JP3563426B2 - 電話装置における着信制御装置並びに着信制御方法 - Google Patents
電話装置における着信制御装置並びに着信制御方法 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、電子構内交換機やボタン電話装置等の電話装置における着信制御装置並びに着信制御方法に関し、より詳しくは、着信自動分配(ACD)方式の着信制御装置並びに着信制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子構内交換機においては、着信内線電話端末に偏りができぬようにして、特定の電話器のそばにいる人に応対の業務が集中することを防止するため、ACD機能が採用されている。
【0003】
このACD機能について概説すると、次の通りである。複数の内線電話端末を1つのACDグループとし、これに1又は2以上の局線或いは内線のダイヤル番号を割り当てる。当該1又は2以上の局線或いは内線のダイヤル番号に対する着信呼が発生した場合には、上記ACDグループの内線電話端末に対して着信を行う。この着信制御においては、ACDグループの内線電話端末に均等に着信が生じるようにし、空きの内線電話端末に対して着信を生じさせる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のACD着信方式において、所定ACDグループの全ての内線電話端末がビジィー状態にあると、着信することができず、発呼側にビジィートーンを返送して、再度発信してもらうようにすることが考えられる。しかし、この手法では、発呼側に再度の発信をさせる必要があり、煩わしさを感じさせる。そこで、ACDグループに対応して、当該ACDグループがビジィー状態にあるときの呼の転送先を登録しておき、当該転送先に着信を生じさせることが行われている。
【0005】
しかしながら、上記の転送先を登録しておく手法によると、転送先がビジィー状態にあるときには、結局、発呼側にビジィートーンを返送して、再度発信してもらうようにすることになり、発呼側に煩わしさを感じさせることになった。本発明はこのような従来の電話装置の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、ACDグループに対する着信呼が発生した場合に、当該着信呼を適切に端末へ着信させることを可能とし、発呼側に煩わしさを感じさせることを少なくすることのできる電話装置における着信制御装置及び着信制御方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本願の請求項1の発明は、着信呼を対応する内線端末のグループの各内線端末へ均等に着信させる電話装置における着信制御装置において、着信呼を対応する内線端末グループの内線端末へ着信させるべくトライする第1の着信トライ手段と、着信呼を前記内線端末グループに対応する転送先へ着信させるべくトライする第2の着信トライ手段と、前記第1の着信トライ手段及び、第2の着信トライ手段による着信トライのタイミング間隔を決める情報が記憶された記憶手段と、この記憶手段の情報に基づき前記第1の着信トライ手段又は、第2の着信トライ手段に着信トライを行わせる制御を行う着信トライ制御手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
更に本願の請求項2の発明では、前記着信トライ制御手段は、前記着信トライ制御手段は、記憶手段の情報に基づき、前記第1の着信トライ手段による着信のトライを行った場合において着信できないとき、該第1の着信トライ手段による着信のトライを第1の着信トライタイミング毎に行わせ、第2の着信トライタイミングにより第2の着信トライ手段による着信のトライを行わせ、更に、当該第2の着信トライ手段による着信のトライを行った場合において着信できないとき、その後には前記第1の着信トライ手段による着信のトライを第1の着信トライタイミング毎に行わせることを特徴とする。
【0010】
更に本願の請求項3の発明は、着信呼を対応する内線端末のグループの各内線端末へ均等に着信させる電話装置における着信制御方法において、着信呼を対応する内線端末グループの内線端末へ着信させるべくトライする第1の着信トライ手順と、前記着信呼を前記グループに対応する転送先に着信させるべくトライする第2の着信トライ手順と、前記第1の着信トライ手順を行った場合において着信できないとき、いずれの着信トライ手順をも行わない期間後の第1の着信トライタイミング毎に前記第1の着信トライ手順を行い、更に、第2の着信トライタイミングで前記第2の着信トライ手順を行い、該第2の着信トライ手順を行った場合において着信できないときには前記第1の着信トライ手順を前記第1の着信トライタイミング毎に繰り返して行うことを特徴とする。
【0012】
【作用】
本願の請求項1の発明によると、記憶手段には、着信呼を対応する内線端末グループの内線端末へ着信させるべくトライする第1の着信トライ手段及び、着信呼を前記内線端末グループに対応する転送先へ着信させるべくトライする第2の着信トライ手段による着信トライのタイミング間隔を決める情報が記憶され、この記憶手段の情報に基づき前記第1、第2の着信トライ手段のいずれに着信トライを行わせるかの制御が行われ、2つの着信トライ手段により必要な着信トライが適当なタイミング間隔で繰り返され得ることにより、端末への着信が適切になされる。
【0013】
更に本願の請求項2の発明によると、第1の着信トライ手段による着信のトライを行った場合において着信できないとき、該第1の着信トライ手段による着信のトライが第1の着信トライタイミング毎に行われ、第2の着信トライタイミングにより第2の着信トライ手段による着信のトライが行われ、更に、当該第2の着信トライ手段による着信のトライを行った場合において着信できないとき、その後には前記第1の着信トライ手段による着信のトライが第1の着信トライタイミング毎に行われることになる。このため、当初において、ACDグループ及びその転送先がビジィー状態であったとしても、その後には前記第1の着信トライ手段による着信のトライが第1の着信トライタイミング毎に行われることで、ACDグループにおいて空き状態になった内線端末への着信がなされ得る。
【0016】
更に本願の請求項3の発明に係る電話装置における着信制御方法によると、第1の着信トライ手順を行った場合において着信できないとき、いずれの着信トライ手順をも行わない期間後の第1の着信トライタイミング毎に前記第1の着信トライ手順が行われ、更に、第2の着信トライタイミングで前記第2の着信トライ手順が行われ、該第2の着信トライ手順を行った場合において着信できないときには前記第1の着信トライ手順が前記第1の着信トライタイミング毎に繰り返して行われる。このため、当初、ACDグループにおいて或いはその転送先において端末がビジィー状態であっても、その後に、ACDグループにおいて空き状態になった内線端末が生じ、これへの着信がなされ得る。
【0018】
【実施例】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施例に係る電話装置の着信制御装置及び着信制御方法を説明する。図2には、実施例に係る電話装置の着信制御装置及び着信制御方法が採用された電子構内交換機が示されている。この電子構内交換機には、ライン回路2−1、2−2、・・・を介して、それぞれに内線電話端末1−1、1−2、・・・が接続され、ライン回路2−3には、着信呼を待ち状態におくときのアナウンス及びミュージックを発生するアナウンス装置1−3が接続されている。更に、ライン回路2−4には、集中着信による中継を行うために用いられる中継台1−4が接続され、UNA(Universal Night Answer)ライン回路(UC)2−5には、夜間受付け用のUNA端末1−5が接続されている。上記ライン回路2−1〜2−5は音声ラインを介して通話路スイッチ5に接続されている。また、通話路スイッチ5には、音声ラインを介して局線トランク回路4−1〜4−mが接続され、通話路スイッチ5は中央処理装置7の制御によりライン回路2−1〜2−5の相互間、或いはライン回路2−1〜2−5と局線トランク回路4−1〜4−mとの相互間の通話路を接続切換する。局線トランク回路4−1〜4−mには局線ライン3−1〜3−mが接続されている。
【0019】
中央制御装置7は、主メモリ8に格納されているプログラムに基づき、バス6を介して各部を制御し、また、ライン回路2−1〜2−5からはフック情報やダイヤル入力データ等を受け、局線トランク4−1〜4−mからは着信情報を受けて、制御を行う。記憶手段を構成するメモリ9は、ACD着信制御時のACDグループの内線電話端末に対する着信トライと、このACDグループに対応する転送先に係る内線電話端末に対する着信トライとを、所定の間隔を持って如何に切換えて制御するかを指示する制御情報が登録されている。この制御情報は、例えば、システムの運用データの登録時等に、図示せぬ保守用ターミナルから入力されて登録され、適宜切換え可能であり、全てのACDグループに一律に、或いは各ACDグループに個別に設定される。なお、メモリ9は物理的に主メモリ8と別体である必要はなく、主メモリ8の一部であっても良い。
【0020】
以上の構成に係る電子構内交換機において、中央制御装置7、主メモリ8、メモリ9によって構成される呼処理制御機構の内、ACD着信制御に関する構成は、図1に示される通りである。ACD着信制御が行われるときにおいて、ACDグループに対する着信呼が発生すると、キューイングレジスタ(Queuing Reg.)21へ呼情報が登録される。この呼情報は発信元に係る局線トランク又はライン回路の識別情報と、ACDグループ番号から構成される。レジスタ21に、呼情報が登録されると、着信トライ制御手段22が記憶手段23(メモリ9に相当)の情報に基づき、第1の着信トライ手段25または第2の着信トライ手段24に対し、着信のトライを選択的に行わせる。
【0021】
図3には、記憶手段23の情報が所定種の情報であった場合に実行されるACD着信制御のシーケンスが示されている。この制御は、図4に示されているフローチャートのプログラムの実行により実現される。上記フローチャートによる処理を説明する前に、主メモリ8、メモリ9に備えられているテーブル類等について説明する。図5に示されるように、主メモリ31には、ACDダイヤル番号に対応するACDグループ番号(識別情報)が記憶されたテーブル31が設けられており、当該ダイヤル(局線から或いは内線からのもの)による着呼があると、対応のACDグループへの着呼として処理される。また、主メモリ8には、図6に示されるACDグループに属する内線電話端末(Agent )の識別情報と、当該ACDグループの内線電話端末が全てビジィー状態のときの転送先(Overflow 先)が記憶されたテーブル32が設けられている。更に、主メモリ8には、図7に示されるような、ACDグループの内線電話端末の着信度数が記憶されたテーブル33が設けられ、このテーブル33により均等な着信度数となるように、制御が行われる。また、主メモリ8には、図8に示される各内線電話端末毎の空塞情報が記憶されるテーブル34が設けられ、このテーブル34は中央制御装置7が図9に示されるフローチャートのプログラムに基づき管理している。すなわち、中央制御装置7は、内線電話端末に関し、ライン回路を介して空塞状況に変化があったのか否かを検出し(41)、変化があると、変化に係る内線電話端末の番号(識別情報9)を検出し(42)、図8のテーブル34の該当エリアに情報を空塞に対応して『1』または『0』に変化させ(43)、再び空塞状況に変化があったのか否かの監視に戻って処理を続ける。なお、上記の図5、図6のテーブルは、中継台1−4の設定がデェイ(Day)モードかナイト(Night)モードかにより、2種類設けられ得るが、この発明では、2種類のうちいずれかによって、異なる制御とならない。
【0022】
以上のテーブル等を有し、記憶手段23に図3に示すオーバーフロー・ディスポジションにおいて、転送先への着信トライを行うことが示された制御情報を登録されていると、中央制御装置7は、着信毎に中継台1−4の設定がデェイ(Day)モードかナイト(Night)モードかを検出し、当該モードに対応の宛先情報のテーブルを主メモリ8において参照し、着信呼に対し、図4のフローチャートによる着信制御を行う。
【0023】
すなわち、図5のテーブルの情報に基づき、ACDグループへの着信か否かを検出し(1a)、ACDグループへの着信でなければ、通常の着信制御(着信宛先に対応する内線電話端末への着信制御)がなされ(1i)、ACDグループへの着信の場合には、図6のテーブルから内線電話端末を検出し、更に図8のテーブルにより当該ACDグループに着信可能な空き状態の内線電話端末があるかを検出し(1b)、存在するときには図7のテーブル33に基づき、着信度数が均等となるように内線電話端末の選択を行って当該内線電話端末へ着信を実行する。これに対し、着信先の内線電話端末が当該ACDグループにない場合には、レジスタ21への登録がなされ(1c)、記憶手段23に示されているオーバーフロー・ディスポジションとなったかの検出がなされる(1d)。ここでは、オーバーフロー・ディスポジションは、図3に示される通り、アナウンス1とミュージック1とが終了したタイミングであるから、中央制御装置7はライン回路2−3と当該着信呼とを接続してアナウンス1とミュージック1とを送出させ(1f)、タイマ等を参照してオーバーフロー・ディスポジションとなったかの検出を行うことになる。オーバーフロー・ディスポジションとなっていなければ、更に(第1の着信トライ手段25)による着信トライにより、ACDグループ内の内線電話端末に空き状態の端末ができたのかを検出し(1g)、ここでACDグループ内の内線電話端末に空き状態の端末ができた場合には、この内線電話端末へ着信を行う。これに対し、ACDグループ内の内線電話端末に空き状態の端末ができない場合には、ステップ1dへ戻り処理を続ける。かくするうちに、オーバーフロー・ディスポジションとなると、第2の着信トライ手段24により着信制御がなされる。つまり、図6のテーブルに示される転送先の内線電話端末の識別情報を求め、更に、これに対応する空塞情報を図8のテーブル34から求めて、着信が可能かを検出し(1e)、着信が可能であれば当該内線電話端末へ着信を行う(1h)。このとき、転送先が他のACDグループであるときには、着信度数が均等となるように転送先を決定する。上記において、転送先がビジィー状態であるときには、再び第1の着信トライ手段25による着信トライに係る制御により、ステップ1f、1eが繰り返され、当該ACDグループの内線電話端末が空き状態となることにより、ACD着信制御方式による着信がなされる。
【0024】
結局、本実施例では、着信トライ制御手段22が、記憶手段23の情報に基づき、第1の着信トライ手段25による着信のトライを行った場合において着信できないとき、その後のオーバーフロー・ディスポジションのタイミングにより第2の着信トライ手段24による着信のトライを行わせ、更に、当該第2の着信トライ手段24による着信のトライを行った場合において着信できないとき、その後には第1の着信トライ手段25による着信のトライを、その後の所定タイミング毎に、つまり、図3に示すアナウンスとミュージックとを発呼者に聞かせたタイミング毎に、行わせる。これにより、いずれの着信トライをも行わない期間が生じ、第1の着信トライ手段25による当該ACDグループへの着信を可能とする。いずれの着信トライをも行わない期間では、アナウンスとミュージックとを発呼者に聞かせることにより、発呼者に呼切断となったのではないかという不安感を与えることはない。
【0025】
次に、本発明に係る他の実施例を説明する。この実施例の構成は、既に説明した実施例と同様の各種テーブル等を有するほか、記憶手段23に、図10に示されるテーブル35とオーバーフロー・ディスポジション情報が記憶されたテーブル36とを有している。この実施例においては、テーブル36に、図11に示されるACD着信制御によるシーケンスで、第1の着信トライ手段25による着信トライと第2の着信トライ手段24による着信のトライとを行うように指示する制御情報が登録されている。勿論、この制御情報も、前述の実施例の場合と同様、例えば、システムの運用データの登録時等に、図示せぬ保守用ターミナルから入力されて登録され、適宜切換え可能であり、全てのACDグループに一律に、或いは各ACDグループに個別に設定される。テーブル35には、各ACDグループに対応して、第1の着信トライ手段25による着信トライが行われ、その後のオーバーフロー・ディスポジションのタイミングにより、第2の着信トライ手段24による転送先への着信トライとが、行われたことを示すフラグが設けられている。
【0026】
図11に示すシーケンスにより、着信のトライとを行うように指示する制御情報が、記憶手段23に記憶されていたときには、中央制御装置7は、図12に示されるフローチャートのプログラムに基づき処理を実行する。中央制御装置7は、着信毎に中継台1−4の設定がデェイ(Day)モードかナイト(Night)モードかを検出し、当該モードに対応の宛先情報のテーブルを主メモリ8において参照し、着信呼に対し、図12のフローチャートによる着信制御を行う。
【0027】
すなわち、図5のテーブル31の情報に基づき、ACDグループへの着信か否かを検出し(2a)、ACDグループへの着信でなければ、通常の着信制御(着信宛先に対応する内線電話端末への着信制御)がなされ(2i)、ACDグループへの着信の場合には、図6のテーブル32から当該ACDグループの内線電話端末を検出し、更に図8のテーブル34により当該ACDグループに着信可能な空き状態の内線電話端末があるかを検出し(2b)、存在するときには図7のテーブル33に基づき、着信度数が均等となるように内線電話端末の選択を行って当該内線電話端末へ着信を実行する。これに対し、着信先の内線電話端末が当該ACDグループにない場合には、レジスタ21への登録がなされ(2c)、次に、テーブル35の対応フラグによりオーバーフロー・ディスポジションとなり、転送先への着信トライがなされたかを検出する(2d)。ここで、オーバーフロー・ディスポジションとなり、転送先への着信トライがなされていなければ、記憶手段23に示されているオーバーフロー・ディスポジションとなったかの検出がなされる(2f)。この実施例では、オーバーフロー・ディスポジションは、図11に示される通り、アナウンス1とミュージック1との送出が終了したタイミングであるから、中央制御装置7は、タイマ等を参照してオーバーフロー・ディスポジションとなったかの検出を行うことになる。
【0028】
上記ステップ2eにおいて、オーバーフロー・ディスポジションとなっていないことがテーブル35の該当フラグから検出されると、中央制御装置7はライン回路2−3と当該着信呼とを接続してアナウンスとミュージックとを送出させ(2h)、更に(第1の着信トライ手段25)による着信トライにより、ACDグループ内の内線電話端末に空き状態の端末ができたのかを検出し(2i)、ここでACDグループ内の内線電話端末に空き状態の端末ができた場合には、この内線電話端末へ着信を行う。これに対し、ACDグループ内の内線電話端末に空き状態の端末ができない場合には、ステップ2dへ戻り処理を続ける。かくするうちに、オーバーフロー・ディスポジションとなると、第2の着信トライ手段24により着信制御がなされる。つまり、図6のテーブル32に示される転送先の端末の識別情報を求め、更に、これに対応する空塞情報を図8のテーブル34から求めて、着信が可能かを検出し(2f)、着信が可能であれば当該内線電話端末へ着信を行う(2j)。このとき、転送先が他のACDグループであるときには、着信度数が均等となるように転送先を決定する。
【0029】
上記において、転送先がビジィー状態であるときには、図10のテーブル35内の対応フラグをセットして、オーバーーフロー・ディスポジションにおいて転送先への着信トライがなされたことを示す(2g)。その後、中央制御装置7はライン回路2−3と当該着信呼とを接続してアナウンスとミュージックとを送出させ(2h)、更に(第1の着信トライ手段25)による着信トライにより、ACDグループ内の内線電話端末に空き状態の端末ができたのかを検出し(2i)、ここでACDグループ内の内線電話端末に空き状態の端末ができた場合には、この内線電話端末へ着信を行う。これに対し、ACDグループ内の内線電話端末に空き状態の端末ができない場合には、テーブル35の対応フラグによりオーバーフロー・ディスポジションとなり、転送先への着信トライがなされたかを検出する(2d)。ここでは、オーバーフロー・ディスポジションとなり、転送先への着信トライがなされているから、図11に示されている通り、図6のテーブル32に示される転送先の端末の識別情報を求め、更に、これに対応する空塞情報を図8のテーブル34から求めて、着信が可能かを検出し(2f)、着信が可能であれば当該内線電話端末へ着信を行う(2j)。上記において、転送先がビジィー状態であるときには、中央制御装置7はライン回路2−3と当該着信呼とを接続してアナウンスとミュージックとを送出させ(2h)、更に(第1の着信トライ手段25)による着信トライにより、ACDグループ内の内線電話端末に空き状態の端末ができたのかを検出し(2i)、ここでACDグループ内の内線電話端末に空き状態の端末ができた場合には、この内線電話端末へ着信を行う。これに対し、ACDグループ内の内線電話端末に空き状態の端末ができない場合には、ステップ2dへ戻ってACD方式による着信制御が行われる。以下、同様に図11に示される通り、『*』のタイミングにおいて、第1の着信トライ手段25による着信トライがなされ、これによって着信ができないときには、連続的に、第2の着信トライ手段24による着信トライがなされる動作が繰り返される。
【0030】
即ち、本実施例では、着信トライ制御手段22が、記憶手段23の情報に基づき、第1の着信トライ手段25による着信のトライを行った場合において着信できないとき、その後のオーバーフロー・ディスポジションのタイミングにより第2の着信トライ手段24による着信のトライが行われ、更に、当該第2の着信トライ手段24による着信のトライを行った場合において着信できないとき、その後には第1の着信トライ手段25による着信のトライがその後のアナウンスとミュージックとを発呼者に聞かせたタイミング毎に行われると共に、当該第1の着信トライ手段25による着信のトライを行った場合において着信できないとき、これに連続的に第2の着信トライ手段24による着信のトライが行われる。
【0031】
このため、当初において、ACDグループ及びその転送先がビジィーであったとしても、その後には第1の着信トライ手段25による着信のトライがその後のオーバーフロー・ディスポジションのタイミング毎に行われ、かつ、当該第1の着信トライ手段25による着信のトライを行った場合において着信できないとき、これに連続的に第2の着信トライ手段24による着信のトライが行われることで、ACDグループにおいて或いはその転送先において、空き状態になった内線電話端末への着信がなされ得ることになり、前述の実施例に比し、より広く着信先に係る内線電話端末が検索されるので、着信が迅速的確に行われる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本願の請求項1の発明によると、記憶手段には、着信呼を対応する内線端末グループの内線端末へ着信させるべくトライする第1の着信トライ手段及び、着信呼を前記内線端末グループに対応する転送先へ着信させるべくトライする第2の着信トライ手段による着信トライのタイミング間隔を決める情報が記憶され、この記憶手段の情報に基づき前記第1、第2の着信トライ手段のいずれに着信トライを行わせるかの制御が行われ、2つの着信トライ手段により必要な着信トライが適当なタイミング間隔で繰り返され得ることにより、端末への着信が適切になされる。
【0033】
更に本願の請求項2の発明によると、第1の着信トライ手段による着信のトライを行った場合において着信できないとき、該第1の着信トライ手段による着信のトライが第1の着信トライタイミング毎に行われ、第2の着信トライタイミングにより第2の着信トライ手段による着信のトライが行われ、更に、当該第2の着信トライ手段による着信のトライを行った場合において着信できないとき、その後には前記第1の着信トライ手段による着信のトライが第1の着信トライタイミング毎に行われることになる。このため、当初において、ACDグループ及びその転送先がビジィー状態であったとしても、その後には前記第1の着信トライ手段による着信のトライが第1の着信トライタイミング毎に行われることで、ACDグループにおいて空き状態になった内線端末への着信がなされ得る。
【0036】
更に本願の請求項3の発明に係る電話装置における着信制御方法によると、第1の着信トライを行った場合において着信できないとき、いずれの着信トライをも行わない期間後の第1の着信トライタイミング毎に前記第1の着信トライ手順が行われ、更に、第2の着信トライタイミングで前記第2の着信トライ手順が行われ、該第2の着信トライ手順を行った場合において着信できないときには前記第1の着信トライ手順が前記第1の着信トライタイミング毎に繰り返して行われる。このため、当初、ACDグループにおいて或いはその転送先において端末がビジィー状態であっても、その後に、ACDグループにおいて空き状態になった内線端末が生じ、これへの着信がなされ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電話装置における着信制御装置の構成図。
【図2】本発明の実施例に係る電話装置における着信制御装置を含んで構成される電子構内交換機の構成図。
【図3】本発明の実施例に係る電話装置における着信制御装置の着信制御のシーケンスを示す図。
【図4】本発明の実施例に係る電話装置における着信制御装置の着信制御動作のフローチャート。
【図5】本発明の実施例に係る電話装置における着信制御装置において採用されるテーブルを示す図。
【図6】本発明の実施例に係る電話装置における着信制御装置において採用されるテーブルを示す図。
【図7】本発明の実施例に係る電話装置における着信制御装置において採用されるテーブルを示す図。
【図8】本発明の実施例に係る電話装置における着信制御装置において採用されるテーブルを示す図。
【図9】本発明の実施例に係る電話装置における着信制御装置の動作のフローチャート。
【図10】本発明の他の実施例に係る電話装置における着信制御装置において採用されるテーブルを示す図。
【図11】本発明の他の実施例に係る電話装置における着信制御装置の着信制御のシーケンスを示す図。
【図12】本発明の他の実施例に係る電話装置における着信制御装置の着信制御動作のフローチャート。
【符号の説明】
1−1、1−2 内線電話端末 1−3 アナウンス装置
1−4 中継台 1−5 UNA端末
2−1〜2−5 ライン回路 3−1〜3−m 局線ライン
4−1〜4−m 局線トランク 5 通話路スイッチ
6 バス 7 中央制御装置
8 主メモリ 9 メモリ
21 キューイングレジスタ 22 着信トライ制御手段
23 記憶手段 24 第2の着信トライ手段
25 第1の着信トライ手段
Claims (3)
- 着信呼を対応する内線端末のグループの各内線端末へ均等に着信させる電話装置における着信制御装置において、
着信呼を対応する内線端末グループの内線端末へ着信させるべくトライする第1の着信トライ手段と、
着信呼を前記内線端末グループに対応する転送先へ着信させるべくトライする第2の着信トライ手段と、
前記第1の着信トライ手段及び、第2の着信トライ手段による着信トライのタイミング間隔を決める情報が記憶された記憶手段と、
この記憶手段の情報に基づき前記第1の着信トライ手段又は、第2の着信トライ手段に着信トライを行わせる制御を行う着信トライ制御手段とを具備することを特徴とする電話装置における着信制御装置。 - 前記着信トライ制御手段は、記憶手段の情報に基づき、前記第1の着信トライ手段による着信のトライを行った場合において着信できないとき、該第1の着信トライ手段による着信のトライを第1の着信トライタイミング毎に行わせ、第2の着信トライタイミングにより第2の着信トライ手段による着信のトライを行わせ、更に、当該第2の着信トライ手段による着信のトライを行った場合において着信できないとき、その後には前記第1の着信トライ手段による着信のトライを第1の着信トライタイミング毎に行わせることを特徴とする請求項1記載の電話装置における着信制御装置。
- 着信呼を対応する内線端末のグループの各内線端末へ均等に着信させる電話装置における着信制御方法において、
着信呼を対応する内線端末グループの内線端末へ着信させるべくトライする第1の着信トライ手順と、
前記着信呼を前記グループに対応する転送先に着信させるべくトライする第2の着信トライ手順と、
前記第1の着信トライ手順を行った場合において着信できないとき、いずれの着信トライ手順をも行わない期間後の第1の着信トライタイミング毎に前記第1の着信トライ手順を行い、更に、第2の着信トライタイミングで前記第2の着信トライ手順を行い、該第2の着信トライ手順を行った場合において着信できないときには前記第1の着信トライ手順を前記第1の着信トライタイミング毎に繰り返して行うことを特徴とする電話装置における着信制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30765093A JP3563426B2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 電話装置における着信制御装置並びに着信制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP30765093A JP3563426B2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 電話装置における着信制御装置並びに着信制御方法 |
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