JP3593334B2 - Control valve - Google Patents
Control valve Download PDFInfo
- Publication number
- JP3593334B2 JP3593334B2 JP2001401446A JP2001401446A JP3593334B2 JP 3593334 B2 JP3593334 B2 JP 3593334B2 JP 2001401446 A JP2001401446 A JP 2001401446A JP 2001401446 A JP2001401446 A JP 2001401446A JP 3593334 B2 JP3593334 B2 JP 3593334B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spool
- stopper
- cover
- control valve
- pilot chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Servomotors (AREA)
- Fluid-Driven Valves (AREA)
- Details Of Valves (AREA)
- Multiple-Way Valves (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械または産業機械に用いられる油圧アクチュエータをコントロールするコントロール弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベルなどの建設機械には、油圧シリンダなどの油圧アクチュエータを有する。油圧アクチュエータはコントロール弁によってコントロールされる。コントロール弁は、スプールを有し、スプールを移動させることで、作動油の方向および流量を切り換えてアクチュエータの動作を制御する。
【0003】
図5は、従来のコントロール弁1の一部を示す断面図である。コントロール弁1は、本体2と、本体2に移動自在に挿入されるスプール3とを有する。スプール3の端部には、パイロット室4が設けられる。このパイロット室4には、中立復帰用のスプリング6が設けられる。パイロット室4は、パイロット管路5を介して操作者が操作するパイロット弁(図示せず)に接続される。このコントロール弁1の反対側の端部には、同様のパイロット室4’,スプリング6’が設けられる(いずれも図示せず)。
【0004】
操作者がパイロット弁を操作し、パイロット室4に圧油を供給すると、スプリング6’のバネ力に抗してスプール3は、一方(図5の左方)に移動し、たとえば油圧シリンダが伸長する。逆に、パイロット室4をドレンに連通させ、パイロット室4’に圧油を供給すると、スプリング6のバネ力に抗してスプール3は他方(図5の右方)に移動して、油圧シリンダが収縮する。このようにして、油圧シリンダなどの油圧アクチュエータをコントロールすることができる。
【0005】
コントロール弁1は、たとえば油圧ショベルなどの機械本体に取り付けられるが、コントロール弁1を取り付け配管した段階では、パイロット室4および4’には空気が入っているので、エア抜きを行う必要がある。
【0006】
このようなエア抜きは、コントロール弁を取り付けたときだけに限らず、長期間運転停止した場合の油漏れなどによってパイロット室へエアが混入した場合にも実施する必要がある。
【0007】
コントロール弁1の本体2には、タンクに通じるドレン通路7が形成され、スプール3の端部には、凹所8が形成されている。パイロット室4’に圧油を供給してスプール3を他方側(図5の右方)に移動させ、凹所8がパイロット室4とドレン通路7とを連通させることにより、パイロット室内の空気がドレン通路7から排出され、エア抜きが行われる。このような、凹所を有するスプールを用いるコントロール弁の従来技術として、たとえば特公平5−31037号公報がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図5の構造では、エア抜きは、エア抜きをしない側のパイロット室に圧油を供給し、エア抜きをする側のパイロット室に圧油を供給しない状態で行う。すなわちパイロット室が大気圧の状態でエア抜きを実施するので、圧油を供給してエア抜きする場合に比べ、エア抜き効果が小さいという問題がある。
【0009】
また、他の従来技術として、パイロット室とドレン室との間にオリフィスまたは隙間などを設けて連通させる方式があったが、この方式では、エア抜きをする必要がなくなった場合でさえ、パイロット室に圧油を供給すると必ず、上記通路が連通されるため、パイロット室から圧油が流出されるため、エネルギーの消費をもたらし、さらにはパイロット室の圧力の低下をもたらすことがあった。
【0010】
本発明の目的は、必要なときのみドレンとパイロット室とを連通させてエア抜きを行い、エア抜き後、正確に元の最大ストロークを再現でき、さらに従来よりもエア抜き効果を大きくすることができるコントロール弁を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、本体と、本体に移動自在に挿入されるスプールとを有し、スプール端部12a,12bに臨むパイロット室20,25の圧力によってスプールを軸線方向に移動させるコントロール弁において、
スプールのいずれか一方の端部に対向して前記本体に取り付けられ、内ねじが形成されるカバー13,14と、
該カバーに取り付けられるストッパ30,30Aであって、前記ストッパにはカバーの前記内ねじに螺着される外ねじが形成され、このストッパを螺進および螺退させることで、スプールの軸線方向に沿ってスプール端部に近づく方向に前進、およびスプール端部から遠ざかる方向に後退移動可能で、所定の位置まで前記前進させたとき前記カバーに係止され、該カバーに対して位置決めされるストッパ30,30Aと、
前記ストッパに設けられ、スプールの最大ストロークを規定し、最大ストロークを調整可能なストローク規定手段とを有し、
前記本体にはドレン通路46,46Aが形成され、
ストッパを前記後退させ、スプールを、最大ストロークを越えて移動させたとき、パイロット室20,25とドレン通路46,46Aとを連通させる連通部47,47Aが、前記スプールに形成されることを特徴とするコントロール弁である。
【0012】
また本発明は、ストッパは、このストッパを前記前進させたとき、前記所定の位置で前記カバーに係止して該カバーに対して位置決めされる突出部37,37Aを有することを特徴とする。
【0013】
また本発明は、前記ストローク規定手段は、
前記スプール端部に近づく方向および遠ざかる方向に移動可能で、前記スプール端部12a,12bに当接してスプールの最大ストロークを規定するストッパ部材45,45Aと、
ストッパ30,30Aに螺着されるねじ部32,32Aと、
ねじ部に螺着され、ねじ部をストッパに対して固定するナット33,33Aとを有し、
ストッパの前記外ねじは、カバーよりも前記スプール端部から遠ざかる方向(後述の図1〜図4の左方および右方)に突出し、
この突出した前記外ねじの部分に螺着されてカバーに当接するロックナット38,38Aが設けられることを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、ストローク規定手段は、本体に取り付けられるカバーに螺着されるストッパに取り付けられる。ストッパは、所定の位置に係止されて本体に対して位置決めされている。ストローク規定手段は、調整可能であって、最大ストロークは工場で調整されて出荷される。
【0016】
エア抜きを行うときは、ストローク規定手段のボルトを緩めるのでなく、ストッパを緩めて後退させ、スプールが最大ストロークを越えて移動できるようにする。そして、パイロット室とドレン通路とが連通するまでスプールを移動させ、パイロット室に圧油を送ることで、パイロット室内の空気を圧油とともにドレン通路から排出することができる。
【0017】
エア抜き後、再び、ストッパを締め込む。このとき、ストッパが係止されるまで締めこむことで、ストッパを容易に元の位置に戻すことができる。ストローク規定手段の位置は変更していないので、ストッパを元の位置に戻すことによって、正確な最大ストロークが再現される。
【0018】
このように、本発明では図5で説明した従来技術と異なり、エア抜きを行う側のパイロット室に圧油を供給してエア抜きを行うので、従来技術にくらべてエア抜き効果を大きくすることができる。
【0019】
また、エア抜きは、最大ストロークを超えてスプールを移動させて行うので、エア抜きを行わない通常使用時には、パイロット室とドレンとが連通することはなく、パイロット室からの圧油の流出やパイロット室の圧力低下が生じない。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態であるコントロール弁10の構成を示す断面図である。コントロール弁10は、たとえば油圧ショベルまたはホイールローダなどの建設機械、または一般産業機械に用いられる油圧シリンダなどのアクチュエータを制御するものである。
【0021】
コントロール弁10は、スプール孔15を有するバルブケーシング11、スプール孔15に移動自在に挿入されるスプール12、スプール孔15の一方(図1の左方)の開口を塞ぐスプールカバー13、およびスプール孔15の他方の開口を塞ぎ、スプリング16を有するスプリングカバー14を有する。このうち、バルブケーシング11、スプールカバー13およびスプリングカバー14をコントロール弁10の本体とする。
【0022】
スプール12は、スプール孔15内で、軸線Lに沿って移動自在に設けられる。一方側の端部12aは、バルブケーシング11の一方側の壁面11aから突出して配置され、他方側端部12bは、バルブケーシング11の他方側の壁面11bから突出し、スプール孔15の開口を塞いでいる。
【0023】
スプリングカバー14は、バルブケーシング11の他方側(図1の右方)にボルトによって固定される。スプリングカバー14は、凹所を有し、この凹所でスプール12の他端部12bを覆うようにしてバルブケーシング11に固定される。スプリングカバー14には、前記凹所に連通するパイロットポート21が形成され、前記凹所は、パイロット室20として機能する。スプール12の他端部12bには、ボルト22が固定され、このボルト22の頭部には、バネ受け23が装着され、このバネ受け23および前記スプリングカバー14の凹所によってスプリング16が受けられる。パイロット室20内の油圧は、スプール12を一方(図1の左方)に移動させる力となり、スプリング16は、スプール12が移動したとき、スプール12を中立位置に戻す方向にバネ力を作用させる。
【0024】
スプールカバー13は、バルブケーシング11の一方側(図1の左方)にボルトによって固定される。スプールカバー13にも凹所25が形成され、この凹所25でスプール12の一端部12aを覆うようにスプールカバー13は固定される。スプールカバー13には、前記凹所25に連通するパイロットポート26が形成され、凹所25は、パイロット室25として機能する。
【0025】
コントロール弁10は、油圧管路によって、油圧ポンプ、タンク、および油圧シリンダなどのアクチュエータに接続され、スプール12を移動させることによってアクチュエータへの作動油の方向を切り換える。たとえば、スプール12が中立位置にあるときは、油圧シリンダと、ポンプおよびタンクとの連通が遮断されて油圧シリンダが停止しており、スプール12を一方側(図1の左方)に移動させることで、油圧シリンダの一端側と油圧ポンプとを連通させ、油圧シリンダの他端側とタンクとを連通させて油圧シリンダの一方側から作動油を供給して油圧シリンダを伸長させる。逆に、スプール12を他方(図1の右方)に移動させると、油圧シリンダの一端側とタンクとが連通し、油圧シリンダの他端と油圧ポンプとが連通して油圧シリンダが収縮する。
【0026】
このようなスプール12の移動制御は、パイロット室20,25のパイロット圧を制御するパイロット弁によって行われる。パイロット弁は、操作者が操作する弁であり、パイロット弁を操作することで、アクチュエータを遠隔制御することができる。
【0027】
パイロット弁は、パイロット圧用のポンプとタンクとに接続されており、操作者がパイロット弁を一方に操作すると、パイロット室20とパイロット圧用ポンプとが連通し、パイロット室25とタンクとが連通する。パイロット室20内の圧力が高くなり、スプリング16のバネ力に抗してスプール12が一方に移動する。これによって、コントロール弁10のポンプポートとシリンダポートの一方が連通し、油圧シリンダは伸長する。パイロット弁を他方に操作すると、パイロット室25内の圧力が高くなり、スプリング16のバネ力に抗してスプール12は他方側に移動する。これによって、コントロール弁のポンプポートとシリンダポートの他方とが連通し、油圧シリンダは収縮する。
【0028】
スプールカバー13には、貫通孔29が形成され、この貫通孔29にストッパ30が螺着される。貫通孔29は、スプール12の軸線Lを中心軸線として形成され、段差を有する。つまり、内側(図1の右方)の孔が小径であり、外側(図1の左方)の孔が大径であり、連結部に段差34が形成される。貫通孔29の外側の孔に内ねじが形成される。
【0029】
ストッパ30は、この貫通孔29に装着され、内側(図1の右方)が、貫通孔29の小径側にはまり込む小径部35となり、外側が大径部36となり、この大径部36に外ねじが形成され、貫通孔29の内ねじに螺着される。そして、小径部35と大径部36との連結部には、半径方向外方に突出する環状の突出部37が形成される。したがって、ストッパ30をスプールカバー13に螺着し、締めこんで前進させると、前記突出部37が貫通孔29の段差34に係止される。このようにして、ストッパ30は、締めこむだけで、本体に対して所定の位置に位置決めすることができる。
【0030】
ストッパ30の外周には、ロックナット38が螺着される。ストッパ30を位置決めした後、ロックナット38がスプールカバー13に当接するまで締め付けることで、ストッパ30が緩むことを阻止して、ストッパ30を確実に固定することができる。すなわちストッパ30の大径部36に形成される前記外ねじは、カバー13よりもスプール端部12aから遠ざかる方向(図1および図2の左方)に突出し、この突出した前記外ねじの部分に、ロックナット38が螺着され、カバー13に当接する。
【0031】
このストッパ30には、ストローク規定手段31が取り付けられる。ストローク規定手段31は、スプール12の最大ストロークを規定するものであり、ねじ部32を有するストップ部材45およびナット33を有する。ストッパ30には、スプール12の軸線L上に貫通孔40が形成され、貫通孔40は、内側(図1の右方)が大径となり、ここにストップ部材45が嵌り込み、外側(図1の左方)が小径となり、ここに内ねじが形成され、ねじ部32が螺着される。ストップ部材45は、ねじ部32に隣接する段付部45aが形成され、他方側端面45bが、スプール12の一端面に対向して配置される。ねじ部32を回転させることで、ねじ部32がスプール12の軸線Lに沿って移動し、ストップ部材45の位置を調整することができる。ナット33をストッパ30に当接するまで締め付けることで、ねじ部32の位置を固定することができる。
【0032】
最大ストロークは、通常、工場出荷時に調整される。図2は、最大ストローク調整後のコントロール弁10を示す断面図である。
【0033】
最大ストロークの調整は、ストッパ30を所定の位置に位置決めした状態、つまり突出部37が段差34に係止されて固定された状態で行う。ねじ部32を回転して前進させ、ストップ部材45を、最大ストローク位置まで押し出して最大ストロークを決定し、最後にナット33を締め付けて、ストップ部材45を固定する。
【0034】
図3は、スプール12の最大ストローク時の状態を示す図である。スプール12は、ストップ部材45の端面45bに当接するまで一方に移動することができ、それ以上一方側に移動することが阻止される。このストップ部材45に当接する位置が、スプール12の一方側への最大ストロークとなる。
【0035】
コントロール弁10は、工場出荷後、油圧ショベルなど機械本体に取り付けられ、配管後、作動油が入れられる。このとき、パイロット室20には空気が入っているので、パイロット室20のエア抜きを行う必要がある。
【0036】
図4は、エア抜きの状態を示す図である。バルブケーシング11の他方(図4の右側)端部には、タンクに連通するドレン通路46が形成される。ドレン通路46は、スプール孔15の他方側の開口に近接した位置に形成される。エア抜きは、パイロット室20とドレン通路46とを連通させ、パイロット室に導かれる圧油とともにパイロット室20内の空気をドレン通路46を介して排出することで行う。
【0037】
スプール12の他方側端部12bには、全周にわたって切りかかれて小径となる連通部47が形成される。図3に示すように、最大ストロークを調整後は、一方側に最大ストロークしたとしても、前記連通部47はドレン通路46に到達せず、スプール12の大径の部分がスプール孔15の開口を塞ぎ、パイロット室20とドレン通路46は連通しない。つまり、この状態ではエア抜きができない。
【0038】
そこで、エア抜きを行うときには、ストッパ30を、後退させて、スプール12の最大ストロークを広げる。つまり、ロックナット38を緩めてストッパ30を緩め、ストッパ30をスプール12の一方側端部12aから遠ざかる方向に移動させ、図4に示すように、ストッパ30の突出部37を段差34から離反させる。このとき、ストローク規定手段31のナット33は緩めない。この状態で、スプール12を一方側に移動させると、最大ストロークを超えて移動することができる。このようにして、スプール12を最大ストロークを超えて移動させると、図4に示すように、スプール12の他方端部12bに形成される連通部47は、ドレン通路46まで移動し、パイロット室20とドレン通路46とが連通する。
【0039】
この状態でパイロット室20に、3〜4MPa程度の圧油を供給する。すると、パイロット室20内の空気が作動油とともにドレン通路46から排出される。このようにして、エア抜きが行われる。
【0040】
エア抜き終了後、突出部37が段差34に係止されるまでストッパ30を締め付け、ロックナット38を締め付けてストッパ30を固定する。これによって、元の最大ストロークが正確に再現される。
【0041】
このようなエア抜きは、コントロール弁10を機械本体に取り付けたときだけでなく、長期間の使用による油漏れなどによってパイロット室20内に空気が入った場合のエア抜きにも適用できる。
【0042】
このようなストッパ30は、一方側に設けられるスプールカバー13に設ける構造に限らず、他方側に設けられるスプリングカバー14に設けてもよい。図1〜4に示すコントロール弁10には、スプリングカバー14にも、前記ストッパ30と同様のストッパ30Aを設ける構造としている。なお、ストッパ30Aおよびそれに関わる構造は、ストッパ30と同じであるので、対応する構成に同一の参照符号で添え字Aを付し、詳細な説明は省略する。
【0043】
このような、他方のスプリングカバー14のストッパ30Aは、一方のスプリングカバー13側のパイロット室25のエア抜きを行うときに使用する。つまり、エア抜き時には、ストローク規定手段31Aによって、ストッパ30Aを(図の右方に)後退させた状態で、スプール12を他方側に最大ストロークを超えて移動させることで、スプール12の一端部12aに形成される連通部47Aによって、パイロット室25とドレン通路46Aとを連通させてエア抜きを行う。エア抜き終了後、ストッパ30Aを、突出部37Aが段差34Aに係止されるまで前進させて所定の位置に位置決めすることで、元の最大ストロークに正確に戻すことができる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、所定の位置に正確に位置決めできるストッパを設けたので、スプールの最大ストロークの調整後、エア抜きを実施しても、確実かつ容易に元の最大ストロークを再現することができる。
【0045】
また、通常使用時には、パイロット室とドレン通路とは連通させず、エア抜きを行うときのみ最大ストロークを超えてスプールを移動させることで、パイロット室とドレン通路とを連通させてエア抜きを行う。したがって、エア抜き実施後は、パイロット室の圧力低下は発生せず、連通部を微小隙間とする必要はなく、十分な隙間を確保でき、確実にエア抜きを行うことができる。
【0046】
また、最大ストロークの異なる場合でも、ストローク規定手段で容易に最大ストロークを調整でき、スプール、ストッパとも各々共通部品を使用可能で、コストダウンが図られる。
【0047】
また本発明では、エア抜きを行う側のパイロット室に圧油を供給してエア抜きを行うので、エア抜きを行う側のパイロット室を大気圧とする従来技術に比べてエア抜き効果を大きくすることができる。
また本発明によれば、ストッパ30,30Aには、突出部37,37Aが形成され、したがってストッパ30,30Aを締めこむだけで、カバー13、したがって本体に対して位置決めをすることができる。
また本発明によれば、ストローク規定手段31,31Aのねじ部32,32Aを回転させることによって、ストップ部材45,45Aの位置を調整し、ナット33,33Aを締め付けて、ねじ部32,32Aの位置を固定することができる。さらにストッパのカバー13,14よりもスプール端部から遠ざかる方向(図1〜図4の左方および右方)に突出した外ねじの部分に、ロックナット38,38Aを、カバー13,14に当接するまで螺着させ、これによって前述のエア抜き終了後、元の最大ストロークを正確に再現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストローク調整前のコントロール弁10の断面図である。
【図2】ストローク調整後で、スプール12が中立位置にあるときのコントロール弁10の断面図である。
【図3】最大ストローク時のコントロール弁10の断面図である。
【図4】エア抜き時のコントロール弁10の断面図である。
【図5】従来のコントロール弁の一部を示す断面図である。
【符号の説明】
10 コントロール弁
11 バルブケーシング
12 スプール
13 スプールカバー
14 スプリングカバー
30 ストッパ
31 ストローク規定手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a control valve for controlling a hydraulic actuator used for a construction machine or an industrial machine.
[0002]
[Prior art]
Construction machines such as hydraulic excavators have hydraulic actuators such as hydraulic cylinders. The hydraulic actuator is controlled by a control valve. The control valve has a spool, and controls the operation of the actuator by switching the direction and flow rate of hydraulic oil by moving the spool.
[0003]
FIG. 5 is a sectional view showing a part of the
[0004]
When the operator operates the pilot valve to supply pressure oil to the pilot chamber 4, the
[0005]
The
[0006]
It is necessary to perform such air bleeding not only when the control valve is attached but also when air enters the pilot chamber due to oil leakage or the like when the operation is stopped for a long time.
[0007]
A
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In the structure shown in FIG. 5, the air release is performed in a state in which the pressure oil is supplied to the pilot chamber on the side where the air is not released, and the pressure oil is not supplied to the pilot chamber on the side where the air is released. That is, since the air is bleeding in a state where the pilot chamber is at the atmospheric pressure, there is a problem that the air bleeding effect is small as compared with a case where the pressure oil is supplied to bleed the air.
[0009]
Further, as another conventional technique, there has been a method of providing communication by providing an orifice or a gap between the pilot chamber and the drain chamber. However, in this method, even when it is no longer necessary to bleed air, the pilot chamber is not required. When the pressurized oil is supplied to the pump, the above-mentioned passage is always communicated, and the pressurized oil flows out of the pilot chamber, which results in energy consumption and a decrease in the pilot chamber pressure in some cases.
[0010]
It is an object of the present invention to perform air bleeding by connecting the drain and the pilot chamber only when necessary, to accurately reproduce the original maximum stroke after air bleeding, and to increase the air bleeding effect more than before. It is to provide a control valve which can be used.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a control valve having a main body and a spool movably inserted into the main body, wherein the control valve moves the spool in the axial direction by the pressure of the
Opposite the either end of the spool attached to said main body, a
A
Provided in the stopper to define the maximum stroke of the spool, it possesses an adjustable stroke regulating means the maximum stroke,
A
When the stopper is retracted and the spool is moved beyond the maximum stroke,
[0012]
Further, the present invention is characterized in that the stopper has
[0013]
Further, in the present invention, the stroke defining means may include:
Stopper
A threaded
Is screwed to the root Ji part, it has a nut and 33,33A to secure the threaded portion to the stopper,
The outer screw of the stopper projects in a direction (left and right in FIGS. 1 to 4 described later) farther from the spool end than the cover,
It is characterized in that
[0015]
According to the present invention, the stroke defining means is attached to a stopper screwed to a cover attached to the main body. The stopper is locked at a predetermined position and positioned with respect to the main body. The stroke defining means is adjustable so that the maximum stroke is adjusted at the factory before shipment.
[0016]
When bleeding air, instead of loosening the bolt of the stroke defining means, the stopper is loosened and retracted so that the spool can move beyond the maximum stroke. Then, the spool is moved until the pilot chamber communicates with the drain passage, and the pressure oil is sent to the pilot chamber, whereby the air in the pilot chamber can be discharged from the drain passage together with the pressure oil.
[0017]
After releasing the air, tighten the stopper again. At this time, the stopper can be easily returned to the original position by tightening until the stopper is locked. Since the position of the stroke defining means has not been changed, an accurate maximum stroke is reproduced by returning the stopper to the original position.
[0018]
As described above, unlike the related art described with reference to FIG. 5, the present invention supplies pressure oil to the pilot chamber on the air bleeding side to bleed air. Can be.
[0019]
In addition, since air is released by moving the spool beyond the maximum stroke, during normal use without air release, the pilot chamber and the drain do not communicate with each other. No pressure drop in the chamber.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is a sectional view showing a configuration of a
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
Such movement control of the
[0027]
The pilot valve is connected to the pilot pressure pump and the tank. When the operator operates the pilot valve on one side, the
[0028]
A through
[0029]
The
[0030]
A
[0031]
The
[0032]
The maximum stroke is usually adjusted at the factory. FIG. 2 is a sectional view showing the
[0033]
The adjustment of the maximum stroke is performed in a state where the
[0034]
FIG. 3 is a diagram showing a state of the
[0035]
After shipment from the factory, the
[0036]
FIG. 4 is a diagram showing a state of air bleeding. At the other end (right side in FIG. 4) of the
[0037]
The
[0038]
Therefore, when bleeding air, the maximum stroke of the
[0039]
In this state, pressure oil of about 3 to 4 MPa is supplied to the
[0040]
After the air release, the
[0041]
Such air bleeding can be applied not only when the
[0042]
Such a
[0043]
Such a
[0044]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the stopper that can be accurately positioned at the predetermined position is provided, even if the air is released after adjusting the maximum stroke of the spool, the original maximum stroke can be reproduced easily and easily. can do.
[0045]
Also, during normal use, the pilot chamber and the drain passage are not communicated with each other, and the spool is moved beyond the maximum stroke only when air is evacuated, so that the pilot chamber and the drain passage are communicated with each other to bleed air. Therefore, after the air release, the pressure in the pilot chamber does not decrease, and there is no need to make the communication portion a minute clearance, a sufficient clearance can be secured, and the air release can be reliably performed.
[0046]
Further, even when the maximum strokes are different, the maximum stroke can be easily adjusted by the stroke defining means, and common components can be used for the spool and the stopper, thereby reducing costs.
[0047]
Further, in the present invention, since the air is vented by supplying the pressure oil to the pilot chamber on the air vent side, the air venting effect is increased as compared with the prior art in which the pilot chamber on the air vent side is set to the atmospheric pressure. be able to.
Further, according to the present invention, the
According to the present invention, the positions of the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view of a
FIG. 2 is a cross-sectional view of the
FIG. 3 is a sectional view of the
FIG. 4 is a cross-sectional view of the
FIG. 5 is a sectional view showing a part of a conventional control valve.
[Explanation of symbols]
Claims (3)
スプールのいずれか一方の端部に対向して前記本体に取り付けられ、内ねじが形成されるカバーと、
該カバーに取り付けられるストッパであって、前記ストッパにはカバーの前記内ねじに螺着される外ねじが形成され、このストッパを螺進および螺退させることで、スプールの軸線方向に沿ってスプール端部に近づく方向に前進、およびスプール端部から遠ざかる方向に後退移動可能で、所定の位置まで前記前進させたとき前記カバーに係止され、該カバーに対して位置決めされるストッパと、
前記ストッパに設けられ、スプールの最大ストロークを規定し、最大ストロークを調整可能なストローク規定手段とを有し、
前記本体にはドレン通路が形成され、
ストッパを前記後退させ、スプールを、最大ストロークを越えて移動させたとき、パイロット室とドレン通路とを連通させる連通部が、前記スプールに形成されることを特徴とするコントロール弁。A control valve having a main body and a spool movably inserted into the main body, wherein the control valve moves the spool in an axial direction by a pressure of a pilot chamber facing an end of the spool.
Opposite the either end of the spool attached to said body, and a cover inner thread may be formed,
A stopper that is attached to the cover, wherein the stopper is externally screw formed to be screwed into the inner thread of the cover, the stopper by causing screwing and unscrewing, along the axial direction of the spool advancing toward the spool end, and the direction to be moved backward away from the spool end, is engaged with the cover when brought into the forward to a predetermined position, the stopper is positioned with respect to the cover,
Provided in the stopper to define the maximum stroke of the spool, it possesses an adjustable stroke regulating means the maximum stroke,
A drain passage is formed in the main body,
A control valve , wherein when the stopper is retracted and the spool is moved beyond a maximum stroke, a communication portion for communicating the pilot chamber with the drain passage is formed in the spool .
前記スプール端部に近づく方向および遠ざかる方向に移動可能で、前記スプール端部に当接してスプールの最大ストロークを規定するストッパ部材と、
ストッパに螺着されるねじ部と、
ねじ部に螺着され、ねじ部をストッパに対して固定するナットとを有し、
ストッパの前記外ねじは、カバーよりも前記スプール端部から遠ざかる方向に突出し、
この突出した前記外ねじの部分に螺着されてカバーに当接するロックナットが設けられることを特徴とする請求項1または2記載のコントロール弁。The stroke defining means,
A stopper member movable in a direction approaching and moving away from the spool end, and abutting on the spool end to define a maximum stroke of the spool;
A threaded portion which is screwed to the scan stopper,
Is screwed to the root Ji part, have a nut that secures the threaded portion with respect to the stopper,
The outer screw of the stopper projects in a direction away from the spool end than the cover,
3. The control valve according to claim 1, further comprising a lock nut which is screwed to the protruding portion of the external thread and abuts on the cover .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001401446A JP3593334B2 (en) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | Control valve |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001401446A JP3593334B2 (en) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | Control valve |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003194242A JP2003194242A (en) | 2003-07-09 |
JP3593334B2 true JP3593334B2 (en) | 2004-11-24 |
Family
ID=27605415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001401446A Expired - Fee Related JP3593334B2 (en) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | Control valve |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3593334B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024122258A1 (en) * | 2022-12-09 | 2024-06-13 | カヤバ株式会社 | Pilot cap unit |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007092905A (en) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Kobelco Contstruction Machinery Ltd | Spool valve and stroke limiter for spool valve |
DE102021206510A1 (en) | 2021-06-24 | 2023-01-12 | Zf Friedrichshafen Ag | Body for a valve, method of making a body and valve having a body |
-
2001
- 2001-12-28 JP JP2001401446A patent/JP3593334B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024122258A1 (en) * | 2022-12-09 | 2024-06-13 | カヤバ株式会社 | Pilot cap unit |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003194242A (en) | 2003-07-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6848473B2 (en) | Low leak boom control check valve including an insert | |
EP1975481B1 (en) | Relief valve for heavy equipment | |
US5271430A (en) | Flow rate control valve device and flow force reduction structure | |
JP3593334B2 (en) | Control valve | |
JP2006038213A (en) | Variable regeneration valve for heavy equipment | |
EP3396174A1 (en) | Valve device | |
WO2007125050A3 (en) | Valve for a camshaft adjuster | |
CA2661148C (en) | Hydraulic valves with integral seals | |
WO1988001706A1 (en) | Hydraulic pilot type direction control valve | |
KR200338517Y1 (en) | Valve for cylinder | |
KR100338496B1 (en) | Hydraulic Pressure Intensifier | |
EP1260744B1 (en) | Valve for enabling the controls of a fluid-operated actuator | |
JP3666975B2 (en) | Relief valve | |
CN210397802U (en) | Change-over valve and hydraulic pilot change-over valve | |
US20190063512A1 (en) | Power transmission apparatus for vehicle | |
JP2592029Y2 (en) | Counter balance valve | |
US10480642B2 (en) | Multi speed transmission device with hydraulically actuated shift rods | |
JPS6128482Y2 (en) | ||
JPH0439444Y2 (en) | ||
CN110735825A (en) | composite function oil cylinder | |
US3460438A (en) | Power assist mechanism for fluid control valves | |
JPH04203509A (en) | Valve system with air bleeding plug | |
JP2002161905A (en) | Cushion mechanism of fluid apparatus | |
KR100456880B1 (en) | air bleeding apparatus for automotive vehicles | |
CN116379032A (en) | Pressure control valve and system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040315 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040323 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040521 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040824 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040827 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |