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JP3564381B2 - 吊り金具用変向金具 - Google Patents

吊り金具用変向金具 Download PDF

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JP3564381B2 JP2000322477A JP2000322477A JP3564381B2 JP 3564381 B2 JP3564381 B2 JP 3564381B2 JP 2000322477 A JP2000322477 A JP 2000322477A JP 2000322477 A JP2000322477 A JP 2000322477A JP 3564381 B2 JP3564381 B2 JP 3564381B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井材等を吊設するのに使用される吊り金具の吊り元金具に取り付けて、吊りボルトの向きを変更できるようにするための吊り金具用変向金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9及び図10において、1は吊り元金具、2は吊り元金具1に取り付けて使用される従来の変向金具、また3は吊りボルト3である。これら吊り元金具1と変向金具2と吊りボルト3とによって吊り金具4を構成する。吊り元金具1は、側面視コ字状の金具本体5を有し、この金具本体5に締付ボルト6が取り付けられる。変向金具2は、図10から分かるように、一対の側板部7a,7aと両側板部7a,7aをつなぐ連結板部7bとからなるコ字状本体7を有し、この連結板部4bには両側板部7a,7aにわたってスライド溝7cが形成されている。しかして、変向金具2のコ字状本体7を吊り元金具1の金具本体5の一端部に嵌め込んでボルト8で枢着することによって、このボルト8を中心に変向金具2のコ字状本体6と吊り元金具1の金具本体5とが互いに回転可能となる。
【0003】
上記のように吊り元金具1と変向金具2と吊りボルト3とからなる吊り金具4の使用にあたって、図9及び図10に示すように、吊り元金具1の金具本体5を例えばL形鋼からなる上部屋根枠F1に取り付け固定した後、変向金具2のコ字状本体7に形成されたスライド溝7cに吊りボルト3の一端部を挿通すると共に、このスライド溝7cを挟むように一対の吊りボルト固定用ナット9,9を吊りボルト3に螺合しておくことにより、変向金具2は吊り元金具1に対し一定の平面に沿って所要角度α範囲内で揺動可能となり、吊りボルト3は変向金具2の揺動方向に対し直交する方向に所要角度β範囲内で揺動可能となる。尚、図9では、変向金具2から下方へ延びた吊りボルト3の先端部は、他の吊り金具から垂下して下部屋根枠F1に連結された他の吊りボルト3の下端部に取付金具Gを介して取り付けてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の変向金具2は、吊り元金具1に対し一定平面に沿った方向に揺動させることしかができないため、吊りボルト3の向きを任意方向に設定して吊りボルト3を固定するのに手間がかかり、作業が面倒となっていた。そこで、本発明は、吊り元金具に対し一定平面上で360°自由に回転させることを可能とした吊り金具用変向金具を提供し、もって吊りボルトの向きを任意方向に迅速容易に変更設定できるようにすることを目的とする。
【0005】
請求項1に係る発明に吊り金具用変向金具は、吊り元金具1,1′に取り付けて、吊りボルト3の向きを変更できるようにするための吊り金具用変向金具12であって、上板部13と両側板部14,14とで下向きコ字枠状に形成されると共に両側板部14,14の下端部が下向き凸形の円弧状底板部15でつながれ、該円弧状底板部15の両端間の幅Waは、前記両側板部14,14間の幅Wbよりも広くなるよう形成されてなる変向金具本体12oからなり、前記変向金具本体12oには上板部13に吊り元金具1,1′とボルト結合するためのボルト挿通孔17を設け、円弧状底板部15にはその円周方向に長く延びるボルト挿通用長孔20を形成し、この長孔20に吊りボルト3の一端部を挿通すると共に、この長孔20を挟むように一対の吊りボルト固定用ナット9,9を吊りボルト3に螺合して、吊りボルト3の一端部を長孔20の所要位置で固定するようにしたことを特徴とする。
【0006】
請求項2は、請求項1に記載の吊り金具用変向金具において、前記変向金具本体12oには両側板部14,14の対向位置に、吊り元金具1とボルト18結合するためのボルト挿通孔19を設けてなることを特徴とする。
【0007】
請求項3は、請求項1又は2に記載の吊り金具用変向金具において、前記ボルト挿通用長孔20は、円弧状底板部15の円周方向長さの中間部から当該底板部15の一端部側に亘って形成されてなることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る吊り金具用変向金具12の外観斜視図、図2の(A)は図1のA−A線断面図、(B)は同変向金具12を図1に示す矢印Bの方向から見た側面図、図3及び図4は同変向金具12の使用形態を示す斜視図である。これらの図から分かるように、本発明に係る変向金具12は、上板部13と両側板部14,14とで下向きコ字枠状に形成されると共に両側板部14,14の下端部どうしが下向き凸形の円弧状底板部15でつながれてなる変向金具本体12oからなるもので、変向金具本体12oの上板部13には、図3に示すようにボルト16を使用して吊り元金具1とボルト結合するためのボルト挿通孔17が設けられ、各側板部14には、図4に示すようにボルト18を使用して吊り元金具1とボルト結合するためのボルト挿通孔19が上下2箇所に設けられ、そして円弧状底板部15にはその円周方向に長く延びるボルト挿通用長孔20が形成されている。
【0009】
変向金具本体12oの円弧状底板部15は、図2の(A)から分かるように、正面視略半円状に形成されていて、その両端間の幅Waは、両側板部14,14間の幅Wbよりも広くなるように形成されており、これによりボルト挿通用長孔20の長さをより長く形成できて、吊りボルト3の変向角度範囲を極力広くすることができる。また、ボルト挿通用長孔20がこの円弧状底板部15の円周方向に沿って形成されているため、吊りボルト3を円滑に揺動させることができる。また、このボルト挿通用長孔20は、同じく図2の(A)から分かるように、円弧状底板部15の円周方向全域ではなく、その円周方向長さの略中間部から当該底板部15の一端部側に亘って概ね90°程度の角度範囲に形成されている。これは、円弧状底板部15の円周方向全域に亘って長孔20を形成すると、底板部15の強度が低下することになり、また後記のように変向金具本体12oを吊り元金具1に対し360°回転させることができるので、長孔20を円周方向全域に亘って形成しなくても、吊りボルト3の変向角度範囲を狭めることがないからである。尚、このボルト挿通用長孔20では、図5に示すように吊りボルト3を約60°の角度範囲で揺動させることができる。
【0010】
この変向金具本体12oを製作するには、所要幅と長さを有する帯状の鋼板をプレス加工して、中間部に円弧状底板部15を形成し、その両側に両側板部14,14を形成した後、両端部を折曲重合して、図示のような上板部13を形成すればよい。尚、ボルト挿通孔17,19及びボルト挿通用長孔20は、上記の成形加工をする前に予め穿孔しておけばよい。
【0011】
上記のような構成よりなる変向金具12を吊り元金具1に取り付けて、吊りボルト3の向きを自由に変更できる吊り金具として使用する方法について、以下に説明する。
【0012】
図3及び図4に示される吊り元金具1は、図9及び図10に示したものと同じ周知構造の吊り元金具で、上横枠21と、下横枠22と、上下両横枠21,22をつなぐ縦枠23とからなる側面視コ字状の金具本体5を有する。この金具本体5の上横枠21は両側一対の横枠部材21a,21aからなり、下横枠22は断面コ字状に形成され、縦枠23は両側一対の縦枠部材23a,23aからなり、上横枠21の各横枠部材21aにはボルト挿通孔24が形成されると共に、支持板25が垂直に突設され、また下横枠22には複数のボルト孔26が形成されており、そのボルト孔26の一つに締付ボルト6が螺入される。
【0013】
先ず、図3に示す使用形態にあっては、本発明に係る変向金具12の変向金具本体12oの上板部13を、吊り元金具1の金具本体5の下横枠22の一端部下面に当接し、上板部13のボルト挿通孔17から下横枠22のボルト孔26にボルト16を螺入して軽く締めておき、また変向金具本体12oのボルト挿通用長孔20に吊りボルト3の一端部を挿通すると共に、この長孔20を挟むように一対の吊りボルト固定用ナット9,9を吊りボルト3に螺合して軽く締めておく。こうして本発明に係る変向金具12を吊り元金具1に取り付けることによって、吊り金具4を組み立てる。
【0014】
図5は、上記のようにして組み立てた吊り金具4の使用例を示したもので、吊り元金具1の金具本体5を、例えばL形鋼からなる若干傾転した上部屋根枠27の所定箇所でそのウエブ27aに嵌め込んで締付ボルト6によって締め付け固定した後、一端部が変向金具12に取り付けられた吊りボルト3の向きを、当該吊りボルト3の他端部が取り付けられる箇所、例えば下部屋根枠(図示省略)の所定箇所に対向するように設定する。
【0015】
この吊りボルト3の向きの設定にあたっては、変向金具本体12oが吊り元金具1に対してボルト16の周りに360°回転可能であると共に、吊りボルト3が変向金具本体12oのボルト挿通用長孔20に沿って約60°の角度範囲内で揺動できるようになっているから、変向金具本体12oをボルト16の周りで回転させながら、吊りボルト3をボルト挿通用長孔20に沿って揺動させることによって、吊りボルト3の向きを、当該吊りボルト3の他端部が取り付けられる箇所に合致する方向に迅速容易に設定することができる。
【0016】
尚、図5においては、実線で示す吊りボルト3は、変向金具本体12oのボルト挿通用長孔20に沿って紙面と直交する方向に揺動できる状態を示している。しかして、変向金具本体12oをこの図の実線図示位置から吊り元金具1に対しボルト16を中心に90°回転させると、吊りボルト3は、図5の実線図示位置から同図の例えば右側に仮想線で示す位置までの約60°の範囲内でボルト挿通用長孔20に沿って揺動可能であり、更にその状態から変向金具本体12oを180°反転させることによって、吊りボルト3は、図5の実線図示位置から同図の左側に仮想線で示す位置までの約60°の範囲内でボルト挿通用長孔20に沿って揺動可能となる。
【0017】
上記のようにして吊りボルト3の向きを所定方向に設定したならば、変向金具本体12oを吊り元金具1に取り付けているボルト16を締め付け固定し、またボルト挿通用長孔20を挟むように吊りボルト3に螺合している吊りボルト固定用ナット9,9の一方を他方に対し強く締め付けて、吊りボルト3を変向金具本体12oに固定すればよい。
【0018】
図4は他の使用形態を示したもので、変向金具12及び吊り元金具1は、図3に示すものと夫々同じものである。即ち、この図4に示す使用形態においては、吊り元金具1を逆さにした状態で、変向金具本体12oの上部側を吊り元金具1の金具本体5の縦枠部材23a,23a間に挿入し、金具本体5のボルト挿通孔24から変向金具本体12oの側板部14に設けてあるボルト挿通孔19に亘ってボルト18を挿通し、その先端部にナット(図示せず)を螺合して、軽く締め付けておく。また図3の場合と同様に、変向金具本体12oのボルト挿通用長孔20に吊りボルト3の一端部を挿通すると共に、この長孔20を挟むように一対の吊りボルト固定用ナット9,9を吊りボルト3に螺合して軽く締め付けおく。こうして変向金具12を吊り元金具1に取り付けることにより、吊り吊り金具4を組み立てる。
【0019】
図6は図4のようにして組み立てた吊り金具1の使用例を示したもので、吊り元金具1の金具本体5を、図4と同様に若干傾転した上部屋根枠27の所定箇所でそのウエブ27aに嵌め込んで締付ボルト6によって締め付け固定した後、一端部が変向金具12に取り付けられた吊りボルト3の向きを、当該吊りボルト3の他端部が取り付けられる箇所、例えば下部屋根枠の所定箇所に対向するように設定する。この使用例において、変向金具本体12oは、吊り元金具1に対しボルト18を中心に例えば約160°の角度範囲内で揺動可能であり、また吊りボルト3は、図6に実線で示す状態から、変向金具本体12oのボルト挿通用長孔20に沿って紙面と直交する方向に約60°の角度範囲内で揺動可能である。
【0020】
図7は、上述した吊り元金具1と変向金具12とからなる吊り金具4の吊り元金具1を、H形鋼からなる屋根枠28の下部フランジ28a及び上部フランジ28bに夫々取り付けて使用する例を示したものである。吊り元金具1を屋根枠28の下部フランジ28aに取り付けた吊り金具4は、図5に示される吊り金具4の使用例と同じである。この場合、変向金具12の変向金具本体12oから延びる吊りボルト3は、実線で示す位置を仮に基準位置とすれば、この基準位置の周りに360°回転可能であると共に、その基準位置から放射方向へ仮想線図示のような位置まで揺動可能である。従って、一端部を変向金具本体12oに取り付けた吊りボルト3の他端部を、図示のような位置にある取付枠29,30,31に対し容易に取り付けることができる。
【0021】
また、吊り元金具1をH形鋼からなる屋根枠28の上部フランジ28bに取り付けた吊り金具4は、図6に示される吊り金具4の使用例とは、上下の向きが逆となっているだけで、その取付方法は図6の場合と同じであって、一端部を変向金具本体12oに取り付けた吊りボルト3の他端部を、例えば図示のような位置にある取付枠32,33,34に対し容易に取り付けることができる。
【0022】
図8の(A)及び(B)は、変向金具12を前記吊り元金具1とは異なった別の吊り元金具1′に取り付けて使用する使用例を示す。この吊り元金具1′は、天井下面を波板状のデッキプレート43で形成した天井部44に取り付けられる周知構造のもので、ボルト孔35aを有する底部35の左右両端に比較的急な傾斜角度で斜め上方へ対称状に延びる支持アーム36,36を連設してなる略V字状の金具本体37と、断面下向きコ字形の嵌合部38の左右両端に比較的緩い傾斜角度で斜め上方へ対称状に延びる支持アーム39,39を連設して、金具本体37の上側に配置される略V字状の突っ張り部材40と、金具本体37の底部35のボルト孔34に螺入されて、上端部が突っ張り部材40の嵌合部38に下方から嵌合される吊りボルト41と、からなるもので、金具本体37の各支持アーム36の先端折り返し部36aが突っ張り部材40の各支持アーム39先端係止部39aに係嵌されている。
【0023】
上記の吊り元金具1′に変向金具12を取り付けるには、変向金具本体12oの上板部13に設けてあるボルト挿通孔17(図1その他を参照)に吊り元金具1′の吊りボルト41の下端部を挿入すると共に、このボルト41に螺合した上下の一対のナット42,42で固定すればよい。しかして、吊り元金具1′を天井部44に取り付けるときは、突っ張り部材40の各支持アーム39の先端係止部39aに係嵌した金具本体37の各先端折り返し部36aを、図5の(B)に示すように天井部44の凹部45の係合溝45aに係合させた後、吊りボルト41を回して、金具本体37を押し上げながら突っ張り部材40を左右方向に突っ張らせると、突っ張り部材40の支持アーム39の先端係止部39aに係嵌した金具本体37の各先端折り返し部36aが係合溝45aに圧接して、金具本体36を天井部44に固定させることができる。変向金具12の使用方法については、図3、図5及び図7で説明した通りである。
【0024】
以上の実施形態では、変向金具本体12oの側板部14にボルト挿通孔19を設けることによって、図4及び図6に示すような使用方法ができるようにしたことを説明したが、この使用は必ずしも必要ではなく、従って側板部14にはボルト挿通孔19を設けなくてもよい。この変向金具12の大きな特徴は、変向金具本体12oの上板部13にボルト挿通孔17を設け、このボルト挿通孔17を介して吊り元金具1,1′とボルト16結合することにより、変向金具本体12oを吊り元金具1の金具本体5に対しボルト16を中心に360°自由に回転させることができるようにしたことである。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の変向金具によれば、変向金具本体が吊り元金具に対して変向金具本体取付用ボルトの周りに360°回転可能であると共に、吊りボルトが変向金具本体のボルト挿通用長孔に沿って所要角度範囲揺動可能となっているから、変向金具本体をボルトの周りで回転させながら、吊りボルトをボルト挿通用長孔に沿って揺動させることによって、吊りボルトの向きを、当該吊りボルトの他端部が取り付けられる箇所に合致する方向に迅速且つ容易に設定することができる。また、ボルト挿通用長孔を変向金具本体の円弧状底板部にその円周方向に沿って形成しているから、変向金具本体に対する吊りボルトの揺動を円滑に行わせることができる。
また本発明によれば、変向金具本体の円弧状底板部は、正面視略半円状に形成されていて、その両端間の幅は、両側板部間の幅よりも広くなるように形成されており、これによりボルト挿通用長孔の長さをより長く形成できて、吊りボルトの変向角度範囲を極力広くすることができる。
【0026】
請求項2に係る発明の変向金具によれば、変向金具本体には両側板部の対向位置に、吊り元金具とボルト結合するためのボルト挿通孔を設けているから、このボルト挿通孔を利用して、吊り元金具をボルト結合することにより、変向金具本体を吊り元金具に対して上記ボルト結合するボルトを中心に所要角度範囲揺動させることができる。
【0027】
請求項3に係る発明の変向金具によれば、ボルト挿通用長孔は、円弧状底板部の円周方向長さの中間部から当該底板部の一端部側に亘って形成されているから、底板部の強度が低下せず、変向金具本体そのものが頑強なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吊り金具用変向金具の外観斜視図である。
【図2】(A)は図1のA−A線断面図、(B)は変向金具を図1に示す
矢印Bの方向から見た側面図である。
【図3】吊り金具用変向金具の使用形態を示す斜視図である。
【図4】同吊り金具用変向金具の他の使用形態を示す斜視図である。
【図5】図3のようにして組み立てた吊り金具の使用例を示す側面図であ
る。
【図6】図4のようにして組み立てた吊り金具の使用例を示す側面図であ
る。
【図7】吊り金具の吊り元金具を、H形鋼からなる屋根枠の下部フランジ
及び上部フランジに夫々取り付けて使用する例を示す説明図である。
【図8】(A)は変向金具を他の吊り元金具に取り付けて使用する使用例
を示す斜視図、(B)はその使用状態を示す一部断面正面である。
【図9】従来の変向金具を有する吊り金具の使用例を示す斜視図である。
【図10】(A)は図9の吊り金具の使用状態を示す斜視図、(B)はそ
の側面図である。
【符号の説明】
1,1′ 吊り元金具
3 吊りボルト
4 吊り金具
9 ボルト固定用ナット
12 変向金具
12o 変向金具本体
13 上板部
14 側板部
15 底板部
16,18 ボルト
17,19 ボルト挿通孔
20 ボルト挿通用長孔

Claims (3)

  1. 吊り元金具に取り付けて、吊りボルトの向きを変更できるようにするための吊り金具用変向金具であって、
    上板部と両側板部とで下向きコ字枠状に形成されると共に両側板部の下端部が下向き凸形の円弧状底板部でつながれ、該円弧状底板部の両端間の幅は、前記両側板部間の幅よりも広くなるよう形成されてなる変向金具本体からなり、
    前記変向金具本体には上板部に吊り元金具とボルト結合するためのボルト挿通孔を設け、円弧状底板部にはその円周方向に長く延びるボルト挿通用長孔を形成し、この長孔に吊りボルトの一端部を挿通すると共に、この長孔を挟むように一対の吊りボルト固定用ナットを吊りボルトに螺合して、吊りボルトの一端部を長孔の所要位置で固定するようにした吊り金具用変向金具。
  2. 前記変向金具本体には両側板部の対向位置に、吊り元金具とボルト結合するためのボルト挿通孔を設けてなるなる請求項1に記載の吊り金具用変向金具。
  3. 前記ボルト挿通用長孔は、円弧状底板部の円周方向長さの中間部から当該底板部の一端部側に亘って形成されてなる請求項1又は2に記載の吊り金具用変向金具。
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