JP3564241B2 - コンバインドサイクル発電プラント - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンプラントと蒸気タービンプラントとを組み合わせたコンバインドサイクル発電プラントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンバインドサイクル発電プラントは、ガスタービンプラントと蒸気タービンプラントを組み合わせた発電システムであり、熱エネルギーの高温域をガスタービンで、また、低温域を蒸気タービンでそれぞれ分担して受持ち、熱エネルギーを有効に回収し、利用するようにしたものであり、近年特に脚光を浴びている発電システムである。
【0003】
このコンバインドサイクル発電プラントでは、効率向上のための一つのポイントを、高温域を何処まで高め得るか、と言う点に置いて研究開発が進められてきた。
【0004】
一方、高温域の形成には、タービン構造体の耐熱性の面から冷却システムを設けねばならず、この冷却システムにおける冷却媒体としては従来から空気が用いられて来た。
【0005】
しかし、冷却媒体として空気を用いる限り、例え高温域を達成し得たとしても、冷却に要した空気を自らの空気圧縮機で必要圧力迄昇圧するのに要した動力損失と、また、高温ガスの通過するタービン流路内に部品の冷却に使用した空気を最終的に混合させる事により平均ガス温度を低下させてガスの持つエネルギーを低下せしめる結果になることとの両方を考慮すると、熱効率のこれ以上の向上は期待できないところまで来ている。
【0006】
この問題点を解決し更に効率向上を図るべく、ガスタービンの冷却媒体として前記した空気に替えて、蒸気を採用するものが現れ、例えば、特開平7−4210号公報に示されるものが提案されるに至った。
【0007】
この特開平7−4210号公報のものを、その主要部を抜き出して、図3に示して説明すれば、次の様な構成となっている。
【0008】
ガスタービン1、空気圧縮機2、および燃焼器3を主要構成とするガスタービンプラント5、同ガスタービンプラント5の排気ガスを加熱源として、高圧蒸気発生部11、中圧蒸気発生部12、低圧蒸気発生部13および再熱器14を主要構成とする排熱回収ボイラ10、及び同排熱回収ボイラ10から蒸気を供給される高圧タービン21、中圧タービン22、および低圧タービン23を主要構成とする蒸気タービンプラント20によりコンバインドサイクル発電プラントが構成されている。
【0009】
そして、ここに組入れられた冷却システムは、蒸気冷却システムであり、前記高圧タービン21の段落の途中から抜き出した抽気蒸気を冷却蒸気として用い、これを蒸気供給経路24を経てガスタービン1の高温被冷却部に設けた蒸気冷却系統30に導き、この高温被冷却部を冷却している。
【0010】
このようにしてガスタービン1の高温被冷却部を冷却する冷却蒸気は、この冷却によってそれ自身としては加熱され、即ちガスタービン1の高温被冷却部から熱エネルギーを与えられ、その後再熱器14を経て更に加熱され、蒸気タービンプラント20の中圧タービン22へ供給されて蓄積した熱エネルギーを回収されるものである。
【0011】
なお、25は復水器で、ここで得られる凝縮水は、加圧ポンプ26により給水管27を経て排熱回収ボイラ10へ送られるが、その一部は分岐して、給水ポンプ28により水スプレー管29から前記した冷却蒸気である高圧タービンの抽気中に混入され、冷却蒸気を低温化している。
【0012】
6は発電機で、前記ガスタービンプラント5と蒸気タービンプラント20により駆動される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように構成された従来のものにあっては、ガスタービン1の高温被冷却部に設けた蒸気冷却系統30に導かれてこの高温被冷却部を冷却する冷却蒸気として、高圧タービン21の段落の途中から抜き出した抽気蒸気を用いているので、冷却蒸気として用いるにはその分量が必ずしも十分ではない。
【0014】
従って、蒸気冷却系統30を始めとして、高温被冷却部における冷却蒸気の圧力損失を十分に小さいものにしないと、冷却システムとして成立し難いものとなる。
【0015】
また、冷却蒸気の流量が十分でないと、高温被冷却部での蒸気の温度が大きくなるので、後流の、例えば中圧タービン入口温度にあわせるためにスプレー等が必要となり、これはそのままプラントの効率低下に結びつくこととなる。
【0016】
また、冷却蒸気の経路は直列の流路となっているので、万一冷却蒸気の漏れが上流側で起きた場合には、下流側の翼には冷却蒸気が供給されないこととなり、下流側の翼は損傷する危険性をはらんだものである。
【0017】
本発明は、従来のものにおけるこれらの問題点を解消し、高圧タービンの排気を有効に活用して全体の効率を大幅に向上するようにしたものを提供することを課題とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決すべくなされたもので、ガスタービンプラントと蒸気タービンプラントとを組合せ、ガスタービンからの排熱を利用して蒸気タービン駆動用蒸気を発生させる排熱回収ボイラを備えるとともに、前記ガスタービンの高温被冷却部を蒸気で冷却する蒸気冷却システムを設け、この蒸気冷却システムからの過熱蒸気を蒸気タービンに回収させるように構成したコンバインドサイクル発電プラントにおいて、前記蒸気タービンプラントを少なくとも高圧タービンと低圧タービンとから構成するとともに、前記高圧タービンの排気を前記蒸気冷却システムに導く管路、前記排熱回収ボイラの再熱器入口に導く管路、前記蒸気冷却システムの出口蒸気を前記再熱器の中間に導く管路、および前記排熱回収ボイラの中圧蒸気発生部からの中圧蒸気を前記ガスタービンプラントの燃焼器へ導入する管路、同燃焼器の出口蒸気を前記再熱器の出口に導く管路を設けたコンバインドサイクル発電プラントを提供し、高圧タービンの排気を分岐してその一部を前記蒸気冷却システム中のガスタービンへ、また他の一部を排熱回収ボイラの再熱器入口にそれぞれ供給し、蒸気冷却システム中のガスタービンへ供給したものは所定の冷却を行って自身は加熱された後その出口から再熱器の中間部へ導かれ、前記再熱器入口に供給されたものと合流して同再熱器で温度調整され、他方、前記ガスタービンプラントの燃焼器へ導入された前記排熱回収ボイラの中圧蒸気発生部からの中圧蒸気は、燃焼器の所定の冷却を行って自身は加熱された後前記再熱器の出口に導かれ、前記再熱器で温度調整された他の蒸気と併せて後流の蒸気タービンに供給されて熱回収するようにしたものである。
【0019】
また、本発明は、ガスタービンプラントと蒸気タービンプラントとを組合せ、ガスタービンからの排熱を利用して蒸気タービン駆動用蒸気を発生させる排熱回収ボイラを備えるとともに、前記ガスタービンの高温被冷却部を蒸気で冷却する蒸気冷却システムを設け、この蒸気冷却システムからの過熱蒸気を蒸気タービンに回収させるように構成したコンバインドサイクル発電プラントにおいて、前記蒸気タービンプラントを少なくとも高圧タービンと低圧タービンとから構成するとともに、前記高圧タービンの排気を前記蒸気冷却システムに導く管路、前記排熱回収ボイラの再熱器入口に導く管路、後流のタービン入口に導く管路、および前記蒸気冷却システムの出口蒸気を前記再熱器の中間に導く管路を設けたコンバインドサイクル発電プラントを提供し、高圧タービンの排気を分岐して蒸気冷却システム、排熱回収ボイラの再熱器入口、および後流のタービン入口にその一部づつをそれぞれ供給し、蒸気冷却システムへ供給したものは所定の冷却を行って自身は加熱された後その出口から再熱器の中間部へと導き、前記再熱器入口に供給されたものと合流させて温度調整し、更にこれを後流のタービン入口に直接向けたものに合流させ、これら全部を併せて後流のタービンに供給して熱回収するようにしたものである。
【0020】
更にまた、本発明は、前記ガスタービンの高温被冷却部が複数の並列する蒸気通路を有するコンバインドサイクル発電プラントを提供し、前記高圧タービンの排気のうち分岐されて蒸気冷却システムへ供給したものは、高温被冷却部において並列する蒸気通路に供給されることにより、直列通路の場合のように、連続する複数の被冷却部において、先行する被冷却部での温度上昇の影響を受けて後続の被冷却部の入口で冷却蒸気供給温度を調整しなければならないという必要は無くなり、また、同直列通路の場合のように上流側で蒸気漏れ等が発生すると下流側に冷却蒸気が供給されなくなるという心配も無く、プラントの効率を損なうことなく、かつ、安全度の高いものにすることが出来るようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図1および図2に基づいて説明する。
【0022】
100はガスタービンプラントで、ガスタービン101、同ガスタービン101で駆動される空気圧縮機102、同空気圧縮機102から供給される圧縮空気を燃料と共に燃焼させる燃焼器103を主要機器として構成されている。
【0023】
200は排熱回収ボイラで、前記ガスタービン101の排気ガスを加熱源とし、高圧蒸気発生部201、中圧蒸気発生部202及び低圧蒸気発生部203および再熱器204を主要部として構成されている。
【0024】
300は蒸気タービンプラントで、前記排熱回収ボイラ200から高圧蒸気を供給される(供給系統は図示省略した)高圧タービン301、蒸気供給系統405からの蒸気を供給される中圧タービン302および前記排熱回収ボイラ200等から低圧蒸気を供給される低圧タービン303を主要機器として構成されている。
【0025】
400は蒸気冷却システムで、高圧排気管401により前記高圧タービン301の排気部304aに連絡し、ガスタービン101の高温被冷却部を冷却する蒸気冷却系統403と、前記中圧蒸気発生部202から中圧蒸気供給系統404で連絡されて燃焼器103の高温被冷却部を冷却する蒸気冷却系統402を、主要機器として構成されている。
【0026】
ここでガスタービン101の高温被冷却部を冷却する蒸気冷却系統403は、その出口蒸気を管路406により再熱器204の中間位置へ導くように連絡されており、また、燃焼器103の高温被冷却部を冷却する蒸気冷却系統402の出口蒸気は、管路407を経て蒸気供給系統405に合流し、中圧タービン302の入口に導かれるように連絡されている。
【0027】
なお、前記高圧タービン301の高圧排気は、前記排気部304aと対称に、またはこれから分岐して(ここでは対称のものを示している)、排気部304bを有し、同排気部304bから再熱器204の入口に連絡している。
【0028】
また、前記高圧タービン301の高圧排気は、排気部304bで前記高圧排気管401と分岐した管路408を経て蒸気供給系統405に合流し、中圧タービン302の入口に連絡されている。
【0029】
本実施の形態においては、前記したように、冷却蒸気として高圧タービン301の高圧排気を用い、かつガスタービン101の蒸気冷却系統403からその出口蒸気を管路406により再熱器204の中間位置へ導くようにしたことにより、蒸気冷却系統403においては、冷却後の蒸気温度を後流位置の中圧タービン302の入口温度まで上昇させる必要がないものである。
【0030】
この様に冷却による蒸気の温度上昇が小さくてすまされるということは、蒸気冷却部における伝熱面積を小さくすることができると言うことであり、このことは、とりもなおさず圧損を小さく出来ると言う事である。
【0031】
要するに、一般に蒸気冷却系統で冷却後の蒸気温度を所定の値にしようとするとき、冷却蒸気の流量が小さければ冷却蒸気流路の熱伝達率、及び冷却蒸気流路の伝熱面積を大にして冷却蒸気の温度上昇を大きくしなければならず、その結果として、圧損が大となるが、前記したように温度の上昇は再熱器に任せ、同蒸気冷却系統では無理に所定の温度にまで高めなくてもよいとなれば、前記冷却蒸気流路の熱伝達率、及び冷却蒸気流路の伝熱面積を大にしなくてもよいので、翼1枚当たりの圧力損失を低く抑えることができるものである。
【0032】
その結果として、前記蒸気冷却系統403における冷却蒸気の流路を、後述するように並列形状に構成することが容易となり、蒸気のリーク発生時の安全性が向上することになる。
【0033】
そしてこのように並列流路で冷却蒸気を流すようにした結果として、温度上昇は小さく設定でき、途中で水分のスプレー等を行う必要もないので、スプレーによる効率低下、損失というような不具合も無くなるものである。
【0034】
なお、本実施の形態における前記ガスタービン101の高温被冷却部を冷却する蒸気冷却系統403は、図1では概略表示したに止まるが、詳細には冷却蒸気の流れを並列流路で構成しており、それを図2により説明する。
【0035】
図2において、501は第1段静翼、502は第2段静翼、また503は第1段動翼、504は第2動静翼である。505は冷却蒸気の供給経路で、途中で分岐して第1段静翼の冷却蒸気通路505aと第2段静翼の冷却蒸気通路505bとに通じている。
【0036】
各冷却蒸気通路505a、505bは、それぞれ第1、第2段静翼501、502の被冷却部を経て第1段静翼の回収通路506a、および第2段静翼の回収通路506bへ通じ、その後流でこの回収通路506a、506bは蒸気回収通路506へ合流している。
【0037】
即ち、前記冷却蒸気通路505a、505bおよびこれに通じる回収通路506a、506bは、第1、第2段静翼501、502の位置において、互いに独立した並列の通路を構成している。
【0038】
一方、動翼側についてみると、前記静翼側と対称に、507は冷却蒸気の供給経路で、途中で分岐して第1段動翼の冷却蒸気通路507aと第2段動翼の冷却蒸気通路507bとに通じている。
【0039】
そして各冷却蒸気通路507a、507bは、それぞれ第1、第2段動翼503、504の被冷却部を経て第1段動翼の回収通路508a、および第2段動翼の回収通路508bへ通じ、その後流でこの回収通路508a、508bは蒸気回収通路508へ合流している。
【0040】
即ち前記静翼側と同様に、前記冷却蒸気通路508a、508bおよびこれに通じる回収通路508a、508bは、第1、第2段動翼501、502の位置において、互いに独立した並列の通路を構成している。
【0041】
従って、この並列流路において、先ず静翼側についてみると、図示省略した外部の冷却蒸気源から供給される冷却蒸気は、供給経路505から導入されて冷却蒸気通路505a、505bに分岐し、第1段静翼501および第2段静翼502へそれぞれ直接導入され、同第1段静翼501および第2段静翼502の高温被冷却部を冷却することにより自身は加熱され、その後それぞれ独立の回収通路506a、506bを経て蒸気回収通路506へ合流し、図示省略の後流に設置した再熱器を経て蒸気タービン等で熱回収される。
【0042】
この場合、冷却蒸気通路505aを流れる冷却蒸気は、冷却蒸気通路505bとは無関係であり、また冷却蒸気通路505bを流れる冷却蒸気は、冷却蒸気通路505aとは無関係であるので、一方に冷却蒸気の洩れが生じたとしても、それがそっくりそのまま他方に及ぶというものでもなく、翼損傷等の発生を回避することのできるものである。
【0043】
一方、動翼側については、前記静翼側と全く同様に翼損傷等の不具合も回避し、蒸気回収通路508を経て図示省略の蒸気タービン等で熱回収されるものであることは、重ねて説明するまでもなく容易に理解されるであろう。
【0044】
以上、本発明を図示の実施の形態について説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】
以上本発明によれば、ガスタービンの高温被冷却部の冷却媒体として分量的にも十分な高圧タービン排気を採用し、その一部を前記ガスタービンの高温被冷却部に導いてこれを冷却し、冷却媒体が不足することなく安全確実な冷却を行い得ると共に、同ガスタービンの高温被冷却部を出た出口蒸気を再熱器の中間を通して温度調整をしたうえ、同再熱器の出口で中圧蒸気発生部から導入されて燃焼器の高温被冷却部を冷却した中圧蒸気と合流して後流の蒸気タービンで回収することにより、被冷却部での高温化を防いで温度上昇に伴う圧力損失を抑え、後流の蒸気タービンの出力を向上して発電端効率を向上することができたものである。
【0046】
また、請求項2の発明によれば、高圧タービンの排気は、高温被冷却部への供給、排熱回収ボイラの再熱器への供給に加えて後流のタービン入口への直接の供給が行われ、かつ、前記排熱回収ボイラへ供給されたものは前記高温被冷却部を出たものと再熱器の途中で合流し、これらのものが合わさって後流のタービンで仕事をするものであるので、これらの供給を行う管路で調整を行うことにより、前記後流のタービンの作動を所望なものにすることが容易となり、同後流のタービンの効率向上を一段と高めることができたものである。
【0047】
また、請求項3の発明によれば、ガスタービンの高温被冷却部の蒸気通路は複数の並列通路で形成しているので、各通路は互いに独立して機能し、一方の蒸気漏れが他方の蒸気供給に直接影響するものでもなく、安全度の高い、そして効率の高いものを得ることのできたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係わるコンバインドサイクル発電プラントの系統図。
【図2】図1のガスタービンにおける冷却部の要部を抜粋してその概要を示す概略図。
【図3】従来のコンバインドサイクル発電プラントの系統図。
【符号の説明】
100 ガスタービンプラント
101 ガスタービン
102 空気圧縮機
103 燃焼器
200 排熱回収ボイラ
201 高圧蒸気発生部
202 中圧蒸気発生部
203 低圧蒸気発生部
204 再熱器
300 蒸気タービンプラント
301 高圧タービン
302 中圧タービン
303 低圧タービン
304a 排気部
304b 排気部
400 蒸気冷却システム
401 高圧排気管
402 蒸気冷却系統
403 蒸気冷却系統
404 蒸気冷却系統
405 蒸気冷却系統
406 管路
407 管路
408 管路
Claims (3)
- ガスタービンプラントと蒸気タービンプラントとを組合せ、ガスタービンからの排熱を利用して蒸気タービン駆動用蒸気を発生させる排熱回収ボイラを備えるとともに、前記ガスタービンの高温被冷却部を蒸気で冷却する蒸気冷却システムを設け、この蒸気冷却システムからの過熱蒸気を蒸気タービンに回収させるように構成したコンバインドサイクル発電プラントにおいて、前記蒸気タービンプラントを少なくとも高圧タービンと低圧タービンとから構成するとともに、前記高圧タービンの排気を前記蒸気冷却システムに導く管路、前記排熱回収ボイラの再熱器入口に導く管路、前記蒸気冷却システムの出口蒸気を前記再熱器の中間に導く管路、および前記排熱回収ボイラの中圧蒸気発生部からの中圧蒸気を前記ガスタービンプラントの燃焼器へ導入する管路、同燃焼器の出口蒸気を前記再熱器の出口に導く管路を設けたことを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。
- ガスタービンプラントと蒸気タービンプラントとを組合せ、ガスタービンからの排熱を利用して蒸気タービン駆動用蒸気を発生させる排熱回収ボイラを備えるとともに、前記ガスタービンの高温被冷却部を蒸気で冷却する蒸気冷却システムを設け、この蒸気冷却システムからの過熱蒸気を蒸気タービンに回収させるように構成したコンバインドサイクル発電プラントにおいて、前記蒸気タービンプラントを少なくとも高圧タービンと低圧タービンとから構成するとともに、前記高圧タービンの排気を前記蒸気冷却システムに導く管路、前記排熱回収ボイラの再熱器入口に導く管路、後流のタービン入口に導く管路、および前記蒸気冷却システムの出口蒸気を前記再熱器の中間に導く管路を設けたことを特徴とするコンバインドサイクル発電プラント。
- 前記ガスタービンの高温被冷却部が複数の並列する蒸気通路を有することを特徴とする請求項1または2に記載のコンバインドサイクル発電プラント。
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