JP3529476B2 - カラーフィルタ及び液晶表示装置の製造方法 - Google Patents
カラーフィルタ及び液晶表示装置の製造方法Info
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Description
法に係り、特にカラーフィルタの製造工程の大幅な簡易
化が可能で、歩留まりが高く製造コストも安価にできる
液晶表示装置の製造方法に関する。
ーソナルコンピュータのような情報処理装置や、小型テ
レビや投射型テレビなどのディスプレイデバイスとして
広く用いられている。このような用途における液晶表示
素子としては、単純マトリックス方式とアクティブマト
リックス方式との 2方式に大別することができる。
鮮明で高品位なカラー表示の実現が期待されるととも
に、それを実現するためのカラーフィルタあるいは色セ
ルの簡易で低コストな製造方法が求められている。
装置においてカラー表示を実現するためには、例えばア
モルファスシリコン(a−Si)を半導体層とした薄膜
トランジスタ(TFT)とそれに接続された表示電極と
信号線電極、ゲート電極が形成されたTFTアレイ基板
を、対向電極を有する対向基板に対して間隙を保持しつ
つ対向配置するとともに、R(赤)・G(緑)・B
(青)のような各色の色セルを配列して形成されたカラ
ーフィルタをその対向基板上またはTFTアレイ基板上
に配置して、この 2枚の基板間に周囲を封止して液晶組
成物を挟持させて、その主要部が構成されている。
カラー表示方式の液晶表示装置では、上記のように各色
の色セルを配列してなるカラーフィルタを形成するに際
して、そのカラーフィルタは一般にプロセスが煩雑なフ
ォトリソグラフィ法を用いて製造されている。従ってこ
のようなプロセスが煩雑であるという問題や、その結
果、カラーフィルタの製造時の歩留りが悪化し、またコ
スト高となり、液晶表示装置全体としての製造コストの
削減化を妨げる要因となっていた。
容層あるいは画素電極上に着色材料をインクとして被着
させてカラーフィルタを形成する製造方法が提案されて
いる。このインクジェットによるカラーフィルタの製造
方法によれば、煩雑なフォトリソグラフィ・プロセスと
比べて大幅にプロセスの簡易化を図ることができる。
いたインクジェットによるカラーフィルタの製造方法で
は、図6に示すように、 1画面内の同じ 1列上または 1
行上の各画素の着色を 1度に連続的に、または隣り合う
画素ごとに順次に、または高々 2画素おきごとに順次に
行なっているので、インクの塗出に不可避的な不均一
(誤差)が生じると、それが 1列上または 1行上の各画
素で目立ってしまい、そのようにして形成されたカラー
フィルタを用いた液晶表示装置の表示画像にも、色ムラ
が視認されるようになる。その結果、鮮明で高品位な色
の再現が不可能となるという問題がある。
晶表示装置は不良品として、歩留りを著しく低下させる
要因となるという問題がある。
な問題を解決するために成されたもので、カラー表示を
行なう液晶表示装置の製造工程における特にカラーフィ
ルタの製造工程を大幅に簡略化するとともに、そのカラ
ーフィルタの色むらの問題を解消して、均一な色再現性
を備え高品位な表示が可能なカラー表示方式の液晶表示
装置を、高歩留りで低コストに提供することを目的とし
ている。
製造方法は、第1の電極が形成された第1の基板と、第
2の電極が形成され周囲に封着材が配設されて前記第1
の基板に間隙を有して対向配置され、前記封着材で前記
第1の基板に接着された第2の基板と、前記第1の基板
および前記第2の基板の間隙に封入・挟持された液晶層
とを備えた液晶表示装置を製造する液晶表示装置の製造
方法において、前記 2枚の基板のうちの少なくとも 1枚
の基板上に、インクジェットノズルを用いて、各画素ご
とに対応した色の着色材料を 1画素ごとに被着させて色
セルを配設しカラーフィルタを形成するにあたり、少な
くとも10画素分以上の間隔を隔てた位置の 1画素ごと、
または前記10画素分の間隔の 1.5倍以上かつ画面対角長
以下の間隔を隔てた位置の1画素ごとに、順次に前記着
色材料を被着させて行き、前記カラーフィルタを形成す
る工程を具備することを特徴としている。
と、第2の電極が形成され周囲に封着材が配設されて前
記第1の基板に間隙を有して対向配置され、前記封着材
で前記第1の基板に接着された第2の基板と、前記第1
の基板および前記第2の基板の間隙に封入・挟持された
液晶層とを備えた液晶表示装置を製造する液晶表示装置
の製造方法において、前記 2枚の基板のうちの少なくと
も 1枚の基板上に、カラーフィルタを形成する着色材料
を吸収する受容層を形成する工程と、インクジェットノ
ズルを用いて、前記受容層に対して、各画素ごとに対応
した色の着色材料を 1画素ごとに被着させて色セルを配
設しカラーフィルタを形成するにあたり、少なくとも10
画素分以上の間隔を隔てた位置の 1画素ごと、または前
記10画素分の間隔の 1.5倍以上かつ画面対角長以下の間
隔を隔てた位置の 1画素ごとに、順次に前記着色材料を
被着させて行き、前記カラーフィルタを形成する工程
と、を具備することを特徴としている。
と、第2の電極が形成され周囲に封着材が配設されて前
記第1の基板に間隙を有して対向配置され、前記封着材
で前記第1の基板に接着された第2の基板と、前記第1
の基板および前記第2の基板の間隙に封入・挟持された
液晶層とを備えた液晶表示装置を製造する液晶表示装置
の製造方法において、前記 2枚の基板のうちの少なくと
も 1枚の基板上に、インクジェットノズルを用いて、各
画素ごとに対応した色の着色材料を 1画素ごとに被着さ
せて色セルを配設しカラーフィルタを形成するにあた
り、少なくとも10画素分以上の間隔を隔てたランダムな
位置の 1画素ごと、または前記10画素分の間隔の 1.5倍
以上かつ画面対角長以下の間隔を隔てたランダムな位置
の 1画素ごとに、順次に前記着色材料を被着させて行
き、前記カラーフィルタを形成する工程を具備すること
を特徴としている。
と、第2の電極が形成され周囲に封着材が配設されて前
記第1の基板に間隙を有して対向配置され、前記封着材
で前記第1の基板に接着された第2の基板と、前記第1
の基板および前記第2の基板の間隙に封入・挟持された
液晶層とを備えた液晶表示装置を製造する液晶表示装置
の製造方法において、前記 2枚の基板のうちの少なくと
も 1枚の基板上に、インクジェットノズルを用いて、各
画素ごとに対応した色の着色材料を 1画素ごとに被着さ
せて色セルを配設しカラーフィルタを形成するにあた
り、ランダムな位置の 1画素ごとに順次に前記着色材料
を被着させて行き前記カラーフィルタを形成する工程を
具備することを特徴としている。
ば乱数表に従った位置関係とすればよい。つまり、例え
ば画面内の各色セルをXY座標の一要素としてとらえ
て、その(x,y)座標を乱数表に従って決定するよう
にしてもよい。
示装置の製造方法において、前記カラーフィルタを形成
する工程中で、複数本のインクジェットノズルを用いて
前記カラーフィルタを形成することを特徴としている。
用いれば、カラーフィルタ形成工程のスループットをさ
らに早い良好なものとすることができるからである。
示装置の製造方法において、前記カラーフィルタを形成
する工程中で、固定された前記インクジェットノズルに
対する相対的な位置が可変であるX−Yステージ上に前
記基板を載置し該X−Yステージを駆動することで前記
基板の位置を動かしながら前記カラーフィルタを形成す
ることを特徴としている。装置として微妙なセッティン
グを要するインクジェットノズルを上記のように精巧に
動かすことは実際上容易ではないが、構造の簡単なX−
Yステージ上に基板を載置して動かした方が、その動作
の精巧な制御をより簡易に行なうことができるからであ
る。
受容層上あるいは画素電極上などに着色材料をインクジ
ェットで被着させてカラーフィルタの形成を行なう際
に、乱数表的なランダムな位置ごとに順次に色セルを形
成していく。あるいは、例えば行列で表されるマトリク
ス状のカラーフィルタで考えると、 1色が 2列おきに着
色される場合には、着色された 1つの色セルの次に着色
される色セルの位置を、少なくとも10画素以上の間隔ま
たは前記間隔よりも1.5 倍以上大きい間隔を隔ててるよ
うにして着色を行なって行き、これを画面全体にわたっ
て続けることで、所定の配列のカラーフィルタを形成す
る。このように、順次に 1セルずつ着色されて形成され
る色セルどうしの間隔を、少なくとも上記のような大き
さの間隔に設定する。それによって得られるカラーフィ
ルタの着色ムラは、たとえその工程中で各色セルごとの
着色ムラが生じたとしても、それらは画面内で十分に離
れて散在されているので、目視では視認されない。
μm〜 300μmの色セルが配列されたカラーフィルタに
おける、各色セルの着色順序を分散させて着色して行き
カラーフィルタを形成することで、そのカラーフィルタ
の各色セルごとの着色ムラを人間の一般的な目視による
視認能力では感知されないまでに解消することができ
る。
るためにインクジェットを用いているのであるから、そ
の特長である製造プロセスの簡易さを、効果的に発揮さ
せることができ、その結果、高歩留りで低コストにカラ
ーフィルタを形成することができる。
基板や対向基板とは別体で透明基板上に色セルが配列さ
れたカラーフィルタも、TFT基板上に各画素電極を覆
うように形成されたカラーフィルタも、いずれも含むも
のとする(以下も同様)。
の実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
実施例の製造方法によって形成される液晶表示装置の構
造およびその製造方法の一例を示す断面図である。
形成された走査電極基板2と、これに間隙を有して交差
する帯状の信号電極3が形成され周囲に封着材4が形成
されて、走査電極基板2に間隙を有して対向配置される
信号電極基板5と、走査電極基板2および信号電極基板
5の間隙に封入・挟持された液晶層6とを備えた液晶表
示装置であって、前記の走査電極基板2上にR(赤),
G(緑),B(青)の各色セル7R,7G,7Bを縦ス
トライプに配列してなるカラーフィルタ層8が形成さ
れ、このカラーフィルタ層8の上にこのカラーフィルタ
層8を保護する保護層9が形成されている。また両基板
2、5どうしの間の間隙には、前記の液晶層6の他にそ
の間隙を一定に保持するためのスペーサ10が配置され
て、本発明に係る製造方法で製造される液晶表示装置の
主要部が構成されている。このような構造の液晶表示装
置を製造する本発明に係る製造工程における、特にカラ
ーフィルタ層8の着色形成工程を中心として以下に詳述
する。
× 210mm、厚さ 1.0mmの基板を、またガラス基板1
2として外形寸法が 160mm× 220mmで厚さ 1.0mm
の基板を、それぞれ用いた。
吸収させてカラーフィルタ層8を形成するための受容層
をスピンコートで塗布する。
ト装置を用いてR,G,B各色の一般的な材質の着色材
料を各色セル7R,7G,7Bごとに被着させて行き、
カラーフィルタ層8を形成する。
にあたり、図2に示すように、最初の着色点(第1の着
色点R1 )から少なくとも10画素(10個の色セル)分以
上離れた位置に第2の着色を行なって色セルを形成す
る。
例を示す図である。図中のアルファベット(R)の右側
の添字(R1 、R2 …の数字部分)は、その各点の着色
順序を示している。
れる色セルR1 から次の第2の着色点つまり色セルR2
までの間隔は、少なくとも10画素分以上の間隔を隔てて
選択する。
)以降は、前記の 2点間の距離よりも 1.5倍以上の大
きな間隔、あるいは少なくとも10画素(10個の色セル)
分以上の間隔を組み合わせて次々に着色を行なった。
の色セルの配置方式を縦方向のストライプ型としたた
め、その色セルの配置は一色ごとに 2列おきに配列し
た。しかし本発明はこの他にも、例えば三角配置やモザ
イク配置等のカラーフィルタにも適用可能であることは
言うまでもない。
以降の着色方法は、上記のような間隔以上の間隔を隔て
れば、例えば乱数表に従ったランダムな間隔および順序
で着色を行なうようにしてもよい。図2に示した方法
は、このランダムな方式に近いものである。
うしの間は10画素分以上の間隔を隔てておくことが必要
である。このような間隔を保持しながらかつランダムな
順序と間隔(距離)で着色して行くことを実現するため
には、例えば20×20画素以上を 1ブロックとして、全画
面をそのブロックで区分する。そして例えば第3の着色
点(つまり色セルR3 )を一つのブロックの中心部の10
×10画素内から選択した後、次の第4の着色点つまり色
セルR4 は、前記の第3の着色点が含まれていたブロッ
クとは別のブロックをランダムに選択し、その別のブロ
ックの中心部の10×10画素内からさらにランダムあるい
は規則的に選択すればよい。これを各ブロック内の中心
の10×10画素が全て埋まるまで続ければ、連続する着色
点どうしの間隔が10画素以下に狭くなること無しに上記
のようなランダムな選択を続けて着色することができ
る。
まったら、次に全画面を前記の区分とは縦10画素・横10
画素以上ずらせて区分し、その各ブロックごとに前記と
同様のランダムな選択を実施して行く。このような方法
により、10画素以上の間隔を隔てて(つまり連続する 2
個の着色点が近接することなく)かつランダムな着色順
での着色を可能とすることができる。そしてこのような
着色を、例えば上記のR,G,Bのように各色それぞれ
にわたって行なって、カラーフィルタ層8を形成するこ
とができる。
タ層8を形成した後、スパッタ法によりITO膜を形成
し、これを一般的な方法でエッチングして、 640× 3本
の帯状の走査電極1を形成する。
様に、 480本の帯状の信号電極3を形成する。このと
き、信号電極3は走査電極1と直交する方向に配列させ
ておくことは言うまでもない。
た走査電極基板2および信号電極基板5それぞれの上を
覆うようにポリイミド薄膜を形成し、これにラビング処
理を施して、配向膜13、14を形成した。
て、封着材4を形成するためのエポキシ系接着剤を注入
口(図示省略)を除いて印刷した。
0として粒径 6.5μmの積水ファインケミカル社製のミ
クロパールを散布した。
のラビング方向が互いに90度に交差するように、走査電
極基板2と信号電極基板5とをスペーサ10を介して間
隙を保持するように配置する。そしてこれを加熱して前
記のエポキシ系接着剤を硬化させて、走査電極基板2と
信号電極基板5とを貼り合わせた。このとき硬化したエ
ポキシ系接着剤が封着材4となる。
かったその切欠き部分つまり注入口から、液晶組成物と
してZLI−1565(E.メルク社製)にS811を
0.1wt%添加したものを注入した。その注入後、注入
口を紫外線硬化樹脂で封止して、いわゆる液晶セル内に
封入挟持された液晶層6を形成した。
側表面に偏光板15、16を貼設して、本発明に係る液
晶表示装置の主要部を製造した。
よって製造された液晶表示装置を、実際に駆動回路系等
を接続してカラー画像のテストパターンを表示させ、そ
の表示品質を熟練した品質管理者が確認した。その結
果、カラー表示の画面内での色ムラは全く視認されるこ
とがなく、色再現性が良好で高品位なカラー表示を実現
できることが確認できた。
アクティブマトリクス型の液晶表示装置に本発明の製造
方法を適用した場合について、その製造されたアクティ
ブマトリックス型液晶表示装置の構造の概要を示す図で
ある。
クス型液晶表示装置における、TFTアレイ基板の画素
電極上にカラーフィルタを形成する場合についても、本
発明の製造方法を適用することができる。
として組み上がったときにTFTアレイ基板202上の
各画素どうしの間隙(いわゆる非画素部)およびTFT
(図示省略)に対する射影となる部分に、遮光膜(ブラ
ックマトリクス)203を形成する。
スパッタ法で成膜しこれにエッチングで開口部を設ける
ことにより、前記の各画素部が露出する一方、非画素部
およびTFTの上を覆うような格子状にパターニングし
て形成することができる。
の受容層を膜厚 2.0μmで形成し、この受容層に対し
て、 3本のインクジェットノズルを備えたインクジェッ
ト装置を用いて、各色の着色材料を被着させて行き、カ
ラーフィルタ層204を形成する。この着色は、図4に
示すようなカラーフィルタ層204のR、G、Bの各色
セル205R、205G、205Bを着色する際に、第
1の実施例と同様の着色ルールに基づいて行なった。即
ち、着色順序の連続する 2個の色セルどうしの間隔が、
少なくとも10画素分以上の間隔となるように選択する。
そして第3の着色点(図4中で色セルG3 )以降は、前
記の 2点間の距離よりも 1.5倍以上の大きな間隔、ある
いは少なくとも10画素(10個の色セル)分以上の間隔を
組み合わせて着色を行なって行なった。
ルタ層204の各色セルの配列方式として、R,G,B
各色セルがモザイク状に配列された、いわゆるモザイク
配列を採用した。即ち、例えば同じ横一列内ではR,
G,Bの順に色セルの配列が繰り返され、かつ同じ縦一
列内でもR,G,Bの順に色セルの配列が繰り返される
ような、いわゆるモザイク型配列のカラーフィルタとし
た。そして本実施例においては、図4からも明らかなよ
うに、比較的規則正しい間隔と順序での着色方法を採用
した。しかしこれは前記の第1の実施例のような乱数表
に従ったランダムな間隔と順序で行なってもよいことは
言うまでもない。
形成した後、膜厚 1.0μmの保護層206を形成した。
このとき、前記の 3本のインクジェットノズルを、それ
ぞれ前記のR,G,B各一色ごとに対応させて別々に制
御して、一度に 3色ともに色セルを形成した。本実施例
においてはこのような方法を採用することにより、一度
に 1本のインクジェットノズルを用いて、R,G,B各
色を 1色ずつ合計 3回にわたって色セル形成を行なう場
合よりも、さらにその工程の時間短縮化を図ることがで
きるので、より好ましい。
nmの膜厚に成膜して対向電極207を形成し、カラー
フィルタ層204を備えた対向電極基板201を得た。
的なTFTを形成するプロセスと同様に成膜およびパタ
ーニングを繰り返してTFTおよびその配線などの各構
造物(図示省略)を形成し、画面に縦 100画素×横 100
画素の画素電極208が配列されて合計 10000画素の表
示画面を備えた、a−Si(アモルファスシリコン)型
のTFTアレイ基板202を形成した。
同様の材料を用いて、これを上記の両基板201、20
1上ほぼ全面にそれぞれ塗布し、この配向膜材料の上面
にラビング配向処理を施して、配向膜209、210を
形成した。
て上記第1の実施例と同様の接着剤を、液晶の注入口を
避けて塗布した。そしてTFTアレイ基板202上に
は、スペーサ211として積水ファインケミカル社製の
ミクロパールを散布した。
しがスペーサ211を介して所定の間隙を保持されつつ
対向して互いにラビング方向が直交するように、前記の
両基板201、202を対向配置し、加熱して前記の接
着剤を硬化させて封着材212にして、両基板201、
202を貼り合せた。
ZLI−1565(E.メルク社製)にS811を 0.1
wt%添加した液晶組成物を注入し、その注入口を紫外
線硬化型樹脂で封止して、液晶層213を得た。そして
以降の工程は第1の実施例と同様にして、この第2の実
施例の液晶表示装置の主要部が製造される。
された液晶表示装置を、実際に駆動回路系等を接続して
カラー画像のテストパターンを表示させ、その表示品質
を熟練した品質管理者が確認した。その結果、カラー表
示の画面内での色ムラは全く視認されることがなく、色
再現性が良好で高品位なカラー表示を実現できることが
確認できた。
実施例の製造方法により製造されたアクティブマトリク
ス型の液晶表示装置の構造の概要を示す図である。同図
に示すように、この第3の実施例においては、TFT基
板301の各画素電極302それぞれの上に色セル30
3R、303G、303Bをそれぞれ配設してカラーフ
ィルタ層304を形成していることが特徴である。一
方、対向電極基板305側には、ガラス基板306上に
対向電極307と配向膜308とが配設されている。こ
のような構造の液晶表示装置の製造におけるカラーフィ
ルタ304の形成の際にも、上記の各実施例と同様に本
発明に係る製造方法を適用することができる。
決めをより簡易に実現できるように、 1本のインクジェ
ットノズルを固定しておいて、X−Yステージ上(図示
省略)にTFTアレイ基板を載置しこのX−Yステージ
と共にTFTアレイ基板301を移動させて、所定の位
置に正確な着色を行なった。
された液晶表示装置を、実際に駆動回路系等を接続して
カラー画像のテストパターンを表示させ、その表示品質
を熟練した品質管理者が確認した。
は全く視認されることがなく、色再現性が良好で高品位
なカラー表示を実現できることが確認できた。
各実施例のみには限定されないことは言うまでもない。
この他にも例えば、上記の各実施例の組み合わせとし
て、第3の実施例で用いたX−Yステージ上に、第1の
実施例の走査電極基板2を載置し、その走査電極基板2
上の受容層に対して第2の実施例の 3本のインクジェッ
トノズルを用いて着色材料を被着させて行き、カラーフ
ィルタ層8を形成することもできる。
囲で、本発明の液晶表示装置の各部位の形成材料や製造
方法などの変更が種々可能であることは言うまでもな
い。
ェット方式で着色することにより、プロセスが煩雑なフ
ォトリソグラフィ・プロセスを用いることなくインクジ
ェットでカラーフィルタを形成することができ、カラー
表示したときの色ムラのない良好なカラー表示品質の液
晶表示装置を、安価に提供することができる。
形成される液晶表示装置の構造およびその製造方法の一
例を示す断面図である。
造方法における、特にカラーフィルタの着色方法を示す
図である。
形成される液晶表示装置の構造およびその製造方法の一
例を示す断面図である。
造方法における、特にカラーフィルタの着色方法を示す
図である。
形成される液晶表示装置の構造およびその製造方法の一
例を示す断面図である。
ーフィルタの製造方法を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 第1の電極が形成された第1の基板と、
第2の電極が形成され周囲に封着材が配設されて前記第
1の基板に間隙を有して対向配置され、前記封着材で前
記第1の基板に接着された第2の基板と、前記第1の基
板および前記第2の基板の間隙に封入・挟持された液晶
層とを備えた液晶表示装置を製造する液晶表示装置の製
造方法において、 前記 2枚の基板のうちの少なくとも 1枚の基板上に、イ
ンクジェットノズルを用いて、各画素ごとに対応した色
の着色材料を 1画素ごとに被着させて色セルを配設しカ
ラーフィルタを形成するにあたり、少なくとも10画素分
以上の間隔を隔てた位置の 1画素ごと、または前記10画
素分の間隔の 1.5倍以上かつ画面対角長以下の間隔を隔
てた位置の 1画素ごとに、順次に前記着色材料を被着さ
せて行き前記カラーフィルタを形成する工程を具備する
ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項2】 第1の電極が形成された第1の基板と、
第2の電極が形成され周囲に封着材が配設されて前記第
1の基板に間隙を有して対向配置され、前記封着材で前
記第1の基板に接着された第2の基板と、前記第1の基
板および前記第2の基板の間隙に封入・挟持された液晶
層とを備えた液晶表示装置を製造する液晶表示装置の製
造方法において、 前記 2枚の基板のうちの少なくとも 1枚の基板上に、カ
ラーフィルタを形成する着色材料を吸収する受容層を形
成する工程と、 インクジェットノズルを用いて、前記受容層に対して、
各画素ごとに対応した色の着色材料を 1画素ごとに被着
させて色セルを配設しカラーフィルタを形成するにあた
り、少なくとも10画素分以上の間隔を隔てた位置の 1画
素ごと、または前記10画素分の間隔の 1.5倍以上かつ画
面対角長以下の間隔を隔てた位置の 1画素ごとに、順次
に前記着色材料を被着させて行き前記カラーフィルタを
形成する工程と、を具備することを特徴とする液晶表示
装置の製造方法。 - 【請求項3】 第1の電極が形成された第1の基板と、
第2の電極が形成され周囲に封着材が配設されて前記第
1の基板に間隙を有して対向配置され、前記封着材で前
記第1の基板に接着された第2の基板と、前記第1の基
板および前記第2の基板の間隙に封入・挟持された液晶
層とを備えた液晶表示装置を製造する液晶表示装置の製
造方法において、 前記 2枚の基板のうちの少なくとも 1枚の基板上に、イ
ンクジェットノズルを用いて、各画素ごとに対応した色
の着色材料を 1画素ごとに被着させて色セルを配設しカ
ラーフィルタを形成するにあたり、少なくとも10画素分
以上の間隔を隔てたランダムな位置の 1画素ごと、また
は前記10画素分の間隔の 1.5倍以上かつ画面対角長以下
の間隔を隔てたランダムな位置の 1画素ごとに、順次に
前記着色材料を被着させて行き前記カラーフィルタを形
成する工程を具備することを特徴とする液晶表示装置の
製造方法。 - 【請求項4】 第1の電極が形成された第1の基板と、
第2の電極が形成され周囲に封着材が配設されて前記第
1の基板に間隙を有して対向配置され、前記封着材で前
記第1の基板に接着された第2の基板と、前記第1の基
板および前記第2の基板の間隙に封入・挟持された液晶
層とを備えた液晶表示装置を製造する液晶表示装置の製
造方法において、前記 2枚の基板のうちの少なくとも 1
枚の基板上に、インクジェットノズルを用いて、各画素
ごとに対応した色の着色材料を1画素ごとに被着させて
色セルを配設しカラーフィルタを形成するにあたり、ラ
ンダムな位置の 1画素ごとに順次に前記着色材料を被着
させて行き前記カラーフィルタを形成する工程を具備す
ることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のうちいずれかに記載の
液晶表示装置の製造方法において、 前記カラーフィルタを形成する工程中で、複数本のイン
クジェットノズルを用いて前記カラーフィルタを形成す
ることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のうちいずれかに記載の
液晶表示装置の製造方法において、前記カラーフィルタ
を形成する工程中で、固定された前記インクジェットノ
ズルに対する相対的な位置が可変であるX−Yステージ
上に前記基板を載置し該X−Yステージを駆動すること
で前記基板の位置を動かしながら前記カラーフィルタを
形成することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項7】 複数の色セルをマトリクス状に配置して
なるカラーフィルタの製造方法において、 インクジェットノズルを用いて各画素に対応した色の材
料を 1画素毎に被着させて前記色セルを形成するもので
あって、ランダムな位置の 1画素毎に順次に前記材料を
被着させることを特徴とするカラーフィルタの製造方
法。 - 【請求項8】 前記色セルは、赤、青、緑の3種の色の
いずれかに対応し、各色に対応する複数本の前記インク
ジェットノズルを用いて同時に複数の前記色セルを形成
することを特徴とする請求項7記載のカラーフィルタの
製造方法。
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JP04270995A JP3529476B2 (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | カラーフィルタ及び液晶表示装置の製造方法 |
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