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JP3585077B2 - 脱気装置 - Google Patents

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JP3585077B2
JP3585077B2 JP26541396A JP26541396A JP3585077B2 JP 3585077 B2 JP3585077 B2 JP 3585077B2 JP 26541396 A JP26541396 A JP 26541396A JP 26541396 A JP26541396 A JP 26541396A JP 3585077 B2 JP3585077 B2 JP 3585077B2
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degassing
joint
deaerator
vacuum chamber
joint fixing
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JP26541396A
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JPH1085508A (ja
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肇 大谷
俊彦 有吉
弘行 西井
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は脱気装置に係り、その目的は処理液流通用チューブと脱気エレメントとを接続する接続部材の割れや折れを防ぎ、接続部の破損によるトラブルを未然に防止することができる脱気装置を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】
例えば、熱交換器における熱交換エレメントや溶液中の溶存ガスを除去するために用いられる脱気装置は、フッ素樹脂製の接合部材とフッ素樹脂製チューブを接合せしめた脱気エレメントをプラスチック製や金属製、或いは、ガラス製の真空チャンバー内に固定治具を用いて固定一体化することにより製造される。
このような脱気装置は、例えば図3に示すような真空チャンバー(A)の接続口(a1)に接続部材(B)を嵌入し、この接続部材(B)にフッ素樹脂製の気体透過性チューブ(T)を図4に示すように固定治具(K)を用いて接続固定することにより構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の脱気装置に脱気すべき液体を流通させる流通用チューブを接続する方法としては、図5に示すようなチューブ状の接続部材(B)にスリーブ(C)を挿入しその外側に継手(D)を嵌入して袋ナット(E)で締め込むことにより接続する方法や、図6に示すように接続部材(B)の内周面に雌ねじ(b1)を形成して継手(D)を螺合接続する方法が挙げられる。
しかしながら、図5及び図6に示す接続方法にはそれぞれ次のような問題が存在した。
先ず、図5のような接続部材(B)にスリーブ(C)を挿入して外側から継手(D)を接続する方法では、使用につれて接続部材(B)が短くなるため最終的に袋ナット(E)を取り付けることができなくなってしまう。
また、図6のような接続部材(B)の内周面に雌ねじ(b1)を形成して継手(D)を螺合接続する方法では、接続部材(B)の継手取付け部分(b2)が膨らみ、時には取付け時の応力により取付け部分が割れてしまう恐れがあった。また、継手に流通チューブを取り付けた状態でチューブを横方向に動かした場合に発生する応力により取付け部分が折れたりすることもあった。
本発明は、上記従来技術のもつ課題に鑑みてなされたものであって、処理液流通用チューブと脱気エレメントとを強固且つ確実に接続することができ、接続部の破損によるトラブルを防ぐことができる脱気装置の提供を解決課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明では、1本以上のフッ素樹脂製の気体透過性チューブから成る脱気エレメントが接続部材を介して真空チャンバー内に配設されてなる脱気装置であって、前記接続部材は一端に前記脱気エレメント端部が嵌合されてなるとともに他端の内周面には継手固定部が形成されてなり、該継手固定部の外周に筒状の膨らみ防止具が嵌入されてなることを特徴とする脱気装置とした。
また、請求項2の発明では、前記膨らみ防止具がフランジ部を有する筒状体であることを特徴とする請求項1記載の脱気装置とした。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る脱気装置の好適な実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る脱気装置の一実施例を示す断面図である。
本発明に係る脱気装置(1)は、図示の如く、真空チャンバー(2)と該真空チャンバー(2)内に配設される脱気エレメント(3)から構成される。
本発明に係る脱気装置(1)においては、真空チャンバー(2)の材質は特に限定されるものではなく、金属、プラスチック、ガラス等、適宜任意の素材を用いることができるが、耐久性や耐薬品性の点から、金属材料を用いる場合はステンレス鋼を、プラスチック材料を用いる場合はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等のフッ素樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等を用いることが好ましい。
また真空チャンバー(2)の形状及び大きさについても、真空ポンプ等の減圧手段と接続可能な吸引口(21)と脱気エレメント(3)に処理液を通過させるための入液口及び出液口を有し且つ脱気エレメント(3)をその内部に収めることが可能な大きさであれば特に限定されない。
【0006】
脱気エレメント(3)は、1本のフッ素樹脂製気体透過性チューブ又は2本以上のフッ素樹脂製気体透過性チューブが端部において熱融着性を有するフッ素樹脂粉末を介して融着により接合一体化されてなる気体透過性チューブ束から構成される。
気体透過性チューブ(4)の材質の具体例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パ−フルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)等が例示できるが、これらに限定されるものではない。
また、熱融着性を有するフッ素樹脂粉末についても特に限定されるものではないが、具体的には、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)等の粉末を好適な例として例示することができる。
【0007】
脱気エレメント(3)は、接続部材(5)を介して真空チャンバー(2)内に配設される。
接続部材(5)はフッ素樹脂から構成することが好ましく、具体的には気体透過性チューブの材質例として例示した素材がいずれも好適に使用できる。
接続部材(5)は、一端側に嵌合部(51)、雄ねじ部(52)及び鍔部(53)が形成され、他端側には継手固定部(54)(図示例においては雌ねじとされている)及び雄ねじ部(55)が形成されている。
脱気エレメント(3)と接続部材(5)は、脱気エレメント(3)の端部に嵌合された嵌合片(6)を嵌合部(51)に嵌合し袋ナット(7)を雄ねじ部(52)に螺合させることにより接続固定され、また接続部材(5)と真空チャンバー(2)は、ナット(8)を雄ねじ部(55)に螺合させることにより鍔部(53)とナット(8)で真空チャンバー(2)上壁をOリング(9)を介して挟み込むことにより固定される。
尚、本発明に係る脱気装置においては、脱気エレメント(3)と接続部材(5)、接続部材(5)と真空チャンバー(2)の接続固定方法は図示例に限定されるものではなく、接続部の気密性に優れ且つ脱気エレメントと接続部材、接続部材と真空チャンバーを確実に固定することができれば、他の方法を採用してもよい。
【0008】
脱気装置(1)内に液体を流通させるための流通チューブ(図示せず)接続用の継手(10)は、図示の如く接続部材(5)に形成された継手固定部(54)に固定され、継手固定部(54)の外周には筒状の膨らみ防止具(11)が嵌入される。
なお、この膨らみ防止具(11)はステンレス鋼等の金属素材から形成することが好ましいが、他の素材で形成してもよい。
このように、継手固定部(54)の外周に筒状の膨らみ防止具(11)を嵌入することにより、継手(10)の取付け時に継手固定部(54)が膨らむことがなく接続部材(5)の割れを防止することができる。
【0009】
なお、本発明に係る脱気装置においては、図2に示す如く、膨らみ防止具(11)にフランジ部(12)を設けることが好ましい。
膨らみ防止具(11)にフランジ部(12)を設けて、該フランジ部(12)をナット(8)に当接させることにより、継手(10)の取付け時に継手固定部(54)の膨らみを防止することができるとともに、継手(10)に流通チューブを取り付けた状態でチューブを横方向に動かした場合の発生応力による接続部材(5)の折れや割れ等の破損を防止することができる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明に係る脱気装置の実施例及び比較例を示すことにより、本発明に係る脱気装置の効果をより明確にする。
(実施例1)
脱気エレメント(3)を真空チャンバー(2)内に配設した脱気装置において、ステンレス鋼製の円筒状の膨らみ防止具(11)を図1の如く継手固定部(54)の外周に取付けたところ、継手(10)を取付けた際に継手固定部(54)の膨らみがおこらず、接続部材(5)に割れ等の破損は全く発生しなかった。
(実施例2)
脱気エレメント(3)を真空チャンバー(2)内に配設した脱気装置において、ステンレス鋼製のフランジ部(12)を有する円筒状の膨らみ防止具(11)を図2の如く継手固定部(54)の外周に取付けるとともに継手(10)及び流通チューブを取付けて他の装置に流通チューブを組み込んだが、継手固定部(54)には膨らみが発生せず接続部材(5)に折れや割れ等の破損は全く発生しなかった。
(比較例)
実施例において使用した脱気装置において、膨らみ防止具(11)を全く取付けずに、継手(10)及び流通チューブを取付けて他の装置に流通チューブを組み込んだところ、継手固定部(54)が破損した。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明は、1本以上のフッ素樹脂製の気体透過性チューブから成る脱気エレメントが接続部材を介して真空チャンバー内に配設されてなる脱気装置であって、前記接続部材は一端に前記脱気エレメント端部が嵌合されてなるとともに他端の内周面には継手固定部が形成されてなり、該継手固定部の外周に筒状の膨らみ防止具が嵌入されてなることを特徴とする脱気装置であるから、継手固定部の外周に嵌入された筒状の膨らみ防止具により継手の取付け時に継手固定部が膨らむことがなく接続部材の割れを防止することができるという効果を奏する。
【0012】
また請求項2に係る発明は、前記膨らみ防止具がフランジ部を有する筒状体であることを特徴とする請求項1記載の脱気装置であるから、継手の取付け時に継手固定部の膨らみを防止できるのは勿論のこと、継手に流通チューブを取り付けた状態でチューブを横方向に動かした場合に発生する応力に対しても強くなり、接続部材の破損をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脱気装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る脱気装置の他の実施例を示す断面図である。
【図3】従来の脱気装置の例を示す断面図である。
【図4】従来の脱気装置の例を示す断面図である。
【図5】従来の脱気装置の流通チューブの接続方法の例を示す断面図である。
【図6】従来の脱気装置の流通チューブの接続方法の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 脱気装置
2 真空チャンバー
3 脱気エレメント
4 気体透過性チューブ
5 接続部材
51 嵌合部
54 継手固定部
11 膨らみ防止具
12 フランジ部

Claims (2)

  1. 1本以上のフッ素樹脂製の気体透過性チューブから成る脱気エレメントが接続部材を介して真空チャンバー内に配設されてなる脱気装置であって、前記接続部材は一端に前記脱気エレメント端部が嵌合されてなるとともに他端の内周面には継手固定部が形成されてなり、該継手固定部の外周に筒状の膨らみ防止具が嵌入されてなることを特徴とする脱気装置。
  2. 前記膨らみ防止具がフランジ部を有する筒状体であることを特徴とする請求項1記載の脱気装置。
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