[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP3517304B2 - トータルステーション - Google Patents

トータルステーション

Info

Publication number
JP3517304B2
JP3517304B2 JP08436595A JP8436595A JP3517304B2 JP 3517304 B2 JP3517304 B2 JP 3517304B2 JP 08436595 A JP08436595 A JP 08436595A JP 8436595 A JP8436595 A JP 8436595A JP 3517304 B2 JP3517304 B2 JP 3517304B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collimation
display
pointer
telescope
dimensional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08436595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08285576A (ja
Inventor
山本  清
Original Assignee
ペンタックス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ペンタックス株式会社 filed Critical ペンタックス株式会社
Priority to JP08436595A priority Critical patent/JP3517304B2/ja
Publication of JPH08285576A publication Critical patent/JPH08285576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3517304B2 publication Critical patent/JP3517304B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Telescopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、視準望遠鏡を備えたト
ータルステーションに関する。
【0002】
【従来の技術】土地等の測量を行うために現在主として
用いられている測量機は、光波測距儀と電子セオドライ
トである。この光波測距儀は、測定対象地点に配置した
コーナーキューブに変調光を送光するとともにこのコー
ナーキューブによって反射された反射光の位相変化を測
定することにより、測定対象地点までの距離を測量する
ものである。また、電子セオドライトは、測定対象地点
の方向に向いた視準望遠鏡の水平方向の相対角及び垂直
方向の相対角を検出することにより、測定対象地点の水
平角及び高度角を測量するものである。トータルステー
ションは、これらの光波測距儀の機能と電子セオドライ
トの機能とを一体化するとともに、それぞれの測量結
果,即ち測距値及び測角値に対して演算処理を施して各
種データを出力できるようにしたものである。
【0003】このトータルステーションでは、測量に際
して、視準望遠鏡による測定対象地点の視準が行われ
る。即ち、視準望遠鏡の光軸は、変調光の送光/受光光
軸と同軸又は平行に構成されている。そのため、視準望
遠鏡によってコーナーキューブを視準することにより
(即ち、視準用望遠鏡自体の向きを微調整して、視準望
遠鏡の視野中心にコーナーキューブを合わせることによ
り)、送光/受光光軸をコーナーキューブに合致させ、
光波測距をし得る状態とするのである。また、視準望遠
鏡と測点に固定された基準台との間には、両者の水平方
向の相対角及び垂直方向の相対角を測角するためのエン
コーダが組み込まれている。そのため、視準望遠鏡によ
ってターゲットを視準することにより、視準望遠鏡の方
向をターゲットの方向に合致させ、基準台に対するター
ゲットの水平角及び高度角を測定するのである。
【0004】但し、トータルステーションによると数キ
ロ単位の測距が行われたり秒単位の精度の測角が行われ
ることから、視準望遠鏡の視準は、ごく精密に行われな
ければならない。そのため、視準に際しては、視準望遠
鏡の微調整が必要となる。
【0005】従来のトータルステーションでは、かかる
視準望遠鏡の微調整のために、水平方向微調整用の回転
つまみ,及び垂直方向微調整用の回転つまみを備えてい
た。そして、作業者は、視準望遠鏡を覗きながら、コー
ナーキューブの中心が視野の中心に重なるように、各回
転つまみを夫々回転させるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水平方
向微調整用の回転つまみと垂直方向用の回転つまみとが
別個に設けられていると、それらを個別に操作しなけれ
ばならない。即ち、斜め方向に微調整する場合には、何
れか一方の回転つまみを操作した後に他方の回転つまみ
を操作するか、両手で2つの回転つまみを各々操作しな
ければならない。このように、従来のトータルステーシ
ョンでは、視準望遠鏡の斜め方向への微調整のために2
アクションが必要であったので、視準に手間と時間が掛
かっていた。
【0007】また、従来のトータルステーションを用い
た視準作業は、作業者の目でコーナーキューブの動きを
確認しながら作業を行うというものであり、フィードバ
ックシステムの中に作業者自身が組み込まれているのと
等価となっている。従って、作業者の熟練度によって視
準の精度や作業時間が大幅に左右されるという問題があ
った。つまり、未熟練者であると、1回の操作でコーナ
ーキューブが視野の中心に合うのは希で、視野中心近傍
で何回かコーナーキューブを行ったり来たりさせないと
両者を重ねることはできない。
【0008】そこで、本発明の課題は、1個の操作部材
を操作するだけで視準望遠鏡の傾動方向及び傾動量を予
め指定することができ、短時間で視準作業を行うことが
できるトータルステーションを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるトータルス
テーションの第1の態様は、上記課題を解決するため
に、基台に対して任意方向に傾動自在に設けられた視準
望遠鏡を有するトータルステーションにおいて、前記基
台と、対物光学系,この対物光学系の焦点位置近傍にそ
の光軸に直交して配置された透明な表示板,及び、前記
対物光学系によって形成された実像を拡大する接眼光学
系を含む前記視準望遠鏡と、前記基台に対して前記視準
望遠鏡を任意方向に傾動駆動する傾動駆動手段と、前記
表示板上に定義された2次元の座標空間に視準ポインタ
を表示する表示手段と、2次元の方向及び動作量を入力
する2次元方向指示入力手段と、この2次元方向指示入
力手段によって入力された2次元の方向及び動作量に従
って前記表示手段によって前記表示板に表示されている
前記視準ポインタの表示位置を移動する表示移動手段
と、前記表示板上における前記視準ポインタの表示位置
の当該表示板の中心との差分に基づいて、前記傾動駆動
手段による前記視準望遠鏡の傾動方向及び傾動量を算出
し、算出した傾動方向及び量に基づいて前記傾動駆動手
段を制御して前記視準望遠鏡を前記視準ポインタによ
って示される方向に当該視準ポインタによって示される
量だけ傾動させる制御手段とを、備えたことを特徴とす
る。同様に、本発明によるトータルステーションの第2
の態様は、上記課題を解決するために、基台に対して任
意方向に傾動自在に設けられた視準望遠鏡を有するトー
タルステーションにおいて、前記基台と、対物光学系,
前記対物光学系によって形成された実像を拡大する接眼
光学系,この対物光学系の焦点位置と前記接眼光学系と
の間に配置されたハーフミラー,及び、このハーフミラ
ーに関して前記対物光学系の焦点位置と光学的等価な位
置に配置された表示板を含む前記視準望遠鏡と、前記基
台に対して前記視準望遠鏡を任意方向に傾動駆動する傾
動駆動手段と、前記表示板上に定義された2次元の座標
空間に視準ポインタを表示する表示手段と、2次元の方
向及び動作量を入力する2次元方向指示入力手段と、こ
の2次元方向指示入力手段によって入力された2次元の
方向及び動作量に従って前記表示手段によって前記表示
板に表示されている前記視準ポインタの表示位置を移動
する表示移動手段と、前記表示板上における前記視準ポ
インタの表示位置の当該表示板の中心との差分に基づい
て、前記傾動駆動手段による前記視準望遠鏡の傾動方向
及び傾動量を算出し、算出した傾動方向及び量に基づい
て前記傾動駆動手段を制御して、前記視準望遠鏡を前記
視準ポインタによって示される方向に当該視準ポインタ
によって示される量だけ傾動させる制御手段とを、備え
たことを特徴とする。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説
明する。各実施例の詳細な説明を行う前に、本発明の各
構成要件の概念を説明する。 (視準望遠鏡)視準望遠鏡は、光波測距用の送光光軸及
び受光光軸と平行な光軸を有する望遠鏡とすることがで
る。この視準望遠鏡の光軸は、送光光軸及び受光光軸
と同軸であっても別個の光軸であっても良い。
【0011】(傾動駆動手段)傾動駆動手段は、基台と
視準望遠鏡とを可撓管によって接続する構造に基づいて
構成されても良いし、基台と視準望遠鏡とをボールジョ
イントによって接続する構造に基づいて構成されても良
い。しかしながら、機械強度や制御の容易性を考慮する
と、直交する2軸を有するユニバーサルジョイントとす
ることが望ましい。
【0012】その場合、傾動駆動手段は、基台と視準望
遠鏡との間に設けられた中間部材と、第1の軸回りに基
台と中間部材とを相対回転させる第1回転手段と、第1
の軸に直交する方向を向いた第2の軸回りに中間部材と
視準望遠鏡とを相対回転させる第2回転手段とから構成
することができる。これら第1回転手段及び第2回転手
段は、電磁力,磁力,空気圧にて作動するアクチュエー
タとすることができる。電磁力で作動するアクチュエー
タとする場合には、サーボモータ,ステップモータ,パ
ルスモータ等のモータとすることができる。なお、ここ
でいう「直交」とは、ねじれの位置を含む概念である。
即ち、視準望遠鏡の視野内において、各軸の回転による
視野の移動方向が直交していれば良い。
【0013】傾動駆動手段がこのように構成される場合
には、制御手段は、指示表示が表示される座標位置を示
す各座標軸の値のうち、一方の値に基づいて前記第1回
転手段を回転させ、他方の値に基づいて前記第2回転手
段を回転させるように構成することができる。
【0014】(表示手段)表示手段は、視準望遠鏡を構
成する対物レンズによる物体像の結像位置に配置されて
いることが望ましいが、物体像の結像位置は物体距離に
より前後するので、結像位置近傍にあれば十分である。
この表示手段は、視準用のピント板を兼ねていても良
い。この場合には、表示手段の表面に視準線が描かれ
る。これに対して、表示手段と視準用のピント板が別個
に設けられていても良い。この場合には、ハーフミラー
等を用いて、表示手段による指示表示と視準用の視準線
が重なって見えるように構成される。
【0015】表示手段によって表示される指示表示は、
矢印やその他の記号のポインタとすることができる。 (2次元方向指示入力手段)2次元方向指示入力手段
は、2次元の動作方向及び動作量を入力するポインティ
ングデバイスとすることができる。このポインティング
デバイスとしては、トラックボールの他に、マウス,ジ
ョイスティック,タブレット(digitizing pad),等を
使用しても良い。この2次元方向指示手段は、トータル
ステーション本体に内蔵されていても良いし、有線又は
無線でトータルステーションに接続された外部装置とし
て構成されていても良い。
【0016】(記憶手段)指示表示の座標値を保持する
記憶手段を更に備えていても良い。この場合、表示手段
はこの記憶手段から読み出した座標値に対応した座標位
置に指示表示を行うとともに、表示移動手段は2次元
指示入力手段によって入力された2次元の方向指示に
従って記憶手段に保持された座標値を更新するように構
成することができる。
【0017】(分解手段)2次元方向指示入力手段によ
って入力された方向指示を直交する2方向成分に分解す
る分解手段を備えていても良い。この場合、表示移動手
段は、この分解手段によって分解された2方向成分の夫
々に応じて、前記座標値の各座標軸の値を更新するよう
に構成することができる。
【0018】(確定手段)制御手段が制御タイミングを
確定する確定手段を更に備えても良い。このように構成
すると、制御手段は、確定手段によって確定される以前
においては傾動駆動手段を動作させず、確定後に一挙に
動作させる。従って、その間に入力された2次元方向指
示に逐一応じて無駄な動作をすることが防止される。
【0019】
【実施例1】以下、図面に基づいて本発明の第1実施例
を説明する。 <トータルステーションの外形>図1は、トータルステ
ーションの外観を示す正面図である。この図1から明ら
かなように、トータルステーションは、大きく分けて、
視準望遠鏡部1,本体部2,基台部3,及び整準ブロッ
ク4から構成されている。
【0020】中間部材としての本体部2は、正面から見
て略U字状の外形を有しており、その正面に、2次元位
置情報入力部5が着脱自在に取り付けられている。視準
望遠鏡部1は、視準望遠鏡,並びに、光波測距を行うた
めの送光装置及び受光装置を、一体に有している。図1
では、視準望遠鏡の接眼レンズ1aが手前を向いている
状態が示されている。また、視準望遠鏡部1は、軸6に
よって本体部2のU字状凹部2a内に軸支され、紙面の
上下方向に沿って立てた面内で回転可能となっている。
【0021】この軸6の一端には円盤状の透明スケール
7aが固着されており、本体部2内にて回転可能となっ
ている。一方、本体部2内には、この透明スケール7a
上に描かれたパターンを読み取る検出装置7bが固設さ
れている。これら透明スケール7a及び検出装置7bか
ら垂直方向エンコーダ7が構成されて、視準望遠鏡部1
と本体部2との間の相対角度が検出されるのである。
【0022】また、本体部2内には、第2の軸としての
軸6を回転させて視準望遠鏡部1の高度角調整を行う第
1回転手段としての高度角回転駆動部8が固設されてい
る。この高度角駆動部8は、パルスモータと軸6を回転
させるための減速ギヤ列とからなっている。なお、パル
スモータと軸6との間には、図示せぬ摩擦クラッチが介
在している。従って、視準望遠鏡部1を手で掴んで強制
的に回転させることも可能である。
【0023】基台部3は、円柱状の形状を有している。
基台部3は、軸6の方向に直交する方向を向いた軸9に
よって本体部2の底面2bに軸支され、紙面の左右方向
に沿って立てた面内で回転可能となっている。
【0024】基台部3内には、第1の軸としての軸9を
回転させて本体部2の水平角調整を行う第2回転手段と
しての水平角回転駆動部10が固設されている。この水
平角駆動部10は、パルスモータと軸9を回転させるた
めの減速ギヤ列とからなっている。なお、パルスモータ
と軸9との間には、図示せぬ摩擦クラッチが介在してい
る。従って、本体部2を手で掴んで強制的に回転させる
ことも可能である。
【0025】なお、基台部3の上面には円盤状のスケー
ル11aが設けられている。一方、本体部2内には、こ
のスケール11a上に描かれたパターンを読み取る検出
装置11bが固設されている。これらスケール11a及
び検出装置11から水平方向エンコーダ11が構成され
て、基台部3と本体部2との間の相対角度が検出される
のである。
【0026】整準ブロック4は、基台部3と同軸の円柱
形状を有している。この整準ブロック4には、基台部3
との間の間隔を調整するための図示せぬ整準ネジが、そ
の周方向の等角度間隔の3点に設けられている。従っ
て、整準ブロック4と基台部3との間を、相対的にあら
ゆる方向に傾けることができる。即ち、整準ブロック4
がどのような方向に傾いていても、本体部2及び視準望
遠鏡部1の水平方向回転面を水平に保つことができる。
【0027】以上の機械構成により、視準望遠鏡部1
は、地面に対して固定された基台部3に対してあらゆる
方向を向くことができる。即ち、本体部2,軸6,9,
高度角回転駆動部8,及び水平角回転駆動部10によ
り、傾動手段が構成される。そして、この時の視準望遠
鏡の方向は、垂直方向エンコーダ7及び水平方向エンコ
ーダ11によって測定される。 <視準望遠鏡の構成>次に、視準望遠鏡部1内の視準望
遠鏡の光学構成を説明する。図2は、その視準望遠鏡の
光学構成の概略を示す光学構成図である。図2におい
て、視準望遠鏡は、視準光軸lに沿って物体(測定対
象)側から順に、対物光学系16,ダイクロイックプリ
ズム17,液晶表示板22,接眼光学系18から構成さ
れている。
【0028】対物光学系16は、物体からの光を収束さ
せて、物体の実像を結像させる結像レンズである。ダイ
クロイックプリズム17は、光軸lに対して斜めに傾斜
した接合面を有している。この接合面には、特定の波長
域の光のみを反射するとともにその他の波長の光を全て
透過する反射コーティングが施されている。従って、物
体からの光の殆どは、このダイクロイックプリズム17
を透過する。
【0029】表示手段としての液晶表示板22は、視準
用焦点板を兼用する透明部材である。即ち、この液晶表
示板22の接眼光学系側の面は、対物光学系16の焦点
に位置し、無限遠にある物体の実像が結像する。この面
上には、図3に示すような十字線rが描かれている。こ
の十字線rの交点は、光軸lの位置と一致している。従
って、物体の実像がこの十字線rの交点に位置する時に
は、この物体が光軸l上に位置しているということが判
る。また、液晶表示板22は、その全面がドットマトリ
ックス状のセルからなる液晶ディスプレイとなってい
る。即ち、液晶表示板22を構成する各セルは、電荷が
与えられてない時には対物光学系16からの光を透過す
るが、電荷が与えられた時には対物光学系16からの光
を遮断する。従って、各セルに選択的に電荷が与えられ
ることにより、図3に示すような指示表示としての矢印
型の視準ポインタ(カーソル)Pが、影として表示され
るのである。
【0030】接眼光学系18は、液晶表示板22上の十
字線r及び視準ポインタP,並びに液晶表示板22表面
近傍に結像された物体の実像を拡大観察するための正レ
ンズ群である。
【0031】なお、対物光学系16は、光波測距用測距
光の送光/受光系によって兼用されている。即ち、光波
測距ユニット19は、ダイクロイックプリズム17の接
合面において反射される波長域内の測距光を、所定周波
数で変調しつつ出射する。すると、この測距光は、ダイ
クロイックプリズム17の接合面にて反射され、対物光
光学系16により光軸lと平行にされて、送光される。
測定対象点に配置されたコーナーキューブによって測距
光が反射されると、その戻り光が光軸lに沿って対物光
学系16に再入射する。この戻り光は、ダイクロイック
プリズム17にて反射されて、光波測距ユニット19に
よって受光される。この戻り光によって、光波測距ユニ
ット19は、測距光出射時の変調位相と戻り光の位相と
の位相差を検出する。 <2次元位置情報入力部の構成>図1に戻り、2次元方
向指示入力手段としての2次元位置情報入力部5につい
て説明する。この2次元位置情報入力部5は、回転操作
されるトラックボール51の回転方向及び回転量とし
て、2次元位置情報を入力するポインティングデバイス
である。図4は、この2次元位置情報入力部5を図1の
矢印IV方向から見た状態を示す平面図である。
【0032】2次元位置情報入力部5は、その側面5a
によって本体部2に着脱自在となっている。また、この
2次元位置情報入力部5の上面中央には、トラックボー
ル51が全方向に回転自在,且つ脱落不能な状態ではめ
込まれている。また、トラックボール51を挟んで本体
部2と反対側には、確定キー(クリックボタン)55が
設けられている。なお、2次元位置情報入力部5と本体
部2との間ではケーブル56によってデータ授受がなさ
れているので、2次元位置情報入力部5を本体部2から
外して使用することが可能である。
【0033】このトラックボール51の回転方向及び回
転量についての情報(2次元位置情報)は、液晶表示板
22上の視準ポインタ(カーソル)Pを移動させるのに
用いられる。即ち、トラックボール51を図4における
下側(前側)から上側(後側)へ回転させると、視準ポ
インタPが視野内(液晶表示板22上)で上方に移動す
る。反対に、トラックボール51を図4における上側
(後側)から下側(前側)へ回転させると、視準ポイン
タPが視野内(液晶表示板22上)で下方に移動する。
また、トラックボール51を図4における左側から右側
へ回転させると、視準ポインタPが視野内(液晶表示板
22上)で右方に移動する。反対に、トラックボール5
1を図4における右側から左側へ回転させると、視準ポ
インタPが視野内(液晶表示板22上)で左方に移動す
る。なお、トラックボール51を斜め方向に回転させる
と、この回転方向に応じて、視準ポインタPが斜め方向
に移動する。
【0034】この2次元位置情報入力部5の内部構成
を、図5のブロック図に示す。図5における鉛直方向パ
ルスカウント部52は、任意の方向に回転するトラック
ボール51の前後方向の回転成分に応じてパルスを発生
するエンコーダである。即ち、この鉛直方向パルスカウ
ント部52は、前後方向成分における回転量及び回転の
向きに応じて、この向きを示すパルスを所定個数発生す
るのである。鉛直方向パルスカウント部52にて発生し
たパルスは、移動量計算部通信部54に入力される。
【0035】同様に、水平方向パルスカウント部53
は、任意の方向に回転するトラックボール51の左右方
向の回転成分に応じてパルスを発生するエンコーダであ
る。即ち、この水平方向パルスカウント部53は、水平
方向成分における回転量及び回転の向きに応じて、この
向きを示すパルスを所定個数発生するのである。水平方
向パルスカウント部53にて発生したパルスは、移動量
計算部通信部54に入力される。
【0036】これら鉛直方向パルスカウント部52及び
水平方向パルスカウント部53は、トラックボール51
の回転を、夫々の方向成分としてパルスに変換するの
で、分解手段として機能する。
【0037】また、確定手段としての確定キー55は、
押下された時に一個のパルス(確定パルス)を移動量計
算部通信部54に入力する。移動量計算部通信部54
は、受信したパルスを所定のフォーマットに変換して、
ケーブル56(図1参照)を通じて本体部2内の演算処
理部に送信する回路である。 <トータルステーションの内部回路>次に、2次元位置
情報入力部5からの2次元位置情報を受信して高度角回
転駆動部8及び水平角回転駆動部10を制御するための
回路の構成を、図6のブロック図に基づいて説明する。
【0038】図6において、2次元位置情報入力部5
は、分割部12を介して演算処理部13に接続されてい
る。この演算処理部13には、高度角回転駆動部8,水
平角回転駆動部10,視準ポインタ座標位置メモリ1
4,及び望遠鏡内視準ポインタ表示装置15が接続され
ている。
【0039】分割部12は、2次元位置情報入力部5か
ら送信された2次元入力情報を、1次元づつのパルス
(鉛直方向パルスカウント部52にて発生した前後方向
の回転成分を示すパルス,水平方向パルスカウント部5
3にて発生した左右方向の回転成分を示すパルス)及び
確定パルスに分離する回路である。
【0040】表示手段としての望遠鏡内視準ポインタ表
示装置15は、液晶表示板22に視準ポインタPの表示
を行うドライバである。記憶手段としての視準ポインタ
座標位置メモリ14は、液晶表示板22上にて現在視準
ポインタPが表示されている座標位置についてのデータ
(x,y)を格納しているメモリである。この座標位置
とは、図3に示すように液晶表示板22の表面に描かれ
ている十字線の一方をX軸,他方をY軸,交点を原点と
して座標空間を定義した場合における視準ポインタPの
表示位置である。
【0041】演算処理部13は、トータルステーション
全体の制御を行う処置装置であり、光波測距ユニット1
9からの位相差データに基づく測距値の算出,垂直方向
エンコーダ7からのデータ及び水平方向エンコーダ11
からのデータに基づく測角値の算出,これら測距値及び
測角値に対するデータ処理,等を実行する。
【0042】演算処理部13は、また、視準ポインタ座
標位置メモリ14に格納されているデータ(x,y)を
読み出し、望遠鏡内視準ポインタ表示装置15に対し
て、液晶表示板22上の当該データが示す座標位置に視
準ポインタPを表示させる。表示移動手段としての演算
処理部13は、分割部12から各次元のパルスが入力さ
れた時には、この各次元のパルスの数及びそれが示す向
きに従って視準ポインタ座標位置メモリ14内のデータ
(x,y)を更新するとともに、この更新後のデータ
(x,y)に従って、液晶表示板22上の視準ポインタ
Pを移動させる。制御手段としての演算処理部13は、
分割部12から確定パルスが入力された時には、その時
点における視準ポインタ座標位置メモリ14内のデータ
(x,y)に基づいて、各駆動部8,10内パルスモー
タの駆動量及び駆動の向きを算出し、この駆動量及び駆
動の向きに応じた駆動パルスをこれら各駆動部8,10
に送出する。 <表示駆動制御処理>図7は、望遠鏡内視準ポインタ表
示装置15に液晶表示板22上での視準ポインタ表示を
行わせるとともに各駆動部8,10内パルスモータを駆
動するために図6の制御演算部13において実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【0043】このフローチャートは、トータルステーシ
ョンに電源を投入することによりスタートする。そし
て、最初のS01において、初期設定を行う。即ち、視
準ポインタ座標位置メモリ14内に、原点を示すデータ
(x=0,y=0)を設定する。
【0044】次のS02では、トラックボールの移動量
に応じた視準ポインタの位置を計算する。即ち、分割部
12から前後方向の回転成分を示すパルスが入力されて
いる時には、前後方向パルスカウント値に第1の定数を
掛けて座標上の距離値に変換し、これを視準ポインタ座
標位置メモリ14内のX軸座標値(x)に加算する。こ
の前後方向パルスカウント値は、正負両極性をとり、前
側から後側への向きを示すパルスが入力された場合にイ
ンクリメントされ、後側から前側への向きを示すパルス
が入力された場合にデクリメントされ、このS02の計
算が完了するとクリアされる。同様に、分割部12から
左右方向の回転成分を示すパルスが入力されている時に
は、左右方向パルスカウント値に第1の定数を掛て座標
上の距離値に変換し、これを視準ポインタ座標位置メモ
リ14内のY軸座標値(y)に加算する。この左右方向
パルスカウント値も、正負両極性をとり、左側から右側
への向きを示すパルスが入力された場合にインクリメン
トされ、右側から左側への向きを示すパルスが入力され
た場合にデクリメントされ、このS02の計算が完了す
るとクリアされる。なお、第1の定数は、トラックボー
ル51の回転に対する視準ポインタPの移動のレスポン
スを可変とするために変更可能となっている。
【0045】次のS03では、S02によって更新され
た視準ポインタ座標位置メモリ14内の座標位置データ
(x,y)に従って、望遠鏡内視準ポインタ表示装置1
5に対して、液晶表示板22上での視準ポインタPの表
示を行わしめる(表示移動手段に対応)。電源投入後に
未だパルスの入力がない時には、液晶表示板22の中心
に視準ポインタPが表示されることになる。
【0046】次のステップS04では、確定キー55が
押されたかどうかをチェックする。即ち、分割部12か
ら確定パルスの入力があったか否かをチェックする。そ
して、確定キー55が押されていない場合,即ち確定パ
ルスの入力がない場合には、処理をS02に戻し、今回
のS02処理後にカウントされたパルスカウント値に応
じた処理を行う。
【0047】これに対して、確定キー55が押された場
合,即ち確定パルスの入力があった場合には、ステップ
S05において視準ポインタPと望遠鏡の中心との間の
距離を求める。この演算では、原点の座標値(0,0)
から現時点において視準ポインタ座標位置メモリ14内
に格納されているデータの座標値(x,y)を減算する
ことによって、各座標軸上での距離が算出される。従っ
て、X座標軸上の距離は(−x)となり、Y軸座標上の
距離は(−y)となる。
【0048】次のS06では、求めた距離を元に、高度
角及び水平角の回転量を求める。即ち、X座標軸上の距
離値に第2の定数を掛けることにより、高度角回転駆動
部8内のパルスモータの駆動量(鉛直方向回転量)を算
出する。また、Y軸座標上の距離値に第3の定数を掛け
ることにより、水平角回転駆動部10内のパルスモータ
の駆動量(水平方向回転量)を算出する。
【0049】次のS07では、S06にて計算した回転
量に基づいて、水平方向又は/及び鉛直方向の回転を行
う。即ち、S06にて計算した鉛直方向回転量に応じた
駆動パルスを発生し、高度角回転駆動部8に向けて出力
する。同時に、水平方向回転量に応じた駆動パルスを発
生し、水平角回転駆動部10に向けて出力する。このス
テップを実行した後、次回の測量に備えて、処理をS0
1に戻す。 <実施例の作用>以上に説明した構成を有する本実施例
のトータルステーションの視準動作の手順を、図8のフ
ローチャートに基づいて説明する。なお、この視準動作
を始める前提として、作業者は、予め整準ブロック4に
よる整準を行うとともに視準望遠鏡の視度調整及びピン
ト合わせを行って、ターゲット(コーナーキューブ)が
明瞭に見え得るようにしておくものとする。
【0050】トータルステーションに電源を投入した後
で、作業者は、本体部2を基台部3に対して手動回転さ
せるとともに視準望遠鏡部1を本体部2に対して手動回
転させて、視準望遠鏡部1の方向を適宜調整し、視準望
遠鏡の視野内にターゲット(コーナーキューブ)を捉え
る(S11)。なお、この時点において、視準ポインタ
Pは、視野の中央(視準線rの交点位置)に表示されて
いる。
【0051】ターゲット(コーナーキューブ)を視野内
に捉えると、作業者は、トラックボール51を回転させ
て視準ポインタPを移動させる。即ち、作業者は、視野
の面内おいて、視準ポインタPからターゲット(コーナ
ーキューブ)像へ向かう方向に合わせて、トラックボー
ル51を対応方向へ回転させる。すると、このトラック
ボール51の回転量の各方向成分(前後方向成分,左右
方向成分)に応じたパルスが演算処理部13に入力さ
れ、視準ポインタ座標メモリ14内の座標位置データ
(x,y)が更新されるとともに、視準ポインタPがタ
ーゲット(コーナーキューブ)の方へ移動される。な
お、トラックボール51を回転させすぎて、視準ポイン
タPがターゲット(コーナーキューブ)中心を越えてし
まった場合は、トラックボール51を逆向きに回転させ
る。すると、この向きの変化が検出されて、視準ポイン
タPが逆向きに移動される。作業者は、このトラックボ
ール51の回転作業を、視準ポインタPがターゲット
(コーナーキューブ)の中心と重なるまで行う(S1
2)。従って、この時点において視準ポインタ座標メモ
リ14内に格納されている座標位置データ(x,y)
は、液晶表示画面22上におけるターゲット(コーナー
キューブ)中心の座標に対応していることになる。
【0052】次に、作業者は確定キー55を押す(S1
3)。すると、ターゲット(コーナーキューブ)中心の
座標位置に対応している座標データ(x,y)に基づい
て、この座標位置と座標中心との間の距離を解消するよ
うに、高度角回転駆動部8及び水平角回転駆動部10が
所定方向に所定量回転される。その結果、ターゲット
(コーナーキューブ)中心が視野中心に合致して、視準
作業が完了する。
【0053】このように、本実施例によれば、視準望遠
鏡を斜め方向に微調整する場合でも、斜め方向に視準望
遠鏡を調整(回転)する指示を、2次元位置情報入力部
5によって一動作だけで入力することができる。また、
予め正確な指示を入力した後で、一挙に両駆動部8,1
0を回転させるので、各駆動部8,10の正転・反転を
繰り返してターゲット(コーナーキューブ)中心を視野
中心に追い込むといった無駄な駆動をする必要がない。
従って、作業者は、片手の指一本でも短時間で視準微調
整作業を行うことができる。
【0054】
【実施例2】本発明の第2実施例は、第1実施例に比較
して、液晶表示板が視準用望遠鏡の光軸lから外れて設
けられている点のみが相違し、その他の構成を同一とす
る。以下では、この相違点についてのみ説明し、その他
の構成の説明を省略する。 <視準望遠鏡の構成>次に、視準望遠鏡部1内の視準望
遠鏡の光学構成を説明する。図9は、その視準望遠鏡の
光学構成の概略を示す光学構成図である。図2におい
て、ダイクロイックプリズム17と接眼光学系18との
間には、光軸lに対して45゜傾けたハーフミラー20
が固設されている。このハーフミラー20は、その接眼
側の面が反射面となっている。この反射面に関して、対
物光学系16の焦点位置と光学的透過位置には、液晶表
示板21が固設されている。この液晶表示板21のハー
フミラー側面には、図3に示すような十字線rが描かれ
ている。この十字線rの交点は、光軸lの位置と光学的
に等価な位置となっている。従って、接眼光学系18を
覗くと、光軸l上の物体とこの十字線rの交点が重なっ
て見える。この液晶表示板21は、その全面がドットマ
トリックス状のセルからなる液晶ディスプレイとなって
いるとともに、その背面に外部光が導入されている。そ
して、この液晶表示板21は、望遠鏡内視準ポインタ表
示装置15によって駆動される。従って、各セルに選択
的に電荷が与えられることにより、接眼光学系18を覗
いた時に図3に示すような矢印型の視準ポインタ(カー
ソル)Pの影が物体像に重なって見えるようになるので
ある。 <実施例の作用>本第2実施例によると、第1実施例と
同じ作用を奏することができる。
【0055】以上説明した各実施例では、視準ポインタ
Pの初期位置が座標原点であるとしたが、それに対応す
る座標データが視準ポインタ座標位置メモリ14内に格
納されている限り、視準ポインタPの初期位置はどこで
あっても良い。
【0056】
【発明の効果】以上のように構成した本発明のトータル
ステーションによると、2次元方向指示入力手段によっ
て方向指示を入力するだけで、視準望遠鏡の傾動方向及
び傾動量を予め指定することができる。そして、指定さ
れた傾動方向及び傾動量に基づいて、傾動駆動手段が視
準望遠鏡を傾動駆動するので、短時間で視準作業を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例によるトータルステーシ
ョンの外観を示す正面図
【図2】 図1の視準望遠鏡部内の光学構成図
【図3】 接眼光学系を介して見た液晶表示板を示す図
【図4】 図1のIV方向から2次元位置情報入力部を見
た平面図
【図5】 2次元位置情報入力部の内部回路を示すブロ
ック図
【図6】 トータルステーションの内部回路を示すブロ
ック図
【図7】 図6の演算処理部で実行される視準制御処理
を示すフローチャート
【図8】 本発明の第1実施例による視準作業の手順を
示すフローチャート
【図9】 本発明の第2実施例によるトータルステーシ
ョンにおける視準望遠鏡部内の光学構成図
【符号の説明】
1 視準望遠鏡部 2 本体部 3 基台部 5 2次元位置情報入力部 6 軸 8 高度角回転駆動部 9 軸 10 水平角回転駆動部 13 演算処理部 14 視準ポインタ座標位置メモリ 15 液晶表示板 51 トラックボール 52 鉛直方向パルスカウント部 53 水平方向パルスカウント部 55 確定キー

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台に対して任意方向に傾動自在に設けら
    れた視準望遠鏡を有するトータルステーションにおい
    て、前記基台と、 対物光学系,この対物光学系の焦点位置近傍にその光軸
    に直交して配置された透明な表示板,及び、前記対物光
    学系によって形成された実像を拡大する接眼光学系を含
    む前記視準望遠鏡と、 前記基台に対して前記視準望遠鏡を任意方向に傾動駆動
    する傾動駆動手段と、前記表示板上 に定義された2次元の座標空間に視準ポイ
    ンタを表示する表示手段と、 2次元の方向及び動作量を入力する2次元方向指示入力
    手段と、 この2次元方向指示入力手段によって入力された2次元
    の方向及び動作量に従って前記表示手段によって前記表
    示板に表示されている前記視準ポインタの表示位置を移
    動する表示移動手段と、前記表示板上における前記視準ポインタの表示位置の当
    該表示板の中心との差分 に基づいて、前記傾動駆動手段
    による前記視準望遠鏡の傾動方向及び傾動量を算出し、
    算出した傾動方向及び傾動量に基づいて前記傾動駆動手
    段を制御して前記視準望遠鏡を前記視準ポインタによ
    って示される方向に当該視準ポインタによって示される
    量だけ傾動させる制御手段とを備えたことを特徴とする
    トータルステーション。
  2. 【請求項2】基台に対して任意方向に傾動自在に設けら
    れた視準望遠鏡を有するトータルステーションにおい
    て、 前記基台と、 対物光学系,前記対物光学系によって形成された実像を
    拡大する接眼光学系,この対物光学系の焦点位置と前記
    接眼光学系との間に配置されたハーフミラー,及び、こ
    のハーフミラーに関して前記対物光学系の焦点位置と光
    学的等価な位置に配置された表示板を含む前記視準望遠
    鏡と、 前記基台に対して前記視準望遠鏡を任意方向に傾動駆動
    する傾動駆動手段と、 前記表示板上に定義された2次元の座標空間に視準ポイ
    ンタを表示する表示手段と、 2次元の方向及び動作量を入力する2次元方向指示入力
    手段と、 この2次元方向指示入力手段によって入力された2次元
    の方向及び動作量に従って前記表示手段によって前記表
    示板に表示されている前記視準ポインタの表示位置を移
    動する表示移動手段と、 前記表示板上における前記視準ポインタの表示位置の当
    該表示板の中心との差分に基づいて、前記傾動駆動手段
    による前記視準望遠鏡の傾動方向及び傾動量を算出し、
    算出した傾動方向及び傾動量に基づいて前記傾動駆動手
    段を制御して、前記視準望遠鏡を前記視準ポインタによ
    って示される方向に当該視準ポインタによって示される
    量だけ傾動させる制御手段とを備えたことを特徴とする
    トータルステーション。
  3. 【請求項3】前記視準ポインタの表示位置の座標値を保
    持する記憶手段を更に備え、前記表示手段は前記表示板
    上における前記記憶手段から読み出した座標値に対応し
    位置前記視準ポインタを表示するとともに、前記表
    示移動手段は前記2次元方向指示入力手段によって入力
    された2次元の方向及び動作量に従って前記記憶手段に
    保持された座標値を更新することを特徴とする請求項1
    又は2記載のトータルステーション。
  4. 【請求項4】前記2次元方向指示入力手段によって入力
    された動作量前記2次元の方向に夫々対応した直交す
    る2方向成分に分解する分解手段を更に備え、前記表示
    移動手段はこの分解手段によって分解された2方向成分
    の夫々に応じて、前記座標値の各座標軸の値を更新する
    ことを特徴とする請求項記載のトータルステーショ
    ン。
  5. 【請求項5】前記傾動駆動手段は、前記基台に対して第
    1の軸を介して回転可能に支持されるとともに、当該第
    1の軸に直交する方向を向いた第2の軸を介して前記視
    準望遠鏡を回転自在に支持する中間部材と、前記 第1の軸回りに前記基台に対して前記中間部材
    駆動する第1回転手段と、前記 第2の軸回りに前記中間部材に対して前記視準望遠
    回転駆動する第2回転手段とからなることを特徴と
    する請求項1又は2記載のトータルステーション。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、前記視準ポインタの座標
    位置を示す各座標軸の値のうち、一方の値に基づいて前
    記第1回転手段を回転させ、他方の値に基づいて前記第
    2回転手段を回転させることを特徴とする請求項記載
    のトータルステーション。
  7. 【請求項7】前記視準望遠鏡は、前記対物光学系を兼用
    する光波測距ユニットを含むことを特徴とする請求項1
    又は2記載のトータルステーション。
  8. 【請求項8】前記2次元方向指示入力手段は2次元の
    向及び動作量を入力するポインティングデバイスである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のトータルステー
    ション。
  9. 【請求項9】前記2次元方向指示入力手段はトラックボ
    ールであることを特徴とする請求項1又は2記載のトー
    タルステーション。
  10. 【請求項10】前記制御手段の制御タイミングを確定す
    る確定手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は
    記載のトータルステーション。
JP08436595A 1995-04-10 1995-04-10 トータルステーション Expired - Fee Related JP3517304B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08436595A JP3517304B2 (ja) 1995-04-10 1995-04-10 トータルステーション

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08436595A JP3517304B2 (ja) 1995-04-10 1995-04-10 トータルステーション

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08285576A JPH08285576A (ja) 1996-11-01
JP3517304B2 true JP3517304B2 (ja) 2004-04-12

Family

ID=13828509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08436595A Expired - Fee Related JP3517304B2 (ja) 1995-04-10 1995-04-10 トータルステーション

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3517304B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6105298B2 (ja) * 2013-01-17 2017-03-29 株式会社トプコン 測量機器の回転駆動部及び測量機器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08285576A (ja) 1996-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2502012C (en) Electronic display and control device for a measuring device
AU2004276459B2 (en) Method and system for determining the spatial position of a hand-held measuring appliance
CN101153795B (zh) 激光扫描器
US8281495B2 (en) Two dimension layout and point transfer system
EP3211369B1 (en) Surveying instrument and program
JP3569426B2 (ja) 測量用反射部材
US4818858A (en) Visual sensor system for producing stereoscopic visual information
JP2002202127A (ja) 光電式レーザ測距装置
JP2002039748A (ja) 携帯型測距装置
JP6823482B2 (ja) 三次元位置計測システム,三次元位置計測方法,および計測モジュール
JP2022136224A (ja) ターゲット、測量方法およびプログラム
KR100399803B1 (ko) 입력장치와 표시시스템
JP3517304B2 (ja) トータルステーション
JP2006078416A (ja) トータルステーション
JPH0334805B2 (ja)
JP2001033250A (ja) 測量装置
JP3517303B2 (ja) トータルステーション
JP3816812B2 (ja) トータルステーション
JPH08285579A (ja) 測量機
JP2000329553A (ja) 計測装置
JP2521754B2 (ja) 測量装置
JP3615846B2 (ja) 測量機
JP2021067615A (ja) スキャナシステムおよびスキャン方法
JPH08278124A (ja) 測量機
JP2006078415A (ja) トータルステーション

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040123

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100130

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100130

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110130

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees