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JP3590882B2 - 写真画像処理方法および写真画像処理装置 - Google Patents

写真画像処理方法および写真画像処理装置 Download PDF

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JP3590882B2
JP3590882B2 JP07187999A JP7187999A JP3590882B2 JP 3590882 B2 JP3590882 B2 JP 3590882B2 JP 07187999 A JP07187999 A JP 07187999A JP 7187999 A JP7187999 A JP 7187999A JP 3590882 B2 JP3590882 B2 JP 3590882B2
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムに焼付けられた画像を、感光材料に焼付けるための写真画像処理方法およびその写真画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、感光材料にフィルムの画像を焼付けるには、ネガマスクの開口部に、フィルムの焼付けを行う画像を位置させて、該フィルムに光源から光を照射して所定の大きさの画像を読み取り、その画像を感光材料にデジタルプリントにより焼付け処理するようにしていた。
【0003】
このとき、フィルムの画像は、ネガマスクで覆われている部分は焼付けされず、光が透過するネガマスクの開口部内の画像のみが感光材料に焼付けされるようになっており、感光材料に焼付けされる画像の範囲がネガマスクの開口部のサイズで決定される。
【0004】
【課題が解決しようとする課題】
ところで、フィルムから感光材料に焼付けされる画像の範囲は、ネガマスクの開口部のサイズで決定されてしまうため、開口部を形成する各辺の平行度および直角度を正確にだす必要がある。従って、ネガマスクの開口部を加工するに際し、該開口部の平行度や直角度の精度も含めて厳しい加工精度が要求され、加工に高度な技術が必要とされている。
【0005】
また、たとえば、35mmカメラとハーフサイズカメラとで写されたフィルムの場合のように、フィルムに焼付けされている画像の大きさが異なったりすると、画像の大きさに合わせてネガマスクの開口の大きさを変更させる必要があり、このために開口部の切り換え作業を行わなくてはならず、ネガマスクの開口部の取付精度も厳しいものが要求されている。
【0006】
以上のように、ネガマスクを作成するに当たって、非常に厳しい加工精度が要求されていることから、加工時間に多大な時間を要し、さらに、高度な加工技術が要求されるので制作コストが高くなるいう不具合が生じている。
【0007】
そこで本発明は、以上の問題を解決するものであって、ネガマスクの加工精度の範囲をできるだけ広げて、ネガマスクの加工を容易に行え、かつ、加工時間を短縮して、低コストで制作できる写真画像処理方法およびその写真画像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、フィルムに焼付けられた画像を、感光材料に焼付けるための写真画像処理方法であって、
フィルムが案内されるネガマスクの開口部にフィルムの画像形成部を位置させて、画像読取手段により、前記開口部内にあらわれるフィルムの画像を該開口部に等しい大きさで読み取り、画像範囲設定部により、前記画像読取手段で読み取った画像を読み取った画像範囲よりも小さくリサイズ処理して、感光材料へ焼き付けるための画像の範囲を設定し、そのリサイズ処理により設定された画像データを記憶しておくことを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、写真画像処理装置が、フィルムが案内されるネガマスクと、ネガマスクの開口部内にあらわれるフィルムの画像を該開口部に等しい大きさで読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段で読み取った画像を読み取った画像範囲よりも小さくリサイズ処理して、感光材料へ焼き付けるための画像の範囲を設定する画像範囲設定部及び画像範囲設定部でリサイズ処理により設定された画像データを記憶する記憶部をもつ制御手段とを備えていることを特徴とするものである
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1に示すように、本発明にかかる写真画像処理装置1は、ハロゲンランプ等の光源部2と、該光源部2から放射された原光L1を調光する調光フィルタ3と、調光された原光L1の光路を変更するための固定ミラー4と、原光L1を平行光線にするレンズセット5と、ネガマスク6と、画像読取手段7を備えている。
【0012】
なお、調光フィルタ3の反光源部側には、セットアップフィルタ31を原光L1の光路に対して進退するように配設しており、該セットアップフィルタ31は、画像読み取り時に用いられるのではなく、装置の起動時等に使用され、実際の画像読み取りに際しては光路から外れるようになっている。
【0013】
また、この写真画像処理装置1にはフィルムビュワー8が設けられており、ネガマスク6にセットされたフィルムの画像をフィルムビュワー8に映し出して、フィルムの画像をオペレータが目視できるようになっている。
【0014】
ネガマスク6では、レンズセット5において平行光線とされた原光L1が、ネガマスク6に案内されて、該ネガマスク6の開口部61に位置されたネガ又はポジのフィルムを透過するようになっている。さらに、ネガマスク6の開口部61の大きさは、図2に示すように、たとえば、フィルムを35mm幅の135型フィルムを使用する場合、横寸法aを36±0.3mm、縦寸法bを24±0.3mmとした面積となるように設定している。
【0015】
そして、フィルムを透過した光は、フィルムに形成された画像を伴った画像光L2となって、該画像光L2の画像を読み取る画像読取手段7に導入される。該画像読取手段7としては、主走査を行うラインCCDイメージセンサー71を使用し、該ラインCCDイメージセンサー71は、ハウジング72内に収納されている。このハウジング72内には、さらにフィルムを透過してきた画像光L2を反射させてラインCCDイメージセンサー71に導入させる回転ミラー73が配設されている。画像読取手段7のラインCCDイメージセンサー71には、フィルムを透過してきた画像光L2が、回転ミラー73で反射されて導入される。
【0016】
回転ミラー73は、ラインCCDイメージセンサー71のライン方向と平行して延びる軸を中心として矢印イ方向に回転させるようになっており、ラインCCDイメージセンサー71で主走査を行いながら、回転ミラー73を回転させることにより、画像光L2の副走査を行うようにしている。
【0017】
従って、光源部2から放射され、レンズセット5によって平行光線とされた原光L1は、ネガマスク6の開口部61にセットされたフィルムを透過して画像光L2となり、該画像光L2は回転ミラー73で所定角度毎に反射されて副走査されながら、画像読取手段7によって主走査される。
【0018】
画像読取手段7においては、ラインCCDイメージセンサー71による読取範囲、および、回転ミラー73の回転角を、ネガマスク6の開口部61内に現れるフィルム面全体を走査するようにその範囲を設定しており、フィルムの画像を読み取る際には、ラインCCDイメージセンサー71で主走査を行いながら、回転ミラー73の回転により副走査を行うようにして、ネガマスク6の開口部61内に現れるフィルム面全体を画像として読み取るようにしている。
【0019】
さらに、写真画像処理装置1には、装置内の機器を操作し、あるいは制御するための基板類等を備えた制御手段9であるコントローラー91が配設されており、ラインCCDイメージセンサー71に取り込まれた画像光はデジタル信号に変換され、図3に示すように、このデジタル信号は、コントローラー91に送られ、該コントローラー91の記憶部92に入力される。
【0020】
さらに、記憶部92に入力されている読み取った画像を、コントローラー91内における画像範囲設定部93において、感光材料に焼付ける画像の範囲となるようにリサイズ処理を行うのである。
【0021】
このリサイズ処理は、画像読取手段7で読み取った画像の大きさよりも小さく処理するのであって、たとえば、画像読取手段7で読み取った画像の大きさが、横寸法36±0.3mm、縦寸法24±0.3mmである場合、画像の中心を基準にして横寸法35.5±0.05mm、縦寸法23.5±0.05mmとなるように長方形にリサイズ処理を行うように設定されている。
【0022】
具体的には、たとえば、画像読取手段7で読み取った画像の大きさが3000×2000画素とした場合、その画像の周辺の所定の画素数を削除して、前記した寸法(横寸法35.5±0.05mm、縦寸法23.5±0.05mm)となるようにリサイズ処理を行うようプログラムされている。
【0023】
そして、このリサイズ処理がなされた画像データを再び記憶部92に入力して記憶させ、この記憶された画像データを、別途設けるプリント処理装置11のライン露光部へ送ることにより、感光材料に、リサイズ処理が成された画像範囲でフィルムの画像をデジタルプリントすることができる。
【0024】
以上のように、本実施の形態では、フィルムが案内されるネガマスク6の開口部61にフィルムの画像形成部を位置させて、フィルムの画像を画像読取手段7で読み取り、この画像読取手段7で読み取った画像をコントローラー91の記憶部92に記憶させた後、読み取った画像をコントローラー91の画像範囲設定部93において、感光材料に焼付ける画像となる画像の範囲にリサイズ処理し、このリサイズ処理された画像データをコントローラー91の記憶部92に再び記憶させておくのである。
【0025】
そして、このコントローラー91の記憶部92に記憶させた画像データを、プリント処理装置11のライン露光部で用いることにより、該ライン露光部において画像データに基づく所定の大きさの画像を感光材料にデジタルプリントすることができる。
【0026】
つまり、本実施の形態では、フィルムの画像の読取を、ネガマスク6の開口部61の面積に等しい大きさで読み取って、即ち、フィルムから感光材料に焼付ける画像の大きさ(画像の範囲)より大きい画像で読み取っておいて、この読み取った画像を、制御手段9の画像範囲設定部93で、感光材料へ焼付けるための画像の大きさ(画像の範囲)となるように、読み取った画像の大きさよりも小さくリサイズ処理して、感光材料へ焼付けるための画像を設定するようになっている。そして、このリサイズ処理された画像データを制御手段9の記憶部92に記憶させておいて、この画像データに基づいて感光材料に所定の大きさの画像をデジタルプリントにより焼付け処理できるようにしている。
【0027】
従って、本発明によれば、感光材料に焼付ける画像を、フィルムから読み取った画像をリサイズ処理することにより設定するので、従来のように、ネガマスクの開口部によって、感光材料へ焼付けるための画像の大きさ(画像の範囲)を設定しなくてもよくなり、ネガマスクの加工精度の範囲を従来よりも広げることができ、その結果、加工が容易となって、加工時間も短縮でき、制作コストの低廉化が図れるのである。
【0028】
また、従来であれば、ネガマスクの開口部の角部の加工は、直角となるように加工しなければならなかったが、本発明のように、ネガマスクの開口部よりも小さい面積になるようにリサイズ処理をして感光材料への焼付画像を設定しているので、開口部の角部を曲面となるように加工することが可能となり、このように曲面に加工することにより、加工がさらに容易となる。
【0029】
また、同じ135型フィルムであっても、ハーフサイズカメラで写したフィルムのように、前記したネガマスク6の開口部61に二つの画像が現れる場合があるが、従来では、ネガマスクの開口部の大きさをその画像に合わせて切り換えなくてはならなかった。しかし、本発明によれば、制御手段9において、リサイズ処理をして焼付け画像の設定を行うので、ネガマスク6の開口部61の大きさを変更しなくとも、リサイズ処理により画像の範囲を設定できることから、ネガマスクの取付の際の取付精度(位置決め)においても、その範囲を広げることができ、ネガマスクの構造を開口部の切り換えを不要とする簡単な構造とすることができる。
【0030】
本実施の形態では、35mm幅の135型フィルムに対応したものについて説明したが、例えば、240型フィルム(APS)、61mm幅のブローニーフィルムなど他のフィルムに対しても適用できる。
【0031】
さらに、写真画像処理装置に画像モニターを設けて、該画像モニターに画像読取手段で読み取った画像を映しだし、モニター上で、読み取れられた画像を任意の形状にリサイズ処理して画像データを作成し、この画像データを制御手段の記憶部に記憶させておくようにすることもできる。この場合、画像焼付範囲と文字の焼付範囲とを自由に設定することができるようになる。
【0032】
【発明の効果】
本発明の写真画像処理方法および写真画像処理装置によれば、画像読取手段により、フィルムの画像を、感光材料へ焼付けるための画像の範囲よりも大きい範囲、即ちネガマスクの開口部に等しい大きさで読み取り、画像範囲設定部により、前記画像読取手段で読み取った画像を読み取った画像範囲よりも小さくリサイズ処理して、感光材料へ焼き付けるための画像の範囲を設定し、そのリサイズ処理により設定された画像データを記憶させるので、この画像データに基づいて感光材料に所定の大きさの画像を焼付け処理できる。
【0033】
従って、従来のように、ネガマスクの開口部によって、感光材料へ焼付けるための画像の範囲を設定しなくてもよくなり、ネガマスクの加工精度の範囲を従来よりも広げることができ、その結果、加工が容易となって、加工時間も短縮でき、制作コストの低廉化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態で使用する写真画像処理装置を示す概略断面図。
【図2】本発明の実施の形態で使用するネガマスクの正面図。
【図3】本発明の実施の形態の画像読取装置及び制御手段を示すブロック図。
【符号の説明】
1 写真画像処理装置
6 ネガマスク
61 開口部
7 画像読取手段
9 制御手段
92 記憶部
93 画像範囲設定部

Claims (2)

  1. フィルムに焼付けられた画像を、感光材料に焼付けるための写真画像処理方法であって、
    フィルムが案内されるネガマスクの開口部にフィルムの画像形成部を位置させて、画像読取手段により、前記開口部内にあらわれるフィルムの画像を該開口部に等しい大きさで読み取り、
    画像範囲設定部により、前記画像読取手段で読み取った画像を読み取った画像範囲よりも小さくリサイズ処理して、感光材料へ焼き付けるための画像の範囲を設定し、そのリサイズ処理により設定された画像データを記憶しておくことを特徴とする写真画像処理方法。
  2. フィルムが案内されるネガマスクと、
    ネガマスクの開口部内にあらわれるフィルムの画像を該開口部に等しい大きさで読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取手段で読み取った画像を読み取った画像範囲よりも小さくリサイズ処理して、感光材料へ焼き付けるための画像の範囲を設定する画像範囲設定部及び画像範囲設定部でリサイズ処理により設定された画像データを記憶する記憶部をもつ制御手段とを備えていることを特徴とする写真画像処理装置。
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