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JP3640295B2 - バラスト搬送装置 - Google Patents

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JP3640295B2
JP3640295B2 JP30386299A JP30386299A JP3640295B2 JP 3640295 B2 JP3640295 B2 JP 3640295B2 JP 30386299 A JP30386299 A JP 30386299A JP 30386299 A JP30386299 A JP 30386299A JP 3640295 B2 JP3640295 B2 JP 3640295B2
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JP
Japan
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ballast
storage tank
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tank
receiver
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博 佐藤
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株式会社北日本ウエスターン商事
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、砂利等のバラストを搬送する装置に関し、鉄道の軌道の保守等に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄道のレールの下に敷かれている枕木や、さらにその下に敷かれている防振マットを新しいものと交換する場合、レールの下のバラスト(砂利)をいったん取り除き、枕木やマットを交換後、バラストを再びレールの下に敷き込むという作業が必要になる。このようなバラストの除去、敷き込みは従来、ほとんど手作業で行われていたが、一部では機械化もなされている。その一つが、バラストをバキュームで吸引してレシーバタンクに溜めるようにした装置である。レシーバタンクとバキューム発生装置は、レール上を走行できる台車の上に載っている。レシーバタンクは縦長で、その左右両側に扉があって、これを開くと、中のバラストがレシーバタンクの両側に落ちるようになっている。
【0003】
このような装置では、レシーバタンクの扉を開けてバラストを排出しているときは、タンク内が大気圧になってしまうので、レシーバタンクへのバラストの吸引ができない。したがって、この装置では、バラストの吸引と排出は同時にはできず、交互に行う必要があり、作業能率が悪い。また、レシーバタンクの側部扉を開いてバラストを排出すると、バラストは線路中央上でなく、線路の傍らに落ちるので、作業員はこれを線路中央上に移動しなければならないので手間がかかる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような従来のレシーバタンクを改良し、バラストの吸入と排出が同時にできるようにすることを課題とする。また、積み込んだバラストを線路の左右中央上に排出することも課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
レール上を走行する台車の上に貯留槽を搭載し、その貯留槽の上に、真空発生ユニットに繋がる吸込み管の途中に接続され、吸い込んだバラストを一時的に溜めておくレシーバタンクを配置する。レシーバタンクには、その中のバラストを貯留槽に落下させるための扉を底部に設ける。また、扉が開いたときに開いてレシーバタンクの中に外部から空気が入ってくるように真空開放弁をレシーバタンクに設ける(請求項1)。
【0006】
バラストは空気と共に、真空発生ユニットで作られるバキュームで吸込み管から吸引され、バラストはレシーバタンクの中に落ち、空気は真空発生ユニットに吸い込まれる。レシーバタンクがバラストでいっぱいになったら、レシーバタンクの底の扉および真空開放弁を開ける。こうすると、開いた真空開放弁を通ってレシーバタンクの中に空気が入り、レシーバタンク内はバキュームが落ち、したがって、扉を通ってバラストが下の貯留槽に落下する。再び扉と弁を閉じれば、レシーバタンクのバキュームが立ち、吸込み管からバラストを吸い込むようになる。なお、扉と弁は手動で開閉してもよいし、レシーバタンクの中のバラストの量によって自動的に開閉するようにしてもよい。
【0007】
貯留槽が前後に細長い場合は、レシーバタンクが貯留槽の上を前後に走行させるとよい(請求項2)。こうすれば、バラストを貯留槽に片寄りなく均等に積むことができる。
【0008】
こうして貯留槽にはバラストが溜まるので、これから必要に応じてバラストを排出する。貯留槽の下部にコンベヤを設置し、貯留槽の前または後から外に排出するようにするとよい(請求項3)。こうすれば、バラストはレールの上に落ちるので、そのまま敷き込みができ、都合がよい。コンベヤは、負荷が大きいので、チェーンコンベヤやスクリューコンベヤなどが適している。
【0009】
吸込み管の先端に接続されるサクションマウスは重くて作業員が人力で移動するのは大変なので、バックホーのアームの先に取り付け、バックホーで動かようにすると作業性がよい(請求項4)。
【0010】
なお、バラストの敷き込みだけを行う場合は、レシーバタンクやバキューム発生装置は必ずしも必要なく、台車の上に搭載された貯留槽に、その中のバラストを前または後から外に排出するためのコンベヤを設けるだけでよいこのものでは、バラストはパワーショベルなどを用いて貯留槽に積み込む。こうして貯留槽にバラストを積み込んだら、レール上を走行して現場に赴き、コンベヤを用いてバラストを貯留槽の前後から排出する。こうすれば、バラストがレールの上に落ち、ほとんどそのままでバラストの敷き込みができるので、作業能率が優れる。
【0011】
【発明の実施の形態】
この装置は、図1に示すように、レール1上を走行できるように台車10にそれぞれ搭載されたバックホー11、バラスト貯留槽12およびバキューム発生装置(ブロア)13からなり、バラスト貯留槽12の上にレシーバタンク15が載っている。
【0012】
バックホー11のアーム11aの先にサクションマウス16を取り付け、これから伸びるホース17はレシーバタンク15に導き、レシーバタンクからさらにバキューム発生装置13に導く。
【0013】
サクションマウス11は単なる筒であり、これにスイベル継手16aを介してホース17が取り付けられる(図4)。ホースの径は150mmほどである。
【0014】
バラスト貯留槽12は、図2および図3に示すように、下部に3本のチェーンコンベヤ19が平行して設けてあり、それらの先は貯留槽12の前方に突出している。各コンベヤ19は貯留槽12の前部にある電動モータ20で駆動される。
【0015】
貯留槽12の上には左右一対のレール21があり、レシーバタンク15はそのレールに沿って走行できるように支持されている。符号22は走行ローラ、符号23は走行用モータである。
【0016】
レシーバタンク15の底にはスライド式の扉25がある。スライド扉はレシーバタンク本体に支持されたレール26に支持されており、エアシリンダ27の伸縮によって前後方向にスライドして開閉する(図2)。レシーバタンク15の上面には、バタフライ弁である真空開放弁29が設けてある。
【0017】
バキューム発生装置13が作動すると、サクションマウス16の下端から空気と共にレール1の下のバラスト(砂利)2が吸い込まれ、ホース17を通ってレシーバタンク15に入る。ここで、バラスト2が分離され、空気だけがホース18を通ってバキューム発生装置13に吸い込まれる。こうして、レシーバタンク15がバラスト2でいっぱいになったら、真空開放弁29とスライド扉25を共に開く。開いた状態の扉を図2に鎖線で示す。こうすると、ホース18を通じてバキューム発生装置13で吸い込まれる空気は、開いた開放弁29を通ってタンクの外から供給されるので、レシーバタンクの中がほとんど大気圧に近い圧力になり、中のバラスト2は、開いている扉25を通ってバラスト貯留槽12に落ちる。このとき、図2の上部に矢印で示すように、レシーバタンク15を前後に走行させて、貯留槽内のバラストが前後方向に均一になるようにする。レシーバタンク内のバラストを排出し終わったら、真空開放弁29およびスライド扉25を閉じる。こうすれば、レシーバタンクは密閉されるので、サクションマウス16から再びバラストを吸入できるようになる。
【0018】
バックホー11はアーム操作によりサクションマウス16を適宜移動して、レール1の下のバラスト2を吸い込む。レールに沿って数メートルにわたってバラストを吸い込んだら、枕木の下に敷いてある防振マット(図示しない。)を新しいものと交換する。マット交換が終わったら、その場所にバラスト貯留槽12を積んだ台車10を移動させ、チェーンコンベヤ19を作動させて、槽内のバラスト2を排出する。チェーンコンベヤ19の前端は貯留槽12から突出しているので、図2に示すように、排出されるバラスト2はレール1の上に落ちる。なお、コンベヤ19は3本(左右および中央)あるので、それらを選択的に運転すれば、レールの右あるいは左側、または中央だけにバラストを落とすことができ、レール周りのバラストの片寄りを少なくすることができる。最後に、バラストを作業員が均一にならし、バイブレータを掛ければ、この区間の工事が終わる。
【0019】
このように、貯留槽12からバラスト2を排出している間も、バックホー11は次の区間に移動してバラストの吸引を行い、レシーバタンク内に溜まったバラストは、適宜、貯留槽に落とし込まれる。このように、本装置ではバラストの吸込みと、バラストの排出が同時に行えるので、作業能率がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る吸引搬送装置の概念図である。
【図2】 バラスト貯留槽の側面図であり、部分的に断面で示す。
【図3】 同じく、バラスト貯留槽の正面図であり、部分的に断面で示す。
【図4】 サクションマウスの概念図である。
【符号の説明】
1 レール
2 バラスト(砂利)
10 台車
11 バックホー
12 貯留槽
13 バキューム発生装置
15 レシーバタンク
16 サクションマウス
17 吸込み管(ホース)
18 吸込み管(ホース)
19 コンベヤ
25 扉
29 真空開放弁

Claims (4)

  1. レール上を走行する台車の上に貯留槽を搭載し、バキューム発生装置に繋がる吸込み管の途中に接続され、吸い込んだバラストを一時的に溜めておくレシーバタンクを該貯留槽の上に配置し、該レシーバタンクの中のバラストを該貯留槽に落とすための扉を該レシーバタンクの底部に設けると共に、該扉が開いたときに開いて該レシーバタンクの中に外部から空気を導入するための真空開放弁を該レシーバタンクに設けたバラスト搬送装置。
  2. 該レシーバタンクが該貯留槽の上を前後に走行するようにした請求項1に記載のバラスト搬送装置。
  3. 該貯留槽の中のバラストを該貯留槽の前または後から外に排出するためのコンベヤを該貯留槽の下部に設けた請求項1または2に記載のバラスト搬送装置。
  4. 吸込み管の先端に接続されるサクションマウスをバックホーのアームの先に取り付けた請求項1、2または3に記載のバラスト搬送装置。
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