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JP3590179B2 - Scanner device - Google Patents

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JP3590179B2
JP3590179B2 JP02966796A JP2966796A JP3590179B2 JP 3590179 B2 JP3590179 B2 JP 3590179B2 JP 02966796 A JP02966796 A JP 02966796A JP 2966796 A JP2966796 A JP 2966796A JP 3590179 B2 JP3590179 B2 JP 3590179B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナ装置、詳しくは、カラー原稿を取り込むスキャナ装置、さらに詳しくは、2ラインカラーCCDを用いるスキャナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラー画像を読み取るために、リニアセンサにはそれぞれ異なるカラーフィルタが設けられた2ライン(G,R/Bライン)、3ライン(R,G,Bライン)からなる技術手段が知られているが、この技術手段は、空間的なラインずれのために色ズレの問題が発生し、十分な画質が得られないといった問題点があった。
【0003】
そこで、このようなライン間の空間的なずれを補正するために、一方のラインから得られる画像信号を遅延させる等のデジタル処理を施すことにより色ずれを解消する技術手段が知られている。
【0004】
しかしながら、このようなデジタル処理技術は数ライン分のメモリを必要とし、回路規模の増大とコストアップの一因なっていた。
【0005】
これに対して、リニアセンサ内部にディレーライン(バッファ)を内蔵することにより上記問題を解決しようとする技術手段が特開平7−25497号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平7−25497号公報に開示された技術手段、すなわち、上述したようなディレーライン(バッファ)内蔵タイプのラインセンサは、色ずれ補正処理の可能な副走査方向が決まっており、逆の方向に対してはかえって色ずれが大きくなってしまうという問題があるために、1回、画像取り込みのためにスキャンすると、もう一度、スキャンのスタート位置に戻すという走査方向の制限条件がスキャナに要求される。
【0007】
本スキャンの前には、たとえば画像取り込み条件、たとえば、ゲイン、ガンマの量、CCD積分時間、照明光強度、照明光の色温度、等を決めるためのプリスキャン、画像データの確認のためのプレビュー、等があるために、これらの往復時間によって、甚だ使い勝手の悪いスキャナ装置となってしまう。
【0008】
また、高速処理の要求されるカートリッジフイルム全駒を一画面に表示するサムネイル表示(インデックス表示ともいう)する場合にも問題である。
【0009】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、色ずれのない画像を得ることができると共に、目的とする画像の質に応じて、最短の時間で画像を取り込むことができるスキャナ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明によるスキャナ装置は、ラインセンサとカラー原稿を相対的に副走査させることにより、上記カラー原稿を撮像し、画像データを取り込む画像データ入力手段と、上記ラインセンサの副走査を正方向または逆方向の何れかのみの方向に実行し、上記画像データを高画質で取り込む第1の画像取り込み制御手段と、上記ラインセンサの副走査を正逆の双方向で実行して上記画像データを取り込む第2の画像取り込み制御手段とを具備し
高画質の画像を取り込む本スキャンは、上記第1の画像取り込み制御手段によって実行し、画像を予備的に取り込むプレスキャンまたは画像を予備的に取り込むプレビューあるいは複数の画像を表示するサムネイルの何れかは上記第2の画像取り込み制御手段によって実行することを特徴とする
【0011】
上記スキャナ装置において、上記ラインセンサは、遅延バッファ付きラインセンサであって、上記第2の画像取り込み制御手段によって画像取り込みを実行するときには、上記遅延バッファを介した遅延を行なわずに読み出す非遅延読み出しとし、また、上記第1の画像取り込み制御手段によって画像取り込みを実行するときには、取り込み画像サイズの大きさによって、上記遅延バッファを介して遅延して読み出す遅延読み出しと、上記遅延を行なわずに読み出す非遅延読み出しとを切り換えることを特徴とする。
【0013】
記スキャナ装置は、画像データ入力手段で、ラインセンサとカラー原稿を相対的に副走査させることにより、上記カラー原稿を撮像し、画像データを取り込む。また、第1の画像取り込み制御手段は、上記ラインセンサの副走査を正方向または逆方向の何れかのみの方向に実行し、上記画像データを高画質で取り込む。さらに、第2の画像取り込み制御手段は、上記ラインセンサの副走査を正逆の双方向で実行して上記画像データを取り込む。そして、高画質の画像を取り込む本スキャンは、上記第1の画像取り込み制御手段によって実行し、画像を予備的に取り込むプレスキャンまたは画像を予備的に取り込むプレビューあるいは複数の画像を表示するサムネイルの何れかは上記第2の画像取り込み制御手段によって実行する。
【0014】
記スキャナ装置における上記ラインセンサは、遅延バッファ付きラインセンサであって、上記第2の画像取り込み制御手段によって画像取り込みを実行するときには、上記遅延バッファを介した遅延を行なわずに読み出す非遅延読み出しとし、また、上記第1の画像取り込み制御手段によって画像取り込みを実行するときには、取り込み画像サイズの大きさによって、上記遅延バッファを介して遅延して読み出す遅延読み出しと、上記遅延を行なわずに読み出す非遅延読み出しとを切り換える。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0017】
図1は、本発明の第1の実施形態であるスキャナ装置の構成を示したブロック回路図であり、画像取り込み部であるスキャナ本体にカートリッジフィルム用アダプタが装着された状態を示している。また、図2は、上記実施形態のスキャナ装置におけるカートリッジフィルム用アダプタおよびフィルム情報検出部とその周辺部を示した要部斜視図である。
【0018】
図1に示すように、このスキャナ装置は、画像取り込み側の装置としてのスキャナ本体1を備え、該スキャナ本体1の中程に、カートリッジフィルム用アダプタ2の装着部が形成されている。この装着部にカートリッジフィルム用アダプタ2を装着した後に、該カートリッジフィルム用アダプタ2に装填されたカートリッジフィルムの所定の画像を取り込むようになっている。以下、該スキャナ装置における画像取り込み部であるスキャナ本体1の各構成部について説明する。
【0019】
まず、該スキャナ本体1の照明手段について説明する。
【0020】
図1に示すように、本実施形態のスキャナ装置は、フィルム原稿を照明する照明手段を有している。照明手段としては、LED、蛍光灯(熱陰極管、冷陰極管)等が考えられるが、本実施形態では、蛍光灯41によりフィルムの天地方向(図中、紙面表面より裏面にかけての方向)を線状に一様に照明している。
【0021】
上記蛍光灯41は照明駆動手段4、たとえばインバータ回路によって、100kHz 程度のインバータ駆動がなされ、後述するCCDの積分時間よりも十分早い周期で照明駆動されている。なお、照明駆動手段4は、スキャナ本体制御手段38により制御されるようになっている。
【0022】
なお、蛍光灯41はその電極部が非常に高熱になり、半田付けされた配線が僅かなストレスにより剥れてしまうため、かしめによりリード線で接続されている。
【0023】
次に、上記スキャナ本体1における副走査駆動系に関する説明を行う。
【0024】
本実施形態のスキャナ装置は、フィルムあるいは原稿の副走査の駆動力源であるステッピングモータ6を備え、該ステッピングモータ6により後述するキャリッジ8を駆動し、上記フィルムあるいは原稿を副走査するようになっている。このステッピングモータ6は、スキャナ本体制御手段38に制御されたステッピングモータ駆動手段5により駆動され、該ステッピングモータ6のピニオンギアー11に噛合するギアー10,このギアー10と一体的に回動する送りねじ9を介してキャリッジ8に伝達されるようになっている。
【0025】
上記キャリッジ8にはスキャナ本体1の後方(図中、右側)より順にラインCCD7、撮像レンズ光学系28、蛍光灯41が同軸上に固定されており、該キャリッジ8の走査(副走査)とラインCCD7の走査(主走査)により1枚の画像の電気出力が得られるようになっている。なお、上記蛍光灯41と撮影レンズ光学系28との間には、上記カートリッジフィルム用アダプタ2の装着部が形成されている。
【0026】
また、上記キャリッジ8は後方部において上記送りネジ9に螺合しており、上述したように該送りネジ9はギアー10,ステッピングモータ6のピニオンギアー11を介してステッピングモータ6に連結されている。
【0027】
さらに、上記キャリッジ8は前方部(図中、左側)において、スキャナ本体1に固定されたスライドバー42に連結されており、スキャナ本体1の左右方向(図中、上下方向)に移動可能となっている。
【0028】
以上より、ステッピングモータ6の回動量(ステップ駆動)に応じたステップの副走査駆動が行われる。なお、上記ステッピングモータ6の最小単位ステップはCCD7のピクセル幅がフィルム面に投影される大きさに基づいて通常その自然数分の1に決定される。
【0029】
本実施形態のスキャナ装置のように撮像光学系がズーム光学系であり、上記ピクセル幅が変わる場合は、それぞれの単位ステップのうちで、できるだけ近い値の単位ステップを選べばズーム値に応じた単位ステップの副走査を行うことができる。
【0030】
キャリッジ8の移動量およびその位置は、スタートフォトインタラプタ12およびエンドフォトインタラプタ15の出力信号に同期してステッピングモータ6の駆動パルス量を数えることによって求められる。なお、詳細は後述する。
【0031】
撮像画面に対する相対位置は、不図示のEEPROMに書き込まれた調整値と上記駆動パルス量に基づいて演算することができ、所定の画像の取り込みを行うことができる。
【0032】
上記キャリッジ8の後端部両側方には、スタートフォトインタラプタ12,エンドフォトインタラプタ15が配設されている。また、該キャリッジ8の後端部両側面には、上記フォトインタラプタ12,15に対応する遮光部材13,14が突設されており、該キャリッジ8のスキャン開始位置、終了位置はこのフォトインタラプタ12,15により検出されるようになっている。すなわち、キャリッジ8の移動に伴う遮光部材13,14の移動によりフォトインタラプタ12,15が該遮光部材13,14による遮光状態にあるか、非遮光状態にあるか検出することが可能となっている。
【0033】
そして、上記フォトインタラプタ12,15が遮光状態になった時点で、ステッピングモータ6の現在の方向へのそれ以上の駆動は禁止されるようになっている。
【0034】
次に、上記スキャナ本体1に装着されるカートリッジフィルム用アダプタ2におけるフィルム駆動手段に関する説明を行う。
【0035】
画像取り込み対象であるフィルムはカートリッジフィルム用アダプタ2に収納されており、フィルム駆動用モータ17によりスプール18に巻き取られ、フィルムの巻き上げが行われるようになっている。これにより、スキャナ本体1で取り込む駒を設定することができるようになっている。
【0036】
上記フィルム駆動用モータ17はフィルム駆動手段19により制御され、フィルムの巻き上げ、巻き戻しが行われる。ここで、フィルムの駆動量は不図示のフィルムパーフォレーション検出用フォトリフレクタ並びに、フィルム従動フォトインタラプタからのより細かなパルス出力により検出され、これに基づいて、フィルム駆動制御が行われるようになっている。また、上記フィルム駆動手段19はカートリッジフィルム用アダプタ2に配設された制御手段44により制御されるようになっている。
【0037】
上記制御手段44はこの他にも、カートリッジフィルム用アダプタ2がスキャナ本体1に装着された際に、スキャナ本体1内に配設されたスキャナ本体制御手段38と通信を行い、カートリッジフィルムの磁気情報、光学情報、アダプタ状態情報、調整値情報等の情報伝送およびコマンド受信等を行うようになっている。
【0038】
上記カートリッジフィルム用アダプタ2がスキャナ本体1に装着された後、上述したように画像取り込み対象の駒が設定されると、フィルム画面は、アダプタの種別により、固有のズーム光学系28によりズーミングされ、CCD7に投影されるようになっている。
【0039】
また、フィルム画面サイズは、使用するアダプタと一意関係を有するので、これにより、フィルム画面のサイズにかかわらず、主走査方向の取り込み画素数をほぼ同一に保つことができる。
【0040】
次に、上記スキャナ本体1におけるズーム駆動手段に関する説明を行う。
【0041】
ズーム駆動はズーム駆動手段29によって、ズームモータ30を駆動することにより行われる。設定されるズーム駆動量はズームモータ30に連動したフォトインタラプタギアーの回動により、遮光板35がフォトインタラプタ32を遮光・非遮光する際のパルス出力によって与えられる。ズーム値は、スタートフォトインタラプタ33およびエンドフォトインタラプタ34の出力信号に同期したフォトインタラプタ32のパルス量によって求められるようになっている。そして該ズーム値は、不図示のEEPROMに書き込まれた調整値と上記駆動パルス量に基づいて演算することができるようになっている。
【0042】
また、ズーム移動に伴い、ピント調節手段45は不図示のEEPROMに書き込まれた調整値と上記ズーム値および、装着されているアダプタ情報に基づく値に基づいて所定の位置へピント調節するようになっている。上記ピント調節駆動はピント調整用モータ46を駆動することにより行われる。そして、設定されるピント調節量はモータ46に連動したフォトインタラプタギアーの回動により、遮光板47がフォトインタラプタ48を遮光・非遮光する際のパルス出力によって与えられる。
【0043】
次に、上記スキャナ本体1における制御手段(RISC)に関する説明を行う。
【0044】
上述したように、上記スキャナ本体1における各回路はスキャナ本体制御手段38により制御されるようになっている。また該スキャナ本体制御手段38は、CCD7、AD変換手段39の制御も行うようになっており、これを通じて得られたデジタル画像データを通信手段37を介して、スキャナ本体1に接続されたパーソナルコンピュータ36等へ転送するようになっている。
【0045】
上記スキャナ本体制御手段38は、RISC型のマイクロコンピュータによって構成されている。ここで、RISCとは、“Reduced Instruction Set Computer”の略であり、発振周波数のクロックで1命令を実行できるコンピュータのことである。これに対し従来のCPUはCISC(Complexed Instruction Set Computer)型のマイクロコンピュータで構成され、このCISCは、はやくても1命令実行のために4クロックを要する。
【0046】
したがって、従来のCISC型のCPUでは、上記CCDの駆動制御信号やアンプやクランプ回路およびAD変換器からなるインターフェース回路を制御する制御信号等の高速で複雑な制御信号をCPUのポートを利用して入出力することができなかった。ましてや、モータドライブ制御、CCD制御等の複雑種の高速な制御信号の出力処理、データの入力処理、さらには入力データの演算処理をマルチタスクで行うことは困難であった。このため、CCDやインターフェースICやモータドライバを制御するために、専用の制御ICを設け、これを介してCPUが上記制御を行うように構成するのが一般的であり、このため、実装するICの数とその専有面積が大きくなり、スキャナのコンパクト化と低コスト化を妨げる要因となっていた。
【0047】
本実施形態のスキャナ装置は、上記問題点に鑑み、CPUにRISC型CPUを採用し、CPUの入出力ポートに上記制御信号を直接割り付け、上記外部回路を不要となしたもので、これにより、部品点数を大幅に下げ、各部品による実装専有面積を下げ、スキャナのコンパクト化および低コストを実現するものである。
【0048】
上記目的から本実施形態のRISC型マイクロコンピュータは、不図示の
(1)ステッピングモータ制御信号、
(2)読み出し転送パルス(ΦROG)、シフトロック(ΦCLK)、リセットパルス(ΦRS)等のCCD制御信号
(3)STOP,LOAD,UP/DOWN,CKによるCCD出力を増幅するアンプのゲインを設定する制御信号
(4)CMPによるCCD出力リセット直後の出力レベルをクランプするための制御信号、
(5)S/Hによる上記出力レベルをサンプルホールドするための制御信号、
(6)BCMPによるCCD出力の黒レベルをクランプするための制御信号、
(7)AD変換タイミング制御信号、
(8)パーソナルコンピュータ等とのデータ通信制御、
等の互いに同時多発的に発生する各制御信号をソフト的に生成するよう構成している。
【0049】
次に、上記スキャナ本体1における通信手段に関する説明を行う。
【0050】
本実施形態のスキャナ装置は、双方向通信手段によって外部のパーソナルコンピュータ(PC)等に接続され、該パーソナルコンピュータに取り込んだ画像データを送信したり、パーソナルコンピュータからのコマンドを受信してパーソナルコンピュータのコマンド要求に応じた処理動作を遂行するよう構成されている。
【0051】
なお、スキャナ本体1とパーソナルコンピュータ36との接続は、一般に知られるSCSI,PCIバス,ISAバス等を使用してもよいが、本実施形態では、上記双方向通信手段として、プリンタポートを使用している。
【0052】
これにより、スキャナ本体1とパーソナルコンピュータ36とを、何等、特別なインターフェースボードを必要とすることなく、プリンタケーブルで接続することのみで双方向通信が可能とすることができ、これによりトータルシステムコストを低減することができる。また、パーソナルコンピュータとの接続にあたって、該パーソナルコンピュータのリソース(DMAチャンネル、IRQ等)配分の設定作業をする必要も行わなくてよいので、ユーザの接続作業が非常に簡単であるという効果がある。
【0053】
次に、本実施形態のスキャナ装置における磁気・光学情報検出・フィルム駆動系に関する説明を行う。
【0054】
図2は、本実施形態のスキャナ装置におけるカートリッジフィルム用アダプタの要部電装部を示した要部斜視図である。
【0055】
図に示すように、スキャナ本体1に装着されるカートリッジフィルム用アダプタ2の内には、フィルムカートリッジ50が装填されるようになっている。該フィルムカートリッジ50の底部にはデータディスク59が配設されており、さらに、該フィルムカートリッジ50がカートリッジフィルム用アダプタ2に装填された際に、該データディスク59の近傍には、同データディスク59のデータを読みとるフォトリフレクタ52が配設されている。
【0056】
そして、上記データディスク59のデータは、フィルムを巻き戻し駆動して該データディスク59を回動させ、その白黒パターンをフォトリフレクタ52で読み取ることにより行われるようになっている。
【0057】
なお、上記データディスク59には、カートリッジのフィルム枚数、ネガ・ポジ情報、ISO情報等が記録されている。
【0058】
上記フィルムカートリッジ50のフィルムには磁気トラックが形成されており、フィルムが走行すると、フィルムに記録されている磁気情報は、磁気再生ヘッド55、磁気再生回路51を通じてをフィルムカートリッジ制御手段44に入力されるようになっている。なお、上記磁気情報としては、フィルムのベロ部(リード部)にメーカ認識コード、フィルムの各駒毎にそのフィルムの撮影情報(撮影日付、アスペクト比、ストロボ使用の有無等)が記録されている。
【0059】
また、上記フィルムカートリッジ制御手段44は、磁気書き込みヘッド56を介して上記磁気トラックにフィルムの管理情報(焼き増し枚数、キャプション指定、フィルムカートリッジ管理コード、フィルム駒アルバム編集用制御コード等)を書き込むことができるようになっている。
【0060】
上記磁気情報の読み出しおよび書き込みは、フィルムのパーフォレーション58を検出するフォトリフレクタ54、フィルムの駆動量に応答してもっと細かいパルスを出力するフォトインタラプタ53によるタイミングに基づいて実行されるようになっている。
【0061】
さらに、上記フィルムカートリッジ制御手段44は、フィルムに記録された光学情報(バーコード情報、フィルム天地情報、フィルムアスペクト情報等)をフォトトランジスタ60,61から読み取ることができるようになっている。なお、上記光学情報は、データパターンとクロックパターンが上下に揃えて書き込まれている。これを読み取るために、マスク61,62を介してLED64によりフィルムを照明している。上記マスク62はデータパターンのみを照明し、フォトトランジスタ61はデータパターンを出力するようになっている。また、上記マスク63はクロックパターンのみを照明し、フォトトランジスタ61はクロックパターンを出力するようになっている。なお、上記LED64は赤の単色光がS/N的に望ましい。
【0062】
また、上記フィルムカートリッジ制御手段44は、上記出力信号をフィルムのネガ・ポジ判定に基づいてH/L逆転デコードし、光学情報を取り出してスキャナ本体1側のスキャナ本体制御手段38に送信するようになっている。
【0063】
図1に戻って、次に、本実施形態のスキャナ装置おける撮像系に関する説明を行う。
【0064】
照明されたフィルム画像は撮像レンズ28の光学系によりリニアセンサ(CCD)7に投影される。フィルム画像は該リニアセンサ7の光電変換され、後に続くAD変換手段(クランプ回路、増幅回路、ガンマ変換回路、AD変換回路からなる)39によって画像信号に変換される。これらの制御は前述したように、RISCにより統括的に制御されるようになっている。
【0065】
上記CCD(リニアセンサ)7は図3に示されるように、GのラインとR/Bのラインの2つのラインリニアセンサが2ライン分の間隔2dだけ離れて配置され、この間隔による撮像位置の補正のために2ライン分の遅延バッファを内蔵したものであり、読み出しパルスの制御によって、緑の信号に対して同時に撮像した赤、青の信号を2ライン分遅延させて出力させることができる。
【0066】
このような構造にすることにより1回の走査でリニアセンサのGラインとR/Bラインの幅だけ移動するような解像度で副走査する場合には色ズレの問題が発生しない。
【0067】
ただし、色ズレの問題が発生しないのは、副走査の方向がR/BラインからGラインの方向であり、かつGラインとR/Bラインの間隔に対応したステップの副走査毎のCCD積分により撮像データを取り込む場合に限られるので(ここで、副走査の方向とは、CCD上に投影されたフィルム画像の移動方向のことを指すものとする)、1副走査の方向が上記と逆である場合、2CCDの積分が上記2ラインの間隔に対応した所定量よりも大きい副走査移動量に渡ってなされる場合においては、かえって色ズレを加速してしまうという問題がある。
【0068】
これを解決するために、本実施形態のスキャナ装置では、パーソナルコンピュータに上記副走査方向情報とCCD積分中副走査移動量情報を予め転送し、該パーソナルコンピュータで色ズレ補正を行う構成としている。
【0069】
なお、上記色ズレ補正のための転送データは上述したものに限るものではなく、色ズレ補正量そのものをパーソナルコンピュータに転送してもよいし、また、スキャナ本体側で補正してもよい。
【0070】
次に、図4(a)に基づいて上記2ラインCCDの動作説明をする。
【0071】
まず、ROGのパネルが入ると、図3における不図示のゲートが開いて、G−CCDの各ピクセルに溜った光電荷がGシフトゲートに、R/B−CCD溜った電荷がバッファ1′に転送される。続いてV1とV2のパルスが入ると、バッファ1の内容がバッファ2′に、バッファ2の内容がR/Bシフトゲートに、転送された後、バッファ1′の内容がバッファ1に、バッファ2′の内容がバッファ2に、転送される。
【0072】
そしてこの後、CKパルスにより、シフトゲートからGout,R/Bout端子に1ピクセル毎読み出される。このサイクルが繰り返されることによって、R/B−CCDは2ライン分遅れて読み出されることになる(図中、符号C1参照)。
【0073】
図4(b)は、無遅延読出のタイミングパルスを示したものであり、V1とV2のパルスが図4(a)の3倍になっており、1回の読み出し操作でR/B−CCDの電荷をR/Bシフトゲートまで転送するためのものである(図中、符号C1〜C3参照)。
【0074】
このタイミングで図3に示すCCD(リニアセンサ)を駆動することにより、無遅延でCCD読み出しを行うことができる。
【0075】
上記タイミングパルスは、前述したように、RISC型マイクロコンピュータのポートによりソフト的に制御されるものであるので、読み出しタイミングパルスを読み出しの条件(プレビュー、本スキャン、プレスキャン、サムネイル表示モード等)に合わせて自在に変更可能であるというメリットを有する。
【0076】
また、画像取り込みモードだけでなく、上記無遅延読み出しはシャッタ機能のないCCDのシャッタ機能の代用としても役に立つ。すなわち、上記無遅延読み出しを高速に繰り返すことにより、事実上、CCDをリセット状態(無積分状態)に保つことが可能である。
【0077】
これによりCCDのオーバーフローの履歴効果を低減でき、次のCCD積分および読み出しを迅速に行うことができるようになる。なお、通常明るい場所では、上記履歴効果により、CCDおよびシフトゲート内の電荷を1回で掃き出すことができず複数回の掃き出しが必要となる。
【0078】
画像の1画素はNpixelからなるので、これを画像の画素に換算するにはNで割ってやれば良い。すなわち、
Y=(Sp/N)−D1y
Y:色ズレ量(単位は画像の画素数)
Sp:Gライン、R/Bライン分離幅(単位はCCDのpixel)
D1y:遅延量(単位はCCDのpixel)
順方向の場合の符号+
逆方向の場合の符号−
N:積分中の副走査移動量(単位はCCDのpixel)
となる。
【0079】
図5は、図4に示すCCDについて、それぞれ遅延有り・無し、副走査の順・逆方向の場合について上記理論式に基づいて色ズレの度合いを示した図であり、縦軸に色ズレ量(画素単位)横軸にCCD積分中の副走査移動量(pixel 単位)で示されている。
【0080】
この図5からわかるように、
(1)遅延なしの場合は積分中の副走査移動量が大きくなると0に集束し、色ズレがなくなるのに対し、遅延ありの場合は2画素分の色ズレが発生することになりかえって良くない。
【0081】
(2)逆方向で、遅延有りの場合は最大4画素分の色ズレが発生し、遅延なしの場合は最大2画素の色ズレが発生することになることを考えると、かえって良くない。
【0082】
(3)遅延有りが良いのは、単に順方向で且つCCD積分中の副走査移動量が1pixelである場合のみであり、それ以外は副作用が大きいものである。
【0083】
このように、CCD積分中の副走査移動量が2pixel を越えず、順方向である場合は、遅延あり読み出しを行い、CCD積分中の副走査移動量が2pixel を超える場合、もしくは逆方向である場合は、遅延なし読み出しを行うと色ズレを最小限に抑えることができる。また、勿論、可久的に高速読み出しが可能となる。
【0084】
次に、2ラインCCDの色ズレに関する説明を行う。
【0085】
ここで、上記2ラインCCDを遅延読み出しした場合と無遅延読み出しした場合における色ズレの発生の仕方について理論的に説明する。
【0086】
前述したように、CCDの1ピクセル毎の副走査毎にCCD積分を行い、且つ副走査方向が順方向であるならば、色ズレの問題は発生しない。
【0087】
色ズレの問題が発生するのは、副走査の方向が逆方向であること、もしくは、CCD積分が複数ピクセル分の副走査中に行われる場合である。
【0088】
理論的には、色ズレ量yは、
y=Sp−(D1y×N)(pixel)
y:色ズレ量(単位はCCDのpixel)
Sp:Gライン、R/Bライン分離幅(単位はCCDのpixel)
D1y:遅延量(単位はCCDのpixel)
順方向の場合の符号+
逆方向の場合の符号−
N:積分中の副走査移動量(単位はCCDのpixel)
で求められる。
【0089】
また、さらに最高解像度の時は逆方向を禁止するようにすれば、最大1画素以内の色ズレに抑えることができる。
【0090】
図6は、上記色ズレをさらに減少させることのできるCCDを示した説明図である。
【0091】
この図6に示したCCDは、GラインとR/Bラインの間隔Sp=1とした2ラインCCDの例である。これによれば、図7に示されるように、上記CCDと違って、最大の色ズレ量を1画素以内に抑えることが可能である。
【0092】
また、さらに最高解像度の時は逆方向を禁止するようにすれば、最大1画素以上の色ズレが発生しないので、色ズレ補正処理そのものを廃止でき、さらに読み込みスピードの向上が可能となる。
【0093】
次に、図8ないし図13に示すフローチャートを参照して、本実施形態のスキャナ装置の動作を説明する。
【0094】
図8ないし図11は、本実施形態のスキャナ本体側の動作を説明するための便宜的なフローチャートである。
【0095】
図12,図13は、本実施形態のスキャナ本体に接続されるパーソナルコンピュータのモニタ表示画面動作を説明するフローチャートである。
【0096】
図8,図9は、スキャナ本体側がパワーオンした場合に開始する処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0097】
まず、スキャナ本体1の電源がオンされるとステップS100から起動する。次に、ステップS101において、上記蛍光灯41(CFL)を点灯する。これは、本実施形態の蛍光灯41として採用するCFL(冷陰極管)は、点灯直後から数十秒間は光量並びに色が安定しないため、できるだけスキャン以前に安定時間をかせいでおくことが必要であるからである。したがって、蛍光灯41として熱陰極管を使用した場合は点灯せずにヒータオンで良い。
【0098】
ステップS102において、さらに、上記スキャナ本体制御手段38は、カートリッジフィルム用アダプタ2がスキャナ本体1に装着されているか否か判断する。この判断は、カートリッジフィルム用アダプタ2に配設されたアダプタ識別手段43の出力をスキャナ本体制御手段38が読み取ることにより行われる。
【0099】
このアダプタ識別手段43としては、単にカートリッジフィルム用アダプタ2とスキャナ本体1との電気的接続の有無によるビットコード検出とか、反射率、透過率差異に基づくビットコードを光学的に読み取るとか、EEPROM等の記憶素子に書き込まれたビットコードを読み取る等、種々考えられる。また、単なる抵抗値、電圧値等のアナログデータでも良い。
【0100】
本実施形態では、簡単に、
00…アダプタ未装着
01…135フィルムアダプタ(ストリップフィルム)
10…135フィルムアダプタ(ピースフィルム)
11…カートリッジフィルムアダプタ
に、ビットコードが振り分けられている。
【0101】
上記ビットコードを検出することにより、スキャナ本体制御手段38は、カートリッジフィルム用アダプタ2の装着の有無、並びに装着されたアダプタの種類を判断することができるようになっている。
【0102】
具体的には、アダプタフラグADPTFLGに上記コードを記憶し、以下の処置を上記フラグに基づいて実行する。
【0103】
すなわち、ADPTFLG=(0,0)以外であるならばステップS103に移行し、ここで、パーソナルコンピュータのモニタ画面にアダプタ未装着の警告表示するコマンドを送出た後、上記ステップS102に戻る。
【0104】
ここで、パーソナルコンピュータのモニタ画面には、スキャナ本体1にカートリッジフィルム用アダプタ2が未装着であることを警告するダイアログボックスが表示される。
【0105】
すなわち、ADPTFLG=(0,0)以外であるならばステップS104に移行し、ここで、各ADPTFLGに対応する必要なズーム処理並びにピント処理を行う。
【0106】
ステップS104において、スキャナ本体制御手段38は、アダプタに応じた各ADPTFLGに対応する必要なズーム・ピント処理を行う。ここで、135フィルムの画面サイズは24mm×36mmであり、一方カートリッジフィルムの画面サイズは17mm×30mmであるので、設定されるズーム値は対象とする画面の主走査方向の大きさに略逆比例するような値にセットされる。すなわち、
(カートリッジフィルムアダプタのズーム値)
=1.5×(135フィルムアダプタのズーム値)
となっている。
【0107】
また、このズーム移動に伴って、ピント移動の起ること、また、アダプタ毎に画面位置が異なるので、アダプタ交換毎に、ズーム移動が行われ、且つピント調整処理が行われる。
【0108】
ステップS105において、ここでは、画面取り込み対象のフィルム判断がアダプタフラグによって行われる。すなわち、ADPTFLG=(0,1)であるならば図9に示すステップS108に移行し、また、ADPTFLG=(1,0)であるならばステップS107に移行し、ADPTFLG=(1,1)であるならばステップS106に移行する。
【0109】
ステップS106において、ここでは、135フィルムアダプタ(ストリップフィルム)用の初期設定を行いパーソナルコンピュータからのコマンド待ちになる。
【0110】
ステップS107において、ここでは、135フィルムアダプタ(ピースフィルム)用の初期設定を行いパーソナルコンピュータからのコマンド待ちになる。
【0111】
図9に移って、ステップS108において、フィルムカートリッジ50がカートリッジフィルム用アダプタ2に挿填されると、不図示のカートリッジの有無検出スイッチがオンし、これをスキャナ本体制御手段38が検知する。フィルムカートリッジ50が検知できないときは、ステップS114に移行し、フィルムカートリッジ50が検知できたときはステップS109に移行する。
【0112】
ステップS109において、ここではリワインド処理が行われる。詳しくは、フィルムがフィルムカートリッジ50(図2参照)からでているときは、フィルムをフィルムカートリッジ50に収納する。なお、フィルムがフィルムカートリッジ50から出ているか否かの判断は、不図示のEEPROMに記憶された現状フィルム駒数から判断する。
【0113】
次に、ステップS110において、蛍光灯41を消灯する。すなわち、オートロード処理が行われると、この処理中には磁気再生処理が含まれ、この磁気再生処理は蛍光灯駆動ノイズに非常に弱いため、蛍光灯を消灯する。
【0114】
ステップS111において、ここでオートロード処理が行われる。詳しくは、まず、データディスク59(図2参照)の情報を読み取り完了するまで、フィルム巻き戻し動作を継続する。上記フィルムカートリッジ制御手段44で読み取られたデータは、スキャナ本体制御手段38に送信され、該制御手段38内の不図示の記憶手段に記憶され、後に、通信手段37を通じてパーソナルコンピュータ36へ転送される。
【0115】
上記フィルムカートリッジ制御手段44における上記データディスク59の情報を読み取り完了後、フィルムのリーダー部に記録された磁気情報およびフィルム光学情報、たとえばフィルムタイプ(ネガあるいはポジ)、メーカフィルムIDNo.を読み取りつつ、フィルム駆動手段19によりフィルムを1駒目まで駆動する。
【0116】
ここで、フィルムカートリッジ制御手段44により読み取られたデータディスク59のデータは、スキャナ本体制御手段38内の不図示の記憶手段に記憶され、後に、通信手段37を通じてパーソナルコンピュータ36へ転送される。
【0117】
また、上記フィルムの光学情報はバーコードで記録されている。以下、この検出動作について、詳しく説明する。
【0118】
上記バーコードは、フィルムのリーダ部にフィルムのIDを示すフィルムIDとそのフィルムカートリッジ50に入っているフィルムの全駒数等が書き込まれている。さらに、フィルムの1駒毎に、メーカーコードとフィルム種別コードとフィルム駒No.が書き込まれている。
【0119】
ここで、検出された、(メーカコード)×(フィルム種別コード)の組み合わせを、パーソナルコンピュータ36に伝え、該パーソナルコンピュータ36に蓄えられたフィルムデータからフィルムの種別を特定し、それにあったガンマ変換量や、照明条件、CCD積分条件、並びに、LUT等の色変換アルゴリズムに変更することにより、高い品位の画像データ取り込みが達成される。
【0120】
なお、上記バーコードは、赤系の色で書き込まれているので、赤のLED照明により読み出すことができる。
【0121】
上記赤色LED並びに受光素子は、図2に示されるように、スキャナ本体1の画像取り込み領域のフィルムカートリッジ50側で1駒がセットされるまでにその光学情報を読み込むことのできる位置に配置されている。
【0122】
ここで、本実施形態のスキャナ装置では、上述したようにバーコード読み込みを行ったが、バーコードの読み込み手法は、上記に限るものではなく、たとえば、図1に示されるCCD7により読み取るようにしても良い。
【0123】
次に、ステップS112において、磁気再生処理が終了したならば蛍光灯41を点灯し、該蛍光灯41の管の温度をできるだけ保持させ、光量、色の安定度を保つように配慮する。
【0124】
なお、熱陰極管の場合は、このように、点灯制御をする必要はなく、ヒータをオンし続けて、スキャン直前に蛍光灯を点灯するようにすれば良い。
【0125】
ステップS113においては、パーソナルコンピュータ36へのデータ転送処理が行われる。詳しくは、上記データディスク59の情報およびフィルムのリーダ部に記録された磁気情報および、フィルム光学情報、たとえばフィルムタイプ(ネガ・ポジ)、メーカ、フィルムIDNo.をパーソナルコンピュータ36に転送する。
【0126】
ステップS114においては、フィルムカートリッジ50が新たに装填されたか否かが判断される。ここで、はじめてフィルムカートリッジ50が装填されていれば、ステップS116において、前述と同様の「オートロード処理」を行う。また、フィルムカートリッジ50が装填されていなければ、ステップS119へ移行する。
【0127】
ステップS119において、スキャナ本体1のスキャナ本体制御手段38は、パーソナルコンピュータ36からのコマンドが入力されたか否か検出し、コマンドが入力された場合は、ステップS120においてそのコマンドに対応するコマンド処理を実行する。また、入力のない場合は、ステップS114に移行し、以下ループに入る。
【0128】
図10は、上記パーソナルコンピュータ36から、現在のスキャナの副走査部材の位置情報をパーソナルコンピュータ36に伝達するようなコマンドが送られてきた際のスキャナ本体1側のコマンド処理ルーチンを表すフローチャートである。
【0129】
図10に示すように、ステップS200で、現在のスキャナの副走査部材の位置情報の通信処理ルーチンがコールされると、ステップS201でスキャナ本体1のスキャナ本体制御手段38からパーソナルコンピュータ36に対して、現在のスキャナの副走査部材(CCD7)の位置情報が送信され、ステップS202でリターンする。
【0130】
パーソナルコンピュータ36は、これによりスキャナの副走査部材の位置を知ることができ、画像取り込みが最短時間となる副走査部材リセットを命令することができる。
【0131】
図11は、初期設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0132】
図11に示すように、ステップS300において、初期設定コマンドが入力されると、該処理が開始される。そして、ステップS301において、ここでは、画面取り込みに際し、コマンドと共にパーソナルコンピュータ36から指定されたコマンドデータオプション(各取り込みパラメータプリセット値)に基づいて、図1のAD変換手段39の内部にあるアンプのR,G,Bゲインの設定が行われる。
【0133】
これらのアンプゲインは、パーソナルコンピュータ36が予め上記図9に示すステップS118において、スキャナ本体1側から得られたフィルム情報(フィルム種類)に基づいてそれに適したゲインをパーソナルコンピュータ36に予め登録されているフィルムから選択して、スキャナ本体1に送る。
【0134】
このようにして、先に図8に示すパワーオン時に検出されたフィルムの光学情報、ネガ・ポジ情報およびメーカ情報に基づいて、パーソナルコンピュータ36により設定される。
【0135】
実際のゲインの調整は、上記AD変換手段39(図1参照)の内部のゲイン可変アンプにゲイン用のクロックパルスとアドレスパルスを転送することにより行われる。
【0136】
上述した以外にも、光源の光量をNDフィルタとか、絞りを可変したり、ドライブ電流を可変にしたりして増減することや、CCDの積分時間を増減したりして、ゲインの可変幅を大きく取ることもできる。
【0137】
上記複数種類のゲイン増減手段を組み合わせる方法は、フィルム種類、現像時間のばらつき、カメラによる露出時間のばらつき(オーバー、アンダー)、色による透過率のばらつき等の種々のばらつきを吸収し、高品位な色画像データを取るのに有効である。
【0138】
上記値は、フィルムのホワイトバランスが取れるような値に設定されるため、ベース色の赤いネガとベース色の透明なポジでは大幅に異なる。
【0139】
次に、ステップS301において、画面取り込みに際し、パーソナルコンピュータ36から指定されたR,G,Bゲインの最適値が設定される。
【0140】
その後、ステップS302において、画面取り込みに際し、パーソナルコンピュータ36から指定されたコマンドデータ(各取り込みパラメータプリセット値)の、ネガ・ポジ情報および、メーカ情報に基づいて、設定されたR,G,B用AD変換器の参照電圧最適値が設定される。これにより、最適なガンマ特性と最適な量子化を実現する。
【0141】
具体的には、上記AD変換手段39の内部に、ADとDA1,DA2からなるガンマADがあり、CCD出力は、リセットクランプ、黒レベルクランプをかけられた後に増幅され、AD入力端にフィードされる。
【0142】
上記AD変換手段39の参照電圧VtopとVbotomはDA1とDA2により供給されており、各DA出力電圧は、上記スキャナ本体制御手段38によるパラレルポート設定で行われる。
【0143】
ガンマをかけるために、上記AD変換手段39の参照電圧VtopとVbotomは、まず、
Vtop=Vref2
Vbotom=Vref1
として、第1のADデータを取り込み、次に、
Vtop=Vref3
Vbotom=Vref2
として、第2のADデータを取り込み、次に、
Vtop=Vref4
Vbotom=Vref3
として、第3のADデータを取り込み、そして、第1、第2、第3のデータを加算することにより最終AD変換データを得る。
【0144】
上記Vref1、Vref2、Vref3、Vref4の値は、フィルム種類(ネガ・ポジ)によて、また色(R,G,B)、現像状態(オーバー、アンダー)によって変更され、最適なガンマをかけることができる。
【0145】
次に、ステップS304において、パーソナルコンピュータ36からのコマンド・オプションに従って、副走査位置の初期化を行う。左右どちらの方向に初期化するかはパーソナルコンピュータ36からのコマンド・オプションによる。通常は、CCDの順方向にリセットされる。
【0146】
次に、図12,図13に示すフローチャートに基づき、本実施形態の2ラインCCDによるスキャナの画像読み取り処理の一例を説明する。
【0147】
パーソナルコンピュータ36のモニタ画面上のメニューで、プレビューボタン(不図示)がダブルクリックされると、パーソナルコンピュータ36はステップS400のプレスキャン/プレビュー処理を開始する。
【0148】
次に、ステップS401において、パーソナルコンピュータ36はスキャナ本体1のスキャナ本体制御手段38に対して、ステッピングモータ逆方向所定単位駆動コマンドを送信し、スキャナ本体1に副走査を行わせる。
【0149】
ここで、プリスキャンの所定単位は画素数が64×96となるような駆動量である。なお、ここでいう逆方向はCDDでいうところの逆方向のことである。
【0150】
その後、ステップS402において、パーソナルコンピュータ36はスキャナ本体1に対して1ライン画像の取り込みコマンドを送信し、1ライン画像信号を読み取らせる。ここでの読みとりモードは非遅延である。
【0151】
次に、ステップS403において、パーソナルコンピュータ36は、スキャナ本体1から送られた画像データを受信し、該パーソナルコンピュータ36側に転送させる。パーソナルコンピュータ36は、このデータを解析し、画像が有効画像範囲内のものであるのか否かを判断し、有効範囲のものであるならば、画像データを記憶する。そして記憶されたデータから適正な画像取り込みのためのデータを演算する。
【0152】
なお、有効画面範囲か否かは、図21に示すような画面位置を示すパフォレーションエッジを検出することにより行う。
【0153】
上記パーフォレーションエッジは、2ラインCCDのうち主走査方向の最も空間分解能の高いGラインにより行う。上記、主走査方向パーフォレーションエッジと副走査方向パーフォレーションエッジを検出し、これから所定シフト量を加えたところが有効画像の基準位置となる。上記基準位置は、有効画像の左右両位置に存在する。
【0154】
上記どちらかの基準位置を一度検出したら、後は、有効画像の大きさの所定値に基づいて、現在取得している画像データが有効なものであるか否か簡単に判断できる。なお、本実施形態においては、パーフォレーション穴の部分には、図示の減光マスクがかけられており、CCDの飽和を防止している。
【0155】
次に、ステップS404において、その駒の、最終ラインデータであるか否かチェックし、最終データであるならば、ステップS405へ移行し、最終データでなければステップS401に戻る。
【0156】
この後、ステップS405において、パーソナルコンピュータ36はスキャナ本体1にステッピングモータ順方向所定単位駆動コマンドを送信し、該スキャナ本体1に副走査を行わせる。
【0157】
ここで、プリスキャンの所定単位は画素数が256×384となるような駆動量である。なお、ここでいう順方向とはCCDでいうところの順方向のことである。
【0158】
次に、ステップS406において、パーソナルコンピュータ36は、スキャナ本体1に対して上記演算した取り込みデータを送り、1ライン画像の取り込みコマンドを送信し、1ライン画像信号を読み取らせる。なお、ここでの読み取りモードは非遅延である。
【0159】
次に、ステップS407において、パーソナルコンピュータ36は、スキャナ本体1から送られた画像データを受信し、パーソナルコンピュータ36側に転送させる。パーソナルコンピュータ36は、このデータを解析し、画像が有効画像範囲内のものであるのか否かを判断し、有効範囲のものであるならば、パーソナルコンピュータ36モニター画面上に表示する。
【0160】
次に、ステップS408において、その駒の、最終ラインデータであるか否かをチェックし、最終データであるならばステップS409でリターンする。最終データでなければステップS405に戻る。
【0161】
次に、図13に移って、パーソナルコンピュータ36のモニター画面上のメニューで、本スキャンボタン(不図示)がダブルクリックされると、パーソナルコンピュータ36はステップS500の本スキャン処理を開始する。
【0162】
まず、ステップS501において、副走査部材を、副走査が順方向になるような副走査開始位置にリセットする。
【0163】
次に、ステップS502において、パーソナルコンピュータ36はスキャナ本体1にステッピングモータ順方向所定単位駆動コマンドを送信し、該スキャナ本体1に副走査を行わせる。ここで、本スキャンの所定単位は画素数がパーソナルコンピュータ36画面上で設定された画像サイズとなるような駆動量である。
【0164】
この後、ステップS503において、パーソナルコンピュータ36は、スキャナ本体1に、上記プリスキャンで得られた最適な読み出しのためのハードウェアパラメータを送信し、該スキャナ本体1に設定し、1ライン画像の取り込みコマンドを送信し、1ライン画像信号を読み取らせる。ここでの読み取りモードは積分時間内に2pixel 以上副走査駆動する画像サイズであるならば、非遅延、そうでないならば2ライン遅延読み出しを行い色ズレの発生を抑制する。
【0165】
このように、読み出しモードを画像サイズに合わせて変更することにより、色ズレの問題を煩雑な後処理を必要とせず、スキャナを簡単化かつ高速化することができる。
【0166】
次に、ステップS504において、パーソナルコンピュータ36は、スキャナ本体1から送られた画像データを受信し、パーソナルコンピュータ36側に転送させる。パーソナルコンピュータ36は、このデータを解析し、画像が有効画像範囲内のものであるのか否かを判断し、有効範囲のものであるならば、画像データをパーソナルコンピュータ36モニター上に表示する。
【0167】
次に、ステップS505において、その駒の、最終ラインデータであるか否かをチェックし、最終データであるならば、ステップS506でリターンする。最終データでなければ上記ステップS502に戻る。
【0168】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0169】
この第2の実施形態は、その構成は上記第1の実施形態と同様であるが、2ラインCCDによる画像取り込み処理動作が若干異なっている。したがって、ここでは、異なる点のみを説明し、その他の構成、作用の説明は省略する。
【0170】
上述した図12,図13に示す第1の実施形態におけるフローチャートは、プリスキャンとプレビューとをセットとしたが、特にこれに限るものではない。したがって、本第2の実施形態のスキャナ装置では、上記ステップS404(図12参照)の後をリターンにして、プリスキャンとプレビューを別々のサブルーチンとして、双方向の副走査を許可するようにしたことを特徴とする。そのほかの作用は上記第1の実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0171】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0172】
この第3の実施形態は、その構成は上記第1の実施形態と同様であるが、2ラインCCDによる画像読み取り処理動作が若干異なっている。したがって、ここでは、異なる点のみを説明し、その他の構成、作用の説明は省略する。
【0173】
図14は、上記第3の実施形態のスキャナ装置における画像読み取り処理(サムネイルスキャン処理)を示したフローチャートである。
【0174】
図に示すように、本第3の実施形態のスキャナ装置は、パーソナルコンピュータ36のモニター画面上のメニューでサムネイルボタン(不図示)がダブルクリックされると、パーソナルコンピュータ36はステップS600のサムネイルスキャン処理を開始する。
【0175】
ステップS601において、パーソナルコンピュータ36はスキャナ本体1のスキャナ本体制御手段38に対して駒送りコマンドを送信し、該スキャナ本体1に目的駒の設定を行わせる。なお、スキャナ本体1は目的駒が即に設定されている場合は特に何も行わない。
【0176】
次に、ステップS602において、パーソナルコンピュータ36は設定駒の駒情報をスキャナ本体1から受け取り、その駒のアスペクト、撮影月日等をモニタに表示する。特に、アスペクトはアスペクト枠(図16点線表示参照)として表示する。
【0177】
次に、ステップS603において、パーソナルコンピュータ36はスキャナ本体1に所定単位駆動コマンドを受信し、該スキャナ本体1に副走査を行わせる。副走査の方向は双方向であり、このため1駒毎に副走査方向は異なる。ここで、サムネイルスキャンの所定単位単は画素数が64×96となるような駆動量である。
【0178】
ステップS604において、パーソナルコンピュータ36は、スキャナ本体1に1ライン画像の取り込みコマンドを送信し、1ライン画像信号を読み取らせる。ここでの読み取りモードは非遅延である。
【0179】
その後、ステップS605において、パーソナルコンピュータ36は、スキャナ本体1から送られた画像データを受信し、パーソナルコンピュータ36側に転送させる。パーソナルコンピュータ36は、このデータを解析し、画像が有効画像範囲内のものであるのか、否かか判断し、有効範囲のものであるならば、画像データをパーソナルコンピュータ36モニタに表示する。そしてさらに取得されたデータから適正な本スキャン画像取り込みのためのパラメータを演算し、各駒毎に記憶する。
【0180】
上記パラメータは、サムネイル画面がクリックされて、プレビューもしくは本スキャンが行われる場合に用いられ、プリスキャン時間を削減し、使い勝手の良いスキャンを可能にする。
【0181】
パーソナルコンピュータ36モニタへの表示は、図17,図18に示すように1駒毎に表示方向が異なる。
【0182】
図19,図20は、表示の異和感をやわらげるための表示例であり、図19は、取り込み中画面を、ウインドウの1部に固定表示し、1駒の取り込み終了毎に1駒サムネイル表示する例である。また、図20は、取り込み中バー表示を、ウインドウの1部に固定表示し、1駒の取り込み終了と共に1駒ずつサムネイル画面表示する例である。
【0183】
なお、有効画面範囲か否かは、図21に示されるような画面位置を示すパーフォレーションエッジを検出することにより行う。
【0184】
上記パーフォレーションエッジは、2ラインCCDのうち主走査方向の最も空間分解能の高いGラインにより行う。このため、エッジから有効画像の原点までのシフト量は副走査の方向によって変更する必要がある。
【0185】
また、有効画像内に入るまでの読み出しは、Gライン出力のみとし、時間短縮を図ると共に、エッジ位置検出の誤差を小さくするために、取り込み画像サイズの設定に拘らず、常に所定の高解像度読み取りを行うように工夫している。
【0186】
次に、ステップS606において、その駒の、最終ラインデータであるか否かチェックし、最終データであるならば、ステップS607へ、最終データでなければステップS603にそれぞれ移行する。
【0187】
その後、ステップS607において、その駒が、最終駒であるか否かチェックし、最終駒であるならば、ステップS608でリターンする。また、最終駒でなければステップS601に戻る。
【0188】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
【0189】
この第4の実施形態は、その構成は上記第1の実施形態と同様であるが、2ラインCCDによる画像取り込み処理動作が若干異なっている。したがって、ここでは、異なる点のみを説明し、その他の構成、作用の説明は省略する。
【0190】
図15は、上記第4の実施形態のスキャナ装置における画像取り込み処理(サムネイルスキャン処理)を示したフローチャートである。
【0191】
図に示すように、本第4の実施形態のスキャナ装置は、上記2ラインCCDによるスキャナ装置のサムネイル画像読み取り処理の別の実施形態であり、取り込み画像がオーバーあるいはアンダー過ぎる場合は、自動的に取り込みパラメータを設定し直して再度取り込みを行うものである。
【0192】
上記判断処理ステップS700が挿入されている以外は、図14に示す上記第3の実施形態のフローチャートと同一であるので重ねての説明は省略する。
【0193】
ステップS700において、ここでは、取り込まれた画像データのヒストグラムの片寄りが、所定レベル以上であると判断した場合に、ステップS603に戻る。
【0194】
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
【0195】
この第5の実施形態は、その構成は上記第1の実施形態と同様であるが、副走査毎に、複数の露光量のライン画像を遅延読み出しで読み出すことを特徴とする。したがって、ここでは、異なる点のみを説明し、その他の構成、作用の説明は省略する。
【0196】
図22は、上記第5の実施形態のスキャナ装置における画像取り込み動作を示したフローチャートである。
【0197】
まず、ステップS800において、画像取り込み動作が開始されると、ステップS801において、スキャナ本体制御手段38(図1参照)はステッピングモータ6を所定単位ステップだけ駆動する。なお、この所定単位ステップは、ここでは、(CCDのピクセル幅)×(撮像レンズの撮像倍率)である。
【0198】
次に、ステップS802において、CCD積分リセットを行い、予めCCD7のフォトセルに溜まっていた光電荷をリセットする。
【0199】
リセット方法は、シャッタ機能付きのCCDの場合はオーバフロードレインに直接排出すれば良いが、この機能の付いたCCDはオーバーフロードレインの配置に制約があるためにリニアCCDでは一般的にではない。またあったとしてもテップサイズが大きい等の理由により、高価であることが多い。
【0200】
本実施形態では、かかる事情を考慮し、非遅延読み出しを高速に行い、上記リセット機能を実現している。なお、通常の遅延読み出しではリセット時の電荷が遅延バッファに残ってしまい都合が悪い。
【0201】
次に、ステップS803において、2msec露光し、ステップS804において、前述した遅延読み出しタイミングパルスでROG,V1,V2を出力し、CKを1パルス出力することにより、CCD7から、1ピクセルデータG(2msec),R(2msec)もしくはG(2msec)を読み出す。
【0202】
次に、ステップS805において、これを、上記スキャナ本体制御手段38内の、たとえばRAM等の記憶手段の所定アドレスに格納する。
【0203】
この後、ステップS806において、読み出したピクセルが最終ピクセルであるか否かを判定し、最終ピクセルでなければ、ステップS804に戻り、CKを1クロックパルス追加し、次のピクセルデータを読む。なお、以後、ROG,V1,V2は変えない。以下、同じループを回り、上記スキャナ本体制御手段38内のRAMに順次ピクセルデータが格納される。
【0204】
一方、上記ステップS806において、読み出したピクセルが最終ピクセルであると判断した場合はステップS807に移行し、最終副走査位置か否かを判定する。
【0205】
このようにして、上記ループにより、2msec積分のライン画像がスキャナ本体制御手段38の内部RAMのエリアに格納される。
【0206】
上記ステップS807においては、対象画像の最終ラインであるか否か副走査位置で判断し、最終ライン画像の取り込み位置であるならばステップS808においてリターンし、最終ライン画像の取り込み位置でないならステップS801に戻り、対象画像の取り込みを継続する。
【0207】
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
【0208】
この第6の実施形態は、その構成は上記第1,第5の実施形態と同様であるが、ステッピングモータを一定速運転し、階調圧縮取り込みを行うことを特徴とする。したがって、ここでは、異なる点のみを説明し、その他の構成、作用の説明は省略する。
【0209】
上記第5の実施形態のスキャナ装置によると、色ズレのない良好な画像を得ることができるが、反面、副走査駆動のスピードが一様にならず、そのため、副走査駆動音が気になる場合がある。これは、特に、何ステップか副走査方向駆動するたびにデータどりを行うといった間引き運転をした場合に顕著になる。
【0210】
本第6の実施形態のスキャナ装置は、かかる事情に鑑み、ステッピングモータを一定速運転したことを特徴とする。このように動作させることにより、上述した耳障りな音の問題を解消することができるだけでなく、データ取り込み時間そのものも非常に短縮されるため、プレビュー等の高速読み取りを最優先する画像取り込みモードに最適である。
【0211】
図23は、上記第6の実施形態のスキャナ装置における画像取り込み動作を示したフローチャートである。
【0212】
まず、ステップS900において、画像取り込み動作が開始されると、ステップS901において、スキャナ本体制御手段38は、ステッピングモータ単位駆動用タイマー割り込みを許可する。
【0213】
そして、ステップS902において、スキャナ本体制御手段38はCCD積分用X1msタイマ割り込みを許可し、ステップS903において、上記タイマを走らせる。
【0214】
これにより、上記タイマは、図26に示されるように、ステッピングモータ駆動用と、CCD積分用に2つのタイマがサイクリックに走ることになる。これにより、生じた割り込みに従って図24,図25に示すそれぞれの割り込み処理を行うことにより、ステッピングモータを一定速運転し、CCD積分に画像取り込みを行うようことができる。
【0215】
次に、ステップS904において、副走査位置が取り込み画像の最終副走査位置であるか否か判断する。ここで、最終でないならば、ステップS904に戻り、最終ならば、ステップS905において、上記タイマをストップする。
【0216】
その後、ステップS906において、ステッピングモータ単位駆動用タイマ割り込みを禁止し、ステップS907において、CCD積分用X1msタイマ割り込みを禁止した後、ステップS908において、リターンする。
【0217】
次に、上記CCD積分用X1msタイマ割り込み処理のサブルーチンについて説明する。
【0218】
図24は、上記CCD積分用X1msタイマ割り込み処理のサブルーチンを示したフローチャートである。
【0219】
ステップS1000で上記CCD積分用X1msタイマ割り込み処理のサブルーチンがコールされると、ステップS1001において、遅延読み出しタイミングパルスでROG,V1,V2を出力し、CKを1パルス出力することにより、CCD7から、1ピクセルデータG(X1msec),R(X1msec)もしくはG(X1msec)を読み出す。
【0220】
次に、ステップS1002において、これを、上記スキャナ本体制御手段38内の、たとえばRAM等の記憶手段の所定アドレスに格納し、ステップS1003において、読み出したピクセルが最終ピクセルであるか否かを判定し、最終ピクセルでなければ、ステップS1001に戻り、CKを1クロックパルス追加し、次のピクセルデータを読む。以下、同じループを回り、上記スキャナ本体制御手段38内のRAMに順次ピクセルデータが格納される。
【0221】
一方、上記ステップS1003において、読み出したピクセルが最終ピクセルであると判断した場合はステップS1004でリターンする。
【0222】
図25は、上記ステッピングモータ単位駆動用タイマ割り込み処理のサブルーチンを示したフローチャートである。
【0223】
ステップS1100において、ステッピングモータ単位駆動用タイマ割り込み処理サブルーチンがコールされると、ステップS1101において、ステッピングモータに駆動パルスを送り所定単位駆動し、ステップS1102でリターンする。
【0224】
次に、副走査の駆動スピードの設定について詳しく説明する。
【0225】
上記、副走査の駆動スピードは、対象画像の副走査方向の長さとCCDの積分時間と読み出し時間と階調圧縮処理時間とパーソナルコンピュータ36への画像データ転送処理時間と読み出しライン画像数から次のように決定される。
【0226】
「副走査の駆動スピード」<=「対象画像の副走査方法の長さ」÷
{(「CCDの積分時間」+「CCD読み出し処理時間」+
「画像処理時間(色変換・階調圧縮処理等)」)×読み出しライン画像数}
ここでパーソナルコンピュータ36への転送処理時間はパーソナルコンピュータ36の性能(クロック周波数等)によって異なるので、一律な設計値として求めることはできない。
【0227】
そこで、本実施形態では、画像取り込みの前に図27に示すのようなダミー転送処理を実行し、パーソナルコンピュータ36の処理能力を前もって測定する工夫を用いている。
【0228】
すなわち、ステップS1200でダミー転送処理が開始し、ステップS1201でN=1として、ステップS1202でタイマカウントをスタートさせる。この後、ステップS1203においてスキャナ本体制御手段38の内部記憶手段(RAM)から1画素のダミーデータを読み出し、ステップS1204でパーソナルコンピュータ36に転送する。
【0229】
次に、ステップS1205で、1ラインの画像転送が終了したか否かを判定し、終了していないならば上記ステップS1203に戻り、終了しているならばステップS1206で、上記タイマカウントをストップする。
【0230】
この後、ステップS1207で、上記タイマカウント値をスキャナ本体制御手段38の内部RAMのN番目のアドレスに格納し、ステップS1208で“N”をインクリメントする。
【0231】
次に、ステップS1209において、ダミー転送が20回に達したか否かを判定し、いまだ20回に達しない場合は上記ステップS1202に戻り、20回に達した場合は、ステップS1210において、正確を期するために20回のダミー転送を行った後、そのうち最も大きい処理時間をパーソナルコンピュータ36転送処理時間として採用する。
【0232】
なお、上記各実施形態のスキャナ装置では、2ラインタイプのCCDラインセンサを用いた例について説明したが、RGBのそれぞれについて1ライン有する3ラインタイプのラインセンサに本発明を適用することも可能である。この場合にはバッファを用いなくても良い。
【0233】
また、上記各実施形態のスキャナ装置では、CCDラインセンサを副走査する例について説明したが、フィルム等の原稿を副走査しても良いことはもちろんである。
【0234】
以上説明したように、上記各実施形態のスキャナ装置によると、以下に示す効果を奏する。
【0235】
(1) 画像表示されないプリスキャンの方向を逆方向、画像表示されるプレビュー並びに本スキャンの方向を順方向となるシーケンスに構成することにより、画像データ取得に要するトータル時間を可及的に短絡することができる。また、本スキャンは常に1方向であり、色ズレのない、安定した精度の良い画像データ取得を行うことができる。
【0236】
(2) 画質の気にならないプリスキャン並びにプレビューは双方向スキャンを許可し、本スキャンは順方向のみ許可するように構成することにより、画像データ取得に要するトータル時間を可及的に短絡することができる。また、本スキャンは常に1方向であり、色ズレのない、安定した精度の良い画像データ取得を行うことができる。
【0237】
(3) 画像データをファイルしないプレビューは非遅延読み出しで読み出し、双方向スキャンを許可し、本スキャンは遅延読み出しを行い且つ順方向のみ許可するよう構成することにより、画像データ取得に要するトータル時間を可及的に短絡することができる。また、本スキは常に1方向であり、色ズレのない、安定した精度の良い画像データ取得を行うことができる。
【0238】
(4) 画像サイズに基づいて、遅延読み出しと非遅延読み出しを切り替えるよう構成することにより、画像データ取得に要するトータル時間を可及的に短絡することができる。また、本スキャンは常に1方向であり、色ズレのない、安定した精度の良い画像データ取得を行うことができる。
【0239】
(5) 画質の気にならないサムネイルスキャンは双方向スキャンを許可し、本スキャンは順方向のみ許可するよう構成することにより、画像データ取得に要するトータル時間を可及的に短絡することができる。また、本スキャンは常に1方向であり、色ズレのない、安定した精度の良い画像データ取得を行うことができる。
【0240】
以上、画像取り込みモードに基づいて副走査方向に制限することにより、図28ないし図30に示されるような、副走査メカ機構による取り込み精度の低下も防止しかつ、画像データ取得に要するトータル時間を可及的に短絡することができる。
【0241】
[付記]
以上詳述した如き本発明の実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。即ち、
(1) カラー原稿を撮像し、画像データを取り込むスキャナ装置において、
プレビュー画面を取得する第1の画像入力モードと、
本スキャン画面を取得する第2の画像入力モードとを選択する画像取り込みモード設定手段と、
を有し、
上記第1の画像入力モードは正・逆双方向の副走査が可能であり、上記第2の画像入力モードは正・逆どちらか一方向の副走査が可能であることを特徴とするスキャナ装置。
【0242】
(2) 上記第2の画像入力モードの副走査方向は、副走査部材の付勢当て付け方向の逆方向である上記(1)に記載のスキャナ装置。
【0243】
なお、上記図28ないし図30に示されるように、第2の画像入力モードでは副走査部材の走査方向を付勢方向と逆方向にすることにより、副走査によるキャリッジのガタがなく安定しているので、安定した正確な高画質な画像取り込みが可能となる。
【0244】
(3) カラー原稿を撮像し、画像データを取り込むスキャナ装置において、サムネイル画面を取得する第1の画像入力モードと、本スキャン画面を取得する第2の画像入力モードとを選択する画像取り込みモード設定手段を有し、
上記第1の画像入力モードは正・逆の双方向の副双査が可能であり、上記第2の画像入力モードは正・逆どちらか一方向の副走査が可能であることを特徴とするスキャナ装置。
【0245】
(4) カラー原稿を撮像するための遅延メモリ付き2ラインカラーラインセンサを有し、上記遅延メモリ付き2ラインカラーラインセンサを副走査する副走査手段と、
副走査中にはラインセンサの積分のみを行う第1の画像入力モードと、
副走査後にラインセンサの積分を行う第2の画像入力モードと、
を有することを特徴とするスキャナ装置。
【0246】
(5) 上記第1の画像入力モードはサムネイル表示画面取得モードであり、上記第2の画像入力モードは本スキャン画面取得モードである上記(4)に記載のスキャナ装置。
【0247】
(6) 上記ラインセンサは1ライン遅延メモリ付き2ラインカラーラインセンサである上記(4)に記載のスキャナ装置。
【0248】
(7) 上記ラインセンサは2ライン遅延メモリ付き2ラインカラーラインセンサである上記(4)に記載のスキャナ装置。
【0249】
(8) カラー原稿を撮像するための3ラインカラーラインセンサを有し、3ラインカラーラインセンサを副走査手段と、
副走査中にはラインセンサの積分のみ行う第1の画像入力モードと、
副走査後にラインセンサの積分を行う第2の画像入力モードと、
を有することを特徴とするスキャナ装置。
【0250】
(9) カラー原稿を撮像し、画像データを取り込むスキャナ装置において、
順方向の副走査のみ可能な第1の画像取り込みモードと、
双方向副走査が可能な第2の画像取り込みモードと、
を有することを特徴とするスキャナ装置。
【0251】
(10) 高画質の画像を取り込む本スキャンは、上記第1の画像取り込みモードによって実行し、画像を予備的に取り込むプレスキャン、画像を予備的に取り込むプレビュー、全駒の画像を表示するサムネイルのいずれかは上記第2の画像取り込みモードによって実行する上記(9)に記載のスキャナ装置。
【0252】
(11) カラー原稿を遅延バッファ付きラインセンサにて撮像し、画像データを取り込むスキャナ装置において、
取り込み画像サイズ(画素数)の大きさによって、上記遅延バッファを介して遅延して読み出す遅延読出と、上記遅延を行わずに読み出す非遅延読出を切り換えることを特徴とするスキャナ装置。
【0253】
(12) 高画質の画像を取り込む本スキャンは、上記遅延読出によって実行し、画像を予備的に取り込むプレスキャン、画像を予備的に取り込むプレビュー、全駒の画像を表示するサムネイルのいずれかは上記非遅延読出によって実行する上記(11)に記載のスキャナ装置。
【0254】
(13) 上記本スキャンは上記遅延動作によって色ずれを防止する順方向にのみ上記ラインセンサの副走査を行い、上記プレスキャン、上記プレビュー、上記サムネイルは上記順方向および逆方向のいずれの方向への副走査を許可する上記(11)に記載のスキャナ装置。
【0255】
(14) ラインセンサと原稿を相対的に副走査させることにより、上記原稿を撮像し、画像データを取り込む画像データ入力手段と、
上記ラインセンサの副走査を正方向または逆方向のいずれかのみ実行して上記画像データを高画質で取り込む第1画像取り込み制御手段と、
上記ラインセンサの副走査を正逆の双方向で実行して上記画像データを取り込む第2画像取り込み制御手段と、
を具備したことを特徴とするスキャナ装置。
【0256】
(15) 上記画像データ入力手段は、上記少なくとも2以上のセンサ列と、色ずれを防止するための少なくとも1以上の上記センサ列の画像データを記憶するための遅延バッファとを有し、上記ラインセンサの副走査の方向は上記遅延バッファに記憶された画像データを用いて上記色ずれを防止できる方向を正方向とする上記(14)に記載のスキャナ装置。
【0257】
(16) 上記ラインセンサまたは上記原稿の副走査の方向は、上記ラインセンサによって取り込まれた上記画像データの色ずれを防止できる方向を正方向とする上記(14)に記載のスキャナ装置。
【0258】
(17) 上記第1画像取り込み制御手段は、上記ラインセンサからの画像データの読み出しを遅延読出を行い、上記第2画像取り込み制御手段は、上記ラインセンサからの画像データの読み出しを非遅延読出を行う上記(14)に記載のスキャナ装置。
【0259】
(18) 上記第1画像取り込み制御手段は、上記ラインセンサからの画像データの取り込みを、上記副走査の駆動の停止時に行い、上記第2画像取り込み制御手段は、上記ラインセンサからの画像データの取り込みを上記副走査の駆動中に行う上記(14)に記載のスキャナ装置。
【0260】
(19) 上記第1画像取り込み制御手段は、プリスキャンを逆方向で実行し、プレビューを正方向で実行する上記(14)に記載のスキャナ装置。(本発明の実施形態の効果(1)に対応する構成)。
【0261】
(20) 遅延バッファ付きラインセンサを副走査させることにより、原稿を撮像し、画像データを取り込む画像データ入力手段と、
プレビューまたはプレスキャン時には、上記副走査は順方向および逆方向の双方向の走査を許可すると共に、非遅延読出を行う第1制御手段と、
本スキャン時には、上記副走査は順方向のみを許可すると共に、遅延読出を行う第2制御手段と、
を具備したことを特徴とするスキャナ装置。(本発明の実施形態の効果(3)に対応する構成)。
【0262】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、色ずれのない画像を得ることができると共に、目的とする画像の質に応じて、最短の時間で画像を取り込むことができるスキャナ装置を提供するできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるスキャナ装置の構成を示したブロック回路図であり、画像取り込み部であるスキャナ本体にカートリッジフィルム用アダプタが装着された状態を示した図である。
【図2】上記第1の実施形態のスキャナ装置におけるカートリッジフィルム用アダプタおよびフィルム情報検出部とその周辺部を示した要部斜視図である。
【図3】上記第1の実施形態のスキャナ装置におけるCCD(リニアセンサ)の構成を示した説明図である。
【図4】上記第1の実施形態のスキャナ装置における、CCD(2ラインCCD)の動作を説明するタイミングチャートである。
【図5】上記第1の実施形態のスキャナ装置におけるCCDについて、それぞれ遅延有り・無し、副走査の順・逆方向の場合について理論式に基づいて色ズレの度合いを、縦軸に色ズレ量(画素単位)、横軸にCCD積分中の副走査移動量(pixel 単位)で示した線図である。
【図6】上記第1の実施形態のスキャナ装置における、色ズレをさらに減少させることのできるCCDの構成を示した説明図である。
【図7】上記第1の実施形態のスキャナ装置における、図6に示すCCDについて、それぞれ遅延有り・無し、副走査の順・逆方向の場合について理論式に基づいて色ズレの度合いを、縦軸に色ズレ量(画素単位)、横軸にCCD積分中の副走査移動量(pixel 単位)で示した線図である。
【図8】上記第1の実施形態のスキャナ装置において、スキャナ本体側がパワーオンした場合に開始する処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】上記第1の実施形態のスキャナ装置において、スキャナ本体側がパワーオンした場合に開始する処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】上記第1の実施形態のスキャナ装置において、パーソナルコンピュータから現在のスキャナの副走査部材の位置情報を該パーソナルコンピュータに伝達するようなコマンドが送られてきた際の、スキャナ本体側のコマンド処理ルーチンを表すフローチャートである。
【図11】上記第1の実施形態のスキャナ装置において、初期設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図12】上記第1の実施形態のスキャナ装置における、2ラインCCDによる画像読み取り処理(プレスキャン/プレビュー処理)の一例を示したフローチャートである。
【図13】上記第1の実施形態のスキャナ装置における、2ラインCCDによる画像読み取り処理(本スキャン)の一例を示したフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施形態のスキャナ装置における画像読み取り処理(サムネイルスキャン処理)を示したフローチャートである。
【図15】本発明の第4の実施形態のスキャナ装置における画像読み取り処理(サムネイルスキャン処理)を示したフローチャートである。
【図16】上記第4の実施形態のスキャナ装置におけるサムネイル表示の一例を示した説明図である。
【図17】上記第4の実施形態のスキャナ装置におけるサムネイル表示において、1駒毎に表示方向を示した説明図である。
【図18】上記第4の実施形態のスキャナ装置におけるサムネイル表示において、1駒毎に表示方向を示した説明図である。
【図19】上記第4の実施形態のスキャナ装置におけるサムネイル表示において、取り込み中画面をウインドウの1部に固定表示し、1駒の取り込み終了毎に1駒サムネイル表示する例を示した説明図である。
【図20】上記第4の実施形態のスキャナ装置におけるサムネイル表示において、取り込み中バー表示をウインドウの1部に固定表示し、1駒の取り込み終了と共に1駒ずつサムネイル画面表示する例を示した説明図である。
【図21】上記第1の実施形態のスキャナ装置において、画像の有効画像範囲を示す説明図である。
【図22】本発明の第5の実施形態のスキャナ装置における画像取り込み動作を示したフローチャートである。
【図23】本発明の第6の実施形態のスキャナ装置における画像取り込み動作を示したフローチャートである。
【図24】上記第6の実施形態のスキャナ装置におけるCCD積分用X1タイマ割り込み処理動作を示したフローチャートである。
【図25】上記第6の実施形態のスキャナ装置におけるステッピングモータ単位駆動用タイマ割り込み処理動作を示したフローチャートである。
【図26】上記第6の実施形態のスキャナ装置における、ステッピングモータ単位駆動用タイマとCCD積分用X1タイマの動作を示した説明図である。
【図27】上記第6の実施形態のスキャナ装置における、ダミー転送処理を示したフローチャートである。
【図28】副走査メカ機構による取り込み精度の説明図である。
【図29】副走査メカ機構による取り込み精度の説明図である。
【図30】副走査メカ機構による取り込み精度の説明図である。
【符号の説明】
1…スキャナ本体
2…カートリッジフィルム用アダプタ
5…ステッピングモータ駆動手段
6…ステッピングモータ
7…CCD
8…キャリッジ
36…パーソナルコンピュータ
37…通信手段
38…スキャナ本体制御手段
39…AD変換手段
41…蛍光灯
44…フィルムカートリッジ制御手段
50…フィルムカートリッジ
59…データディスク
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a scanner device, and more particularly, to a scanner device for capturing a color original, and more particularly to a scanner device using a two-line color CCD.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in order to read a color image, technical means including two lines (G, R / B lines) and three lines (R, G, B lines) provided with different color filters in a linear sensor are known. However, this technical means has a problem that a color shift problem occurs due to a spatial line shift and a sufficient image quality cannot be obtained.
[0003]
Therefore, in order to correct such a spatial shift between lines, there is known a technical means for eliminating a color shift by performing digital processing such as delaying an image signal obtained from one line.
[0004]
However, such a digital processing technique requires several lines of memory, which has been a factor in increasing the circuit scale and cost.
[0005]
On the other hand, Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-25497 discloses a technical means for solving the above problem by incorporating a delay line (buffer) inside the linear sensor.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the technical means disclosed in the above-mentioned Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-25497, that is, in the line sensor of the type having a built-in delay line (buffer) as described above, the sub-scanning direction in which the color misregistration correction processing can be performed is determined. There is a problem that the color misregistration becomes larger in the opposite direction. Therefore, once the scanning is performed to capture the image, the scanning direction is restricted to the scanning start position again. Required.
[0007]
Before the main scan, for example, pre-scan for determining image capturing conditions, for example, gain, gamma amount, CCD integration time, illumination light intensity, illumination light color temperature, etc., preview for confirmation of image data , Etc., these round trip times result in a very inconvenient scanner device.
[0008]
There is also a problem in the case of displaying a thumbnail (also called an index display) in which all frames of a cartridge film requiring high-speed processing are displayed on one screen.
[0009]
The present invention has been made in view of such a problem, and provides a scanner device that can obtain an image without color shift and can capture an image in the shortest time according to the quality of a target image. The purpose is to provide.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present inventionbyThe scanner device is configured to relatively scan the line sensor and the color document in a sub-scanning direction, thereby capturing an image of the color document and capturing image data, and performing the sub-scanning of the line sensor in either a forward direction or a reverse direction. A first image capturing control means for executing the image data in high quality and capturing the image data with high image quality; and a second image capturing the image data by performing the sub-scanning of the line sensor in both forward and reverse directions. And capture control means.,
The main scan for capturing a high-quality image is executed by the first image capture controller, and either a pre-scan for preliminary capturing an image, a preview for preliminary capturing an image, or a thumbnail for displaying a plurality of images is performed. It is performed by the second image capture control means..
[0011]
the aboveIn the scanner device, the line sensor is a line sensor with a delay buffer, and when performing image capture by the second image capture control unit, the line sensor is a non-delayed read that reads without delay through the delay buffer. Further, when the first image capturing control means performs image capturing, depending on the size of the captured image, delayed reading is performed by reading through the delay buffer, and non-delayed reading is performed without performing the delay. Switching between reading andIt is characterized by the following.
[0013]
UpNoteThe canner device takes an image of the color original and takes in the image data by making the line sensor and the color original relatively sub-scan by the image data input means. Further, the first image capturing control means executes the sub-scanning of the line sensor in only one of the forward direction and the reverse direction, and captures the image data with high image quality. Further, the second image capture control means captures the image data by executing the sub-scanning of the line sensor in both forward and reverse directions.The main scan for capturing a high-quality image is executed by the first image capture control unit, and is performed by either a pre-scan for preliminary capturing an image, a preview for preliminary capturing an image, or a thumbnail displaying a plurality of images. The determination is performed by the second image capturing control means.
[0014]
UpNoteCanna equipmentThe line sensor in the above is a line sensor with a delay buffer, and when executing image capture by the second image capture control means, performs non-delayed readout without delay via the delay buffer; When executing image capturing by the first image capturing control means, a delayed read operation to be performed with a delay through the delay buffer and a non-delayed read operation without performing the delay are performed depending on the size of the captured image. Switch.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0017]
FIG. 1 is a block circuit diagram showing a configuration of a scanner device according to a first embodiment of the present invention, and shows a state in which a cartridge film adapter is mounted on a scanner main body which is an image capturing unit. FIG. 2 is a perspective view of a main part showing the cartridge film adapter, the film information detecting unit and its peripheral parts in the scanner device of the embodiment.
[0018]
As shown in FIG. 1, this scanner device includes a scanner main body 1 as an image capturing side device, and a mounting portion for a cartridge film adapter 2 is formed in the middle of the scanner main body 1. After the cartridge film adapter 2 is mounted on the mounting portion, a predetermined image of the cartridge film loaded in the cartridge film adapter 2 is taken in. Hereinafter, each component of the scanner main body 1 which is an image capturing unit in the scanner device will be described.
[0019]
First, the illumination means of the scanner main body 1 will be described.
[0020]
As shown in FIG. 1, the scanner device of the present embodiment has illumination means for illuminating a film document. As the illuminating means, an LED, a fluorescent lamp (hot cathode tube, cold cathode tube) or the like can be considered. In the present embodiment, the fluorescent lamp 41 is used to adjust the top and bottom directions of the film (in the figure, the direction from the front surface to the back surface of the paper). Illumination is linear and uniform.
[0021]
The fluorescent lamp 41 is driven by an illumination driving means 4, for example, an inverter circuit, at an inverter drive speed of about 100 kHz, and is driven at a cycle sufficiently shorter than a CCD integration time described later. The illumination driving means 4 is controlled by the scanner main body control means 38.
[0022]
Note that the fluorescent lamp 41 is connected by lead wires by caulking because the electrode portion of the fluorescent lamp 41 becomes extremely hot and the soldered wiring is peeled off by a slight stress.
[0023]
Next, the sub-scanning drive system in the scanner main body 1 will be described.
[0024]
The scanner device of the present embodiment includes a stepping motor 6 which is a driving force source for sub-scanning of a film or a document, and drives a carriage 8 described later by the stepping motor 6 to sub-scan the film or the document. ing. The stepping motor 6 is driven by the stepping motor driving means 5 controlled by the scanner main body control means 38, and is provided with a gear 10 which meshes with a pinion gear 11 of the stepping motor 6, and a feed screw which rotates integrally with the gear 10. 9 to the carriage 8.
[0025]
A line CCD 7, an imaging lens optical system 28, and a fluorescent lamp 41 are coaxially fixed to the carriage 8 in order from the rear (right side in the figure) of the scanner main body 1. Scanning (sub-scanning) of the carriage 8 and line An electrical output of one image is obtained by scanning (main scanning) of the CCD 7. A mounting portion for the cartridge film adapter 2 is formed between the fluorescent lamp 41 and the taking lens optical system 28.
[0026]
Further, the carriage 8 is screwed to the feed screw 9 at a rear portion, and the feed screw 9 is connected to the stepping motor 6 via the gear 10 and the pinion gear 11 of the stepping motor 6 as described above. .
[0027]
Further, the carriage 8 is connected to a slide bar 42 fixed to the scanner main body 1 at a front part (left side in the figure), and can move in the left-right direction (vertical direction in the figure) of the scanner main body 1. ing.
[0028]
As described above, the sub-scanning drive in the step corresponding to the rotation amount (step drive) of the stepping motor 6 is performed. Note that the minimum unit step of the stepping motor 6 is usually determined to be a natural number 1 / the pixel width of the CCD 7 based on the size projected onto the film surface.
[0029]
If the imaging optical system is a zoom optical system as in the scanner device of the present embodiment and the pixel width changes, a unit corresponding to the zoom value can be selected by selecting a unit step having a value as close as possible among the unit steps. Sub-scanning of steps can be performed.
[0030]
The moving amount and the position of the carriage 8 are obtained by counting the driving pulse amount of the stepping motor 6 in synchronization with the output signals of the start photo interrupter 12 and the end photo interrupter 15. The details will be described later.
[0031]
The relative position with respect to the imaging screen can be calculated based on the adjustment value written in the EEPROM (not shown) and the drive pulse amount, and a predetermined image can be captured.
[0032]
A start photo interrupter 12 and an end photo interrupter 15 are disposed on both sides of the rear end of the carriage 8. Light blocking members 13 and 14 corresponding to the photo interrupters 12 and 15 are provided on both sides of the rear end of the carriage 8 so as to protrude therefrom. The scanning start position and the end position of the carriage 8 are determined by the photo interrupter 12. , 15. That is, it is possible to detect whether the photo interrupters 12, 15 are in the light shielding state by the light shielding members 13, 14 or in the non-light shielding state by the movement of the light shielding members 13, 14 accompanying the movement of the carriage 8. .
[0033]
When the photo-interrupters 12 and 15 enter the light-shielding state, further driving of the stepping motor 6 in the current direction is prohibited.
[0034]
Next, the film driving means in the cartridge film adapter 2 mounted on the scanner main body 1 will be described.
[0035]
The film to be fetched is stored in the cartridge film adapter 2 and wound up on a spool 18 by a film drive motor 17 to wind up the film. As a result, a frame to be captured by the scanner main body 1 can be set.
[0036]
The film drive motor 17 is controlled by a film drive means 19 to wind and rewind the film. Here, the driving amount of the film is detected by a finer pulse output from a film perforation detection photoreflector (not shown) and a film driven photointerrupter, and the film driving control is performed based on this. . The film driving means 19 is controlled by a control means 44 provided on the cartridge film adapter 2.
[0037]
In addition, when the cartridge film adapter 2 is mounted on the scanner main body 1, the control means 44 communicates with the scanner main body control means 38 provided in the scanner main body 1, and controls the magnetic information of the cartridge film. It transmits information such as optical information, adapter status information, adjustment value information, and receives commands.
[0038]
After the cartridge film adapter 2 is attached to the scanner main body 1 and the frame to be captured is set as described above, the film screen is zoomed by the unique zoom optical system 28 depending on the type of the adapter, and The image is projected on the CCD 7.
[0039]
Further, since the film screen size has a unique relationship with the adapter used, the number of pixels captured in the main scanning direction can be kept substantially the same regardless of the size of the film screen.
[0040]
Next, a description will be given of a zoom drive unit in the scanner main body 1.
[0041]
Zoom driving is performed by driving a zoom motor 30 by a zoom driving unit 29. The set zoom drive amount is given by a pulse output when the light shielding plate 35 shields / non-shields the photo interrupter 32 by the rotation of the photo interrupter gear in conjunction with the zoom motor 30. The zoom value is determined by the pulse amount of the photo interrupter 32 synchronized with the output signals of the start photo interrupter 33 and the end photo interrupter 34. The zoom value can be calculated based on an adjustment value written in an EEPROM (not shown) and the drive pulse amount.
[0042]
Further, with the zoom movement, the focus adjusting unit 45 adjusts the focus to a predetermined position based on the adjustment value written in the EEPROM (not shown), the zoom value, and the value based on the information of the attached adapter. ing. The focus adjustment drive is performed by driving a focus adjustment motor 46. The set focus adjustment amount is given by a pulse output when the light shielding plate 47 shields / non-shields the photointerrupter 48 by rotating the photointerrupter gear in conjunction with the motor 46.
[0043]
Next, control means (RISC) in the scanner main body 1 will be described.
[0044]
As described above, each circuit in the scanner main body 1 is controlled by the scanner main body control means 38. The scanner main body control means 38 also controls the CCD 7 and the AD conversion means 39, and transfers digital image data obtained through the control to the personal computer connected to the scanner main body 1 via the communication means 37. 36 or the like.
[0045]
The scanner main body control means 38 is constituted by a RISC type microcomputer. Here, RISC is an abbreviation of “Reduced Instruction Set Computer”, and is a computer that can execute one instruction with a clock having an oscillation frequency. On the other hand, a conventional CPU is constituted by a microcomputer of a Complex Instruction Set Computer (CISC) type, and this CISC requires at least four clocks to execute one instruction.
[0046]
Therefore, in the conventional CISC-type CPU, a high-speed and complicated control signal such as a drive control signal for the CCD or a control signal for controlling an interface circuit including an amplifier, a clamp circuit, and an AD converter is transmitted using the port of the CPU. Input / output could not be performed. Furthermore, it has been difficult to perform multi-tasks for output processing of high-speed control signals of various kinds such as motor drive control and CCD control, input processing of data, and arithmetic processing of input data. Therefore, in order to control the CCD, the interface IC, and the motor driver, a dedicated control IC is generally provided, and the CPU is configured to perform the above-described control via the control IC. And the area occupied by them increased, which hindered downsizing and cost reduction of the scanner.
[0047]
In view of the above problems, the scanner device of the present embodiment employs a RISC-type CPU as the CPU, directly assigns the control signal to the input / output port of the CPU, and eliminates the need for the external circuit. The number of components is greatly reduced, the area occupied by each component is reduced, and the scanner is reduced in size and cost is reduced.
[0048]
For the above purpose, the RISC microcomputer of the present embodiment is
(1) Stepping motor control signal,
(2) CCD control signals such as read transfer pulse (ΦROG), shift lock (ΦCLK), and reset pulse (ΦRS)
(3) Control signal for setting the gain of the amplifier that amplifies the CCD output by STOP, LOAD, UP / DOWN, and CK
(4) a control signal for clamping the output level immediately after resetting the CCD output by CMP;
(5) a control signal for sampling and holding the output level by S / H,
(6) a control signal for clamping the black level of the CCD output by BCMP;
(7) AD conversion timing control signal,
(8) Data communication control with a personal computer, etc.
Each of the control signals which occur simultaneously and frequently is generated in a software manner.
[0049]
Next, communication means in the scanner main body 1 will be described.
[0050]
The scanner device of the present embodiment is connected to an external personal computer (PC) or the like by bidirectional communication means, transmits image data captured by the personal computer, receives commands from the personal computer, and receives commands from the personal computer. It is configured to perform a processing operation according to a command request.
[0051]
The connection between the scanner body 1 and the personal computer 36 may be made using a generally known SCSI, PCI bus, ISA bus, or the like. In the present embodiment, a printer port is used as the bidirectional communication means. ing.
[0052]
As a result, bidirectional communication can be performed only by connecting the scanner main body 1 and the personal computer 36 with a printer cable without requiring any special interface board. Can be reduced. In addition, when connecting to a personal computer, it is not necessary to perform setting work for allocating resources (DMA channels, IRQs, etc.) of the personal computer, so that there is an effect that the connection work of the user is very simple.
[0053]
Next, a description will be given of a magnetic / optical information detection / film drive system in the scanner device of the present embodiment.
[0054]
FIG. 2 is a perspective view of a main part showing an electric part of the main part of the cartridge film adapter in the scanner device of the present embodiment.
[0055]
As shown in the figure, a film cartridge 50 is loaded in the cartridge film adapter 2 mounted on the scanner main body 1. A data disk 59 is provided at the bottom of the film cartridge 50. When the film cartridge 50 is loaded into the cartridge film adapter 2, the data disk 59 is located near the data disk 59. A photo-reflector 52 for reading the data is provided.
[0056]
The data on the data disk 59 is obtained by rewinding the film, rotating the data disk 59, and reading the black and white pattern by the photo reflector 52.
[0057]
The data disk 59 records the number of films of a cartridge, negative / positive information, ISO information, and the like.
[0058]
Magnetic tracks are formed on the film of the film cartridge 50, and when the film runs, magnetic information recorded on the film is input to the film cartridge control means 44 through the magnetic reproducing head 55 and the magnetic reproducing circuit 51. It has become so. As the magnetic information, a maker identification code is recorded in a tongue portion (lead portion) of the film, and photographing information of the film (photographing date, aspect ratio, use of strobe, etc.) is recorded for each frame of the film. .
[0059]
Further, the film cartridge control means 44 can write film management information (number of additional prints, caption designation, film cartridge management code, film frame album editing control code, etc.) on the magnetic track via the magnetic writing head 56. I can do it.
[0060]
The reading and writing of the magnetic information are executed based on the timing of a photo reflector 54 for detecting the perforation 58 of the film and a photo interrupter 53 for outputting a finer pulse in response to the driving amount of the film. .
[0061]
Further, the film cartridge control means 44 can read optical information (bar code information, film top and bottom information, film aspect information, etc.) recorded on the film from the phototransistors 60 and 61. The optical information is written with a data pattern and a clock pattern aligned vertically. To read this, the film is illuminated by the LED 64 via the masks 61 and 62. The mask 62 illuminates only the data pattern, and the phototransistor 61 outputs the data pattern. The mask 63 illuminates only the clock pattern, and the phototransistor 61 outputs the clock pattern. Note that the LED 64 is desirably a red monochromatic light in terms of S / N.
[0062]
The film cartridge control means 44 performs H / L reverse decoding of the output signal based on the negative / positive determination of the film, extracts optical information, and transmits the optical information to the scanner body control means 38 of the scanner body 1. Has become.
[0063]
Returning to FIG. 1, an image pickup system in the scanner device of the present embodiment will be described.
[0064]
The illuminated film image is projected on a linear sensor (CCD) 7 by an optical system of an imaging lens 28. The film image is photoelectrically converted by the linear sensor 7 and is converted into an image signal by a subsequent AD converter (consisting of a clamp circuit, an amplifier circuit, a gamma converter circuit, and an AD converter circuit) 39. As described above, these controls are generally controlled by the RISC.
[0065]
As shown in FIG. 3, in the CCD (linear sensor) 7, two line linear sensors of a G line and an R / B line are arranged at an interval 2d corresponding to two lines. It has a built-in delay buffer for two lines for correction, and by controlling the read pulse, it is possible to output the red and blue signals simultaneously imaged with respect to the green signal with a delay of two lines.
[0066]
With such a structure, the problem of color misalignment does not occur when sub-scanning is performed at a resolution such that it moves by the width of the G line and the R / B line of the linear sensor in one scan.
[0067]
However, the color shift problem does not occur when the sub-scanning direction is from the R / B line to the G line, and the CCD integration for each sub-scan in steps corresponding to the interval between the G line and the R / B line. (Here, the direction of sub-scanning refers to the direction of movement of the film image projected on the CCD.) The direction of one sub-scan is opposite to that described above. In a case where the integration of the two CCDs is performed over a sub-scanning movement amount larger than the predetermined amount corresponding to the interval between the two lines, there is a problem that the color shift is accelerated.
[0068]
In order to solve this, the scanner device of the present embodiment is configured so that the sub-scanning direction information and the sub-scanning movement amount information during CCD integration are transferred to a personal computer in advance, and the personal computer performs color misregistration correction.
[0069]
Note that the transfer data for the color shift correction is not limited to the above, and the color shift correction amount itself may be transferred to a personal computer, or may be corrected on the scanner body side.
[0070]
Next, the operation of the two-line CCD will be described with reference to FIG.
[0071]
First, when the ROG panel enters, a gate (not shown) in FIG. 3 opens, and the photocharges accumulated in each pixel of the G-CCD are stored in the G shift gate, and the charges stored in the R / B-CCD are stored in the buffer 1 '. Will be transferred. Subsequently, when the pulses of V1 and V2 are input, the contents of buffer 1 are transferred to buffer 2 'and the contents of buffer 2 are transferred to the R / B shift gate, and then the contents of buffer 1' are transferred to buffer 1 and buffer 2 are transferred. 'Is transferred to the buffer 2.
[0072]
Thereafter, the CK pulse is read out from the shift gate to the Gout and R / Bout terminals for each pixel. By repeating this cycle, the R / B-CCD is read out with a delay of two lines (see C1 in the figure).
[0073]
FIG. 4B shows the timing pulse of the non-delayed readout. The pulses of V1 and V2 are three times as large as those of FIG. 4A, and the R / B-CCD can be read by one read operation. Is transferred to the R / B shift gate (see reference numerals C1 to C3 in the drawing).
[0074]
By driving the CCD (linear sensor) shown in FIG. 3 at this timing, the CCD can be read without delay.
[0075]
As described above, since the timing pulse is controlled by the software of the port of the RISC microcomputer as described above, the read timing pulse is set according to the read conditions (preview, main scan, prescan, thumbnail display mode, etc.). It has the merit that it can be freely changed together.
[0076]
In addition to the image capturing mode, the non-delayed reading is useful as a substitute for the shutter function of a CCD having no shutter function. That is, by repeating the non-delayed reading at a high speed, the CCD can be practically kept in the reset state (no integration state).
[0077]
As a result, the history effect of the CCD overflow can be reduced, and the next CCD integration and reading can be performed quickly. In a normally bright place, the charge in the CCD and the shift gate cannot be swept at one time due to the hysteresis effect, and a plurality of sweeps are required.
[0078]
Since one pixel of the image is composed of N pixels, it can be converted to an image pixel by dividing by N. That is,
Y = (Sp / N) -D1y
Y: Color shift amount (the unit is the number of pixels of the image)
Sp: G line, R / B line separation width (unit is pixel of CCD)
D1y: Delay amount (unit: pixel of CCD)
Sign for forward direction +
Sign in reverse direction-
N: Sub-scanning movement amount during integration (unit is pixel of CCD)
It becomes.
[0079]
FIG. 5 is a diagram showing the degree of color misregistration of the CCD shown in FIG. 4 based on the above-mentioned theoretical expression in the case of delay / no delay, and in the forward and reverse directions of sub-scan, respectively. (Pixel unit) The horizontal axis indicates the sub-scanning movement amount (pixel unit) during CCD integration.
[0080]
As can be seen from FIG.
(1) When there is no delay, if the amount of sub-scanning movement during integration becomes large, it converges to 0 and there is no color shift. On the other hand, if there is a delay, a color shift of two pixels occurs. Absent.
[0081]
(2) In the reverse direction, color shift of up to four pixels occurs when there is a delay, and color shift of up to two pixels occurs when there is no delay.
[0082]
(3) Delay is good only when the amount of sub-scanning movement is 1 pixel in the forward direction and during CCD integration. Other than that, the side effect is large.
[0083]
As described above, when the sub-scanning movement amount during the CCD integration does not exceed 2 pixels and is in the forward direction, reading is performed with a delay, and when the sub-scanning movement amount during the CCD integration exceeds 2 pixels or in the reverse direction. In this case, the color shift can be minimized by performing the reading without delay. Also, of course, high-speed reading can be performed for a long time.
[0084]
Next, a description will be given of the color shift of the two-line CCD.
[0085]
Here, how the color shift occurs when the two-line CCD is read with delay and when the read is performed without delay will be theoretically described.
[0086]
As described above, if the CCD integration is performed for each sub-scan of each pixel of the CCD and the sub-scan direction is the forward direction, the color shift problem does not occur.
[0087]
The problem of color misregistration occurs when the direction of the sub-scan is reversed or when the CCD integration is performed during the sub-scan for a plurality of pixels.
[0088]
Theoretically, the color shift amount y is
y = Sp− (D1y × N) (pixel)
y: color shift amount (unit: pixel of CCD)
Sp: G line, R / B line separation width (unit is pixel of CCD)
D1y: Delay amount (unit: pixel of CCD)
Sign for forward direction +
Sign in reverse direction-
N: Sub-scanning movement amount during integration (unit is pixel of CCD)
Is required.
[0089]
Further, if the reverse direction is prohibited at the highest resolution, it is possible to suppress the color shift within a maximum of one pixel.
[0090]
FIG. 6 is an explanatory view showing a CCD capable of further reducing the color shift.
[0091]
The CCD shown in FIG. 6 is an example of a two-line CCD in which the distance Sp between the G line and the R / B line is set to Sp = 1. According to this, as shown in FIG. 7, unlike the above-described CCD, the maximum color shift amount can be suppressed within one pixel.
[0092]
Further, when the reverse direction is prohibited at the highest resolution, color shift of one pixel or more does not occur at the maximum, so that the color shift correction processing itself can be abolished, and the reading speed can be further improved.
[0093]
Next, the operation of the scanner device of the present embodiment will be described with reference to the flowcharts shown in FIGS.
[0094]
FIGS. 8 to 11 are flowcharts for explaining the operation of the scanner main body according to the present embodiment.
[0095]
FIGS. 12 and 13 are flowcharts for explaining the operation of the monitor display screen of the personal computer connected to the scanner body of the present embodiment.
[0096]
8 and 9 are flowcharts showing a processing routine that is started when the power of the scanner body is turned on.
[0097]
First, when the power of the scanner main body 1 is turned on, the operation is started from step S100. Next, in step S101, the fluorescent lamp 41 (CFL) is turned on. This is because the CFL (cold-cathode tube) employed as the fluorescent lamp 41 of the present embodiment does not have stable light quantity and color for several tens of seconds immediately after lighting, so it is necessary to allow a stabilization time before scanning as much as possible. Because there is. Therefore, when a hot cathode tube is used as the fluorescent lamp 41, the heater may be turned on without lighting.
[0098]
In step S102, the scanner main body control means 38 determines whether or not the cartridge film adapter 2 is mounted on the scanner main body 1. This determination is made by the scanner body control means 38 reading the output of the adapter identification means 43 provided on the cartridge film adapter 2.
[0099]
The adapter identification means 43 may simply detect a bit code based on the presence or absence of an electrical connection between the cartridge film adapter 2 and the scanner main body 1, optically read a bit code based on a difference in reflectance and transmittance, an EEPROM or the like. For example, reading a bit code written in the storage element of (1) is conceivable. Further, analog data such as simple resistance values and voltage values may be used.
[0100]
In this embodiment, simply
00: Adapter not attached
01 ... 135 film adapter (strip film)
10 ... 135 film adapter (piece film)
11 Cartridge film adapter
Are assigned bit codes.
[0101]
By detecting the bit code, the scanner main body control means 38 can determine whether or not the cartridge film adapter 2 is mounted and the type of the mounted adapter.
[0102]
Specifically, the code is stored in the adapter flag ADPTFLG, and the following processing is executed based on the flag.
[0103]
That is, if ADPTFLG is other than (0, 0), the process proceeds to step S103. Here, a command for displaying a warning indicating that the adapter is not attached is transmitted on the monitor screen of the personal computer, and then the process returns to step S102.
[0104]
Here, a dialog box is displayed on the monitor screen of the personal computer to warn that the cartridge film adapter 2 is not attached to the scanner body 1.
[0105]
That is, if ADPTFLG is other than (0, 0), the process proceeds to step S104, where necessary zoom processing and focus processing corresponding to each ADPTFLG are performed.
[0106]
In step S104, the scanner main body control means 38 performs necessary zoom / focus processing corresponding to each ADPTFLG corresponding to the adapter. Here, since the screen size of the 135 film is 24 mm × 36 mm and the screen size of the cartridge film is 17 mm × 30 mm, the set zoom value is substantially inversely proportional to the size of the target screen in the main scanning direction. Is set to a value that That is,
(Zoom value of cartridge film adapter)
= 1.5 x (135 film adapter zoom value)
It has become.
[0107]
In addition, since the zoom movement causes a focus movement, and the screen position differs for each adapter, the zoom movement is performed and the focus adjustment processing is performed every time the adapter is replaced.
[0108]
In step S105, here, the film to be captured is determined by the adapter flag. That is, if ADPTFLG = (0, 1), the process proceeds to step S108 shown in FIG. 9, and if ADPTFLG = (1, 0), the process proceeds to step S107, where ADPTFLG = (1, 1). If there is, the process proceeds to step S106.
[0109]
In step S106, here, the initial settings for the 135 film adapter (strip film) are made, and the system waits for a command from the personal computer.
[0110]
In step S107, here, the initial settings for the 135 film adapter (piece film) are made, and the system waits for a command from the personal computer.
[0111]
Referring to FIG. 9, when the film cartridge 50 is inserted into the cartridge film adapter 2 in step S108, a cartridge presence / absence detection switch (not shown) is turned on, and the scanner main body control means 38 detects this. When the film cartridge 50 cannot be detected, the process proceeds to step S114, and when the film cartridge 50 can be detected, the process proceeds to step S109.
[0112]
In step S109, a rewind process is performed here. Specifically, when the film is coming out of the film cartridge 50 (see FIG. 2), the film is stored in the film cartridge 50. The determination as to whether or not the film has come out of the film cartridge 50 is made based on the current number of film frames stored in an EEPROM (not shown).
[0113]
Next, in step S110, the fluorescent lamp 41 is turned off. That is, when the auto-loading process is performed, the magnetic reproducing process is included in the auto-loading process, and the magnetic reproducing process is very weak against the fluorescent lamp driving noise, so that the fluorescent lamp is turned off.
[0114]
In step S111, an auto load process is performed here. Specifically, first, the film rewinding operation is continued until the information on the data disk 59 (see FIG. 2) is completely read. The data read by the film cartridge control means 44 is transmitted to the scanner body control means 38, stored in a storage means (not shown) in the control means 38, and later transferred to the personal computer 36 through the communication means 37. .
[0115]
After reading the information on the data disk 59 by the film cartridge control means 44, the magnetic information and film optical information recorded in the film leader, for example, film type (negative or positive), maker film ID No. , The film driving means 19 drives the film to the first frame.
[0116]
Here, the data of the data disk 59 read by the film cartridge control means 44 is stored in a storage means (not shown) in the scanner main body control means 38, and later transferred to the personal computer 36 through the communication means 37.
[0117]
The optical information of the film is recorded in a bar code. Hereinafter, this detection operation will be described in detail.
[0118]
In the bar code, a film ID indicating the ID of the film, the total number of frames of the film in the film cartridge 50, and the like are written in a film reader portion. Further, for each frame of the film, a maker code, a film type code, and a film frame No. Is written.
[0119]
Here, the detected combination of (manufacturer code) × (film type code) is transmitted to the personal computer 36, the film type is specified from the film data stored in the personal computer 36, and the gamma conversion corresponding thereto is performed. By changing the amount, illumination condition, CCD integration condition, and color conversion algorithm such as LUT, high-quality image data acquisition is achieved.
[0120]
Since the barcode is written in red color, it can be read out by red LED illumination.
[0121]
As shown in FIG. 2, the red LED and the light receiving element are arranged at positions where the optical information can be read before one frame is set on the film cartridge 50 side of the image capturing area of the scanner body 1. I have.
[0122]
Here, in the scanner device of the present embodiment, the barcode is read as described above, but the barcode reading method is not limited to the above, and for example, the barcode is read by the CCD 7 shown in FIG. Is also good.
[0123]
Next, in step S112, when the magnetic reproduction process is completed, the fluorescent lamp 41 is turned on, the temperature of the tube of the fluorescent lamp 41 is maintained as much as possible, and the light amount and the color stability are maintained.
[0124]
In the case of a hot cathode tube, there is no need to perform lighting control in this way, and the fluorescent lamp may be turned on just before scanning by continuing to turn on the heater.
[0125]
In step S113, a data transfer process to the personal computer 36 is performed. More specifically, the information on the data disk 59 and the magnetic information recorded on the film reader and the film optical information, for example, film type (negative / positive), maker, film ID No. To the personal computer 36.
[0126]
In step S114, it is determined whether the film cartridge 50 has been newly loaded. Here, if the film cartridge 50 has been loaded for the first time, in step S116, the same "auto load process" as described above is performed. If the film cartridge 50 has not been loaded, the process proceeds to step S119.
[0127]
In step S119, the scanner main body control means 38 of the scanner main body 1 detects whether or not a command has been input from the personal computer 36, and if a command has been input, executes a command process corresponding to the command in step S120. I do. If there is no input, the flow shifts to step S114 to enter a loop.
[0128]
FIG. 10 is a flowchart showing a command processing routine of the scanner main unit 1 when a command for transmitting the current position information of the sub-scanning member of the scanner to the personal computer 36 is sent from the personal computer 36. .
[0129]
As shown in FIG. 10, when the communication processing routine of the current position information of the sub-scanning member of the scanner is called in step S200, the scanner main body control means 38 of the scanner main body 1 sends the personal computer 36 in step S201. Then, the current position information of the sub-scanning member (CCD 7) of the scanner is transmitted, and the process returns in step S202.
[0130]
Thus, the personal computer 36 can know the position of the sub-scanning member of the scanner, and can instruct the sub-scanning member reset to minimize the time of image capture.
[0131]
FIG. 11 is a flowchart showing a subroutine of the initial setting process.
[0132]
As shown in FIG. 11, when an initialization command is input in step S300, the process starts. Then, in step S301, here, at the time of screen capture, based on the command data option (each capture parameter preset value) specified from the personal computer 36 together with the command, the amplifier R inside the AD conversion means 39 in FIG. , G and B gains are set.
[0133]
These amplifier gains are registered in advance in the personal computer 36 in the personal computer 36 in advance based on the film information (film type) obtained from the scanner main body 1 in step S118 shown in FIG. The selected film is sent to the scanner body 1.
[0134]
In this way, the setting is made by the personal computer 36 based on the optical information, negative / positive information, and maker information of the film previously detected at the time of power-on shown in FIG.
[0135]
The actual gain adjustment is performed by transferring a clock pulse and an address pulse for gain to a variable gain amplifier inside the AD conversion means 39 (see FIG. 1).
[0136]
In addition to the above, the light amount of the light source may be increased or decreased by changing the ND filter, the aperture, or the drive current, or the integration time of the CCD may be increased or decreased to increase the variable width of the gain. Can also be taken.
[0137]
The method of combining the plurality of types of gain increasing / decreasing means absorbs various variations such as variation in film type, variation in development time, variation in exposure time by a camera (over, under), variation in transmittance due to color, and high quality. This is effective for taking color image data.
[0138]
Since the above value is set to a value that can achieve the white balance of the film, there is a great difference between a red negative base color and a transparent positive base color.
[0139]
Next, in step S301, the optimal values of the R, G, and B gains specified by the personal computer 36 at the time of capturing the screen are set.
[0140]
Then, in step S302, the R, G, B AD set based on the negative / positive information and the maker information of the command data (each fetched parameter preset value) specified from the personal computer 36 when the screen is fetched. An optimum reference voltage for the converter is set. As a result, optimal gamma characteristics and optimal quantization are realized.
[0141]
Specifically, there is a gamma AD composed of AD, DA1 and DA2 inside the AD conversion means 39, and the CCD output is amplified after being subjected to a reset clamp and a black level clamp, and fed to an AD input terminal. You.
[0142]
The reference voltages Vtop and Vbottom of the AD conversion means 39 are supplied by DA1 and DA2, and each DA output voltage is set by a parallel port setting by the scanner main body control means 38.
[0143]
To apply gamma, the reference voltages Vtop and Vbottom of the AD conversion means 39 are first
Vtop = Vref2
Vbottom = Vref1
Fetches the first AD data, and then
Vtop = Vref3
Vbottom = Vref2
Fetches the second AD data, and then
Vtop = Vref4
Vbottom = Vref3
Then, the third AD data is fetched, and the first, second, and third data are added to obtain final AD conversion data.
[0144]
The values of Vref1, Vref2, Vref3, and Vref4 are changed depending on the type of film (negative / positive), the colors (R, G, B), and the development state (over, under). Can be.
[0145]
Next, in step S304, the sub-scanning position is initialized according to a command option from the personal computer 36. Whether to initialize in the left or right direction depends on a command option from the personal computer 36. Usually, it is reset in the forward direction of the CCD.
[0146]
Next, an example of the image reading process of the scanner by the two-line CCD according to the present embodiment will be described based on the flowcharts shown in FIGS.
[0147]
When a preview button (not shown) is double-clicked on the menu on the monitor screen of the personal computer 36, the personal computer 36 starts the pre-scan / preview processing in step S400.
[0148]
Next, in step S401, the personal computer 36 transmits a stepping motor reverse direction predetermined unit drive command to the scanner main body control means 38 of the scanner main body 1 to cause the scanner main body 1 to perform sub-scanning.
[0149]
Here, the predetermined unit of the prescan is a drive amount such that the number of pixels is 64 × 96. Note that the reverse direction here is the reverse direction in CDD.
[0150]
After that, in step S402, the personal computer 36 transmits a one-line image capture command to the scanner main body 1 and causes the scanner main body 1 to read the one-line image signal. The reading mode here is non-delayed.
[0151]
Next, in step S403, the personal computer 36 receives the image data sent from the scanner main body 1 and causes the personal computer 36 to transfer the image data. The personal computer 36 analyzes the data, determines whether or not the image is within the valid image range, and stores the image data if the image is within the valid range. Then, data for proper image capture is calculated from the stored data.
[0152]
The determination as to whether or not the image is within the effective screen range is performed by detecting a perforation edge indicating a screen position as shown in FIG.
[0153]
The perforation edge is performed by the G line having the highest spatial resolution in the main scanning direction among the two-line CCD. The perforation edge in the main scanning direction and the perforation edge in the sub-scanning direction are detected, and a predetermined shift amount is added thereto to become a reference position of an effective image. The reference position exists at both left and right positions of the effective image.
[0154]
Once either of the reference positions is detected, it can be easily determined whether the currently acquired image data is valid based on a predetermined value of the size of the valid image. In the present embodiment, a perforated hole is covered with a dimming mask as shown to prevent saturation of the CCD.
[0155]
Next, in step S404, it is checked whether or not the frame is the last line data. If it is the last data, the process proceeds to step S405. If not, the process returns to step S401.
[0156]
Thereafter, in step S405, the personal computer 36 transmits a stepping motor forward direction predetermined unit drive command to the scanner main body 1 to cause the scanner main body 1 to perform sub-scanning.
[0157]
Here, the predetermined unit of the prescan is a driving amount such that the number of pixels is 256 × 384. It should be noted that the forward direction here refers to the forward direction of the CCD.
[0158]
Next, in step S406, the personal computer 36 sends the calculated capture data to the scanner main body 1, transmits a one-line image capture command, and reads the one-line image signal. The reading mode here is non-delayed.
[0159]
Next, in step S407, the personal computer 36 receives the image data sent from the scanner main body 1 and causes the personal computer 36 to transfer the image data. The personal computer 36 analyzes this data to determine whether or not the image is within the valid image range. If the image is within the valid range, the personal computer 36 displays it on the monitor screen of the personal computer 36.
[0160]
Next, in step S408, it is checked whether or not the frame is the last line data. If it is the last data, the process returns to step S409. If it is not the last data, the process returns to step S405.
[0161]
Next, referring to FIG. 13, when the main scan button (not shown) is double-clicked on the menu on the monitor screen of the personal computer 36, the personal computer 36 starts the main scan processing in step S500.
[0162]
First, in step S501, the sub-scanning member is reset to a sub-scanning start position where the sub-scanning is in the forward direction.
[0163]
Next, in step S502, the personal computer 36 transmits a stepping motor forward direction predetermined unit drive command to the scanner main body 1 to cause the scanner main body 1 to perform sub-scanning. Here, the predetermined unit of the main scan is a drive amount such that the number of pixels becomes the image size set on the screen of the personal computer 36.
[0164]
Thereafter, in step S503, the personal computer 36 transmits the hardware parameters for optimal reading obtained by the pre-scan to the scanner main body 1, sets the hardware parameters in the scanner main body 1, and captures a one-line image. A command is transmitted to read a one-line image signal. In the reading mode, if the image size is such that the sub-scanning drive is performed by 2 pixels or more within the integration time, non-delayed reading is performed.
[0165]
As described above, by changing the readout mode in accordance with the image size, it is possible to simplify and speed up the scanner without the need for complicated post-processing for the problem of color misregistration.
[0166]
Next, in step S504, the personal computer 36 receives the image data sent from the scanner main body 1, and causes the personal computer 36 to transfer the image data. The personal computer 36 analyzes this data, determines whether or not the image is within the valid image range, and if so, displays the image data on the monitor of the personal computer 36.
[0167]
Next, in step S505, it is checked whether or not the frame is the last line data. If it is the last data, the process returns to step S506. If it is not the final data, the process returns to step S502.
[0168]
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
[0169]
The configuration of the second embodiment is the same as that of the first embodiment, except that the image capturing processing operation by the two-line CCD is slightly different. Therefore, only the different points will be described here, and the description of the other configurations and operations will be omitted.
[0170]
In the flowcharts of the first embodiment shown in FIGS. 12 and 13 described above, the pre-scan and the preview are set, but the present invention is not limited to this. Therefore, in the scanner device of the second embodiment, after the step S404 (see FIG. 12) is returned, the prescan and the preview are set as separate subroutines, and the bidirectional subscan is permitted. It is characterized by. The other operations are the same as those of the first embodiment, and the description is omitted here.
[0171]
Next, a third embodiment of the present invention will be described.
[0172]
The configuration of the third embodiment is the same as that of the first embodiment, except that the image reading operation by the two-line CCD is slightly different. Therefore, only the different points will be described here, and the description of the other configurations and operations will be omitted.
[0173]
FIG. 14 is a flowchart showing an image reading process (thumbnail scanning process) in the scanner device according to the third embodiment.
[0174]
As shown in the figure, in the scanner device of the third embodiment, when a thumbnail button (not shown) is double-clicked on a menu on the monitor screen of the personal computer 36, the personal computer 36 executes the thumbnail scanning process in step S600. To start.
[0175]
In step S601, the personal computer 36 transmits a frame feed command to the scanner main body control means 38 of the scanner main body 1, and causes the scanner main body 1 to set a target frame. Note that the scanner body 1 does nothing particularly when the target frame is set immediately.
[0176]
Next, in step S602, the personal computer 36 receives the frame information of the set frame from the scanner main body 1, and displays the aspect, shooting date, etc. of the frame on the monitor. In particular, the aspect is displayed as an aspect frame (see the dotted line in FIG. 16).
[0177]
Next, in step S603, the personal computer 36 receives the predetermined unit drive command from the scanner main body 1 and causes the scanner main body 1 to perform sub-scanning. The sub-scanning direction is bidirectional, so the sub-scanning direction differs for each frame. Here, the predetermined unit of the thumbnail scan is a drive amount such that the number of pixels is 64 × 96.
[0178]
In step S604, the personal computer 36 sends a one-line image capture command to the scanner body 1 to cause the scanner body 1 to read the one-line image signal. The reading mode here is non-delayed.
[0179]
Thereafter, in step S605, the personal computer 36 receives the image data sent from the scanner main body 1 and causes the personal computer 36 to transfer the image data. The personal computer 36 analyzes this data, determines whether or not the image is within the valid image range, and if so, displays the image data on the monitor of the personal computer 36. Then, a parameter for acquiring a proper main scan image is calculated from the obtained data, and stored for each frame.
[0180]
The above parameters are used when the preview screen or the main scan is performed by clicking the thumbnail screen, and the pre-scan time is reduced to enable easy-to-use scan.
[0181]
The display direction on the monitor of the personal computer 36 differs for each frame as shown in FIGS.
[0182]
19 and 20 show display examples for relieving a sense of discomfort in the display. FIG. 19 shows a screen during capture fixedly displayed in a part of the window, and displays a thumbnail of one frame every time the capture of one frame is completed. It is an example. FIG. 20 shows an example in which the capturing bar display is fixedly displayed in a part of the window, and the thumbnail screen is displayed one frame at a time when the capturing of one frame is completed.
[0183]
The determination as to whether or not the image is within the effective screen range is made by detecting a perforation edge indicating a screen position as shown in FIG.
[0184]
The perforation edge is performed by the G line having the highest spatial resolution in the main scanning direction among the two-line CCD. Therefore, the shift amount from the edge to the origin of the effective image needs to be changed depending on the direction of the sub-scan.
[0185]
In addition, the reading before entering the effective image is performed only by the G line output. In order to shorten the time and reduce the error in the edge position detection, a predetermined high resolution reading is always performed regardless of the setting of the captured image size. It is devised to do.
[0186]
Next, in step S606, it is checked whether or not the frame is the last line data. If it is the last data, the process proceeds to step S607, and if not, the process proceeds to step S603.
[0187]
Thereafter, in step S607, it is checked whether or not the frame is the last frame, and if it is the last frame, the process returns to step S608. If it is not the last frame, the process returns to step S601.
[0188]
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described.
[0189]
The fourth embodiment has the same configuration as that of the first embodiment, but differs slightly in the image capturing processing operation by the two-line CCD. Therefore, only the different points will be described here, and the description of the other configurations and operations will be omitted.
[0190]
FIG. 15 is a flowchart illustrating an image capturing process (thumbnail scanning process) in the scanner device according to the fourth embodiment.
[0191]
As shown in the figure, the scanner device according to the fourth embodiment is another embodiment of the thumbnail image reading process of the scanner device using the two-line CCD, and when the captured image is over or under, it is automatically performed. The capture parameters are set again and the capture is performed again.
[0192]
Except that the judgment processing step S700 is inserted, it is the same as the flowchart of the third embodiment shown in FIG.
[0193]
In step S700, if it is determined that the deviation of the histogram of the captured image data is equal to or higher than a predetermined level, the process returns to step S603.
[0194]
Next, a fifth embodiment of the present invention will be described.
[0195]
The fifth embodiment has the same configuration as that of the first embodiment, but is characterized in that line images with a plurality of exposure amounts are read out by delay reading for each sub-scan. Therefore, only the different points will be described here, and the description of the other configurations and operations will be omitted.
[0196]
FIG. 22 is a flowchart illustrating an image capturing operation in the scanner device according to the fifth embodiment.
[0197]
First, in step S800, when the image capturing operation is started, in step S801, the scanner main body control means 38 (see FIG. 1) drives the stepping motor 6 by a predetermined unit step. Here, the predetermined unit step is (pixel width of CCD) × (imaging magnification of imaging lens) here.
[0198]
Next, in step S802, CCD integration reset is performed to reset the photocharges previously stored in the photocell of the CCD 7.
[0199]
As for the reset method, in the case of a CCD with a shutter function, it is sufficient to directly discharge the overflow to the overflow drain. However, the CCD with this function is not generally used for a linear CCD because the arrangement of the overflow drain is restricted. Even if there is one, it is often expensive due to the large step size and the like.
[0200]
In the present embodiment, in consideration of such circumstances, non-delayed reading is performed at high speed, and the reset function is realized. Incidentally, in the case of ordinary delay reading, charges at the time of reset remain in the delay buffer, which is inconvenient.
[0201]
Next, in step S803, exposure is performed for 2 msec. In step S804, ROG, V1, and V2 are output with the above-described delayed read timing pulse, and one pulse of CK is output, so that one pixel data G (2 msec) is output from the CCD 7. , R (2 msec) or G (2 msec).
[0202]
Next, in step S805, this is stored in a predetermined address of a storage means such as a RAM in the scanner main body control means 38, for example.
[0203]
Thereafter, in step S806, it is determined whether the read pixel is the last pixel. If not, the process returns to step S804 to add one clock pulse to CK and read the next pixel data. Hereafter, ROG, V1 and V2 are not changed. Thereafter, the same loop is performed, and the pixel data is sequentially stored in the RAM in the scanner main body control means 38.
[0204]
On the other hand, if it is determined in step S806 that the read pixel is the last pixel, the process advances to step S807 to determine whether the pixel is the last sub-scanning position.
[0205]
In this way, the line image of 2 msec integration is stored in the area of the internal RAM of the scanner main body control means 38 by the above loop.
[0206]
In the above step S807, it is determined at the sub-scanning position whether or not it is the last line of the target image. If it is the capturing position of the final line image, the process returns to step S808. If it is not the capturing position of the final line image, the process returns to step S801. Return to continue capturing the target image.
[0207]
Next, a sixth embodiment of the present invention will be described.
[0208]
The sixth embodiment has the same configuration as the first and fifth embodiments, but is characterized in that the stepping motor is operated at a constant speed to perform gradation compression capture. Therefore, only the different points will be described here, and the description of the other configurations and operations will be omitted.
[0209]
According to the scanner device of the fifth embodiment, it is possible to obtain a good image without color misregistration, but on the other hand, the speed of the sub-scanning drive is not uniform, so that the sub-scanning drive sound is annoying. There are cases. This is particularly remarkable when a thinning-out operation is performed such that data is skipped every time driving is performed several times in the sub-scanning direction.
[0210]
In view of such circumstances, the scanner device of the sixth embodiment is characterized in that the stepping motor is operated at a constant speed. This operation not only solves the above-mentioned annoying sound problem, but also greatly shortens the data capture time, making it ideal for image capture mode where high-speed reading such as preview is the highest priority. It is.
[0211]
FIG. 23 is a flowchart showing an image capturing operation in the scanner device according to the sixth embodiment.
[0212]
First, in step S900, when the image capturing operation is started, in step S901, the scanner main body control means 38 permits a timer interrupt for stepping motor unit drive.
[0213]
Then, in step S902, the scanner main body control means 38 permits the CCD integration X1ms timer interrupt, and in step S903, runs the timer.
[0214]
Thus, as shown in FIG. 26, the two timers for driving the stepping motor and for integrating the CCD run cyclically. As a result, by performing the respective interrupt processes shown in FIGS. 24 and 25 in accordance with the generated interrupt, the stepping motor can be operated at a constant speed, and the image can be captured by CCD integration.
[0215]
Next, in step S904, it is determined whether the sub-scanning position is the last sub-scanning position of the captured image. Here, if it is not the last, the process returns to step S904, and if it is the last, in step S905, the timer is stopped.
[0216]
Then, in step S906, the stepping motor unit driving timer interrupt is prohibited, and in step S907, the CCD integration X1ms timer interrupt is prohibited, and the process returns in step S908.
[0217]
Next, a subroutine of the CCD integration X1ms timer interrupt process will be described.
[0218]
FIG. 24 is a flowchart showing a subroutine of the CCD integration X1 ms timer interrupt processing.
[0219]
When the subroutine of the CCD integration X1 ms timer interrupt process is called in step S1000, in step S1001, ROG, V1, and V2 are output with a delayed read timing pulse, and CK is output as one pulse. The pixel data G (X1 msec), R (X1 msec) or G (X1 msec) is read.
[0220]
Next, in step S1002, this is stored in a predetermined address of a storage means such as a RAM in the scanner main body control means 38, and in step S1003, it is determined whether or not the read out pixel is the last pixel. If it is not the last pixel, the process returns to step S1001, adds one clock pulse to CK, and reads the next pixel data. Thereafter, the same loop is performed, and the pixel data is sequentially stored in the RAM in the scanner main body control means 38.
[0221]
On the other hand, if it is determined in step S1003 that the read pixel is the last pixel, the process returns to step S1004.
[0222]
FIG. 25 is a flowchart showing a subroutine of the stepping motor unit driving timer interrupt processing.
[0223]
In step S1100, when the timer interrupt processing subroutine for stepping motor unit drive is called, in step S1101, a drive pulse is sent to the stepping motor to drive a predetermined unit, and the process returns in step S1102.
[0224]
Next, the setting of the sub-scanning drive speed will be described in detail.
[0225]
The driving speed of the sub-scanning is determined from the length of the target image in the sub-scanning direction, the CCD integration time, the readout time, the gradation compression processing time, the image data transfer processing time to the personal computer 36, and the number of readout line images. Is determined as follows.
[0226]
“Driving speed of sub-scanning” <= “length of sub-scanning method of target image” ÷
{(“CCD integration time” + “CCD read processing time” +
"Image processing time (color conversion / gradation compression processing, etc.)") x number of read-out line images /
Here, the transfer processing time to the personal computer 36 depends on the performance (clock frequency and the like) of the personal computer 36, and therefore cannot be obtained as a uniform design value.
[0227]
Therefore, in the present embodiment, a device is used in which a dummy transfer process as shown in FIG. 27 is executed before image capturing, and the processing capability of the personal computer 36 is measured in advance.
[0228]
That is, dummy transfer processing starts in step S1200, N = 1 in step S1201, and timer counting is started in step S1202. Thereafter, in step S1203, dummy data of one pixel is read from the internal storage means (RAM) of the scanner main body control means 38, and transferred to the personal computer 36 in step S1204.
[0229]
Next, in step S1205, it is determined whether or not one-line image transfer has been completed. If not completed, the process returns to step S1203. If completed, the timer count is stopped in step S1206. .
[0230]
Thereafter, in step S1207, the timer count value is stored in the N-th address of the internal RAM of the scanner main body control means 38, and "N" is incremented in step S1208.
[0231]
Next, in step S1209, it is determined whether or not the number of dummy transfers has reached 20 times. If the number of times has not reached 20 yet, the process returns to step S1202. After performing the dummy transfer 20 times in order to perform the transfer, the longest processing time is adopted as the personal computer 36 transfer processing time.
[0232]
In the scanner devices of the above embodiments, an example using a two-line type CCD line sensor has been described. However, the present invention can be applied to a three-line type line sensor having one line for each of RGB. is there. In this case, a buffer need not be used.
[0233]
Further, in the scanner device of each of the above-described embodiments, an example has been described in which the CCD line sensor is sub-scanned, but it goes without saying that a document such as a film may be sub-scanned.
[0234]
As described above, according to the scanner devices of the above embodiments, the following effects can be obtained.
[0235]
(1) The total time required for acquiring image data is shortened as much as possible by configuring the pre-scan direction in which no image is displayed in a reverse direction, the preview in which an image is displayed, and the main scan direction in a forward direction. be able to. In addition, the main scan is always performed in one direction, and stable and accurate image data can be obtained without color shift.
[0236]
(2) The total time required for image data acquisition can be short-circuited as much as possible by configuring bidirectional scanning for pre-scan and preview without worrying about image quality, and for main scanning only in the forward direction. Can be. In addition, the main scan is always performed in one direction, and stable and accurate image data can be obtained without color shift.
[0237]
(3) The preview which does not file image data is read out by non-delayed reading, bidirectional scanning is permitted, and the main scanning is delayed reading and only forward direction is permitted, so that the total time required for image data acquisition is reduced. It can be short-circuited as much as possible. In addition, the main scanning is always performed in one direction, and stable and accurate image data acquisition without color shift can be performed.
[0238]
(4) By switching between delayed reading and non-delayed reading based on the image size, the total time required for image data acquisition can be short-circuited as much as possible. In addition, the main scan is always performed in one direction, and stable and accurate image data can be obtained without color shift.
[0239]
(5) By configuring the thumbnail scan that does not matter the image quality to permit bidirectional scanning and permit the main scan only in the forward direction, the total time required for acquiring image data can be short-circuited as much as possible. In addition, the main scan is always performed in one direction, and stable and accurate image data can be obtained without color shift.
[0240]
As described above, by restricting in the sub-scanning direction based on the image capturing mode, it is possible to prevent a decrease in capturing accuracy by the sub-scanning mechanical mechanism as shown in FIGS. 28 to 30 and to reduce the total time required for image data acquisition. It can be short-circuited as much as possible.
[0241]
[Appendix]
According to the embodiment of the present invention as described in detail above, the following configuration can be obtained. That is,
(1) In a scanner device that captures a color document and captures image data,
A first image input mode for acquiring a preview screen;
Image capture mode setting means for selecting a second image input mode for acquiring a main scan screen;
Has,
A first image input mode in which forward and reverse bidirectional sub-scanning is possible; and a second image input mode in which normal and reverse sub-scanning is possible in one direction. .
[0242]
(2) The scanner device according to (1), wherein the sub-scanning direction in the second image input mode is a direction opposite to a biasing direction of the sub-scanning member.
[0243]
As shown in FIGS. 28 to 30, in the second image input mode, the scanning direction of the sub-scanning member is set to the opposite direction to the biasing direction, so that the carriage is not stably played due to the sub-scanning. As a result, stable and accurate high-quality image capture is possible.
[0244]
(3) Image capture mode setting for selecting a first image input mode for acquiring a thumbnail screen and a second image input mode for acquiring a main scan screen in a scanner device that captures a color document and captures image data. Having means,
In the first image input mode, forward and reverse bidirectional subscanning is possible, and in the second image input mode, forward and reverse one direction subscanning is possible. Scanner device.
[0245]
(4) sub-scanning means having a two-line color line sensor with a delay memory for imaging a color document, and sub-scanning the two-line color line sensor with a delay memory;
A first image input mode in which only the integration of the line sensor is performed during the sub-scan;
A second image input mode for integrating the line sensor after the sub-scan;
A scanner device comprising:
[0246]
(5) The scanner device according to (4), wherein the first image input mode is a thumbnail display screen acquisition mode, and the second image input mode is a main scan screen acquisition mode.
[0247]
(6) The scanner device according to (4), wherein the line sensor is a two-line color line sensor with a one-line delay memory.
[0248]
(7) The scanner device according to (4), wherein the line sensor is a two-line color line sensor with a two-line delay memory.
[0249]
(8) a three-line color line sensor for imaging a color document, the three-line color line sensor including a sub-scanning unit;
A first image input mode in which only the integration of the line sensor is performed during the sub-scan;
A second image input mode for integrating the line sensor after the sub-scan;
A scanner device comprising:
[0250]
(9) In a scanner device that captures a color document and captures image data,
A first image capturing mode capable of performing only forward sub-scanning,
A second image capturing mode capable of bidirectional sub-scanning,
A scanner device comprising:
[0251]
(10) The main scan for capturing a high-quality image is executed in the first image capture mode, and any one of a pre-scan for preliminarily capturing an image, a preview for preliminary capturing an image, and a thumbnail for displaying images of all frames. The scanner according to (9), wherein the scanning is performed in the second image capturing mode.
[0252]
(11) In a scanner device in which a color document is imaged by a line sensor with a delay buffer and image data is taken in,
A scanner device, which switches between delayed readout with a delay read through the delay buffer and non-delayed readout with no delay depending on the size of a captured image (number of pixels).
[0253]
(12) The main scan for capturing a high-quality image is executed by the above-described delayed reading, and one of the pre-scan for preliminarily capturing an image, the preview for preliminary capturing of an image, and the thumbnail for displaying images of all frames is not the above-described one. The scanner device according to (11), which is executed by delayed reading.
[0254]
(13) In the main scan, the sub-scan of the line sensor is performed only in the forward direction in which the color shift is prevented by the delay operation, and the pre-scan, the preview, and the thumbnail are performed in any of the forward direction and the reverse direction. The scanner device according to the above (11), which permits sub-scanning.
[0255]
(14) image data input means for taking an image of the document and taking image data by relatively sub-scanning the line sensor and the document;
First image capture control means for performing the sub-scan of the line sensor only in the forward direction or the reverse direction and capturing the image data with high image quality;
Second image capture control means for performing the sub-scan of the line sensor in both forward and reverse directions to capture the image data;
A scanner device comprising:
[0256]
(15) The image data input means includes the at least two or more sensor rows and a delay buffer for storing image data of at least one or more of the sensor rows for preventing color misregistration. The scanner device according to (14), wherein the direction of the sub-scan of the sensor is a positive direction in which the color misregistration can be prevented by using the image data stored in the delay buffer.
[0257]
(16) The scanner device according to (14), wherein the direction of the sub-scanning of the line sensor or the document is a positive direction in which a color shift of the image data captured by the line sensor can be prevented.
[0258]
(17) The first image capture control means performs delayed reading of image data readout from the line sensor, and the second image capture control means performs non-delayed readout of image data from the line sensor. The scanner device according to (14), wherein the scanner device performs.
[0259]
(18) The first image capture control means captures image data from the line sensor when the sub-scanning drive is stopped, and the second image capture control means captures image data from the line sensor. The scanner device according to (14), wherein the capturing is performed during the driving of the sub-scan.
[0260]
(19) The scanner device according to (14), wherein the first image capture control unit performs prescan in a reverse direction and performs preview in a forward direction. (A configuration corresponding to the effect (1) of the embodiment of the present invention).
[0261]
(20) image data input means for capturing an image of a document by sub-scanning the line sensor with a delay buffer and capturing image data;
At the time of preview or pre-scan, the sub-scan permits a bidirectional scan in a forward direction and a reverse direction, and performs first non-delayed reading control means;
At the time of the main scan, the sub-scan is allowed only in the forward direction, and the second control means for performing the delayed reading is provided;
A scanner device comprising: (Configuration corresponding to effect (3) of the embodiment of the present invention).
[0262]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a scanner device that can obtain an image without color shift and can capture an image in the shortest time according to the quality of a target image.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block circuit diagram illustrating a configuration of a scanner device according to a first exemplary embodiment of the present invention, illustrating a state where a cartridge film adapter is mounted on a scanner main body that is an image capturing unit. .
FIG. 2 is a perspective view of a main part showing a cartridge film adapter, a film information detecting unit, and a peripheral portion thereof in the scanner device of the first embodiment.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a configuration of a CCD (linear sensor) in the scanner device according to the first embodiment.
FIG. 4 is a timing chart illustrating the operation of a CCD (2-line CCD) in the scanner device according to the first embodiment.
FIG. 5 is a graph showing the degree of color misregistration based on a theoretical equation for the CCD in the scanner device according to the first embodiment with and without delay and in the forward and reverse directions of sub-scanning, and the vertical axis shows the amount of color misregistration. FIG. 4 is a diagram showing the sub-scanning movement amount (pixel unit) during CCD integration on the horizontal axis (pixel unit).
FIG. 6 is an explanatory diagram showing a configuration of a CCD capable of further reducing color misregistration in the scanner device of the first embodiment.
FIG. 7 shows the degree of color misregistration of the CCD shown in FIG. 6 in the scanner device of the first embodiment based on the theoretical formula for the case with and without delay and the case of forward and backward sub-scanning, respectively. FIG. 3 is a diagram showing a color shift amount (pixel unit) on an axis and a sub-scanning movement amount (pixel unit) during CCD integration on a horizontal axis.
FIG. 8 is a flowchart illustrating a processing routine that is started when the power of the scanner body is turned on in the scanner device of the first embodiment.
FIG. 9 is a flowchart illustrating a processing routine that is started when the power of the scanner body is turned on in the scanner device according to the first embodiment.
FIG. 10 is a block diagram of the scanner apparatus of the first embodiment when a command is transmitted from the personal computer to transmit the current position information of the sub-scanning member of the scanner to the personal computer. It is a flowchart showing a command processing routine.
FIG. 11 is a flowchart illustrating a subroutine of an initial setting process in the scanner device according to the first embodiment.
FIG. 12 is a flowchart illustrating an example of an image reading process (pre-scan / preview process) using a two-line CCD in the scanner device according to the first embodiment.
FIG. 13 is a flowchart illustrating an example of an image reading process (main scan) using a two-line CCD in the scanner device according to the first embodiment.
FIG. 14 is a flowchart illustrating image reading processing (thumbnail scanning processing) in the scanner device according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a flowchart illustrating image reading processing (thumbnail scanning processing) in the scanner device according to the fourth embodiment of the present invention.
FIG. 16 is an explanatory diagram showing an example of thumbnail display in the scanner device according to the fourth embodiment.
FIG. 17 is an explanatory diagram showing a display direction for each frame in thumbnail display in the scanner device of the fourth embodiment.
FIG. 18 is an explanatory diagram showing a display direction for each frame in thumbnail display in the scanner device of the fourth embodiment.
FIG. 19 is an explanatory diagram showing an example in which, during thumbnail display in the scanner device of the fourth embodiment, a screen during capture is fixedly displayed on a part of a window, and one frame thumbnail is displayed each time capture of one frame is completed. .
FIG. 20 is an explanatory diagram showing an example in which, during thumbnail display in the scanner device according to the fourth embodiment, a capturing bar display is fixedly displayed on a part of a window, and a thumbnail screen is displayed one by one upon completion of capturing of one frame. It is.
FIG. 21 is an explanatory diagram illustrating an effective image range of an image in the scanner device according to the first embodiment.
FIG. 22 is a flowchart illustrating an image capturing operation in the scanner device according to the fifth embodiment of the present invention.
FIG. 23 is a flowchart illustrating an image capturing operation in the scanner device according to the sixth embodiment of the present invention.
FIG. 24 is a flow chart showing a CCD integration X1 timer interrupt processing operation in the scanner device of the sixth embodiment.
FIG. 25 is a flowchart showing a stepping motor unit driving timer interrupt processing operation in the scanner device of the sixth embodiment.
FIG. 26 is an explanatory diagram showing operations of a stepping motor unit driving timer and a CCD integration X1 timer in the scanner device of the sixth embodiment.
FIG. 27 is a flowchart illustrating a dummy transfer process in the scanner device according to the sixth embodiment.
FIG. 28 is an explanatory diagram of the capturing accuracy by the sub-scanning mechanism.
FIG. 29 is an explanatory diagram of the capturing accuracy by the sub-scanning mechanism.
FIG. 30 is an explanatory diagram of the capturing accuracy by the sub-scanning mechanism.
[Explanation of symbols]
1. Scanner body
2. Adapter for cartridge film
5 Stepping motor driving means
6 ... Stepping motor
7 ... CCD
8. Carriage
36 ... Personal computer
37 Communication means
38: Scanner main body control means
39 AD conversion means
41 ... Fluorescent lamp
44 ... Film cartridge control means
50 ... Film cartridge
59 ... Data disk

Claims (2)

ラインセンサとカラー原稿を相対的に副走査させることにより、上記カラー原稿を撮像し、画像データを取り込む画像データ入力手段と、
上記ラインセンサの副走査を正方向または逆方向の何れかのみの方向に実行し、上記画像データを高画質で取り込む第1の画像取り込み制御手段と、
上記ラインセンサの副走査を正逆の双方向で実行して上記画像データを取り込む第2の画像取り込み制御手段と、
を具備し
高画質の画像を取り込む本スキャンは、上記第1の画像取り込み制御手段によって実行し、画像を予備的に取り込むプレスキャンまたは画像を予備的に取り込むプレビューあるいは複数の画像を表示するサムネイルの何れかは上記第2の画像取り込み制御手段によって実行することを特徴とするスキャナ装置。
Image data input means for capturing the color document by capturing the color document by relatively scanning the line sensor and the color document,
First image capture control means for performing the sub-scan of the line sensor only in one of the forward direction and the reverse direction and capturing the image data with high image quality;
Second image capturing control means for performing the sub-scanning of the line sensor in both forward and reverse directions to capture the image data;
Equipped with,
The main scan for capturing a high-quality image is executed by the first image capture controller, and either a pre-scan for preliminary capturing an image, a preview for preliminary capturing an image, or a thumbnail for displaying a plurality of images is performed. A scanner device which is executed by the second image capture control means .
上記ラインセンサは、遅延バッファ付きラインセンサであって、 上記第2の画像取り込み制御手段によって画像取り込みを実行するときには、上記遅延バッファを介した遅延を行なわずに読み出す非遅延読み出しとし、また、上記第1の画像取り込み制御手段によって画像取り込みを実行するときには、取り込み画像サイズの大きさによって、上記遅延バッファを介して遅延して読み出す遅延読み出しと、上記遅延を行なわずに読み出す非遅延読み出しとを切り換えることを特徴とする請求項1に記載のスキャナ装置。 The line sensor is a line sensor with a delay buffer, and when executing image capture by the second image capture control means, performs non-delayed readout without delay through the delay buffer; When an image is captured by the first image capturing control means, switching is made between the delayed reading that is read with a delay via the delay buffer and the non-delayed reading that is performed without performing the delay, depending on the size of the captured image. The scanner device according to claim 1, wherein:
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