JP3559683B2 - 波長可変フィルタの波長ロック方式、波長ロック装置および波長多重通信ネットワーク - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、波長多重通信ネットワークなどの光受信器の受信波長を光源の波長に追従させるように制御する波長ロック方式、波長ロック装置、およびそれを用いた波長多重通信ネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】
波長多重通信は、1つの伝送路内に独立した多数のチャンネルをもつことができる。よって、波長多重通信は、フレーム同期等の時間軸上での多重化が不要なため、各チャンネルの伝送速度を一致させる必要がなく、映像、音声などの異質の情報を一元的に統合して扱う為にネットワークの柔軟性が求められるマルチメディア通信にも適している。
【0003】
波長多重通信ネットワークの一例としては、各端局が1組の波長可変な光送信器と波長可変な光受信器を持つシステムがある。その物理的トポロジーはスター型が用いられることが多い。ここでは、各端局は光ファイバによりスターカプラと接続され、各端局の光送信器からの光信号は、スターカプラにより自端局も含んで各端局の光受信器に分配される。この際、送信する端局は、光送信器の波長可変光源の波長を通信に使われていない波長(チャンネル)に合わせる一方、受信する端局は、光受信器の波長可変フィルタの透過スペクトルの中心波長(以下、単に波長可変フィルタの波長とも呼ぶ)を受信する波長に一致させて信号を受信する。このシステムで利用できる波長範囲は、光送信器及び光受信器の波長可変範囲から決まり、また、チャンネルの波長間隔は光受信器の波長可変フィルタの透過スペクトルの幅から決まってこの幅が狭い程チャンネルの波長間隔を小さくできる。
【0004】
ところで、光送信器の波長可変光源としては波長可変半導体レーザ(以下、半導体レーザをLDとも呼ぶ)を用いることができる。システムで利用できる波長範囲を広げるべくこのLDの波長可変幅を広げるための研究が進められているが、現時点で実用レベルのものは、多電極のDBR(distributed Bragg reflector)型やDFB(distributed feedback)型のものであり、その波長可変幅は数nmである。一例としては、電子情報通信学会技術報告OQE(Optical and Quantum Electronics)89〜116ページ,“三電極長共振器λ/4シフトMQW−DFBレーザ”に記載のものが挙げられる。
【0005】
一方、波長可変フィルタとしては、ファブリペロ共振器型のものを用いることができる。波長可変幅は数10nm、透過スペクトル幅は0.1nm程度のものが実用レベルになっている。一例としては、会議予稿ECOC(Europian Conference on Optical Communication)’90−605, ”A field−worthy, high−performance, tunable fiber Fabry−Perot filter”に記載のものを挙げることができる(以下、ファイバファブリペロ共振器型フィルタをFFPと呼ぶ)。
【0006】
上に述べた様に、システムで利用できる波長範囲は、光送信器及び光受信器の波長可変幅から決まり、また、光受信器の波長可変フィルタの透過スペクトルの幅が狭い程チャンネルの波長間隔を小さくできるのであるが、チャンネルの波長間隔を狭くすることにより、システムで利用できる波長範囲を決める波長可変幅が同じでも多くのチャンネルをとることができる。ただし、チャンネルの波長間隔を、波長可変LDや波長可変フィルタの波長のドリフトによる変動幅以下の間隔にするためには、制御によりドリフトの影響を抑えなければならない。その為に光送信器の波長制御と光受信器の波長制御が行なわれる。
【0007】
光送信器の波長制御方式としては、特開平8−163092号公報に記載の方式がある。この方式は、送信を早く開始した順に各光送信器の送信波長を波長軸上の長波長側(あるいは短波長側)に一定の波長間隔△λで配置するもので(以下、この様に一定の波長間隔△λで配置された状態を定常状態と呼ぶ)、絶対的あるいは相対的な波長基準を必要としない。ここで、各光送信器は自身の送信波長と長波長側の隣接波長との波長間隔を検出し、それに基づいて送信波長を帰還制御して一定の波長間隔位置に保持する。波長間隔の検出は、光送信器内の波長可変フィルタの波長掃引によって行う。尚、波長配置において最も長波長側(あるいは短波長側)にある波長で発光する光送信器は、光送信器内の波長可変LDの最長波長を保持する。
【0008】
以下、光送信器の波長制御の動作の具体例を図7を用いて説明する。(a)〜(e)は、ある端局が発光を開始し、定常状態になり、そして、他の端局が発光を停止し、再び定常状態になる様子を示している。図7中、λmax、λminはそれぞれ波長多重通信系の利用波長範囲の長波長端、短波長端である。△λは制御により保持される波長間隔である。また、λmarは波長可変LD及び波長可変フィルタの波長設定のマージンである(この方式では波長の絶対値の校正を行わないためマージンが必要になる)。このマージンにより、実際の利用波長範囲はλmin+λmar〜λmax−λmarとなる。
【0009】
ある端局が発光を開始する前には4つのチャンネル(波長をλc1〜λc4で示す)が使用されており、λc1を起点に△λ間隔で長波長側から順に並んでいるとする。起点となっているλc1は長波長側の隣接波長が無いため、この波長で発光している光送信器内の波長可変LDの波長可変範囲の長波長端にある。但し、波長設定誤差のためλmaxとは一致せず、λmax−λmar〜λmaxの範囲にある(図7(a))。
【0010】
この状態において発光を開始する端局は短波長端から△λの範囲に他のチャンネルが無いことを確認した後、短波長端で発光を開始する(波長をλc5で示す)。波長設定誤差のためλc5はλmin〜λmin+λmarの範囲にある(図7(b))。このλc5は、長波長側の△λの範囲に他のチャンネルが無いことを確認しつつ長波長側にシフトしていき(以下、詰め寄りと呼ぶ)、λc4と△λの波長間隔になった後はこの波長間隔を保持する。これで定常状態になる(図7(c))。
【0011】
ここで、λc3のチャンネルを使用していた端局が発光を停止すると、λc2とλc4の波長間隔は2×△λになり、定常状態でなくなる(図7(d))。こうなると、λc4、λc5は上記詰め寄りと同じ方法で徐々に長波長側にシフトしていき(各光送信器は、例えば、常に長波長側の△λの範囲に他のチャンネルがあるかないかをモニターしている)、λc2とλc4の波長間隔が△λになった後はこの波長間隔を保持する。これで再び定常状態になる(図7(e))。
【0012】
一方、光受信器の波長制御方式としては、選択した受信波長に光受信器の波長可変フィルタの波長をロックさせるものがある(以下、波長ロック系とも呼ぶ)。波長ロック系の方式としては、波長可変フィルタの波長の微小変調と同期検波を用いる方式が知られている。以下、その概要を説明する。
【0013】
図8は従来の波長ロック系の構成図である。波長ロック系は、光分岐器101、光受光素子102、増幅器103、正弦波発振器104、同期検波器105、LPF(ローパスフィルタ)106、PID制御回路107、スイッチ108、減衰器109、加算器#1(110)、波長可変フィルタ114、波長可変フィルタ駆動回路115から構成される。
【0014】
波長ロックの原理について説明する。正弦波発振器104の正弦波を波長可変フィルタ114の駆動信号に重畳することにより、波長可変フィルタ114の波長は正弦波に合わせて微小変調される。この状態で、外部(受信部)からのバイアス信号を制御することで波長可変フィルタ114の透過スペクトルのスロープを受信波長に合わせた場合、波長可変フィルタ114の透過光強度には正弦波が信号成分として含まれる。
【0015】
この透過光強度の正弦波成分と正弦波発振器104の正弦波の位相は、波長可変フィルタ114の波長(透過スペクトルのピーク)と受信波長の位置関係に従って反転する。仮に波長ロック系内で信号を反転する要素が無いとすれは、波長可変フィルタ114の波長が受信波長に対して短波長側にある場合は、上記2つの信号の位相関係は同相になり、波長可変フィルタ114の波長が受信波長に対して長波長側にある場合は、上記2つの信号の位相関係は逆相になる。同期検波器105の出力は、2つの入力信号の位相が同相の場合はプラスになり、2つの入力信号の位相が逆相の場合はマイナスになる。同期検波器105のこの出力信号の低周波成分(LPF106で得られる)が0になるように、PID制御回路107は、これから出力される駆動回路115用の操作信号を調整し帰還制御を行うことにより、波長可変フィルタ114の波長を受信波長にロックすることができる。
【0016】
波長ロックのためには、波長可変フィルタ114の波長を受信波長付近に先ず設定することが必要である。この動作は、外部(受信部)からのロックON/OFF信号をOFFにして上記操作信号を用いた帰還制御を停止させた状態で、外部(受信部)からのバイアス信号を調整して行う。そしてこの調整後、ロックON/OFF信号をONにして、前述の波長ロック動作を行わせる。
【0017】
この波長ロック方式が記載されている文献としては、ElectronicsLetters誌、第26巻、第25号、2122〜2123頁,“Passively temperature−compensated fiber fabry−perot filter and its application in wavelength division multiple access computer network ”がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光受信器の波長ロック方式には次のような問題があった。前述の光送信器の波長制御方式においては、光送信器の波長は詰め寄り動作により送信中でも大きく変化する。そのため、光受信器の波長可変フィルタ114の波長もロック動作により大きく変化する。一方、前述の波長ロック系の従来技術では、ロック後の波長可変フィルタ114の波長シフトは同期検波器105、PID制御回路107などから成る帰還制御系からの操作信号により行われる。従って、ロック後の波長可変フィルタ114の波長シフト量を大きくするためには、帰還制御系の利得の増加および操作信号の出力範囲の拡大が必要になる。
【0019】
図9にその様子を示す。光送信器の波長制御方式として、前述の特開平8−163092号公報記載の方式を用いた場合の例である。定常状態期間#1、#2、#3の間に2つの詰め寄り期間#1、#2があるとし、その時の操作信号と波長可変フィルタの波長との時間変化を示している。操作信号は波長可変フィルタの波長とともに増大している。
【0020】
しかし、帰還制御系では、利得の大きさは制御精度とトレードオフの関係にあり、また、操作信号の出力範囲の拡大はロック外れの可能性の増大、応答特性の改善の支障となる。
【0021】
よって、本出願に係わる発明の目的は、波長ロックの性能(制御精度、ロック動作安定性、応答特性など)を低下させず、波長ロック後の波長シフトを増大可能とすることにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為の本発明の波長ロック方式は、波長可変フィルタ(FFP、DFBやDBR型の半導体レーザ構造のフィルタなど)の透過スペクトルのピーク波長を、フィルタの動作状態を制御する制御信号を操作して光源の波長に追従制御する波長ロック方式であって、波長可変フィルタの波長と光源の波長のずれに関係する誤差信号を用いて前記制御信号を帰還制御する波長ロック制御系内の帰還制御系で生成される操作信号を検出し、その値を基に前記波長可変フィルタの動作状態を制御する操作信号を含む制御信号のバイアス成分を補正するバイアス補正手段を用い、前記操作信号の絶対値を所定の値(V1)以下に保つために、前記波長可変フィルタの動作状態を制御する制御信号のバイアス成分を補正することを特徴とする。これにより、波長ロック系の制御性能(制御精度、ロック動作安定性、応答特性など)を良好に維持したまま、波長ロック範囲を拡大できる。
【0023】
より具体的には以下の様にもできる。
前記制御信号を操作して波長可変フィルタの電圧印加状態、電流注入状態、温度状態の少なくとも1つを制御することで波長可変フィルタの透過スペクトルのピーク波長を光源の波長に追従制御する。
【0024】
前記の制御信号のバイアス成分の補正動作において、前記の操作信号の絶対値が所定の値(V1)以上になった場合、操作信号の絶対値がV1より小さい所定の値(例えば、0)になるようにバイアス成分の補正を行う。
【0025】
前記の制御信号のバイアス成分の補正動作において、前記の操作信号の絶対値が所定の値(V1)以上になった場合、所定の値だけバイアス成分を増加あるいは減少させて、操作信号の絶対値をV1以下に保つ。これにより、操作信号の変化を監視しながらバイアス補正をする必要がないので、バイアス補正の処理を簡易にすることができる。
【0026】
また、上記目的を達成する為の本発明の波長ロック装置は、波長可変フィルタの透過スペクトルのピーク波長を、フィルタの動作状態を制御する制御信号を操作して光源の波長に追従制御する波長ロック装置であって、波長可変フィルタの波長と光源の波長のずれに関係する誤差信号を用いて前記制御信号を帰還制御する波長ロック制御系内の帰還制御系で生成される操作信号を検出し、その値を基に前記波長可変フィルタの動作状態を制御する操作信号を含む制御信号のバイアス成分を補正するバイアス補正手段を備え、前記操作信号の絶対値を所定の値(V1)以下に保つために、前記波長可変フィルタの動作状態を制御する制御信号のバイアス成分を補正する様に構成されていることを特徴とする。
【0027】
波長ロック装置全体を制御する制御手段(波長ロック制御のON/OFFや波長可変フィルタの動作状態を波長ロック制御が開始できる状態にもって来たりする)とは別にバイアス補正回路を備え、バイアス補正動作を行う様にすれば、波長ロック系の制御回路の処理の負担を低減できる。勿論、波長ロック装置全体を制御する制御手段が前記バイアス補正手段の機能を備える様にしてもよい。これによれば、波長ロック装置に新たな構成要素を加える必要がなくなる。
【0028】
また、上記目的を達成する為の本発明の波長多重通信ネットワークは、通信中に光送信器の波長が変化し、それを受ける光受信器の波長ロック方式として、本発明の波長ロック方式を用いることを特徴とする。これにより、波長間隔の狭間隔化、波長シフト速度の高速化が可能となる。
【0029】
【作用】
本出願に係わる発明によれば、受信波長が大きくシフトした場合、波長可変フィルタの波長シフトはバイアス補正信号で行われ、操作信号の絶対値を所定の値以下に保つことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体的な実施例を用いて説明する。
【0031】
[第1実施例]
本発明では、波長ロック開始後の大きな受信波長シフトをフィルタ駆動回路用のバイアス信号を補正ないし更新することにより行う。第1実施例では、デジタル制御を用いたバイアス補正回路を波長ロック系に備える。以下、図1、図2、図3を用いて詳細に説明する。
【0032】
まず、図面について説明する。図1は本発明の波長ロック系の第1実施例の構成図である。波長ロック系は、光分岐器101、受光素子102、増幅器103、正弦波発振器104、同期検波器105、LPF106、PID制御回路107、スイッチ108、112、減衰器109、加算器#1(110)、バイアス補正回路111、加算器#2(113)、波長可変フィルタ114、波長可変フィルタ駆動回路115、波長制御系#1(116)から構成される。
【0033】
光分岐器101は波長可変フィルタ114の透過光を光受信器の受信部と波長ロック系に分配する。受光素子102は光分岐器101からの光信号を電気信号に変換する。増幅器103はその電気信号を増幅する。正弦波発振器104は波長ロック用の変調信号を発生する。この変調信号は、波長可変フィルタ114として前述のFFPを用いた場合にはkHzオーダの周波数が好適に用いられる。受光素子102と増幅器103の帯域の上限はこの正弦波の周波数以上、信号の伝送速度の数10分の1以下の範囲に設定される(kHzのオーダからMHzのオーダが好適に用いられる)。
【0034】
同期検波器105は、増幅器103からの信号と正弦波発振器104からの信号の位相の比較を行う。同相の場合は正の信号を、逆相の場合は負の信号を出力する。掛け算器による方式、あるいは入力の一方をゲート信号とし他方をON/OFFさせる方式等がある。LPF106は同期検波器105の出力を平滑化する。これにより、変調と同期検波を用いた波長ロック方式の誤差信号(波長可変フィルタ114の波長と受信光の波長との誤差に対応する信号)が生成される。LPF106のカットオフ周波数は変調信号である正弦波の周波数の10分の1以下に設定されることが多い。
【0035】
PID制御回路107は比例要素Pに積分要素Iと微分要素Dを付加したもので、整定時間(ロックの安定時間)が短く、偏差(到達点と目標点との差異)の小さい帰還制御が可能である。PID制御回路107では入力される誤差信号を基に操作信号が生成される。各制御要素P、I、Dの値は制御対象(この場合はFFPの波長のLD光源の波長へのロック系)に対して最適化される。
【0036】
スイッチ108はPID制御回路107からの操作信号の加算器#1(110)への入力をON/OFFする。OFF状態ではスイッチ108の入力は開放、出力はGNDに接続される。ON/OFF制御は波長制御系#1(116)により行われる。減衰器109は正弦波発振器104の変調信号の振幅を減衰させる。これは波長可変フィルタ113の波長変調の振幅を微小にするためである。バイアス補正回路111は入力される操作信号を基にバイアス補正信号を生成する。その内部構成については図2で説明する。加算器#1(110)は3つの入力信号を加算する。3つの入力信号の内、1つはスイッチ108からの操作信号であり、1つは加算器#2(113)からの信号であり、もう1つは減衰器109からの変調信号である。
【0037】
スイッチ112はバイアス補正回路111からのバイアス補正信号の加算器#2(113)への入力をON/FFする。OFF状態ではスイッチの入力は開放、出力はGNDに接続される。このON/OFF制御は波長制御系#1(116)により行われる。加算器#2(113)は2つの入力信号を加算する。2つの入力信号の内、1つはスイッチ112からのバイアス補正信号であり、もう1つは波長制御系#1(116)からのバイアス信号である。
【0038】
波長可変フィルタ114としては従来例の項で挙げたFFPが好適に用いられる。波長可変フィルタ駆動回路115は電圧制御型電圧源である。波長ロック系の加算器#1(110)の信号が入力され、それに比例した電圧信号を波長可変フィルタ114に出力する。
【0039】
波長制御系#1(116)は波長ロック制御系の動作を制御するものであり、CPU、メモリー、デジタル入出力、アナログ入出力等で構成される。これらを1チップ上に集積したワンチップ・マイコンを用いて波長制御系#1(116)を構成することも可能である。メモリーには所定の透過波長シフトに必要な電気制御信号の変化量、後述の波長ロック動作を行なう為の動作手順、タイミング等が記憶されている。波長制御系#1(116)は、波長ロック系の増幅器103の信号がアナログ入力に入力され、受信波長の選択、波長ロック開始時の初期波長設定に用いられる。デジタル出力はロックON/OFF信号としてスイッチ108、112に出力される。アナログ出力はバイアス信号として加算器#2(113)に出力される。
【0040】
図2はバイアス補正回路111の構成図である。基準電圧源201、絶対値回路202、トリガー回路203、制御回路#1(204)から構成される。基準電圧源201は、バイアス補正回路111がバイアス補正を開始する操作信号の基準電圧V1を与える。絶対値回路202は波長ロック制御系のPID制御回路107からの操作信号が入力され、その絶対値を出力する。
【0041】
トリガー回路203は2つのアナログ入力と1つのデジタル出力を備える。アナログ入力には絶対値回路202からの操作信号の絶対値と基準電圧源201からの基準電圧V1が入力され、操作信号の電圧の絶対値がV1より大きくなったときに、デジタル出力にトリガー信号を出力する。
【0042】
制御回路#1(204)は後述する動作を行なう様にプログラムされたワンチップ・マイコンで構成され、デジタル入力、アナログ入出力等を備える。デジタル入力にはトリガー回路203からのトリガー信号が入力され、アナログ入力には波長ロック系のPID制御回路107からの操作信号が入力されてこれにより操作信号の極性と絶対値を知る。アナログ出力はバイアス補正信号として、波長ロック系のスイッチ112に出力される。制御回路#1(204)はトリガー信号が入力されると、アナログ入力の操作信号が0になるようにバイアス補正信号を増減させる。操作信号がプラスの場合はバイアス補正信号を増加させ、操作信号がマイナスの場合はバイアス補正信号を減少させる。操作信号が0になった後は、次にトリガー信号が入力されるまで、アナログ出力を保持する。
【0043】
図3は本実施例の波長ロック系の動作の説明図である。図3は操作信号、バイアス補正信号、波長可変フィルタ114の波長の時間変化を示している。ここでは、従来技術の項で述べた光送信器の波長の制御方式を適用したネットワークでの動作例を示す。受信系が受信している光送信器の波長(以下、受信波長とも呼ぶ。波長ロック系により波長可変フィルタ114がロックされる波長である)は、図3に示す時間内で2回、詰め寄りを行っている。その動作は、定常状態期間(受信波長が大きくシフトせず、微動している)#1、詰め寄り期間(受信波長が大きくシフトする)#1、定常状態期間#2、詰め寄り期間#2、定常状態期間#3の順に変化している。図3中、T1、T6、T7、T12は受信波長の動作が変化するタイミングを示している。T2、T3、T4、T5、T8、T9、T10、T11、T13はバイアス補正動作のタイミングを示している。
【0044】
以上の図面を用いて本実施例の動作について説明する。尚、波長ロック制御系の動作は波長制御系#1(116)によって制御される。本実施例は、従来の波長ロック系にバイアス補正機構を加えたものである。まず、通常の波長ロック動作について説明する。
【0045】
・波長ロック開始以前の動作
波長制御系#1(116)はロックON/OFF信号をOFFし、スイッチ108、112をOFF状態にしている。波長可変フィルタ114の波長は波長制御系#1(116)からのバイアス信号のみにより制御される(図示例では正弦波発振器104の微小な変調信号も重畳されているが、これも切るようにしてもよいが、何れにせよこの場合の制御には重要ではない)。波長制御系#1(116)は増幅器103の出力を監視しながらバイアス信号を調整し、受信波長近傍に波長可変フィルタ114の波長を合わせる。ここまでのステップは送信を開始する送信側とのやり取りとの関係で種々の態様を取り得るが、本発明にとっては重要ではないので、受信波長近傍に波長可変フィルタ114の波長を合わせたとして話を進める。
【0046】
・波長ロック開始直後の動作
波長制御系#1(116)はロックON/OFF信号をONし、スイッチ108、112をON伏態にする。これにより波長ロック制御が開始され、受信波長と波長可変フィルタ114の波長のずれが検出され、それに基づいて操作信号による波長可変フィルタ114の波長の追従が行われ、受信波長に波長可変フィルタ114の波長がロックされる。この操作は従来例の項で説明した動作と基本的に同じである。
【0047】
続いて、本発明の特徴であるバイアス補正動作について、図3に示す例で説明する。送信側からの受信波長の動作は、
時刻T1までの定常状態期間(波長が大きくシフトせず、微動している)#1、
時刻T1〜T6までの詰め寄り期間(波長が大きくシフトする)#1、
時刻T6〜T7までの定常状態期間#2、
時刻T7〜T12までの詰め寄り期間#2、
時刻T12以降の定常状態期間#3
の順に変化している。
【0048】
定常状態期間#1では、受信波長の波長変動量は小さく、波長ロック制御系の操作信号の絶対値はV1以下になっている。このため、波長ロックは操作信号のみにより行われる。
【0049】
詰め寄り期間#1では、受信波長は長波長側にシフトしその波長変動量(△λ、例えば10GHz)は大きい。このため、この動作の途中で波長ロック制御系の操作信号がV1以上になり、本発明の特徴であるバイアス補正動作が行われる。T1〜T2までの受信波長の波長シフトにより、操作信号は時刻T2でV1に達する。ここで、V1はバイアス補正動作が開始される操作信号の大きさであり、バイアス補正回路111の基準電圧源201により与えられる。この間は、バイアス補正信号は一定値を保持する。
【0050】
操作信号がV1に達すると、バイアス補正回路111内のトリガー回路203がトリガー信号を発生させ、制御回路#1(204)はその出力であるバイアス補正信号の増加を開始する(この場合の操作信号V1はプラスであるのでバイアス補正信号の増加が行なわれる)。制御回路#1(204)はバイアス補正信号増加中にもPID制御回路107からの操作信号を監視しており、操作信号が0になった時刻T3にバイアス補正信号の増加を停止し、その値を保持する。
【0051】
このT2からT3までの期間が1回のバイアス補正動作のサイクルである。1回のバイアス補正動作でのバイアス補正信号の増加分(図3中のV2)は、バイアス補正動作期間(T2〜T3)内の受信波長の波長シフトによる操作信号の増加分にV1(V1になった操作信号を0にする為の分)を加えた値になる。例えば、T2〜T3間の期間をT1〜T2間の半分とした場合は、補正動作期間(T2〜T3)内の受信波長の波長シフトはT1〜T2間の波長シフトの半分であるのでその波長シフトによる操作信号の増加分は0.5V1となり、V2はV1の1.5倍となる。尚、ここで受信波長の詰め寄り期間での波長変化速度は一定とした。
【0052】
T4〜T5間でも同様のバイアス補正動作が行われる。T5〜T6間では操作信号がV1に達する前に受信波長の波長シフトが停止するため、バイアス補正信号はT5での値が保持される。
【0053】
定常状態期間#2では、受信波長の波長変動量は小さく、波長ロック制御系の操作信号はV1以下になっている。よって、バイアス補正信号は一定値に保たれて波長ロック制御はPID制御回路107からの操作信号のみにより行われる。
【0054】
詰め寄り期間#2では、詰め寄り期間#1と同様なバイアス補正動作が行われる。詰め寄り期間#1との違いは動作開始時T7の時点で操作信号が0でないこと、動作終了時T12に操作信号がV1に達することである。
【0055】
定常状態期間#3では、期間の始めT12で操作信号がV1に達しているため、バイアス補正動作がまず行われる。バイアス補正回路111でバイアス補正信号が増加され、その結果操作信号は0に近づく。操作信号はT13で0になりバイアス補正動作は終了する。その後は定常状態期間#1、#2と同様である。
【0056】
尚、受信波長が定常状態期間にあっても、その微動により操作信号がV1に達した場合にはバイアス補正動作が行われ、操作信号は0になる。また、V1は本発明の波長ロック制御系内の操作信号の最大値を規定する。この値としては、波長が大きくシフトしない(例えば、波長可変フィルタの透過スペクトルの半値幅の数倍程度まで)通常の波長ロック制御系の最大操作信号程度(例えば100mVオーダからVオーダ)が適切である。
【0057】
以上に説明したように、バイアス補正動作により、操作信号はV1以下のまま、受信波長の大きな波長シフトに対し、波長可変フィルタ114の波長を受信波長にロックすることができる。尚、上の説明の詰め寄り期間で受信波長は常に増加するので操作信号はプラスのV1に達したが、もし受信波長が減少して操作信号がマイナスのV1に達した場合には、上記構成のバイアス補正回路111はこれを検出してバイアス補正信号を減少させ操作信号の絶対値を0に持って来る。
【0058】
本実施例においては、バイアス補正動作は波長ロック制御系に備えられたバイアス補正回路により行われるため、波長制御系の構成に大きな負担をかけることがない。
【0059】
[第2実施例]
第2実施例も第1実施例と同様に、デジタル制御を用いたバイアス補正回路を波長ロック系に備える。但し、バイアス補正回路の構成が異なり、また、それに伴い、バイアス補正動作も異なる。以下、図4、図5に沿って、その違いを中心に説明する。尚、波長ロック系の構成は第1実施例と同じであるので、それに関する説明は省略する。
【0060】
図4はバイアス補正回路111の本実施例での構成図である。基準電圧源201、絶対値回路202、トリガー回路203、極性判定回路401、制御回路#(402)から構成される。基準電圧源201、絶対値回路202、トリガー回路203は第1実施例の図2のものと同じであるので、ここではその説明は省略する。
【0061】
極性判定回路401は、入力された波長ロック制御系のPID制御回路107からの操作信号の極性を判定し、それによりデジタルの極性判定信号を出力する。従って、第1実施例のようにPID制御回路107から操作信号がそのまま制御回路#(402)に入力されることはない。仮にここでは、極性判定信号は、入力されるアナログ信号である操作信号の極性がプラスの場合は“H”、マイナスの場合は“L”とする。
【0062】
制御回路#2(402)は2つのデジタル入力、1つのアナログ入力、1つのアナログ出力を備える。2つのデジタル入力には、トリガー回路203からのトリガー信号と、極性判定回路401からの極性判定信号が入力される。アナログ入力には基準電圧源201からのV1が入力される。アナログ出力は図1の加算器113に出力される。
【0063】
初期状態(波長ロック系の電源投入時)では、制御回路#2(402)のアナログ出力は0Vに保持されている。トリガー信号が入力されると、極性判定信号に応じてアナログ出力を増減させる。極性判定信号が“H”の場合(操作信号の極性がプラス)は、アナログ出力を一定のV1だけ増加させ、極性判定信号が“L”の場合(操作信号の極性がマイナス)は、アナログ出力を一定のV1だけ減少させる。この増減は一定時間内に行われ、次のトリガー信号が入力されるまで、増減されたアナログ出力は保持される。
【0064】
図5は第2実施例の波長ロック系の動作の説明図である。操作信号、バイアス補正信号、波長可変フィルタ114の波長の時間変化を示している。第1実施例の波長ロック系の動作の説明図である図3との違いは、詰め寄り期間にある。バイアス補正信号の一回の増加量或は減少量は固定値V1であり、また、操作信号は、バイアス補正動作毎に0にはなっていない。図5中、T1、T7、T8、T15は受信波長の動作が変化するタイミングを示している。T2〜T6、T9〜T15はバイアス補正動作のタイミングを示している。
【0065】
以上の図面を用いて本実施例のバイアス補正動作について説明する。本実施例では、1つのトリガー信号に対するバイアス補正量が固定値V1(プラスまたはマイナス)となる。このため、バイアス補正動作中(例えば、図5中のT2〜T3間)に受信波長がシフトした場合は、その受信波長のシフト分の操作信号の変化分は補正されない。このためバイアス補正動作後(例えば図5のT3)も操作信号は必ずしも0にはならない。バイアス補正動作開始後に受信波長の波長シフトが無い場合(図5のT15からT16間)には、バイアス補正動作後の操作信号は0になる。
【0066】
受信波長の大きな波長シフトによる上記一定時間内での操作信号の変化率よりバイアス補正動作でのバイアス補正信号の変化率(この一定時間分のV1)を大きくすることで、このような方式でも、操作信号の絶対値をV1以下に保つことが可能である。
【0067】
本実施例においても、第1実施例と同様に、バイアス補正動作は波長ロック制御系に備えられたバイアス補正回路111により行われるため、波長制御系に大きな負担をかけることがない。また、本実施例においては、バイアス補正回路111の制御回路#2(402)で行う処理が、操作信号を監視しながらこれの絶対値が0になるようにバイアス補正信号を増減するのではなく1つのトリガー信号に対して常に固定値V1(プラスまたはマイナス)のバイアス補正をするだけでよいので、第1実施例の制御回路#1(204)より簡易である。他の点については第1実施例と同じである。
【0068】
[第3実施例]
以下、図6を用いて本発明の第3実施例について説明する。本実施例では、波長ロック系を制御する波長制御系が、波長ロック制御系からの操作信号に基づきバイアス補正動作を行う。動作については第1実施例あるいは第2実施例と同じであるので、ここではその説明は省略し、構成についてのみ説明する。
【0069】
図6に波長ロック系の構成図を示す。第1実施例の図1との相異点は、バイアス補正回路111、スイッチ112、加算器#1(113)が無いこと、PID制御回路107からの操作信号が波長ロック系の外部の波長制御系に入力されることである。
【0070】
波長制御系#2(601)は第1実施例の波長制御系#1(116)に操作信号を入力するアナログ入力を加えたものである。また、波長制御系#2(601)内部のマイクロプロセッサにより、上記の波長制御系としての処理に加え、バイアス補正動作の処理も行う。操作信号の最大値となるV1はマイクロプロセッサ内に記憶されており、バイアス補正は波長制御系#2(601)からのバイアス信号自体を変化させて行う。
【0071】
他の構成要素については第1実施例とまったく同様である。本実施例においては、波長制御系が多少複雑になるが、波長ロック系内部に新たな構成要素を必要としない。
【0072】
[第4実施例]
第4実施例は、受信系に本発明の波長ロック方式を用いた波長多重通信ネットワークに関するものである。従来例で説明した波長多重通信ネットワークにおいて、チャンネル間の波長間隔、詰め寄り等における波長シフトの速度(波長の単位時間当たりの変化量)は重要な性能である。
【0073】
本発明の波長ロック方式は、ロックの性能(制御精度、応答時間等)を劣化させずに、大きな波長シフトに対応させることができる。ロックの制御精度は波長間隔および1波長当たりの信号伝送速度を決める要因の1つであり、応答時間は波長シフトの速度を決める要因の1つである。本発明の波長ロック方式をこの波長多重通信ネットワークの受信系に用いることにより、波長間隔の狭間隔化、波長シフト速度の高速化が可能となり、多重度の高密度化、信号伝送の高速化、任意の端局が送信を開始してから別の端局が送信可能となるまでの時間の短縮化などが可能となる。
【0074】
[その他の実施例]
上記実施例では、波長可変フィルタとしてFFPを想定して説明したが、波長可変フィルタとしてDFBやDBRの半導体レーザ構造を有する単電極或は複数電極のフィルタを用いることもできる。この場合は、操作信号で操作される波長可変フィルタ駆動回路からのフィルタの動作状態を制御する信号は電流信号としてフィルタの導波路の少なくとも一部に注入されて、上記の如き波長ロック制御を行なう。或は、波長可変フィルタが温度コントローラ(電流による発熱吸熱現象を有するペルチェ素子など)を含んでいたり、DBR−LDの波長制御領域に加熱電極を付けたもの(例えば、1992年電子情報通信学会秋季大会、講演番号C−149,“受動導波路加熱型(HOPE)DBRレーザ”)を用いたりして、ここに波長可変フィルタ駆動回路から信号を入れてフィルタの温度を制御して波長をロックしてもよい。或は、応答特性を考慮して、操作信号に基づく制御信号は電流信号としてフィルタに電極を介して入れ(変調信号分の制御信号も電流信号として同様に入れてもよい)、バイアス補正されたバイアス信号は温度コントローラなどへの制御信号として入力させてもよい。或は、この逆でもよい。
【0075】
また、バイアス補正回路の構成例として、図2、図4の2つの例を示したが、入力される波長可変フィルタ駆動回路用の操作信号の絶対値を一定値以下に抑えるために、その出力を調整する機能を備えるならば、他の構成でもよい。
【0076】
また、第1実施例において、バイアス補正動作は操作信号の絶対値が0になるまで行うとしたが、絶対値がV1の以下の適当な値でバイアス補正動作が終了するようにすることも可能である。
【0077】
同様に、第2実施例において、1回のバイアス補正動作でのバイアス補正信号の変化量の絶対値をV1としたが、V1以下の適当な値で動作が終了するようにすることも可能である。
【0078】
また、波長ロック系の構成例として、図1の例を示したが、操作信号の絶対値の大きさを検出し、それを一定値以下に抑える機能を備えるならば、他の構成でもよい。例えば、バイアス補正回路111とスイッチ112の位置関係は逆でもよい。また、加算器#1(110)と加算#2(113)を1つにまとめてもよい。
【0079】
また、波長ロックのための変調信号として正弦波を用いたが、位相情報をもつ他の信号を用いることも可能である。このような信号としては、例えば、矩形波が挙げられる。
【0080】
更に、波長ロック方式として、微小変調と同期検波を用いる方式を示したが、他の方式を用いることも可能である。例えば、波長ロック制御が適用される波長可変フィルタとの波長差が一定になるように制御された2つの波長可変フィルタ(一方は短波長側、他方は長波長側にあり、波長差は波長可変フィルタの透過スペクトルの半値幅程度)の透過光強度の差信号を0に保つ様に操作信号の絶対値を制御して波長ロックする方式がある。
【0081】
また、波長ロック系に波長可変フィルタの透過光の情報を分配する方式として、光分岐器により光信号レベルで分配する方式を示したが、電気信号レベルで分配してもよい。
【0082】
また、波長多重通信ネットワークの光送信器の波長制御方式として、各光送信器の波長を、送信を早く開始した順に長波長側(あるいは短波長側)に一定の波長間隔△λで配置する方式を示したが、例えば、光受信器が波長可変フィルタの波長をロックさせた後、送信側の波長がふらついてその受信波長が大きくシフトする他の波長制御方式を用いることも可能である。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願に係わる発明によれば、波長ロックの性能を劣化させずに、受信波長の大きな波長シフトに対応させることができ、波長多重数が多い波長多重ネットワークなどを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の波長ロック系の第1実施例の構成図である。
【図2】図2は第1実施例のバイアス補正回路の構成図である。
【図3】図3は第1実施例の動作の説明図である。
【図4】図4は本発明の波長ロック系の第2実施例のバイアス補正回路の構成図である。
【図5】図5は第2実施例の動作の説明図である。
【図6】図6は本発明の波長ロック系の第3実施例の構成図である。
【図7】図7は光送信器の波長制御の動作の説明図である。
【図8】図8は従来の波長ロック系の構成図である。
【図9】図9は従来の波長ロック系の動作の説明図である。
【符号の説明】
101 光分岐器
102 受光素子
103 増幅器
104 正弦波発振器
105 同期検波器
106 LPF
107 PID制御回路
108、112 スイッチ
109 減衰器
110 加算器#1
111 バイアス補正回路
113 加算器#2
114 波長可変フィルタ
115 波長可変フィルタ駆動回路
116 波長制御系#1
201 基準電圧源
202 絶対値回路
203 トリガー回路
204 制御回路#1
401 極性判定回路
402 制御回路#2
601 波長制御系#2
Claims (12)
- 波長可変フィルタの透過スペクトルのピーク波長を、フィルタの動作状態を制御する制御信号を操作して光源の波長に追従制御する波長ロック方式であって、波長可変フィルタの波長と光源の波長のずれに関係する誤差信号を用いて前記制御信号を帰還制御する波長ロック制御系内の帰還制御系で生成される操作信号を検出し、その値を基に前記波長可変フィルタの動作状態を制御する操作信号を含む制御信号のバイアス成分を補正するバイアス補正手段を用い、前記操作信号の絶対値を所定の値(V1)以下に保つために、前記波長可変フィルタの動作状態を制御する制御信号のバイアス成分を補正することを特徴とする波長ロック方式。
- 前記制御信号を操作して波長可変フィルタの電圧印加状態、電流注入状態、温度状態の少なくとも1つを制御することで波長可変フィルタの透過スペクトルのピーク波長を光源の波長に追従制御することを特徴とする請求項1記載の波長ロック方式。
- 前記のバイアス成分の補正動作において、前記の操作信号の絶対値が所定の値(V1)以上になった場合、操作信号の絶対値がV1より小さい所定の値になるようにバイアス成分の補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の波長ロック方式。
- 前記のバイアス成分の補正動作において、前記の操作信号の絶対値が所定の値(V1)以上になった場合、所定の値だけバイアス成分を増加あるいは減少させて、操作信号の絶対値をV1以下に保つことを特徴とする請求項1または2に記載の波長ロック方式。
- 波長可変フィルタの波長の変調及びこの変調信号と波長可変フィルタの透過光の同期検波を用いて波長ロックすることを特徴とする請求項1乃至4の何れかにに記載の波長ロック方式。
- 波長可変フィルタの透過スペクトルのピーク波長を、フィルタの動作状態を制御する制御信号を操作して光源の波長に追従制御する波長ロック装置であって、波長可変フィルタの波長と光源の波長のずれに関係する誤差信号を用いて前記制御信号を帰還制御する波長ロック制御系内の帰還制御系で生成される操作信号を検出し、その値を基に前記波長可変フィルタの動作状態を制御する操作信号を含む制御信号のバイアス成分を補正するバイアス補正手段を備え、前記操作信号の絶対値を所定の値(V1)以下に保つために、前記波長可変フィルタの動作状態を制御する制御信号のバイアス成分を補正する様に構成されていることを特徴とする波長ロック装置。
- 波長ロック装置全体を制御する制御手段が前記バイアス補正手段の機能を備えることを特徴とする請求項6記載の波長ロック装置。
- 前記制御信号を操作して波長可変フィルタの電圧印加状態、電流注入状態、温度状態の少なくとも1つを制御することで波長可変フィルタの透過スペクトルのピーク波長を光源の波長に追従制御することを特徴とする請求項6または7に記載の波長ロック装置。
- 前記バイアス補正手段は、前記の操作信号の絶対値が所定の値(V1)以上になった場合、操作信号の絶対値がV1より小さい所定の値になるようにバイアス成分の補正を行う様に構成されていることを特徴とする請求項6、7または8に記載の波長ロック装置。
- 前記バイアス補正手段は、前記の操作信号の絶対値が所定の値(V1)以上になった場合、所定の値だけバイアス成分を増加あるいは減少させて、操作信号の絶対値をV1以下に保つ様に構成されていることを特徴とする請求項6、7または8に記載の波長ロック装置。
- 変調と同期検波を用いて波長ロックする様に構成されていることを特徴とする請求項6乃至10の何れかにに記載の波長ロック装置。
- 波長多重通信ネットワークおいて、通信中に光送信器の波長が変化し、それを受ける光受信器の波長ロック方式として、請求項1乃至5の何れかに記載の波長ロック方式を用いることを特徴とする波長多重通信ネットワーク。
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