JP3579931B2 - 自動ピッキング装置及び自動倉庫システム - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、自動倉庫において、棚に格納されている複数のワークをスタッカクレーンのパレットに積み付けを行うための自動ピッキング装置及び自動倉庫システムに関するものである。
【従来の技術】
【0002】
自動倉庫内で出品種別に保管されている段ボールで梱包された商品(以下ワークという)を出庫先別に所定の種類、数量だけパレットに自動で積み付けるピッキングロボットが開発されつつあり、例えば、特開平5−77909号公報には、自動倉庫のスタッカークレーンに、ピッキングロボットを搭載すること等が提案されている。しかし、このピッキングロボットは、ワークをグリップハンドにてワークの両側を把持するために、形状の異なるワークを多段に積み付ける際には、適していない。
【0003】
そこでロボットハンドとして、ワークの上面を吸引力で吸着して持ち上げる吸着部を複数個持つエンドエフェクタや、形状の異なるワークを安定に吸着するために、複数ある吸着部の互いの相対位置を可変にできるエンドエフェクタなどが開発されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、多品種の異なる形状のワークを、複数の棚から選んで、1つのパレットに混載させ、しかも、ワークの形状の認識、パレットに載せるワークの個数、許容容積等を考慮しながら、効率よくワークをピッキングすると共にこれをパレットに上手に積み付ける自動ピッキングは開発されていない。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、出庫データを入力するだけで、多品種のワークを棚から選んでパレットに効率よく自動搭載できるピッキング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、自動倉庫のスタッカークレーンのクレーン枠に搭載され、棚から取り出したパレット上のワークを空のパレットに移載する自動ピッキング装置において、クレーン枠に対して、そのクレーン枠内の両パレット間を前後左右往復移動すると共に昇降動自在に、かつ回転自在に設けられたロボット用ベースプレートと、ロボット用ベースプレートに対して近接離間移動自在に設けられると共に吸着パッドを有する一対の吸着部と、ロボット用ベースプレートに設けられ、ベースプレートに対して左右方向及び前後方向移動自在に設けられたワークの大きさ等の情報を検出する複数のセンサと、ワークを把持する際にワーク上面位置を検出するプローブセンサとを備え、ワーク情報に基づいて、ロボット用ベースプレートを回転すると共に吸着部を近接離間移動してピッキングを行うことを特徴とする自動ピッキング装置である。
【0007】
請求項2の発明は、スタッカークレーンのクレーン枠には、ワークにレーザー光を照射するレーザー照射装置とそのワークに照射されたレーザー光を観察するカメラが設けられる請求項1記載の自動ピッキング装置である。
【0008】
請求項3の発明は、空のパレツトにワークを積み付ける際、センサ情報より、ピッキングすべきワークの把持位置を変更する制御手段を備えた請求項1記載の自動ピッキング装置である。
【0009】
請求項4の発明は、パレット上に搭載されたワークを保管する棚とその棚に沿って往復走行すると共に昇降動するスタッカークレーンを備えた自動倉庫と、そのスタッカークレーンに搭載され、棚から取り出したパレット上のワークを空のパレットに移載する自動ピッキング装置を備えた自動倉庫システムにおいて、在庫・棚データベースと、積み付け知識データーベースと、出庫要求入力端末と、その出庫要求入力端末からの出庫要求に基づいて、在庫・棚データベース、積み付け知識データーベースより、スタッカークレーンに作業指示を出力すると共にピッキング装置にピッキング作業指示を出力するリパレタイズ計画部とを備えたことを特徴とする自動倉庫システムである。
【0010】
請求項5の発明は、リパレタイズ計画部は、出庫要求のワークの品種と個数から空パレットの枚数を求めかつワークを割付ると共に割り付けたワークに基づいて空パレットの積み付け順を求める請求項4記載の自動倉庫システムである。
【0011】
請求項6の発明は、割り付けに遺伝的アルゴリズムを用いて行う請求項5記載の自動倉庫システムである。
【0012】
請求項7の発明は、積み付け探索にビーム探索を用いる請求項5記載の自動倉庫システムである。
【作用】
【0013】
上記構成によれば、ワークの形状に応じて自在にピッキングと積み付けが可能となり、しかも出荷データを入力するだけで、所望の棚から必要な数のワークを取り出して積み付けることができる。
【実施例】
【0014】
以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
【0015】
先ず、図7により本発明における自動倉庫の全体図を説明する。
【0016】
図7において、棚10は、2列平行に配置され、その間をスタッカークレーン12が往復動すると共に上下動して棚10の各段でパレット14上の段ボールで梱包された商品であるワーク16を保管しており、紙面の奥行き側が入庫側で手前が出庫側となっている。
【0017】
ワーク16は、同品種のものを多列・多段にパレット14上に搭載された状態で入庫ステーションSiに入庫され、スタッカークレーン12に設けられた2つのフォーク18,20のいずれかでスタッカークレーン12内に取り込まれ、入庫側の棚10のいずれか空の段に格納されるようになっている。
【0018】
スタッカークレーン12は、出庫側の棚の段から、或いは入庫側の段で空となっている空パレット14をフォーク20上に取り、後述する出荷データに基づいて所望のワーク16Aが格納された実パレット14をフォーク18上に取り、スタッカークレーン12に設けられたピッキング装置22により、その実パレット14上のワーク16Aを、所望の数、空パレット14に搭載し、さらにその実パレット14を戻した後、他のワーク16Bの実パレット14をフォーク18上に取り、同様にして所望の数のワーク16Bを、ワーク16A上に搭載し、さらに他のワーク16Cを搭載して積み付けを行った後、そのフォーク20上のパレット14を出庫用の荷として出庫側の棚に保管し、以後同様に出荷先ごとにワーク16A,B,Cをパレット14に積み付けて出庫側棚10に保管する。
【0019】
出庫の際には、スタッカークレーン12は、所望の順序で出荷用のパレット14をフォーク18,20のいずれかに取って出庫ステーションSoに移送するようになっている。
【0020】
このスタッカークレーン12は、図5,図6,図8に示すように棚10間に沿って走行する一対の支柱22,22に沿ってクレーン枠24が昇降動自在に設けられそのクレーン枠24の天井フレーム25に左右横行(X軸方向)レール26,26が設けられ、そのレール26,26に沿って横行ブロック28,28が設けられると共にブロック28,28間に前後レール30,30が設けられる。前後レール30,30にピッキング用ベースプレート32が前後移動(Y軸方向)自在に設けられる。
【0021】
このベースプレート32にスプラインナット35が設けられ、そのスプラインナット35に、スプライン溝とボールネジが形成されたピッキング用昇降・回転軸36が昇降自在(Z軸方向)に、かつ回転自在(θ方向)に設けられる。
【0022】
このピッキング用昇降・回転軸36の下端に、本発明におけるロボットハンド40が取り付けられる。
【0023】
他方クレーン枠24の底板27には、図7で説明したフォーク18,20が設けられる。このフォーク18,20は前後に伸縮して前後の棚10の段のパレット14を底板27上に取り込み、そのフォーク18,20上のパレット14を対応する棚10の段に挿入し保管できるようになっている。
【0024】
クレーン枠24には、コントロールボックス38が設けられ、そのコントロールボックス38が後述する中央制御装置の指示により、ロボットハンド40の制御を行うようになっている。
【0025】
ロボットハンド40は、図5に示すように、横行ブロック28,28の左右移動と、ピッキング用ベースプレート32の前後移動と、ピッキング用昇降・回転軸36の昇降動によりロボットハンド40を、図示の二点鎖線で示すようにクレーン枠24内の上下左右四隅をくまなく移動できると共にピッキング用昇降・回転軸36を中心に回転(θ方向)できるようになっている。
【0026】
このロボットハンド40を図1〜図3により説明する。
【0027】
図1において、スプラインナット34に対してピッキング用昇降・回転軸36が昇降動自在にかつ回転自在に設けられ、そのピッキング用昇降・回転軸36にロボットハンド40が取り付けられ、電気、空気などのユーティリティが回転軸36を通し、ロボット用ベースプレート42に設けた電気、空気インターフェースコネクタボックス43から供給できるようになっている。
【0028】
このベースプレート42の下部には、左右逆ネジが切られたボールネジ44が一対の軸受46R ,46L により回転自在に支持され、そのボールネジ44に左右ナット受48L ,48R が螺合されると共に各ナット受48L ,48R に左右可動プレート50L ,50R が保持される。またベースプレート42の前後両側にはリニアガイド52,52が設けられ、そのリニアガイド52,52に可動プレート50L ,50R に設けたスライドガイド45L ,45R が係合し、リニアガイド52,52にガイドされて左右可動プレート50L ,50R が移動できるようになっている。さらにボールネジ44は、プーリー54,ベルト55を介してエンコーダ付きX軸移動用モータ56に連結され、モータ56の駆動でボールネジ44が回転されて左右の可動プレート50L ,50R が相対抗して近接離間するように移動される。
【0029】
左右の可動プレート50L ,50R にはセンサ用ガイドブロック58L ,58R が設けられ、そのセンサ用ガイドブロック58L ,58R に、リニアガイドレール60L ,60R を介してX軸センサ62L ,62R の支持プレート64L ,64R がX軸方向に移動可能に設けられる。この支持プレート64L ,64R にはラック66L ,66R が設けられ、可動プレート50L ,50R に設けたセンサ用X軸エンコーダモータ68L ,68R で回転されるピニオン70L ,70R がラック66L ,66R に螺合してX軸センサ62L ,62R をX軸方向に移動してワーク16の左右壁面を検出するようになっている。
【0030】
この左右の可動プレート50L ,50R には、それぞれ吸着パッド72L ,72R の支持板74L ,74R が支持棒76で取り付けられて吸着部73L ,73R が構成される。
【0031】
吸着パッド72L ,72R は、支持板74L ,74R に対して6個取り付けられ、詳細は示していないが、吸引チューブ、電磁弁を介して電気、空気インターフェースコネクタボックス43に接続される。
【0032】
次に、ワーク16の前面位置を検出する内外Y軸センサ76L ,76R ,78L ,78R について説明する。
【0033】
ベースプレート42にはY軸ガイドブロック80が設けられ、そのガイドブロック80に係合してY軸方向に移動するY軸用ガイドプレート82が設けられる。このガイドプレート82には、ラック84が設けられ、そのラック84に歯合するピニオン86がベースプレート42に設けたY軸用駆動モータ88により回転されて、ガイドプレート82がY軸方向に移動するようになっている。
【0034】
ガイドプレート82は、ベースプレート42の前縁より、下方に延び吸着パッド72のやや上方で左右に逆T字状に延びたセンサアーム90L 、90R が形成され、そのセンサアーム90L ,90R に、内外側Y軸センサ76L ,76R ,78L ,78R が取り付けられる。
【0035】
この内側Y軸センサ76L ,76R と外側Y軸センサ78L 、78R 及びX軸センサ62L ,62R とで、図10(a),図10(b)に示すようにワーク16の前面と側面コーナーの3点の位置を計測し、ワーク16の前後、左右、水平面内の回転ズレなどを計測すると共にこれら計測情報を、スタッカークレーン12のコントロールボックス38に出力してロボットハンド40の積み付け位置を補正するようになっている。
【0036】
図4は、吸着部73の詳細を示したものであり、吸着パッド72は支持板74に対して距離D72後退するするように上下揺動自在に保持され、その6個の吸着パッド72の中央にワーク16の上面を検出するプローブセンサ100が設けられる。このプローブセンサ100は、プローブケース102に、下端が円盤状のプローブ体104を取り付けたプローブシャフト105が上下移動自在に嵌合され、そのシャフト105にスプリング106が嵌め込まれ、プローブ体104が常時下向きの力が付勢されるようになっており、プローブケース102内に、プローブシャフト105の高さ位置を検出するフォトセンサなどからなるワーク高さ位置検出センサ108,110が上下に設けられる。このワーク高さ位置検出センサ108,110は、下部のセンサ110がシャフト105を検出した時は、吸着部73の吸着パッド74がワーク16の上面に当たる直前の位置となるようになっている。
【0037】
図9は、スタッカークレーン12のクレーン枠24に取り付けて、ピッキングを行うワーク16を監視するワーク監視装置120を示し、図において、クレーン枠24の内側に上下移動自在なスライダ122を設け、そのスライダ122にパレット14に多段に積まれたワーク16にレーザー光を水平扇状に照射するレーザー照射装置124が設けられ、その上部にワーク16に当たったレーザー光Lsを観察するCCDカメラ126が設けられる。
【0038】
スライダ122は入出庫情報を基に、レーザー照射装置124のワーク16に対する照射位置を調整すると共に、各段で最後のワーク16を検出すると共に、画像処理にて、ワーク16の形状を検出し、入出庫のデータと実際のワーク16の形状、積み付け段数、個数などをチェックするようになっている。
【0039】
次に、図11〜図15によりピッキング動作を説明する。
【0040】
図11(a)〜(c)は、吸着部73が互いに離間自在なため、ワーク16の大きさや個数に併せてその位置を可変するようにした例を示す。
【0041】
図11(d)はワーク16が傾いて載置されていてもセンサ62,76,78でその位置ズレを検出し、その位置ズレを計算して、回転軸36を回転することで位置ズレを調整できる。
【0042】
また図11(b)のように2つのワーク16をピッキングする際には個別にワークの位置ズレを検出してピッキングするタイミングをずらせば、2個共位置を調整してピッキングすることができる。
【0043】
図12(a)に示すように、スタッカークレーン12のクレーン枠24内でピッキング動作を行う場合、先ず図12(b)で示すように、プローブセンサ100のプローブ体104が降下し、図12(c)に示すようにプローブ体104が当たり、下方のセンサ110がONとなると吸着パッド72の電磁弁がONとなって吸引を開始し、この状態でピッキング動作が行われる。また降下位置情報が不適で図12(c)に示すように上下のセンサ108,110がONとなった時にはロボット40を非常停止させて、適正な位置に戻して復帰させる。
【0044】
図12(e)に示すように、ピッキング動作の際には、X軸センサ62がワーク16の側面位置を検出するが、図12(f)のようにセンサ62が固定されていると図12(f)のように衝突してしまうが、本発明では図12(g),図12(h)に示すようにセンサ62が支持プレート64により出没自在にされるため、積み付け位置の近くにワーク16があっても支障がない。
【0045】
図13はピッキングするワーク16とロボットハンド40の位置関係を示したもので、通常ピッキングする際には図13(a)に示すようにワーク16の中心を把持するようにするが、ワーク16の重心Gが図13(b)に示すように片寄っている時にはその重心G位置を中心に把持するようにしてもよい。また把持位置により、ベースプレート42,可動プレート50の外側とワーク16外側との間隔dが変わり、図13(c)に示すようにワーク16を段積みしたワーク16に隣り合わせに積み込む場合には、ワーク16の内側を把持するようにして把持中心とオフセットfをもたせて把持するようにすることで、段積みされたワーク16の隣に並べて置くことができる。またこの場合、段積みされたワーク16に対して把持したワーク16をスペースxを保持した状態にしてワーク16を点線で示したワーク16xの直上まで下げ、その後スペースx分、図で右方向に移動した後ワーク16x上に重ねることで段積みされたワーク16に対して密に接するように重ねることができる。
【0046】
図14は、(d),(e)、(f)で示すように、パレット14上に並べられた斜線で示すワーク16に対して、白抜で示した位置に把持したワーク16を密に並べる例を示し、図14(a)はベースプレート42を図示の矢印方向に90度回転させることで、図14(d)の白抜きで示した位置に並べられるようにする例を示し、図14(b)はワーク16の把持位置をベースプレート42の右側やや前方に位置するように把持して、図14(e)に示す位置に並べられるようにする例を示し、図14(c)は2つのワーク16,16を密に並べ同じく右側やや前方に位置するように把持するようにして図14(f)に示す位置に搭載する例を示したものである。
【0047】
図15は図13と同様な例を示し、ベースプレート42と把持したワーク16との干渉を説明するもので、図15(a)に示すように把持した場合、図15(b)に示すようにベースプレート42のエツジ部42xが段積みされたワーク16に対して衝突するため、図15(c)に示すように左右の吸着部73L ,73R を左側にオフセットさせた状態で把持するようにしてワーク16を把持するようにした例を示し、図15(d),図15(e)は小型のワーク16を把持する例を示している。
【0048】
図16は、上述した図11〜図15におけるロボットハンド40によるワーク16のピッキングのフローチャートを示したもので詳細な説明は省略するが、ロボットハンドのピッキングは、ピッキングすべきワークデータ情報より把持位置と積み付け位置(x,y,z,θ)を基にピツキング動作を行うと共に、移動には、目標距離に応じて移動速度を2段階制御、すなわち、目標位置に遠い時には速度を速くし、目標位置に近づいたならば微小速度となるように移動を制御するようになし、また把持位置や積み付け位置に応じて回転角、把持位置を変え、さらに積み付ける際には、搭載位置に直上からでなく、スペースに余裕のある位置から降ろした後、幅寄せを行うようにしてピッキング動作を制御するようにしたものである。
【0049】
次に図17により自動倉庫システムを説明する。
【0050】
図17は、自動倉庫システムのブロック図を示し、図において、210は棚、212はスタッカークレーン、214は空パレット、216はパレット補充装置、240はスタッカークレーン212に搭載されるピッキング装置である。
【0051】
このシステムにおいては、在庫・棚データベース250、積み付け知識データベース252、入庫要求入力端末254、積み付け計画部256、リパレタイズ計画部258から構成され、入庫要求入力端末254から出庫要求がリパレタイズ計画部258に入力されるとリパレタイズ計画部258は、在庫・棚データベース250、積み付け知識データベース252に基いて空パレット補充装置216に空パレット補充指示を出力し、スタッカークレーン212にクレーン作業指示を出力して所望の棚210の位置に移動させ、次にピッキング装置240にピッキング作業指示を出力して出庫要求に応じたワークを棚210から取り出すと共に空パレツトに積み付け、このパレットを出庫側の棚210に格納するようになっている。
【0052】
以下これを詳細に説明する。
【0053】
A:自動倉庫システム
1.概要
(1)リパレタイズ計画・作業の定義
本書では、在庫引当処理、クレ−ン作業計画作成処理、ピッキング作業計画作成処理の3つをまとめてリパレタイズ計画作成処理と呼ぶことにする。また、リパレタイズ計画に従って行う一連のクレ−ン作業とピッキング作業をまとめてリパレタイズ作業と呼ぶことにする。
【0054】
(2)在庫引当処理の定義
本書では、以下の処理をまとめて在庫引当処理と呼ぶことにする。
(1) 割付計画作成処理 リパレタイズパレットの枚数、各リパレタイズパレットの積み荷の配分を求める処理をいう。
(2) 積付計画作成処理 各リパレタイズパレット毎に配分された積み荷の積付順序と積付位置を求める処理をいう。
(3) 欠品判定処理 各品目毎に、出庫数と末引当数とを比較して欠品数を求める処理をいう。
(4) 空パレット割付処理 リパレタイズパレットの枚数分だけ使用する空パレットを定める処理をいう。
(5) 実パレット割付処理 各品目毎に、引当数分のケ−スを取り出す実パレットを定める処理をいう。
(6) 実パレット引当処理 割り付けられた各実パレットから引当するケース数を求める処理をいう。
(7) 出庫棚割付処理 リパレタイズパレットの枚数分だけ出庫用の空棚を定める処理をいう。
(8) 空パレット棚割付処理 リパレタイズ作業中に新たなに発生する空パレットを格納する空き棚を定める処理をいう。
【0055】
2.例
(1)在庫・棚データベース
例の条件は以下のとおりである。
(1) 品種は品目イ,ロ、ハの3種類である。
(2) 品目イの実パレットはA1にある。
(3) 品目ロの実パレットはA2,A3,A4の3つの棚にある。
(4) 品目ハの実パレットはA5,A6の2つの棚にある。(A6は、使用しない。)
(5) 空パレット棚はC1,C2の2つの棚であり、両棚とも空パレットが格納されている。
(6) 出庫専用棚は、B1,B2の2つであり、空き棚である。
(7) 上記以外の棚はない。
【0056】
(2)出庫要求
出庫数は、品目イ:40個、品目ロ:65個、品目ハ:20個とする。
【0057】
3.リパレタイズ計画作成手順
(1)リストデータの作成
リパレタイズ計画部は、出庫要求入力端末から出庫要求を受け付けると、先ず在庫・棚データベースを基に、図20に示す在庫リスト、空パレットリスト、出庫棚リスト、空パレット棚リストを作成する。
【0058】
在庫リストは、引き当て可能な実パレットを各品目毎に予め定められた引き当て優先順位が高い方から連ねたリストである。優先順位としては、
(1) 入庫年月日が古いパレットを優先する。
(2) 積付数が少ない実パレットを優先する。
などが考えられる。
【0059】
リストデ−タの形式は、以下のとおりとする。
・優先度 在庫引当の優先度を表す数値とする。(例)入庫年月日、未引当数など。
・未引当数 実パレットの未引当数を表す。
・在庫数 実パレットの在庫数を表す。
・棚ロケ−ション 在庫ファイルの該当レコ−ドの棚ロケ−ションとする。(在庫ファイルのキ−となる。)
・リストポインタ 次のリストへのポインタを表す。
【0060】
実ファイルの割付は、在庫リストの先頭から順に行い、割り付けたリストは在庫リストから除去する。
【0061】
空パレットリストは、引き当て可能な空パレットを予め定められた引き当て優先順位が高い方から連ねたリストである。優先順位としては、以下のとおりである。
(1) 通常棚に格納されている空パレットを割り付ける。
(2) 空パレット専用棚に格納されている空パレットを割り付ける。
(3) リパレタイズ作業によって新たに発生する空パレットを割り付ける(空パレット発生順に割り付ける)。
(4) 最下段から最上段へむけて割り付ける。
(5) 左側から右側へ割り付ける。
【0062】
リストデ−タの形式は、以下のとおりである。
・棚種別 0:通常棚 1:空パレット専用棚
・棚ロケ−ション 在庫ファイルの該当レコ−ドの棚ロケ−ションとする(在庫ファイルのキ−となる)。
・リストポインタ 次のリストデ−タへのポインタを表す。
【0063】
空パレットの割付は、空パレットリストの先頭から順に行い、割り付けたリストデ−タは空パレットリストから除去する。
【0064】
リパレタイズ作業中に新たに空パレットが発生した場合、該当リストデ−タを作成し、優先度に応じて空パレットリストの所定の場所に挿入する。
【0065】
出庫棚リストは、リパレタイズパレットを格納するための使用可能な空き棚を予め定められた引き当て優先順位が高い方から連ねたリストである。
【0066】
優先順位としては、
(1) 出庫専用棚(1段目の棚)を割り付ける。
(2) 通常棚の空き棚を割り付ける。
(3) リパレタイズ作業によって新たに発生した空き棚を割り付ける。
(4) 最下段から最上段へ向けて割り付ける。
(5) 左側から右側へ割り付ける。
【0067】
リストデ−タの形式は、以下のとおりである。
・棚種別 0:通常棚 1:出庫棚
・棚ロケ−ション 棚情報ファイルの該当レコ−ドの棚ロケ−ションとする(棚情報ファイルのキ−となる)。
・リストポインタ 次のリストへのポインタを表す。
【0068】
出庫棚の割付は、出庫棚リストの先頭から順に行い、割り付けたリストデ−タは出庫棚リストから除去する。
【0069】
リパレタイズ作業中に新たに空き棚が発生した場合、該当リストデ−タを作成し、優先度に応じて出庫棚リストの所定の場所に挿入する。
【0070】
空パレット棚リストは、リパレタイズ作業中に新たに発生した空パレットを格納するための使用可能な空き棚を予め定められた引き当て優先順位が高い方から連ねたリストである。優先順位としては、
(1) 空パレット専用棚(棚情報ファイルの棚種別が”01”)を割り付ける。
(2) 実パレットを取出した通常棚を割り付ける。
(3) 左側から右側へ割り付ける。
(4) 最下段から最上段へ向けて割付ける。
【0071】
リストデ−タの形式は、以下のとおりとする。
・棚種別 0:通常棚 1:空パレット専用棚
・棚ロケ−ション棚情報ファイルの該当レコ−ドの棚ロケ−ションとする(棚情報ファイルのキ−となる)。
・リストポインタ 次のリストへのポインタを表す。
【0072】
空パレット棚の割付は、空パレット棚リストの先頭から順に行い、割り付けたリストは空パレット棚リストから除去する。
【0073】
リパレタイズ作業中に新たに空パレット棚が発生した場合、該当リストを作成し、優先度に応じて空パレット棚リストの所定の場所に挿入する。
【0074】
(2)欠品判定処理
在庫リストを参照し、各品目毎に未引当数の総和を求め、出庫要求の出庫数と照らし合わせ、欠品の有無、欠品数を確認する。欠品がある場合には、欠品ファイルに品目番号と欠品数を記録する。
【0075】
(3)割付・積付計画の作成
出庫要求から欠品分を除いた内容を積付計画部に送ることによって、積付計画を作成し、計画結果として積付計画ファイルを作成する。詳細なアルゴリズムは、図18に示す。図18(a) に積付計画ファイルからパレットNo.、ケースNo.、品目コードだけを抜粋したものを示す。
【0076】
(4)実パレットの割付・引当
リパレタイズ計画部は、積付計画ファイルを基に、実パレットの割付・引当を行う。
【0077】
(a)在庫リストの割付
在庫リストを参照し、各品目毎に在庫リストの先頭から順にリストデータ(実パレット)を割り付け、総未引当数が積付計画指示ファイルの「出庫数」を超えるまで割付を続ける。これによって実パレットの割付が完了する。
【0078】
(b)品目単位積付計画データの作成
積付計画ファイルを先頭レコードから順に検索し、連続して積付を行う同一品目のレコード毎にまとめ、総積付数を求めることによって、品目単位積付計画データを作成する。レコ−ドの形成は、以下のとおりとする。
・パレット番号 リパレタイズパレットを1番から順に割り振った数とする。
・品目コ−ド 積み付ける品目の品目コ−ドとする。
・積付数 積付数を表す(積付計画ファイルの対応するレコード数と同じ)。
【0079】
リパレタイズパレット単位、連続した同一品目単位に、積付計画ファイルのレコ−ドをまとめることによって、品目単位積付計画デ−タを1レコ−ドずつ作成する。図18(b)に品目単位積付計画デ−タの例を示す。
【0080】
(c)在庫引当テーブルの作成
割り付けした在庫リストデータと、積付計画ファイルとを基に、在庫引当テーブルを作成する。
【0081】
在庫引当テ−ブルの行は、品目単位積付計画デ−タの該当品目のレコードに相当する。行デ−タの形式は以下のとおりである。
・グル−プNo. 1番から順に割り付ける。ただし、品目単位積付計画デ−タのレコ−ド番号が連続して行デ−タについては、同じグル−プNo.を割り付ける。
・積付数 品目単位積付計画デ−タの対応するレコ−ドの積付数とする。
【0082】
在庫引当テ−ブルの列は、在庫リストから抽出したリストデ−タに相当し、該当する在庫リストデ−タへのポインタを表す。在庫リストの順に並んでいる。
【0083】
在庫引当テ−ブルの格子点は、同一行の行デ−タが示す積付数に対して、同一列のデ−タが表す実パレットからの引当数を表す。
【0084】
処理手順を以下に示す。これによって、実パレット引当が完了する。
(1) 各品目毎に割り付けた在庫リストデータを基に、列データを作成する。
(2) 品目単位積付計画データを基に、行データを作成する。
(3) 各品目の在庫引当テーブルについて、行データ及び列データを基に以下の在庫引当手順に従って、格子点データを作成する。
【0085】
在庫引当手順は、なるべく実パレットの取出・格納回数が少なくなるように、設定する。すなわち、積付数が最大の要求に対し、未引当数が最大の棚から引当を行う操作を繰り返すことによって在庫引当を行う。
【0086】
なお、同一品目が2つのリパレタイズパレットにまたがって連続して積み付ける場合にも、両方の積付を一度の積付とみなす。
【0087】
処理手順の詳細を以下に示す。
(1) G(K)(K=1,N)の総和が0ならば終了する。
(2) C(I)(I=1,M)の最大値を与えるIをImとする。
(3) G(K)(K=1,N)の最大値を与えるKをKmとする。
(4) X(Im,Km)の値を、C(Im)とG(Km)の小さい方の値に設定する。
(5) C(Im),G(Km)の値をX(Im,Km)だけ減少する。
(6) R(J)(J=S(K),E(K))の総和が0ならば(1) に戻る。
(7) R(J)(J=S(K)、E(K))の最大値を与えるJをJmとする。
(8) Y(Im,Jm)の値を、X(Im,Km)とR(Jm)の小さい方の値に設定する。
(9) X(Im,Km)、R(Jm)の値をY(Im,Jm)だけ減ずる。
(10)(6) に戻る。
【0088】
ここで各記号の意味は以下の通りである。
・I 列番号
・J 行番号
・K グル−プ番号
・M 列数
・N グル−プ数
・S(K) グル−プ番号Kの開始行番号
・E(K) グル−プ番号Kの終了行番号
・C(I) 列番号Iの列デ−タの値(実パレットの未引当数)
・R(J) 行番号Jの行デ−タの値
・G(K) グル−プ番号Kの行デ−タの値の総和
・X(I,K) 列番号I、グル−プ番号Kの格子点列デ−タの値(引当数)の総和
・Y(I,J) 列番号I、行番号Jの格子点デ−タの値(引当数)
【0089】
(5)空パレット、出庫棚、空パレット棚の割付
次にリパレタイズ計画部では、空パレット、出庫棚、空パレット棚の割付を行うために、リパレタイズ計画データを作成する。
【0090】
各レコ−ドはパレット単位の作業内容を表している。
【0091】
レコ−ドの形式は、以下のとおりとする。
【0092】
レコ−ドはリパレタイズパレット順に並んでいる。
【0093】
レコ−ドには、リパレタイズパレット用のデ−タ(以下リパレデ−タと呼ぶ)と実パレット用デ−タ(以下実パレデ−タと呼ぶ。)の2種類がある。
【0094】
実パレデ−タは、実パレットの取出位置、格納位置、および引当数(ピッキングケ−ス数)を表している。
【0095】
リパレデ−タは、実パレデ−タをリパレタイズパレット単位にまとめ、その前後にそれぞれ挿入し、リパレタイズパレットの取出場所、および格納場所を表すために用いる。
【0096】
リパレタイズ計画データの作成手順を以下に示す。
【0097】
(a)品目単位積付計画データを先頭から走査する。
【0098】
(b)レコードに対応する在庫引当テーブルの行データを求め、同一行の格子点データを参照し、値が0でない格子点の数だけリパレタイズ計画データの実パレデータを新規に作成し、各格子点データと対応づける。
【0099】
(c)新規に作成したリパレタイズ計画データの実パレデータの各項目値を以下のように定める。
(1) パレットNo.品目コードは、品目単位積付計画データの該当レコードに合わせる。
(2) 積付数は、該当する格子点データの値とする。
(3) 状態フラグは0に、取出・格納棚フラグは1に設定する。
(4) 棚ロケーションは末設定値とする。
(5) 行番号、列番号はそれぞれ該当する格子点の行番号、列番号とする。
【0100】
(d)前記(a)〜(c)を全行データについて行う。
【0101】
(e)リパレタイズ計画データを先頭から走査し、リパレタイズパレット単位に実パレデータをまとめ、その最初と最後にリパレデータを挿入する。
【0102】
(f)新規に作成したリパレタイズ計画データのリパレデータの各項目値を以下のように定める。
(1) パレット番号は、該当する実パレデータと合わせる。
(2) 品名コードはリパレタイズパレットレコードとする。
(3) 積付数は0とする。
(4) 状態フラグは0にする。
(5) 取出フラグは、リパレタイズパレットのフォーク作業に合わせる。
(6) 棚ロケーションは末設定値とする。
(7) 行番号、列番号は0とする。
【0103】
(6)取出棚・格納棚の設定
リパレタイズ計画データを1レコード毎に走査し、各レコードの取出・格納棚ロケーションを順次設定することによって、空パレット、出庫棚、空パレット棚の割付を平行して行っていく。
【0104】
リパレタイズパレット単位毎に以下の処理を行う。
【0105】
(a)取出用リパレデータ
(1) 空パレットリストの先頭の1リストデータをリストから取り出し、リストから削除する。
(2) 空パレットリストにリストデータがない場合には、状態フラグを2に設定する。
(3) 取り出した空パレットリストデータを基に、リパレデータの取出棚ロケーションを設定する。空パレット欠品の場合には未設定値とする。
(4) 取出棚が空パレット専用棚の場合、空パレットリストデータを基に、空パレット棚リストデータを作成し、空パレット棚リストの所定の位置に挿入する。
(5) 取出棚が通常棚の場合、空パレットリストデータを基に、出庫棚リストデータを作成し、出庫棚リストの所定の位置に挿入する。
【0106】
(b)実パレデータ
(1) 該当する在庫引当テーブルの格子点の列番号を基に、在庫リストの中から対応するリストデータを抽出する。
(2) 在庫リストデータの未引当数、在庫数を積付数の数だけ減らす。
(3) 前の実パレデータと同一品目及び列番号とが同一であるならば、取出棚フラグを0、取出棚ロケーションの値を未設定値とする。
(4) 前の実パレデータと同一品目、列番号の少なくとも一方が異なる場合実パレデータの取出棚ロケーションを在庫リストデータの棚ロケーションに設定する。
(5) 次の実パレデータと同一品目、列番号が同一であるならば、格納棚フラグを0、格納棚ロケーションの値を未設定値とする。
(6) 次の実パレデータと同一品目、列番号の少なくとも一方が異なり、かつ、在庫リストデータの在庫数が0でない場合には、実パレデータの格納棚ロケーションの値を取出棚ロケーションの値に設定する。
(7) 在庫リストデータの在庫数が0の場合には、以下の処理を行う。
・空パレット棚リストの先頭から1リストデータを取り出し、リストから削除する。
・実パレデータを基に、出庫棚リストデータを作成し、出庫棚リストの所定の位置に挿入する。但し、空パレット棚リストにリストデータがない場合には行わない。
(8) 同一リパレタイズパレットの実パレットレコードに対して、上記(1) 〜(7) の処理を繰り返し行う。
【0107】
(c)格納用リパレデータ
(1) 出庫棚リストの先頭の1リストデータを取り出し、リストから削除する。
(2) 出庫棚パレットリストにリストデータがない場合には、出庫棚欠品と見做し、状態フラグを3に設定する。
(3) 取り出した出庫棚リストデータを基に、リパレタイズパレットレコードの格納棚ロケーションを設定する。出庫棚欠品の場合には、出庫先をSTにする。
【0108】
(7)空パレット不足時の処理
リパレタイズ計画データを先頭行から検索し、空パレットの欠品がある場合には、欠品分の空パレットを補充するようにパレット補充装置に指示する。
【0109】
(8)在庫・棚情報ファイルの更新
リパレタイズ計画データを先頭から走査し、在庫ファイル及び棚情報ファイルの内容を更新する。
【0110】
(9)クレーン作業計画作成方法
リパレタイズ計画データを先頭から走査し、順次出庫作業指示ファイルのレコードデータを作成していく。
【0111】
(a)リパレタイズ計画データを先頭から走査し、(1) 〜(5) に従ってクレーン作業を選定し、該当する出庫作業指示ファイルのレコードデータを作成していく。
(1) リパレデータであり、取出棚フラグが1の場合、空パレット取出作業レコードを作成する。
(2) 取出棚フラグが1のとき、実パレット取出作業レコードを作成する。
(3) 積付数が0でないとき、ピッキング作業レコードを作成する。
(4) 格納棚フラグが1のとき、実(空)パレット格納作業レコードを作成する。
(5) リパレデータであり、格納棚フラグが1の場合、リパレタイズパレット格納作業レコードを作成する。
【0112】
(b)作成した出庫作業指示データを先頭から走査し、作業が以下の順序になっている場合、(2) と(1) の作業順(レコード順)を入れ替える。
(1) 空パレット格納
(2) リパレタイズパレット格納
(3) 空パレット取出し((1) の空パレット格納棚と棚種別とが同じ)
【0113】
(10)ピッキング作業計画の作成方法
標準積付ファイル、積付計画ファイル及びリパレタイズ計画データを用いて、ピッキング作業指示ファイルを作成する。標準積付ファイルは品目毎に単載時の積付計画を示したものであるピッキング作業指示データは積付計画と同一レコード数であり、実パレット側のケース位置は、標準積付ファイル中の実パレットの在庫数のレコード番号のケースロケーションに合わせ、リパレタイズパレット側のケース位置は積付計画ファイルの該当レコードのケースロケーションとする。
【0114】
その際連続する2ケースが同一品目で、かつ、実パレット、リパレタイズパレットの両方とも2ケースの配置条件が2個取り可能な場合には2個取り指示をする。
【0115】
次に、図24〜図31に基づいて自動リパレタイズ装置を説明する。
【0116】
先ず図24(a)に示すように、出庫要求300がなされると、必要な空パレットに多品種、多数個のワークを、総重量を考慮して、どう割付るか、割付計画部310で演算処理し、次に割り付けた品種と個数をワークの形状を考慮して空パレットに、どう言う順序と向きで積み付けるのが容積の少ない効率のよい積み付けが行えるかを、積み付け計画部320で演算処理し、その結果に基づいてロボットの動作330を行い、積み付けが失敗したかどうかを判断340し、さらに残りの割り付けられた空パレットに積み付けるワークがあるかどうかの判断350を行い、あれば(yes)再度その割付られた品種と個数のワークを積み付け計画部320で演算処理し、なければ(no)出庫を完了360する。
【0117】
図24(b)は、ワークとしてイ,ロ,ハの品種を例とし、それぞれイを10個、ロを20個、ハを7個を2つの空パレットに割り付け、さらに割り付けたイ、ロ、ハのワークの積み付けをコード化し、このコードに基づいて最適な割付パターンの積み付けパターンを求める手順を示している。
【0118】
この割付は、GA(Genetic Algorism)による割付をもちい、積み付けは、ビーム探索に基づいて行う。
【0119】
以下これを詳細に説明する。
【0120】
B:GA(Genetic Algorism)による割付計画手法
1.前処理
出庫要求数が、1パレットの単載最大数あるいは設定した充填率を越えた物品については、あらかじめ単載最大数あるいは設定した充填率ぎりぎりの個数単位で出庫を行う。この処理によってすべての物品は、単載可能となる。
【0121】
2.割付状態表現方法
(1) 物品の種類毎に、割付ける順番を整数で表現する。整数の割り当ては基順列(イロハニホ・・・・)から既に選ばれたものを引いた列に対して、何番目に相当するかという数で示す。例えば(イロハニ)が基準列の場合、(イロハニ)は[1111]、(ロニハイ)は[2321]のような数列で表現する。
【0122】
(2) 物品の種類毎に、2つに分割するときの分割比を登録する。分割比はあらかじめ用意したパターンから選択するものとし、0:10および10:0を許す。
【0123】
これを、[5] (5:5に分割する)や、[0] (0:10に分割する)のように、1つの整数で表現する。
【0124】
3.割付状態の評価方法
割付け状態の評価は、以下の数値より行う。
(1) 使用パレット数
物品をすべて割付けるのに必要なパレット数。
(2) 同種物品の分割回数
割付けられる2つのパレット番号が異なり、分割比が0:10あるいは10:0でない物品の種類(数)
(3) パレットに載る物品体積の分散
全物品の体積をパレット数で割った平均体積に対する、それぞれのパレットに載る物品の体積の差の2乗和
4.割付計画手順
(1) 物品の割付状態変数を発生させる。
【0125】
物品の種類毎に
(a)割付順番(1つの整数)
(b)物品の分割パターン(1つの整数)をランダムに設定したものを1つの状態変数とし、それらを十分な数、用意する。
【0126】
(2) 状態変数から実際の割付変数を評価する。
【0127】
直線状に並べられたパレットを想定し、割付け順番にしたがって、一番端から物品を載せていく。パレットに載らない場合は、次のパレットに載せる。
【0128】
その結果から、必要パレット数と同種物品の分割数を求める。
【0129】
(3)状態変数の集まりを、評価の高い順に並べ変える。
【0130】
まず、必要パレット数が少ない順に並べ、パレット数が同じものについては、同種物品の分割数が小さい順に並べる。
【0131】
(4)評価の高いものの割付パターンを微調整する。
【0132】
評価順に並べられた状態変数の上位について、割付順番を変更する。
【0133】
1つは遺伝子の交叉と呼ばれる方法で、上位の割付順番の一部を、ランダムに選んだ状態変数のそれと差替える。例えば[0110](イハニロ)の二番目以降を[1111](イロハニ)と差替えると、[1221](イハロニ)となる。このとき、物品の分割パターンも差し替える。
【0134】
もう一つは遺伝子の突然変異と呼ばれる方法で、上位の物品の分割パターンの一部をランダムに変更する。
【0135】
その結果得られた状態変数を、評価の低い状態変数と差し替える。
【0136】
(5)並べ変え、微調整を繰り返す。
【0137】
(2)〜(4)を所定回数繰り返す。
【0138】
(6)準最適解を選択する。
【0139】
同じパレット数、分割数のものの中で、一番分散の小さな状態変数を、準最適解として選択する。
【0140】
5.割付パレットの整列
同種類の物品が2つのパレットに分配されている場合、なるべくそれらが載っているパレットが連続するように、並べ変える。
【0141】
6.積み付け失敗時の処理
積付計画部による積付物品数が割付物品数よりも少ない場合は積付失敗と判断し、現在積付けられていない全物品について再度割付計画を行う。なお、このとき、最後に積付けられた種類の物品が残っている場合には、その物品をすべて最初のパレットに積み付けるようにする。
【0142】
C:ビーム探索による自動積付計画手法
1.積付状態表現方法
中身物品あるいは空である直方体の集合で表現する。
何も載ってない空パレットは、中身が空の1つの大きな直方体である。
例えば空間に1かたまりの物品が置かれた状態は、中身が物品の直方体aと、中身が空の直方体b,c,dの集合で表現される。
【0143】
2.積付状態の評価方法
(1)制約条件
以下の制約条件を満たさない積付状態は、存在を許されない。
積付けた物品の総重量が、パレットの許容重量を越えない。
積付けた物品の最大高さが、パレットの許容高さを越えない。
幅方向あるいは奥行き方向に、高低高というような窪みを生じない。
【0144】
(2)優先条件
以下の優先条件が満たされる積付状態の評価が高い
積付けた物品の総体積が大きい。
積付けた物品の最大高さが低い。
【0145】
3.積付計画手法
(1) 積付状態を展開する。
【0146】
ある積付状態を起点として、ひとかたまりの物品を、ある積付パターンで仮置きする。
【0147】
選択する物品は、割付計画によって指定された物品であり、原則として、同種の物品である。例外的に寸法がまったく同じ物品を同時に扱う場合がある。積付作業時間を減少させるため、ある種類の物品を積付けた場合は、その物品がなくなるまで、その物品が積付対象となる。
【0148】
なお、同じ種類の物品が2つのパレットに分けて積付けられる場合には、その種類の物品が、1つ目のパレットでは一番最後に、2つ目のパレットには一番最初に積付けることを優先する。
【0149】
積付パターンは、積付戦略データベースに登録されたものであり、制約条件を満たすものであれば、すべて適用される。ただし、積付パターンには優先度があり、同じ優先度のパターンはすべて展開されるが、先に高い優先度のパターンが積付可能であれば、それよりも低い優先度のパターンについては無視される。
【0150】
(2) 積付状態を整列する。
【0151】
展開されたすべての積付状態を、優先条件で示される評価値が高い順に整列す
る。そして、あらかじめ設定した制限数(ビームの幅)だけの積付状態を残し、それ以下は削除する。
【0152】
(3) 展開・整列を繰り返す。
【0153】
(4) 準最適解を選択する。
【0154】
全て割り付けたものの中から最大高さが低いものを解とする。もし、積付けた物品の総体積が一番大きいものの中から、最大高さが一番低いものを解とする。
【0155】
4.積付位置修正
全体の重心がパレットの中心になるように、物品全体をパレットの中心にシフトする。
【0156】
5.具体例(作動)
例として、3種類のワークである物品(イ、ロ、ハ)について、図25と図26の条件で出庫要求がある場合を考える。
【0157】
図25に示した条件の出庫要求では、イ,ロ,ハの合計体積(68=10+40+24)はパレット許容体積を越えているため、2つの空パレットに割り付ける。この際、割付計画を何もしない場合には、図示のように一方のパレットに、ハが2個割り付けられるとすると分散(体積の二乗和)は、1922と大きくなる。
【0158】
そこで分割比を(552)、割付順番を111(イロハ)とした場合と、分割比を(374)、割付順番を121(イロハ)とした場合を比べると体積の二乗和は、512と338となり、図左側の分割比を(374)、割付順番を121(イロハ)とした場合の方がより割付が均等であると評価できる。
【0159】
このコードによる割付の評価に、さらに上記2つの分割比(374)(552)と割付順番(111)(121)とを交叉させて、分割比(372)割付順番(121)とした時の分散を求め、さらに分割比(372)のうちの整数2を9に突然変異を行わせて分割比(379)、割付順番(121)を求めると、分散は(338)であるが、イ,ロ、ハの分割数が0であり、交叉より良い割付結果が得られるため、一つのパレットにはイを10個とハを8個、残りのパレットにはロを20個割り付ければ良いとの結果が得られる。
【0160】
同様に図26に示すように出庫要求イ,ロ,ハが、30,25,14個の場合には、上述した手順で、一つのパレットには、ロを25個とイを12個、残りのパレットには、イを18,ハを14個割り付けることで分散が2と良好な割付結果を求めることができる。
【0161】
次に、上述した割付結果に基づいて、最初の積付要求が積付計画部に送られる。
【0162】
先ず、探索に用いる積み付けパターンは、図27に示すように1〜16の積み付けパターンがあり、このうちパターン6,7を除くすべてのパターンについてワーク(ケース)の回転があり、積み付け要求があった時、これらパターンのうちからビーム探索により最良の積み付けパターンを求める。
【0163】
図26は、イ、ロ、ハの所定の寸法のワークを4,9,10個、パレットに積み付けるとする。
【0164】
ビーム探索の順序は、(1)無積載状態から起こり得るすべての積み付けパターンを試し、(2)(1)の状態から評価の高い順番に、あらかじめ設定した数だけ残し、他は捨てる。
【0165】
(3)次に(2)の状態から起こり得るすべての積み付けパターンを試す。
【0166】
(4)その後、全ケース積み終えるまで(2)〜(3)を繰り返す。
【0167】
次に図29に示すような評価基準でおこなう。
【0168】
1.積み付け制約条件として
(1)許容高さを越える(2)許容総重量を越える(3)凹状部にケースを置くこと、に該当する場合には探索の対象から外す。
【0169】
2.評価基準
(1)最後のケースを積んだ時の最大高さが低いこと
(2)積み付け途中において最大高さが低いこと
(3)積み付け途中において積み付け総体積が大きいこと
を基準に評価する。
【0170】
図30は基本的探索のアルゴリズムを示し、図31は探索手順を示したものである。
【0171】
すなわち、図28で説明した積み付けパターンをそれぞれ要素とし積み付け結果の良否を判断する。
【0172】
以上割付と積み付けについて説明したが、割付の前に1種のワークを複数個空パレットに割当て積み付ける場合、例えば棚に20個のワークがあり15個のワークを取り出す場合には、空のパレットに5個ワークを積み付け、これを棚に戻して棚に在ったパレットを出庫棚に出庫するような逆ピックアップを行うようにしてもよい。
【発明の効果】
【0173】
以上要するに本発明によれば、ワークの形状に応じて自在にピッキングと積み付けが可能となり、しかも出荷データを入力するだけで、所望の棚から必要な数のワークを取り出して積み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0174】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の組立分解図である。
【図4】図2の吸着部の詳細を示す図である。
【図5】本発明におけるスタッカークレーンの正面図を示す図である。
【図6】図5の平面図を示す図である。
【図7】本発明における自動倉庫の全体図を示す図である。
【図8】本発明におけるスタッカークレーンとロボットハンドの詳細を示す図である。
【図9】本発明におけるワークの監視装置を示す図である。
【図10】本発明におけるロボットハンドのワークを検出するセンサの説明図である。
【図11】本発明においてのピッキング動作を説明する図である。
【図12】本発明においてのピッキング、積み付け動作を説明する図である。
【図13】本発明においてのピッキング、積み付け動作を説明する図である。
【図14】本発明において積み付け動作を説明する図である。
【図15】本発明において積み付け動作を説明する図である。
【図16】本発明におけるピッキングのフローチャートを示す図である。
【図17】本発明における自動倉庫システムの概要を示すブロック図である。
【図18】本発明において品目単位の積み付け計画データの概念図を示す図である。
【図19】本発明においてリパレタイズ計画データの概念図を示す図である。
【図20】本発明において、在庫引当処理開始前のリストデータの概念図である。
【図21】本発明において、在庫引当処理中のリストデータの概念図である。
【図22】本発明において、在庫引当処理終了後のリストデータの概念図である。
【図23】本発明において、在庫引き当てテーブルの概念図である。
【図24】本発明において、リパレタイズを説明する図である。
【図25】本発明において、遺伝的アルゴリズムによるワークの割付例を示す図である。
【図26】本発明において、続いて遺伝的アルゴリズムによるワークの割付例を示す図である。
【図27】本発明において、探索に使用する積み付けパターンを示す図である。
【図28】本発明において、探索に使用する積み付けパターンを示す図である。
【図29】本発明において、探索に使用する積み付けパターンを示す図である。
【図30】本発明において、探索における基本的アルゴリズムを説明する図である。
【図31】本発明において、積み付けにおけるビーム探索を説明する図である。
【符号の説明】
【0175】
10 棚
12 スタッカークレーン
14 パレット
16 ワーク
42 ロボット用ベースプレート
72 吸着パッド
73 吸着部
62,76,78 センサ
100 プローブセンサ
Claims (7)
- 自動倉庫のスタッカークレーンのクレーン枠に搭載され、棚から取り出したパレット上のワークを空のパレットに移載する自動ピッキング装置において、クレーン枠に対して、そのクレーン枠内の両パレット間を前後左右往復移動すると共に昇降動自在に、かつ回転自在に設けられたロボット用ベースプレートと、ロボット用ベースプレートに対して近接離間移動自在に設けられると共に吸着パッドを有する一対の吸着部と、ロボット用ベースプレートに設けられ、ベースプレートに対して左右方向及び前後方向移動自在に設けられたワークの大きさ等の情報を検出する複数のセンサと、ワークを把持する際にワーク上面位置を検出するプローブセンサとを備え、ワーク情報に基づいて、ロボット用ベースプレートを回転すると共に吸着部を近接離間移動してピッキングを行うことを特徴とする自動ピッキング装置。
- スタッカークレーンのクレーン枠には、ワークにレーザー光を照射するレーザー照射装置とそのワークに照射されたレーザー光を観察するカメラが設けられる請求項1記載の自動ピッキング装置。
- 空のパレツトにワークを積み付ける際、センサ情報より、ピッキングすべきワークの把持位置を変更する制御手段を備えた請求項1記載の自動ピッキング装置。
- パレット上に搭載されたワークを保管する棚とその棚に沿って往復走行すると共に昇降動するスタッカークレーンを備えた自動倉庫と、請求項1〜3いずれかに記載の自動ピッキング装置を備え、自動倉庫の棚からクレーン枠内に取り出したパレット上のワークを空のパレットに移載する自動ピッキング装置を備えた自動倉庫システムにおいて、在庫・棚データベースと、積み付け知識データーベースと、出庫要求入力端末と、その出庫要求入力端末からの出庫要求に基づいて、在庫・棚データベース、積み付け知識データーベースより、スタッカークレーンに作業指示を出力すると共にピッキング装置にピッキング作業指示を出力するリパレタイズ計画部とを備えたことを特徴とする自動倉庫システム。
- リパレタイズ計画部は、出庫要求のワークの品種と個数から空パレットの枚数を求めかつワークを割付ると共に割り付けたワークに基づいて空パレットの積み付け順を求める請求項4記載の自動倉庫システム。
- 割り付けに遺伝的アルゴリズムを用いて行う請求項5記載の自動倉庫システム。
- 積み付け探索にビーム探索を用いる請求項5記載の自動倉庫システム。
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