JP3572759B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気テープにディジタル記録した映像信号を回転磁気ヘッドを用いて再生する磁気記録再生装置に関して、特に通常再生、特殊再生を良好に行うことを特徴とするものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、シリンダに固定された記録用の磁気ヘッドと同時再生用の磁気ヘッドを用いて、磁気テープに記録再生する磁気記録再生装置において、記録はシリンダに磁気テープを斜めに巻き付け、このテープを走行させながらシリンダを回転させることで、磁気テープの長手方向に対して所定のアジマス角を持つ記録トラックに記録用の磁気ヘッドを介して信号を記録する。再生は走行している磁気テープの記録トラックを回転するシリンダ上の再生用の磁気ヘッドで走査することにより信号を再生する。同時再生は、再生用の磁気ヘッドを記録用の磁気ヘッドに対して同時再生位置に固定することで実現する。
【0003】
スロー再生は、記録トラックと再生用の磁気ヘッドの走査方向が異なるため、再生用の磁気ヘッドが記録トラックを斜めに横切りながら走査することになり、走査ごとに獲得した再生信号をメモリーに蓄積して1フレーム分のデータが再生できたとき映像信号として信号処理し出力する。
この従来の方式の磁気記録再生装置について、図10、図11、図12、図13、図14を用いて説明する。
【0004】
図10は、従来の磁気記録再生装置の信号処理のブロック図、図11は同装置での−1/2倍速スロー再生時に再生ヘッドがテープ上を走査したときの軌跡、図12は図11の軌跡をトラックスキャン時間と再生できるトラックナンバーの関係に置き換えたときのトレースパターン、図13は同装置での−2/3倍速スロー再生時に再生ヘッドがテープ上を走査したときの軌跡、図14は図13の軌跡をトラックスキャン時間と再生できるトラックナンバーの関係に置き換えたときのトレースパターンである。
【0005】
図10で、1001は映像信号が入力される入力端子、1002は入力された映像信号がアナログ信号の場合はA/D変換してディジタル信号に、前記映像信号がコンポジット信号の場合はコンポーネント信号に変換し、圧縮、符号化等を行う映像信号処理回路、1003は誤り訂正符号などを付加するためのメモリー、1004はメモリー制御回路、1005は変調する記録処理回路、1006は記録用アンプ、1007は記録ヘッドA(図ではRAと記す)、1008は記録ヘッドB(図ではRBと記す)、1009は同時再生ヘッドA(図ではPAと記す)、1010は同時再生ヘッドB(図ではPBと記す)、1011は再生用アンプ、1012は等価回路、1013は再生または伝送されたデータを復調する再生処理回路、1014は誤り訂正や修整などを行うためのメモリー、1015はメモリー制御回路、1016は復号、伸長をした後に所定の信号形態に変換する映像信号処理回路、1017は変換された映像データを出力する出力端子である。図10において、記録ヘッドA1007と同時再生ヘッドA1009は同じアジマス角を持ち、記録ヘッドB1008と同時再生ヘッドB1010は同じアジマス角を持つシリンダ上に配置された磁気ヘッドである。
【0006】
以下、従来の磁気記録再生装置の動作について説明する。
入力端子1001から入力された映像信号は、映像信号処理回路1002で信号形態をディジルコンポーネント信号に変換し、圧縮、符号化されて出力される。変換された映像信号は記録用メモリ1003に蓄積され、メモリ制御回路1004によって誤り訂正符号などを付加されて出力される。誤り訂正符号を付加された映像信号は、記録処理回路1005で変調を行い、記録用アンプ1006を通して記録再生ヘッドA1007や記録再生ヘッドB1008から記録される。記録された信号は同時再生ヘッドA1009や同時再生ヘッドB1010で同時再生または通常再生される。再生された信号は、アンプ1011で再生レベルを増幅し、等価回路1012で波形等価されて、再生処理回路1013で復調される。復調された信号は、再生用メモリ1014に蓄えられ、メモリ制御回路1015によって誤り訂正や修整されて、映像信号処理回路1016で復号、伸長して、適当な信号形態に変換され出力端子1017から出力される。
【0007】
このように録画再生する磁気記録再生装置において、−1/2倍速スロー再生を行った場合の1スキャン毎のヘッドのテープ上の軌跡は図11のようになり、その時のトラックスキャン時間と再生できるトラックナンバーの関係は図12に示すようになる。ここで、トラックナンバー(図では#0や#−5と示す)の小数点以下の値は、テープ進行方向に対して垂直方向の該当トラック上の位置を示す。また、図のS1〜S10はトラックスキャンによってトレースされるトレースナンバーを示し、その矢印は、再生されるトラック上のヘッド軌跡を示す。
【0008】
このとき、同時再生ヘッドのヘッド幅は、記録ヘッドに対して幅広で(例えば、記録ヘッド幅:同時再生ヘッド幅=1:1.28)、ヘッドが2/3トラック幅以上、オントラックしていれば再生可能とする。この場合、図11、図12からわかるように−1/2倍速まではトラックナンバーの連続性を保ったまま再生ができる。つまり、各スキャン毎にデータが取れたり取れなかったりするが、すべてのトラック上のデータを再生できるのでノイズレススローが実現できる。例えば、トラックナンバー#−5は、トレースナンバーS8、S10により、トラック上のデータが再生できる。ノイズレススローとは、フレームの画像を完全に出力できるスロー再生である。しかし、図13、図14からわかるように−2/3倍速では間欠的にしかトラックナンバーを再生できないので、トラック上の一部のデータは再生できず、ノイズレススローは実現できない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の磁気記録再生装置では、再生用の磁気ヘッドが同時再生を実現できるヘッド配置になっているため、ノイズのないスロー再生を実現できる倍速値が限定されていた。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、スローやサーチなどの特殊再生時の画質を改善できる磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、複数の記録再生用の磁気ヘッドと、前記それぞれの記録再生用の磁気ヘッドと同じアジマス角を持ち、記録時に同時再生可能なシリンダ上の位置に固定された同時再生用の磁気ヘッドと、データ取得状況を判別する判別手段と、記録再生用の磁気ヘッドから再生される再生信号と記録再生用の磁気ヘッドと同じアジマス角を持つ同時再生用の磁気ヘッドから再生される再生信号とを切り換える切り換え手段と、切り換え手段の出力を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されている再生データを映像データに変換する映像信号処理手段とを備えるものである。
【0011】
または、複数の記録再生用の磁気ヘッドと、前記それぞれの記録再生用の磁気ヘッドと同じアジマス角を持ち、記録時に同時再生可能なシリンダ上の位置に固定された同時再生用の磁気ヘッドと、データ取得状況を判別する判別手段と、記録再生用の磁気ヘッドと同時再生用の磁気ヘッドのシリンダ上の位置関係により生じる位相差を調整するために、記録再生用の磁気ヘッドから再生される再生信号を位相差分より大きく遅延させる遅延手段と、前記遅延手段によって遅延した信号と、記録再生用の磁気ヘッドと同じアジマス角を持つ同時再生用の磁気ヘッドから再生される再生信号とを切り換える切り換え手段と、切り換え手段を制御する切り換え制御手段と、切り換え手段の出力を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されている再生データを映像データに変換する映像信号処理手段とを備えるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、複数フィールド分の映像信号を、磁気テープの長手方向に対して傾斜する記録パターンで、複数トラックにわたって1トラック毎に異なるアジマス角で記録する磁気記録再生装置において、前記アジマス角に応じた複数の記録再生用の磁気ヘッドと、前記それぞれの記録再生用の磁気ヘッドと同じアジマス角を持ち、記録時に同時再生可能なシリンダ上の位置に固定された同時再生用の磁気ヘッドと、データ取得状況を判別する判別手段と、前記記録再生用の磁気ヘッドから再生される再生信号と前記同時再生用の磁気ヘッドから再生される再生信号とを切り換える切り換え手段と、前記切り換え手段の出力を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている再生データを映像データに変換する映像信号処理手段とを備え、前記判別手段が前記記録再生用の磁気ヘッドと前記同時再生用の磁気ヘッドからのそれぞれの出力信号の出力状態によってデータ取得状況を判別し、前記切り換え手段が前記判別手段の出力に基づいて再生信号を切り換えることを特徴とする磁気記録再生装置としたもので、記録された磁気テープを再生するに際し、判別手段がデータ取得状況から記録再生用の磁気ヘッドと同時再生用の磁気ヘッドのうち再生状態が良好な方の磁気ヘッドを判別して判別情報を発生し、その判別情報に基づいて切り替え手段が再生信号を切り替えるので、各磁気ヘッドからの再生信号の再生状態の良好な方を優先的に選択することができ、ヘッドクロッグ等により再生状態が悪くなったときは再生状態の良好な方の信号に切り替えることで通常再生を良好に行うことができるという作用を有する。
【0013】
または、複数フィールド分の映像信号を、磁気テープの長手方向に対して傾斜する記録パターンで、複数トラックにわたって1トラック毎に異なるアジマス角で記録する磁気記録再生装置において、前記アジマス角に応じた複数の記録再生用の磁気ヘッドと、前記それぞれの記録再生用の磁気ヘッドと同じアジマス角を持ち、記録時に同時再生可能なシリンダ上の位置に固定された同時再生用の磁気ヘッドと、データ取得状況を判別する判別手段と、前記記録再生用の磁気ヘッドと前記同時再生用の磁気ヘッドのシリンダ上の位置関係により生じる位相差を調整するために、前記記録再生用の磁気ヘッドから再生される再生信号を前記位相差分より大きく遅延させる遅延手段と、前記記録再生用の磁気ヘッドから再生され、前記遅延回路によって遅延した信号と前記記録再生用の磁気ヘッドと同じアジマス角を持つ前記同時再生用の磁気ヘッドから再生される再生信号とを切り換える切り換え手段と、前記切り換え手段を制御する切り換え制御手段と、前記切り換え手段の出力を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている再生データを映像データに変換する映像信号処理手段とを備え、前記判別手段が前記記録再生用の磁気ヘッドと前記同時再生用の磁気ヘッドから再生される再生信号の出力状態によってデータ取得状況を判別し、前記切り換え制御手段が通常再生時や可変速再生時に、前記判別手段が判別したデータ取得状況に基づいて前記切り換え手段を切り換えることを特徴とする磁気記録再生装置としたものであり、記録された磁気テープを再生するに際し、判別手段がデータ取得状況から記録再生用の磁気ヘッドと同時再生用の磁気ヘッドのうち再生状態が良好な方の磁気ヘッドを判別して判別情報を発生し、切り替え制御手段が判別情報と遅延手段を通った記録再生用の磁気ヘッドからの再生信号と、記録再生用の磁気ヘッドと同じアジマス角を持つ同時再生用の磁気ヘッドから再生される再生信号を基に再生信号を切り替える制御をし、切り替え手段が信号を切り替えるので、再生状態の良好な方の磁気ヘッドからの再生信号を優先的に選択でき、スローやサーチなどの特殊再生時のように再生信号を連続的に取ることができないときにも、もう片方のヘッドで再生できたところは信号を切り替えることで補うことができ、通常再生、特殊再生とも良好に行うことができるという作用を有する。
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。ここで、以下に示す実施の形態による磁気記録再生装置は、複数フィールド分(例えば、2フィールド=1フレーム分)の映像信号を1単位として、複数トラック(例えば、10トラックなど)にわたって記録する、いわゆるセグンメント記録方式をとるヘリカルスキャンタイプの装置について述べる。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態による磁気記録再生装置のブロック構成図であり、図2は記録再生ヘッドBと同時再生ヘッドBの静止時のトラックとの位置関係を示す図であり、図3は互換性のあるフォーマットのトラックと記録再生ヘッドBと同時再生ヘッドBの静止時の位置関係を示す図である。
【0016】
図1において、101は映像信号が入力される入力端子、102は入力された映像信号がアナログ信号の場合はA/D変換したディジタル信号に、前記映像信号がコンポジット信号の場合はコンポーネント信号に変換し、圧縮、符号化を行う映像信号処理回路、103は誤り訂正符号の付加を行うためのメモリー、104はメモリー制御回路、105は変調する記録処理回路、106はアンプ、107は記録再生ヘッドA(図ではRPAと記す)、108は記録再生ヘッドB(図ではRPBと記す)、109は同時再生ヘッドA(図ではPAと記す)、110は同時再生ヘッドB(図ではPBと記す)、111は記録再生側アンプ、112は同時再生側アンプ、113は記録再生側等価回路、114は同時再生側等価回路、115はデータ取得状況を判別する判別回路、116は再生または伝送されたデータを復調する記録再生側再生処理回路、117は再生または伝送されたデータを復調する同時再生側再生処理回路、118は再生に用いる再生信号を切り替える切替回路、119は誤り訂正や修整を行うためのメモリー、120はメモリーを制御するメモリー制御回路、121は復号、伸張などを行い所定の信号形態に変換する映像信号処理回路、122は変換された映像データを出力する出力端子である。123は記録側等価回路のエンベロープ信号、124は同時再生側等価回路のエンベロープ信号、125は記録再生側再生処理回路116で復調、復号化された再生信号のシンクブロックスタート信号、126は記録再生側再生処理回路116で復調、復号化された再生信号の再生データ、127は同時再生側再生処理回路117で復調、復号化された再生信号のシンクブロックスタート信号、128は同時再生側再生処理回路117で復調、復号化された再生信号の再生データ、129は再生信号切り替え制御信号である。
【0017】
図1において、記録再生ヘッドA107と同時再生ヘッドA109とは同じアジマス角を持ち、記録再生ヘッドB108と同時再生ヘッドB110とは同じアジマス角を持ち、各磁気ヘッドは、シリンダ上に配置されている。図2は静止時の記録再生ヘッドB108と同時再生ヘッドB110のトラックに対する位置関係を示す図で、記録再生ヘッドB108のヘッド幅に対して同時再生ヘッドB110のヘッド幅は幅広で、ヘッド幅比は例えば、記録再生ヘッド幅:同時再生ヘッド幅=1:1.28で、ヘッドが2/3トラック幅以上、オントラックしていれば再生可能とする。
【0018】
以下、この磁気記録再生装置の動作について説明する。
自己録画再生については従来例と同じなので、本発明の特徴である記録再生ヘッドと同時再生ヘッドのヘッド切り替えの動作について記録再生ヘッドB108と同時再生ヘッドB110の再生信号の流れで説明する。
再生時、記録再生ヘッドB108と同時再生ヘッドB110は、どちらのヘッドも再生状態で、記録再生ヘッドB108と同時再生ヘッドB110の再生信号はアンプ111、112で増幅され、それぞれのヘッド側の等価回路113、114でエンベロープのレベルを検出し、PLLのアンロック状態が生じないようにクロック調整を行う。その際、エンベロープ信号123、124、シンクブロックスタート信号125、127、再生データ126、128を判別回路115に送り、前記各信号をもとに判別回路115で再生信号切り替え制御信号129を出し、それに基づいて切替回路118が再生信号を切り替える。
【0019】
例えば、初期状態でデータ取得状況が良好であった方のヘッドを同時再生ヘッドB110とすると、再生中にヘッドクロッグなどにより同時再生ヘッドB110のデータ取得状況がかなり悪化した場合、同時再生ヘッドB110のエンベロープ信号124の振幅はかなり小さくなる。また、シンクブロックスタート信号127と再生データ128から誤り訂正のインナー訂正を行うと、誤り率は高くなる。そのとき、記録再生ヘッドB108のエンベロープ信号123の振幅が同時再生ヘッドB110のエンベロープ信号124の振幅より大きく、シンクブロックスタート信号125と再生データ126から誤り訂正のインナー訂正を行って求めた誤り率も同時再生ヘッドB110の出力するデータの誤り率より低ければ、そちらに切り替えるように切り替え制御信号129を出し、切替回路118を制御する。
【0020】
またこのとき、同時再生ヘッドB110のヘッド幅が記録再生ヘッドB108のヘッド幅に対して1.28倍幅広であるので、記録再生ヘッドB108で再生できるトラック幅と同時再生ヘッドB110で再生できるトラック幅は異なる。しかし通常は、記録トラック幅aと記録再生ヘッドB108と同時再生ヘッドB110の関係は図2に示すものであり、記録トラック幅aと記録再生ヘッドB108の幅と同時再生ヘッドB110の幅の比は例えば、記録トラック幅:記録再生ヘッド幅:同時再生ヘッド幅=1:1.06:1.35であり、記録再生ヘッドB108も同時再生ヘッドB110も隣接トラックからのクロストークを考慮しても十分記録トラックを再生できる。
【0021】
ところが、テープ上での物理的な記録フォーマット、つまり記録トラック幅だけが異なり、記録するデータの構成などは同じである互換性のあるテープ(記録トラック幅bと記録再生ヘッドB108と同時再生ヘッドB110の関係が図3に示すものであり、記録トラック幅bと記録再生ヘッドB108の幅と同時再生ヘッドB110の幅の比が例えば、記録トラック幅:記録再生ヘッド幅:同時再生ヘッド幅=1:1.38:1.77であるもの)をこのヘッド構成で再生すると、記録再生ヘッドB108は隣接トラックからのクロストークの影響も受けるがヘッド幅比から言っても十分再生できる。しかし、同時再生ヘッドB110はクロストークのため十分な再生出力を得ることはできず、エンベロープ信号124の振幅もかなり小さくなってしまう。そのため判別回路115は、データ取得状況だけでなく互換性のあるフォーマットのテープの再生時をエンベロープ信号の振幅から容易に判断でき、そのテープに合った方の再生ヘッドで再生するように再生信号切替信号129を出力することができる。そのとき、磁気テープ上に書かれたフォーマット判別信号を再生データ126、128から読み出すことでもテープフォーマットの違いを認識でき、挿入テープの構造的な違いからも認識できる。
【0022】
以上のように本実施の形態によれば、エンベロープ信号と再生データを用いて再生ヘッドの再生状態が良好な方の再生ヘッドを決定し、その良好な方の再生ヘッドからの再生データを優先的に選択するようにし、その信号が途切れた場合、もう片方のヘッドから再生データが再生されていればその信号を選択するように切替を行うので、従来の再生専用ヘッド1系統の再生に比べ、良好な再生を維持することができる。また、磁気テープのフォーマットの違いを判別して、再生ヘッドを切り替えることができるので他の互換性のあるフォーマットのテープも再生することができる。
【0023】
なお、本実施の形態では、記録再生ヘッドと同時再生ヘッドのヘッド幅比は、1:1.28としたが、今回のものに限るものではない。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2による磁気記録再生装置のブロック構成図、図5は、同装置での2倍速高速再生時に記録再生ヘッドと同時再生ヘッドがテープ上を走査したときの軌跡をトラックスキャン時間と再生できるトラックナンバーに置き換えたときのトレースパターン、図6は、図5のトレースパターンを位相調整した後のトレースパターン、図7は、切り替え制御信号432のタイムテーブル、図8は、同装置での−2/3倍速スロー再生時に記録再生ヘッドと同時再生ヘッドがテープ上を走査したときの軌跡をトラックスキャン時間と再生できるトラックナンバーに置き換えたときのトレースパターン、図9は、図8のトレースパターンを位相調整した後のトレースパターンである。
【0024】
図4において、401は映像信号が入力される入力端子、402は入力された映像信号がアナログ信号の場合はA/D変換したディジタル信号に、前記映像信号がコンポジット信号の場合はコンポーネント信号に変換し、圧縮、符号化を行う映像信号処理回路、403は誤り訂正符号を付加するためのメモリー、404はメモリー制御回路、405は変調する記録処理回路、406はアンプ、407は記録再生ヘッドA(図ではRPAと記す)、408は記録再生ヘッドB(図ではRPBと記す)、409は同時再生ヘッドA(図ではPAと記す)、410は同時再生ヘッドB(図ではPBと記す)、411は記録再生側アンプ、412は同時再生側アンプ、413は記録再生側等価回路、414は同時再生側等価回路、415はデータ取得状況をを判別する判別回路、416は再生されたデータを復調する記録再生側再生処理回路、417は再生されたデータを復調する同時再生側再生処理回路、418はヘッド間の位相差を調整する遅延回路、419はヘッドの切り替えタイミングを調整する切り替え制御回路、420はヘッドを切り替える切替回路、421は誤り訂正や修整のためのメモリー、422はメモリーを制御するメモリー制御回路、423は復号、伸張したのち所定の信号形態に変換する映像信号処理回路、424は変換された映像データを出力する出力端子である。425は記録再生側等価回路413から出力されるエンベロープ信号、426は同時再生側等価回路414から出力されるエンベロープ信号、427は記録再生側再生処理回路416で復調された再生信号のシンクブロックの開始点を示すシンクブロックスタート信号、428は記録再生側再生処理回路416で復調された再生信号の再生データ、429は同時再生側再生処理回路417で復調された再生信号のシンクブロックの開始点を示すシンクブロックスタート信号、430は同時再生側再生処理回路417で復調された再生信号の再生データ、431は判別回路415が判別したデータ取得状況を示す判別信号、432は切り替え制御回路419が切り替え回路420を制御する切り替え制御信号、433はシンクブロックスタート信号427を位相調整のために遅延させた遅延シンクブロックスタート信号、434は再生データ428を位相調整のために遅延させた遅延再生データである。
【0025】
図4において、記録再生ヘッドA407と同時再生ヘッドA409は同じアジマス角を持ち、記録再生ヘッドB408と同時再生ヘッドB410は同じアジマス角を持つヘッドである。静止時の記録再生ヘッドB408と同時再生ヘッドB410のトラックに対する位置関係は図2と同様である。なお、図2における符号は、108が408に、110が410に、各々対応する。記録再生ヘッドのヘッド幅に対して同時再生ヘッドのヘッド幅は幅広で、ヘッド幅比は例えば、記録再生ヘッド幅:同時再生ヘッド幅=1:1.28で、ヘッドが2/3トラック幅以上、オントラックしていれば再生可能とする。
【0026】
以下、この磁気記録再生装置の動作について説明する。
自己録画再生については従来例と同じなので、本発明の特徴である記録再生ヘッドと同時再生ヘッドのヘッド切り替えの動作について前記記録再生ヘッドB408と前記同時再生ヘッドB410の再生信号の流れで説明する。
再生時、記録再生ヘッドB408と同時再生ヘッドB410は、どちらのヘッドも再生状態で、記録再生ヘッドB408の再生信号は記録再生側アンプ411で増幅し、同時再生ヘッドB410の再生信号は同時再生側アンプ412で増幅し、それぞれのヘッド側の等価回路413、414でエンベロープのレベルを検出し、PLLのアンロック状態が生じないようにクロック調整を行う。その際、エンベロープ信号425、426とシンクブロックスタート信号427、429、再生データ428、430を判別回路415に送り、判別回路415でデータ取得状況の良い方のヘッドを示す判別信号431を出し、切り替え制御回路419は判別信号431、シンクブロックスタート信号429、再生データ430、遅延シンクブロックスタート信号433、遅延再生データ434を用いて、再生信号として優先的に用いる方の信号を選択したり、遅延再生データ434と同時再生ヘッドからの再生データ430を補間しあえるように切替回路420を制御する切り替え制御信号432を出し、切替回路420でスイッチ切替を行う。
【0027】
判別回路415は、エンベロープ信号425、426とシンクブロックスタート信号427、429と再生データ428、430から記録再生ヘッドB408と同時再生ヘッドB410のデータ取得状況を比較する。エンベロープ信号425と426からは、振幅の大きい方をデータ取得状況の良いヘッドとする。シンクブロックスタート信号427、429と再生データ428、430からは誤り訂正のインナー訂正だけを行って誤り率を求め、再生データの誤り率の低い方をデータ取得状況の良好な方のヘッドとして決定したり、シンクブロックスタート信号が出力されているかどうかでデータ取得状況の良好な方のヘッドを決める。この決め方は、前記複数の決定方法それぞれを単独で用いても組み合わせて用いてもよい。1つの組み合わせの例として、誤り率とエンベロープ信号の振幅を用いるとする。このときの決め方として、記録再生ヘッドB408と同時再生ヘッドB410どちらからの再生データも完全に訂正できる誤り率ならば、エンベロープ信号の振幅の大きい方とし、どちらかの誤り率が訂正不能なレベルであればその反対の方の再生データを用いるようにし、両方とも訂正不能な誤り率であれば同時再生ヘッドからの再生データとする。このように判別回路415で判別した方のヘッドからの再生データを優先的に用いるように切り替え制御回路419に判別信号431として送る。
【0028】
また、同時再生ヘッドB410のヘッド幅が記録再生ヘッドB408のヘッド幅に対して幅広であるので、記録再生ヘッドB408で再生できるトラック幅と同時再生ヘッドB410で再生できるトラック幅は異なる。
しかし通常は、記録トラック幅aと記録再生ヘッドB408と同時再生ヘッドB410の関係は図2に示すものであり、記録トラック幅aと記録再生ヘッドB408の幅と同時再生ヘッドB410の幅の比は例えば、記録トラック幅:記録再生ヘッド幅:同時再生ヘッド幅=1:1.06:1.35であり、記録再生ヘッドB408も同時再生ヘッドB410も隣接トラックからのクロストークを考慮しても十分記録トラックを再生できる。
【0029】
ところが、テープ上での物理的な記録フォーマット、つまり記録トラック幅だけが異なり、記録するデータの構成などは同じである互換性のあるテープ(記録トラック幅bと記録再生ヘッドB408と同時再生ヘッドB410の関係が図3に示すものであり、記録トラック幅bと記録再生ヘッドB408の幅と同時再生ヘッドB410の幅の比が例えば、記録トラック幅:記録再生ヘッド幅:同時再生ヘッド幅=1:1.38:1.77であるもの)をこのヘッド構成で再生すると、記録再生ヘッドB408は隣接トラックからのクロストークの影響も受けるがヘッド幅比から言っても再生できる。しかし、同時再生ヘッドB410はクロストークのため十分な再生出力を得ることはできず、エンベロープ信号426の振幅もかなり小さくなってしまう。そのため判別回路415は、データ取得状況だけでなく互換性のあるフォーマットのテープの再生時をエンベロープ信号の振幅から容易に判断でき、そのテープに合った方の再生ヘッドで再生するように判別信号431を出力することができる。そのとき、磁気テープ上に書かれたフォーマット判別信号を再生データ428、430から読み出すことでもテープフォーマットの違いを認識でき、挿入テープの構造的な違いからも認識できる。
【0030】
切り替え制御回路419は、判別信号431とシンクブロックスタート信号429と再生データ430と遅延シンクブロックスタート信号433と遅延再生データ434を用いて以下に示すように切替回路419を制御する。
切り替え制御回路419は、通常再生時は判別信号431に基づいたデータ取得状況の良好な再生ヘッドからの再生データを優先的に選択し、その再生ヘッドからの再生データがヘッドクロッグ等の原因により途切れた場合、もう片方のヘッドからの再生が良好に行われていれば、その再生データを選択するように切り替えを行う。切り替えの単位は、シンクブロック単位で行う。シンクブロックは、データをテープ上に書く際の基本単位である。
【0031】
スローやサーチなどの特殊再生時も、判別信号431に基づいた再生ヘッドからの再生データを優先的に選択するが、例えば−2/3倍速スロー再生時は記録再生ヘッドB408と同時再生ヘッドB410のトラックスキャン時間と再生できるトラックナンバーの関係(トレースパターン)は、図8に示すように同軌跡ではない。この図8が示すトレースパターンは、従来例の説明で用いた図11、図13と同じ様に記録再生ヘッドB408と同時再生ヘッドB410について各ヘッドのテープ上の軌跡から求めたものである。サーチ時も、記録再生ヘッドB408と同時再生ヘッドB410のヘッド軌跡が、図5に示すように同軌跡ではないので、判別信号431に基づく再生ヘッドで再生データを得ることができないところをもう片方の再生ヘッドで再生できる場合は、再生信号を切り替え、再生信号の獲得を増やす。そのときの切り替えは、シンクブロック単位で行う。しかし、記録再生ヘッドB408と同時再生ヘッドB410は同時再生ができる位置関係になっているので、その位置に相当する位相差を持ってデータが再生されるが、再生できるデータの取れる時間はほぼ重なってくる。そのため、各ヘッドで再生できるトラック上の位置が異なっていたとしても切り替えてデータの獲得を増やせない。そこで、再生されるデータが時間的に重ならないように位相調整し、データの切り替えを行う。
【0032】
例えば、サーチ(2倍)でのスイッチ切り替えについて図5、図6、図7を用いて説明する。記録再生ヘッドと同時再生ヘッドのトレースパターンは図5に示すように、各ヘッドの取り付け位置に相当する位相差yがある。そこで先行している記録再生ヘッドからの再生データを位相差分+α遅延させ、同時再生ヘッドからの再生データに対して時間的に遅れた図6のようなトレースパターンの関係にする。位相差分以上、つまりα分多く遅延させることにより、データに時間差が生じ、かつデータ誤りの可能性が高くなる部分、つまりデータ再生ができなくなる少し前の部分を、もう片方の再生ヘッドからのデータでメモリ421に2度書きすることができる。このとき、2度書きするデータの方が先のデータより誤り率が大きいときは置き換えないようにするので、2度書きするデータは誤り率が低い方のデータを用いることができる。また、シンクブロック単位で切り替えることで、シンクブロック毎にを確実に再生できる。そして、同時再生ヘッドで再生できないところを、記録再生ヘッドが再生できるところは遅延回路418で位相調整をして時間差を持たせることで、データを補間できるようにできるので再生データの獲得率が上がり、画面単位での絵の更新率が上がり画質が向上する。
【0033】
この切り替え制御のタイムテーブルを、図7を用いて説明する。図7で、優先的に選択する再生信号は記録再生ヘッドからのものとする。図7(a)は位相調整された記録再生ヘッドからの再生データのシンクブロックの開始点を示す遅延シンクブロックスタート信号433、図7(b)は位相調整された記録再生ヘッドの再生データである遅延再生データ434、図7(c)は同時再生ヘッドからの再生データのシンクブロックの開始点を示すシンクブロックスタート信号429、図7(d)は同時再生ヘッドの再生データ430、図7(e)はスイッチ切り替え制御信号432で、−1が同時再生ヘッド側、+1が記録再生ヘッド側、0はどちらでもない場合である。
【0034】
図7では、優先すべき記録再生ヘッドB408からの再生データ428が来なくなってからも、3シンクブロック間スイッチを切り替えない。これは、トラック上のパターンにギャップがあり、データが一瞬とぎれた場合にも優先側にスイッチをしておくことで誤スイッチングを防ぐためである。そして3シンクブロック間待っても優先側のデータが来ないとき、同時再生ヘッドからのデータがある場合スイッチを切り替え、データを補間する。優先側のヘッドへ戻るときは、優先側のデータが来始めた次のシンクブロックですぐに切り替えて優先を保つ。これにより、再生中のシンクブロックは確実にデータとして使用される。タイムテーブルでの優先を保っておく時間は3シンクブロック時間に限らず、記録フォーマットやヘッド配置などに従って変更してもよい。
【0035】
スローにおいてもサーチの時と同様に、優先側のヘッドで再生できないところをもう片方のヘッドが再生できる場合は、遅延回路418で位相調整し、再生できるデータで補うことでデータ獲得率が上がり、ノイズレススローができる倍速の範囲を広げることができる。例えば、−2/3倍速スローの際のトレースパターンは図8に示すようになる。そこで、位相調整した遅延再生データ434を同時再生ヘッドからの再生データ430に対して時間的に遅れた図9のような位相関係にし、図7で説明した時と同じタイムテーブルに従った切り替え方法でスイッチ切り替えを行うことで獲得データを増やす。このようにすることで、図10のような従来の場合にはノイズレススローができない倍速においても、トラックナンバーの連続性を保った再生が実現できるようになる。
【0036】
以上のように本実施例によれば、エンベロープ信号とシンクブロックスタート信号、再生データを用いて再生ヘッドのデータ取得状況が良好な方を決定し、その良好な方の再生ヘッドからの再生信号を優先的に選択するようにし、そのヘッドからの信号が途切れた場合、もう片方のヘッドからの信号が再生されていればその信号を選択するように切替を行うので、従来の再生専用ヘッド1系統の再生に比べ良好な再生を維持することができる。また、スローやサーチなどの特殊再生時も、従来の再生専用ヘッドだけによる特殊再生に比べ、ノイズレススローの実現できる倍速の拡大、サーチ、スロー時の再生信号の獲得を増やすことができるだけでなく、誤り率が高くなる所のデータを2度書きすることでより誤り率の低いデータに確実に置き換えることができる。
【0037】
なお、本実施の形態での記録再生ヘッドと同時再生ヘッドのヘッド幅比は、今回のものに限ったものではない。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ノイズレススローの倍速の拡大やスローやサーチなどの特殊再生も同時再生を実現しながら再生信号の獲得を増やすことができるので、視覚的な画質を改善することができる。
また、再生状態の良い再生ヘッドを選択して再生できるので、ヘッド幅から考えてある一方のヘッドでのみ再生できるような互換フォーマットなども適切な方の再生ヘッドを選択でき、良好な再生が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における磁気記録再生装置の構成を示すブロック図
【図2】記録再生ヘッドと同時再生ヘッドのトラックに対する位置関係を示す図
【図3】互換性のあるフォーマットのトラックでの記録再生ヘッドと同時再生ヘッドの位置関係を示す図
【図4】本発明の実施の形態2における磁気記録再生装置の構成を示すブロック図
【図5】同磁気記録再生装置において2倍速再生を行った時の記録再生ヘッドと同時再生ヘッドのトラックスキャン時間と再生できるトラックナンバーの関係を示す図
【図6】同磁気記録再生装置において2倍速再生を行った時の位相調整後の記録再生ヘッドと同時再生ヘッドのトラックスキャン時間と再生できるトラックナンバーの関係を示す図
【図7】切換制御回路でのスイッチ切替制御のタイムテーブルを示す図
【図8】本発明の実施の形態2の磁気記録再生装置において−2/3倍速再生を行った時の記録再生ヘッドと同時再生ヘッドのトラックスキャン時間と再生できるトラックナンバーの関係を示す図
【図9】同磁気記録再生装置において−2/3倍速再生を行った時の位相調整後の記録再生ヘッドと同時再生ヘッドのトラックスキャン時間と再生できるトラックナンバーの関係を示す図
【図10】従来の磁気記録再生装置の構成を示すブロック図
【図11】従来の磁気記録再生装置において−1/2倍速再生を行った時の同時再生ヘッドのテープ上の軌跡を示す模式図
【図12】従来の磁気記録再生装置において−1/2倍速再生を行った時の同時再生ヘッドのトラックスキャン時間と再生できるトラックナンバーの関係を示す図
【図13】従来の磁気記録再生装置において−2/3倍速再生を行った時の同時再生ヘッドのテープ上の軌跡を示す模式図
【図14】従来の磁気記録再生装置において−2/3倍速再生を行った時の同時再生ヘッドのトラックスキャン時間と再生できるトラックナンバーの関係を示す図
【符号の説明】
102、402 映像信号処理回路
103、403 メモリ
104、404 メモリ制御回路
105、405 記録処理回路
106、111、112、406、411、412 アンプ
107、108、407、408 記録再生ヘッド
109、110、409、410 同時再生ヘッド
113、114、413、414 等価回路
115、415 判別回路
116、117、416、417 再生処理回路
118、420 スイッチ
119、421 メモリ
120、422 メモリ制御回路
121、423 映像信号処理回路
418 遅延回路
419 切り替え制御回路
Claims (1)
- 複数フィールド分の映像信号を、磁気テープの長手方向に対して傾斜する記録パターンで、複数トラックにわたって1トラック毎に異なるアジマス角で記録する磁気記録再生装置において、前記アジマス角に応じた複数の記録再生用の磁気ヘッドと、前記それぞれの記録再生用の磁気ヘッドと同じアジマス角を持ち、記録時に同時再生可能なシリンダ上の位置に固定された同時再生用の磁気ヘッドと、データ取得状況を判別する判別手段と、前記記録再生用の磁気ヘッドと前記同時再生用の磁気ヘッドのシリンダ上の位置関係により生じる位相差を調整するために、前記記録再生用の磁気ヘッドから再生される再生信号を前記位相差分より大きく遅延させる遅延手段と、前記記録再生用の磁気ヘッドから再生され、前記遅延回路によって遅延した信号と前記記録再生用の磁気ヘッドと同じアジマス角を持つ前記同時再生用の磁気ヘッドから再生される再生信号とを切り換える切り換え手段と、前記切り換え手段を制御する切り換え制御手段と、前記切り換え手段の出力を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている再生データを映像データに変換する映像信号処理手段とを備え、前記判別手段が前記記録再生用の磁気ヘッドと前記同時再生用の磁気ヘッドから再生される再生信号の出力状態によってデータ取得状況を判別し、前記切り換え制御手段が通常再生時や可変速再生時に、前記判別手段が判別したデータ取得状況に基づいて前記切り換え手段を切り換えることを特徴とする磁気記録再生装置。
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