JP3527425B2 - 自動車のスライドドア案内装置 - Google Patents
自動車のスライドドア案内装置Info
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- B60J5/04—Doors arranged at the vehicle sides
- B60J5/06—Doors arranged at the vehicle sides slidable; foldable
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Description
てドアが往復自在に移動するようこのドアを案内する自
動車のスライドドア案内装置に関するものである。
特開平9‐317324号公報で示されるものがある。
ア開口が形成され、このドア開口を開閉自在とするドア
が設けられている。また、上記開口の後方で、前後方向
に延びてその横断面がほぼU字形状をなすレールが上記
側壁に支持され、一方、上記ドアに支承されて上記レー
ルに嵌入されこのレールの長手方向に沿って移動するよ
う案内されるローラが設けられている。
る。また、上記レールに沿って延び上記側壁側に支持さ
れるガイド溝が設けられ、このガイド溝にはその長手方
向に向って往復移動自在に嵌入されるケーブルが設けら
れている。このケーブルの一端部は上記ドアに連結され
る一方、上記ケーブルの他端部は上記駆動ユニットに連
動連結されている。
くは復駆動)させれば、これによる外力が上記ケーブル
を介して上記ドアに入力され、このドアに支承されてい
るローラが上記レール内を転動してこのレールの長手方
向に沿って移動させられ、これに伴い上記ドアが往移動
(もしくは復移動)させられて、上記ドア開口が閉じら
れる(もしくは開けられる)。
うに、ドアを移動させようとして、上記駆動ユニットか
らの外力がケーブルを介し上記ドアに入力されるとき、
上記外力の一部が車幅方向に向う分力として上記ローラ
に作用することがあり、この場合には、このローラが、
上記レールの側板の内面に車幅方向に向う外力を与えな
がら圧接して摺動する。
向に向う外力に対する強度と剛性(強度等)に比べて、
車幅方向に向う外力に対するそれは低いものであり、こ
のため、上記したローラからの車幅方向に向う外力によ
り、上記側板がわずかながらでも変形して、これに対す
るローラの円滑な転動が阻害されるおそれがある。
らの外力に十分に対抗できるようにする上で、その強度
等をより向上させることが考えられる。しかし、このよ
うに強度等を向上させようとして、側板の板厚を単に大
きくしたり、別途に補強材を設けたりすると、上記ドア
案内装置の重量が過大に増加したり、部品点数の増加に
より構成が複雑になるおそれを生じる。
されたもので、ローラからの外力を受けるレールの側板
の強度等を向上させ、駆動ユニットからの外力をケーブ
ルを介し入力させてドアを移動させる際に、上記レール
に対しローラが円滑に転動してドアの移動が円滑にでき
るようにし、かつ、上記した強度等の向上が、重量の増
加を抑制しつつ、かつ、簡単な構成で達成されるように
することを課題とする。
の本発明の自動車のスライドドア案内装置は、次の如く
である。
されたドア開口13を開閉自在とするドア14と、前後
方向に延びてその横断面がほぼU字形状をなし上記側壁
6に支持されるレール16と、縦向きの軸心回りに回転
自在となるよう上記ドア14に支承されて上記レール1
6に嵌入され、上記レール16が備える左右側板16
a,16bの内面に車幅方向に向う外力を与えながらこ
の内面を転動することによりこのレール16の長手方向
に沿って移動するよう案内されるローラ17fと、上記
側壁6側に設けられる駆動ユニット23と、上記レール
16に沿って延びるガイドパイプ36と、このガイドパ
イプ36にその長手方向に向って往復移動自在に嵌入さ
れその一端部42を上記ドア14に連結させる一方、他
端部44を上記駆動ユニット23に連動連結させたケー
ブル41とを備えた自動車のスライドドア案内装置にお
いて、
a,16bのうち、いずれかの側板16bの外面に上記
ガイドパイプ36を固着させたものである。
て、上記レール16が備える左右両側板16a,16b
のうち、一方の側板16aを上記側壁6に支持させ、他
方の側板16bを自由端とした自動車のスライドドア案
内装置において、
パイプ36を固着させたものである。
により説明する。
例ではワンボックスタイプの自動車を示し、矢印Frは
その前方を示している。
より走行面4上に支持されている。上記車体2の側壁6
は車幅方向で少し離れて対面するアウタパネル7とイン
ナパネル8とで構成され、これら両パネル7,8の間に
は偏平な空間9が設けられている。上記側壁6には、車
体2内部に設けられた車室11の内外を連通可能とさせ
るサイドドア装置12が設けられている。
前後方向の中途部に形成されたドア開口13と、このド
ア開口13を車体2の外部側から開閉可能とさせるスラ
イドドア14と、上記ドア開口13の後方に隣接する上
記側壁6の後部の外面に締結具15によって支持される
前後方向に延びる上下一対のレール16(上側のレール
は図示せず)と、これら各レール16に支承されて上記
側壁6に上記ドア14を支承させるローラ式の支承体1
7と、上記ドア14を前方に向って往復移動させるよう
駆動する電動式の開閉駆動装置19とを備えている。
製でその横断面(正面もしくは背面視の断面)が倒立の
ほぼU字形状をなす本体部を備え、この本体部は、車幅
方向で少し離れて対面する左右両側板16a,16b
と、これら両側板16a,16bの各上端縁同士を互い
に一体的に連結させる連結板16cとを備えている。
a,16bのうち、上記側壁6のアウタパネル7側に位
置する一方の側板16aは、他方の側板16bよりも下
方に向ってより長く延出されていて、上記締結具15に
より上記アウタパネル7に支持され、上記した他方の側
板16bは自由端とされている。また、上記レール16
は、上記した一方の側板16aから一体的に延出して上
記連結板16cと対面するようこれの下方に位置する支
持板16dを備えている。
側壁6側の面に締結具17aにより支持されたブラケッ
ト17bと、このブラケット17bに枢支軸17cによ
り縦向きの軸心回りに回動自在に枢支される他のブラケ
ット17dと、このブラケット17dにそれぞれ枢支軸
17eにより縦向きの軸心回りに回転自在に支承される
前後一対(複数)のローラ17f,17fと、上記ブラ
ケット17dに枢支軸17gにより横向きの軸心回りに
回転自在に支承される他のローラ17hとを備えてい
る。上記各ローラ17f,17fは上記レール16の内
部にほぼ密嵌状にがたつきなく嵌入され、また、上記他
のローラ17hは、前後ローラ17f,17fの間に位
置して上記支持板16dの上面に載置されている。
6a,16bの内面を前後方向に転動自在とされ、上記
他のローラ17hがレール16の支持板16dの上面を
前後方向に転動自在とされ、これにより、上記支承体1
7は上記レール16の長手方向に沿って移動するよう案
内される。そして、上記支承体17により、上記ドア1
4は上記レール16に案内されて側壁6の外面近傍で、
この外面に沿って前後方向に移動自在とされ、その前方
に向う往移動(矢印A)で、各図中実線で示すように、
上記ドア開口13が全閉状態にまで閉じられ、上記ドア
14の後方に向って戻る復移動(矢印B)で、図2中一
点鎖線で示すように、上記ドア開口13が開けられるよ
うになっている。
上記インナパネル8にスポット溶接により支持される板
金製の支持体21と、上記側壁6側である上記支持体2
1に前後一対の締結具22,22により支持され上記ド
ア14を移動させる駆動源となる駆動ユニット23とを
備え、上記支持体21と駆動ユニット23は、前記空間
9に配設されている。
本体25の外殻を構成するケーシング26と、このケー
シング26に支承された出力歯車27と、上記ケーシン
グ26に支承されて上記出力歯車27と軸心が平行とな
るよう並設された反力受け歯車28と、上記ケーシング
26に支持されて上記出力歯車27を選択的に往駆動
(A′)、もしくは復駆動(B′)させる電動機29と
を備えている。
イドパイプ31を備え、このガイドパイプ31は断面円
形で、鋼管の金属製とされて十分の強度等を有してい
る。このガイドパイプ31の一端部32は、上記空間9
側から上記アウタパネル7に形成された開口33を貫通
して上記ドア14に向って延出する一方、他端部34側
は、上記空間9内で上記駆動ユニット23のケーシング
26に連結されている。また、上記ガイドパイプ31の
中途部は、車体2の側面視で円弧状に湾曲させられ、上
記ケーシング26に支持アーム35により支持され、こ
れにより、上記した所定の湾曲形状が保持されている。
16に沿って前後方向に延びる他のガイドパイプ36を
備え、このガイドパイプ36も断面ほぼ円形で、鋼管の
金属製とされて十分の強度等を有している。このガイド
パイプ36は、上記レール16の他方の側板16bの外
面に溶接によりこれの長手方向のほぼ全体にわたり固着
され、これにより、上記ガイドパイプ36は上記レール
16を介し側壁6に支持されている。上記他のガイドパ
イプ36の後端部に上記ガイドパイプ31の一端部32
が嵌脱自在に嵌合させられている。上記他のガイドパイ
プ36はその内外を連通させるスリット37を有し、こ
のスリット37は上記ガイドパイプ36の底部にその長
手方向のほぼ全長にわたり形成されている。
線上には更に他のガイドパイプ38が設けられ、このガ
イドパイプ38の一端部は上記駆動ユニット23のケー
シング26に連結され、他端部側は湾曲させられて上記
側壁6のインナパネル8に支持されている。上記ガイド
パイプ38は断面円形で、樹脂製とされて可撓性を有
し、側面視で円弧状に湾曲させられている。
え、このケーブル41は上記各ガイドパイプ31,3
6,38にその長手方向に向って往復移動(摺動)自在
に嵌入されている。上記ケーブル41の一端部42に
は、上記スリット37をその下方の外部から通過する連
結具43の一端部が連結され、この連結具43の他端部
は上記支承体17のブラケット17dに枢支軸45によ
り縦軸回りに回動自在に枢支されている。つまり、上記
ケーブル41の一端部42は上記連結具43と支承体1
7とを介し上記ドア14に連結されている。
内部において、上記ガイドパイプ31の他端部34と、
他のガイドパイプ36の一端部との間で、上記ケーブル
41の他端部44側の中途部が上記出力歯車27と反力
受け歯車28の各外周部の間を通過させられている。
27を往駆動(A′)(もしくは復駆動(B′))させ
れば、これによる外力が上記ケーブル41を介して上記
ドア14に入力され、このドア14に支承されているロ
ーラ17f,17hが上記レール16内を転動してこの
レール16の長手方向に沿って移動させられ、これに伴
い上記ドア14が往移動(A)(もしくは復移動
(B))させられて、上記ドア開口13が閉じられる
(もしくは開けられる)。
右両側板16a,16bのうち、いずれかの側板16b
である他方の側板16bの外面にこれの長手方向のほぼ
全体にわたり上記ガイドパイプ36が固着されている。
れた側板16bは直接的に、かつ、その長手方向のほぼ
全体にわたり補強され、この側板16bの強度等がより
確実に向上させられ、上記側板16bは、ローラ17
f,17fからの車幅方向に向う外力に十分に対抗でき
て、その変形が防止される。
ーブル41を介し入力させてドア14を移動させる際
に、上記レール16に対し各ローラ17f,17fが円
滑に移動して、ドア14の移動が円滑になされる。
上は、ケーブル41を嵌入させて案内するために設けら
れたガイドパイプ36が利用されたのであり、このた
め、側板16bの板厚を大きくしたり、別途の補強材を
設けたりすることが抑制されて、上記レール16の側板
16bの強度等の向上が、重量の増加を抑制しつつ、か
つ、簡単な構成で達成される。
方の側板16aが側壁6に支持され他方の側板16bが
自由端とされた場合に、上記他方の側板16bの外面に
上記ガイドパイプ36が固着されている。
ち、強度等がより低いものである自由端側の側板16b
が上記ガイドパイプ36によって補強されることとな
り、両側板16a,16bは全体としてバランスよく強
度等が向上させられる。よって、上記両側板16a,1
6bは、上記各ローラ17f,17fからの車幅方向に
向う外力に対し、より十分に対抗できて、その変形がよ
り確実に防止される。
ぼ円形のパイプであって、例えば単なるリブに比べて強
度等が大きいものであるため、上記ガイドパイプ36に
よる側板16bの強度等の向上はより効果的に達成され
る。
ドパイプ36とを一体的に車体2の外部側から覆うガー
ニッシュ48が設けられ、もって、車体2の見栄えの向
上が図られている。
6は横断面が正立のほぼU字形状のものであってもよ
い。
たドア開口を開閉自在とするドアと、前後方向に延びて
その横断面がほぼU字形状をなし上記側壁に支持される
レールと、縦向きの軸心回りに回転自在となるよう上記
ドアに支承されて上記レールに嵌入され、上記レールが
備える左右側板の内面に車幅方向に向う外力を与えなが
らこの内面を転動することによりこのレールの長手方向
に沿って移動するよう案内されるローラと、上記側壁側
に設けられる駆動ユニットと、上記レールに沿って延び
るガイドパイプと、このガイドパイプにその長手方向に
向って往復移動自在に嵌入されその一端部を上記ドアに
連結させる一方、他端部を上記駆動ユニットに連動連結
させたケーブルとを備えた自動車のスライドドア案内装
置において、
ずれかの側板の外面に上記ガイドパイプを固着させてあ
る。
側板は直接的に補強され、この側板の強度等がより確実
に向上させられ、上記側板は、ローラからの外力に十分
に対抗できて、その変形が防止される。
ルを介し入力させてドアを移動させる際に、上記レール
に対しローラが円滑に転動して、ドアの移動が円滑にで
きることとなる。
ケーブルを嵌入させて案内するために設けられたガイド
パイプが利用されたのであり、このため、側板の板厚を
大きくしたり、別途の補強材を設けたりすることが抑制
されて、上記レールの側板の強度等の向上が、重量の増
加を抑制しつつ、かつ、簡単な構成で達成される。
右両側板のうち、一方の側板を上記側壁に支持させ、他
方の側板を自由端とした自動車のスライドドア案内装置
において、
を固着させてある。
り低いものである自由端側の側板が上記ガイドパイプに
よって補強されることとなり、両側板は全体としてバラ
ンスよく強度等が向上させられる。
外力に対し、より十分に対抗できて、その変形がより確
実に防止され、このため、上記したドアの移動が更に円
滑にできることとなる。
から少し後方移動してドア開口を開いたときの図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 車体の側壁に形成されたドア開口を開閉
自在とするドアと、前後方向に延びてその横断面がほぼ
U字形状をなし上記側壁に支持されるレールと、縦向き
の軸心回りに回転自在となるよう上記ドアに支承されて
上記レールに嵌入され、上記レールが備える左右側板の
内面に車幅方向に向う外力を与えながらこの内面を転動
することによりこのレールの長手方向に沿って移動する
よう案内されるローラと、上記側壁側に設けられる駆動
ユニットと、上記レールに沿って延びるガイドパイプ
と、このガイドパイプにその長手方向に向って往復移動
自在に嵌入されその一端部を上記ドアに連結させる一
方、他端部を上記駆動ユニットに連動連結させたケーブ
ルとを備えた自動車のスライドドア案内装置において、 上記レールが備える左右両側板のうち、いずれかの側板
の外面に上記ガイドパイプを固着させた自動車のスライ
ドドア案内装置。 - 【請求項2】 上記レールが備える左右両側板のうち、
一方の側板を上記側壁に支持させ、他方の側板を自由端
とした自動車のスライドドア案内装置において、 上記他方の側板の外面に上記ガイドパイプを固着させた
請求項1に記載の自動車のスライドドア案内装置。
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