JP3587304B1 - 2成分形ポリウレタン系シーリング材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)イソシアネート基末端プレポリマーよりなる基剤(I)と、(B)ポリオキシアルキレンエーテルと(C)有機錫化合物(硬化触媒)0.1〜6質量部(但し、(B)ポリオキシアルキレンエーテル100質量部に対して)を含有する硬化剤(II)とからなり、
硬化剤(II)に対し(D)有機カルボン酸金属塩(硬化調整剤)0.2〜9質量部(但し、(B)ポリオキシアルキレンエーテル100質量部に対して)を配合したことを特徴とする2成分形ポリウレタン系シーリング材。
【選択図】 なし
Description
しかし、この触媒は硬化性能や非発泡性(即ち、シーリング材が硬化中にガスを発生せず発泡しない特性)が充分でない上、鉛を含むことから環境や人体への悪影響が懸念されていた。
そこで、この有機カルボン酸鉛の代わりに、硬化触媒として有機カルボン酸ビスマスが提案された(特許文献1参照)が、触媒量の微量の変化でシーリング材の可使時間や非発泡性能が著しく異なり、製品設計上バランスを取るのが非常に困難で、取り扱いが難しいという問題がある。
また、1成分形ポリウレタン系で汎用されている有機錫化合物(硬化触媒)を2成分形ポリウレタン系に使用した場合、基剤中のイソシアネート基が硬化剤中の充填剤の含有水分とポリアルキレンエーテル(硬化成分)よりも優先的に反応してしまい、その結果ガスを発生させ著しく発泡させてしまうという大きな問題がある。
即ち、本発明は以下の1.〜4.の構成からなるものである。
1.先ず、第1の発明は、(A)イソシアネート基末端プレポリマーよりなる基剤(I)と、(B)ポリオキシアルキレンエーテルと、硬化触媒として(C)有機錫化合物0.1〜6質重量部(但し、(B)ポリオキシアルキレンエーテル100質量部に対して)のみを含有する硬化剤(II)とからなり、
硬化剤(II)に対し(D)有機カルボン酸Ca塩(硬化調整剤)0.2〜9質重量部(但し、(B)ポリオキシアルキレンエーテル100質量部に対して)を配合したことを特徴とする2成分形ポリウレタン系シーリング材である。
(C)有機錫化合物(硬化触媒)の配合量は、0.1質量部未満では充分な硬化性を付与できないため好ましくなく、又6質量部を超えると作業可能時間が短くなり好ましくない。また(C)有機錫化合物の配合量は、より好ましくは0.15〜5質量部である。
(D)有機カルボン酸Ca塩(硬化調整剤)の配合量は、0.2質量部未満では非発泡性が乏しくなり好ましくなく、又9質量部を超えると作業可能時間が短くなり好ましくない。また(D)有機カルボン酸Ca属の配合量は、より好ましくは0.25〜8質量部、特に好ましくは0.5〜6質量部である。
(D)有機カルボン酸Ca塩のカルボン酸がオクチル酸であると貯蔵時の安定性が良くなり好ましい。ナフテン酸であると製造時の分散性が若干劣る。
特に、オクチル酸カルシウムであると非発泡性の効果と貯蔵時の安定性、又充分な作業可能時間を付与できるため特に好ましい。ナフテン酸カルシウムであると、オクチル酸カルシウムと同様な効果があるが、製造時の分散性が若干劣る。 3.第3の発明は、イソシアネート基末端プレポリマーよりなる基剤(I)の、以下の式(1)で定義される平均官能基数(f)が2.2以上3.0以下であることを特徴とする上記1又は2に記載の2成分形ポリウレタン系シーリング材である。イソシアネート基末端プレポリマーよりなる基剤(I)の平均官能基数(f)が2.2以上であると非発泡性の効果が大きくなり好ましい。
〔基剤(I)中のポリオール由来の水酸基の全モル数〕
f:──────────────────────────・・・(1)
〔基剤(I)中の全ポリオールモル数〕
上記基剤(I)の製造に用いるポリオキシプロピレンジオールとポリオキシプロピレントリオールの質量比は、最終的に得られるシーリング材としての物性(モジュラス、伸び等)や硬化性、非発泡性を考慮して適宜選択することができる。ポリオキシプロピレンジオールは水酸基を平均2つ有し、ポリオキシプロピレントリオールは水酸基を平均3つ有している。水酸基を平均3つ有しているポリオキシプロピレントリオールを多く配合すると、つまり上記平均官能基数(f)を大きく設定すると非発泡性の効果が大きくなるが、最終硬化物のモジュラスは高くなる。一方、上記平均官能基数(f)を小さく設定すると、最終硬化物のモジュラスを低くできるが非発泡性の効果は低くなる。従って、上記平均官能基数(f)は2.2以上3.0以下が好ましい。平均官能基数(f)を3.0より大きく設定すると、最終硬化物のモジュラスが建築用に用いる場合には高くなりすぎる。そのため、シーリング材の要求性能である被着体の動きへの追従が難しくなる。但し、この追従性が余り要求されない他の用途に関しては、この限りではない。
4.第4の発明は、(C)有機錫化合物(硬化触媒)が4価の有機錫化合物であることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の2成分形ポリウレタン系シーリング材である。有機錫化合物が4価の有機錫化合物であると非発泡性の効果が大きくなり好ましい。
攪拌機、加熱装置、減圧脱水装置、窒素気流装置を備えたウレタン重合装置に、ポリオキシプロピレンジオールとポリオキシプロピレントリオールの質量比を0〜10/10〜0として仕込む。120℃で減圧脱水後、窒素置換をおこない、窒素気流下で50℃程度に一旦冷却しNCO/OH比が1.60〜2.00となるように計算したポリイソシアネート化合物を添加後、80〜100℃で4〜8時間程度反応し、設計値のイソシアネート含有率に至れば、反応終点として冷却後、窒素パージしながら密閉容器に貯蔵する。
この際、任意の段階で少量のジブチル錫ジラウリレート(DBTDL)のような重合触媒を配合してもよい。
また、ポリオキシプロピレンジオールとポリオキシプロピレントリオールはあらかじめ混合して同時にポリイソシアネートと作用させてもよく、又段階的に作用させてもよい。
より多官能であるポリオキシアルキレンテトラオール等を使用してもよい。
(B)ポリオキシアルキレンエーテル(以下、ポリオールということがある。)は、(A)イソシアネート基末端プレポリマー(以下、プレポリマーということがある。)と異なり水分による影響がないため、密閉型の高粘度製品を混練加工できる加工釜に、ポリオールまたは混合ポリオールを仕込み、(C)有機錫化合物(硬化触媒)、(D)有機カルボン酸金属塩(硬化調整剤)、アミン硬化触媒、炭酸カルシウム等の無機充填材、無水シリカ、アマイドワックス等の粘性改良剤、着色剤、老化防止剤、生石灰等の脱水剤を適宜配合して均一に混合する。
また、粘度調整等が必要な場合は、DOA等の可塑剤、N−メチル−2−ピロリドン、脂肪族系炭化水素および芳香族系炭化水素、二塩基酸エステル等の高沸点溶剤を硬化剤だけでなく基剤に配合することができる。
尚、基剤(I)及び硬化剤(II)に使用されるポリオールについてさらに説明すれば、従来公知のものを広く使用することができ、例えば、ポリオキシアルキレンエーテル、ポリエステルポリオール類、ポリブタジエンポリオール類、アクリルポリオール類、ポリカーボネートポリオール類、ひまし油系ポリオール、低分子量ジオール類、トリメチロールプロパン、グリセリン、ソルビトール、マンニトール等が使用可能である。特にポリオキシアルキレンエーテルが好ましい。具体的には、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリエチレンプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。
本発明における有機カルボン酸金属塩(D)としては、例えば、オクチル酸、ネオデカン酸、ナフテン酸等の金属塩が挙げられる。特に、オクテル酸金属塩であると製造時の分散性が良く、更にオクチル酸のカルシウム塩であると貯蔵時の安定性も良い。有機カルボン酸金属塩だけでは硬化触媒としての効果は期待できないため、必ず硬化触媒として有機錫化合物と併用する必要がある。なお、有機カルボン酸金属塩は、通常ミネラルスピリットなどの溶剤で希釈したものが用いられる。
基剤(I)である(A)プレポリマーと硬化剤(II)の配合比率は、(A)プレポリマーのイソシアネート含有量からイソシアネートの基数を算出し、硬化剤(II)中の(B)ポリオール成分の水酸基含有量から水酸基の数を算出し、その比率(NCO/OH比)が、0.90〜1.30、好ましくは1.05〜1.25の範囲となるように、各々の配合量を決定する。
基剤(I)である(A)プレポリマーと硬化剤(II)は、建築現場、工事現場等においてシーリング材用混合機で均一に混合され、各種目地等に充填施工される。
シーリング材は硬化後要すれば目地隠し、美粧性の向上、シーリング材の保護を目的として各種塗料で塗装される。
《試験方法》
非発泡性
(A)プレポリマーの基剤、硬化剤を1:4(質量比、基剤/硬化剤のNCO/OH比=1.06)の割合に混合し、直ちに直径15mm、高さ50mmの底のついた円柱状プラスチック容器に泡などが入らないように充てんして、平滑にならした後、50℃オーブン中で24時間硬化させてから取り出した。
その容器から硬化物が発泡して盛り上がった高さを測定し、どれだけ発泡したかその割合を下式により算出した。
発泡割合=盛り上がった高さ(mm)/50(mm)×100(%)
この値が大きい場合には、実際の目地に充填したシーリング材が目地から盛り上がって膨れるという問題が起こる可能性があり、この値は低ければ低い程好ましい。また、この試験方法は、シーリング材の充てん容積が小さく、養生条件も50℃と高温で、極めて厳しい条件下での試験であり、しかも短期間で結果が分かる。
実際の目地にシーリング材を充填した際、ふくれが起こらないようにするには、この試験方法で算出される発泡割合が10%より小さくなる必要がある。すなわち、発泡割合が10%以上の場合、ふくれが発生する可能性があり、10%より小さければ、ふくれの問題はない。
したがって、非発泡性の評価は次のようにした。
発泡割合10%未満・・・・・・・○
発泡割合10%以上・・・・・・・×
(A)プレポリマーの基剤、硬化剤を23℃の恒温室に一晩放置して調温後、23℃の恒温室内で基剤、硬化剤を1:4の割合に計量し混合して、厚さ10mmのシートを作製し、23℃,55%RHにて1日後の硬化状態を指触で調べ、硬化性の評価は次のようにした。
充分にゴム弾性が発現しているもの・・・・・・・・○
やや塑性変形するもの・・・・・・・・△
塑性変形して復元しないもの・・・・・・・・×
(A)プレポリマーの基剤、硬化剤を23℃の恒温室に一晩放置して調温後、23℃の恒温室内で基剤、硬化剤を1:4の割合に計量し混合して、直径50mm、高さ50mmの底のついた円柱状プラスチック容器に泡などが入らないように充填して、平滑にならした後、JIS K 2207の石油アスファルト用の針入度計において、針+保持具の総重量を12.5gとした針を用い、経時的にこの針を、上記の容器に充てんしたシーリング材に垂直に5秒間自由落下させた。基剤と硬化剤が反応し硬化が進めばシーリング材は増粘し、経時的に落ち込む針の長さは短くなる。作業可能時間は、この針の落ち込む長さ部分が35mm(即ち、一定粘度)となる時間を計測した。この計測された時間が2時間以上であれば、実際の現場においても作業終了まで作業性が良好であり、2時間より短いと、作業の途中でシーリング材が増粘し、作業性が悪くなり使いづらくなる。したがって、作業性の評価を次のようにした。
計測された時間が2時間以上・・・・・・・○
計測された時間が2時間未満・・・・・・・×
耐久性
シーリング材の要求性能として、温度変化に基づく伸縮や地震時の水平変位等による目地ムーブメントに追従し、防水機能を維持することが求められるため以下の耐久性試験を行った
試験は、JIS A 1439:1997 耐久性試験(区分8020)に準拠して行った。試験結果は、3個の試験体について「溶解」、「膨潤」、「ひび割れ」、「被着体からの剥離」などの明確な異常が発生するか否かで次のように評価した。
明確な異常が認められないもの・・・・・・・○
明確な異常が認められるもの・・・・・・・・×
(基剤の製造)
2官能ポリプロピレングリコール(平均分子量2000、平均水酸基数2、商品名アクトコールP−21、三井武田ケミカル(株)製)500g、3官能ポリプロピレングリコール(平均分子量3000、平均水酸基数3、商品名アクトコールP−31、三井武田ケミカル(株)製)400g、及び2官能ポリプロピレングリコール(平均分子量1000、平均水酸基数2、商品名アクトコールP−22、三井武田ケミカル(株)製)100gのポリオール混合液に対し、トルエンジイソシアネート(商品名コスモネートT−80、三井武田ケミカル(株)製)171gを加え、80℃で4時間反応させNCO含有率3.1%、平均官能基数(f)2.3のイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(A)の基剤を得た。
(硬化剤の製造)
3官能ポリプロピレングリコール(平均分子量5000、平均水酸基数3、商品名アクトコール87−34)200g、2官能ポリプロピレングリコール(平均分子量4000、平均水酸基数2、商品名アクトコールP−28)100g、ジオクチル錫ジバーサテート(硬化触媒)3g、オクチル酸カルシウム(硬化調整剤)2g、コロイダル炭酸カルシウム(商品名、ホモカルDM、白石工業(株)製)300g、重質炭酸カルシウム(商品名、ソフトンBF100、備北粉化工業(株)製)400gをプラネタリーミキサーで充分に混合後ロール掛けを行い、さらに真空脱泡して硬化剤を得た。
次に基剤と硬化剤を1:4(質量比、基剤/硬化剤のNCO/OH比=1.06)の割合で混合し、上記《試験方法》により非発泡性、硬化性、及び作業性(作業可能時間)を調べた。
硬化剤の製造において、硬化調整剤をオクチル酸カルシウムに代えて、オクチル酸亜鉛、オクチル酸カリウム、ナフテン酸マグネシウムを用いる以外は、実施例1と同様にして2成分形ポリウレタン系シーリング材を調製し、非発泡性、硬化性、及び作業性(作業可能時間)を調べた。
[比較例4]〜[比較例5]
硬化剤の製造において、オクチル酸カルシウム(硬化調整剤)又はジオクチル錫ジバーサテート(硬化触媒)を配合しなかった以外は、実施例1と同様にして2成分形ポリウレタン系シーリング材を調製し、非発泡性、硬化性、及び作業性(作業可能時間)を調べた。
[実施例2]〜[実施例5]
硬化剤の製造において、オクチル酸カルシウムの添加量を0.8〜24質量部とする以外は、実施例1と同様にして2成分形ポリウレタン系シーリング材を調製し、非発泡性、硬化性、及び作業性(作業可能時間)を調べた。
[実施例6]〜[実施例7]
オクチル酸カルシウムに代えてナフテン酸カルシウムを0.8又は8質量部添加する以外は実施例1と同様にして2成分形ポリウレタン系シーリング材を調製し、非発泡性、硬化性、及び作業性(作業可能時間)を調べた。
硬化剤の製造において、オクチル酸カルシウムの添加量を0.4又は28質量部とする以外は、実施例1と同様にして2成分形ポリウレタン系シーリング材を調製し、非発泡性、硬化性、及び作業性(作業可能時間)を調べた。
[比較例8]〜[比較例9]
硬化剤の製造において、硬化調整剤としてオクチル酸カルシウムに代えて、オクチル酸1又は10質量部を用いる以外は、実施例1と同様にして2成分形ポリウレタン系シーリング材を調製し、非発泡性、硬化性、及び作業性(作業可能時間)を調べた。
[実施例8]〜[実施例13]
硬化剤の製造において、ジオクチル錫ジバーサテート(硬化触媒)3.0質量部に代えて、表3の他の有機錫化合物(硬化触媒)3.0質量部を用い、且つオクチル酸カルシウムの添加量を8質量部に増量する以外は、実施例1と同様にして2成分形ポリウレタン系シーリング材を調製し、非発泡性、硬化性、及び作業性(作業可能時間)を調べた。
[実施例14]
ジオクチル錫ジバーサテート(硬化触媒)1.5質量部とオクチル酸錫1.5質量部とを併用し、且つオクチル酸カルシウムの添加量を8質量部に増量する以外は、実施例1と同様にして2成分形ポリウレタン系シーリング材を調製し、非発泡性、硬化性、及び作業性(作業可能時間)を調べた。
硬化剤の製造において、ジオクチル錫ジバーサテート(硬化触媒)の添加量を0.3、5、10質量部とし、且つオクチル酸カルシウムの添加量を8質量部に増量する以外は、実施例1と同様にして2成分形ポリウレタン系シーリング材を調製し、非発泡性、硬化性、及び作業性(作業可能時間)を調べた。
[比較例10]〜[比較例11]
硬化剤の製造において、ジオクチル錫ジバーサテート(硬化触媒)の添加量を0.1、20質量部とし、且つオクチル酸カルシウムの添加量を8質量部に増量する以外は、実施例1と同様にして2成分形ポリウレタン系シーリング材を調製し、非発泡性、硬化性、及び作業性(作業可能時間)を調べた。
[比較例12]〜[比較例14]
硬化剤の製造において、ジオクチル錫ジバーサテート(硬化触媒)3質量部とオクチル酸カルシウム(硬化調整剤)2質量部とを併用することに代えて、オクチル酸鉛3質量部又はオクチル酸ビスマス(硬化触媒)2〜3質量部のみを用いる以外は、実施例1と同様にして2成分形ポリウレタン系シーリング材を調製し、非発泡性、硬化性、及び作業性(作業可能時間)を調べた。
[実施例18]〜[実施例20]
(A)イソシアネート基末端プレポリマ−よりなる基剤(I)の平均官能基数(f)が2.2〜3.0になるように表6に示す配合量でポリオール(アクトコールP−22、アクトコールP−21、アクトコールP−31)を仕込みNCO含有率3.1%のイソシアネート基末端プレポリマーを製造した以外は、実施例1と同様にして2成分形ポリウレタン系シーリング材を調製し、非発泡性、硬化性、及び作業性(作業可能時間)を調べた。
[比較例15]
(A)イソシアネート基末端プレポリマ−よりなる基剤(I)の平均官能基数(f)が2.0になるように表6に示す配合量でポリオール(アクトコールP−21)を仕込みNCO含有率3.1%のイソシアネート基末端プレポリマーを製造した以外は、実施例1と同様にして2成分形ポリウレタン系シーリング材を調製し、非発泡性、硬化性、及び作業性(作業可能時間)を調べた。
[比較例16]
(A)イソシアネート基末端プレポリマ−よりなる基剤(I)の平均官能基数(f)が3.5になるように表6に示す配合量でポリオール(アクトコールAE−305:4官能ポリプロピレングリコール(平均分子量500、平均水酸基数4、三井武田ケミカル(株)製))を仕込みNCO含有率3.1%のイソシアネート基末端プレポリマーを製造した以外は、実施例1と同様にして2成分形ポリウレタン系シーリング材を調製し、非発泡性、硬化性、作業性(作業可能時間)、及び耐久性を調べた。
尚、表1〜6についての追加説明は以下の通りである。
(a)アクトコール87−34、アクトコールP−28、アクトコールP−22、アクトコールP−21、アクトコールP−31、ホモカルDM、ソフトンBF100の詳細は、実施例1に示されている。
(b)オクチル酸カルシウム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸カリウム、ナフテン酸マグネシウムはミネラルスピリットやヘキシレングリコール、又白灯油などで希釈し硬化剤に配合されるが、表1〜6にはそれら自身の添加量が示されている。
(c)非発泡性、作業性の評価欄の( )内には、上記発泡割合、作業可能時間の具体的数値が示されている。
表1〜6の結果から明らかなように、硬化剤中に有機錫化合物(硬化触媒)と有機カルボン酸金属塩(硬化調整剤)とを特定量配合した2成分形ポリウレタン系シーリング材は、非発泡性や硬化性が良好で、しかも充分な作業可能時間も確保でき、耐久性にも優れ、且つ環境や人体への悪影響の心配のない理想的なシーリング材であることが判る。
Claims (4)
- (A)イソシアネート基末端プレポリマーよりなる基剤(I)と、(B)ポリオキシアルキレンエーテルと、硬化触媒として(C)有機錫化合物0.1〜6質重量部(但し、(B)ポリオキシアルキレンエーテル100質量部に対して)のみを含有する硬化剤(II)とからなり、
硬化剤(II)に対し(D)有機カルボン酸Ca塩(硬化調整剤)0.2〜9質重量部(但し、(B)ポリオキシアルキレンエーテル100質量部に対して)を配合したことを特徴とする2成分形ポリウレタン系シーリング材。 - (D)有機カルボン酸Ca塩のカルボン酸がオクチル酸であることを特徴とする請求項1に記載の2成分形ポリウレタン系シーリング材。
- (A)イソシアネート基末端プレポリマーよりなる基剤(I)の、以下の式(1)で定義される平均官能基数(f)が2.2以上3.0以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の2成分形ポリウレタン系シーリング材。
〔基剤(I)中のポリオール由来の水酸基の全モル数〕
f:──────────────────────────・・・(1)
〔基剤(I)中の全ポリオールモル数〕
- (C)有機錫化合物(硬化触媒)が4価の有機錫化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の2成分形ポリウレタン系シーリング材。
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