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JP3590072B2 - 液体サンプル・プローブをクリーニングするための装置 - Google Patents

液体サンプル・プローブをクリーニングするための装置 Download PDF

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Description

本発明の背景
本発明は、一般に、液体の持ち越し又は汚染を伴わずにサンプルを含むバイアルから液を移すことに関する。より特に、本発明は、所望によりプローブを洗浄し、そして乾燥させるために使用されることができるサンプル・プローブ洗浄デバイスに向けられる。
自動血液及び血液細胞アナライザーは、よく知られている。これらのアナライザーは、典型的には、全血又は前調製された血液サンプルの一部を使用する。その血液サンプルが被験者から採取されるとき、それは通常、バイアル又は試験管内に入れられる。
いくつかのアナライザーにおいては、その血液サンプルの一部又はアリコートが、次に、サンプル・プローブによりそのバイアルから吸引される。そのプローブは、固定された位置のバイアル内に動かされることができ、そしてそのバイアルは、固定された位置のサンプル・プローブに動かされることができる。次に、吸引されたアリコートは、そのサンプル・プローブから小分けされ、そしてさまざまな吸引段階と小分け段階の組合せを通じて、又はそのサンプル・プローブを通じてそのアナライザー又はサンプル調製浴内に吸引される。
最も簡単な操作においては、そのサンプル・プローブは、完全にきれいにされ、そして持ち越し汚染を回避するために異なるサンプル・アリコートの吸引の間に乾燥されなければならない。そのアンプル・プローブが、そのサンプル・アリコートを小分けするとき、そのサンプル・プローブの外部は、その小分けされたサンプル・アリコートの容量に悪影響を及ぼすことができる持ち越しを避けるために、洗浄及び乾燥されなければならない。小容量のサンプル・アリコートの場合においては、そのサンプル・プローブの外部に担持された過剰のサンプルは、その小分けされたサンプル・アリコートの容量に関してかなりの容量であることができ、又はその容量を超えることができる。これ故、このサンプル・プローブ外部上の持ち越しは、単一のサンプル・アリコート及び異なるサンプル・アリコートの間の操作に伴うかなりの問題であることができる。
従来技術は、この持ち越し及び汚染問題に対するさまざまな解決策を提供してきた。いくつかのアナライザーは、各サンプル・アリコートの吸引の間に手動のサンプル・プローブのぬぐい(wiping)操作を含む。この解決策は、常に有効ではなく、そしてそのサンプル液との潜在的に密なオペレーターの接触を必要とし、そしてアナライザーにおける多段階操作の間に直ちに遂行されることができない。
上記問題を解決し、そしてそのプローブ洗浄操作を有効に自動化する試みにおいて、従来技術は、そのサンプル・プローブの外部を、そしていくつかの場合においては、その内部を洗浄するために、その内にそのサンプル・プローブが挿入されるところの通路をもついくつかのタイプのプローブ洗浄チャンバーを開発した。一般に、このプローブ洗浄チャンバーは、その通路内への洗浄液の流入、及びそのサンプルプローブの外部が一旦きれいにされたときにその液を除去するための液の流出又は排出を含む。従来技術のプローブ洗浄チャンバーは、液を洩らすことができ、そしてまた、そのプローブ外部上に残渣を残すことができるそのサンプル・プローブの片側のみ又は一部に沿っての液の流れを作り出す(channel)ことができる。これは、その操作を汚染し、そしてまた、持ち越しの問題を引き起こす。このチャンネリング問題を回避する試みにおいて、本発明者は、そのプローブ洗浄チャンバー通路の少なくとも一部内に内部ネジ切りを含んだプローブ洗浄チャンバーを開発した。このネジ切り通路内への液体の流入は、そのネジ切り通路に正接した。このネジ切り通路は、そのサンプル・プローブ洗浄操作を改善するが、未だチャンネリングを許容することができる。なぜなら、その液体流入は、ネジ切りチャンネル又は溝内にいつもあるのではなく、そしてそれらネジ切りチャンネル間のリッジ内に部分的又は全体的に容易に開口するようなものであることができるからである。
それ故、サンプル・プローブ外部上に汚染及び持ち越しを伴わずにサンプル・プローブにより正確なサンプル・アリコートを吸引するための方法及び装置を提供することが望ましいであろう。さらに、洗浄チャンバー内にその洗浄液を含みながら、そのサンプル・プローブ外部を洗浄することが望ましい。
本発明の要約
本発明は、サンプル・プローブの外部をきれいにするためのサンプル・プローブ洗浄方法及び装置を提供する。プローブ洗浄チャンバーは、洗浄液の入口と出口の間に内部ネジ切り通路を含む。その入口は、そのネジ切り通路の1端に隣接して形成された環状チャンバー内に正接して開口する。その出口は、そのネジ切り通路の他端に隣接して形成された第2の環状チャンバー内に開口する。その出口は、その出口開口に位置するサンプル・プローブの端からすべての水分を除去するためにその第2環状チャンバー内に垂直に開口することができる。そのプローブ洗浄チャンバー及びサンプル・プローブは、互いに移動することができ、そして好ましくは、そのプローブ洗浄チャンバーは、多サンプル操作のためにそのサンプル・プローブ上に移動されることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明のプローブ洗浄チャンバーの1態様の側面図であり;
図2は、図1のプローブ洗浄チャンバーの第2側面図であり;
図3は、図1のプローブ洗浄チャンバーの平面図であり;
図4は、図3の4−4線に沿ってとった図3のプローブ洗浄チャンバーの側面図であり;
図5は、図2の5−5線に沿ってとった図2のプローブ洗浄チャンバーの上断面図であり;
図6は、図2の6−6線に沿ってとった図2のプローブ洗浄チャンバーの上断面図であり;そして
図7は、本発明のプローブ洗浄チャンバーの好ましい操作のダイアグラムを図示したものである。
好ましい態様の説明
図1〜6を参照すれば、本発明のプローブ洗浄デバイス又はチャンバーの第1態様は、一般に、参照番号(10)により示される。プローブ洗浄チャンバー(10)は、そのプローブ洗浄チャンバー(10)と会合する液体を吸収せず又はそれと反応しない、便利な寸法の安定性の材料のいずれか、例えば、ポリゾフォン(polysophone)から形成された本体(12)を含む。
この本体は、中心のサンプル・プローブ洗浄通路(14)を含む。この通路(14)は、ネジ部分(16)を含む。このプローブ洗浄チャンバー(10)は、入口通路(18)と出口通路(20)を含む。この入口通路(18)は、チューブ材料(22)により、洗浄液、例えば、希釈剤の源(図示せず)に接続されることができ、そしてその出口通路(20)は、チューブ材料(24)により真空の源(図示せず)に接続されることができる。これらチューブ材料(22)と(24)は、接着剤、例えば、慣用の非溶解性接着剤のいずれかにより各通路(18)と(22)内に固定されることができる。
入口通路(18)は、ネジ切り通路(16)の1端(28)に隣接して形成された環状チャンバー(26)内に正接して開口する。この環状チャンバー(26)とその正接した接続は、そのネジ切り通路(16)に入る前にその通路(14)の周囲にその洗浄液が流れることを強制する。これは、そのネジ切り通路(16)の片側に沿って液を流すことなく、そのネジ切り通路(16)内への均一な液の流れを保証する。
その出口においては、その出口通路(20)は、そのネジ切り通路(16)の第2端(32)に隣接して形成された、第2環状チャンバー(30)内に開口する。これは、ネジ切り通路(16)から外への洗浄液及びいずれかの残渣の流れを、そして環状チャンバー(30)内への、そして次に出口通路(20)から外への流れを容易にする。
環状チャンバー(26)の上壁(34)は、ブッシング(36)により形成される。環状チャンバー(30)の下壁(38)は、ブッシング(40)により形成される。これらのブッシング(36)と(40)は、再び、上記チューブ材料接着剤のような接着剤によりその本体(12)に固定される。ブッシング(36)は、同じく通路(14)の一部を形成し、通路(44)の一部を形成する、通路(42)を含む。通路(42)は、そのプローブ洗浄チャンバー(10)からの液体の洩れを防止するために、より大きな空気の流れが、その通路(44)を通ることを保証するように、その通路(44)よりも実質的に長く形成される。
プローブ洗浄チャンバー(10)は、サンプル・プローブに対して固定され又は移動されることができるけれども、1の好ましい操作を、図7中にダイアグラムにより図示する。サンプル・チューブ又はバイアル(46)は、サンプル液(48)、例えば、全血を含む。この操作を、血液学的アナライザー(50)、例えば、MicroDiff又はMD Series、本発明の譲受人、Coulter Corporation of Miami,Floridaにより製造された装置における使用について、説明する。プローブ洗浄チャンバー(10)を、サンプル・アリコート・フォームを得るために、矢印(54)により示すように垂直に動かされることができるサンプル・プローブ(52)の上に設置し、サンプル(48)又はそのバイアル(46)を、そのサンプル・アリコートを得るためにサンプル・プローブ(52)に上に向って単に動かすことができる。サンプル・プローブ(52)は、そのサンプル・プローブ(52)の先端(56)内に開口をもつ、内部吸引進路(図示せず)を含む。
サンプル・プローブ(52)は、アナライザー(50)内に、矢印(58)により示されるように、水平に動かされることもできる。サンプル・プローブ(52)は、ひじょうに小容量の液体、例えば、12マイクロリッターのサンプルを吸引し、そして小分けすることができる。その場合、そのサンプル・プローブ(52)の外側上の過剰の血液は、小分けされるべきサンプル・アリコートと同容量であるか又はより大きな容量であることができる。それ故、そのサンプル・プローブ(52)の外側をきれいにし、そして乾燥させることが望ましい。
洗浄液、例えば、希釈剤は、入口(18)に提供される。一方、真空は、出口(20)に適用される。次に、プローブ洗浄チャンバー(10)が、サンプル・プローブ(52)の外部を洗浄するために、矢印(60)により示されるように、そのサンプル・プローブ(52)の下方に動かされる。そのサンプル・プローブ(52)の先端(56)は、その先端(56)に集まった外部液の全てを除去する、位置(B)に示されるように、その出口(20)に隣接して停止される。入口(18)への洗浄液の提供は、次に停止され、そしてそのプローブ洗浄チャンバー(10)は、位置(A)に示される位置まで上方に動かされる。空気の流れ(真空)が、好ましくは、そのプローブ(52)の外部を乾燥させるために維持される。
次に、サンプル・プローブ(56)は、白血球浴(62)内にサンプル・アリコートを小分けするために下方に動かされることができ、そこで、その血液が希釈され、そしてその赤血球が常法により溶解される。サンプル・アリコートは、浴(62)内で操作され続けているけれども、そのサンプル・プローブ(52)は、第3の位置(C)に動かされることができる。そこで、さらなるサンプル・アリコートが、赤血球浴であることができる浴(64)内に小分けされることができる。このサンプル・プローブ(52)は、第4の位置(図示せず)にも動かされることができ、そこで、他のサンプル・アリコートが、例えば、化学的試験のために、小分けされることができる。上記操作は、いずれかの所望のシーケンス内にあることができる。そして、例えば、浴(62)内の第1のサンプル・アリコートは、所望の量にそのサンプル・アリコートを希釈するために使用されることもできる。この希釈されたサンプル・アリコートは、次に、その溶解操作の前に浴(62)から吸引され、そして浴(64)にデリバリーされることができる。
1の特別の態様においては、ネジ切り部分(16)は、数が6のスクリュー・ネジ、インチ当り32巻きで、ネジ切られる。真空は、出口(20)に適用され、そしてその洗浄液は、サンプル・プローブ(52)の存在を伴って、そして伴わずに、洗浄本体(12)内に含まれる。ブッシング(36)と(40)の長さは、最大量、例えば、約85パーセント(85%)の空気の流れが、その底ブッシング(40)を通るように、調節される。プローブ(52)と通路(16)の隙間は、0.001インチのオーダーにある。
本発明の多くの修正及び変更が、上記教示に照らして可能である。出口通路(20)は、そのプローブ先端(56)上の残渣が問題とならない場合、その洗浄液を除去するために正接して又は他の角度において形成されることもできる。その真空レベルは、その洗浄本体(12)の寸法に依存して設定される。丸い形状のプローブ先端(56)が、容易なクリーニングのために好ましいが、所望により変えられることもできる。さらに、プローブ洗浄チャンバー(10)は、所望によりその外部を乾燥させずに、そのサンプル・プローブ(52)の外部を洗浄するために使用されることができる。サンプル・プローブ(52)及び/又はプローブ洗浄(10)の動きは、好ましくは、正確、かつ、なめらかであり、そして好ましくは、1以上のステッパー・モーター(図示せず)により駆動されることができる。吸引操作は、例えば、ステッパー・モーター駆動シリンジ(図示せず)により正確にコントロールされる。それ故、添付クレームの範囲内で、本発明を、特に説明した方法以外の方法で実施することができることを、理解すべきである。

Claims (5)

  1. 液体サンプル・プローブの外部表面をクリーニングするための装置であって、上記装置が、長い筒形状の液体サンプル・プローブを収納するのに適した所定の直径をもつ長い通路を定めるエンドレス壁をもつプローブ−クリーニング本体を含み、上記エンドレス壁が、上記通路内に置かれたプローブの外部表面の周囲のクリーニング液を運ぶためにその内に形成されたスクリュー−ネジ切りチャンネルをもち、上記運ばれたクリーニング液は、上記プローブとプローブ−クリーニング本体の間に相対的な動きが作り出されるとき、上記プローブの外部表面を洗浄するのに適したものであり、ここで、上記装置が、以下の手段:上記通路の1端において上記エンドレス壁内の第1エンドレス環状チャンバーを定める手段、ここで、上記第1エンドレス環状チャンバーは上記通路の上記所定の直径よりも大きな直径をもち、かつ、上記スクリュー−ネジ切りチャンネルと液体で連絡されており、かつ、上記通路内に置かれたプローブの周囲を取り囲み;上記第1エンドレス環状チャンバー内にクリーニング液を導入するための手段;及び上記通路の1端の反対側の端において上記クリーニング液を除去するための手段、を含むことを特徴とする前記装置。
  2. 前記導入手段が、前記第1エンドレス環状チャンバー内に前記クリーニング液を正接して導入するため、前記エンドレス壁内の入口通路を定めるための手段を含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記エンドレス壁内に第2のエンドレス環状チャンバーを定める手段をさらに含み、上記第2のエンドレス環状チャンバーが、前記通路の反対側の端に置かれ、そして前記スクリュー・ネジ切りチャンネルと液体で連絡されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  4. 前記第2エンドレス環状チャンバー内のクリーニング液がそれから出ることを許容するために前記エンドレス壁内に出口通路を定める手段をさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の装置。
  5. 前記出口通路が、前記通路の長軸に垂直な方向に延びることを特徴とする、請求項4に記載の装置。
JP50459397A 1995-06-29 1996-06-27 液体サンプル・プローブをクリーニングするための装置 Expired - Lifetime JP3590072B2 (ja)

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