JP3581547B2 - 電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器に係り、さらに詳しくは、時間により電圧が変動する電力からパルス信号を生成して昇圧回路を駆動し、昇圧させた電力を蓄電手段に蓄電する電子機器であって、例えば、熱電変換素子等から電力供給を行う携帯電子機器などに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子機器には、時間により電圧が変動する電力を供給する発電機や電源などの給電装置を有するものがあった。このような電子機器では、電子機器の駆動回路の動作を継続的に行うようにするため、給電装置から供給される電力の電圧が時間的に変化しても電子機器の駆動回路の最低駆動電圧を下回らないように、給電装置の電力供給能力が予め設定されていた。
【0003】
例えば、図13に示されるように、従来の電子機器140は、時間により電圧が変動する電力を供給する給電装置142と、パルス信号を出力する発振回路144と、そのパルス信号により駆動され給電装置142から供給される電力を昇圧する昇圧回路146と、昇圧された電力を蓄電する蓄電器148と、蓄電器148に蓄電された電力により駆動される負荷回路(例えば、電子機器駆動回路)150とを有していた。
【0004】
すなわち、従来の電子機器140では、給電装置142から発振回路144および昇圧回路146に対して時間により電圧が変動する電力が供給される。発振回路144では、給電装置142から供給される電力の電圧が発振回路144の最低駆動電圧以上であれば駆動が開始され、所定のデューティー比を有するパルス信号が昇圧回路146に出力される。
【0005】
昇圧回路146は、発振回路144から出力されるパルス信号によって駆動され、給電装置142から供給される電力を昇圧して出力する。その昇圧された電力は、蓄電器148に充電されて蓄えられる。蓄電器148に蓄電された電力は、負荷回路150に供給され、その供給電圧が負荷回路の最低駆動電圧以上あれば駆動することができた。
【0006】
このように、電子機器を確実に起動させるためには、少なくとも起動時において給電装置142から発振回路144に供給される電力が発振回路144の最低駆動電圧を下回らないようにする必要があった。
【0007】
なお、時間によって電圧が変動する電力を供給する給電装置としては、消費電力の比較的小さい携帯電子機器などに用いられる熱電変換素子やソーラーパネルなどがある。例えば、熱電変換素子は、P型とN型の半導体を用いてPN接合を行い、温度差により起電力を生じさせて発電を行うため、温度差が時間とともに変化すると、それに応じて起電力(電圧)も変化していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電子機器にあっては、少なくとも起動時において発振回路144に供給される電圧が発振回路の最低駆動電圧を上回っている必要があるが、上記給電装置142から供給される電力が微弱な上、供給される電圧が時間的に変化するため、確実に起動できるとは限らなかった。
【0009】
すなわち、熱電変換素子を給電装置として腕時計に適用した場合を例にとると、起動時における時計の温度を室温(ここでは、25℃とする)と同じであるとし、これを腕(腕の温度を30〜35℃とする)に装着すると、時計と腕との温度差が5〜10℃となり、500対程度のPN接合を有する熱電変換素子を用いた場合、約0.6V以上の起電力を得ることができる。
【0010】
しかし、その後、熱伝導等により温度差が2℃程度となって起電力が低下し、発振回路の最低駆動電圧を僅かでも下回ると発振回路144が停止し、それに伴って昇圧回路146も停止するため、起動およびその後の負荷回路(ここでは、腕時計のムーブメント)を継続的に駆動するのは非常に難しいという不都合があった。
【0011】
特に、熱電変換素子は、周囲の温度環境等に影響され易いことから、状況によってはなかなか起動しなかったり、また、起動したとしても途中で時計が止まるなどの不都合が予想される。
【0012】
そこで、給電装置142から供給される電力が常に発振回路の最低駆動電圧を下回らない大きな電力供給能力を給電装置142に持たせることも考えられるが、熱電変換素子の電力供給能力を大きくするには、熱電素子数を増やさなければならず、熱電素子同士が直列に接続されている熱電変換素子の場合、数を増やすことでコストアップとなり、更に、各熱電素子の不良品率を少なくしないと製品の信頼性が低下することから、これもコストアップにつながり、給電装置が大型化するという不都合があった。
【0013】
本発明は、かかる従来技術の有する不都合に鑑みてなされたもので、確実に起動を開始することが可能であって、小型で信頼性のある給電装置を備えた電子機器を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、時間により電圧が変動する電力を供給する給電手段と、前記給電手段からの供給電力に基づいてパルス信号を生成する発振回路と、前記発振回路のパルス信号により駆動され、前記給電手段から供給される電力を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路で昇圧された電力を蓄電する蓄電手段とを有する電子機器であって、少なくとも前記給電手段から前記発振回路および前記昇圧回路に対して電力を供給する起動時において、前記蓄電手段と前記給電手段とを直列に接続して電力を供給するものである。
【0015】
これによれば、給電手段から発振回路および昇圧回路に対して電力を供給する少なくとも起動時においては、蓄電手段と給電手段とを直列に接続した状態で電力が供給されるようにしたため、電力供給能力の低い給電手段であっても蓄電手段の電力供給能力が加わることから、発振回路の最低駆動電圧を容易に上回ることが可能となり、発振回路および昇圧回路を駆動して確実に起動することができる。また、その結果、給電手段の電力供給能力を大きく設定する必要がないため、小型で信頼性の高い給電手段とすることができる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記給電手段は、温度差を利用して発生した電力を供給する熱電変換素子としたため、周囲の温度環境の変化に影響されやすい熱電変換素子であっても、起動時における供給電力不足の心配が無くなり、確実に発振回路を始めとする各部を起動させることができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電子機器において、前記蓄電手段と前記給電手段とを直列に接続するか否かを切り換える切替手段と、該切替手段を制御する切替制御手段と、をさらに備えている。
【0018】
これによれば、蓄電手段と給電手段とを直列に接続するか否かを切り換える切替手段を切替制御手段で切り換え制御するようにしたため、必要に応じて給電手段からの供給電力不足を補うことができるとともに、補助の必要が無くなった場合は、切替制御手段を切り換えて元の接続関係に戻すこともできる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記蓄電手段と前記給電手段とを直列に接続するか否かを切り換える機械的なスイッチによる切替手段とを備えている。このため、ユーザー側で適宜切り換え操作を行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の電子機器において、前記切替手段は、並列に接続された少なくとも2つのMOSトランジスタをオン/オフさせて切り換えを行うものであるため、電気的な自動切り換え制御等を行うことができる。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の電子機器において、前記切替手段は、抵抗とMOSトランジスタとを並列に接続し、該MOSトランジスタをオン/オフさせて切り換えを行うものであるため、電気的な自動切り換え制御等を行うことができる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項3〜6のいずれか一つに記載の電子機器において、前記切替制御手段は、前記起動時から一定時間経過後に直列の接続状態から元の接続状態に戻すように制御するものであるため、簡易な制御によって確実に起動することができる。
【0022】
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の電子機器において、前記切替制御手段は、少なくとも前記昇圧回路の起動後の出力電圧に基づいてMOSトランジスタを切り換えるように制御するようにしたため、状況に応じて切り換え制御を行うことが可能となり、確実に起動することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る電子機器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態の電子機器は、携帯電子機器である腕時計のムーブメント等の電子機器駆動回路を駆動するための電力を、熱電変換素子を用いた給電装置から供給して駆動するようにしたものである。
【0024】
(基本構成)
図1には、本実施の形態に係る電子機器10の回路構成例を示した図が示されている。 図1において、電子機器10は、給電手段としての熱電変換素子12、発振回路14、昇圧回路16、整流素子17、蓄電手段としての蓄電器18および切替手段としてのスイッチ20などにより構成されている。
【0025】
熱電変換素子12は、例えば、P型熱電材料エレメントとN型熱電材料エレメントとが2枚の基板に挟まれ、基板上でP型熱電材料エレメントとN型熱電材料エレメントが金属等の導電性物質を介してPN接合されていて、複数個直列に、P、N、P、N、というように接続されている。
【0026】
この熱電変換素子は、PN接合部とPN接合部の間に温度差を与えると、温度差に応じた電位差(起電力)を生じるとともに、PN接合を増やすことにより高い発生電圧を得ることができる。これを腕時計に適用した場合の起電圧の時間変化は、冷えた時計を装着した直後は、急激に電圧が上昇するが、あるピークを過ぎると電圧が下がっていって、ある値で飽和する。
【0027】
これは、装着した直後は時計の熱容量により暫く冷えた状態が維持され、熱電変換素子の基板間に大きな温度差が与えられ、大きな電圧を発生させることができるが、時間が経過するにつれて時計の温度が上昇し、2つの基板間の温度差が主にP、N型熱電材料エレメントを通しての熱伝導により温度差が小さくなって、発生する電圧が小さくなるからである。
【0028】
そのため、熱変換素子の出力電圧が飽和した状態でも常に必要な電圧値よりも大きな電圧が得られるように、熱電材料エレメントを直列に接続する必要があり、さらに、熱変換素子は周囲の温度に影響され易いため、より多くの熱電材料エレメントを直列に接続する必要があった。給電装置12から出力される電力は、発振回路14や昇圧回路18に供給される。
【0029】
なお、給電手段としては、上記熱伝変換素子以外にソーラーパネル(太陽電池板)やそれ以外のものであっても良い。本実施の形態の熱電変換素子は、P型とN型の熱電素子を500本づつ配置したものであり、温度差2℃で無負荷状態における起電力は、0.4Vである。
【0030】
発振回路14は、熱電変換素子12や後述する直列接続された蓄電器18から供給される電力などに基づいて昇圧回路18を駆動するためのパルス信号を生成する。この発振回路14には、これを駆動するのに必要な最低駆動電圧があって、これ以上の電圧が供給されないと発振回路14は駆動を開始せず、駆動中に供給電圧が最低駆動電圧を下回ると駆動を停止する。
【0031】
また、発振回路14で生成されるパルス信号の振幅の大きさは、発振回路14に供給される電力の電圧を高くするのに伴って大きくなり、パルス信号の振幅を大きくした場合、後述する昇圧回路18における昇圧効率を向上させる効果がある。本実施の形態の発振回路の最低駆動電圧は、0.6Vの場合である。
【0032】
昇圧回路16は、上記発振回路14から供給されるパルス信号により駆動され、熱電変換素子12から供給される電力の電圧を昇圧するものである。発振回路14から供給されるパルス信号の振幅が大きくなると、昇圧効率が向上するため、熱電変換素子12から供給される電力をより高く昇圧することができる。本実施の形態の昇圧回路は、熱電変換素子から供給される0.2〜0.4Vの電圧を4〜8倍昇圧して、蓄電器18に1.5Vを充電することができる。
【0033】
蓄電器18は、昇圧回路16で昇圧された電力が入力されると、充電されて蓄電される。この蓄電器18に蓄電された電力は、不図示の電子機器駆動回路(ここでは、腕時計のムーブメント等)に供給され、電子機器を駆動する。
【0034】
スイッチ20は、これを切り換えることによって、蓄電器18と熱電変換素子12との直列接続を行い、発振回路14や昇圧回路16に対して両方の加算電力をそれぞれ供給することができる。また、逆に切り換えれば、直列接続でなくなり、通常の接続関係に戻すことができる。
【0035】
つぎに、動作について説明する。図1の各部間の電圧変化を時間との関係で示した線図が図2である。図2(a)に示されるように、熱電変換素子12の起電力は、腕時計を室温下で装着したような場合であれば、上記したように0.6V以上のピーク起電力を得ることができるが、その後は温度差が徐々に小さくなって0.4V位で飽和状態となる。
【0036】
このように、0.6V以上のピーク起電力が起動時に得られれば、発振回路14を駆動してパルス信号を昇圧回路16に供給できる。しかし、0.6V以下しか得られない場合は、発振回路14が駆動できないため、起動できなくなる。
【0037】
図1の場合において、起動時にオペレータがスイッチ20を切り換えて熱電変換素子12と蓄電器18を直列に接続すると、一般的には蓄電器18には、0.5V程度の電圧が残っている。これは、蓄電器18の負荷回路としての時計ICにO.7V程度のスレッショルド電圧をもつFETが使われている場合を想定すると、0.6V程度まで電源電圧が低下すると完全にオフして電流が流れなくなることから、0.5V程度の電圧が蓄電器18に残っていると考えられる。
【0038】
そこで、この蓄電器18に残った電力を利用するため、スイッチ20を切り換えて熱電変換素子12と蓄電器18とを直列に接続することにより、合計電圧の0.9V程度の電圧を発振回路14等に供給することが可能となるため、確実に発振回路14を駆動して発振を開始することができる。
【0039】
この電圧で発振回路14の発振が開始されると、その後も直列接続のままとする場合と、スイッチ20を切り換えて元の接続状態に復帰させる場合とが考えられる。ここでは、図2(b)および(c)に示されるように、起動開始後にスイッチ20を切り換えて直列接続を解消させた場合、蓄電器18からの電圧が無くなったために一時的に電圧は低下するが、その後は昇圧回路16の出力から安定した高い電圧が供給されていることがわかる。
【0040】
このように、図1の実施の形態では、給電装置が熱電変換素子12であっても正常な起動がなされた後は、昇圧回路16で昇圧された電圧が発振回路14に供給されるので、時計IC側に安定した電力が供給されて継続して駆動させることができる。
【0041】
本発明に係る電子機器の基本的な構成および原理については、以上述べたものであり、以下ではこれを応用した回路構成例のバリエーションについて、特徴的な部分を中心に説明し、同一又は相当な構成および原理説明については省略するものとする。
【0042】
(入力・出力とともに熱電変換素子と蓄電器とを直列接続した場合)
図3(a)では、固定的に熱電変換素子12と蓄電器18とを直列に接続した電子機器30の場合である。この場合は、常に蓄電器18の電圧が熱電変換素子12の電圧に加算されるため、常に高い電圧の電力を発振回路14や昇圧回路16に供給し続けることが可能となり、起動時はもちろん、その後についても安定した電力を供給して継続した駆動を行うことができる。
【0043】
なお、図3(b)は、同図(a)の昇圧回路16の一構成例を示したもので、2倍昇圧2段の構成である。同図(c)に示されるタイミングで昇圧回路16内の4個の切替スイッチS1、S2、S3、S4を切り換えることにより入力電圧を昇圧することができる。
【0044】
(ボタン操作により機械的に熱電変換素子と蓄電器との接続状態を切り換えて直列接続する場合)
図4では、ボタン操作により機械的に熱電変換素子12と蓄電器18との接続状態を切り換える電子機器40の場合である。新規な構成としては、起動機構としての操作ボタン42を備えており、熱電変換素子12から発振回路14に至る途中に逆流防止用の整流素子44が配置されている。
【0045】
この図4の場合は、メカニカル接点による操作ボタン42を切り換えることにより、上記と同様に熱電変換素子12と蓄電器18とを直列接続したり、元の接続状態に戻すことがユーザー側で容易に行うことができる。通常は整流素子44により発振回路14に起動電圧が供給されるが、起動できない場合、操作ボタン42により畜電器18の電圧を加算して起動する事ができる。
【0046】
(2種類のFETにより熱電変換素子と蓄電器とを直列接続するか単独とするかを切り換え可能とした場合)
図5(a)では、2個のFETを用いて熱電変換素子と蓄電器とを直列接続するか否かを切り換える電子機器50が示されている。2個のFETの内、Tr1はディプレッションタイプのトランジスタであり、Tr2はエンハンスメントタイプのトランジスタである。
【0047】
このため、不図示の切替制御回路から各トランジスタのゲートに対して同時に電圧を印加するか否かを制御するだけでスイッチングを行うことができる。すなわち、図5(b)に示されるように、一方がオンのときに他方がオフとなるように動作する。このため、Tr1がオンすると、直列接続となり、Tr2がオンすると単独の接続になる。なお、電源電圧が低くゲート電圧が不足した場合、Tr1はディプレッションタイプであるためオンするよう構成している。本実施例は、ゲート電圧を制御するだけで接続状態が切り換えられるため、自動制御を行うような場合に適している。
【0048】
(昇圧回路の出力電圧に応じてトランジスタをスイッチングさせて接続状態を変更する場合−切替制御回路)
図6(a)では、昇圧回路16の出力電圧に応じて2個のPMOSトランジスタTr3、Tr4をスイッチングさせて接続状態を変更する電子機器60が示されている。さらに、ここでは、2個のPMOSトランジスタをスイッチングさせる切替制御回路62が設けられており、その内部構成は、基準電圧(ここでは、1.0V)を供給する基準電圧源64、その基準電圧と昇圧回路16の出力電圧とを比較するコンパレータ66、およびコンパレータ66のマイナス出力を入力するとプラスの電位を出力させるプラス昇圧回路(+昇圧回路)68で構成されている。
【0049】
このため、図6(b)に示されるように、昇圧出力が昇圧回路16から出力されると、コンパレータ66の出力がマイナスとなり、これがPMOSトランジスタTr3のゲートに印加されてオンする。他方、コンパレータ66のマイナス出力によりプラス昇圧回路68が動作し、この出力がPMOSトランジスタTr4のゲートに印加されるとTr4はカットオフされる。
【0050】
このように、初期はTr4がオンして、直列接続となり、昇圧回路16の出力が1Vに達するとTr3がオンして単独の接続となり、接続状態が自動的に切り換えられる。
【0051】
(昇圧回路の出力電圧に応じてトランジスタをスイッチングさせて接続状態を変更する場合−整流回路)
図7では、昇圧回路16の出力電圧に応じて2個のPMOSトランジスタTr5、Tr6をスイッチングさせて接続状態を変更する電子機器70が示されている。さらに、ここでは、PMOSトランジスタTr5をスイッチングさせるための整流回路72が設けられており、その内部は、ダイオードやコンデンサなどを組み合わせて構成されている。
【0052】
このため、図7に示されるように、昇圧回路16の動作が開始されて、マイナスの電圧が出力されると、これがPMOSトランジスタTr6のゲートに印加されてオンする。また、発振回路14において発振が開始されると、整流回路72によりプラスの電圧が発生されてPMOSトランジスタTr5のゲートに印加されるとTr5がカットオフされる。
【0053】
このため、Tr5がオンすると、直列接続となり、Tr6がオンすると単独の接続となる。この場合は発振回路14が動作を始めるとTr5が自動的のオフ制御される。
【0054】
(2個のトランジスタの切り換えタイミングを遅らせて接続状態を変更する場合−カウンタ)
図8(a)では、2個のPMOSトランジスタTr7、Tr8の切り換えタイミングをカウンタ82により遅らせて、起動開始後の一定期間だけ直列接続を行うようにした電子機器80が示されている。さらに、ここでは、発振回路14から生成される発振信号をカウントするカウンタ82と、カウンタ82からのマイナス出力をプラスの出力とするプラス昇圧回路84とを備えている。
【0055】
このため、図8(b)に示されるように、発振回路14が駆動されて発振信号が出力されると、カウンタ82がこれをカウントし、所定パルス数分のカウントが終了すると、カウンタ82からマイナスの電圧が出力され、これがPMOSトランジスタTr8のゲートに印加されてオンする。
【0056】
また、カウンタ82からマイナスの電圧が出力されるまでは、PMOSトランジスタTr7のゲートにマイナスのゲート電圧が印加されていてPMOSトランジスタTr7がオンしているが、カウンタ82からマイナスの電圧が出力されると、プラス昇圧回路84によりプラスの電圧が出力されてPMOSトランジスタTr7のゲートに印加されるためカットオフされる。
【0057】
このため、起動開始時から一定期間(カウント時間)だけTr7がオンして熱電変換素子12と蓄電器18とが直列接続されることになり、起動開始時から一定期間が過ぎるとTr8がオンし、Tr7がオフするため単独の接続となる。この場合の切り換え制御は、カウンタ82を用いて起動時における発振パルスを実際に所定数カウントする時間分だけ直列接続するようにしたため、発振回路14を確実に駆動することができる。そして、これらの制御は比較的簡単な構成で実施することができる。
【0058】
(2個のトランジスタの切り換えタイミングを遅らせて接続状態を変更する場合−クロック遅延回路)
図9では、2個のPMOSトランジスタTr9、Tr10の切り換えタイミングをクロック遅延回路98により遅らせて、起動開始後の一定期間だけ直列接続を行うようにした電子機器90が示されている。
【0059】
さらに、ここでは、2個のPMOSトランジスタをスイッチングさせる切替制御回路92が設けられており、その内部構成は、基準電圧(ここでは、1.0V)を供給する基準電圧源94、その基準電圧と昇圧回路16の出力電圧とを比較するコンパレータ96、コンパレータ96から出力されるクロックパルスの出力を一定時間遅延させるCR遅延回路98、およびCR遅延回路98からのマイナス出力を入力するとプラスの電位を出力するプラス昇圧回路(+昇圧回路)100で構成されている。
【0060】
そして、図9に示されるように、昇圧出力が昇圧回路16から出力されると、コンパレータ96の出力がマイナスとなり、この出力がCR遅延回路98で一定時間遅延され、CR遅延回路98から出力されるマイナス電圧がPMOSトランジスタTr10のゲートに印加されるとオンする。また、CR遅延回路98から出力されるマイナス電圧は、プラス昇圧回路100でプラスの電位となり、これがPMOSトランジスタTr9のゲートに印加されるとカットオフされる。
【0061】
このため、起動開始時から一定期間遅延した分だけTr9がオンして熱電変換素子12と蓄電器18とが直列接続されることになり、起動開始時から一定期間を過ぎるとTr10がオンしてTr9がオフするため、単独の接続となる。この場合の切り換え制御は、CR遅延回路98を用いてコンパレータ96の出力を遅延させた時間だけ直列接続するようにしたため、発振回路14を確実に駆動させることにより起動することができる。そして、これらの制御は比較的簡単な構成で実施することができる。
【0062】
(抵抗とトランジスタとを並列に接続してトランジスタをスイッチングさせて接続状態を変更する場合)
図10(a)では、抵抗RとトランジスタTr11とを並列に接続してTr11をスイッチングさせて熱電変換素子12と蓄電器18とを直列接続するか単独接続するかの切り換えを行う電子機器110が示されている。ここで、図10(a)に示される発振回路14に供給される電流値が約2μAであって、抵抗Rの抵抗値がR=10KΩとすると、抵抗Rによる電圧ロスは、20mV程度であって、ほとんど問題にならない。
【0063】
また、熱電変換素子12の電気抵抗は、1KΩ程度に設定しており、トランジスタTr11がオンしたときに熱電変換素子12と抵抗Rとが接続されている場合の抵抗Rによるロスは、約10%となり、これは許容できる範囲である。
【0064】
このため、図10(b)の起動時には、Tr11を不図示の切替制御回路によりオフさせて、熱電変換素子12と蓄電器18とが直列接続して、発振回路14などに供給される電圧を持ち上げることができるため、確実に起動させることができる。また、起動後は、昇圧回路16からの昇圧電力が発振回路14にも供給されるため、直列接続を単独接続に切り換えても、支障なく電子機器110を駆動し続けることができる。
【0065】
(蓄電器の電圧を溜めるコンデンサと熱電変換素子との合成出力電圧を用いて起動させる場合)
図11では、蓄電器18の電圧を溜めるコンデンサ122と熱電変換素子12との合成出力電圧を用いて起動させる電子機器120が示されている。ここでは、蓄電器18の電圧を溜めるコンデンサ122、コンデンサ122に溜まった電圧を熱電変換素子12の出力に合成するか否かを切り換える切替スイッチ124、蓄電器18やコンデンサ12などから供給される電力の逆流を防止する整流素子126を具備している。
【0066】
このため、起動時には、切替スイッチ124を紙面下方に下げることにより、蓄電器18からの電圧を溜まっているコンデンサ122が熱電変換素子12と接続され、それらの出力電圧が合成されて、発振回路14や昇圧回路16に供給されることから、確実に起動することができる。
【0067】
(蓄電器の電圧をコンデンサに溜めて熱電変換素子との合成出力電圧で起動させる場合)
図12では、蓄電器18の電圧をコンデンサ132、136に溜めて熱電変換素子との合成出力電圧で起動させる電子機器130が示されている。ここでは、蓄電器18の電圧を溜めるコンデンサ132、136、熱電変換素子12とコンデンサ132、136とを接続して出力電圧を合成する切替スイッチ134、蓄電器18と直列に接続された抵抗RとトランジスタTr12との並列接続回路が設けられている。
【0068】
このため、図12(b)に示されるように、起動時にはトランジスタTr12をオフさせておいて、コンデンサ132および136に電圧を溜めておき、起動時には、切替スイッチ134を紙面下方に下げることにより、電圧の溜まっているコンデンサ132および136が熱電変換素子12と接続されて、それらの出力電圧が合成され、発振回路14や昇圧回路16に供給されることから、高い電圧で確実に起動することができるとともに、その立ち上がりを早くすることができる。畜電器18の電圧が低い場合、始め抵抗Rを通して充電が行われ、畜電器18の電圧が適切な値にまで上昇してからトランジスタTr12をオンして、充電効率を高める。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したとおり、請求項1に記載の発明によれば、発振回路の最低駆動電圧を上回る電力供給行うことが可能となり、確実に起動することができるとともに、小型で信頼性の高い給電手段を得ることができる。
【0070】
また、請求項2に記載の発明によれば、給電手段を熱電変換素子としても、起動時における供給電力不足の心配が無くなり、確実に起動させることができる。
【0071】
また、請求項3に記載の発明によれば、必要に応じて給電手段からの供給電力の不足分を効果的に補うことができる。
【0072】
また、請求項4に記載の発明によれば、ユーザー側で適宜切り換え操作を行うことができる。
【0073】
また、請求項5および6に記載の発明によれば、電気的な自動切り換え制御等に用いることができる。
【0074】
また、請求項7に記載の発明によれば、簡易な制御により確実に起動させることができる。
【0075】
また、請求項8に記載の発明によれば、状況に応じた切り換え制御を行って、確実に起動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る電子機器の回路構成を示す図である。
【図2】図1の各部間の電圧変化を時間との関係で示す線図である。
【図3】固定的に熱電変換素子と蓄電器とを直列に接続した電子機器の回路構成を示す図である。
【図4】ボタン操作で機械的に熱電変換素子と蓄電器との接続状態を切り換える電子機器の回路構成を示す図である。
【図5】2個のFETを用いて熱電変換素子と蓄電器とを直列接続するか否かを切り換える電子機器の回路構成を示す図である。
【図6】昇圧回路の出力電圧に応じて2個のPMOSトランジスタをスイッチングさせて接続状態を変更する電子機器の回路構成を示す図である。
【図7】昇圧回路の出力電圧に応じて2個のPMOSトランジスタをスイッチングさせて接続状態を変更する電子機器の回路構成を示す図である。
【図8】2個のPMOSトランジスタの切り換えタイミングをカウンタにより遅らせて起動開始後の一定期間だけ直列接続を行うようにした電子機器の回路構成を示す図である。
【図9】2個のPMOSトランジスタの切り換えタイミングをクロック遅延回路により遅らせて起動開始後の一定期間だけ直列接続するようにした電子機器の回路構成を示す図である。
【図10】抵抗とトランジスタとを並列に接続してトランジスタをスイッチングさせて熱電変換素子と蓄電器とを直列接続するか否かを切り換える電子機器の回路構成を示す図である。
【図11】蓄電器の電圧を溜めるコンデンサと熱電変換素子との合成出力電圧を用いて起動させる電子機器の回路構成を示す図である。
【図12】蓄電器の電圧をコンデンサに溜めて熱電変換素子との合成出力電圧で起動させる電子機器の回路構成を示す図である。
【図13】従来における電子機器の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
10 電子機器
12 熱電変換素子
14 発振回路
16 昇圧回路
17 整流素子
18 蓄電器
20 スイッチ
Claims (8)
- 時間により電圧が変動する電力を供給する給電手段と、前記給電手段からの供給電力に基づいてパルス信号を生成する発振回路と、前記発振回路のパルス信号により駆動され、前記給電手段から供給される電力を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路で昇圧された電力を蓄電する蓄電手段とを有する電子機器であって、
少なくとも前記給電手段から前記発振回路および前記昇圧回路に対して電力を供給する起動時において、前記蓄電手段と前記給電手段とを直列に接続して電力を供給することを特徴とする電子機器。 - 前記給電手段は、温度差を利用して発生した電力を供給する熱電変換素子であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記蓄電手段と前記給電手段とを直列に接続するか否かを切り換える切替手段と、該切替手段を制御する切替制御手段と、をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
- 前記蓄電手段と前記給電手段とを直列に接続するか否かを切り換える切替手段とを備え、前記切替手段は機械的なスイッチであることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記切替手段は、並列に接続された少なくとも2つのMOSトランジスタをオン/オフさせて切り換えを行うものであることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
- 前記切替手段は、抵抗とMOSトランジスタとを並列に接続し、該MOSトランジスタをオン/オフさせて切り換えを行うものであることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
- 前記切替制御手段は、前記起動時から一定時間経過後に直列の接続状態から元の接続状態に戻すように制御することを特徴とする請求項3〜6のいずれか一つに記載の電子機器。
- 前記切替制御手段は、少なくとも前記昇圧回路の起動後の出力電圧に基づいてMOSトランジスタを切り換えるように制御することを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
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