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JP3579519B2 - 水中沈下型釣用浮子 - Google Patents

水中沈下型釣用浮子 Download PDF

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JP3579519B2
JP3579519B2 JP21003495A JP21003495A JP3579519B2 JP 3579519 B2 JP3579519 B2 JP 3579519B2 JP 21003495 A JP21003495 A JP 21003495A JP 21003495 A JP21003495 A JP 21003495A JP 3579519 B2 JP3579519 B2 JP 3579519B2
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信之 山下
秀吉 松岡
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秀吉 松岡
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Description

【0001】
【発明の属する技術】
本発明は海,川,湖等における魚釣りの際に用いられる水中沈下型釣用浮子に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、魚釣りに使用される釣用浮子においては、釣果を向上させるために各種釣用浮子が開発され市販されている。
以下に従来の釣用浮子について、図面を参照しながら説明する。
図6は従来の釣用浮子の一例を示す断面図である。
1′は従来のあたり浮子として用いられる釣用浮子、2′は桐等の木製又は合成樹脂等で形成された略団栗状の浮子本体、2a′は浮子本体2′の下部に形成された平面下壁部、2b′は浮子本体2′の平面下壁部2a′の略中央部から浮子本体2′の他方の頂部に亘って略直線状に穿孔された糸挿通用孔、4′は浮子本体2′の平面下壁部2a′に貼着等で固定された鉛等の金属製等で形成された略半球状の重錘部、4a′は重錘部4′の略中央部に浮子本体2′の糸挿通用孔2b′に連通して形成された糸挿着用貫通孔である。
以上のように構成された従来の釣用浮子を用いて、釣り上げる魚の種類や釣り場の状況等に応じて、重錘部4′の重量の違う釣用浮子1′を適宜選択し、水面浮上型の釣用浮子1′や水中沈下型の浮き等各種の釣用浮子1′として使い分けられていた。
しかし、釣り人にとってこれら浮力の異なる各種の釣用浮子を常時携行することは非常に面倒であった。また、浮子を潮流等の釣場の状況や魚種に合わせて逐次取り替えたるため、その都度道糸を切ったりして調整し直さなければならず、作業が非常に煩わしいという問題点を有していた。又、釣り場や釣り時の水流,潮流,風,波,天候等の自然条件や釣り対象の魚種によって、即座に仕掛け等を調整することは、熟練を要し時間を要するという問題点を有していた。
この問題点を解決するために、浮子と重錘部とが一体に形成された釣用浮子において、重錘部を交換することにより、釣用浮子の浮力を変えて、釣り場や釣り時の水流,潮流,風,波,天候等の自然条件や釣り対象の魚種に応じて魚の警戒心をなくす釣り方法が、研究開発され、この釣り方法に好適な釣用浮子が種々開発されている。
例えば、▲1▼実開昭63−98076号公報(以下、イ号公報という)には、浮力木片の一端に浮力調整用バラストを封入できる空洞を有する浮力調整おもりの固定手段を備えた簡易つり浮き用浮力調整おもりが開示されている。
▲2▼実開昭64−41274号公報(以下、ロ号公報という)には、釣用浮子が道糸への取付用基体と上半部の浮子本体とに分割され、該基体には上方に開口する浮力調整用錘収納用の凹部が軸線方向に沿って形成され、連結部が圧入嵌合構造に形成された釣用浮力調整浮子が開示されている。
▲3▼登録実用新案第3002092号公報(以下、ハ号公報という)には、盲穴を形成した浮子本体と、該盲穴に着脱自在に装着される相互に異なった重量を有する複数の挿入部材とを備え、浮力を適宜調整変更することが可能な釣用浮子が開示されている。
▲4▼実開昭56−21974号公報(以下、ニ号公報という)には、浮子本体に形成された中空部と該中空部に水密状で上下動自在に配設された軸状部とを備え、該軸状部を上下動させることにより空気室の容量を調整して浮力を調節する釣用浮子が開示されている。
▲5▼実開平6−81273号公報(以下、ホ号公報という)には、中央部に形成された中空状の挿通孔を備えた親浮子と、該挿通孔に上下動自在に挿着される各種棒体からなるあたり浮子とを備え、釣場の条件に合わせて該当たり浮子を取替自在とした釣用浮子が開示されている。
▲6▼実開昭63−174676号公報(以下、ヘ号公報という)には、キャップケースの中におもり表示ラインの入ったおもり移動棒と該移動棒に摺動自在に配設された輪型のおもりとが内蔵され、うきトップには発光ダイオードとリチウム電池が内蔵された釣用オモリ内蔵浮力調節ウキが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の釣用浮子の構成では、以下の問題点を有していた。すなわち、
▲1▼イ号公報に記載のものは、浮力調整用にバラストを挿入する旨記載されているが、バラストは重さが一定しないため、空洞内で偏ってしまい浮子の中心軸がずれ、波等によりバラストがずれて浮力が一定しないという問題点を有していた。また、浮力調整用バラストを固定するため、浮力木片に止め穴を加工した後、該おもりを浮力木片と接着固定し、更に接合部の破損を防止するため該おもりを埋め込んだ浮力木片の外周を糸で巻いて固定補強する構造なので、生産時の作業が雑で作業性や生産性に欠けるという問題点を有していた。更に重量が一定なので釣場の状況に応じて取り替えねばならず、幾種類もの該おもりを常備しなければならないという問題点を有していた。
▲2▼ロ号公報に記載のものは、浮力調整用錘収納用凹部の形成や水密状の空気室の形成を要し、圧入嵌合体がバネにより構成されているので、構造が複雑で部品点数も多く製造が煩雑で生産性に欠けるとともに、バネ体が金属製なので海水等により腐食し耐久性に欠けるという問題点を有していた。また、浮力調整用錘が該凹部の径と略同径かつ浮力調整のため複数に分割して作成された特定の構造を有するので、釣場等で紛失したりしたときは浮子が使用不能になるという問題点を有していた。
▲3▼ハ号公報に記載のものは、複数の柱状材と、複数の密封用ボルトを釣場の条件に合わせてこれらを組み合わせて、浮力を調整する構造になっているが、船上や狭い岩場で部品を組み合わせるのは非常に困難な上、構造が複雑で部品点数も多く製造が困難という問題点を有していた。また、柱状部材や密封用ボルトが特定の構造なので釣中に誤って海中等を落とした場合、最早使用不能となり耐久性に欠けるという問題点を有していた。
▲4▼ニ号公報に記載のものは、圧縮用部品を浮子中央の中空部に圧入することにより、浮力を調整する構造になっているが、重さの調整が困難で浮力が一定しないという問題点を有していた。
▲5▼ホ号公報に記載のものは、浮力を調整するためには幾種類ものストレート棒体を準備しなければならず、また、ストレート棒体を浮力に合わせて調整するのは極めて困難で浮力の調整(位置決め)が難しいという問題点を有していた。
▲6▼ヘ号公報に記載のものは、構造が複雑で部品点数も多く製造が困難な上、釣場で一々キャップケースを外したりして分解せねばならず使用しづらいという問題点を有していた。
上述したように、従来の浮子はいずれも、製造が困難な上、耐久性に欠け、取扱いが困難で、浮力の調整に時間を要すという問題点を有していた。
更に、従来のように特製の重錘しか使用できない浮子の場合、部品点数が増加し、特別に製造する必要があり原価も高く汎用性に欠けるという問題点を有していた。
【0004】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、重錘部としてガン玉等の鉛玉を使用するので、潮流や天候,波浪,時合い等の釣場の状況に即座に対応でき、簡単にかつ早急に浮力を調整することができ、構造が簡単で量産性に適し、また、重錘部としてガン玉等の鉛玉を用いることができるので釣場に1個の水中沈下型釣用浮子のみ持参するだけで良く、利便性に優れた水中沈下型釣用浮子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の水中沈下型釣用浮子は以下の構成からなる。
請求項1に記載の水中沈下型釣用浮子は、浮子本体と、前記浮子本体の軸方向の一端部から他端部へ亘って形成された貫通孔部と、前記貫通孔部の一端部を密封し嵌着固定される固定部を有する釣糸通し部を設け、前記釣糸通し部はその端部に環状物が前記浮子本体の軸線を中心に回動自在に配設されており、前記貫通孔部に並んで収納された1乃至複数の重錘部と、前記貫通孔部の他端部に着脱自在に嵌合された封緘部と、前記封緘部の上部に形成された笠状の頂部と、前記封緘部の側壁部に形成された1乃至複数の突条部と、を備えた構成を有している。
請求項2に記載の水中沈下型釣用浮子は、請求項1において、前記貫通孔部に合成樹脂製やステンレス製の筒体が挿着固定されている構成を有している。
請求項3に記載の水中沈下型釣用浮子は、請求項1又は2において、重錘部が、複数のガン玉やカミツブシ等の鉛玉からなる構成を有している。
請求項4に記載の水中沈下型釣用浮子は、請求項1乃至3の内いずれか1において、前記封緘部が、天然ゴム,NBR,アクリルゴム等の合成ゴムや弾性を有するポリウレタン等の軟質樹脂で形成されている構成を有している。
請求項5に記載の水中沈下型釣用浮子は、請求項1乃至4の内いずれか1において、前記封緘部に赤,橙,緑,黄色等の塗料や螢光塗料が塗布されている構成を有している。
請求項6に記載の水中沈下型釣用浮子は、請求項1乃至4の内いずれか1において、前記封緘部の頂部に発光体の嵌着孔部を備えている構成を有している。
請求項7に記載の水中沈下型釣用浮子は、請求項1乃至4の内いずれか1において、前記封緘部の頂部に発光ダイオード等の発光部を備えている構成を有している。
【0006】
ここで、浮子本体の形状としては、略球状,略団栗状,略棒状,略円錐状,略楕円状,略卵状,紡錘状等,さらに上面を平面状に形成したものや略逆円錐状等の変形浮子等が挙げられる。又、浮子本体は、木製や合成樹脂製の中実状又はステンレス製等の中空状もしくは合成樹脂又は金属製の外殻部と内部に充填されたポリウレタン等の発泡樹脂体とからなる二層構造等いずれであってもよい。
又、水中沈下型釣用浮子の材質としては、桐,檜,コルク,ラミン,カシ,パーシモン等の木製,ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂).AS樹脂(アクリロニトリルスチレン共重合樹脂),HIPS(ハイインパクトポリスチレン),ポリカーボネート,ポリ塩化ビニル,ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリスチレン,又はポリウレタン等の発泡樹脂等の合成樹脂等が挙げられる。又、水中沈下型釣用浮子は前述した材質を組み合わせたものであってもよい。例えば、水中沈下型釣用浮子を2分割した略半球状,略砲弾状,略円錐状等を各々異なる材質で形成し、これを接着剤等で一体化したものであってもよい。更に、水中沈下型釣用浮子は、視認性を向上させるために塗装等が施される。
貫通孔部は、浮子本体の軸方向の一端部から他端部に亘って形成される。材質が木製や発泡樹脂製等で水の浸入し易いものは、貫通孔部内にポリ塩化ビニル,ポリプロピレン,ポリエチレン,ナイロン等の合成樹脂製の筒体を挿着し、接着剤等で固定してもよい。もしくは、貫通孔部の内面をエポキシ樹脂系やポリウレタン樹脂等の合成樹脂でコートしてもよい。
貫通孔部の径としては、2.5mm〜8mm程度の円筒状、又は多角筒状に形成される。好ましくは、市販のガン玉やカミツブシ等の鉛玉が一列に並んで入る程度の径が好ましい。
釣糸通し部は、一端部が貫通孔部の端部に嵌合され水密状に接着剤等で固定される。また、他端部には、環状に形成された釣糸通し用の環状物が回動自在に配設されると、釣糸通し用の環状物の向きが自在となり、道糸がスムーズに釣糸通し部を通過することができ、初期の魚の食いつきによる水中沈下型釣用浮子の抵抗を無くすので、釣果を向上させることができる。
重錘部としては、ガン玉等の鉛玉の他、銅,真鍮,ベアリング等のステンレス鋼の玉状のものが用いられるが、ガン玉等の鉛玉がどこでも入手できるので特に好ましい。重錘部の形状としては、特に限定されるものではなく、略球状,略半球状,略楕円状,又は半楕円状,略卵状,又は半卵状,略円錐状,略角錐状等種々のものが用いられる。
重錘部として、市販の鉛玉(通称、ガン玉やカミツブシ)やステンレス製のボールベアリングを使用できるようにすると、釣場の条件に合わせて即座に必要量を適宜調整できるので便利であり、重錘部の径としては、2mm〜7.5mmが用いられる。
封緘部としては、桐,檜,コルク,ラミン,カシ,パーシモン等の木製,ABS樹脂,AS樹脂,HIPS,ポリカーボネート,ポリ塩化ビニル,ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリスチレン,又はポリウレタン等の発泡樹脂等の合成樹脂、天然ゴム,NBR,アクリルゴム等の合成ゴム等が挙げられる。軽量で、封緘が容易なものが望ましい。側壁部の周囲に亘って突条部を1乃至複数条設けると、簡単な構成で、海水が貫通孔部内に浸入するのを防止できる。更に、頂部もしくはその近辺に把持用の突条部や笠部を設けると、ワンタッチ式に容易に脱着でき重錘部の出し入れを簡単に行うことができるとともに、貫通孔部に封緘部が詰まり抜けなくなるのを防止することができる。
また、封緘部の頂部や笠部の頂部に嵌着孔部を設け、ケミホタル(日本化学発光株式会社製)等の発光体を嵌着自在にしてもよいし、又は発光体を直接貫通孔部に差し込み封緘してもよい。
更に、封緘部が膨出状に形成され発光ダイオードとリチウム電池等の電源が封入された構造のものでもよい。
【0007】
【作用】
この構成によって、前記浮子本体の軸方向の一端部から他端部へ亘って形成された貫通孔部に収納された1乃至複数の重錘部を設けたので、釣場の状況や魚種に合わせて、狭い船上や岩場等でも重錘部の数の調整のみによる簡単な作業で即座に浮力を調整することができる。
浮子本体を木製,発泡樹脂製等で形成した場合に、貫通孔部を合成樹脂製の筒体を挿着固定したり、合成樹脂のコート層を形成することにより、内部への海水の浸入を防止でき、浮子本体の腐食や浮力の変化を防止することができる。
重錘部としてガン玉やカミツブシ等の鉛玉を用いることにより、簡単に挿入することができる上、波の影響を受けることなく潮流や天候,波浪,時合いに即座に対応して、浮力の調整を容易に行うことができ、また、ガン玉等の鉛玉は何処でもまた何時でも簡単に入手できるので汎用性や耐久性に優れる。
封緘部をゴム体,合成樹脂製等の弾力性のある材質で形成し、貫通孔部と接触する側壁部の周囲に亘って突条部を設けると、簡単な構成で、海水が貫通孔部内に浸入するのを防止できる。更に、頂部に把持用の突条部や笠部を設けると、ワンタッチ式に容易に開けたり閉めたりすることができるとともに、貫通孔部に封緘部が詰って抜けなくなるのを防止することができる。
更に、天候や刻々と変化する潮の流れの変化等により、逐次水中沈下型釣用浮子を道糸から取り外して交換する必要がなく、赤,橙,緑,黄色等からなる耐水性の塗料や表面に螢光塗料を塗布した封緘部や、封緘部に嵌着された発光体や、封緘部を空洞とし発光体や発光ダイオード等を内蔵した封緘部のみを付け替えれば、視認性を状況に応じて確保できるので、作業性,操作性及び利便性を向上できる。
釣糸通し部が回動自在に形成されたので、釣糸が釣糸通し部に対してスムーズに通過でき、重錘部の数の調整による水中沈下型釣用浮子の浮力調整を極めて有効に利用することができ、初期の魚の食いつきに極めて良好に対応でき、釣果を効率良く得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施例1)
図1は本発明の第1実施例における水中沈下型釣用浮子の断面図である。
図1において、1Aは本発明の第1実施例における水中沈下型釣用浮子、2は表面が樹脂でコートされた桐等の木製または発泡樹脂等若しくはポリプロピレン等の合成樹脂製等で略団栗状に形成された浮子本体、3は浮子本体2の軸方向の一端部から他端部へ亘って形成された径が2.5mm〜8mmの貫通孔部、4は一端部が貫通孔部3に嵌着固定され他端部にヨリモドシ状の環状物である接続金具4aを備えた釣糸通し部、5は貫通孔部3に一列に収納された1乃至複数のガン玉やカミツブシからなる重錘部、6は貫通孔部3の他端部に脱着自在に嵌合された封緘部、6aは封緘部6の上部に形成された把持用の笠状の頂部、6bは封緘部6の側壁部の周囲に沿って形成された1乃至複数の密閉用突条部である。
以上のように本実施例によれば、水中沈下型釣用浮子に取り付けられた貫通孔部に複数の重錘部を手早く挿入し、封緘部の笠状の頂部を摘んで貫通孔部に極めて簡単な作業で脱着できるので、水中沈下型釣用浮子を交換することなしに重錘部の数の増減により、簡単にかつ早急に浮力を調整することができる。また、重錘部としてガン玉等を用い特殊な重錘部を用いていないので、いくらでも補給でき、極めて利便性を向上することができる。更に、釣糸通し部が回動自在に形成されたので、釣糸が釣糸通し部に対してスムーズに通過でき、重錘部の数の調整による水中沈下型釣用浮子の浮力調整を極めて有効に利用することができ、初期の魚の食いつきに極めて良好に対応でき、釣果を効率良く得ることができる。
【0009】
(実施例2)
図2は本発明の第2実施例における水中沈下型釣用浮子の断面図である。
図2において、1Bは本発明の第2実施例における水中沈下型釣用浮子である。
2は表面が樹脂でコートされた桐等の木製からなる浮子本体、3は貫通孔部、4は釣糸通し部、5は重錘部、6は封緘部、6aは笠状の頂部、6bは密閉用突条部である。これらは第1実施例と同様なものなので同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第2実施例の水中沈下型釣用浮子1Bが第1実施例と異なるのは、貫通孔部3に合成樹脂製あるいはステンレス製からなる筒体3aが挿着され接着剤で水密状に固定されている点である。
以上のように本実施例によれば、本実施例の水中沈下型釣用浮子は、浮子本体に筒体が挿着固定されているので、浮子本体への海水の浸入をなくし浮力変化を防止することができとともに、重錘部をスムーズに挿入できる。
【0010】
(実施例3)
図3は本発明の第3実施例における水中沈下型釣用浮子の封緘部を示す拡大側断面図である。
図3において、1Cは本発明の第3実施例における水中沈下型釣用浮子である。2は浮子本体、3は貫通孔部、3aは筒体、6は封緘部、6aは笠状の頂部、6bは密閉用突条部である。これらは第1実施例と同様なものなので同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第3実施例の水中沈下型釣用浮子が第2実施例と異なるのは、封緘部6の表面に、赤,橙,緑,黄色等の塗料や螢光塗料等が塗布されている点である。
以上のように本実施例の水中沈下型釣用浮子によれば、第1,第2実施例と同様の効果が得られる他、赤,橙,緑,黄色系等からなる耐水性の塗料や螢光塗料を塗布しているので、色の異なる封緘部を用意することにより、曇った日でも状況に応じて容易に交換することができ、視認性を確認できる。特に、朝マズメ時や夕マズメ時には、レモン色やグリーン系の螢光塗料を塗布した封緘部を海面上に長く突出させることにより、著しく視認性を向上させることができる。
【0011】
(実施例4)
図4は本発明の第4実施例における水中沈下型釣用浮子の封緘部を示す拡大側断面図である。
図4において、1Dは本発明の第3実施例における水中沈下型釣用浮子である。2は浮子本体、3は貫通孔部、3aは筒体である。6は封緘部、6aは笠状の頂部、6bは密閉用突条部である。これらは第2実施例と同様なものなので同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第4実施例の水中沈下型釣用浮子1Dが第2実施例と異なるのは、封緘部6が弾性を備えた合成樹脂や合成ゴムで形成され、その頂部に嵌着孔部6cが穿孔され、発光体7(例えば、商品名:ケミホタル,日本化学発光(株)製)が脱着自在に嵌着できるように構成されている点である。
以上のように本実施例の水中沈下型釣用浮子によれば、第1乃至第3実施例と同様の効果が得られる他、封緘部に発光体が嵌着されているので夜間や天候の悪い日でも容易に水中沈下型釣用浮子を視認することができる。また、発光体は嵌着孔部に脱着自在なので、発光量が弱くなれば取り替えることもできる。
【0012】
(実施例5)
図5は本発明の第5実施例における水中沈下型釣用浮子の封緘部を示す拡大側断面図である。
図5において、1Eは本発明の第5実施例における釣用浮子である。2は浮子本体、3は貫通孔部、3aは筒体、6は封緘部である。これらは第1実施例及び第2実施例と同様なものなので同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第5実施例の水中沈下型釣用浮子が第1実施例と異なるのは、封緘部6に発光ダイオード8とリチウム電池等の電源が内蔵されている点である。
以上のように本実施例の水中沈下型釣用浮子によれば、第1乃至第3実施例と同様の効果が得られる他、封緘部に発光ダイオードやリチウム電池が内蔵されているので夜間でも極めて容易に水中沈下型釣用浮子を視認することができる。
【0013】
【発明の効果】
以上のように本発明は構成されているので、以下のような優れた効果を有する水中沈下型釣用浮子を実現できる。
(1)浮子本体と、浮子本体の軸方向の一端部から他端部へ亘って形成された貫通孔部と、前記貫通孔部の一端部に嵌着された釣糸通し部と、前記貫通孔部に並んで収納された1乃至複数の重錘部と、前記貫通孔部の他端部に脱着自在に嵌合された封緘部と、を備えた簡単な構成なので、釣場の状況等に応じて一々水中沈下型釣用浮子を交換する必要がなく、狭い船上や岩場等でも重錘部の数の調整のみの簡単な作業で即座に浮力を調整することができるとともに、潮流や天候,波浪,時合いに即座に対応して、確実に釣果を向上させることができる。
(2)貫通孔部が合成樹脂製等からなる筒体で形成されることにより、浮子本体への海水の浸入を防止することができる。特に、浮子本体を木製,発泡樹脂等で形成した場合、海水の浮子本体への浸入を防止し水中沈下型釣用浮子の浮力変化等を防止することができる。
(3)重錘部にガン玉やカミツブシ等の鉛玉を用いたので、何時何処でも入手でき、かつ簡単かつ即座に貫通孔部に挿入することができるので、潮流や天候,波浪,時合いに即座に対応して、浮力の調整を極めて容易に行うことができるので、汎用性及び利便性に優れる。
)封緘部をゴム体,合成樹脂製等の弾性のある材質で形成し、貫通孔部との接触する側壁部に突条部を設けている場合は海水が貫通孔部内に浸入するのを防止できる。更に、封緘部に把持用の頂部や笠状の頂部を設けると、ワンタッチ式に容易に開けたり閉めたりすることができるとともに、貫通孔部に封緘部が詰って抜けなくなるのを防止することができ、操作性に優れる。
)釣糸通し部が回動自在に形成されているので、釣糸通し用の環状物の向きが自在となり、初期の魚の食いつきによる浮子の抵抗を無くすことができるので、釣果を向上させることができる。
)天候や夕刻や夜間等の時間帯により、いちいち浮を交換しなくても、赤,橙,黄色等からなる耐水性の塗料や発光塗料を塗布した封緘部や、封緘部に嵌着された発光体や、封緘部に発光ダイオードとリチウム電池等の電源を内蔵した封緘部を、容易に交換できるので、作業性,操作性及び利便性を向上できる。特に、天候の急変に応じて、簡単な操作で即座に対応できる。
)部品点数が少ないので、低原価で量産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における水中沈下型釣用浮子の断面図
【図2】本発明の第2実施例における水中沈下型釣用浮子の断面図
【図3】本発明の第3実施例における水中沈下型釣用浮子の封緘部を示す拡大側断面図
【図4】本発明の第4実施例における水中沈下型釣用浮子の封緘部を示す拡大側断面図
【図5】本発明の第5実施例における水中沈下型釣用浮子の封緘部を示す拡大側断面図
【図6】従来の釣用浮子の一例を示す断面図
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D,1E 水中沈下型釣用浮子
2 浮子本体
3 貫通孔部
3a 筒体
4 釣糸通し部
4a 接続金具
5 重錘部
6 封緘部
6a 笠状の頂部
6b 密閉用突条部
6c 嵌着孔部
7 発光体
8 発光ダイオード
9 電源
1′ 従来の釣用浮子
2′ 浮子本体
2a′ 平面下壁部
2b′ 糸挿通用孔
4′ 重錘部
4a′ 貫通孔

Claims (7)

  1. 浮子本体と、前記浮子本体の軸方向の一端部から他端部へ亘って形成された貫通孔部と、前記貫通孔部の一端部を密封し嵌着固定される固定部を有する釣糸通し部を設け、前記釣糸通し部はその端部に環状物が前記浮子本体の軸線を中心に回動自在に配設されており、前記貫通孔部に並んで収納された1乃至複数の重錘部と、前記貫通孔部の他端部に着脱自在に嵌合された封緘部と、前記封緘部の上部に形成された笠状の頂部と、前記封緘部の側壁部に形成された1乃至複数の突条部と、を備えたことを特徴とする水中沈下型釣用浮子。
  2. 前記貫通孔部に合成樹脂製やステンレス製の筒体が挿着固定されていることを特徴とする請求項1に記載の水中沈下型釣用浮子。
  3. 前記重錘部が、複数のガン玉やカミツブシ等の鉛玉からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の水中沈下型釣用浮子。
  4. 前記封緘部が、天然ゴム,NBR,アクリルゴム等の合成ゴムや弾性を有するポリウレタン等の軟質樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1に記載の水中沈下型釣用浮子。
  5. 前記封緘部に赤,橙,緑,黄色等の塗料や螢光塗料が塗布されていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1に記載の水中沈下型釣用浮子。
  6. 前記封緘部の頂部に発光体の嵌着孔部を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1に記載の水中沈下型釣用浮子。
  7. 前記封緘部の頂部に発光ダイオード等の発光部を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1に記載の水中沈下型釣用浮子。
JP21003495A 1995-07-25 1995-07-25 水中沈下型釣用浮子 Expired - Fee Related JP3579519B2 (ja)

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