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JP3530810B2 - 基板処理方法 - Google Patents

基板処理方法

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Publication number
JP3530810B2
JP3530810B2 JP2000248888A JP2000248888A JP3530810B2 JP 3530810 B2 JP3530810 B2 JP 3530810B2 JP 2000248888 A JP2000248888 A JP 2000248888A JP 2000248888 A JP2000248888 A JP 2000248888A JP 3530810 B2 JP3530810 B2 JP 3530810B2
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JP
Japan
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processing
gas
substrate
wafer
processing chamber
Prior art date
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JP2000248888A
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宏司 酒井
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
製造工程等の技術分野に属し、特に例えば基板上に絶縁
膜材料として塗布された、粒子またはコロイドを有機溶
媒に分散させたゾル状の塗布膜をゲル化する際にゲル化
処理を施すための基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造工程においては、
例えば、SOD(Spin on Dielectri
c)システムにより層間絶縁膜を形成している。このS
ODシステムでは、ゾル−ゲル方法等により、ウエハ上
に塗布膜をスピンコートし、化学的処理または加熱処理
等を施して層間絶縁膜を形成している。
【0003】例えばゾル−ゲル方法により層間絶縁膜を
形成する場合には、まず半導体ウエハ(以下、「ウエ
ハ」と呼ぶ。)上に絶縁膜材料、例えばTEOS(テト
ラエトキシシラン)のコロイドを有機溶媒に分散させた
溶液を供給する。次に、溶液が供給されたウエハをゲル
化処理し、次いで溶媒の置換を行う。そして、溶媒の置
換されたウエハを加熱処理している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら一連の工程のう
ちウエハをゲル化処理(エージング処理)する工程で
は、例えばアンモニアの気体と水蒸気とを混合した処理
気体を供給しつつ排気するように構成された処理室内の
熱板上でウエハを例えば100℃前後で加熱処理してい
る。このように処理気体に水蒸気が含まれていることに
より、絶縁膜材料として塗布された塗布膜に含まれるT
EOSのコロイドがゲル化して網目状に連鎖される。ゲ
ル化した直後の塗布膜には水分が含有されており、塗布
膜中の水分を他の溶媒に置き換えた後、溶媒を除去し、
乾燥して絶縁膜を得る。あるいは、塗布膜中の水分を除
去し、乾燥して絶縁膜を得る。このような塗布膜中の水
分の除去には、全体的な処理時間に要する時間が非常に
長くなる、という課題がある。
【0005】そこで、このような課題を解決するため
に、例えば処理気体に含まれる水蒸気の割合を少なくす
ることが考えられる。しかしながら、その場合には、T
EOSのコロイドがゲル化して網目状に連鎖する反応速
度が遅くなり、エージング処理に要する時間が非常に長
くなる、という課題がある。更に、水分は加熱時に、熱
板からウエハに対して熱を伝える熱伝達媒体として働く
ため、水分が少ないと、熱板からウエハ上に塗布された
塗布膜に伝達する熱にばらつきが生じ、形成された層間
絶縁膜の表面に凹凸を生じる。そして、このような凹凸
はその上に形成される配線の絶縁不良等を生じさせるこ
とになる。
【0006】本発明は、このような事情に基づきなされ
たもので、処理時間を短くしつつ、基板に対する加熱を
均一に行うことができる基板処理方法を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の第1の観点は、基板が配置された処理室内
にアルカリ系の気体と水蒸気とを混合した処理気体を導
入しつつ基板を加熱する工程と、処理気体を処理室内に
導入してから所定時間経過後に処理気体の水蒸気の割合
を減少させる工程とを有する基板処理方法が提供され
る。
【0008】このような構成によれば、処理気体に晒し
た後の塗布膜に含まれる水分量を少量化することがで
き、この水分の除去に要する処理時間を短縮することが
できる。
【0009】本発明の第2の観点は、基板が配置された
処理室内にアルカリ系の気体と水蒸気とを混合した処理
気体を導入しつつ前記基板を加熱する工程と、前記処理
気体を前記処理室内に導入してから所定時間経過後に前
記処理気体の水蒸気の割合を減少させる工程とを有する
基板処理方法において、前記処理気体は、前記処理室内
に徐々にその量を増加させて導入されることを特徴とす
る。本発明の第3の観点は、基板が配置された処理室内
にアルカリ系の気体と水蒸気とを混合した処理気体を導
入しつつ前記基板を加熱する工程と、前記処理気体を前
記処理室内に導入してから所定時間経過後に前記処理気
体の水蒸気の割合を減少させる工程とを有する基板処理
方法において、前記処理室内は徐々に加圧されることを
特徴とする。本発明の第4の観点は、基板が配置された
処理室内にアルカリ系の気体と水蒸気とを混合した処理
気体を導入しつつ前記基板を加熱する工程と、前記処理
気体を前記処理室内に導入してから所定時間経過後に前
記処理気体の水蒸気の割合を減少させる工程とを有する
基板処理方法において、前記処理室内は常圧よりも低い
圧力に減圧され、その後常圧よりも高く加圧されること
を特徴とする。
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0012】この実施形態は、本発明の基板処理方法
を、ウエハ上に層間絶縁膜を形成するためのSOD(S
pin on Dielectric)処理システムに
適用したものである。図1〜図3はこのSOD処理シス
テムの全体構成を示す図であって、図1は平面図、図2
は正面図および図3は背面図である。
【0013】このSOD処理システム1は、基板として
の半導体ウエハ(以下、ウエハと呼ぶ。)Wをウエハカ
セットCRで複数枚たとえば25枚単位で外部からシス
テムに搬入しまたはシステムから搬出したり、ウエハカ
セットCRに対してウエハWを搬入・搬出したりするた
めのカセットブロック10と、SOD塗布工程の中で1
枚ずつウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処理ス
テーションを所定位置に多段配置してなる処理ブロック
11と、エージング工程にて必要とされるアンモニア水
のボトル、バブラー、ドレインボトル等が設置されたキ
ャビネット12とを一体に接続した構成を有している。
【0014】カセットブロック10では、図1に示すよ
うに、カセット載置台20上の突起20aの位置に複数
個例えば4個までのウエハカセットCRがそれぞれのウ
エハ出入口を処理ブロック11側に向けてX方向一列に
載置され、カセット配列方向(X方向)及びウエハカセ
ットCR内に収納されたウエハのウエハ配列方向(Z垂
直方向)に移動可能なウエハ搬送体21が各ウエハカセ
ットCRに選択的にアクセスするようになっている。更
に、このウエハ搬送体21は、θ方向に回転可能に構成
されており、後述するように処理ブロック11側の第3
の組G3の多段ステーション部に属する受け渡し・冷却
プレート(TCP)にもアクセスできるようになってい
る。
【0015】処理ブロック11では、図1に示すよう
に、中心部に垂直搬送型の主ウエハ搬送機構22が設け
られ、その周りに全ての処理ステーションが1組または
複数の組に亙って多段に配置されている。この例では、
4組G1、G2、G3、G4の多段配置構成であり、第
1および第2の組G1、G2の多段ステーションはシス
テム正面(図1において手前)側に並置され、第3の組
G3の多段ステーションはカセットブロック10に隣接
して配置され、第4の組G4の多段ステーションはキャ
ビネット12に隣接して配置されている。
【0016】図2に示すように、第1の組G1では、カ
ップCP内でウエハWをスピンチャックに載せて絶縁膜
材料を供給し、ウエハを回転させることによりウエハ上
に均一な絶縁膜材料を塗布するSOD塗布処理ステーシ
ョン(SCT)と、カップCP内でウエハWをスピンチ
ャックに載せてHMDS及びヘプタン等のエクスチェン
ジ用薬液を供給し、ウエハ上に塗布された絶縁膜中の溶
媒を乾燥工程前に他の溶媒に置き換える処理を行うソル
ベントエクスチェンジ処理ステーション(DSE)とが
下から順に2段に重ねられている。
【0017】第2の組G2では、SOD塗布処理ステー
ション(SCT)が上段に配置されている。なお、必要
に応じて第2の組G2の下段にSOD塗布処理ステーシ
ョン(SCT)やソルベントエクスチェンジ処理ステー
ション(DSE)等を配置することも可能である。
【0018】図3に示すように、第3の組G3では、2
個の低酸素高温加熱処理ステーション(OHP)と、低
温加熱処理ステーション(LHP)と、2個の冷却処理
ステーション(CPL)と、受け渡し・冷却プレート
(TCP)と、冷却処理ステーション(CPL)とが上
から順に多段に配置されている。ここで、低酸素高温加
熱処理ステーション(OHP)は密閉化可能な処理室内
にウエハWが載置される熱板を有し、熱板の外周の穴か
ら均一にNを吐出しつつ処理室上部中央より排気し、
低酸素化雰囲気中でウエハWを高温加熱処理する。低温
加熱処理ステーション(LHP)はウエハWが載置され
る熱板を有し、ウエハWを低温加熱処理する。冷却処理
ステーション(CPL)はウエハWが載置される冷却板
を有し、ウエハWを冷却処理する。受け渡し・冷却プレ
ート(TCP)は下段にウエハWを冷却する冷却板、上
段に受け渡し台を有する2段構造とされ、カセットブロ
ック10と処理ブロック11との間でウエハWの受け渡
しを行う。
【0019】第4の組G4では、低温加熱処理ステーシ
ョン(LHP)、2個の低酸素キュア・冷却処理ステー
ション(DCC)と、エージング処理ステーション(D
AC)とが上から順に多段に配置されている。ここで、
低酸素キュア・冷却処理ステーション(DCC)は密閉
化可能な処理室内に熱板と冷却板とを隣接するように有
し、N置換された低酸素雰囲気中で高温加熱処理する
と共に加熱処理されたウエハWを冷却処理する。エージ
ング処理ステーション(DAC)は密閉化可能な処理室
内にアルカリ系の気体であるアンモニアガスと水蒸気と
を混合した処理気体(NH+HO)を導入してウエ
ハWをエージング処理し、ウエハW上の絶縁膜材料をウ
エットゲル化する。
【0020】図4は主ウエハ搬送機構22の外観を示し
た斜視図であり、この主ウエハ搬送機構22は上端及び
下端で相互に接続され対向する一対の壁部25、26か
らなる筒状支持体27の内側に、上下方向(Z方向)に
昇降自在なウェハ搬送装置30を装備している。筒状支
持体27はモータ31の回転軸に接続されており、この
モータ31の回転駆動力によって、前記回転軸を中心と
してウェハ搬送装置30と一体に回転する。従って、ウ
ェハ搬送装置30はθ方向に回転自在となっている。こ
のウェハ搬送装置30の搬送基台40上にはピンセット
が例えば3本備えられている。これらのピンセット4
1、42、43は、いずれも筒状支持体27の両壁部2
5、26間の側面開口部44を通過自在な形態及び大き
さを有しており、X方向に沿って前後移動が自在となる
ように構成されている。そして、主ウエハ搬送機構22
はピンセット41、42、43をその周囲に配置された
処理ステーションにアクセスしてこれら処理ステーショ
ンとの間でウエハWの受け渡しを行う。
【0021】図5は上述したエージング処理ステーショ
ン(DAC)の断面図、図6はその平面図である。図7
はエージング処理ステーション(DAC)における処理
室の構成を示す断面図、図8はその平面図である。
【0022】図5及び図6に示すように、エージング処
理ステーション(DAC)の中央には、処理室51が配
置されている。処理室51は処理室本体52とこの処理
室本体52に対して昇降可能に配置された蓋体53とを
有する。また、処理室51に隣接するように2つの昇降
シリンダー54,55が配置されている。昇降シリンダ
ー54は支持部材56を介して蓋体53に接続されてお
り、蓋体53を昇降駆動する。また昇降シリンダー55
は支持部材57を介して後述する3本の支持ピン58に
接続され、支持ピン58を昇降駆動する。
【0023】図7及び図8に示すように、処理室本体5
2のほぼ中央には熱板60が配置されている。この熱板
60内には図示を省略したヒータが内蔵されている。熱
板60はヒータによってエージング処理を行うための温
度、例えば100℃前後に加熱されるようになってい
る。また熱板60表面から裏面には、複数個、例えば3
個の孔61が同心円上に設けられている。各孔61には
上述した支持ピン58が熱板60表面から出没可能に配
置されている。そして支持ピン58は、熱板60の表面
から突き出た状態で、主ウエハ搬送機構22との間でウ
ェハWの受け渡しを行う。主ウエハ搬送機構22からウ
エハWを受け取った支持ピン58は、下降して熱板60
内に没し、これによりウエハWが熱板60上に載置さ
れ、ウエハWの加熱が行われるようになっている。更に
ウエハWを熱板60上に密着することなく熱板60上で
浮かせて保持するためのプロキシミティシート62aが
熱板60表面のウエハW載置位置の外周部の複数カ所、
例えば6カ所に配置されている。またプロキシミティシ
ート62aは、それぞれウエハW載置位置の外側に延在
しており、各プロキシミティシート62aの延在した位
置には、それぞれウエハWの案内用の案内ガイド63が
配置されている。
【0024】また上述したように処理室本体52の上方
には蓋体53が昇降可能に配置されている。処理室本体
52外周の蓋体53の密着面には、シール部材62が配
置されており、またこの密着面には図示を省略した真空
引き装置に接続された吸引孔64が複数設けれてい
る。そして、蓋体53が下降した状態で、吸引孔64が
真空引きされて蓋体53外周の密着面と処理室本体52
の密着面とが密着して処理室51内に密閉空間Sを形成
するように構成されている。更に蓋体53のほぼ中央、
つまり熱板60の上方中央には、排気装置81に接続さ
れた排気孔65が設けられている。
【0025】処理室本体52の裏面外周寄りには、処理
室51内に処理気体を及びパージ用の窒素(N)ガス
を供給する供給装置82に接続された供給路66が設け
られている。熱板60裏面の外周の内側に沿って、供給
路66を介して供給装置から供給された処理気体を一旦
蓄えて熱板60の外縁から該熱板60の表面に向けて案
内する案内室67が設けられている。
【0026】案内室67内には、案内室67内を上下に
仕切るための仕切板68が設けられている。そして仕切
板68によって仕切られた下方室69の底面外側には上
記の供給路66が設けられ、下方室69の内側において
下方室69は仕切板68によって仕切られた上方室70
との間で連通している。
【0027】また下方室69の底面には、供給装置から
供給された処理気体を熱板60裏面の外周に沿って案内
する環状の案内溝71が例えば4本設けられている。更
に上方室70には、供給装置から供給された処理気体を
熱板60裏面の外周に沿って案内する環状の案内板72
〜75が例えば4枚設けられている。最内周に配置され
た案内板72は仕切板68上に配置され、熱板60裏面
との間で隙間を有し、次の案内板73は熱板60裏面に
配置され、仕切板68との間で隙間を有し、次の案内板
74は仕切板68上に配置され、熱板60裏面との間で
隙間を有し、最外周の案内板75は熱板60裏面に配置
され、仕切板68との間で隙間を有する。そして、処理
室本体52の内周と熱板60の外縁との間に隙間76が
設けられ、この隙間76を介して案内室67から熱板6
0の表面に処理気体及びパージ用の窒素(N)ガスが
供給されるようになっている。
【0028】制御部83は上述した排気装置81及び供
給装置82等の動作を制御する。例えば排気装置81は
排気量が制御され、供給装置82は供給する処理気体や
窒素ガスの導入量(導入圧)が制御され、更に供給する
処理気体の水蒸気の割合が制御される。排気装置81に
よる排気量及び供給装置82による処理気体や窒素ガス
の導入量を制御することで処理室51内の圧力が制御さ
れるようになっている。供給装置82にはヒータが組み
込まれており、供給装置82に導入される窒素ガス及び
水はこのヒータにより温調され、処理気体となって供給
される。処理気体の水蒸気の割合の調整は、ヒータの温
度調整により行われる。
【0029】また、処理室51内にはこのような処理室
51内の圧力を検出するための圧力センサー84が配置
されており、圧力センサー84による検出結果は制御部
83に伝えられるようになっている。
【0030】次にこのように構成されたSOD処理シス
テム1における動作について説明する。図9はこのSO
D処理システム1における処理フローを示している。
【0031】まずカセットブロック10において、処理
前のウエハWはウエハカセットCRからウエハ搬送体2
1を介して処理ブロック11側の第3の組G3に属する
受け渡し・冷却プレート(TCP)における受け渡し台
へ搬送される。
【0032】受け渡し・冷却プレート(TCP)におけ
る受け渡し台に搬送されたウエハWは主ウエハ搬送機構
22を介して冷却処理ステーション(CPL)へ搬送さ
れる。そして冷却処理ステーション(CPL)におい
て、ウエハWはSOD塗布処理ステーション(SCT)
における処理に適合する温度まで冷却される(ステップ
901)。
【0033】冷却処理ステーション(CPL)で冷却処
理されたウエハWは主ウエハ搬送機構22を介してSO
D塗布処理ステーション(SCT)へ搬送される。そし
てSOD塗布処理ステーション(SCT)において、ウ
エハWはSOD塗布処理が行われる(ステップ90
2)。
【0034】SOD塗布処理ステーション(SCT)で
SOD塗布処理が行われたウエハWは主ウエハ搬送機構
22を介してエージング処理ステーション(DAC)へ
搬送される。エージング処理ステーション(DAC)の
処理室51では、支持ピン58が熱板60の表面から突
き出た状態で、主ウエハ搬送機構22からウエハWを受
け取る。次に、支持ピン58が下降して熱板60上に載
置されると共に、蓋体53が下降して蓋体53外周の密
着面と処理室本体52の密着面とが密着して処理室51
内に密閉空間Sが形成される。そして、供給装置82よ
り供給路66を介して処理室51内の密閉空間Sに処理
気体を供給する。
【0035】図10は処理室51内に処理気体及びその
後窒素ガスを供給する際の処理室内の圧力の時間的変化
並びに処理室51内に導入される処理気体の含まれる水
蒸気の割合の時間的変化を示す一例である。
【0036】上述したように排気装置81による排気量
及び供給装置82による処理気体の導入量を制御するこ
とで、例えばまず処理室51内の密閉空間Sを常圧から
第1の圧力である2000Paまで加圧し、この状態を
例えば20秒程度維持する(図10の期間)。
【0037】その後、処理室51内の密閉空間Sを20
00Paから第2の圧力である例えば3000Paまで
加圧し、この状態を例えば40秒程度維持する(図10
の期間)。
【0038】ここで、このような処理を開始してから例
えば40秒程度経過したとき(図10の期間)処理室
51内に導入される処理気体の含まれる水蒸気の割合を
減少させ、その後20秒程度に亘って(処理気体による
処理の終了まで)減少させ続ける(図10の期間)。
例えば処理を開始してから40秒程度までは、水蒸気の
割合は100〜80%程度であり、最終的には水蒸気の
割合は60〜40%程度まで減少することが好ましい。
【0039】以上の及びの期間によって処理室51
内のウエハWは処理気体によってエージング処理され、
ウエハW上の絶縁膜材料がゲル化される(ステップ90
3)。
【0040】このように本実施形態では、処理開始から
例えば40秒程度、処理気体の含まれる水蒸気の割合を
比較的大きくしているので、TEOSのコロイドがゲル
化して網目状に連鎖されることが促進され、エージング
処理に要する時間が短くなる。更に、水分が充分に供給
されるので、ウエハ全面に水分が行きわたり、水分は熱
板からウエハに対して熱を伝える熱伝達媒体として働い
て、ウエハWに対して均一に加熱が行われる。このよう
にある程度のゲル化が進んだ後、処理気体の水蒸気の割
合を減少させているので、ゲル化によって生じる塗布膜
中の水分量が少量化される。この結果、後述するソルベ
ントエクスチェンジ処理ステーション(DSE)におけ
る塗布膜中の水分を他の溶媒に置き換える処理の処理時
間を短縮することができ、全体的な処理時間を短縮する
ことができる。尚、絶縁膜材料によっては、このソルベ
ントエクスチェンジ処理ステーション(DSE)での工
程を削除することができる。この場合においても、塗布
膜中の水分を除去する必要があるので、塗布膜中の水分
が少量化されることにより、塗布膜中の水分除去に要す
る時間が短縮され、全体的な処理時間を短縮することが
できる。
【0041】また本実施形態では、処理室51内に処理
気体を導入した後の例えば20秒程度は処理室51内を
常圧よりも高い例えば2000Pa程度の第1の圧力と
し、その後処理室51内を第1の圧力よりも高い例えば
3000Pa程度の第2の圧力としているので、表面に
凹凸が生じることもなく、所望の膜厚の層間絶縁膜をウ
エハW上に形成することができ、しかも処理時間を短く
することができる。
【0042】そして、アンモニアガスの拡散を防止する
ため、その後一旦処理室51内の密閉空間Sを常圧に戻
し、供給装置82から処理室51内の密閉空間Sへ窒素
ガスを10秒程度供給し、処理室51内の密閉空間Sを
窒素ガスでパージする(図10の期間)。
【0043】次に、蓋体53を上昇すると共に、支持ピ
ン58を上昇してウエハWを主ウエハ搬送機構22に受
け渡す。
【0044】エージング処理ステーション(DAC)で
エージング処理されたウエハWは主ウエハ搬送機構22
を介してソルベントエクスチェンジ処理ステーション
(DSE)へ搬送される。そしてソルベントエクスチェ
ンジ処理ステーション(DSE)において、ウエハWは
エクスチェンジ用薬液が供給され、ウエハ上に塗布され
た絶縁膜中の溶媒を他の溶媒に置き換える処理が行われ
る(ステップ904)。
【0045】ソルベントエクスチェンジ処理ステーショ
ン(DSE)で置換処理が行われたウエハWは主ウエハ
搬送機構22を介して低温加熱処理ステーション(LH
P)へ搬送される。そして低温加熱処理ステーション
(LHP)において、ウエハWは低温加熱処理される
(ステップ905)。
【0046】低温加熱処理ステーション(LHP)で低
温加熱処理されたウエハWは主ウエハ搬送機構22を介
して低酸素高温加熱処理ステーション(OHP)へ搬送
される。そして低酸素高温加熱処理ステーション(OH
P)において、ウエハWは低酸素化雰囲気中での高温加
熱処理が行われる(ステップ906)。
【0047】低酸素高温加熱処理ステーション(OH
P)で高温加熱処理が行われたウエハWは主ウエハ搬送
機構22を介して低酸素キュア・冷却処理ステーション
(DCC)へ搬送される。そして低酸素キュア・冷却処
理ステーション(DCC)において、ウエハWは低酸素
雰囲気中で高温加熱処理され、冷却処理される(ステッ
プ907)。
【0048】低酸素キュア・冷却処理ステーション(D
CC)で処理されたウエハWは主ウエハ搬送機構22を
介して受け渡し・冷却プレート(TCP)における冷却
板へ搬送される。そして受け渡し・冷却プレート(TC
P)における冷却板において、ウエハWは冷却処理され
る(ステップ908)。
【0049】受け渡し・冷却プレート(TCP)におけ
る冷却板で冷却処理されたウエハWはカセットブロック
10においてウエハ搬送体21を介してウエハカセット
CRへ搬送される。
【0050】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されず、種々変形可能である。
【0051】例えば図10の期間、圧力を細かく変動
させてもよい。これにより、処理期間をより短くするこ
とが可能となる。
【0052】また、上述した実施の形態においては、始
めからある一定量の処理気体を供給しているが、図11
に示すように徐々に供給する処理気体の量を増加させて
も良い。このように、徐々に圧力を変化させることによ
り、処理気体中のアンモニアガスと水蒸気とを、アンモ
ニア水にならないように効率良く気化することができ
る。
【0053】また、上述した実施の形態においては、常
圧から3000Paまでの加圧を段階的に行っている。
このように段階的に加圧を行うことにより、膜質が安定
してから加圧を行うこととなるので、良好な膜質の絶縁
膜を得ることができる。しかし、このように段階的に圧
力を変化させずに、図12に示すように徐々に圧力を変
化させても良い。
【0054】また、上述の実施形態においては常圧から
3000Paまで加圧しているが、図13に示すよう
に、一旦常圧から例えば−1000Paまで減圧した
後、3000Paまで加圧しても良い。このように、は
じめに減圧下とすることにより、処理気体が処理室内で
充満する時間を短縮することができ、例えば上述の実施
形態と比較して約5秒間処理時間を短縮することができ
る。
【0055】また、上述の実施形態においては二段階に
わけて処理室内の圧力をあげているが、図14に示すよ
うに三段階にわけて処理室内の圧力をあげてもよく、更
に処理時間を短縮することができる。
【0056】また、絶縁膜材料によってエージング処理
時間や水蒸気の供給状態などは適宜調整すれば良い。ま
た、供給する処理気体の温度は例えば30〜40℃のも
のが用いられるが、処理気体の温度は絶縁膜材料により
適宜調整すれば良い。
【0057】また、絶縁膜材料によっては、温度が高く
なると収縮して膜減りする材料がある。このような絶縁
膜材料を用いる場合には、エージング処理時における処
理気体を低温にする必要があり、上述の実施の形態にお
ける供給装置82に、ヒータの代わりに例えば20℃の
温度に冷却可能な冷却手段を組み込むことができる。冷
却手段としては、例えば設定温度付近の温度を有する温
調水を間接的に流通させることができる。このような冷
却手段を有する装置内にアンモニア水を貯留し、このア
ンモニア水中にアンモニアガスをバブリングさせること
により、処理気体としての水蒸気が含まれたアンモニア
ガスを生成することができる。
【0058】本発明では、処理する基板は半導体ウエハ
に限らず、LCD基板等の他のものであってもよい。ま
た、膜の種類は層間絶縁膜に限らない。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、処理時間を短くし
つつ、基板に対する加熱を均一に行うことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るSOD処理システム
の平面図である。
【図2】図1に示したSOD処理システムの正面図であ
る。
【図3】図1に示したSOD処理システムの背面図であ
る。
【図4】図1に示したSOD処理システムにおける主ウ
エハ搬送機構の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るエージング処理ステ
ーションの断面図である。
【図6】図5に示したエージング処理ステーションの平
面図である。
【図7】図5及び図6に示した処理室の断面図である。
【図8】図7に示した処理室の平面図である。
【図9】図1に示したSOD処理システムの処理フロー
図である。
【図10】図1に示したSOD処理システムにおけるエ
ージング処理ステーション(DAC)において処理室内
に処理気体及びその後窒素ガスを供給する際の処理室内
の圧力の時間的変化並びに処理室内に導入される処理気
体の含まれる水蒸気の割合の時間的変化を示す図であ
る。
【図11】エージング処理ステーション(DAC)にお
いて、他の実施形態に関わる処理室内の圧力の時間的変
化並びに処理室内に導入される処理気体の含まれる水蒸
気の割合の時間的変化を示す図である。
【図12】エージング処理ステーション(DAC)にお
いて、更に他の実施形態に関わる処理室内の圧力の時間
的変化並びに処理室内に導入される処理気体の含まれる
水蒸気の割合の時間的変化を示す図である。
【図13】エージング処理ステーション(DAC)にお
いて、更に他の実施形態に関わる処理室内の圧力の時間
的変化並びに処理室内に導入される処理気体の含まれる
水蒸気の割合の時間的変化を示す図である。
【図14】エージング処理ステーション(DAC)にお
いて、更に他の実施形態に関わる処理室内の圧力の時間
的変化並びに処理室内に導入される処理気体の含まれる
水蒸気の割合の時間的変化を示す図である。
【符号の説明】
51 処理室 60 熱板 65 排気孔 66 供給路 81 排気装置 82 供給装置 83 制御部 84 圧力センサー W ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/312 H01L 21/314 H01L 21/316 H01L 21/318

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板が配置された処理室内にアルカリ系
    の気体と水蒸気とを混合した処理気体を導入しつつ前記
    基板を加熱する工程と、 前記処理気体を前記処理室内に導入してから所定時間経
    過後に前記処理気体の水蒸気の割合を減少させる工程と
    を有する基板処理方法において、 前記処理室内に前記処理気体を導入した後の所定時間内
    は前記処理室内を常圧よりも高い第1の圧力とし、その
    後前記処理室内を前記第1の圧力よりも高い第2の圧力
    とする ことを特徴とする基板処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項に記載の基板処理方法におい
    て、 前記処理気体の水蒸気の割合を減少させてから所定時間
    経過後に前記処理室内を前記第2の圧力から常圧に近い
    状態とすることを特徴とする基板処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項に記載の基板処理方法におい
    て、 前記処理室内を前記第2の圧力から常圧に近い状態とし
    た後、前記処理室内を不活性ガスで置換することを特徴
    とする基板処理方法。
  4. 【請求項4】 基板が配置された処理室内にアルカリ系
    の気体と水蒸気とを混合した処理気体を導入しつつ前記
    基板を加熱する工程と、 前記処理気体を前記処理室内に導入してから所定時間経
    過後に前記処理気体の水蒸気の割合を減少させる工程と
    を有する基板処理方法において、 前記処理気体は、前記処理室内に徐々にその量を増加さ
    せて導入されることを特徴とする基板処理方法。
  5. 【請求項5】 基板が配置された処理室内にアルカリ系
    の気体と水蒸気とを混合した処理気体を導入しつつ前記
    基板を加熱する工程と、 前記処理気体を前記処理室内に導入してから所定時間経
    過後に前記処理気体の水蒸気の割合を減少させる工程と
    を有する基板処理方法において、 前記処理室内は徐々に加圧されることを特徴とする基板
    処理方法。
  6. 【請求項6】 基板が配置された処理室内にアルカリ系
    の気体と水蒸気とを混合した処理気体を導入しつつ前記
    基板を加熱する工程と、 前記処理気体を前記処理室内に導入してから所定時間経
    過後に前記処理気体の水蒸気の割合を減少させる工程と
    を有する基板処理方法において、 前記処理室内は常圧よりも低い圧力に減圧され、その後
    常圧よりも高く加圧されることを特徴とする基板処理方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項に記載の
    基板処理方法において、 前記基板には粒子またはコロイドを溶媒に分散させた塗
    布液が塗布されており、 前記処理気体に混合されたアルカリ系の気体がアンモニ
    アガスであることを特徴とする基板処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項に記載の基板処理方法におい
    て、 前記粒子またはコロイドはTEOSからなることを特徴
    とする基板処理方法。
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