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JP3588342B2 - Formula for drinking coffee - Google Patents

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JP3588342B2
JP3588342B2 JP2001248649A JP2001248649A JP3588342B2 JP 3588342 B2 JP3588342 B2 JP 3588342B2 JP 2001248649 A JP2001248649 A JP 2001248649A JP 2001248649 A JP2001248649 A JP 2001248649A JP 3588342 B2 JP3588342 B2 JP 3588342B2
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  • Tea And Coffee (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジを利用した飲用珈琲の製法及び電子レンジ抽出用珈琲パックに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、飲用珈琲(珈琲飲料)の製法は、珈琲豆から珈琲エキスを抽出する方法(所謂レギュラー珈琲)と、珈琲エキスを乾燥凝縮した顆粒を水に溶かす方法(所謂インスタント珈琲)とに大別される。
インスタント珈琲は、水に溶かすだけでよいので、極めて手軽に珈琲を作ることができるという利点があるが、旨いと言える珈琲を飲みたい人は面倒ながらもレギュラー珈琲を好んでいる。
【0003】
このレギュラー珈琲の作り方としては、古来より、焙煎された珈琲豆を挽き、これに熱湯を注いでその珈琲エキスを抽出する熱湯抽出法が一般的であるが、かかる方法にあっては、熱湯の温度や珈琲豆の蒸らし方の相違により旨味が相違するため、誰が作ってもほぼ同じ味を作り出すことが難しい。さらに、アイス珈琲として飲用する場合には、抽出後にこれを冷所で冷やさなければならない。
しかしながら、熱湯で抽出後、珈琲を冷ますためには長い時間を要するという欠点があり、上記熱湯抽出法によってアイス珈琲を作るには面倒なだけでなく長い時間待たなければならない。
この点、抽出しながら急冷することができるアイス珈琲専用の抽出装置も知られているが、このような専用抽出装置は高価で且つ設置場所も必要とするので、一般家庭のみならず、事務所や店舗などにおいても通常利用できるものではない。
【0004】
一方、焙煎且つ挽かれた珈琲豆をパックに封入し、これを冷水又は室温水に浸すだけで珈琲エキスを抽出できる所謂水出しアイス珈琲が知られている。かかる水出しアイス珈琲によれば、一定の味を確保でき、しかも熱湯を用いないので、その分冷却時間は比較的短かくて済む。
しかしながら、水出し珈琲にあっては、根本的に旨味(味や香り等)に満足できないことが多く、この点に於いて熱湯抽出方法に到底及ばない。もっとも、これを改善するために水出し用珈琲豆と称する商品の中には、香料や着色料などの添加物を添加しているものも見受けられるが、未だ満足できる旨味を有しないだけでなく、自然飲料たる珈琲においては出来るだけ添加物を混ぜない方が好ましい。
【0005】
本発明は、以上のような点に鑑み、珈琲豆から美味しい珈琲を誰でも簡単に作ることができ、特にアイス珈琲を短時間に作ることができる飲用珈琲の製法を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、電子レンジに着目し、これを利用することにより上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明の第1の手段は、珈琲豆から珈琲エキスを抽出することにより飲用珈琲を作る方法であって、焙煎され且つ挽かれた珈琲豆に、飲用珈琲の全量よりも少ない量であって珈琲豆100重量部に対し400重量部以下の水を加えてマイクロ波照射した後、前記珈琲豆を抽出用の水に浸すことにより珈琲エキスを抽出する飲用珈琲の製法に係る。
【0007】
上記製法によれば、珈琲豆と所定量の水(飲用珈琲の全量よりも少ない量の水)とをマイクロ波照射することにより、珈琲エキスが抽出され易くなり、その後、これを飲用珈琲の全量相当量になるように抽出用の水に所定時間(概ね30〜60分程度)浸すことによって珈琲エキスが抽出されて美味しい飲用珈琲を製造することができる。この作用は明らかではないが、マイクロ波照射によって、加えた水のみならず、珈琲豆の内部に元から含まれていた水分子も振動し、珈琲豆の内部にも十分な蒸らし効果を与えることができることに起因するものと考えられる。
【0008】
上記製法によれば、抽出用水として冷水又は室温水を用いても短時間のうちに珈琲エキスを抽出することができる。
従って、冷やすための時間が短くなるので、短時間のうちにアイス珈琲を作ることができる。
【0009】
本発明の製法に於いて美味しい飲用珈琲を作る上で、前記マイクロ波照射前に加える水は、珈琲豆100重量部に対し80重量部以上加えることが好ましい。
また、美味しい飲用珈琲を作る上で、前記マイクロ波照射を、珈琲豆50gを処理するに当たり60秒〜180秒間行うことが好ましく、又、前記珈琲豆は、フレンチローストの焙煎度のものを用いることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明を説明する。
<第1実施形態>
図1に於いて、1は、本発明の珈琲豆が充填された珈琲パックを示す。
このパック1は、例えば、珈琲豆が漏れ出ない程度の細孔を有する透水性シート2の内部に、焙煎され且つ挽かれた珈琲豆3が所定量封入されて構成されている。尚、特に図示しないが、当該珈琲パック1は、鮮度保持・運搬等の便から、金属箔層を有するバリアー性のフィルムからなる外装材に不活性ガスと共に密封入されている方が好ましい。
【0012】
この透水性シート2としては、不織布、布生地、網状体などの各種のものを用いることができるが、珈琲豆の微粉の滲み出しを効果的に防止できるという点から不織布を用いることが好ましい。
【0013】
封入される珈琲豆3の量は、作ろうと予定する飲用珈琲の全量に対して相対的に決まるものであって特に限定されないが、例えば、概ね飲用珈琲の全量の1/20(重量比)に相当する珈琲豆が封入されていればよい(例えば、飲用珈琲を1リットル作る場合には、珈琲豆が50g)。
【0014】
ここで、一般に珈琲豆は、「アラビカ種」、「カネホラ種(ロブスタ種)」、「リベリカ種」の3種に大別され、我が国においてはアラビカ種とカネホラ種が主に流通している。また、珈琲豆は、その品種のみならず、産地でも大別され、アラビカ種を主として生産する国としては、ブラジル、グアテマラ、インド、エクアドル、パプアニューギニア、フィリピン、タンザニアなどがあり、カネホラ種を主として生産する国としては、インドネシア、ウガンダ、コンゴ、カメルーン、マダガスカル、スリランカなどが知られている。さらに、アラビカ種やカネホラ種は、品種改良や産地などにより更に分類でき、モカ(イエメンやエチオピア原産)、サントス(ブラジル産)、コロンビア(コロンビア産)、メキシコ(メキシコ産)、グァテマラ(グァテマラ産)、ジャマイカ(ジャマイカ島原産)、ブルーマウンテンNO1(ジャマイカ島産)、キリマンジャロ(タンザニア産)、ハワイ・コナ(米国産)、マンデリン(インドネシア産)、ジャワロブスター(インドネシア産)、ホンジュラス(ホンジュラス産)、ペルー(ペルー産)、ドミニカ(ドミニカ産)などが知られている。
【0015】
本発明に使用できる珈琲豆3の種類としては特に限定されず、上記例示のものなどを単独で又は2種以上配合(ブレンド)して用いることができるが、飲用珈琲の旨味(主として味、香り、色)を十分に引き出すことができるという点から2種以上を配合した珈琲豆を用いることが好ましい。中でも、本発明者らが種々のブレンドを試みたところ、コロンビア、サントス、モカ、ジャワロブスターの少なくともこの4種が配合された珈琲豆を用いれば、本発明の製法によって珈琲の旨味を十分に引き出すことができる。
【0016】
さらに、ブレンドを用いる場合には、珈琲豆の配合比は適宜調合すればよいが、上記4種ブレンドにあっては、コロンビア40〜50重量部、サントス20〜30重量部、モカ10〜20重量部、ジャワロブスター5〜10重量部が好ましい。
【0017】
本発明の製法に使用できる珈琲豆3の焙煎度についてもライト、シナモン、ミディアム(L値:23〜24)、ハイ、シティ(L値:21〜22)、フルシティ、フレンチ(L値:18〜19)、イタリアンの各ローストのうちから適宜選択すればよく特に限定されないが、本発明の製法によって珈琲の旨味を十分に引き出すことができることからフレンチローストが好ましい。
尚、L値とは、色差計を用いて焙煎豆の光反射率を測定し、黒を0、白を100としてその間の明度を数値で表す。
【0018】
さらに、本発明の製法に使用できる珈琲豆3の粉砕度(挽き加減)は、荒挽き(挽き目度合:7〜9)、中挽き(挽き目度合:4〜6)、細挽き(挽き目度合:3〜4)などの中から好みに応じて適宜選択すればよいが、中でも細挽きの珈琲豆を用いることが好ましい。
尚、本発明によって製造される飲用珈琲の旨味を損ねない範囲であれば、珈琲豆に着色料などの添加剤を添加することも妨げない。
【0019】
次に、電子レンジを用いた飲用珈琲の製法について説明する。
まず、耐熱性の容器に所定量(例えば、50g)の珈琲豆3が封入された上記珈琲パック1を入れ、この容器に水を加える。
この時点で加える水(以下、「照射前水」ということがある)は、室温水、冷水、熱湯の何れでも構わないが、簡便に得ることができ、且つ電子レンジ処理をした場合に比較的暖まり易いことから室温水(概ね15℃〜30℃の水)を用いることが好ましい。また、水の種類も特に限定されず、水道水、井戸水、山水、蒸留水など各種のものを用いることができる。
【0020】
照射前水の量は、作ろうと予定する飲用珈琲の全体量よりも少ない量であって少なくとも珈琲豆が湿る程度であれば特に限定されず、概ね珈琲豆100重量部に対し80重量部以上(例えば、珈琲豆50gに対し40g以上)加えることが好ましく、更に、珈琲豆100重量部に対し100重量部以上加えることがより好ましい。一方、余りに多量の照射前水を加えると電子レンジでの処理時間が長くなるばかりか、却って得られる飲用珈琲の旨味が低下するため、概ね珈琲豆100重量部に対し400重量部以下(例えば、珈琲豆50gに対し200g以下)、更に、珈琲豆100重量部に対し300重量部以下加えることがより好ましい。。
【0021】
次に、上記容器を電子レンジに入れ、所定時間マイクロ波照射を行う。
マイクロ波照射を行う時間は、珈琲豆の量や照射前水の量などに応じて適宜設定すればよいが、余りに短いとその効果が現れず、一方、余りに長いと却って得られる飲用珈琲の旨味が低下するため、珈琲豆50gを処理する場合において、概ね60秒〜180秒が好ましく、特に、90秒〜120秒間マイクロ波照射を行うことがより好ましい。尚、ここでマイクロ波は、出力600Wで周波数2450MHzのものを言う。
【0022】
最後に、マイクロ波照射後の珈琲パック1を取り出した後、これを作ろうと予定する飲用珈琲に相当する量(例えば、1リットル)の抽出用の水に入れて約1時間程度放置することにより、珈琲エキスが抽出され、飲用珈琲を得ることができる。尚、照射前水には、マイクロ波照射によって珈琲エキスが溶け出しているため、珈琲パック1と共に照射前水を抽出用の水に入れる方が好ましい。この場合には、得られる飲用珈琲が薄くならないようにするため、抽出用の水は、照射前水の相当量を差し引いて準備する方がよい(例えば、照射前水が50mlの場合には、950mlの抽出用水を準備する)。
【0023】
上記抽出用の水は、室温水、冷水、熱湯の何れでも使用することができるが、出来るだけ高温の水を用いる方が、抽出時間をより短くすることができる。その反面、抽出後に冷却する場合には長い時間を必要とするだけでなく、水を予熱しておく必要がある。
従って、アイス珈琲として飲用する場合には、簡便に得ることができ、且つ得られた飲用珈琲を冷却し易いことから冷水又は室温水を抽出用水として用いることが好ましく、中でも、室温水で抽出することが好ましく、更に、室温水で且つ室温下で抽出することがより好ましい。そして、得られた飲用珈琲は適宜冷蔵庫などで更に適温にまで冷却すると良い。
一方、ホット珈琲として飲用する場合には、室温水又は熱湯を抽出用水として用い、抽出後に得られた飲用珈琲を更に適温にまで暖めると良い。
また、抽出用水の量は、得られる飲用珈琲の濃さの好みに応じて適宜量を調製すればよく、珈琲豆50gに対し750〜1200ml(珈琲豆100重量部に対し抽出水が概ね1500〜2400重量部)の範囲が好ましい。
【0024】
本発明の製法によれば、珈琲豆を水と共に予めマイクロ波照射して加熱することにより、その後、これに抽出水に浸すだけで美味しい飲用珈琲を作ることができる。また、かかる方法は簡単に行うことができるので、誰でもほぼ一定の味を有する飲用珈琲を作ることができる。
特に、アイス珈琲として飲用する場合には、従来のレギュラー珈琲で行われている熱湯抽出法に比して、極めて短時間のうちに飲用珈琲を冷却することが可能となる。
【0025】
尚、上記製法に於いては、珈琲豆3が透水性シートに封入されたパック形態であるため、抽出後に珈琲豆を容易に除去できるという利点があるが、このようにパック詰めをせずに直接に珈琲豆3を用いてもよい。
【0026】
<第2実施形態>
第2実施形態では、珈琲パックが耐熱性の容器に封入された電子レンジ抽出用の容器入り珈琲に関する。
以下、主として第1実施形態と異なる構成を説明し、同様の構成については適宜説明を省略し、その名称及び図番を援用することがある。
【0027】
図2に示すように、10は、照射前水と珈琲豆が同封された電子レンジ抽出用の容器入り珈琲を示す。
具体的には、耐熱性容器11内には、照射前水12が封入された小容器14と珈琲パック1とが封入されている。尚、珈琲豆の鮮度を保つために、容器11内には不活性ガスと共に密封入することが好ましい。
この小容器14に封入された照射前水12は、珈琲豆3の量に対応して適量封入されている(第1実施形態で述べたように、珈琲豆100重量部に対し照射前水80重量部以上、好ましくは100重量部以上で、同400重量部以下、好ましくは300重量部以下)。
【0028】
かかる電子レンジ抽出用の容器入り珈琲10についても第1実施形態と同様の製法で飲用珈琲を作ることができるが、本実施形態の容器入り珈琲10によれば、耐熱性容器11内に珈琲豆3と照射前水12が封入されているので、マイクロ波照射を行う際に、小容器14から照射前水12を耐熱性容器11に単に移すだけで最適な量を確保することができる。
従って、使用者が、照射前水12の量を測らずとも美味しい飲用珈琲を作ることができる。
【0029】
更に、本実施形態の変形例として電子レンジ用珈琲セットを説明する。
図3に於いて、20は、上記容器入り珈琲10と抽出用水22とが大容器21に封入された電子レンジ用珈琲セットを示す。
この大容器21内には、容器入り珈琲10内に収納された珈琲3の量に対応した所定量の抽出用水22(例えば、珈琲50g、照射前水50mlが容器11に封入されている場合には、抽出用水950ml)が、封緘区画シール23を介して封入されている。
【0030】
かかる電子レンジ用珈琲セット20によれば、適量の照射前水12と抽出用水22が大容器21に封入されているため、マイクロ波照射後に、封緘区画シール23を剥がして珈琲パック1等を抽出用水22に入れることにより飲用珈琲を得ることができるので、全く水がない場所でも美味しい飲用珈琲を簡単に作ることができる。
また、抽出用水22及び/又は照射前水12として、例えば、山水などの珈琲に適した水を使用することにより、水道水しかない場所であっても、より美味しい飲用珈琲を作ることができる。
【0031】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を更に詳述する。
実施例1
(珈琲豆の調製)
コロンビア、サントス、モカ、ジャワロブスターの4種類の珈琲豆(フレンチロースト、細挽き)について、表1に示す配合比(重量比)のものをそれぞれ準備した。これをそれぞれ50gずつ秤量して不織布(大紀商事株式会社製、商品名「オキロンメルペットCF−0720A」)に封入し、実施例1−▲1▼〜▲7▼の珈琲パックを作製した。
尚、粉砕機は富士珈機製(コーヒーミル、TYPE440R)を、焙煎機は淀川製作所製(特注品、30kg釜)を用いた。
(試験及び抽出)
次に、珈琲好きと称する人の中から無作為に20名(男女各10名)を選び、下記の方法でアイス珈琲とホット珈琲を作り、その旨味(味、風味、水色)について4段階でそれぞれ評価してもらった。また、本発明者自身も同様に下記の方法でアイス珈琲とホット珈琲を作り、その旨味(味、風味、水色)について、良い、普通、不可の3段階で評価した。尚、味は、酸味・苦味・甘味等のバランスがとれているか否かを、風味は、ホット珈琲に関しては飲む前に、アイス珈琲に関しては飲む際に香りがしっかりとするか否かを、水色は、黒褐色がしっかりしているか否か(カップやグラスの底が見えたりしていないか)を、それぞれ基準として良し悪しを評価した。
各珈琲パックを耐熱性のコップに入れ、それに水道水50ml(50g相当)を入れた後、各自が所有する家庭用電子レンジ(全て600W、周波数2450MHzのもの。本発明者が使用した電子レンジは松下電器産業(株)製、NE−S33F99年型、600W、100V、60Hz用、発振周波数2450MHz)で、90秒間マイクロ波照射を行い、直ちに該パックと電子レンジで温められた水(50ml)とを水道水1リットルが入れられた容器に移し、室温下(約28℃)で1時間放置することにより珈琲エキスを抽出した。
これを冷蔵庫に入れて冷やしたものをアイス珈琲とし、これを加温して暖めたものをホット珈琲とした。
評価結果を表1に併せて示す。
尚、表中、◎は「味、風味(香り)、水色ともに大変良い」、○は「味、風味、水色ともに良い」、△は「味、風味、水色のうち何れか1つが悪い」、×は「全く悪い」を示し、試験者の評価の欄は、その人数を示す。実施例2〜5の各表についても同様である。
【0032】
【表1】

Figure 0003588342
【0033】
以上のことから、コロンビア40〜50重量部、サントス20〜30重量部、モカ10〜20重量部、ジャワロブスター5〜10重量部、好ましくはコロンビア40〜50重量部、サントス20〜30重量部、モカ15〜20重量部、ジャワロブスター5〜10重量部の範囲にブレンドすると美味しい飲用珈琲が得られる。
【0034】
実施例2
コロンビア50重量部、サントス30重量部、モカ15重量部、ジャワロブスター5重量部のブレンドの珈琲豆(細挽き)について、表2に示す各焙煎度のものをそれぞれ準備した。これをそれぞれ50gずつ秤量して不織布(同上)に封入し、実施例2−▲1▼〜▲4▼の珈琲パックを得た。
試験者及び本発明者らは、この各パックを用いて実施例1と同様にしてアイス珈琲とホット珈琲を作り、同基準で評価した。
その結果を表2に併せて示す。
【0035】
【表2】
Figure 0003588342
【0036】
実施例3
コロンビア50重量部、サントス30重量部、モカ15重量部、ジャワロブスター5重量部のブレンドの珈琲豆(フレンチロースト)について、表3に示す各粉砕度のものをそれぞれ準備した。これをそれぞれ50gずつ秤量して不織布(同上)に封入し、実施例3−▲1▼〜▲3▼の珈琲パックを得た。
試験者及び本発明者らは、この各パックを用いて実施例1と同様にしてアイス珈琲とホット珈琲を作り、同基準で評価した。
その結果を表3に併せて示す。
【0037】
【表3】
Figure 0003588342
【0038】
実施例2及び3の結果から、焙煎度はフレンチロースト、粉砕度は細挽きにすれば、アイス、ホットの何れでも美味しい珈琲が得られる。
【0039】
実施例4
コロンビア50重量部、サントス30重量部、モカ15重量部、ジャワロブスター5重量部のブレンドの珈琲豆(フレンチロースト、細挽き)を、50gずつ秤量して不織布(同上)に封入して珈琲パックを6個得た。
マイクロ波照射する前に加える水の量を、表4に示すように変えた以外は、実施例1と同様にして飲用珈琲を作り、これをアイス珈琲にして同基準で評価した。
その結果を表4に併せて示す。
【0040】
【表4】
Figure 0003588342
【0041】
照射前水の量の多少によって旨味にばらつきが見られた。以上のことから、照射前水は、少なくとも珈琲豆50重量部に対して40重量部使用する必要があり、好ましくは概ね50重量部以上使用することが最適であり、又、水を入れすぎると旨味が低下する傾向になるため、珈琲豆50重量部に対して200重量部以下、好ましくは概ね140重量部以下が最適と言える。
【0042】
実施例5
コロンビア50重量部、サントス30重量部、モカ15重量部、ジャワロブスター5重量部のブレンドの珈琲豆(フレンチロースト、細挽き)を、50gずつ秤量して不織布(同上)に封入して珈琲パックを5個得た。
マイクロ波照射する時間を、表5に示すように変えた以外は、実施例1と同様にして飲用珈琲を作り、これをアイス珈琲にして同基準で評価した。
その結果を表5に併せて示す。
【0043】
【表5】
Figure 0003588342
【0044】
マイクロ波照射は、短くても効果がなく、一方、余りに長いと却って旨味を抽出できない結果となった。以上のことから、マイクロ波照射時間は、珈琲豆50g当たり、概ね60秒〜180秒、好ましくは90〜120秒の範囲が最適と言える。
【0045】
比較例1
比較例1は、2種類のブレンド珈琲豆について、従来の熱湯抽出法によってホット珈琲を作り、その旨味について評価した。
即ち、従来一般に流通しているコロンビア30重量部、サントス30重量部、モカ20重量部、ジャワロブスター20重量部のブレンド珈琲豆(シティロースト、中挽き)と、上記実施例4で使用したものと同じコロンビア50重量部、サントス30重量部、モカ15重量部、ジャワロブスター5重量部のブレンド珈琲豆(フレンチロースト、細挽き)とを50gずつ準備し、90〜95℃の熱湯(水道水)750mlでペーパードリップ方式で抽出し、ホット珈琲を得た。
このものの旨味について、本発明者が実施例1と同基準で評価した。
その結果を表6に示す。
【0046】
比較例2
比較例2は、2種類のブレンド珈琲豆について、作ろうと予定する飲用珈琲の全量に相当する水に珈琲豆を浸し、これを電子レンジで沸騰するまで加熱することによってホット珈琲を作り、その旨味について評価した。
即ち、コロンビア30重量部、サントス20重量部、モカ15重量部、キリマンジャロ5重量部、ドミニカ10重量部、ジャワロブスター10重量部のブレンド珈琲豆(フレンチロースト、細挽き)と、上記実施例4で使用したものと同じブレンド珈琲豆(フレンチロースト、細挽き)とを25gずつ準備し、これを室温の水道水500mlが入れられた耐熱性容器に入れて浸し、電子レンジで5分間加熱し、ホット珈琲を得た。
このものの旨味について、本発明者が実施例と同様な基準で評価した。
その結果を表6に併せて示す。
【0047】
比較例3
比較例3は、上記実施例4と同じブレンド珈琲豆を用いて水出し方式によってアイス珈琲を作り、その旨味について評価した。
即ち、実施例4で使用したブレンド珈琲豆(フレンチロースト、細挽き)50gを不織布に封入し、これを室温(28℃)の水道水1リットルが入れられた容器に入れて浸し、1時間放置した。得られた飲用珈琲を冷却してアイス珈琲を作った。
このものの旨味について、本発明者が実施例と同様な基準で評価した。
その結果を表6に併せて示す。
【0048】
比較例4
比較例4は、従来の珈琲豆を用いて、実施例1と同様の抽出法(本発明の製法)でアイス珈琲を作り、その旨味について評価した。
即ち、市販のアイス珈琲用豆(北大阪東洋珈琲株式会社製、商品名:アラビカアイス(フレンチロースト、細挽き))50gを、不織布に封入し、これを水道水50mlが入れられた耐熱性容器に入れて浸し、90秒間マイクロ波照射した。その後、これらを水道水1リットルが入れられた容器に移し、室温下で1時間放置した。得られた飲用珈琲を冷却してアイス珈琲を作り、このものの旨味について、本発明者が実施例と同様な基準で評価した。
その結果を表6に併せて示す。
【0049】
【表6】
Figure 0003588342
【0050】
比較例1の結果から、本発明の製法に適するブレンド珈琲豆は、従来の熱湯抽出法でも美味しい飲用珈琲を作ることができることがわかる。また、比較例2の結果から、飲用珈琲の全量に相当する水に珈琲豆を浸して全体をマイクロ波照射しても美味しい飲用珈琲を作ることができないことがわかる。さらに、比較例3の結果から、添加物が含まれていない珈琲豆を用いて水出しアイス珈琲を作っても、十分な旨味を引き出すことができないことがわかる。また、比較例4の結果から、従来の珈琲豆でも本発明の製法であれば、ある程度の旨味を引き出すことができるが、実施例の珈琲豆の方が旨味に於いて優れていることがわかる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、本発明の飲用珈琲の製法によれば、水と共に珈琲豆をマイクロ波照射した後、これを抽出用の水に浸すだけで美味しい飲用珈琲を作ることができるので、その作業は極めて簡便であり、又、作る人によって珈琲の味がばらつくことも起こりにくい。
特に、抽出用の水とそして冷水又は室温水を持ちいることにより、極めて短時間のうちに従来のレギュラー珈琲と同等なアイス珈琲を作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る珈琲豆が収納された電子レンジ抽出用珈琲パックを示し、(a)は、平面図、(b)は、(a)図のA−A線断面図。
【図2】本発明に係る電子レンジ抽出用の容器入り珈琲を示す縦断面図。尚、珈琲パックは側面図で表す。
【図3】本発明に係る電子レンジ抽出用の珈琲セットを示す縦断面図。尚、容器入り珈琲は側面図で表す。
【符号の説明】
1…珈琲パック、2…透水性シート、3…珈琲豆、10…容器入り珈琲、20…珈琲セット[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing drinking coffee using a microwave oven and a coffee pack for extracting microwave ovens.
[0002]
Problems to be solved by the prior art and the invention
2. Description of the Related Art Conventionally, methods for producing drinking coffee (coffee beverage) are roughly classified into a method of extracting coffee extract from coffee beans (so-called regular coffee) and a method of dissolving granules obtained by drying and condensing the coffee extract in water (so-called instant coffee). You.
Instant coffee has the advantage that it can be made very easily because it only needs to be dissolved in water, but those who want to drink delicious coffee prefer regular coffee, though it is troublesome.
[0003]
As a method of making regular coffee, since ancient times, a hot water extraction method in which roasted coffee beans are ground and poured into hot water to extract the coffee extract is common, but in such a method, hot water is used. It is difficult to produce almost the same taste, no matter who makes it, because the umami varies depending on the temperature of the coffee and how the coffee beans are steamed. Furthermore, when drinking as iced coffee, it must be cooled in a cool place after extraction.
However, there is a disadvantage that it takes a long time to cool the coffee after the extraction with hot water, and making the iced coffee by the above hot water extraction method requires not only a troublesome but also long wait.
In this regard, an extraction device dedicated to iced coffee, which can be rapidly cooled while being extracted, is also known. However, such a dedicated extraction device is expensive and requires an installation space. It is not usually available in stores and stores.
[0004]
On the other hand, there is known a so-called cold iced coffee in which roasted and ground coffee beans are sealed in a pack, and a coffee extract can be extracted simply by immersing the coffee beans in cold water or room temperature water. According to such cold-water iced coffee, a certain taste can be ensured, and since hot water is not used, the cooling time can be relatively short.
However, watered coffee is often not fundamentally satisfactory in umami (taste, aroma, etc.), and in this respect, it is far from the hot water extraction method. However, in order to improve this, some products called coffee beans for watering have added additives such as fragrances and colorings, but they still do not have a satisfactory taste. In addition, it is preferable not to mix additives as much as possible in coffee as a natural beverage.
[0005]
The present invention, at least in view of such a point as, can be made to anyone easily the delicious coffee from coffee beans, and the particular object of the present invention to provide a manufacturing method of drinking coffee that can be made in a short period of time the ice coffee Is what you do.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies to solve the above-mentioned problems, and as a result, have found that the above-mentioned problems can be solved by paying attention to a microwave oven and using the microwave oven.
That is, a first means of the present invention is a method of making a drinking coffee by extracting a coffee extract from coffee beans, wherein roasted and ground coffee beans are added in an amount smaller than the total amount of the drinking coffee. In addition, the present invention relates to a method for producing drinking coffee in which water is added to a coffee bean in an amount of 400 parts by weight or less and microwave irradiation is applied to 100 parts by weight of the coffee bean, and then the coffee extract is extracted by dipping the coffee bean in water for extraction.
[0007]
According to the above-mentioned manufacturing method, the coffee extract is easily extracted by irradiating the coffee beans and a predetermined amount of water (a smaller amount of water than the total amount of drinking coffee) with microwaves. The coffee extract is extracted by immersing it in the water for extraction for a predetermined time (approximately 30 to 60 minutes) so as to have a considerable amount, so that a delicious drinking coffee can be manufactured. Although this effect is not clear, the microwave irradiation not only vibrates the water added but also the water molecules originally contained inside the coffee beans, giving a sufficient steaming effect to the inside of the coffee beans. It is considered that this is due to the fact that
[0008]
According to the above manufacturing method, the coffee extract can be extracted in a short time even if cold water or room temperature water is used as the extraction water.
Therefore, since the time for cooling is reduced, ice coffee can be made in a short time.
[0009]
In making delicious drinking coffee at the process of the present invention, water to be added before the microwave irradiation, it has preferably be added 80 parts by weight or more with respect to coffee beans 100 parts by weight.
In addition, in making a delicious drinking coffee, it is preferable to perform the microwave irradiation for 60 seconds to 180 seconds when processing 50 g of coffee beans, and the coffee beans use a roasting degree of French roast. Is preferred.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described with reference to the drawings.
<First embodiment>
In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a coffee pack filled with the coffee beans of the present invention.
The pack 1 is configured such that a predetermined amount of roasted and ground coffee beans 3 is enclosed in a water-permeable sheet 2 having pores to such an extent that coffee beans do not leak. Although not particularly shown, it is preferable that the coffee pack 1 is hermetically sealed together with an inert gas in an exterior material made of a barrier film having a metal foil layer for convenience of freshness maintenance and transportation.
[0012]
As the water permeable sheet 2, various kinds of materials such as nonwoven fabric, cloth, and net can be used, but it is preferable to use nonwoven fabric from the viewpoint that the fine powder of coffee beans can be effectively prevented from seeping out.
[0013]
The amount of the encapsulated coffee beans 3 is determined relative to the total amount of the drinking coffee to be made and is not particularly limited. For example, the amount is approximately 1/20 (weight ratio) of the total amount of the drinking coffee. It is sufficient that the corresponding coffee beans are enclosed (for example, when making 1 liter of drinking coffee, 50 g of coffee beans).
[0014]
Here, coffee beans are generally classified into three types: "Arabica", "Kanephora" (Robusta), and "Riberica". In Japan, Arabica and Kanephora are mainly distributed. In addition, coffee beans are broadly classified not only in their varieties but also in their production areas. Countries that mainly produce Arabica varieties include Brazil, Guatemala, India, Ecuador, Papua New Guinea, the Philippines, Tanzania, etc. Known producing countries include Indonesia, Uganda, Congo, Cameroon, Madagascar and Sri Lanka. Furthermore, Arabica and Kanephora can be further classified by breeding and locality, such as Mocha (originating in Yemen and Ethiopia), Santos (originating in Brazil), Colombia (originating in Colombia), Mexico (originating in Mexico), Guatemala (originating in Guatemala). , Jamaica (from Jamaica), Blue Mountain NO1 (from Jamaica), Kilimanjaro (from Tanzania), Hawaii / Kona (from USA), Mandelin (from Indonesia), Jawa Lobster (from Indonesia), Honduras (from Honduras), Peru (from Peru) and Dominica (from Dominica) are known.
[0015]
The type of the coffee beans 3 that can be used in the present invention is not particularly limited, and the above-mentioned examples and the like can be used alone or in combination (blend) of two or more types. It is preferable to use coffee beans in which two or more types are blended from the viewpoint that the color can be sufficiently extracted. Above all, when the present inventors tried various blends, using coffee beans containing at least these four types of Colombia, Santos, Mocha, and Jawa Lobster, the method of the present invention can sufficiently bring out the taste of coffee. be able to.
[0016]
Further, when a blend is used, the mixing ratio of coffee beans may be appropriately adjusted, but in the case of the above four types of blends, 40 to 50 parts by weight of Colombia, 20 to 30 parts by weight of Santos, and 10 to 20 parts by weight of mocha Parts by weight, preferably 5 to 10 parts by weight of Java lobster.
[0017]
The roasting degree of the coffee beans 3 that can be used in the production method of the present invention is also light, cinnamon, medium (L value: 23 to 24), high, city (L value: 21 to 22), full city, French (L value: 18-19), and it is not particularly limited as long as it is appropriately selected from each of the Italian roasts, but French roast is preferred because the flavor of coffee can be sufficiently brought out by the production method of the present invention.
The L value is obtained by measuring the light reflectance of roasted beans using a color difference meter, and setting the value of black to 0 and the value of white to 100 to indicate the lightness between the values.
[0018]
Furthermore, the grinding degree (grinding degree) of the coffee beans 3 that can be used in the production method of the present invention includes rough grinding (grinding degree: 7 to 9), medium grinding (grinding degree: 4 to 6), and fine grinding (grinding). Degree: 3-4), etc. may be appropriately selected according to preference, but among them, finely ground coffee beans are preferably used.
In addition, as long as the taste of the drinking coffee produced by the present invention is not impaired, addition of additives such as coloring agents to the coffee beans is not prevented.
[0019]
Next, a method for producing drinking coffee using a microwave oven will be described.
First, the coffee pack 1 in which a predetermined amount (for example, 50 g) of the coffee beans 3 is sealed is put in a heat-resistant container, and water is added to the container.
The water to be added at this time (hereinafter, sometimes referred to as “pre-irradiation water”) may be any of room temperature water, cold water, and hot water, but can be obtained easily and is relatively easy to obtain when subjected to microwave processing. It is preferable to use room temperature water (water of approximately 15 ° C. to 30 ° C.) because it is easily heated. Further, the type of water is not particularly limited, and various waters such as tap water, well water, mountain water, and distilled water can be used.
[0020]
The amount of water before irradiation is not particularly limited as long as the amount of the coffee to be made is smaller than the total amount of the drinking coffee to be made and at least the coffee beans are moistened, and is generally at least 80 parts by weight based on 100 parts by weight of the coffee beans. (For example, 40 g or more for 50 g of coffee beans), and more preferably 100 parts by weight or more for 100 parts by weight of coffee beans. On the other hand, if too much pre-irradiation water is added, not only the treatment time in the microwave oven becomes longer, but also the taste of the drinkable coffee obtained is lowered, so that 400 parts by weight or less relative to 100 parts by weight of coffee beans (for example, 200 g or less for 50 g of coffee beans), and more preferably 300 parts or less for 100 parts by weight of coffee beans. .
[0021]
Next, the container is placed in a microwave oven and subjected to microwave irradiation for a predetermined time.
The time of microwave irradiation may be set appropriately according to the amount of coffee beans and the amount of water before irradiation, but if it is too short, the effect does not appear, while if it is too long, the flavor of the drinking coffee obtained on the contrary is obtained. When treating 50 g of coffee beans, microwave irradiation is preferably performed for about 60 seconds to 180 seconds, and more preferably performed for 90 seconds to 120 seconds. Here, the microwave refers to a microwave having an output of 600 W and a frequency of 2450 MHz.
[0022]
Finally, after removing the coffee pack 1 after the microwave irradiation, put it in an amount of extraction water (for example, 1 liter) corresponding to drinking coffee to be made and leave it for about 1 hour. , Coffee extract is extracted, and drinking coffee can be obtained. In addition, since the coffee extract has melted into the pre-irradiation water by microwave irradiation, it is preferable to add the pre-irradiation water to the extraction water together with the coffee pack 1. In this case, in order to prevent the obtained drinking coffee from becoming thin, it is better to prepare the water for extraction by subtracting a considerable amount of the water before irradiation (for example, when the water before irradiation is 50 ml, Prepare 950 ml of extraction water).
[0023]
As the water for extraction, any of room temperature water, cold water, and hot water can be used, but using water as hot as possible can shorten the extraction time. On the other hand, when cooling after extraction, it is necessary not only to take a long time but also to preheat the water.
Therefore, when drinking as iced coffee, it is preferable to use cold water or room temperature water as extraction water because it can be obtained easily and the obtained drinking coffee is easy to cool, and among them, extraction with room temperature water is preferred. It is more preferable to extract with water at room temperature and at room temperature. Then, the obtained drinking coffee may be appropriately cooled to a suitable temperature in a refrigerator or the like.
On the other hand, when drinking as hot coffee, it is preferable to use room temperature water or hot water as extraction water and warm the drinking coffee obtained after extraction to an appropriate temperature.
In addition, the amount of water for extraction may be appropriately adjusted according to the preference of the strength of the obtained drinking coffee, and 750 to 1200 ml per 50 g of coffee beans (the extraction water is approximately 1,500 to 100 parts by weight of coffee beans). 2400 parts by weight) is preferable.
[0024]
According to the production method of the present invention, by irradiating coffee beans with microwaves in advance together with water and heating them, a delicious drinking coffee can be made only by immersing the coffee beans in the extracted water. In addition, since such a method can be easily performed, anyone can make drinking coffee having a substantially constant taste.
In particular, when drinking as iced coffee, the drinking coffee can be cooled in an extremely short time as compared with the hot water extraction method used in conventional regular coffee.
[0025]
In addition, in the said manufacturing method, since the coffee beans 3 are in the form of a pack enclosed in a water-permeable sheet, there is an advantage that the coffee beans can be easily removed after extraction, but without packing in this way. Coffee beans 3 may be used directly.
[0026]
<Second embodiment>
The second embodiment relates to a coffee in a container for extracting microwaves in which a coffee pack is sealed in a heat-resistant container.
Hereinafter, a configuration different from that of the first embodiment will be mainly described, and a description of the same configuration will be appropriately omitted, and the name and figure number may be referred to.
[0027]
As shown in FIG. 2, reference numeral 10 denotes coffee in a container for extracting microwaves in which water before irradiation and coffee beans are enclosed.
Specifically, a small container 14 in which the pre-irradiation water 12 is enclosed and the coffee pack 1 are enclosed in the heat-resistant container 11. In order to maintain the freshness of the coffee beans, it is preferable that the container 11 be hermetically sealed together with an inert gas.
The pre-irradiation water 12 enclosed in the small container 14 is appropriately encapsulated in accordance with the amount of the coffee beans 3 (as described in the first embodiment, the pre-irradiation water 80 per 100 parts by weight of the coffee beans). Or more, preferably 100 parts by weight or more and 400 parts by weight or less, preferably 300 parts by weight or less).
[0028]
Drinking coffee can also be made by the same manufacturing method as in the first embodiment with respect to the containerized coffee 10 for microwave extraction, but according to the containered coffee 10 of the present embodiment, the coffee beans are contained in the heat-resistant container 11. 3 and the pre-irradiation water 12 are sealed, so that when microwave irradiation is performed, the optimum amount can be ensured by simply transferring the pre-irradiation water 12 from the small container 14 to the heat-resistant container 11.
Therefore, the user can make a delicious drinking coffee without measuring the amount of the pre-irradiation water 12.
[0029]
Further, a coffee set for a microwave oven will be described as a modification of the present embodiment.
In FIG. 3, reference numeral 20 denotes a microwave coffee set in which the above-mentioned coffee 10 in a container and water 22 for extraction are sealed in a large container 21.
In the large container 21, a predetermined amount of extraction water 22 (for example, 50 g of coffee, 50 ml of pre-irradiation water 50 ml) corresponding to the amount of coffee 3 stored in the container coffee 10 is enclosed in the container 11. Is 950 ml of water for extraction) via a sealing section seal 23.
[0030]
According to the coffee set 20 for microwave oven, since the appropriate amount of the pre-irradiation water 12 and the extraction water 22 are sealed in the large container 21, after microwave irradiation, the sealing compartment seal 23 is peeled off to extract the coffee pack 1 and the like. Drinking coffee can be obtained by putting it in the water 22, so that delicious drinking coffee can be easily made even in a place where there is no water.
Further, by using water suitable for coffee, such as mountain water, as the extraction water 22 and / or the pre-irradiation water 12, for example, a more delicious drinking coffee can be made even in a place where there is only tap water.
[0031]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail by showing Examples and Comparative Examples.
Example 1
(Preparation of coffee beans)
Four types of coffee beans (French roast and fine ground) of Colombia, Santos, Mocha, and Java Lobster were prepared at the compounding ratios (weight ratios) shown in Table 1. Each of these was weighed in an amount of 50 g and sealed in a nonwoven fabric (trade name “Okiron Merpet CF-0720A” manufactured by Daiki Shoji Co., Ltd.) to prepare coffee packs of Examples 1- (1)-(7).
The pulverizer used was made by Fuji Coffee Machine (coffee mill, TYPE 440R), and the roaster used was Yodogawa Seisakusho (custom-made product, 30 kg pot).
(Test and extraction)
Next, randomly select 20 people (10 men and women each) from those who call coffee lovers, make iced coffee and hot coffee by the following method, and evaluate the umami (taste, flavor, light blue) in four steps. Each was evaluated. In addition, the inventor himself made ice coffee and hot coffee in the same manner as described below, and evaluated the umami (taste, flavor, and light blue) on three levels: good, normal, and unacceptable. The taste is whether or not acidity, bitterness, sweetness, etc. are balanced, and the flavor is whether or not the flavor is firm when drinking hot coffee before drinking it or ice coffee. Evaluated whether the dark brown color was firm or not (whether the bottom of the cup or the glass was visible) as a criterion.
Each coffee pack is put in a heat-resistant cup, 50 ml of tap water (equivalent to 50 g) is put into the cup, and then a home-use microwave oven (all 600 W, frequency 2450 MHz) owned by each is used. (Matsushita Electric Industrial Co., Ltd., NE-S33F99 type, 600W, 100V, 60Hz, oscillation frequency 2450MHz), irradiate microwave for 90 seconds, immediately with the pack and water (50ml) warmed by microwave oven Was transferred to a container containing 1 liter of tap water, and left at room temperature (about 28 ° C.) for 1 hour to extract a coffee extract.
This was put in a refrigerator and cooled to make iced coffee, which was heated and heated to make hot coffee.
The evaluation results are also shown in Table 1.
In the table, ◎ indicates “very good in taste, flavor (scent) and light blue”, は indicates “good in taste, flavor and light blue”, Δ indicates “one of taste, flavor and light blue is bad”, X indicates "completely bad", and the column of the tester's evaluation indicates the number of persons. The same applies to the tables of Examples 2 to 5.
[0032]
[Table 1]
Figure 0003588342
[0033]
From the above, Colombia 40 to 50 parts by weight, Santos 20 to 30 parts by weight, Mocha 10 to 20 parts by weight, Jawa Lobster 5 to 10 parts by weight, preferably Columbia 40 to 50 parts by weight, Santos 20 to 30 parts by weight, When blended in the range of 15-20 parts by weight of mocha and 5-10 parts by weight of Java lobster, a delicious drinking coffee can be obtained.
[0034]
Example 2
Coffee beans (fine ground) of a blend of 50 parts by weight of Colombia, 30 parts by weight of Santos, 15 parts by weight of mocha and 5 parts by weight of Java Lobster were prepared with roasting degrees shown in Table 2 respectively. 50 g of each of these was weighed and sealed in a nonwoven fabric (same as above) to obtain coffee packs of Examples 2- (1) to (4).
The tester and the present inventors prepared iced coffee and hot coffee in the same manner as in Example 1 using each of the packs, and evaluated the same criteria.
The results are shown in Table 2.
[0035]
[Table 2]
Figure 0003588342
[0036]
Example 3
Coffee beans (French roast) of a blend of 50 parts by weight of Colombia, 30 parts by weight of Santos, 15 parts by weight of mocha, and 5 parts by weight of Java Lobster were prepared with respective grinding degrees shown in Table 3. 50 g of each of these was weighed and sealed in a nonwoven fabric (same as above) to obtain coffee packs of Examples 3- (1) to (3).
The tester and the present inventors prepared iced coffee and hot coffee in the same manner as in Example 1 using each of the packs, and evaluated the same criteria.
The results are shown in Table 3.
[0037]
[Table 3]
Figure 0003588342
[0038]
From the results of Examples 2 and 3, if the roasting degree is French roast and the crushing degree is finely ground, a delicious coffee can be obtained with either ice or hot.
[0039]
Example 4
Coffee beans (French roast, fine ground) of 50 parts by weight of Colombia, 30 parts by weight of Santos, 15 parts by weight of Mocha, and 5 parts by weight of Java Lobster are weighed in 50 g increments and sealed in a nonwoven fabric (same as above) to form a coffee pack. Six were obtained.
A drinking coffee was prepared in the same manner as in Example 1 except that the amount of water to be added before microwave irradiation was changed as shown in Table 4, and this was used as iced coffee and evaluated according to the same standard.
The results are shown in Table 4.
[0040]
[Table 4]
Figure 0003588342
[0041]
The umami varied depending on the amount of water before irradiation. From the above, it is necessary to use water before irradiation at least 40 parts by weight with respect to at least 50 parts by weight of coffee beans, and it is most preferable to use at least about 50 parts by weight. Since the umami tends to decrease, it can be said that 200 parts by weight or less, preferably about 140 parts by weight or less is optimal with respect to 50 parts by weight of coffee beans.
[0042]
Example 5
Coffee beans (French roast, fine ground) of 50 parts by weight of Colombia, 30 parts by weight of Santos, 15 parts by weight of Mocha, and 5 parts by weight of Java Lobster are weighed in 50 g increments and sealed in a nonwoven fabric (same as above) to form a coffee pack. Five were obtained.
A drinking coffee was prepared in the same manner as in Example 1 except that the time of microwave irradiation was changed as shown in Table 5, and this was used as iced coffee and evaluated according to the same standard.
The results are also shown in Table 5.
[0043]
[Table 5]
Figure 0003588342
[0044]
The microwave irradiation had no effect even if it was short, while on the other hand, if it was too long, it was impossible to extract umami. From the above, it can be said that the microwave irradiation time is optimally in a range of approximately 60 seconds to 180 seconds, preferably 90 seconds to 120 seconds per 50 g of coffee beans.
[0045]
Comparative Example 1
In Comparative Example 1, hot coffee was prepared from the two types of blended coffee beans by a conventional hot water extraction method, and the umami was evaluated.
That is, blended coffee beans (city roast, medium ground) of 30 parts by weight of Colombia, 30 parts by weight of Santos, 20 parts by weight of Mocha, and 20 parts by weight of Java Lobster conventionally used in general and the one used in Example 4 above. 50 g of the same blended coffee beans (French roast, fine ground) of 50 parts by weight of Colombia, 30 parts by weight of Santos, 15 parts by weight of mocha and 5 parts by weight of Java lobster are prepared, and 750 ml of hot water (tap water) at 90 to 95 ° C. And extracted with paper drip method to obtain hot coffee.
The present inventor evaluated the umami of this product according to the same standard as in Example 1.
Table 6 shows the results.
[0046]
Comparative Example 2
In Comparative Example 2, for two types of blended coffee beans, hot coffee was prepared by immersing the coffee beans in water corresponding to the total amount of the potable coffee to be made, and heating the coffee beans to a boiling point in a microwave oven. Was evaluated.
That is, blended coffee beans (French roast, fine ground) of 30 parts by weight of Colombia, 20 parts by weight of Santos, 15 parts by weight of Mocha, 5 parts by weight of Kilimanjaro, 10 parts by weight of Dominica, and 10 parts by weight of Java lobster were used in Example 4 above. Prepare 25g each of the same blended coffee beans (French roast, fine ground) as used, put them in a heat-resistant container containing 500 ml of room temperature tap water, heat them in a microwave oven for 5 minutes, I got coffee.
The inventor evaluated the umami on the same criteria as in the examples.
The results are shown in Table 6.
[0047]
Comparative Example 3
In Comparative Example 3, an iced coffee was prepared by the water brewing method using the same blended coffee beans as in Example 4 above, and the taste was evaluated.
That is, 50 g of the blended coffee beans (French roast, finely ground) used in Example 4 were sealed in a nonwoven fabric, immersed in a container containing 1 liter of tap water at room temperature (28 ° C.), and left for 1 hour. did. The obtained drinking coffee was cooled to make iced coffee.
The inventor evaluated the umami on the same criteria as in the examples.
The results are shown in Table 6.
[0048]
Comparative Example 4
In Comparative Example 4, an iced coffee was prepared using conventional coffee beans by the same extraction method as in Example 1 (the manufacturing method of the present invention), and the umami was evaluated.
That is, 50 g of commercially available ice coffee beans (manufactured by Kita-Osaka Toyo Coffee Co., Ltd., trade name: Arabica ice (French roast, fine ground)) are sealed in a nonwoven fabric, and this is heat-resistant container containing 50 ml of tap water. And irradiated with microwaves for 90 seconds. Thereafter, these were transferred to a container containing 1 liter of tap water and left at room temperature for 1 hour. The obtained drinking coffee was cooled to make iced coffee, and the taste of the iced coffee was evaluated by the present inventors according to the same criteria as in the examples.
The results are shown in Table 6.
[0049]
[Table 6]
Figure 0003588342
[0050]
From the results of Comparative Example 1, it can be seen that the blended coffee beans suitable for the production method of the present invention can produce delicious drinking coffee by the conventional hot water extraction method. In addition, the results of Comparative Example 2 show that delicious coffee cannot be produced even when the coffee beans are immersed in water corresponding to the entire amount of the coffee and the whole is irradiated with microwaves. Furthermore, from the results of Comparative Example 3, it can be seen that even if iced coffee is prepared using coffee beans containing no additive, sufficient umami cannot be extracted. Further, from the results of Comparative Example 4, it can be seen that the conventional coffee beans can bring out a certain amount of umami with the production method of the present invention, but the coffee beans of the examples are more excellent in umami. .
[0051]
【The invention's effect】
As described above, according to the method for producing a drinking coffee of the present invention, after irradiating the coffee beans with microwaves with water, it is possible to make a delicious drinking coffee simply by immersing the same in water for extraction. It is extremely simple, and the taste of the coffee does not easily vary depending on the maker.
In particular, by having water for extraction and cold or room temperature water, ice coffee equivalent to conventional regular coffee can be made in a very short time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a coffee pack for extracting microwaves containing coffee beans according to the present invention, wherein (a) is a plan view and (b) is a cross-sectional view taken along line AA of (a).
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing coffee in a container for microwave extraction according to the present invention. The coffee pack is shown in a side view.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing a coffee set for extracting microwave according to the present invention. In addition, the coffee in a container is represented by a side view.
[Explanation of symbols]
1 ... coffee pack, 2 ... permeable sheet, 3 ... coffee beans, 10 ... coffee in a container, 20 ... coffee set

Claims (4)

珈琲豆から珈琲エキスを抽出することにより飲用珈琲を作る方法であって、焙煎され且つ挽かれた珈琲豆に、飲用珈琲の全量よりも少ない量であって珈琲豆100重量部に対し400重量部以下の水を加えてマイクロ波照射した後、前記珈琲豆を抽出用の水に浸すことにより珈琲エキスを抽出することを特徴とする飲用珈琲の製法。A method of making a drinking coffee by extracting a coffee extract from coffee beans, wherein the roasted and ground coffee beans are less than the total amount of the drinking coffee and 400 parts by weight per 100 parts by weight of the coffee beans. A part of water is added and water is irradiated with microwaves, and then the coffee extract is extracted by immersing the coffee beans in water for extraction. 前記マイクロ波照射前に加える水を、珈琲豆100重量部に対し80重量部以上加える請求項1記載の飲用珈琲の製法。The method for producing drinking coffee according to claim 1, wherein the water added before the microwave irradiation is added in an amount of 80 parts by weight or more based on 100 parts by weight of the coffee beans. 前記マイクロ波照射を、珈琲豆50gを処理するに当たり60秒〜180秒間行う請求項1又は2記載の飲用珈琲の製法。The method for producing a drinking coffee according to claim 1 or 2, wherein the microwave irradiation is performed for 60 seconds to 180 seconds when 50 g of the coffee beans are processed. 前記珈琲豆の焙煎度が、フレンチローストである請求項1〜3の何れかに記載の飲用珈琲の製法。The method for producing a drinking coffee according to any one of claims 1 to 3, wherein the roasting degree of the coffee beans is French roast.
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