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JP3553242B2 - Hemodialysis equipment Weakly acidic electrolyzed acidic water generator for sterilization - Google Patents

Hemodialysis equipment Weakly acidic electrolyzed acidic water generator for sterilization Download PDF

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JP3553242B2
JP3553242B2 JP30857795A JP30857795A JP3553242B2 JP 3553242 B2 JP3553242 B2 JP 3553242B2 JP 30857795 A JP30857795 A JP 30857795A JP 30857795 A JP30857795 A JP 30857795A JP 3553242 B2 JP3553242 B2 JP 3553242B2
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JP
Japan
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water
electrolytic
acidic
acidic water
tank
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庸三 笠井
晶男 曽我
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Nikkiso Co Ltd
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Nikkiso Co Ltd
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Publication date
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    • C02F2303/04Disinfection

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用機器、特に血液透析装置に用いられて透析液の配管内を殺菌、消毒するための弱酸性電解酸性水の生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
漂白、殺菌作用を有する物質として、次亜塩素酸がよく知られている。そのため従来、血液透析装置の透析液配管内の殺菌や消毒においては、次亜塩素酸の塩である次亜塩素酸ソーダ(NaOCl)が用いられている。しかし、この次亜塩素酸ソーダは反応し易く危険なため、次亜塩素酸ソーダを扱う病院スタッフは十分な注意が必要であり、又、上記装置における金属腐食性が高いことが知られている。又、殺菌後の廃液中の塩素濃度が高いため、汚水浄化槽等へ悪影響を及ぼすといった問題があった。
【0003】
一方、近年水の中で、ある種の活性を持つものを活性水と表現し、更に特定の機能を備える水を特に機能水として区別している。水を活性化する方法には電磁気エネルギーを用いる方法が一般的であり、その活性化処理には電気分解法や高電圧処理等様々な方法がある。又、通常の水道水をより機能化しようとする傾向が高まってきており、特に電気分解の促進のために0.05%の食塩を添加して隔膜を介して電気分解し、その陽極側から得られる酸性の水が、殺菌水として機能するといった理論的な解説がなされるようになってきた。
【0004】
上述のように隔膜を介して電気分解した陽極側に塩素や酸素を含み、水素イオン濃度(pH)2.7以下の溶液として得られる水は、酸化還元電位(ORP:oxidation reduction potential)1,100mV以上で、微生物の生活圏の限界であるとされる900mVをはるかに越える高ポテンシャルとなり、酸化反応がおこりやすい状況をつくると共に、含有塩素系化合物の作用により速効性の強い殺菌力を示す。この機能水は、正確には「強酸性電解生成水溶液」と呼ばれているが、一般的には「電解酸性水」、「電解酸化水」等の呼び名で扱われているため、本明細書中では「電解酸性水」と称する。そして、上述のように血液透析装置等の医療用機器の殺菌用に、上記次亜塩素酸ソーダの代替として、最近この強酸性電解酸性水が用いられるようになってきた。
【0005】
ここで、上記強酸性電解酸性水の生成方法及びその原理を図を用いて説明する。図13は強酸性電解酸性水を生成するための装置の概略構成を示しており、混合槽20及び電解槽10から構成されている。そして、電解槽10では、陽極2及び陰極3の電極材として白金(Pt)が用いられ、陽極2で生成される酸性成分と陰極3で生成されるアルカリ成分とが混ざらないように物理的に排除するため、上記電解槽10の中心部に隔膜1が設けられている。このような構成において、まず上記混合槽20に水と、電解添加液として食塩(NaCl)とを導入して混合し、混合された食塩水は上記電解槽10に送られ、陽極2及び陰極3の間に電圧が印加されて電気分解される。
【0006】
このときに、陽極2及び陰極3で起こっている反応を図8、図9及び図10を用いて説明する。図8は陽極2で起こっている反応を段階的に示す図であり、最初に塩素イオン(Cl)及び水酸化物イオン(OH)が陽極にそれぞれ電子(e)を放出し、それぞれ塩素ラジカル(・Cl)及びヒドロキシルラジカル(・OH)になる。それぞれの反応は、下記の化1及び化2で表される。
【化1】

Figure 0003553242
【化2】
Figure 0003553242
【0007】
上記塩素ラジカル(・Cl)と、ヒドロキシルラジカル(・OH)とが結合して次亜塩素酸(HOCl)が生成される。このときの反応は、化3で表される。
【化3】
Figure 0003553242
よって、上記化1〜化3をまとめると、下記の化4のように表せることができる。
【化4】
Figure 0003553242
【0008】
次に、図9は上記同様、陽極2での二次的な反応を段階的に示す図であり、陽極2に吸着した塩素イオン(Cl)が、陽極に電子を放出し塩素ガス(Cl)になり、化5のように表せる。
【化5】
Figure 0003553242
そして、塩素ガス(Cl)は速やかに水分子(HO)と反応し、次の化6に表されるように、次亜塩素酸(HOCl)及び塩酸(HCl)を生成する。
【化6】
Figure 0003553242
上記化5及び化6をまとめると、次の化7のようになる。
【化7】
Figure 0003553242
【0009】
つまり、上記化4及び化7から、塩素イオン(Cl)が電子(e)を放出し、次亜塩素(HOCl)及び塩酸(HCl)になる酸化反応を起こしていることがわかる。又、塩素ガス(Cl)が生成するため、装置にはこのガスを排出するためのガス抜きが必要である。
【0010】
逆に陰極3では、図10に示すように、まずナトリウムイオン(Na)が陰極3に吸着して電子(e)を受けとり、ナトリウム金属(Na)になる。この反応は化8で表される。
【化8】
Figure 0003553242
こうして生成されたナトリウム金属(Na)は、化9に表されるように速やかに水分子(HO)と激しく反応して水素ガス(H)及び水酸化ナトリウム(NaOH)になる
【化9】
Figure 0003553242
【0011】
又、このとき水酸化ナトリウム(NaOH)は、水溶液中で電離しているため化9は、化10のように表される。
【化10】
Figure 0003553242
上記化8及び化10をまとめると、次の化11のように表される。
【化11】
Figure 0003553242
この結果より、あたかも水分子(HO)が直接電子(e)を受けとり、水素ガス(H)及び水酸化物イオン(OH)となって還元反応が起こっているように見えのがわかる。尚、この陰極3で得られたアルカリ水は、石鹸水と同じような働きをする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記図13で示した装置の陽極2側で生成された強酸性電解酸性水の殺菌効果は、一般細菌では15〜30秒以内の短時間で殺滅可能であることが明らかとなっている。しかし、この強酸性電解酸性水を日常の臨床に用いる場合に最も注意しなければならないことは、血液などの有機物の存在により急激にその殺菌効果がなくなってしまうことである。ここで、一つの例を示す。例えば、温度24℃で、pH 2.4、ORP 1125mV、残留塩素25ppmの強酸性電解酸性水200mlにヒト血清(総蛋白 5.48g/dl、アルブミン 57.2%)を50μl加えた場合と、上記同様の条件下で、ヒト血清のみを200μlにした場合の上記pH、ORP、生菌数及び残留塩素が、経時的にどの様に変化するかを、図11及び図12を用いて説明する。
【0013】
尚、上記各条件下では、最初に、MRSA(Methicillin Resistant Staphylococcus Aureus)菌液が5×10CFU/ml添加されており、又、上記残留塩素は、次亜塩素酸イオン(OCl)、次亜塩素酸(HOCl)、塩素ガス(Cl)等の塩素化合物のすべてを包括している。そして図11及び図12は、上記条件下で、ヒト血清を200μl加えた時の経時変化を表すグラフを示している。
【0014】
まず、上記ヒト血清を50μl加えた場合、pHは15秒後には、pH 2.4、ORP 1113mVとほとんど変化しなかったが、残留塩素は、10ppmと急激な減少を認め、その後、経時的に観察した結果、pHは2分後でも2.4と全く変化しなかった。そして、ORPは1104mVにやや低下しており、残留塩素は10ppmの低値が持続しており、又、最初に添加されたMRSAは15秒以内に完全に死滅していた。
【0015】
しかし、上記同様の条件下、ヒト血清のみを200μlに増量されると、図11及び図12に示されるように、グラフaで示されているpHは時間経過中全く変化を示さなかったが、グラフbで示されているORPは経時的にゆっくりと減少して15秒後では1083mVとなる。又、グラフcで示されている残留塩素も15秒後には2ppmとなり、グラフdで示されている生菌数は5×10CFU/mlとなった。その後の菌数の減少は緩除であり、2分後でも4×10CFU/mlの生菌数を認めた。
【0016】
これらの実験結果からpHは殺菌効果の指標とはならず、酸化還元電位はほぼ残留塩素と相関を示しているため、ある程度の指標となり得るものの、その殺菌効果の本質は次亜塩素酸の量に強く影響を受けていることがわかる。そして、強酸性電解酸性水200mlにごく微量の血清を添加しても殺菌効果は急激に低下してしまい、その限界は強酸性電解酸性水に対して、0.1%の濃度の有機物であることが確認されている。
【0017】
上記強酸性電解酸性水の中に含まれる塩素イオンは活性を持たないため失活するものではなく、又、空気中の酸素に暴露して失活することはない。即ち電解酸性水中には豊富な酸素があり、液中から空気中に酸素が放出してしまう可能性が高い。そして、殺菌効果の主成分である次亜塩素酸は紫外線により容易に還元され、分解して酸化還元電位も低下してしまう。このように不安定な化学物質であるために、強酸性電解酸性水を室温保存する場合には遮光密栓保存が原則であり、その限度も60日間とされ、密栓容器のみでは15日以内とし開放容器の場合には32時間を目安とすることが望ましいと考えられており、可能な限り生成直後の新鮮なものを使用する必要がある。
【0018】
そして、強酸性電解酸性水は上述のように塩素ガスを発生するため、その生成現場や貯蔵タンクにおいてはガスを安全に放散できるような対策も必要である。特に上記貯蔵タンクの上部空間空気中には、約100ppmに近い塩素ガスが存在し、散布方式で使用する手洗いシンクの底付近でも約10ppmの塩素ガス濃度が検出されることを念頭において使用する必要がある。更に、金属に対する腐食作用も強く、建造物設備を破壊することもあり、廃棄処理についても注意深い配慮が必要となる。大量に廃棄する場合においては、生成過程で同時にできるアルカリ水を混合して廃棄するか、アスコルビン酸を加えて塩素ガスの発生を抑制してから廃棄する等の対応をしなければならない。
【0019】
本発明は上述した事情よりなされたものであり、本発明の目的は、医療用機器、特に血液透析用装置を短時間で殺菌、消毒でき、患者やスタッフに対し安全であり、機器への損傷も少なく、更には汚水処理環境への影響も少ない電解酸性水及びその供給装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、食塩及び塩酸を含有した電解添加液を貯留する電解添加液タンクと、前記電解添加液タンクから送られた前記電解添加液を電気分解する電解槽と、前記電解槽で得られた次亜塩素酸及び塩酸を水で希釈し、pH5.0〜5.5、残留塩素濃度20ppm以上、酸化還元電位800〜1050mVを示す弱酸性にコントロールした弱酸性電解酸性水を生成させるための混合槽とを具備した電解ユニットと、前記弱酸性電解酸性水を貯留するタンクと、モータバルブを介して接続された単身用及び多人数用血液透析装置に前記タンクに貯留された前記弱酸性電解酸性水を供給するためのマグネットタイプのポンプとを備えたことよって効果的に達成される。

【0021】
【発明の実施の形態】
本発明においての医療用機器、特に血液透析用装置を殺菌消毒するための水は、上記強酸性を示す電解酸性水に対して、pH 5.0〜5.5、残留塩素濃度20ppm以上、ORP 800〜1,050mVを示す弱酸性電解酸性水である。これは、図7で示される各pHに対する遊離有効塩素の存在比のグラフからも明らかなように、次亜塩素酸の存在比率が最も高いpH 5付近を電気分解により生成し、次亜塩素酸ナトリウムを200ppmに希釈した場合と同等以上の殺菌効果が得られ、残留塩素を有効に利用できるように工夫されたものである。
【0022】
本発明の弱酸性電解酸性水の生成方法を図1を用いて説明する。図1は弱酸性電解酸性水を生成するための装置の概略図であり、電解槽30及び混合槽40から構成されている。又、電解槽30では、上記従来の強酸性電解酸性水を生成する装置と同様に、電極は陽極31、陰極32ともに白金(Pt)で構成されている。そして、従来の強酸性水生成装置では、陽極で生成される酸性成分と陰極で生成されるアルカリ成分とが混合しないように電解槽の中心部に隔膜が設けられていたが、本発明の弱酸性電解酸性水生成電解槽では、陽極31及び陰極32で発生する成分を反応させるために、隔膜は備えられていない。つまり、弱酸性電解酸性水では、アルカリ成分(NaOH)を塩酸(HCl)で中和して化学的に排除させようとするものである。
【0023】
ここで、上記弱酸性電解酸性水を生成する原理は、図8、図9及び図10に示されるように上記強酸性電解酸性水の電気分解と同様の反応を示す。つまり、電解添加液として食塩(NaCl)及び塩酸(HCl)を少量含む水(HO)を電気分解すると、電解槽30の陽極31側では、まず上記化1で表されるように塩素イオン(Cl)は、電極で電子を奪われて反応性の高い塩素ラジカル(・Cl)になる。そして、この塩素ラジカル(・Cl)は上記化5で表されるように互いに反応して塩素ガス(Cl)になる。更に、この塩素ガス(Cl)は、上記化6に表されるように水(HO)と反応して次亜塩素酸(HOCl)及び塩酸(HCl)が生成される。
【0024】
一方、上記電解槽30の陰極32側では、上記化8で表されるようにナトリウムイオン(Na)は電極で電子を貰い、反応性の高い金属ナトリウム(Na)になる。そして、この金属ナトリウムは上記化9に表されるように、水(HO)と反応して水素ガス(H)及び水酸化ナトリウム(NaOH)になる。しかし、この弱酸性電解酸性水を生成する装置では、上述のように強酸性電解酸性水を生成する装置に設けられた隔膜がないため、上記陽極31側で発生された塩酸(HCl)と上記陰極32側で発生された水酸化ナトリウム(NaOH)とが中和反応し、水(HO)及び食塩(NaCl)になる。そして、上記電解槽30で生成された次亜塩素酸(HOCl)及び塩酸(HCl)は、上記混合槽40に送られ、ここで水により希釈され、弱酸性電解酸性水として取り出される。
【0025】
【実施例】
次に、本発明による弱酸性電解酸性水を生成供給装置を、具体例を用いて詳細に説明する。図2(A)は、弱酸性電解酸性水を生成供給装置の正面図、同図(B)及び(C)は側面図であり、同図(D)は平面図である。この生成供給装置は、ポンプモータ/バルブコントロールユニット4、電気ユニット5、電解ユニット6、貯留タンク7及び弱酸性水供給ポンプ8で構成されており、電解用添加液タンク9は別置きされている。図3は上記装置における水及び生成水の一連の流れを、図2に対応させて示す図であり、まずポンプモータ/バルブコントロールユニット4及び電気ユニット5を介して電解用添加液タンク9から送られた食塩及び塩酸は、RO水と共に電解ユニット6で電気分解され、生成された次亜塩素酸及び塩酸は貯留タンク7に送られる。貯留タンク7に蓄えられた生成水は、生成装置にモータバルブ11Aを介して接続された多人数用血液透析システム12に供給ポンプ8を介して送られる。多人数用血液透析システムに送られた生成水は、そのシステムと、更にその先に位置する配管及びベッドサイドモニターの殺菌消毒を行う。尚、上記電気ユニット5は上述した一連の流れを制御するためのものである。
【0026】
そして、装置全体の寸法は、900(W)×450(D)×1,165(H)であり、運転重量は160kg、電源はAC100V×800W、50/60Hzを使用する。又、製造能力は1000リットル/Hrであり、供給ポンプ8はマグネットタイプを使用し、各タンクの容量は生成水タンクが100リットル、電解添加液タンクが20リットルとなっている。尚、原水はRO水(1.5〜2.5kgf/cm)が用いられている。この生成装置を用いることにより、pH 5.0〜5.5、残留塩素濃度50〜80ppm及びORP 800〜1000mVの生成水が得られた。
【0027】
ここで、上述のようにして得られた弱酸性電解酸性水と、強酸性電解酸性水とを比較する。はじめに、図4及び図5に強酸性電解酸性水と弱酸性電解酸性水の殺菌力に対する有機物の影響を示した図で比較する。図4では強酸性電解酸性水200mlを温度24.6℃、pH 2.39、ORP 1122mV及び残留塩素濃度を25ppmとした条件下で、血清を100μl、200μl、500μl及び1000μlを加え、一定時間経過後の各菌の生菌数(単位 CFU/ml)を示している。一方、図5は弱酸性電解酸性水200mlを温度24.6℃、pH 5.55、ORP 890mV及び残留塩素濃度を80ppmとした条件下で、血清を1000μl、2000μl及び5000μlを加え、一定時間経過後の各菌の生菌数(単位 CFU/ml)を示している。
【0028】
有機物による失活試験においても上記強酸性電解酸性水では上述したように、0.1%以上の濃度で殺菌効果が消失していたものが、図4及び図5からも明らかなように、弱酸性電解酸性水では約10倍の1%の有機物でも失活していない。即ち有機物の不活化を受けにくいことが明らかである。又、室温保存による失活試験においても残留塩素量が多く、効果が長期間持続して安定性がある。特に保存容器の上部に貯留する気体中に発生する塩素ガス濃度は強酸性電解酸性水の場合には、約100ppmであるのに対し、弱酸性電解酸性水では1ppm程度である事実からもその残留塩素が揮発しにくいことがわかる。
【0029】
そして、金属腐食作用についても強酸性電解酸性水に比較して腐食性は低い。即ち弱酸性の場合には、腐食電位は約470mV〜600mVで、上記次亜塩素酸ナトリウム(濃度 200ppm)では約800mVとなり、前者のほうが腐食電位は低い。したがって、例えば耐腐食性ステンレス(SUS−316)では通常の使用温度において腐食は生じないことになる。これらの金属腐食性の実験では次亜塩素酸ナトリウム、強酸性電解酸性水、弱酸性電解酸性水の順で腐食作用は弱くなっていることが判明した。上記強酸性電解酸性水と弱酸性電解酸性水の比較結果を図6に示しておく。
【0030】
【発明の効果】
上記弱酸性電解酸性水を単身用及び多人数用の血液透析装置の殺菌消毒に用いた場合、5分以内には生菌の消滅をもたらし、従来の次亜塩素酸ソーダでは60分要したものが、20分の消毒で十分に目的を達成することができる。又、残留塩素濃度が0になるまでに要した水洗時間においては、従来の次亜塩素酸ソーダを用いると、後水洗に50分かかっていたものが、弱酸性電解酸性水を用いると後水洗の大巾な短縮を可能とする。そして、滅菌能も従来の500〜600ppm次亜塩素酸ソーダ(pH 8.5〜9.0)とほぼ同等なものであった。更に、汚水浄化槽への影響に対しても、上記弱酸性電解酸性水を用いると消毒行程における廃液の塩素濃度は低く、電解添加液及び生成水の成分、又その残留性から安全性もより高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弱酸性電解酸性水を生成供給するための装置の概略構成図である。
【図2】弱酸性電解酸性水生成装置の一例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は右側面図、(D)は平面図である。
【図3】弱酸性電解酸性水を生成するための装置における水及び生成水の一連の流れを示す図である。
【図4】強酸性電解酸性水の殺菌力に対する有機物の影響を示す図である。
【図5】弱酸性電解酸性水の殺菌力に対する有機物の影響を示す図である。
【図6】強酸性電解酸性水と弱酸性電解酸性水の比較結果を示す図である。
【図7】pHに対する遊離有効塩素の存在比のグラフを示す図である。
【図8】陽極で起こっている反応を段階的に示す模式図である。
【図9】陽極での二次的な反応を段階的に示す模式図である。
【図10】陰極で起こっている反応を段階的に示す模式図である。
【図11】血清に対する強酸性電解酸性水殺菌効果を示す図である。
【図12】血清に対する強酸性電解酸性水殺菌効果を示す図である。
【図13】強酸性電解酸性水を生成するための従来装置の概略図である。
【符号の説明】
1 隔膜
2、31 陽極
3、32 陰極
4 ポンプモータ/バルブコントロールユニット
5 電気ユニット
6 電解ユニット
7 貯留タンク
8 弱酸性水供給ポンプ
9 電解用添加液タンク
10、30 電解槽
11 モータバルブ
12 単身用又は多人数用血液透析システム
20、40 混合槽[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a device for generating weakly acidic electrolyzed acidic water used for sterilizing and disinfecting the inside of a pipe for a dialysate used in medical equipment, particularly a hemodialysis device.
[0002]
[Prior art]
Hypochlorous acid is well known as a substance having a bleaching and bactericidal action. Therefore, conventionally, sodium hypochlorite (NaOCl), which is a salt of hypochlorous acid, has been used for sterilization and disinfection of a dialysate pipe of a hemodialysis apparatus. However, since sodium hypochlorite reacts easily and is dangerous, hospital staff handling sodium hypochlorite needs to be careful, and it is known that the above equipment has high metal corrosivity. . Further, since the chlorine concentration in the waste liquid after sterilization is high, there is a problem that the wastewater has an adverse effect on a sewage treatment tank and the like.
[0003]
On the other hand, in recent years, water having a certain activity is referred to as activated water, and water having a specific function is distinguished as particularly functional water. As a method for activating water, a method using electromagnetic energy is generally used, and the activation treatment includes various methods such as an electrolysis method and a high voltage treatment. In addition, there is an increasing tendency to make ordinary tap water more functional. Particularly, in order to promote electrolysis, 0.05% salt is added to electrolyze through a diaphragm, and from the anode side. Theoretic commentary has been made that the obtained acidic water functions as sterilizing water.
[0004]
As described above, water obtained as a solution containing chlorine and oxygen on the anode side electrolyzed through the diaphragm and having a hydrogen ion concentration (pH) of 2.7 or less has an oxidation-reduction potential (ORP) of 1, At 100 mV or more, the potential becomes much higher than 900 mV, which is considered to be the limit of the living sphere of microorganisms, creating a situation where an oxidation reaction is likely to occur, and exhibiting a fast-acting bactericidal effect due to the action of the chlorine-containing compound contained. Although this functional water is called exactly "strongly acidic aqueous solution of electrolysis", it is generally treated by a name such as "electrolyzed acidic water" and "electrolytic oxidized water". Inside, it is called "electrolytic acidic water". As described above, this strongly acidic electrolytic acid water has recently been used as a substitute for the sodium hypochlorite for sterilization of medical equipment such as a hemodialysis machine.
[0005]
Here, a method for producing the above-described strongly acidic electrolytic acidic water and its principle will be described with reference to the drawings. FIG. 13 shows a schematic configuration of an apparatus for generating strongly acidic electrolyzed acidic water, which includes a mixing tank 20 and an electrolytic tank 10. In the electrolytic cell 10, platinum (Pt) is used as an electrode material for the anode 2 and the cathode 3, and the acid component generated at the anode 2 and the alkali component generated at the cathode 3 are physically mixed so as not to be mixed. In order to eliminate this, a diaphragm 1 is provided at the center of the electrolytic cell 10. In such a configuration, first, water and salt (NaCl) as an electrolytic additive are introduced and mixed into the mixing tank 20, and the mixed salt solution is sent to the electrolytic tank 10, and the anode 2 and the cathode 3 are mixed. A voltage is applied during the electrolysis.
[0006]
The reactions occurring at the anode 2 and the cathode 3 at this time will be described with reference to FIGS. 8, 9 and 10. FIG. 8 is a diagram showing the reaction taking place at the anode 2 in a stepwise manner. First, chloride ions (Cl ) and hydroxide ions (OH ) release electrons (e ) to the anode, respectively. It becomes a chlorine radical (.Cl) and a hydroxyl radical (.OH). Each reaction is represented by the following chemical formulas 1 and 2.
Embedded image
Figure 0003553242
Embedded image
Figure 0003553242
[0007]
The chlorine radical (.Cl) and the hydroxyl radical (.OH) combine to generate hypochlorous acid (HOCl). The reaction at this time is represented by Chemical Formula 3.
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Figure 0003553242
Therefore, the above Chemical Formulas 1 to 3 can be expressed as Chemical Formula 4 below.
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Figure 0003553242
[0008]
Next, similarly to the above, FIG. 9 is a diagram showing the secondary reaction at the anode 2 in a stepwise manner. The chlorine ions (Cl ) adsorbed on the anode 2 release electrons to the anode and cause chlorine gas (Cl ). 2 ) and can be expressed as in Chemical formula 5.
Embedded image
Figure 0003553242
Then, the chlorine gas (Cl 2 ) quickly reacts with water molecules (H 2 O) to generate hypochlorous acid (HOCl) and hydrochloric acid (HCl) as shown in the following Chemical Formula 6.
Embedded image
Figure 0003553242
The above Chemical Formulas 5 and 6 are summarized as in Chemical Formula 7 below.
Embedded image
Figure 0003553242
[0009]
That is, it can be understood from the chemical formulas 4 and 7 that chlorine ions (Cl ) release electrons (e ) and cause an oxidation reaction into hypochlorous acid (HOCl) and hydrochloric acid (HCl). Further, since chlorine gas (Cl 2 ) is generated, the device needs to be vented to discharge this gas.
[0010]
Conversely, in the cathode 3, as shown in FIG. 10, sodium ions (Na + ) first adsorb to the cathode 3 and receive electrons (e ) to become sodium metal (Na). This reaction is represented by the following formula.
Embedded image
Figure 0003553242
The sodium metal (Na) thus generated rapidly reacts violently with water molecules (H 2 O) as shown in Chemical formula 9 to become hydrogen gas (H 2 ) and sodium hydroxide (NaOH). 9]
Figure 0003553242
[0011]
Also, at this time, sodium hydroxide (NaOH) is ionized in the aqueous solution, and thus chemical formula 9 is represented as chemical formula 10.
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Figure 0003553242
The above Chemical Formulas 8 and 10 are summarized as in Chemical Formula 11 below.
Embedded image
Figure 0003553242
From this result, it seems as if the water molecule (H 2 O) directly receives the electron (e ) and becomes a hydrogen gas (H 2 ) and a hydroxide ion (OH ) to cause a reduction reaction. I understand. Incidentally, the alkaline water obtained at the cathode 3 functions similarly to the soapy water.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
It is clear that the bactericidal effect of the strongly acidic electrolyzed acidic water generated on the anode 2 side of the apparatus shown in FIG. 13 can be killed by general bacteria within a short time of 15 to 30 seconds. However, when using this strongly acidic electrolyzed acidic water for daily clinical use, the most important thing to note is that the presence of an organic substance such as blood rapidly loses its sterilizing effect. Here, one example is shown. For example, 50 μl of human serum (total protein 5.48 g / dl, albumin 57.2%) is added to 200 ml of strongly acidic electrolyzed acidic water at a temperature of 24 ° C., pH 2.4, ORP 1125 mV, and residual chlorine 25 ppm, How the above pH, ORP, viable cell count and residual chlorine change with time when only human serum is 200 μl under the same conditions as above will be described with reference to FIGS. 11 and 12. .
[0013]
Under the above-mentioned conditions, 5 × 10 5 CFU / ml of MRSA (Methicillin Resistant Staphylococcus Aureus) was added first, and the residual chlorine was hypochlorite ion (OCl ). All chlorine compounds such as hypochlorous acid (HOCl) and chlorine gas (Cl 2 ) are included. FIG. 11 and FIG. 12 are graphs showing changes over time when 200 μl of human serum was added under the above conditions.
[0014]
First, when 50 μl of the above human serum was added, the pH hardly changed to pH 2.4 and ORP 1113 mV after 15 seconds, but the residual chlorine showed a sharp decrease of 10 ppm, and thereafter, with time, As a result of observation, the pH did not change at all even after 2 minutes to 2.4. The ORP was slightly lowered to 1104 mV, the residual chlorine remained at a low value of 10 ppm, and the initially added MRSA was completely killed within 15 seconds.
[0015]
However, when the amount of human serum alone was increased to 200 μl under the same conditions as described above, as shown in FIGS. 11 and 12, the pH shown in graph a did not show any change over time, The ORP shown in graph b slowly decreases with time and reaches 1083 mV after 15 seconds. The residual chlorine shown in the graph c was 2 ppm after 15 seconds, and the viable cell count shown in the graph d was 5 × 10 3 CFU / ml. Thereafter, the decrease in the number of bacteria was gradual, and a viable count of 4 × 10 2 CFU / ml was observed even after 2 minutes.
[0016]
From these experimental results, pH is not an indicator of the bactericidal effect, and since the oxidation-reduction potential almost correlates with residual chlorine, it can be used as an indicator to some extent, but the essence of the bactericidal effect is the amount of hypochlorous acid. You can see that he is strongly influenced by Even if a very small amount of serum is added to 200 ml of strongly acidic electrolyzed acidic water, the bactericidal effect is sharply reduced, and the limit is an organic substance having a concentration of 0.1% with respect to the strongly acidic electrolyzed acidic water. That has been confirmed.
[0017]
Chlorine ions contained in the strongly acidic electrolyzed acidic water do not have activity and are not inactivated, nor are they inactivated by exposure to oxygen in the air. That is, there is abundant oxygen in the electrolytic acid water, and oxygen is likely to be released from the liquid into the air. Then, hypochlorous acid, which is a main component of the bactericidal effect, is easily reduced by ultraviolet rays, decomposed, and the oxidation-reduction potential decreases. Because of this unstable chemical substance, when storing strongly acidic electrolyzed acidic water at room temperature, it is a rule to store it in a light-tight stopper. The limit is 60 days. In the case of a container, it is considered that it is desirable to use 32 hours as a standard, and it is necessary to use fresh as soon as possible as soon as possible.
[0018]
Since strongly acidic electrolytic acid water generates chlorine gas as described above, it is necessary to take measures to safely dissipate the gas at the generation site and storage tank. In particular, it is necessary to use chlorine gas near the bottom of the above-mentioned storage tank in the presence of about 100 ppm of chlorine gas, and also to detect about 10 ppm of chlorine gas concentration near the bottom of the hand-washing sink used in the spraying method. There is. In addition, the metal has a strong corrosive action, and may destroy building facilities. Therefore, careful consideration is required for disposal. When disposing in large quantities, it is necessary to take measures such as mixing and disposing of alkaline water formed simultaneously in the production process, or disposing of ascorbic acid to suppress the generation of chlorine gas before disposing.
[0019]
The present invention has been made in view of the circumstances described above, and an object of the present invention is to sterilize and disinfect medical devices, particularly hemodialysis devices in a short time, are safe for patients and staff, and damage to the devices. Another object of the present invention is to provide an electrolytic acid water and a supply device for the same, which have less influence on the wastewater treatment environment.
[0020]
[Means for Solving the Problems]
The object of the present invention is to provide an electrolytic additive solution tank for storing an electrolytic additive solution containing salt and hydrochloric acid, an electrolytic cell for electrolyzing the electrolytic additive solution sent from the electrolytic additive tank, and an electrolytic cell. The obtained hypochlorous acid and hydrochloric acid are diluted with water to produce weakly acidic electrolyzed acidic water having a pH of 5.0 to 5.5, a residual chlorine concentration of 20 ppm or more, and a redox potential of 800 to 1050 mV. And a tank for storing the weakly acidic electrolyzed acidic water, and the weakly stored in the tank in a single and multi-person hemodialysis apparatus connected via a motor valve. This is effectively achieved by providing a magnet type pump for supplying acidic electrolyzed acidic water.

[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The water for disinfecting medical equipment, particularly hemodialysis equipment in the present invention, has a pH of 5.0 to 5.5, a residual chlorine concentration of 20 ppm or more, and an ORP with respect to the strongly acidic electrolytic acid water. It is a weakly acidic electrolytic acidic water showing 800 to 1,050 mV. As is clear from the graph of the ratio of free available chlorine to each pH shown in FIG. 7, the vicinity of pH 5 where the ratio of hypochlorous acid is the highest is generated by electrolysis, and hypochlorous acid is generated. It has been devised so that a bactericidal effect equivalent to or higher than that obtained when sodium is diluted to 200 ppm can be obtained and residual chlorine can be effectively used.
[0022]
The method for producing weakly acidic electrolytic acid water of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a schematic diagram of an apparatus for generating weakly acidic electrolyzed acidic water, and includes an electrolytic cell 30 and a mixing tank 40. In the electrolytic cell 30, the electrodes are made of platinum (Pt) for both the anode 31 and the cathode 32, as in the above-described conventional apparatus for generating strongly acidic electrolyzed acidic water. In the conventional strongly acidic water generating apparatus, a diaphragm is provided at the center of the electrolytic cell so that the acidic component generated at the anode and the alkaline component generated at the cathode do not mix with each other. In the acidic electrolysis acidic water generating electrolyzer, a diaphragm is not provided in order to react components generated at the anode 31 and the cathode 32. That is, in the weakly acidic electrolyzed acidic water, the alkaline component (NaOH) is neutralized with hydrochloric acid (HCl) to be chemically eliminated.
[0023]
Here, the principle of generating the weakly acidic electrolyzed acidic water indicates a reaction similar to the electrolysis of the strongly acidic electrolyzed acidic water as shown in FIGS. 8, 9 and 10. That is, when water (H 2 O) containing a small amount of salt (NaCl) and hydrochloric acid (HCl) is electrolyzed as an electrolytic additive solution, first, chlorine ions are formed on the anode 31 side of the electrolytic tank 30 as represented by the above formula (1). (Cl ) is deprived of electrons by the electrode and becomes a highly reactive chlorine radical (· Cl). Then, the chlorine radicals (.Cl) react with each other as expressed by the above formula (5) to form chlorine gas (Cl 2 ). Further, the chlorine gas (Cl 2 ) reacts with water (H 2 O) as shown in the above formula 6 to generate hypochlorous acid (HOCl) and hydrochloric acid (HCl).
[0024]
On the other hand, on the cathode 32 side of the electrolytic cell 30, sodium ions (Na + ) receive electrons at the electrodes as shown in the above formula (8) and become highly reactive metallic sodium (Na). Then, as shown in the above chemical formula 9, the metallic sodium reacts with water (H 2 O) to become hydrogen gas (H 2 ) and sodium hydroxide (NaOH). However, in the device for generating the weakly acidic electrolyzed acidic water, since there is no diaphragm provided in the device for generating the strongly acidic electrolyzed acidic water as described above, hydrochloric acid (HCl) generated on the anode 31 side and the above-described device are not used. The sodium hydroxide (NaOH) generated on the side of the cathode 32 undergoes a neutralization reaction to become water (H 2 O) and salt (NaCl). Then, hypochlorous acid (HOCl) and hydrochloric acid (HCl) generated in the electrolytic tank 30 are sent to the mixing tank 40, where they are diluted with water and taken out as weakly acidic electrolytic acidic water.
[0025]
【Example】
Next, a device for producing and supplying a weakly acidic electrolytic acidic water according to the present invention will be described in detail using specific examples. 2A is a front view of a device for generating and supplying weakly acidic electrolytic acidic water, FIGS. 2B and 2C are side views, and FIG. 2D is a plan view. This production and supply device is composed of a pump motor / valve control unit 4, an electric unit 5, an electrolysis unit 6, a storage tank 7 and a weakly acidic water supply pump 8, and an electrolysis additive liquid tank 9 is separately provided. . FIG. 3 is a diagram showing a series of flows of water and generated water in the above-described apparatus, corresponding to FIG. The obtained salt and hydrochloric acid are electrolyzed in the electrolysis unit 6 together with the RO water, and the generated hypochlorous acid and hydrochloric acid are sent to the storage tank 7. The generated water stored in the storage tank 7 is sent via a supply pump 8 to a multi-person hemodialysis system 12 connected to the generator via a motor valve 11A. The product water sent to the multi-person hemodialysis system sterilizes the system, and also the piping and bedside monitors located further there. The electric unit 5 is for controlling the above-described series of flows.
[0026]
The dimensions of the entire apparatus are 900 (W) × 450 (D) × 1, 165 (H), the operating weight is 160 kg, and the power source is 100 V AC × 800 W, 50/60 Hz. The production capacity is 1000 liters / hr, the supply pump 8 is of a magnet type, and the capacity of each tank is 100 liters for the generated water tank and 20 liters for the electrolytic additive tank. In addition, RO water (1.5 to 2.5 kgf / cm 2 ) is used as raw water. By using this generator, product water having a pH of 5.0 to 5.5, a residual chlorine concentration of 50 to 80 ppm, and an ORP of 800 to 1000 mV was obtained.
[0027]
Here, the weakly acidic electrolyzed acidic water obtained as described above is compared with the strongly acidic electrolyzed acidic water. First, FIG. 4 and FIG. 5 are compared in the figures showing the effect of organic substances on the sterilizing power of the strongly acidic electrolytic acidic water and the weak acidic electrolytic acidic water. In FIG. 4, 200 μl of strongly acidic electrolyzed acidic water was added at a temperature of 24.6 ° C., pH 2.39, ORP of 1122 mV, and a residual chlorine concentration of 25 ppm, and 100 μl, 200 μl, 500 μl and 1000 μl of serum was added, and a certain time passed. The subsequent viable cell count (unit CFU / ml) of each bacterium is shown. On the other hand, FIG. 5 shows that 200 μl of weakly acidic electrolyzed acidic water was used at a temperature of 24.6 ° C., a pH of 5.55, an ORP of 890 mV, and a residual chlorine concentration of 80 ppm. The subsequent viable cell count (unit CFU / ml) of each bacterium is shown.
[0028]
In the inactivation test using organic substances, as described above, the sterilizing effect was lost at a concentration of 0.1% or more in the strongly acidic electrolytic acidic water, but as shown in FIGS. In the acidic electrolyzed acidic water, even about 10 times 1% of organic matter is not inactivated. That is, it is clear that the organic substance is hardly inactivated. Further, even in a deactivation test by storage at room temperature, the amount of residual chlorine is large, and the effect is stable for a long time. In particular, the concentration of chlorine gas generated in the gas stored in the upper part of the storage container is about 100 ppm in the case of strongly acidic electrolyzed acidic water, whereas it is about 1 ppm in the case of weakly acidic electrolyzed acidic water. It turns out that chlorine is hard to volatilize.
[0029]
The metal corrosive action is also lower in corrosiveness than strongly acidic electrolytic acidic water. That is, in the case of weak acidity, the corrosion potential is about 470 mV to 600 mV, and is about 800 mV in the case of the above sodium hypochlorite (concentration: 200 ppm). The former has a lower corrosion potential. Therefore, for example, corrosion does not occur at normal use temperature in corrosion-resistant stainless steel (SUS-316). In these metal corrosivity experiments, it was found that sodium hypochlorite, strongly acidic electrolyzed acidic water, and weakly acidic electrolyzed acidic water reduced the corrosive action in this order. FIG. 6 shows a comparison result of the strongly acidic electrolyzed acidic water and the weakly acidic electrolyzed acidic water.
[0030]
【The invention's effect】
When the weakly acidic electrolyzed acidic water is used for disinfection of single and multi-person hemodialysis machines, the viable bacteria are eliminated within 5 minutes, and the conventional sodium hypochlorite required 60 minutes. However, the purpose can be sufficiently achieved by disinfection for 20 minutes. In addition, in the washing time required until the residual chlorine concentration becomes zero, the conventional washing with sodium hypochlorite took 50 minutes for post-washing. Can be greatly reduced. And the sterilization ability was almost equivalent to the conventional 500-600 ppm sodium hypochlorite (pH 8.5-9.0). Furthermore, with respect to the influence on the sewage purification tank, the use of the above weakly acidic electrolytic acid water results in a low chlorine concentration of the waste liquid during the disinfection process, and a higher safety due to the components of the electrolytic additive solution and the produced water and the persistence thereof. Things.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an apparatus for generating and supplying weakly acidic electrolytic acidic water of the present invention.
FIGS. 2A and 2B are diagrams showing an example of a weakly acidic electrolyzed acidic water generator, wherein FIG. 2A is a front view, FIG. 2B is a left side view, FIG. 2C is a right side view, and FIG. .
FIG. 3 is a diagram illustrating a series of flows of water and generated water in an apparatus for generating weakly acidic electrolyzed acidic water.
FIG. 4 is a diagram showing the effect of organic matter on the sterilizing power of strongly acidic electrolytic acidic water.
FIG. 5 is a diagram showing the effect of organic matter on the sterilizing power of weakly acidic electrolytic acidic water.
FIG. 6 is a diagram showing a comparison result of strongly acidic electrolyzed acidic water and weakly acidic electrolyzed acidic water.
FIG. 7 is a graph showing the ratio of the free available chlorine to the pH.
FIG. 8 is a schematic diagram showing a stepwise reaction occurring at the anode.
FIG. 9 is a schematic diagram showing a secondary reaction at the anode in a stepwise manner.
FIG. 10 is a schematic diagram showing the reaction taking place at the cathode in a stepwise manner.
FIG. 11 is a graph showing the sterilizing effect of strongly acidic electrolytic acidic water on serum.
FIG. 12 is a graph showing the sterilizing effect of strongly acidic electrolytic acidic water on serum.
FIG. 13 is a schematic view of a conventional apparatus for producing a strongly acidic electrolytic acidic water.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Diaphragm 2, 31 Anode 3, 32 Cathode 4 Pump motor / valve control unit 5 Electric unit 6 Electrolysis unit 7 Storage tank 8 Weakly acidic water supply pump 9 Additive solution tank for electrolysis 10, 30 Electrolysis tank 11 Motor valve 12 Single or Multi-person hemodialysis system 20, 40 Mixing tank

Claims (1)

食塩及び塩酸を含有した電解添加液を貯留する電解添加液タンクと、前記電解添加液タンクから送られた前記電解添加液を電気分解する電解槽と、前記電解槽で得られた次亜塩素酸及び塩酸を水で希釈し、pH5.0〜5.5、残留塩素濃度20ppm以上、酸化還元電位800〜1050mVを示す弱酸性にコントロールした弱酸性電解酸性水を生成させるための混合槽とを具備した電解ユニットと、前記弱酸性電解酸性水を貯留するタンクと、モータバルブを介して接続された単身用及び多人数用血液透析装置に前記タンクに貯留された前記弱酸性電解酸性水を供給するためのマグネットタイプのポンプとを備えたことを特徴とする弱酸性電解酸性水の生成装置。An electrolytic additive solution tank for storing an electrolytic additive solution containing salt and hydrochloric acid, an electrolytic cell for electrolyzing the electrolytic additive solution sent from the electrolytic additive solution tank, and hypochlorous acid obtained in the electrolytic cell. And a mixing tank for diluting hydrochloric acid with water to generate a weakly acidic electrolytic acidic water having a pH of 5.0 to 5.5, a residual chlorine concentration of 20 ppm or more, and a redox potential of 800 to 1050 mV. Supplying the weakly acidic electrolyzed acidic water stored in the tank to a single- and multi-person hemodialysis apparatus connected via a motor valve and a tank for storing the weakly acidic electrolyzed acidic water. And a magnet type pump for generating weakly acidic electrolyzed acidic water.
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