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JP3504770B2 - 軟質ポリウレタン発泡体およびその製造方法 - Google Patents

軟質ポリウレタン発泡体およびその製造方法

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Publication number
JP3504770B2
JP3504770B2 JP09490095A JP9490095A JP3504770B2 JP 3504770 B2 JP3504770 B2 JP 3504770B2 JP 09490095 A JP09490095 A JP 09490095A JP 9490095 A JP9490095 A JP 9490095A JP 3504770 B2 JP3504770 B2 JP 3504770B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
polyurethane foam
flexible polyurethane
polyisocyanate composition
organic polyisocyanate
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP09490095A
Other languages
English (en)
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JPH0812739A (ja
Inventor
雅司 小幡
誠二郎 境
薫 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP09490095A priority Critical patent/JP3504770B2/ja
Publication of JPH0812739A publication Critical patent/JPH0812739A/ja
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  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軟質ポリウレタン発泡体
およびその製造方法に関するものである。詳しくは、自
動車用クッション内装材、ヘッドレスト、家具用クッシ
ョン材等に広く使用される水発泡軟質ポリウレタン発泡
体およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、軟質ポリウレタン発泡体はポリオ
キシアルキレンポリオールのような活性水素化合物、発
泡剤、触媒、整泡剤、及び助剤の混合物であるレジン・
プレミックスと、有機ポリイソシアネート組成物とを反
応させて製造されてきた。ポリイソシアネート組成物と
してはトリレンジイソシアネートまたは、トリレンジイ
ソシアネート95〜50重量%と残部がポリメチレンポ
リフェニルイソシアネートからなるポリイソシアネート
組成物が使用されている(特開昭62−17201
1)。このような、トリレンジイソシアネートを主成分
として使用する高反発弾性システム(TDI−High
resilience system、以下TDI−
HRシステムと略す、ここでシステムとは処方およびそ
れから得られる発泡体を言う)は、反発弾性が60〜7
0%と高く、軽量化しやすい点で優れている。しかし、
TDIは蒸気圧が高く、作業環境上の問題が生じやすい
こと、型充填成形時に型の合わせ面から出るバリが多
く、脱型時間が比較的長いなどの欠点があった。
【0003】これらの欠点を克服するため、トリレンジ
イソシアネートの代わりに、ポリメチレンポリフェニル
イソシアネートを用いる技術が提案されている。例え
ば、特開昭58−458号公報には、4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネートが60〜90重量%、2,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが3〜30重
量%、残部が3核体以上のポリメチレンポリフェニルイ
ソシアネートからなるポリイソシアネート組成物を使用
する方法が、特公昭63−38369号公報にはジフェ
ニルメタンジイソシアネートが55〜85重量%、残部
が3核体以上のポリメチレンポリフェニルイソシアネー
トからなる混合物を官能基数2〜4、分子量60〜15
00のポリオールでNCO%が15〜30%までウレタ
ン変性したポリイソシアネート組成物を使用する方法が
開示されている。
【0004】これらの、ポリメチレンポリフェニルイソ
シアネートを主成分として使用する高反発弾性システム
(MDI−High resilience syst
em、以下MDI−HRシステムと略す)は、作業環境
改善、高速脱型性、バリの少なさの点で、優れている。
しかし、車両用クッションに要求される座り心地性の指
標となる反発弾性値がTDI−HRシステムに比較して
55〜65%と低いこと、振動特性値すなわち6Hz振
動伝達率が0.8以上と悪く、大きな問題であった。
さらに、上記MDI−HRシステムではクロロフルオロ
カーボン類を補助発泡剤として使用していたが、オゾン
層破壊による環境悪化防止の目的で規制を受け、現在は
使用することはできない。したがって、水を発泡剤とし
て使用するMDI−HRシステムにより得られる軟質ポ
リウレタン発泡体は、使用する水量が増加し、多量のウ
レア結合をもたらすため、クロロフルオロカーボン類を
補助発泡剤として水と併用した発泡体に比較し、耐久性
(圧縮歪)、座り心地性(反発弾性、6Hzの振動伝達
率)などの発泡体物性がさらに劣り、密度を下げること
も困難となっていた。特に、車両用クッション材として
軟質ポリウレタン発泡体を使用する場合には、発泡体の
6Hz振動伝達率低下が強く要望される。これは、人間
の内臓が6Hzの振動に対して共振すると言われている
ため、車両用クッション材の6Hz振動伝達率が高い場
合には内臓の共振を引き起し、車両走行時に不快に感じ
るためである。
【0005】これらの欠点を克服するため、例えば、特
公平06−021148号公報にはポリメチレンポリフ
ェニルイソシアネート中の3核体以上の含量が10〜3
0重量%であり、かつトリレンジイソシアネートをポリ
イソシアネート組成物中に1〜10重量%含むポリイソ
シアネート組成物を使用する方法が、特開平4−185
626号公報にはトリレンジイソシアネートとポリエス
テルポリオールからなるイソシアネート基末端プレポリ
マーを1〜20重量%、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート10〜70重量%、3核体以上のポリメチレンポリ
フェニルイソシアネート89〜10重量%の混合物から
なるポリイソシアネート組成物を使用する方法が開示さ
れている。しかしこれらの方法によっては、反発弾性値
が60%以上、望ましくは70%以上で、かつ6Hz伝
達率が0.8以下、望ましくは0.6以下のものを得る
ことは困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一つの目的は
水を発泡剤として、軟質ポリウレタン発泡体を得るに際
し、低密度(全発泡体密度:55kg/m3以下)で、
反発弾性、圧縮歪の改善された、6Hz振動伝達率の低
下に極めて優れた効果をもつ軟質ポリウレタン発泡体を
提供することにある。本発明の他の目的は水を発泡剤と
して、軟質ポリウレタン発泡体を得るに際し、低密度
(全発泡体密度:55kg/m3以下)で、反発弾性、
圧縮歪の改善された、6Hz振動伝達率の低下に極めて
優れた効果をもつ軟質ポリウレタン発泡体の製造方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等はポリメチレ
ンポリフェニルイソシアネートの核体組成を制御するこ
とにより上記課題を解決できることを見いだし、本発明
を完成させた。
【0008】即ち本発明は、活性水素化合物、発泡剤、
触媒、整泡剤、及び助剤の混合物と、有機ポリイソシア
ネート組成物との反応から軟質ポリウレタン発泡体およ
びその製法において、発泡剤として水を使用し、有機ポ
リイソシアネート組成物として(a)式(1)(化3)
で示されるポリメチレンポリフェニルイソシアネート、
【化3】 ここで、2核体(n=0)含有率が60重量%を越え9
0重量%以下で、かつ3核体(n=1)と4核体以上
(n≧2)及び低活性成分との重量比〔3核体〕/〔4
核体以上および低活性成分〕が1.1〜20.0であ
る、及び(b)2,4−及び/または2,6−トリレン
ジイソシアネートからなり両者の混合重量比は(a)/
(b)=97〜80/3〜20である混合物を使用する
軟質ポリウレタン発泡体およびその製造方法である。
【0009】また本発明は、上記有機ポリイソシアネー
ト組成物とアルキレンオキサイド中のエチレンオキサイ
ドの量が85mol%以下、平均官能基数2〜4、平均
分子量が2000〜10000であるポリオキシアルキ
レンポリオールの単独またはそれらの2種以上の混合物
とを反応させることにより得られるイソシアネート基末
端プレポリマーを、有機ポリイソシアネート組成物とし
て使用することを特徴とする軟質ポリウレタン発泡体お
よびその製造方法である。
【0010】本発明でトリレンジイソシアネートをTD
Iと、ジフェニルメタンジイソシアネートをMDIと、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを4,
4’−MDIと、2,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネートを2,4’−MDIと、ポリメチレンポリフェ
ニルイソシアネートをpoly−MDIと略称する。
【0011】poly−MDIとは下記式(1)(化
4)により表されるポリメチレンポリフェニルイソシア
ネートとその他の低活性成分、例えばカルボジイミドや
ウレトンイミン化合物、ウレチジオンのようなイソシア
ネート基の2量化物、イソシアヌレート化合物のような
3量化物、構造を特定できないタール状物等からなる。
【化4】 イソシアネート多核体は、2核体(n=0)、3核体
(n=1)および4核体以上(n≧2)のものからな
り、核体数が増すにつれて含有率が低く実質的には6核
体程度までのものが含まれている。したがって、本発明
で4核体以上及び低活性成分の量とは、2核体、3核体
以外のものの合計の量をいう。
【0012】本発明で使用される有機ポリイソシアネー
ト組成物中の(a)poly−MDIは、2核体を60
重量%を越え90重量%以下、好ましくは60重量%を
越え80重量%以下含有し、〔3核体〕/〔4核体以上
及び低活性成分〕(以下重量比をいう)が1.1〜2
0.0、好ましくは1.2〜10.0、さらに好ましく
は2.0〜4.0のものである。
【0013】市販されているpoly−MDIとして、
例えばコスモネートM−200(三井東圧化学(株)社
製)があるが、その〔3核体〕/〔4核体以上及び低活
性成分〕の比率は0.3〜0.9であり、本発明に使用
するpoly−MDI成分としては適さない。本発明に
使用するpoly−MDIは、例えば、特開平5−31
0676号公報に記載された方法により得ることができ
る。
【0014】poly−MDIの核体組成の定量分析
は、poly−MDIのイソシアネート基をメチルカル
バメイト化等の方法により不活性化処理した後、液体ク
ロマトグラフィーによりテトラヒドロフランやジメチル
フォルムアミドを溶媒として、行なうことができる。
【0015】本発明で使用される有機ポリイソシアネー
ト組成物中の(b)2,4’−TDI及び/または2,
6’−TDIの異性体比は特に限定されないが、2,
4’−TDI/2,6’−TDI=100/0、80/
20、65/35(以下重量比をいう)のものが挙げら
れる。本発明で使用される有機ポリイソシアネート組成
物は、上記(a)及び(b)からなり、両者の比は
(a)/(b)=97〜80/3〜20(以下重量比を
いう)、好ましくは95〜85/5〜15であるもので
ある。
【0016】上記有機ポリイソシアネート組成物を特定
の活性水素化合物と反応させることにより得られるイソ
シアネート基末端プレポリマーも、本発明の有機ポリイ
ソシアネート組成物として用いられる。上記特定の活性
水素化合物としては、アルキレンオキサイド中のエチレ
ンオキサイドの量が85mol%以下の範囲内で開始剤
官能基数2〜4、平均分子量2000〜10000、好
ましくはアルキレンオキサイド中のエチレンオキサイド
の量が50〜80mol%の範囲内で開始剤官能基数2
〜4、平均分子量3000〜8000であるポリオキシ
アルキレンポリオールの単独または2種以上の混合物が
使用される。
【0017】前記プレポリマーに使用されるポリオキシ
アルキレンポリオール(以下変性用ポリオールという)
としては、開始剤として官能基数が2〜4の、エチレン
グリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリ
エチレングリコール等の多価ヒドロキシ化合物、トリエ
タノールアミン等のアルカノールアミン類を使用して、
これに、プロピレンオキサイド、エチレンオキサイドの
ようなアルキレンオキサイドを公知の方法により1種以
上を付加させて得られ、アルキレンオキサイド中のエチ
レンオキサイドの量が85モル%以下であり重量平均分
子量が2000−10000のポリオキシアルキレンポ
リオールである。それらの比率は、有機ポリイソシアネ
ート組成物100重量部に対して通常は変性用ポリオー
ル30重量部以下である。
【0018】次に前記有機ポリイソシアネート組成物と
反応させて軟質ポリウレタン発泡体を得るためのレジン
プレミックス成分について述べる。レジンプレミックス
成分に使用される活性水素化合物としては、ポリオキシ
アルキレンポリオールまたはポリエステルポリオールの
ようなポリオールが使用できる。ポリオキシアルキレン
ポリオールとしては、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、トリエチレングリコール等の多価ヒ
ドロキシ化合物、トリエタノールアミン等のアルカノー
ルアミン類に、プロピレンオキサイド、エチレンオキサ
イドのようなアルキレンオキサイドを公知の方法により
1種以上を付加させて得られるポリオキシアルキレンポ
リオール類が挙げられる。とくにエチレンオキサイドの
含有率が5%以上で分子量が4000〜10000のも
のが好ましい。
【0019】また、ポリエステルポリオールとしては、
エチレングリコールなどの少なくとも2個のヒドロキシ
ル基を有する化合物またはその混合物とマロン酸等の少
なくとも2個のカルボキシル基を有する化合物またはそ
の混合物とから得られる、ポリエステルポリオール類が
挙げられる。また、上記ポリオキシアルキレンポリオー
ルにエチレン性不飽和化合物をラジカル重合させて得ら
れる商品名ポリマーポリオールも好適に使用できる。
【0020】発泡剤としては水を使用する。発泡剤は、
水のみであってもよいし、二酸化炭素、窒素または炭化
水素類が併用されてもよい。しかし、クロロフルオロカ
ーボン類の使用はオゾン層破壊といった地球環境保護の
見地から好ましくない。本発明による、特定の核体組成
を有するpoly−MDIと、TDIとを特定の比率で
混合した有機ポリイソシアネート組成物を使用すること
で、クロロフルオロカーボン類を全く使用せず、全発泡
体密度が55kg/m3以下で高反発弾性、低圧縮歪
率、低6Hz振動伝達率の軟質ポリウレタン発泡体が得
られ、耐久性、乗り心地性に優れた軟質ポリウレタン発
泡体が製造できることは驚くべき事である。
【0021】触媒としては、トリエチレンジアミン、ジ
メチルエタノールアミン、ビス(ジメチルアミノ)エチ
ルエーテル等従来公知の触媒が使用できる。整泡剤とし
てはシリコーン系界面活性剤、例えば東レ・ダウコーニ
ング社製のSRX−274C、日本ユニカ社製のL−5
309等が使用できる。助剤とは、架橋剤、難燃剤、減
粘剤、顔料、安定剤等を指す。架橋剤としてはトリエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン等が挙げられる。難
燃剤、減粘剤、顔料、安定剤等は、従来公知のものが使
用できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明について実施例により説明す
る。実施例中の部及び%はそれぞれ「重量部」及び「重
量%」を示す。
【0023】(1)有機ポリイソシアネート組成物の調
製 以下の調製でTDIは全て2,4’−及び2,6’−異
性体比が80/20のものを使用した。
【0024】A)2核体を67.5重量%、3核体を2
4.0重量%、4核体以上および低活性成分を8.6重
量%含有するpoly−MDIを85.0部、TDIを
15.0部加え1時間攪拌混合後、平均分子量300
0、開始剤官能基数2、エチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドのモル付加重合比率が80/20であるラ
ンダム付加ポリエーテルポリオール14.5部を加え8
0℃で2時間攪拌反応させ、発泡テストに供する有機ポ
リイソシアネート組成物(A)を得、そのNCO含有率
は29.7%であった。
【0025】B)2核体を72.9重量%、3核体を2
5.7重量%、4核体以上および低活性成分を1.4重
量%含有するpoly−MDIを90.0部、TDIを
10.0部加え1時間攪拌混合後、平均分子量750
0、平均官能基数3、エチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドのモル付加重合比率が50/50であるラン
ダム付加ポリエーテルポリオール18.5部を加え80
℃で2時間攪拌反応させ、発泡テストに供する有機ポリ
イソシアネート組成物(B)を得、そのNCO含有率は
29.0%であった。
【0026】C)2核体を85.0重量%、3核体を1
1.3重量%、4核体以上および低活性成分を3.7重
量%含有するpoly−MDIを95.0部、TDIを
5.0部加え1時間攪拌混合後、平均分子量1000
0、開始剤官能基数4、エチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドのモル付加重合比率が43/57であるラ
ンダム付加ポリエーテルポリオール20.0部を加え8
0℃で2時間攪拌反応させ、発泡テストに供する有機ポ
リイソシアネート組成物(C)を得た。NCO含有率は
27.0%であった。
【0027】D)2核体を71.1重量%、3核体を1
6.3重量%、4核体以上および低活性成分を12.6
重量%含有するpoly−MDIを83.0部、TDI
を17.0部加え1時間攪拌混合後、平均分子量700
0、開始剤官能基数2、エチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドのモル付加重合比率が85/15であるラ
ンダム付加ポリエーテルポリオール21.0部を加え8
0℃で2時間攪拌反応させ、発泡テストに供する有機ポ
リイソシアネート組成物(D)を得た。NCO含有率は
29.2%であった。
【0028】E)2核体を72.3重量%、3核体を2
0.2重量%、4核体以上および低活性成分を7.5重
量%含有するpoly−MDIを85.0部、TDIを
15.0部加え1時間攪拌混合させ、発泡テストに供す
る有機ポリイソシアネート組成物(E)を得た。NCO
含有率は34.8%であった。
【0029】F)2核体を80.1重量%、3核体を1
7.4重量%、4核体以上および低活性成分を2.5重
量%含有するpoly−MDIを93.0部、TDIを
7.0部加え1時間攪拌混合させ、発泡テストに供する
有機ポリイソシアネート組成物(F)を得た。NCO含
有率は34.4%であった。
【0030】G)2核体を72.9重量%、3核体を2
5.7重量%、4核体以上および低活性成分を1.4重
量%含有するpoly−MDIを90.0部、TDIを
10.0部加え1時間攪拌混合後、平均分子量500
0、開始剤官能基数3、エチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドのモル付加重合比率が0/100であるポ
リエーテルポリオール18.5部を加え80℃で2時間
攪拌反応させ、発泡テストに供する有機ポリイソシアネ
ート組成物(G)を得た。NCO含有率は28.9%で
あった。
【0031】H)2核体を70.0重量%、3核体を2
7.9重量%、4核体以上および低活性成分を2.1重
量%含有するpoly−MDIを88.0部、TDIを
12.0部加え1時間攪拌混合して発泡テストに供する
有機ポリイソシアネート組成物(H)を得た。NCO含
有率は34.8%であった。
【0032】I)2核体を94.4重量%、3核体を
5.2重量%、4核体以上および低活性成分を0.3重
量%含有するpoly−MDIを83.0部、TDIを
17.0部加え1時間攪拌混合して発泡テストに供する
有機ポリイソシアネート組成物(I)を得た。NCO含
有率は35.9%であった。
【0033】J)2核体を58.5重量%、3核体を3
6.9重量%、4核体以上および低活性成分を4.6重
量%含有するpoly−MDIを93.0部、TDIを
7.0部加え1時間攪拌混合して発泡テストに供する有
機ポリイソシアネート組成物(J)を得た。NCO含有
率は34.0%であった。
【0034】K)2核体を71.1重量%、3核体を2
1.9重量%、4核体以上および低活性成分を7.3重
量%含有するpoly−MDIを100.0部に、平均
分子量5000、開始剤官能基数3、エチレンオキサイ
ドとプロピレンオキサイドのモル付加重合比率が0/1
00であるポリエーテルポリオール13.5部を加え8
0℃で2時間攪拌反応させ、発泡テストに供する有機ポ
リイソシアネート組成物(K)を得た。NCO含有率は
29.0%であった。
【0035】L)2核体を71.1重量%、3核体を1
6.3重量%、4核体以上および低活性成分を12.6
重量%含有するpoly−MDIを83.0部、TDI
を17.0部加え1時間攪拌混合後、平均分子量300
0、開始剤官能基数3、エチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドのモル付加重合比率が90/10であるラ
ンダム付加ポリエーテルポリオール21.0部を加え8
0℃で2時間攪拌反応させ、発泡テストに供する有機ポ
リイソシアネート組成物(L)を得た。NCO含有率は
28.7%であった。
【0036】M)2核体を70.0重量%、3核体を1
7.5重量%、4核体以上および低活性成分を12.5
重量%含有するpoly−MDIを75.0部、TDI
を25.0部加え1時間攪拌混合後して、発泡テストに
供する有機ポリイソシアネート組成物(M)を得た。N
CO含有率は36.5%であった。
【0037】N)2核体を78.9重量%、3核体を2
0.3重量%、4核体以上および低活性成分を0.8重
量%含有するpoly−MDIを90.0部、TDIを
10.0部を加え1時間攪拌混合して発泡テストに供す
る有機ポリイソシアネート組成物(N)を得た。NCO
含有率は34.7%であった。
【0038】O)2核体を69.8重量%、3核体を1
2.5重量%、4核体以上および低活性成分を17.8
重量%含有するpoly−MDIを90.0部、TDI
を10.0部加え1時間攪拌混合後、平均分子量500
0、開始剤官能基数3、エチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドのモル付加重合比率が0/100であるポ
リエーテルポリオール19.1部を加え80℃で2時間
攪拌反応させ、発泡テストに供する有機ポリイソシアネ
ート組成物(O)を得た。NCO含有率は28.8%で
あった。表1、表2に実施例及び比較例に使用する有機
ポリイソシアネート組成物の原料組成及び、仕込量を示
す。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】(2)レジンプレミックスの調製 前記有機ポリイソシアネート組成物と反応させるレジン
プレミックスを、以下の割合で調整した。(単位 重量
部) ポリエーテルポリオール(開始剤官能基数f=3、エチレン オキシド含量=15重量%、平均分子量Mw=6000) 100.0 SRX−274C (シリコン整泡剤、東レ・ダウコーニング社製) 1.0 Minico L−1020(アミン触媒、活材ケミカル社製) 0.4 Minico TMDA (アミン触媒、活材ケミカル社製) 0.15 水(発泡剤) 3.6
【0042】実施例 1〜8 上記(1)で調製された有機ポリイソシアネート組成物
A−Hと(2)で調製されたレジンプレミックスとを、
NCOインデックス(NCO/OH×100)が100
となるように混合し、下記のモールドに注入して発泡体
評価用モールド成形品を作製し、物性を測定した。 モールド : 400×400×100mmアルミ
製テストモールド モールド温度 : 55±2℃ 脱型時間 : 4分(モールドに反応混合液を注入
し、硬化したポリウレタン発泡体を脱型するまでの時
間) 物性は下記の方法により測定された。 全発泡体密度 (kg/m3) :JIS K 6401によ
る。 25 % ILD(硬さ)(kg/314cm3):JIS K 6401に
よる。 反発弾性 (%):JIS K 6401による。 50%乾熱圧縮歪(%):JIS K 6301による。 50%湿熱圧縮歪(%):JIS K 6301による。 6Hz振動伝達率 :伊藤精機(株)製振動試験機
(C−1002DL型)を使用し、荷重50kg、振幅
5mmで測定した。 結果を表3に示す。本発明の1〜8の発泡体は全発泡体
密度55kg/m3以下においても良好な反発弾性、良
好な圧縮歪、低い6Hz振動伝達率を示す。
【0043】比較例 1〜7 上記(1)で調製された有機ポリイソシアネート組成物
I−Oと(2)で調製されたレジンプレミックスとを、
NCOインデックスが100となるように混合し、実施
例1と同様にして発泡体評価用モールド成形品を作製
し、物性を測定した。結果を表4に示す。比較例1〜7
の発泡体は、使用した有機ポリイソシアネート組成物が
本発明で規定する組成を満たしていない。すなわち、比
較例1ではポリメチレンポリフェニルイソシアネート中
の2核体が多すぎる。比較例2では2核体が少なすぎ
る。比較例3ではトリレンジイソシアネートを使用して
いない。比較例4では変性用ポリオールのEO含量%が
多いために、発泡挙動が不安定となり、発泡体の陥没
(コラプス)が発生し、正常なモールド成形品が得られ
なかった。比較例5ではトリレンジイソシアネートが多
すぎる。比較例6では3核体/4核体以上の比率が大き
すぎる。比較例7では3核体/4核体以上の比率が小さ
すぎる。このように、本発明の範囲外の有機ポリイソシ
アネート組成物または不適当なポリオールで変性した有
機ポリイソシアネート組成物を使用した場合には発泡体
の物性は、反発弾性、圧縮歪、6Hz振動伝達率におい
て劣る。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【発明の効果】本発明により、水を発泡剤としても、全
発泡体密度55kg/m3以下の低密度発泡体で、圧縮
歪に優れた、反発弾性値が60%以上で、かつ6Hz振
動伝達率が0.8以下である、耐久性、座り心地性に優
れた軟質ポリウレタン発泡体を製造することが可能とな
った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−172011(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性水素化合物、発泡剤、触媒、整泡
    剤、及び助剤の混合物と、有機ポリイソシアネート組成
    物を反応させて得られる軟質ポリウレタン発泡体におい
    て、発泡剤として水を使用し、有機ポリイソシアネート
    組成物として、(a)式(1)(化1)で示されるポリ
    メチレンポリフェニルイソシアネート、 【化1】 ここで、2核体(n=0)含有率が60重量%を超え9
    0重量%以下で、かつ3核体(n=1)と、4核体以上
    (n≧2)および低活性成分との重量比〔3核体〕/
    〔4核体以上および低活性成分〕が1.1〜20.0で
    ある、及び(b)2,4−及び/または2,6−トリレ
    ンジイソシアネート、からなり、両者の混合重量比率
    (a)/(b)は97〜80/3〜20である混合物を
    使用することを特徴とする軟質ポリウレタン発泡体。
  2. 【請求項2】 2核体含有率が60重量%を超え80重
    量%以下で、かつ〔3核体〕/〔4核体以上および低活
    性成分〕が1.2〜10.0である請求項1記載の軟質
    ポリウレタン発泡体。
  3. 【請求項3】 (a)/(b)が95〜85/5〜15
    (重量比)である請求項1記載の軟質ポリウレタン発泡
    体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の有機ポリイソシアネート
    組成物と開始剤官能基数2〜4、アルキレンオキサイド
    中のエチレンオキサイドの量が0〜85mol%、平均
    分子量が2000〜10000であるポリオキシアルキ
    レンポリオールまたはそれらの混合物とを反応させるこ
    とにより得られるイソシアネート基末端プレポリマーを
    有機ポリイソシアネート組成物として使用することを特
    徴とする軟質ポリウレタン発泡体。
  5. 【請求項5】 アルキレンオキサイド中のエチレンオキ
    サイドの量が50〜80mol%であり、平均分子量が
    3000〜8000である請求項4記載の軟質ポリウレ
    タン発泡体。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の有機ポリイソシアネート
    組成物が、2核体含有率が60重量%を超え80重量%
    以下で、かつ〔3核体〕/〔4核体以上および低活性成
    分〕が1.2〜10.0で、(a)/(b)が重量比率
    95〜85/5〜15であり、ポリオキシアルキレンポ
    リオールが開始剤官能基数2〜4、アルキレンオキサイ
    ド中のエチレンオキサイドの量が50〜80mol%、
    平均分子量が3000〜8000である請求項4記載の
    軟質ポリウレタン発泡体。
  7. 【請求項7】 活性水素化合物、発泡剤、触媒、整泡
    剤、及び助剤の混合物と、有機ポリイソシアネート組成
    物を反応させて軟質ポリウレタン発泡体を製造する方法
    において、発泡剤として水を使用し、有機ポリイソシア
    ネート組成物として、(a)式(1)(化2)で示され
    るポリメチレンポリフェニルイソシアネート、 【化2】 ここで、2核体(n=0)含有率が60重量%を超え9
    0重量%以下で、かつ3核体(n=1)と、4核体以上
    (n≧2)および低活性成分との重量比〔3核体〕/
    〔4核体以上および低活性成分〕が1.1〜20.0で
    ある、及び(b)2,4−及び/または2,6−トリレ
    ンジイソシアネート、からなり、両者の混合重量比率
    (a)/(b)は97〜80/3〜20である混合物を
    使用することを特徴とする軟質ポリウレタン発泡体の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 〔3核体〕/〔4核体以上および低活性
    成分〕が1.2〜10.0で、かつ2核体含有率が60
    重量%を超え80重量%以下である請求項7記載の軟質
    ポリウレタン発泡体の製造方法。
  9. 【請求項9】 (a)/(b)=95〜85/5〜15
    (重量比)である請求項7記載の軟質ポリウレタン発泡
    体の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項7記載の有機ポリイソシアネート
    組成物と開始剤官能基数2〜4、アルキレンオキサイド
    中のエチレンオキサイドの量が0〜85mol%、平均
    分子量が2000〜10000であるポリオキシアルキ
    レンポリオールまたはそれらの混合物とを反応させるこ
    とにより得られるイソシアネート基末端プレポリマーを
    有機ポリイソシアネート組成物として使用することを特
    徴とする軟質ポリウレタン発泡体の製造方法。
  11. 【請求項11】アルキレンオキサイド中のエチレンオキ
    サイドの量が50〜80mol%であり、平均分子量が
    3000〜8000である請求項10記載の軟質ポリウ
    レタン発泡体の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項7記載の有機ポリイソシアネート
    組成物が、2核体含有率が60重量%を超え80重量%
    以下で、かつ〔3核体〕/〔4核体以上および低活性成
    分〕が1.2〜10.0で、(a)/(b)が重量比率
    95〜85/5〜15であり、ポリオキシアルキレンポ
    リオールが開始剤官能基数2〜4、アルキレンオキサイ
    ド中のエチレンオキサイドの量が50〜80mol%、
    平均分子量が3000〜8000である請求項10記載
    の軟質ポリウレタン発泡体の製造方法。
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