JP3572959B2 - Horizontal rotary compressor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は冷凍装置あるいは空調機等の冷媒ガスを圧縮する密閉形の横置形回転式圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は例えば特開平5−280483号公報に示された従来の横置形回転式圧縮機を示す断面図である。また、図7は圧縮要素部を図6の矢印A方向より見た正面図である。図6、図7において、1は横置形回転式圧縮機の外郭をなす密閉容器で底が潤滑油100の油貯留部となっている。2は密閉容器1内に装着した固定子、3は固定子2の中央空間部に所定の間隔を隔てて位置する回転子、4は固定子2及び回転子3からなる電動要素部である。6は回転子3に圧入した回転軸、7は回転軸6と一体に形成したクランク軸である。8は回転軸6を軸支する主軸受けで、9は回転軸6を軸支する端軸受けである。10は密閉容器1内に装着したシリンダであり、この左右の二面に主軸受け8と端軸受け9が各々固定されている。11は回転軸6のクランク軸7に嵌着したローリングピストンであり、シリンダ10内の中央空間部の内壁面に線接触状態にて可動式に配設されている。また、このローリングピストン11はシリンダ10内に配設されたベーン(図示せず)とも当接状態となっている。12は主軸受け8、端軸受け9、シリンダ10、及びローリングピストン11からなる圧縮要素部である。13はシリンダ10とローリングピストン11との隙間に形成される吸入・圧縮室であり、シリンダ10内に配設されたベーン(図示せず)により高圧の圧縮室と低圧の吸入室に区別されている。そして、ローリングピストン11の偏心回転により、冷媒ガス等の被圧縮媒体を吸入パイプ14より吸入する行程から圧縮する行程へと順次移行する一連の吸入・圧縮行程を連続して繰り返す。
また、高圧の密閉容器1と低圧の吸入・圧縮室13との圧力差によって主軸受け8に設けた潤滑油流路8aから潤滑油100を吸い上げて圧縮要素部12へ給油することにより、圧縮要素部12の摺動部の潤滑性と吸入・圧縮室13の気密性を確保している。
【0003】
圧縮されたガスは圧縮要素部12へ給油された潤滑油100とともに吐出バルブ(図示せず)、仕切板16、吐出マフラー17を通り、再び端軸受け9とシリンダ10に設けられたガス流路10aを通り抜ける。10bは圧縮ガス流路10aの端部に設けた圧縮ガス吹き出し開口部であり、密閉容器1内に水平方向より下方で、密閉容器に対する法線より下方向に圧縮ガスが放出されるように設けてある。圧縮ガスは、ガス流路10aの端部に設けた圧縮ガス吹き出し開口部10bから密閉容器1内へ放出され、吐出パイプ15を流れ、冷凍回路へ送り込まれる。
【0004】
また、図8は特開昭60−219491に示された従来の横置形回転式圧縮機を示す断面図であり、圧縮ガスは圧脈動を抑えるための吐出マフラー17に一時滞留した後、吐出マフラー17に設けられた吐出開口部17aより密閉容器1内へ略垂直方向に放出される。
【0005】
また、図9は実開昭63−138489に示された従来の横置形回転式圧縮機を示す断面図であり、圧縮機運転直後は密閉容器1内の圧力に比べて圧縮ガスの方が圧力が高いため、圧縮要素部12に直接取り付けられたパイプ19から密閉容器1内に圧縮ガスが放出されるが、密閉容器1内が圧縮ガスと同じ圧力となった後には圧縮ガスは密閉容器1内にほとんど放出されずにパイプ19より放出された圧縮ガスが吐出パイプ15を流れて直接冷凍回路へと送り込まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の横置形回転式圧縮機は以上のように構成されているので、図6、図7で示された特願平04−073662の場合は、冷凍装置あるいは空調機の設置場所の傾斜、またはベーン(図示せず)両側面摺動部への給油目的のために油量を増加した結果、さらには密閉容器1の寸法変更等で潤滑油100の油面100aの水準が上昇した場合には、シリンダ10に設けたガス流路10aの端部に設けた圧縮ガス吹き出し開口部10bが、密閉容器1内に水平方向より下方で、密閉容器に対する法線より下方向に圧縮ガスを放出するので、圧縮ガス吹き出し開口部10bから吹き出した圧縮ガスによって潤滑油100の油面100aが巻き上げられてしまい、潤滑油100を含んだ圧縮ガスは、密閉容器1内での十分な油分離が行えずに吐出パイプ15より潤滑油100を含んだ状態で冷凍回路へ送り出され、冷凍回路内の熱交換率を悪化させたり、圧縮機内の必要潤滑油量を満たすことができなくなるほど減少し回転軸6と主軸受け8または端軸受け9が焼きつけを起こすなどの問題があった。
【0007】
また、図8で示された特開昭60−219491では、潤滑油100の油面100aを巻き上げないように圧縮ガスを吐出マフラー17に設けられた吐出開口部17aから略鉛直上向きに放出しているため、密閉容器1内へ圧縮ガスを放出する吐出開口部17aと吐出パイプ15の距離が短く、かつ吐出パイプ15とのヘッド差が十分に確保できなくなり開口部17aより放出された圧縮ガスに含まれている霧状の潤滑油は密閉容器1内で冷媒ガスとの比重の差による油分離も十分にされないまま吐出パイプ15より冷凍回路へ送り出されてしまうという問題があった。
【0008】
また、図9で示された実開昭63−138489では、圧縮機運転開始直後以外には圧縮ガスが密閉容器1内にほとんど放出されずにパイプ19から吐出パイプ15を流れて直接冷凍回路へ送り込まれるため、圧縮ガスに含まれている霧状の潤滑油が分離されないまま冷凍回路内へ送り出されてしまうという問題があった。
【0009】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、横置形回転式圧縮機の密閉容器内で十分な油分離を行うことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる請求項1記載の横置形回転式圧縮機は、底が油貯留部となっている密閉容器内に収納された電動要素部及び圧縮要素部と、圧縮要素部によって圧縮された圧縮ガスを密閉容器内に放出する圧縮要素部に設けたガス流路と、密閉容器内の圧縮ガスを密閉容器外へ吐出する吐出パイプとを備えた横置形回転式圧縮機において、圧縮要素部に設けたガス流路の端部に設けた圧縮ガス吹き出し開口部と油貯留部に貯留された潤滑油の油面と吐出パイプの圧縮ガス入り口とに関して、前記圧縮ガス吹き出し開口部を油面と前記圧縮ガス入り口の上下方向で略中心に設け、かつ、前記密閉容器内に放出する圧縮ガス吹き出し方向を、回転軸に対して略垂直に放出するとともに油面を巻き上げないように油面と略水平に向けたものである。
【0011】
この発明に係わる請求項2記載の横置形回転式圧縮機は、請求項1記載の横置形回転式圧縮機において、圧縮要素部に設けたガス流路の端部に設けた圧縮ガス吹き出し開口部を含み回転軸に垂直な平面と吐出パイプの圧縮ガス入り口を含み回転軸に垂直な平面との間にかかる範囲の油面上に遮板を設けたものである。
【0012】
この発明に係わる請求項3記載の横置形回転式圧縮機は、請求項1または請求項2記載の横置形回転式圧縮機において、吐出パイプの圧縮ガス入り口と前記圧縮要素部からの最短距離を吐出パイプの内径以下としたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面とともに説明する。なお前記従来例の構成部分と同一または相当する構成部品は、従来例と同一番号を付し、説明を省略する。
【0014】
実施の形態1.
以下、実施の形態1について図に基づいて説明する。図1は横置形回転式圧縮機の要部断面を示す断面図である。図2は圧縮要素部12を図1の矢印A方向より見た正面図である。10cはシリンダ10に圧縮ガスを密閉容器1内に回転軸6に対して略垂直に放出するよう設けられた圧縮ガスのガス流路である。10dはガス流路10cの端部に設けた圧縮ガス吹き出し開口部であり、潤滑油100の油面100aと吐出パイプ15の圧縮ガス入り口15aと上下方向で略中心に設けられ、圧縮ガス吹き出し開口部10dから密閉容器1内に放出される圧縮ガスの吹き出し方向は、放出された圧縮ガスが直接油面100aを叩かずに密閉容器1の内側壁面に吹き付けられるように設定してある。図3(a)は圧縮ガス吹きだし方向θと冷凍回路内の油循環量の関係グラフであり、図3(b)は、その説明図であり、図2に相当するものである。
【0015】
この実施例は上記のように構成され、圧縮ガスを密閉容器1内に回転軸6に対して略垂直に放出するようシリンダ10に設けたガス流路10cの端部に設けた圧縮ガス吹き出し開口部10dを油面100aと吐出パイプ15の圧縮ガス入り口15aと上下方向で略中心に設け、圧縮ガス吹き出し方向は、放出された圧縮ガスが直接油面100aを叩かずに密閉容器1の内側壁面に吹き付けられるように設定する。圧縮ガス吹き出し開口部10dから放出された圧縮ガスに含まれている霧状の潤滑油は、密閉容器1内側壁面との衝突による分離作用により分離される。また、圧縮ガス吹き出し方向は、放出された圧縮ガスが直接油面100aを叩かずに密閉容器1の内側壁面に吹き付けられるように設定されされているため、衝突前や衝突時に圧縮ガスによって油面100aを巻き上げることなく、さらに、圧縮ガス吹き出し開口部10dを油面100aと吐出パイプ15の圧縮ガス入り口15aと上下方向で略中心に設けているので、衝突後も吐出パイプ15までのヘッド差が十分確保されているため、吐出パイプ15の設けてある圧縮機上部へ霧状の潤滑油が飛散する量が少なくなり、冷凍回路内へ流出する潤滑油が少なくなる。
【0016】
図3の実験にて求めた圧縮ガス吹き出し方向(吹き出し方向θは図3のように水平方向に対する角度とし、上側にプラス、下側にマイナスとする)と冷凍回路内油循環量の関係からも、圧縮ガスを水平面より下向きに放出すると油面100aを巻き上げてしまうため油循環量は急激に大きくなり、逆に水平面より上向きに放出すると吐出パイプまでの距離が短くなりヘッド差が確保できなくなり密閉容器1内での十分な油分離が行えなくなるために油循環量が緩やかに多くなる。そして油面とほぼ水平となるθがほぼ0゜方向へ圧縮ガスを放出すると冷凍回路内の油循環量が最少となる。
【0017】
尚、ここではシリンダ10にガス流路10cおよび圧縮ガス吹き出し開口部10dが設けられた場合について説明したが、ガス流路および圧縮ガス吹き出し開口部は圧縮要素部12の他の構成要素に設けても良い。
【0018】
実施の形態2.
実施の形態2について説明する。実施の形態2は、前記実施の形態1に下記説明する遮板18を設けたものである。
本実施の形態は、図4のようにシリンダ10に設けたガス流路10cの端部に設けた圧縮ガス吹き出し開口部10dを含み回転軸6に垂直な平面と吐出パイプ15の圧縮ガス入り口15aを含み回転軸6に垂直な平面との間にかかる範囲の油面100a上に遮板18を水平に設ける。密閉容器1内の油面100a全面を遮板で覆うのではなく、圧縮ガス吹き出し開口部10dを含み回転軸6に垂直な平面と吐出パイプ15の圧縮ガス入り口15aを含み回転軸6に垂直な平面との間にかかる範囲の油面100a上にのみ遮板を設けたため複雑な形状とはならず、圧縮ガス吹き出し開口部10dから密閉容器1内に放出された圧縮ガスによる油面100aの巻き上げが効果的に抑えられ、密閉容器1内の圧縮ガスを密閉容器1外へ吐出する吐出パイプ15の設けてある圧縮機上部方向へ潤滑油が飛散する量が少なくなるため、冷凍回路内へ流出する潤滑油が少なくなる。
【0019】
尚、本実施の形態は、ガス流路10c及び圧縮ガス吹き出し開口部10dを実施の形態1に記載のものとし、冷凍回路内へ流出する潤滑油を減らす効果を一層大きくしているが遮板18を設置することにより、ガス流路及び圧縮ガス吹き出し開口部を実施の形態1に記載のようにしなくても潤滑油持ち出し減少の効果は得られる。
また、ここではシリンダ10にガス流路10cおよび圧縮ガス吹き出し開口部10dが設けられた場合について説明したが、ガス流路および圧縮ガス吹き出し開口部は圧縮要素部12の他の構成要素に設けても良い。
【0020】
実施の形態3.
実施の形態3について説明する。本実施の形態は、実施の形態1で、図5のように密閉容器1内の圧縮ガスを密閉容器1外へ吐出する吐出パイプ15の圧縮ガス入り口15aと圧縮要素部12との最短距離を吐出パイプ15の内径以下に設けるものである。圧縮ガスは前記内径以下とした最短距離を通って吐出パイプ15に入るが、吐出パイプ15の圧縮ガス入り口15aと圧縮要素部12との最短距離を吐出パイプ15の内径以下としたため、圧縮ガスの流路に対して圧縮要素部12が障害となり、圧縮ガスに含まれている霧状の潤滑油が分離されるので、冷凍回路内へ流出する潤滑油が少なくなる。
また、別に吐出パイプ15の圧縮ガス入口15aに至る流路に障害物を設けて流路の狭い部分を吐出パイプ15の内径以下としても同様な効果が得られるが、別途障害物を設けるためコストアップとなる。
【0021】
尚、本実施の形態は、ガス流路10c及び圧縮ガス吹き出し開口部10dを実施の形態1に記載のものとし、冷凍回路内へ流出する潤滑油を減らす効果を一層大きくしているが、圧縮ガスの流路に対して圧縮要素部12を障害物とすることにより、ガス流路及び圧縮ガス吹き出し開口部を実施の形態1に記載のようにしなくても潤滑油持ち出し減少の効果は得られる。
【0022】
前記各実施の形態1、2及び3における特徴的構成要素である実施の形態1における圧縮ガス吹き出し開口部10dを油面と吐出パイプ15と上下方向で略中心に設け、その圧縮ガス吹き出し方向を油面と略水平に向けること、実施の形態2の遮板18の設置及び実施の形態3の吐出パイプ15の圧縮ガス入口と圧縮要素部12との最短距離を吐出パイプ15の内径以下とすることは、それぞれ単独でも圧縮機から潤滑油の持ち出しを減少する効果があるが、これらの要素を2個、3個組み合せることにより、効果が一層増加する。
前記特徴的構成要素を組み合わせることにより、圧縮ガス吹き出し開口部からに放出された圧縮ガスに含まれている霧状の潤滑油は、最初に密閉容器内側壁面との衝突によって分離され、その後圧縮ガスは油面を巻き上げることなく吐出パイプの圧縮ガス入り口へと向かい、最後に吐出される直前においても圧縮要素部がガス流路の障害となり霧状の潤滑油が分離されるため、圧縮機内での油分離の効果を向上することができる。
【0023】
【発明の効果】
請求項1に係わる発明では、底が油貯留部となっている密閉容器内に収納された電動要素部及び圧縮要素部と、圧縮要素部によって圧縮された圧縮ガスを密閉容器内に放出する圧縮要素部に設けたガス流路と、密閉容器内の圧縮ガスを密閉容器外へ吐出する吐出パイプとを備えた横置形回転式圧縮機において、圧縮要素部に設けたガス流路の端部に設けた圧縮ガス吹き出し開口部と油貯留部に貯留された潤滑油の油面と吐出パイプの圧縮ガス入り口とに関して、前記圧縮ガス吹き出し開口部を油面と前記圧縮ガス入り口の上下方向で略中心に設け、かつ、前記密閉容器内に放出する圧縮ガス吹き出し方向を、回転軸に対して略垂直に放出するとともに油面を巻き上げないように油面と略水平に向けたため、圧縮ガス吹き出し開口部から放出された圧縮ガスに含まれている霧状の潤滑油は、密閉容器内側壁面との衝突による分離作用により分離される。また、圧縮ガスが潤滑油の油面を巻き上げることなく、吐出パイプまでのヘッド差が確保されているために、密閉容器内での油分離が十分に行われて、冷凍回路内へ流出する潤滑油が少なくなる。
【0024】
請求項2に係わる発明では、請求項1の横置形回転式圧縮機において、圧縮要素部に設けたガス流路の端部に設けた圧縮ガス吹き出し開口部を含み回転軸に垂直な平面と吐出パイプの圧縮ガス入り口を含み回転軸に垂直な平面との間にかかる範囲の油面上に遮板を設けたため、遮板は複雑な形状とはならずに圧縮ガスによる油面の巻き上げが効果的に抑えられ、密閉容器内を霧状の潤滑油が飛散する量が少なくなるため、冷凍回路内へ流出する潤滑油が少なくなる。
【0025】
請求項3に係わる発明では、請求項1または請求項2の横置形回転式圧縮機において、吐出パイプの圧縮ガス入り口と前記圧縮要素部からの最短距離を吐出パイプの内径以下としたため、圧縮ガスの流路は圧縮要素部が障害となり、圧縮ガスに含まれている霧状の潤滑油が分離されるので、冷凍回路内へ流出する潤滑油が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係わる横置形回転式圧縮機の要部断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係わる横置形回転式圧縮機の圧縮要素部の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係わる横置形回転式圧縮機の吐出ガス吹き出し方向角度と油循環量の関係図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係わる横置形回転式圧縮機の要部断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係わる横置形回転式圧縮機の要部断面図である。
【図6】従来の横置形回転式圧縮機の一例を示す要部断面図である。
【図7】従来の横置形回転式圧縮機の一例を示す圧縮要素部の正面図である。
【図8】従来の横置形回転式圧縮機の別の一例を示す断面図である。
【図9】従来の横置形回転式圧縮機のさらに別の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 密閉容器、 4 電動要素部、 8a 潤滑油流路、 10c ガス流路、 10d 圧縮ガス吹き出し開口部、 12 圧縮要素部、 15 吐出パイプ、 18 遮板、 100 潤滑油、 100a 油面。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
FIG. 6 is a sectional view showing a conventional horizontal rotary compressor disclosed in, for example, JP-A-5-280483. FIG. 7 is a front view of the compression element viewed from the direction of arrow A in FIG. In FIGS. 6 and 7,
Further, the lubricating
[0003]
The compressed gas passes through a discharge valve (not shown), a
[0004]
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a conventional horizontal rotary compressor disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. Sho 60-219491. The compressed gas temporarily stays in a
[0005]
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a conventional horizontal rotary compressor shown in Japanese Utility Model Laid-Open Publication No. 63-138489, in which the pressure of the compressed gas is higher than the pressure in the closed
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Since the conventional horizontal rotary compressor is configured as described above, in the case of Japanese Patent Application No. 04-073662 shown in FIGS. 6 and 7, the inclination of the installation location of the refrigeration system or the air conditioner, or If the level of the
[0007]
In Japanese Patent Application Laid-Open No. 60-219491 shown in FIG. 8, compressed gas is discharged substantially vertically upward from a
[0008]
In addition, in the actual opening 63-138489 shown in FIG. 9, compressed gas is hardly released into the closed
[0009]
The present invention has been made to solve the above problems, and has as its object to perform sufficient oil separation in a closed container of a horizontal rotary compressor.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In the horizontal rotary compressor according to the first aspect of the present invention, the electric element part and the compression element part housed in a closed container having a bottom serving as an oil storage part, and the compression compressed by the compression element part. In a horizontal rotary compressor equipped with a gas flow path provided in a compression element portion that discharges gas into a closed container and a discharge pipe that discharges compressed gas in the closed container to the outside of the closed container, the compression element portion includes: With respect to the compressed gas blowout opening provided at the end of the provided gas flow path, the oil level of the lubricating oil stored in the oil storage section, and the compressed gas inlet of the discharge pipe, the compressed gas blowout opening is defined as an oil level. The compressed gas outlet is provided substantially at the center in the vertical direction of the compressed gas inlet , and the compressed gas blowing direction to be discharged into the closed container is discharged substantially perpendicularly to the rotation axis and substantially horizontally with the oil surface so as not to wind up the oil surface. It is aimed at.
[0011]
A horizontal rotary compressor according to a second aspect of the present invention is the horizontal rotary compressor according to the first aspect, wherein a compressed gas blowout opening provided at an end of a gas flow path provided in a compression element portion. And a shield plate is provided on the oil level in a range between the plane perpendicular to the rotation axis and the plane including the compressed gas inlet of the discharge pipe and perpendicular to the rotation axis.
[0012]
A horizontal rotary compressor according to a third aspect of the present invention is the horizontal rotary compressor according to the first or second aspect , wherein a shortest distance between a compressed gas inlet of a discharge pipe and the compression element portion is set. It is smaller than the inner diameter of the discharge pipe.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. Components that are the same as or correspond to the components of the conventional example are given the same reference numerals as those of the conventional example, and description thereof is omitted.
[0014]
Hereinafter,
[0015]
This embodiment is configured as described above, and has a compressed gas blowout opening provided at an end of a
[0016]
The compressed gas blowing direction obtained in the experiment of FIG. 3 (the blowing direction θ is an angle with respect to the horizontal direction as shown in FIG. 3, plus on the upper side and minus on the lower side) and the relationship between the oil circulation amount in the refrigeration circuit. When the compressed gas is discharged downward from the horizontal plane, the
[0017]
Here, the case where the
[0018]
Embodiment 2 FIG.
Embodiment 2 will be described. In the second embodiment, the shielding
As shown in FIG. 4, the present embodiment includes a plane including a compressed
[0019]
In this embodiment, the
Although the case where the
[0020]
The same effect can be obtained by separately providing an obstacle in the flow path leading to the compressed
[0021]
In this embodiment, the
[0022]
The compressed
By combining the characteristic components, the mist-like lubricating oil contained in the compressed gas discharged from the compressed gas blowing opening is first separated by collision with the inner wall surface of the closed container, and then the compressed gas Goes to the compressed gas inlet of the discharge pipe without winding up the oil level, and even immediately before the final discharge, the compression element part obstructs the gas flow path and the mist lubricating oil is separated, so the The effect of oil separation can be improved.
[0023]
【The invention's effect】
In the invention according to the first aspect, the electric element part and the compression element part housed in the closed container having the bottom as the oil storage part, and the compression for releasing the compressed gas compressed by the compression element part into the closed container. In a horizontal rotary compressor provided with a gas flow path provided in the element portion and a discharge pipe for discharging the compressed gas in the closed container to the outside of the closed container, at the end of the gas flow path provided in the compression element portion With respect to the provided compressed gas blowout opening, the oil level of the lubricating oil stored in the oil storage section, and the compressed gas inlet of the discharge pipe, the compressed gas blowout opening is substantially centered in the vertical direction between the oil level and the compressed gas inlet. And the compressed gas blowing direction to be discharged into the closed container is directed substantially horizontally with respect to the oil surface so as to discharge substantially perpendicularly to the rotation axis and not to wind up the oil surface. Released from Misty lubricant contained in the compressed gas is separated by the separation action due to the collision of the compressor housing inner wall surface. In addition, since the compressed gas does not wind up the oil surface of the lubricating oil and the head difference to the discharge pipe is ensured, the oil separation in the closed container is sufficiently performed and the lubrication that flows out into the refrigeration circuit Less oil.
[0024]
According to the second aspect of the present invention, in the horizontal rotary compressor according to the first aspect, a plane including a compressed gas blowout opening provided at an end of a gas flow path provided in the compression element portion and perpendicular to the rotation axis is provided. The shielding plate is provided on the oil surface in the range between the plane including the compressed gas inlet of the pipe and the plane perpendicular to the rotation axis, so that the shielding plate does not have a complicated shape and the oil surface can be wound up by the compressed gas. Since the amount of mist-like lubricating oil scattered in the closed container is reduced, the amount of lubricating oil flowing into the refrigeration circuit is reduced.
[0025]
In the invention according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a main part of a horizontal rotary compressor according to
FIG. 2 is a front view of a compression element portion of the horizontal rotary compressor according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a relationship between a discharge gas blowing direction angle and an oil circulation amount of the horizontal rotary compressor according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a main part of a horizontal rotary compressor according to Embodiment 2 of the present invention.
FIG. 5 is a sectional view of a main part of a horizontal rotary compressor according to
FIG. 6 is a sectional view of a main part showing an example of a conventional horizontal type rotary compressor.
FIG. 7 is a front view of a compression element portion showing an example of a conventional horizontal rotary compressor.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing another example of a conventional horizontal rotary compressor.
FIG. 9 is a sectional view showing still another example of the conventional horizontal type rotary compressor.
[Explanation of symbols]
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