JP3585152B2 - 薄型モータ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄型のHDD(ハードディスク装置)等に好都合に用いられる薄型モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、HDDに用いられるモータは、静止部材と、この静止部材に対して回転自在であるロータ(いわゆるハブ)と、これら両者の間に介在された一対の軸受部材と、一対の軸受部材を所定の間隔に保持するためのスペーサとを備えている。ロータにはマグネットが装着され、またマグネットに対向してステータが配設され、記録媒体としての磁気ディスクはロータに取付けられる。軸回転型のモータにおいては、軸部材はロータに設けられ、この軸部材が一対の軸受部材を介して静止部材に回転自在に支持される。一方、軸固定型のモータにおいては、軸部材は静止部材に設けられ、この軸部材に一対の軸受部材を介してロータが回転自在に支持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のモータにおいては、その著しい薄型化の要求に伴い、次のとおりの問題が新たに発生しだした。詳述すると、従来のモータでは、スペーサ部材は環状部材から形成されており、モータの薄型化の要求に伴い、このスペーサ部材も薄型化の傾向にある。一方、スペーサ部材は、その外周角部に面取り加工を施すことによって、軸受部材との間に小さな環状空間が形成されるように構成され、この環状空間が、軸受部材を固定するための接着剤の溜空間(はみ出した接着剤が溜まるための空間)として機能する。したがって、モータの薄型化に伴ってスペーサ部材が薄くなると、容易に理解される如く、上記溜空間を生成するために面取り加工できる部分が少なくなり、上記溜空間として充分な空間を確保することが困難となる。上記溜空間が小さくなると、軸受部材の外輪周面(外輪を接着剤によって固定する場合)からはみ出した接着剤が外輪、内輪および/または球状部材等に付着し、軸受部材の騒音、振動等の原因となる。
【0004】
本発明の目的は、薄いスペーサ部材であっても、接着剤のための溜空間を充分に確保することができる薄型モータを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、静止部材と、この静止部材に対して回転自在に配設されたロータと、静止部材とロータとの間に介在された一対の軸受部材と、該一対の軸受部材の間に介在されたスペーサ部材と、前記ロータに装着されたマグネットと、該マグネットに対向して配設されたステータとを備えた薄型モータにおいて、前記スペーサ部材は、前記一対の軸受部材の間に介在される環状のスペーサ本体と、該スペーサ本体にその周方向に間隔を置いて複数個設けられ、このスペーサ本体から半径方向に延びる突起部とを有しており、前記スペーサ部材の隣接する突起部間の空間が、前記一対の軸受部材を固定するための接着剤の溜空間として機能することを特徴とする薄型モータである。
【0006】
本発明に従えば、スペーサ部材は、環状のスペーサ本体と、このスペーサ本体から半径方向に延びる複数個の突起部とを有しているので、一対の軸受部材は上記スペーサ本体によって所定の間隔に保持される。そして、隣接する突起部間には、その全厚さに渡って弧状空間が生成され、弧状空間が接着剤の溜空間として機能する。それ故に、スペーサ部材が薄くても接着剤の溜空間として充分な大きさの空間を確保することができ、接着剤のはみ出しを防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。なお、以下の実施形態においては、本発明を、モータの一例としてのHDD用スピンドルモータに適用して説明するが、その他の薄型モータにも同様に適用することができる。
【0008】
図1において、図示の薄型モータは、静止部材としてのベース部材2と、このベース部材2に対して回転自在であるロータとしてのハブ4とを備えている。ベース部材2は円形状のベース本体6を備え、このベース本体6の外周部には上方に延びる外周壁8が設けられ、外周壁8の上端部には、半径方向外方に延びるフランジ10が設けられている。上述したベース部材2は、図示していないが、HDDのベースプレートに取付ねじによって固定される。
【0009】
ベース本体6の内周部には環状の支持壁12が設けられ、この支持壁12が上方に延びている。一方、ハブ4には軸部材14が一体的に設けられ、この軸部材14が一対の軸受部材16,18を介して回転自在に支持されている。図2にも示すように、この実施形態では、軸受部材16,18の外輪20,22の外周面は、支持壁12の内周面に接着剤によって固定され、それらの内輪24,26の内周面が軸部材14の外周面に接着剤によって固定され、外輪20,22と内輪24,26との間に複数個の球状部材28,30が回転自在に介在されている。一対の軸受部材16,18の外輪20,22の間には、両者を所定の間隔に保持するためのスペーサ部材32が介在されている。このスペーサ部材32およびこれに関連する構成については後述する。
【0010】
ハブ4は、円筒状のハブ本体34を有し、ハブ本体34の一端部(上端部)には端壁部36が設けられ、この端壁部36の中央部に上記軸部材14が設けられている。ハブ本体34の他端部(下端部)には、半径方向外方に突出するディスク載置部38が設けられ、このディスク載置部38に、記録媒体としての磁気ディスク40が載置される。磁気ディスク40はハブ本体34に取付られる。
【0011】
ハブ本体34の内周面には、環状のマグネット42が装着されている。このマグネット42に対向してステータ44が配設されている。ステータ44は、コアプレートを積層することによって構成されるステータコア46を備え、ステータコア46がベース本体6の支持壁12の外周面に装着されている。ステータコア46にはコイル48が所要の通りに巻かれており、コイル48に電流を供給することによって、ステータ44およびベース部材2に対してマグネット42、ハブ4および磁気ディスク40が所定方向に回転駆動される。
【0012】
次いで、図1とともに図2〜図4を参照して、スペーサ部材32およびそれに関連する構成について説明する。図示のスペーサ部材32は、図3および図4に示すとおり、環状のスペーサ本体52を有し、このスペーサ本体52には、周方向に間隔を置いて複数個(本実施形態では4個)の突起部54が一体的に設けられている。スペーサ本体52は一対の軸受部材16,18の外輪20,22の間に位置し、両外輪20,22を所定の間隔に保持する。複数個の突起部54の先端面は、ベース本体6の支持壁12の内周面に接触し、スペーサ部材32を支持壁12内の所定位置(半径方向の位置)に保持する。
【0013】
薄型モータに適用する場合には、スペーサ部材32は、たとえば、その厚さtが0.2mm程度である。このようなスペーサ部材32は、プレート状部材にプレス機械による打抜き加工を施すことによって容易にかつ安価に形成することができる。
【0014】
上述したスペーサ部材32を一対の軸受部材16,18間に介在させることによって、図3に示すとおり、隣接する突起部54の間に細長い弧状の空間56(スペーサ本体52の外周面と支持壁12の内周面との間に形成される)が生成され、これら弧状の空間56が接着剤を収容するための溜空間として機能する。このような溜空間56は、突起部54間にその全厚さに渡って生成されるので、スペーサ部材32が非常に薄くても空間として充分な容積を確保することができる。なお、容易に理解される如く、突起部54の数を多くする、または突起部54の周方向の幅を大きくすると、隣接する突起部54間の空間56が小さくなり、接着剤の溜空間としての空間が小さくなるので、このことを考慮して突起部54が形成される。
【0015】
上述したスペーサ部材32を備えたモータにおいては、たとえば、軸受部材16,18は次のようにして組立てられる。まず、ベース部材2の支持壁12の内周面に接着剤を塗布して軸受部材18を支持壁12内に挿入することによって、その外輪22が支持壁12に装着される。また、ハブ4の軸部材14の外周面に接着剤を塗布して軸部材14をその内輪24に挿入することによって、内輪24が軸部材14に装着される。その後、軸受部材18が装着された支持壁12内にスペーサ部材32を挿入した後、支持壁12の内周面および軸部材14の外周面に接着剤を塗布して軸部材14を支持壁12内に挿入することによって、軸受部材18の内輪26が軸部材14に装着されるとともに、軸受部材16の外輪20が支持壁12に装着され、かく装着した状態にて一対の軸受部材16,18に予圧が付与される。このように軸受部材16,18を装着する際に軸受部材16の外輪20からはみ出した接着剤は、図2および図3に示すとおり、スペーサ部材32の隣接する突起部54間に形成された空間56に収容される。それ故に、この接着剤が軸受部材16,18の内輪24,26および/または球状部材28,30に付着することがなく、軸受部材16,18の騒音、振動等の発生が防止できる。
【0016】
上述した実施形態では、スペーサ部材32のスペーサ本体52に4個の突起部54を設けているが、2または3個、或いは5個以上設けることもできる。
【0017】
【発明の効果】
本発明の請求項1の薄型モータによれば、スペーサ部材は、環状のスペーサ本体と、このスペーサ本体から半径方向に延びる複数個の突起部とを有しているので、一対の軸受部材は上記スペーサ本体によって所定の間隔に保持される。そして、隣接する突起部間には、その全厚さに渡って弧状空間が生成され、弧状空間が接着剤の溜空間として機能する。それ故に、スペーサ部材が薄くても接着剤の溜空間として充分な大きさの空間を確保することができ、接着剤のはみ出しを防止することができる。
【0018】
また本発明の請求項2の薄型モータによれば、スペーサ部材が打抜き加工によって形成されるので、容易にかつ安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う薄型モータの一実施形態としてのスピンドルモータを示す断面図である。
【図2】図1のスピンドルモータにおける一対の軸受部材およびそれらの近傍を示す部分拡大断面図である。
【図3】図2におけるIII−III線による断面図である。
【図4】図1のスピンドルモータにおけるスペーサ部材を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
2 ベース部材(静止部材)
4 ハブ(ロータ)
14 軸部材
16,18 軸受部材
20,22 外輪
32 スペーサ部材
42 マグネット
44 ステータ
52 スペーサ本体
54 突起部
56 空間
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄型のHDD(ハードディスク装置)等に好都合に用いられる薄型モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、HDDに用いられるモータは、静止部材と、この静止部材に対して回転自在であるロータ(いわゆるハブ)と、これら両者の間に介在された一対の軸受部材と、一対の軸受部材を所定の間隔に保持するためのスペーサとを備えている。ロータにはマグネットが装着され、またマグネットに対向してステータが配設され、記録媒体としての磁気ディスクはロータに取付けられる。軸回転型のモータにおいては、軸部材はロータに設けられ、この軸部材が一対の軸受部材を介して静止部材に回転自在に支持される。一方、軸固定型のモータにおいては、軸部材は静止部材に設けられ、この軸部材に一対の軸受部材を介してロータが回転自在に支持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のモータにおいては、その著しい薄型化の要求に伴い、次のとおりの問題が新たに発生しだした。詳述すると、従来のモータでは、スペーサ部材は環状部材から形成されており、モータの薄型化の要求に伴い、このスペーサ部材も薄型化の傾向にある。一方、スペーサ部材は、その外周角部に面取り加工を施すことによって、軸受部材との間に小さな環状空間が形成されるように構成され、この環状空間が、軸受部材を固定するための接着剤の溜空間(はみ出した接着剤が溜まるための空間)として機能する。したがって、モータの薄型化に伴ってスペーサ部材が薄くなると、容易に理解される如く、上記溜空間を生成するために面取り加工できる部分が少なくなり、上記溜空間として充分な空間を確保することが困難となる。上記溜空間が小さくなると、軸受部材の外輪周面(外輪を接着剤によって固定する場合)からはみ出した接着剤が外輪、内輪および/または球状部材等に付着し、軸受部材の騒音、振動等の原因となる。
【0004】
本発明の目的は、薄いスペーサ部材であっても、接着剤のための溜空間を充分に確保することができる薄型モータを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、静止部材と、この静止部材に対して回転自在に配設されたロータと、静止部材とロータとの間に介在された一対の軸受部材と、該一対の軸受部材の間に介在されたスペーサ部材と、前記ロータに装着されたマグネットと、該マグネットに対向して配設されたステータとを備えた薄型モータにおいて、前記スペーサ部材は、前記一対の軸受部材の間に介在される環状のスペーサ本体と、該スペーサ本体にその周方向に間隔を置いて複数個設けられ、このスペーサ本体から半径方向に延びる突起部とを有しており、前記スペーサ部材の隣接する突起部間の空間が、前記一対の軸受部材を固定するための接着剤の溜空間として機能することを特徴とする薄型モータである。
【0006】
本発明に従えば、スペーサ部材は、環状のスペーサ本体と、このスペーサ本体から半径方向に延びる複数個の突起部とを有しているので、一対の軸受部材は上記スペーサ本体によって所定の間隔に保持される。そして、隣接する突起部間には、その全厚さに渡って弧状空間が生成され、弧状空間が接着剤の溜空間として機能する。それ故に、スペーサ部材が薄くても接着剤の溜空間として充分な大きさの空間を確保することができ、接着剤のはみ出しを防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。なお、以下の実施形態においては、本発明を、モータの一例としてのHDD用スピンドルモータに適用して説明するが、その他の薄型モータにも同様に適用することができる。
【0008】
図1において、図示の薄型モータは、静止部材としてのベース部材2と、このベース部材2に対して回転自在であるロータとしてのハブ4とを備えている。ベース部材2は円形状のベース本体6を備え、このベース本体6の外周部には上方に延びる外周壁8が設けられ、外周壁8の上端部には、半径方向外方に延びるフランジ10が設けられている。上述したベース部材2は、図示していないが、HDDのベースプレートに取付ねじによって固定される。
【0009】
ベース本体6の内周部には環状の支持壁12が設けられ、この支持壁12が上方に延びている。一方、ハブ4には軸部材14が一体的に設けられ、この軸部材14が一対の軸受部材16,18を介して回転自在に支持されている。図2にも示すように、この実施形態では、軸受部材16,18の外輪20,22の外周面は、支持壁12の内周面に接着剤によって固定され、それらの内輪24,26の内周面が軸部材14の外周面に接着剤によって固定され、外輪20,22と内輪24,26との間に複数個の球状部材28,30が回転自在に介在されている。一対の軸受部材16,18の外輪20,22の間には、両者を所定の間隔に保持するためのスペーサ部材32が介在されている。このスペーサ部材32およびこれに関連する構成については後述する。
【0010】
ハブ4は、円筒状のハブ本体34を有し、ハブ本体34の一端部(上端部)には端壁部36が設けられ、この端壁部36の中央部に上記軸部材14が設けられている。ハブ本体34の他端部(下端部)には、半径方向外方に突出するディスク載置部38が設けられ、このディスク載置部38に、記録媒体としての磁気ディスク40が載置される。磁気ディスク40はハブ本体34に取付られる。
【0011】
ハブ本体34の内周面には、環状のマグネット42が装着されている。このマグネット42に対向してステータ44が配設されている。ステータ44は、コアプレートを積層することによって構成されるステータコア46を備え、ステータコア46がベース本体6の支持壁12の外周面に装着されている。ステータコア46にはコイル48が所要の通りに巻かれており、コイル48に電流を供給することによって、ステータ44およびベース部材2に対してマグネット42、ハブ4および磁気ディスク40が所定方向に回転駆動される。
【0012】
次いで、図1とともに図2〜図4を参照して、スペーサ部材32およびそれに関連する構成について説明する。図示のスペーサ部材32は、図3および図4に示すとおり、環状のスペーサ本体52を有し、このスペーサ本体52には、周方向に間隔を置いて複数個(本実施形態では4個)の突起部54が一体的に設けられている。スペーサ本体52は一対の軸受部材16,18の外輪20,22の間に位置し、両外輪20,22を所定の間隔に保持する。複数個の突起部54の先端面は、ベース本体6の支持壁12の内周面に接触し、スペーサ部材32を支持壁12内の所定位置(半径方向の位置)に保持する。
【0013】
薄型モータに適用する場合には、スペーサ部材32は、たとえば、その厚さtが0.2mm程度である。このようなスペーサ部材32は、プレート状部材にプレス機械による打抜き加工を施すことによって容易にかつ安価に形成することができる。
【0014】
上述したスペーサ部材32を一対の軸受部材16,18間に介在させることによって、図3に示すとおり、隣接する突起部54の間に細長い弧状の空間56(スペーサ本体52の外周面と支持壁12の内周面との間に形成される)が生成され、これら弧状の空間56が接着剤を収容するための溜空間として機能する。このような溜空間56は、突起部54間にその全厚さに渡って生成されるので、スペーサ部材32が非常に薄くても空間として充分な容積を確保することができる。なお、容易に理解される如く、突起部54の数を多くする、または突起部54の周方向の幅を大きくすると、隣接する突起部54間の空間56が小さくなり、接着剤の溜空間としての空間が小さくなるので、このことを考慮して突起部54が形成される。
【0015】
上述したスペーサ部材32を備えたモータにおいては、たとえば、軸受部材16,18は次のようにして組立てられる。まず、ベース部材2の支持壁12の内周面に接着剤を塗布して軸受部材18を支持壁12内に挿入することによって、その外輪22が支持壁12に装着される。また、ハブ4の軸部材14の外周面に接着剤を塗布して軸部材14をその内輪24に挿入することによって、内輪24が軸部材14に装着される。その後、軸受部材18が装着された支持壁12内にスペーサ部材32を挿入した後、支持壁12の内周面および軸部材14の外周面に接着剤を塗布して軸部材14を支持壁12内に挿入することによって、軸受部材18の内輪26が軸部材14に装着されるとともに、軸受部材16の外輪20が支持壁12に装着され、かく装着した状態にて一対の軸受部材16,18に予圧が付与される。このように軸受部材16,18を装着する際に軸受部材16の外輪20からはみ出した接着剤は、図2および図3に示すとおり、スペーサ部材32の隣接する突起部54間に形成された空間56に収容される。それ故に、この接着剤が軸受部材16,18の内輪24,26および/または球状部材28,30に付着することがなく、軸受部材16,18の騒音、振動等の発生が防止できる。
【0016】
上述した実施形態では、スペーサ部材32のスペーサ本体52に4個の突起部54を設けているが、2または3個、或いは5個以上設けることもできる。
【0017】
【発明の効果】
本発明の請求項1の薄型モータによれば、スペーサ部材は、環状のスペーサ本体と、このスペーサ本体から半径方向に延びる複数個の突起部とを有しているので、一対の軸受部材は上記スペーサ本体によって所定の間隔に保持される。そして、隣接する突起部間には、その全厚さに渡って弧状空間が生成され、弧状空間が接着剤の溜空間として機能する。それ故に、スペーサ部材が薄くても接着剤の溜空間として充分な大きさの空間を確保することができ、接着剤のはみ出しを防止することができる。
【0018】
また本発明の請求項2の薄型モータによれば、スペーサ部材が打抜き加工によって形成されるので、容易にかつ安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う薄型モータの一実施形態としてのスピンドルモータを示す断面図である。
【図2】図1のスピンドルモータにおける一対の軸受部材およびそれらの近傍を示す部分拡大断面図である。
【図3】図2におけるIII−III線による断面図である。
【図4】図1のスピンドルモータにおけるスペーサ部材を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
2 ベース部材(静止部材)
4 ハブ(ロータ)
14 軸部材
16,18 軸受部材
20,22 外輪
32 スペーサ部材
42 マグネット
44 ステータ
52 スペーサ本体
54 突起部
56 空間
Claims (2)
- 静止部材と、この静止部材に対して回転自在に配設されたロータと、静止部材とロータとの間に介在された一対の軸受部材と、該一対の軸受部材の間に介在されたスペーサ部材と、前記ロータに装着されたマグネットと、該マグネットに対向して配設されたステータとを備えた薄型モータにおいて、
前記スペーサ部材は、前記一対の軸受部材の間に介在される環状のスペーサ本体と、該スペーサ本体にその周方向に間隔を置いて複数個設けられ、このスペーサ本体から半径方向に延びる突起部とを有しており、
前記スペーサ部材の隣接する突起部間の空間が、前記一対の軸受部材を固定するための接着剤の溜空間として機能することを特徴とする薄型モータ。 - 前記スペーサ部材は、プレート状部材に打抜き加工を施すことによって形成されることを特徴とする請求項1記載の薄型モータ。
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JPH10248195A JPH10248195A (ja) | 1998-09-14 |
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ID=12741232
Family Applications (1)
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JP04622797A Expired - Fee Related JP3585152B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 薄型モータ |
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1997
- 1997-02-28 JP JP04622797A patent/JP3585152B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10248195A (ja) | 1998-09-14 |
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