JP3550809B2 - 車両用ナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の現在地を検出して現在地に近接する地点の名称表示を行う車両用ナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置として、特開平3ー92714号公報に示す「簡易ナビゲーション装置」がある。このものは、GPS受信機を用いて車両の現在地を検出し、予め定めた複数の表示対象地点の中で最近傍の地点を特定し、その地点の名称を表示するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のものにおいては、現在地に最も近い地点に対して名称表示を行うものであるため、車両が通り過ぎた地点が最も近い地点である限り、それに対する名称表示を継続してしまい、適切なる名称表示を行っていないという問題がある。
【0004】
本発明は上記問題に鑑みたもので、車両が通り過ぎた地点に対する名称表示を防止し、車両の進行方向に即した形で名称表示を行うことを目的とする。
【0005】
【発明の概要】
請求項1に記載の発明においては、車両の進行方向に対し所定の角度範囲内にある地点の中で現在地に近接する近接地点を特定し、この特定された近接地点の名称を表示させるようにした点を特徴としている。
従って、車両が通り過ぎた地点のように車両の進行方向から所定の角度範囲内にない地点が表示対象地点から除外され、車両の進行方向に即した近接地点を対象として名称表示を行うことができる。
【0006】
さらに、請求項1に記載の発明においては、地点と現在地間の距離を、車両の進行方向と地点方向との偏角に応じた値に変更し、この変更された距離に基づいて近接地点を特定するようにした点を特徴としている。従って、近接地点を特定するための、地点と現在地間の距離を、偏角により変更するようにしているから、車両の進行方向上にある地点を近接地点として特定しやすくなるため、より進行方向に即した名称表示とすることができる。
【0007】
請求項2に記載の発明においては、進行方向にあるエリアを特定し、そのエリア内にある地点に対して近接地点を特定するようにした点を特徴としている。従って、そのエリアの特定により、近接地点の特定に必要な処理を簡単化することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1に車両用ナビゲーション装置の全体構成を示す。
図1において、GPS受信機1は、GPSアンテナ1a、アンプ1b、GPS受信処理部1cを備え、人工衛星からの電波を受信して測位処理を行い、車両の現在地を示す緯度経度の現在地座標データ等を出力する。
【0009】
キー入力部2は、車両の乗員等により操作され、ナビゲーションに必要な各種操作信号を出力する。
制御装置3は、CPU3a、ROM3b、RAM3c等を有して構成されており、GPS受信機1からの現在地座標データ、キー入力部2からのキー入力信号を取り込み、後述する現在地名表示のための演算処理を実行する。また、キー入力部2を用いて目的地が設定された時には、目的地への方向および目的地までの距離を求め、それを表示させる演算処理も実行する。
【0010】
なお、ROM3bには、図2に示すように、複数の地点の各々に対し地点座標及び、地名又は地点名の名称データが記憶されており、上記現在地名表示の演算処理を実行するに際し、このROM3b内のデータが検索される。
表示装置4は、車室内に設置され、現在地名、目的地への方向、距離の情報等を表示する。この表示装置4としては、液晶表示装置を用いることができる。
【0011】
この表示装置4およびキー入力部2の具体的な構成を図3に示す。
図に示すように、表示装置4の表示面において、現在地名が表示部4aに表示され、目的地方向が表示部4bに矢印表示され、目的地までの距離が表示部4cに表示され、GPS受信機1にて受信できている衛星数が表示部4dに表示される。また、キー入力部2は表示装置4の表示枠外に設けられている。
【0012】
この表示装置4における表示例を図4に示す。図4(a)は、現在地名として現在地を含むエリアの地名を表示している例であり、図4(b)は現在地名として現在地近傍地点の地点名を表示している例である。なお、表示部4dにおける小さい四角表示にて受信できている人工衛星の数を示している。
上記構成において、CPU3aで行う演算処理のうち現在地名を表示させる演算処理について、図5に示すフローチャートを基に説明する。
【0013】
まず、GPS受信機1からの信号により、GPS受信機1が3個以上の衛星から受信できているか否かを判定する(ステップ101)。これは3個以上の衛星からの受信により現在地の特定を行うことができるからである。
そして、GPS受信機1が3個以上の衛星から受信できている時には、GPS受信機1からの信号により車両の進行方向θvを計算する(ステップ102)。進行方向θvはドップラーシフトを用いて求めたGPSアンテナ1aの平面上の速度から求めることができる。
【0014】
次に、GPS受信機1からの信号による車両の現在地座標およびその進行方向θvから所定のメッシュエリア内にある地点の地点座標および名称データを読み出す(ステップ103)。
具体的には、経度緯度座標系で表現される地域を、網目状の小区画に区分した等形または等面積に区画したメッシュ(例えば図6に示すように、1メッシュ当たり約1平方キロメートルの面積を有するもの)を用い、メッシュエリアを規定する経度緯度座標と、車両の現在地座標と、車両の進行方向θvにより、車両の現在地が存在するメッシュエリアと、その進行方向にあるメッシュエリアを特定し、それらのメッシュエリア内にある地点(図中の黒点で示す)の地点座標および名称データを順に読み出す。
【0015】
このメッシュエリアの特定は、例えば、図6において現在地座標とメッシュエリアを規定する経度緯度座標から、現在地が(2,B)のメッシュエリア内にあることを特定すると、車両の進行方向(図6の場合、右)にある(2,C)のメッシュエリアを特定し、さらに車両の進行方向に向かって直交関係にある(1,C)、(3,C)のメッシュエリアを特定する。それらのメッシュエリア内に地点が1つもない時には、車両の進行方向に向かってさらに延長し、(1,D)、(2,D)、(3,D)のメッシュエリアを特定する。
【0016】
この後、それらの抽出した地点に対し、車両の進行方向にある近接地点を特定する処理を実行する。すなわち、抽出した地点の数がn個ある場合、ステップ104以降の処理をn回繰り返す。
まず、i番目の地点の座標から、車両の進行方向θvに対し現在地からその地点の方向の偏角θiを計算する(ステップ104)。この偏角θiは、車両の進行方向θvを基準にして地点方向とのなす角(地点方向が右側の場合は正の値、左側の場合は負の値をとる)の絶対値を示すものである。
【0017】
次に、偏角θiが所定の角度以下か、すなわち地点が進行方向θvに対し所定の角度範囲内にあるか否かを判定する(ステップ105)。偏角θiがその所定の角度以下の場合は数1による距離計算を行う(ステップ106)。
【0018】
【数1】
Di=di+k・θi
ここで、diは現在地座標とi番目の地点の座標との直線距離であり、それぞれの座標を用いた計算により求められる。また、kは偏角θiを距離に換算するための重み付け係数である。従って、数1により求められる距離データDiは、現在地と目的地間の直線距離を偏角に応じた値に変更されたものとなる。なお、重み付け係数kの大きさにより、直線距離と偏角のいずれかにウェイトを置いた距離データDiを得ることができる。
【0019】
次に、距離データDiの更新処理を行う(ステップ107)。具体的には、距離データDiが算出される毎に、それまでの最小値と比較し、算出された距離データDiの方が小さい時に、その距離データDiを最小値として更新記憶する処理を行う。
上記した処理を、n回繰り返すことにより、最小の距離データDiを有する地点iが特定される。
【0020】
そして、n回の処理が終了したことを判定する(ステップ108)と、最小の距離データDiを有する地点iの名称データにより、現在地名を表示装置4に表示させる(ステップ109)。
なお、ステップ105の処理で、偏角θiが上記した所定角度より大きい場合は、その地点が車両の進行方向にないとして、数1による距離計算を行わないようにしている。
【0021】
例えば、所定角度を90°に設定した場合には、図7(a)に示すように、車両の真横から後ろの180°の範囲(図中の斜線範囲)内にある地点がマスク、すなわち現在地名表示を行うための表示対象地点から除外される。また、所定角度を45°に設定した場合には、図7(b)に示すように、270°の範囲(図中の斜線範囲)内にある地点が表示対象地点外となる。
【0022】
このことにより、その所定角度を適当に設定することにより、車両の進行方向にある表示対象地点を適切に抽出することができ、車両が通り過ぎた地点等に対する現在地名表示を禁止することができる。
(第2実施形態)
この第2実施形態においては、上記したような偏角θiによる距離の重み付けを行わず、車両の進行方向に対し所定の角度範囲内にある地点の中で現在地に最も近い地点を特定し、現在地名表示を行うようにしている。
【0023】
図8に、その処理を行うフローチャートを示す。
図5のステップ104〜108の処理の代わりに、ステップ201〜203を設けている。ステップ201では、現在地座標と各地点の地点座標により最も現在地に近い地点を特定する。次に、車両の進行方向θvに対するその地点の方向の偏角θを計算し(ステップ202)、この偏角θが所定の角度以下であるか否かを判定する(ステップ203)。これらステップ202、203の処理は、図5のステップ104、105と同様なものである。
【0024】
そして、偏角θが所定の角度以下の時は、その地点が車両の進行方向に対し所定の角度範囲内にあるものとして、その地点の名称データにより現在地名表示を行う(ステップ109)。
しかし、偏角θが所定の角度より大きい時は、ステップ201に戻り、その地点を除いた地点の中で現在地に近い地点を特定し、それに対し上記と同様に偏角θを用いた角度判定を行う。
【0025】
このようにして、車両の進行方向に対し所定の角度範囲内にある地点の中で現在地に最も近い地点を特定し、それにより現在地名表示を行う。
なお、上述した第1、第2実施形態においては、GPS受信機を用いて現在地検出を行うものを示したが、ジャイロ等の方向センサ、距離センサ等を用いて現在地演算を行うものを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す全体構成図である。
【図2】地点座標および名称データの記憶構成を説明する図である。
【図3】図1中の表示装置4およびキー入力部4の構成を示す図である。
【図4】表示装置4の表示例を示す図である。
【図5】図1中のCPU3aによる現在地名表示の演算処理を示すフローチャートである。
【図6】メッシュエリア内の地点抽出を説明するための図である。
【図7】表示対象地点外となる範囲を説明するための図である。
【図8】本発明の第2実施形態における現在地名表示の演算処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…GPS受信機、2…キー入力部、3…制御装置、4…表示装置。
Claims (2)
- 車両の現在地を示す現在地座標のデータを出力する現在地検出手段(1)と、
複数の地点の各々に対し、地点座標とその地点に対する名称データを記憶した記憶手段(3b)と、
車両の進行方向を検出する進行方向検出手段(102)と、
前記地点座標と前記現在地座標に基づき、前記検出された車両の進行方向に対し所定の角度範囲内にある地点の中で前記現在地に近接する近接地点を特定する地点特定手段(103〜108)と、
この特定された近接地点の前記名称データに基づき名称表示を行う表示手段(4)とを備え、
前記地点特定手段は、現在地に対する地点の方向と前記検出された車両の進行方向との偏角を求める手段(104)と、その偏角が所定の角度範囲内にあるか否かを判定する手段(105)と、前記偏角が前記所定の角度範囲内にあるときに前記地点と現在地間の距離を算出するとともにその距離を前記偏角に応じた値に変更する手段(106)を有し、この変更された距離に基づいて前記近接地点を特定することを特徴とする車両用ナビゲーション装置。 - 前記地点特定手段は、前記検出された進行方向に基づき、その進行方向にあるエリアを特定する手段(103)を有し、この特定されたエリア内にある地点に対して前記近接地点を特定することを特徴とする請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置。
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JP18032995A JP3550809B2 (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 車両用ナビゲーション装置 |
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JPH0933266A JPH0933266A (ja) | 1997-02-07 |
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ID=16081317
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