[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP3508899B2 - 車両用スライドドアのワイヤハーネス配索構造 - Google Patents

車両用スライドドアのワイヤハーネス配索構造

Info

Publication number
JP3508899B2
JP3508899B2 JP33825396A JP33825396A JP3508899B2 JP 3508899 B2 JP3508899 B2 JP 3508899B2 JP 33825396 A JP33825396 A JP 33825396A JP 33825396 A JP33825396 A JP 33825396A JP 3508899 B2 JP3508899 B2 JP 3508899B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
harness
link
guide
door
door body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33825396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10175483A (ja
Inventor
邦夫 矢崎
秋夫 平本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP33825396A priority Critical patent/JP3508899B2/ja
Publication of JPH10175483A publication Critical patent/JPH10175483A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3508899B2 publication Critical patent/JP3508899B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のサイドドア
に適し、第1及び第2リンクを介して外方に移動した後
レールを介して後方又は前方に移動して開くスライドド
アに関する。更に詳しくは第1又は第2リンクに沿って
ワイヤハーネスを配索するための構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスライドドアとして、ス
ライドドア開口部の座席側端付近に設けられたブラケッ
トに前後に所定の間隔をあけて一対のリンクの一端がそ
れぞれ枢着され、一対のリンクの他端がスライドドアの
内面に水平方向に配設されたガイドレールに沿って滑動
する滑動部材にそれぞれ枢着され、ブラケットと一対の
リンクと滑動部材とによって平行リンク機構が構成さ
れ、更に一対のリンクのうち前側のリンクにこのリンク
の上端より上方に延びる第1防護体が立設された車両用
スライドドアにおけるアームの防護装置が開示されてい
る(実開昭60−157526)。この防護装置では、
ブラケットの上面に第2防護体が設けられ、第1及び第
2防護体の上端はリンクの上端より上方に突出しかつ同
一平面内に位置する。
【0003】このように構成された車両用スライドドア
におけるアームの防護装置では、スライドドアが閉止状
態からスイングしてリンクが車両の前後方向と直角な方
向に突出し、両リンク間に間隙が生じているときに、座
席に着席した乗員が車室への持込み品を上記間隙に向っ
て接近させようとしても、第1及び第2防護体によりそ
の接近が阻止される。この結果、上記間隙が小さくなる
方向、即ちスライドドアを閉止する方向にスライドドア
がスイングしても、上記持込み品がリンクにより挟まれ
る恐れがなくなる。また、スライドドアを閉止して車両
を走行させるときには、第1及び第2防護体の上端面は
アームレストとして利用できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の車
両用スライドドアにおけるアームの防護装置において、
スライドドアにパワーウインドウやドアミラー等の駆動
モータを取付け、これらのモータに電源を供給するため
のワイヤハーネスを車体からスライドドアに配索しよう
とすると、スライドドアはヒンジにより前端又は後端が
枢着された回転式のドアと異なり、ドアがドア開口部か
ら平行移動して離れてしまうため、ワイヤハーネスが他
の部品と干渉せずかつ見栄えを損なわずに配索すること
が難しい問題点があった。本発明の目的は、ドア本体の
前後への動きに他部品と干渉せずに無理なく追従でき、
またハーネスガイドの見栄えを損なわない車両用スライ
ドドアのワイヤハーネス配索構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図5に示すように、車体11に形成されたドア
開口部13を開放可能に閉止するドア本体16と、ドア
本体16に前後方向に延びて設けられたレール17に沿
って相対的に移動可能なスライダ18と、一端が車体1
1に前後方向に所定の間隔をあけてそれぞれ枢着され他
端がスライダ18に前後方向に所定の間隔をあけてそれ
ぞれ枢着されかつ互いに平行に設けられた第1及び第2
リンク21,22とを備えた車両用スライドドア14の
改良である。その特徴ある構成は、第1リンク21又は
第2リンク22に取付けられ車体11からドア本体16
に配索されるワイヤハーネス48を保持するハーネスホ
ルダ49と、一端がハーネスホルダ49の取付けられた
第1リンク21又は第2リンク22の他端に枢着され他
端がドア本体16に取付けられかつハーネスホルダ49
により保持されたワイヤハーネス48をドア本体16に
沿うように収容する可撓性を有するハーネスガイド51
とを備えたところにある。
【0006】この請求項1に係る車両用スライドドアの
ワイヤハーネス配索構造では、閉止したドア本体16を
所定の開度まで開くと、第1リンク21又は第2リンク
22がその一端を中心に回転する。このときハーネスガ
イド51はその一端が第1リンク21又は第2リンク2
2の他端を中心に第1リンク21又は第2リンク22に
対して相対的に回転するので、ドア本体16に沿った状
態を保つ。またワイヤハーネス48は第1リンク21又
は第2リンク22の一端近傍及び他端近傍で約90度屈
曲するが、第1リンク21又は第2リンク22に取付け
られたハーネスホルダ49により保持されているので、
他の部品と干渉することはない。また上記ドア本体16
を所定の開度以上開くと、ドア本体16に取付けられた
ハーネスガイド51の他端がドア本体16とともに後方
又は前方に移動するが、ハーネスガイド51がその湾曲
位置を変えながら後方又は前方に移動するので、このハ
ーネスガイド51に収容されたワイヤハーネス48も無
理なく追従できる。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1、図2及び図5に示すように、ハ
ーネスホルダ49が第1リンク21又は第2リンク22
の略中央に係止する係止部49aと、係止部49aに設
けられ車体11からドア本体16に配索されるワイヤハ
ーネス48を保持するハーネス保持部49とを有し;ハ
ーネスガイド51が複数のチャンネル状部材51a又は
筒状部材を互いに連結することによりワイヤハーネス4
8を鉛直面内でUターンするように収容し、ハーネスガ
イド51の一端がハーネスホルダ49の取付けられた第
1リンク21又は第2リンク22の他端に係止するガイ
ドホルダ53にガイドリンク52を介して枢着され、ハ
ーネスガイド51の他端がドア本体16に取付けられた
ことを特徴とする。この請求項2に係る車両用スライド
ドアのワイヤハーネス配索構造では、閉止したドア本体
16を所定の開度まで開くと、第1リンク21又は第2
リンク22がその一端を中心に回転する。このときハー
ネスガイド51はその一端が第1リンク21又は第2リ
ンク22の他端のガイドホルダ53及びガイドリンク5
2の枢着部を中心に第1リンク21又は第2リンク22
に対して相対的に回転するので、ドア本体16に沿った
状態を保つ。またワイヤハーネス48は第1リンク21
又は第2リンク22の一端近傍及び他端近傍で約90度
屈曲するが、第1リンク21又は第2リンク22の略中
央でハーネスホルダ49のハーネス保持部49bにより
保持されているので、他の部品と干渉することはない。
また上記ドア本体16を所定の開度以上開くと、ドア本
体16に取付けられたハーネスガイド51の他端がドア
本体16とともに後方又は前方に移動するが、ハーネス
ガイド51がその湾曲位置を変えながら後方又は前方に
移動するので、このハーネスガイド51に収容されたワ
イヤハーネス48も無理なく追従できる。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1及び図5に示すように、鉛直面内
でUターンするハーネスガイド51のうち下側のハーネ
スガイド51を収容するガイドカバー54がドア本体1
6に水平方向に延びて取付けられたことを特徴とする。
この請求項3に係る車両用スライドドアのワイヤハーネ
ス配索構造では、ハーネスガイド51のうち下側のハー
ネスガイド51の長さが長くなっても、この長い下側の
ハーネスガイド51はガイドカバー54に収容されるの
で、下側のハーネスガイド51は垂れ下がらない。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図1〜図9に示すように、ト
ラック10のキャブ11の両側壁12には一対のドア開
口部13が形成され、これらのドア開口部13はトラッ
ク10の進行方向に移動する一対のスライドドア14の
ドア本体16によりそれぞれ開放可能に閉止される。一
対のスライドドア14は左右対称であるため、この実施
の形態では助手席(図示せず)側のスライドドア14を
代表して説明し、運転席(図示せず)側のスライドドア
(図示せず)の説明を省略する。スライドドア14は上
記ドア本体16と、このドア本体16に設けられたレー
ル17に沿って相対的に移動可能なスライダ18と、一
端がキャブ11にそれぞれ枢着され他端がスライダ18
にそれぞれ枢着され水平面内で回動可能な第1及び第2
リンク21,22とを備える。
【0010】ドア本体16はドアアウタパネル16aと
ドアインナパネル16bとの周縁を互いに接合すること
により形成され(図1及び図5)、レール17はドア本
体16のドアインナパネル16bに前後方向に延びて取
付けられる(図1及び図5〜図9)。スライダ18には
複数のローラ18a(図1)が回転可能に取付けられ、
このスライダ18をレール17に遊挿しローラ18aが
レール17を転動することによりスライダ18がレール
17に沿って相対的に移動するように構成される。また
第1及び第2リンク21,22の一端はブラケット23
を介してそれぞれキャブ11のフロア11aに枢着され
る(図1及び図5)。このブラケット23はフロア11
aに助手席及びドア開口部13間に前後方向に延びて取
付けられ、このブラケット23の後端はドア開口部13
の後縁より後方に延びて設けられる。
【0011】ブラケット23はフロア11aにボルト2
6を介して取付けられたロアブラケット24と、このロ
アブラケット24の上面にボルト28を介して取付けら
れたアッパブラケット27とを備える(図1及び図5〜
図8)。ロアブラケット24はフラットバーを折曲げる
ことにより形成され、フロア11aに沿う水平部24a
と、水平部24aの後端から上方に立上がる立上がり部
24bと、立上がり部24bの上端に前方に突出するフ
ランジ部24cとを有する。またロアブラケット24の
幅方向の略中央には水平部24a上面から立上がり部2
4b前面を介してフランジ部24c下面にかけて長手方
向に延びるリブ24dが溶着される。アッパブラケット
27は鋳鉄又はアルミ鋳物等により略クランク状に屈曲
して形成され、水平部24a上面に取付けられるロアベ
ース部27aと、ロアベース部27a後端から上方に立
上がる柱部27bと、柱部27bの上端から後方に延び
フランジ部24cの上面に取付けられるアッパベース部
27cと、柱部27bの上端から前方に突出する突片2
7dとを有する(図5)。
【0012】第1リンク21の一端はロアベース部27
aの前部上面に第1ピン41を介して枢着され(図1、
図2、図5及び図9)、第2リンク22の一端は第1リ
ンク21の一端から後方に所定の間隔だけあけたロアベ
ース部27aの後部上面に第2ピン42を介して枢着さ
れる(図2、図4及び図9)。また第1リンク21の他
端はスライダ18の前部下面に第3ピン43を介して枢
着され、第2リンク22の他端は第1リンク21の他端
から後方に上記所定の間隔と同一の間隔だけあけたスラ
イダ18の下面に第4ピン44を介して枢着される(図
9)。第1リンク21の第1及び第3ピン41,43間
の距離と第2リンク22の第2及び第4ピン42,44
間の距離は同一に形成され、第1リンク21、第2リン
ク22、ロアベース部27a及びスライダ18により平
行リンク機構が構成される。ロアベース部27aには第
1及び第2リンク21,22がトラック10の進行方向
に対して直角になった状態(図9(b))から更に後方
に回転するのを阻止するリンクストッパ(図示せず)が
設けられる。
【0013】本実施の形態の特徴ある構成は、第1リン
ク21に取付けられキャブ11からドア本体16に配索
されるワイヤハーネス48を保持するハーネスホルダ4
9と、一端がハーネスホルダ49の取付けられた第1リ
ンク21の他端に枢着され他端がドア本体16に取付け
られ上記ワイヤハーネス48をドア本体16に沿うよう
に収容する可撓性を有するハーネスガイド51とを備え
たところにある(図1〜図8)。上記ワイヤハーネス4
8はウインドウガラス50(図6〜図8)を昇降する駆
動モータ(図示せず)やドアミラー(図示せず)を回動
する駆動モータ(図示せず)等に電源を供給するために
キャブ11からドア本体16に配索される。ハーネスホ
ルダ49は図3に詳しく示すように、第1リンク21の
略中央に係止する係止部49aと、係止部49aの下面
に設けられキャブ11からドア本体16に配索されるワ
イヤハーネス48を保持するハーネス保持部49bとを
有する。係止部49aは第1リンク21の下面に当接す
る基部49dと、基部49dの後端から立上がって第1
リンク21の後側上面に係止する爪部49eと、基部4
9dの前端から立上がりナット49fが溶着された起立
部49gとからなり、固定ねじ49cをナット49fに
螺合してこのねじ49dの先端を第1リンク21の前側
面に押付けることにより係止部49aが第1リンク21
に固定される。
【0014】ハーネスガイド51は図2及び図4に詳し
く示すように、樹脂により形成された複数のチャンネル
状部材51aをガイドピン51bを介して互いに連結す
ることにより可撓性を有するように形成され、各チャン
ネル状部材51aの両側板51c,51cの先端部中央
間にはチャンネル状部材51aに収容されたワイヤハー
ネス48がチャンネル状部材51aから離脱するのを防
止する梁51dが架設される。また複数のチャンネル状
部材51aのうちハーネスガイド51の一端を構成する
チャンネル状部材51aは上下を逆にしてガイドピン5
1bにより連結される。ハーネスガイド51の一端は第
1リンク21の他端に係止するガイドホルダ53にガイ
ドリンク52を介して枢着される。即ちガイドリンク5
2の一端はボルト52aによりハーネスガイド51の一
端に固定され、ガイドリンク52の他端はガイドホルダ
53に枢着ピン52bを介して枢着される。ガイドリン
ク52の他端に固定されたハーネスガイド51はドアイ
ンナパネル16bに沿って前方に延び、更に鉛直面内下
方にUターンして後方に延び、その他端がガイドカバー
54を介してドアインナパネル16bに取付けられる
(図5〜図8)。またハーネスガイド51はその開口面
を湾曲外向きにした状態で第1リンク21の他端及びド
ア本体16間に取付けられる。
【0015】ガイドホルダ53は図2及び図4に詳しく
示すように、第1リンク21の他端の下面に爪53aを
介して係止し、図示しない押しねじにより第1リンク2
1の他端に固定される。またガイドカバー54は上面が
開放された細長い箱状に形成され、ドアインナパネル1
6bにレール17と平行にかつレール17の下方に取付
けられる(図1及び図5〜図8)。上述の鉛直面内でU
ターンするハーネスガイド51のうち下側のハーネスガ
イド51は上記ガイドカバー54に収容され、ハーネス
ガイド51の他端はガイドカバー54の後端近傍の底面
に固定される(図5〜図8)。ワイヤハーネス48の一
端はトラック10に搭載されたバッテリ(図示せず)に
接続され、第1リンク21の一端近傍を通ってハーネス
ホルダ49のハーネス保持部49bにて保持され、ハー
ネスガイド51の一端から挿入されてハーネスガイド5
1に沿って鉛直面内でUターンし、更にハーネスガイド
51の他端から出た後ドア本体16の内部に挿入され、
他端は上記駆動モータに接続される。
【0016】キャブ11及びドア本体16には第1及び
第2アーム31,32の一端がそれぞれ枢着され、第1
及び第2アーム31,32の他端は連結ピン19により
連結される。第1アーム31の一端は第2リンク22の
一端上面と突片27dの下面との間に挿入され、上記第
2ピン42は突片27d、第1アーム31の一端及び第
1リンク21の一端を介してロアベース部27aに挿入
される(図5)。即ち第1アーム31の一端は第2ピン
42を介してアッパブラケット27に枢着される。また
ドアインナパネル16bにはアームホルダ29がレール
17の長手方向略中央の上面に位置するようにボルト3
3により取付けられ(図5及び図9)、アームホルダ2
9に第2アーム32の一端が第5ピン45を介して枢着
される(図9)。上記連結ピン19(図5及び図9)に
より他端が連結された第1及び第2アーム31,32は
水平面内で回動可能に構成され、第2アーム32の第5
ピン45及び連結ピン19間の距離は第1リンク21の
第1及び第3ピン41,43間の距離と同一に形成され
る。また第1アーム31の他端は第2アーム32の他端
を上下方向から挟持するように略逆コ字状に形成される
(図5)。
【0017】ドア本体16を開放するときには図6及び
図9(a)に示す閉止状態から図7及び図9(b)に示
す半開状態を介して図8及び図9(c)に示す全開状態
に至り、ドア本体16を閉止するときには図8及び図9
(c)に示す全開状態から図7及び図9(b)に示す半
開状態を介して図6及び図9(a)に示す閉止状態に至
るように構成される。第1アーム31又は第2アーム3
2にはドア本体16を上記半開状態で一時的に固定する
半開ストッパ(図示せず)が設けられ、第2アーム32
又は第1アーム31の上記半開ストッパに対向する位置
には半開ストッパが所定値以上の力で乗越え可能な突起
(図示せず)が設けられる。また柱部27bの上部には
ドア本体16を上記全開状態で一時的に固定する全開ス
トッパ34が設けられ、第1アーム31の一端の上記全
開ストッパ34に対向する位置には全開ストッパ34が
所定値以上の力で乗越え可能なカム(図示せず)が設け
られる。即ち第1及び第2アーム31,32はドア本体
16の開放動作及び閉止動作に対して節度感を付与する
ために設けられたものである。
【0018】キャブ11にはドア本体16が開放した状
態で第1及び第2リンク21,22を覆うように倒れか
つドア本体16が閉止した状態でドア本体16に沿って
起立するカバー体35が設けられる(図1、図5及び図
9)。このカバー体35は下端をロアブラケット24の
リブ24dにボルト38及びナット39を介して取付け
ることによりフロア11aに前後方向に延びて立設され
た固定カバー部36と、基端が固定カバー部36の上縁
のフランジ部36aに蝶番46を介して連設された可動
カバー部37とを備える(図1及び図5)。固定カバー
部36の上端は前方に向うに従って低くなるように傾斜
して形成される。また可動カバー部37の先端はドア本
体16に向って突設され、かつ下面が第1アーム31に
当接した状態で第1アーム31の回動に伴って上記蝶番
46(図1)を中心に回動可能に構成される。可動カバ
ー部37と固定カバー部36との間には可動カバー部3
7を第1アーム31に押付ける方向に付勢するねじりコ
イルばね(図示せず)が介装される。
【0019】またブラケット23の後部には助手席への
着席者が着用するシートベルト56のウェビング57を
遊挿する通孔23aが形成され、ウェビング57の一端
は通孔23aを通って側壁12下部にボルト58により
取付けられる(図5)。図5の符号66及び67はドア
本体16の前端及び後端のドアインナパネル16b内部
に収容されたフロントロック装置及びリヤロック装置で
あり、符号68はリヤロック装置67が離脱可能に係合
するリヤストライカである。またドア開口部13の前縁
には図示しないがフロントロック装置66に対向してフ
ロントストライカが取付けられる。
【0020】このように構成されたスライドドアのワイ
ヤハーネス配索構造の動作を説明する。ドア本体16が
閉止状態にあるときには、第1リンク21の他端は一端
の前方に位置し、ワイヤハーネス48を収容するハーネ
スガイド51は第1リンク21の他端から更に前方に延
びる(図2の実線、図6及び図9(a))。このとき鉛
直面内でUターンするハーネスガイド51のうち上側の
ハーネスガイド51は長く、下側のハーネスガイド51
は短いため、この短い下側のハーネスガイド51はガイ
ドカバー54の後部の僅かな部分に収容されるのみで、
ガイドカバー54の殆どは空の状態にある。ドア本体1
6を開放するために、ドア本体16の外面に設けられた
ドアハンドル(図示せず)を操作してフロントストライ
カ(図示せず)及びリヤストライカ68にそれぞれ係合
しているフロントロック装置66及びリヤロック装置6
7を離脱させ、ドアハンドルを外側に引っ張ると、第1
リンク21、第2リンク22及び第2アーム32が平行
を保ったまま第1ピン41、第2ピン42及び連結ピン
19を中心にそれぞれキャブ11外方に回転する。第1
リンク21、第2リンク22及び第2アーム32がトラ
ック10の進行方向に対して直角になると、第1リンク
21及び第2リンク22がリンクストッパ(図示せず)
に当接し、第1アーム31又は第2アーム32の半開ス
トッパ(図示せず)が第2アーム32又は第1アーム3
1の突起(図示せず)に係止してドア本体16は半開状
態で停止する(図2の二点鎖線、図7及び図9
(b))。ドア本体16が閉止状態から半開状態に移行
する間、即ち第1リンク21が第1ピン41を中心に回
転する間、ハーネスガイド51はその一端がガイドリン
ク52の枢着ピン52bを中心に第1リンク21に対し
て相対的に回転するので、ドアインナパネル16bに沿
った状態を保つ。またワイヤハーネス48は第1リンク
21の一端近傍及び他端近傍で約90度屈曲するが、第
1リンク21の略中央でハーネスホルダ49のハーネス
保持部49bにより保持されているので、他の部品と干
渉することはない。
【0021】次にドアハンドルを後方に引っ張ると、上
記半開ストッパが上記突起を乗越え、ドア本体16がレ
ール17とともにスライダ14に対して後方に移動す
る。このとき第1及び第2アーム31,32は第2ピン
42及び連結ピン19を中心にそれぞれ回転し、第1ア
ーム31の一端のカム(図示せず)が全開ストッパ34
の先端のカムフォロア34aを乗越えてドア本体16が
全開状態(図8及び図9(c))で停止する。ドア本体
16が半開状態から全開状態に移行する間では、ドア本
体16にガイドカバー54を介して取付けられたハーネ
スガイド51の他端がドア本体16とともに後方に移動
するが、ハーネスガイド51がその湾曲位置を変えなが
ら、即ち上側のハーネスガイド51を次第に減少させか
つ下側のハーネスガイド51を次第に増大させながら、
ハーネスガイド51の他端が後方に移動するので、この
ハーネスガイド51に収容されたワイヤハーネス48も
無理なく追従できる。この結果、ワイヤハーネス48を
損傷することはない。またドア本体16が全開状態にあ
るときには、ハーネスガイド51のうち上側のハーネス
ガイド51は短く、下側のハーネスガイド51は長いの
で、この長い下側のハーネスガイド51はガイドカバー
54の略全長にわたって収容される。この結果、ハーネ
スガイド51が垂れ下がらないので、ハーネスガイド5
1の見栄えを損なうことはない。
【0022】なお、この実施の形態では車両としてトラ
ックを挙げたが、これは一例であって車体の側壁にドア
開口部が形成され、このドア開口部をドア本体が開放可
能に閉止するように構成された車両であれば、バス、乗
用車又はその他の車両でもよい。また、この実施の形態
ではドア本体がキャブの後側方に移動して開放するスラ
イドドアを挙げたが、これに限らずドア本体がキャブの
前側方に移動して開放するスライドドアであってもよ
い。また、この実施の形態ではハーネスホルダを第1リ
ンクに取付け、ハーネスガイドの一端をガイドリンク及
びガイドホルダを介して第1リンクの他端に枢着した
が、ハーネスホルダを第2リンクに取付け、ハーネスガ
イドの一端をガイドリンク及びガイドホルダを介して第
2リンクの他端に枢着してもよい。また、この実施の形
態ではハーネスガイドを複数のチャンネル状部材をガイ
ドピンを介して互いに連結することにより構成したが、
ハーネスガイドを複数の筒状部材をガイドピンを介して
互いに連結することにより構成してもよい。更に、第1
及び第2アームがなくてもドア本体の開放動作及び閉止
動作に対して節度感を付与できれば、第1及び第2アー
ムは不要になる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ド
ア本体に前後方向に設けられたレールに沿ってスライダ
が相対的に移動し、一端が車体に前後方向に所定の間隔
をあけて枢着された第1及び第2リンクの他端をスライ
ダに前後方向に所定の間隔をあけて枢着し、第1又は第
2リンクに取付けられたハーネスホルダが車体からドア
本体に配索されるワイヤハーネスを保持し、一端がハー
ネスホルダの取付けられた第1又は第2リンクの他端に
枢着され可撓性を有するハーネスガイドの他端をドア本
体に取付け、更にハーネスガイドがハーネスホルダによ
り保持されたワイヤハーネスをドア本体に沿うように収
容するので、閉止したドア本体を所定の開度まで開く
と、第1リンク又は第2リンクがその一端を中心に回転
する。このときハーネスガイドはその一端が第1リンク
又は第2リンクの他端を中心に第1リンク又は第2リン
クに対して相対的に回転するので、ドア本体に沿った状
態を保つ。またワイヤハーネスは第1リンク又は第2リ
ンクの一端近傍及び他端近傍で約90度屈曲するが、第
1又は第2リンクに取付けられたハーネスホルダにより
保持されているので、他の部品と干渉することはない。
また上記ドア本体を所定の開度以上開くと、ドア本体に
取付けられたハーネスガイドの他端がドア本体とともに
後方又は前方に移動するが、ハーネスガイドがその湾曲
位置を変えながら後方又は前方に移動するので、このハ
ーネスガイドに収容されたワイヤハーネスも無理なく追
従できる。この結果、ワイヤハーネスを損傷することは
ない。
【0024】またハーネスホルダの係止部が第1又は第
2リンクの略中央に係止し、係止部に設けられたハーネ
ス保持部が車体からドア本体に配索されるワイヤハーネ
スを保持し、ハーネスガイドが複数のチャンネル状部材
又は筒状部材を互いに連結することによりワイヤハーネ
スを鉛直面内でUターンするように収容し、ハーネスガ
イドの一端をハーネスホルダの取付けられた第1又は第
2リンクの他端に係止するガイドホルダにガイドリンク
を介して枢着し、更にハーネスガイドの他端をドア本体
に取付ければ、上記と同様の効果が得られる。更に鉛直
面内でUターンするハーネスガイドのうち下側のハーネ
スガイドを収容するガイドカバーをドア本体に水平方向
に延びて取付ければ、ハーネスガイドのうち下側のハー
ネスガイドの長さが長くなっても、この長い下側のハー
ネスガイドはガイドカバーに収容されるので、下側のハ
ーネスガイドが垂れ下がらない。この結果、ハーネスガ
イドの見栄えを損なうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態の車両用スライドドアのワイ
ヤハーネス配索構造を示す図9(b)のA−A線断面
図。
【図2】そのスライドドアの第1リンクの他端にハーネ
スガイドの一端を枢着した状態を示す要部斜視図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】図2のC−C線断面図。
【図5】そのスライドドアを、閉止状態から第1リン
ク、第2リンク及び第2アームがトラックの進行方向に
対して直角になるまで回転して半開にした状態を示す要
部斜視図。
【図6】図9(a)のD矢視図。
【図7】図9(b)のE矢視図。
【図8】図9(c)のF矢視図。
【図9】そのスライドドアの閉止状態から全開状態まで
の動作を示す構成図。
【符号の説明】
10 トラック(車両) 11 キャブ(車体) 13 ドア開口部 14 スライドドア 16 ドア本体 17 レール 18 スライダ 21 第1リンク 22 第2リンク 48 ワイヤハーネス 49 ハーネスホルダ 49a 係止部 49b ハーネス保持部 51 ハーネスガイド 51a チャンネル状部材 52 ガイドリンク 53 ガイドホルダ 54 ガイドカバー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(11)に形成されたドア開口部(13)を
    開放可能に閉止するドア本体(16)と、前記ドア本体(16)
    に前後方向に延びて設けられたレール(17)に沿って相対
    的に移動可能なスライダ(18)と、一端が前記車体(11)に
    前後方向に所定の間隔をあけてそれぞれ枢着され他端が
    前記スライダ(18)に前後方向に所定の間隔をあけてそれ
    ぞれ枢着されかつ互いに平行に設けられた第1及び第2
    リンク(21,22)とを備えた車両用スライドドア(14)にお
    いて、 前記第1リンク(21)又は前記第2リンク(22)に取付けら
    れ前記車体(11)から前記ドア本体(16)に配索されるワイ
    ヤハーネス(48)を保持するハーネスホルダ(49)と、 一端が前記ハーネスホルダ(49)の取付けられた前記第1
    リンク(21)又は前記第2リンク(22)の他端に枢着され他
    端が前記ドア本体(16)に取付けられかつ前記ハーネスホ
    ルダ(49)により保持されたワイヤハーネス(48)を前記ド
    ア本体(16)に沿うように収容する可撓性を有するハーネ
    スガイド(51)とを備えたことを特徴とする車両用スライ
    ドドアのワイヤハーネス配索構造。
  2. 【請求項2】 ハーネスホルダ(49)が第1リンク(21)又
    は第2リンク(22)の略中央に係止する係止部(49a)と、
    前記係止部(49a)に設けられ車体(11)からドア本体(16)
    に配索されるワイヤハーネス(48)を保持するハーネス保
    持部(49b)とを有し;ハーネスガイド(51)が複数のチャ
    ンネル状部材(51a)又は筒状部材を互いに連結すること
    により前記ワイヤハーネス(48)を鉛直面内でUターンす
    るように収容し、前記ハーネスガイド(51)の一端が前記
    ハーネスホルダ(49)の取付けられた前記第1リンク(21)
    又は前記第2リンク(22)の他端に係止するガイドホルダ
    (53)にガイドリンク(52)を介して枢着され、前記ハーネ
    スガイド(51)の他端が前記ドア本体(16)に取付けられた
    請求項1記載の車両用スライドドアのワイヤハーネス配
    索構造。
  3. 【請求項3】 鉛直面内でUターンするハーネスガイド
    (51)のうち下側のハーネスガイド(51)を収容するガイド
    カバー(54)がドア本体(16)に水平方向に延びて取付けら
    れた請求項1記載の車両用スライドドアのワイヤハーネ
    ス配索構造。
JP33825396A 1996-12-18 1996-12-18 車両用スライドドアのワイヤハーネス配索構造 Expired - Fee Related JP3508899B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33825396A JP3508899B2 (ja) 1996-12-18 1996-12-18 車両用スライドドアのワイヤハーネス配索構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33825396A JP3508899B2 (ja) 1996-12-18 1996-12-18 車両用スライドドアのワイヤハーネス配索構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10175483A JPH10175483A (ja) 1998-06-30
JP3508899B2 true JP3508899B2 (ja) 2004-03-22

Family

ID=18316383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33825396A Expired - Fee Related JP3508899B2 (ja) 1996-12-18 1996-12-18 車両用スライドドアのワイヤハーネス配索構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3508899B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3570317B2 (ja) * 1999-12-14 2004-09-29 住友電装株式会社 自動車用スライドドアのワイヤハーネス配索構造
JP5101853B2 (ja) 2005-12-27 2012-12-19 矢崎総業株式会社 リンク式可動体のハーネス配索構造
JP4723997B2 (ja) * 2005-12-27 2011-07-13 矢崎総業株式会社 ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造
JP4825515B2 (ja) * 2005-12-27 2011-11-30 矢崎総業株式会社 リンク式可動体のハーネス配索構造
JP4668784B2 (ja) * 2005-12-27 2011-04-13 矢崎総業株式会社 リンク式可動体のハーネス配索構造
JP4492550B2 (ja) * 2006-01-27 2010-06-30 三菱自動車工業株式会社 スイングスライドドアの配索構造
JP4791251B2 (ja) 2006-05-19 2011-10-12 矢崎総業株式会社 揺動部分のハーネス配索構造
JP4733592B2 (ja) 2006-08-14 2011-07-27 矢崎総業株式会社 リンクへのワイヤハーネスの配索構造
JP4758850B2 (ja) 2006-08-14 2011-08-31 矢崎総業株式会社 リンクへのワイヤハーネスの配索構造
DE102010052411A1 (de) * 2010-11-24 2012-05-24 Daimler Ag Vorrichtung zum Betrieb einer in und/oder an einem bewegbaren transparenten Flächenelement angeordneten elektrischen Last
JP5880480B2 (ja) * 2013-04-17 2016-03-09 株式会社豊田自動織機 車両用ドア構造
CN103485779B (zh) * 2013-09-05 2016-07-06 中传重型装备有限公司 掘锚机中柔性管线的保护装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10175483A (ja) 1998-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3806192B2 (ja) ルーフ支持部材の上方にある車両側部の通過口のための被覆板
US6318782B1 (en) Opening/closing rear component structure of a vehicle
JP3508899B2 (ja) 車両用スライドドアのワイヤハーネス配索構造
JPS63173722A (ja) 車両のオ−プンル−フ構造
JPH0335830Y2 (ja)
US10518616B2 (en) Sliding and pivoting door combination assembly for a vehicle
JPS6229413A (ja) 引き戸式車輌ドア機構
JP3443622B2 (ja) 車両用スライドドア
JPH0315576B2 (ja)
JPS6357327A (ja) 自動車のドア構造
JP2000108666A (ja) 車両用スライドドア
JP2009083666A (ja) スイングスライドドアのカバー構造
JPH09277833A (ja) 車両用スライド式ドア開閉装置
JP2001341528A (ja) 車両のサイドドア構造
CN115038601A (zh) 滑动及枢转后车门
JP4544138B2 (ja) スイングスライドドア
JP2009083667A (ja) スイングスライドドアのカバー構造
JP2001303825A (ja) 自動車におけるバックドアのロック解除防止機構
JPH0754013Y2 (ja) 車両のスイングスライド式ドア構造
JP2009083669A (ja) スイングスライドドアのカバー構造
JP2010064594A (ja) ドア開閉装置のカバー構造
JPS59202932A (ja) 自動車のドア装置
JP2996467B2 (ja) 自動車用ドアの取付構造
JP4089337B2 (ja) 車両のスライドドア構造
JP4089336B2 (ja) 車両のスライドドア構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031211

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031217

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees