JP3550758B2 - 液体紙容器の密封シール方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、液体充填装置における密封工程で使用される液体紙容器の密封シール方法に関する。特に、内面にポリエステル系のシール層を有する液体容器においても確実に密封する改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ジュース等の液体を充填する液体充填装置は、層状に積み重ねられている液体紙容器を受け入れ角筒状に形成し、液体紙容器のボトム部を加熱シールし、液体紙容器の内外面を滅菌し、液体紙容器に液体を充填し、液体紙容器のトップ部を加熱シールし送出する自動ラインとされている。この工程中において、ボトム部の加熱シール工程とトップ部の加熱シール工程とは、同様の手順によって製作されており、ボトム部の加熱シール工程を例に取り説明する。
【0003】
図2参照
図2において、1は液体紙容器であり、21は内側密封面であり、31は外側接着面であり、一点鎖線は折り目を示す。なお、白抜き矢印は工程の順を示している。
【0004】
加熱工程において、液体紙容器の開口の縁に近い所定の領域である内側密封面21と外側接着面31とに矢印をもって示す熱風を吹きつけ、加熱する。
【0005】
仮折り工程において、予め形成されている折り目に沿って液体紙容器1を折り曲げ、ボトム部の形状に仮折りする。
【0006】
プレス工程において、プレスにより矢印をもって示す方向に圧着する。
【0007】
液体紙容器1に使用される容器素材の層構成を図3に示す。
【0008】
図3参照
図3において、11は紙等からなる容器芯材であり、12はアルミニウム等の金属膜であり、13のプラスチック層を介して積層されている。金属膜12は容器素材を角筒状の液体紙容器にするとき筒の内側にくるようにされる。14は外層材であり、容器芯材11に接して形成されている。15は内層材であり、金属膜12に接して形成されている。
【0009】
外層材14と内層材15とは、熱可塑性の樹脂等常温では固形で加熱により溶融し接着能力のあるシーラントを使用しているので、液体充填装置の加熱工程(図2再参照)において、熱風により熱可塑性樹脂等シーラントは溶融し、プレス工程(図2再参照)において、プレスによる圧着により液体紙容器1の重なり合った内側密封面21同士は封止され、重なり合った外側接着面31同士は接着される。そして、封入される液体の密封と液体紙容器の形状の形成とが完了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
熱可塑性樹脂等シーラントとしてポリエチレンがよく使用されてきたが、内層材15としてポリエステルが使用されることがある。ポリエステルの方が内容物の香気成物等の吸着性が低く内容物にポリエステルの匂いが付きにくい利点があり、特に匂いを嫌う場合に使用される。ところで、ポリエステルを内層材15とする液体紙容器を熱風により所定の領域である内側密封面21と外側接着面31とを加熱し、しかるのち、プレスにより圧着しても、加熱してからプレスするまでの間に、溶融したポリエステルは結晶化してしまい、確実に密封することができないことがある。
【0011】
本発明の目的は、この問題を解消することにあり、ポリエステルのように加熱により比較的短時間で結晶化する材料であっても、確実に密封することのできる液体紙容器の密封シール方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決する手段】
上記の目的は、紙よりなる芯材(11)に金属膜(12)が接着されてなる積層体の両面が熱可塑性樹脂層によりコートされており、少なくとも前記の金属膜側のコート(15)の熱可塑性樹脂はポリエステル系樹脂である板状体を使用して、角筒状液体紙容器(1)を形成し、この角筒状液体紙容器(1)の開口部をたたみ込み、前記の開口部にコートされている前記の熱可塑性樹脂層を加熱して接着封止する液体紙容器の密封シール方法において、前記の角筒状液体紙容器(1)の前記の開口部にコートされている前記の熱可塑性樹脂層を加熱して接着封止する方法は、高周波電磁波を印加してなす液体紙容器の密封シール方法によって達成される。
【0013】
そして、前記の開口部にコートされている樹脂層を加熱して接着封止する工程に続けて、前記の開口部に熱風を吹き付け、前記の樹脂層よなるコート層を接着するようにされていると、さらに、好都合である。
【0014】
【作用】
本発明に係る液体紙容器の密封シール方法は、先ず、予め設けられている内側密封面21を相互に対向させ、近接するように折り曲げておき、次に、対向する内側密封面21を両外側から圧着し、液体紙容器1の内側密封面21に内接する金属膜12に高周波電磁波を印加し、この金属膜12を介して内層材15を加熱することゝされている。
【0015】
高周波電磁波が印加されると、高周波電磁波の場内にある金属膜12は電磁誘導により渦電流が流れ、渦電流により金属膜12は加熱される。この熱は内層材15に伝導される。このとき、対向する内側密封面21相互に圧力が加えられているから、伝導してきた熱により溶融した内層材15は相互に密着することになる。従来と異なり溶融してから加圧されるまでの時間が僅少であるから、内層材15がポリエステルであっても結晶化の前に密着する。このため、確実に封止される。
【0016】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の1実施例に係る液体紙容器の密封シール方法についてさらに詳細に説明する。
【0017】
図1参照
図1は液体紙容器のボトム部を密封シールする工程を手順にしたがって図示した工程図である。白抜き矢印は工程の順を示している。図1において、1は液体紙容器であり、容器芯材11(図2再参照)の内面側に金属膜12(図2再参照)と、熱可塑性樹脂等加熱により溶融し接着能力のあるシーラントからなる内層材15(図2再参照)と外層材14(図2再参照)とを有している。2は角筒状に成形されている液体紙容器1の上下にある開口部の開口部内面であり、21は開口部内面2内にある密封時に接着される面であり、開口部の縁より予め決められている範囲までの内側密封面である。3は開口部外面であり、31は開口部外面3内にあり液体紙容器1の外形形成時に接着される面であり、開口部の縁より予め決められている範囲までの外側接着面である。なお、一点鎖線は折り目を示す。
【0018】
工程Aにおいて、角筒状に成形されている液体紙容器1のボトム部(説明の便宜上ボトム部を図の上部に配置している。)の開口部内面2の対向する内側密封面21を上方より見てエの字状に重なり合うよう折り曲げ、この状態を保持するよう支持する。
【0019】
工程Bにおいて、加圧板と高周波電磁波送出器とを有するシールジョー(図示せず)を使用して、内側密封面21がエの字状に重なり合わされている箇所を矢印をもって示すように両外側より加圧しながら、高周波電磁波発生器を作動させ、高周波電磁波を内側密封面21に内接する金属膜12に印加する。そして、予め決められている所定時間後高周波電磁波発生器の作動を停止し、更に、予め決められている所定時間後加圧を止めシールジョーを液体紙容器1から取り外す。
【0020】
この工程Bにおいて、液体紙容器1を構成している金属膜12に高周波電磁波に起因する誘導渦電流が流れ金属膜12は加熱される。金属膜12に接している内層材15も熱伝導により加熱され溶融する。そして、高周波電磁波の印加の前から加圧されているため、重なり合わされている内側密封面21同士は接着され、加熱が終了し加圧が終了する時点で封止が完了する。溶融と加圧とが同時に実行されるためシーラントがポリエステルであっても結晶化する前に接着されるので、封止は確実である。
【0021】
工程Cにおいて、液体紙容器1の外側接着面31に矢印の方向に熱風を吹きつけ、この外側接着面31を加熱する。外側接着面31にある外層材14は溶融状態になる。
【0022】
工程Dにおいて、プレスパッド(図示せず)を矢印をもって示すように液体紙容器1のボトム部の内外両面より加圧し、外側接着面31を相互に圧着する。この工程Dにより重なり合う外側接着面31同士は接着され、液体紙容器1のボトム部の成型がなされる。
【0023】
以上の手順により、液体紙容器1のボトム部を密封シールする工程を完了する。
【0024】
液体紙容器1のトップ部を密封シールする工程は、トップ部がゲーブルトップ型(傾斜屋根型)の場合は工程Aと工程Bとでよく、トップ部がフラットトップ型の場合は、ボトム部と同様工程A〜工程Dでよい。但し、フラットトップの重なり合った部分が上面のみならず、角筒の側面にまで曲げられる形状の場合は、工程Cにおいて、この形状に対応した外側接着面31にまで熱風を吹きつけ、工程Dにおいて、この形状に対応した角筒の側面も内外両面より加圧する。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る液体紙容器の密封シール方法によれば、接着面の箇所に対する加熱と加圧とが間を置かずに実行されるので、液体紙容器の内層材が例えポリエステルのように早く結晶化が進む材質のものであっても、結晶化の前に接着されるので、確実な密封が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る液体紙容器の密封シール方法を示す工程図である。
【図2】従来技術に係る液体紙容器の密封シール方法を示す工程図である。
【図3】液体紙容器の層構成図である。
【符号の説明】
1 液体紙容器
2 開口部内面
3 開口部外面
11 容器芯材
12 金属膜
13 プラスチック層
14 外層材
15 内層材
21 内側密封面
31 外側接着面
Claims (2)
- 紙よりなる芯材(11)に金属膜(12)が接着されてなる積層体の両面が熱可塑性樹脂層によりコートされてなり、少なくとも前記金属膜側のコート(15)の熱可塑性樹脂はポリエステル系樹脂である板状体を使用して、角筒状液体紙容器(1)を形成し、該角筒状液体紙容器(1)の開口部をたたみ込み、前記開口部にコートされている前記熱可塑性樹脂層を加熱して接着封止してなす液体紙容器の密封シール方法において、
前記角筒状液体紙容器(1)の前記開口部にコートされている前記熱可塑性樹脂層を加熱して接着封止する方法は、高周波電磁波を印加してなす
ことを特徴とする
液体紙容器の密封シール方法。 - 前記開口部にコートされている樹脂層を加熱して接着封止する工程に続けて、前記開口部に熱風を吹き付け、前記樹脂層よなるコート層を接着する
ことを特徴とする
請求項1記載の液体紙容器の密封シール方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26961194A JP3550758B2 (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 液体紙容器の密封シール方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26961194A JP3550758B2 (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 液体紙容器の密封シール方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08133207A JPH08133207A (ja) | 1996-05-28 |
JP3550758B2 true JP3550758B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=17474770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26961194A Expired - Fee Related JP3550758B2 (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 液体紙容器の密封シール方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3550758B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-02 JP JP26961194A patent/JP3550758B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08133207A (ja) | 1996-05-28 |
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