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JP3567754B2 - ワーク保持装置と、このワーク保持装置を用いたボルト圧入設備 - Google Patents

ワーク保持装置と、このワーク保持装置を用いたボルト圧入設備 Download PDF

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JP3567754B2
JP3567754B2 JP24199298A JP24199298A JP3567754B2 JP 3567754 B2 JP3567754 B2 JP 3567754B2 JP 24199298 A JP24199298 A JP 24199298A JP 24199298 A JP24199298 A JP 24199298A JP 3567754 B2 JP3567754 B2 JP 3567754B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両の差動機等を構成するハウジングなどを保持するのに好適なワーク保持装置と、このワーク保持装置によって保持されたハウジングにボルトを圧入するためのボルト圧入設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の駆動軸などに装備される差動機は、図16に示すようなハウジング1とディファレンシャルキャリア2を備えている。ハウジング1の両側部に車軸管3が設けられている。ハウジング1の端面に円形の開口部4が形成されており、この開口部4の縁部4aに複数本のボルト5が周方向に所定ピッチで設けられている。これらのボルト5はハウジング1の端面から突出している。
【0003】
ボルト5は、ディファレンシャルキャリア2をハウジング1に締結するために使用される。各ボルト5は、ハウジング1の開口縁部4aに形成されたボルト挿入孔6に予め仮置きされ、ボルト圧入機によってハウジング1の内部側から圧入され、ボルト5の外周面とボルト挿入孔6の内周面との間が密接することによって、ハウジング1内のオイルが外部に漏れることを防いでいる。
【0004】
ボルト5をボルト挿入孔6に圧入するために、例えば図17に示すボルト圧入機7が使用されていた。このボルト圧入機7は、ハウジング1を保持するクランプ機構8と、ボルト5の本数に対じた数の圧入ユニット9を備えていた。圧入ユニット9は、ハウジング1の内部側からボルト5の頭部5aを押さえるための圧入金具9aと、この圧入金具9aと対向するワーク受金9bと、圧入金具9aをワーク受金9bに向って駆動するための油圧シリンダ9cを備えている。
【0005】
上記圧入機7を使ってボルト5をボルト挿入孔6に圧入するには、予め手作業によってボルト5をボルト挿入孔6にある程度差し込んでおく。そして圧入金具9aをハウジング1の内部に挿入し、圧入金具9aをボルト頭部5aに対向させるとともにワーク受金9bを開口縁部4aの下面と対向させる。そして油圧シリンダ9cによって圧入金具9aをワーク受金9bに向けて加圧することで、ボルト5をボルト挿入孔6に圧入していた。
【0006】
前述した従来のボルト圧入機7は、ボルト5の本数分の圧入ユニット9が必要であるため、その設置スペース上の制限などから、ラム径の小さな油圧シリンダ9cが採用されている。このため所定の圧入荷重を得るには、油圧力をかなり高く設定しなければならない。しかもハウジング1の種類に応じた専用機となるため、ハウジング1の種類に応じた台数のボルト圧入機7を必要としていた。
そこでこのような問題点を解決するために、一対の圧入ユニットをハウジング1の種類(ボルト5の位置)に応じて移動させながら、ボルト5を2本ずつ圧入してゆく装置も考えられた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ハウジング1の種類は車種によって異なり多数あるために、ハウジング1に設けるボルト5の本数やピッチなどの形態が多様であり、互いに種類の異なるハウジング1をボルト圧入機の所定位置に正しくセットするには複雑なセンタリング機構を必要としていた。しかもハウジング1をボルト圧入機にセットするためには作業員がハウジングを1台ずつ巻上機などによって手作業で取扱う必要があり、作業に時間がかかり、労力を要していた。
【0008】
また、従来のボルト圧入機においては、ハウジング1の下面をワーク受金によって直接支持させているため、各種サイズのボルト5を受入れるのに必要なワーク受金のボルト受入れ孔は、その内径を比較的大きめに設定する必要があった。そのため小径のボルトを圧入する際には、ワーク受金のボルト受入れ孔の内周縁とボルト挿入孔の開口縁との間の距離が大きくなってしまい、ボルトを圧入したときにボルト挿入孔の開口縁にバリや変形が生じやすくなる。
【0009】
従って本発明の目的は、ボルト圧入機等に対してボルトの形態が異なる各種ワークを容易に位置決めすることのできるワーク保持装置と、ボルト挿入孔の開口縁にバリなどの品質不良を生じることなくボルトを圧入できるようなボルト圧入設備を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を果たすための本発明のワーク保持装置は、請求項1に記載したように構成され、パレット上にワークの種類に応じたサブリングを用意しておき、必要に応じて装着する。このサブリングは、位置決め部によってパレットの所定位置に保持される。そしてこのサブリングのボルト受入れ孔に、ワークの開口部の周縁部のボルト挿入孔に仮置きされたボルトを挿通することにより、サブリングに対するワークの位置が定まり、その結果、パレットに対するワークの位置も定まる。
【0011】
本発明のボルト圧入設備は、請求項2に記載したように構成され、ハウジングの種類に応じたサブリングを前記パレットの所定位置に装着し、サブリングのボルト受入れ孔にハウジングのボルトを挿通することによって、このハウジングをパレットの所定位置に保持する。そして挿入すべきボルトのピッチ円直径などに応じて、ボルト圧入機のピッチ送り機構によって圧入ユニットを回転移動させることにより、ボルト挿入孔に対する圧入ユニットの位置合わせがなされる。この状態でアクチュエータに液圧をかけ、圧入部材とこの圧入部材に対向する支持部材とを互いに近付ける方向に移動させることにより、サブリングごとボルトをくわえ込む。すなわち、サブリングがハウジングの開口縁部を支持した状態で、圧入部材によってボルトの頭部がボルト挿入孔に向って押圧されることにより、ボルトがボルト挿入孔に圧入される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面(図1〜図15)を参照しながら本発明の一実施形態のボルト圧入設備10について説明する。このボルト圧入設備10は、図1等に示すワーク保持装置11と、図10等に示すボルト圧入機12を含んでいる。ワーク保持装置11は、ハウジング1(図16に示す)を所定位置に保持する機能を有している。ボルト圧入機12は、後述するように、ワークとしてのハウジング1にボルト5を圧入する機能を有している。ハウジング1の開口縁部4aには、圧入部位としてのボルト挿入孔6が周方向に所定ピッチで形成されている。
【0013】
まずワーク保持装置11について説明する。このワーク保持装置11は、コンベア等の搬送手段によって工場内の組立ラインを搬送可能なパレット13(図2に示す)と、このパレット13に着脱自在に装着されるサブリング14(図4に示す)とを備えている。
【0014】
パレット13は、中央部に円形の開口部15aを有する平板状のパレット本体15と、このパレット本体15の上面側に設けたリング状の環状壁16(図3に示す)と、環状壁16の上端に環状壁16に沿って設けたサブリング乗せ部17などを備えている。環状壁16は、パレット本体15に溶接されている。サブリング乗せ部17は、ねじ18(図3に示す)によって環状壁16に固定されている。
【0015】
サブリング乗せ部17には、前記開口部15aの円周方向の複数箇所に所望ピッチで補強部材20が設けられており、各々の補強部材20とサブリング乗せ部17を上下方向に貫通するボルト受入れ孔21が形成されている。
【0016】
サブリング乗せ部17の上面側の外周縁部に、前記開口部15aの円周方向に沿う縦壁17aが形成されている。この縦壁17aの内径は、後述するサブリング14の外径が丁度嵌合できる寸法としている。この縦壁17aは、パレット13に対してサブリング14の円周方向の位置を規制するための位置決め部として機能する。
【0017】
図1等に示すようにパレット本体15のサブリング乗せ部17の両側に、ハウジング1のおおまかな位置を規制するためのブラケット24が設けられている。またサブリング乗せ部17の近傍にオイルシール保持部25が設けられている。オイルシール保持部25には、ハウジング1の車軸管2の両端開口部に挿入するオイルシールSが保持されるようになっている。
【0018】
さらにこのパレット本体15の所定位置に、パレット位置決め用の孔27が形成されている。この位置決め用の孔27に、図13等に示すボルト圧入機12側の位置決めピン28を挿入することにより、ボルト圧入機12に対するパレット13の位置決めがなされるようにしている。
【0019】
サブリング14は、その中央部に円形の開口部30を有する円環状をなしている。サブリング14の外径はパレット13の前記縦壁17aの内周側に丁度収まる寸法としてあり、サブリング14の外周縁14aがこの縦壁17aに嵌合することにより、パレット13に対するサブリング14の径方向(水平方向)の位置が規制されるようになっている。すなわちサブリング14の外周縁14aは位置決め部として機能する。
【0020】
サブリング14の内周側すなわち開口部30に近い側は厚肉部14bとなっており、この厚肉部14bに、開口部30の円周方向に沿って複数箇所にボルト受入れ孔31が形成されている。これらのボルト受入れ孔31は、このサブリング14が保持すべきハウジング1のボルト5の配置間隔に応じたピッチで形成されている。このボルト受入れ孔31の内径はボルト5の外径よりも僅かに大きく、図7に示すようにハウジング1の下面側に突出する全てのボルト5を、ボルト受入れ孔31に挿通することができるようにしている。
【0021】
サブリング14の外周縁14a寄りの位置に、パレット13の補強部材20を挿入可能な大きさの孔33が開口部30の周方向に所定ピッチで複数箇所に形成されている。これらの孔33のうち特定の孔33aは、パレット13に設けた前記補強部材20のうち特定の補強部材20aの両側面に丁度嵌合する寸法としている。この特定の補強部材20aに特定の孔33aを嵌合させることにより、パレット13に対するサブリング14の回転方向(周方向)の位置を正確に規制できるようにしている。これら特定の補強部材20aと孔33aは、この発明で言う位置決め部を兼ねている。サブリング14の上面は、ハウジング1を乗せることのできるワーク支持部35となっている。
【0022】
例えば図4に示すサブリング14を、図5および図6に示すようにパレット13に装着することにより、サブリング14がパレット13の所定位置に保持される。こうしてパレット13にサブリング14をセットした状態では、図7に示すようにハウジング1の下面側に突出する全てのボルト5を、サブリング14の全てのボルト受入れ孔31に挿通することが可能となる。
【0023】
また、ハウジング1の種類が前記とは異なる場合には、ハウジング1の種類に応じて、例えば図8に示すように、前記とは異なる種類のサブリング14を前記と同じパレット13に装着することにより、ハウジング1の下面側に突出する全てのボルト5を、サブリング14の全てのボルト受入れ孔31に挿通することが可能となる。
【0024】
なお、ハウジング1の種類によっては、サブリング14を用いずに、パレット13のサブリング乗せ部17に直接ハウジング1を乗せ、そのボルト5をパレット13のボルト受入れ孔21に挿通することもできる。
【0025】
次に、ボルト圧入機12について、図10から図15を参照して説明する。このボルト圧入機12は、各種フレーム材38等によって組立てた圧入機本体39を有している。図11に示すように圧入機本体39の上面側に円形の孔40が形成されており、この孔40の内周に沿って円環状の軸受部41(図12に示す)が設けられている。この軸受部41により、回転体42がハウジング1の中心の周りを水平面内で回転可能に支持されている。
【0026】
回転体42はリングギヤ43を備えている。リングギヤ43は駆動ギヤ45に噛み合っている。駆動ギヤ45は、減速機付きモータ46等の駆動手段によって所定量回転させることができるようになっている。このモータ46は正逆いずれの方向にも回転可能である。駆動ギヤ45とモータ46等は、回転体42を所定量回転させるための回転体駆動機構47を構成している。
【0027】
図12に示すように、回転体42の下面側に上下方向に延びる縦フレーム50が設けられており、縦フレーム50の下端に前後方向に延びる下部フレーム51が設けられている。下部フレーム51には、軸受52,53によって第1ギヤ54と第2ギヤ55がそれぞれ垂直方向に延びる軸56,57を中心として回転自在に設けられている。
【0028】
第1ギヤ54の軸56に、歯付きのプーリ60が設けられている。このプーリ60に、歯付きベルト(タイミングベルト)等の伝動ベルト61が巻き掛けられている。伝動ベルト61はモータ62によって回転駆動される駆動側プーリ63にも巻掛けられており、駆動側プーリ63が回転することにより、従動側プーリ60が回転するとともに、第1ギヤ54が回転するようになっている。このモータ62も正逆いずれの方向にも所定量回転することができるものである。
【0029】
第2ギヤ55の軸57の上端部に傘歯車等の中継ギヤ65が設けられている。この中継ギヤ65は、傘歯車等の被動側ギヤ66に噛み合っている。被動側ギヤ66は、駆動側の軸57と直交する方向(水平方向)に延びるねじ部材70に固定されている。
【0030】
ねじ部材70の周面には、被動側ギヤ66を挟む両側に、それぞれ逆ねじの関係にある第1のねじ部71と第2のねじ部72が形成されている。そして第1のねじ部71に第1のナット部材75が螺合し、第2のねじ部72に第2のナット部材76が螺合している。すなわち、ねじ部材70が第1の方向に回転したときに各ナット部材75,76が互いに近付く方向に移動し、ねじ部材70が第2の方向に回転したときには各ナット部材75,76が互いに離れる方向に移動するように構成されている。これらのギヤ54,55,65,66や、プーリ60,63、ベルト61、モータ62、ねじ部材70等は、下記圧入ユニット80,81を移動させるためのピッチ送り機構77を構成している。
【0031】
第1のナット部材75は、以下に説明する第1の圧入ユニット80に設けられている。第2のナット部材76は第2の圧入ユニット81に設けられている。図11に示すように、各圧入ユニット80,81は、互いに左右に対をなして回転体42に搭載されている。これら圧入ユニット80,81の構成と作用は互いに実質的に共通であるから、第1の圧入ユニット80を代表して説明する。
【0032】
圧入ユニット80は、水平方向に延びるガイドレール85に沿って水平方向に移動可能な架台86を備えている。ガイドレール85は、縦フレーム50に設けられている。この架台86は、回転体42と一体に垂直軸回りに回転するものである。
【0033】
架台86には上下方向に延びるガイド部材90(図13等に示す)が設けられている。このガイド部材90に沿って上下方向に移動可能な圧入部材91が設けられている。圧入部材91の上部に圧入ヘッド92が設けられている。圧入ヘッド92は、ボルト5の頭部5aに当接可能な形状となっている。この圧入部材91は、ばね93によって下方に向って付勢されている。
【0034】
圧入部材91の下部に、この発明でいうアクチュエータとして機能する油圧シリンダ100が設けられている。油圧シリンダ100の内部は、ピストン101によって第1油室102と第2油室103とに仕切られている。ピストン101の上方に支持部材104が設けられている。ピストン101と支持部材104との間に、圧入荷重を検出するためのロードセル100aが設けられている。
【0035】
支持部材104は圧入ヘッド92に向って垂直方向に延び、支持部材104の上端105が圧入ヘッド92に対向している。支持部材104の上端105は、サブリング14の下面のうちボルト受入れ孔31の周りを支持できる形状となっている。また支持部材104の上端部にボルト5が入り込むことのできる大きさの受入れ穴106が形成されている。支持部材104の下方にストッパ壁110が設けられている。
【0036】
このストッパ壁110は、架台86に設けた受け部111に対して上方から当接できるようになっている。従ってこの支持部材104は、ストッパ壁110と受け部111とが当接する初期位置を基準として、それよりも上方に相対移動可能であるとともに、圧入部材91に対して上下方向に相対移動可能なフローティング状態にある。圧入部材91と支持部材104の上部側は回転体42に形成された孔112(図11に示す)を貫通し、回転体42の上方に突出している。
【0037】
油圧シリンダ100の第1油室102と第2油室103は、それぞれ油圧発生源として機能する油圧ポンプ等を備えた油圧回路115に接続されており、油圧回路115によって加圧された油を第1油室102あるいは第2油室103に選択的に圧送できるようになっている。
【0038】
次に、この実施形態のボルト圧入設備10を用いたボルト圧入工程について説明する。なお、圧入工程に先立って、手作業などにより、図7に示すようにハウジング1のボルト挿入孔6にボルト5をある程度の深さに差し込んだのち、開口部4を下に向けた姿勢にしておく。これらのボルト5は、ハウジング1の端面から下方に突出している。
【0039】
前記パレット13には、ハウジング1の種類に応じたサブリング14を装着しておく。このサブリング14は、外周縁14aをパレット13の縦壁17aに嵌合させるとともに、特定の孔33aを特定の補強部材20aに嵌合させることにより、パレット13に対する周方向と径方向の位置が正確に規制される。
【0040】
このサブリング14の上方からハウジング1を乗せ、ハウジング1の下面に突出するボルト5(図7に示す)をボルト受入れ孔31に挿通する。こうすることにより、パレット13に対するハウジング1の周方向と径方向の位置が正確に規制される。
【0041】
そしてこのワーク保持装置11をハウジング1と共にボルト圧入機12の圧入ステージまでコンベアによって搬送したのち、図13に示すように、圧入機本体39の位置決めピン28にパレット13の位置決め用の孔27を嵌合させる。こうすることにより、圧入機本体39に対するパレット13の位置決めがなされるとともに、圧入機本体39に対するハウジング1の位置決めもなされる。
【0042】
上記のように圧入機本体39の所定位置にハウジング1が保持されたのち、ボルト圧入機12の回転体駆動機構47のモータ46を駆動し、ハウジング1に対して回転体42を所定の原点位置に合わせることにより、圧入ユニット80,81が所定の原点位置にセッティングされる。なお、図13に示すように油圧シリンダ100の第1油室102に油を導入することにより、圧入ヘッド92と支持部材104との間の距離を広げておく。
【0043】
次いで、ピッチ送り機構77のモータ62を作動させ、ねじ部材70を第2の方向に回転させることにより、圧入すべき一対のボルト5,5間の距離(すなわちボルトピッチ円直径)に応じた距離分だけ圧入ユニット80,81を移動させる。こうすることにより、圧入すべき一対のボルト5,5間の各ボルト頭部5aの真上に圧入ヘッド92が対向するとともに、支持部材104の上端105がサブリング14の下面のうちボルト受入れ孔31と対向する。
【0044】
そののち、油圧回路115によって、加圧された油を第2油室103に供給する。この時、図14に示されるようにストッパ壁110が受け部111に支持されており、それ以上支持部材104が降下することが阻止されているから、第2油室103に油が供給されると、圧入部材91が下がり、圧入ヘッド92がボルト頭部5aに対して上方から当接する。
【0045】
この状態でさらに第2油室103に油が供給されると、圧入ヘッド92がボルト頭部5aに当接したのちは、フローティング状態にある支持部材104が上昇してゆき、支持部材104の上端105がサブリング14の下面に当接する。そしてさらに第2油室103に油が供給され、圧入ヘッド92と支持部材104との距離が狭まってゆくことにより、図15に示すようにボルト5がボルト挿入孔6に圧入される。
【0046】
こうして2本のボルト5が同時に圧入されたのち、第1油室102に油が供給され、圧入ヘッド92と支持部材104との間の距離が広がることによって、圧入ヘッド92がボルト頭部5aから離れるとともに、支持部材104がハウジング1から離れる。
【0047】
そののち、回転体駆動機構47のモータ46が所定量回転し、回転体42がボルト5の周方向の1ピッチ相当分だけ回動することにより、既に圧入されている前記一対のボルト5の隣の新たなボルト5のところまで圧入ユニット80,81が移動する。そして前述の圧入工程が繰り返される。
【0048】
以上述べた圧入工程をボルト5の数に応じた回数繰り返すことにより、全てのボルト5の圧入が完了したのち、ピッチ送り機構77のモータ62が逆回転することにより、圧入ユニット80,81が互いに近付く方向に移動し、圧入ユニット80,81がハウジング1と干渉しない位置まで退避する。さらに回転体駆動機構47のモータ46が作動することにより回転体42が元の位置に復帰する。以上の一連の工程を経て、ハウジング1台分のボルト圧入作業が終了となる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1に記載したワーク保持装置によれば、ボルト圧入機等に対してワークを所定位置に容易に位置決めすることができ、ワークの種類が変わったときにはワークに応じたサブリングに付け替えるだけでよいため、多種類のワークに対してボルトの圧入作業が迅速かつ容易に対応することができる。また、ハウジングの種類によっては、サブリングを用いずに、パレットのサブリング乗せ部に直接ハウジングを乗せ、そのボルトをパレットのボルト受入れ孔に挿通することもできる。そしてハウジング等のように大きく重いワークもパレットごとコンベアやシャトルあるいはリフタ等によって扱うことができるため、所望位置への搬送およびセッティングが容易であり、作業員の負担が軽減する。
【0050】
請求項2に記載したボルト圧入設備によれば、ボルトのサイズ等に応じた適正な大きさのボルト受入れ孔を有するサブリングを用いることにより、このボルト受入れ孔にハウジングのボルトを挿通し、このボルト受入れ孔の周縁部によってハウジングのボルト挿入孔まわりを支持できるため、ボルトを圧入する際にボルト挿入孔の開口縁にバリや変形が生じることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すワーク保持装置の平面図。
【図2】図1に示されたワーク保持装置のパレットの平面図。
【図3】図2中のIII−III 線に沿う断面図。
【図4】図1に示されたワーク保持装置のサブリングの平面図。
【図5】図1に示されたワーク保持装置のパレットとサブリングとの位置関係を示す平面図。
【図6】図5中のVI−VI 線に沿う断面図。
【図7】ハウジングにボルトを挿入した状態を下側から見た斜視図。
【図8】図2に示すパレットに他のサブリングを取付けた状態を示す平面図。
【図9】図8中のIX−IX 線に沿う断面図。
【図10】ボルト圧入機の一部の斜視図。
【図11】図10に示されたボルト圧入機の平面図。
【図12】図11中のXII−XII 線に沿う断面図。
【図13】図10に示されたボルト圧入機とワーク保持装置の一部を示す縦断面図。
【図14】図13に示すボルト圧入機の圧入部材が降下した状態を示す断面図。
【図15】図13に示すボルト圧入機の支持部材が上昇した状態を示す断面図。
【図16】差動機用のハウジングを示す斜視図。
【図17】従来のボルト圧入機とハウジングの一部を示す斜視図。
【符号の説明】
1…ハウジング
4…開口部
5…ボルト
10…ボルト圧入設備
11…ワーク保持装置
12…ボルト圧入機
13…パレット
14…サブリング
31…ボルト受入れ孔
42…回転体
47…回転体駆動機構
77…ピッチ送り機構
80,81…圧入ユニット
91…圧入部材
100…油圧シリンダ
104…支持部材

Claims (2)

  1. ルト挿入孔を有するワークを搬送可能なパレットと、
    前記パレットに対し着脱自在なサブリングと、
    を具備したワーク保持装置であって、
    前記パレットは、
    ボルト圧入作業を行う圧入部材が出入りする開口部と、該開口部の周方向複数箇所に上下方向に貫通するボルト受入れ孔が形成されたサブリング乗せ部とを備え、
    前記ワークは、
    円形の開口部と、該開口部の内周縁に該開口部の内側に向かってフランジ状に張り出す開口縁部と、該開口縁部に周方向に沿って所定ピッチで形成された複数の前記ボルト挿入孔とを有し、これらボルト挿入孔に前記圧入部材によってボルトが圧入される差動機のハウジングであり、
    前記サブリングは、
    前記パレットに前記ハウジングの種類に応じて付け替えることが可能で、かつ、このパレットとの相対位置を規制するための位置決め部を有するとともに前記ハウジングを支持するワーク支持部を有しかつ前記ハウジングの前記ボルト挿入孔に仮置きされて前記ハウジングの下面側に突出する前記ボルトを挿通可能な位置に、該ボルトの外径よりも僅かに内径が大きいボルト受入れ孔が形成されたサブリングであることを特徴とするワーク保持装置。
  2. 開口部の周縁部にボルト挿入孔を有するハウジングを保持するためのワーク保持装置と、
    前記ハウジングのボルト挿入孔にハウジングの内方からボルトを圧入するためのボルト圧入機と、
    を有するボルト圧入設備であって、
    前記ハウジングは、
    円形の前記開口部と、該開口部の内周縁に該開口部の内側に向かってフランジ状に張り出す開口縁部と、該開口縁部に周方向に沿って所定ピッチで形成された複数の前記ボルト挿入孔とを有し、
    前記ワーク保持装置は、
    前記ボルト圧入機の圧入部材が出入りする開口部を有し、かつ、該開口部の周方向複数箇所に上下方向に貫通するボルト受入れ孔が形成されたサブリング乗せ部を有するパレットと、
    前記パレットに対し着脱自在でかつこのパレットとの相対位置を規制するための位置決め部前記ハウジングを支持するワーク支持部とを有しかつ前記ハウジングの前記ボルト挿入孔に仮置きされて前記ハウジングの下面側に突出する前記ボルトを挿通可能な位置に、該ボルトの外径よりも僅かに内径が大きいボルト受入れ孔が形成されたサブリングとを具備し、
    前記ボルト圧入機は、
    前記ハウジングに対して回転自在な回転体と、
    前記回転体に設けられかつ前記ハウジングの前記開口部に挿入された状態において前記ボルト挿入孔にハウジングの内方からボルトを圧入可能な前記圧入部材を有するとともに前記サブリングを支持する支持部材を有しかつ前記圧入部材と前記支持部材を相対移動させるアクチュエータを有する圧入ユニットと、
    前記圧入ユニットを所望のボルト挿入孔の位置まで移動させるピッチ送り機構とを具備したことを特徴とするボルト圧入設備。
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