネ)318とを有する。
【0099】
そして、第1または第2の光ディスク301,303をディスククランプ装置から解放する時に第1のターンテーブル315をスピンドルモータ出力軸333の軸方向に移動させる機構を備え、さらに第1または第2の光ディスク301,303のディスククランプ装置への未装着時に第1のターンテーブル315のクランプ面を第2のターンテーブル325のクランプ面より突出させる構成としたことを特徴とする。
【0100】
まず、本実施形態に使用する図面について説明する。
【0101】
図25は、第1の光ディスク(ディスク径120mm光ディスク)301がクランプされる前の第1の光ディスクカートリッジ(ディスク径120mmの光ディスクカートリッジ)302とディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の状態を示す簡略化した断面図である。また、図26はディスククランプ装置の断面図である。
【0102】
図27は、第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)301がクランプされた時の第1の光ディスクカートリッジ(ディスク径120mmの光ディスクカートリッジ)302とディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の状態を示す簡略化した断面図である。また、図28はディスククランプ装置の断面図である。
【0103】
図29は、第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)303がクランプされた時の第2の光ディスクカートリッジ(3.5インチタイプの光ディスクカートリッジ)304とディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の状態を示す簡略化した断面図である。また、図30はディスククランプ装置の断面図である。
【0104】
図25において、第1の光ディスクカートリッジ302内には第1の光ディスク301が回転自在に収納されている。第1の光ディスク301は、貼り合わせ・両面型又は単板の片面型のいずれでもよいディスク径120mmの光ディスクである。第1の光ディスク301の中央部には、センター位置決めのための中心孔306が開けられている。光ディスクカートリッジ302の中央部両面にはスピンドル孔307a,307bが設けられており、また図示しない記録/再生用光学系から第1の光ディスク301に情報記録再生用レーザビームを照射して情報の記録/再生を行うためのアクセス窓と、半径方向にスライド自在なシャッタ(いずれも図示せず)が設けられている。このシャッタは、光ディスクカートリッジ302の非使用状態では図示しないシャッタバネによってスピンドル孔307a,307bおよび図示しないアクセス窓を閉鎖し、光ディスクカートリッジ302の使用時のみこれら開放させる。
【0105】
図29においては、第2の光ディスクカートリッジ304内に第2の光ディスク303が回転自在に収納されている。第2の光ディスク303は、例えば貼り合わせ・両面型の3.5インチ光ディスクである。第2の光ディスク303の中央部両面には、金属薄板よりなるセンターハブ308a,308bが設けられており、これらのセンターハブ308a,308bにはセンター位置決めのための中心孔309が開けられている。第2の光ディスクカートリッジ304の中央部両面には、スピンドル孔310a,310bが設けられている。また、第2の光ディスクカートリッジ304には図示しない記録/再生用光学系から第2の光ディスク303に情報記録再生用レーザビームを照射して情報の記録/再生を行うための連通したアクセス窓と半径方向にスライド自在なシャッタ(いずれも図示せず)が設けられている。このシャッタは、第2の光ディスクカートリッジ4の非使用状態では、図示しないシャッタバネによってスピンドル孔310a,310bおよび図示しないアクセス窓を閉鎖し、第2の光ディスクカートリッジ304の使用時のみこれらを開放させる。
【0106】
次に、第1及び第2の光ディスク301,303に対応したクランプ機構について、それぞれ詳細に説明する。
最初に、図25〜図28を用いて第1の光ディスク301に対応したクランプ機構について説明する。
図25において、第1の光ディスクカートリッジ302が所定の位置までローディングされるまでは、スピンドルモータ312、クランプ部材313及び位置規制部材314は、第1の光ディスクカートリッジ302と物理的に干渉しない位置にある。この時、スピンドルモータ312は図26に示す状態にある。すなわち、図26において第1のターンテーブル315はスピンドルモータ出力軸333に固定された引っ張り板321から第2の付勢力を与える引っ張りコイルバネ316により引っ張られた状態で、第2の磁気チャッキング機構319で吸着され、出力軸方向の上限位置にある。センタリング部材317は第2のターンテーブル325から第1の付勢力を与える圧縮コイルバネ318により押されてストッパ320に押し付けられ、スピンドルモータ出力軸333の方向の上限位置にある。この結果、第1のターンテーブル315と第2のターンテーブル325は結合された状態になっており、第1のターンテーブル315のクランプ面315aは第2のターンテーブル325のクランプ面325aより突出した状態になっている。
【0107】
次に、図27に示すように第1の光ディスクカートリッジ302が所定の位置までローディングされた後、クランプ部材313及び位置規制部材314は、所定の位置までスピンドルモータ312の方向に、またスピンドルモータ312は所定の位置までクランプ部材313の方向に、それぞれ図示しない移動機構により移動する。ここで、スピンドルモータ312が所定の位置までクランプ部材313の方向に移動する代わりに、第1の光ディスクカートリッジ302が図示しない移動機構により所定の位置までスピンドルモータ312の方向に移動する構成でもよいことは言うまでもない。
【0108】
そして、スピンドルモータ出力軸333に固定された永久磁石330とクランプ部材313に固定された磁性体329による磁気チャッキング力により、第1の光ディスク301は回転自在に第1のターンテーブル315とクランプ部材313によりクランプされる。クランプ部材313に設けられたセンターピン孔331にセンターピン327が嵌合し、第1の光ディスク301が回転自在にクランプされる。このとき、第1の光ディスク301の中央部にあるセンター位置決めのための中心孔306にセンタリング部材317が入り、光ディスク301が精密に位置決めされる。
【0109】
次に、第2の光ディスク303に対応したクランプ機構について説明する。
【0110】
図29において、第2の光ディスクカートリッジ304が所定の位置までローディングされた後、スピンドルモータ312は所定の位置までクランプ部材313の方向に、図示しない移動機構により移動する。ここで、スピンドルモータ312が所定の位置までクランプ部材313の方向に移動する代わりに、カートリッジ4が図示しない移動機構により所定の位置までスピンドルモータ312の方向に移動する構成でもよいことは言うまでもない。そして、スピンドルモータ312の出力軸333に固定された永久磁石330とセンターハブ308a,308bによる磁気チャッキング力により、第2の光ディスク303は回転自在に、第2のターンテーブル325にクランプされる。この時のクランプ動作について図30を用いて説明する。
【0111】
第2のターンテーブル325から第1の付勢力を与える圧縮コイルバネ318により押されてストッパ320に押し付けられ、出力軸方向の上限位置にあるセンタリング部材317は、第2の光ディスク303に付勢力以上の力で押され、センターハブ308の下に押される。また、第1のターンテーブル315は第2の光ディスクカートリッジ304に押され、第2の磁気チャッキング機構319の吸引力以上の力が入ったとき第1のターンテーブル315は第2のターンテーブル325から離れ、第2の付勢力を与える引っ張りコイルバネ316により引っ張り板319の方向に第2のストッパ322に突き当たるまで引っ張られる。その結果、第1のターンテーブル315は第2の光ディスクカートリッジ304の下に移動する。そして、第2の光ディスク303に設けられた中心孔30にセンターピン327が嵌合して、第2の光ディスク303が回転自在にクランプされる。
【0112】
第2の光ディスク303を解放するときに、解放動作と連動したレバー323により、第1のターンテーブル315を第2の磁気チャッキング位置まで移動させ、第1のターンテーブル315と第2のターンテーブル325を結合させる。この動作により、この後、第1の光ディスク301と第2の光ディスク303のいずれが挿入されても対応することができる。
【0113】
このように本実施形態のディスククランプ装置では、第1の光ディスク301の使用時には、スピンドルモータ出力軸333の軸方向に移動可能に保持されたセンタリング部材317が第1の光ディスク301のセンタリングを行い、第2のターンテーブル325のクランプ面より突出した第1のターンテーブル315のクランプ面で第1の光ディスク301を担持し、第2の光ディスク303の使用時には、スピンドルモータ出力軸33の軸方向に移動可能に保持された第1のターンテーブル315とセンタリング部材317が第2の光ディスク303により第2のターンテーブル325の担持面以下の位置までスピンドルモータ出力軸333の軸方向に移動し、第2のターンテーブル325のクランプ面と磁気チャッキング機構328により第2のターンテーブル325で第2の光ディスク303を担持する。これにより、スピンドルモータ312を正逆いずれの方向に回転させた場合にも何等問題なく、同一のメカニズムで例えば現行のCD−ROM及び、次世代のSD−ROM、SD−RAMと称されるディスク径120mmの光ディスクと3.5インチタイプと称される次世代型の小型の光ディスクと択一的にチャッキングして光ディスク駆動装置に装着することが可能となる。
【0114】
(第6の実施形態)
図31〜図34を参照して第6の実施形態を説明する。
本実施形態のディスククランプ装置は、所定の径のスピンドル孔を有する第1のディスクカートリッジに収納された第1の光ディスク401と、第1のディスクカートリッジのスピンドル孔よりも径の小さなスピンドル孔を有する第2のディスクカートリッジに収納された第2の光ディスク402とを同一のスピンドルモータ413で回転駆動するためのディスククランプ装置である。
【0115】
そして、光ディスク401,402の周方向に沿う軸を中心に回転可能であって、第1の回転位置で第1の光ディスク401を支持する第1のディスク支持面Aと、第2の回転位置で第2の光ディスク402を支持する第2のディスク支持面Bをそれぞれ有する複数のディスク支持部材409をスピンドルモータ出力軸416とともに回転するように出力軸416の周囲に配設している。
【0116】
まず、本実施形態で使用する図面について説明すると、図31は、第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)401がクランプされる前の第1の光ディスク401とディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の状態を示す簡略化した断面図である。
【0117】
図32は、第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)401がクランプされた時の第1の光ディスク401とディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の状態を示す簡略化した断面図である。
【0118】
図33は、第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)402がクランプされる前の第2の光ディスク402とディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の状態を示す簡略化した断面図である。
【0119】
図34は、第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)402がクランプされた時の第2の光ディスク402とディスククランプ装置を含む光ディスク駆動装置の状態を示す簡略化した断面図である。
【0120】
図31および図32において、第1の光ディスク401は図示しない光ディスクカートリッジに回転自在に収納されている。また、第1の光ディスク401は貼り合わせ・両面型又は単板の片面型のいずれでもよいディスク径120mmの光ディスクである。第1の光ディスク401の中央部には、センター位置決めのための中心孔403が開けられている。
【0121】
図33および図34においては、第2の光ディスク402は図示しない光ディスクカートリッジ内に、回転自在に収納されている。第2の光ディスク402は、例えば貼り合わせ・両面型の3.5インチ光ディスクである。第2の光ディスク402の中央部両面には、金属薄板よりなるセンターハブ404a,404bが設けられており、これらのセンターハブ404a,404bにはセンター位置決めのための中心孔405が開けられている。
【0122】
次に、第1および第2の光ディスク401,402に対応したクランプ機構について、それぞれ詳細に説明する。
まず、第1の光ディスク401に対応したクランプ機構について説明する。
【0123】
図31において、センタリング部材406は圧縮コイルバネ407により位置規制部材408に押しつけられ、スピンドル軸方向の上限位置にある。ディスク支持部材409は、図中に破線で示されたターンテーブル410に、固定ピン411により固定ピン411の軸方向(紙面の垂直方向)に回転自由に固定されている。なお、このディスク支持部材409は、ディスクの周上に少なくとも3個以上配置され、図31において破線で示される状態が自然状態となるように、図示しない板バネ等の手段により位置決めされており、センタリング部材406に固定された支持部材押さえ412により図中の実線で示す位置に位置決めされている。
【0124】
そこで、図示しない光ディスクカートリッジが所定の位置までローディングされた後、スピンドルモータ413が所定の位置までクランプ部材414の方向に図示しない移動機構により移動する。これにより図32に示すように、第1の光ディスク401(ディスク径120mmの光ディスク)は中心孔403とセンタリング部材406によりセンタリングされ、スピンドルモータ413の出力軸416に固定された永久磁石417とクランプ部材414に固定された磁性体418による磁気チャッキング力により、第1の光ディスク401は回転自在にディスク支持部材40の第1のディスク支持面Aとクランプ部材414によりクランプされる。なお、スピンドルモータ413が所定の位置まで移動する代わりに、光ディスクカートリッジが所定の位置までスピンドルモータ413の方向に移動する構成でもよいことは言うまでもない。
【0125】
次に、第2の光ディスク402に対応したクランプ機構について説明する。
【0126】
図33において図31と同様に、センタリング部材406は圧縮コイルバネ407により位置規制部材408に押し付けられ、スピンドルモータ出力軸方向の上限位置にある。ディスク支持部材409は、図中に破線で示されたターンテーブル410に、固定ピン411により固定ピン411の軸方向(紙面の垂直方向)に回転自由に固定されている。なお、このディスク支持部材409は、ディスクの周上に少なくとも3個以上配置され、図31において破線で示される状態が自然状態となるように、図示しない板バネ等の手段により位置決めされており、センタリング部材406に固定された支持部材押さえ412により図中の実線で示す位置に位置決めされている。
【0127】
そこで、図示しない光ディスクカートリッジが所定の位置までローディングされた後、スピンドルモータ13が所定の位置までクランプ部材414の方向に図示しない移動機構により移動する。ここで、スピンドルモータ413が所定の位置まで移動する代わりに、光ディスクカートリッジが所定の位置までスピンドルモータ413の方向に移動する構成でもよいことは言うまでもない。この移動に伴い、図34に示すようにセンタリング部材406は第2の光ディスク402のセンターハブ404aに押され、スピンドルモータ413の出力軸416の方向に押し下げられる。従って、センタリング部材406に固定された支持部材押さえ412も押し下げられ、ディスク支持部材409は図34の実線に示すような位置に位置決めされる。そして、第2の光ディスク402に設けられた中心孔405にセンターピン419が嵌合して、スピンドルモータ413の出力軸416に固定された永久磁石417とセンターハブ404aによる磁気チャッキング力により、第2の光ディスク402は回転自在にディスク支持部材409の第2のディスク支持面Bにクランプされる。
【0128】
このように本実施形態のディスククランプ装置においては、第1の光ディスク401の使用時には、ディスク支持部材409の第1のディスク支持面Aにより第1の光ディスク401を担持し、第2の光ディスク402の使用時には、クランプ部材409が回転して第2のディスク支持面Bにより第2の光ディスク403を担持しするようにしたことによって、同一のメカニズムで例えば現行のCD−ROMおよび次世代のSD−ROM、SD−RAMと称されるディスク径120mmの光ディスクと3.5インチタイプと称される次世代型の小型の光ディスクとを択一的にチャッキングして光ディスク駆動装置に装着することが可能となる。
【0129】
(第7の実施形態)
図35〜図40を参照して第7の実施形態について説明する。
【0130】
本実施形態では、まずスピンドルモータの出力軸と結合されるチャック部材505と、このチャック部材505と光ディスク501を結合すると共にカートリッジケースに回転自在に拘束された固定部材504とを有するディスクカートリッジを提供する。
【0131】
また、本実施形態のディスククランプ装置は、スピンドルモータの出力軸と結合されるチャック部材505および該チャック部材505と光ディスク501を結合すると共にカートリッジケースに回転自在に拘束された固定部材504とを有する第1のディスクカートリッジ502に収納された第1の光ディスク501と、スピンドルモータ509の出力軸と結合されるチャック面(センターハブ514a,514b)を有する光ディスク511または541とを同一のスピンドルモータ509で回転駆動するディスククランプ装置であって、スピンドルモータ509はチャック部材505またはチャック面(センターハブ514a,514b)と磁気的に結合可能に構成されたロータ部509aを有し、第1の光ディスク501の使用時にはチャック部材505とロータ部509aが磁気的に結合し、第2の光ディスク511または541の使用時にはチャック面(センターハブ514a,514b)とロータ部509aが磁気的に結合する。
【0132】
本実施形態の他のディスククランプ装置は、スピンドルモータ509の出力軸と結合されるチャック部材505が該チャック部材505と光ディスク531を結合する固定部材504を介して結合された第1の光ディスク531と、スピンドルモータの出力軸と結合されるチャック面(センターハブ514a,514b)を有する第2の光ディスク541とを同一のスピンドルモータで回転駆動するためのディスククランプ装置であって、スピンドルモータ509はチャック部材505またはチャック面(センターハブ514a,514b)と磁気的に結合可能に構成されたロータ部509a(出力軸)を有し、第1の光ディスク531の使用時にはチャック部材505とロータ部509aが磁気的に結合し、第2の光ディスク541の使用時にはチャック面(センターハブ514a,514b)とロータ部509aが磁気的に結合する。
【0133】
まず、本実施形態で使用する図面について説明すると、図35は、第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)501がクランプされる前の第1の光ディスクカートリッジ(ディスク径120mmの光ディスクカートリッジ)502の状態を示す簡略化した断面図である。
【0134】
図36は、第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)カートリッジ502の斜視図である。
【0135】
図37は第1の光ディスクカートリッジ502のシャッタを開けた状態での断面図である。
【0136】
図38は、第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)503がクランプされた時のカートリッジに収納された第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)511とディスククランプ装置509の状態を示す簡略化した断面図である。
【0137】
図39は、第3の光ディスク531(ディスク径120mmのカートリッジを持たない光ディスク)がクランプされる場合の光ディスク531とディスククランプ装置509の結合状態を示す簡略化した断面図である。
【0138】
図40は、第4の光ディスク(3.5インチタイプのカートリッジを持たない光ディスク)541がクランプされる場合の光ディスク541とディスククランプ装置509の結合状態を示す簡略化した断面図である。
【0139】
図35において、第1の光ディスクカートリッジ502内には第1の光ディスク501が回転自在に収納されている。第1の光ディスク501は、貼り合わせもしくは両面型又は単板の片面型のいずれでもよいディスク径120mmの光ディスクである。第1の光ディスク501の中央部には、センター位置決めのための中心孔501aが開けられている。第1の光ディスク501はスピンドルモータとの結合部材であるチャック部材505と、このチャック部材505と光ディスク501を結合するための固定部材504により挟まれている。図示した状態では、固定部材504の構成要素である永久磁石がチャック部材505と磁路を形成して光ディスク501が磁気的に504,505と結合される。このため、チャック部材505がモータと結合されると光ディスク501、固定部材504、チャック部材505は一体となって回転することが可能となる。また、固定部材504、チャック部材505がディスクが無い状態でも移動しないように位置規制部材506a,506bがカートリッジ502に設けられている。
【0140】
光ディスクカートリッジ502の中央部両面にはスピンドル孔507a,507bが設けられており、また図示しない記録/再生用光学系から第1の光ディスク501に情報記録再生用レーザビームを照射して情報の記録/再生を行うためのアクセス窓と半径方向にスライド自在なシャッタ508が設けられている。このシャッタ508は、光ディスクカートリッジ502の非使用状態では、図示しないシャッタバネによってスピンドル孔507a,507bおよびアクセス窓503a,503bを閉鎖し、光ディスクカートリッジ502の使用時のみ、これら開放させる。
【0141】
図37において、ディスククランプ装置(スピンドルモータ)509は結合面を有するスピンドルロータ509a(スピンドルモータ出力軸)とこれを回転自在に支持しているスピンドルステータ509bから構成されている。ロータ509aには図示しない永久磁石が備えられており、スピンドル孔により中心位置決めされた第1の光ディスク501は、チャック部材505とロータ509aの磁気的結合により、回転駆動が可能となる。また、永久磁石をチャック部材505に具備させて、ロータ509aはディスク結合用の永久磁石を有さない構成であっても構わない。また、チャック部材505とロータ509aは、スクリューねじ、ないしは他の力学的・機械的結合方法で結合して一体化してもよい。
【0142】
次に、図38においては第2の光ディスクカートリッジ512内には第2の光ディスク511が回転自在に収納されている。第2の光ディスク511は、例えば貼り合わせもしくは両面型の3.5インチ光ディスクである。第2の光ディスク511の中央部両面には、金属薄板よりなるセンターハブ514a,514bが設けられており、これらのセンターハブ514a,514bにはセンター位置決めのための中心孔515a,515bが開けられている。第2の光ディスクカートリッジ504の中央部両面には、スピンドル孔517a,517bが設けられている。
【0143】
また、第2の光ディスクカートリッジ511は、記録/再生用光学系から第2の光ディスク511に情報記録再生用レーザビームを照射して情報の記録/再生を行うためのアクセス窓と半径方向にスライド自在なシャッタ(いずれも図示せず)が設けられている。このシャッタは、第2の光ディスクカートリッジ512の非使用状態では、図示しないシャッタバネによってアクセス窓を閉鎖し、第2の光ディスクカートリッジ504の使用時のみ、これらを開放させる。
【0144】
ディスククランプ装置(スピンドルモータ)509は、結合面を有するスピンドルロータ509a(スピンドルモータ出力軸)と、このスピンドルロータ509aを回転自在に支持するスピンドルステータ509bから構成されている。ロータ509aには図示しない永久磁石を備えられており、スピンドル孔515bにより中心位置決めされた光ディスク511は金属部材で構成されたセンターハブ514bとロータ509aの磁気的結合により、回転駆動が可能となる。また、永久磁石をセンターハブ514bに具備させて、ロータ509aはディスク結合用の永久磁石を有さない構成であっても構わない。
【0145】
このように本実施形態のディスククランプ装置では、スピンドルモータの出力軸と直接結合するチャック面を有する光ディスクおよびチャック面を有しない光ディスクのいずれを回転駆動する場合にも何等問題なくクランプを行い、光ディスクとスピンドルモータの出力軸とが結合される。
【0146】
よって同一のメカニズムで例えば現行のCD−ROMおよび次世代のSD−ROM,SD−RAMと称されるディスク径120mmの光ディスクと3.5インチタイプと称される次世代型の小型の光ディスクとを択一的にチャッキングして光ディスク駆動装置に装着することが可能となる。
【0147】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によればスピンドルモータを正逆いずれの方向にも回転できる構造とし、かつ同一のスピンドルモータとチャッキング機構によってサイズの異なる複数種類のディスク状媒体をチャッキングして駆動できるディスククランプ装置を提供することにある。
【0148】
また、本発明によればサイズの異なる2種類のディスク状記録媒体が取り付けられても、ディスク状媒体の中心軸線がほとんど変わらないディスククランプ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)がクランプされる前の第1の光ディスクカートリッジ(ディスク径120mmの光ディスクカートリッジ)とディスククランプ装置の状態を示す簡略化した断面図
【図2】図1に対応した要部断面図
【図3】図1に対応したスピンドルモータ部の断面図
【図4】第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)がクランプされた時の、第1の光ディスクカートリッジ(ディスク径120mmの光ディスクカートリッジ)とディスククランプ装置の状態を示す簡略化した断面図
【図5】図4に対応した要部断面図
【図6】図4に対応したスピンドルモータ部の断面図
【図7】第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)がクランプされる前の第2の光ディスクカートリッジ(3.5インチタイプの光ディスクカートリッジ)とカートリッジアダプタとディスククランプ装置の状態を示す簡略化した断面図
【図8】図7に対応した要部断面図
【図9】図7に対応したスピンドルモータ部の断面図
【図10】第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)がクランプされた時のカートリッジアダプタに収納された第2の光ディスクカートリッジ(3.5インチタイプの光ディスクカートリッジ)とディスククランプ装置の状態を示す簡略化した断面図
【図11】図10に対応した要部断面図
【図12】図10に対応したスピンドルモータ部の断面図
【図13】本発明の第2の実施例に係わる第1の光ディスク(ディスク径120mm)がクランプされた状態の第1の光ディスク用カートリッジ(ディスク径120mm)とディスククランプ装置の状態を示す断面図
【図14】図13に対応した要部断面図
【図15】本発明の第2の実施例に係わる第2の光ディスク(3.5インチディスク)がクランプされた状態の第2の光ディスク用カートリッジ(3.5インチディスク)とディスククランプ状態を示す断面図
【図16】図14に対応した要部断面図
【図17】本発明の第3の実施例に係わる第1の光ディスク(ディスク径120mm)がクランプされた状態の第1の光ディスク用カートリッジ(ディスク径120mm)とディスククランプ装置の状態を示す断面図
【図18】図17に対応した要部断面図
【図19】本発明の第3の実施例に係わる第2の光ディスク(3.5インチディスク)がクランプされた状態の第2の光ディスク用カートリッジ(3.5インチディスク)とディスククランプ状態を示す断面図
【図20】図19に対応した要部断面図
【図21】本発明の第4の実施例に係わる第1の光ディスク(ディスク径120mm)がクランプされた状態の第1の光ディスク用カートリッジ(ディスク径120mm)とディスククランプ装置の状態を示す断面図
【図22】図21に対応した要部断面図
【図23】本発明の第4の実施例に係わる第2の光ディスク(3.5インチディスク)がクランプされた状態の第2の光ディスク用カートリッジ(3.5インチディスク)とディスククランプ状態を示す断面図
【図24】図23に対応した要部断面図
【図25】第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)がクランプされる前の第1の光ディスクカートリッジ(ディスク径120mmの光ディスクカートリッジ)とディスククランプ装置の状態を示す簡略化した断面図
【図26】図25に対応した要部断面図
【図27】第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)がクランプされた時の第1の光ディスクカートリッジ(ディスク径120mmの光ディスクカートリッジ)とディスククランプ装置の状態を示す簡略化した断面図
【図28】図27に対応した要部断面図
【図29】第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)がクランプされた時の第2の光ディスクカートリッジ(3.5インチタイプの光ディスクカートリッジ)とディスククランプ装置の状態を示す簡略化した断面図
【図30】図29に対応した要部断面図
【図31】第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)1がクランプされる前の第1の光ディスク1とディスククランプ装置の状態を示す簡略化した断面図
【図32】第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)1がクランプされた時の第1の光ディスク1とディスククランプ装置の状態を示す簡略化した断面図
【図33】第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)2がクランプされる前の第2の光ディスク2とディスククランプ装置の状態を示す簡略化した断面図
【図34】第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)2がクランプされた時の第2の光ディスク2とディスククランプ装置の状態を示す簡略化した断面図
【図35】第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)がクランプされる前の第1の光ディスクカートリッジ(ディスク径120mmの光ディスクカートリッジ)の状態を示す簡略化した断面図
【図36】第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)カートリッジの斜視図
【図37】第1の光ディスク(ディスク径120mmの光ディスク)がクランプされる前の第1の光ディスクカートリッジ(ディスク径120mmの光ディスクカートリッジ)とディスククランプ装置の状態を示す簡略化した断面図
【図38】第2の光ディスク(3.5インチタイプの光ディスク)がクランプされる前の第2の光ディスクカートリッジ(3.5インチタイプの光ディスクカートリッジ)のシャッタを開けた状態の断面図とディスククランプ装置の状態を示す簡略化した図
【図39】第3の光ディスク(カートリッジを持たないディスク径120mmの光ディスク)がクランプされた時の第3の光ディスクの断面とディスククランプの状態を示す簡略化した図
【図40】第4の光ディスク(カートリッジを持たない3.5インチタイプの光ディスク)がクランプされた時の第4の光ディスク断面とディスククランプの状態を示す簡略化した図
【符号の説明】
101…第1の光ディスク
102…第1の光ディスクカートリッジ
103…第2の光ディスク
104…第2の光ディスクカートリッジ
105…カートリッジアダプタ
106…中心孔
107a,107b…スピンドル孔
108a,108b…センターハブ
109a,109b…中心孔
110a,110b…スピンドル孔
111a,111b…スピンドル孔
112…スピンドルモータ
113…クランプ部材
114…位置規制部材
115…第2のターンテーブル
116…第1の圧縮コイルバネ
117…センタリング部材
118…第2の圧縮コイルバネ
119a,119b…第1のロックピン
121a,121b…第2のロックピン
123a,123b…第3の圧縮コイルバネ
125…第1のターンテーブル
127…センターピン
129…磁性体
130…永久磁石
131…センターピン孔
132a,132b…ロックピン孔
133…出力軸
201…第1の光ディスク
202…第1の光ディスクカートリッジ
203…第2の光ディスク
204…第2の光ディスクカートリッジ
206…中心孔
207a,207b…スピンドル孔
208a,208b…センターハブ
209a,209b…中心孔
210a,210b…スピンドル孔
212…スピンドルモータ
213…クランプ部材
214…位置規制部材
215…スピンドル軸
216…第1の光ディスク用ターンテーブル
217…第2の光ディスク用ターンテーブル
218…第1の光ディスク用センタリング部材
219,226…第1の光ディスク用クランプ用磁石
220,221…ロック用バネ部材
222…ロック用玉
223a,223b…ロック用切り欠き溝
225…センタリング用バネ部材
227…第2の光ディスク用センタリング部位
228…第2の光ディスク用磁石
231a,231b…光ディスクカートリッジ検出用センサ
233…直動ソレノイド
234…回転中心
235…ロッド
236…爪部位
241…バネ部材
242…第1の光ディスク用センタリング用ロッド
301…第1の光ディスク
302…第1の光ディスクカートリッジ
303…第2の光ディスク
304…第2の光ディスクカートリッジ
306…中心孔
307a,307b…スピンドル孔
308a,308b…センターハブ
309…中心孔
310a,310b…スピンドル孔
312…スピンドルモータ
313…クランプ部材
314…位置規制部材
315…第1のターンテーブル
316…引っ張りコイルバネ
317…センタリング部材
318…圧縮コイルバネ
319…第2の磁気チャッキング機構
320…第1のストッパ
321…引っ張り板
322…第2のストッパ
323…レバー
325…第2のターンテーブル
327…センターピン
329…磁性体(第1の磁気チャッキング機構)
330…永久磁石
331…センターピン孔
333…出力軸
401…第1の光ディスク
402…第2の光ディスク
403…第1の光ディスクの中心孔
404…センターハブ
405…第2の光ディスクの中心孔
406…センタリング部材
407…コイルバネ
408…位置規制部材
409…ディスク支持部材
410…ターンテーブル
411…固定ピン
412…支持部材押さえ
413…スピンドルモータ
414…クランプ部材
416…出力軸
417…永久磁石
418…磁性体
419…センターピン
501…第1の光ディスク
502…第1の光ディスクカートリッジ
503a,503b…アクセス窓
504…固定部材(ディスククランプ)
505…チャック部材(チャッククランプ)
506a,506b…位置規制部材
507a,507b…スピンドル孔
508…シャッタ
509a…スピンドルロータ
509b…スピンドルステータ
510a,510b…スピンドル孔
511…第2の光ディスク
512…第2の光ディスクカートリッジ
514a,514b…センターハブ
515a,515b…中心孔
531…第3の光ディスク
541…第4の光ディスク[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a disk clamping device for clamping a disk-shaped recording medium such as an optical disk housed in a disk cartridge and rotationally driving it with a spindle motor, and in particular, a current CD-ROM and a next-generation SD-ROM, A plurality of types of standard disks such as an optical disk with a diameter of 120 mm called SD-RAM and a next-generation compact optical disk called 3.5 inch type are alternately chucked and driven by the same mechanism. The present invention relates to a disc clamping device for the above.
[0002]
[Prior art]
There are various product forms of optical discs on which information can be optically recorded / reproduced by a light beam such as a laser beam. One of the typical optical discs is a CD-ROM as a read-only disc. Any of the current optical disk drive devices for driving the CD-ROM is a dedicated drive for driving only the CD-ROM.
[0003]
On the other hand, development of a next-generation compact optical disk called a 3.5-inch type has been promoted in recent years. In parallel with this, various types of optical disk drive devices for 3.5-inch type optical disks have been sought, but this is also a dedicated drive for driving only 3.5-inch type optical disks.
[0004]
The reason why the optical disk drive has been developed as a dedicated drive for a specific optical disk in this way is that, for example, both CD-ROM and 3.5-inch type optical disks employ magnetic chucking. The clamp area (clamp radius, clamp height) is different according to the standard, and the turntable for CD-ROM is larger in diameter than the spindle hole of the cartridge in which the 3.5-inch type optical disk is stored, and is the same This is because it is substantially impossible to chuck the CD-ROM and the 3.5-inch type optical disk in the turntable of No. 1.
[0005]
Therefore, for example, as described in Japanese Patent Laid-Open No. 2-172054, in order to be able to drive two types of disc-shaped recording media having different sizes with the same spindle motor, each disc-shaped recording medium is mounted. There has been proposed a disk clamp device having two rotary table members for the purpose. However, this disc clamp device requires a mechanism for moving the turntable and a mechanism for identifying the disc for selecting the turntable. For this reason, there is a problem that not only the structure is complicated and it is difficult to reduce the size of the apparatus, but also the current consumption of the spindle motor increases because the rotating part becomes heavy.
[0006]
Further, in the disk clamp device disclosed in the above Japanese Patent Laid-Open No. 2-172054, a pin member that engages with the center hole of the center hub of the recording medium is provided on the motor shaft. Then, the pin member is screwed to the screw portion of the motor shaft, and the first rotary table member is screwed to the screw portion on the outer periphery of the pin member, and the rotation of the first rotary table member is rotated by the rotation suppression member. The first rotary table member and the pin member are shifted in the vertical direction by rotating the motor forward and backward in the inhibited state.
[0007]
Therefore, in this disk clamp device, when driving a disk-shaped recording medium in which two substrates recorded in a spiral in the same direction are driven in order to suppress eccentricity, two substrates are used for recording / reproducing information. In order to change the rotation direction of the spindle motor in correspondence with the front and back surfaces, the screw coupling portion may be loosened on either side, and the first rotary table member and the pin member may be lowered. In such a case, the disc-shaped recording medium is not held at a predetermined height position.
[0008]
On the other hand, Japanese Patent Application Laid-Open No. 61-54083 discloses a disc-shaped information recording medium storage case for allowing the same disc to be mounted on different playback devices. However, in this configuration, a holder 13 serving as an adapter for aligning the disc clamp height regardless of the playback device is provided outside the case formed by the upper lid and the housing 2 and is fitted to the case. As a result, the case is poorly sealed, and the holder 13 protrudes, so the stability and stowability when placed are poor.
[0009]
Furthermore, the 3.5-inch disk cartridge and the next-generation SD-ROM cartridge have a cartridge thickness different from the standard, and the next-generation CD-ROM cartridge thickness is larger than the 3.5-inch cartridge thickness. For this reason, when the turntable for mounting the next generation CD-ROM disc on the outside is fixed and the turntable for the inner 3.5 inch disc is moved, the central axis of the disc is 3.5 inch disc. And CD-ROM disc. In order to avoid this, it is necessary to move the optical head for recording / reproducing information in the height direction or to move the spindle motor in the vertical direction, and the movement mechanism for this is complicated. There is.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in order to enable two types of disc-shaped recording media of different sizes to be driven by the same spindle motor, the conventional disc clamp device having two rotary table members has a large turntable moving mechanism. In the case where an adapter is provided outside the case so that the same disc can be used as a different playback device, the case is sealed and stable when placed. There was a problem of poor storage.
[0011]
Further, in the conventional disk clamp device, since the screw table is used to shift the rotary table member in the vertical direction with respect to the motor shaft, the rotation direction of the spindle motor when reading / writing information is limited to one direction. Further, there is a problem that it is not possible to drive a disk-shaped recording medium in which two substrates on which spiral recording in the same direction is bonded to suppress eccentricity.
[0012]
Furthermore, when the size of the disk-shaped recording medium is different, the thickness of the recording medium is also different. In this case, when reading and writing information on the disk-shaped recording medium, the height of the recording / reproducing optical head is also required, but the type is different because the moving distance of the optical head is limited. Even when the recording medium is loaded, it is necessary to determine the disk clamp position so that the center line in the thickness direction is as much as possible.
[0013]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a disc clamping device having a structure capable of rotating a spindle motor in either forward or reverse direction and capable of chucking and driving a plurality of types of disc-shaped media having different sizes by the same spindle motor and chucking mechanism. Is to provide.
[0014]
It is another object of the present invention to provide a disc clamping device in which the central axis of the disc-shaped medium hardly changes even when two types of disc-shaped recording media having different sizes are attached.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
This invention has a predetermined diameter.First 1 ofA first disk-shaped recording medium housed in a first disk cartridge having a spindle hole, and a diameter smaller than the spindle hole of the first disk cartridge;SecondIn a disk clamp device for rotationally driving a second disk-shaped recording medium housed in a second disk cartridge having a spindle hole with the same spindle motor,
When the first disc-shaped recording medium is used, which is fixed to the output shaft of the
[0037]
Thus, the disk-shaped recording medium can be clamped without any problem when the disk-shaped recording medium having the chuck surface directly coupled to the output shaft of the spindle motor and the disk-shaped recording medium not having the chuck surface are driven to rotate. And the output shaft of the spindle motor are coupled. Therefore, with the same mechanism, for example, a current CD-ROM, a next-generation SD-ROM, an optical disk with a diameter of 120 mm called SD-RAM, and a next-generation compact optical disk called a 3.5-inch type Alternatively, it can be chucked and mounted on the optical disk drive.
[0038]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
The first embodiment will be described with reference to FIGS.
The disc clamping device of this embodiment includes a first
[0039]
This disk clamp device is an output shaft of a spindle motor 112 (hereinafter referred to as a spindle motor output shaft).133A
[0040]
When the first
[0041]
First, drawings used in this embodiment will be described.
FIG. 1 is a simplified diagram showing a state of an optical disk drive device including a first optical disk cartridge (optical disk cartridge having a disk diameter of 120 mm) 102 and a disk clamping device before the first optical disk (optical disk having a disk diameter of 120 mm) 101 is clamped. FIG. FIG. 2 is a cross-sectional view of the disk clamp device, and FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of the main part of the disk clamp device.
[0042]
FIG. 4 is a simplified diagram showing the state of the optical disk drive device including the first optical disk cartridge (optical disk cartridge with a disk diameter of 120 mm) 102 and the disk clamping device when the first optical disk (optical disk with a disk diameter of 120 mm) 101 is clamped. FIG. FIG. 5 is a cross-sectional view of the disk clamp device, and FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view of the main part of the disk clamp device.
[0043]
FIG. 7 includes a second optical disk cartridge (3.5-inch type optical disk cartridge) 104, a
[0044]
FIG. 10 shows a second optical disk cartridge (3.5-inch type optical disk cartridge) 104 housed in the cartridge adapter 5 and a disk clamp when the second optical disk (3.5-inch type optical disk) 103 is clamped. It is the simplified sectional view showing the state of the optical disk drive containing a device. FIG. 11 is a cross-sectional view of the disk clamp device, and FIG. 12 is an enlarged cross-sectional view of the main part of the disk clamp device.
[0045]
In FIG. 1, a first
[0046]
On the other hand, in FIG. 7, the second
[0047]
Spindle holes 110 a and 110 b are provided on both surfaces of the center portion of the second
[0048]
The second
[0049]
The
[0050]
Next, the clamp mechanisms corresponding to the first and second
First, a clamp mechanism corresponding to the first
In FIG. 1, until the first
[0051]
Next, as shown in FIG. 4, after the first
[0052]
The
[0053]
Next, a clamp mechanism corresponding to the second
In FIG. 7, until the second
[0054]
Next, FIG. 10 shows a second optical disk cartridge (3.5 inch type optical disk cartridge) 104 housed in a
[0055]
The centering
[0056]
As described above, in the disk clamp device according to the present embodiment, when the first
[0057]
On the other hand, when the second
[0058]
Therefore, there is no problem when the spindle motor is rotated in either the forward or reverse direction, and the same mechanism, for example, a current CD-ROM, a next-generation SD-ROM, and a disk diameter of 120 mm called SD-RAM are used. An optical disk and a next-generation small-sized optical disk called a 3.5-inch type can be selectively chucked and mounted on the optical disk drive.
[0059]
(Second Embodiment)
A second embodiment will be described with reference to FIGS.
The disk clamp device according to the present embodiment includes a first
[0060]
The disc clamping device includes first and second circumferentially extending upper and lower positions spaced apart by a predetermined distance in the axial direction of the peripheral surface of the output shaft of the spindle motor 212 (hereinafter referred to as the spindle motor output shaft) 215. The
[0061]
FIG. 13 is a simplified optical disk drive device including a first optical disk cartridge (optical disk cartridge having a disk diameter of 120 mm) 202 and a disk clamping device showing a state in which the first optical disk (optical disk having a disk diameter of 120 mm) 201 is clamped. It is sectional drawing. FIG. 14 is a cross-sectional view of the disk clamp device.
[0062]
In FIG. 13, a first
[0063]
FIG. 15 is a simplified diagram of an optical disc drive apparatus including a disc clamp device showing a state in which a second optical disc (3.5-inch type optical disc) 203 and a second optical disc cartridge (3.5-inch type optical disc) 204 are clamped. FIG. FIG. 16 is a cross-sectional view of the disk clamp device.
[0064]
In FIG. 15, the second
[0065]
Next, the clamp mechanisms corresponding to the first and second
First, a clamp mechanism corresponding to the first
In FIG. 13, after the first
[0066]
The notched
[0067]
Thus, the first
[0068]
In this way, the first
[0069]
Next, a clamp mechanism corresponding to the second optical disk (3.5-inch type optical disk) 203 will be described with reference to FIGS.
In FIG. 15, after the second
[0070]
When the second
[0071]
As described above, in the disk clamp device of the present embodiment, when the first
[0072]
When using the second
[0073]
Even if different optical disks are mounted in this manner, the first or second
[0074]
(Third embodiment)
A third embodiment will be described with reference to FIGS.
The disc clamp device of this embodiment shows a specific example of the moving mechanism in the second embodiment. This moving mechanism identifies which of the first and
[0075]
First, a clamp mechanism corresponding to the first
[0076]
FIG. 17 is a simplified optical disk drive device including a disk clamp device showing a state in which a first optical disk (optical disk having a disk diameter of 120 mm) 201 and a first optical disk cartridge (optical disk cartridge having a disk diameter of 120 mm) 202 are clamped. It is sectional drawing. FIG. 18 is a cross-sectional view of the disk clamp device.
[0077]
After the first
Next, a clamp mechanism corresponding to the second
[0078]
FIG. 19 is a simplified diagram of an optical disk drive device including a disk clamp device showing a state where a second optical disk (3.5-inch type optical disk) 203 and a second optical disk cartridge (3.5-inch type optical disk) 204 are clamped. FIG. FIG. 20 is a sectional view of the disk clamp device.
[0079]
After the second
[0080]
At the same time as the second
[0081]
In this embodiment, the case where an optical sensor is used for disc cartridge identification has been described. However, it is apparent that a mechanical sensor such as a mechanical switch may be used.
[0082]
As described above, in the disc clamp device of this embodiment, the
[0083]
(Fourth embodiment)
A fourth embodiment will be described with reference to FIGS.
The disk clamp device of this embodiment shows another specific example of the moving mechanism in the second embodiment. The moving mechanism is disposed between the first centering
[0084]
When the first
[0085]
First, a clamp mechanism corresponding to the second
[0086]
FIG. 21 is a simplified optical disk drive device including a disk clamp device showing a state in which a first optical disk (optical disk with a disk diameter of 120 mm) 201 and a first optical disk cartridge (optical disk cartridge with a disk diameter of 120 mm) 202 are clamped. It is sectional drawing. FIG. 22 is a sectional view of the disk clamp device.
[0087]
After the second
[0088]
The unlocked
[0089]
Next, an operation when the second
[0090]
In this way, the
[0091]
Next, a clamp mechanism corresponding to the first
FIG. 23 is a simplified diagram of an optical disc drive apparatus including a disc clamp device showing a state in which a second optical disc (3.5-inch type optical disc) 203 and a second optical disc cartridge (3.5-inch type optical disc) 204 are clamped. FIG. FIG. 24 is a sectional view of the disk clamp device.
[0092]
After the first
[0093]
As described above, in the
[0094]
Further, a centering
[0095]
When the second
[0096]
In this way, the clamping operation of the disc clamping device described in the second embodiment can be realized.
[0097]
(Fifth embodiment)
The fifth embodiment will be described with reference to FIGS.
The disc clamp device of this embodiment includes a first
[0098]
The disk clamp device is arranged so as to be movable in the axial direction of an output shaft of a spindle motor 312 (hereinafter referred to as a spindle motor output shaft) 333, and includes a
[0099]
The first or second
[0100]
First, drawings used in this embodiment will be described.
[0101]
FIG. 25 is a simplified diagram showing a state of an optical disk drive device including a first optical disk cartridge (optical disk cartridge having a disk diameter of 120 mm) 302 and a disk clamping device before the first optical disk (optical disk having a disk diameter of 120 mm) 301 is clamped. FIG. FIG. 26 is a sectional view of the disk clamp device.
[0102]
FIG. 27 is a simplified diagram showing a state of an optical disk drive device including a first optical disk cartridge (an optical disk cartridge with a disk diameter of 120 mm) 302 and a disk clamp device when the first optical disk (an optical disk with a disk diameter of 120 mm) 301 is clamped. FIG. FIG. 28 is a sectional view of the disk clamp device.
[0103]
FIG. 29 shows an optical disk drive device including a second optical disk cartridge (3.5-inch type optical disk cartridge) 304 and a disk clamping device when the second optical disk (3.5-inch type optical disk) 303 is clamped. It is the simplified sectional view showing a state. FIG. 30 is a cross-sectional view of the disk clamp device.
[0104]
In FIG. 25, the first
[0105]
In FIG. 29, the second
[0106]
Next, the clamp mechanisms corresponding to the first and second
First, a clamp mechanism corresponding to the first
In FIG. 25, until the first
[0107]
Next, as shown in FIG. 27, after the first
[0108]
Then, the first
[0109]
Next, a clamp mechanism corresponding to the second
[0110]
In FIG. 29, after the second
[0111]
The centering
[0112]
When releasing the second
[0113]
As described above, in the disc clamp apparatus of the present embodiment, when the first
[0114]
(Sixth embodiment)
A sixth embodiment will be described with reference to FIGS.
The disc clamp device of this embodiment has a first
[0115]
The first
[0116]
First, the drawings used in the present embodiment will be described. FIG. 31 shows an optical disc drive apparatus including a first
[0117]
FIG. 32 is a simplified cross-sectional view showing the state of the optical disk drive device including the first
[0118]
FIG. 33 is a simplified cross-sectional view showing the state of the optical disk drive device including the second
[0119]
FIG. 34 is a simplified cross-sectional view showing the state of the optical disk drive device including the second
[0120]
31 and 32, the first
[0121]
In FIGS. 33 and 34, the second
[0122]
Next, the clamp mechanisms corresponding to the first and second
First, a clamp mechanism corresponding to the first
[0123]
In FIG. 31, the centering
[0124]
Therefore, after an optical disk cartridge (not shown) is loaded to a predetermined position, the
[0125]
Next, a clamp mechanism corresponding to the second
[0126]
In FIG. 33, as in FIG. 31, the centering
[0127]
Therefore, after the optical disk cartridge (not shown) is loaded to a predetermined position, the spindle motor 13 moves to the predetermined position in the direction of the
[0128]
As described above, in the disc clamp apparatus of the present embodiment, when the first
[0129]
(Seventh embodiment)
The seventh embodiment will be described with reference to FIGS. 35 to 40.
[0130]
In the present embodiment, a disc cartridge having a
[0131]
Further, the disk clamp device of this embodiment includes a
[0132]
Another disk clamping device of this embodiment includes a first
[0133]
First, the drawings used in this embodiment will be described. FIG. 35 shows the first optical disk cartridge (optical disk cartridge having a disk diameter of 120 mm) 502 before the first optical disk (optical disk having a disk diameter of 120 mm) 501 is clamped. It is the simplified sectional view showing a state.
[0134]
FIG. 36 is a perspective view of the first optical disc (optical disc having a disc diameter of 120 mm)
[0135]
FIG. 37 is a cross-sectional view of the first
[0136]
FIG. 38 shows the state of the second optical disk (3.5-inch type optical disk) 511 and the disk clamp device 509 housed in the cartridge when the second optical disk (3.5-inch type optical disk) 503 is clamped. It is the simplified sectional view showing.
[0137]
FIG. 39 is a simplified cross-sectional view showing a coupled state of the
[0138]
FIG. 40 is a simplified cross-sectional view showing a coupled state of the
[0139]
In FIG. 35, the first
[0140]
[0141]
In FIG. 37, a disk clamping device (spindle motor) 509 is composed of a
[0142]
Next, in FIG. 38, the second
[0143]
The second
[0144]
The disk clamp device (spindle motor) 509 includes a
[0145]
As described above, in the disk clamp device of this embodiment, the optical disk is clamped without any problem when rotating either an optical disk having a chuck surface directly coupled to the output shaft of the spindle motor or an optical disk not having the chuck surface. And the output shaft of the spindle motor are coupled.
[0146]
Therefore, with the same mechanism, for example, a current CD-ROM, a next-generation SD-ROM, an optical disk with a diameter of 120 mm called SD-RAM, and a next-generation small-sized optical disk called a 3.5 inch type are used. Alternatively, it can be chucked and mounted on the optical disk drive.
[0147]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the spindle motor can be rotated in both forward and reverse directions, and a plurality of types of disc-shaped media having different sizes can be chucked by the same spindle motor and chucking mechanism. An object of the present invention is to provide a disc clamp device that can be driven.
[0148]
Further, according to the present invention, it is possible to provide a disc clamping device in which the central axis of the disc-shaped medium is hardly changed even when two types of disc-shaped recording media having different sizes are attached.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a simplified cross-sectional view showing a state of a first optical disc cartridge (an optical disc cartridge having a disc diameter of 120 mm) and a disc clamping device before the first optical disc (an optical disc having a disc diameter of 120 mm) is clamped.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a main part corresponding to FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a spindle motor unit corresponding to FIG.
FIG. 4 is a simplified cross-sectional view showing a state of a first optical disk cartridge (an optical disk cartridge having a disk diameter of 120 mm) and a disk clamping device when the first optical disk (an optical disk having a disk diameter of 120 mm) is clamped.
FIG. 5 is a cross-sectional view of the main part corresponding to FIG.
6 is a sectional view of a spindle motor unit corresponding to FIG.
FIG. 7 is a simplified diagram showing a state of a second optical disc cartridge (3.5 inch type optical disc cartridge), a cartridge adapter, and a disc clamping device before the second optical disc (3.5 inch type optical disc) is clamped. Sectional view
8 is a cross-sectional view of the main part corresponding to FIG.
9 is a cross-sectional view of a spindle motor unit corresponding to FIG.
FIG. 10 shows the state of the second optical disk cartridge (3.5-inch type optical disk cartridge) housed in the cartridge adapter and the disk clamping device when the second optical disk (3.5-inch type optical disk) is clamped. Simplified cross-sectional view showing
11 is a cross-sectional view of the main part corresponding to FIG. 10;
12 is a sectional view of a spindle motor unit corresponding to FIG.
FIG. 13 is a cross-sectional view showing a state of a first optical disk cartridge (disk diameter 120 mm) and a disk clamp device in a state where a first optical disk (disk diameter 120 mm) according to a second embodiment of the present invention is clamped.
14 is a cross-sectional view of the main part corresponding to FIG.
FIG. 15 shows a second optical disk cartridge (3.5 inch disk) in a state where a second optical disk (3.5 inch disk) according to a second embodiment of the present invention is clamped and a disk clamped state. Cross section
16 is a cross-sectional view of the main part corresponding to FIG. 14;
FIG. 17 is a cross-sectional view showing the state of the first optical disk cartridge (disk diameter 120 mm) and the disk clamp device in a state where the first optical disk (disk diameter 120 mm) according to the third embodiment of the present invention is clamped.
18 is a cross-sectional view of the main part corresponding to FIG.
FIG. 19 shows a second optical disk cartridge (3.5 inch disk) in a state in which a second optical disk (3.5 inch disk) according to a third embodiment of the present invention is clamped and a disk clamped state. Cross section
20 is a cross-sectional view of the main part corresponding to FIG.
FIG. 21 is a sectional view showing a state of a first optical disk cartridge (disk diameter 120 mm) and a disk clamp device in a state where a first optical disk (disk diameter 120 mm) according to a fourth embodiment of the present invention is clamped;
22 is a cross-sectional view of the main part corresponding to FIG. 21.
FIG. 23 shows a second optical disk cartridge (3.5 inch disk) in a state in which a second optical disk (3.5 inch disk) according to a fourth embodiment of the present invention is clamped and a disk clamped state. Cross section
24 is a cross-sectional view of the main part corresponding to FIG.
FIG. 25 is a simplified cross-sectional view showing the state of the first optical disk cartridge (optical disk cartridge with a disk diameter of 120 mm) and the disk clamp device before the first optical disk (optical disk with a disk diameter of 120 mm) is clamped;
26 is a cross-sectional view of the main part corresponding to FIG.
FIG. 27 is a simplified cross-sectional view showing the state of the first optical disk cartridge (optical disk cartridge with a disk diameter of 120 mm) and the disk clamping device when the first optical disk (optical disk with a disk diameter of 120 mm) is clamped.
28 is a cross-sectional view of the main part corresponding to FIG. 27;
FIG. 29 is a simplified cross section showing the state of the second optical disc cartridge (3.5 inch type optical disc cartridge) and the disc clamp device when the second optical disc (3.5 inch type optical disc) is clamped. Figure
30 is a cross-sectional view of the main part corresponding to FIG. 29;
FIG. 31 is a simplified cross-sectional view showing the state of the first
32 is a simplified cross-sectional view showing the state of the first
FIG. 33 is a simplified cross-sectional view showing the state of the second optical disc 2 and the disc clamping device before the second optical disc (3.5-inch type optical disc) 2 is clamped.
FIG. 34 is a simplified cross-sectional view showing a state of the second optical disc 2 and the disc clamping device when the second optical disc (3.5-inch type optical disc) 2 is clamped.
FIG. 35 is a simplified cross-sectional view showing a state of a first optical disc cartridge (an optical disc cartridge having a disc diameter of 120 mm) before the first optical disc (an optical disc having a disc diameter of 120 mm) is clamped;
FIG. 36 is a perspective view of a first optical disk (optical disk having a disk diameter of 120 mm) cartridge.
FIG. 37 is a simplified cross-sectional view showing a state of a first optical disk cartridge (an optical disk cartridge with a disk diameter of 120 mm) and a disk clamping device before the first optical disk (an optical disk with a disk diameter of 120 mm) is clamped.
FIG. 38 is a cross-sectional view of the second optical disk cartridge (3.5-inch type optical disk cartridge) with the shutter opened before the second optical disk (3.5-inch type optical disk) is clamped, and the disk clamp; Simplified diagram showing device status
FIG. 39 is a simplified diagram showing a cross section of the third optical disc and the state of the disc clamp when the third optical disc (an optical disc having a disc diameter of 120 mm without a cartridge) is clamped.
FIG. 40 is a simplified diagram showing a fourth optical disc cross section and a disc clamp state when a fourth optical disc (3.5-inch type optical disc without a cartridge) is clamped.
[Explanation of symbols]
101: First optical disk
102: First optical disk cartridge
103 ... 2nd optical disk
104: Second optical disk cartridge
105 ... cartridge adapter
106 ... Center hole
107a, 107b ... spindle hole
108a, 108b ... Center hub
109a, 109b ... center hole
110a, 110b ... Spindle hole
111a, 111b ... spindle hole
112 ... Spindle motor
113 ... Clamp member
114 ... Position regulating member
115 ... second turntable
116: First compression coil spring
117 ... Centering member
118 ... Second compression coil spring
119a, 119b ... first lock pin
121a, 121b ... second lock pin
123a, 123b ... third compression coil spring
125 ... the first turntable
127 ... Center pin
129 ... Magnetic material
130: Permanent magnet
131 ... Center pin hole
132a, 132b ... Lock pin hole
133 ... Output shaft
201: First optical disk
202... First optical disk cartridge
203 ... second optical disk
204 ... Second optical disk cartridge
206 ... Center hole
207a, 207b ... Spindle hole
208a, 208b ... Center hub
209a, 209b ... center hole
210a, 210b ... spindle holes
212 ... Spindle motor
213 ... Clamp member
214 ... Position regulating member
215 ... Spindle shaft
216 ... First optical disk turntable
217 ... Second optical disk turntable
218 ... First optical disk centering member
219, 226 ... First optical disk clamping magnet
220, 221 ... Spring member for locking
222 ... Lock ball
223a, 223b ... Notch groove for locking
225 ... Spring member for centering
227 ... Second optical disk centering part
228 ... Second optical disk magnet
231a, 231b ... Optical disk cartridge detection sensor
233 ... Linear solenoid
234 ... Center of rotation
235 ... Rod
236 ... nail region
241 ... Spring member
242 ... First optical disc centering rod
301. First optical disk
302: First optical disk cartridge
303 ... second optical disk
304: Second optical disk cartridge
306 ... Center hole
307a, 307b ... Spindle hole
308a, 308b ... Center hub
309 ... Center hole
310a, 310b ... Spindle hole
312 ... Spindle motor
313: Clamp member
314 ... Position regulating member
315 ... First turntable
316 ... tension coil spring
317 ... Centering member
318 ... Compression coil spring
319 ... Second magnetic chucking mechanism
320 ... first stopper
321 ... tension plate
322 ... Second stopper
323 ... Lever
325 ... Second turntable
327 ... Center pin
329 ... Magnetic material (first magnetic chucking mechanism)
330 ... Permanent magnet
331 ... Center pin hole
333: Output shaft
401: first optical disk
402: Second optical disk
403 ... Center hole of the first optical disk
404 ... Center hub
405 ... the center hole of the second optical disk
406 ... Centering member
407 ... Coil spring
408 ... Position regulating member
409 ... Disc support member
410 ... Turntable
411 ... Fixing pin
412: Support member presser
413 ... Spindle motor
414 ... Clamp member
416 ... Output shaft
417 ... Permanent magnet
418 ... Magnetic material
419 ... Center pin
501: First optical disk
502... First optical disc cartridge
503a, 503b ... access window
504 ... Fixing member (disc clamp)
505 ... Chuck member (chuck clamp)
506a, 506b ... Position regulating member
507a, 507b ... spindle hole
508 ... Shutter
509a ... Spindle rotor
509b ... Spindle stator
510a, 510b ... spindle hole
511 ... Second optical disk
512 ... Second optical disk cartridge
514a, 514b ... Center hub
515a, 515b ... center hole
531 ... Third optical disk
541 ... Fourth optical disk
Claims (2)
前記スピンドルモータの出力軸に固定され、前記第1のディスク状記録媒体の使用時に前記第 1 のスピンドル孔を介して該第1のディスク状記録媒体を担持する第1のターンテーブルと、
この第1のターンテーブルの内周側に該第1のターンテーブルと同軸的にかつ前記出力軸の軸方向に移動可能に配置され、前記第2のディスク状記録媒体の使用時に前記第2のスピンドル孔を介して該第2のディスク状記録媒体を担持する第2のターンテーブルと、
この第2のターンテーブルを前記出力軸の上限方向に押し上げて、付勢によりこの第2のターンテーブル上部を前記第 1 のターンテーブルよりも突出せしめる第1の圧縮コイルバネと、
前記第2のターンテーブルの内周側に第1および第2のターンテーブルと同軸的にかつ前記軸方向に移動可能に配置され、前記第1のディスク状記録媒体のセンタリングを行うためのセンタリング部材と、
このセンタリング部材を前記出力軸の上限方向に押し上げて、付勢によりこのセンタリング部材上部を前記第2のターンテーブルよりも突出せしめる第2の圧縮コイルバネと、
前記センタリング部材に連動するものであり、前記第2のディスク状記録媒体により前記センタリング部材が前記第2の圧縮コイルバネに抗して押圧された状態では、前記第2のターンテーブルと前記出力軸とを係止状態にし、前記押圧が開放された状態では、前記第2のターンテーブルと前記出力軸とを非係止する状態にするロック部材と、
前記出力軸の上部に配置されて前記第 1 のディスクカートリッジを押圧するもので、前記第1のディスクカートリッジの使用時は前記第 1 のディスクカートリッジを押圧するもので、前記第2のターンテーブルを前記第 1 のディスク状記録媒体が押圧し、前記センタリング部材がスピンドル穴に侵入し、前記第 1 のターンテーブルとともに前記第 1 のディスク状記録媒体を担持するクランプ機構と、
前記第2のディスクカートリッジの使用時は前記第2のディスクカートリッジと前記スピンドルモータとが近づくことで、前記センタリング部材を前記第2のディスク状記録媒体が押圧することに連動して前記係止状態を形成し、かつ前記第2のディスク状記録媒体が前記第2のターンテーブルに坦持されたとき、前記第2のディスク状記録媒体のセンターハブとの間で磁気チャッキング力を生じるように、前記出力軸の先端側周囲に設けられた永久磁石と、
を具備したことを特徴とするディスククランプ装置。Having a first and a disc-shaped recording medium, said first diameter than the spindle hole of the disk cartridge of the small second spindle hole which is accommodated in the first disc cartridge having a first spindle hole of predetermined diameter In a disk clamp device for rotationally driving a second disk-shaped recording medium housed in a second disk cartridge with the same spindle motor,
A first turntable fixed to the output shaft of the spindle motor and carrying the first disk-shaped recording medium through the first spindle hole when the first disk-shaped recording medium is used;
The first turntable is arranged on the inner peripheral side so as to be coaxial with the first turntable and movable in the axial direction of the output shaft, and the second disc-shaped recording medium is used when the second disc-shaped recording medium is used . A second turntable carrying the second disc-shaped recording medium via a spindle hole ;
A first compression coil spring that pushes up the second turntable in the upper limit direction of the output shaft and causes the upper portion of the second turntable to protrude from the first turntable by biasing ;
A centering member disposed on the inner peripheral side of the second turntable so as to be coaxial with the first and second turntables and movable in the axial direction, and for centering the first disc-shaped recording medium When,
A second compression coil spring that pushes up the centering member in the upper limit direction of the output shaft and causes the upper portion of the centering member to protrude from the second turntable by biasing ;
In conjunction with the centering member, and when the centering member is pressed against the second compression coil spring by the second disc-shaped recording medium, the second turntable, the output shaft, A locking member that locks the second turntable and the output shaft in a state where the pressing is released,
Intended to press the first disc cartridge is positioned on the top of the output shaft, in use of the first disk cartridge is intended to press the first disc cartridge, said second turntable a clamping mechanism wherein the first disc-shaped recording medium presses the centering member enters the spindle hole, carrying said first disc-shaped recording medium together with the first turntable,
When the second disk cartridge is in use, the second disk cartridge and the spindle motor come close to each other, so that the centering member is pressed against the center disk by the second disk-shaped recording medium. And a magnetic chucking force is generated between the second disk-shaped recording medium and the center hub of the second disk-shaped recording medium when the second disk-shaped recording medium is carried on the second turntable. , A permanent magnet provided around the front end side of the output shaft,
A disc clamping device comprising:
前記第2のターンテーブルに設けられた第2のロックピンと、
このロックピンが係止、非係止できるように前記出力軸の周囲に形成されたロックピン孔と、
前記第2のディスク状記録媒体により前記センタリング部材が前記第2の圧縮コイルバネに抗して押圧されることに連動して前記第2のロックピンを押圧して前記係止状態にする第 1 のロックピンと
を具備したことを特徴とする請求項1記載のディスククランプ装置。 The locking member is
A second lock pin provided on the second turntable;
A lock pin hole formed around the output shaft so that the lock pin can be locked and unlocked;
By pressing the second locking pin in conjunction with said centering member by the second disc-shaped recording medium is pressed against the second compression coil spring first to the locking state The disk clamp device according to claim 1, further comprising a lock pin .
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