JP3588717B2 - Adhesive tape end folding device and carton sealer - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切断した粘着テープの端部に非粘着性外面を有する折返し部を形成するための折返し装置及びこの折返し装置を備えたカートンシーラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
段ボール製カートンの梱包方法としては、開口したカートンの内部に梱包物を収納したの後に、フラップを折り倒すと共にカートンシーラーを用いてフラップどうしを粘着テープで接合してシールすることがある。図15は、フラップAa,Aaどうしを粘着テープTで接合してシールしたカートンAを示すものである。この場合の粘着テープTは、粘着面の全体がカートンAの表面に粘着した状態となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
カートンAの開封作業をカッターを用いることなく人手で行うときには、粘着テープTの一方の端部Taを爪などで一旦剥がし起こし、その部分を指先で摘んで粘着テープTを引き剥がす必要がある。しかし、端部Taの剥がし起こしは、粘着テープTの粘着力が強いため、非常に難く短時間にできない問題がある。この問題は、カートンAの開封作業以外に、紙袋の口等をシールする粘着テープを剥がす場合にも生じるものである。
【0004】
そこで、本発明は、上記問題を解決するために、粘着テープの端部を爪などで剥がし起こす必要がないように、粘着テープの端部に非粘着性外面を有する折返し部を形成し、この折返し部を摘んで粘着テープを引き剥がすことができるようにするために、粘着テープ端部の折返し装置及びカートンシーラーの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
粘着テープの端部に非粘着性外面を有する折返し部を形成できるようにするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、粘着テープの端部に非粘着性外面を有する折返し部を形成するための折返し装置において、粘着テープ走行路へ非粘着面側から突き刺すように前進する進退自在なピンと、このピンが前進しているときに、ピンの前進箇所から粘着テープ走行路の長手方向へ延びる折返し予定領域を残すようにして、粘着テープ走行路へ進入する進退自在な切断具と、非粘着面側から折返し予定領域を通過して折返し予定領域の反対側となる折返し受け領域に向かって前進する進退自在な折畳具と、を備えたことを特徴とする粘着テープ端部の折返し装置である。
【0010】
請求項1記載の本発明にあっては、粘着テープ走行路へ導かれた粘着テープに非粘着面側からピンを突き刺し、このピンの突き刺さった箇所からテープ長手方向へ延びる折返し予定部分(粘着テープ走行路の折返し予定領域に相当する部分)を残すようにして粘着テープを切断具で切断し、突き刺さったピンで粘着テープを保持しつつ、折畳具で折返し予定部分を折返し受け部分(粘着テープ走行路の折返し受け領域に相当する部分)へ折り返して粘着面どうしを貼り合わせ、粘着テープからピンを引き抜くことにより折返し部を形成することができる。
【0011】
粘着テープの折返し予定部分の折り返し及びピンの引き抜きを円滑にするために請求項2記載の本発明が採用した手段は、前記折畳具が前記折返し受け領域に向かって前進するときに、前記ピンが前記折返し受け領域へ向かって傾倒する請求項1記載の粘着テープ端部の折返し装置である。
【0012】
請求項2記載の本発明にあっては、ピンを折返し受け領域へ向かって傾倒しながら、粘着テープの折返し予定部分を折畳具で折り返すため、折返し予定部分をピンに突き刺せることなく円滑に折り返すことができると共に、貼り合わせたときにピンがテープの長手方向に沿う姿勢となるため、ピンの引き抜きが円滑にできる。
【0013】
カートンに貼着する粘着テープの端部に非粘着性外面を有する折返し部を形成できるようにするために請求項3記載の本発明が採用した手段は、請求項1又は2記載の粘着テープ端部の折返し装置を備え、前進するカートンにおけるフラップ接合領域に粘着テープを貼着するカートンシーラーであって、前記切断具及び前記ピンは、前進するカートンへ押圧状態で接触できる先端部を有する揺動自在な揺動部材に設けられ、この先端部が前進するカートンから外れて押圧方向へ揺動するときに、前記粘着テープ走行路に前記ピンを突き刺し、その後に前記粘着テープ走行路へ前記切断具を進入させるようにしたことを特徴とするカートンシーラーである。
【0014】
請求項3記載の本発明にあっては、カートンに貼着するために粘着テープ走行路へ導かれた粘着テープに非粘着面側からピンを突き刺し、このピンの突き刺さった箇所からテープ長手方向へ延びる折返し予定部分を残すようにして粘着テープを切断具で切断し、突き刺さったピンで粘着テープを保持しつつ折返し予定部分を折畳具で折返し受け部分へ折り返して粘着面どうしを貼り合わせ、粘着テープからピンを引き抜くことにより折返し部を形成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る粘着テープ端部の折返し装置及びカートンシーラーを図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1乃至図11は、本発明の第1の実施の形態を示すものである。図1及び図2は、折返し装置を備えたカートンシーラーの実施の形態を示すものであり、図1はカートンから前後の押さえローラが外れた状態を示す右側面図、図2は平面図である。本実施形態に係るカートンシーラー1は、後方から前方へ向う矢符B方向へ前進するカートンAにおける折り倒されたフラップAa,Aaどうしを粘着テープTで接合してシールするものである。カートンシーラー1は、カートンAを後方から前方へ前進させるためのベルトコンベア等からなるカートン搬送用コンベア2と、巻かれた粘着テープロール3を巻き戻して粘着テープTを供給する粘着テープ供給部4と、この粘着テープ供給部4からの粘着テープTを、前進するカートンAにおける前面のリード領域Abからカートン進行方向と逆方向に延びるフラップ接合領域Acを経て後面のテール領域Adに至る貼着領域に貼着させるテープ粘着装置5と、カートンAに貼着される粘着テープTの切断した後端側に折返し部Te(図6参照)を形成するための折返し装置7とを備えている。この折返し装置7は、切断する粘着テープTを保持するたのピン36と、粘着テープTを切断するための切断具31と、粘着テープTの切断したテール部分Tdに非粘着性外面を有する折返し部Teを形成するための折畳具37とを備えている。
【0017】
前記粘着テープロール3は、粘着面が内面となり、非粘着面が外面となるようにロール状に巻かれている。前記粘着テープ供給部4は、粘着テープロール3を巻き戻し可能に支持するテープ支持具10と、巻き戻された粘着テープTを案内するガイドローラ11,12とを備えている。
【0018】
前記テープ粘着装置5は、矢符B方向へ前進するカートンAのリード領域Abに粘着テープTのリード部分Tbの粘着面を押し当て、続いてカートンAの前進に伴ってフラップ接合領域Acに粘着テープTの粘着面を押し当てる後押えローラ8と、この後押えローラ8より前方側に配置され、前記切断具31によつて切断された粘着テープTのテール部分Tdの粘着面を、カートンAのテール領域Adに押し当てる前押えローラ9とを備えている。後押えローラ8を有する後押え機構15は、左右の固定板13,14に左右の揺動板17,18が支軸16で揺動自在に支持されると共に、揺動板17,18の両端部分に後押えローラ8及びガイドローラ19が回転自在に軸支され、支軸16にガイドローラ20が同軸状に回転自在に軸支されている。前押えローラ9を有する前押え機構21は、左右の固定板13,14に左右の揺動板23,24が支軸22で揺動自在に支持されると共に、揺動板23,24の下端部分に前押えローラ9が回転自在に軸支されている。
【0019】
この後押え機構15及び前押え機構21は、両機構の揺動板18,24どうしが連結棒26で連結されていると共に、前押え機構21の揺動板24と固定板14との間に引っ張り用スプリング27が張架されており、後押えローラ8及び前押えローラ9を連動して昇降させるようにしてある。後押えローラ8及び前押えローラ9は、両方がカートンAに接触していない降下した状態では、スプリング27の引張力により、前進するカートンAの上面より下方のレベルに位置するようなっており、前進するカートンAにローラの一方が接触する状態では、スプリング27に引張弾性力を貯えさせながら上昇してカートンAの上面を押圧するようになる(図3〜5参照)。
【0020】
前記折返し装置7は、図1及び図2に示す如く、カートンAの進行方向へ延びる揺動部材28に取着されて、後押えローラ8と前押えローラ9との間に配置されている。揺動部材28は、前記固定板13に上下揺動自在に軸支27されると共に、前記前押え機構21の揺動板23と伸縮自在な引張具29で連結されており、後押えローラ8及び前押えローラ9が降下しているとき(図1参照)には、自由に昇降できるフリー状態となり、後押えローラ8及び前押えローラ9が上昇しているとき(図3〜5参照)には、引張具29の引張力により先端部28aを降下させる方向へ付勢する押圧状態となるようにしてある。すなちわ、揺動部材28は、図3に示すように後押えローラ8及び前押えローラ9が上昇している状態で、矢符B方向へ前進するカートンAに先端部28aが乗り上げて接触すると、引張具29の引張力に抗して乗り上げた先端部28aでカートンAの上面を押圧し、図4に示すように矢符B方向へ前進するカートンAの上面から先端28aが外れると、引張具29の引張力により先端部28aを降下させる。カートンAに粘着テープTを貼着している状態で揺動部材28の先端部28aが降下すると、前記折返し装置7は、揺動部材28の降下する途中で、粘着テープTを切断して非粘着性外面を有する折返し部Teを形成する(図5及び図6参照)。
【0021】
前記折返し装置7は、拡大して示す図7乃至図11に示す如く、粘着テープ走行路R(カートンAに貼着するための粘着テープTが通過する通路)へ非粘着面側から突き刺すように前進する進退自在なピン36と、図9に示すように該ピン36が前進しているときに、ピン36の前進箇所(突き刺さった箇所)から粘着テープ走行路Rの後方へ延びる折返し予定領域Raを残すようにして、粘着テープ走行路Rへ切断刃34が進入する進退自在な切断具31と、非粘着面側から折返し予定領域Raを通過して折返し予定領域Raの反対側となる折返し受け領域Rbに向かって前進する進退自在な折畳具37とを備えている。折返し装置7は、揺動部材28の先端部28aがカートンAの上面から外れて降下するとき、粘着テープ走行路Rにピン36を突き刺す動作(図9参照)を、粘着テープ走行路Rへ切断刃34を進入させる切断動作(図10参照)より先行させるようにしてある。折畳具37は、前進して挟み位置へ移動したとき(図10参照)、ピン36を侵入させるための切欠部37a(図8参照)を形成してある。ピン36は、テープTの幅寸法に応じて、複数本を設けることもある。
【0022】
前記切断具31は、図7に示す如く、揺動部材28に取着されたホルダー33と、ホルダー33に交換可能に保持された切断刃34とを備え、切断刃34の刃先34aの高さ位置を調節できるようにしてある。
【0023】
前記折返し装置7は、図7及び図8に示す如く、前記ピン36及び折畳具37を一体化することで、その取扱を容易にする共に両者が確実に動作するようにしてある。すなわち、折返し装置7は、揺動部材28の先端側に取着されたブラケット38と、ブラケット38にベアリング39,39を介して軸支された左右方向に延びる中空の外軸40と、外軸40に取着された折畳具37と、外軸40に回転自在に挿入された内軸41と、外軸40の挿通孔40a(図8参照)を貫通して内軸41に根元側が取着された前記ピン36と、内軸41の突出部に外嵌して両端が内軸41と外軸40に連結された蔓巻きバネ42と、外軸40に外嵌して両端がブラケット38と外軸40に連結された姿勢維持用蔓巻きバネ43と、外軸40の端部に取着された被案内片44と、内軸41の端部に取着された被案内片45と、前記固定板13に取着されて両被案内片44,45を案内する案内片46とを備えている。
【0024】
前記両被案内片44,45と案内片46とは、次の動作が得られる関係にある。図7に示すようにカートンAの上面に揺動部材28の先端28を押圧させているとき、並びに、図9に示すようにカートンAの上面から揺動部材28の先端28aが外れて、粘着テープ走行路Rの粘着テープTにピン36が突き刺さった後で且つ粘着テープTを切断する前のときには、両被案内片44,45が案内片46に案内されて、ピン36を突き刺し易い起立又は若干傾斜した状態にすると共に、折畳具37をピン36から離した後退状態となるようにしてある。ピン突き刺し状態の揺動部材28が、更に降下して切断刃34で粘着テープTを切断するレベルに至ると、図10に示す如く、被案内片44は案内片46の段部46aから外れることになる。このとき、折畳具37は、バネ42の反発弾性力で揺動して、粘着テープTの折返し予定部分Tfをピン36とで挟む。この挟み状態の揺動部材28が更に若干降下すると、被案内片45は、案内片46の案内から外れて、ピン36を揺動自在な状態にする。案内片46の下端46bから外れた被案内片45は、ピン36に粘着テープTの引張力が加わらない限り、姿勢維持用蔓巻きバネ43により、被案内片45に再度案内される姿勢を維持する。
【0025】
カートンAの矢符B方向への前進に伴い粘着テープTのテール部分Tdが前方へ移動すると、前記ピン36は、粘着テープTで前方へ引っ張られて、粘着テープTの折返し予定部分Tfを挟む折畳具37と共に、図11に示す矢符E方向へ揺動して前方へ傾倒する。折畳具37は、この傾倒に伴い、粘着テープTの折返し予定部分Tfを折返して折返し受け部分Tgに貼着して、折返し部Teを形成する。粘着テープTの折返し部Teは、カートンAと共に更に前進すると、ピン36から引き抜かれる。粘着テープTの折返し部Teが分離したピン36及び折畳具37は、姿勢維持用蔓巻きバネ43の反発弾性力により逆回転方向(矢符E方向と逆方向)へ揺動して、被案内片45を案内片46に再度案内させる姿勢に復帰する。この姿勢で揺動部材28が上昇すると、図7に示すように、両被案内片44,45は、案内片46に再度案内されることになり、バネ42の付勢力に抗して折畳具37を後退方向へ揺動させる。なお、被案内片45を前記姿勢に復帰させるためのバネ43は、図示は省略したが、戻し用ウエイトに置換することも可能である。置換する戻し用ウエイトは、外軸40の下方に取着されて、その重量で被案内片45を回転させて、案内片46に再度案内させる姿勢に被案内片45を復帰させるものである。
【0026】
次に、前記カートンシーラー1を用いて粘着テープTのテール部分Tdに非粘着性外面を有する折返し部Teを形成するための折返し方法をカートンAのシール手順に従って説明する。カートンシーラー1は、図1に示す如く、粘着テープローラ3から巻き戻された粘着テープTの先端が、降下状態の後押えローラ8のまで導かれて準備される。フラップAa,Aa(図2参照)が折り倒されたカートンAが搬送用コンベア2により矢符B方向へ前進すると、粘着テープTのリード部分Tbは、前進するカートンAにおける前面のリード領域Abに後押えローラ8で押さえ付けられて貼着する。カートンAが前進すると、後押えローラ8は、図3に示す如く、カートンAの上面のフラップ接合領域Acに乗り上げて、巻き戻されて送られている粘着テープTをフラップ接合領域Acに貼着する。揺動部材28の先端28a及び前押えローラ9は、カートンAの前進に伴い、カートンAの上面に乗り上げて押圧する。
【0027】
カートンAが更に前進して、揺動部材28の先端28aがカートンAの上面から外れると、揺動部材28に設けられている折返し装置7は、図4乃至図6に示す如く、カートンAで引っ張られながら後押えローラ8に至る粘着テープTの途中を切断具31で切断すると共に、切断して得られたテール部分Tdの先端に、非粘着性外面を有する折返し部Teを折畳具37で形成する。すなわち、折返し装置7は、揺動部材28の先端部28aがカートンAの上面から外れて、図7に示す状態から図9に示す状態へ降下すると、粘着テープTに非粘着面側からピン36を突き刺す。折返し装置7は、更に揺動部材28が降下すると、このピン36の突き刺さった箇所から後方向へ延びる折返し予定部分Tfを残すようにして粘着テープTを切断具31の切断刃34で切断する。折返し装置7は、揺動部材28が最下位置まで降下すると、図10に示す如く、突き刺さったピン36で粘着テープTを保持しつつ、挟み位置へ揺動する折畳具37で折返し予定部分Tfを折り返して、折畳具37とピン36とで挟持する。
【0028】
折返し装置7は、カートンAの前進に伴い粘着テープTのテール部分Tdが前方へ移動すると、粘着テープTの折返し予定部分Tfを挟むピン36及び折畳具37が前方へ移動する粘着テープTで引っ張られて、図11に示すように前方へ傾倒し、これにより粘着テープTの折返し予定部分Tfを折返して折返し受け部分Tgに貼着して、折返し部Teを形成する。そして、折返し部Teは、カートンAと共に更に前進すると、ピン36から引き抜かれる。
【0029】
粘着テープTのテール部分Tdは、図6に示す如く、カートンAの前進に伴いカートン上面から外れた前押えローラ9で、カートンAのテール領域Adに押え付けられて貼着する(図1の二点鎖線参照)。これにより、カートンAのシール作業は終了する。なお、貼着した粘着テープTを開封するとき、作業者は、テール部分Tdに形成されている折返し部Teを摘んで、容易に引き剥がすことができる。
【0030】
(第2の実施の形態)
図12は、第2の実施の態様のカートンシーラー51の要部を示す右側面図である。折返し装置57は、ピン36及び折畳具37の各々が、起立した後退位置(図12参照)から前方へ傾倒した前進位置(図14参照)の間を揺動できるように設けられると共に、ピン36及び折畳具37の各々が、バネ(図示略)で後退位置へ付勢させられ、更に、外軸40に一端側を巻き付けたロープ58の他端58aがストッパ59で停止するようになっている。カートンシーラー51においる折返し装置57以外の構成は、前記カートンシーラー1と実質的に同一である。
【0031】
次に、前記カートンシーラー51を用いて、粘着テープTのテール部分Tdに非粘着性外面を有する折返し部Teを形成する折返し方法を説明する。カートンシーラー51は、図12に示す如く、前進するカートンAのリード領域Ab及びフラップ接合領域Acに粘着テープTを貼着している状態で、揺動部材28の先端28aがカートンAの上面から外れて降下すると、図13に示す如く、粘着テープTに非粘着面側からピン36を突き刺した後に、粘着テープTを切断具31で切断する。この状態では、ロープ58は外軸40を回転させることはなく、ピン36及び折畳具37の各々は、起立した後退状態を維持している。
【0032】
折返し装置57は、更に揺動部材28が最下位置まで降下すると、図14に示す如く、ストッパ59に他端58aを当接したロープ58の引張力で外軸40を矢符E方向へ回転させることにより、ピン36及び折畳具37の各々が前方へ傾倒して、突き刺さったピン36で粘着テープTを保持しつつ、揺動する折畳具37で折返し予定部分Tfを折り返して折返し受け部分Tgに貼着させ、折返し部Teを形成する。折返し部Teが分離されたピン36及び折畳具37は、揺動部材28が上昇すると、バネに貯えられている反発弾性力により矢符Eと逆方向へ回転し、図12に示す後退位置で停止する。このとき、ロープ58の一端側は、バネの反発弾性力により逆方向へ回転する外軸40に巻き付けられる。ロープ58は、その他端がバネ60で引っ張られ、弛まないようになっている。
【0033】
(その他の実施の形態)
前記折返し装置7,57は、上下反転した状態でカートン通路の下方に配置され、又は横に倒した状態でカートン通路の左右外側に配置され、カートンの下方又は側部のフラップどうしを粘着テープで接合できるようにすることもある。また、前記折返し装置7,57は、ピン36及び折畳具37を切断具31より後方側(テープ走行路Rの上流側)に配置し、ピン36及び折畳具37を後方へ傾倒させるように構成して、粘着テープTのリード部分Tbに折返し部Teを形成させるようにすることもある。
【0034】
更に、前記折返し装置7,57は、ピン36及び折畳具37を前方へ傾倒させるようにしてあるが、何らこれに限定するものではなく、折畳具37のみを前方へ傾倒させるようにし、ピン36を傾倒させることなく粘着テープTに突き刺した起立状態のままとすることもある。前記折返し装置7,57は、カートンシーラー以外に、テープカツター等に備えることも可能である。この場合、揺動部材28は、エアーシリンダーや足踏み機構で昇降させたり、他の装置の機構と連動させて昇降させ。
【0035】
【発明の効果】
請求項1乃至3記載の本発明は、粘着テープを突き刺したピンで保持しながら粘着テープの端部を折り返すことができるため、非粘着性外面を有する折返し部を確実に形成することができる。
【0036】
請求項2記載の本発明は、ピンを折返し受け領域へ向かって傾倒させることにより、折返し予定部分をピンに突き刺させることなく円滑に折り返すことができると共に、ピンの引き抜きが円滑にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すものであって、カートンから前後の押えローラが外れた状態を示す右側面図である。
【図2】同実施の形態において、カートンから前後の押さえローラが外れた状態を示す平面図である。
【図3】同実施の形態において、カートンのフラップ接合領域に粘着テープを前後の押さえローラで押圧している状態を示す右側面図である。
【図4】同実施の形態において、折返し装置を備えた揺動部材の先端がカートンから外れ、粘着テープにピンを突き刺した状態を示す右側面図である。
【図5】同実施の形態において、粘着テープを切断している状態を示す右側面図である。
【図6】同実施の形態において、粘着テープの折返し部が形成されたテール部分をカートンに貼着しようとしている状態を示す右側面図である。
【図7】同実施の形態の主要部である折返し装置を示すものであって、カートンの上面に揺動部材の先端を押圧させている状態を示す右側面図である。
【図8】図7のF−F線で部分断面した平面図である。
【図9】同実施の形態の主要部である折返し装置を示すものであって、揺動部材の先端がカートンから外れ、粘着テープにピンを突き刺した状態を示す右側面図である。
【図10】同実施の形態の主要部である折返し装置を示すものであって、粘着テープを切断している状態を示す右側面図である。
【図11】同実施の形態の主要部である折返し装置を示すものであって、粘着テープの折返し部を形成した状態を示す右側面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における主要部である折返し装置を示すものであって、カートンの上面に揺動部材の先端を押圧させている状態を示す右側面図である。
【図13】同実施の形態の主要部である折返し装置を示すものであって、揺動部材の先端がカートンから外れ、粘着テープにピンを突き刺した状態を示す右側面図である。
【図14】同実施の形態の主要部である折返し装置を示すものであって、粘着テープの折返し部を形成した状態を示す右側面図である。
【図15】カートンの折り倒したフラップどうしを粘着テープで接合してシールした状態を示す斜視図てある。
【符号の説明】
A…カートン、T…粘着テープ、Tf…折返し予定部分、Tg…折返し受け部分、Te…折返し部、R…粘着テープ走行路、Ra…折返し予定領域、Rb…折返し受け領域、7,57…折返し装置、31…切断具、36…ピン、37…折畳具[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a carton sealer comprising a fold and devices and this folding device for forming a folded portion having a non-tacky outer surface on the end portion of the cut adhesive tape.
[0002]
[Prior art]
As a packing method of a carton made of corrugated cardboard, there is a method in which, after storing a packaged product in an opened carton, the flap is folded down, and the flaps are bonded to each other with an adhesive tape using a carton sealer and sealed. FIG. 15 shows a carton A in which flaps Aa, Aa are joined together with an adhesive tape T and sealed. In this case, the adhesive tape T is in a state where the entire adhesive surface is adhered to the surface of the carton A.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
When the opening operation of the carton A is performed manually without using a cutter, it is necessary to peel off one end Ta of the adhesive tape T once with a nail or the like, to pinch the portion with a fingertip, and to peel off the adhesive tape T. However, there is a problem that peeling of the end portion Ta is very difficult and cannot be performed in a short time because the adhesive force of the adhesive tape T is strong. This problem occurs not only when the carton A is opened but also when the adhesive tape for sealing the mouth of the paper bag is peeled off.
[0004]
Therefore, the present invention, in order to solve the above problems, so that it is not necessary to peel off the end of the adhesive tape with a nail or the like, forming a folded portion having a non-adhesive outer surface at the end of the adhesive tape, in order to be able to peel the adhesive tape picking folded portion, and an object thereof is to provide a folding return Shi apparatus and mosquitoes over tons sealer adhesive tape end.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
Means the present invention is employed according to
[0010]
According to the first aspect of the present invention, a pin is pierced from the non-adhesive side to the adhesive tape guided to the adhesive tape traveling path, and a fold-back portion (adhesive tape) extending in the tape longitudinal direction from the pierced portion of the pin. The adhesive tape is cut with a cutting tool so as to leave a portion corresponding to the turn-around area of the traveling path, and the folding tool is used to hold the adhesive tape with a pierced pin, and the turn-around portion is folded back with the folding tool (adhesive tape). A folded portion can be formed by folding back to the portion corresponding to the folded receiving area of the traveling path, bonding the adhesive surfaces together, and pulling out the pin from the adhesive tape.
[0011]
The means adopted by the present invention according to
[0012]
According to the second aspect of the present invention, since the portion to be folded of the adhesive tape is folded back by the folding tool while the pin is tilted toward the folded receiving area, the portion to be folded is smoothly inserted without being able to pierce the pin. In addition to being able to be folded back, the pins are in a posture along the longitudinal direction of the tape when pasted, so that the pins can be pulled out smoothly.
[0013]
Means the present invention is employed according to
[0014]
According to the third aspect of the present invention, a pin is pierced from the non-adhesive surface side to the adhesive tape guided to the adhesive tape traveling path for sticking to the carton, and the pin is pierced in the tape longitudinal direction. Cut the adhesive tape with a cutting tool so as to leave the extending part to be folded, hold the adhesive tape with the pierced pin, fold the part to be folded back to the receiving part with the folding tool, glue the adhesive surfaces together, and adhere The folded portion can be formed by pulling out the pin from the tape.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter will be described with reference to embodiments shown the folding return Shi apparatus and mosquitoes over tons sealer adhesive tape ends according to the present invention with reference to the drawings.
[0016]
(First Embodiment)
1 to 11 show a first embodiment of the present invention. 1 and 2 show an embodiment of a carton sealer provided with a folding device. FIG. 1 is a right side view showing a state in which front and rear pressing rollers are removed from a carton, and FIG. 2 is a plan view. . In the
[0017]
The pressure-sensitive
[0018]
The tape adhesive device 5 presses the adhesive surface of the lead portion Tb of the adhesive tape T against the lead region Ab of the carton A which advances in the direction of the arrow B, and then adheres to the flap joining region Ac with the advance of the carton A. A rear
[0019]
The
[0020]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0021]
As shown in FIG. 7 to FIG. 11, which are enlarged views, the
[0022]
As shown in FIG. 7, the cutting
[0023]
As shown in FIG. 7 and FIG. 8, the
[0024]
The two guided
[0025]
When the tail portion Td of the adhesive tape T moves forward with the advance of the carton A in the direction of the arrow B, the
[0026]
Next, a folding method for forming a folded portion Te having a non-adhesive outer surface at the tail portion Td of the adhesive tape T using the
[0027]
When the carton A further advances and the
[0028]
When the tail portion Td of the adhesive tape T moves forward with the advance of the carton A, the
[0029]
As shown in FIG. 6, the tail portion Td of the adhesive tape T is pressed and adhered to the tail region Ad of the carton A by the front
[0030]
(Second embodiment)
FIG. 12 is a right side view showing a main part of the
[0031]
Next, a folding method for forming a folded portion Te having a non-adhesive outer surface on the tail portion Td of the adhesive tape T using the
[0032]
When the swinging
[0033]
(Other embodiments)
The
[0034]
Further, the
[0035]
【The invention's effect】
According to the first to third aspects of the present invention, since the end of the adhesive tape can be folded back while holding the adhesive tape with a piercing pin, the folded portion having a non-adhesive outer surface can be reliably formed.
[0036]
The present invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a right side view showing a first embodiment of the present invention and showing a state in which front and rear pressing rollers are detached from a carton.
FIG. 2 is a plan view showing a state in which front and rear pressing rollers are removed from a carton in the embodiment.
FIG. 3 is a right side view showing a state in which an adhesive tape is pressed against a flap joining area of a carton by front and rear pressing rollers in the embodiment.
FIG. 4 is a right side view showing a state in which a tip of a swing member provided with a folding device is detached from a carton and a pin is inserted into an adhesive tape in the embodiment.
FIG. 5 is a right side view showing a state where the adhesive tape is cut in the embodiment.
FIG. 6 is a right side view showing a state in which the tail portion where the folded portion of the adhesive tape is formed is about to be stuck to a carton in the embodiment.
FIG. 7 is a right side view showing a folding device as a main part of the embodiment, and showing a state in which the tip of a swing member is pressed against the upper surface of a carton.
FIG. 8 is a plan view partially sectioned along line FF in FIG. 7;
FIG. 9 is a right side view showing a folding device as a main part of the embodiment, showing a state in which a tip of a swinging member is detached from a carton and a pin is pierced into an adhesive tape.
FIG. 10 is a right side view showing a folding device as a main part of the embodiment, and showing a state in which the adhesive tape is cut.
FIG. 11 is a right side view showing a folding device as a main part of the embodiment, and showing a state in which a folded portion of the adhesive tape is formed.
FIG. 12 is a right side view showing a folding device as a main part in the second embodiment of the present invention, and showing a state in which the tip of a swing member is pressed against the upper surface of a carton.
FIG. 13 is a right side view showing the folding device, which is a main part of the embodiment, showing a state in which the tip of the swinging member is detached from the carton, and a pin is pierced into the adhesive tape.
FIG. 14 is a right side view showing a folding device which is a main part of the embodiment, and showing a state where a folded portion of an adhesive tape is formed.
FIG. 15 is a perspective view showing a state in which the folded flaps of the carton are joined together with an adhesive tape and sealed.
[Explanation of symbols]
A: Carton, T: Adhesive tape, Tf: To be folded, Tg: To be folded, Te: To be folded, R: Adhesive tape running path, Ra: To be folded, Rb: To be folded, 7, 57 ... Apparatus, 31: cutting tool, 36: pin, 37: folding tool
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