JP3575585B2 - 鋼帯の位置検出用孔の孔あけ方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、先行鋼帯の後端と後行鋼帯の先端とを接合して鋼帯を連続的に処理または加工する際に、鋼帯の位置を精度よく検出するための孔、例えば、鋼帯の接合部、出側で切断する位置にあける孔の孔あけ方法および孔あけ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
製鉄業界においては、先行鋼帯の後端と後行鋼帯の先端とを溶接により接合し、連続して処理または加工(以下これを連続処理という)すること、例えば、熱処理、洗浄、切断、酸洗、平坦矯正、圧延、表面処理等を行うことが、広く行われている。この鋼帯の連続処理においては、鋼帯の接合位置をトラッキングし、鋼帯の接合部が通過するごとにプリセットを変更する必要がある。また、出側で溶接接合部分のカットや、切断位置で切断するために、鋼帯の接合部や切断する位置を正確に認識することが重要である。このため、鋼帯の接合部や切断する位置の検出を精度良く行うため、鋼帯の接合部近傍、切断する位置に孔を設け、光電管方式等により前記孔を検出して鋼帯の接合部や切断する位置を正確に検知することが行われている。
【0003】
通常のクランクプレス、複動クランクプレス等のプレス機械にセットする孔あけ装置は、図5に示すように、プレスのスライダに取付ける上型51は、ポンチプレート52の下面から筒状のポンチホルダ53を突出させ、このポンチホルダ53の軸心孔を貫通するポンチ54を組込んでいる。複動クランクプレスに適応するものは、ポンチ54がポンチホルダ53の軸心孔内を上下運動可能なように、プレスのスライダに取付けている。ポンチホルダ53の下面には、ポンチ54を中心とする下方が開口した凹部55を設け、凹部55の底部分に複数の座ぐり穴56を設け、該座ぐり穴56のそれぞれにコイルばね57を挿入したのち、例えばウレタンゴム等の弾性体からなる押圧部材58を、ポンチホルダ53の下面よりも僅かに突出させて凹部55に嵌入している。
【0004】
一方、図5に示すように、プレスのボルスターに取付ける下型61は、ダイホルダ62の中央部に設けた孔にダイス63を組込んでいる。このダイス63の上面は、ダイホルダ62の上面より突出させている。また、ダイス63の中心部に設けたダイス孔64の内径寸法は、ポンチ54の外径寸法よりも大きくして、被加工部材65の板厚に対応した所定量のクリアランスになるようにしている。
【0005】
この孔あけ装置による被加工部材65への孔あけは、ダイス63の上面に被加工部材65を載せ、プレスを駆動して上型51を下降し、押圧部材58およびコイルばね57のばね力で被加工部材65を押えて、被加工部材65のはね上がりを防止し、引続きポンチ54を叩打して被加工部材65に孔を打ち抜くのが一般的である。孔の打ち抜きが終わると、押圧部材58が被加工部材65の上面を押さえた状態で、先ずポンチ54が上昇し、ポンチ54先端が打ち抜いた孔から引き抜かれ、その後ポンチホルダ53が上昇して孔あけ作業が終了する。
【0006】
また、他の孔あけ方法および装置としては、図6に示すように、ダイス71上に被加工部材72を載せ、弾性ある押圧部材73で被加工部材72を押圧しながら、ポンチ74で該被加工部材72に孔をあける孔あけ方法において、該押圧部材73の該被加工部材72を押圧する接触面が、該ダイス71と該被加工部材72とが接する接触面上を含み、該被加工部材72と該ダイス71との接触面上の周囲外側を該押圧部材73で押圧しながら、該ポンチ74を叩打して該被加工部材72に孔をあける方法、ダイス孔周囲に被加工部材72に接触する接触面を有するダイス71と、該ダイス孔周囲の接触面上を含み、該被加工部材72と該ダイス71との接触面上の周囲外側を、調整ねじ75によりコイルばね76の弾力を調整するか、あるいはアクチュエータ77により作動流体78の圧力を調整して押圧する弾性部材からなる押圧部材73と、先端が該ダイス孔側に進行するように頭部が叩打されることで、該ダイス71上に載置された被加工部材72に孔をあけるポンチ74とを備えた孔あけ装置(特開平9−141343号公報)が提案されている。
【0007】
一方、鋼帯の連続処理における位置検出用の孔を設ける孔あけ設備は、鋼帯の接合装置、すなわち、溶接機の直後に設置されている。孔あけ装置は、図7に示すように、鋼帯81の下部に固定したダイス82と、鋼帯81の上方に配置したポンチ83とからなる。この場合、鋼帯81の下部に固定したダイス82は、通板時に鋼帯81と接触して下面に疵が付くのを防ぐため、パスラインロール84により決定する鋼帯81の通板レベルから十分に離れた位置に設定するのが一般的である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
鋼帯を連続処理する設備においては、前記したとおり、通常、鋼帯の通板レベルがダイス上面から十分に離れた位置に設定されており、かつ、鋼帯に張力を付与している。このため、前記特開平9−141343号公報に開示の孔あけ方法および装置では、鋼帯の接合部分に孔を明けるときに、図8(a)に示すように、上部から大きな力で押圧部材91を押圧しないと、鋼帯92がダイス93上に載らない。また、押圧部材91を上部から大きな力で押圧して鋼帯92をダイス93上に載せ、ポンチ94を叩打して鋼帯92に孔を打ち抜いたのち、ポンチ94を上昇させると、鋼帯92に張力が付与されているため、図8(b)に示すように、ポンチ94を鋼帯92に打ち抜いた孔が締めつけ、ポンチ94が鋼帯92から離れにくくなったり、抜けなくなることがある。
【0009】
鋼帯を接合して連続処理する設備においては、鋼帯に張力を付与して搬送するため、ポンチが鋼帯から抜けなくなった場合、横方向の力がポンチに作用し、ポンチが損傷するという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解消し、鋼帯の位置検出用孔を孔あけ時に発生するポンチの曲損や折損等の損傷を防止できる鋼帯の位置検出用孔の孔あけ方法および装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の鋼帯の位置検出用孔の孔あけ方法は、鋼帯の孔あけ位置がポンチ下に位置したとき、通板レベルを下げて鋼帯をダイス上に載せ、かつ上方から鋼帯をダイスに押え、ポンチを下降して鋼帯に孔を打ち抜いたのち、ポンチを上昇復帰し、前記鋼帯のダイスへの押えを解除し、次いで鋼帯を通常の通板レベルに戻すことを特徴としている。
【0012】
このように、通板レベルを下げて鋼帯をダイス上に載せることによって、鋼帯を大きな力で押圧することなく、ダイス上に載せることができる。また、上方から鋼帯をダイスに押え、ポンチを下降して鋼帯に孔を打ち抜いたのち、ポンチを上昇復帰し、前記鋼帯のダイスへの押えを解除し、次いで鋼帯を通常の通板レベルに戻すことによって、ポンチが鋼帯から抜けずに上昇するということがなくなり、ポンチに横方向への力が加わらず、ポンチの曲損や折損等の損傷を防止することができる。
【0013】
また、本発明の鋼帯の位置検出用孔の孔あけ装置は、孔あけ装置前後に配置したパスラインロールを昇降する昇降機構と、パスライン上方の前記ポンチの前後に配置した鋼帯押圧部材と、該鋼帯押圧部材の昇降機構と、前記パスラインロールの昇降機構と鋼帯押圧部材の昇降機構を前記ポンチが上昇復帰した後に鋼帯押圧を解除するように制御する孔あけ制御部とを備えたことを特徴としている。
【0014】
このように、孔あけ装置前後に配置したパスラインロールを昇降する昇降機構を備えたことによって、孔あけ制御部により昇降機構を制御し、パスラインロールを昇降させることにより、鋼帯の通板レベルを下げて鋼帯をダイス上に載せたり、ダイス上から鋼帯を通常の通板レベルに戻すことができる。また、パスライン上方の前記ポンチの前後に配置した鋼帯押圧部材と、該鋼帯押圧部材の昇降機構を備えたことによって、孔あけ制御部により昇降機構を制御し、ポンチによる孔あけとは無関係に、ダイス上に載った鋼帯を鋼帯押圧部材により上部からダイスに押えることができる。さらに、ポンチを下降して鋼帯に孔を打ち抜いたのち、ポンチを上昇復帰した後に、鋼帯押圧部材による鋼帯の押えを解除し、次いで鋼帯を通常の通板レベルに戻すことができる。このため、ポンチが鋼帯から抜けずに上昇するということがなくなり、ポンチに横方向への力が加わらず、曲損や折損等の損傷を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明において鋼帯を支持するパスラインロールの昇降機構としては、パスラインロールを支持部材と共に、通板レベルと鋼帯下部に固定したダイス上面レベルとの間を昇降できればよく、特に限定されないが、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、電動シリンダ等を用いることができる。
【0016】
本発明において鋼帯の下部に固定するダイスは、鋼帯の下部に固定したダイホルダの中央部に設けた孔に組込むが、通板レベルで搬送する鋼帯と接触してスリ疵を発生しないよう十分な距離、例えば、通板レベルから50mm程度下方に上面を位置させる。
【0017】
本発明における鋼帯押圧部材は、ポンチによる孔あけ動作とは無関係に、孔あけ制御部により昇降機構を制御し、ダイス上に載った鋼帯を動かないようダイスに押え可能とする。また、鋼帯押圧部材の押圧解除は、孔を打ち抜き後、ポンチを上昇復帰したのちとすることによって、ポンチが鋼帯から抜けずに上昇するということがなくなり、ポンチに横方向への力が加わらず、ポンチの曲損や折損等の損傷を防止することができる。
【0018】
本発明における鋼帯押圧部材としては、押圧中に鋼帯が動かなければよく、特に限定されないが、ロール、ソリッドブロック、環状部材等を挙げることができる。ロール、ソリッドブロック、環状部材等の昇降機構は、これらを支持する支持部材と共に昇降できればよく、特に限定されないが、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、電動シリンダ等を用いることができる。
【0019】
本発明において鋼帯押圧部材の押圧解除は、ポンチを上昇復帰したのちに行う。鋼帯押圧部材の押圧解除をポンチが上昇復帰したのちとするには、例えば、リミットスイッチ、マグネスケール、レーザー等の光学式位置検出器、超音波等による位置検出器等によりポンチの上昇復帰を検知後、あるいは、タイマーによりポンチの上昇復帰後一定時間後、鋼帯押圧部材の押圧を解除すればよい。
【0020】
本発明における孔あけ方法では、先ず鋼帯の位置を検出したい部分、すなわち孔あけ位置がポンチ下に位置したとき、通板レベルを下げて鋼帯をダイス上に載せる。そして上方から鋼帯押圧部材を下降して鋼帯をダイスに押える。次いで、プレスを駆動してポンチを下降すれば、鋼帯の接合部分にポンチと同形状の孔が打ち抜かれる。しかるのち、プレスを駆動してポンチを上昇復帰させ、鋼帯押圧部材を上昇復帰して鋼帯の押えを解除し、鋼帯を通常の通板レベルに戻し、通板時の鋼帯とダイス上面との接触を防止する。
【0021】
【実施例】
実施例1
本発明の鋼帯の位置検出用孔の孔あけ装置は、図1〜図3に示すように、図示しないプレスのスライダに取付ける上型1は、鋼帯2の接続部分にあける孔の寸法に等しい断面形状のポンチ3と、ポンチプレート4と、ポンチホルダ5とからなる。ポンチホルダ5は、断面形状がポンチ3の外径寸法に相似で、それよりも僅かに大きい軸心孔を有し、ポンチプレート4の下面から下方に突出して固定する。
【0022】
一方、下型11は、鋼帯2の通板レベルから離れた位置に固定したダイホルダの中央部に設けた孔にダイス12を組込んでいる。ダイス12の中心部には、ポンチ3の断面寸法よりも大きく、鋼帯2の板厚に対応した所定量のクリアランスとなる内径寸法のダイス孔13を設けている。
【0023】
鋼帯2を支持するパスラインロール15は、孔あけ制御部16により操作される油圧シリンダからなる駆動機構17によって、通常の通板レベルと前記ダイス12の上面レベルとの間を昇降する。また、鋼帯2の上方には、孔あけ制御部16により操作される油圧シリンダからなる駆動機構18によって昇降し、前記ダイス12上に載った鋼帯2を押える鋼帯押圧用ロール19を設けている。孔あけ制御部16は、前記ポンチ3の叩打ちとは無関係に、駆動機構18を操作して鋼帯押圧用ロール19を下降し、鋼帯2をダイス12上に押える。
【0024】
孔あけ制御部16は、別途設けた検出器から鋼帯2の接合部分がポンチ3の下に位置したとの信号が入力されると、駆動機構17を操作して鋼帯2を支持するパスラインロール15を、図2に示すように、通常の通板レベルから前記ダイス12の上面レベルまで下げる。これによって、鋼帯2は、レベルが下がって位置検出必要部分がダイス12上に載る。そして、孔あけ制御部16は、駆動機構18を操作して鋼帯押圧用ロール19を下げ、前記ダイス12上に載った鋼帯2を鋼帯押圧用ロール19でダイス12に押える。
【0025】
しかるのち、孔あけ制御部16は、図示しないプレスを操作し、スライダを下降させて上型1をダイス12上に押えた鋼帯2に接触させ、ポンチホルダ5で鋼帯2を押えたのち、ポンチ3を下降して鋼帯2に孔を打ち抜く。鋼帯2への孔の打ち抜きが完了すると、図3に示すように、図示しないプレスを操作してポンチホルダ5で鋼帯2を押えた状態でポンチ3を上昇させ、打ち抜いた孔から引き抜いたのち、上型1を定位置に戻す。しかるのち、孔あけ制御部16は、駆動機構18を操作し、鋼帯押圧用ロール19を上昇させて鋼帯2の押えを解除する。さらに、駆動機構17を操作してパスラインロール15を上昇させ、鋼帯2を通常の通板レベルに戻したのち、鋼帯2の搬送を開始するよう構成されている。
【0026】
上記のように構成したことによって、例えば、鋼帯2の接合部分に孔を明ける場合、孔あけ制御部16は、別途設けた検出器から鋼帯2の接合部分がポンチ3の下に位置したとの信号が入力されると、駆動機構17を操作してパスラインロール15をダイス12の上面レベルまで下げ、鋼帯2を通常の通板レベルから下げてダイス12上に載せる。次いで、駆動機構18を操作して鋼帯押圧用ロール19を下降させ、鋼帯押圧用ロール19により鋼帯2をダイス12上面に押える。しかるのち、図示しないプレスを操作し、スライダを下降させて上型1をダイス12上面に押えた鋼帯2に接触させ、ポンチホルダ5で鋼帯2を押えたのち、ポンチ3を下降して鋼帯2の接合部分に孔を打ち抜く。
【0027】
鋼帯2に孔の打ち抜き完了後、孔あけ制御部16は、図示しないプレスを操作してポンチホルダ5で鋼帯2を押えた状態でポンチ3を上昇させ、打ち抜いた孔から引き抜いたのち、上型1を定位置に戻す。ついで、孔あけ制御部16は、駆動機構18を操作し、鋼帯押圧用ロール19を上昇させて鋼帯2の押えを解除する。しかるのち、駆動機構17を操作してパスラインロール15を上昇させ、鋼帯2を通常の通板レベルに戻したのち、鋼帯2の搬送を開始する。
【0028】
したがって、孔あけ制御部16は、ポンチ3を下降して鋼帯2に孔を打ち抜いたのち、ポンチ3を上昇復帰するまでの間、鋼帯押圧用ロール19による鋼帯2の押えを継続することとなる。このため、ポンチ3が鋼帯2から抜けずに上昇するということがなくなり、ポンチ3に横方向への力が加わらず、曲損や折損等の損傷を防止することができる。
【0029】
実施例2
高炭素鋼、低炭素鋼、極低炭素鋼、ステンレス鋼、チタン等の板厚1.2〜7.0mm、板幅600〜1950mmのコイル平均単重16トンの各鋼帯を、酸洗装置で酸洗するに際し、鋼帯の接合部分にポンチ径10〜18mmの孔をあけるに際し、実施例1に記載の鋼帯の位置検出用孔の孔あけ装置を使用した本発明法の場合と、パスラインロールを昇降しないと共に、鋼帯押圧用ロールで鋼帯をダイス12の上面に押えない従来法の場合のそれぞれについて、ポンチ1本当たりの鋼帯処理量を調査した。その結果を図4に示す。
【0030】
図4に示すように、従来法では、ポンチ1本当たりの鋼帯処理量が1100トンであった。これに対し、本発明法では、ポンチ1本当たりの鋼帯処理量が9900トンと、従来法の9倍となっている。これは、本発明法では、孔あけ時にポンチで鋼帯を押圧する力が小さくて済み、鋼帯に打ち抜いた孔とポンチ叩打ち方向が、ポンチを打ち抜いた孔から抜き終わるまで平行であり、鋼帯からポンチを抜き易くなったためである。
【0031】
【発明の効果】
本発明の鋼帯の位置検出用孔の孔あけ方法は、鋼帯の通板レベルを下げて鋼帯をダイス上に載せることによって、鋼帯を大きな力で押圧することなく、ダイス上に載せることができる。また、鋼帯押圧部材を下降して鋼帯をダイスに押え、ポンチを下降して鋼帯に孔を打ち抜いたのち、ポンチを上昇復帰し、鋼帯押圧部材による鋼帯の押えを解除し、次いで鋼帯を通常の通板レベルに戻すことによって、ポンチが打ち抜いた孔から抜けなくなるということがなくなり、ポンチに横方向への力が加わらず、ポンチの曲損や折損等の損傷を防止することができる。
【0032】
本発明の鋼帯の位置検出用孔の孔あけ装置は、孔あけ装置前後に配置したパスラインロールを昇降する昇降機構を備えたことによって、孔あけ制御部により昇降機構を制御し、パスラインロールを昇降させることにより、鋼帯の通板レベルを下げて鋼帯をダイス上に載せたり、ダイス上から通常の通板レベルに戻すことができる。また、パスライン上方のポンチの前後に配置した鋼帯押圧部材と、該鋼帯押圧部材の昇降機構を備えたことによって、孔あけ制御部により昇降機構を制御し、ポンチの孔あけとは無関係に、ダイス上に載った鋼帯を鋼帯押圧部材により上部からダイスに押えることができる。さらに、ポンチを下降して鋼帯に孔を打ち抜いたのち、ポンチを上昇復帰した後に、前記鋼帯押圧部材による鋼帯の押えを解除し、次いで鋼帯を通常の通板レベルに戻すことができる。このため、ポンチが打ち抜いた孔から抜けなくなるということがなくなり、ポンチに横方向への力が加わらず、曲損や折損等の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼帯の位置検出用孔の孔あけ装置の全体概略説明図である。
【図2】本発明の鋼帯の位置検出用孔の孔あけ装置のポンチで、鋼帯をダイス上に押圧しながら、孔を打ち抜いた状態の説明図である。
【図3】本発明の鋼帯の位置検出用孔の孔あけ装置のポンチで、鋼帯をダイス上に押えながら、孔を打ち抜いた後、ポンチを上昇させて打ち抜いた孔から離脱させた状態の説明図である。
【図4】実施例2における本発明法と従来法のポンチ1本当たりの鋼帯処理量を示すグラフである。
【図5】従来のプレスに取付ける孔あけ装置の説明図である。
【図6】特開平9−141343号公報に開示の孔あけ装置を示すもので、(a)図は第1の実施の形態図、(b)図は第2の実施の形態図である。
【図7】鋼帯の連続処理ラインに従来の孔あけ装置を用いる場合の説明図である。
【図8】鋼帯の連続処理ラインに従来の孔あけ装置を用いる場合を示すもので、(a)図はポンチで鋼帯を打ち抜いた状態の説明図、(b)図はポンチが打ち抜いた孔から抜けなかった状態の説明図である。
【符号の説明】
1、51 上型
2、81、92 鋼帯
3、54、74、83、94 ポンチ
4、52 ポンチプレート
5、53 ポンチホルダ
11、61 下型
12、63、71、82、93 ダイス
13、64 ダイス孔
15、84 パスラインロール
16 孔あけ制御部
17、18 駆動機構
19 鋼帯押圧用ロール
55 凹部
56 座ぐり穴
57、76 コイルばね
58、73、91 押圧部材
62 ダイホルダ
65、72 被加工部材
75 調整ねじ
77 アクチュエータ
78 作動流体
Claims (2)
- 先行鋼帯の後端と後行鋼帯の先端を接合して鋼帯を連続処理するラインで、鋼帯の位置を検出するための孔を、ダイスとポンチからなる孔あけ装置を用いてあける方法において、鋼帯の孔あけ位置が前記ポンチ下に位置したとき、通板レベルを下げて鋼帯をダイス上に載せ、かつ上方から鋼帯をダイスへ押え、ポンチを下降して孔をあけたのち、ポンチを上昇復帰し、前記鋼帯のダイスへの押えを解除し、鋼帯を通常の通板レベルに戻すことを特徴とする鋼帯の位置検出用孔の孔あけ方法。
- 先行鋼帯の後端と後行鋼帯の先端を接合して鋼帯を連続処理するラインで、鋼帯の位置を検出するための孔を、ダイスとポンチからなる孔あけ装置によりあける装置において、前記孔あけ装置前後に配置したパスラインロールを昇降する昇降機構と、パスライン上方の前記ポンチの前後に配置した鋼帯押圧部材と、該鋼帯押圧部材の昇降機構と、前記パスラインロールの昇降機構と鋼帯押圧部材の昇降機構を前記ポンチが上昇復帰した後に鋼帯押圧を解除するように制御する孔あけ制御部とを備えたことを特徴とする鋼帯の位置検出用孔の孔あけ装置。
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