JP3566799B2 - 泡放出用ポンプ容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、上半を空気用の大径シリンダ、かつ下半を液体用の小径シリンダとしたシリンダ部材を容器体内へ垂設し、上記大小の両シリンダ内へ大径および小径の筒状ピストンを嵌合させてシリンダ内から作動部材を起立する、泡放出用ポンプ容器に係る。
【0002】
【従来の技術】
例えば、国際公開番号W092/08657号の泡放出用ポンプ容器が知られている。該容器は、上部を大径の空気シリンダに、下部を小径の液体シリンダに、それぞれ形成したシリンダ部材を、空気シリンダ上端面を蓋体で密閉させて容器体内へ垂設固定すると共に、上記両シリンダ内へ嵌合させた大小両径ピストンから大小両径ステムを、小径ステム上部を大径ステム内へ嵌着させかつ大径ステムを蓋体に貫通させて起立し、大径ステム上端にノズル付き押下げヘッドを嵌合した作動部材を上方付勢させて設け、付勢に抗して押下げされた状態で押下げヘッド一部を蓋体一部へ螺合可能に設けたものである。尚該螺合は、作動部材が上方へ起立すると輸送時の包装が嵩張ることとなるため、その作動部材を下限まで押下げてその包装を小形化するためで、使用の際は作動部材の上下動で液体シリンダ内へ液体が、また空気シリンダ内へ外気がそれぞれに設けた吸込み弁を通って流入し、またそれ等両シリンダ内の液体および空気が、液体は小径ステム上端の吐出弁を通って、また空気は大小両ステム間に設けた通路を通って、更に大径ステム上端上方の吐出路部分内へ嵌着させた発泡部材を通過することで混合し、発泡してノズルから放出するよう設けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の容器は、ヘッド押下げと略同時に小径ステム上端部内の吐出弁と押下げヘッドから垂下する嵌合筒内発泡部材との間に形成される混合室内へ、小径ステム内を通る液体と大小両ステム間を通る空気とが流入するが、当初混合室内へ入る空気は圧縮が充分になされていないため、混合室内へ入る液体量に比べて空気量が不足し、そのため当初放出される泡はその発泡が不完全となる欠点があった。また、作動部材を上方付勢するコイルスプリングが液体シリンダへ内装させているから、毛染め液等、金属が錆つき易い成分を含む液体を収納すると、コイルスプリング外面が錆つき、かつこの錆によって液体シリンダ内へ吸上げた液体が変色或いは変質することがあった。
【0004】
請求項1の発明は、ヘッド押下げにより混合室への液体流入に先立って、空気が流入し、液体流入時に充分圧縮された空気が混合室内へ流入して、ヘッド押下げ当初から液体量に見合う空気量を有する発泡を得られるように、かつ作動部材を上方付勢するコイルスプリングを空気シリンダへ内装させることで、コイルスプリングが錆ないようにして、収納液体の変色、変質を阻止できるよう設けた。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1の目的に加えて、容器体口頸部に嵌合させた装着筒外面へ、ヘッドを覆うキャップを螺合できるよう設けた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、容器体1口頸部2に嵌合させた装着筒20で固定させて、上半を大径シリンダ4、下半を小径シリンダ5としかつこれ等両シリンダをフランジ状壁6で連結したシリンダ部材3を、容器体1内上部へ垂下し、また小径シリンダ5内から上方付勢されて起立する、下端を小径筒状ピストン33とするステム31の上部外面に、ノズル付きヘッド37から垂下するステム嵌合筒39を嵌着して作動部材30となし、上記ステム31の中間部外面に付設した第1外向きフランジ状壁34下面と上記フランジ状壁6上面との間に介在させたコイルスプリング35によって作動部材30を上方付勢し、また、上記ステム嵌合筒39の下部内面に上端部外面を気密に嵌合させかつ上記第1外向きフランジ状壁34の内周部上面へ下端を気密に係合させて、ステム31上部外面へ摺動筒43を上下動自在に嵌合させると共に、該摺動筒から突出する、第1外気吸込み弁63付き第2外向きフランジ状壁45外周に、上記大径シリンダ4内面に嵌合する大径筒状ピストン44を付設して大径ピストン42となし、また上記小径シリンダ5の底部内から起立する、下端を吸込み弁体82とする棒状部材80の上部をステム31内へ、該ステムとの摩擦係合で該ステムと共に上下動自在に嵌合させ、更にステム31の上部内面に吐出弁36を設け、かつステム嵌合筒39の上部内面へ発泡部材50を嵌着させ、該発泡部材と吐出弁36間に形成した混合室57内と大径ピストン42下方の大径シリンダ4内とを、ステム31とステム嵌合筒39および摺動筒43との間に設けた空気路55で連通させ、更に小径シリンダ5の底部内面に設けた吸込み弁座13から容器体内底部へ吸上げパイプ15を垂下し、作動部材30が上限まで押上げられた状態で、上記棒状部材80の下端部外面に付設した複数係合片81上面が、小径シリンダ5の下部内面に固着させた係止筒12下端へ係合し、かつ小径シリンダ5底部の吸込み弁座13と上記吸込み弁体82との間の間隔よりも、大径ピストン42の第2外向きフランジ状壁45内周部上面とステム嵌合筒39下端面との間の間隙を小とした。
第2の手段として、上記構成とした泡放出用ポンプ容器において、装着筒20の外面に螺子溝を周設した。
【0007】
【発明の実施の形態】
1は口頸部2を起立する容器体である。
3はシリンダ部材であり、該シリンダ部材は、上半を空気用の大径シリンダ4、下半を液体用の小径シリンダ5として、それ等両シリンダをフランジ状壁部6で連設し、また、大径シリンダ4上端に付設した外向きフランジ7の内周部に環状溝8を、かつ該環状溝の底部に複数の第1外気吸込み孔9を、それぞれ穿設し、上記フランジ状壁部6内周部に上面開口の凹溝10を周設している。更に、上記小径シリンダ5の下部内面には、上端部内面に突部を周設した係止筒12を固着させ、該係止筒下方の小径シリンダ部分下部に下方小径テ−パ状の吸込み弁座13を設け、該吸込み弁座の吸込み弁孔13aと連通して小径シリンダ5下端からパイプ嵌合筒14を垂設し、該パイプ嵌合筒内へ上端部を嵌合させて容器体底部へ吸上げパイプ15を垂下している。
【0008】
20は装着筒であり、該装着筒は、口頸部2外面へ螺合させた周壁21を頂壁22周縁から垂設すると共に、該頂壁の外周部下面と口頸部2上端面との間で上記シリンダ部材3の外向きフランジ7を挟持させ、また、頂壁22中央部を開口してその開口周縁から内面に外気吸入溝を縦設した案内筒23を垂下し、更に、上記頂壁22の外周部を残して該頂壁内方部分に隆出する起立筒24の下端から補助筒25を垂下し、更に頂壁22外周部から垂下した短筒を上記大径シリンダ4の環状溝8内へ外気吸入用の間隙を残して挿入させ、また更に、上記周壁21の上部外面にキャップ螺合用の螺子溝を周設している。
【0009】
上記シリンダ部材3内からは作動部材30を起立する。該作動部材は、コイルスプリング35により上方付勢させて、上記小径シリンダ5内へ嵌合させた小径筒状ピストン33からステム31を起立し、該ステムの上端部外面へヘッド37のステム嵌合筒39を嵌着させ、かつ該ステム嵌合筒直ぐ下方のステム部分外面へ大径ピストン42を小ストローク上下動自在に嵌合させたものであり、当該作動部材を構成する各部分について以下更に詳述する。
【0010】
ステム31は下部を内外二重筒状として内方側の筒体32下端に小径筒状ピストン33を付設している。またステム31の中間部には、内周部上面に上向き周溝を穿設した第1外向きフランジ状壁34を付設し、該第1外向きフランジ状壁下面と上記大径シリンダ4の凹溝10底壁上面との間に、作動部材30を上方付勢する金属製のコイルスプリング35を介在させている。更にステム31の上部内には、該ステムの上部内面から内向きフランジを介して起立する筒状弁座と、該弁座に着座する玉弁とで吐出弁36を形成し、その玉弁は合成樹脂、セラミック等、金属以外の材料で形成する。
【0011】
ヘッド37は、頂壁38外周部から内外二重筒状にステム嵌合筒39を垂下して、その下部を既述装着筒20の案内筒23内へ摺動可能に挿入させ、かつステム嵌合筒39の内方筒部39a下部を大内径部として、該大内径部上方の内方筒部部分下半へステム31上部を嵌着させ、また該ステム嵌着部分内面に複数の第1高圧空気流出溝40を縦設し、該溝上端をステム31上端面によりも上方へ設け、更に、ステム嵌合筒39の上端内面に前端を開口させて頂壁38下面にノズル41を横設し、該ノズルを前方へ延長形成している。図示例ではステム嵌合筒39を二重筒で形成したが一重でもよい。
【0012】
大径ピストン42は、ステム31の上部外面に摺動可能に嵌合させた摺動筒43と、大径シリンダ4の上端部内面に嵌合させた大径筒状ピストン44との各中間部に、摺動筒43側が高く、大径筒状ピストン44側が低い、階段付きの第2外向きフランジ状壁45上下両端をそれぞれ連結して形成し、上記摺動筒43上端部は肉薄弾性部となし、その上部を上記ステム嵌合筒39下部の大内径部内面へ気密に圧接させている。また上記第2外向きフランジ状壁45の内周部上面から、摺動筒43との間に小間隙をおいて係合筒46を起立し、該係合筒下端が囲む第2外向きフランジ状壁部分に第2外気吸込み孔47を複数穿設している。当該大径ピストンは、図1が示すように、既述第1外向きフランジ状壁34内周部の上向き周溝内へ摺動筒43下端が嵌合したときを下限とし、また図2が示すように、ステム嵌合筒39の内方筒部39a下端が上記摺動筒43と係合筒47との間へ気密に嵌合して上記第2外気吸込み孔47を密閉したときを上限として、小ストロークだけ、ステム31に対して上下動するよう形成し、更に摺動筒43が摺動するステム31の外面部分に複数の第2高圧空気流出溝48を穿設し、図1が示すように摺動筒43が下限に位置する状態では、摺動筒43下端が第2外向きフランジ状壁45部分へ気密に当接して、第2高圧空気流出溝48下端と大径シリンダ4内との連通を遮断させている。
【0013】
50は発泡部材であり、該発泡部材は、上部をステム嵌合筒39上部内へ、かつ下部を小径部としてステム31の上部内面へ、それぞれ嵌着させた発泡筒51を有し、該発泡筒の上半内面へ、上端面に発泡ネット52を張設した小筒53, 53を上下に重ねて嵌合させている。また小径部外面には第3高圧空気流出溝54を縦設し、該溝と既述第1, 第2高圧空気流出溝40, 48とで、大径ピストン42下方の大径シリンダ4内と後述混合室57とを連通する空気路55を形成している。更に発泡筒51の小径部下端からは内向きフランジを介して阻止片56を垂下し、既述吐出弁36を通過した液体により玉弁が押し上げられて内向きフランジのフランジ孔が閉塞されることがないよう形成し、更に、その内向きフランジと吐出弁36との間に、吐出弁を通過した液体と、上記空気路55を通って流入する高圧空気との混合室57を設ける。発泡筒51は必ずしも必要ではなく、小筒53を直接ステム嵌合筒39上部内へ嵌合させてもよい。
【0014】
上記大径ピストン42の摺動筒43下部外面には、第1外気吸込み弁体60を嵌合させる。該弁体は上記摺動筒43の下部外面へ嵌着させた短筒61下端から斜め上外方へ肉薄の弾性外向きフランジ状壁62を突出し、その上端部を上記大径ピストン42の第2外向きフランジ状壁45の中間部下面へ圧接させて第1外気吸込み弁63を形成している。
【0015】
70は第2外気吸込み弁体であり、該第2外気吸込み弁体は、既述装着筒20の補助筒25外面に上部を嵌着させた基筒部71の下端部外面から上外方へ弾性逆スカート状部72を突出して、その上端部を既述大径シリンダ4の上端内面へ圧接させて第2外気吸込み弁73を形成し、容器体内が液体減少により負圧化すると、弾性逆スカート状部72を押し広げ、かつ大径シリンダ4上端面と既述装着筒20の頂壁22下面との間、環状溝8および第1外気吸込み孔9を通って、外気が容器体内へ流入して負圧状態を解消するよう形成している。
【0016】
上記小径シリンダ5内底部からは棒状部材80を起立している。該棒状部材は、既述ステム31から吊り下げしてその下端部外面に複数付設した係合片81を既述係止筒12下端に係合させ、また棒状部材80下端は吸込み弁体82となし、該棒状部材下降時に、その弁体が既述小径シリンダ5底部の吸込み弁座13に着座して吸込み弁孔13aを閉塞するよう形成している。棒状部材80上端部は弾性大径部83として、該弾性大径部をステム31下部の筒体32上部内面で強制摺動可能に抱持させている。よって、作動部材30下降時に、ステム31と共に棒状部材80が下降して、その下端が吸込み弁孔13aを閉塞すると、棒状部材80が停止して作動部材30のみが下降し、また作動部材上昇の際は、始めステム31と共に棒状部材80も上昇するが、係合片81上面が係止筒12下端面へ係合すると棒状部材80は停止し、以後作動部材30だけが上昇する。
【0017】
90はキャップであり、頂壁周縁から垂設した周壁部下部を既述装着筒20の起立筒24外面へ嵌合させている。当該キャップは、周壁部を大径化して既述装着筒20の周壁21上部外面へ螺合させるよう形成してもよい。
【0018】
図1が示す状態では、小径シリンダ5底部の吸込み弁座13と棒状部材80下端の吸込み弁体82との間、および大径ピストン42の第2外向きフランジ状壁45上面とヘッド37から垂下するステム嵌合筒39下端面との間のそれぞれに大小の間隙があいているので、該状態からヘッド37を押下げると、大径ピストン42、シリンダ部材3に対してヘッド37、ステム31、棒状部材80が下降して、大径ピストン42の摺動筒43下端がステム31の第1外向きフランジ状壁34上面から離れ、大径シリンダ4から混合室57へ至る空気路55が開き、次いでステム嵌合筒39下端が大径シリンダ4の第2外向きフランジ状壁45へ接するため、大径ピストン42がヘッド37等と共にシリンダ部材3に対して下降し、そのため大径シリンダ4内空気が加圧されて、高圧空気が混合室57へ流入を開始し、続いて棒状部材80下端の吸込み弁体82が小径シリンダ5底部の吸込み弁座13へ密着して吸込み弁孔13aを密閉し、更に続いて下端を小径筒状ピストン33とするステム31が棒状部材80に対して下降するため、小径シリンダ5およびステム31内液体が加圧され、吐出弁36が開き、液体が混合室57へ入って空気と混合し、かつ発泡部材50を通過してノズル41から泡となって放出されることとなる。
尚材料限定がない各部材は合成樹脂材により適宜成形する。
【0019】
【発明の効果】
本発明は上記構成とするものであり、請求項1の発明の場合は、小径シリンダ5底部に形成した吸込み弁座13と、その小径シリンダ5の底部内から起立して上部をステム31内へ、該ステムとの摩擦係合でステム31と共に上下動自在に嵌合させた棒状部材80下端の吸込み弁体82との間隙よりも、大径ピストン42の第2外向きフランジ状壁45内周部上面とヘッド37から垂下するステム嵌合筒39下端面との間の間隙を小としたから、ヘッド37押下により、ステム嵌合筒39下端が大径ピストン42の第2外向きフランジ状壁45上面へ接して、大径ピストン42を押下げ、そのため大径シリンダ内空気が加圧されて、高圧空気が空気路55を通って混合室57内への流入を開始した後、棒状部材80の吸込み弁体82が小径シリンダ5の吸込み弁座13へ密着し、次いで小径筒状ピストン33が小径シリンダ5に対して下降することとなり、このようにして加圧空気流入開始後に、液体が混合室57内へ流入するから、ヘッド押下げの当初においても空気量と液体量との混合比を適正とすることができ、従来のように液体量に対して空気量が不足して発泡が不完全となることがない。また、ステム31の中間部外面に第1外向きフランジ状壁34を付設し、該第1外向きフランジ状壁下面と大径シリンダ4のフランジ状壁6上面との間に作動部材30を上方付勢するコイルスプリング35を介在させたから、該コイルスプリングに収納液体が触れて錆つくことがなく、よって、従来のようにコイルスプリング外面についた錆で収納液体が変色或いは変質する不都合がない。
【0020】
請求項2の発明の場合は、請求項1の効果を有し、かつ装着筒20外面に螺子溝を周設したから、キャップ90の周壁部下部内面を装着筒20外面へ螺合させることで、キャップ90を容易に着脱できるよう形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明容器の一実施形態の縦断面図である。
【図2】同実施形態を作動部材を押下げた状態で示す縦断面図である。
【符号の説明】
3…シリンダ部材 20…装着筒 30…作動部材
37…ヘッド 42…大径ピストン 50…発泡部材
Claims (2)
- 容器体1口頸部2に嵌合させた装着筒20で固定させて、上半を大径シリンダ4、下半を小径シリンダ5としかつこれ等両シリンダをフランジ状壁6で連結したシリンダ部材3を、容器体1内上部へ垂下し、また小径シリンダ5内から上方付勢されて起立する、下端を小径筒状ピストン33とするステム31の上部外面に、ノズル付きヘッド37から垂下するステム嵌合筒39を嵌着して作動部材30となし、上記ステム31の中間部外面に付設した第1外向きフランジ状壁34下面と上記フランジ状壁6上面との間に介在させたコイルスプリング35によって作動部材30を上方付勢し、また、上記ステム嵌合筒39の下部内面に上端部外面を気密に嵌合させかつ上記第1外向きフランジ状壁34の内周部上面へ下端を気密に係合させて、ステム31上部外面へ摺動筒43を上下動自在に嵌合させると共に、該摺動筒から突出する、第1外気吸込み弁63付き第2外向きフランジ状壁45外周に、上記大径シリンダ4内面に嵌合する大径筒状ピストン44を付設して大径ピストン42となし、また上記小径シリンダ5の底部内から起立する、下端を吸込み弁体82とする棒状部材80の上部をステム31内へ、該ステムとの摩擦係合で該ステムと共に上下動自在に嵌合させ、更にステム31の上部内面に吐出弁36を設け、かつステム嵌合筒39の上部内面へ発泡部材50を嵌着させ、該発泡部材と吐出弁36間に形成した混合室57内と大径ピストン42下方の大径シリンダ4内とを、ステム31とステム嵌合筒39および摺動筒43との間に設けた空気路55で連通させ、更に小径シリンダ5の底部内面に設けた吸込み弁座13から容器体内底部へ吸上げパイプ15を垂下し、作動部材30が上限まで押上げられた状態で、上記棒状部材80の下端部外面に付設した複数係合片81上面が、小径シリンダ5の下部内面に固着させた係止筒12下端へ係合し、かつ小径シリンダ5底部の吸込み弁座13と上記吸込み弁体82との間の間隔よりも、大径ピストン42の第2外向きフランジ状壁45内周部上面とステム嵌合筒39下端面との間の間隙を小としたことを特徴とする泡放出用ポンプ容器。
- 装着筒20の外面に螺子溝を周設した請求項1記載の泡放出用ポンプ容器。
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