JP3560009B2 - 情報処理用の立体コード - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、POS(ポス:point of sales)システムにおける商品管理や荷物の仕分け、プリペイドカード等のコード情報の表示や、各種セキュリティコードの表示に用いられる情報処理用の立体コードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、前記商品管理等には、いわゆるバーコードが多く用いられている。このバーコードは、4種類の線と空白スペースによって13種類の数字を表しており、この数字コードにより製造国名やメーカ名,商品分類等を表示している。しかしながら、このバーコードは、表示可能な情報量が少なく、また、バーコードの印刷には高度の印刷精度が要求され、さらに、小さなスペースへの印字が不可能である等の問題を有する。そこで、正方形の図形を十字線にて4等分し、この分割された4個のマス目を16通りに塗りつぶすことにより一つの正方形で0〜15を表示するいわゆるカルラコードが提案されて一部において普及しつつある。このカルラコードは、前記正方形の数を2以上並べることにより、表示できる情報量を増大させることができるが、この情報量の増大は表示面積の増大をも伴い、前記バーコード同様の問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記問題を解決するために創案されたものであり、光学的または磁気的な読み取り装置にて読み取り可能であり、少ない面積で多数の情報を表示することができる情報処理用の立体コードの提供をその目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記問題を解決するために、所定面積を有して表示された第一の正方1を収嵌体とし、この収嵌体の半分の面積の第二の正方形を被収嵌体として、前記被収嵌体を形成する各二辺の各交点が収嵌体の各辺に当接するように収嵌体に被収嵌体を内接させ、当該収嵌体と被収嵌体に囲繞されて形成される四隅の領域に、放射された光の反射に基づき、または塗布された磁性体物質の磁力に基づいて光学的または磁気的に読み取り可能なコード情報を表示する基本形状を有して、この基本形状を第1段の情報表示領域とし、この第1段の情報表示領域における被収嵌体を第2段の情報表示領域の収嵌体としてこの収嵌体に被収嵌体を内接させ、この第2段の情報表示領域における被収嵌体を第3段の情報表示領域の収嵌体としてこの収嵌体に被収嵌体を内接させ、以下同様に、前段の情報表示領域の被収嵌体を次段の情報表示領域における収嵌体としてこの収嵌体に被収嵌体を内接させてn段の情報表示領域にて所定のコード情報を表示する情報処理用の立体コードであって、前記第1段ないし第n段の情報表示領域にて所定のコード情報を表示することを特徴とする情報処理用の立体コードとしたものである。
【0005】
また、前記所定面積を有して表示された第一の正方形の収嵌体の正方形の一辺を太線またはダブル線として当該立体コードの上下左右のいずれかを表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理用の立体コードとしたものである。
また、最終段の情報表示領域となる前記n段目の情報表示領域の被収嵌体を形成する各辺と2本の対角線にて囲繞された各領域に、前記光学的または磁気的に読み取り可能なコード情報を表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理用の立体コードとしたものである。
また、前記各領域へ光学的に読取り可能に表示されるコード情報は当該各領域を白黒の2値に塗り分けることにより行うことを特徴とする請求項1,請求項2または請求項3に記載の情報処理用の立体コードとしたものである。
また、前記白黒の2値に塗り分けられた各領域に、前記光学的に読み取り可能な所定のコード情報を表す模様を表記することにより重畳してコード情報の表示を行うことを特徴とする請求項4に記載の情報処理用の立体コードとしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る情報処理用の立体コードの一例を示す図である。この情報処理用の立体コードKは、いくつかの大小の正方形を多段に組み合わせ、光学的に読み取り可能な白黒の2値に塗り分けて所定のコードを表示するものである。以下、本発明を説明する。先ず、図2は前記情報処理用の立体コードKを表示するための基本形状である。この基本形状1は、収嵌体2としての外側の正方形に、被収嵌体3としての正方形を内接、すなわち嵌め込んだものである。内接される被収嵌体3は、収嵌体2の半分の面積の正方形であり、この正方形を構成する四辺のうちのそれぞれ二辺の交点が収嵌体2の各辺に当接するように内接される。図示の例では、収嵌体2の各辺(2a,2b〜)の略中間点に当接しているが、これに限定されず、要は、領域a1 〜a4 が形成されるように被収嵌体3を収嵌体2に内接させればよい。
【0007】
このように、収嵌体2と被収嵌体3との各辺に囲まれて形成される領域a1 , a2 ,a3 ,a4 を光学的に読み取り可能な白黒2値に塗り分けてコード情報を表示する。この実施の形態においては1または複数の領域を黒塗りとすることにより、例えば10進数の0〜9のコード情報を表示する。この点については後に詳述するが、図示の例では、領域a1 を黒塗りとして、例えば10進数の「1」を表示する。逆に、a1 を白抜き、つまり白塗りとして情報を持たせるようにしてもよい。また、収嵌体2を構成する正方形の上辺2aをダブル線とすることにより、当該基本形状1の上下の表示を行う。左右いずれかの辺をダブル線として左右を表示させてもよい。いずれにしろ四辺のうちの一辺をダブル線とすることにより、情報処理用の立体コードの上下左右いずれかの状態表示を行う。
【0008】
図3は情報表示領域を多段とした情報処理用の立体コードKの図示である。この例においては、前記基本形状を第1段の情報表示領域とし、この第1段の情報表示領域の被収嵌体3を収嵌体4とし、この収嵌体4に被収嵌体5を内接させて第2段の情報表示領域を形成する。コード情報は、領域b1 ,b2 ,b3 ,b4 を白黒2値に塗り分けて表示する。次いで、この第2段の情報表示領域の被収嵌体5を第3段の情報表示領域の収嵌体6としてこの収嵌体6に被収嵌体7を内接させて第3段の情報表示領域を形成する。コード情報は、領域c1 ,c2 ,c3 ,c4 を白黒2値に塗り分けて表示する。さらに、この第3段の情報表示領域の被収嵌体7を第4段の収嵌体8として、この収嵌体8に被収嵌体9を内接させて第4段の情報表示領域を形成する。コード情報は、領域d1 ,d2 ,d3 ,d4 を白黒2値に塗り分けて表示する。
【0009】
このように、この実施の形態では、第4段の情報表示領域によりコード情報が表示されるが、第4段の情報表示領域の被収嵌体9に、その正方形を構成する各辺と2本の対角線にて囲まれた領域e1 ,e2 ,e3 ,e4 を白黒の塗り分けによりコード情報を表示し(この点は後述する)、これを最終段の情報表示領域とする。このような対角線にて区画することにより、情報表示領域が最終段であることが光学的にも読み取りやすくしてある。
【0010】
図4は前記各領域を区画する区画線をダブル線にて表示する情報処理用の立体コードの例を示す図である。すなわち、前記図3に示す各領域a1 〜a 4 ,b1 〜b4 等の各領域を区画する区画線をダブル線とする。このように、各領域をダブル線にて区画して表示することにより、例えば、セキュリティコードを各個人が設定する場合など、この図4に示すような白黒に塗りつぶされていない情報処理用の立体コードの図形を用意しておき、この図形に区画線からはみ出さないように白黒を書き入れて自己の所望するコード設定を行うことなどが可能となる。
【0011】
図5は、各情報表示領域におけるコードの割当ての一例を示す図である。この例においては、図2に示す基本形状1の符号にて説明すると、左上隅の領域a1 を黒塗りすることにより10進数の「1」を表し、左下隅の領域a 4 を黒塗りすることにより10進数の「2」を表す。以下同様に、領域a1 ,a 4 の黒塗りは10進数「5」、領域a2 ,a3 の黒塗りは10進数の「7」を表示する。前記図1に示す情報処理用の立体コードKは、第1段から第4段までの各情報表示領域のコード表示は「1,2,5,0」または、逆方向からコード化すれば「0,5,2,1」となる。また、図6は、前記最終段の情報表示領域におけるコードの割当ての一例を示す図であり、2本の対角線にて区画された1つ、または2つの領域を黒塗りし、情報を表示するようになっている。図1に示す情報処理用の立体コードKは、結局において、「1,2,5,0,9」、または逆方向からのコード化によれば「9,0,5,2,1」というコードを表示している。
【0012】
図5および図6に示すように、各情報表示領域に0から9までの10のコードを割り当てるとすると、2段の情報表示領域では102 、3段では103 、以下、情報表示領域がn段の場合には10n の情報表示量となる。図1に示す情報処理用の立体コードは5段であることから、この情報処理用の立体コード1個で10万通りのコードを表示することができる。なお、図7,図8に示すように2進数のコード表示を行うとさらに多数のコードを表示することが可能であり、例えば、5段に表示された情報処理用の立体コードでは165 で100万通りを越えるコードを表示することができる。したがって、例えば、最終的にどの程度の情報量が必要になるか予め不明の場合など、とりあえず0〜9のコードを各領域に割り振り、コードが不足する場合には、情報処理用の立体コードの表示を変更することなく、各領域の表示を0〜15の2進表示とすることにより、表示される情報量を飛躍的に増大させることができる。もちろん、4進数や8進数,16進数にてコード表示を行うようにしてもよい。
【0013】
図9(a)〜(d)は、情報表示領域に模様を表示してコード表示を行う例を示す。重畳してコード表示を行う場合には、コードの表示領域に横線〔(a)図〕,縦線〔(b)図〕,水玉〔(c)図〕等の模様を入れて、白黒の塗り分けと区別する。この模様は、(d)図に示すように、黒色に塗りつぶされてコード情報が設定されている領域に重複して表示することもでき、この場合の模様は白抜き表示となる。図10は模様によるコード表示の一例を示し、この例では、各情報表示領域に横線の模様をいれて「A」〜「D」を表示している。図11は、白黒の塗り分けと図10に示す模様によるコード表示の例であり、(a)図は、例えば「A1」、(b)図は、例えば「B2」を表示する。図6に示す情報表示領域の最終段の被収嵌体についても特に図示しないが、縦線や横線、水玉,文字,動植物等の模様を表記して、白黒の塗り分けと重畳してコード表示を行うことができる。なお、前記白黒の塗り分けは、白黒に限らず、2値を光学的に読み取り可能であれば塗り分ける色は特に限定されず、赤と青や、黄と緑等でもよい。
【0014】
また、前記実施の形態においては、光学的に読み取り可能な情報処理用の立体コードとしたが、前記情報処理用の立体コードを磁性体インキにて印刷し、前記白黒の塗り分けにかえて、前記各領域に対する磁性体インキ塗布の有無によりコード情報を記録し、当該コード情報を磁気的に読み取るようにしてもよい。あるいは、前記情報処理用の立体コードをイメージデータとして磁気テープやフロッピーディスク等の記憶媒体に記録し、これを磁気ヘッドを有する読み取り装置にて読み取ってコード化を行うようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上の説明のように、本発明は、正方形の収嵌体に、当該収嵌体と面積が2分の1の被収嵌体を内接させ、これらの収嵌体と被収嵌体とに囲まれた四隅の領域に、光学的または磁気的に読み取り可能なコード情報を表示する第1段の情報表示領域と、この第1段の情報表示領域の被収嵌体を第2段の情報表示領域の収嵌体として、この収嵌体に被収嵌体を内接させて第2段の情報表示領域とし、以下、前段の被収嵌体を次段の収嵌体として、この収嵌体に被収嵌体を内接して第n段の情報表示領域を有する情報処理用の立体コードとすることにより、少ない面積で多数の情報を表示可能であり、これにより、商品等の美観を損なうことがなく、POSシステムにおける商品管理や荷物の仕分け,プリペイドカード等のコード情報の表示や、各種セキュリティコードの表示に用いて好適な情報処理用の立体コードとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報処理用の立体コードの一例を示す図である。
【図2】情報処理用の立体コードの基本形状を示す図である。
【図3】情報表示領域を多段とした情報処理用の立体コードを示す図である。
【図4】各領域を区画する区画線をダブル線にて表示する情報処理用の立体コードの例を示す図である。
【図5】各情報表示領域におけるコードの割当ての一例を示す図である。
【図6】最終段の情報表示領域におけるコードの割当ての一例を示す図である。
【図7】各情報表示領域におけるコードの割当ての別な例を示す図である。
【図8】最終段の情報表示領域におけるコードの割当ての別な一例を示す図である。
【図9】(a)図〜(d)図は、同一の情報表示領域に重畳してコード表示を行う例を示す図である。
【図10】模様によるコードを表示する一例を示す図である。
【図11】白黒の塗り分けと模様によってコード表示を行う例を示す図である。
【符号の説明】
K・・情報処理用の立体コード
1・・基本形状
2・・収嵌体
2a・正方形の上辺
3・・被収嵌体
4・・収嵌体
5・・被収嵌体
6・・収嵌体
7・・被収嵌体
8・・収嵌体
9・・被収嵌体
a1 , a2 ,a3 ,a4 ・領域
b1 ,b2 ,b3 ,b4 ・領域
e1 ,e2 ,e3 ,e4 ・領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、POS(ポス:point of sales)システムにおける商品管理や荷物の仕分け、プリペイドカード等のコード情報の表示や、各種セキュリティコードの表示に用いられる情報処理用の立体コードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、前記商品管理等には、いわゆるバーコードが多く用いられている。このバーコードは、4種類の線と空白スペースによって13種類の数字を表しており、この数字コードにより製造国名やメーカ名,商品分類等を表示している。しかしながら、このバーコードは、表示可能な情報量が少なく、また、バーコードの印刷には高度の印刷精度が要求され、さらに、小さなスペースへの印字が不可能である等の問題を有する。そこで、正方形の図形を十字線にて4等分し、この分割された4個のマス目を16通りに塗りつぶすことにより一つの正方形で0〜15を表示するいわゆるカルラコードが提案されて一部において普及しつつある。このカルラコードは、前記正方形の数を2以上並べることにより、表示できる情報量を増大させることができるが、この情報量の増大は表示面積の増大をも伴い、前記バーコード同様の問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記問題を解決するために創案されたものであり、光学的または磁気的な読み取り装置にて読み取り可能であり、少ない面積で多数の情報を表示することができる情報処理用の立体コードの提供をその目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記問題を解決するために、所定面積を有して表示された第一の正方1を収嵌体とし、この収嵌体の半分の面積の第二の正方形を被収嵌体として、前記被収嵌体を形成する各二辺の各交点が収嵌体の各辺に当接するように収嵌体に被収嵌体を内接させ、当該収嵌体と被収嵌体に囲繞されて形成される四隅の領域に、放射された光の反射に基づき、または塗布された磁性体物質の磁力に基づいて光学的または磁気的に読み取り可能なコード情報を表示する基本形状を有して、この基本形状を第1段の情報表示領域とし、この第1段の情報表示領域における被収嵌体を第2段の情報表示領域の収嵌体としてこの収嵌体に被収嵌体を内接させ、この第2段の情報表示領域における被収嵌体を第3段の情報表示領域の収嵌体としてこの収嵌体に被収嵌体を内接させ、以下同様に、前段の情報表示領域の被収嵌体を次段の情報表示領域における収嵌体としてこの収嵌体に被収嵌体を内接させてn段の情報表示領域にて所定のコード情報を表示する情報処理用の立体コードであって、前記第1段ないし第n段の情報表示領域にて所定のコード情報を表示することを特徴とする情報処理用の立体コードとしたものである。
【0005】
また、前記所定面積を有して表示された第一の正方形の収嵌体の正方形の一辺を太線またはダブル線として当該立体コードの上下左右のいずれかを表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理用の立体コードとしたものである。
また、最終段の情報表示領域となる前記n段目の情報表示領域の被収嵌体を形成する各辺と2本の対角線にて囲繞された各領域に、前記光学的または磁気的に読み取り可能なコード情報を表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理用の立体コードとしたものである。
また、前記各領域へ光学的に読取り可能に表示されるコード情報は当該各領域を白黒の2値に塗り分けることにより行うことを特徴とする請求項1,請求項2または請求項3に記載の情報処理用の立体コードとしたものである。
また、前記白黒の2値に塗り分けられた各領域に、前記光学的に読み取り可能な所定のコード情報を表す模様を表記することにより重畳してコード情報の表示を行うことを特徴とする請求項4に記載の情報処理用の立体コードとしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る情報処理用の立体コードの一例を示す図である。この情報処理用の立体コードKは、いくつかの大小の正方形を多段に組み合わせ、光学的に読み取り可能な白黒の2値に塗り分けて所定のコードを表示するものである。以下、本発明を説明する。先ず、図2は前記情報処理用の立体コードKを表示するための基本形状である。この基本形状1は、収嵌体2としての外側の正方形に、被収嵌体3としての正方形を内接、すなわち嵌め込んだものである。内接される被収嵌体3は、収嵌体2の半分の面積の正方形であり、この正方形を構成する四辺のうちのそれぞれ二辺の交点が収嵌体2の各辺に当接するように内接される。図示の例では、収嵌体2の各辺(2a,2b〜)の略中間点に当接しているが、これに限定されず、要は、領域a1 〜a4 が形成されるように被収嵌体3を収嵌体2に内接させればよい。
【0007】
このように、収嵌体2と被収嵌体3との各辺に囲まれて形成される領域a1 , a2 ,a3 ,a4 を光学的に読み取り可能な白黒2値に塗り分けてコード情報を表示する。この実施の形態においては1または複数の領域を黒塗りとすることにより、例えば10進数の0〜9のコード情報を表示する。この点については後に詳述するが、図示の例では、領域a1 を黒塗りとして、例えば10進数の「1」を表示する。逆に、a1 を白抜き、つまり白塗りとして情報を持たせるようにしてもよい。また、収嵌体2を構成する正方形の上辺2aをダブル線とすることにより、当該基本形状1の上下の表示を行う。左右いずれかの辺をダブル線として左右を表示させてもよい。いずれにしろ四辺のうちの一辺をダブル線とすることにより、情報処理用の立体コードの上下左右いずれかの状態表示を行う。
【0008】
図3は情報表示領域を多段とした情報処理用の立体コードKの図示である。この例においては、前記基本形状を第1段の情報表示領域とし、この第1段の情報表示領域の被収嵌体3を収嵌体4とし、この収嵌体4に被収嵌体5を内接させて第2段の情報表示領域を形成する。コード情報は、領域b1 ,b2 ,b3 ,b4 を白黒2値に塗り分けて表示する。次いで、この第2段の情報表示領域の被収嵌体5を第3段の情報表示領域の収嵌体6としてこの収嵌体6に被収嵌体7を内接させて第3段の情報表示領域を形成する。コード情報は、領域c1 ,c2 ,c3 ,c4 を白黒2値に塗り分けて表示する。さらに、この第3段の情報表示領域の被収嵌体7を第4段の収嵌体8として、この収嵌体8に被収嵌体9を内接させて第4段の情報表示領域を形成する。コード情報は、領域d1 ,d2 ,d3 ,d4 を白黒2値に塗り分けて表示する。
【0009】
このように、この実施の形態では、第4段の情報表示領域によりコード情報が表示されるが、第4段の情報表示領域の被収嵌体9に、その正方形を構成する各辺と2本の対角線にて囲まれた領域e1 ,e2 ,e3 ,e4 を白黒の塗り分けによりコード情報を表示し(この点は後述する)、これを最終段の情報表示領域とする。このような対角線にて区画することにより、情報表示領域が最終段であることが光学的にも読み取りやすくしてある。
【0010】
図4は前記各領域を区画する区画線をダブル線にて表示する情報処理用の立体コードの例を示す図である。すなわち、前記図3に示す各領域a1 〜a 4 ,b1 〜b4 等の各領域を区画する区画線をダブル線とする。このように、各領域をダブル線にて区画して表示することにより、例えば、セキュリティコードを各個人が設定する場合など、この図4に示すような白黒に塗りつぶされていない情報処理用の立体コードの図形を用意しておき、この図形に区画線からはみ出さないように白黒を書き入れて自己の所望するコード設定を行うことなどが可能となる。
【0011】
図5は、各情報表示領域におけるコードの割当ての一例を示す図である。この例においては、図2に示す基本形状1の符号にて説明すると、左上隅の領域a1 を黒塗りすることにより10進数の「1」を表し、左下隅の領域a 4 を黒塗りすることにより10進数の「2」を表す。以下同様に、領域a1 ,a 4 の黒塗りは10進数「5」、領域a2 ,a3 の黒塗りは10進数の「7」を表示する。前記図1に示す情報処理用の立体コードKは、第1段から第4段までの各情報表示領域のコード表示は「1,2,5,0」または、逆方向からコード化すれば「0,5,2,1」となる。また、図6は、前記最終段の情報表示領域におけるコードの割当ての一例を示す図であり、2本の対角線にて区画された1つ、または2つの領域を黒塗りし、情報を表示するようになっている。図1に示す情報処理用の立体コードKは、結局において、「1,2,5,0,9」、または逆方向からのコード化によれば「9,0,5,2,1」というコードを表示している。
【0012】
図5および図6に示すように、各情報表示領域に0から9までの10のコードを割り当てるとすると、2段の情報表示領域では102 、3段では103 、以下、情報表示領域がn段の場合には10n の情報表示量となる。図1に示す情報処理用の立体コードは5段であることから、この情報処理用の立体コード1個で10万通りのコードを表示することができる。なお、図7,図8に示すように2進数のコード表示を行うとさらに多数のコードを表示することが可能であり、例えば、5段に表示された情報処理用の立体コードでは165 で100万通りを越えるコードを表示することができる。したがって、例えば、最終的にどの程度の情報量が必要になるか予め不明の場合など、とりあえず0〜9のコードを各領域に割り振り、コードが不足する場合には、情報処理用の立体コードの表示を変更することなく、各領域の表示を0〜15の2進表示とすることにより、表示される情報量を飛躍的に増大させることができる。もちろん、4進数や8進数,16進数にてコード表示を行うようにしてもよい。
【0013】
図9(a)〜(d)は、情報表示領域に模様を表示してコード表示を行う例を示す。重畳してコード表示を行う場合には、コードの表示領域に横線〔(a)図〕,縦線〔(b)図〕,水玉〔(c)図〕等の模様を入れて、白黒の塗り分けと区別する。この模様は、(d)図に示すように、黒色に塗りつぶされてコード情報が設定されている領域に重複して表示することもでき、この場合の模様は白抜き表示となる。図10は模様によるコード表示の一例を示し、この例では、各情報表示領域に横線の模様をいれて「A」〜「D」を表示している。図11は、白黒の塗り分けと図10に示す模様によるコード表示の例であり、(a)図は、例えば「A1」、(b)図は、例えば「B2」を表示する。図6に示す情報表示領域の最終段の被収嵌体についても特に図示しないが、縦線や横線、水玉,文字,動植物等の模様を表記して、白黒の塗り分けと重畳してコード表示を行うことができる。なお、前記白黒の塗り分けは、白黒に限らず、2値を光学的に読み取り可能であれば塗り分ける色は特に限定されず、赤と青や、黄と緑等でもよい。
【0014】
また、前記実施の形態においては、光学的に読み取り可能な情報処理用の立体コードとしたが、前記情報処理用の立体コードを磁性体インキにて印刷し、前記白黒の塗り分けにかえて、前記各領域に対する磁性体インキ塗布の有無によりコード情報を記録し、当該コード情報を磁気的に読み取るようにしてもよい。あるいは、前記情報処理用の立体コードをイメージデータとして磁気テープやフロッピーディスク等の記憶媒体に記録し、これを磁気ヘッドを有する読み取り装置にて読み取ってコード化を行うようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上の説明のように、本発明は、正方形の収嵌体に、当該収嵌体と面積が2分の1の被収嵌体を内接させ、これらの収嵌体と被収嵌体とに囲まれた四隅の領域に、光学的または磁気的に読み取り可能なコード情報を表示する第1段の情報表示領域と、この第1段の情報表示領域の被収嵌体を第2段の情報表示領域の収嵌体として、この収嵌体に被収嵌体を内接させて第2段の情報表示領域とし、以下、前段の被収嵌体を次段の収嵌体として、この収嵌体に被収嵌体を内接して第n段の情報表示領域を有する情報処理用の立体コードとすることにより、少ない面積で多数の情報を表示可能であり、これにより、商品等の美観を損なうことがなく、POSシステムにおける商品管理や荷物の仕分け,プリペイドカード等のコード情報の表示や、各種セキュリティコードの表示に用いて好適な情報処理用の立体コードとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報処理用の立体コードの一例を示す図である。
【図2】情報処理用の立体コードの基本形状を示す図である。
【図3】情報表示領域を多段とした情報処理用の立体コードを示す図である。
【図4】各領域を区画する区画線をダブル線にて表示する情報処理用の立体コードの例を示す図である。
【図5】各情報表示領域におけるコードの割当ての一例を示す図である。
【図6】最終段の情報表示領域におけるコードの割当ての一例を示す図である。
【図7】各情報表示領域におけるコードの割当ての別な例を示す図である。
【図8】最終段の情報表示領域におけるコードの割当ての別な一例を示す図である。
【図9】(a)図〜(d)図は、同一の情報表示領域に重畳してコード表示を行う例を示す図である。
【図10】模様によるコードを表示する一例を示す図である。
【図11】白黒の塗り分けと模様によってコード表示を行う例を示す図である。
【符号の説明】
K・・情報処理用の立体コード
1・・基本形状
2・・収嵌体
2a・正方形の上辺
3・・被収嵌体
4・・収嵌体
5・・被収嵌体
6・・収嵌体
7・・被収嵌体
8・・収嵌体
9・・被収嵌体
a1 , a2 ,a3 ,a4 ・領域
b1 ,b2 ,b3 ,b4 ・領域
e1 ,e2 ,e3 ,e4 ・領域
Claims (5)
- 所定面積を有して表示された第一の正方形を収嵌体とし、この収嵌体の半分の面積の第二の正方形を被収嵌体として、前記被収嵌体を形成する各二辺の各交点が収嵌体の各辺に当接するように収嵌体に被収嵌体を内接させ、当該収嵌体と被収嵌体に囲繞されて形成される四隅の領域に、放射された光の反射に基づき、または塗布された磁性体物質の磁力に基づいて光学的または磁気的に読み取り可能なコード情報を表示する基本形状を有して、この基本形状を第1段の情報表示領域とし、この第1段の情報表示領域における被収嵌体を第2段の情報表示領域の収嵌体としてこの収嵌体に被収嵌体を内接させ、この第2段の情報表示領域における被収嵌体を第3段の情報表示領域の収嵌体としてこの収嵌体に被収嵌体を内接させ、以下同様に、前段の情報表示領域の被収嵌体を次段の情報表示領域における収嵌体としてこの収嵌体に被収嵌体を内接させてn段の情報表示領域にて所定のコード情報を表示する情報処理用の立体コードであって、前記第1段ないし第n段の情報表示領域にて所定のコード情報を表示することを特徴とする情報処理用の立体コード。
- 前記所定面積を有して表示された第一の正方形の収嵌体の正方形の一辺を太線またはダブル線として当該立体コードの上下左右のいずれかを表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理用の立体コード。
- 最終段の情報表示領域となる前記n段目の情報表示領域の被収嵌体を形成する各辺と2本の対角線にて囲繞された各領域に、前記光学的または磁気的に読み取り可能なコード情報を表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理用の立体コード。
- 前記各領域へ光学的に読取り可能に表示されるコード情報は当該各領域を白黒の2値に塗り分けることにより行うことを特徴とする請求項1,請求項2または請求項3に記載の情報処理用の立体コード。
- 前記白黒の2値に塗り分けられた各領域に、前記光学的に読み取り可能な所定のコード情報を表す模様を表記することにより重畳してコード情報の表示を行うことを特徴とする請求項4に記載の情報処理用の立体コード。
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