JP3561143B2 - ロック構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、雌雄のコネクタハウジング同士の嵌合状態をロックするロック構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は、実開昭56ー7287号公報に記載されたロック装置を用いたコネクタ1を示す。同図において、このコネクタ1は、雄コネクタハウジング2と、この雄ハウジング2が挿入・嵌合されるフード部3を有する雌コネクタハウジング4とからなる。雄コネクタハウジング2には、嵌合面5側で片持支持された可撓性のロッキングアーム6が設けられている。このロッキングアーム6の中間部には、ロック突起7が突設され、自由端側には、操作部8が設けられている。
【0003】
一方、雌コネクタハウジング4のフード部3には、ロッキングアーム6が挿入可能な溝部9が形成され、この溝部9の両側を掛け渡すように係止部材10が設けられている。この溝部9内には、雄コネクタハウジング2と雌コネクタハウジング4との嵌合時にロッキングアーム6が挿入され、ロック突起7が係止部材10に係合する。
【0004】
この場合、雄コネクタハウジング2をフード部3内に挿入すると、ロック突起7が係止部材10に当接し、さらに雄コネクタハウジング2をフード部3の奥方に挿入することにより、ロッキングアーム6が撓み、ロック突起7が係止部材10を乗り越えると、ロッキングアーム6の自身の弾性力で元の位置に復帰しロック突起7が係止部材10に係合する。ロック突起7が係止部材10に係合することにより、ロック状態となり、雄コネクタハウジング2と雌コネクタハウジング4との嵌合状態が保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、何らかの外力によって、ロッキングアーム6が撓んだままの状態で雄コネクタハウジング2をフード部3内に挿入すると、ロッキングアーム6のロック突起7と係止部材10とが正規に係合しないので、通常の作動に比較して違和感があり、操作感覚が悪くなる。
【0006】
また、ロック突起7が係止部材10を乗り越えても、ロッキングアーム6が元の形状に戻らない場合には、ロック突起7が係止部材10に確実に係合することができないという問題を有している。
【0007】
そこで、本発明は、ロック時に良好な操作感覚を得ることができると共に、確実なロックを行うことができるロック構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、相対向して嵌合される雌雄のコネクタハウジングの一方のコネクタハウジングに設けた可撓性のロックアームと、他方のコネクタハウジングに設けられて前記ロックアームのロック突起が係合されるロック係止部とを備えたロック構造であって、前記雌雄のコネクタハウジングの嵌合動作時に、前記ロックアームのロック前の撓み変形を矯正する矯正部を前記他方のコネクタハウジングに設けたことを特徴としている。
【0009】
このロック構造では、雌雄のコネクタハウジングを嵌合する前に、何らかの外力によってロックアームが撓み変形していても、この状態のまま雌雄のコネクタハウジングを嵌合させると、矯正部がロックアームの撓み変形を矯正して、ロックアームを正規な状態にする。これにより、ロック突起がロック係止部に正規な状態で係合し、正規なロックを行うことができる。従って、ロック時に良好な操作感覚を得ることができると共に、確実なロックを行うことができる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1記載のロック構造であって、前記ロックアームが雄コネクタハウジングに設けられ前記ロック係止部が前記雌コネクタハウジングの前記雄コネクタハウジングが挿入・嵌合されるフード部に設けられ、前記矯正部が該フード部内に設けられていることを特徴としている。
【0011】
このロック構造では、雄コネクタハウジングを雌コネクタハウジングのフード部内に挿入すると、ロック突起がロック係止部に当接し、ロックアームが撓むことにより、ロック突起がロック係止部を乗り越えて、ロックアーム自身の弾性力で元の位置に復帰する。これにより、ロック突起がロック係止部に係合し、ロック状態となる。
【0012】
このとき、例えば何らかの外力によってロックアームが撓み変形していても、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとを嵌合させると、矯正部が撓み変形しているロックアームを元の位置に矯正するので、ロックアームは正規に撓むことによってロック突起がロック係止部に係合する。これにより、ロック時に良好な操作感覚を得ることができると共に、確実なロックを行うことができる。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のロック構造であって、前記ロックアームが前記雄コネクタハウジングに中間部で支持され、前記雌コネクタハウジングへの嵌合方向前方側に前記矯正部と摺動する矯正受部が設けられ、雌コネクタハウジングへの嵌合方向後方側に前記ロック突起が設けられていることを特徴としている。
【0014】
このロック構造では、何らかの外力によりロックアームが撓み変形している状態で、雄コネクタハウジングを雌コネクタハウジング内に挿入するとロックアームの矯正受部が矯正部と摺動することによってロックアームを正規な位置に矯正する。この結果、ロック突起がロック係止部に正規な状態でロックするので、ロック時に良好な操作感覚を得ることができ、確実なロックを行うことができる。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2記載のロック構造であって、前記ロックアームが前記雄コネクタハウジングに前記雌コネクタハウジングへの嵌合方向の前方側で支持部を介して支持され、前記矯正部が前記支持部を挿通して前記ロックアームの撓み空間側の面に摺動することを特徴としている。
【0016】
このロック構造では、片持支持されたロックアームが何らかの外力により、撓んでいても、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとの嵌合によって矯正部がロックアームの撓み空間側の面に摺動することによって矯正し、ロックアームを正規な位置に戻す。この結果、ロック時に良好な操作感覚を得ることができ、確実なロックを行うことができる。
【0017】
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2記載のロック構造であって、前記ロックアームが前記雄コネクタハウジングに前記雌コネクタハウジングへの嵌合方向の前方側及び後方側でそれぞれ支持され、前記矯正部が前記前方側の支持部を挿通して前記ロックアームの撓み空間側の面に摺動することを特徴としている。
【0018】
このロック構造では、両持ち支持されたロックアームが何らかの外力により、撓んでいても、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとの嵌合によって矯正部がロックアームの撓み空間側の面に摺動することによって矯正し、ロックアームを正規な位置に戻す。この結果、ロック時に良好な操作感覚を得ることができ、確実なロックを行うことができる。
【0019】
請求項6の発明は、請求項1又は請求項2記載のロック構造であって、前記ロックアームが前記雄コネクタハウジングの外周から突設された一対の側壁間に配置され、前記雌コネクタハウジングへの前記雄コネクタハウジングの嵌合方向先端側で前記一対の側壁に両側部がそれぞれ支持され、前記一対の側壁間の前記ロックアームの下部に挿入された前記矯正部が当接・摺動する当接支点を有することを特徴としている。
【0020】
このロック構造では、一対の側壁に両側部が支持されたロックアームが何らかの外力により撓んでいても、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとの嵌合により矯正部が当接支点に当接摺動することによって矯正し、ロックアームを正規な位置に戻す。この結果、ロック突起とロック係止部との良好なロック時に良好な操作感覚を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るロック構造の実施形態について説明する。
【0022】
第1実施形態
図1乃至図3は、本発明に係るロック構造が用いられた第1実施形態のコネクタ11を示す。図1に示すように、コネクタ11は、雄コネクタハウジング12と、この雄コネクタハウジング12が挿入嵌合されるフード部13を有する雌コネクタハウジング14とで形成されている。雄コネクタハウジング12内には、端子収容室15が形成され、内部に雌端子16が収容されている。また、雄コネクタハウジング12には、フード部13内への嵌合面17側に支持部18を介して可撓性のロックアーム19が一体に形成されている。このロックアーム19の一側には、矯正受部20が形成されている。支持部18を挟んで矯正受部20の反対側には、ロック突起21が突設されている。さらに、ロック突起21の先端側には、操作部22が形成されている。矯正受部20は、図3に示すように、薄肉に形成されており、先端部には、斜面23が形成されている。
【0023】
この場合、矯正受部20が薄肉に形成されていることにより、外力が加わってロックアーム19が撓んだ状態でも、雄コネクタハウジング12がフード部13内に挿入することができる。すなわち、ロックアーム19が正規な状態にあるときの雄コネクタハウジング12の高さ寸法と、フード部13の内径寸法が等しい場合、ロックアーム19が撓んでいると雄コネクタハウジング12をフード部13内に挿入することができないが、矯正受部20を薄肉にすることにより、ロックアーム19が撓んでいたとしても、雄コネクタハウジング12をフード部13内に挿入することができる。従って、矯正受部20を薄肉することによりにがしが有効となる。
【0024】
一方、雌コネクタハウジング14には、雄端子24が収容されており、雄端子24の接触部25がフード部13内に突設されている。そして、フード部13内に雄コネクタハウジング12が挿入・嵌合されると雄コネクタハウジング12内の雌端子16と接触部25が接続される。また、フード部13には、内外を連通する孔部26が形成されている。この孔部26の内壁にロック係止部27が形成されている。ロック係止部27には、フード部13内に挿入・嵌合された雄コネクタハウジング12のロック突起21が係合する。
【0025】
さらに、フード部13の奥方には、矯正部28が設けられている。この矯正部28はフード部13の底面から、開口13a側に向けて延設され、先端部が孔部26側に向けて上り傾斜の傾斜面29が形成されている。この矯正部28は、フード部13内に雄コネクタハウジング12を挿入すると、ロックアーム19の矯正受部20と摺動する。
【0026】
図1(a)に示すように、ロックアーム19が正規な位置にある状態から雄コネクタハウジング12をフード部13内に挿入すると、ロック突起21がフード部13の開口縁部13bに当接し、さらに雄コネクタハウジング12をフード部13内に押し込むと、支持部18が撓むことによりロックアーム19が支持部18を中心に回動し、ロック突起21がフード部13の開口縁部13bを乗り越える。ロック突起21がフード部13の開口縁部13bを乗り越えると、図2(b)に示すように、支持部18の弾性力によってロックアーム19が正規な位置に復帰し、ロック突起21が孔部26内に挿入してロック係止部27に係合する。
【0027】
図1(b)に示すように、ロックアーム19に何らかの外力30が加わって、ロックアーム19が正規な位置にない状態で、雄コネクタハウジング12をフード部13内に挿入すると、図2(a)に示すように、矯正受部20が矯正部28に摺動することにより、ロックアーム19を正規な位置に矯正する。この状態でさらに雄コネクタハウジング12をフード部13内に挿入すると、図2(b)に示すように、ロック突起21がロック係止部27に係合しロック状態となる。
【0028】
本実施形態によれば、ロックアーム19が何らかの外力30によって撓んでいても、雄コネクタハウジング12をフード部13内に挿入すると、矯正部28が矯正受部20に摺動することで、このロックアーム19の撓みを矯正する。この結果、ロック時に良好な操作感覚が得られると共に、確実なロック状態を得ることができる。
【0029】
なお、本実施形態におけるロックアーム19は、雄コネクタハウジング12の上面外周から突設した支持部18を介して一体に形成したが、図4に示すように、ロックアーム19の両側部から支持腕部31、31を突設させ、これらの支持腕部31、31を介して雄コネクタハウジング12と一体に成形しても良い。
【0030】
第2実施形態
次に図5(a)、(b)に示す第2実施形態について説明する。本実施形態のコネクタ32は上記実施形態と比較して、雄コネクタハウジング33のロックアーム34の形状が異なる。すなわち、上記実施形態では、ロックアーム19の中間部が支持部18を介して支持されたいわゆるシーソー型のロックアームであるが、本実施形態におけるロックアーム34は、雄コネクタハウジング33の嵌合面17側から突設された片持型のロックアームである。
【0031】
図5に示すように、本実施形態におけるロックアーム34は、雄コネクタハウジング33の嵌合面17側から支持部35を介して一体に突設されて片持状態に形成されている。また、支持部35には、矯正部挿入孔36が設けられている。
【0032】
一方、雌コネクタハウジング14のフード部13内には、フード部13の底面37から矯正部38が突設されている。この矯正部38は、雄コネクタハウジング33をフード部13内に挿入すると、矯正部挿入孔36内を挿通して、ロックアーム34の撓み空間39側の面に摺動する。
【0033】
そして、ロックアーム34に外力が加わって、撓み変形した状態で雄コネクタハウジング33をフード部13内に挿入すると、矯正部38が矯正部挿入孔36内を挿通して、ロックアーム34の撓み空間39側の面に摺動することによってロックアーム34の撓み変形を矯正する。この結果、ロックアーム34は、正規な位置でフード部13内に挿入されることになるので、ロック突起21とロック係止部27とのロック時に良好な操作感覚を得ることができる。また、確実なロック状態とすることができる。
【0034】
第3実施形態
次に図6(a)、(b)に示す第4実施形態について説明する。本実施形態のコネクタ41は上記第1、第2実施形態と異なり、雄コネクタハウジング42のロックアーム43が両持ち型となっている。
【0035】
図6(a)に示すように、本実施形態のロックアーム43は、雄コネクタハウジング42のフード部13への嵌合方向の前方側、すなわち嵌合面側17の前方支持部44と、嵌合方向の後方側の後方支持部45とで雄コネクタハウジング42に一体に形成されている。そして、前方支持部44には、矯正部挿入孔46が形成されている。
【0036】
一方、雌コネクタハウジング14のフード部13には、底面37から、矯正部47が突設されている。この矯正部47は、雄コネクタハウジング42をフード部13内に挿入すると、前方支持部44の矯正部挿入孔46内を挿通して、ロックアーム43の撓み空間48側の面と摺動する。
【0037】
そして、ロックアーム43に外力が加わって、撓み変形した状態で雄コネクタハウジング42をフード部13内に挿入すると、矯正部47が矯正部挿入孔46内を挿通して、ロックアーム43に撓み空間48側の面に摺動することによってロックアーム43の撓み変形を矯正する。この結果、ロックアーム43は、正規な位置で嵌合されることになるので、ロック突起21とロック係止部27とのロック時に良好な操作感覚を得ることができる。また、確実なロック状態とすることができる。
【0038】
第4実施形態
次に図7乃至図12に示す第4実施形態について説明する。本実施形態のコネクタ51は、雄コネクタハウジング52と、この雄コネクタハウジング52が挿入・嵌合されるフード部53を有する雌コネクタハウジング54とで形成されている。雄コネクタハウジング52内には、上記各実施形態と同様に、複数の端子収容室(図11参照)55が形成され、内部に雌端子(不図示)が収容されている。
【0039】
また、雄コネクタハウジング52の外周からは、図11及び図12に示すように、所定の間をあけて一対の側壁52a、52aが突設されている。これらの間には、ロックアーム59が配置されている。また、ロックアーム59は、雄コネクタハウジング52の雌コネクタハウジング54への嵌合方向の先端側で両側部の支持腕部(図12参照)58、58により、一対の側壁52a、52aに一体に支持されている。このため、このロックアーム59は、第2実施形態のロックアーム34と同様に片持型のロックアームとなっている。また、一対の側壁52a、52a間のロックアーム59の下面側が、このロックアーム59の撓み空間56となっている。また、この撓み空間56は、雌コネクタハウジング54への雄コネクタハウジング52の嵌合方向の前方側は開口されている。さらに、ロックアーム59の撓み空間56側の下面には、弧状の突起が突設されて当接支点60が形成されている。
【0040】
一方、雌コネクタハウジング54は、上記第1実施形態の雌コネクタハウジング54と同様に、内部に雄端子が収容されており、雄端子の接触部がフード部53内に突設されている。そして、フード部53内に雄コネクタハウジング52が挿入・嵌合されると雄コネクタハウジング52内の雌端子と接触部とが接続される。また、フード部53には、内外を連通する孔部61が形成されている。この孔部61の内壁にロック係止部62が形成されている。ロック係止部62には、フード部53内に挿入・嵌合された雄コネクタハウジング52のロック突起63が係合する。
【0041】
さらに、フード部53の底壁53aからは、下方に向けて開口した凹字状断面の矯正部64が、開口53b側に向けて突設されている。この突出長さは、上記ロック突起63がロック係止部62に係合した状態から、ロックアーム59の中間部が撓むことができる高さに設定されている。従って、図9に示すように、フード部53の底壁53aからロックアーム59のロック突起63までの略半分の高さ位置に設定されている。
【0042】
そして、図7に示すように、ロックアーム59が正規な位置にある状態から雄コネクタハウジング52をフード部53内に挿入すると、ロック突起63がフード部53の開口縁部53cに当接し、さらに、雄コネクタハウジング52をフード部53内に押し込むと、支持腕部58、58が撓むことによりロックアーム59が支持腕部58、58を中心に回動し、ロック突起63がフード部53の開口縁部53cを乗り越える。ロック突起63がフード部53を乗り越えると、図9に示すように、支持腕部58、58の弾性力によりロックアーム59が正規な位置に復帰し、ロック突起63が孔部61内に挿入してロック係止部62に係合する。
【0043】
また、図8に示すように何らかの外力が加わって、ロックアーム59が撓んでしまい正規な位置にない状態で、雄コネクタハウジング52をフード部53内に挿入すると、矯正部64の先端部が当接支点60に当接し、さらに雄コネクタハウジング52をフード部53内に挿入すると、矯正部64が当接支点60と当接摺動することにより、ロックアーム59が正規な位置に矯正される。この状態でさらに、雄コネクタハウジング52をフード部53内に挿入すると、図9に示すように、ロック突起63がロック係止部62に係合しロック状態となる。
【0044】
本実施形態によれば、ロックアーム59が何らかの外力により撓んでいても、雄コネクタハウジング52をフード部53内に挿入すると、矯正部64が当接支点60と当接摺動することで、ロックアーム59の撓みを矯正する。この結果、ロック突起63とロック係止部62とのロック時に良好な操作感覚が得られると共に、確実なロック状態を得ることができる。
【0045】
また、図9に示すように、雄コネクタハウジング52をフード部53内に完全に嵌合した状態では、ロックアーム59の下面側を支えている。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、雌雄のコネクタハウジングを嵌合する前に、何らかの外力によってロックアームが撓み変形していても、この状態のまま雌雄のコネクタハウジングを嵌合させると、矯正部がロックアームの撓み変形を矯正して、ロックアームを正規な状態にするので、ロック突起がロック係止部に正規な状態で係合し、正規なロックを行うことができる。従って、ロック時に良好な操作感覚を得ることができると共に、確実なロックを行うことができる。
【0047】
請求項2の発明によれば、何らかの外力によってロックアームが撓み変形していても、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとを嵌合させると、矯正部が撓み変形しているロックアームを元の位置に矯正するので、ロックアームは正規に撓むことによってロック突起がロック係止部に係合する。これにより、ロック時に良好な操作感覚を得ることができると共に、確実なロックを行うことができる。
【0048】
請求項3の発明によれば、何らかの外力によりロックアームが撓み変形している状態で、雄コネクタハウジングを雌コネクタハウジング内に挿入するとロックアームの矯正受部が矯正部と摺動することによってロックアームを正規な位置に矯正する。この結果、ロック突起がロック係止部に正規な状態でロックするので、ロック時に良好な操作感覚を得ることができ、確実なロックを行うことができる。
【0049】
請求項4の発明によれば、片持支持されたロックアームが何らかの外力により、撓んでいても、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとの嵌合によって矯正部がロックアームの撓み空間側の面に摺動することによって矯正し、ロックアームを正規な位置に戻す。この結果、ロック時に良好な操作感覚を得ることができ、確実なロックを行うことができる。
【0050】
請求項5の発明によれば、両持ち支持されたロックアームが何らかの外力により、撓んでいても、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとの嵌合によって矯正部がロックアームの撓み空間側の面に摺動することによって矯正し、ロックアームを正規な位置に戻す。この結果、ロック時に良好な操作感覚を得ることができ、確実なロックを行うことができる。
【0051】
請求項6の発明によれば、一対の側壁に両側部が支持されたロックアームが何らかの外力により撓んでいても、雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとの嵌合により矯正部が当接支点に当接摺動することによって矯正し、ロックアームを正規な位置に戻すので、ロック突起とロック係止部との良好なロック時に良好な操作感覚を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された第1実施形態のコネクタを示し、(a)は雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとを嵌合する前の状態を示す断面図、(b)はロックアームに外力が加わって撓み変形している状態を示す断面図である。
【図2】第1実施形態のコネクタを示し、(a)は雄コネクタハウジングをフード部内に挿入・嵌合途中の状態を示す断面図、(b)は雄コネクタハウジングをフード部内に完全に挿入・嵌合させた状態を示す断面図である。
【図3】第1実施形態のコネクタのロックアーム先端を示す斜視図である。
【図4】第1実施形態のコネクタのロックアームの変形例を示す斜視図である。
【図5】第2実施形態のコネクタを示し、(a)は雄コネクタハウジングをフード部内に挿入・嵌合する前の状態を示す断面図、(b)は雄コネクタハウジングをフード部内に完全に挿入・嵌合した状態を示す断面図である。
【図6】第3実施形態のコネクタを示し、(a)は雄コネクタハウジングをフード部内に挿入・嵌合する前の状態を示す断面図、(b)は雄コネクタハウジングをフード部内に完全に挿入・嵌合した状態を示す断面図である。
【図7】第4実施形態のコネクタを示す断面図である。
【図8】第4実施形態のコネクタにおいてロックアームに外力が加わって撓んだ状態を示す断面図である。
【図9】第4実施形態のコネクタにおいて雄コネクタハウジングを雌コネクタハウジングのフード部内に完全に嵌合した状態を示す断面図である。
【図10】第4実施形態の雌コネクタハウジングを示す正面図である。
【図11】第4実施形態の雄コネクタハウジングを示す斜視図である。
【図12】第4実施形態の雄コネクタハウジングを示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図13】従来のコネクタを示す斜視図である。
【符号の説明】
11、32、51 コネクタ
12、33、52 雄コネクタハウジング
14、53 雌コネクタハウジング
19、34、59 ロックアーム
21、63 ロック突起
27、62 ロック係止部
28、38、47、64 矯正部
Claims (6)
- 相対向して嵌合される雌雄のコネクタハウジングの一方のコネクタハウジングに設けた可撓性のロックアームと、他方のコネクタハウジングに設けられて前記ロックアームのロック突起が係合されるロック係止部とを備えたロック構造であって、前記雌雄のコネクタハウジングの嵌合動作時に、前記ロックアームのロック前の撓み変形を矯正する矯正部を前記他方のコネクタハウジングに設けたことを特徴とするロック構造。
- 請求項1記載のロック構造であって、前記ロックアームが雄コネクタハウジングに設けられ、前記ロック係止部が前記雌コネクタハウジングの前記雄コネクタハウジングが挿入・嵌合されるフード部に設けられ、前記矯正部が該フード部内に設けられていることを特徴とするロック構造。
- 請求項1又は請求項2記載のロック構造であって、前記ロックアームが前記雄コネクタハウジングに中間部で支持され、前記雌コネクタハウジングへの嵌合方向前方側に前記矯正部と摺動する矯正受部が設けられ、雌コネクタハウジングへの嵌合方向後方側に前記ロック突起が設けられていることを特徴とするロック構造。
- 請求項1又は請求項2記載のロック構造であって、前記ロックアームが前記雄コネクタハウジングに前記雌コネクタハウジングへの嵌合方向の前方側で支持部を介して支持され、前記矯正部が前記支持部を挿通して前記ロックアームの撓み空間側の面に摺動することを特徴とするロック構造。
- 請求項1又は請求項2記載のロック構造であって、前記ロックアームが前記雄コネクタハウジングに前記雌コネクタハウジングへの嵌合方向の前方側及び後方側でそれぞれ支持され、前記矯正部が前記前方側の支持部を挿通して前記ロックアームの撓み空間側の面に摺動することを特徴とするロック構造。
- 請求項1又は請求項2記載のロック構造であって、前記ロックアームが前記雄コネクタハウジングの外周から突設された一対の側壁間に配置され、前記雌コネクタハウジングへの前記雄コネクタハウジングの嵌合方向先端側で前記一対の側壁に両側部がそれぞれ支持され、前記一対の側壁間の前記ロックアームの下部に挿入された前記矯正部が当接・摺動する当接支点を有することを特徴とするロック構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09042098A JP3561143B2 (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | ロック構造 |
US09/283,145 US6325656B1 (en) | 1998-04-02 | 1999-04-01 | Lock structure for locking male and female connector housings together |
Applications Claiming Priority (1)
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