JP3554656B2 - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路装置技術に関し、特に携帯電話機やハンディタイプのパーソナルコンピュータなどの携帯機器において、半導体チップの高機能化、高性能化に伴う多ピン化とともに、小型、軽量、薄型化と高い実装安定性とを両立した最適なパッケージ構造が実現できる半導体集積回路装置およびその製造方法に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の高機能化、高性能化とともに、小型、軽量、薄型化の動きが活発化してきている。これは、最近の携帯電話機やハンディタイプのパーソナルコンピュータなどの携帯機器の急増によるところが大きい。また、個人で操作する機器のマン・マシンインタフェース的役割が増し、取り扱いの容易性や操作性が益々重要視されるようになってきている。今後、本格的なマルチメディア時代の到来とともに、この傾向は一層強まるものと思われる。
【0003】
こうした状況の中で、半導体チップの高密度化、高集積化の進展は止まるところを知らず、半導体チップの大型化や多電極化が進み、パッケージは急激に大型化してきている。このため一方では、パッケージの小型化を進めるために端子リードの狭ピッチ化も加速し、これとともにパッケージの実装も急速に難しくなってきている。
【0004】
そこで、近年、半導体チップと同面積の超多ピン、高密度パッケージが提案されてきており、たとえばIEEE TRANSACTIONS ON CONPONENTS,PACKAGING,AND MANUFACTURING TECHNOLOGY PART B,VOL.14,NO.4,NOVEMBER 1994 「 TBGA Package Technology 」 P564−P568 などの文献に記載されるTBGA(Tape Ball Grid Array)のパッケージ技術などが挙げられる。
【0005】
このパッケージ構造は、はんだボールによるバンプ電極をアレイ状に配置させたBGAを外部接続端子としたパッケージであり、半導体チップとバンプ電極を接続する配線基板にTAB(Tape Automated Bonding)と同様のポリイミド・テープを使い、半導体チップの外部端子が周辺部に配置され、かつバンプ電極が半導体チップの外周より外側領域に配置される、いわゆるファンアウト−周辺パッドのTBGA構造となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のようなパッケージ構造において、本発明者が検討したところによれば、以下のようなことが考えられる。たとえば、前記のTBGA構造においては、バンプ電極のピッチを1.27mmに設定するように、実装基板への実装安定性を重視し、バンプ電極のピッチを大きくすると、バンプ電極のピン数に応じてパッケージ外形が大幅に大きくなり、携帯電話機やハンディタイプのパーソナルコンピュータなどの携帯機器に搭載することが難しくなっている。
【0007】
そこで、本発明の目的は、いわゆるファンアウト−周辺パッドのTBGAパッケージ構造において、半導体チップの高機能化、高性能化に伴う多ピン化とともに、小型、軽量、薄型化と高い実装安定性とを両立した最適なパッケージ構造を実現することができる半導体集積回路装置およびその製造方法を提供することにある。
【0008】
さらに、本発明の他の目的は、パッケージの小型、軽量、薄型化に対しても、パッケージの平坦性を確保することができるとともに、コストの低減を図り、種類、外形寸法などにおける半導体チップの汎用性を向上させることができる半導体集積回路装置を提供することにある。
【0009】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0011】
すなわち、本発明の半導体集積回路装置は、配線基板に形成された配線の一端側であるリード部を半導体チップの主面上の外部端子、他端側であるランド部をバンプ電極と電気的に接続させてなる半導体集積回路装置に適用されるものであり、半導体チップの外部端子を半導体チップの周辺部に配置させ、半導体チップの外部端子に配線基板に形成された配線を介して接続されるバンプ電極を半導体チップの外周より外側領域の周辺に二列で配置させ、かつ配線基板の裏面に半導体チップの外周近傍から周辺への延在部分に補強部材を配置させてなる構造とするものである。
【0012】
特に、この半導体集積回路装置の構造において、バンプ電極は互いの間隔を0.5mmピッチで配置させたり、補強部材は放熱構造に形成させたり、あるいはバンプ電極のうちの四隅に配置されるべきバンプ電極は、配置しないか、または他のバンプ電極に配線を介して接続させるようにしたものである。
【0013】
また、本発明の他の半導体集積回路装置は、半導体チップの外部端子を半導体チップの周辺部に配置させ、半導体チップの外部端子に配線基板に形成された配線を介して接続されるバンプ電極を半導体チップの外周より外側領域の周辺に二列で、かつ互いの間隔を0.5mmピッチで配置させてなる構造とするものである。
【0014】
さらに、本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、配線基板に形成された配線のリード部を半導体チップの主面上に配置された外部端子に接続する工程と、半導体チップの外部端子と配線のリード部との接続部分を樹脂封止する工程と、配線基板の裏面に半導体チップの外周近傍から周辺への延在部分に補強部材を接着する工程と、配線の主面上に形成された絶縁膜の開口部を介して配線のランド部に接合させてバンプ電極を形成する工程と、半導体チップの外周よりやや外側において配線基板の基板基材を切断する工程とからなるものである。
【0015】
また、本発明の他の半導体集積回路装置の製造方法は、予め、配線基板の裏面に半導体チップが配置される位置の外周近傍から周辺への延在部分に補強部材を接着する工程を行い、その後、配線基板に形成された配線のリード部を半導体チップの主面上に配置された外部端子に接続する工程、半導体チップの外部端子と配線のリード部との接続部分を樹脂封止する工程、配線の主面上に形成された絶縁膜の開口部を介して配線のランド部に接合させてバンプ電極を形成する工程、半導体チップの外周よりやや外側において配線基板の基板基材を切断する工程を行うようにしたものである。
【0016】
よって、前記した半導体集積回路装置およびその製造方法によれば、いわゆるファンアウト−周辺パッドのTBGAパッケージ構造において、バンプ電極を周辺に二列で配置させることにより、バンプ電極の周回数を少なくして、バンプ電極と半導体チップの外部端子とを接続する配線基板上の配線の引き回しを容易にし、かつ配線長を最短にすることができ、さらにこのパッケージが実装される実装基板上の配線についても、引き回しを容易にして配線長を最短化することができる。
【0017】
さらに、半導体チップを除く、配線基板の裏面部分に補強部材を配置させることにより、この補強部材により配線基板の反りを防ぎ、バンプ電極の高さばらつきを抑えてパッケージの平坦性を向上させることができる。
【0018】
また、配線基板の配線形成におけるパターニング、エッチング精度の向上、さらに配線上に形成するソルダレジストなどの感光性絶縁膜の形成、開口精度の向上によって、バンプ電極を0.5mmピッチで配置させることができるので、バンプ電極の狭ピッチ化を可能とすることができる。
【0019】
さらに、補強部材を放熱構造に形成させることにより、配線基板の反りを抑えるという補強部材の主目的を実現するとともに、半導体チップに発生する熱を放熱しやすくし、パッケージの放熱性を高めることができる。
【0020】
また、バンプ電極を四隅に配置させなかったり、または四隅のバンプ電極を他のバンプ電極に配線を介して接続させることにより、二列のうちの内周のバンプ電極間にそれぞれ一本の配線を通すだけでよいので、より一層、配線基板上の配線、実装基板上の配線の引き回しを容易に行うことができる。
【0021】
これにより、半導体チップの高密度化、高集積化に伴う多ピン化においても、この半導体チップの多ピン化を可能にするとともに、パッケージの小型、軽量、薄型化と、実装基板への高い実装安定性とを両立した最適なファンアウト−周辺パッドと称されるTBGAパッケージ構造を実現することができる。
【0022】
さらに、本発明の他の半導体集積回路装置は、バンプ電極をN列で配置させ、かつ互いの間隔をPピッチとした場合に、補強部材の内周縁から外周縁までの寸法は、(N−1)×Pの寸法以上であり、かつ半導体チップの外周縁から配線基板の外周縁までの寸法以下に形成させてなる構造とするものである。
【0023】
この補強部材の内周縁から外周縁までの寸法は、好ましくは(N−1)×Pの寸法以上であり、かつ配線基板の基板基材の内周縁から外周縁までの寸法以下に形成させ、さらに好ましくは(N−1)×Pの寸法以上であり、かつ(N+1)×Pの寸法以下に形成させるようにしたものである。
【0024】
具体的には、バンプ電極を二列で配置させ、かつ互いの間隔を0.5mmピッチで配置させたり、またはバンプ電極を三列で配置させ、かつ互いの間隔を0.8mmピッチで配置させるようにし、この場合に補強部材の内周縁から外周縁までの寸法の中心線と、N列で配置された最内周と最外周とのバンプ電極間の寸法の中心線とはほぼ同一線上に配置させるようにしたものである。
【0025】
よって、前記した他の半導体集積回路装置によれば、配線基板の裏面部分に配置される補強部材の寸法を規格化することにより、半導体チップの多ピン化とともに求められているパッケージの小型、軽量、薄型化に対しても、最適な寸法に規格化された補強部材により配線基板の反りを抑えて、パッケージの平坦性を確保することができる。
【0026】
さらに、寸法の規格化された補強部材を共通に用いることにより、種類、外形寸法などが異なる半導体チップを搭載することができるので、補強部材の共通使用によるコストの低減を図るとともに、半導体チップの汎用性を向上させることができる。
【0027】
特に、補強部材の内周縁から外周縁までの寸法を、(N−1)×Pの寸法以上で、かつ(N+1)×Pの寸法以下に形成して、この補強部材の寸法の中心線と、最内周と最外周とに配置されたバンプ電極間の寸法の中心線とをほぼ同一線上に配置させることにより、パッケージの平坦性を確保し、さらにコストの低減、半導体チップの汎用性の向上を図ることができる。
【0028】
また、補強部材の寸法を、(N−1)×Pの寸法以上で、かつ配線基板の基板基材の内周縁から外周縁までの寸法以下で形成することにより、特に封止樹脂の回り込みを良くすることができるとともに、温度に起因して発生する配線のリード部への応力集中を緩和することができる。
【0029】
さらに、補強部材の寸法を、(N−1)×Pの寸法以上で、かつ半導体チップの外周縁から配線基板の外周縁までの寸法以下で形成することにより、補強部材を介して半導体チップに発生する熱が放熱しやすくなるので、パッケージの放熱性を高めることができる。
【0030】
これにより、特に補強部材の寸法を規格化することによって、半導体チップの多ピン化に伴うパッケージの小型、軽量、薄型化に対しても、パッケージの平坦性の確保、コストの低減、半導体チップの汎用性の向上が可能なファンアウト−周辺パッドと称されるTBGAパッケージ構造を実現することができる。
【0031】
さらに、本発明の他の半導体集積回路装置およびその製造方法は、半導体チップの外部端子と配線のリード部との接続部分を封止する樹脂に難燃性の樹脂を使用するものである。さらに、補強部材と配線基板とを接着する接着材に難燃性の樹脂を使用するものである。
【0032】
これにより、パッケージを小型、軽量、薄型化するとともに、安全性の高い半導体集積回路装置およびその製造方法を提供することができる。
【0033】
さらに、本発明の他の半導体集積回路装置およびその製造方法は、補強部材と配線基板とを接着する接着材に熱硬化性のゴム変性エポキシ樹脂を使用するものである。
【0034】
これにより、配線基板上への補強部材の接着工程の歩留が向上し、量産安定性が確保されるとともに、パッケージの平坦性を確保することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0036】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置を示す平面図、図2は図1のII−II’切断線における断面図、図3は配線基板の基本概念を示す平面図、図4は半導体集積回路装置の組み立て工程を示すフロー図、図5は切断工程前の配線基板の一部を示す平面図である。
【0037】
まず、図1および図2により本実施の形態1の半導体集積回路装置の構成を説明する。
【0038】
本実施の形態1の半導体集積回路装置は、たとえば152ピンのTBGA構造の半導体パッケージとされ、主面上に複数のボンディングパッドが形成された半導体チップ1と、半導体チップ1のボンディングパッドに一端が接続される配線が形成されたフレキシブル配線基板2(配線基板)と、フレキシブル配線基板2の主面上に形成されるソルダレジスト3(絶縁膜)と、ソルダレジスト3の主面上に形成され、このソルダレジスト3の開口部を介して配線の他端に接続されるはんだバンプ4(バンプ電極)と、フレキシブル配線基板2の裏面上に配置される補強枠5(補強部材)とから構成され、半導体チップ1のボンディング部分が封止樹脂6により覆われたパッケージ構造となっている。
【0039】
半導体チップ1は、たとえば周辺パッド構造による平面四角形状とされ、半導体チップ1の周辺部に沿って複数のボンディングパッド7(外部端子)が四角形状に並べられて形成されている。この半導体チップ1には、たとえばシリコン単結晶などの半導体基板上に記憶回路、論理回路などの所定の集積回路が形成され、これらの集積回路の外部端子としてAlなどの材料からなるボンディングパッド7が半導体チップ1の主面上に設けられている。
【0040】
フレキシブル配線基板2は、たとえばこのフレキシブル配線基板2の基材となるテープ8(基板基材)と、このテープ8の主面上に接着材9を介して接着される配線10とから構成され、このフレキシブル配線基板2の中央部が半導体チップ1より大きな形状で、この半導体チップ1の主面が露出するように開口されている。このフレキシブル配線基板2を構成する配線10の一端のインナーリード11(リード部)は半導体チップ1のボンディングパッド7に接続され、他端のバンプランド12(ランド部)がはんだバンプ4に接続されている。
【0041】
このフレキシブル配線基板2の配線10は、たとえば図3(配線10の引き回しが明瞭になるように56ピンの場合を例示)に示すように、内周と外周との二列に四角形状で配置されるバンプランド12からインナーリード11まで配線10がそれぞれ引き回され、この配線10はそれぞれの辺について二箇所(A部)だけ内周のバンプランド12間に2本の配線10が通され、残りは全て1本の配線10がバンプランド12間に通されている。また、バンプランド12から外周方向に延びている配線10はテープ切断前のテスト用パッドに接続される配線パターンである。
【0042】
このフレキシブル配線基板2を構成するテープ8は、たとえばポリイミド樹脂などの材料から構成され、また配線10には、たとえばCuなどの材料が芯材として用いられる。この配線10のインナーリード11の部分は、芯材の表面および裏面にNiなどの材料によるNiめっき層が形成され、さらにこのNiめっき層の表面にAuなどの材料からなるAuめっき層が形成されている。たとえば、テープ8の厚さは50μm、75μm程度、配線10は35μm程度の幅で18μm程度の厚さの芯材に1μm程度のめっき層がそれぞれ形成されている。なお、配線10のインナーリード11の部分は、Cuの芯材の表面および裏面にSnめっき層が形成されているものを用いることも可能であり、この場合には無電解めっき処理による利点などがある。
【0043】
ソルダレジスト3は、たとえば感光性ポリイミド樹脂などによる絶縁材料から構成され、フレキシブル配線基板2の配線10の露出部分を電気的に保護するために、この配線10の主面上に、ソルダレジスト3の開口部を介してはんだバンプ4が配線10のバンプランド12に接続される接続部分を除く所定の範囲に形成されている。たとえば、ソルダレジスト3の厚さは15μm、20μm程度に形成されている。
【0044】
はんだバンプ4は、たとえばPb−Snや、Pb−Snなどを主成分とする合金などの材料から構成され、フレキシブル配線基板2を構成する配線10のバンプランド12に接続されている。このはんだバンプ4は、半導体チップ1の外周より外側領域の周辺に四角形状で二列に、かつ互いの間隔が0.5mmピッチで並べられて設けられている。たとえば、はんだバンプ4の大きさは0.3mm程度の直径に形成されている。
【0045】
補強枠5は、たとえばCuや、Cuを主成分とするCu合金などのCu系材料から構成され、半導体チップ1の外周近傍からパッケージ周辺部までの大きさで四角形の枠形状に形成され、フレキシブル配線基板2を構成するテープ8の裏面に、熱硬化性のエポキシ樹脂フィルムなどの接着材13を用いて接着されている。たとえば、補強枠5の厚さは0.2mm程度に形成されている。
【0046】
以上のように構成される半導体集積回路装置は、たとえば一辺が7mmの平面四角形の半導体チップ1の場合に、この半導体チップ1の外形に対してそれぞれの辺を2mmだけ大きくした、一辺が11mmの平面四角形のパッケージ外形として形成され、はんだバンプ4が半導体チップ1の外周より外側領域の周辺に二列で、かつ0.5mmピッチで配置されるファンアウト−周辺パッドと称されるTBGAパッケージ構造となっている。
【0047】
この半導体集積回路装置は、たとえばDRAM(Dynamic Random Access Memory)、マイクロプロセッサなどの半導体パッケージとして形成され、他の構造のメモリコントローラなどの半導体パッケージなどとともに、たとえばメモリカードなどを構成する実装基板に実装される。このメモリカードは、外部接続端子を通じて携帯電話機やハンディタイプのパーソナルコンピュータなどの携帯機器に挿脱可能に装着されるようになっている。
【0048】
次に、本実施の形態1の作用について、図4のプロセスフローに基づいて半導体パッケージの組み立て工程の概要を説明する。なお、図4において、中心、右側の図はそれぞれ左側のプロセスフローに対応する平面図、側面図である。
【0049】
始めに、半導体パッケージの組み立てに先立って、テープ8上にインナーリード11およびバンプランド12を有する配線10が形成されたフレキシブル配線基板2、ボンディングパッド7を有する所定の集積回路が形成された半導体チップ1、封止樹脂6、補強枠5、接着材13、フラックス、はんだバンプ4を形成するはんだボール14などを用意する。フレキシブル配線基板2は、たとえばリールに巻回された状態となっている。
【0050】
このフレキシブル配線基板2は、たとえばTABテープのように、ポリイミド樹脂などからなるテープ8の上に薄いCuなどの金属を接着などで形成し、写真技術を用いて金属上に必要なパターンをレジストにより形成した後、エッチングにより必要な配線10(インナーリード11も含む)を形成し、さらにその表面にNi,Auのめっき処理を施すことにより作ることができる。
【0051】
まず、インナーリード11のリードボンディング工程において、リールに巻かれた状態から順次供給されるフレキシブル配線基板2の配線10の一端のインナーリード11と、半導体チップ1のボンディングパッド7との相対位置が一致するように位置合わせを行う。
【0052】
そして、インナーリード11を、ボンディングツールにより図2の断面に示すようにS字形状に変形させながら半導体チップ1のボンディングパッド7上に打ち下ろし、たとえば超音波熱圧着などの手法によりインナーリード11とボンディングパッド7との接続を行う(ステップ401)。
【0053】
続いて、樹脂封止工程において、半導体チップ1のボンディングパッド7とフレキシブル配線基板2の配線10のインナーリード11とのリードボンディング部分に、たとえばエポキシ樹脂などの封止樹脂6をディスペンサ15から塗布し、半導体チップ1とフレキシブル配線基板2との接合部を樹脂封止して信頼性を高める(ステップ402)。
【0054】
信頼性を向上させるため、封止樹脂6として、ブロム(Br)またはアンチモン(Sb)またはその両方を添加した難燃性のエポキシ樹脂を用いている。半導体集積回路素子内のデバイスのラッチアップなどで局所的に発熱しても難燃性樹脂で封止していることにより、延焼を防ぐことが可能である。
【0055】
その後、補強枠5の貼り付け工程において、補強枠5の裏面に接着材13を貼り付けた後(ステップ403)、この接着材13を介して補強枠5をフレキシブル配線基板2のテープ8の裏面に貼り付ける(ステップ404)。
【0056】
なお、補強枠5の貼り付け工程では、フレキシブル配線基板2に接着材13を付け、これに補強枠5を貼り付けてもよい。また、接着材13には熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、粘着性樹脂が使用され、形成方法には塗布、印刷、フィルム貼り付けがある。粘着性樹脂は常温での接着が可能である。熱可塑性樹脂は貼り付け不良の修正が可能である。しかし、貼り付け後にはんだボール形成や基板への実装などで数回の高温処理を経ることから、耐熱性に優れた熱硬化性樹脂が望ましく、さらに、貼り付け時の接着性の確保、および貼り付け後に強度が安定し、クラックが発生しないなどの安定性から、ゴム変性エポシキ樹脂が望ましい。また、平坦性の確保および接着材13のはみ出しの防止から、フィルム貼り付けが望ましい。
【0057】
さらに、はんだバンプ4のバンプ付け工程において、フレキシブル配線基板2の配線10の主面上にソルダレジスト3を形成して配線10の露出部分を電気的に保護し、その後、このソルダレジスト3の配線10のバンプランド12の位置に開口部を形成する。
【0058】
そして、このソルダレジスト3の開口部を介して、フラックスを用い、はんだボール14を対応するフレキシブル配線基板2の配線10のバンプランド12に接合してはんだバンプ4を形成する(ステップ405)。
【0059】
このバンプ付け工程においては、配線10上に形成するソルダレジスト3の形成、開口精度の向上や、フレキシブル配線基板2の配線形成におけるパターニング、エッチング精度の向上などによって、狭ピッチ化に対応してはんだバンプ4を0.5mmピッチで配置することが可能となっている。
【0060】
ここまでのインナーリード11のリードボンディング工程、封止樹脂6による樹脂封止工程、補強枠5の貼り付け工程、はんだバンプ4のバンプ付け工程が終了した段階で、たとえば図5に示すように、フレキシブル配線基板2には半導体チップ1がボンディングされた状態となる。
【0061】
なお、図5においては、配線10の引き回しが明瞭になるように56ピンの場合を例に示し、リールに巻かれたテープ状のフレキシブル配線基板2において、半導体パッケージの一個分に相当する部分を示し、16はフレキシブル配線基板2を送り出すためのスプロケット孔、17は電気特性を測定するためのテストパッド、18はアウターリード開孔部である。
【0062】
その後、フレキシブル配線基板2のテープ切断工程において、半導体チップ1の外周部よりやや外側においてテープ8の外周縁部を切断して、たとえば一辺が11mmの平面四角形のパッケージ外形を形成する(ステップ406)。
【0063】
最後に、選別、マーキング工程を経て本実施の形態1の半導体パッケージの組み立て工程が完了する(ステップ407)。なお、この半導体パッケージの組み立て工程において、ステップ405のバンプ付け工程とステップ406のテープ切断工程は逆でも構わない。
【0064】
これにより、本実施の形態1の場合には、半導体チップ1の周辺部にボンディングパッド7が四角形状に並べて配置され、このボンディングパッド7からフレキシブル配線基板2の配線10を介して接続される、半導体チップ1の外周より外側領域の周辺に二列で、かつ0.5mmピッチではんだバンプ4が設けられたファンアウト−周辺パッド構造と称されるTBGAの半導体パッケージ構造を完成させることができる。
【0065】
従って、本実施の形態1の半導体集積回路装置によれば、いわゆるファンアウト−周辺パッドのTBGA半導体パッケージ構造において、はんだバンプ4を周辺に二列で、かつ0.5mmピッチで配置することにより、ソルダレジスト3、配線10の形成精度の向上によって0.5mmピッチによる狭ピッチ化を可能にするとともに、はんだバンプ4の周回数を少なくして、フレキシブル配線基板2上の配線10の引き回しを容易にし、かつ配線長を最短にすることができる。
【0066】
さらに、この半導体パッケージが実装されるメモリカードなどにおいて、このメモリカードを構成する実装基板についても、フレキシブル配線基板2と同様に配線の引き回しを容易にして配線長を最短化することができる。
【0067】
また、フレキシブル配線基板2のテープ8の裏面に補強枠5を貼り付けることにより、この補強枠5によりフレキシブル配線基板2の反りを防ぎ、はんだバンプ4の高さばらつきを抑えてパッケージの平坦性を向上させることができる。
【0068】
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置を示す断面図、図7〜図9は変形例の半導体集積回路装置を示す断面図、図10は半導体集積回路装置の組み立て工程を示すフロー図である。
【0069】
本実施の形態2の半導体集積回路装置は、前記実施の形態1と同様に152ピンのファンアウト−周辺パッドと称されるTBGA構造の半導体パッケージとされ、前記実施の形態1との相違点は、補強部材を、補強効果に加えて放熱効果を持たせるために放熱構造に形成するようにした点と、この補強部材を半導体集積回路装置の組み立てに先立って、予め配線基板の裏面に接着するようにした点である。
【0070】
すなわち、本実施の形態2の半導体パッケージにおいては、たとえば図6に示すように、ボンディングパッド7が形成された半導体チップ1、テープ8にインナーリード11およびバンプランド12を有する配線10が形成されたフレキシブル配線基板2(配線基板)、ソルダレジスト3(絶縁膜)、はんだバンプ4(バンプ電極)、補強枠5a(補強部材)および封止樹脂6から構成され、補強枠5aの外周部がL字状に折り曲げられている。
【0071】
なお、本実施の形態2の特徴である補強枠5aについては、図6のように外周部をL字状に折り曲げる場合の他に、たとえば図7〜図9の変形例にそれぞれ示すように、補強枠5bの内周部をL字状に折り曲げる場合、補強枠5cの外周部と内周部とを折り曲げて凹状に形成する場合、補強枠5dの外周部、内周部と中心部を突出させて山形状に形成する場合などのように、放熱性を考慮して種々の変形形状が考えられる。
【0072】
以上のように構成される半導体パッケージは、たとえば図10のプロセスフローに基づいて組み立てることができ、以下に組み立て工程の概要を説明する。
【0073】
始めに、前記実施の形態1では封止樹脂6による樹脂封止工程の後に行っていた補強枠5aの貼り付け工程を、本実施の形態2ではインナーリード11のリードボンディング工程に先立って行う。
【0074】
まず、この補強枠5aの貼り付け工程において、補強枠5aの裏面に接着材13を貼り付けた後(ステップ1001)、この接着材13を介して補強枠5aをフレキシブル配線基板2のテープ8の裏面に貼り付ける(ステップ1002)。この補強枠5aが貼り付けられたフレキシブル配線基板2も、たとえば前記実施の形態1と同様にリールに巻回された状態で供給される。
【0075】
以降は、前記実施の形態1と同様に、インナーリード11のリードボンディング工程(ステップ1003)、封止樹脂6による樹脂封止工程(ステップ1004)、はんだバンプ4のバンプ付け工程(ステップ1005)、フレキシブル配線基板2のテープ切断工程(ステップ1006)、選別、マーキング工程(ステップ1007)を経て本実施の形態2の半導体パッケージの組み立て工程が完了する。
【0076】
従って、本実施の形態2の半導体集積回路装置によれば、いわゆるファンアウト−周辺パッドのTBGA半導体パッケージ構造において、前記実施の形態1と同様に0.5mmピッチによる狭ピッチ化を可能にするとともに、フレキシブル配線基板2上の配線10、実装基板上の配線の引き回しを容易にして配線長を最短化することができる。
【0077】
特に、本実施の形態2においては、補強枠5aを放熱構造に形成することにより、フレキシブル配線基板2の反りを防ぎ、はんだバンプ4の高さばらつきを抑えてパッケージの平坦性を向上させることができるとともに、半導体チップ1に発生する熱を放熱しやすくしてパッケージの放熱性を高めることができる。
【0078】
また、予めフレキシブル配線基板2のテープ8の裏面に補強枠5aを接着しておくことにより、以降のインナーリード11のリードボンディング工程からフレキシブル配線基板2のテープ切断工程までの組み立て工程を簡略化することができる。
【0079】
(実施の形態3)
図11は本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置を示す平面図、図12は変形例の半導体集積回路装置を示す平面図である。
【0080】
本実施の形態3の半導体集積回路装置は、前記実施の形態1と同様にファンアウト−周辺パッドと称されるTBGA構造の半導体パッケージとされ、前記実施の形態1との相違点は、配線の引き回しをさらに容易にするために、四隅に配置されるべきバンプ電極を配置しないか、または他のバンプ電極に配線を介して接続するようにした点である。
【0081】
すなわち、本実施の形態3の半導体パッケージにおいては、たとえば図11に示すように、パッケージの周辺に二列で設けられるべきはんだバンプ4(バンプ電極)のうち、それぞれの隅に配置されるべき4個のはんだバンプ4を設けずに、136ピンの半導体パッケージとなっている。
【0082】
なお、配線10の引き回しを考慮した場合には、たとえば図12に示すように、それぞれの隅に配置される4個のはんだバンプ4から、たとえばグランド用の他のはんだバンプ4に配線10を介して接続するようなことも変形例として考えられる。
【0083】
従って、本実施の形態3の半導体集積回路装置によれば、いわゆるファンアウト−周辺パッドのTBGA半導体パッケージ構造において、前記実施の形態1と同様にフレキシブル配線基板2の反りを防ぎ、はんだバンプ4の高さばらつきを抑えてパッケージの平坦性を向上させることができる。
【0084】
特に、本実施の形態3においては、四隅に配置されるべきはんだバンプ4を配置しないか、または他のはんだバンプ4に配線10を介して接続することにより、内周のはんだバンプ4間に1本の配線10のみを通せばよいので、0.5mmピッチによる狭ピッチ化を可能にするとともに、より一層、フレキシブル配線基板2上の配線10、実装基板上の配線の引き回しを容易にして配線長を最短化することができる。
【0085】
(実施の形態4)
図13は本発明の実施の形態4である半導体集積回路装置を示す断面図である。
【0086】
本実施の形態4の半導体集積回路装置は、前記実施の形態1と同様にファンアウト−周辺パッドと称されるTBGA構造の半導体パッケージとされ、前記実施の形態1との相違点は、配線基板の裏面に補強部材を配置しないようにした点である。
【0087】
すなわち、本実施の形態4の半導体パッケージにおいては、たとえば図13に示すように、ボンディングパッド7が形成された半導体チップ1、テープ8にインナーリード11およびバンプランド12を有する配線10が形成されたフレキシブル配線基板2(配線基板)、ソルダレジスト3(絶縁膜)、はんだバンプ4(バンプ電極)から構成され、半導体チップ1のボンディング部分が封止樹脂6により覆われたパッケージ構造となっている。
【0088】
従って、本実施の形態4の半導体集積回路装置によれば、いわゆるファンアウト−周辺パッドのTBGA半導体パッケージ構造において、前記実施の形態1に比べてパッケージでの平坦性は十分に得られないものの、前記実施の形態1と同様に0.5mmピッチによる狭ピッチ化を可能にするとともに、フレキシブル配線基板2上の配線10、実装基板上の配線の引き回しを容易にして配線長を最短化することができる。
【0089】
(実施の形態5)
図14は本発明の実施の形態5である半導体集積回路装置を示す断面図、図15は半導体集積回路装置を半導体チップ側から見た平面図、図16〜図20はバンプ電極の信号内容を示す説明図である。
【0090】
本実施の形態5の半導体集積回路装置は、前記実施の形態1〜4と同様にファンアウト−周辺パッドと称されるTBGA構造の半導体パッケージとされ、前記実施の形態1〜4との相違点は、半導体パッケージの外形寸法などの仕様を定め、特に配線基板の裏面部分に配置される補強部材の寸法を規格化するようにした点である。
【0091】
この補強部材の寸法の規格化においては、バンプ電極をN列で配置し、かつ互いの間隔をPピッチとした場合に、補強部材の内周縁から外周縁までの寸法を、(N−1)×Pの寸法以上で、かつ(N+1)×Pの寸法以下の範囲内に形成し、本実施の形態5においては最小限の(N−1)×Pの寸法で形成する場合を例に示すものである。
【0092】
すなわち、本実施の形態5の半導体パッケージにおいては、たとえば図14に示すように、はんだバンプ4(バンプ電極)が半導体チップ1の外周より外側領域の周辺に二列で配置され、かつフレキシブル配線基板2(配線基板)の裏面に補強枠5(補強部材)が配置された構造において、この補強枠5の内周縁から外周縁までの寸法、いわゆる枠部分の幅Wがはんだバンプ4のピッチPとほぼ同じ寸法に形成されている。この半導体パッケージを半導体チップ1側から見ると図15のようになる。
【0093】
具体的に、この半導体パッケージは、たとえば一辺の寸法Lが11.0mmの平面四角形、厚さHが0.8mm程度のパッケージ外形として形成されている。はんだバンプ4は、0.3mm程度の直径のボールが、0.5mmピッチで二列に配置され、内周同士のはんだバンプ4の間は9.0mm、外周同士のはんだバンプ4の間は10.0mmとなっている。
【0094】
さらに、本実施の形態5の特徴である補強枠5は、はんだバンプ4のピッチPと同じ0.5mmの幅Wで、0.2mm程度の厚さに形成され、二列に配置されるはんだバンプ4の中心線間に配置されている。この補強枠5の開口部に配置される半導体チップ1の寸法lは、たとえば一辺が7.0mmの平面四角形の半導体チップ1となっている。
【0095】
また、この半導体パッケージは、たとえばマイクロコンピュータ、メモリ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )などのパッケージとして形成され、たとえば他の構造の半導体パッケージなどとともに実装基板に実装され、携帯電話機やハンディタイプのパーソナルコンピュータなどの携帯機器に用いられる。
【0096】
一例として、216ピンのマイクロコンピュータを形成し、この場合のはんだバンプ4の信号内容を図16〜図20を用いて説明する。図16は、インデックスコーナーを基準にして、行方向をA〜AJ、列方向を1〜29にそれぞれ割り当ててはんだバンプ4のピン番号を擬似的に示すものであり、それぞれのピン番号に対応する信号名が図17〜図20に示すようになっている。なお、マイクロコンピュータとしては、これに限定されるものではない。
【0097】
このマイクロコンピュータは、たとえば図示しないCPU、ROM/RAM、各種コントローラ、インタフェースなどから構成され、これらの内部回路は32ビットのデータバス、26ビットのアドレスバスにより相互に接続されるとともに、図17〜図20のように信号が割り当てられたはんだバンプ4を介して外部との入出力が可能となっている。
【0098】
さらに、このマイクロコンピュータには、はんだバンプ4を介して、内部回路を駆動するための各種電源が供給され、また割込要求、モード選択、データ選択、チップ選択、LCD制御などの各種制御信号も入力または出力されている。他に、PCカード用のPCMCIAポート、シリアルコミュニケーション用のシリアルポートなども設けられている。
【0099】
従って、本実施の形態5の半導体集積回路装置によれば、いわゆるファンアウト−周辺パッドのTBGA半導体パッケージ構造において、前記実施の形態1〜4と同様の効果を得ることができるとともに、特に補強枠5の寸法を規格化して枠部分の幅をはんだバンプ4のピッチとほぼ同じ寸法に形成することにより、フレキシブル配線基板2の反りを抑えてパッケージの平坦性を確保することができる。
【0100】
さらに、補強枠5の幅をはんだバンプ4のピッチとほぼ同じ寸法に規格化することで、補強枠5の共通使用によるコストの低減を図ることができるとともに、補強枠5の開口部が大きくなるので、マイクロコンピュータ、メモリ、ASICなどの種類の異なる半導体チップ1や、外形寸法の異なる半導体チップ1なども搭載でき、半導体チップ1の汎用性を向上させることができる。
【0101】
(実施の形態6)
図21は本発明の実施の形態6である半導体集積回路装置を示す断面図、図22は半導体集積回路装置を半導体チップ側から見た平面図である。
【0102】
本実施の形態6の半導体集積回路装置は、前記実施の形態1〜5と同様にファンアウト−周辺パッドと称されるTBGA構造にして、特に前記実施の形態5のように補強部材の寸法を規格化した半導体パッケージとされ、前記実施の形態5との相違点は、規格化された補強部材の寸法を(N+1)×Pの寸法で形成するようにした点である。
【0103】
すなわち、本実施の形態6の半導体パッケージにおいては、たとえば図21,図22に示すように、はんだバンプ4(バンプ電極)が半導体チップ1の外周より外側領域の周辺に二列で配置され、かつフレキシブル配線基板2(配線基板)の裏面に補強枠5(補強部材)が配置された構造において、この補強枠5の枠部分の幅Wがはんだバンプ4のピッチPを3倍にした寸法で形成されている。
【0104】
具体的に、この半導体パッケージは、たとえば一辺の寸法が15.0mmの平面四角形、厚さが0.8mm程度のパッケージ外形として形成されている。はんだバンプ4は、0.3mm程度の直径のボールが、0.5mmピッチで二列に配置され、内周同士のはんだバンプ4の間は13.0mm、外周同士のはんだバンプ4の間は14.0mmとなっている。
【0105】
さらに、補強枠5は、はんだバンプ4のピッチPを3倍にした1.5mmの幅Wで、0.2mm程度の厚さに形成されている。この補強枠5の開口部に配置される半導体チップ1の寸法は、たとえば一辺が7.3mm、または8×7.6mmの平面四角形の半導体チップ1となっている。
【0106】
従って、本実施の形態6の半導体集積回路装置によれば、いわゆるファンアウト−周辺パッドのTBGA半導体パッケージ構造において、前記実施の形態1〜4と同様の効果を得ることができ、さらに前記実施の形態5と同様に、フレキシブル配線基板2の反りを抑えてパッケージの平坦性を確保するとともに、補強枠5の共通使用によるコストの低減、半導体チップ1の汎用性の向上を可能にすることができる。
【0107】
特に、本実施の形態6においては、補強枠5の枠部分の幅をはんだバンプ4のピッチの3倍にすることにより、フレキシブル配線基板2の反りを十分に抑えることができ、また補強枠5の開口部も十分に大きくできるので、パッケージの平坦性の確保と半導体チップ1の汎用性の向上とを両立させることができる。
【0108】
なお、本実施の形態6のような補強枠5の寸法の規格化においては、図21に一点鎖線で示すように、フレキシブル配線基板2のテープ8の内周縁から外周縁までの寸法W’で形成することも可能であり、この場合には封止樹脂6の回り込みを良くすることができるとともに、温度に起因して発生するインナーリード11への応力集中を緩和することができる。
【0109】
また、図21に二点鎖線で示すように、補強枠5を半導体チップ1の外周縁からフレキシブル配線基板2の外周縁までの寸法W”で補強枠5を形成することも可能であり、この場合には補強枠5を介して半導体チップ1に発生する熱が放熱しやすくなるので、パッケージの放熱性を高めることができる。
【0110】
(実施の形態7)
図23は本発明の実施の形態7である半導体集積回路装置を示す断面図、図24は半導体集積回路装置を半導体チップ側から見た平面図、図25は半導体集積回路装置をバンプ電極側から見た平面図である。
【0111】
本実施の形態7の半導体集積回路装置は、前記実施の形態1〜6と同様にファンアウト−周辺パッドと称されるTBGA構造にして、特に前記実施の形態5,6のように補強部材の寸法を規格化した半導体パッケージとされ、前記実施の形態5,6との相違点は、バンプ電極を三列で配置させるようにした点である。
【0112】
すなわち、本実施の形態7の半導体パッケージにおいては、たとえば図23〜図25に示すように、はんだバンプ4(バンプ電極)が半導体チップ1の外周より外側領域の周辺に三列で配置され、かつフレキシブル配線基板2(配線基板)の裏面に補強枠5(補強部材)が配置された構造において、この補強枠5の枠部分の幅Wがはんだバンプ4のピッチPを2倍にした寸法で形成されている。
【0113】
具体的に、このはんだバンプ4は、たとえば0.5mm程度の直径のボールが、0.8mmピッチで三列に配置されている。さらに、補強枠5は、はんだバンプ4のピッチPを2倍にした1.6mmの幅Wで、0.2mm程度の厚さに形成され、三列に配置される最内周と最外周とのはんだバンプ4の中心線間に配置されている。すなわち、補強枠5の枠部分の中心線と、中央のはんだバンプ4の中心線とがほぼ同一線上に配置されている。
【0114】
また、この半導体パッケージは、たとえば図25に示すように、216ピンのファンアウト−周辺パッドと称されるTBGA構造であるが、これに限定されるものではなく、さらに多くのはんだバンプ4を有する多ピン化のパッケージについても適用可能であることはいうまでもない。
【0115】
従って、本実施の形態7の半導体集積回路装置によれば、いわゆるファンアウト−周辺パッドのTBGA半導体パッケージ構造において、前記実施の形態1〜4、さらに前記実施の形態5,6と同様の効果を得ることができるとともに、特にパッケージの多ピン化に対しても、最適な寸法に規格化された補強枠5を用いることによってパッケージの平坦性の確保、補強枠5の共通使用によるコストの低減、半導体チップ1の汎用性の向上を可能にすることができる。
【0116】
(実施の形態8)
図26は本発明の実施の形態8である半導体集積回路装置を示す断面図、図27は半導体集積回路装置を半導体チップ側から見た平面図である。
【0117】
本実施の形態8の半導体集積回路装置は、前記実施の形態1〜7と同様にファンアウト−周辺パッドと称されるTBGA構造にして、特に前記実施の形態5〜7のように補強部材の寸法を規格化した半導体パッケージとされ、前記実施の形態5〜7との相違点は、バンプ電極を三列で配置させるとともに、補強部材の寸法を(N+1)×Pの寸法で形成するようにした点である。
【0118】
すなわち、本実施の形態8の半導体パッケージにおいては、たとえば図26,図27に示すように、はんだバンプ4(バンプ電極)が半導体チップ1の外周より外側領域の周辺に三列で配置され、かつフレキシブル配線基板2(配線基板)の裏面に補強枠5(補強部材)が配置された構造において、この補強枠5の枠部分の幅Wがはんだバンプ4のピッチPを4倍にした寸法、具体的にははんだバンプ4の0.8mmピッチを4倍にした3.2mmの幅Wで補強枠5が形成されている。
【0119】
従って、本実施の形態8の半導体集積回路装置によれば、いわゆるファンアウト−周辺パッドのTBGA半導体パッケージ構造において、前記実施の形態1〜6と同様の効果を得ることができ、さらに前記実施の形態7と同様に、多ピン化に対してもパッケージの平坦性の確保、補強枠5の共通使用によるコストの低減、半導体チップ1の汎用性の向上を可能にすることができるとともに、特に補強枠5の枠部分の幅をはんだバンプ4のピッチの4倍、さらに半導体チップ1の外周縁からフレキシブル配線基板2の外周縁までの範囲内の最適な寸法に形成することによって最適なパッケージ構造を実現することができる。
【0120】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態1〜8に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0121】
たとえば、前記実施の形態においては、152ピン、216ピンのファンアウト−周辺パッドと称されるTBGA構造の半導体パッケージについて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、バンプ電極の数は半導体チップ上に形成される集積回路などのパッケージ仕様に応じて適宜変更可能である。
【0122】
さらに、配線基板としてのフレキシブル配線基板のテープ、配線およびインナーリードのめっき、絶縁膜としてのソルダレジスト、バンプ電極としてのはんだバンプなどの材料についても、それぞれの特性を備えている他の材料を用いる場合などについても適用可能であることはいうまでもない。
【0123】
たとえば、ソルダレジストとしては、メラミン、アクリル、ポリスチロール、ポリイミドのほか、ポリウレタン、シリコーンなどの材料を挙げられ、はんだ付け温度に耐え、同時にフラックスと洗浄溶剤にさらされることに耐える性質を持っていることが望ましい。
【0124】
また、補強枠の寸法を規格化する場合には、はんだバンプの列数をさらに増加させることができ、たとえばはんだバンプが四列の場合には0.8mmピッチ、五列、六列の場合には1.0mmピッチなどで配置させることができる。この場合にも、補強枠は前記実施の形態と同様に規格化された寸法で形成することが必要である。
【0125】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0126】
(1).半導体チップの外部端子は半導体チップの周辺部に配置させ、バンプ電極は半導体チップの外周より外側領域の周辺に二列で配置させることで、バンプ電極の周回数を少なくすることができるので、バンプ電極と半導体チップの外部端子とを接続する配線基板上の配線の引き回しを容易にし、かつ配線長を最短にすることができ、さらにこのパッケージが実装される実装基板上の配線についても、引き回しを容易にして配線長を最短化することが可能となる。
【0127】
(2).配線基板の裏面に半導体チップの外周近傍から周辺への延在部分に補強部材を配置させることで、この補強部材により配線基板の反りを防ぐことができるので、バンプ電極の高さばらつきを抑えてパッケージの平坦性を向上させることが可能となる。
【0128】
(3).バンプ電極の互いの間隔を0.5mmピッチで配置させる場合にも、配線基板の配線形成におけるパターニング、エッチング精度の向上、さらに配線上に形成するソルダレジストなどの感光性絶縁膜の形成、開口精度の向上によって、バンプ電極を0.5mmピッチで配置させることができるので、バンプ電極の狭ピッチ化を実現することが可能となる。
【0129】
(4).補強部材を放熱構造に形成することで、配線基板の反りを抑えるという主目的を実現するとともに、半導体チップに発生する熱を放熱しやすくすることができるので、パッケージの放熱性を高めることが可能となる。
【0130】
(5).四隅に配置されるべきバンプ電極を配置しなかったり、または四隅のバンプ電極を他のバンプ電極に配線を介して接続することで、二列のうちの内周のバンプ電極間にそれぞれ一本の配線を通すだけでよいので、より一層、配線基板上の配線、実装基板上の配線の引き回しを容易に行うことが可能となる。
【0131】
(6).半導体集積回路装置の製造工程において、樹脂封止工程の後に配線基板の裏面に補強部材を接着することで、特に配線基板がリール状に巻回されて供給され、樹脂封止後に再びリール状に巻回される場合には、補強部材の反りを抑えて平坦度を保つことが可能となる。
【0132】
(7).半導体集積回路装置の製造工程において、予め配線基板の裏面に補強部材を接着することで、配線基板の配線のリード部と半導体チップの外部端子との接続工程から、配線基板の基板基材の切断工程までの組み立て工程を簡略化することが可能となる。
【0133】
(8).前記(1) 〜(7) により、いわゆるファンアウト−周辺パッドと称されるTBGAパッケージ構造の半導体集積回路装置において、半導体チップの高密度化、高集積化に伴う多ピン化においても、この半導体チップの多ピン化を可能にするとともに、パッケージの小型、軽量、薄型化と、実装基板への高い実装安定性とを両立した最適なパッケージ構造を実現することが可能となる。
【0134】
(9).バンプ電極をN列で配置させ、かつ互いの間隔をPピッチとした場合に補強部材の寸法を規格化することで、半導体チップの多ピン化とともに求められているパッケージの小型、軽量、薄型化に対しても、最適な寸法に規格化された補強部材の使用により配線基板の反りを抑えることができるので、パッケージの平坦性を確保することが可能となる。
【0135】
(10). 寸法の規格化された補強部材を共通に用いることで、種類、外形寸法などが異なる種々の半導体チップを搭載することができるので、補強部材の共通使用によるコストの低減を図るとともに、半導体チップの汎用性を向上させることが可能となる。
【0136】
(11). 補強部材の寸法を、特に(N−1)×Pの寸法以上で、かつ(N+1)×Pの寸法以下に形成して、この補強部材の寸法の中心線と、最内周と最外周とに配置されたバンプ電極間の寸法の中心線とをほぼ同一線上に配置させることで、パッケージの平坦性を確保し、さらにコストの低減、半導体チップの汎用性の向上を図ることが可能となる。
【0137】
(12). 補強部材の寸法を、特に(N−1)×Pの寸法以上で、かつ配線基板の基板基材の内周縁から外周縁までの寸法以下で形成することで、封止樹脂の回り込みを良くすることができるとともに、温度に起因して発生する配線のリード部への応力集中を緩和することが可能となる。
【0138】
(13). 補強部材の寸法を、特に(N−1)×Pの寸法以上で、かつ半導体チップの外周縁から配線基板の外周縁までの寸法以下で形成することで、補強部材を介して半導体チップに発生する熱を放熱しやすくすることができるので、パッケージの放熱性を高めることが可能となる。
【0139】
(14). 前記(9) 〜(13)により、特に補強部材の寸法を規格化することによって、半導体チップの多ピン化に伴うパッケージの小型、軽量、薄型化に対しても、パッケージの平坦性の確保、コストの低減、半導体チップの汎用性の向上が可能なファンアウト−周辺パッドと称されるTBGAパッケージ構造を実現することが可能となる。
【0140】
(15).半導体チップの封止樹脂および補強部材の接着材を難燃性樹脂とすることにより、TBGAパッケージの安全性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態1における図1のII−II’切断線における断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1において、配線基板の基本概念を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態1における半導体集積回路装置の組み立て工程を示すフロー図である。
【図5】本発明の実施の形態1において、切断工程前の配線基板の一部を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態2における変形例の半導体集積回路装置を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態2における他の変形例の半導体集積回路装置を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態2におけるさらに他の変形例の半導体集積回路装置を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態2における半導体集積回路装置の組み立て工程を示すフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置を示す平面図である。
【図12】本発明の実施の形態3における変形例の半導体集積回路装置を示す平面図である。
【図13】本発明の実施の形態4である半導体集積回路装置を示す断面図である。
【図14】本発明の実施の形態5である半導体集積回路装置を示す断面図である。
【図15】本発明の実施の形態5における半導体集積回路装置を半導体チップ側から見た平面図である。
【図16】本発明の実施の形態5において、バンプ電極の信号内容を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態5において、図16に続くバンプ電極の信号内容を示す説明図である。
【図18】本発明の実施の形態5において、図17に続くバンプ電極の信号内容を示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態5において、図18に続くバンプ電極の信号内容を示す説明図である。
【図20】本発明の実施の形態5において、図19に続くバンプ電極の信号内容を示す説明図である。
【図21】本発明の実施の形態6である半導体集積回路装置を示す断面図である。
【図22】本発明の実施の形態6における半導体集積回路装置を半導体チップ側から見た平面図である。
【図23】本発明の実施の形態7である半導体集積回路装置を示す断面図である。
【図24】本発明の実施の形態7における半導体集積回路装置を半導体チップ側から見た平面図である。
【図25】本発明の実施の形態7における半導体集積回路装置をバンプ電極側から見た平面図である。
【図26】本発明の実施の形態8である半導体集積回路装置を示す断面図である。
【図27】本発明の実施の形態8における半導体集積回路装置を半導体チップ側から見た平面図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ
2 フレキシブル配線基板(配線基板)
3 ソルダレジスト(絶縁膜)
4 はんだバンプ(バンプ電極)
5,5a〜5d 補強枠(補強部材)
6 封止樹脂
7 ボンディングパッド(外部端子)
8 テープ(基板基材)
9 接着材
10 配線
11 インナーリード(リード部)
12 バンプランド(ランド部)
13 接着材
14 はんだボール
15 ディスペンサ
16 スプロケット孔
17 テストパッド
18 アウターリード開孔部
Claims (14)
- 配線基板に形成された配線のリード部を半導体チップの主面上の外部端子と電気的に接続させ、かつ前記配線基板に形成された配線のランド部をバンプ電極と電気的に接続させてなる半導体集積回路装置であって、
前記半導体チップの外部端子は前記半導体チップの周辺部に配置させ、前記半導体チップの外部端子に前記配線基板に形成された配線を介して接続される前記バンプ電極は前記半導体チップの外周より外側領域の周辺に二列で配置させ、かつ前記配線基板の裏面には前記半導体チップの外周近傍から周辺への延在部分に補強部材を配置させてなり、
前記バンプ電極は、互いの間隔を0.5mmピッチで配置させてなることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 配線基板に形成された配線のリード部を半導体チップの主面上の外部端子と電気的に接続させ、かつ前記配線基板に形成された配線のランド部をバンプ電極と電気的に接続させてなる半導体集積回路装置であって、
前記半導体チップの外部端子は前記半導体チップの周辺部に配置させ、前記半導体チップの外部端子に前記配線基板に形成された配線を介して接続される前記バンプ電極は前記半導体チップの外周より外側領域の周辺に二列で配置させ、かつ前記配線基板の裏面には前記半導体チップの外周近傍から周辺への延在部分に補強部材を配置させてなり、
前記補強部材は、放熱構造に形成させてなることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 配線基板に形成された配線のリード部を半導体チップの主面上の外部端子と電気的に接続させ、かつ前記配線基板に形成された配線のランド部をバンプ電極と電気的に接続させてなる半導体集積回路装置であって、
前記半導体チップの外部端子は前記半導体チップの周辺部に配置させ、前記半導体チップの外部端子に前記配線基板に形成された配線を介して接続される前記バンプ電極は前記半導体チップの外周より外側領域の周辺に二列で配置させ、かつ前記配線基板の裏面には前記半導体チップの外周近傍から周辺への延在部分に補強部材を配置させてなり、
前記バンプ電極のうちの四隅に配置されるべきバンプ電極は、配置しないか、または他のバンプ電極に配線を介して接続させてなることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 配線基板に形成された配線のリード部を半導体チップの主面上の外部端子と電気的に接続させ、かつ前記配線基板に形成された配線のランド部をバンプ電極と電気的に接続させてなる半導体集積回路装置であって、
前記半導体チップの外部端子は前記半導体チップの周辺部に配置させ、前記半導体チップの外部端子に前記配線基板に形成された配線を介して接続される前記バンプ電極は前記半導体チップの外周より外側領域の周辺に二列で、かつ互いの間隔を0.5mmピッチで配置させてなることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 予め配線基板の裏面に半導体チップが配置される位置の外周近傍から周辺への延在部分に補強部材を接着する工程と、前記配線基板に形成された配線のリード部を前記半導体チップの主面上に配置された外部端子に接続する工程と、前記半導体チップの外部端子と前記配線のリード部との接続部分を樹脂封止する工程と、前記配線の主面上に形成された絶縁膜の開口部を介して前記配線のランド部に接合させてバンプ電極を形成する工程と、前記半導体チップの外周よりやや外側において前記配線基板の基板基材を切断する工程とからなることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
- 配線基板に形成された配線のリード部を半導体チップの主面上の外部端子と電気的に接続させ、かつ前記配線基板に形成された配線のランド部をバンプ電極と電気的に接続させてなる半導体集積回路装置であって、
前記半導体チップの外部端子は前記半導体チップの周辺部に配置させ、前記半導体チップの外部端子に前記配線基板に形成された配線を介して接続される前記バンプ電極は前記半導体チップの外周より外側領域の周辺に配置させ、かつ前記配線基板の裏面には前記半導体チップの外周近傍から周辺への延在部分に補強部材を配置させてなり、前記バンプ電極をN列で配置させ、かつ互いの間隔をPピッチとした場合に、前記補強部材の内周縁から外周縁までの寸法は、(N−1)×Pの寸法以上であり、かつ前記半導体チップの外周 縁から前記配線基板の外周縁までの寸法以下、あるいは前記配線基板の基板基材の内周縁から外周縁までの寸法以下、あるいは(N+1)×Pの寸法以下に形成させてなり、
前記バンプ電極を二列で配置させ、かつ互いの間隔を0.5mmピッチで配置させてなることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 配線基板に形成された配線のリード部を半導体チップの主面上の外部端子と電気的に接続させ、かつ前記配線基板に形成された配線のランド部をバンプ電極と電気的に接続させてなる半導体集積回路装置であって、
前記半導体チップの外部端子は前記半導体チップの周辺部に配置させ、前記半導体チップの外部端子に前記配線基板に形成された配線を介して接続される前記バンプ電極は前記半導体チップの外周より外側領域の周辺に配置させ、かつ前記配線基板の裏面には前記半導体チップの外周近傍から周辺への延在部分に補強部材を配置させてなり、前記バンプ電極をN列で配置させ、かつ互いの間隔をPピッチとした場合に、前記補強部材の内周縁から外周縁までの寸法は、(N−1)×Pの寸法以上であり、かつ前記半導体チップの外周縁から前記配線基板の外周縁までの寸法以下、あるいは前記配線基板の基板基材の内周縁から外周縁までの寸法以下、あるいは(N+1)×Pの寸法以下に形成させてなり、
前記バンプ電極を三列で配置させ、かつ互いの間隔を0.8mmピッチで配置させてなることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 配線基板に形成された配線のリード部を半導体チップの主面上の外部端子と電気的に接続させ、かつ前記配線基板に形成された配線のランド部をバンプ電極と電気的に接続させてなる半導体集積回路装置であって、
前記半導体チップの外部端子は前記半導体チップの周辺部に配置させ、前記半導体チップの外部端子に前記配線基板に形成された配線を介して接続される前記バンプ電極は前記半導体チップの外周より外側領域の周辺に配置させ、かつ前記配線基板の裏面には前記半導体チップの外周近傍から周辺への延在部分に補強部材を配置させてなり、前記バンプ電極をN列で配置させ、かつ互いの間隔をPピッチとした場合に、前記補強部材の内周縁から外周縁までの寸法は、(N−1)×Pの寸法以上であり、かつ前記半導体チップの外周縁から前記配線基板の外周縁までの寸法以下、あるいは前記配線基板の基板基材の内周縁から外周縁までの寸法以下、あるいは(N+1)×Pの寸法以下に形成させてなり、
前記補強部材の内周縁から外周縁までの寸法の中心線と、前記N列で配置された最内周と最外周との前記バンプ電極間の寸法の中心線とはほぼ同一線上に配置させてなることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 請求項4記載の半導体集積回路装置であって、前記半導体チップは、前記配線基板に形成された配線との接続部分を含めて、UL−94V0を満足する難燃性の樹脂で封止させてなることを特徴とする半導体集積回路装置。
- 請求項5記載の半導体集積回路装置の製造方法であって、前記樹脂封止する工程は、UL−94V0を満足する難燃性の樹脂で封止させてなることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
- 請求項1記載の半導体集積回路装置であって、前記補強部材と前記配線基板とが熱硬化性のゴム変性エポキシ樹脂で接着されてなることを特徴とする半導体集積回路装置。
- 請求項11記載の半導体集積回路装置であって、前記熱硬化性のゴム変性エポキシ樹脂は、UL−94V0を満足する難燃性の樹脂であることを特徴とする半導体集積回路装置。
- 請求項5記載の半導体集積回路装置の製造方法であって、前記補強部材を接着する工程は、熱硬化性のゴム変性エポキシ樹脂で接着されてなることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
- 請求項13記載の半導体集積回路装置の製造方法であって、前記熱硬化性のゴム変性エポキシ樹脂は、UL−94V0を満足する難燃性の樹脂であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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