JP3524734B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
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Description
浄剤組成物に関し、詳細には、洗浄後の皮膚等の過脱脂
を防ぎ、かさつき及びうるおいの低減を抑え、しっとり
とした潤いを与える洗浄剤組成物に関する。
の洗浄剤は皮脂、汗等による汚れを洗い流す目的で用い
られている。しかしながら、洗浄による皮膚の過脱脂及
びこれに伴うかさつき、潤いの低下が問題となってい
る。このため、洗浄後、保湿剤を配合した化粧水、乳液
およびクリーム等で、洗浄後の肌に潤いを与えることが
行われていた。したがって、洗浄後の肌に対して過脱脂
を抑え、かさつきが生じない洗浄剤組成物が望まれてい
た。乾燥してかさついた肌には油分を補ってやることが
必要であるが、通常の洗浄剤に単に油剤を添加しただけ
では層分離等が生じ、油剤を安定に配合することが困難
で実使用上問題があった。したがって、本発明の目的は
洗浄後の皮膚等の過脱脂を防ぎ、肌に潤いを与え、かさ
つきを生じさせず、しかも安定性にすぐれた洗浄剤組成
物を提供することにある。
に鑑み鋭意研究を行った結果、界面活性剤及び油剤に特
定のグリセリン誘導体を添加した洗浄剤組成物が、過脱
脂を抑え、肌に潤いを与え、かさつきを生じさせず、か
つ安定性にすぐれた洗浄剤であることを見出し、本発明
を完成した。
(B)及び(C) (A)次の一般式(1)で表されるグリセリン誘導体
オン性界面活性剤から選ばれる一種又は二種以上を含有
し、(A)成分:(C)成分=1:1〜1:100(重
量比)であることを特徴とする洗浄剤組成物を提供する
ものである。
れる前記一般式(1)で表されるグリセリン誘導体とし
ては、例えば次の一般式(2)で表される1,3−ジア
ルキルグリセリンエーテルが挙げられる。
々の炭素数が4〜12の直鎖又は分岐鎖を有する炭化水
素基もしくは各々の炭素数が14〜20の分岐鎖を有す
る炭化水素基をそれぞれ表すが、R1 とR2 は同一
あるいは異なっていても問題はない。
リン誘導体の他の例としては、次の一般式(3)で表さ
れるグリセリン脂肪酸エステル(ジグリセライド)が挙
げられる。
々の炭素数が4〜12の直鎖又は分岐鎖を有する炭化水
素基もしくは各々の炭素数が14〜20の分岐鎖を有す
る炭化水素基をそれぞれ表すが、R1 とR2 は同一
あるいは異なっていても問題はない。
セリン誘導体としては、1)R1及びR2 の各々の炭
素数が4〜12であるもの、2)R1 及びR2の少な
くとも一方が脂肪族分岐鎖を有するもの、及び3)R
1 及びR2 の各々の炭素数が10〜20で少なくと
も一方が脂肪族分岐鎖を有するものがあげられる。これ
ら1)〜3)のグリセリン誘導体は、単独で使用しても
よく、また同種もしくは他の種類のものと組み合わせて
使用してもよい。上記特定の炭素数や脂肪族分岐鎖を有
する化合物を使用した場合には、安定な洗浄剤組成物を
得ることができるとともに、洗浄剤を使用した際の皮膚
感触も一段と改善されたものとなる。一般的にジグリセ
ライドは単品のものはほとんどなく、一般的な汎用原料
としてはモノグリセライドとジグリセライドの混合物で
あるため、通常はこれを用いる。(A)成分のグリセリ
ン誘導体は、洗浄剤組成物中に0.1〜20重量%(以
下、単に「%」で示す)、特に0.5〜10%配合する
ことが好ましい。なかでも、上記1)の特定の炭素数の
グリセライド1〜10%と上記3)の分岐長鎖グリセラ
イド0.5〜5%を混合して配合した場合には、組成物
の安定性が著しく改善される。
ヒマワリ油、オリーブ油、ナタネ油、サザンカ油、杏仁
油、椿油、ホホバ油、ヒマシ油、綿実油、落花生油等の
植物油、また、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミ
チン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコ
ール、リンゴ酸ジイソステアリル、オレイン酸オクチル
ドデシル、モノイソステアリン酸ジグリセリル等のエス
テル油、この他に、炭化水素系のワセリン、流動パラフ
ィンやイソパラフィン、スクワラン等が挙げられる。
(B)成分の油剤は洗浄剤組成物中に0.5〜90%、
特に1〜20%配合することが好ましい。
オン性界面活性剤から選ばれる一種又は二種以上である
が、陰イオン性界面活性剤としては、例えばアルキルリ
ン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アシ
ル化アミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、N−アシル−
N−メチルタウリン塩、アルファオレフィンスルホン酸
塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、アルキルエーテ
ル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸
塩、脂肪酸石ケン等が挙げられる。中でもポリオキシエ
チレンラウリルエーテル硫酸塩、N−ラウロイル−β−
アラニン塩、モノアルキルリン酸塩、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンラウリ
ルアミド酢酸塩が好ましい。ここで用いられる塩として
はナトリウム、カリウム、マグネシウム等の金属塩;ア
ンモニウム塩;モノエタノールアンモニウム、ジエタノ
ールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム塩等の
有機アンモニウム塩等が好ましい。
系活性剤、アミドベタイン系活性剤、スルホベタイン系
活性剤、ヒドロキシスルホベタイン系活性剤、アミドス
ルホベタイン系活性剤、ホスホベタイン系活性剤、イミ
ダゾリニウムベタイン系活性剤、アミンオキサイド系活
性剤等が挙げられる。中でも、アミドプロピルベタイ
ン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、2−アルキル
−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダ
ゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミンオキサイ
ドが好ましい。
チレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グ
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレング
リコール等が挙げられる。中でもポリエチレングリコー
ルモノステアレート、ポリオキシエチレンラウリルエー
テル、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピ
レン(30)グリコール等が好ましい。
的によって異なるが、洗浄剤組成物の2〜60%が好ま
しく、特に10〜50%が好ましい。なかでも、陰イオ
ン界面活性剤を組成物中に5%以上、特に12%以上配
合した場合には、組成物の安定性が一段と改善されるの
で好ましい。これらの界面活性剤は単独で用いてもよい
が、陰イオン性、両性、非イオン性界面活性剤を混合し
て用いるのが好ましい。 また、(A)成分:(C)成
分は重量比で1:1〜1:100であるが、好ましくは
1:2〜1:50、特に1:3〜1:20の範囲とする
ことが好ましい。
の必須成分の他に従来より使用されている洗浄剤用添加
剤、即ちアニオン、ノニオン、カチオン性ポリマー等の
粘度調整剤、ポリオール類等の保湿成分、アマイド、脂
肪酸等の増泡剤、その他防腐剤、酸化防止剤、香料、色
素等を本発明の作用効果を損なわない範囲で配合するこ
とができる。
ことができ、剤型やpH、粘度等は特に限定されない
が、剤型は液体状およびクリーム状とするのが好まし
く、pHは通常は5〜12、好ましくは6〜8とする。
粘度は500cp以上、特に3000cp以上とするこ
とが好ましい。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 (参考例1) (A)グリセリン誘導体として次式(4)で示される化
合物、(B)油剤及び(C)界面活性剤を混合して表1
に示す各組成物を調製し、(A)グリセリン誘導体の添
加による組成物の安定化効果を評価した。 (B)油剤としてはひまわり油を用い、(C)界面活性
剤としては、陰イオン性活性剤としてポリオキシエチレ
ン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、両性活性剤
としてラウリン酸アミドプロピルベタインを用いた。組
成物はポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸
ナトリウム水溶液とラウリン酸アミドプロピルベタイン
とラウリン酸ジエタノールアミドを60℃に加温して溶
解した後、ひまわり油とグリセリン誘導体を混合し添加
した後、冷却し調製した。組成物の安定性は、100m
lガラス瓶に組成物約80mlを入れ、50℃にて20
日間保存後、外観を目視にて判断した。
合物、(B)油剤及び(C)界面活性剤を混合して表2
に示す各組成物を調製し、(A)グリセリン誘導体の添
加による組成物の安定化効果を評価した。 (B)油剤としてはアボガド油を用い、(C)界面活性
剤としては、陰イオン性活性剤としてポリオキシエチレ
ン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、両性活性剤
としてラウリン酸ヒドロキシスルホベタイン、非イオン
性界面活性剤として脂肪酸アミド類であるヤシ油脂肪酸
ジエタノールアミドを用いた。組成物はポリオキシエチ
レン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液とラ
ウリン酸ヒドロキシスルホベタインとヤシ油脂肪酸ジエ
タノールアミドを60℃に加温して溶解した後、アボガ
ド油とグリセリン誘導体を混合し添加した後、冷却し調
製した。組成物の安定性は、100mlガラス瓶に組成
物約80mlを入れ、50℃にて20日間保存後、外観
を目視にて判断した。
起泡性、泡質に優れ、タオルドライ後の肌感触も良好で
あり、安定性にも優れていた。 ポリオキシエチレン(3) ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%) 60% ラウリン酸アミドプロピルベタイン 4 ラウリン酸ジエタノールアミド 3 ラウリン酸 1 イソパラフィン 5 カチオン化セルロース(ポリマーJR−400、UCC社製) 0.1 カプリル酸モノ/ジグリセライド* 4 モノイソステアリン酸モノミリスチン酸ジグリセライド 1 ジブチルヒドロキシトルエン 0.1 香料 0.5 精製水 バランス *太陽化学(株)製 商品名:サンソフト707(以下、同じ)
起泡性、泡質に優れ、タオルドライ後の肌感触も良好で
あり、安定性にも優れていた。 ポリオキシエチレン(3) ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%) 50% ラウリルジメチルアミンオキシド 3 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3 ミリスチン酸 1 流動パラフィン 3 ヒドロキシエチルセルロース(HECダイセルSE−850K) 0.2 カプリル酸モノ/ジグリセライド 4 モノイソステアリン酸モノミリスチン酸ジグリセライド 1 ジブチルヒドロキシトルエン 0.1 香料 0.5 精製水 バランス
起泡性、泡質に優れ、タオルドライ後の肌感触も良好で
あり、安定性にも優れていた。 ポリオキシエチレン(3) ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%) 50% ラウリン酸アミドプロピルベタイン 4 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4 ポリオキシエチレン(5) ラウリルエーテル 0.4 ラウリン酸 1 カプリル酸モノ/ジグリセライド 4 モノイソステアリン酸モノミリスチン酸ジグリセライド 1 ワセリン 5 香料 0.5 精製水 バランス
起泡性、泡質に優れ、タオルドライ後の肌感触も良好で
あり、安定性にも優れていた。 ポリオキシエチレン(3) ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%) 50% ラウリン酸アミドプロピルベタイン 3 ラウリン酸ジエタノールアミド 3 ラウリン酸 1 ミリスチン酸オクチルドデシル 2 カプリル酸モノ/ジグリセライド 4 モノイソステアリン酸モノミリスチン酸ジグリセライド 1 ジブチルヒドロキシトルエン 0.1 ポリオキシエチレン(25)ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 香料 0.5 精製水 バランス
起泡性、泡質に優れ、タオルドライ後の肌感触も良好で
あり、安定性にも優れていた。 ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド酢酸ナトリウム 15% ラウリン酸ヒドロキシスルホベタイン 2 ラウリン酸 1 ミリスチン酸 0.5 パルミチン酸イソプロピル 1 ひまわり油 3 カプリル酸モノ/ジグリセライド 4 香料 0.5 精製水 バランス
起泡性、泡質に優れ、タオルドライ後の肌感触も良好で
あり、安定性にも優れていた。 ラウリルリン酸カリウム 15% ラウリン酸ヒドロキシスルホベタイン 2 ラウリン酸アミドプロピルベタイン 4 ラウリン酸イソプロパノールアミド 3 オリーブ油 35 カプリル酸モノ/ジグリセライド 5 モノイソステアリン酸モノミリスチン酸ジグリセライド 1 ジブチルヒドロキシトルエン 0.1 香料 1 精製水 バランス
リセリン誘導体を洗浄剤組成物に添加することによっ
て、スキンケア剤としての水に不溶性の油性成分を洗浄
剤組成物中に安定に配合可能としたものである。本発明
の洗浄剤組成物は、洗浄後の皮膚等の過脱脂を防ぎ、肌
にしっとりとした潤いを与え、かさつきを生じさせず、
しかも安定性に優れたものであり、きわめて実用的価値
が高いものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 次の3成分(A)、(B)及び(C) (A)次の一般式(1)で表されるグリセリン誘導体 【化1】 (B)油剤(上記一般式(1)で表されるグリセリン誘
導体を除く) (C)陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イ
オン性界面活性剤から選ばれる一種又は二種以上を含有
し、(A)成分:(C)成分=1:1〜1:100(重
量比)である洗浄剤組成物において、(A)成分の一般
式(1)で表されるグリセリン誘導体として、1)R 1
及びR 2 の各々の炭素数が4〜12であるものと、2)
R 1 及びR 2 の各々の炭素数が10〜20で少なくとも
一方が脂肪族分岐鎖を有するものを混合して配合するこ
とを特徴とする洗浄剤組成物。 - 【請求項2】 洗浄剤組成物中に(A)成分の一般式
(1)で表されるグリセリン誘導体として、1)R 1 及
びR 2 の各々の炭素数が4〜12であるものを全組成物
の1〜10重量%と、2)R 1 及びR 2 の各々の炭素数
が10〜20で少なくとも一方が脂肪族分岐鎖を有する
ものを全組成物の0.5〜5重量%配合することを特徴
とする請求項1に記載の洗浄剤組成物。 - 【請求項3】 (C)成分の陰イオン性界面活性剤の配
合量が、全組成物の5重量%以上であることを特徴とす
る請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。 - 【請求項4】 (C)成分の陰イオン性界面活性剤が、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩、N−ラウ
ロイル−β−アラニン塩、モノアルキルリン酸塩、ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル酢酸塩、ポリオキシエ
チレンラウリルアミド酢酸塩からなる群から選択された
ものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
項に記載の洗浄剤組成物。 - 【請求項5】 洗浄剤組成物のpHが5〜12であり、
粘度が500cp以上であることを特徴とする請求項1
〜4のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
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JP29707096 | 1996-10-21 | ||
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GB0804479D0 (en) * | 2008-03-12 | 2008-04-16 | Unilever Plc | Make-up removal composition which provides good foam |
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